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外国籍児童就学支援街頭募金「サンタ・プロジェクト」
学校に通っていない外国籍児童の就学を住民一人ひとりが支えよう竏窒ニ17日、県内の国際親善団体などでつくる外国籍児童就学援助委員会は、伊那市のアピタ伊那店で外国籍児童の就学支援を目的とした街頭募金活動をした。地元で活動支援に当たるNPO・クローバーコミュニケーション信州も協力し、多くの募金を呼びかけた。
県内には約2400人の外国籍児童が在住しているが、その約4分の1が日本の学校や母国語学校に通っていない。外国籍住民らが母国語教室を開くこともあるが、国の規定する学校に該当しないため、公的な援助が受けられない。
こうした状況を受け02年、外国籍児童の就学を支援する委員会が発足。住民や企業などから寄付を募り、未就学児童や母国語教室の援助金に当ててきた。3年間で集まった寄付は約3千万円。
しかし、活動の中心は企業となってしまい、住民レベルでの認識が広がっていない。そのため委員会は、住民が主体的に活動するプロジェクトを目指す方針を決め、今月21日に、新たな活動主体「外国籍児童支援会議(仮称)」を発足する。会議には新たな27団体も参加し、それぞれの特色を生かした支援活動をしていく。
上伊那は県内でも外国籍住民が多い地域。今後、地域全体で外国籍児童の就学支援を支えていく必要が求められる。 -
大芝荘に冬季のオブジェ展示
南箕輪村の大芝荘ロビーに、「工房 銀の鳥」を主宰する秋山かをるさん=北殿=が制作した雪の銀世界をイメージしたクラフトアートが展示され、利用者の目を楽しませている。
朽ちた木や粘土などを使い、春夏秋冬を表現するクラフトアートに取り組む秋山さん。大芝荘の展示は3回目になる。
オコジョ、ウサギなど4種の動物がそれぞれ暮している様子を、4つの木をくりぬいた中に演出。森の動物たちのかわいい姿が楽しめる。降り積もった雪を粘土で表現したり、木々を白く塗ったり、氷柱を下げるなどファンタジックな白銀の世界を創り出している。展示は26日まで。 -
スポーツチャンバラ指導者高沢宏彰さん(46)
男の子が手近な棒切れを手にして「拙者は宮本武蔵でござる」「何を、おれは丹下左膳だぞ」などと言いながら、楽しそうにチャンバラごっこをして遊ぶ光景をこのところさっぱり見かけなくなったが、駒ケ根市の武道館では週に1度、大人も子どもも一緒になってチャンバラを楽しんでいる。ウレタン製やエアチューブ製の軽い武器(得物)を使い、全身を的にして自由に打撃を競い合うスポーツチャンバラだ。足でも胴でも頭でも竏酎フのどこを打っても一本という分かりやすいルールや、打ち方や構えなど細かい決まり事がない気楽さで徐々に人気が高まっている。剣道や空手などの武道に入門するのは未経験者には少し敷居が高いと感じるものだが、スポーツチャンバラは違う。けがも少なく安全だし、誰でも楽しめる。とはいってもただの遊びではなく、武道の流れをくんだ歴としたスポーツだ。1971年、田邊哲人さん(現国際スポーツチャンバラ協会会長)が小太刀を使った護身道として考案し、得物の種類も増えて今では国内15万人、海外7万人が競技を楽しんでいる。
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岡谷市に生まれ、東京都で育った。父が師範として空手の道場を経営していたことから、幼くして空手に親しんだ。「子どものころは練習が嫌でね。でも10歳のころからだったか竏瀦ラ強よりましだと空手ばかりやっていたら、いつの間にか好きになっていた。あのころは一日4時間も練習していましたね」
学生だった20歳のころ、空手に少し割り切れないものを感じていたところへ知人の紹介でスポーツチャンバラを知った。「これは面白い、と思いました。すぐにのめり込みましたね」横浜に足を運んで創始者の田邊さんにも会った。空手の素養があったためか、めきめきと上達し、全日本大会で優勝を争うほどの腕にまでなった。
87年、駒ケ根市に高沢針灸(きゅう)院を開業。仕事の傍ら、スポーツチャンバラを普及させようと教室を立ち上げて指導を始めた。
「礼節を重んじるところは武道と同じ。でも堅苦しくなく伸び伸びとできるのがいい。入りやすいが奥が深いところが魅力ですね。得物がいろいろあるのもまた楽しい。それぞれに難しさがあるんですよ」得物には刃渡り約30センチの短刀、60センチの小太刀、1メートルの長剣、120センチの杖(じょう)、最も長い2メートルの槍などがある。
「長い方が一般的に有利ともいえるが私は小太刀が好きですね。童心に返ってチャンバラやってみませんか。楽しいですよ」 -
ネパール研修員表敬訪問
国土交通省の指導でJICA(国際協力機構)が行っているネパール自然災害軽減支援プロジェクトの研修で日本を訪れているネパール治水砂防局の技術者ゴビンダ・パウデルさん(51)は15日、駒ケ根市役所に中原正純市長を表敬訪問した。中原市長は「ネパールは日本と同様山岳地帯で土砂災害が多いという。日本での研修を生かして国づくりのために頑張って」とあいさつし、歓迎の印にと置き時計をプレゼント。ゴビンダさんは「一時悪かった政情も良くなってきた。来年はネパールでお会いしたい」としてネパールの伝統的な帽子・トピーを市長に贈った=写真。
ゴビンダさんは駒ケ根市の天竜川上流河川事務所をはじめ、全国数カ所の研究所などで地滑りや砂防などについて研修している。 -
禁煙友愛会寄付
日本禁煙友愛会駒ケ根支部(稲垣晃市支部長)は15日、創立40周年を記念して駒ケ根市に10万円を寄付した。稲垣支部長ら2人が市役所を訪れ、中原正純市長に「社会福祉のために」と寄付金を手渡した。中原市長は「皆さんの気持ちに沿えるよう弱い立場の人たちのために使わせていただく」と礼を述べた。寄付金は市社会福祉協議会の善意銀行に積み立てられる。
同会は2000年には創立35周年記念として市社協に対し軽自動車2台を寄贈している。会員数は創立時の約10人から年々増え、最盛期の95年ごろには1400人を数えたが、このところ減少気味なのが悩みという。 -
立正佼成会が米寄贈
立正佼成会伊那教会(舘脇義人教会長)は15日、玄米150キロを駒ケ根市に寄贈した。同教会の三沢宏至渉外部事務局長らが市役所を訪れ「わずかだがどうぞ福祉に役立てて」と中原正純市長に目録を手渡した=写真。中原市長は「毎年のお気持ちに感謝する。米は市が委託し、市社会福祉協議会が運営している一人暮しのお年寄り向け配食サービス『ときめきランチ』で使わせていただく」と礼を述べた。
同協会の米寄贈は1961年、三六災害の被災者を救済するために行われたのが最初。 -
スキー場オープン
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は17日、今季の営業を開始した。午前8時30分のオープンを前にスキーヤーやスノーボーダーら約50人が訪れ、好天の下で待ちかねた初滑りを早速楽しんだ=写真。愛知県から来たという男性(21)は「ここは雪質が良い。今日はゲレンデもすいているし、思い切り滑れてもう最高」と話していた。
オープンに先立って中央アルプス山ろくスキー教室のインストラクターらによるデモンストレーションが披露された。
17日に滑走可能となったのは全長500メートルのすずらんコースと、そり用のソリわくわくランドで、積雪は約40センチ。88年の開業以来初めてオープン初日からナイター営業も開始する。18日は「スキー子どもの日」で小人(小学生以下)は終日リフトが無料となるほか、オープニングサービスとして22日まで一日リフト券を2千円(平常大人3500円、小人2800円)で販売中。同スキー場は中級者向けのしらかばコースの滑走開始を24日ごろと見込んでいたが、18日にも開放できるかもしれないと話している。問い合わせはTEL83・4000へ。 -
飯沼棚田産米で酒作り、仕込み
清酒「今錦」ブランドで知られる中川村大草の米沢酒造(米沢博文社長)で17日、飯沼棚田産の酒米「美山錦」を使ったオリジナル新酒「おたまじゃくし」の仕込み作業があった。来年1月中旬には、おり酒、生原酒、5月には純米酒が新発売(限定)される。
作業には杜氏の今井守さん(62)をはじめ、米生産者の飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員らが参加。この日は仕込みの最終工程「留添」作業。蒸し、冷やした米が仕込みタンクに搬入されると、蔵人らは「よいしょ、よいしょ、辛くなーれ」と歌いながら、長い柄がついた「かい」でかく拌した。
棚田をイメージしたネーミングの新酒「おたまじゃくし」は、1800キロの玄米の米粒を59%までに削り、11月末に米と糀(こうじ)を合わせた「酒母」をつくり、14日に最初の仕込み「添」、1日休んで、「仲添」、「留添」の3回仕込み、低温発酵させる。発酵が進み、来月10縲・5日ころに、木綿袋に詰めて舟でしぼり、おり酒、生原酒が完成。さらに熟成させて、5月に特別純米酒「おたまじゃくし」がデビューする。 酒づくり30年余、杜氏歴8年の今井杜氏は「今年は厳寒で、酒づくりには最高、きりっとした辛口のうまい酒ができる」と期待。
米沢社長は「地域の活性化を目指し、今年初めて棚田米を使った。ほかの産地の酒米と比べても遜色がない」と話していた。
新発売の「おたまじゃくし」は一升瓶換算で原酒で1300本生産。おり酒と生原酒は各200本限定。値段はおり酒720ミリリットル1743円、生原酒720ミリ1712円、1・8リットル3413円、特別純米酒720ミリリットル1386円、1・8リットル2730円(税込)。販売は中川村・飯島町の20酒店で地域限定。予約受付中。 -
田切地区子ども育成会保護者会緊急集会
飯島町田切地区育成会・保護者会は16日夜、町教委、駒ケ根署飯島駐在所を招き、田切公民館で緊急集会を開いた。約60人が参加し、幼児・児童・生徒の安全対策と、同地区春日平に設置された有害図書自動販売機について早急な対策を協議した=写真。
通学路の安全対策として▽児童、生徒ごとに通学路を踏査し危険カ所、街路灯を地図に落した安全マップを作成▽マップを公民館、集会所に配布し、各耕地で確認し、情報を共有する▽声掛け運動で信頼関係を築く▽耕地ごと「見守り隊」担い手を依頼する-などが提案され、取り組みが確認された。
春日平地籍に9日までに設置された3棟6台の有害図書等自動販売機について、飯島駐在所の松島剛巡査部長は「4業者が関わり、法的拘束力がなく、撤去は困難。住民パワーを発揮して」と呼び掛けた。参加者からは「署名運動をしよう」との声も上がり▽田切地区青少年安全対策会議(仮称)と協力し撤去運動を行う▽「見守り隊」や有志による巡回活動-などの対策を講ずることにした。 -
レッツチャレンジ中川中ふれあい講座
地域の人々と中学生が共に授業を創りあい、伸び合うボランティア講師による中学生講座「レッツ・チャレンジふれあい講座」が17日、中川村の中川中学校であり、14講座で「ひと・もの・ことの体験学習」を楽しんだ。
講師は生徒・保護者、職員がつくる「ボランティア中学生講座実行委員会」が公募。建築業や茶道教諭、洋画家、ダンスインストラクター、旧陸軍人など様々な分野で活躍する異色の講師が多数集まり、技術や豊富な経験を生かして、一緒に創作することで、生徒に思いを伝えた。
青春時代は戦争の真っ只中で、人間魚雷搭乗員だった神戸安人さんは、悲惨な戦争体験を語り、生徒らは平和の尊さをかみ締めた。 玄関前では建築業の坪内一雅さんらに指導を受けながら、板材の寸法を測り、ノコギリで切り、板壁をはるなど、本格的な木工事に精を出した。
また、調理室では「パンづくり講座」。1次発酵した生地を等分に分け、手で丸めたり、手の平で伸ばしてロールパンの形にした。
パンづくり初体験の下平環さんは「料理は大好き、試食が楽しみ」と笑顔を向けた。 -
【記者室】議員定数問題再燃か
中川村議会の議員定数問題は再燃するか?。先日、村民有志による「議員定数アンケート結果を実現する集会」が予定されていたが、突然延期に。一旦議決されたことの再審議を求める事の難しさを実感▼アンケートは議会の特別委員会が原案を作成、全協で承認、議員自ら手配りした。議員の深い思い入れを感じされる意向調査だっただけに、簡単に反故にしたとまでは言わないが、結果的に無視した事は不可解▼9月議会で賛成多数で定数12が議決された時、村民から「10人と思っていたが、なぜ」の声が聞かれ、議会に対する不満や不信が村民の中にくすぶっているのを感じた。再審議が実現しようが、しまいが、議員各位が説明責任を果たさなくてはならないと思う(大口記者)
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箕輪町公民館「男の料理教室」
そば打ちに挑戦箕輪町公民館の「男の料理教室」は最終回の16日、町保健センターでそば打ちに挑戦した。グループごとにそばを打ち、かき揚げと一緒に味わった。
料理することの楽しさを味わい、家族の一員としての幅を広げよう-と開いた全4回の講座。どんぶりものや魚料理などを学び、最終回は毎年そば打ちをしている。
講師は町公民館の柴登巳夫館長。実演しながら、水を粉に平均によく混ぜる水まわしや、練りなどのポイントを指導。最も重要な作業という練りは、「上半身の体重を乗せて力を入れて十分に練る。これができていると、伸ばしも切りも上手にできる」とアドバイスした。
受講者は、グループごとに作業を交替しながらそばを打ち、かき揚げにも挑戦。皆の努力の結晶である手打ちそばと、熱々の揚げたてのかき揚で楽しい昼食となった。 -
歳末募金に寄付
箕輪町内の2団体は16日、福祉センターを訪れ、町社会福祉協議会の平沢豊満会長に、会員の善意が詰まった歳末助け合い募金を届けた。
長寿クラブ連合会(浦野順司会長)は44万1943円を寄付。会長ら役員5人が届けた。地区によって65歳以上と70歳以上の組織があり、会員は2386人。「これからいい社会をつくりたい、幸せな町づくりをしたい」と、恒例の歳末募金に1人あたり200円を寄付した。 -
牛肉の表示偽装 管理体制強化の必要性
丸水長野県水畜産事業部伊那営業所が扱った牛肉の表示が一部、事実と異なっていた問題で、年末年始を控えた時期だけに、小売店は「客が肉を敬遠するのではないか」と売り上げへの影響を心配する。
県農政部によると、農水省の抜き打ち検査から、店頭で買った肉をDNA鑑定したところ、山梨県産を長野県産と表示したことが分かった。そこで、国・県が営業所の伝票を調べていくうちに、出荷と入荷の数量に違いがあり、オーストラリア産を長野県産と表示していたことを突き止めた。
12月上・中旬の調査で、昨年12月中旬から営業所が卸した牛肉573キロのうち516キロが偽装だったと確認。営業所の聞き取りで、山梨県産は入力ミス、オーストラリア産については脂身の多さを嫌って不適正表示をしたという。商品は9日に回収、または表示修正した。
調査は継続中で、今後、本社や営業所の立ち入り検査をしていく。
信州牛は、信州農産物のブランド確立を進めているものの一つで、県ではさらに卸や小売店などを対象にした研修会、監視体制を強化していく必要があるとしている。
丸水長野県水は15日、責任の大きさを感じて伊那営業所を閉鎖。丸水全体で、納品先などを回って説明している。
伊那営業所はパートを含め3人体制で、仕入れ、加工、納入までを副長が仕切っていたため、チェックができなかった。管理体制に問題があったとし、同じような問題が起きない体制を整える。
市内で買い物をしていた女性は「牛海綿状脳症(BSE)があってから、原産地を見て買うようになった。国産は大丈夫と思っていただけに、何を信じたらいいのか」、豚肉を買った男性は「良心に恥じる行為」と戸惑いや憤りを見せた。
伊那市のある精肉店は「国産と輸入は脂肪分が違うので見てすぐわかる。うちは客の前で、説明しながら切るので客も知識がある。そんな会話がない店で買っていると、客も分からないでしょう」と話した。
郡内のあるスーパーでは取引先を尋ねる客が数人いたそうだ。 -
雪質良好 初滑り
伊那市西春近の「中央道伊那スキーリゾート」はオープン日の17日、県内の家族連れを中心にぎわった。入場者は約450人と例年に比べ大入りで、暖冬で開始が遅れた昨年に対して、「今季はよい滑り出し」と関係者も喜んでいる。
晴天に恵まれた初日は、神戸市の団体客30人をはじめ、県外からも多くの人が利用。滑走可能な限られたゲレンデで、スキーヤーなどが雪の感触を確かめながら楽しんだ。
オープン前日、気の早い地元客4人が訪れたことで、田中久実支配人は「期待されていることが分かった」と満足。「今後もサービスに心がけ、安心安全なスキー場を目指したい」と意気込んでいる。
全面滑走可能は20日以降、ナイター開始は22日を予定。営業は午前8時30分縲恁゚後4時25分。土日・祝祭日は午前8時縲恁゚後4時15分(29日竏苧・N1月5日のみ)。問い合わせは「中央道伊那スキーリゾート」(TEL73・8855)へ。 -
手織り絨毯・民芸品クリスマスセール ベル伊那20日まで
アフガニスタン復興支援企画「アフガニスタン・ペルシャ・パキスタンの手織絨毯(じゅうたん)・民芸品クリスマス大セール」は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。NPOイーグル・アフガン復興協会主催。
アフガニスタン、ペルシャ産の手織り絨毯のほか、ラピスラズリの小物やアクセサリーなど約600点を販売。売り上げの一部は同復興協会を通じて、アフガニスタンの職業訓練校設立に役立てる。
復興協会理事長の江藤セデカさんは「職人が丹精込めて作った作品を見て、手にとって触ってほしい。25年間の内戦で苦しんでいる人たちのためとなるので、ぜひ協力を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
向山恵一さん ミヤマで個展
伊那市手良在住の高校美術教員・向山恵一さん(48)の個展「FIELD PAINTING」は20日まで、同市坂下区旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
転勤で久しぶりに地元に帰省し、99年から同ギャラリーで個展を開いて今回で3回目。「塗り重ねる楽しさ」をテーマに、水彩やアクリル絵の具のほか、木炭で、キャンバス、ボード(厚紙)、コットン紙に描いた作品約70点が並ぶ。
一つひとつ作品は、色のテーマが決まっていて、5、6回以上塗り重ねている。すべてが抽象画で、伊那市の山に霧が立ち込める心象風景や、幾何学模様をイメージした絵など、それぞれは見る人の目を楽しませている。
向山さんは「作品に色彩がかもし出す雰囲気を味わってもらえるとうれしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後6時)。 -
少年自然の家生活体験と学校教育の連携考える
高遠町の国立信州高遠少年自然の家は16日夕方、「信州高遠生活学校の成果と課題」と題した実践発表とシンポジウムを開いた=写真。上伊那を中心に、小学校教員、教育委員会、育成会などから約40人が参加し、少年自然の家における生活体験と学校教育の連携について考えた。
学校、地域社会、家庭を兼ねた生活環境で集団生活をする「信州高遠生活学校」は2年度目。集いは前回、東京都で開いたが、「地域の人に活動を理解してもらい、普及していこう」と初めて地元で開いた。
シンポジウムで初年度から実証研究を続けてきた、東京家政大学非常勤講師の高橋始さんは「子どもの生存、成長を支えるためには学社融合が必要」と主張。「体験的な活動を多く得るためには、学校生活だけでは不充分」とし、「少年自然の家では、家庭や地域から離れた共同生活で、子どもたちが環境に適応しようと積極的な試みをし、多くを学んでいた」と話した。
本年度は長谷小、伊那東小に加え、辰野東小が初参加し、豊かな自然環境を生かしながら教科学習と体験活動を学んだ。 -
武器では平和は守れない 沖縄戦経験者の親里さんが講演
太平洋戦争で沖縄戦に巻き込まれた経験を持つ長野市在住の親里千津子さんがこのほど、宮田村で講演。自身の体験から平和の尊さを説き「武器では平和は守れない」と強く訴えた。
上伊那地区労組会議などでつくる憲法を守る会が「不戦を誓う集い」として開催。約200人が参加した。
沖縄県生まれで高等女学校の時に、地上戦を経験した親里さん。何もかもを国に捧げようとした当時の時代背景にふれながら、戦争の悲惨さを伝えた。
「戦争に負けた時はみんなが平和を守らなきゃと心に誓った。なのに私たちは戦後60年のなかで、平和をつくってこなかった」と、憲法改正が議論される現在の情勢を憂いた。
「今からでも遅くない。皆さんが語り部となって平和の想いをつないでいってほしい」とも呼びかけた。 -
そば打ち女性グループ「そばの実の会」発足
宮田村のそば打ちを愛好する女性有志が、地域に幅広く広めようと「そばの実の会」を設立した。メンバーはベテラン揃いで、既に学校や地域のイベントなどでそば打ちを指導しているが、さらに技術を高めようと切磋たく磨している。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として活動してきたが、より特化した取り組みをしようと、新たに組織化。22人が参加した。
会長に就いた酒井昌子さん=大田切区=は「野ひばりの会の活動は従来通り続けながら、そば打ちでも多くの人に喜んでもらえたら」と話す。
前身のそば班は4年前からそば打ちに取り組み、飯田まで修行に出かけるなど、技術は高い。現在は村内の各種イベントなどに、そば打ちの講師として呼ばれる人気ぶりだ。
15日夜には多くの会員が集まり学習会。忙しくなる年越しに向けて、互いに技術を高めようと、そば打ちに励んでいた。 -
ライオンズクラブが寄付
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は15日、歳末助け合い運動と赤い羽根共同募金に5万円を寄付した。北原会長ら3人が駒ケ根市役所を訪れ「福祉のために役立てて」と中原正純市長に募金を託した=写真。中原市長は「毎年末の温かい志に感謝する。市民の中には毎日の生活が大変な人もいるが、そんな社会的弱者のために使わせていただく」と礼を述べた。
募金は県共同募金会駒ケ根支会(会長・中原市長)を通じて県共募に送られる。 -
大鏡もちの重さは
「鏡もちの重さは何キロでしょう?」-。飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで、恒例のジャンボ鏡もち重量当てクイズが行われている。
百号の鏡もちで、上段の重さは約7・2キログラム。
ピタリ賞は切りもちセットA箱とお年玉、近いで賞(前後10人)には切りもちセットC箱とお年玉が当る。
来年1月8日に当選者発表に合わせて、大鏡もち開き、お汁粉サービスを行う。 -
本年最後の区長会
本年最後の宮田村の区長会はこのほど、役場で開いた。11地区の区長は年末で任期を終えるが、今後も村政に協力していくことを確認した。
区長会長の榎本義男町一区長は「今後も自立のむらづくりに精一杯協力していきたい」とあいさつ。
清水村長は「地域のために心配りして働いてもらい、感謝しています」と労をねぎらった。
今年の区長会は昨年に引き続き、毎月定例会を開くなど積極的に活動。地域の問題を共有し、16日には提言書を村長に提出した。 -
箕輪町公民館子育て学級でお楽しみクリスマス会
箕輪町公民館子育て学級の「お楽しみクリスマス会」は15日、町文化センターであった。クリスマスにちなんだ歌あり、絵本あり、リトミックありのお楽しみ会にサンタクロースもやってきて、子どもたちはプレゼントをもらって大喜びだった。
親子で元気に「ジングルベル」「赤鼻のとなかい」などを歌い、「きよしこの夜」「きらきらぼし」の美しいミュージックベルの演奏を聞いた。絵本「いろいろサンタのプレゼント」の読み聞かせのあと、折り紙でサンタクロースも作った。子どもたちはお母さんに手伝ってもらいながら上手に折り、顔を描いてかわいいサンタクロースが出来上がった。
最後のお楽しみはサンタクロースからのプレゼント。子どもたちは一人ずつ、手作りのクリスマス・リースをサンタクロースに手渡され、「ありがとう」と笑顔を見せた。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針案発表
06年に設立40周年を迎える駒ケ根青年会議所は16日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度の基本方針案を発表した=写真。新年度理事長の加藤道生さんはスローガン「前進あるのみ! われわれが未知の可能性を切り開く」と、伝統を継承した上でさらなる組織の発展を実現させる竏窒ネどとする基本方針案を示した。
各委員会の詳細な事業計画は5月21日に駒ケ根市文化会館で開かれる設立40周年記念式典で発表される。
06年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=加藤道生▽専務理事=北原和明▽副理事長=生田治、坂本洋▽未来ビジョン創造会議議長=池上博康▽国際化まちづくり企画運営会議議長=塩沢寿一▽総務委員長=飯島秀樹▽美しき「信州」創造委員長=気賀澤洋司▽元気発信委員長=白鳥俊明▽夢少年委員長=森智幸 -
昭和伊南病院でクリスマスコンサート
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は14日夕、クリスマスコンサートを講堂で開いた。患者や病院関係者のほか一般市民など約130人が集まり、音楽に耳を傾けるひとときを楽しんだ。
昨年のクリスマスコンサートに続いて出演した宮田村などの音楽教室の講師らでつくるMMC(宮田ミュージックサークル)、小学生の合唱グループ「サタディー・シンガーズ」「音のカーニバル」のほか、トロンボーンアンサンブル、赤穂中学校2年5組などが新たに加わって、クリスマスソングやポピュラーなど多彩な曲の数々を披露した=写真。
聴衆は会場に響く美しい演奏を聴きながらクリスマス気分に浸っていた。 -
アイデア貯金箱表彰
駒ケ根郵便局の矢島和一郎局長は14日、赤穂東小学校を訪れ「第31回私のアイデア貯金箱コンクール」の3・4年生の部で駒ケ根郵便局長賞を受賞した同小4年生の北澤小波さん(10)に賞状と副賞を手渡した=写真。北澤さんの作品はトウモロコシを模したもの。紙粘土で粒を一つ一つ丹念に作って貼り付けた。北澤さんは「夏休みにトウモロコシを食べていて思いついた。粒を付けるのが難しかった」と話した。矢島局長は「審査員の間でもユニークだと評判だった。手の込んだ見事な作品をありがとう」と入賞を祝福した。コンクールに参加した同小の児童31人には参加賞が贈られた。
同コンクールには区内の赤穂、赤穂東、赤穂南の3小学校児童が今年の夏休みに製作した作品188点が寄せられた。 -
日本和装長野学院第5回学院祭
着付け、手描友禅など、和装に関した技術を学ぶ日本和装長野学院は16日から、第5回学院祭を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いている。手描友禅の着物や組紐の角台など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
同学院は、日本和装コンサルタント協会の長野県支部で、学院長の福澤弘子さんをはじめ、講師は上伊那在住者が多い。南信を中心とした29教室に約100人の生徒がおり、手描友禅、組紐(くみひも)、刺繍(ししゅう)着付けなどを学んでいる。
出展者は初心者講師からまでと幅広く、圧倒的に60、70代の女性が多いが、男性受講者もいるという。
手描友禅の着物は、協会の全国大会にも出展した作品。五所解模様などの古典的な絵柄から、スケッチから起こした新鮮なデザインまでが並ぶ。
福澤学院長は「みなさんに和みの気持ちを感じてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時。入場無料。18日まで。
18日は午後1時から花嫁着付けや創作帯結びの着付けショーもある。 -
はらぺこ保育園で地域住民ともちつき
母親有志で立ち上げた野外保育園「はらぺこ保育園」で13日、「もちつき会」があった。地元住民や園児の祖父母も参加。園児らは、日本の伝統文化にふれながら地域住民との交流を楽しんだ。
創立時から年中行事の一つとして取り組みたいと考えていた餅(もち)つき。正月を前に、保護者や地域住民の協力を得て、挑戦することになった。
保護者から借りた杵(きね)と臼(うす)を使って餅つきはスタート。園児たちは重い杵を精いっぱい振り上げ「よいしょ、よいしょ」と元気良く声をかけ合い、冬の寒さを吹き飛ばしていた。
つきあがった餅は、地元住民が炊いたあんこなどにあえて試食。「おいしい」と笑顔を見せながら、きな粉やごま、大根おろしなど、さまざまな味のバリエーションを楽しんだ。 -
【記者室】「言葉」へのこだわり
15日付の本紙投稿欄『私もひとこと』に「好きな音楽を聴くと自分の思った事や感じた事がうまく言葉や文章になる。それが生の演奏ならさらに洪水のように一気に言葉がわき出てくる」という趣旨の一文が掲載された▼何というみずみずしい感性だろう。自らの思いを表現する「言葉」への慈しみとこだわりの姿勢に深く感じ入った。投稿者の佐藤正一さんは本紙のみならず各新聞やラジオなどに投稿して頻繁に採用されている方で、知る人ぞ知る有名人である▼多くの外国語と違い、日本語は豊かな表現ができる言語だ。英語で自分を表すのは「I(アイ)」だけだが日本語では私、ぼく、おれ竏窒ネど何種類もある。家庭も学校も美しい言葉にもっとこだわってほしい。(白鳥記者)