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女子バレーブロックトーナメント開幕
宮田村女子バレーボール会(土方照子会長)の第17回ブロックトーナメント戦が11日夜、村農業者トレーニングセンターで開幕した。先週まで半年に渡って行われたリーグ戦と同じ12チームが参加。4ブロックで戦い、各1位が11月1日のトーナメントに進出する。
リーグ戦とは違って、既婚者が主な対象となる同大会。構成が変わるチームも多く、短期決戦ならではの激しい戦いが予想される。
開幕式では3連覇中の「ミューズ」が優勝カップを返還。
「ひまわり」の唐木民子さんが「リーグ戦の反省もバネに、最後まで力強く戦う」と選手宣誓した。
土方会長は「けがに十分注意して頑張ろう」とあいさつ。さっそく開幕4試合が行われた。 -
中央保育園交通安全教室
宮田村中央保育園は10日、交通安全教室を開いた。交通安全の啓もう活動に積極的なヤマト運輸駒ケ根センターが講師を務め、園児たちに道路を歩行する際の注意点などを指導した。
同園保護者会の主催で、昨年に引き続きヤマト運輸の3人の運転手が来園。横断歩道の正しい渡り方などを教えた。
また宅配トラックを持ち込み、園児たちを運転席に座らせて、車に近寄った場合の危険性も指導。
「道路には飛び出さない。車のそばでは遊ばない。右見て、左見て手をしっかりとあげて横断歩道を渡って」と呼びかけた。 -
19品目(継続14、新規5)を認定
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は11日、農村環境改善センターで07年度推奨品審査会を行い、特産品開発部会や観光協会理事、伊那保健所員ら9人が申請された19品目(継続14、新規5)を慎重に審査し、全品目を認定することにした。
審査は1次と2次に分け、1次では「飯島らしさ」や添加物、包装、表示などを審査し、2次では試食し、食味を調べた。
認定は隔年で実施。認定期間10月1日縲・9年3月31日。
新規に認定された品目と販売者は次の通り
▽なすのからし漬(若葉の会)、みそバタークッキー(ブレッドいいちゃん)、羊かん各種、山里の恵(以上いつわ)、馬おやき(ふるさとの味いいじま) -
第58回南信医学会
第58回南信医学会(神山公秀会長)が13日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。会員発表のほか、県衛生部の渡辺庸子部長(=写真)による特別講演があり、南信地区医療の諸問題を中心として長野県医療の現状と将来について考えた。
同学会は南信地区にある5つの医師会で構成し、毎年各地区の持ち回りで開催している。上伊那医師会が担当となった今年は、医師不足が深刻となっている地域医療問題について理解を深めるため、県衛生部の渡辺部長による特別講演を企画。約60人が集まった。
渡辺部長は、現在の医師不足は急に浮上した問題ではなく、前々から内在していたことを説明。従来は町部の中核病院には一定の医師が確保されていたため、大きな問題にはなってこなかったが、現在はこうした病院でも医師確保が難しくなってきており、地域医療が崩壊しつつあることを示した。
また、深刻な問題となっている産科医の不足については、上伊那では診療所で分娩を扱っている病院が一つもないことから、「(病院と病院が連携する)「病病連携」を考えていかなかればならない状態」と指摘。また、院内助産院や助産師外来については「基本的に産科医がいなければ設置できず、産科医が一人しかいない状況で設置するのも難しい」と語り、医師と助産師の思いが合致したところから取り組みを促進していく考えであることを示した。 -
懸賞当選のカレールーで園児が調理
宮田村西保育園は9日、保育雑誌の懸賞で当たったカレーのルーを使って、園児自らカレーライスの調理に挑戦した。
4月に応募したところ、全園児120人分のルーなどが当選。園児自ら皮をむいたり、切ったりして、ふんだんの野菜でカレーライスにした。
ニンジン、タマネギ、ジャガイモに豚肉。そして最後におろしリンゴを加えて美味しく完成し、子どもたちは大喜びで口へ運んだ。 -
宮田小5年生が稲刈り
宮田村宮田小学校5年生はこのほど、学校近くの水田で稲刈り作業。春先から育てた稲を自ら刈り取り、収獲の喜びを手にした。
鎌を使った慣れない刈り取りに戸惑う児童もいたが、すぐに順応。今年は保護者らの協力を受けずに作業したが、手際良く進んだ。
稲は学校プールのフェンスを利用して・スはざかけ・ス。今後脱穀し、11月の収獲祭で保護者らも交えて味わう予定だ。 -
高校生とともに自転車盗の街頭啓発
「街頭犯罪等抑止総合対策月間」活動の一環として伊那署は10日朝、上伊那遊技場組合と協力し、JR伊那市駅前で自転車盗への注意を促すための街頭啓発活動をした。関係者や伊那弥生ヶ丘高校の生徒12人が参加し、自転車の防犯施錠(ワイヤーロック)100個や啓発チラシを通学中の高校生に配った。
防犯施錠は、自転車盗の被害が多い竏窒ニし、県遊技業協同組合から県下9地区の遊技場組合を通じて寄贈のあった一部。寄贈は県内全体で3600個あり、伊那署には上伊那遊技場組合を通じて250個が送られた。
同署によると、同署管内の自転車盗発生件数(9月末現在)は前年同期比と同じ91件で、以前として減らない状況。特に高校生の被害が中心で、盗まれる自転車の多くは未施錠だという。また、侵入窃盗の空巣が前年と比べて16件増の50件発生しているとして、注意を呼びかけている。
県警察署では同月間と全国地域安全運動(11縲・0日)に合わせ、県下の各警察で寄贈のあった防犯施錠を配っている。伊那署では、残りの150個を11、12、25日の3日間、伊那市や箕輪町の大型店前で伊那防犯協会連合会や伊那エンジェルス隊が配布。12、25の両日は県下一斉となる。
10日朝、JR伊那市駅前で自転車の防犯施錠を配布する高校生たち -
箕輪消防署消防士
箕輪町
押野大樹さん今年4月採用され、箕輪消防署の消防士になった。長野県消防学校(長野市篠ノ井)の初任科で6カ月間学び、10月3日の卒業式では成績優秀者として表彰された。50期生78人の内、優秀者はわずか3人。「うれしかった。教官たちにもいろいろ教えてもらったので、感謝の気持ちが大きい」と語る。
消防士を目指したのは、「人の役に立ちたい」という強い思いからだった。
箕輪中学校在学中、職場体験学習で選んだ先は箕輪消防署。消防士は、当時やってみたいと思っていた仕事の一つで、体験学習を通して「かっこいい仕事だな」と憧れを強くした。
高校卒業後、資格を持って消防署に入るほうがいいと考え、湘央学園(神奈川県)の救急救命士科で2年間学んだ。救急救命士の国家資格を取得し、「いろいろお世話になったから恩返しがしたい」と、地元で働くことを希望した。
4月、消防学校に入学し、学科に加え放水訓練、ロープの取り扱いなどの基礎から煙中訓練、建物進入、はしご救助、救助操法などさまざまな訓練をし、徒歩訓練で山登りもした。箕輪消防署での1週間の実務訓練では、訓練生として救急車に乗車したり、先輩の署員と救助訓練などにも取り組んだ。放課後は体力錬成で走ったり、筋力トレーニングにも励んだ。
「辛かったけど、今となっては、いい夏の思い出です」と話すのは、夏に防火着を着て酸素ボンベをつけて煙の中に入った煙中訓練。記憶に残る訓練の一つだという。
「厳しかった分、仲間とのきずなができた。一人ではできないことも、皆が一つになれば大きな力で何でもこなせることを学んだ」
筆記試験と実技試験を終え、卒業式当日には、総まとめの実科訓練で救助訓練のセーラー渡過や一斉放水など成果を披露した。
消防学校を卒業し、いよいよ中学時代に訪れた消防署での勤務が始まった。
「まだまだ足りないことばかり。体が一番資本だから走ることは続け、学んだことを生かし、少しでも早く一人前になれたらなと思う」。決意を新たに、力強く話した。(村上裕子) -
行者そば祭り 14日内の萱で
伊那市荒井区は14日、内の萱スポーツ公園で「第21回行者そば祭り」を開く。伊那市そば打ち名人会による手打ちそばや、五平もち、豚汁を販売。リンゴ、そばおやきなどの郷土土産品コーナーなどを設け、盛大に開催する。
行者そばは1300年前、駒ケ岳へ修行に向かった行者が内の萱で手厚い持て成しを受け、そのお礼にと「一握りのそばの種」を置いていった竏窒ニの言い伝えがはじまり。里人はこれを「行者そば」と名づけて守り育ててきたという。
祭りは午前10時縲恁゚後2時30分。雨天決行。 -
東春近の高齢者と園児が交流
伊那市の東春近公民館の高齢者学級メンバーと、東春近中央保育園の年長園児との交流会が10日、同園であった。ミニ運動会を企画し、子どもたちがお年よりの手を取りながらフォークダンスを踊ったり、玉入れやリレー競走を楽しんだりした。
触れ合いを目的としたイベントで、高齢者学級の年間講座の一つ。同学級では、地区内にある中央、南部の両園との交流会をそれぞれ年2回ずつのペースで昨年から始めた。中央保とは今年2回目で、お年より22人と園児38人が参加した。
ミニ運動会では、お年よりと園児を4グループに分け、2人一組になって新聞紙の上に乗せた紙の玉を運ぶ早さを争うリレーを満喫。子どもたちは、高齢者とともに元気よく園庭を駆け回っていた。
公民館関係者は「核家族化が進み、現代の子どもたちは高齢者との触れ合いが減ってきている。公民館にとっても保育園にとってもよい機会となった」と話した。参加したお年よりたちは元気を分けてもらったのか終始、笑顔だった。 -
写真クラブ「彩(いろどり)」作品展
駒ケ根市近郊在住のアマチュアカメラマンら約30人でつくる写真クラブ「彩(いろどり)」(宮沢基和代表)は第8回写真展「わたしの花風景II竏衷o会いと想い」を駒ケ根市の市立博物館展示室で21日まで開いている。花や草木などをテーマに会員18人がそれぞれに思いを込めて撮影した作品43点が展示されている=写真。真っ赤に色づいた紅葉や季節を彩るサクラ、ユリ、ヤナギラン、ホテイアオイ、チューリップなどの花々の鮮やかな色彩を見事に切り取った作品のほか、山や森などの遠景を巧みに構図に取り入れた作品などが並ぶ。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。15日は休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
赤穂高校強歩大会
駒ケ根市の赤穂高校で11日、強歩大会が行われた。全校生徒約800人が参加し、男子41・5キロ、女子29・0キロのコースに挑んだ。男子は午前8時40分に、女子は9時に学校をスタート=写真。天気は快晴で涼しい風が吹く気持ちの良いコンディションだったが、時間がたつにつれて強い日差しが照りつけ、朝とは打って変わってかなりの暑さに。出場した生徒らは息を切らし、汗だくになって遠いゴールを目指した。
コースは男女とも学校をスタートし、東伊那から火山峠を経て伊那市富県へ。男子はさらに東に向かい、高遠町との堺から三峰川沿いを下って東春近から宮田村を通り、学校に戻る。女子は富県から北上し、東春近で男子のコースと合流する。いずれも長距離の上、アップダウンの激しい難コース。中には体力を使い果たして走れなくなり、教職員の救護車で学校に戻る生徒も見られた。
グラウンドの一角では見事に完走、完歩を果たした生徒らにPTA手作りの豚汁が振る舞われた。 -
伊那市でエルデストの全日本ソフトボール大会開会
50歳以上の女性が参加する「第6回全日本エルデストソフトボール大会」(日本ソフトボール協会主催、伊那毎日新聞社など後援)が12竏・4日、伊那市を会場に初めてある。11日、県勤労者福祉センター体育館で開会式があり、集まった各都道府県代表の38チーム、約500人の選手らが健闘を誓い合った。
開会式で、県ソフトボール協会会長の小坂樫男市長が「多くのみなさんが生涯スポーツであるソフトボールを愛し、健康のために楽しむことは素晴らしい。それぞれが伊那市で、よい思い出がつくれるよう期待する」と歓迎のあいさつ。
「リリーズ松本レッド」の三沢一子主将(57)が「年齢に関係なくはつらつとソフトボールができることに感謝し、精いっぱい楽しくプレーする」と力強く宣誓した。
大会は期間中、伊那市営球場や県営伊那球場など市内6会場でトーナメントを展開。参加する県内4チームのうち地元からは「伊那サンフラワーズOG」「イナ昴」の2チームが出場する。サンフラワーズは「青森ねぶた」(青森県)、イナ昴は「GMコスモ」(千葉県)とそれぞれ初戦で顔を合わせる。
力強く選手宣誓する「リリーズ松本レッド」の三沢主将 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、建設候補地から除外する用地を検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が11日、伊那市役所であった。3班に分かれ、前回視察した16の調査対象地の中で建設候補地から除外すべき用地を検討。今回の意見を踏まえ、次回から建設候補地を数カ所に絞り込んでいく。
この日事務局は、前回視察した16の調査対象地の面積規模や周辺環境、住宅群までの距離などを比較検討できる資料を掲示。それを前回までに同委員会で決定した建設に適しているかを判断する評価基準に照らし合わせ、現時点ですでに候補地とならない立地条件にある用地を班ごとに検討。
結果、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた藤沢川上流や活断層が近い与地などは、防災面、交通面への配慮から除外すべきとする意見が出たほか、近隣住宅数が多い現施設隣接地なども除外を求める声があった。また、市役所近くの三峰川、天竜川合流点付近についても、建設面積が確保できないという理由から建設困難と判断する班が多かった。 -
信大で15日から学生らの作ったコシヒカリを販売
南箕輪村の信州大学農学部で15日から、食料生産科学科2年生が教育実習の一環として作ったコシヒカリを販売する。
同学部では学生らが実習の中で生産した農産物を地元の人たちに販売しており、ヤマブドウワインなども人気を集めている。米もその一つで、食の安心、安全などに対するニーズが高まっている近年は低農薬米の栽培も実施。6月には手押し式の除草機を使った除草作業にも取り組んだ。
今年の作付け面積は約2・5ヘクタール。収量は平年並みと見込んでおり、そのうち半分が低農薬米となっている。 昨年も10月から米を販売したところ、12トンの米が約半年で完売となったという。
価格は普通の白米コシヒカリが10キロ3700円、低農薬コシヒカリが10キロ3900円。昨年より安くなっているほか、要望に応じて玄米での販売もしている。販売場所は農学部構内にある生産品販売所。
問い合わせは信州大学農学部附属施設係(TEL77・1318)へ。 -
07防災サミットin箕輪
東京都豊島区と防災協定を締結している自治体の首長が一堂に会する「07防災サミット」が11日、箕輪町を会場に11自治体が参加して町文化センターで開いた。自治体間の相互支援の意義と態勢強化を再確認し、平常時から災害に関する情報を共有し災害時の円滑な支援活動に役立てるなどの共同宣言をした。
防災サミットは02年と05年に豊島区で開いた。箕輪町は05年4月に防災協定を結び、同年11月に12自治体が集ったサミットに出席した。豊島区対自治体だけでなく横の連携を図るため“12のスクラム”と銘打って開催した中で、一部からサミットの地域開催の声もあり、豊島区と自治体間で調整した結果、今回、箕輪町での開催となった。
サミットは11自治体の関係者約40人と箕輪町の議会、区長、消防団、日赤奉仕団、自主防災組織など関係者約120人が出席した。
各自治体が防災対策の課題や取り組みを紹介。今後の対応として、豊島区の高野之夫区長は「円滑な支援のため自治体間の連携が必要」とし、山形県遊佐町の小野寺喜一郎町長は「相互援助協定は心強い。日ごろの交流をぜひ深めていきたい」と話した。
賞味期限がある食糧の備蓄は課題の一つで、各自治体の備蓄状況をまとめる提案を受け、リストを交換し助け合いがより強固になるよう事務レベルで検討することで合意した。
06年7月豪雨災害時の取り組みを箕輪町長が報告し、町内の被災現場も視察した。 -
伊那小6年 途絶えた舞の復活へ
伊那市荒井区内の萱にある、駒ケ岳神社里宮で20年前まで毎年踊られていた伝統の舞「子供神楽(かぐら)」が14日に復活する。取り組んでいるのは伊那小学校6年毅組(和田卓也教諭、30人)。同神社の近くで開く、地元のイベント「行者そば祭り」に合わせ、子どもたちが途絶えた舞を神社で披露する。
活動を手助けしてきた、市文化財審議委員の久保村覚人さん(80)=荒井区=によると、明治の始めごろから子どもたちが開山の安全や五穀豊穣(ほうじょう)、繭の豊作を祈って踊られてきた「子供神楽」は、少子化により1987年を最後に途絶えていたという。
総合活動で4年生の時、市内で獅子舞を舞った毅組は、内の萱の舞いの存在を知り、地元の思いに触れようと全戸で聞き取り調査をし、「復活させよう」と活動を始めた。舞いに詳しい地元の唐木好春さん(77)、室岡智明さん(73)らを学校に招き、踊り方や太鼓、笛の演奏方法を学んできた。
久保村さんは「子どもたちは地元の人たちの思いに触れ、100年以上続く伝統の舞を復活させたいと思ったはず。伊那小の児童らの手で、これからも伝承していってほしい」と期待する。 -
「伊那市の教育を考える懇談会」(2)
伊那市の教育について、各分野で活躍する人たちが意見を述べ合う「第2回伊那市の教育を考える懇談会」が12日夕、市役所であった。会社経営者や元中学校PTAら委嘱された6人の委員が、学校や地域が子どもたちの自立心を養うため、どう取り組んでいかねばならないかを話し合った=写真。
市の教育課題や教育の特色づくりなどに対し、委員から提言をもらうための懇談会。8月下旬の初回で委員から出された教育課題の中から、「自立心を持つ人間に育てるためには」をテーマとし、委員6人が意見を交し合った。
大人が提供する自立心を育てるためのイベントに対し、前高遠中学校PTA会長の北原アンドレア委員は、「主役となる子どもが興味を持てる企画でなければならない」と発言。また、各地域の育成活動には、子どもの参加人数の偏りやボランティアの確保方法などに課題があるとした。
子どもはテレビゲームで遊んでいる時間が多い竏窒ニの現状について、イナリサーチ社長の中川博司委員は「地域の子どもが遊ぶための公園(空き地)がなくなっているのが原因」と意見。伊那食品工業会長の塚越寛委員が「自分たちで工夫しながら外で遊ぶことで、生きるために必要な知恵を養うことができる」と付け加えた。
そのほか、自立心を養うため、「読書を全面に押出した教育」「放課後の学校校庭を有効活用した教育」などについて意見が出された。
懇談会は今年度中に全4回を開く予定で、第3回は12月14日にある。次回は、教職員の業務負担の軽減などについて話し合う。 -
豪雨の影響残り、徒歩で不動滝を代参
昨年7月豪雨の影響で宮田村黒川渓谷上流の不動滝例祭が現地で行えないため10日、村商工会の6人が代表して徒歩で訪れ参拝した。例祭は17日午前11時から麓(ふもと)の宮田観光ホテルで開く。
産業の神様でもある金山彦大明神をまつることから、同例祭は村商工会が中心になって続けている。
しかし、昨年の豪雨により滝へ通じる黒川林道に被害が発生。現在も車両通行ができず、昨年も例祭は観光ホテルで開き、代表参拝に切り替えていた。
この日は、商工会振興委員会の黒河内勇雄委員長ら6人が参拝。往復12キロを歩き、滝周辺の清掃も行った。
村によると、林道は今年度末ころまでに復旧予定。来年は現地で例祭が行えそうな見通しだ。 -
自分たちで育てたジャガイモで園児がカレーづくり
宮田村中央保育園の年長園児は9日、自分たちで育てたジャガイモを使ってカレーライスをつくった。抜群の味に・スホクホク・ス笑顔。おかわりする姿もあった。
5月に植えて、一人ひとり自分のジャガイモを決めて栽培。草とりや虫取りなど丹精こめて育ててきた。
立派に成長。子どもたちの希望でカレーに調理することに決めた。
この日はみんなでジャガイモの皮をむき、タマネギ、ニンジンも切って準備万端。大きな鍋でゆっくりと煮た。
カレールーを投入すると「カレーみたいになってきた」と歓声も。ようやく出来あがり、仲良く肩を並べて味わった。
「これボクがつくったジャガイモかな」「やわらかくておいしいね」とニッコリ。収獲の秋を思う存分味わっていた。 -
若者定住促進を目的に、飯島町では初
飯島町飯島の旧東部保育園跡地で11日、若者定住促進に向けた特定公共賃貸住宅の起工式があった。飯島町では初。町や町議、県住宅供給公社、地元、施工業者ら約20人が出席し、神事を行い工事中の安全と期限内完成を祈った。工期は来年3月15日、4月から入居を開始する。
同住宅は敷地面積2250平方メートル、鉄筋コンクリート2階建て2棟を建設。このうち、1棟は延べ面積495平方メートル、3LDK6戸、8畳2間、6畳、約10畳のDK、専有面積78平方メートル。もう1棟は延べ面積365平方メートル、2LDK6戸、8畳、6畳、約10畳のDK、専有面積56・8平方メートル。
町は建設を県住宅供給公社に委託、完成後、買い取る。
神事の後、高坂町長は「現地は風光明び、保育園にも駅にも近く、子育て環境もよく、生活の利便性も高い。完成後、早期に満室になり、町の人口増、活性化に寄与できるように」と期待を込めた。 -
地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ
箕輪町は7日、「地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ」を町文化センターで開いた。NPO法人あすかエネルギーフォーラム理事長の秋庭悦子さんの環境講演「くらしの中から考えようエネルギーと環境」を、町民約50人が熱心に聞いた。
秋庭さんは、日本はエネルギー消費大国で、エネルギー消費量はアメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。エネルギー自給率はわずか4%でエネルギー資源の輸入大国であることを説明した。
家庭でできる地球温暖化防止対策として環境家計簿をつけること、エアコンフィルターや冷蔵庫内、照明、テレビ画面などのこまめな掃除、待機時消費電力を削減するためコンセントをプラグから抜くことなどを挙げた。長時間点灯する場所では、電球型蛍光ランプのほうが白熱電球と比べ経済的なことも紹介した。
長野県が運輸部門と家庭からの二酸化炭素排出量の割合が全国平均と比べ圧倒的に大きいことを示し、「私の家庭から排出量を減らせば長野が減る。やりがいがあると思って」と話し、機器の効率的な使い方、省エネ型設備機器、省エネ住宅などで、できるだけ省エネして楽しく過ごすことを提案した。 -
巖谷家3代の足跡を展示 高遠町歴史博物館
伊那市にある高遠町歴史博物館の第27回特別展「巖谷小波(いわや・さざなみ)と一六・貞子展」は12月2日まで開いている。高遠城址(じょうし)公園碑の執筆や高遠を題材に俳句を残すなどした児童文学者小波(1870縲・933年)と書家一六(1834縲・905年)親子と水墨画家の貞子さん(83)=東京都=の巖谷家3代の足跡を展示した。
博物館によると、小波は21歳でおとぎ話「こがね丸」を書いたほか、「桃太郎」などの民話を現代に再生した、明治を代表する児童文学者と称された「日本のアンデルセン」。特別展では、「こがね丸」「桃太郎」の直筆原稿や親子合作の掛軸「いろは」をはじめとする3人の作品計56点を並べている。
一六は明治の三筆の一人といわれ、明治政府の書記官僚を務めた人物として知られる。貞子さんは小波の二男の妻で書、水墨画をたしなみ、高遠の遠照寺の絵島句碑、桜の馬場の句碑の執筆をしている。
特別展初日のオープニング式典には、貞子さんが来館し、出席者に対し作品を説明するなどした。貞子さんは式典のあいさつで「一六も小波も、この展示を大変喜んでくれていると思う。心からうれしく思い、みなさんにお礼を申し上げたい」と話した。
オープニング式典で出席者に作品紹介する貞子さん -
伊那中学校文化祭 第60回泉が丘祭
伊那中学校の文化祭「泉が丘祭」が12、13日の両日ある。第60回の今回は「飛躍縲恣`統を飛び越えろ縲怐vがテーマ。節目を記念し、全校参加の「60メートル巻き寿司」作りや、60年間の学校の歩みを振り返る展示などのイベントを繰り広げる。
生徒会企画「60メートル巻き寿司」は、米9キロ、海苔(のり)300枚(縦20センチ、横20センチ)などを使って1本の巻き寿司を作る。かんぴょう、卵焼きの基本的な材料のほか、各クラス1品だけオリジナル具材を入れて完成。出来上がりを昼食で味わう。
そのほか、生徒たちが自宅や地域住宅から集めたアルミ缶を使って制作したモザイク画(縦8メートル、横8メートル)を生徒玄関前に展示。文化祭の発表では、有志によるコントや手品の披露、楽器演奏などの「ボランテリーステージ」や音楽会などがある。
1日目は午前8時40分縲怺J祭式、9時15分縲恃ュ表(1)選択教科、10時25分縲恃ュ表(2)泉が丘の時間、午後0時5分縲恊カ徒会企画、3時15分縲怎{ランテリーステージ。2日目は午前8時35分縲恃ュ表(3)文芸創作演劇の部、9時25分縲恣W示見学「祖父母案内」、10時25分縲恃ュ表(4)科学部・合唱部、吹奏楽部、午後0時45分縲怏ケ楽会、3時45分縲恤ツ祭式。
ぱんふ -
世代間交流施設整備で南箕輪村図書館増築
南箕輪村は、世代間交流施設を整備するため村図書館を増築する。年度内の着工を目指す。
地域介護・福祉空間整備事業で、現在の図書館の南側と東側を広げ、読み聞かせコーナーと伝承コーナーを設ける計画。図書館が狭いため対応を求める住民要望などもあり、検討の結果、事業化した。
増築部分の面積は約100平方メートル。読み聞かせコーナーは床に座れるようにし、これまで村民センター2階で開いていた「おはなしむら」などのイベントも図書館内でできるようになり、図書館にいながら交流ができる。
伝承コーナーは、村に伝わる昔話の本を活用して子どもに読み聞かせたり、高齢者クラブや村公民館高齢者学級で活用するなどして世代間交流の場にすると同時に、高齢者の利用で寝たきりや認知症防止につなげたい考え。交流のため机といすも入れる。
村図書館は、村民の70%が利用登録し、1日平均120人が利用する。県内の図書館でも利用率は上位に入る。
村教育委員会は、「施設整備で交流が図られ、これまで以上に生きた図書館になるのでは」と話している。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は10日開き、村一般会計補正予算の先決処分事項を承認、スクールバスの財産取得を可決した。
一般会計補正予算は、総務管理費114万9千円、社会教育費の世代間交流施設建築工事設計料450万円をそれぞれ増額し、予備費を564万9千円減額する。
財産の取得は、南部地区中学生等の送迎車両確保のためのスクールバス。指名競争入札で契約相手方はギャランショップ伊北(有賀秀俊代表取締役)。取得価格は758万1千円。スクールバスを利用している南部地区の中学生は現在92人だが、来年度は100人を超えるためバスを購入する。 -
「伊那シニア」が全日本シニアソフトボール大会へ出場
第21回全日本シニアソフトボール大会(12縲・4日、三重県、日本ソフトボール協会主催)に出場する、県代表チーム「伊那シニア」(22人)の小牧文敏監督(69)=伊那市山寺=と西岡洋児副将(62)=箕輪町木下=が10日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会への意気込みを語った。
「伊那シニア」は、伊那市を中心とした60歳以上のシニア選手でつくるチーム。5月中旬にあった、県内22チーム参加の県大会で、全4試合を6点差以上の大差で勝ち抜き、2年連続3回目の全国大会出場を決めた。
本大会は、青森、鹿児島2県を除く各都道府県代表48チーム(開催県は3チーム出場)のトーナメントで、初戦は「松江シニアクラブ」(島根県)と対戦。小牧監督は「昨年と比べて、うちは投攻守のバランスがよい」。西岡副将は「目標は前回のベスト8の上を目指してる」と自信を口にした。
また、「伊那シニア」は5月下旬にあった第20回全国健康福祉祭(ねんりんピック)県大会で優勝していて、11月10縲・3日、茨城県で開かれる本大会にも出場を決めている。
意気込みを語る「伊那シニア」の小牧監督(右)と西岡監督代行・副将 -
海外協力隊初の青年、シニア合同入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は10日、これまで時期をずらして別々に行ってきた青年海外協力隊(20縲・9歳)とシニア海外ボランティア(40縲・9歳)合同の07年度第3次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した青年119人、シニア64人の候補者計183人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「派遣先の厳しい環境の中での活動は決して容易なものではないと思うが、その困難に立ち向かうため、65日間の訓練に精いっぱい励んでほしい」とした上で「青年とシニアが双方の持ち味を吸収し合い、訓練の成果を上げることを期待する」と激励した。候補者を代表して漁業技術教育員としてフィジー派遣予定の青・ス正樹さんは「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、来年度からは年4回、期間は各65日間となる。 -
ひとり暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)は10日「駒ケ根市ひとり暮し高齢者の集い」を市ふれあいセンターで開いた。72歳以上の独り暮しのお年寄り約140人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼き鳥、五平もち、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってもとても全部は食べられないね」などと笑顔で話しながらおいしそうに味わっていた。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会体育祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は10日、第32回体育祭を駒ケ根市東伊那のふるさとの丘アルプスドームで開いた。ゲート通し、玉入れ、グラウンドゴルフ、輪投げの全4種目が行われ、参加した会員ら約450人が地区ごとの単位クラブ対抗で優勝を争った。
「ゲート通し」は1チーム10人が一人10個ずつボールをスティックで打ち、4メートル先のゲートを通すゲーム。スティックさばきはゲートボールやマレットゴルフで慣れているはずの出場者らも、いつもの雰囲気とは勝手が違うのか思ったように打てず「しまった」などと口走っていたが、すぐに気を取り直して次のボールを打っていた=写真。応援席からは「落ち着け」「頑張れ」と声が掛かるなど、競技は和やかな雰囲気の中で行われた。
参加者はさわやかな空気の中でスポーツの秋を存分に楽しんでいた。