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高校生の先進農家体験実習の受け入れ式
農業高校の高校生が先進農家に泊まり込んで現場について学ぶ体験実習の受け入れ式が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那農業高校の生徒16人と生徒らを受け入れる農家7人が対面。高校生らは実習での抱負を語った=写真。
優れた農業経営や農家での生活を通じて農業者となるための自覚や意欲を高めてもらうことを目的とする県の取り組み。生徒らは受け入れ農家宅に泊まり込み農作業を手伝いながら1週間を過ごす。今回は上農生のほか、南安曇農業高校(安曇野市)2人も実習に臨む予定で、生徒たちの約6割が非農家だという。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉センター長は「目的をもって体験実習に臨み、日々感じたことや気付いたことをその日のうちにまとめて整理してほしい」と生徒たちを激励。受け入れ農家と対面した生徒たちは「一つでも多くのことを勉強して帰りたい」「学校では学べないこともいっぱいあると思うので自分から積極的に行動したい」とそれぞれの思いを語った。 -
全日本少年サッカー決勝T進出ならずも健闘キラリ、トップストーンJr
U‐12(12歳以下)の第31回全日本少年サッカー大会は7日、福島県Jヴィレッジで1次ラウンド最終日を行い、県代表のトップストーンジュニア(宮田村)は青森FCに1‐1で引き分け、東京ヴェルディには0‐14で敗れ、最終成績1勝2敗2分けでF組3位。惜しくも決勝トーナメント進出は逃したが、有能な選手が集まる大都市のクラブチームを相手に、人口1万人にも満たない小さな村の子どもたちの健闘が光った。
青森FC戦は、前半コーナーキックからMF三浦があわせて先制。相手に支配される時間帯もあったが、勝利は目前まできていた。
しかし、後半のロスタイム。相手のシュートがゴール前に守った2人の脇を抜けて決まり、無念の引き分け。決勝トーナメント進出の望みが絶たれた。
しかし、優勝候補にもあがる実力が突出したチーム以外とは、互角以上の戦いができた今回の全日本。真っ黒に日焼けしたイレブンはかけがえのない経験を手にした。 -
ユーモアたっぷりのかかしがお目見え
○…伊那市長谷黒河内の南アルプス林道バス営業所東側に、かかし17体が立つ。「イナバウアー」の技を見せるフィギュアスケート選手などユーモアたっぷりのかかしに、登山客らの注目を集めている。
かかしは、買い物かごを提げたスタイル抜群の女性や野球帽をかぶった子どもなどさまざま。パッチリとした目に、口元を赤色に塗るなど細かい部分にまで気を配っている。
地元に住む女性が作ったもの。当初は水田のスズメを追い払うためだったが、今では楽しみで作っているという。
米の収穫が終わる10月末ごろまで飾っておくそうだ。 -
超大型店出店計画で意見交換
飯島町産業振興審議会が7日、役場であり、伊南地域への超大型店「ベイシア」「カインズホーム」セット出店計画について意見交換した。審議会では「超大型店との共存共栄は不可能。出店すれば、飯島町をはじめ伊南4市町村の既存小売店は壊滅的な影響を受ける」との認識で一致した。
駒ケ根市福岡地籍の伊南バイパスを挟んで、西にカインズ、東にベイシアを立地する計画が浮上。これを受け、7月10日、上伊那7商工会連名による「上伊那地域への超大型店出店に対する反対要請」が高坂町長に手渡され、8月1日、「伊南地域への超大型店進出に断固反対する共同声明」が伊南地域の商工会、市町村長、市町村議会議長などの連名で出された。
意見交換では「各商店が消費者ニーズに対応することを考えることが大切」など厳しい意見もあったが「一般の消費者にどうして反対するのか、理解されていない。消費者へのPRが必要」「町は農業、商工業など各産業が均衡ある発展によるまちづくりを進めている。その点からも超大型店の出店は望ましくない」「出店阻止には、消費者の理解と住民運動の盛り上がりが必要」など意見が出された。 -
女性団員、県消防操法大会でも堂々と
県消防ポンプ操法大会(5日・下伊那郡喬木村)で、駒ケ根市消防団の女性団員8人が2チームを編成して小型ポンプ操法を披露した。
6月に市の操法大会に初出場。つかんだ感触と課題を胸に「県大会にも出てみたい」とその後も早朝に練習を続けてきた。
女子は審査種目ではないが、今までの成果を存分に発揮。会場からは割れんばかりの拍手も寄せられた。
「最高。今までで一番良かった」とチーム最年少の林彩さん(19)。滝澤稔副団長は「男性団員にとって良い刺激にもなれば」と目を細めた。 -
【記者室】友への手紙はどこへ
学校を休んだ友達がいると、「早く元気になってね」と手紙を書き、給食のパンと一緒に友達の家に届ける。自分が学校に通っていたころは当たり前のことだったが、今、この行為がなくなったと聞いた▼元教諭の講演での話。パンを届けた子どもにカゼがうつったら困るとか、なんだかんだと理由はあるらしい。すべての学校でなくなったかどうかはわからないが、この現実に驚いた。隣の席の子が数日欠席しているにも関わらず、理由すら知らない子どももいるとか▼休んだ友達を思い、励ましの手紙を書く。そこには相手を思いやる心があり、その心がはぐくまれていくはずなのに…。今、人として大切なことが置き去りにされているようで、悲しくなる。(村上裕子)
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どんぶりレンジャーと対戦?!
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーが3日夜、村の中心商店街で開かれた「夏の夜店」に出動。楽しいゲームで、会場に訪れた人たちと・ス対戦・スした。
水の中に落ちそうなゲームもあり、レンジャーは体を張ってイベントを盛り上げ。
チビッコはヒーローとの楽しい交流を思う存分満喫。夏休みの楽しい思い出にしていた。 -
2年ぶり宮出し大人みこし勇壮に
宮田村大原区は4日、大原天満宮の例祭にあわせて27回目の大原祭を開いた。豪雨災害のため昨年は中止した花火と大人みこしが復活。子どもみこしも元気良く区内を練り歩いた。
2年ぶりとなる大人みこしは勇壮に宮出し。負けず劣らず子どもみこしも威勢の良いかけ声で、祭りの到来を告げた。
夜は演芸大会や花火と盛りあがり、宮田太鼓のステージも。区民が心ひとつに夏祭りを満喫した。 -
全日本少年サッカーで1勝、トップストーンJr決勝トーナメント進出に望みも
U‐12(12歳以下)の第31回全日本少年サッカーは5、6日、福島県Jヴィレッジで1次ラウンドを戦い、県代表のトップストーンジュニア(宮田村)は1勝1敗1分けでF組3位と健闘している。初出場ながら、全国の強豪相手に随所に自分たちのサッカーを展開。1次最終日の7日は優勝候補の東京ヴェルディジュニアとの対戦があり厳しいが、決勝トーナメント進出に可能性も残す。
1次ラウンド初戦の徳島ヴォルティスジュニア(徳島)戦は、2‐1の快勝。早いプレスで相手の攻撃を封じ込め、スピードでも上回った。
前半開始直後、左サイドから絶好機。MF三好が突破して冷静に先制ゴールを決めた。
前半中盤にはFW木下がスルーパスに反応し追加点。上部組織がJリーグ2部(J2)に所属する3年連続全日本出場のチームから殊勲の1勝を奪った。
2戦目のスポーツネット(大阪)戦は、体力、技術ともに劣勢。FW木下が抜け出し先制はしたが、終始押されて1‐6で敗れた。
3戦目の宮前SC(愛媛)戦も先制。期待が持てる内容だったが最後に追いつかれ1‐1の引き分けだった。
細田文徳総監督は「フィジカル面などで劣る部分もあるが、全国のレベルで我々のサッカーが通用することも証明できた。前線にボールが渡れば面白い試合ができる」と手応えも感じつつ、1次最終日は青森FC(青森)、東京ヴェルディの2試合を戦う。 -
県消防操法大会小型ポンプ、宮田村消防団3分団3部は6位に
県消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会は5日、下伊那郡喬木村で開き、小型ポンプの部で上伊那代表の宮田村消防団3分団3部(大田切区)は6位となった。「内容的には満足している」と団員。慣れない土のグラウンドでの大会だったが健闘した。他の上伊那勢はラッパ吹奏で辰野町消防団ラッパ隊が16年ぶりに優勝、ポンプ車操法は同町常備部が4位入賞した。
昨年村の大会で最下位に沈んだ宮田村消防団3分団3部は、見事に復活。県内13地区の代表が集まるこの日の県大会も、上位と遜色(そんしょく)のない素晴らしい操法を披露した。
村や上伊那大会はアスファルトの上で行われるが、今回の県大会は土のグラウンド。環境に慣れようと、村中央グラウンドで毎晩練習を積んできた。
「今日の結果は少し不満だが、内容は満足しています」と出場団員は清々しい表情。
唐澤忠主将は「経験を活かして、今後の消防活動につなげていきたい」と話した。
会場には村から団OBや各区長、家族、住民ら約100人が訪れ、声援を送った。 -
駒ケ根市民総体
駒ケ根市のスポーツの祭典、第35回市民総合体育大会が5日、市内の各会場で行われた。約2千人が16競技に参加し、それぞれ優勝を目指して熱戦を繰り広げた。13種目が区対抗で行われ、優勝は東伊那が勝ち取った。2位は中沢、3位は福岡だった。
大会は当初7月29日開催の予定だったが、参院選の日程変更により1週間遅れての実施となった。ゴルフのみ29日に行われた。
上位は次の通り。
◆区対抗種目
▼陸上駅伝(1)東伊那(2)中沢(3)町二▼野球(1)町二、中沢(2)北割一、上穂町▼ソフトボール(1)東伊那、福岡(2)下平、南割▼バレーボール男子(1)町三(2)上赤須(3)町一、小町屋▼バレーボール女子(1)東伊那、北割一(2)町二、市場割▼卓球(1)町三(2)中沢(3)町二、福岡▼バドミントン(1)市場割・上赤須合同(2)下平(3)北割二、福岡▼バスケットボール(1)中沢(2)町四(3)東伊那、南割▼弓道(1)東伊那(2)中沢(3)町四▼テニス(1)東伊那(2)町四(3)小町屋、福岡▼ゲートボール(1)下平(2)市場割(3)東伊那▼マレットゴルフ(1)上穂町(2)福岡(3)東伊那▼綱引き(1)北割一(2)中沢(3)東伊那、北割二▼ゴルフ(1)町四(2)中沢(3)町三
◆個人種目
▼アーチェリー(1)井上淑孝(2)下嶋勝美(3)浦野裕之▼弓道(1)竹村政秋(2)板山洸介(3)山岸稔員▼ソフトテニス男子(1)唐沢直也・吉川拓登(2)山岸朋博・松枝拓磨(3)増沢良雄・小鍛冶忠男▼ソフトテニス女子(1)原有里沙・北沢由依(2)小池美里・山岸弘子(3)増沢愛子・小鍛冶輝子▼剣道小学生4年以下男子(1)田中慎吾(2)中村拓哉(3)小林和也、土屋建太郎▼同5・6年男子(1)松村青(2)馬場信介(3)気賀沢仁哉、浦上雅也▼同女子(1)田畑野乃夏(2)長坂育美(3)新井詩織▼同中学男子(1)桑原蓮(2)石沢周(3)寺平達、森岡大輝▼同女子(1)沢上かれん(2)林くるみ(3)宮沢夢美、竹沢穂波▼同高校・一般男子(1)込谷晃(2)米山弘(3)坂井宏光、御子柴誉幸▼同女子(1)春日敏子
◆総合成績(1)東伊那(2)中沢(3)福岡(4)町四(5)町二(6)北割一▼特別賞=町三 -
シルクの里夏まつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアム周辺で5日、「駒見シルクの里夏まつり」が開かれた。農産物直売、縁日コーナー、工作教室、釣り、フルートコンサートなどさまざまな催しが多彩に行われ、訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
丸太を使ったプランター作りコーナーには花好きの女性などが集まり、駒ケ根自然楽校の会員らの指導でチェーンソーの扱いに四苦八苦しながら作業に汗を流した=写真。シルクミュージアムに隣接するため池では無料の釣りコーナーが設けられ、子どもたちがのんびりと釣り糸を垂れた。
軒を並べた屋台では子どもたちにわたあめやスイカが振る舞われたほか、トウモロコシや生ビール、地鶏の焼き鳥などが販売され、訪れた人の人気を集めていた。 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸彰さん(18)をはじめ、恒例の夏合宿で当地に滞在している大相撲入間川部屋の力士ら5人が5日、同市菅の台のバス停で行われた交通安全キャンペーンに参加した。浴衣姿の力士らは観光で高原を訪れた家族連れなどに、風船やガム、折り紙で作ったマスコットなどとともに啓発チラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。観光客らは突然目の前に現れたちょんまげ姿の大きな力士たちにびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
梅公園美化作業
「梅と水」をテーマに村商工会が中心になって05年春に開園した宮田村の梅公園の美化作業が5日、商工会の役員と職員の手によって行われた。約20人が参加し、エンジン式草刈り機の音を響かせて約千平方メートルの公園内の下草刈りなどを行った=写真。参加者は「村のイメージのためにも常にきれいにしておきたい」と話した。照りつける日差しの下での作業を終えた参加者らは焼き肉で互いの労をねぎらい合った。
同公園にはウメ約40本、カエデ約20本が植えられ、季節ごとの風情で訪れる人の目を楽しませている。 -
小学生に長持担ぎを指導
宮田村町二区の有志でつくる「信州宮田長持会」は5日、長持担ぎを次の世代に伝えようと初めて地元の小学生らに担ぎ方を教えた。会員の太田道雄さんら3人が宮田小学校のグラウンドに長持を持ち込み、集まった小学生約20人に基本を指導。太田さんらは何も知らない子どもたちに「長持の前に2人、後ろに1人がついて」、「さおは右肩で担いで」などと丁寧に教えた。「せーの」と担ぎ上げた子どもたちは「肩が痛い」と大騒ぎ=写真。それでも歩くたびに「ギーコ、ギーコ」と鳴る長いさおの音が気に入った様子で、楽しそうに体を揺らしていた。
長持担ぎは今年秋の区民運動会に町二区の応援の目玉として発表する予定。本番までに何回か練習して仕上げていく。
同会は津島神社祇園祭や村の夏祭りに長持の練り歩きを奉納している。今年発足20周年を迎えた。約60人が会員として祭りの盛り上げに一役買っている。 -
七夕まつり夜店にぎわう
箕輪町松島の本町、通り町で4日、七夕まつりの歩行者天国があった。今年で50年目という歴史あるイベントで、各実業団手作りの夜店が並び、家族連れでにぎわった。
七夕祭りは、各家庭が新聞のチラシなどを竹に飾ったのが始まり。次第に飾りを競うようになり35、36年前に大々的に本町の七夕まつりが始まり、後に商工会中部支会で七夕飾りの審査会をやるようになった。歩行者天国の夜店は実業団の壮青年部が提案し13年前から続くという。
夜店にはボウリングゲーム、ケロケロレース、サイコロゲーム、金魚すくいなどがあり、子どもたちが華やかな七夕飾りの下でゲームを楽しんでいた。
今年は、07みのわサマーフェスティバル(みのわTMOネットワーク2004主催)に七夕まつりを組み込んだことで、例年の審査会は中止し、中心市街地活性化のため南町、北町にも呼びかけ七夕飾りを広い範囲に飾った。 -
県文で第22回風景の会絵画展
伊那市の県伊那文化会館で19日まで、「第22回風景の会絵画展竏宙ノ那谷・南信州を描く竏秩vが開かれている。アルプスや天竜川など、伊那谷の四季折々を描いた日本がや洋画、版画など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
風景の会は東海地方で活動する作家らが所属団体を超えて結成している絵画団体。展覧会活動を中心としてこれまでには伊勢志摩、木曽、奥飛騨などを描き、展覧会を開催してきたが、今回は新伊那市の誕生1周年を記念した展覧会を企画。「伊那谷・南信州を描く」をテーマとしたほか、今回初めて伊那市での展覧会が実現した。
会員35人の作品に加え、地元招待作家7人の作品も合わせて展示。花見のにぎわいとともに鮮やかに咲く高遠コヒガンザクラや、厳かな雰囲気が漂う神社や仏閣など、誰もが見慣れた地元の風景が、それぞれの作品の中で多彩な表情を見せている。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(入場は午後5時までで、月曜日は休館)。 -
夏期食中毒注意報を全県に発令
県は6日、夏期食中毒注意報を全県に発令した。
現在県内では気温、湿度とも高い日が続いていることに伴ない食中毒の原因となる細菌が増えやすくなっている。長野、松本、諏訪、飯田の4観測地点における4、5日の平均最高気温は31・3度、平均湿度は72・1パーセント。いずれも発令基準値を上回っている。
食中毒防止のポイントとして県では(1)細菌をつけない(2)細菌を増やさない(3)細菌をやっつける竏窒フ3つを揚げ、トイレの後や調理前には必ず石けんで手を洗うことや購入した食品は手早く冷蔵庫や冷凍庫で保管すること、加熱調理する時は中まで十分火を通すことなどを呼びかけている。
本年度県内ではすでに3件の食中毒が発生しており、226人が手当てを受けている。内訳はノロウイルスが183人、サルモネラ属菌が42人、植物性自然毒が1人で、昨年同期と比較すると発生件数は少ないものの、感染者は倍以上となっている。 -
広島への原爆の日に合わせて伊那市で第21回伊那市民平和のつどいが開催
広島への原爆投下から62年目を迎えた6日、第21回伊那市民平和のつどいが伊那市の丸山公園であった。原爆の残り火をともし続けている平和の塔の前に大人から中学生まで約60人が参加。原爆投下時刻とされている午前8時15分には全員で黙とうをし、争いのない平和な世界を願った。
市民レベルで平和な社会を実現するための取り組みを続けている「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」(建石繁明運営委員長)が主催して毎年行っているもの。福岡県星野村で守り続けられていた広島の原爆の残り火から分火してもらい、平和の塔を設置してからは塔の前で式典を開いている。
黙とうをした後、一人ひとり前に進んで塔の前で手を合わせた。
式典に参加した伊那市の上脇仁君(12)は「いつもは母に連れられて来ていたが、今年は一人で来た。歴史の授業をやってから戦争や平和について自分で調べたりするようになった。平和で戦争がない方がいい」と話していた。
建石運営委員長(72)は「戦争経験のある人たちは高齢化しており、そうした人たちばかりで集まっていてもだめ。若い人にはもっと積極的に関わりを持ち、戦争のことを語り継いでもらいたい」と話していた。 -
第25回反戦・反核・平和のつどいが開催
長野県教職員組合上伊那支部(浦山哲雄執行委員長)による第25回反核・反戦・平和のつどいが6日、伊那市の生涯学習センターであった。教員や一般など約80人が集まり、平和への思いを再確認した。
子どもたちを再び戦場に送り出すことがないようにという願いを込めて毎年開催している取り組み。今年は辰野町の矢島良幸さん(80)が、自身の経験や辰野町の人たちから聞き取りした体験談をテーマに講演。
矢島さんは当時19歳だった自身が書いた日記や聞き取りした経験者の体験談を紹介。終戦となったその日まで新聞が事実を伝えていなかったこと、特攻兵として戦地におもいた夫を見送った女性の話などを語り「被害体験、加害体験ともに今まであまり語られてこなかった。しかし、語らざる人たちは今、高齢にあり、今こそそのころの生活や戦争体験を聞き取っておく必要がある。それを伝えていくことが大切なのではないか」と訴えた。
また、平和学習の中で原爆投下について学んだ箕輪中学校の3年4組による発表もあり「これからを生きる私たちが、過去を学んで反省し、二度と同じことを繰り返さないようにしなければならない。戦争、争いのない平和な世界を築いていきたい」と語り、平和への願いを込めて作詞した歌「ねがい」を披露した。 -
明大野球部 大芝でキャンプ
高森町などでキャンプ中の明治大学硬式野球部が4日、南箕輪村の大芝高原野球場で練習した。東京6大学野球に所属する、明大野球部が同球場を訪れるのは初めて。球場周辺には、地元の少年野球団の児童や一般住民でにぎわった。
恒例の「高森キャンプ」で、この日は、県営飯田球場で練習を組む予定だったが北信越BCリーグ・信濃グランセローズ戦があったため日程を変更。今春、大芝でキャンプしていたグランセローズからの紹介もあり、ここで練習することになった。
明大野球部は、選手ら約50人がキャンプに参加。午前、午後の計7時間ほど、シートノック、ベースランニングなどのメニューで汗を流した。練習中の選手たちは、集まった観客の声援に対し、大きな掛け声で応えていた。
近くの球場で試合のあった少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」の児童23人も練習を見学。投手練習を間近で見つめ、その速球に「すごい」「早い」などと歓喜していた。 -
上伊那中学生野球 伊那RC杯
第6回伊那ロータリークラブ杯・上伊那中学校野球大会が4、5日、伊那市の市営球場、県営球場の2会場であった=写真。12校で白熱の試合を繰り広げた。伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)主催。
中学1、2年の新チームが参加した。9月末の県中学校新人体育大会上伊那予選のシード4校を決める大会。初日は1、2回戦、2日目は準決勝、決勝があった。
結果は次の通り。
【1回戦】▽宮田5竏・飯島▽伊那3竏・南箕輪▽伊那東部11竏・赤穂▽春富3竏・箕輪
【2回戦】▽中川7竏・宮田▽伊那8竏・辰野▽伊那東部11竏・西箕輪▽春富10竏・駒ヶ根東
【準決勝】▽伊那6竏・中川▽伊那東部3竏・春富
【決勝】▽伊那14竏・伊那東部
【3位決定】▽春富10竏・中川 -
若葉の会(中村敬子代表、5人)
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)が毎年8月12日に開く、「いいじまはないち」を支える花生産者グループ。今年も盆花の主役、アスター3000本、小菊200本、ケイトウ300本を生産、出荷する計画。「開花時期を『はないち』に合わせることが1番難しい。今年は花の生育がそろい、まずまずの出来映え」と代表の中村さんは胸をなでおろす。
10数年前、JAの「野を楽しむ会」から発展し、手作り漬け物グループとして発足。現在も中村代表と中村芳子さん、木下愛子さんの3人が家庭菜園で採れたキュウリやナス、ダイコン、ニンジン、ミョウガなど持ち寄り、共同作業で漬けた福神漬け「福美人」。キノコのからし漬け「きのこちゃん」。ナスのカラシ漬けなどを道の駅「花の里いいじま」で販売している。
「いいじまはないち」には結成当初から参加。初めは庭先の花を束にして出荷していたが、約10年から花機構の依頼を受け、本格的にアスターなどを栽培することになった。
横山純子さんと上山美和子さんも加わり、5人がそれぞれ、30平方メートルほどのほ場で、ピンク、赤、紫の3色のアスター1000本余と小菊、ケイトウを栽培している。
主力のアスターは4月1日ころ種まき、仮植、5月下旬定植。春陽気が定まらず、生育にばらつきがあったが、夏になってようやくそろい、8月初旬から咲き始めたという。
初挑戦のケイトウもトカサの赤い部分も見え始め、「はないち」には間に合いそう。
代表の中村さんは「『はないち』に出すことで会が潤い、絆も強まる。個人的には小遣い銭にもなってうれしい。アスターは盆花には欠かせない花。手が余りかからないし、花数も多く、ボリウムもある」と話す。
同グループの花づくりを指導してきたJA上伊那の織田和洋さん、谷口昭一さんは「盆花として、時期を外さず、良い花を作っている。プロ級だ」とほめている。
第18回「いいじまはないち」は12日午前8時縲恁゚後2時(完売次第終了)まで、JA上伊那飯島果実選果場で開く。盆花束や盆花のバラ売りのほか、盆ござ、地元産の野菜、果物、漬け物、五平もち、おやきなどの販売もある。詳細は役場内花機構(TEL86・3111) -
斑鳩町小学生来町、飯島町の子どもたちと交流
飯島町と姉妹提携している奈良県斑鳩町の3小学校5、6年生30人は4日、2泊3日の日程で来町。陣馬形に登山したり、飯島町の子どもたちとマレットゴルフで交流を深めた。
斑鳩町制60周年記念事業として、飯島町で自然体験したり、子ども同士の交流で、両町の絆を深めようと計画。斑鳩の子どもたちの来町は5年ぶりとか。
初日は子どもたちとスタッフ合わせて43人を迎えて、与田切公園で歓迎式。高坂町長は「おいしい果物や野菜をしっかり食べて、夏休みの楽しい思い出づくりを」と歓迎。斑鳩町の小城利重町長は「飯島町は水と空気がきれい、自然を満喫し、飯島町の人々と交流を深めたい」とあいさつした。
この後、子どもたちは林間でスイカ割りをしたり、与田切川で水しぶきをあげて、川遊びに興じた。
2日目(5日)は標高1452メートルの陣馬形に登り、山頂から飯島町全体の眺め、地形を観察した。
最終日は七久保の千人塚マレットゴルフ場で、飯島町社協のスリーハートとわんぱくスクールの子どもたちとマレットゴルフで親ぼくを図った。
斑鳩町の上村愛加さん(5年)は「飯島町は空気がいい、山が近い」。西村和真君(6年)は「初めてマレットゴルフをしたが、とても楽しい。バーデーも出た」とうれしそう。 -
県老人大学伊那学部30周年記念特別公開講座
長野県老人大学伊那学部の30周年記念特別公開講座が2日、伊那市の県伊那文化会館であった。講師に迎えた伊那食品工業(本社・伊那市)の塚越寛会長は「山国で育つ海藻産業」を演題として講演=写真。この地で根付いた寒天産業の歴史と自身の経営理念を語った。
伊那学部の開講30周年を記念して企画した特別講座には、受講者や一般など約380人が集まった。
塚越会長は、寒天がこの土地ならではの特色の中で培われてきたものであることを紹介する傍ら、「本来の会社のあり方」に言及。利益を上げることが一義的な目的となっている現状に触れ「本当に良い会社とは単に経営上の数字が良いだけでなく、会社を取り巻く人たちが日常会話の中で『いい会社だね』と言ってくれる会社」と指摘。社員や地域などといった会社に関連するすべての人たちを大切にし、幸せにすることが経営の本質であることを示した。
落語家・三遊亭楽春さんによる落語と講演もあり、会場を楽しませた。 -
秋山巌・豊英木版画展
大分県竹田市出身の木版画家秋山巌さんと三男の豊英さんの木版画展「竏虫R頭火の世界竏秩vは6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に動物や人物、風景などの版画約60点を展示販売している。
巌さんは、俳人種田山頭火の俳句に絵を加えた、素朴さと詩情に溢れた版画を出品。豊英さんは、シニカルをテーマとした、ハリネズミ、ヒツジ、ウサギなどをモチーフとした個性的な作品を並べる。
巌さんの作品は、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。また、表情にそれぞれ違いのあるフクロウの版画も人気があるという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
戦争体験を語る会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は4日、一昨年から続く戦後60周年記念企画の第3弾として「私の戦争体験を語る会」を赤穂公民館で開いた。市内在住の戦争体験者4人が演台に立ち、それぞれの体験を語った=写真。気賀沢善男さん(86)=市場割=は陸軍中尉として満州で終戦を迎えたが、侵攻してきたソ連軍に抑留され、強制労働に従事させられた。「重労働、寒さ、栄養失調などで2300人の将兵のうち、約3割の851人が死んだ。内地でも爆撃などで多くの国民が死んだ悲惨な戦争だった」と話した。
志賀博さん(77)=中沢=は、40歳で海軍に召集されて激戦地の硫黄島で戦死した父の手紙を紹介し「戦争は家族を引き裂く。何としても平和な社会を」と訴えた。集まった約50人の聴衆は時折うなずいたりしながらじっと4人の話に耳を傾けていた。
会の合間には、食料不足の戦時中に食べられていたというカボチャとジャガイモのまぜご飯と、小麦粉をゆでてカボチャとあえた「おだんす」が供された。試食した参加者らは「思ったよりまずくないが、当時の野菜は今より味が良くなかったことも考えなければ」、「子どものころに食べたことを思い出すが、懐かしいとは思わない」などと感想を話し合っていた。 -
大相撲力士と小学生がけいこ
夏合宿で当地に滞在中の大相撲入間川部屋の力士が子どもたちにけいこをつける小学生相撲教室が4日、駒ケ根市の切石公園で開かれた。小学生約20人が参加。まわしをつけた子どもたちは見上げるように大きな力士らにもおくすることなく、掛け声とともに元気よくぶつかりげいこなどをこなした=写真。子どもたちは力士を見て「でっかい」、「迫力ある」などと感心していた。地元駒ケ根市北割一区出身の序二段力士、池戸(18)も参加し、子どもたちにしこやすり足などを指導した。
入間川部屋は10日まで滞在し、けいこの傍ら、交通安全キャンペーンや保育園児との交流などを行う。 -
第7回べとリンピック
NPO法人南箕輪わくわくクラブなど主催の「第7回べとリンピック」が4日、南箕輪村田畑の田んぼであった。フライングディスクを追って泥水を跳ね上げながら田んぼの中を走り回るなど熱戦を繰り広げた。
競技は4種目。フライングディスク・エアコンビは2人1組で12組、フライングディスク・泥んこアルティメットは9チーム、ビーチフラッグの田んぼバージョン「たんぼフラッグ」は30人、ソフトバレーボール6人1組は8チームが出場。わくわくクラブ会員のほか一般22人も含め90人が参加した。
泥んこアルティメットは1チーム5人の対抗戦で、フライングディスクを追って田んぼにダイビングする場面もあり、周囲に泥を飛ばしながらプレーを楽しんでいた。 -
石ころウォッチング
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は4日、親子・こどもふれあい事業8月の巻として「石ころウォッチング」を同館で開いた。夏休み中の親子連れなど約20人が参加し、岩石の基本知識などについて説明を受けた後、駒見大橋近くの天竜川の河原で石の分析作業にチャレンジ。手に取った石を見て「白っぽくて黒い粒があるからカコウ岩かな」、「緑色の石は何だろう」などと言いながら記録用紙に記入していた=写真。
講師は化石が専門で鉱物にも詳しい明星高校(東京都府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身=。1963年、長谷村の戸台でアンモナイトの化石を初めて発見したことで知られる。北村さんは参加者に「石の色、形、大きさなど、大まかな仕分けで石の種類が分かります。石を手に取ったら、まず黒っぽいのか、白っぽいのかで分けてください」と話した。