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独創的な学びこれからも
高遠高校は、町立高遠実業補習学校として1926(大正15)年に創立以来80周年を迎えた。22日、高遠町の同校で記念式典があり、生徒や教職員をはじめ、同窓会員、地域住民ら関係者500人余が出席して節目を祝った。
オープニングで各コースの活動発表があり、芸術コースの音楽専攻の生徒が、地元の高遠やますそコーラスとともに合唱を披露して花を添えた。
北原領一式典実行委員長はあいさつで「創立以降、いく変遷をたどりながらも、高遠藩学進徳館の実学の精神を継承し、県内の高校と足並みをそろえてきた」と80年の歩みを振り返り、これからも独創的な高校であることを願った。
清水國利校長は「歴史や伝統を引き継ぎ、栄光のいしずえを確立できるよう、地域の思いを受けとめて、学力や社会力を身につける生徒の育成を目指したい」と述べた。
生徒会長の北原直樹君は「各界で活躍している先輩方を誇りに思い、自分たちもあらゆる場で活躍できるように励みたい。また、堅実で有意義な生活を送り、良き伝統を継承して、更なる発展に尽力したい」とあいさつした。
2部では、同校卒業生(23期生)で、舞台演出家の高島勲さんの講演「私の生い立ちとオペラの仕事」があった。 -
【記者室】フルーツ巡り
中川村では標高800メートルの高地でユズが栽培できると聞いて驚いた。近くの高森町ではハウスミカンが出荷されると聞き、2度びっくり。中川村の売りの1つは温暖な気候。そのためユズをはじめ、リンゴ、ナシ、カキ、モモ、ブドウ、イチジク、チェリー、イチゴと果物の種類の多さに目を見張る▼村内はどこでもビワが実るし、ハウスなら、ミカン栽培さえも可能。パッションフルーツやドラゴンフルーツなどなじみの薄い特殊果実にもチャレンジする人もいる。まさに中川村はフルーツ王国だ▼村づくりに多種多様な果物が栽培できる有利性を生かさない手はない。村まるごと果樹園構想とか、通年で、数種類のフルーツ狩りができる果樹園巡りも売りになるのでは(大口記者)
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BTLS研修に全国から48人
病院搬入前の外傷処置教育訓練コースである「BTLS(ベーシック・トラウマ・ライフ・サポート)アドバンスコース」研修会が21、22日、中川村の望岳荘であった。
県内を中心に、遠くは秋田県、三重県など全国から、救急隊員や医師、看護師ら48人が参加、約60人のインストラクターからマンツーマンで、正しい観察や患者の緊急措置、固定法などの講習を受けた。
参加者はダミーを使って、気管挿管や心肺そ生法、点滴、脊髄(せきずい)損傷患者の固定、搬送などの実技に真剣に取り組んだ。
BTLSは1982年、救急救命士や救急医療関係者向けに、アメリカで開始され、世界27カ国で正式コースが開催され、今回の研修会も上伊那で初めて実施したBTLSジャパンの正式コース、2日間の座学と実技研修の後、筆記試験、実技試験でインストラクター資格が取得できる。 -
つると格闘し、かごを編む
自然にある材料でかごを編む飯島町中央公民館(宮脇公子館長)のつるかご講座が21日、春日平の町有林であった。
町内外から20人余が参加、秋の日差しを浴びながら、アケビやフジのつるを取り、つるの曲がりを生かし、味わいのあるかごを完成させた。
現地にマイクロバスで到着した参加者は早速、木に巻きついたり、やぶになっているフジやアケビのつるを採取。つるの端を持って、力いっぱい引き抜き、材料を確保した。
講師の宮脇館長に教わりながら、縦芯になる80センチのつるを8本用意し、ビニールテープで十字に仮止めし、つるを上下にくぐらせ、編み進んだ。途中、縦芯を曲げて、かごの丸みを出し、ふちの始末もした。
自然のつるは思いの外、強情で、思い通り曲がってくれず、参加者はつると格闘しながら、上に、下にと、くぐらせ、素朴なかごを作り上げた。
2歳の二女と2人で参加した町内の小木曽昌代さんは「段々に形になっていき、楽しい。つるを曲げるには力がいる」と話していた。
制作したかごはガーデニングの鉢カバーにしたり、野菜や果物を入れて、インテリアとして楽しむ。 -
伊那中央病院を花で飾る
伊那中央病院のラウンジで23日まで、華道家元池坊伊那支部青年部中部ブロックのメンバーが飾り付けた生け花が展示されている。
市内の会員でつくる青年部中部ブロックのボランティア活動の一環で、同病院での展示は年に一度(3年目)。「花を見て患者さんが少しでも元気になってくれれば」との思いで始まった。
21日夜、11人のメンバーが病院に集まり、3、5、6階のラウンジに展示用テーブルを設置し、各階それぞれ4杯づつの合計12杯の生け花を展示した。
カーネーション、リンドウ、カスミ草、ツルウメモドキ、カエデの葉、ケイトウなど季節感を考え約50種類を用意。ほとんどは購入したが、なかには、この日のために箕輪ダムに咲くコスモスを調達してきたメンバーもいた。
飾り付けの様子を見ていた利用者の一人は「花は見ているだけで元気が出る」と満足していた。 -
防犯ポスターコンクール 伊那署管内から特賞2人
県防犯協会連合会などはこのほど、県下の小中学校から募った防犯ポスターの本審査会を県庁講堂で開いた。伊那署管内からは、最優秀賞となる知事賞(特賞)に高遠中学校2年の保科和也君、特賞に西箕輪中学校1年の小林楓さんの作品が選ばれた。
県民の防犯意識の高揚、普及啓発を目的に毎年募集している防犯ポスター。応募は県下306小中学校(小学4年生縲恍・w3年生)から9253点が集まり、県下25署などで予備審査を実施し、182点が本審査に進んだ。
本審査は、各学年ごと特賞、金賞、銀賞、銅賞、佳作の各賞を決定。特賞は各学年1人づつの計6人で、知事賞はその中から3人が選ばれた。
知事賞の保科君の作品は、同連合会と県警察本部が製作する、06年の「防犯広報カレンダー」の図柄に使用し、小林さんの作品は年末特別警戒の際、NHKのスポット放映に使われる。
特賞6点は10月24日縲・8日の期間、県庁1階ロビーで展示。その後、特賞を含む銀賞以上に入選した60点は、長野市など県下5カ所の大型店を巡回しながら展示会を開く。
伊那署管内から各賞に選ばれた皆さんは次の通り。
▽金賞=藤沢将人(高遠北小4年)▽銀賞=小池万里子(箕輪中部小6年)伊藤かえで(高遠小6年)廣瀬美昴(高遠中1年)下平綾音(南箕輪中2年)▽銅賞=内堀みさき(箕輪中部小4年)伊藤亜里紗(西箕輪小5年)伊藤智哉(東春近小6年)渕井奈菜(箕輪中2年)伊藤崇真(高遠中3年)▽佳作=西村ひかり(長谷小6年) -
プラムの里でサンルチンを使ってそば打ち
宮田村新田区の介護老人保健施設・プラムの里は22日、健康に良い成分が多く含まれるそばの新品種「サンルチン」を使ってそば打ちを行なった。入所利用者も挑戦。昔の思い出に浸りながら体験し、さっそく昼食で舌鼓を打った。
村内企業のタカノが自社で開発したサンルチンを寄贈。同施設で配食を請け負う日清医療食品の調理師酒井甲輔さんが、利用者を前にそば打ちを実演した。
酒井さんの指導で、意欲ある利用者がそばを切る場面も。「昔はよくやったもんだ」と、懐かしみながら包丁に力をこめた。
「母がとてもそば打ちが上手だった。体験してみて、思い出がよみがえった」と、喜ぶおばあちゃん。
昼食で打ちたてのそばが振る舞われ、「感激の味だ」と満面の笑顔で食べていた。
サンルチンは、血圧を維持する働きを持つ成分「ルチン」が通常品種の3倍以上。動脈硬化予防などで注目されている。
同施設は毎年そば打ちを行なっているが、開発元のタカノが利用者に喜んでもらおうと、初めてサンルチンを送った。 -
宮田中生徒が車イス体験
宮田村宮田中学校の生徒約30人が22日、村内をめぐる約4キロのコースで車イス体験を行なった。少しの道路の段差が、身体障害者や高齢者には大きな負担になることを体感。いつもとは違った目線で、誰もが住みやすい環境を見つめた。
障害者やボランティアでつくる「ひまわり号宮田地区実行委員会」が主催し、12年前から実施。この日は、生徒会ボランティアサービス委員会とサッカー部員が参加した。
車イスに乗ったり、押したり交互に体験。下り坂で予想以上にスピードが出たり、段差のたびに大きなショックがあることを肌で味わった。
終了後、全員で車イスを清掃。3年生の有賀駿君は「段差がとてもこわかった。自分の足で歩けるということが、とても素晴らしいことだと感じた」と体験を振り返っていた。
ひまわり号宮田地区の三浦次郎代表は「これを機会に、少しでも障害者の立場になって考え、ボランティアなどにも関心を持ってもらえたら」と話していた。 -
一人暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日「駒ケ根市一人暮し高齢者の集い」をふれあいセンターで開いた。70歳以上の一人暮しのお年寄り約140人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼きそば、五平もち、かけそば、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってとても全部は食べられないね」などと話し、笑いながらおいしそうに味わっていた。 -
昭和病院アートギャラリー
駒ケ根市の昭和伊南総合病院1階ロビーで西駒郷の利用者による作品約10点が11月9日まで展示されている。花のある風景や外国の街並み、人物や動物など色鮮やかな絵画作品や「一期一会」などと書かれた味わいのある書道作品が行き交う人の目を和ませている=写真。小山実さんの「女性と50の絵」「電車といろんな絵」はそれぞれ細かく切った色紙を貼り合わせ、小さく区切った数十の枠の中に魚や鳥、風景、星などたくさんの物を鮮やかな色彩で描き出している。
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大きなサツマイモ
伊那市西春近の伊藤登美子さん(77)宅で19日、5キロもある超特大のサツマイモが採れた。
サツマイモは伊藤さんが育てた。春、店頭で苗を見つけ「久しぶりに作ってみよう」と購入した。
苗は普通で、最初にたい肥を入れた以外、追肥は一切していないという。ただ、近くにあった柿の木に肥料をあげており「イモの根がそこまで伸びたんじゃないかね。イモの根はすごいね」と話していた。
イモは半分ほど頭を出していたため、少しクワを入れただけで簡単に掘り出せたが、こんなに大きなイモ、ひとりではとても食べきれない窶狽ニ、利用するデイサービスセンター春富ふくじゅ園に持ち込んだ。
利用者らは、イモの重さを当てるクイズをしたり、実際に持ったりし「大きいね」「持てないよ」と話していた。
イモはしばらく鑑賞し、調理する予定。 -
みはらしの湯に小沢花の会の菊
四季折々の花を入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ、春から秋にかけ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」に、花のプランターや鉢を配置している伊那市小沢区の有志を中心とした花づくりグループ「小沢花の会」(池田清和会長、会員80人)は19日、秋に合わせ、菊の鉢5つを同施設玄関先に配置した。
花の会は、みはらしの湯が開館して以来、ボランティアで施設周辺の花の手入れをしており、それぞれの季節を花で演出している。
菊の配置も例年しており、中でも、直径5縲・5センチの花を付ける「中輪」の黄色は、日持ちも良く、人気だという。
この日は「盆栽菊」という背の低い、小さなたくさんの花を咲かせる菊を配置。赤紫色の小さい花々が、玄関先に秋を彩っていた。
中輪はまだ咲いていないため、咲き次第、配置する予定だという。 -
こまちゃんバス利用の高齢者に交通安全啓発
高齢者の交通事故が増加傾向にあることから伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は21日、市内を循環するこまちゃんバスを利用するお年寄りらにチラシを手渡して事故防止を呼び掛ける啓発活動を行った。公共交通機関の車内での啓発活動は県下初という。
駒ケ根警察署の向山静雄署長や渋谷保人交通課長らの見送りを受け、安協の武藤美智子部長ら女性部の2人が駒ケ根駅前発のバスに乗って市内1周に出発。1時間後、さらに1組が出発した。女性部員はバスに乗り込むお年寄りに、夜道の歩行時の注意を促すチラシやトンボ型の反射材付きマスコットなどを手渡し「車に気をつけてくださいね」などと笑顔で呼び掛けた=写真。
駅前で行われた出発式で伊南安協の玉木武春会長は「これから日も短くなって高齢者の事故はさらに起きやすくなる。しっかり注意を促してほしい」と述べた。 -
KOA中間決算
連結売上高、前年比6%減の238億2200万円KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の06年3月期の中間決算(連結)は、売上高が前年比6%減の238億2200万円、経常利益が同4・7%減の18億800万円、純利益が同27・4%減の9億6100万円だった。21日に発表した。
北米の販売子会社の主要取引先が米国連邦破産法第11条の適用申請を行い、会社更生手続きに入ったことをうけた、特別損失2億5700万円も計上されている。
同社では、原油高やデジタル関連の在庫調整などマイナス要因はあったが、世界的に景気は底堅く概ね順調に推移し、電子部品業界も第1四半期の在庫調整による受注の低減も、第2四半期も回復基調が鮮明になっている窶狽ニ見ており、その中で固定費の削減・高付加価値製品の拡販・品質向上などの収益性向上の試みと、低温焼成セラミックス多層基盤のインクジェット法による微細配線形成技術などの研究開発を進めてきたことの結果が、中間決算に出ているとしている。 -
国道361号(伊那木曽連絡道路)沿道の自己用広告物に関するモデル広告物の設置
権兵衛トンネル開通に伴い、国道361号沿線の自己用広告物を規制するガイドライン作成を進めている県は21日、デザインの中核となるモデル看板を、伊那市小沢区の361号と交差する広域農道沿いに設置した。同区域は、ガイドライン適応対象地域に含まれ、11月11日までに、一般からの意見を求め、12月を目途に、ガイドラインを作成したいとしている。
県は、トンネル開通までに、伊那市と南箕輪村の361号沿線の約7キロ区間で、両側100メートルを屋外広告物禁止条例の対象地域に指定する予定だが、条例は、所有地内の自己用広告物まで規制しない。
そのため、自己用広告物は、環境を阻害しないモデルデザインで統一し、景観保全に努めたいとして、デザインを一般公募。8月に最優秀案を選出した。
今回は、それをもとに看板を作成。地域住民の理解を得て、意見を寄せてもらおう窶狽ニ、地域の花づくりグループ「小沢花の会」の協力で、看板を設置した。
大きさは縦2・2メートル、横1メートル。間伐材を利用し、文字部分には再利用しやすいアルミを使用。361号から望む南アルプスをイメージしたデザインとなっている。周辺に、花の会が育てる盆栽菊など4種類の秋の花を植えた。
デザインを作成した箕輪町の建築士・北澤宗則さんは「看板は徐々に劣化するため、負の遺産にならないためにも、地域の人に管理してもらえるデザインを心がけた」と話していた。 -
伊那広域シルバー人材センター設立15周年記念式典
高齢者に職業機会を提供し、老後の生きがいや社会参加推進を図ることを目的とする伊那広域シルバー人材センターが設立15周年を迎えた。21日、記年記念式典を、伊那市の県伊那文化会館で開いた。会員や来賓など約600人が集まり、今後加速する高齢化社会に向けて思いを新たにし、節目を迎えたことを共に祝った。
1990年「伊那市シルバー人材センター」として設立した翌年、上伊那北部を対象とする広域組織になった。21日現在で登録会員は726人、04年度の事業実績は4億7千万円を超えた。
春日博人理事長は「伊那広域は、多くの会員が仕事を分かち合い、活発に取り組んでいる結果、就業率が100%を超えている。会員の誠実な仕事ぶりも社会に認められ、実績を伸ばしてきた。07年度からは、団塊(だんかい)の世代が高齢世代を迎えるが、中長期計画に基づき社会に貢 -
エコ通勤デーの実施率26%
伊那市は、6月から省エネルギー対策として始めたエコ通勤デーの結果をまとめた。実施率の平均は26・4%で、二酸化炭素の削減量は1・16トンだった。
エコ通勤デーは毎月第2・4木曜日を設定。4カ月で8回あった。日ごろ、自動車で出勤する職員を対象に調べたところ、自転車や公共機関などを利用して通勤。60%を超える課もあった。また、木曜日以外でもエコ通勤する職員もいるという。
二酸化炭素の削減量は、公用車(71台)のエアコン使用量1・4トンに相当する。
市役所生活環境課では「成果はあった」とし「些細なことでも、地球全体の環境負荷を減らすことにつながる」と話す。
市は、03年8月に策定した地球温暖化防止行動計画で、市役所の事務・事業に伴う温室効果ガス排出量の05年度目標を約714トンとしている。電気の使用、ガソリンなどの削減で、04年度は679トンと下回った。
21日に開いた庁内環境基本計画推進委員会で、各課長に結果を報告。エコ通勤のほか、退庁時にコンセントを抜くなども挙げ、継続した取り組みを促した。 -
福祉有償運送運営協議会
来年4月以降、福祉有償運送サービスが許可制になることから、21日、伊那市役所で第1回福祉有償運送運営協議会があった。市は「タクシー会社との競合ではなく、交通弱者対策として理解いただきたい」と求めた。
国土交通省の「福祉有償運送及び過疎地有償運送に係る道路運送法第80条第1項の許可の取り扱いについて」の通達で▽要介護者・要支援者、身体障害者らが運送対象▽使用車両は車いすのリフトなど特殊な設備を設けた自動車窶狽ネどが示された。
移動困難者に十分な運送サービスが確保できないと認めるときは、身体障害者、移送サービス団体、タクシー事業者らで構成する運営協議会を設けて協議し、運輸支局長の許可を受けて運送できる。
申請があるのは4団体。協議会で、移動困難者や福祉車両の運行状況・課題を把握しながら、料金設定を含め申請者の運送の実施計画などを検討する。
自家用車で運送するには「セダン型特区」の申請が必要。市は長野運輸支局に申請したが、協議会での協議事項となっている。
協議会(委員20人)では、会長に司法書士会の戸田雅博さんを選出。市側が協議会の内容、福祉有償運送の概要などを説明した。
次回も資料説明し、申請者の審議に入る。来年2月、長野運輸支局へ議事録要旨を提出する。
規制に伴い、高齢者が対象外となるため、市では何らかの対策が必要としている。 -
郷土の平和決意新た
伊那市西箕輪の戦没者追悼式が20日、同地区の仲仙寺観音道招魂碑前であった。遺族会など関係者50余人が出席し、戦死した人々に思いをはせ、先人が愛した郷土に平和を築き上げていくことを誓い合った。同地区社会福祉協議会や遺族などでつくる実行委員会の主催で、この時期恒例。
出席者は、仲仙寺の師田香雪住職の独経が流れる厳かな雰囲気のなか、「招魂碑」の前で手を合わせ、焼香し、哀悼の意をささげた=写真。
実行委員会の山口通之副会長は「日本は戦後60周年を向かえたが、世界ではまだ戦争やテロなどが絶えない。戦争の悲惨さを後世に伝え、遺族会と共に平和を追い求めたい」とあいさつし、同市社会福祉協議会の御子柴龍一会長も「社会の生活環境が多様しようと、次世代の子供たちに戦争の悲しさを伝えていかねば」と話した。 伊那市遺族会の矢島荘司会長は「日本は荒涼とした廃墟のなか、飛躍的な繁栄の道を歩き続けている。西箕輪の地も豊かで平和なになったのも、戦没者のいしずえによるものだと語り継ぎ、思いを新たに追悼の意をささげたい」と追悼の辞を述べた。
招魂碑に眠る戦没者は日清戦争以降183人(分村前の箕輪町中曽根地区の約10人も含まれる)。 -
強烈な個性光り…視点の違い伝える
伊那市境東のカメラ店「キタハラカメラ」に集う写真愛好者50人による、第5回写真展「なんじゃもんじゃ」は30日まで、同市立図書館で開いている=写真。正体不明と呼ばれるヒトツバタゴ(通称・なんじゃもんじゃ)の様に、強烈な個性が光る作品ばかり50点が並ぶ。
車のフロントガラスに映った影を・スカマキリ・スに見立てた作品、アジサイの花の下でかくれんぼする犬、笑いながら水溜りで遊ぶ2人の児童窶狽ネど、バラエティー豊かな作品を出品。被写体をとらえる視点はそれぞれで、「アングルの違いの楽しさ」を伝えている。
メンバーは小学生、大学教授、主婦、会社員、農家窶狽ネど年齢、職種はさまざま。毎日夕方になればキタハラカメラに5縲・人が集まり、その日に撮影した写真や、デジタルカメラ、プリンターなどの話題で話はつきないという。
24、25日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
きものいぐちオリジナル文化催事
「月とうさぎ」の物語高遠町多町のきものいぐちで21日、オリジナル文化催事「月とうさぎ」の物語が始まった。24日まで。
オリジナルの新作「月とうさぎ」を発表。月とうさぎをテーマにした訪問着や帯などで、東京友禅作家・成瀬優さんによる訪問着などがある。「クラシックでモダンな、品のある作品を集めました。着物をご覧になってお月見を楽しんでいただき、身にまとって気持ちをいやしていただきたい」と話している。
西陣帯匠江戸屋幸治郎作品集、小紋・名古屋帯・紬(出来上がり10万円均一)、「善之助」一期一会の訪問着と袋帯、特選品19万8千円均一コーナー、喪服フルセット(小物付)29万8千円縲怐Aレトロバッグ&あつらえ草履全1割引など。「お月見ミニ会席」のもてなしもある。
午前10時縲恁゚後8時(24日は午後5時)。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ
オリジナルミュージカル「メッセージ」公演箕輪町社会登録団体で劇などのボランティアに取り組む「Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ」(21人、石田みどりリーダー)は23日、町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪05「わくわくひろば」で、オリジナルミュージカル「メッセージ」を上演する。
海を舞台にした「メッセージ」は、おなじみのアンパンマン、ポコちゃん、バイキンマンが海の仲間と繰り広げる冒険物語。美しくきれいな海を守っていきたいとの願い、信じることの大切さや勇気をもって前に進むことなど、さまざまなメッセージを込めている。
初公演。春から準備し、9月下旬から舞台練習に取り組んできた。今回は、メンバーの子どもたち「ぽこJr.」が初共演。年長児から6年生の14人がステージに立つ。箕輪中部小学校合唱団も特別出演する。合唱団からの申し入れで実現。オープニング曲とエンディング曲を歌う。
原案者で舞台監督の赤羽貴子さんは、「何気ない行動が悲しいことにつながっている。心の耳を澄ませば地球からのメッセージが聞こえるはず。メッセージを感じとってほしい」と話している。
町文化センターで午後1時半、3時の2回公演。メンバーも募集している。問い合わせは石田リーダー(TEL70・6337)へ。 -
【記者室】この冬、灯油の価格は?
朝、吐く息が白くなる寒い日が目立つようになってきた。気象庁の長期予報によるとこの冬の関東甲信地方の気温は「平年並みか高い」そうだが、果たしてどうだろうか。気になるのは暖房に欠かせない灯油の値段だ▼9月末現在の県内の18リットル店頭売り平均価格は1239円。昨年同時期は966円だったというから3割近くも高い。世界的な原油価格の上昇の影響で仕方がないこととはいえ、庶民にとってはつらい冬になりそうだ▼一説では石油や天然ガスなどの化石燃料は今のペースで消費を続ければあと100年もしないうちに枯渇するという。目先の高値におろおろするだけでなく、子や孫の代の地球を見据えてこの冬は寒さに耐えながら灯油節約生活といこうか。(白鳥記者)
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カヌー楽しみ美和湖で交流
総合学習で三峰川をテーマにしている、高遠町の高遠小学校3年生(村上美晴、36人)は20日、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部(羽場好美理事長)が推進する「美和ダム水源地ツアー」に参加し、カヌーを体験した。
三峰川や天竜川流域の小学校を対象に年1回、湖や森林に親しみ、自然やダムなどの重要性を認識するツアー。三峰川の水質などを調査する3年生は、美和湖について理解を深めようと依頼した。
この日は、同様に総合学習で手作りカヌーによる水辺の自然を学んでいる、伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)の児童と合流し、カヌーを通して交流した。
大半が未経験という3年生は、智組の児童とともに手作りの木製カヌーに乗り込んで湖面に繰り出した。智組の児童からアドバイスを受けながらオールを漕ぎ、湖中央まで進むと、「地上とは違う景色」に歓声を上げていた。
女子児童(9つ)は「初めての体験で楽しかった。美和湖のことはまだわからないことが多いけど、もっと勉強していろんなことを知りたい」と話していた。
美和ダム管理支所で、オリエンテーリングもして、美和湖について調査した。 -
町観光協会が町内風景配した年賀はがき発売
高遠町観光協会は11月1日、町内の風景写真を配した年賀はがきを8万枚限定で売り出す。
町のPR用に4年前から毎年発売し、初回は5万枚が発売初日で完売。一昨年、昨年も数日間で売りきれるほどの好評を得ている。 今回は、満開の桜から垣間見える問屋門(高遠城址公園)と、南アルプスを背景に、桜でピンク色に染まった高遠城址公園を写し出した2種類。1枚50円、町内の郵便局などで販売する。
平岩國幸局長は「毎年評判がよく、多くの方に買い求めていただき、本当にありがたい」と話していた。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。 -
高遠高の福祉・音楽コース生徒がさくらの里訪れ交流
高遠高校福祉コース2年生22人と音楽コース全学年の生徒25人が19日、特別養護老人ホーム「さくらの里」を訪れ、歌を披露するなどして交流した。
福祉コースの生徒は居室から会場まで、車いすを押して移動の介助をしたり、手話を交えた合唱を披露。入所者に寄りそって、声をかけたり、音楽コースの歌発表に合わせて一緒に手を動かしたりと、コミュニケーションも深めた。
音楽コースの生徒は「富士の山」や「ふるさと」にオリジナルの振り付けを交えながら歌ったほか、「母さんの歌」「夕焼け小焼け」など入所者がなじみの深い曲を合唱し、会場に美しいハーモニーを響かせた。
入所者は生徒たちに合わせて、同じように体を動かしたり、テンポの早い曲には手拍子をしたり、時には口ずさんだりと楽しんでいた。 -
むらづくり委員会を設置中川村
中川村は足腰の強い元気な村はどうあるべきか検討し、村づくりの方向、あり方を提言するむらづくり委員会を設置、20日夜、基幹集落センターで初会議があった。
委員会は地区懇談会で出された意見、前期計画(00縲・5年度)の事業成果、施策の現状と課題、村を取り巻く現状や特徴を生かし、総合計画に掲げた村づくり基本目標「快適で健やかな暮らしを楽しめるむらづくり」「豊かな自然と風格ある景観を満喫できるむらづくり」「新たなふれあいと躍動を創出するむらづくり」の3本柱を実現していく方策を提言してもらい、出された提言は総合計画の後期計画(06縲・9年度)に反映させる。
具体的には▽足腰の強い元気な村にするために考えられること▽施策の現状と課題を踏まえて考えられること▽基本施策の検討-など。
全体会や分科会で論議を深め、12月中にまとめ、後期計画策定委員・推進合同会議に提言、素案に盛り込む。来年1月に総合計画審議会に諮問、答申を経て、3月定例議会に議案提出、議決する予定。
初会議では曽我村長が公募や各種団体代表、識見者、村会議員ら約40人を委嘱し、会長に松村満久さん(田島)を、職務代理に古田忠さん(総代会、飯沼)を選んだ。
意見交換では「伊那谷の中央部という視点を盛りこんで」「総合計画は00年に組み立てられたもの、ゼロから考えた方が良いのでは」などの意見が出された。
次回から分科会で論議を進める。 -
パッチワークキルトで
飯島町七久保の小蕪亭で20日、宮川和子さん=キルト羅針盤、大阪=を講師に、パッチワークキルト講習会があった。14人が参加、本皮やアップリケをアクセントにした、シックなショルダーバッグを完成させた。
参加者は型紙を重ね、布を裁断し、手縫いで各パーツを完成させ、トップと裏生地の間にキルト綿を入れ、キルティング。最後に立体的に仕上げた。
細かいアップリケの縫い付けが、出来映えに影響するとあって、丁寧に作業を進めていた。
宮川さんは「パッチワークキルトは好きで、根気があれば、だれでも楽しめる」と話していた。 -
上の原保育所の園児ら、地域のお年寄りと交流
普段あまり機会がない園児と交流を深めよう窶狽ニ19日、伊那市の上の原保育所を、地域の高齢者クラブ「菊の会」のメンバーなど18人が訪問し、年長園児39人と手遊びや玉入れなどして楽しんだ。
上の原地区社会福祉協議会の主催する「いきいきサロン」の一環として、本年度始まった交流で、3回目(本年度最後)。
地区内に昨年、保育所が新設。「身近な子どもとの交流を深めたい」という地域の考えと、「地区とのつながりをつくりたい」との保育所の思いが一致し、交流会が実現した。
今回は、園児がお年寄りに「こんにちは」と大きな声で駆け寄り、体操を教えたり、子どもたちがお年寄りの手を引くなどの光景が見られ、お互いが親しみを込めて触れ合いを楽しんだ。
唐木嘉代子所長は「お年寄りとのふれあいを通して優しい気持ちを育て、多くのことを学んでほしい」と話していた。
今後も交流を続けたいとしている。 -
国体など全国大会出場選手激励
駒ケ根市は17日、第60回国民体育大会秋季大会(22縲・7日、岡山県)など3つの全国大会に出場する地元選手らの激励会を駒ケ根市保健センターで開いた。出席した6人の出場者らは「決勝に進みたい」「初戦突破が目標」「一丸となって優勝を目指す」「良い報告ができるよう頑張る」などとそれぞれ大会に向けての決意を語った。中原稲雄教育長は「コンディションを整え、良い成績を挙げてください」と激励した。
出場者は次の皆さん。
【第60回国民体育大会】▽陸上競技少年女子A1500メートル、少年女子共通3000メートル=大沼香織(東伊那、伊那北高2年)▽少年女子テニス=神林由希(赤穂中割、飯田風越高2年)▽ソフトボール=坂井比呂六(東伊那、KOA)▽弓道(監督)=外薗公毅(小町屋)
【第21回全日本ゲートボール選手権大会】▽駒ケ根天龍(花村洋美、滝澤弘三、川上輝功、塩澤由美、塩澤やよい)
【第56回全日本弓道遠的選手権大会】▽水田明美(上穂北)