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「利き酒」例会
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は19日、第996回の例会を駒ケ根商工会館で開いた。テーマは「利き酒」。会員約60人が出席し、長生社取締役専務の北原岳志さんの講演を聞き、実際に酒を口に含んでじっくりと味を楽しんだ。
北原さんは、意外に知られていない日本酒の歴史や醸造法などについて分かりやすく解説した。「原料は基本的に米と水だけ。しかしこれに加えて今では醸造用アルコールを当然のように使っている。これは酒づくりをしている者としては少しさびしい」と話し、本物の酒へのこだわりを垣間見せた。
講演の後はお待ちかねの利き酒。出席者らはそれぞれのテーブルに用意された▽純米▽純米生▽大吟醸窶狽フ3種の酒を口に少量含み、舌でころがすようにしてじっくりと味と香を楽しんだ。「さすがに大吟醸はうまい」などと話しながら、味の違いを確かめるように何度も杯を口に運んでいた。 -
宮田村で迷い犬
宮田村町1区の大沢川近くの国道旧道で迷い犬が見つかり、役場で保護している。茶色の小型犬雑種メスで、飼い主を探している。
13日に保護。首輪はしていなかったが、人によくなついている。
キツネのような耳と細身が特徴で、目は茶色。心当たりの方は村生活環境係85・5865まで。 -
伊那の文化と呼ばれるお菓子をつくりたい
御菓子処おかめ堂(伊那市) 西尾博彦さん(61)伊那市通り町3丁目。駅前再開発ビル「いなっせ」正面、道をはさんだ反対側に店を出す。1950(昭和25)年に父親二郎氏(88)が創業。当初は菓子の卸と小売の店だったが、1975年に自身30歳で菓子製造を手がけた2代目だ。
05年6月、新製品ブルーベリー生大福を発売した。厳選した野生種のブルーベリーと、乳脂肪47%の生クリームを餅で包んだやや小ぶりの大福。製造後冷凍し、食べる時には半解凍の状態で窶狽ニいう新趣向。甘酸っぱいブルーベリーの味と、冷たい生クリームが口いっぱいに広がる新感覚の和洋折衷大福だ。冷凍庫から出して20縲・0分ほど置き、半解凍になるまで待つのが最適だという。
「インターネットでお菓子のサイトを見ていて、お餅で生クリームを包む方法に興味を持った」ことが始まりだった。生クリームを餅で包み、半解凍状態で食すものは「おそらく上伊那地域では初めて」。今では評判を聞きつけ、10個、20個と買いに来る人が続いているという。
根っからの研究好き。生クリーム大福の前にはチーズ大福を発売した。こちらも、チーズをあんこと混ぜ合わせて餅に包んだ和洋折衷。チーズとあんこの組み合わせが斬新で、思わぬ美味しさと評判になった。
「ここのところ、あんこと、なにかまったく別の食材を組み合わせ、その組み合わせの妙を探るような方向が多かったですね」とふり返る。チーズの他にも、フキ味噌とあんこを混ぜたふきみそパイで、新しい味を提供。「ミスマッチというのかな?面白い味だとお客さんに喜んでもらえた。でもこれは季節限定です」。
この他にも、さんしょみそパイとかカレーパイとかも試みたが、「これは味の好みがバラバラでむずかしい挑戦だった」と笑う。
地元の高校を卒業後、家業を継ぐために名古屋のお菓子問屋へ。修業後、実家の店に入ったが、卸と小売の家業に限界を感じ、「これからは特長のあるお菓子を製造しなければ」と思い立つ。28歳で東京のお菓子専門学校に入り直した。
2年後、伊那で菓子製造を始めた時から、「伊那にはこんなお菓子があるのかと言われたい」「伊那の文化と呼ばれるお菓子がつくりたい」の思いが強く、いち早く、地元のカボチャを使った饅頭やパイを作り、豆乳をたっぷり使用したカステラでイチゴをはさんだ「苺豆腐」なども作った。
「いなっせ」のお菓子講座の講師も年6回務め、伊那公民館時代から数えて20年に及ぶという。そんな社会貢献も大切にする。
次なる目標は、自分の店で入れた特製コーヒーをゼリーにし、それを生かしたお菓子を作ること。ゼリー自体が好評で、お客さんの引き合いに答えられない状況だが、そこを克服して、「伊那ならではのコーヒー菓子を生み出したい」という。この道30年のベテランは、今日も新しい菓子づくりに熱中している。 -
05衆院選
伊那JC、OB・現役有志が宮下氏応援団を結成衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党前職の宮下一郎氏(47)を応援しようと、伊那青年会議所(伊那JC)のOB・現役の有志が19日、「21峰明会」を結成した。宮下氏と同時期に伊那JCの活動を担ったメンバーが中心。約50人が集まり、会長には伊那市の司法書士・熊谷健さんが就任した。
規約によれば、会の目的は「宮下一郎君と共に、日本の未来を考え、市民の意見を国政の場に反映させ、21世紀の明るい伊那谷と日本を創造する」こと。
伊那JC関係には、宮下氏の父親である元厚生大臣宮下創平氏を支援する「21創明会」があったが、03年の創平氏の現役引退・一郎氏への「代替わり」に対応した組織再編は行わないまま「実質的な活動休止状況」(21創明会会長塚越英弘氏)だった。こうした中、解散・総選挙が決まる前からJC同期生の中から「語る会的組織」を求める声があり、結成に至った。峰明会結成により創明会は解散した。
会長の熊谷さんは「JCの同期生として一緒に活動した仲間として、共に語り、学び、一郎君を育てるために結成した。選挙の応援もするが、従来の後援会組織とは違う、日本と地域のあり方を共に考える会にしたい」と話した。 -
自立のむらづくりの計画で地区懇談会スタート
宮田村は自立のむらづくりを進める「第4次総合計画後期基本計画」に住民の声を反映しようと、19日夜から地区懇談会を始めた。9月5日まで全11地区で開く。初回の町3区には40人ほどが参加。自立の方針や地区と村との連携、職員の応対など、村政の現状と課題を踏まえながら意見を交換した。
清水靖夫村長ら理事者と地区担当の職員が出向き、村政について感じていることを自由に出し合った。
ある参加者は「村は合併しないと決めたが、長期的に大丈夫かと心配。今後は合併も選択肢にいれたほうが良いのでは」と質問。
小林修助役は「今は住民の皆さんが決めた自立を基本に進めている。後期計画にも自立を反映し、まい進する」と答えた。
村の財政試算で数年後に多額の赤字が予想されている点についてふれ「人件費などきれいごとを示すのではなく、職員の大幅削減など、赤字にならないような改革案を示してくれれば村民も安心する」といった声も。
役場窓口の対応の悪さも指摘し、村が積極的に地区と連携を取るよう求める意見も複数挙がった。
村長は「具体的な村政への思いが地域にあると感じた。今後は先送りせず、地区担当など職員にぶつけてほしい」と述べ、定期的に地区懇談会を開きたいと考えを示した。
清水村長になり初の住民懇談会。514戸の町3区の参加者は40人足らずで、世帯割合でみて1割に届かない低調な出足となった。
「ゴミや合併など直接的な問題じゃないことが影響しているかも。新村長になってもう少し出席があるとも思ったが」と伊藤賢治区長ら町3区の役員は話した。 -
磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが表敬訪問
今年4月、5市町村が合併して新たに誕生した静岡県磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが友好都市協定を結ぶ駒ケ根市を訪れ、中原正純市長にあいさつした。
鈴木市長は「合併後もこれまで同様自然体でのお付き合いを」と話し、中原市長は「いろいろな点で互いに情報交換し、共に手を携えて一層の発展を目指そう」と答えた。
両市は光前寺の霊犬早太郎が遠州府中(現・磐田市)でヒヒを退治した伝説が縁で67年に友好都市協定を結んで以来、さまざまな交流が行われている。新・磐田市は人口17万5千人。面積は駒ケ根市(約166平方キロメートル)とほぼ同じ約164平方キロメートル。繊維、金属、自動車などの生産企業が集まる工業都市で、近年はサッカー・Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとしても全国的にその名を知られている。 -
クリニクラウン(臨床道化師)講演会
「健康の駅・駒ケ根」を目指す駒ケ根市は19日夜、健康増進推進事業として6月から開講している「いろりばた塾」の講座「クリニクラウン(臨床道化師)講演会」を東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。約30人が参加。講師のクリニクラウン・塚原成幸さん=塩尻市=が笑いの効用について話し、身につけた芸の一端を見せた。
クリニクラウンは病院(クリニック)と道化師(クラウン)の造語で、入院している子ども達のために病室を訪れては、笑いと希望を届けるスペシャリスト。塚原さんは「笑いにはさまざまな効果があり、健康状態や生き方にも大きくかかわっている」と話した。「話しているだけではつまらないだろうから窶煤vと用意したボールやクラブなどを使って得意のジャグリングや皿回しなどを披露。参加者の喝さいを浴びた塚原さんは「この笑いの中から生まれるリラックスした雰囲気と一体感が人間関係の上でとても大切。自ら楽しむ人こそが人を楽しませることができる」と笑顔で訴え掛けた。 -
上農生が大芝荘で竹垣作りボランティア
上伊那農業高校緑地工学科の生徒が19日、ボランティアで南箕輪村の大芝荘入り口に竹垣を作った。3年目の活動で、生徒たちが日ごろの学習成果を発揮して熱心に作業し、完成した。
地元の公共施設で垣根作りなどをし、地域の人に気持ちよく施設を利用してもらうと同時に、地域との連携や交流を深め、緑地工学科の学習を知ってもらおうと取り組んでいる。
夏休み中だが3年生の有志5人が参加。山本浩文教諭の指示を受けながら、大芝荘日帰り温泉への通路約8メートルの区間に四つ目垣を製作した。2メートル間隔に立てた杉の丸太に地面と並行に胴縁を縛り、地面に垂直に立てた竹と胴縁をしっかりと縛って美しい竹垣に仕上げた。
竹垣作りは3年生になってから学習。参加した生徒は、「地面が傾斜になっているので、それに合わせて胴縁を水平にするのが難しかったけど、皆でやってると楽しい」と話していた。
大芝荘の山崎文直支配人は、「竹垣が出来て、駐車場と緑の花壇、通路がきちんと分けられて気持ちがいい。通路を歩く温泉の利用者もほめてくれて評判がいい」と喜んだ。 -
箕輪町交通安全協会親ぼくマレットゴルフ大会
箕輪町交通安全協会主催の親ぼくマレットゴルフ大会は20日、ながた自然公園マレットゴルフ場ながたコースであった。コース内の“交差点”では安全確認をし、交通ルールを守って和気あいあいとプレーを楽しんだ。
恒例の大会。町、町議会、警察、安協、消防団など関係団体から約70人が参加し、3人ずつの24チームで18ホールを回った。
小林交石会長は、「ドライバーが安全意識を持ちゆとりある運転をしてもらうことが一番。死亡事故ゼロを目指し、交通事故が1件でも少なくなるよう啓発していく」とあいさつした。
大会は、「ホール内には交差点がいくつかある。必ず止まって左右確認し衝突のないように。追い越し、スピード違反をしないで楽しんで」と安協らしい競技説明を受けてスタート。林間にはボールを打つ音に負けないくらい、「入れ、入れ」「おー、うまい」と楽しそうな声が響いた。
大会後は、焼肉大会で一層親ぼくを深めた。県小売酒販組合連合会や県などで作成しているシール「運転して帰ります。お酒を勧めないでね」も活躍。アルコールを飲まない人はシールを胸にはり、懇親会を楽しんだ。 -
あるしん伊那東支店に鈴虫
伊那市中央区のアルプス中央信用金庫伊那東支店(池上隆史支店長)で、今年も「リーンリーン」と鈴虫の羽の音が利用者を楽しませている。飼育容器に入れて窓口に置いている鈴虫は、毎年、近くに住む理容師の黒河内桝男さん(78)が、育てて同支店に譲っている。
15年ほど前から鈴虫を飼育している黒河内さんは、毎年、希望者に無料で配布している。今年は春先の寒さが影響し、例年より15日遅く、千匹少ない1500匹がふ化。「熱心に飼ってもらえるとうれしい。鈴虫の鳴き声を聞いて楽しんでもらえれば」と話している。
飼育容器は持参。問い合わせは、黒河内理容所(TEL78・2207)へ。 -
三峰川榛原河川公園のトイレや遊具などに悪質な落書き
伊那市東春近の三峰川榛原河川公園のトイレ、遊具、看板など6カ所に悪質な落書きが見つかり、市は18日、伊那署に被害届を提出した。
落書きは16日午前8時ころ、公園を管理する市振興公社職員が発見。青や赤色のスプレーで「伊那」「2005」などと書かれていて、前日の午後5時30分から発見時間までの間に、犯行があったと思われる。
これまでに、目立たない落書きは何度かあったものの「トイレに落書きをするのはやりがちだが、子供たちが遊ぶ遊具に書かれるのは初めて」と市職員は、利用者のモラルの低さに驚いている。
今回の落書き除去に掛かる被害額は約15万円。市は伊那署に頼み、夜間のパトロールを強化した。 -
仲仙寺の仁王像 県宝指定・答申あす
県庁で22日にある県文化財保護審議会で、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体について、答申を予定する。その結果が注目されている。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内にはまだない。
2体は仁王門に安置され、室町時代の1501(文亀元)年に作られた。仏工は、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さ255センチ。肉体は朱色に塗られ、玉眼を使っている。
市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
今回の審議会では、県宝に仲仙寺仁王像を含む5件、県無形民俗文化財1件、県天然記念物3件の指定の答申をある。 -
伊那東小5年・袖山尚紘君と平澤菜菜さんが全国選手権へ
全日本少年少女けん玉道選手権大会(28日・東京都)に伊那市の伊那東小学校5年・袖山尚紘君、平澤菜菜さんが出場する。19日夕、2人は市役所を訪れ、小坂樫男市長に健闘を誓った。
袖山君は4年生、平澤さんは2年生の時から、三澤稔教諭の指導で練習を積み重ね、同校体育館で6月26日にあった甲信越北陸ブロック大会で男子、女子の部でともに優勝し、全国切符を獲得した。
2人は腕前を披露。難易度の高い10種類の技を難なくこなし、小坂市長を驚かせた。
全国大会初出場の袖山君は「まずは1回戦を突破し、緊張しても技を成功させて優勝を」。2年連続出場で前回1回戦敗退だった、平澤さんは「自分の練習した力を出して、全国1位を狙いたい」と目標を掲げた。
三澤教諭は「自分から練習する2人なので力は十分に持っている。あとは、本番でいつもの力が出せれば」と話す。
全国大会は、男女ともにブロック代表12人がトーナメントで優勝を競う。 -
地元の青年会にあてた出征兵士のはがきを紹介へ
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。
伊那市手良の中坪区
出征兵士のはがき250通を保管
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。 -
高遠人権教育出前講座
高遠町三義地区社会人権同和教育推進協議会(伊藤平市会長)主催の人権教育出前講座は21日夜、三義生活改善センターであった。20人が、ゲームなどを交えた参加型の講座で、角度を変えて物事を見ることの大切さを考え合った。
町内5地区で開く出前講座の第1回。「わたし発!人権21世紀縲怩墲スしたちのまちを探検しよう!縲怐@笑顔からはじまる人権」をテーマに、伊那教育事務所教育支援主事の唐沢孝則さんを講師に招いた。
唐沢さんは、「普段とは別の角度でものを考えて」と話し、参加者は街並みのイラストを見て気付いたことをグループで発表。「同じものを見ても、感じ方は人それぞれ違う」ことを改めて認識した。
人権クイズの一つ、若い女性と年老いた女性が見える1枚の絵を例に、「思い込みがあると見えないことがある。一面を見て全てわかった気になる前に、もう一度ほかの面もあるのではと気付いていくことが大切」と指摘。「目に見えないところで起きている地域の課題に気付き、自分でできることは何か考え、できることからやっていけたらいい。だれもが自分らしく暮せる地域づくりをしてほしい」と語った。 -
子どもに良いおもちゃのお話会
乳幼児の母親などに、お勧めおもちゃを知ってもらおう窶狽ニ19日、伊那市の北原こどもクリニックの北原文徳院長の"話会"があった。
北原さんの話会は、子育て支援グループ「子どもネットいな」が主催し、伊那市駅前ビル「いなっせ」で定期的に開く。
約30人の母親が参加。北原さんは「親と触れ合いながら、おもちゃを楽しむことが大切」と話し、安全で親子で楽しみめるおもちゃを紹介。
また"子どものためのおもちゃ"にこだわり、販売・製造をしている伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」マネージャーの古畑愛さんも、欧州の優れたおもちゃを紹介。遊び方がマニュアル化されたテレビゲームなどが多い日本に比べ欧州は、自分から働きかけて遊び込む手動的な木のおもちゃや積み木などが多く、遊びの中で想像を膨らませることができると言う。同事業所が製造する地域材を使った積み木の遊び方なども披露した。
母親と一緒に訪れた子どもたちも、普段と一風違うおもちゃを手に取り楽しんでいた。 -
伊那西ザウルスの修復
小学生の時に、流木を使って作った恐竜の骨組み模型を修復しよう窶狽ニ20日、伊那市の伊那西小学校に、01年度卒業生と当時の担任野口輝雄教諭(54)が集まった。土手を覆う草を取り払うと、見覚えのある模型が姿を現した。
小黒川や小沢川で採取した流木で作られた恐竜の骨組み模型は全長約5メートル。イナニシザウルスと命名され、重さや食べ物まで詳細に決まっているという。 1人の生徒が切り株部分の流木を見て「この流木、恐竜の頭みたいだね」と言ったのをきっかけに、現在高校1年生の卒業生15人が、小学3年生の時に製作。1年間校内に展示した後、一度ばらばらにした骨組みを、化石の発掘現場に似せて土の上に固定した。
卒業時には"イナニシザウルスの会"をつくり、年に1度、修復作業をすることを決め、毎年8月に同級会も兼ねて集まり、草取りや老朽化した流木の取り換えや並べ直しをしている。
現在高校に通うため丸子町に下宿する幹事の小池和貴さん(16)は「残っている限り、修復作業は続けていきたい」と話していた。 -
普段できない山・川遊びをしたい
千葉県の千葉市立高洲第一、第三小学校の6年生124人が20日、長谷村に農山村留学に訪れた。「千葉市子どもいきいきプラン推進モデル事業」の一環で5年目。千葉市内117校のうち20校を県内19村で受け入れる。他人を思いやる心や社会性を育み、体験活動を通じて、自主性や創造性を養う。
一行はバス3台を連ね、予定時刻より約1時間遅れで到着。南アルプス生涯学習センター「入野谷」で入村式があり、宮下市蔵村長ら関係者が出迎えた。
式で宮下村長は「自然がいくつもの感動を与えてくれるはず。その感動を胸に秘めて帰ってほしい」とあいさつ。
児童を代表して川名光明君は「千葉では普段、山や川遊びができない。この機会に自然とい向き合ったいろいろな体験をさせてほしい」述べた。
児童たちは24日までの4泊5日の日程で、林業や農業を体験したり、仙水峠に登山をして自然に触れる。また、長谷小の児童とカヌーやEボート、川遊びなどを通して交流を深める予定だ。初日は2コースに分かれ、鹿嶺高原にテントを張って泊まるほか、半数の児童が村内14件の民家に宿泊する。
農山村留学は、始めた当時の千葉市教育長が南箕輪村出身だったことを縁に、長谷村が農山村に適しているとして依頼があり、受け入れたのがはじまりだという。 -
ガンで亡くなった娘の追悼集出版
本に残せば、ずっと家族一緒にいられると思って窶蝿ノ那市の丸山健三さんはこのほど、今年1月に32歳で亡くなった次女、かおりさんへの思いをつづった追悼集「流れ星のごとく」を出版した。
前向きで正義感が強く、男女問わず多くの友人から慕われていた。葬儀には100人以上の友人・知人が参列し、半年を過ぎた今でも、うわさを聞き、線香をあげにくる人もいる。「『中学生のころ、かおりさんにあこがれていたんです』なんて人までいるんです」と健三さんは話す。
夢の実現のため、かおりさんが留学していたオーストラリアから、一時帰国のつもりで日本に戻ったのは04年7月。2年8カ月ぶりだった。「調子が悪い」というので診察を勧めたところ、末期の悪性乳がんが見つかり、即入院となった。
「かおりは絶対治すつもりでいた。『友達に会うのは病気が治ってから』と決め、帰国したことも病気のことも友達に知らせていなかった」
帰国から約半年の05年1月26日、かおりさんは亡くなった。死の10日前、かおりさんは「自分の遺影は自分で決めるよ」「親孝行できなくてごめんね」とやりきれない思いを両親に告げた。過酷な闘病生活が、気丈なかおりさんをそこまで追いつめていた。追悼集には、こうした闘病の様子が、克明に記録されている。
また、友人の寄稿も多く載せられている。しかし、病気を知らされていなかった人も多く、衝撃や悲しみの大きさを、それぞれがつづっている。
健三さんは「友人に支えられながら、本の中でかおりは生きている。本を見るごとに、かおりを思い出してくれれば」と語る。
追悼集は、親族やかおりさんの友人に配るためのもので、販売はしていない。 -
宮田小合唱団が21日県大会出場
県学校合唱大会南信予選で金賞を獲得した宮田村の宮田小学校合唱団は21日、岡谷市で開かれる本大会に出場する。19日は同校で壮行会があり、夏休み返上で続けてきた練習の成果を全校児童に披露した。
同校は県大会出場の常連校。今年も4年生以上31人が加入し、朝や放課後練習を積んできた。
夏休みも関係なく続け、3日に開かれた南信予選も見事に通過。その後も全員で心を通わせようと、繰り返しレッスンしている。
壮行会は児童会が主催。全校の応援を受けて、大会課題曲「みんなみんな」と自由曲「きっとなにか」を見事なハーモニーで歌った。
団長の小田切瑞希さん(6年)は「教えてもらったこと、練習してきたことを精一杯出したい」、副団長の田口瑠莉さん(同)も「心をひとつにして歌いたい」と県大会の抱負を話した。
県大会には上伊那から宮田小のほか、赤穂南、赤穂、高遠、伊那東の各小、中学校は伊那、伊那東部、春富、辰野が出場する。 -
05衆院選
立候補手続説明会
長野5区4派が参加30日公示・9月11日投票の衆院選の小選挙区立候補手続等説明会が19日、長野市の長野県庁であり、長野第5区では4派が参加した。
既に出馬を表明している共産党公認の新人・三沢好夫氏(61)、民主党公認の新人・加藤学氏(36)、自民党公認で前職の宮下一郎氏(47)の3氏のほか、無所属で飯田市三穂区長を務めたことがある土屋彰氏(77)も参加(受付順)。土屋氏は飯田市議選や同市長選などの手続き説明会に度々顔を出す人物で、立候補するかどうかは定かではない。 -
廃食用油リサイクル推進事業説明会
箕輪町は19日、「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の初の説明会を町文化センターで開いた。町内の各家庭から収集・回収した廃食用油でバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し、町内巡回みのちゃんバスに使用する地球環境にやさしいリサイクルについて、区長、衛生部長、町女性団体連絡協議会役員の意見を聞いた。
04年度策定の「箕輪町地域新エネルギービジョン」に基づく新エネルギー導入構想プロジェクトの一つ。06年4月導入に向け、7月に女団連を対象にしたアンケート結果や先進地事例などを参考に立案した、廃食用油回収システムとBDF運用体制を示した。
回収システム案は、廃食用油を各家庭でペットボトルなどに保管し、指定する日に回収場所にあるポリタンクに移し、ペットボトルは持ち帰る。回収する油はサラダ油など植物性油。回収場所は、各地区の資源(缶・びん・ペットボトル)収集ステーション38カ所。月1回の資源回収日に一緒に回収。時間は午前8時-9時半。
BDFは、仕事支援を考慮し、町共同作業の家にプラントを設置して通所者が精製する。各家庭から収集ステーションに集まった廃食用油は町が回収し共同作業の家に運搬。BDFを町が購入し、みのちゃんバスや回収車に使う。
参加者からは、「油の回収は汚れるなど問題が出てくるので最初からきちんと対応してほしい」「常時設置の回収場所がどこかにほしい」などの意見があった。
町は9月定例議会にプラントや回収車、回収容器購入費用などの補正予算を計上する予定。9月に衛生班長対象に回収システムの説明会を開く。10月に広報で周知し、試験的に廃食用油を回収。BDF精製、みのちゃんバスの試運転をする。 -
南箕輪村議がボラで草刈り
きれいな大芝高原でまつりを楽しんでもらおう-と、第20回大芝高原まつりを前に南箕輪村議会議員は18日、ボランティアで大芝公園マレットゴルフ場西側道路の草刈り作業に汗を流した。
「村の皆さんがボランティアで花を植えたりしている。議員もボランティアで出来ることをしよう」と議員の中から声があり、初の取り組み。役場産業課と相談し、祭り駐車場になる、多くの人が通る道路沿いをきれいにしようと、作業が決まった。
議員はそれぞれ草刈り機やかまなどを持ちより、村有林のフェンス沿い約300メートルの区間に生い茂った草を刈り、道路は見違えるようにきれいになった。 -
箕輪町国際交流協会ポルトガル語講座開講
箕輪町国際交流協会の語学講座「ポルトガル語講座」は18日夜、町社会福祉センターで開講した。受講生は、「ボアノイテ(こんばんは)」と、あいさつから楽しく会話を学んだ。
町内にはブラジル人が多く暮していることからポルトガル語講座の要望があり、4年前から開講。本年度は12月まで全15回の短期講座として計画した。
講師はブラジルのサンパウロ出身、日系3世の陰山エルザさん(箕輪町在住)。受講生は13人。「仕事でブラジルの人とコミュニケーションをとりたい」「ポルトガルに旅行するときに話したい」「ブラジルに友達がいるので話せるようになりたい」とそれぞれ目的をもち、町内をはじめ伊那市、高遠町、駒ヶ根市などから参加した。
講師は、日本語とポルトガル語の両方を話しながら、「おはよう」「こんにちは」「どうぞよろしく」などのあいさつを教えた。受講生は自己紹介の会話文をペアになって練習。難しい発音は、講師の発音を聞いて繰り返し練習し、熱心に覚えていた。 -
アスベスト(石綿)で立ち入り禁止措置
駒ケ根市の赤穂公民館と下平第5水源の一部にアスベスト(石綿)が使用されていることが18日、市の依頼で分析を行った専門機関の検査で分かった。市は即日同公民館の一部を立ち入り禁止とし、19日に記者会見を開いて検査結果について公表した。
赤穂公民館では2階大講堂の天井裏のはりなどに吹き付けられているロックウール中にクリソタイル(白石綿)アモサイト(茶石綿)の2種類の石綿が含まれていた。天井裏の大部分はパネルで覆われているため飛散の恐れはないが、ステージの天井裏は人が立ち入ることができるため、この部分の吹き付け材を除去する工事を行うことを決めた。9月いっぱいには終了し、再び開放したいとしている。
下平第5水源では発電機室などにクリソタイルが含まれていた。施設は現在稼動していないが安全のため同様に吹き付け材を除去する工事を行うとしている。工事費は約400万円を見込んでいる。
市は調査した公共70施設のうちアスベストが含まれている可能性のある10施設について検査を依頼したが、赤穂東小、中沢小など残り8施設についても結果が分かり次第適切に対応し、公表していきたいとしている。 -
赤穂南小2学期の始業式
駒ケ根市の赤穂南小(白鳥彰政校長)は19日、市内7小中学校のトップを切って2学期の始業式を行った。夏休みを終え、真っ黒に日焼けした顔で久しぶりに体育館に集合した全校児童は、1・3・5年生の代表による発表と白鳥校長の話を聞いて再び始まる学校生活に気持ちを切り替え、87日間にわたる長い2学期をスタートさせた。
1年2組、3年3組の児童らは「算数を頑張りたい」「運動会のリレーで1位になりたい」「漢字をきれいに書きたい」などと、それぞれ2学期に向けての目標を元気に発表した。5年2組の和田静花さんは「運動会や勉強で自分の苦手なことも一生懸命に頑張りたい」と決意を述べた。
白鳥校長は「長い2学期が始まった。全員が▽交通事故に遭わない▽あいさつを自分からする▽授業で進んで発言し、分かるまで勉強する窶狽フ3つを実行し、自分の力を伸ばす学期にしてください」と全校児童に呼び掛けた。
2学期の始業式は、前・後期制を採用している赤穂中を除き、赤穂小、赤穂東小では22日に、中沢小、東伊那小、東中では23日にそれぞれ行われる。 -
後期計画の素案で宮田観光開発に言及
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」の素案の一部が19日明らかになった。長期債務などが問題化している村の第3セクター「宮田観光開発」についてもふれ、同社の経営改善計画を支援すると明記。住民の反感も強い観光開発の経営問題について、村の基本姿勢を具体的に示した格好だ。
今年度までの前期計画でも第3セクターの経営健全化に取り組むとしているが、宮田観光開発を特定する形ではふれていない。
後期計画の素案では観光開発を含む第3セクターの現状分析として「経営健全化に向けた情報公開と、経営にかかわる村の指導力が必要」とも指摘している。
素案は庁内の各担当者が取りまとめを進めている段階。
その他の各施策についても前期計画と目立った相違点はないが、3セクの取り扱いと同様に、住民により分かりやすい計画にしようと、言い回しなどを工夫している。
今回まとまった素案の一部は24日に開く村総合計画審議会に示して検討。以降も順次、まとまった部分から議論していく。 -
「中坪の歩み研究委員会」会長 山岸久男さん(78)
伊那市手良中坪区の情報紙「中坪の歩み」が6月、100号に達した。96年7月の発刊から数えて9年。中坪の歴史を掘り起こし、後世に残す役割を担う。
その「中坪の歩み」=B4判、片面刷り=のテーマ設定から、原稿集め、取材、編集、印刷などに当たっているのが、研究委員会。手良区誌を作る話が持ち上がり「ふるさとを見直そう」「地域の歴史を勉強しよう」と気運が高まり、発足した。委員は9つある常会から1人ずつ選出。「仕事を持ちながら」また「郷土史に詳しいわけでもない」委員が手探り状態の中、1号ずつ積み重ねてきた。
資料がほとんどなく、聞き取り調査が主。締め切りに追われながら、手分けをして原稿をまとめた。当初は4カ月に1回ほどのペースだったが、97年9月から月刊に切り替えた。
内容は地域の言い伝え、区政の動き、「なかつぼ再発見・人物伝」、常会の紹介、誕生月のお年寄り(80歳以上)に半生を聞く「歩いてきた道の思い出」、石碑など多岐にわたる。「金一千両、漆十貫」が埋まっているという「埋蔵金伝説」など興味深い。
100号達成記念に縮刷版を作り、全戸へ配った。「文化遺産になれば、うれしいね」と活用を促す。
100号を区切りに、発足当初から務めてきた会長の任を離れる。「もう年だし、後進に道を譲る」。「軌道に乗るまで、原稿が集まらないなど苦労もあったが、区民の理解で大勢の人に登場してもらった」と振り返る。「読んでるよ」と励ましの言葉に支えられ「委員にカバーしてもらった」。
印象に残っているのは、地域に伝わる出来事を後世に残そうと取り組んだ紙芝居の製作。江戸時代後期に活躍した力士雷電為右衛門の若宮八幡宮での興行、農作業の様子などを題材に、4作品を手がけた。プロに任せるのではなく、自分たちで作ることを決め、何度も話し合いの場を持った。脚本を考え、一般からボランティアを募って紙芝居の絵を描いてもらい、作り上げた。
演芸大会や高齢者学級など区内外で公演している。
地域には、まだまだ埋もれている話がある。過去の歴史を現在につなげ、生かしていく。「地域を作っていくのは私たち地域住民」。
(湯沢康江) -
ソムリエ高野さんが23日に宮田で講演
宮田村の特産品として生産開始から7年目を迎えた山ぶどうワイン。ワインを文化として地域に定着させようと、関係者でつくる「中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議」は23日午後2時から、日本ソムリエ協会常務理事高野豊さんの講演会を村民会館で開く。
国内屈指のソムリエである高野さんは、山ぶどうワインを高く評価。宣伝活動にも積極的に協力している。
講演会ではワインにあう料理などを提案してもらう予定。
当日は村料理組合のほか、駒ケ根ホテル旅館組合、同食堂売店組合に参加を呼びかけてあり、地域食材の活用などもからめて、ワインを中心にした新たな地域活性化も模索する。
入場は無料で誰でも参加可能。問い合わせは村産業課85・5864まで。 -
中学生海外研修 市長に帰国報告
夏休み中の13日間、カナダへ海外研修に参加した伊那市の中学2年生15人(男子5人、女子10人)が18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。
小坂市長は「出発前より肌の色が黒くなって帰ってきた。人生にとって良い体験ができたのかな」と出迎えた。
生徒は「ホストファミリーがやさしかった」「カナダの人が飲む水の多さに驚いた」「日本食が1番おいしいと思った」などの感想を話し、それぞれ研修を満喫した様子で、「英語を勉強してから、もう一度訪れたい」という声が多かった。
伊藤菜穂さん(西箕輪中)は「不安な顔をしていたら、向こうの人が『笑った顔のほうがよい』と元気づけてくれてうれしかった。これからは、いつも笑顔でいようと思う」と話した。
海外研修は伊那市など6市町村による共同事業で、計44人が参加した。