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宮田中生徒が成人式の会場を設営
宮田村の成人式は15日に宮田中学校を会場に行うが「先輩たちのために」と同校生徒87人が10日、式の会場設営に汗を流した。
夏休みの部活練習で学校に来ていたバスケット、バレーボール、陸上、吹奏楽の各部員が協力。新成人が式典で座るイスなどを体育館に並べた。
村のケーブルテレビで流す成人式の番組にも協力。新成人に贈るメッセージを部活ごとに収録した。
新成人の大半は宮田中OB、OG。村教育委員会は「母校で門出を迎えてもらおう」と3年前から成人式を同校で開いている。 -
【ごっちゃん会代表 吉川武朋さん】
駒ケ根青年会議所の会員が中心となり、相撲好きが集まって3年前に結成したごっちゃん会の代表。小学生に相撲の指導などを行うほか、相撲大会では行司なども務めている。
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福岡県生まれ。中学、高校時代にはバスケットボール部に入って練習に明け暮れていたが、残念ながらレギュラーメンバーにはなれなかった。相撲との出合いはバスケット部を引退した高3の春。相撲部に入って初めてまわしをつけた時、何ともいえない不思議な感覚に襲われた。
「裸になること自体、それまでのスポーツのイメージとまったく違った感覚だったが、しこ、そんきょなど、勝負とは直接関係のない所作がいろいろあることに伝統の重みを強く感じた」
初めて経験する本格的な相撲だったがその2週間後、腕試しに竏窒ニ出場した県の大会で連戦連勝。あれよあれよという間に勝ち上がり、何と個人優勝を果たして県1位に輝く。
「あの時はひどく緊張していて頭の中は真っ白だった。取り口とか決まり手なんかまったく記憶がない。表彰式でメダルをかけてもらったことだけは何とか覚えているが、どうやって勝ち進んだのか分からない。でも、バスケットで足腰を鍛えていたことが無駄ではなかったような気がしてうれしかった」
その年には国民体育大会にも初出場した。惜しくも全国の厚い壁にはね返されたが、その後も精進を重ねて多くの大会で優勝。24、25歳の時には国体に2年連続出場を果たすなど活躍した。
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駒ケ根市には10年前に越してきた。誰か相撲をやっている人はいないかと見まわしてみたが、残念ながら見当たらなかった。しかし相撲の経験者であることを伝え聞いた人の紹介もあり、小学生相撲大会で子どもたちの指導をすることになった。
「相撲の魅力は勝ち負けよりも礼儀を重んずること。会の活動の目的は相撲の普及というよりも、相撲を通じて人間同士の心のつながり、思いやり、礼節などを学んでほしいというのが本当のところなんです。そのことは子どもたちだけでなく、大人たちにも広がっていってもらいたい。だから、これからは相撲以外にもいろいろと活動していこうと考えているんです」
(白鳥文男) -
駒ケ根市が地震被災の柏崎市に職員派遣
駒ケ根市は新潟県中越沖地震で被災した新潟県柏崎市の要請を受け、同市にまちづくり推進部水道課の横田大輔主査(33)=駒ケ根市福岡=を12日から18日まで派遣する。10日、中原正純市長が災害派遣命令書を横田主査に手渡した=写真。横田主査は「短い期間だが少しでも役に立つよう力を尽くしたい」と述べた。中原市長は「積み重ねてきた知識と技術力で復旧に当たってほしい。職員、市民の代表として頑張って」と激励した。現地での業務は、下水道の復旧工事のための設計書作成などの予定。横田主査は昨年の7月豪雨災害後に上伊那広域連合に派遣され、約1カ月間復旧関連業務に当たった経験がある。
派遣は駒ケ根市が今年2月に加盟した地域資源循環技術センターの「農業集落排水施設災害対策応援に関する協定」に基づくもの。同協定によって職員を派遣する市町村などは全国の延べ30団体。 -
駒ケ根市職員共済組合が地震災害義援金寄付
駒ケ根市職員共済組合(組合長・原寛恒副市長)は新潟県中越沖地震の被災者に対する義援金約17万9千円を日本赤十字社県支部駒ケ根地区(地区長・中原正純市長)を通じて寄付した。10日、竹内啓剛副組合長が中原正純市長に目録を手渡した=写真。中原市長は「職員の皆さんの尊い気持ちをうれしく思う。一日も早く復旧、復興できるよう、日赤を通じて被災者に届けたい」と礼を述べた。
募金は地震が起こった7月16日の4日後から同31日まで行われ、組合員304人が協力した。 -
駒ケ根ロータリークラブ国際奨学生派遣
駒ケ根ロータリークラブ(福沢晴海会長)は今年度の国際奉仕事業の一環で、ピアニストの松島さおりさん(25)=駒ケ根市南割、赤穂高校3年生の北沢まなみさん(17)=同市中央=の2人を国際奨学生として海外に派遣する。派遣期間はいずれも1年間。
9日、2人は福沢会長らに伴われて市役所を訪問。中原正純市長に出発のあいさつをした。松島さんは「イタリア・ミラノのベルディ音楽院でピアノの勉強をしてきたい。日本の文化も紹介するなどしながら外国の人たちと交流したい」、北沢さんは「交換留学生として米国ペンシルベニア州の高校で勉強してくる。ホームステイ先が3カ月ごとに代わるので大変だが、親交を深めて来たい」とそれぞれあいさつした。中原市長は「楽しみながら一生懸命に勉強し、人間的に二回りも三回りも大きくなって帰ってきて」と笑顔で激励した。
松島さんは23日に、北沢さんは21日にそれぞれ留学先に向けて出発する。 -
弦楽四重奏サマー・コンサート
米国オハイオ州を拠点に活動する演奏家たちによる弦楽四重奏サマー・コンサート「オハイオより愛をこめて 世界の未来に夢と希望を与える」が9日、駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。赤穂キリスト協会主催。夜の一般公演と昼の小中学生向け無料特別公演が開かれ、幅広い年代の聴衆が静かに響く弦楽の調べに浸った。
演奏はロジャー・スティーグ(バイオリン)ウェイ・ユー(同)松田健一郎(ビオラ)ジル・ライト(チェロ)の4人で、曲目はいずれもモーツァルトの『弦楽四重奏 K387』、ハイドンの『弦楽四重奏 皇帝』アロン・コープランドの『一つの贈り物』など。メンバー中唯一の日本人の松田さんは曲の合間の語りで「高校に入ってからビオラを始めた。小さい頃から習わなければものにはならないから、やめた方がいいとよく言われたが、好きなことだから続けてこられた。皆さんも人のいうことは気にせず、自信をもって生きてほしい」と聴衆に呼び掛けた。 -
伊那養護学校でふれあいジャーニー開催
自律学校の児童生徒と高校生などが養護学校の寄宿舎を活用して交流する「ふれあいジャーニー」が10日、伊那市の県伊那養護学校であった。上伊那の高校や大学に通う学生ら36人が参加。バーベキューや散歩などをしながら伊那養護学校の生徒らと交流を深めた。
県立施設の有効活用と地域交流への取り組みとして毎年夏休みに開催している取り組み。今年は小学部が散歩、中学部がバーベキューづくり、高等部が飼育小屋のさく作りを実施。中学部のバーベキュー作りでは、高校生が伊那養の生徒らに寄り添い、野菜の切り方を丁寧に教えてあげる姿も見られたほか、アスレチックで高校生顔負けの運動能力を披露する伊那養の生徒もおり、それぞれに交流を楽しんでいた。
高遠高校2年の竹入真穂さん(16)は「いろんな人と交流したくて今回初めて参加した。みんな元気で楽しい。来年はもっと動きやすい格好で来たい」と話していた。 -
南箕輪村農業経営者協議会が盆花準備
南箕輪村農業経営者協議会(23人、有賀旦雄会長)は9日、恒例の盆花販売のため花を刈り取り、花束の準備をした。
協議会は、遊休農地を借りて盆花用にアスターやケイトウなどを栽培している。準備のため会員15人が参加し、刈り取りなどに精を出した。11日にも作業する。
花束はアスター、ケイトウ、オミナエシ、姫ヒマワリ、ユリ、シマガヤの予定で、1束500円。販売は12日午後3時から6時まで、村役場正面駐車場。
協議会は「常連さんがいて盆花を買ってくれるから張り合いになる。仏様にも、皆さんにも喜んでもらって、自分達も慰労会を楽しむ。皆が喜べる」と話し、炎天下の作業に取り組んでいた。 -
日中友好都市小学生卓球交歓大会の報告会
日中国交正常化35周年を記念し、2竏・日、中国・北京市であった「日中友好都市小学生卓球交歓大会」に出場の伊那市チームが9日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会結果や交流の様子などを報告した。
参加したのは、いずれも伊那小学校5年の福沢秀平君(11)、中村詩穂さん(10)の選手2人、市体育協会理事長の阿部凱人監督(66)や保護者ら8人。大会は58チームが集まり、同市は友好都市を結ぶ北京市通州区の代表2選手との合同チームで戦い、予選を勝ちぬき、決勝トーナメントで敗退した。
市役所を訪れた福沢君、中村さん2人は通州区の代表選手と交換したユニフォームを着て、決勝トーナメント進出のトロフィーを持参した。中村さんは「中国選手のフォームを今後の練習に生かしたい」と感想。現地で誕生日を迎えた福沢君は、同区の人たちがケーキで祝ってくれた思い出を話し、「言葉は通じなかったが友だちが出来た」と報告した。
阿部監督は「歓迎されたことがうれしかったし、子供たち同士も打ち解け合って試合が出来ていた。中国の選手の実力は数段上で、監督同士の話し合いなどの中から中国卓球を吸収することが出来た」などと話した。
大会は5年に一度あり、日中両国の友好都市、友好交流都市の地域間交流などを目的とした大会。伊那市チームは1997年から3回連続出場している。
交歓大会に出場した福沢君(右)と中村さん -
水森亜土さん作品展 ベル伊那14日まで
歌手、女優、イラストレーターとして活躍する水森亜土さんの作品展は14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。油絵、水彩などの作品約50点を展示販売している。
独特の感性で描いた作品は、ジャズ音楽などを題材に表現。「マスカレード」「cheek to cheek」などがある。額縁はすべて本人が指定したオリジナルで、赤、青、黄色などのパステル色が作品のよさを引き出している。
また、ティーシャツ、タオル、ポストカードなどのグッツも販売。各デザイン、各色をそろえたティーシャツは25種類ほどある。
午前10時縲恁゚後6時半(最終日は午後4時)。 -
伊那中央病院が産婦人科診療を制限
全国的な医師不足で、伊那中央病院は10日記者会見し、産婦人科の診療を制限したいと発表した。来年4月、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産婦人科常勤医師がゼロになる見込みで、中病は▽来年4月以降、郡外からの里帰り出産は遠慮してほしい▽産婦人科初診は紹介状を持参してほしい竏窒フ2点を挙げる。
上伊那の出産件数は年間1600件。内訳は中病が千件、昭和病院が500件、助産院など100件。
中病は医師の勤務体制のほか、診察室や分べん室など施設面からも、昭和病院の出産をそのまま受け入れるのは難しい状況にある。
里帰り出産は全体の20%を占めており、診療を制限することで昭和病院分をカバーする。
紹介状の持参は産婦人科外来の「パンク状態」を解消するため、10月ごろから始めたいという。ここ数カ月、外来受診は増加が顕著に表れ、6月は1624件だった。
小川秋実院長は「地域医療を守るため、制限しなければ対応できない」と理解を求める。
地域住民らに対しては、中病や各市町村の広報などで周知していく。 -
中国の人々から見た「満州開拓」「青少年義勇軍」
日本から満州(現中国東北部)へ渡った「開拓移民」たちの現地での不当な行為などについて、中国黒竜江省社会科学院が現地の農民らの証言と研究者の論考でまとめた本格的な調査研究書の日本語翻訳版がこのほど発刊され、話題になっている。宮田村の元中学校教師・唐木達雄さん(73)を代表とする長野県歴史教育者協議会プロジェクトチームが、02年に中国へ渡り、長野県満蒙開拓青少年義勇軍の足跡を現地調査した時に黒竜江省社会科学院の所長から渡された原本を5年がかりで翻訳編集した。唐木さんは「開拓移民は侵略移民だったという実態を中国側から見て記した本格的研究書が日本語に翻訳されたのは国内初では」としている。
翻訳作業は、中国語に堪能な林美緒さん=安曇野市、リンゴ農家=の協力を得て、林さんが日本語訳した内容をプロジェクトチームが順次吟味する形で進められた。
同書は「日本移民調査(日本の移民侵略についての中国農民の証言等)」と「日本移民研究(日本の移民侵略についての論考)」の2章で構成。
「日本移民調査」の章では、現地住民の土地や家屋が開拓団のために強制収用されていく様子や、軍隊・移民による中国人に対する不当な迫害・酷使、中国農民の抵抗などが生々しく証言されている。
「日本移民研究」には「中国農民は日本移民侵略の直接の被害者」「日本移民は・ス加害者・スであると同時に・ス被害者・スである」「ここ数年、日本国内政治の右傾の趨勢により、右翼勢力が活発になっており、この問題においても一部の人によって歴史を歪曲し、是非を混同し、侵略を美化する誤った観点が提出されている。このことに対して注意と批判をしないわけにはいかない」などの記述がある。
同書の内容について唐木さんは「黒竜江省社会科学院は歴史的研究では権威ある機関だが、私たちが現地調査した時に、証言者に直接お会いしたことが記述内容の事実関係の確認に役立っている」「科学院の論考の方法も、住民の証言を日本側の資料と照らし合わせるなど、客観性がある」とする。
先日、同書を読んだという、元青少年義勇軍の男性から唐木さん宅に電話があった。男性は「これまで加害者としての意識をどこかで持ちながらも、当時の仲間とその話をすることはできなかった。この本のおかげで中国側の見方が体系的に理解でき、加害者としての気持ちの整理がついた。当時の仲間たちと本当のことを話し合って死んでいける」と言って感謝した。
唐木さんは「開拓移民や義勇軍は、お国のために仕方のないことだと自分たちに言い聞かせていた。それを否定することは、自分を否定することになる。だからみな、口をつぐんだ。悪いのは関東軍」と同情する。
長野県歴史教育者協議会は1995年にプロジェクトチームをつくり、「義勇軍」の調査・研究に着手。2000年に『満蒙開拓青少年義勇軍と信濃教育会』を刊行し、その中で少年たちを送り出した信濃教育会の教育的責任を問うた。
02年の訪中調査で現地の体験者からの聞き取り、社会科学院研究者との懇談などをし、結果を報告書『中国の人たちは・ス満州開拓団・ス・ス青少年義勇軍・スをどう見ていたか』などにまとめている。
『中国の人々から見た「満州開拓」「青少年義勇軍」』はB5判、156ページ。本体価格1300円。問い合わせ、注文は唐木達雄さん(0265・85・4070)へ。近く書店でも販売する予定。
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「第19回平和のための信州・戦争展」が14縲・6日、駒ケ根市総合文化センターで開かれるが、この「義勇軍」「開拓団」のことも「証言コーナー」で語られる。 -
箕輪町新規採用職員研修
環境と介護の現場を体験箕輪町は8日、06、07年度の新規採用職員の研修会を開き、4人が環境と介護福祉の現場を体験した。
「箕輪町の現状と課題」縲怺ツ境問題と介護福祉の最前線を体験縲怩eーマに、現場の体験研修を通して環境と介護福祉にかかわる行政課題を考察するねらい。研修場所は八乙女クリーンセンターと町社会福祉協議会の「いきいき塾」で、2人ずつ参加した。
八乙女クリーンセンターでは、施設や機械の説明を聞き、センターに運び込まれるごみをトラックから下ろす、分別するなどの作業をした。
ペットボトルの不純物除去作業では、20キロのベールを作るために回収されたペットボトルの中からビン、缶などの異物を取り除く、ふたを外す、中身が残っているものは中の液体を捨てる。すべて手作業で、多い日は1日稼働し20キロベールが200個できるという。
役場職員は、センター職員の指導を受け、機械で流れていくペットボトルの中から不純物を取り除き、汗を流しながら作業した。
研修した小口陽平さんは、「普段は机の上の仕事なので現場が体験でき勉強になる。何気なくごみを出すけど、逆の立場になると無神経さが恥ずかしくなる。毎日この作業をやるのはものすごい労力。分別をしっかりしようと強く思った。町の皆さんにも分別をしっかりやることが伝われば、作業の方がもっと楽になると思う」と話していた。 -
みはらしの湯で地元で取れたブルーベリーを使った新しいデザート発売
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は11日、地元で採れたブルーベリーを使った「ブルーベリーソースのブラマンジェ」を発売した=写真。同施設がある農業公園「みはらしファーム」で採れたブルーベリーを使っているほか、夏に合わせてのど越しのさっぱりとしたデザートに仕上げた。
同施設ではこれまでも、みはらしファームで採れたイチゴやリンゴなどを使ったデザートをそれぞれの季節ごとに提供してきたが、ブルーベリーを使った商品は初めて。ブルーベリー園からの安定的な供給体制が整ったため、今回のメニューが実現した。
アーモンドの風味を付けた牛乳をゼラチンなどで固めたブラマンジェの上に、新鮮なブルーベリーで作ったソースをかけ、生のブルーベリーとアロエを添えている。
厨房チーフの高沢尚人さんは「今回は季節に合わせた冷たいデザート。みなさんでぜひ食べに来てください」と話していた。
価格は300円。食堂の営業時間は午前11時縲恁゚後8時。 -
信大中原寮の寮生と大萱保育園の園児が交流
南箕輪村の信州大学農学部の中原寮に下宿する学生5人が9日、伊那市の大萱保育園の年長園児とプールで交流した=写真。
地域交流の一環として同寮では、年間を通じて近隣にある大萱保育園を訪れており、保育園の運動会や遠足などに参加しながら交流を深めている。
季節に合わせ今回はプールでの交流会を企画。場所は園のプールより広い西箕輪小のプールを借りた。
園児たちは「お兄さんこっち」と学生の手を引いたり、水を掛け合ったりしながらいつもより元気にプール遊びを楽しんでいた。
寮長の松浦崇裕さん(21)は「子どもたちが好いてくれていっぱい集まってくるのは楽しいし、もてるのが嬉しい」と話していた。 -
飯島町ママさんバレー「どんぐり」が全国大会へ
山形県天童市で9月6日から開く第38回全国ママさんバレーボール大会に出場する飯島町のどんぐりチーム(宮脇明子監督、井口智世主将、15人)の激励会が9日、役場であった。どんぐりは6月10日、松本市総合体育館で開いた県予選大会で優勝し、全国に駒を進めた。町では初めての快挙。
県予選では準勝戦では昨年の北信越大会で涙を飲んだ「さつき」を2対1で下し、決勝では1昨年2回戦で敗れた「もちづき」を2対0で撃破し、初の優勝を手にした。
高坂町長は激励金を手渡し「全国大会出場は町は初めての快挙。県代表として、体調を整え、パワーをいかんなく発揮して、必勝を」と激励した。
選手を代表し、井口主将は「県大会では因縁の対決を制し、優勝できた。年々、少しずつ力がついて来たと実感している。県代表として、恥じないように、精いっぱい頑張ります」と健闘を誓った。 選手は次の皆さん(敬称略)
宮脇明子(監督)、井口智世(主将)柳生香織、黒塚志保、佐々木ちか江、芦部富子、高橋千代美、茅野克子、財前陽子、宮沢紀子、湯沢初美、下平絵美、杉原恵美子、米山由江、小河かおり -
宮田大学が花満開の高原を旅
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」はこのほど、ニッコウキスゲが満開の霧ケ峰、美ケ原高原方面へ夏の旅行を楽しみ親睦を深めた。
標高2千メートル近くに及ぶビーナスライン沿線に足をのばした一行。道の両側に咲き誇るニッコウキスゲにため息ももれた。
八島湿原では高原に広がる湿地帯の雄大な景色も堪能。
美ケ原では冷涼な高原の風にふれながら弁当を広げ、美術館も見学した。 -
全国小学生学年別柔道大会出場
19日、愛媛県松山市で開かれる、第4回全国小学生学年別柔道大会(全日本柔道連盟主催)の小学5年生女子40キロ超級に出場。南信地区からの本大会進出は初めてとなる。小学2年生から柔道を始め、これまでで1番の晴れ舞台。「目標は優勝! 自分の力を精いっぱい出し切って頑張りたい」と気合が入る。
6月24日、上田市であった県予選会の同階級トーナメントで優勝し、全国大会出場の切符を勝ち取った。大会は県内各地区の予選を勝ち上がった選手が出場。1回戦を払い腰、準決勝を得意の内またで勝ち進んだ。決勝戦は、昨年の優勝者で同門の好敵手と対戦し、体落としからの押さえ込みで勝利。この大会、オール一本勝ちの活躍を見せた。
小学2年生の時、小学校の授業で空手の講演会があった。その時に「胴着がかっこよかった」というのが格闘技に目覚めたきっかけ。自分から積極的に柔道を学ぶことを願い現在、伊那市川北町にある創武館道場に週3回通っている。
憧れの柔道家は谷亮子選手。「ヤワラちゃんのような技がきれいに決まる選手になりたい」と話す。
身長は156センチで、小学校のクラスの中でも長身だという。指導する同道場の小沢正幸代表は「パワー系の柔道が魅力で、気持ちで頑張れるタイプ」と評価。男の子相手の練習でも気合負けしない根性で実力を伸ばしている。
今大会の南信予選を約1カ月後に控えた5月末、軸足の左足骨折の大けがを負う大ピンチがあった。けい古が出来ないもどかしさの中でも毎週の練習には欠かさず参加。筋肉トレーニングや後輩の世話など、その時の自分に出来る精いっぱいのことに取り組んだ。
臨んだ南信予選は、軸足で立てない状態にもかかわらず優勝した。小沢代表は「この経験で精神面も成長した。攻める気持ちを表に出した戦い方が出来るようになった」と話す。
全国大会は各都道府県代表の48人が出場。3人ずつのリーグ戦を行い、各リーグ1位の計16人が決勝トーナメントを戦う。「学校の友だちも応援してくれている。みんなの声援を力に代えて頑張りたい。勝つ自信はある」と上を見据えている。 -
【記者室】上伊那からの甲子園出場はいつ
夏の甲子園大会に出場した松商は残念ながら初戦で敗退した。34回出場は最多記録だがこれは夏に限っての回数で、春の選抜大会出場も加えると合計は49回にもなる。古豪と称されると強そうに聞こえるが、選手たちの力の足しにはならなかったようだ▼長野県の代表校は甲子園に行ってもいつも初戦で負けているような弱いイメージがある。だが実際はそうでもなく、春、夏合計の勝率は約40%で都道府県別ランクでは30位前後だから、そう悲観したものでもない▼一方で今年は高校野球連盟の特待生禁止問題が高校生のスポーツのあり方に一石を投じたが、最近になって実質的な容認の方向に傾いてきた。これでまた上伊那からの甲子園出場は遠のいたのかもしれない。(白鳥文男)
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ハチ食品用地売買契約調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は9日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を取得する契約を市土地開発公社との間で交わした。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な土地利用計画は今後検討していく」と話している。契約金額は約1億4千万円。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
駒ケ根ロータリークラブ新体制発足
駒ケ根ロータリークラブは8日夜、第49年度(07年7月1日縲・8年6月30日)の体制を発表した。新会長には福沢晴海さん(77)=福沢米穀店会長=が就任した。福沢会長は年度会長方針について、RIテーマと地区方針を尊重して実行しつつ、特に楽しむことを柱として職業を通じた社会奉仕に取り組んでいきたい、とする考えを明らかにした。青少年交換留学生の派遣・受け入れのほか、ボーイスカウト、ガールスカウトへの支援などのさまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=福沢晴海▽会長エレクト=塩沢崇▽副会長=宮下善行▽幹事=村沢英夫▽会計=下平洋一▽SAA=滝沢義一郎▽直前会長=中島清一▽副幹事=窪田雅則▽副会計=山浦速夫▽クラブ奉仕委員長=宮下善行▽職業奉仕委員長=木下勝博▽社会奉仕委員長=吉沢利文▽国際奉仕委員長=伊藤雅基▽新世代活動委員長=窪田雅則 -
駒ケ根市民チャンピオン・ス大きなカンナ・ス
駒ケ根市の何でもナンバー1を認定する市民チャンピオンに・ス大きなカンナを育てた人・スとして上穂北、山宮好枝さん(70)が新たに認定された。市職員がスケールを持って山宮さん方を訪れ、庭の一角に咲くカンナの地表からの高さを測定し、170センチでの認定となった。この部門での認定は初めて。山宮さんは「カンナは育てるのが難しいが、やっぱり土づくりが大事。茎も葉もこんなに大きく元気に育ってくれた」と認定に目を細めている=写真。
山宮さんは89年にも・ス多くの押し花を収集した人・スで市民チャンピオンに認定されている。押し花の数は千種類だった。 -
高校生ものづくりコンテスト
県内の工業系学科で学ぶ高校生を対象に県下5会場で行われる「第7回高校生ものづくりコンテスト」の電子回路組立部門長野県大会が8日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校で行われた。県内の工業高校6校でそれぞれ選抜された生徒15人が出場し、与えられた課題に挑んだ=写真。北信越大会(9月、富山県)への出場権を得られる1位と2位には小口宏之君(松本工業3年)、西村誠君(同2年)が入った。駒工からは3人が出場したが出場権獲得はならなかった。
課題は制限時間内に制御対象回路と配線組立回路を製作し、事前に製作した接続ケーブルでコンピュータに接続して制御プログラムをプログラミングすることにより、指示通りに発光ダイオードを表示させたりモーターを制御するシステムを完成させるもの。回路製作(ハードウエア)とプログラミング(ソフトウエア)の両面が審査される。 -
燃えろインターハイ(7)(終わり)
女子100、200メートルバタフライで2年連続のインターハイ出場だ。今季は競泳選手としてレベルアップするため、以前から取り組んできたフォーム改善に確かな手応えを感じている。目指すは両種目とも決勝レース進出。昨年の予選敗退の雪辱を誓い、泳ぐ姿に意気込みが表れている。
今までの勢いに任せた泳ぎから・ス伸び・スを意識し、水の抵抗を軽減するフォームに変えることで速度は増し、体力が付いたことで「レース後半の粘りも出てきた」(小松原)。南信、県、北信越総体と大会を重ねるごと、自分の泳ぎに自信を付けてきた。
本大会出場を決めた北信越総体は、得意の100メートルの自己ベストを1秒ほど縮める1分03秒07で大会新をマークした。「結果は2位だったが久しぶりに自己ベストが出てよかった」と小松原は笑顔。記録更新は約1年半ぶりだった。
全国総体の決勝レースに進出するボーダーラインは100メートルが1分02秒、200メートルが2分15秒だ。小松原を指導するISC駒ヶ根スイミングクラブの今井一雄コーチは「あとは本番で実力を発揮するだけ」と激励。小松原は「全国で活躍する選手になるため、新たな自己ベストを出して決勝で戦いたい」と意気込む。
駒ヶ根市上赤須在住。 -
南部営農組合イベント
ジャガイモ詰め放題11日まで箕輪町の南部営農組合のジャガイモ詰め放題イベントが9日、木下一の宮のほ場で始まった。無農薬栽培のジャガイモが安く購入できるとあって、10キロ、20キロと買っていく人が目立った。
同組合が遊休農地20アールを借りて栽培。品種は「オオジロ」。毎年学校給食に出しているが、栽培面積が広くなり収穫量が増えたことからイベントを企画した。
組合員が機械で掘り取ったジャガイモがテント下に用意され、訪れた人は指定の袋に自由に選んで詰める。木下区の女性は、「消毒していない安心なジャガイモを食べたいと思って来た」と話し、まとめ買いしていた。
11日まで。場所は広域農道「一の宮」の交差点を東に下り、進行方向左側の道沿いの畑。時間は午前8時縲・0時。1袋300円で3キロは入る(市価の半値)。問い合わせはグリーンセンターみのわ(TEL79・0636)へ。 -
箕輪町地域づくり懇談会
箕輪町は、町内15区を巡回し地域づくり懇談会を開いている。8日夜は八乙女区であり、町第4次振興計画の基本計画に盛り込んだ区の計画に沿って自然環境整備や公民館の活用などについて、北西部コミュニティセンターで区民と役場の担当課長らが懇談した。
八乙女区は15区の中で唯一、振興計画の体系図が出来上がっている。旧公民館の活用などを考える公民館活用検討委員会が、振興計画促進委員会(30人)に改名し、区全体の振興のため検討を進めている。
懇談会は同委員会のメンバーが出席。区が誇る歴史遺産の水路橋の周りに目立つ不法投棄対策の議題では、町が伊那建設事務所と共に現地確認したことを報告し、「11月から12月に再度調査し検討したい」と話した。
水路橋の安全性については区が「定期的な検査をお願いしたい」と要望。旧公民館の活用については、八乙女区と同様に区内に2施設ある区の状況を聞き、「町にもぜひ相談にのってほしい」と話した。 -
一晩の楽しみ 月下美人一斉に12輪咲く
伊那市西町の割烹「てる」で育てている月下美人(サボテン科)が8日夜、一鉢から12輪の花を一斉に開花させた。夕方から開き始めたその白い花は、周囲に甘い香りを漂わせながら大輪の花を咲きそろえた。
店主の藤原光明さん(59)によると、月下美人を育て始めたのは約8年前。毎夏、2輪ほど花を咲かせていたが、一度に12輪を咲かせたのは初めて。寒さに弱い植物といい、「この冬はビニールを覆い被せたのがよかったのでは」と話している。
この夜、藤原さん夫婦は、2人だけで見るのはもったいない竏窒ニ近所の人たちを招いた。「見事だね」「よい香り」などとみんなで歓喜。藤原さんは「来年も頑張って咲かせます」と、一夜限りの大花をじっと眺め、目に焼きつけていた。 -
廃棄物の適正処理確保に関する条例案骨子の地域説明会で地元のあり方に対する懸念の声
県は9日、廃棄物の適正処理確保に関する条例案骨子の概要を説明する地域説明会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。集まった市町村担当者や事業者など約70人に対し、今回の条例は廃棄物処理施設の設置の手続きで地元同意書の提出を求めていないことなどを説明。参加者からは、計画推進に地元の声が反映されるのかを懸念する声が多く挙がった。
廃棄物の適正処理と処理施設の設置にかかる合意形成の手続きを明確化することを目的とする同条例は、田中前知事の時代に提案され、その後取り下げとなった旧条例案が求めていた計画の初期段階からの知事との事前協議が必要なくなったほか、現在は予備審査の時に事業計画書とともに提出するようになっている地元同意書の提出は求めていない。
参加者からは「その後の計画を進めていくためにも同意書は必要なのでは」「市町村の合意形成がなくても計画が推進できるように思えるが、地元や市町村長の意見は尊重されるのか」といった意見が噴出。県の担当者は「地元から反対意見が出てきたとしても、知事が計画の合理性を判断する。これまでも理由なき反対があったが、それは法律的に認められない。今度の条例案は基本的に、どうしたら共存できるかを考えてもらうためももの。事業者が主体的に事前説明会をすることを妨げるものではない」とした。 -
伊那北高校ペン祭地域スタッフがまちづくりワークショップの案を伊那市に報告
伊那北高校の生徒らでつくるペン祭地域スタッフが9日、伊那市の白鳥孝副市長を訪れ、ワークショップの結果を報告した=写真。
同グループは6月24日の文化祭で伊那北駅前の池を中心としたまちづくりについて考えるワークショップを企画。小学生から大人までに参加を呼びかけ、駅周辺のまちづくりについて考えた。
この日は、その時の提案を報告するため、スタッフ長の宮沢俊太郎君(18)=伊那市=と副スタッフ長の渋谷侑加さん(17)=駒ヶ根市=が各班の提案をまとめたレポートなどを持って市役所を訪れた。
報告を受けた白鳥副市長は「高校生が主体となってまちづくりを考えるのは素晴らしいこと。次の代にワークショップを引き継ぎ、最終的な意見集約をしてみては」と提案。
それに対し宮沢君は「まちづくりについて考えるのは楽しいことが分かったし、ほかのみんなも楽しそうだった。後輩スタッフなどに話してワークショップを継続できないか話してみたい」と語った。
各班のまちづくり提案は、15日まで市役所1階のホールに展示している。 -
多部制・単位制高校に転換後の箕輪工業高校に工業科設置決定
長野県教育委員会定例会が9日、県庁であり、08年4月に多部制・単位制高校に転換し、上伊那農業高校定時制と統合する箕輪工業高校に「クリエイト工学科」を設置することを決定した。高校改革プラン実施計画の中では普通科のみとされていたが、工業出荷額県下2位という地域的背景や現在の箕輪工業高校が持つノウハウを引き継ぎたいという思いから、地元からは工業科設置への強い要望が出ていた。多部制・単位制高校への工業系の学科が設置されるのは県内で初めてとなる。
クリエイト工学科を設置するのは午前部の1学級。機械、電気、情報、環境の4分野に加え、電子計測制御、3次元CAD、ロボット工学、工業デザインなどの工業科目を設置することで、工業分野を総合的に学習できる環境を充実。また、日本工業大学との連携や地元企業へのインターンシップなどを図りながら、実践力を身に付け、特色のある多部制・単位制高校を目指す。
普通科の生徒もクリエイト工学科の科目を選択できるようになっている。
規約の改正は2月となるが、生徒募集など、来年4月に間に合うよう、生徒募集などの手続きを進めていく。