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連日の女子中学生襲われ事件で緊急対策会議
2日連続で女子中学生が襲われそうになった事件を受けて駒ケ根市は13日、「安全なまちづくり条例」に基づいて緊急生活安全対策会議を開いた。防犯協会、駒ケ根署、学校関係者など関係者約30人が出席し、再発防止対策などについて話し合った。駒ケ根署の山本修作署長は正確な情報提供、児童・生徒への指導、犯罪の起こりにくい環境づくりなどについて協力を要請した=写真。
被害に遭った生徒が通う赤穂中は緊急対策として、部活動を終わった生徒の下校時刻を現在の午後6時15分から30分早めるとともに、教職員による巡視などを少なくとも夏休みに入るまで実施していくと報告。東中もほぼ同様の対策を実施することにしている。市は青色回転灯装備車でのパトロールなどを行う。
県の委嘱を受けて伊南地区の小中学校に安全対策を助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「襲われた時の対応を家庭で訓練することが必要」と強調したほか、1人になった時には周囲360度を確認するなど、危険の気配に敏感になることも大切だ竏窒ニ呼び掛けた。 -
2日連続で女子中学生襲われそうに
12日午後6時50分ごろ、駒ケ根市の赤穂中学校の女子生徒が同市市場割の市道を1人で帰宅途中、後ろから走って来た男に体を触られそうになった。生徒が大声を出したところ、男は何もせずに徒歩で逃げた。生徒にけがなどはなかった。
生徒の証言によると男は20歳ぐらいで身長170縲・75センチぐらいのやせ型。あごは細く、頬骨が出ている。髪は茶色で前髪が長く、中央で分けていた。黒色のTシャツに、黒色のランニング用スパッツ(横に赤い2本の縦ライン入り)をはき、黒のサングラスをかけていた。駒ケ根署は生徒の証言から犯人の似顔絵を作成し、住民に情報の提供を呼び掛けている=写真。
前日の11日午後6時40分ごろにも近くで同校の女子生徒が後ろからつけて来た男に突然抱きつかれる事件が起きている。同署は証言に多少の食い違いはあるものの、犯行の時刻や場所、犯人の特徴などから、同一人物による犯行の可能性が高いとみて周辺の聞き込みなどに全力を挙げている。
さらに1年前の7月10日午後7時25分ごろにも、1人で帰宅途中の女子高校生がJR伊那福岡駅近くの市道で若い男に声を掛けられた上、肩に手をかけられる事件が起きていることから、同署は今回の事件との関連についても調べている。 -
トヨセットが車いす5台寄贈
オフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)は駒ケ根工場(北の原工業団地)と駒ケ根流通工場(大田原工業団地)が今月しゅん工したことを記念して駒ケ根市に車いす5台(47万5千円相当)を寄贈した。13日、富岡社長と中原正純市長らが出席して市役所玄関前で引き渡し式が行われた=写真。富岡社長は「市に大変お世話になった感謝の気持ちの一つで、市民の皆さんに使ってもらえれば幸せ。今後もよろしくお願いしたい」と述べた。
5台の車いすは市役所本庁舎とふれあいセンターに各2台ずつ、保健センターに1台配備される。 -
駒ケ根市全国大会出場者激励会
駒ケ根市教育委員会は12日、各種の全国大会に出場する選手らを激励する会を市役所保健センターで開いた。中原稲雄教育長が選手らの健闘を期待して激励金を手渡した=写真。選手らは「全国のレベルは高いが力を出し切ってきたい」、「一つでも多く勝てるよう頑張りたい」、「悔いのないように精いっぱいプレーしたい」などと決意を述べた。
出場者は次の皆さん。
▼第25回全日本レディースバドミントン選手権大会(7月19縲・1日、愛媛県)=山岸祐子▼全日本9人制バレーボールクラブカップ男子選手権大会(8月2縲・日、静岡県)=駒ケ根クラブ(北林昌彦、北沢和明、浦野光雄、小原隆、六波羅健二、福沢章浩、松沢成善、桐島安徳、松沢和加江)▼第23回全国高校簿記コンクール(7月22日、東京都)=倉田愛良(赤穂高)▼第54回全国高校ワープロ競技大会(8月5日、神奈川県)=田中亜季(赤穂高)▼第50回小学生・中学生全国空手道選手権大会(8月4、5日、宮城県)=坂間雪乃、新田杏奈▼第15回全国中学生空手道選手権大会(8月18、19日、千葉県)=赤穂中(坂間雪乃、新田杏奈、中森舞、前沢温)▼第31回全日本少年サッカー大会(8月4縲・1日、福島県)=トップストーンジュニア(渡部岳也、三浦椋太、長瀬文弥、竹村和樹、桑原渉、鰍沢耕平) -
県食と農業農村振興審議会上伊那地区部会の素案まとまる
長野県食と農業農村振興計画にかかる上伊那地域の発展方向を検討してきた上伊那地区部会は13日、上伊那地区における農村振興の方向性と05年を基準年として2012年時の生産努力目標などを盛り込んだ「上伊那地域の発展方向」の素案をまとめた。生産努力目標は「実現可能な値」ということで、現在最も生産額の大きい水稲で71億4000万円、輸入飼料の値上がりなど、厳しい経営を強いられている乳用牛21億4千万円とともに基準年の生産額を下回る数値が設定されることとなったが、農地の集約などを行う中で、一人当たりの収入は下がらないように確保していきたいとしている。一方、野菜、花きなどはほとんどの品目で生産額増の目標を設定しているが、現状ではその根拠とする部分に不安定な要素も強く、今後の実施計画の中で具体的施策として示していくことが求められる。 素案は「ふたつのアルプスにはぐくまれた産業として成り立つ上伊那農業の構築」をキャッチフレーズに、重点推進方策として▽担い手の確保育成▽生産力の強化▽販売力の強化▽中山間地域の振興竏窒ネどを掲示。農地の利用集積推進、多様な調理・加工方法の普及啓発推進による消費拡大などを具体的な取り組みとして方向付けている。
生産額の合計は県の様式に定められていないという理由から掲載されていないが、05年より15億円ほど少ない257億円となっている。
また、一部の委員からは「生産額増を見込んでいる品目などは、新品種の導入による価格上昇などといった不安定な上に成り立っているもの。振興計画ではやむをえないが、実施計画の中ではより具体的にし、実施主体を明確化してほしい」という要望もあった。
素案は19日に開かれる県の審議会で報告する。 -
ケア付き共同住宅設置の会発足式
障害を持つ人などが一定のケアを受けながら互いに支え合い、地域の中でともに生活していくための場の設置を求める「ケア付共同住宅設置の会」(唐沢浩代表)の発足式が12日夜、伊那市の生涯学習センターであった。会のメンバーや支援者など約100人が参加。唐沢代表は「入居者同士の絆、地域社会との絆、人間同士の絆をよみがえらせる福祉の拠点となることが願いです」と設置に向けた思いを示した。
家族の介護が受けられなくなってからも地域の中で暮らしていきたいとする重度の身体障害を持つメンバーとその保護者などが中心となって設置を求めている同住宅は、一般的なグループホームとは異なり、重度身体障害者の入居も想定したケア付住宅。常駐のスタッフも配置するが、身体、知的、精神の三障害のほか、高齢者などにも加わってもらうことで、お互いに助け合いながら生活していく。また、設置場所には中心市街地とほど近い伊那市の旧中央病院跡地に同施設の設置を求めている。
発足会では、メンバーが一人ひとりが自己紹介し、活動に対する支援を求めたほか、北信圏域障害者地域生活支援センター長の福岡寿さんによる講演もあった。 -
実践に向けたむらづくり提案説明会
むらづくり委員会が提案を最後に解散南箕輪村と南箕輪村むらづくり委員会は11日夜、「実践に向けたむらづくり提案説明会」を村民センターホールで開いた。今回は委員会の最終提案説明会で住民約250人が参加した。5つの部会ごとに検討した「ずく出しプロジェクト」を各部会長が提案し、およそ3年間に及んだ同委員会は解散した。
むらづくり委員会は昨年、第4次総合計画など8つの計画を村に答申した。その後、総合計画をより具体的なものにするため、5つの「ずく出しプロジェクト」を部会ごとにテーマを決め、実践に向けた提案を検討し、まとめた。
今回、住民をはじめ各団体、村の主要関係者らに広く提案を知ってもらい、共に知恵と力を出し合い、協力してむらづくりを進めるため、提案説明会を計画した。
プロジェクトは▽子どもすくすくプロジェクト▽村民いきいきプロジェクト▽地域コミュニティ再生プロジェクト▽自然環境プロジェクト▽「南箕輪ブランド」創造プロジェクト-。
教育・文化部会の子どもすくすくプロジェクトは、重点対策に(1)安心子育て(2)楽しく読もう(3)みんなで伸びよう-の3項目を掲げた。「楽しく読もう」では、ブックプレゼント事業としてファーストブックプレゼント(乳幼児健診時・9カ月)、セカンドブックプレゼント(小学校入学時)の2回のプレゼントを提案した。
唐木一直村長は、「すばらしい計画を立ててもらい感謝と敬意を表する。自助、共助が大切な時代。特に共助が重要になる。積極的、実践的な参加をお願いする」とあいさつした。 -
小学生陸上全国大会出場
走り幅跳び 南箕輪南部小6年高井ユージンさん南箕輪村立南部小学校6年の高井ユージンさんが、第23回全国小学生陸上競技交流大会(27縲・9日、大阪府・長居陸上競技場)に走り幅跳びの種目で初出場する。11日、村役場を訪れて唐木一直村長に出場のあいさつをした。
6月17日の第24回県小学生陸上競技大会(松本平広域公園陸上競技場)で、あと1センチで県小学生タイ記録となる4メートル49の跳躍で優勝し、全国出場を決めた。
5年生のときは短距離だったが、6年生になった4月から、走り幅跳びを始めた。全国に向け、助走の最後の3歩と、手を上に上げて反るように跳ぶことに重点を置き、毎朝練習している。全国大会の標準記録は4メートル45。高井さんは「4メートル70以上は跳びたい」と抱負を語った。
唐木村長は、「県の小学生記録を塗り替えるように思いっきり跳んで、頑張ってね」と激励した。 -
高校野球選手権長野大会 きょう開幕
第89回全国高校野球選手権長野大会は14日、3つの連合チームを含む96校の参加で開幕する。初日、主会場の松本市野球場で開会式・開幕試合があり、15日から県内6球場で熱戦がスタートする。
開会式では、前回優勝の松代を先頭に中信、北信、東信、南信の加盟校順に入場行進した後、箕輪工業の山川亮太主将が選手宣誓をする。引き続き、同球場で開幕試合の南安曇農業竏宙「南がある。
大会は、6球場で4回戦までを展開。19日の予備日、23日の移動日、26日の休養日をはさみ、順調に日程を消化すれば27日に準決勝、28日に決勝を向かえる予定だ。 -
富県小3年・橋爪凱君 BMX世界大会に向け
自転車のオフロードレース、バイシクルモトクロス(BMX)の「2007年世界選手権大会(26竏・9日、カナダ)に出場する、伊那市の富県小学校3年の橋爪凱(かい)君(9)=写真=が12日、市役所を表敬訪問し、大会に向けて意気込みを語った。
橋爪君は昨年9月、茨城県であった全日本選手権大会の男子7竏・歳クラスで、ライバルを抑えて優勝、世界選手権の男子9歳の部の出場権を獲得した。同選手権参加、海外での戦いは初めてとなる。
BMXは400メートル前後の障害が設置されたつづら折りのコースを8人で走行し、順位を決める。世界大会には世界各国から60縲・0人の選手が集まり、予選、決勝を戦うという。
両親の影響で始めたという橋爪君。2歳から自転車に乗り始め、5歳から競技に出場し始めた。父親が畑に作ったコースなどを使い、毎朝・夕の練習に励んできた。冬場はスピードスケートにも挑戦しているという。
橋爪君は大会に向け「(決勝8人に与えられる)ワールドゼッケンを獲ってきたい」と気合十分。北京五輪から正式種目となるBMXで「オリンピック選手になりたい」と将来の夢も語った。 -
参院選長野選挙区
参院選長野選挙区(改選定数2)に立候補している4氏のうち、吉田博美(58)=自民現、中野早苗(59)=共産新=両氏が13日、上伊那を遊説した。
吉田氏は、辰野町、箕輪町と上伊那を南下し、伊那市で自民比例代表候補の舛添要一氏(58)=東京都=と合流。伊那市駅前再開発ビルいなっせ前で揃って熱弁をふるった。
吉田氏は演説の冒頭で年金問題について「おわび」した上で、改めて「安心な年金」を強調。続いて「(初当選した)6年前は国・地方財政とも危機的な状況だった」とし、小泉内閣の「痛みを伴う改革」の成果を訴えた。
舛添氏は、縁のある飯田市千代での出陣式で遊説をスタートさせたことを報告し「地域の活性がなければ日本は良くならない」と呼びかけた。また、自民党への「逆風」に危機感を募らせ、「われわれが負ければ参院だけでなく、全部の政治がストップしてしまう」と力説。社会保険庁の解体などを約束し、「劣勢を巻き返す」ための協力を求めた。
両氏の演説を熱心に聞いていた吉田氏支持の50代の男性は「今度の自民への逆風は厳しい。まわりの人に話を聞くと『今までずっと自民を応援してきたけど、今度ばっかりはねえ』という声をよく聞く。地元有権者の関心は高くないけれど、民主や共産にどれだけの票が流れるか」と心配していた。
中野氏は駒ケ根市、伊那市で街頭演説。伊那市では中心商店街のセントラルパークで比例代表候補井上哲士氏(49)=京都市=とともに市民らに支持を訴えた。
中野氏は、発達相談に20年間携わってきた経験から子育て支援の重要性を訴えてから、与党の原爆投下「しょうがない」発言や、事務所費問題を非難。「庶民の気持ちの分からない人たちの政治はおしまいにしよう」と呼びかけた。住民税増税・改憲批判と、貧困と格差解消のための3つの提案もした。
井上氏も「安倍内閣は国民からかけ離れてしまった」「政治とカネの不透明さについて与党は反省していない。(閣僚の任命責任問題は)安倍さんに人を見る目がないか、自民党の中に一人もクリーンな人がいなかったか、どっちかだ」と酷評した。
共産党は今参院選の長野県区を重点区として「必勝体制」で臨むことを2日付で宣言。同党長野県委員会は「有権者の反応がいい。特に住民税増税への怒りは大きい。争点は年金から政治とカネ問題に移りつつあるのでは」としている。
長野選挙区の他の2候補は、羽田雄一郎氏(39)=民主現=が16日、中川博司氏(49)=社民新=が14日に上伊那をそれぞれ遊説する予定。 -
町内送迎福祉バス運行が終了
飯島町の町内送迎福祉バスの最終便の運行が13日終了、石楠花苑車庫で、終了式を行なった。町が社協に委託して運行した約8年の歴史に幕を引き、16日試行開始する地域循環バスに事業も福祉の心も引継いだ。
町や社協職員ら20人の温かい拍手の中、車庫入りした福祉バス「やすらぎ号」を前に、高坂町長は「99年11月から7年9カ月の長きに渡り、事故もなく、高齢者や障害者の足の確保のみならず、福祉の増進に大役を果たしていただいた。16日から開始する循環バスに、運行実績や経験が生かされる」と、関係者に感謝した。
社協の山田副会長(副町長)は「雨の日も風の日も安全運転で頑張っていただいた」と運転手に感謝し「8年間で培った福祉の心を引継いで」と述べ、塩沢事務局長が運行看板とキーを町に返却した。
また、3人の運転手には社協職員が花束を贈って労を労った。
町内送迎福祉バスは99年11月1日から13日まで約8年間。運行日数約1800日、総人数3万4000人。飯島上在、下在、本郷、田切、七久保の各ルートで、1台で1日2便、3人の運転手で運行してきた。時代の趨勢や町民の要望で、地域循環バスが試行運行されることになり、役目を終えた。 -
水防協議会
大雨や台風シーズンにそなえる中川村水防協議会(会長・曽我村長)は10日夜、役場で開き、07年度水防計画を承認した。
協議会には村のほか消防団、消防署、議会、学識経験者ら12人がが出席。開会あいさつに続き、水防管理団体の村が水防法に基き、村内の河川や湖沼の洪水などの水災に対処し、被害の軽減を目的とした07年度水防計画を協議した。主な改正点は団編成の変更に伴う担当地区の変更、河川の水防カ所の変更など。
国・県・村が管理する重要水防カ所は天竜川をはじめ、前沢川、子生沢川、保谷沢川など12河川、72カ所。いずれも危険度A、Bにランクされ、大水が出ると護岸決壊、越水などが予想される。 -
イノシシ食害、中央道東側へ被害拡大
西山山麓に農地が広がる宮田村北割区、南割区、新田区で今年、イノシシによる農産物の食害が拡大している。電気柵などを設けたエリアもあるが、イモ類やトウモロコシ、カボチャなど被害は多品目に及ぶ。13日午後、北割区の山林に仕掛けてあった檻(おり)にメス一頭が捕獲され処分したが「収獲前に荒らされ本当にせつない。これで治まればいいが」と農家が気の揉む日は続いている。
今までは中央道西側の地域の農地が主に被害に遭っていたが、今年は東側の一帯にも多数出没。
中央道を挟んですぐに山が迫る北割区の米山(こめやま)、柳切(やなぎり)地籍では12日にも、トウモロコシやイモなどが被害に遭った。
畑に縦横無尽に点在するイノシシの足跡に「こんなの珍しくも何ともない」と被害に遭った農業男性(63)。
「5月末から連日さ。みんな家で食べたり、近所に配ったりしようと楽しみに野菜を作ってるのに、これで台無し」と肩を落とす。
13日昼過ぎに近くの山林で一頭が捕獲され、有害鳥獣として猟友会が処分。足跡から付近を荒らしたイノシシの可能性は高いとみられるが、村産業建設課は今後も檻を設置するなど様子を見る考え。
関係者は「なぜ今年になって中央道を渡って出没するケースが急に増えたのか分からない」と頭をひねる。 -
大田切区で健康体操教室
宮田村大田切区の保健補導員はこのほど、健康体操教室を同区集落センターで開いた。約20人が参加。生活習慣予防指導士の鬼久保亜紀さんを講師に、音楽に乗せて楽しく体を動かした。
イスに座ってゆっくりと体を伸ばしたり、曲げたりすることからスタート。体調にあわせながら、手足を軽快に動かした。
音楽にあわせて手を叩いたり、ステップ踏んだり。途中でリズムを変えてみるなど、頭の体操もあわせて行っていた。 -
PTAが水難救助講習会
宮田村宮田小学校PTA(加藤英明会長)は12日、水難救助講習会を開いた。約80人の保護者、教職員が参加。伊南広域消防本部の署員の指導で、心肺蘇生法を体験した。
保護者は夏休みのプール監視を当番で担うため、毎年この時期に講習会を開いている。
参加者一人づつ人工呼吸、心臓マッサージなど一連の救助法を体験。事故がおきないことを願いつつ、万が一の事態に備えた。 -
箕輪町環境委員会
箕輪町は11日、環境委員会第4回会議を町役場で開いた。町環境基本計画改訂版の作成に向けた改定案を検討するため、委員を委嘱し、改訂版の構成や今後の日程などを説明した。
委員は12人。任期は11日から09年3月31日まで。委員長に小林求さん、副委員長に荻原弥生さんを再選した。
平沢豊満町長は、「環境問題は町としても大きな柱としていろいろな面でアプローチしている。地球環境にやさしい最先端の町になるように、環境基本計画、具体的な実施計画を検討いただく」と、委員の協力を求めた。
小林委員長は、「実行性のある計画ができるよう知恵とお力をお借りし、初期の目的が達成できるよう協力をお願いしたい」とあいさつした。
今後の予定は、7月から9月に改定案を作成。平行して庁内職員による検討委員会を設けて行政の立場で環境施策を検討し改定案に盛り込む。9月末に改定案を完成させ町長に提出する。 -
すくすくはうす利用者と唐木南箕輪村長が座談会
南箕輪村の村民交流支援センター「すくすくはうす」で11日、唐木一直村長と施設を利用する母親らの座談会があった。母親らは村内の施設整備などの要望を伝え、村長と懇談した。
「村内に箕輪町の若草園や伊那市の小鳩園のような発達に心配のある子が安心して通える施設が早くほしい」との意見に対して村長は、箕輪町が移設する若草園での受け入れを「当面はお願いしていく」とし、「保育園で受け入れるお子さんは、できる限り地域の中で同じように生活させてあげたいというのが私の考え。できる限り保育園で預かりたい」と話した。
「大芝公園が砂利や段差があるのでベビーカーで通りやすくしてほしい」との声には、「今年はキャンプ場を舗装する。年次計画で考えていきたい」と答えた。 -
駒ケ根で女子中学生抱きつかれる
11日午後6時40分ごろ、駒ケ根市内の中学校に通う女子生徒が1人で帰宅途中、後ろからつけて来た男に突然抱きつかれた。生徒が驚いて振りほどいたところ、男は来た方向に徒歩で逃げた。生徒にけがなどはなかった。生徒の証言によると男は18歳ぐらいで、身長163センチ程度のやせ型。髪は黒で、耳が出るくらいの長さだった。緑色のTシャツの上に青色のチェック柄の半袖シャツを着て、黒色のズボンにバスケット・シューズのようなスニーカーを履いていたらしい。
事件を受けて中学校は12日、全家庭に事件発生を知らせる文書を配布して注意を呼び掛けた。駒ケ根署は現場周辺のパトロールを強化するとともに付近の聞き込みに当たるなどして犯人の男を探している。 -
県下19市副市長・総務担当部長会議
県下19市の副市長と総務担当部長らが集まって県への要望事項などについて審議する会議が12日、駒ケ根市の文化センターで開かれた=写真。県内全市の副市長など約40人が出席。各市が持ち寄った提案の内容についてそれぞれが説明し、県の市町村課担当者の見解を聞いた上で質疑、採決。14の提案のうち、11案を8月30日に駒ケ根市で開かれる県市長会総会の審議事項として提案することを決めた。
駒ケ根市は「公的資金の補償金なし繰り上げ償還にかかる対象事業等の拡大について」、伊那市は「有害鳥獣対策(ニホンジカ)について」をそれぞれ提案し、いずれも採用された。
開会に先立ち、開催地を代表してあいさつに立った駒ケ根市の中原正純市長は「日ごろわがままな市長を支える立場で苦労していることと思う」とねぎらった上で「抱えている課題について議論を深め、市長会に提言してほしい」と述べた。 -
赤穂高校同年会が寄付
赤穂高校を1966(昭和41)年に卒業した同窓生らが今年還暦を迎えるのを機に結成した赤穂高校41年卒業還暦記念同年会(松本正治実行委員長)は11日、駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)に10万円を寄付した。松本委員長ら2人が市社協を訪れ、寄付金を北沢会長に手渡した=写真。寄付金は6月に駒ケ根市で開いた還暦記念同窓会の会費の一部を充てた。松本委員長は「母校への寄付も考えたが、還暦を迎えてこれから一番世話になるのだからと思い、社協に寄付することにした」と話した。
社協の堀勝福事務局長は「善意銀行に積み立て、地域福祉のために有意義に使わせていただく」と礼を述べた。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は11日、07年度第2次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した222人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表して村落開発普及員としてキルギス派遣予定の和田祥子さんは「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
ガソリンスタンドにAED設置
不特定多数の人が利用することから万一の事故や急病などの際に役立てようと、駒ケ根市のガソリンスタンド5店舗に12日、AED(自動体外式除細動器)が配置された。スタンドへの設置は全国的にも珍しいという。
町四区の信濃燃料(堀内茂彦社長)では事務所内に真新しいAEDを設置し、機器が備えてあることを知らせる看板を壁面の目立ちやすい場所に掲示した=写真。
配置されたAEDは県石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)が県の「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円を購入費の一部に充てた。6月には配置に先立ち、機器を置くスタンドの経営者や従業員らを対象にしたAED講習会を開いて使用方法などを学んだ。
AEDは中川村の1事業所にも同日配備された。 -
伊那西高校で14、15日に西高祭
伊那市の伊那西高校の文化祭「第23回西高祭」が14日から始まり、14、15日に一般公開する。
今年は西高生一人ひとりが生き生きと輝いている姿「光彩縲恬D美と躍動の奏縲怐vをテーマに各クラスと文科系クラブなどが作品展示やステージ発表を展開。
3年5組は、昨年に引き続き“命”をテーマとした「かけがえのない命を見つめて」と題した展示を企画。緩和ケア、代理母出産など、生徒たち自身が実際に病院を訪れるなどして学んだ命の現場についてまとめた。また、3年6組は1年生の時に取り組んだチアリーディングに再び挑戦。自分たちで考えた衣装をまとい、バージョンアップしたステージを展開する。
そのほかにも喫茶コーナーでかき氷やサンドイッチ、ドーナツなどを、屋台ではお好み焼き、たこ焼き、フランクフルトなどを販売するなど、盛りだくさんの内容となっている。
14日の一般公開は午後1時縲恁゚後3時半(開祭式・オープニングは午前9時半縲恊ウ午)。15日は午前10時縲恁゚後3時。
各種イベントの場所と時間は次のとおり。
【14日】
◇卓球クラブ招待試合=午後1時、ホール◇新体操クラブの演技発表=午後1時半、体育館◇献血=午後1時半縲恁゚後3時半、受付は保健室
【15日】
◇弓道クラブ招待試合=、弓道場◇3年4組の演劇=午前10時、ホール◇お琴クラブ=午前10時25分、ホール◇バスケットボールクラブ招待試合=午前10時半、体育館◇インターアクトクラブ手話=午後10時45分、ホール
◇1年4組JazzGirls=午前11時10分、ホール◇3年6組チアリーディング=午前11時35分、ホール◇合唱クラブ発表=正午、ホール◇1年5組太鼓演奏=12時半、ホール◇弓道クラブ風船割り=午後1時から、弓道場◇吹奏楽クラブSound for you!!=午後1時15分、体育館◇演劇クラブLACK=午後2時、ホール◇バザー=午前10時縲恁゚前11時半、午後1時縲恁゚後2時半、音楽室 -
みはらしの湯が特製ダチョウオムライスを発売
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」はこのほど、ダチョウ肉を使った新メニュー「みはらし特製ダチョウオムライス」を開発した=写真。開発者の高沢尚人厨(ちゅう)房チーフ(30)は「今回は食べやすいオムライスにした。小さいお子様から幅広い年齢の方に楽しんでもらえれば」と語る。
変わったメニューができないかという要望が発端となった今回は、伊那地域で特産品化に向けた取り組みを進めているダチョウ肉を使ったメニューを考案。ダチョウ肉といえば、ヘルシーさや健康効果が着目されるものの、従来は肉そのものの味を全面に出したメニューが多く、特有のくせを気にする人もいた。そこで今回は、ひき肉状にしたダチョウ肉をオムライスに入れ、カレー味のピラフに炊き込むことで食べやすく仕上げた。また、上にかけるトマトベースのソースにもダチョウ肉を使用している。ひき肉に豚、牛をそれぞれ1割ずつ加えることで“こく”を補っているほか、隠し味としてショウガを使用している。
価格を抑えるため、ダチョウ肉は輸入肉を使用。9月下旬までの販売を予定している。
価格はサラダとセットで850円。食堂の営業時間は午前11時縲恁゚後8時。 -
JA上伊那、価格低迷の打開策として取り組むブナシメジの品種切り替え完了
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、昨年10月から県内他地域に先行して進めてきたブナシメジの品種切り替えをおおむね完了した。大手企業の進出に伴なう価格の低迷が続く中、打開策として打ち出したもので、関係者は「他企業に負けないものができていると思う」と期待をかける。
キノコはJA上伊那の主要品目の一つ。中でもブナシメジは、米に継ぐ販売高を誇っており、昨年の販売実績でも約21億円となっている。
しかし、大手企業の進出に伴ない競争が激化した結果、2000年をピークに生産額が減少。供給過剰に伴なう価格の低迷が続き、廃業を選択する生産者も増えている。
そんな中JA上伊那では▽収量性の向上と安定▽回転数の向上▽品質の向上▽収穫以降の作業効率向上竏窒ネどを目的として従来の「スーパーやまびこしめじ」から「やまびこしめじ」への切り替えを実施。品質が良いことを示す「A級」の比率が向上し、見栄えもよくなったという。
上伊那管内における本年度の生産目標数量は5100トン。現在は県内他地域でも切り替えが進んでいる。 -
あばれみこし製作に宮田小6年がお手伝い
宮田村宮田小学校6年生は12日、350年ほど前から村に伝わる津島神社祇園祭の主役「あばれみこし」の製作現場を見学した。棟りょうの配慮で、みこしを飾る金紙貼りの手伝いも体験。長い歴史のなかでも小学生が製作に関わるのは初めてとみられ、みこしが勇姿を披露する21日の祭り本番を子どもたちは心待ちにした。
あばれみこしは氏子3地区の大工が毎年回り番で担当するのがしきたり。
今年は町三区の加藤建築が当番で、105人の児童は工場を訪れた。
6年生の一部は4年生の時に、棟りょうの加藤政義さんから祭りやみこしの由来を聞いたことがあり、その時に「2年後に製作当番が回ってきた時は、みんなにも作らせてあげる」と約束していた。
2年越しの夢が現実となり、子どもたちは大喜び。仕上げともいうべき、金紙貼りに汗を流した。
「僕がつくったみこしをお母さんに見せたい」「みこしって、担ぐ人も作る人も愛情を込めているんだと知った」など、学校へ帰ってからこの日の体験を感想文にしたためた児童たち。
祇園祭では境内石段から男衆に投げ落とされ、粉々になるまで壊されるのがみこしの運命だが「もったいな気がする」と話す児童もいた。
加藤さんは「村の伝統である祇園祭を大切に思ってもらえればうれしい」と、目を細めていた。 -
上伊那大会に向け 伊那市消防団壮行会
上伊那消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会(15日、伊那市役所西側駐車場)に出場する、伊那市消防団の代表選手のための壮行会が11日夜、同市役所多目的ホールであった=写真。消防団、消防署関係者ら約90人が集まり、代表選手らを激励した。
同大会に出場する代表者は3種目で31人。1日に同所であった選考会で、伊那分団第2部がポンプ車操法の部(6人1組)、手良分団第2部が小型ポンプ操法の部の代表に決定した。ラッパ隊(20人)は混成チームで出場する。
田畑安彦団長は「各選手を支えた仲間、指導してくれた消防署員、そして家族の想いを持って出場してほしい」、小坂樫男市長は「常日ごろの訓練での平常心でいられるかが大事。練習成果を披露するため、ゆとりを持って臨んでほしい」とそれぞれ激励した。
選手代表の春日保手良分団長(48)=手良野口=は「市代表としての責任と期待の重さで身の引き締まる思い。支えてくれた人々に感謝し、自信を持って臨み、優勝を勝ち取ってきます」と決意表明した。
ポンプ車操法、小型ポンプ操法は消火の基本動作の正確性や標的を倒すまでの時間など、ラッパ吹奏は吹奏と規律の総合で競う。伊那市消防団は前年、ポンプ車操法の部で優勝し、県大会に出場している。 -
AEDの取り扱い学ぶ 伊那東小保護者
伊那市の伊那東小学校で11日、同校の夏休み中のプール監視当番を務める保護者を対象とした救急法講習会(水難救助法)があった。同校では自動体外式除細動器(AED)を校内に設置していて、AEDの操作方法の講習もあった=写真。
保護者約80人が参加した。水難事故発生時の対応のため、胸骨圧迫、人工呼吸などの心肺蘇生法などを受講。AEDの取り扱いでは機械(講習用)の音声ガイダンスに従いながら手順を学んだ。
市は1日、市内の全中学校と伊那、伊那東、伊那北、新山の5小学校の計11小中学校にAEDを設置した。小学校は優先度調査の結果から3年間で全校に行き渡らせる計画だ。 -
マンモス
先日、飯島町の戦傷病者追悼式の慰霊の言葉を聞きながら、数日前、新聞で見た夏でも溶けないシベリアの永久凍土の中から発掘されたマンモスのことを考えていた▼祭壇の「御霊」の中にはシベリアに強制抑留させられ栄養失調で亡くなった元日本兵もいる。骨と皮ばかりにやせ細り、垢で真っ黒、衣類を剥ぎ取られた無残な姿で、凍土の中から発見されるかもしれない。南海の密林には鉄兜を被ったまま白骨化した日本兵の遺骨もあるとか▼戦後体制からの脱却も結構、改憲論議もいいだろう。しかし、その前にするべき事があるのでは。祭壇に白菊を捧げる遺族の小さく丸くなった背中に、戦後62年経てもなお、放置されたままの遺骨、英霊の無念さが重なった(大口国江)