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竜東地域3直売所の野菜ソムリエ、塩沢徳江さん、宮下秀男さん、滝沢美佐枝さん
農産物を販売する「レジ係」から地元農産物や地域情報を発信する「提案者」に転身-。竜東地域の3つの農産物直売所(かっぱふれあいセンター・火山直売所・やまんた直売所)にそれぞれ野菜ソムリエ(ベジタブル&フルーツマイスター)がお目見えした。
野菜ソムリエは、野菜や果物に関する知識を深め、その魅力を様々な形で分かりやすく伝えるとともに、生活の中で、野菜や果物をもっとおいしく、もっと楽しんでもらい、豊かな食生活を提案するスペシャリスト。
中沢・東伊那両営農組合は竜東地域の3つの農産物直売所を地元生産者と消費者、都市住民とを結ぶ拠点施設として位置付け、さらに発展、交流を図るために、竜東地域連携活動の一環として野菜ソムリエ設置を推進した。
かっぱふれあいセンターの塩沢徳江さん、火山農産物直売所の宮下秀男さん、やまんた直売所の滝沢美佐枝さんの3人が3日間の講習を受け、試験に合格し、日本ベジタル&フルーツマイスター協会のジュニアマイスターの資格を取得した。
塩沢さんは「家では料理したり、家庭菜園も作っているので、野菜は身近な食材だが、お客様の方がよく知っていて、教わることの方が多い。これからは一生懸命勉強したい」。宮下さんは「生産者が思いを込めて栽培した野菜。おいしい食べ方を伝えたい」。滝沢さんは「まだまだ、勉強中。お客様に教わりながら、知識を深めたい」とそれぞれ、地元農産物や地域情報を発信する「提案者」として意識を高めている。
市産業振興部農林課の黒河内さんは「今後、さらに野菜ソムリエを増やすことで、販売員の資質向上を図り、直売所相互の情報交換、合同イベントなどの連携事業を進め、『ソムリエのいる直売所』として集客効果が期待できれば」と話している。
◆かっぱふれあい直売所=営業時間、期間・午前7時縲・1時、午後4時30分縲・時30分、11月末まで。花や野菜、山菜が豊富。藤ツル手芸も人気(有線80・8800)
◆火山農産物直売所=営業時間、期間・午前7時縲恁゚後6時、12月20日頃まで。春は山菜、秋はキノコ、桃、梨、リンゴ、ブドウと果物が豊富(TEL81・6560)
◆やまんた直売所=営業時間・午前8時30分縲恁゚後5時、通年。ミュージアムショップと繋がり、農産物や絹製品、繭クラフト、古布クラフトもある(TEL82・8590)
大きく -
伊南バイパス飯島工区が着工
飯島町本郷と駒ケ根市福岡を結ぶ、国道153号伊南バイパス(延長9・2キロ)の飯島工区(延長5キロ)が20日、起点の飯島町本郷で起工した。工事は本郷側から進め、与田切川、中田切川、郷沢川など4河川に長大橋を架けて、駒ケ根市側につなげる。10年以内の完成を見込む。
現地での起工式には、事業主体の国交省飯田国道事務所をはじめ、町や伊南4市町村首長、議会議員、地元選出の国会議員、県会議員ら百人余が出席し、工事の安全と、早期全線開通を願った。
伊南バイパスは国道153の交通緩和、地域振興、交通安全確保を目的に、駒ケ根市赤穂-飯島町本郷地区9・2キロを建設省の直轄事業として97年事業着手した。全工区のうち駒ケ根工区4・2キロのうち2・9キロが2車線による暫定供用され、残る1・3キロも本年度中の開通を目指し、工事中。標準幅員は4車線28メートル、橋りょうは2車線。
飯島工区は03年、田中前知事が「県外資本が進出し、駅前の活力がそがれてしまう」などとして、計画の見直しを提示した経過もあった。
式で、高坂町長は「伊南バイパスは飯島町の10数年来の悲願、知事の見直し発言もあったが地元の熱意で再開できたことに感謝したい。本郷地区より槌音高く工事が着手され、新しい時代の幕開けを感じている。全線の早期開通を切にお願いしたい」と感慨を込めてあいさつした。 -
【駒ケ根市ポルトガル語通訳員 清水真里さん】
駒ケ根市には約千人の外国人が住んでいるが、そのうち半数以上がポルトガル語を公用語とするブラジル人だ。ポルトガル語の必要度が高まる中、日本語の読み書きや会話が十分にできない外国人の行政相談などに対応するため駒ケ根市が今年度初めて設置した外国人相談窓口で、ポルトガル語の通訳員として週1回の業務に当たっている。
「まだ慣れないので専門的な行政用語に戸惑うこともあります。でも困っている外国人の役に立てるよう、できるだけ分かりやすく伝えることが私の仕事。少しでも喜んでもらえるようにしっかり取り組みたい」
◇ ◇
愛媛県松山市出身。もともと英語が好きだったが、ほかの言語も学びたいと考えて大学ではスペイン語を専攻した。卒業後、一時郷里に帰っていた時に、移民としてブラジルに渡りサンパウロで針きゅうクリニックを開いている日系人と知り合った。友達になった彼に、ブラジルはとても良い国だよ、一度見に来ないか竏窒ニ勧められて心が動いた。
「それまで欧州や米国に旅行したことはあったが、南米には特に興味はなかった。でも彼の熱心な言葉を聞くうちに、行ってみたいという気になったんです」
サンパウロには日系人が多く住んでいる。日本人街にはひらがなや漢字が書かれた看板もたくさんあって不思議な気がした。それまでポルトガル語は知らなかったが、大学で学んだスペイン語に比較的似ていることもあり、すぐに慣れて自然に話せるようになった。
感心したのは、住んでいる日系人が昔の日本人の良さを受け継いでいることだった。
「礼儀正しさや一生懸命仕事をすることなど、今の日本人が忘れてしまっている大切なことに気付かされました」
たくさんの知り合いができて6カ月間楽しく過ごし「もっと居たかった」がビザの期限が切れるため、帰るしかなかった。
身につけたポルトガル語は思わぬところで役に立つことになった。愛媛県警の部外通訳員が空席となったため、後任の依頼が人づてで舞い込んだ。事件を起こしたブラジル人の被疑者を取り調べる警察官の通訳として年に何回か協力した。
駒ケ根市には、ペルー人の夫が駒ケ根青年海外協力隊の語学講師として赴任したことからこの2月に住み始めたが、市の通訳員の仕事に就いたのも偶然の出来事からだった。たまたま行った図書館でブラジル料理教室開催のチラシが目に止まり「懐かしいな。楽しそう」と参加してみたところ、知り合った主催者団体のメンバーを通じて市から話が来たのだ。
◇ ◇
「駒ケ根は水がおいしいし、空気がきれい。中でもアルプスの山並みはとても美しいですね。四国の山は低いのでなお素晴らしく感じる。夫はアンデスの山の中で育ったから『故郷のようだ』と言って眺めています。ここでずっと暮らせたらいいですね」
(白鳥文男) -
【記者室】給食で知る磐田市との縁
駒ケ根市が友好都市提携を結んで40年になる静岡県磐田市から記念事業の一環として特産のしらすを仕入れ、市内4小中学校の給食に提供した。多くの児童らは磐田市がどこにあるのか、なぜ提携を結んだのかもよく知らなかったようだが、この特別給食を機にようやく分かったらしい▼念のために書けば、磐田市との縁は駒ケ根の古刹光前寺の霊犬早太郎伝説によるものだ。早太郎がはるばる怪物退治に赴いた先が現磐田市の見付天神社だったとされている▼700年前の出来事が(たとえ伝説であっても)遠く離れた市民の心をつなぐきずなになっていることは歴史と文化の豊かさの象徴だ。今年さまざまな記念事業が計画されているようだから楽しみに待っていよう。(白鳥文男)
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あぐりスクール駒ケ根校で田植え
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那が小学2縲・年生を対象に開いている「あぐりスクール駒ケ根校」は19日、第2回体験講座を駒ケ根市で開いた。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童約70人が参加。田植えやリンゴの摘果、落花生の種まきなどを楽しんだ。
児童らが「楽しみにしていた」という田植えは駒ケ根市のアイ・パルいなん近くの水田で行った。ほとんどの児童が初めての経験とあって、はだしになって恐る恐る泥田に入ったが「意外に温かい」「気持ちいい」とすぐに泥の感触に慣れ、JA職員らの指導を受けながら歓声を上げて楽しそうに作業していた=写真。
同スクールは12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で稲刈り、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦していく。昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は新たに駒ケ根市でも開校した。 -
駒ケ根青年会議所講演会
駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)は18日夜、公益法人制度改革についての講演会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。青年会議所(JC)長野ブロックの会員など約70人が参加し、講演「すべてのJCが公益社団法人になれる! 公益法人制度改革はJCにとってビッグチャンス」を聞いた。
講師は政策シンクタンク「構想日本」代表の加藤秀樹さん。加藤さんはJCが公益法人となることについて「当然イエス」とした上で「現状では受けられない税制上のメリットがあり、今後数年間で全国の大部分のJCが公益社団法人を取るはず。また、そうできなければJCの評価は現在よりも下がることになってしまうだろう」と話した=写真。
加藤さんは旧大蔵省OBで慶応義塾大教授も務めている。 -
中条盆栽山野草展示会
第27回中条盆栽山野草展示会が19、20日、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれている。数種類が並ぶアツモリソウをはじめ、エビネやシラネアオイ、オオサクラ草など、この時期を代表する山野草と盆栽約250点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
恒例の展示会は中条地区の有志などでつくる中条公民館盆栽クラブ(会員12人、白鳥昭平会長)によるもの。中でも、4分の1を占めるラン科のアツモリソウは見もの。珍しい希少種などもあり、その姿を一目見ようと訪れる見物客も多く、約2千人が訪れた昨年は四国方面や中京方面からの見物客も訪れた。山野草とともに盆栽が並ぶのも特徴で、樹齢70年近い鉢もある。
今年は低温の影響で花期を調整するのが難しかったが、北海道礼文島原産でクリーム色の花をつける「レブンアツモリ」は、例年になく鮮やかな花をつけている。また、ホテイアツモリや地元産の南アルプス系のアツモリも見ごろ。山野草の展示即売では株分けしたレブンアツモリなどもあり、会場で見て気に入った山野草を買い求める見物客の姿も見られた。
20日は午前8時縲恁゚後4時。 -
副町長2人は必要か?
協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志の「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し、副町長2人制の考えを聞くアンケートを取る。6月上旬にまとめ、回答によって今後の取り組みを検討する。
町議会3月定例会で、平沢町長は「一層の行財政改革と、企業誘致や住宅開発などを積極的に進めるため、2人が必要」と理由を挙げ、定数2とする副町長定数条例を提案。賛成多数で可決された。
19日に開いた記者会見=写真=で、松沢代表らは「なぜ2人が必要なのか、納得できる理由を知りたい」「定数1とする議員提案も出たが、議論が尽くされないまま決まったと疑問を持つ」と述べ、町長や議員の説明責任を求める。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。
18日に町長、議員(前職・現職)の計23人にアンケート用紙を郵送。31日までに返答するように依頼した。町民の関心事であることから、結果がまとまり次第、公表する。
「みのわ・ネット」は4月から準備を進め、5月13日に発足。民意が町政に反映されているのか、検証するための勉強会を開いていく。 -
上伊那小学生陸上競技大会 3種目で4つの大会新
第24回上伊那小学生陸上競技大会、兼第40回上伊那春季記録会は19日、伊那市陸上競技場であった。小学生陸上は34校、2クラブの児童約970人が参加。100メートル走や走り高跳び、男女混合400メートルリレーなど全17種目中3種目で4つの大会新記録が出た。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
大会新記録を樹立したのは、女子80メートル障害の有賀菜央(辰野西6)、男子80メートル障害の中島瑞樹(中川西6)と堀内悠樹(伊那6)、女子6年100メートルの武井祐里香(宮田6)。有賀は予選で従来の記録を0・27秒縮める快走で13秒98の記録を出した。
雨に悩まされる時間帯もあったが、選手らは自己記録を目指し、日ごろの練習成果を発揮。頑張る姿に保護者や友人らが手を振りながら声援を送り続けた。
各種目上位5人(チーム)は県大会(6月17日・松本市)へ出場する。
小学生陸上の全17種目の各1位の選手は次の皆さん。
【男子】▽5年100メートル=上田和矢(辰野西)14秒57▽6年100メートル=下平大輝(宮田)13秒71▽千メートル=蟹沢淳平(赤穂東6)3分16秒39▽80メートル障害=中島瑞樹(中川西6)14秒09・大会新▽走り高跳び=中嶋健太(南箕輪南部6)1メートル30・大会タイ▽走り幅跳び=橋爪彼方(富県6)3メートル73▽ソフトボール投げ=成瀬幸大(辰野西6)69メートル51
【女子】▽5年100メートル=畑瑠衣菜(辰野西)15秒11▽6年100メートル=武井祐里香(宮田)13秒92・大会新▽千メートル=宮下順奈(伊那東6)3分22秒30▽80メートル障害=高橋美佳(箕輪中部6)15秒24▽走り高跳び=那須凪瑳(辰野東6)1メートル20▽走り幅跳び=高井ユージン(南箕輪南部6)4メートル01▽ソフトボール投げ=伊沢桃(富県6)50メートル45
【リレー】▽男女混合400メートル=南箕輪A(堀咲良、竹松秋美、村上晴彦、唐木洋輔)60秒29▽男子400メートル=飯島(宮沢卓巳、森脇知弥、新井義季、高坂亮介)58秒34▽女子400メートル=南箕輪A(根津みなみ、永井舞華、征矢希、金山文佳)58秒04 -
上農高校生も街頭啓発
伊那署は18日、上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒と協力し、5月実施の「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」などに合わせてJR伊那北駅前で、自転車盗の被害防止などを通学中の高校生に呼びかける街頭啓発をした=写真。
高校生の防犯意識を高める目的で2年前から始めた取り組み。生徒のほか署員や教員ら13人が登校中の上農生や伊那北高校生らに向け、啓発チラシを配布。「春の全国交通安全運動」(11竏・0日)に合わせ、夜光反射器材の活用などを促すチラシも配った。
同署管内で本年(4月末現在)発生した街頭犯罪は114件(前年比25件増)。自転車盗は前年と比べ13件増の31件で街頭犯罪の上位にあり、特徴として被害件数のうち8件は施錠、23件は無施錠だった。この結果から所有者の防犯意識の低さが伺えるという。 -
はら美術で竹久夢二の世界展
伊那市旭町のはら美術で22日まで、「大正ロマンの天才画家・竹久夢二の世界展」が開かれている。直筆の掛け軸や額装など4点をはじめ、初版の木版画、復刻版の第一人者である松永安生の木版画など約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
夢二は1884年、岡山県に生まれ。新聞、雑誌の挿絵画家として活躍する中、「夢二式美人」という独自スタイルの美人画が世間から注目され、明治末から昭和初期にかけて人気を博した。結核のため51歳の若さで生涯を閉じたが、柔らかで優しい女・4)量ノ呂鯢舛VI・鵑戚監鷓酩覆砲蓮∨弩聆0年経った今でもファンが多い。
今回は当時の雑誌の表紙、挿絵として使われていた作品のほか、歌舞伎役者の顔のみを描いた「治兵衛のマスク」(1920年)をはじめとする初版オリジナルの木版も20点近く並んでいる。
主催者は「夢二作品は現代にも通じる作風。それが当時、一世を風びする魅力となっていたのだと思う」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
南箕輪村商工会総会
南箕輪村商工会(田中秀明会長)は18日、07年度第47回総会を商工会館で開き、07年度事業計画案・予算案、本年度改選の青年部役員の選任などを承認した。
07年度は、05年に設置した「商工会見直し委員会」が2年間にわたって協議し答申した地域活性化のための商工会のあり方、方向付けなどの指針に沿った事業展開を図る計画で、基本方針に▼商工会自立のための改革▼広域連携組織体制の促進▼創業・経営革新支援事業の推進▼会員情報化支援事業▼地域活性化の推進-を掲げる。
小規模事業経営支援事業では、創業支援や雇用創出に係る指導、経営管理の指導、技術向上や新事業分野開拓などのための情報提供など。地域総合振興事業では商工業・建設業の振興事業に加え、大芝高原まつりの参加協力、信州大芝高原イルミネーションフェスティバルへの参加協力、南箕輪村花いっぱい推進協議会活動への参加協力、他団体との交流や研修会の開催など。
青年部役員は部長に滝沢充さん、副部長に海沼敬雄さん。任期は2年。
永年勤続表彰は次の皆さん。
▽55年=北原貞子(長田百貨店)▽25年=唐沢則子(清水製作所)▽15年=井口まゆみ(フジタメタルワーク)▽10年=植木公夫(アルゴル)小林久江、辻智彦、原豊、中村隆俊、田畑篤(以上創研)小松正行(ミヤザワ) -
箕輪写友会第8回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)の第8回写真展が18日、箕輪町文化センター展示コーナーで始まった。冬と春の自然を中心とした写真に来場者が関心を寄せている。
会員10人が1人3点、合計30点を展示した。昨年秋の写真展以降に撮影した冬と春の写真が中心で、撮影場所は県内が主で近県で撮った作品もある。
冬は、雪をかぶった樹木に朝日があたる瞬間を零下20度の中で40分近く待って撮ったという写真や、樹氷と風で舞い上がる雪を撮ったもの、雪山と月など厳しい自然の中の見事な一瞬をとらえた作品が並ぶ。春は桜が多く、地元の桜だけでなく山梨県の身延山久遠寺の桜などもある。同じ場所の写真でも撮影者によって趣が変わり、その違いも楽しめる。
青沼会長は、「写真を見て県内でもいい所があることを知ってほしい」と話している。
展示は27日まで。午前10時縲恁゚後7時(21日と27日は午後5時まで)。 -
宮田小3年4組と2年、海外協力隊員候補生と交流授業
宮田村の宮田小学校3年4組と2年生は18日、国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生を迎え、国際理解の交流授業を行った。
3年4組を訪れたのは、学校教育支援で中米のホンジュラスに派遣予定の本田泰生さん(39)山本浩司さん(38)伊藤由紀子さん(36)の3人。
伊藤さんはピンク色が鮮やかなホンジュラスの民族衣装で現れ、子どもたちは興味津々。スライドを使ってクイズ形式で、同国の言葉や文化、暮らしぶりを伝えた
日本と比べ環境的に厳しい学校の様子も紹介。「みんなが学校に通えるわけではありません。家のために働く子どもたちもいます」と説明すると、児童は貧しくとも屈託のない笑顔が広がる現地の子どもたちの写真を見つめた。
2年生は太平洋に浮かぶバヌアツに派遣される3人と交流。地球温暖化により国土の水没も危ぐされる小さな島国の現状を知り、利便性を追い求める自分たちの暮らしが遠い国までつながっていることも学んだ。 -
海外協力隊が小学生と交流
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)で派遣前訓練中の隊員候補生らは18日、駒ケ根市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
赤穂南小学校(下平達朗校長)にはネパールやキルギスなど7カ国に派遣予定の12人が訪れ、4年生と5年生の2クラスの児童らとそれぞれゲームをしたり、世界の国々の文化などについて勉強をしたりした=写真。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合い、「2年後に帰ってきたらお土産持ってまた来てね」と頼んでいた。交流には山形所長などJICA関係者も視察に訪れた。
同小には候補生との交流を機に2年前に開設した世界情報センターがあり、さまざまな国の民芸品や装飾品、楽器などのほか、多くの映像ソフトをそろえるなどして児童らの国際理解教育に活用している。 -
中央区に分譲マンション計画
伊那市中央区に、分譲マンション「ラフィーネ伊那」(仮称)の建築計画がある。地元住民は日照時間や景観などの影響を懸念。事業主は、着工時期にこだわらず、地元と協議する中で妥協点を探りたいとしている。
事業主は、窪田建設=駒ケ根市、同社の子会社エステートギャラリー=松本市=。建設予定地は市民会館北西側の敷地面積2700平方メートル。当初、鉄筋コンクリート造りの一部9階建て、36戸(2縲・LDK)を計画。47台分の駐車場なども確保する。
事業主は分譲マンションの需要があると見込み、用地選定では土地の広さがあり、JR飯田線の駅や大型店などが歩いていける距離で、伊那中央病院も近く、暮らしやすいと判断した。
12日の第1回説明会で、区民は日照不足の問題からマンションの高さ28メートルを低くすることなどを求めた。そのため、2回目(17日)の説明会で、事業主は9階を7階に変更し、34戸とする計画案を提示した。
区民は、駐車場不足や通勤・通学時間帯の混雑などを指摘。「4階にしてほしい」と要望も出たが、事業主側は「4階にすると、事業として成り立たない」と説明した。
再度、協議する場を設ける。 -
どろんこサッカーで商工業の活性化へ
伊那商工会議所青年部は7月22日、伊那市長谷の休耕田でどろんこサッカー全国大会「どろカップ2007」を開く。6月1日から、参加する32チームを先着順で募集する。
大会はスポーツを通じ、伊那をPRして商工業の活性化を図るねらい。昨年6月、合併を機に初めて企画し、好評だったため、規模を拡大して開くことにした。南アルプスの世界自然遺産登録に向けた運動を展開していることから、場所は南アの入り口である長谷を選んだ。
どろんこサッカーは水の入った田んぼでプレーするサッカー。競技は予選リーグ、決勝トーナメントで、1試合10分間。仙流荘付近の休耕田に作る縦25メートル、横15メートルのコートで戦う。優勝、仮装大賞などを表彰する。
参加資格は18歳以上。参加費は1チーム5千円。
会場では、高遠町・長谷の物産販売などがある。
再度、来伊してもらえるよう、賞品には特産品や宿泊券の優待券などを用意したいと考えている。
三沢部長は「南・中央アルプスの景観を全国発信することで、集客の増加、工業製品の付加価値アップに努めたい」とし、参加を呼びかける。また、アマチュアカメラマンも多く「伊那を宣伝してもらえるチャンス」ととらえている。
問い合わせ・申し込みは、伊那商工会議所の牧田さん(TEL72・7000)へ。 -
伊那市教育委員会 委員長など決まる
伊那市教育委員会は、任期満了に伴う同委員会の委員長、委員長職務代理者の選任について、18日、臨時会を開き、委員長に新任の松田泰俊氏(63)を、委員長職務代理者に荒木康雄氏(51)を選任した。それぞれ任期は1年間。
臨時会の後、14日の市議会臨時会で人事が可決された、新任委員の松田氏=任期3年=と熊谷健氏(49)=同4年=に対する任命書辞令交付式があり、2人が小坂樫男市長から任命書を受け取った。
教育委員会委員長に就任した松田氏は「大変な重責だが皆さんの協力を得て、伊那市の教育振興のために尽したい」とあいさつした。
松田氏は、駒沢大学文学部社会学科卒。県内の小中学校教諭として教べんを取り、06年1月から同11月までの間、県教育委員会委員長を勤めていた。 -
西箕輪地区「景観育成特定地区」指定を目指す
伊那市の「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)は、地域住民の自律的な景観保全活動を支援する県景観条例「景観育成特定地区」の今年度内の指定を目指して活動する。17日夜、西箕輪公民館で指定に向けた初のワークショップがあり、同地区の景観の素晴らしさを再認識するため同会代議員ら約50人が語り合った=写真。
同協定者は05年、権兵衛トンネル開通に合わせ、景観保全組織を構築するため地元などの土地所有者1604人の同意を得て、地域住民間で紳士協定を締結。23・6平方キロの協定区域内では建築物や屋外広告物の規模などに制限を設けて景観を守ってきた。
しかし、同トンネル開通による土地の乱開発を懸念した会は、現行のエリアを法的規制力のある景観育成特定地区に指定するため昨年1月から活動を開始。「同指定を受ければ県下初」(関係者)となるため、会は県下のモデル地区を目指して取り組んでいる。
指定を受けるため今後、景観現状調査(住民アンケート含む)、土地所有者の3分の2以上の同意など、さまざまな手順を踏む必要がある。法的強制力が発生する景観条例について「景観を守るために農業、工業が後退する」などの課題があるため、代議員らで規制内容を検討しながら県に提案する「独自のきめ細やかな届出基準」を作成していく。
6月3、10日の両日には、地元住民らが西箕輪地区の景観のよさを歩いて確かめる企画「景観ウォーキング」を開き、それぞれの景観保全に関する意識の高揚などを図っていく。 -
箕輪町公民館の陶芸講座が開講
箕輪町公民館の陶芸講座が17日、町文化センターで開講した。初心者15人が7月までの全7回学び、手作りの楽しさを体験する。
制作の魅力にふれるとともに、地域づくりにつながる出会いやコミュニケーションの場となるよう期待した例年の教室。受講者は60歳代を中心に町内の女性14人と辰野町の男性1人。箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんから手ほどきを受け、粘土を板状にして型に巻き取る「たたらづくり」や、輪にして積み上げる「ひもづくり」といった技法で作品を仕上げる。
鑑賞会を最終回の7月24日に開き、お互いの出来栄えを披露する予定。
初回は道具の使い方や制作の基礎などについて説明を聞き、さっそく受講者らが楽しそうに花瓶や皿などを形作っていた。 -
野溝嘉彦さんの個展 ベル伊那
信州の美しい自然を中心に洗練された色彩で描き続ける洋画家、野溝嘉彦さん(70)=伊那市東春近中殿島=の油絵展は17日から、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった=写真。22日まで。
同会場で11回目となる個展。今回は、伊那谷と安曇野を中心に残雪の山々が水田に写る様子など、四季折々の風景を題材とした、3号縲・0号サイズの近作40余点を展示即売している。
50号サイズの力作「信州雪景」は、2月の白馬村の雪景色。雪が積もった八方尾根や萱ぶき民家に反射する、神々しい朝日を受け・ス気持ちを高ぶらせながら・ス描いた作品だという。野溝さんは「懐かしい田舎の原風景を見てほしい」と来場を呼びかけている。
50歳の時に脱サラして本格的に絵画の道に進んだ野溝さん。現在は、一水会会友で東京や横浜、名古屋、静岡などの百貨店で個展を開くなどの活躍をみせる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)まで。 -
上伊那小学生陸上大会 きょう
第24回上伊那小学生陸上競技大会、兼第40回上伊那春季記録会は19日、伊那市陸上競技場である。小学生、中学生のほか高校生を含む一般のアスリートたちが自己記録更新を目指す。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
小学生陸上は、上伊那の34小学校、2クラブの4縲・年生児童ら971人がエントリー。100メートル走、千メートル走、80メートル障害、400メートルリレー、走り高跳び、ソフトボール投げなどの17種目で熱戦を展開する
午前8時20分から開会式。競技開始は8時45分から。雨天決行。 -
公園遊びにお弁当、楽しさ尽きない春の遠足
宮田村の3保育園は18日、待ちにまった春の遠足。リュックを背に、それぞれの目的地に向った。
西保育園の年中、年少の54人は、町三区斎藤診療所内の公園へ。シーソーに乗ったり、滑り台をすべったり大喜び。
思いっきり遊んだ後は、お楽しみの昼食。保護者が心をこめてつくってくれた弁当をドキドキしながら広げた。
アンパンマンの顔を象ったおにぎりや定番のタコウインナー、そして食後のデザートまで。自慢の弁当を友達同士見せ合いながら「美味しいよ」と満面の笑顔が広がった。 -
宮田村女子バレーリーグ開幕
宮田村女子バレーボールリーグ戦(村女子バレーボール会主催)は17日夜、村農業者体育館で開幕した。23季目の伝統のリーグ戦に、昨年と同じ12チームが参加。「しんでん」の7連覇を阻止しようと、各チームとも・ス虎視眈々・ス。親睦も深めながら、9月20日まで総当りの長丁場で熱戦を展開する。
開幕式には各チーム、選手が勢揃い。しんでんの平澤恵美子主将が優勝トロフィーを返還した。
「美北」の田辺良子主将は「チームの輪を大切にし、感謝して戦うことを誓います」と選手宣誓。
主催者の土方照子会長は「最後までけがのないようにプレーしよう」とあいさつした。
同リーグ戦の特徴のひとつに20代から70代と年齢層の幅広さが挙げられる。
今季も50代後半以上の選手ばかりで参戦する「エアロール」をはじめ、各チームいずれも気合、体力ともに充実。ベテランと若手が入り混じり、世代を越えた女性の熱き戦いを繰り広げる。
さっそく開幕4試合を行い、ハツラツとしたプレーが光った。 -
観光ホテルでビアガーデン早くもオープン
気分は夏本番に‐。宮田村新田区の宮田観光ホテルでは早くも屋外のビアガーデンがオープンし、賑わいを見せ始めている。
飯田市の企業の28人が懇親で利用。男性社員は「暖かい飯田でもまだビアガーデンはオープンしていない。今日は会社の山行きで訪れたが、しっかりと飲めて楽しい」と話し、同僚とジョッキを傾けていた。
同ホテルのビアガーデンは恒例で、10月までとシーズンも長い。今季も気温の上昇とともに予約が増えているという。
15人以上の予約制だが、生ビールのほか、日本酒、焼酎、ウィスキー、ソフトドリンクの飲み放題と焼き肉の食べ放題がセットで男性4千円、女性3500円と安心価格で人気も上々。営業時間も昼から午後9時ころまでの間で相談に応じる。
入浴料のサービスやマイクロバスの送迎も。予約、問い合わせは同ホテル83・2134まで。
##写真(たてよこ)
屋外で飲む爽快感はまた格別。早くもビアガーデンがオープンした -
友好都市磐田市の食材使って給食
駒ケ根市の赤穂学校給食センター(向山紀美子所長)は17日、霊犬早太郎伝説などの縁で同市と友好都市提携を結んでいる静岡県磐田市産のしらす(イワシの稚魚)を使ったおひたしを赤穂小学校と赤穂中学校の給食に登場させた=写真。児童らは「甘くて軟らかい」などと言いながらおいしそうにほお張り、プロサッカーチームのジュビロ磐田を話題にするなど、いつもと一味違う楽しい給食を味わった。
駒ケ根市が友好都市提携40周年を記念する事業の実施を呼び掛けたのに応じて同センターが初めて企画した。給食に使える特産品を磐田市に問い合わせるなどして「この季節のお勧め」というしらすの採用を決め、駒ケ根市産のキュウリやモヤシなどとともにおひたしにした。2校の1830食分として用意したしらすは約15キロで、磐田市の福田港で10日に水揚げされた。向山所長は「今回は初めての試みで磐田市との交渉が思うように進まず苦労したが、今後も機会をみてまた実施したい。給食を通じて地域ごとの食材に関心を持ち、食の大切さや食材への理解を深めてもらいたい」と話している。同センターは今年度から毎月19日前後を食育の日として特別な献立を提供することにしている。
磐田市産のしらすを使ったおひたしは市内の赤穂東、赤穂南の2小学校でも18日の給食に登場する。 -
プロドライバー事故防止コンクール表彰
県警察本部交通部、国土交通省北陸信越運輸局長野運輸支局などが行った第29回プロドライバー事故防止コンクール(対象期間06年7月1日縲・2月31日)で優秀・優良事業所に選ばれた駒ケ根警察署管内4事業所の代表者らが17日、同署を訪れ、山本修作署長から表彰状を受け取った=写真。各事業所とも毎年のように表彰されていて「表彰を機に今後も一層気を引き締めて取り組んでいきたい」「従業員の教育をはじめ、職場ぐるみでの地道な努力をさらに積み重ねていきたい」などと話している。
コンクールでは無事故無違反の上に、安全教育や事故防止への取り組みなどが評価される。県下653事業所が参加した。
表彰されたのは次の事業所。
▼優秀事業所=上伊那貨物自動車(トラック部門)伊南乗用自動車(タクシー部門)▼優良事業所=丸正タクシー(タクシー部門)赤穂タクシー(同) -
駒ケ根弓道教室開講
駒ケ根市体育協会弓道部(高仲成人部長)は15日夜、07年度弓道教室を北の原共楽園の市弓道場で開講した。集まった約20人の受講者らを前に高仲部長が矢渡しの義(会の始めなどに当たって矢を射る儀式)を行い、講師らが見事な模範演技を見せた=写真。高仲部長はあいさつで「この講座で弓の魅力に取りつかれ、卒業してからもずっと続ける人が毎年何人もいる。2カ月の講座で基本を学び、弓の面白さを知ってほしい」と呼び掛けた。
教室は随時入会を受け付けている。7月13日までの毎週火・金曜日。対象は高校生以上で初心者も歓迎。受講料は一般3千円、学生2千円(スポーツ保険料、用具代)。問い合わせは高仲部長(TEL81・1602)へ。 -
【記者室】間の取り方
紙芝居を読む基礎技術を学ぶ講座が箕輪町図書館で始まった。受講者が紙芝居を読み、講師が指導していくのだが、関心を持ったのは「間」の取り方である▼紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合、これが間だという。紙芝居で大切な最後の「おしまい」の言葉にも間が存在する。講師によると紙芝居の世界に引き込まれて聞いている子どもが現実の世界に戻るのが「おしまい」の言葉で、物語に浸っている余韻があるため最後の文章と間をとって言うのだという▼同じ紙芝居でも読み手によって印象が変わる。それは間の違いなのだろう。間の取り方で紙芝居が生きもすれば死にもする。何事にも「間」は大切というけれど、いかに大切かを実感した。(村上裕子)
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箕輪町公民館「子育て学級」開講
箕輪町公民館の「子育て学級」が17日、町文化センターで開講した。子育ての話を聞き、今後の学級運営について年間計画の確認や班づくりをした。
育児に役立つ学習、母親同士の仲間作り、子ども同士のふれあいの場作りとして毎年開講。本年度は未就園児とその保護者18組が申込み、開講式は14組の親子が参加した。
子育てについて、町子どもセンターの木村温美さんが「早寝、早起き、朝ごはん」の大切さを話したほか、「子どもと向き合う時間、ぎゅっと抱きしめる時間を大事にして」と語った。
親子は、サルや犬の絵を見ながら「いない いない ばあ」を一緒にしたり、絵本「かささしてあげるね」「すりすりももんちゃん」の読み聞かせを楽しんだ。
学級は08年3月まで全15回。救急法や食育の学習、大芝高原や保育園、図書館に出かけるほかクリスマス、節分など季節の行事も楽しむ。