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赤中三六年会還暦記念寄付
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年度に卒業した同窓生らでつくる「赤中三六年会」は18日、還暦を迎えた記念として50万円を市に寄付した。実行委員会の林奉文会長ら2人が駒ケ根市役所を訪れ「少しだが市民の福祉のために役立ててください」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「還暦おめでとう。福祉の増進のため、社会福祉協議会で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。
同会は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔がこぼれていた。 -
安全運転管理者交通安全の集い
安全運転管理者上伊那支部駒ケ根部会は17日、交通安全の集いをアイパルいなんで開いた。市内の企業から安全運転管理者約30人が出席し、駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長の講話を聞いたほか、交通安全教育車「まなび号」での運転シミュレーター体験や交通安全ビデオ視聴を通じて交通事故防止への認識を深めた。
渋谷課長は今年に入って発生した管内の交通事故の事例などを交え、駒ケ根市内の琴平町、北原、バイパス入口などの交通事故多発交差点の特徴について解説した=写真。その上で「事故を防ぐには道路に潜む危険を予知し、起こりそうな状況を予想して運転することが大事だ」と話した。参加者らは身近な事故の教訓を社員の安全教育に生かそうと、時折メモを取ったりしながら熱心に話を聞いていた。 -
障害者家族の心の受け皿にと、おーぷんはーとが発足
宮田村の障害児の母親2人が、障害者家族の相談や交流の受け皿になろうと、新たなグループ「おーぷんはーと」を発足した。「当事者にしか分からない悩みも多い。おしゃべりをきっかけに、ひとりで考えないで助け合う場所にしたい」と話している。
昨年まで活動していた子育てサークル「どーなつの会」を発展的に解消して、町1区の加藤恵美子さんと大田切区の石澤礼子さんが発起人となった。
障害児が将来にわたって、自立できる環境づくりが最終的な目標。当面はお茶などを飲みながら気軽に話す「おしゃべりサロン」を定期的に村の福祉交流施設なごみ家で開き、講演会や勉強会なども予定している。
「行政の相談員などではなく、当事者でなければ分からないこともある。日ごろ思っていることを語り合えれば」と2人。
おしゃべりサロンは毎月第一月曜日(変更あり、要確認)午前9時半から。詳しくはなごみ家内の事務局85・2922まで。 -
みはらしの湯で200万人達成日予想クイズの当選者抽選会
開館以来の入浴客が200万人を達成した伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で19日、「200万人達成日予想クイズ」の正解者抽選会があった。
クイズは、9月末から10月10日まで、フロントに用意した応募用紙で、入浴客に達成日を予想してもらった。応募者351人のうち、3割り余は、県外や上伊那以外の県内者だった。
ヒントとして日々の入浴客数と1日の平均入浴客数を掲示していたが、正解者はわずか9人だった。10月下旬を予想する人が多かった。唐澤壽男支配人は「15、16日のイベントで、両日とも約千人が来たので、それを予想できなかったのでは」と話していた。
抽選の結果、ピタリ賞に伊藤文雄さん(長谷村)、前後賞、前々後々賞などに浦野千鶴子さん(箕輪町)、夏野明子さん(南箕輪村)白杉奈緒美さん(名古屋市)、木島ちよりさん(南箕輪村)を選んだ。
ピタリ賞には、みはらしの湯の入浴券、羽広荘のペア宿泊券、地元野菜、みはらしいちごワインを贈呈し、そのほかの当選者にも、羽広荘の宿泊券を除いた同様の品を贈る。 -
1本の木から白と黄色のナス
伊那市狐島の男性(62)が育てた鑑賞用ナスの木に、黄色と白色、2色の異なる実がなり、家族を驚かせている。
木は家の主人が、飯島町の道の駅で今年の春に購入。高さ10センチほどだったものを大切に育ててきた。
一様に紫色の花を咲かせ、最初になった黄色の実を見て「やっぱりナスだね」などと話し、黄色のナスの木だと思っていたが、次になった実が白色だったため「どういうことかね」と家族で驚いた。
主人は「黄色と白色が金と銀のようで縁起がいい」と話している。 -
箕輪町議会議員定数についての懇談会
箕輪町議会の議員定数研究委員会(8人、松崎久司委員長)は19日夜、議員定数について町内各種団体長らの意見を聞く懇談会を町役場で開いた。「定数減」「現状維持」両方の意見があり、今後の検討資料にする。
町議会は、自立を目指した町が新しいまちづくりを積極的に進める中で、今の議員定数が妥当かどうか研究するため特別委員会を組織。来年1月ころに結論を出したい考えで、これまで4回の会議を重ねている。民意反映のため、すでに住民アンケートをし、来月は区長との懇談会を予定する。
現在の議員定数は18。03年4月の前回選挙で22から18になった。
懇談会は消防団、民生委員児童委員協議会、長寿クラブ、女性団体連絡協議会、農業委員会、商工会などの代表ら30人が出席した。
定数減は2人、3人、5人などで、「少数精鋭で」「厳しい時代なので減らすことは賛成」「一般質問の重複をみると減らしてもいいのでは」など。現状維持は「定数18になってまだ1期目。現行で様子をみてもいいのでは」「定数があまり少なくなると議会そのものに弊害がでる」「民意反映のため多いほうがいい」などだった。
議員1人当たりの年間経費(報酬・研修費・共済費負担金)は403万9千円。定数減の代わりに議員経費削減の意見の一方、「議員報酬は高いというが働き盛りの年代がやるとなると、とてもやっていけない額」「あまり報酬を減らすと本当に優秀な人材が出ないのでは」との声もあった。 -
県信組伊那支店で野中ひろみさんの裂織展
伊那市山寺区水神町の長野県信用組合伊那支店は21日まで、同支店の「感謝キャンペーン」に合わせ、同市在住の染色家・野中ひろみさんの裂織展を開いている。古布をリメイクした温もりのある味わい深いタペストリー9点を店内に展示し、利用者の目を楽しませている=写真。
同支店では毎年の「感謝キャンペーン」に合わせ、地元住民との親ぼくを深めよう窶狽ニ展示の場を提供。野中さんは2年前にも同支店で展示会を開いている。
キャンペーンは定期預金、定期積金、各種ローン、年金などの新規契約者にシクラメン、米10キロなどの商品が当たる福引き券を配布。最終日の21日に、店内で抽選会をする。 -
タイヤ盗の兄弟余罪判明で追送致
7月に茅野市内の給油所敷地内から販売用のタイヤを盗んだ疑いで起訴された(公判中)、山梨県笛吹市石和町東高橋の無職・須田実被告(29)と、双子の弟の同町広瀬の無職・須田昇被告(29)の余罪がこのほど判明し、伊那署は来月初旬に追送致をする考えでいる。
調べによると両被告は、03年3月縲恆゚捕されるまでの間、長野、山梨などの関東・中部地域11都県で、約200件の犯行を実施。約4300本のタイヤを盗み、被害総額は約8500万円になるという。
同署は伊那市などで、同種のタイヤを狙う倉庫荒らし事件が多数発生していて、両被告の犯行とみて捜査を追及していた。 -
西駒山荘・今季終了で荷下げ
営業期間を1カ月延長した伊那市営の西駒山荘が今シーズンの営業を終えた。利用者は前年比34人増の432人だった。
営業期間はこれまで7窶・月だったが、紅葉の時期に合わせ、10月の「体育の日」(10日)までに延長。
利用の内訳は1泊が252人、素泊まり98人、中学生登山82人。若者から中高年齢者までと幅広く、長崎県、福島県など県外者が多かった。
9、10月の週末に予約を入れたものの、天候が崩れる天気予報からキャンセル(約40人)する利用者もいたが、市では「予想通りの利用者数」とする。
期間延長は、市報や市のホームページ、全国のアウトドアショップなどを通じてPR。利用者以外からの問い合わせも多く、夏山シーズンの時期をずらして登った人もいたようだ。
来シーズンも同期間で営業する予定で、市はさらに利用増加を図るため、期間延長をPRしていきたいとしている。
20日は荷下げがあり、市職員、山荘管理人の7人が作業に当たった。
山荘で使用していた発電機、シーツ類、空のガスボンベなど約1トン分をヘリコプターで3回に分けて鳩吹公園に降ろした。
作業は18日から天候不順のため、順延となっていた。 -
伊那愛樹会が盆栽展
辰野町窶萩{田村の盆栽愛好者でつくる伊那愛樹会(五味純一会長、12人)の第18回盆栽展が20日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。樹齢100年以上の黒松など会員が丹精込めて育てた盆栽が並ぶ。23日まで。
会場には黒松、赤松、シンパク、モミジ、アケビなど会員が一人3点ずつ持ち寄った盆栽約30点がそろう。
夏が暑く、葉が焼けるのを防ぐために日照を避けたり、水を与える回数を増やしたりと例年に比べて手間がかかったという。最近も穏やかな天候で、モミジなど色づきが遅れている。
会員の一人、松沢近雄さん(90)=箕輪町松島=は「自然美を愛する気持ちで見てもらえたら」と話している。
希望者には、ロウヤガキの苗木(一人1本)をプレゼントしている。数に限りがある。
愛樹会は年2回、サツキと盆栽の展示会を開いている。
開館は午前9時縲恁゚後7時(最終日5時)。 -
全国ガーデニングコンテストで入選
伊那ハウジングセンター内「イソップハウス」に勤務する根本真知子さん(54)=伊那市西春近=が「全国ガーデニングコンテスト2005」(日本園芸協会主催)で入選した。
コンテストには全国から193人の応募があり、植物の生育状況、レイアウト、カラーコーディネート、住宅との調和などを基準に、写真で審査。その結果、オランダ大使館農務部賞候補に残り、昨年に続く入選を果たした。
パンジー、コデマリなど50種類を配した初夏の庭。洋風住宅の雰囲気に合わせ、いやし系のイングリッシュガーデンとしてブルー、紫系の花を中心に選んだ。
日本園芸協会認定ガーデンデザイナー根本さんは「イメージ通りの庭ができた。カラーコーディネートがうまくいったかもしれない」と喜ぶ。
「イソップハウス」では現在、ハーブが満開を迎えている。11月末まで楽しめる。
「庭の参考に」と訪れる中高年の女性が多く「庭を楽しめる提案ができれば」と来場を呼びかけている。 -
終戦後1年をかけて北朝鮮から帰還
伊那市 小沢昌子さん(71)平和祈念事業特別基金発行の「平和の礎」15集(05年3月発行)に、「苦難の旅路」と題する文章を寄せた。
終戦直前の1945(昭和20)年8月9日、旧ソ連軍の侵攻を受け、当時日本の植民地支配下にあった現在の北朝鮮北部・灰岩から、着のみ着のまま避難民となり、半島を南下、故郷の伊那谷にたどりつくまでの10ヵ月間の記録だ。
途中、北朝鮮南部・興南市で8ヵ月間の収容所生活。草を食べ、一枚の毛布に家族で包まり、同じ境遇の人々と励ましあった日々。しかし、飢えと寒さと疲労の中で、最愛の父・小田切憲さんは亡くなった。「遺体を運んだ人が次の遺体になる」壮絶な世界で、母・みつ子さんと弟の3人で生き延びた。当時11歳だった。
◇
「生きているうちに、戦争がどんなに空しいものかを語り継ぎたい」
帰国後数年を経た美和中(現在の長谷中)時代に、体験を記した文章は「信濃教育通信」に連載された。だがその後は、勉学・仕事・子育てに忙しく、体験を語り・記すことはなかった。
あらためて体験を語ろうと思ったのは戦後50年を迎えるころだった。TVなどから聞こえる中国残留孤児の人の肉親を探す声が、過去の思い出に重なった。北朝鮮との国家間関係が悪化し始める中で、彼の地で共に話し遊んだ朝鮮人の友達の顔が思い浮かんだ。
いくつもの新聞社の体験記募集に応じた。収容所で寝食を共にし、そして死んで行った人の郷里・秋田県での募集にも応じた。
「死んでいった人の肉親に、彼の最期を伝えたい。同じ思いをした人にもっと語ってもらいたい。北朝鮮で年老いているだろう・スあの頃の友達・スの声も聞いてみたい」
そんな思いを込めて、語り・記す。
◇
焼きついた思い出は語り尽くせない。南下する旅の途中で、北上する北朝鮮の人々から「日本が敗れた」と教えられたこと。たとえはぐれても手がかりになるようにと、父親に、住所・氏名・父母の名前などを何百回も何千回も暗唱させられたこと……。
特に、北朝鮮に渡った後、弟が生まれた時に、母・みつ子さんが教鞭をとった国民学校の朝鮮人女生徒たちが発した言葉、「コノアカチャンモ、コクゴヲナラワナクテハイケマセンネ」が忘れられないという。
「植民地化政策の一つで日本語を無理やり教えられたあの子たちは、本当にどんな思いだったのでしょうね」
◇
「こんなものもありますよ」。黄色くなった、古い本紙の切抜きを差し出された。
〈敵の包囲に 捨てむと思ひし長男が 成長して憲法を論ず〉
帰国後、女手一つで2人の子供を育て、81歳で亡くなった母・みつ子さんの歌だった。
(毛賀沢明宏) -
DLDストーブ祭り
全国からユーザー続々薪ストーブの輸入・販売会社DLD(本社・伊那市、三ツ井陽一郎社長)のストーブ祭りが8窶・日、伊那市西春近上島の同社ショールームであった。両日とも300人を超えるユーザーや購入希望者が集まり、薪ストーブの焚き方講習会、薪づくり体験コーナーなどに参加。屋外に設置された窯で焼かれるピザやアウトドアクッキングも楽しんだ。
8回目を数える恒例の催しで、薪ストーブのプロが、使い方を教え、あわせてストーブのこと・森林のこと・環境のことを考えていこうという趣旨。薪の即売会が好評で、05年はさらに充実。薪が当るスピードくじなどもに力を入れた。
同社は薪ストーブの輸入・販売では日本でも草分け的存在で、既に全国の1万軒の家にストーブを設置している。8窶・日も、地元長野県内をはじめ、北関東・東京都・山梨県・愛知県・関西地区などからもユーザーが集まり、伊那の秋を楽しんだ。木製家具や地元産果物なども並んだ。
三ツ井社長は、「薪ストーブを契約してくださるお客さんが増えるに越したことはないが、なによりストーブを通じて、身近な木や森への関心が広がることがうれしい」と話した。 -
違反建築物防止週間に合わせて建築等工事現場の巡視
県の違反建築物防止週間に合わせ14日、上伊那地方事務所は、建築工事現場などの巡視を上伊那の各市町村で行った。
巡視は、違反建築物の発生防止啓発や建築基準法の目的・内容の周知徹底などを目的に、年5回、抜き打ちで行っている。
この日は、県職員2人と県の建築指導員10人が3班に分かれ、長谷村を除く管内市町村の建築現場53箇所を点検。47件については違反がなかったが、表示板の掲示がないものが5件、事前着工が1件確認され、注意を促した。 -
雨が降る悪条件のなかで遭難男性を救助
伊那署は17日、中央アルプス経ヶ岳(2、296メートル)で遭難した男性を夜間、雨が降る悪条件のなかで救助した功績をたたえ、伊那市西春近の木工業・唐木真澄さん(61)に感謝状を贈った=写真。
中央アルプス山岳救助隊副隊長の唐木さんは、同署からの依頼を受け、9月28日午後4時30分ころ、署員2人で同市西箕輪の仲仙寺側登山口から入山。午後7時40分ころ、9合目付近の分岐点を辰野町側に約1キロ下りた笹薮の中で、単独で入山した諏訪市の60代男性を発見した。男性は衰弱していたが、けがはなかったという。
同署で中山均署長から感謝状を受け取った唐木さんは「地図を見たりと、計画性のある登山を心がけてほしい」と登山者に呼びかけた。 -
ねんりんピック入賞・出場者を激励
第18回ねんりんピック(11月12縲・5日、福岡県)の弓道競技に出場する赤須昭正さん(67)=町二区=と、05年度県高齢者作品展日本画の部に入賞した有賀勤さん(76)=北割二区、手工芸の部に入賞した土川トメノさん(82)=福岡=が17日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長の激励を受けた。赤須さんは「自信はないが落ち着いて(弓を)引いてきたい」と大会への抱負を語った。
中原市長は「精進の成果が立派に実った。年を取っても努力し、学ぶ皆さんの心に敬意を表する。これからもさらに心豊かな人生を歩んで」と激励の言葉を述べた。 -
パキスタン北部地震への救援金寄付
駒ケ根青年海外協力隊と市民との親ぼくを図ろうと9日に駒ケ根市内で行われた「こまがね国際広場」の会場で、前日の8日に起きたパキスタン北部地震への救援金として実行委員会が急きょ募金箱を設置したところ、趣旨に賛同した市民らから5万8千円余りの募金が集まったとして副実行委員長の池上博康さん、海外協力隊訓練所の加藤高史所長ら3人が19日、駒ケ根市役所を訪れて中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。池上さんは「現地は大変な状況になっていると聞く。救援のために少しでも役に立ってくれれば」と話した。
中原市長は感謝の意を伝えるとともに「市民の意思を踏まえ、早速赤十字を通じてパキスタンに送りたい」と述べた。 -
農集排竜東中部処理場起工式
駒ケ根市の中沢、東伊那の一部を対象とする農業集落排水事業竜東中部地区処理施設建設工事の安全祈願祭が17日、中沢原の現地で行われた。工事関係者のほか地元住民代表者ら約60人が出席し、くわ入れ、すき入れなどの神事を行って工事の安全を祈った=写真。
処理場の敷地面積は約2870平方メートル。建屋は鉄筋コンクリート平屋建てで延べ床面積約410平方メートル。事業費は約4億8300万円の見込み。07年5月しゅん工予定。
農集排事業の対象となるのは下割、中割、本曽倉、原、伊那耕地の計約46ヘクタールで、人口は約400戸の2290人。総事業費は約24億円を見込んでいる。 -
伊那毎パネル展
伊那毎日新聞の創刊50周年を記念したパネル展が駒ケ根市中央のアルプス中央信用金庫赤穂営業部で11月18日まで開かれている。駒ケ根市に関係する出来事を中心に50年の歴史を記事で振り返る22枚のパネルを展示している。訪れた人は、宮田分市問題、赤穂高校甲子園大会初出場、中央アルプスロープウェイ運行開始、皇太子夫妻来駒窶狽ネどの記事を見て「こんな事もあったね」「懐かしいね」などと話しながら食い入るようにパネルに見入っていた=写真。
伊那毎日新聞は1955(昭和30)年2月11日に第1号を発刊し、今年で創刊50周年になる。 -
健康の駅・駒ケ根セミナー
地域が連携して健康増進の拠点づくりを目指す「健康の駅を考える会」(大倉久直会長)は18・19日、駒ケ根市東伊那のふるさとの家セミナーハウスで「健康の駅・駒ケ根セミナー」を開いた。全国各地から関係者約50人が参加し、講演会や活動事例の報告などを行った=写真。
18日は基調講演として農林水産省関東農政局農村計画部農村振興課の松村広一さんによる「グリーンツーリズムと健康増進」が行われたほか、県園芸福祉研究会会長の藤田政良さんによる講演「園芸福祉と健康増進」、信州大農学部教授の杉本光公さんの「運動科学からみた園芸療法の生物的効果および心理的効果」が行われた。
19日は実践報告、事例報告が行われ、駒ケ根市産業振興部農林課の林典男農村公園調整幹が、駒ケ根市が取り組んでいる健康増進プログラムの活動などについて説明した。 -
伊那市 地域自治区の基本方針まとまる
伊那市の第5回地域自治区検討委員会(中村孝夫委員長、15人)が18日夜、市役所であった。市地域自治区条例の素案を含めた基本方針をまとめた。次回(31日)、小坂市長に報告する。
地域自治区は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもので、現市の旧町村単位7地区に設置する。
地域自治区に置く地域協議会の設置について、市人口の約半数を占める伊那地区は2つ(竜東・竜西)、4つ(小学校単位)を併記しているが、2つを望む声が多かったことを添えるとした。また、委員の定数は伊那地区は40人、その他は20人。伊那地区の事務所の位置は人の集まりやすさから「市生涯学習センターを第一候補」と確認した。
委員から、地域自治区に対する住民の理解を得る手法について質疑があり、市は各地域に準備会を設ける考えを示した。市報などでも取り上げるほか、市長への基本方針の報告後、住民説明会開催を検討し「理解を得る努力をする」。「地域の集まりで、どんな地域自治区のあり方がいいのか考える一つの機会である」とも述べた。
基本方針は、各地区の懇談会の意見を受け、検討会での意見を反映させた。 -
新時代のむらづくり懇談会始まる
南箕輪村と南箕輪村むらづくり委員会による「新時代のむらづくり懇談会」が18日、村内の各地区で始まった。初日は久保区と中込区で、委員会がまとめた南箕輪村第4次総合計画(仮称)基本構想の素案などを説明し住民と意見交換した。
10年後の15年を目標年度にした基本構想の素案では、村の将来像は「みんなで創ろう住みよい南箕輪縲恊l・自然・協働縲怐v。むらづくりの基本目標(施策の大綱)と南箕輪ずく出しプロジェクト(戦略プロジェクト)に各5項目掲げている。
久保コミュニティセンターは住民20人が参加。基本構想、土地利用構想の素案、財政推計、アンケート結果などの説明を聞いた。
委員会の唐沢俊男会長は「約100回の会を重ねて意見をまとめた。皆さんでつくっていく村にしたい。きたんないご意見を頂戴したい」。加藤久樹助役は「今回は第4次の総合計画だが、各地区まで計画案をもって細かく説明するのは初。率直なご意見をお寄せいただきたい」とあいさつした。
住民からは、「5年後の普通建設費は従来の半分以下の見込みだが、地元負担金の考え方は」「住民自治の考えがある一方で、住民アンケート結果は住民負担したくないとの考えが出ている。これについてどう考えているか」などの意見があった。
懇談会は27日まで。いずれの会場も時間は午後7時-9時。多くの参加を呼びかけている。問い合わせは役場総務課企画係(TEL72・2104内線103、104)へ。
今後の日程は次の通り。
▽20日=南殿コミュニティセンター、田畑公民館▽23日=役場講堂▽24日=神子柴公民館、沢尻コミュニティセンター▽25日=南原コミュニティセンター、大芝公民館▽27日=西部地区館、北原公民館
懇談会で説明を聞く住民(久保コミュニティセンター) -
箕輪町公民館あざみ学級
手芸教室でタペストリー作り箕輪町公民館あざみ学級は18日、手芸教室で枝を使ったタペストリーを作った。ドライフラワーなどを好きに組み合わせ、秋をイメージしたオリジナルを完成させた。
公民館の女性大学を本年度は体験、実践を通して学ぶ1年間の学級として開講。今回は、10月から12月までの手芸教室3回シリーズ)の第1回。上古田在住の空間デザイナー飯島博美さんが講師を務めた。
タペストリーは、木の枝を土台にして、乾燥させたアジサイ、ニゲラ、ルリタマアザミ、ヒマラヤスギの実、椿の実などを自然の形を生かして自由に飾り付ける。受講生は、「自分で好きなようにアレンジできるので楽しい」と熱中していた。
作品は、みのわ町民文化祭・展示の広場(11月4-6日、社会体育館)に出品する。
第2回はクリスマス、第3回はお正月をテーマに手芸をする。 -
水墨画を描く
箕輪町松島
小松平さん(66)昨年12月に完成した自宅のアトリエ。夜中目覚めると、「本格的に水墨画を始めたので、いつでも描けるようにしてある」というそのアトリエに一人こもる。
「雪松」と題した迫力ある50号の作品をはじめ松や白樺、渓流のほか、パイナップルやイカなど食材も描いた作品。1月から3月までの短期間に描き上げた11点を、アルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーに31日まで展示している。
小さいころから絵が好きで、中学から高校にかけて県展で入賞していたほど。高校時代は美術部でさらに絵に打ち込み、「高校の時にだいぶ描けるようになって、三度の飯より好きだった」。先生から芸大進学を勧められたが、家業を継がなければならないため親に認めてもらえず、絵の道を断念した。
家業に専念。その後、小松造園土木を起こし、社長として多忙な日々を送ってきた。しかし絵が忘れられず、「ある程度年をとって時間ができたら」と、思いを温め続けてきた。
14、15年前、岡谷市の現代水墨画の愛好者でつくる会に所属し、念願の絵を再び始めたが一時中断。「どうしても絵をやりたい」とアトリエを作り、今年1月に岡谷市の「墨絵の会」に入り、月2回通っている。
学生のときは水彩画で、水墨画は初。水と墨との世界で、墨一つで色を感じる。濃墨、中墨、淡墨と、それぞれに2種類ずつで計6色。紙の白さを生かして表現するという。
「墨でいろいろ感じろと言われてね。墨と紙の白の全7色を感じるように描かないといけないけど難しい。こんな難しいと思わなかった」
習いはじめのころ、造園業で主に松を手掛けることから、「松を描きなさい」と先生に言われた。教室で与えられる課題も描くが、松を熱心に描き、わずか3、4年で100号を描くほどの腕前になった。再開して10数年ぶりに会った人に、「“松の小松さん”で覚えてた」と言われたくらいだ。
「15年の空間を埋めようと思って、一生懸命やってますよ。絵は構図が大事。先生の言っていることを聞いてるだけではだめ。先人の描いたものを勉強したり、本を読んだり、展覧会も見に行かないとだめ」。絵に対する姿勢は厳しい。構図という点では、石を据える、木を植えるという造園の仕事や生け花も生きているという。
先日も、上野美術館の展覧会を見に行ってきたばかり。「勉強しないと。人の倍以上見て、人の作品から感じて、自分に生かしていかないとだめ。努力も必要ね。負けず嫌いだし、やるって言ったらやるほうだからね。先生もほめてくれたよ」
今年8月、緊急入院した。「10日ばか虫の息だったよ。助かると思わなかったと言われたけど助かった」。1カ月後に退院。5キロ落ちた体重も3キロ戻り、少しずつ体力もついてきた気がするという。
「どうしてもやり過ぎるけど、仕事は運動程度と思ってほどほどに。助かったからね、絵はもっと一生懸命に。松を主流に、特に駒ヶ根にある長年思ってきた松をこれから描きたい」
(村上裕子) -
通り町で井口井月を織る展
漂流の俳人、井上井月の句をイメージした織物を楽しんでもらい、街の活性化にもつなげよう窶狽ニ、伊那市の織物グループ「織里布(おりふ)」が20日から、伊那市通り町商店街の談話室で「井上井月を織る展」を開く。情景の美しさを感じさせるタペストリーやのれんなど約20点が、休憩所を鮮やかに彩る。
伊那市共同作業の家の前所長、辰野恭子さん(63)が、施設利用者の素晴らしい手作業を見て「ただ決まった型をつくるのではもったいない」と、今年3月に「織里布」を立ち上げた。障害のあるなしにこだわらず、織物好きな12人が、それぞれの感性を大切にして作品づくりをしている。展示会は初めて。
「伊那市に縁のある井月の句をイメージした作品を発表したい」と、通り町商店街振興組合に話を持ちかけたところ、井月にちなんだまちおこしをしている通り町側も、好意的に申し出を了承した。
作品は桜や月、天竜川などをモチーフに、季節折々の美しさや情景を鮮やかに表現し、見る人を楽しませている。
商店街側も、これを機に商品の購買意欲向上につながれば窶狽ニ期待している。
午前10時縲恁゚後4時。23日まで。 -
ケアマネを対象とした悪質商法講演会
悪質商法被害が多い高齢者と関わるケアマネージャーに、お年寄りが被害にあわないよう配慮してもらおう窶狽ニ18日、ケアマネジャーを対象とした悪質商法講演会が伊那市役所であった。約30人が集まり、飯田消費生活センターの久保田篤所長から、訪問先での対処方法などを学んだ。
久保田所長は、高齢者被害の多い架空請求や振り込め詐欺、訪問販売などを説明し「お年寄りが心がけることは、勇気を持って断ることと、帰ってほしいという意志を伝えること」と話した。一方高齢者の場合、被害にあっていても、その状況を理解していないこともあるため、訪問のたびに物が増えたりしていないかや、何か変わった様子がないかなどを確認し、できるだけ早期に被害を発見してほしいとした。
現在は、帰ってほしいという意志を伝えたにも関わらず、無理やり契約を結んでしまった場合、6カ月間、契約を取り消せる制度もあるが、意志の証明などに手間がかかることも事実で「最善の対応策は、早期発見による早期取り消し」と強く主張していた。 -
宮田村子育て学級が先輩主婦から話し聞く
宮田村公民館子育て学級は19日、障害児を含む4人の子どもの母である大田切区の主婦石澤礼子さんから話しを聞いた。約10人の若い母親が参加。社会とのつながりを積極的に持たせる石澤さんの子育て術に耳を傾け、排除したり閉じこもるのではなく、互いに見つめあうことから助け合いが生まれることを感じ取った。
家業と子育てを両立しながら、障害者の社会参加活動に取り組む石澤さん。障害を持つ我が子もあえて養護学校に入れず、地元の小学校に通わせた。
「学校って教科書を使って読み書きするだけではない。生の経験で心を学ぶはず。障害者と接する意味をみんなに知って欲しいとも思い、今までやってきた」と話した。
大人が垣根をつくるのではなく、同じ社会環境で育つことで、子どものうちから認めあい、助けあう精神が育まれると指摘。
「体が不自由な人がいれば、健康な人が寄り添えばいい。私は障害の子どもを持てて本当に幸せ。いろんな人と出会い前向きな力をもらった」と話した。
母親の先輩として子育てについてもアドバイス。「1日3分間、子どもをギュッと抱きしめて会話している」と話したが、「みんなが同じことをやらなくてもいい。ただ、信念をひとつ持って、曲げないでやってほしい」と呼びかけた。 -
昭和のコレクションを村文化祭に展示
村民に準備作業への協力呼びかけも東京の男性が収集し、宮田村の活性化にいかしてほしいと提案している昭和30、40年代の膨大な生活雑貨のコレクションの一部が、来月5、6日に開く村の文化祭で展示されることになった。新聞の切抜きや飲食品のラベル、おもちゃなど数千点。活用法を模索する村民有志が展示にむけて準備作業を行なうが、住民の協力参加を広く求めている。
宮田村出身の男性の仲介で6月、雑貨コレクターの山本豊之さんが収集品の活用を村に打診。村や村議会は収集品がある群馬県大間々町を訪れ見学した。
その後、村民有志が中心になり活用法を検討。「とにかく村民に見てもらって、その反響を今後の判断材料にしよう」と村文化祭への展示を決めた。
高度経済成長時の庶民の文化を物語る収集品だが、紙類が多いため展示には編さん作業が必要。
多くの人手を要するため、村の広報なども使ってボランティアを広く呼びかけている。
収集品を取りまとめる準備作業は22日午後1時半と23日午前10時から。展示作業は11月4日午後2時、5、6日の午前9時から。片付け作業は6日の午後4時からで、いずれも展示会場の老人福祉センター2階で行なう。
「貴重な収集品をどのように活かすのか、作業も通じて皆さんと一緒に考えたい」と有志のひとりでもある赤羽正村議。参加申し込み、問い合わせは役場企画情報係85・3181、赤羽さん85・3270まで。 -
南アの水・環境保護どうする
南アルプスと水について考えるシンポジウムが18日、長谷村の仙流荘であった。明るい県政を進める会のメンバーを中心につくる実行委員会「南アルプスと水を考える会」(桜井伝一郎代表)の主催。約140人が集まり、パネルディスカッションなどを通して、「水の大切さやダムの必要性について、意識を高めていく機会」(桜井代表)とした。
白鳥孝伊那市収入役をコーディネーターに、国土交通省三峰川総合開発工事事務所の榎村康史所長、伊東義人高遠町長、宮下市蔵長谷村長ら6人が、農業や観光、治水などの観点から南アルプスや南アルプスを源流とする三峰川について意見を交わした。
「伊那谷の農業の中心である稲作。清らかな水、土壌によっておいしい米が作られているが、水を守ることがこれにつながっている」「工事で南アルプス直下の三峰川の清らかさを実感した。この清流をいかに大事にするか、南アルプスの美しさをどう保っていくか」「侵食によって破壊された山岳をどう守っていけばいいのか」など、南アルプスの環境保護の重要性を訴える意見や今後の課題があがった。
また、洪水災害から考えたダム建設については、「土砂を防ぐには上流域にダムがあったほうがいいのでは。必要なものは作っていくべき」などとした意見が出た。
美和ダム洪水バイパス施設の現地視察や、国土交通省中部地方整備局河川部の広域水管理官・高橋洋一さんの講演「ダム事業の現状について」もあった。 -
高遠湖周辺整備内容決まる
高遠町の高遠湖周辺の整備を計画する、町と国土交通省天竜川ダム統合管理事務所は18日夜あった住民参加のワークショップ(WS)で、わき水「桜水」が出ていたとされる高遠湖北側の公園整備、遊歩道や階段護岸(親水施設)の設置などを盛り込んだ整備内容を決定した。12月から来年1月ころに着手したいとしている。
公園には、ベンチや「桜水」の由来などを記した看板を設置し、計画場所に下りる既設歩道2通路を整備。「史跡ポイント的な場所」(同事務所)とする。検討会では、湧水(ゆうすい)を利用した施設を求める意見があり、湧水の復活が可能であれば検討していく考え。
遊歩道(幅員1・5メートル)は、特別養護老人ホーム「さくらの里」近くから高遠湖に向けて新設。これにつなげるように、さくらの里近くから勝間公民館まで三峰川に沿って水路敷も整備し、総延長約700メートルとする。
親水施設は「高遠さくらホテル」下に約60メートルにわたって、石を階段状に配した護岸を設置。三峰川の石を利用し、石の形や大小を生かして、自然に合った形状にする。ホテル裏側から護岸へ抜ける階段も設けるという。
整備内容は、2回のWSでイメージ案を示し、詳細設計を作成し今回、最終的に内容をつめて決定した。桜水公園と階段護岸は今年度中、遊歩道は来年度の完成を目指している。