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県議選 駒ケ根市区 今日投開票
駒ケ根市区(定数1)は午前7時縲恁゚後8時に市内22カ所の会場で投票が行われる。開票は午後9時から市役所で行われ、大勢判明は10時すぎごろと見られる。市選挙管理委員会は午後10時から20分ごとに開票速報を発表する予定。選挙人名簿登録者数は29日現在2万7535(男1万3360、女1万4175)人。
31日から始まった期日前投票では6日現在、有権者の約6%に当たる1676人が投票を済ませている。 -
高齢者優先の駐車場専用区画設置
宮田村は役場と村民会館の駐車場に、高齢者優先の駐車区画を設けた=写真=。
役場に2区画、村民会館は1区画。高齢運転者の標識でもある「紅葉マーク」を区画に記し、識別しやすく工夫した。
3区画とも入口から近い場所に設けてあり、使い勝手を良くしている。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は4日、07年度第1次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した212人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表し、マーシャル派遣予定の渡邉太一さん(大分県)は「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した=写真。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
如月会生け花展
生け花の7流派が集う如月会(保科百子会長、101人)は第50回生け花展を駒ケ根駅前ビル・アルパで8日まで開いている。会員が心をこめて生けた大作3点、中作2点を含む85点の作品が並び、華やかな色と香りで会場を包んでいる。保科会長は「季節を感じられる作品を心掛けた。伝統文化の素晴らしさを感じてもらえたらうれしい」と話している。展覧会に合わせて咲かせたサクラなどをあしらったかれんな作品の数々に、訪れた人たちは「きれいだね」「素敵だね」などと話しながらじっくりと見入っている=写真。
入場無料。8日の開場時間は午前10時縲恁゚後4時30分。 -
越百の水汲式とライトアップ点灯式
ソメイヨシノが2分咲きとなった与田切公園で6日夜、いいじま桜まつり開幕を前に、「越百の水」の水汲式とライトアップ点灯式があった。花冷えの中、桜まつり実行委員ら50人が参加。「おおるり」のフルート演奏に耳を傾け、それぞれペットボトルに「越百の水」を汲み、口に含んで、軟水を実感した。
引き続き、プール前に移動し、桜のトンネルに設置した水銀灯8基合わせて3800Wを、高坂町長が点灯。2分咲きの桜の花が白く浮き上がり、幻想的な風景を醸した。
参加者は花のトンネルの下をゆっくり歩いて、夜桜の風情を楽しんだ。
与田切公園の桜まつりは7日から14日まで。期間中、桜並木をライトアップする。午前10時縲恁゚後8時まで飲食テントを営業する。 「越百の水」は7日から給水開始。 -
県議選開票事務
箕輪町が新方式導入で時間短縮、合理化図る箕輪町は、8日の県議会議員選挙の開票事務で、効率化を図り時間短縮を目指す新方式を導入する。開票事務を通して仕事の合理化を学び、今後の業務、役場全体の体質改善につなげることを狙う。
元三重県知事で早稲田大学大学院の北川正恭教授が提唱する「一点突破全面展開」の発想に基づく行革手法の一つ。県内先進地の小諸市に学び、従来の分業体制から、開票、内容点検、計数までを流れ作業に切り替える。前回の県議選の開票作業は職員71人体制で所要時間1時間25分だったが、今回は49人体制で45分を目指す。
開票作業に広い空間を確保するため、開票場を町文化センターホールに変更し、いすは設置せず、作業台を効率が上がるとされる高さにして立ち作業にする。職員数の減と時間短縮によりコスト削減も図る。
町は5日から7日まで開票事務のリハーサルを繰り返し、理事者と課長全員も見守った。平沢豊満町長は、「日常一般の仕事の合理化を開票事務を通じて体験する。職員数を絞ってやるので、それを核に全職員に広がってほしい」としている。 -
山の音&手って市にぎやかに
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中川村の望岳荘芝生広場で7日、第3回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
第2回桜まつりコンテスト入賞作品の発表や蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、オカリナ演奏に耳を澄まし、ほぼ満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花の販売、フリーマーケット、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。 -
都市農村交流セミナー
ワークショップ中間発表箕輪町の新しい体験型産業の創出を検討する「赤そばのまち・箕輪」発・都市農村交流セミナーの第3回会議は6日、町文化センターで開いた。住民ら26人が参加し、ワークショップの中間報告と今後の方向付けの提案を受け意見交換した。
アドバイザーの都市農山漁村交流活性化機構が、第2回で「地域住民、旅行者が楽しめる自然・農村資源の生かし方と課題」をテーマに検討した結果を報告し、交流活動取り組みの方向付けを提案した。
提案は▽地域の魅力資源を掘り起こし、評価し、記す▽交流の活動内容を設定する▽交流に必要な場・施設・ものづくりをする▽もてなし・人づくりをする▽わが町の魅力をPRする-の5項目。
地域住民主体で魅力資源のウォッチングをし記録する、交流のメニュー・プログラムをつくる、観光案内・農業指導・伝統芸能指導の人材を育成するなど具体的な提案説明があった。 -
県議選 伊那市区 3候補が各地で最後の演説
投票日を翌日にひかえ7日、伊那市内では立候補者3人が市内各地で最後の思いを訴えた。
木下氏は地元の美篶地区などで遊説を行い、夕方から旧伊那市と高遠町町内で市街地で遊説行進を敢行。
村井県政に対しては「本当の意味での改革を進めるステージとなったが、まだまだ超えていかなければならないハードルがある。私も新県政の誕生に携わった一人として車の両輪となってがんばっていきたい」と語った。
政策面では南北格差、都市と農村部の格差解消、経済の活性化による県財政の安定などを挙げ「伊那市の議員として伊那市のみなさんの考えを県政に反映させ、豊かさを感じられる郷土作りに取り組みたい」と訴えた。 -
はらぺこ保育園で入園式
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」で7日、入園式があった。青空の下、同園の園児と保護者など集まり、歌を歌ったり手作りのペンダントをプレゼント。新しく迎える8人の園児とその家族を温かく迎えた。
里山の中にある園舎で野外活動を中心とした保育をしよう竏窒ニ母親ら有志が立ち上げた同園は今年で3年目。伊那市や駒ヶ根市からの入園希望者が多かった今年は、今まででも最も多く園児が入園した。
同園で2年目、3年目を迎える先輩園児たちは、同園の歌を大きな声で披露。また、新入園児一人ひとりの名前を呼んで手つなぎ遊びの輪に誘うなどした。
林美紀代表は「はらぺこのお兄さん、お姉さんはみなさんが来てくれるのをずっと待っていたので嬉しい。今年も山へ行ったり川へ行ったりしていっぱい遊びましょう」と新入園児に呼びかけた。
その後はもちつきを行い、新しい1年のスタートを喜んだ。 -
ペアーレ伊那で立石さん、赤羽さんの写真展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で21日まで、城南町の建石繁明さん(72)と西春近の赤羽信一さん(61)による写真展が開かれている。
同施設で講座を開く建石さんは今回「春よ来い早く来い」と題して今年の2月から3月にかけて撮影した花々の写真20点を展示。
地元で撮影した作品が中心だが、早咲きとして知られる伊豆地域のカワズザクラとメジロの姿をとらえた作品なども並んでいる。
3月初旬に咲く「セツブンソウ」は、辰野町で撮影した作品。花びらのようなガクを持り、白い花が咲いているように見えるセツブンソウだが、本来のガクの枚数は5枚。しかし今回の撮影では、7枚のものや14枚のものもあり、建石さんは「25年近く撮影してきたが新たな発見」と話す。
そのほかにもフクジュソウやザゼンソウ、オオイヌノフグリなどといった早春の花々のさまざまな表情をとらえた作品が並んでいる。 -
県議選 きょう投・開票
任期満了に伴う県議会議員選挙は8日、各投票所で一斉に投票が行われる。即日開票で、新県議が決まる。
上伊那は伊那市区(定数2)に3人=現職2・新人1、駒ケ根市区(定数1)に2人=現職1・前職1、上伊那郡区(定数2)に4人=現職3・前職1=がそれぞれ立候補した。
投票時間は午前7時縲恁゚後8時(一部異なる)。
開票は、伊那市区が午後9時から、市役所。10時から20分おきに、庁内放送などで開票速報を発表する。
開票終了は10時半前ごろで、10時縲・0時20分に大勢判明する予定。
駒ケ根市区は9時から、市役所で行われ、大勢判明は10時すぎごろと見られる。市選挙管理委員会は10時から20分ごとに開票速報を発表する予定。
郡区は、飯島町・中川村が8時45分から、辰野町・箕輪町・南箕輪村・中川村が8時50分から、それぞれ開票作業を開始。開票が終了した町村ごとに順次、伊那合同庁舎で結果を発表する。
開票終了予定時刻は宮田村の9時半が最も早く、最終と見られる辰野町・箕輪町は10時半。大勢判明は10時ごろを見込む。
3月29日現在の有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
地域食材を使った料理の小冊子「いなレピ」作る
伊那商工会議所は、地域食材を使った料理の小冊子「いなレピ(伊那のレシピ)」=A5判、12ページ=を1千部作った。
本年度、地産地消による地域経済活性化事業として、地元産の野菜やキノコ、ダチョウ肉、雑穀アマランサスなどを使い、新特産品づくりに取り組んだ。
地域食材のブランド化を目指して「地産地消セミナー」を開き、講師2人から提案のあった料理8品をカラー写真入りで紹介。地元産ブロッコリーなどを具にした「野菜を味わうホワイトソースグラタン」、くしに刺したダチョウ肉や里芋などを火に通し、たれをつけて食べる「みそフォンデュ」など材料、分量、作り方が載る。
また、会報「いな」(毎月発行)に掲載した伊那名物ローメン、ソースかつどん、シメジ入りギョーザなども加えた。
事業報告を兼ねた食開発のミニ情報誌で、広く知ってもらおうと伊那商議所窓口で希望者に無料配布する。
問い合わせは、伊那商議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
少年少女スポーツ、文化団体合同激励会
新たなシーズンを迎え、宮田村の少年少女が所属するスポーツ、文化12団体の合同激励会は7日、村体育センターで開いた。子どもたちは心身ともに鍛練し、仲間と一緒に元気に活動すると誓った。
武道、野球、エアロビクス各2団体、サッカー、体操、卓球、ドッジボール、宮田太鼓、そして本年度新たに日本舞踊の子鶴乃会が加わった。
保護者含め約100人が出席し、少林寺拳法の西出伊吹君、向山椋太君が「仲間とともに1年間頑張る」と宣誓。
保護者を代表して伊藤るみ子さん(ドリームエンジェルス)が「感謝の気持ちで臨むことが大切」、指導者代表の長谷川浩一さん(体操クラブ)は「心身豊かになるよう、仲間と協力して」と呼びかけた。
昨年度からスポーツ系5団体で行っていた合同開幕式を変更し、激励会方式に。村教委は各団体に1万5千円の激励金を渡し、子どもたちの一層の活躍に期待を寄せた。 -
・スわれら、かかし隊・ス2年目に
農作業を通じて肌で学ぶ宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」が7日、2年目の活動を開始。さっそく7家族約20人が、土にまみれて「二十日大根」の種まきを行った。
この日は、後藤寛さん、川手友幸さんが栽培指導。ワイワイにぎやかに親子で種をまき、「元気に育て」と水やりした。
初めて参加した井上茉優ちゃん(2つ)も父親の明久さん、母親の亜矢さんと一緒に楽しそう。「体験を通じて食べ物について考えられたらいいですね」と亜矢さんは話した。
今年も町三区の遊休地で耕作。今後はジャガイモ、ニンジン、黒ゴマ、もち米など多彩につくり、さらにリンゴオーナーとなってリンゴ栽培も体験する。
目標は育てた農産物でカレーとリンゴデザートをつくること。食や伝統文化なども取り入れながら、ますまずパワーアップして活動していく。 -
伊那谷新酒祭り 桜さかなに飲み比べ
桜と地酒を楽しむ恒例のイベント「伊那谷新酒祭り」は7日、伊那市西町の春日城址(し)公園であった。5回目の今回は、飯田市の蔵元・喜久水が新規参加で地元9醸造会社の酒を飲み比べ。県内外から集まった参加者は、咲き始めたばかりの公園の桜を見ながら新酒の喉ごしを味わった。
西町商店街の有志で結成した「ルネッサンス西町の会」(向山等会長、56人)が主催する地域おこしイベント。会場には地元酒造会社9社(日本酒8社、地ビール1社)の20銘柄以上の新酒が集まり、それぞれの酒を関係者らが紹介した。
初回以来の参加となった20代の女性2人(上伊那在住)は「どこのお店の酒もおいしいものばかり。久しぶりに来れたので気合を入れてすべての銘柄に挑戦したい」とほろ酔い気分で楽しんだ。
商品券の当たる恒例の利き酒コンテストや、来場した先着120人に地酒(300ミリ)をプレゼントなどもあり会場は大盛り上がり。向山会長は「天気は悪いものの期待通りに桜が花を咲かせてくれた。来場者が多く来てくれたのでやっている方もうれしい」と話した。
同会は5月中旬、「西町の公園」である春日城址公園の美化活動を目的としたツツジの木の植樹を予定している。 -
登喜和冷凍食品 打ち上げ花火で追悼
登喜和冷凍食品(本社・伊那市、登内英雄社長)は6日夜、同市高遠町の「高遠さくらホテル」で、3月中旬に死去した登内武男会長の追悼の意を込めた打ち上げ花火を上げた。約80人の社員が出席し、高遠ダムの湖畔沿いから大輪の花を咲かせた花火を見ながら偲んだ。
恒例となっている花見会の打ち上げ花火に合わせ、故人を追悼した。例年に比べ約2倍となる、3号玉20発、4号玉の水中花火2発など計27発を用意した。
登内社長は「高遠の桜を見ながら交流し、社員それぞれの気持ちを確認し合えた。親ぼくを深めている様子を会長も空から見て喜んでくれていると思う。会社一筋の人でしたから」と話した。 -
県議選 あす投票
任期満了に伴う県議選は8日、投票が行われる。選挙戦は1日を残すのみで、各派は「悔いのないように、打てる手はすべて打つ」と1票1票を積み重ねる。
上伊那は伊那市区(定数2)に3人、駒ケ根市区(定数1)に2人、上伊那郡区(定数2)に4人がそれぞれ立候補し、9日間にわたる舌戦に突入した。
各候補は連日、遊説や個人演説会などをこなし「最後のお願い」にかける。 -
こいのぼり、武者のぼり、卯月の空に
空は春色に霞み、こいのぼりと武者のぼりが卯月の風をはらんで、悠然と泳いでいる。
真新しいのぼりが立てられているのは、飯島町七久保の斉藤隼人さん宅。昨年9月に生まれた長男の世成くんのもの。
武者のぼりやシルクのピカピカ光るこいのぼり、ひれに膨らみのある最新型のこいのぼりは、世成君のお母さん、陽子さんの実家から贈られたもの。
世成君はこいのぼりを目で追い、ごきげんとか。 -
伊那三女ゆかりの西岸寺のシダレ桜満開
飯島町本郷の西岸寺のシダレ桜が昨年より10日も早く満開になった。
樹齢3-400年のこの桜は、約200年前、花を愛で、和歌を詠み、伊那谷の庶民文芸の先駆けとなった伊那三女のゆかりの桜。
松の緑と白壁のコントラスト、こんもりとした樹形も美しく、絶好の被写体とあって、アマチュアカメラマンや花見客でにぎわう。 -
文化勲章・人気作家版画展 ベル伊那10日まで
文化勲章作家らの版画を集めた展示即売会「文化勲章・人気作家版画展」は10日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
文化勲章作家の東山魁夷の「朝静」「山嶺湧雲」、棟方志功の「桃太郎図」、小倉遊亀の「山百合」など約50点を一同にそろえた企画。
今や人気作家として有名な千住博や、海外で注目を集めている浜口陽三、長谷川潔の作品も並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【スピードスケート選手 加治木彩さん】
第62回国体冬季大会のスピードスケート競技(1月、群馬県)成年女子500メートルで自身初の優勝を果たした。「どちらかといえば千メートルの方が得意だけど今回はたまたま500が良かった。2番手をキープして最後で抜く作戦だったんですが、思った通りのレースができました」
◇ ◇
小学2年生の時、3歳年上で現在も活躍中のスケート選手新谷志保美(宮田村出身)の父が担任だったことから、新谷がコーチを務める宮田クラブへの参加を勧められ、本格的にスケートを始めた。
「練習は厳しかったけれどつらくはなかった。強制されたわけではなく、自分でやりたいと思ったことだし、スピードに乗って風を切るのが楽しかった」
中学では全国大会1500メートルで2位となるなど、長距離を中心に徐々に頭角を現しつつあった。
ところが進学した東海大三高で大きな転機が訪れる。「お前は今日から短距離だ」とコーチの命令が下ったのだ。
体型や滑りが短距離向きだ竏窒ニいう理由だったが、それまで馴染んできた長距離からの転向は気が重かった。
「えー、今更そんなことできるのかな」と戸惑いを覚えたが反論もできず、渋々従うほかなかった。
「やっぱり最初はすごく抵抗があった。体のつくり方も練習方法も全然違うので苦労しましたが、まだ体ができ上がっていない年ごろだったので思ったよりも早く適応できました。でも、今思えば良いタイミングだったのかな竏秩Bそのまま長距離をやっていたら駄目だったかもしれない。途中で挫折してしまってここまでは来られなかったような気もする。だから今ではすごく感謝しています」
2年の時に出場したインターハイでその答えが出る。千メートルでそれまでの自己ベストを一気に2秒短縮して初優勝を飾ったのだ。
「周りの誰からも期待されてなかったし、自分でも8位に入賞できれば万歳だ竏窒ニ思っていたのに突然の優勝で本当にびっくり。会心のレースでした。滑っていてすごく楽しかったことを今でも覚えています」
転向を命じられて以来手探りだった短距離の滑り方をつかんだ気がした。
信州大教育学部在学中は全日本学生選手権で3回優勝したほか、オーストリア・インスブルックで開催されたユニバーシアード冬季大会(05年)では銅メダルに輝いた。卒業後は善光寺名物の七味唐辛子で知られる八幡屋礒五郎に所属。浅間選抜優勝、全日本大会2位、真駒内選抜優勝などの成績を挙げ、国内トップクラスにまで上り詰めた。
◇ ◇
性格は「小心で内気」竏秩B
「特にスタート直前は緊張感で押しつぶされそうになるんです。競技は人を押しのけてでも前に出る精神力が求められるのに…。これからはそんな強さを身につけたいと思います」
「悔しいのは毎年5、6番手の成績で、ギリギリでワールドカップに行けないこと。あと一歩頑張って来シーズンこそ世界大会に行きたい。目標はやっぱりオリンピックです」
岡崎朋美や清水宏保など、一流の選手の生活や態度を間近で見られることも励みになるという。
「レース前の雰囲気はほかの人たちと違って強いオーラが伝わってくるよう。周りへの接し方もすごく勉強になる。学ぶことがたくさんあります」
今季のレースは終わったが、来季こそ飛躍を竏窒フ思いを胸に、黙々と日々のトレーニングに励む。
(白鳥文男) -
駒ケ根市スポ少発会式
駒ケ根市スポーツ少年団(小出庄一本部長)は2日夜、07年度の発会式を市民体育館で開いた。団員、指導者ら約600人が出席。各団の代表者らが団旗を掲げて本部長の下に集合し「ルールを守り、他人に迷惑をかけない立派な人間になります」「スポーツのよろこびを学び、友情と協力を大切にします」竏窒ネどと団員綱領を朗読して1年間の健闘を誓い合った=写真。
小出本部長はあいさつで「今年も多くの新入団員が入団してくれた。スポーツを通して強い体と心を育んでほしい。試合に勝つことも大切だが、多くの仲間をつくり、楽しむことも団の目的。最後までやめずに頑張り通してください」と呼び掛けた。
全12団の参加者は698人で、ほぼ昨年度並み。 -
県議選 駒ケ根市区 終盤情勢
駒ケ根市区(定数1)は前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=と現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=が一騎打ち。両陣営とも朝から市内全域を遊説カーで巡るほか、各地で街頭演説やミニ集会を開き、文字通り声をからして支持者獲得に全力を挙げている。投票日が近づくにつれ、相手候補を強く批判したり攻撃したりする言葉も飛び出すなど互いの舌戦は過熱竏秩B激しい選挙戦を繰り広げている。
「相手よりただ1票多ければいいんです。ぜひもう一度知人に声をかけてください」と・スお願い・スにも悲壮感が漂ってきた。
当初は強力な支援組織を持つ佐々木氏が有利と見る向きが多かったが、終盤にきて林氏が激しく追い上げているとの見方もじわじわと増しつつある。・ス豊かで住みよい元気な駒ケ根市・スを掲げ、村井知事の景気拡大政策を支持する佐々木氏が組織票からの上積みを図っているのに対し、超党派の市民らの支援を受け、福祉、教育などの・ス暮らし優先・ス政策を訴える林氏は幅広い層の支持を拡大している模様。
激しい選挙戦を横目に、両候補の支持者以外の市民は戦いの行方をどう見ているのか竏秩B
「この狭い地域だけでなく、広く県のためになる人に入れたい」「とにかくまず市の発展に尽くしてほしい」「どっちでも結局変わらないんじゃない?」竏窒ネどと反応はさまざまだが、若い有権者を中心とした無関心層の興味も徐々に高まってきているようだ。
結果を大きく左右すると考えられる投票率は両陣営とも70%前後を予測しているが、低ければ佐々木氏有利、高いほど林氏有利との見方が有力。
さて、最後に笑うのはどちらの陣営か竏秩B大勢判明は8日午後10時すぎと見られる。 -
みのわ健康アカデミー入学式
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」第3期の入学式が5日、町民体育館であった。41歳から74歳までの52人が1年間、健康学習やトレーニングに励む。
保健福祉課の白鳥一利課長が、「来年3月の卒業式を目指し、楽しく仲良くやってほしい」とあいさつ。担当職員が自己紹介した。
式後は、肺活量、握力、上体起こし、開眼片足立ち、10メートル障害物歩行などの身体測定、体力測定をした。
アカデミーは1年間に集団健康講座、健康学習、マシントレーニング、在宅トレーニング、検査・測定などに取り組む。
本年度は集団健康講座に新たに切り絵やしめ縄など文化的講座を加える。町教育委員会主催の健康教室にも1回ずつ参加し、希望者は継続受講するなど選択肢を広げる。検査では、筋肉割合や水分量などを調べる新しい検査も取り入れる。 -
県議選 伊那市区 終盤情勢
地盤の固い現職の木下茂人氏(71)=無所属、美篶=と向山公人氏(64)=政信会、西町=を告示日直前に立候補した新人・井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が追い上げる伊那市区(定数2)。現職2人はそれぞれトップ当選を目指して最後の追い込みに励んでおり、最後まで攻めの姿勢を崩さない構えだ。一方の新人候補は「しがらみのない選挙」を訴え、現職の批判票や田中前知事の政策支持者票などの取り込みを狙い、現職2人に迫る。
木下陣営は5日夜、後援会女性部による総決起集会を地元の上大島で開催。約300人が集まる中、最後まで電話作戦や声かけに取り組む姿勢を再度確認。士気を高めた。
遊説、個人演説会を通して市内全域で支持を訴えてきた木下氏。今回の選挙戦の鍵をにぎる高遠、長谷地区では、選挙戦前からもう一人の現職・向山氏と肩を並べて活動を展開。農村部は木下氏、町部は向山氏という傾向で支持者が固まってきている。また、今回選は投票率が下がるとする声も多いが、そうなった場合、もともとの支持基盤が厚い木下氏が優勢になるとも予想される。投票日前日の6日は伊那市街で遊説行進を行い、最後の支持を訴える。
向山氏も市内全域での遊説、個人演説を展開。また、地盤とする商工関係組織を通じて支持者拡大を図っている。「今度こそ圧勝を」と向山陣営でもトップ当選を今回選の目標に掲げている。支持者の多い町部の投票率が下がれば不利に働く可能性もあるが、スポーツ関係者からの支持も厚い向山氏の場合、若い世代の浮動票を呼び込みやすい。また、推薦を受ける公明党の支持者票の確保も図る。投票日前日は伊那市内での街中遊説行進に加え、高遠町の市街地でも遊説行進を行う。
党派や団体の支持を得ず、市民活動などの個人的なつながりで今回選を戦ってきた井口氏も、連日の遊説で市内を駆け巡っている。 告示直前に出馬表明した井口氏は時間的制約の中今回の選挙戦に臨んできたが、匿名での応援メッセージが届いたりミニ集会や個人演説をしてほしいという要望が寄せられており、関係者の一人は「徐々に支持は広まっている実感はある」とする。また、現職の批判票や田中県政の支持者票だけでなく、自主投票としている共産党支持者の票も井口氏に集まると見込まれる。 -
県議選 郡区 終盤情勢
上伊那郡区(定数2)は、現職清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、現職小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、前職垣内基良(57)=無所属・辰野町、現職小原勇(58)=無所属(1)・宮田村=の4氏によるし烈な戦いが繰り広げられている。
各派は、投票率を70%前後と見て、当落ラインを1万2千縲・万3千票と予想する。地元票だけで確保できる数字ではないため、他区域へ切り込む。前回、辰野町から出馬し、落選した赤羽公彦氏の獲得票(高遠町・長谷を除いた8487票)の行方が当落に大きく影響する。
清水氏は自民党公認候補として立つ。箕輪町、南箕輪村を中心に、票固めに動く。辰野町に事務所を構え、町内から赤羽票の4分の1(1581票)以上をねらうほか、他町村から前回以上の上乗せを図る。
投票日を控え、6日夜に総決起集会を開き、支持者の結束を図った。7日は箕輪町、南箕輪村を集中的に回る。
小林氏は「変わり始めた県政の改革を後戻りさせない」と訴え、他候補と立場の違いを明確にする。4候補の中で、当落ラインを1万3千票と最も高く設定。辰野町で前回より千票を増やすなど全区域で目標獲得票数をかさ上げし、党派を超えて支持を広げる。
7日は地元箕輪町、南箕輪村、辰野町を回る。
垣内氏は「輝く伊那谷のために」をキャッチフレーズに掲げ、辰野町一本化を図る。町内の赤羽票(6326票)のうち3千縲・500票は困難とみて、飯島町、南箕輪村に事務所を構え、他町村から3300縲・千票を目標に上乗せを図る。
7日は辰野町を重点に、箕輪町、南箕輪村を回る。
南部唯一の立候補者、小原氏の陣営は「攻めの一点」。南部から県議を送り出すという気運は高まっているものの、南部で目標とする1万票を獲得するには「あと一歩」。飯島町・中川村で前回を上回る投票率70%以上を徹底する。辰野町、南箕輪村に事務所を構え、前回以上の獲得票を目指す。
7日は全区域を回り、村内の津島神社で締めくくる。
各派とも、当選ラインに達する数字をたたき出すが「実際は、どうなるか分からない」と危機感を募らせる。 -
こんなに大きくなりました、大きなカブ
「こんなに大きなカブ見たことがない」-。中川村大草北組の松下弘毅さんはこのほど、JA中川支所(川手三平支所長)にすり鉢に植えた野沢菜(カブ菜)を持ち込んだ=写真。
野沢菜は昨年夏に種まき、収穫しないまま、冬を越した。カブはどんどん成長し、直径17センチ、長さ30センチ余、黄色の花も咲いた。カブが重いため、特大のすり鉢に植えて、支所のロビーに飾った。
川手支所長は「ダイコンの太いのは見たことがあるが、野沢菜のカブがこんなに大きくなるとは」と驚いていた。 -
矢野弥生さん「ワイプラザ」で書道展
上伊那の書道家でつくる伊水会の会員、矢野弥生さん(69)=伊那市日影=の書道展は30日まで、同市西町の伊那バス観光「ワイプラザ」で開いている。古希の祝いを迎える矢野さんは、今までの集大成の意味を込め、これまでの秀作などを並べた。
作品は、書道芸術院展、県展などで入賞した作品など計11点を出品。書体は、漢字とかなを混ぜた「調和体」や造型、線、墨色、余白などの美しさを評価する「前衛」などさまざま。前衛作品の「飛による」は、今にも字が飛び立とうとしているかのように表現したという。
「中学校のころから習字が好きだった」という矢野さんは、高校2年生の時、県展で初入選。就職してからも仕事の合間を見ては書道を続け、24年ほど前に伊水会へ入会し、指導者の千葉耕風代表に師事する。
矢野さんは「千葉先生や周りの仲間たちに励まされてここまでやってくることができた。筆が持てるうちは精進していきたい」と、これからの意気込みを語る。
「素直に感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける矢野さん -
ミニデイ利用者イチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が村内全11地区で開くミニデイサービスの利用者が連日、駒ケ根市の農園ヨッシャア駒ケ根を訪れイチゴ狩りを楽しんでいる。
寒の戻りで肌寒くなった4日は南割区の15人が満喫。しかし、温室の中は適温で、春を感じながら真っ赤な実をもぎ取った。
「甘いね」と春の味覚に舌鼓。大きな実を口いっぱいにほおばり、楽しげな歓声が広がっていた。各地区ごとに18日まで行う。