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自然エネルギー利用講演会
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館は8日、05年度ふるさと講座「防止」の第2回講演会「地球環境と自然エネルギーの有効利用」を中沢公民館で開いた。約40人が集まり、信州大工学部環境機能工学科教授の池田敏彦さんの講演を聞いた。
流体力学などが専門の池田さんは「現在使っている石油や石炭は無限ではない。あと100年もすれば枯渇する」とした上で「近い将来のクリーンエネルギーとして水車の利用が考えられる」と提案。池田教授は風車の技術を応用した水車の実験・開発を進めているが「今後さらに改良を重ね、家庭用電源として使えるよう実用化を図りたい」と話した。
同講座の第3回講演会は11月5日に赤穂公民館で開く予定。 -
こまがね国際広場
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊との共同イベント「協力隊週間2005inこまがね」(実行委員会主催)最終日の9日、駒ケ根駅前の広小路と銀座通りで「こまがね国際広場」が開かれた。歩行者天国となった通りには協力隊OG、OBのほか候補生らが運営する世界各国の民芸品販売の露店や地域の文化などを紹介するブースがずらりと軒を連ね、特設ステージでは世界の音楽やダンスなどがにぎやかに披露された。会場には多くの親子連れなどが詰め掛け、民族衣装の試着や世界の料理の食べ歩きのほかスタンプラリーなどを楽しんだ。
一番人気は世界の国旗を顔に描くフェイスペイントのコーナー。多くの子どもたちが列をつくり、カラフルな国旗の中から好きなデザインを選んで頬などに筆でペイントしてもらった=写真。
民族衣装の試着コーナーでは、日本にはないような独特の色やデザインの服をあれこれと着替えては、友達と見せ合ったり写真に撮ってもらったりしていた=写真。 -
電子おもちゃ製作教室
9日まで開催された駒ケ根商工まつりの最終日、小学生を対象に駒ケ根工業高校の生徒が指導する「電子おもちゃ製作教室」が駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。午前・午後の2回開かれた教室はいずれも定員を超える20人以上が参加するなど大好評だった。
小学生らが作ったのはマイコンを使った「電子占い機」。完成品は大きさが手のひらに乗るコンパクトサイズながら、製作課程ではコンデンサや抵抗など十数個の部品をはんだ付けするなど、低学年にはかなり難しい作業が必要。参加した小学生は高校生のお兄さんたちにはんだごての使い方や組み立ての仕方などをやさしく教えてもらいながら、占い機の製作に真剣な表情で取り組んでいた=写真。 -
赤中三六年会還暦記念式典
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年に卒業した同窓生でつくる「赤中三六年会」は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。全員で懐かしい校歌を歌って、はるか昔の中学生時代を思い返していた=写真。
実行委員会の林奉文会長はあいさつで「終戦の年に生まれ、経済繁栄や厳しい状況を経験しながら今日まで行き抜いてきた。還暦を迎え、定年退職する人、まだまだ仕事に打ち込む人とさまざまだが、人生の総仕上げに向けてこれからの第二の人生を生きよう」と呼び掛けた。
同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔が見られた。 -
さわやかウォークinふるさとの丘
体育の日の10日、豊かな自然を楽しみながら健康増進を図ろうと駒ケ根市東伊那のふるさとの丘周辺で「さわやかウォークinふるさとの丘窶泊・5回駒ケ根市民歩け歩け大会・第26回駒ケ根市民トリムマラソン大会」が開かれた。あいにくの雨にもかかわらず約250人の市民が参加し、かっぱを着たり傘をさしたりして3キロ・6キロの2コースに挑戦した=写真。
開会式のあいさつで中原正純市長は「歩くことでスポーツの裾野を広げ、健康で心豊かな人生を送ってほしい。元気に頑張って」と激励した。
雨の中をゴールした参加者らは無料で振舞われる熱い豚汁をすすって冷えた体を暖めていた。ゴールした参加者らには完走・完歩証が交付された。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られているスズキ・メソードに基づき、幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(森川富美子支部長)は10日、伊那・駒ケ根教室の生徒らによる05年度バイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約60人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ウェーバーなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり、「失敗しなければいいが…」などとささやき合ったりしながら、心配そうな表情で舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
中川村猟友会慰霊祭
中川村猟友会(小川竹三郎会長、33人)は10日、同村大草桃里の桑原会館で鳥獣供養の慰霊祭を行った。約20人の会員が慰霊碑の前で頭を垂れ、動物たちの霊を慰めた。
直会(なおらい)の席で小川会長は「猟期にはまだ1カ月あるが、有害鳥獣の駆除は6月から毎日曜日ごとに行ってきた。皆さんの協力に感謝する」とあいさつした。曽我逸郎村長は「私の家の田んぼにもイノシシが入って苦労したことがあり、猟友会にはお世話になっている。村としては、動物たちが里に下りて来なくても山で幸せに暮らしていけるような、人間と共存できる環境をつくっていくことが必要かもしれない」と述べた。 -
イーナちゃん駅伝カーニバル
伊那市の「イーナちゃん駅伝カーニバル2005(第23回市民駅伝)」(市など主催)が「体育の日」の10日、鳩吹公園であった。3部門に34チーム、約370人が出場。来年3月の合併を控え、高遠町からの参加もあった。
昨年からコースを鳩吹公園内遊歩道(1周430メートル)に切り替え、地区子供の部は5周、地区の部・オープンの部は40周の速さをそれぞれ競った。
子供の部は2ブロックに分かれてスタート。元気に走り出し、園児から小学生まで5人がたすきをつないだ。1周の差がつくレースもあったが、沿道から「がんばれー」と大きな声援が送られ、子どもたちは息を切らせながら走った。
結果は次の通り。
▽総合 (1)手良(2)西箕輪(3)富県(4)西春近(5)東春近(6)荒井
▽地区子供の部 (1)手良(2)富県(3)西箕輪(4)荒井(5)東春近(6)西春近 ▽地区の部 (1)西箕輪(2)手良(3)西春近(4)富県(5)美原(6)御園
▽オープンの部 (1)高遠(2)山寺ランナーズ(3)伊那東小ファミリーズ(4)白山ランナーズ(5)日影サンライズ(6)森のスクール -
ケーブルテレビ杯争奪ミニバス
第3回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会(伊那ミニバスケットボール連盟主催)が10日、伊那市の勤労者福祉センター体育館など3会場で開かれた。地元を中心に、県内、愛知県から男子の部11チーム、女子の部20チームが出場した。
競技は6分のクオーター制で、トーナメント戦。
選手たちは監督のげきを受けながらコートを動き回り、熱戦を繰り広げた。
男子の部では「箕輪」が優勝。初戦から30点前後の差をつけて勝ち、決勝で対戦した「駒ケ根」は56窶・3で破った。
決勝の様子は近く、上伊那のケーブルテレビで放送される。
結果は次の通り。
▽男子の部 (1)箕輪(2)駒ケ根(3)松本清水(4)安曇野
▽女子の部 (1)長久手(愛知県)(2)箕輪北(3)アストラム伊那(4)伊那北 -
南アルプスふるさと祭りにぎやかに
長谷村の「第22回南アルプスふるさと祭り」(実行委員会主催)が10日、村総合グラウンドであった。雨降りで催し物が一部中止になったものの、ステージ発表や宝投げなどで「村」として最後の祭りを盛り上げた。
祭りには、村民と交流を深めている島根県隠岐郡海士町から「キンニャモニャ保存会」が駆けつけた。村に伝わる踊り「きんにょんにょ」がルーツとされる。恋物語で、両手にしゃもじを持ち、片足を上げてしゃもじをたたくなどユーモラスな踊り。村の「ざんざ節保存会」メンバーも一緒にステージに立ち、観客を巻き込みながら、にぎやかに踊った。
また「ざんざ節保存会」が「きんにょんにょ」を踊り「キンニャモニャ」との違いを楽しむこともできた。
会場には、マツタケや農産物の販売、日用品がそろったフリーマーケット、五平もちなどの飲食コーナー、子供広場などが設けられ、人だかりができていた。
来年3月の合併を控え、伊那市・高遠町から踊り連が参加する予定だったが、あいにくの雨で中止。子どもみこし、太鼓演奏もできなかった。
初めての前夜祭(9日)では、大花火大会を開催。みのわ手筒会の手筒花火と太鼓演奏の競演に加え、打ち上げやスターマインなど番付120の花火が夜空を彩った。 -
枯死したヒマラヤ杉を活用
伊那中学校の敷地内にあったヒマラヤ杉の並木。夏に伐採した木を記念に残そうと生徒たちが作品づくりに取り組んでいる。
ヒマラヤ杉は、55年度卒業生らが植樹したもの。日当たりが悪いなどの理由でせん定されたが、夏の暑さなどの影響で枯れ、6本が切り倒された。同校が現在地に移転したあとに植えられたもので、卒業生の思いが詰まっていることから、1年生がベンチ、2年生がペーパーウエートを作製。
10日午前中は、1年生約40人が集まってベンチ作りに当たった。
ベンチはヒマラヤ杉を長さ2メートル、幅30センチ、厚さ15センチに製材。生徒が一人ひとりはけで、長持ちするように防腐剤を塗った。
11日にも再度、防腐剤を塗り、脚4個をつけて組み立てる。今月中に校庭周辺に設置する予定で、木陰で休んだり、部活動の試合などの際に使う。
作業に当たった蟹沢幸彦君(13)は「先輩が植えた木だとは知らなかった。みんなに座ってもらいたい」と話していた。 -
南大東島、大東太鼓「碧会」
東京国際和太鼓コンテストに参加
05年夏、民間交流で伊那を訪れ伊那市民を魅了した南大東島の大東太鼓「碧会」が、15日から東京都代々木で開催される東京国際和太鼓コンテスト本選に参加する。
組太鼓青少年の部で、全国から選抜された10組の一つ。出演者には伊那市を訪れた8人に新たに6人が加わり、応援団を連れ立って島から上京する。出番は15日午後。
県伊那文化会館や小沢川沿いのお祭り広場で人々を魅了した荒々しい大東太鼓。人口1380人島で、中学生以下が30人も参加する同会のメンバーは、優勝を狙って現在、必死に練習を繰り広げている。「伊那で演奏したことで自信ができた」という子供も多く、島の期待も高い。
コンテストは、浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催する全国規模。組太鼓青少年の部のほか、大太鼓、組太鼓一般の部があり、著名な奏者による太鼓教室も同時開催される。
コンテストに向け、南大東島島民を伊那に招いた実行委員会のメンバーは、伊那市応援団を結成して会場である代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに乗り込む予定だ。
なお、大東太鼓「碧会」から伊那市民に向け寄せられたお礼の手紙も掲載する。 -
南大東島 大東太鼓碧会からの手紙
伊那市滞在の際には大変お世話になりありがとうございました。言葉にならないほどの感謝の気持ちで一杯です。
私達碧会は、現在中学生以下で30名、卒業生は100名を超える数になっています。今回お世話になった(招待の)8人と、自費参加の2人のメンバーはとても楽しい6日間を送ることができました。南大東島にはない広大な自然、山、大東島では冬の水のように冷たい川。米やとうもろこしなどの美味しい食べ物。沖縄では味わえない祭りの雰囲気。そして初めて体験した音楽花火。そのほか多くの体験をすることができました。
何よりも驚いたのは、実行委員会をはじめ皆様の過剰ともいえる歓迎振りで、お礼の言葉もみつかりません。
今回の訪問で子供たちは、長野県が大好きになったようです。帰りの飛行機の中でも「飛行機が引き返してくれないかなあ」「また絶対行く」「オレも」「私も」と話しているを聞いて、とても楽しかった良く分かり、連れて行って良かったという気持ちでうれしくてたまりませんでした。
碧会の子供たちは、伊那の子供たちとの約束があるようですし、話によると、2月頃にも来島の予定があるようなので、今後の親睦も含めた交流ができればいいなと、今から楽しみです。
碧会は10月15日には東京代々木において国際和太鼓コンテストに出場することが決まっていて、8名のほかにあと6名が参加します。家族も多数応援に行く予定ですので、もし時間の都合があえば、是非、応援をお願いします。
何度も同じ言葉になりますが、小林(史麿)会長をはじめ実行委員会の皆様には言葉には言い表せないくらい、感謝の気持ちで一杯です。今回参加した全員が同じ気持ちだと思います。数カ月前からの準備、6日間のもてなし、そして温かい歓迎を本当にありがとうございました。(※文中一部略)
招聘実行委員会、伊那市の皆様
大東太鼓碧会(文、川満廣司) -
一般買い物客を交えての万引き防犯訓練
伊那署と伊那地区万引防止協議会は11日、管内の万引き防止モデル店に指定している市内西町の大型店「アピタ」で、「一般買い物客などを含めた参加型」の万引き防犯訓練を開いた。同協議会、伊那少年友の会、伊那エンジェルス隊など約50人が参加し、同店舗の管理体制を身をもって確認した。
訓練は「犯罪抑止等総合対策強調月間」(10月1窶・1日)と「全国地域安全運動」(10月11窶・0日)に併せて実施。県下では初の試みで、大型店の万引き事案に対する危機感、意識の向上を目的とする。
参加者の2人が犯人役夫婦を演じ、3階フロアの寝具売り場などから枕、パトカーの玩具、スリッパの3点を万引きする想定。残りのメンバーは一般客として、万引き現場を見守った。
犯人夫婦は売り場を物色しながら商品をカートに入れたまま、エレベーターで屋上に移動。2人の不審な行動に気づいた職員が事務所に連絡し、状況を確認した保安委員が屋上へ逃げた犯人を呼び止め、万引きの犯行を防止した。
訓練後に参加者からアンケートを集計。「犯人役はもっと騒いだりしたほうが」「自分でも犯人役を演じ、万引きをする心境を体験したい」などの意見が多くあげられた。
伊那署管内の万引き事案は9月末現在、未成年の犯行が23件に比べ、成人の犯行は32件。60窶・0代の高齢者が多く、自分の食事をまかなう分だけの食料品を盗むケースが9割近くだという。 -
高校改革プラン推進委員会(9)
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の9回目が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。これまで設置の是非に関する議論を深めていなかった多部制・単位制について池上委員長は、あらためて委員の意向を確認。設置の方向で検討し、条件が整わなければ設置しないことで合意し、総合学科も同様の見解を得た。また、多部制・単位制を検討する小委員会は設置しないとして、前回の決定を覆した。
多部制・単位制は「地域ニーズがあるのか」や「生徒が集まるか」を疑問視する声が挙がり、独立校として多部・単位制を整備するのでなく、現在の定時制を整備する案もあがった。小林辰興・辰野町教育長は、多部制・単位制高校が第3通学区で成立するための条件を明確にし、それが実現できるかどうかで設置を検討することを提案。検討は、設置を想定しながら進めるが、多部制・単位制の成立条件が整わなければ設置しないことで合意した。
教育面から多部制・単位制の充実を図りたい窶狽ニして、設置が決まっていた小委員会は、ある程度状況を判断できる材料がそろったこと、財政的側面の問題も考慮しなければならないこと、時間的制約を理由に、設置を見送った。
次回は、多部制・単位制高校や総合学科などを、どの地域に設置するかを議論する。 -
絵本パフォーマーの岸田さん、いなっせでライブ
オリジナルの曲と独特の読み聞かせで、絵本の新たな楽しみを伝える北海道千歳市在住の絵本パフォーマー・岸田典大さんが10日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で絵本ライブをした。目が離せないスピード感と笑いにあふれたパフォーマンスに、大人も子どもも引き込まれた。
地域への日ごろの恩返しにと、福祉事業所「どうぞのいす」が主催。親子連れを中心に約300人が集まり、立ち見客も続出した。
岸田さんは、次々と出会うお化けから逃げる男の子を描いた『きょうはすてきなおばけの日』(ポプラ社)や、40年以上読み継がれる『ぐりとぐら』(福音館書店)など11冊を披露。お化けと出会うドキドキ感やスリルを面白おかしく表現したり、ヒップホップ調の音楽と語りで、定番絵本の新たな一面を見せるなどの新鮮な読み聞かせは、会場を熱気と笑いに包んだ。
誰もが楽しめる読み聞かせをしたかった窶狽ニいう岸田さん。大人も圧倒する迫力の笑いは、小さな絵本の可能性の奥深さを伝える。 -
中沢産業訴訟
最高裁判所は11日、駒ケ根市中沢の建設物解体業、大成産業(酒井睦夫社長)の産業廃棄物処理施設の操業を巡り地元住民と争っている民事訴訟で、同社の上告を棄却した。
大成産業は4月28日、東京高裁が出した「1審を支持し、控訴を棄却(操業差し止め)」の控訴審判決を不服とし、6月中旬、最高裁判所に上告し、8月1日受理された。
「上告を棄却」の知らせを受けた原告団の竹村寿彦副団長は「裁判が始まってから5年余、長い戦いを振り返ると、感無量。受理から2カ月という異例の早さで棄却が出たことに驚いている。6月に炉の撤去について県知事に申し入れをしており、現在、担当課が調査していると聞いている。こちらの動向も注視したい」と話していた。
大成産業側は「まだ内容を聞いていないのでなんともいえない」としている。
大成産業の産廃処理施設に対し、安全性、健康面などから、操業の中止を求めてきた地元住民は174人に及ぶ。 -
中川西小でもみじ給食
中川村の中川西小学校は11日、お茶の白い花が咲き、ミズナラの葉が黄みを帯び、ドウダンツツジが赤さを増し始めた校舎周辺で、「もみじ給食」を行った。
この日の献立は秋の味覚クリを使ったお赤飯、子どもたちに人気の肉団子、ニンジンやハクサイなど野菜たっぷりのごまあえ、運びやすい乳酸飲料、デザートはプリン。
それぞれ、学年別に芝生にシートを敷いて、給食を囲んだ。代表児童の「手を合わせて、いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは色づきはじめた里山のもみじ、風を伝って香る金モクセイなど、秋の風情と一緒に、給食を味わった。 -
町民さわやかマレットゴルフ
飯島町教育委員会の第4回町民さわやかマレットゴルフ大会は8日、64人が参加し、千人塚マレットゴルフ場で開かれた。
この日は濃霧、時々小雨もぱらつくあいにくにコンディション。参加者は乳白色の城ケ池、幻想的な景色が広がる林間コースで目を凝らし、ボールの行方を追い、慎重にプレーした。
結果は次の通り(敬称略)
◇総合優勝=小原寿一(112)(2)西畑栄介(3)宮下典子◇男子優勝=小原寿一(112)(2)西畑栄介(3)竹沢一成◇女子優勝・宮下典子(119)(2)熊谷きみ子(3)高谷深鈴 -
宮田村福祉作業所の家族旅行
宮田村福祉作業所はこのほど、利用者とその家族、スタッフら約20人が参加して1泊2日で横浜、鎌倉方面へ旅行した。事前にガイドブックを見て、やってみたいことや行きたい所をチェック。初めての体験や挑戦もあり、楽しみながら視野を広げた。
1日目は八景島へ。水族館ではイルカやさまざまな魚と出会い歓声をあげた。
併設する遊園地では絶叫マシーンの体験も。高さ100メートルから垂直に落下する「フリーフォール」に挑戦した人もいた。
「人生の中で一番怖かった」とポツリ。しかし、勇気をふりしぼってのチャレンジに充実した表情をみせた。
2日目は鎌倉へ行き、鶴ケ岡八幡宮と鎌倉の大仏を参拝。予想以上に大きくて柔和な顔の大仏に、・スひとめぼれ・スする参加者もいた。 -
宮田村民ゴルフ大会
第10回宮田村民ゴルフ大会(村教委など主催)が9日、伊那国際ゴルフクラブで開かれた。村内在住、在勤者ら166人がラウンド。一般は渡辺誠さん(駒ケ根市)、シニアは長矢好幸さん(同村町3区)、レディースは綾野寿美枝さん(同)が優勝した。
渡辺さんは昨年の大会に続いてベストグロスも獲得。分館対抗でも成績を争い、町3区が優勝、2位大田切区、3位南割区だった。
大会では2番ホールをチャリティホールとして、表彰式でも募金箱をまわした。今年も村社会福祉協議会に贈る。
上位成績は次の通り。
【一般】(1)渡辺誠(駒ケ根市)(2)向山利雄(村外)(3)春日博幸(町3区)(4)近藤健一(中越区)(5)唐木好昭(町3区)【ベストグロス】(1)渡辺誠(2)豊岡悟(町3区)(3)北原幹明(大原区)【シニア】(1)長矢好幸(町3区)(2)小田切英夫(新田区)(3)野々村利治(町2区)【レディース】(1)綾野寿美枝(2)加藤弘子(3)矢沢あつ子(以上町3区) -
宮田村役場と田原市役所が野球で対戦
宮田村役場野球部は9日、友好都市の愛知県田原市役所野球部を同村に迎えて対戦した。5回目となる交流戦。宮田村は逆転で敗れたが、プレーを通じて互いの親交を深めあった。
田原市は今月1日に渥美町と合併したばかり。11人のメンバーが来村し、雨中のゲームに臨んだ。
迎え撃つ宮田村は昨年の雪辱を果たそうと、本気でプレー。初回に7点を先攻した。
しかし、その後は一進一退。雨が強くなった6回に宮田村は投手陣が制球を乱して、逆転負けを喫した。
試合の後は交流会で仲良く歓談。合併して大きくなった田原市、厳しくても自立を選んだ宮田村と立場は違うが、情報や意見を交換していた。
宮田村役場野球部の平沢敦士監督は「行政的な交流だけでなく、職員相互のお付き合いも大切なはず。今回も貴重なふれあいの機会となった」と話した。
交流戦は年に一度で、両市村で交互に開催。対戦成績は2勝2敗1分けとなった。 -
鎌田実講演会に超満員の聴衆
飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招き8日夜、飯島町文化館で、講演会を開いた=写真。広く地域住民に呼び掛け、「鎌田先生を呼ぶ会」の実行委員会を組織し実現した。
演題は「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」。超満員600人の聴衆は、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
74年、夢を持って茅野市の諏訪中央病院に赴任した青年医師、鎌田さん。投薬と注射は最小限にという一貫した診療方針が「住民のためになる医療」と、市の保健婦に支持され、各地の公民館の健康教室で講師を務めるようになった。
当時、県内17市中とワーストワンだった脳卒中の死亡率が、減塩と生活改善により、格段に下がり、地域と一緒の健康づくりの効果を実感したと話した。
茅野市の特産品であり、繊維の多い寒天に着目、テレビ出演で、寒天ブームに火を点けたなど楽しいエピソードも紹介した。
また、寝たきり老人の悲惨さ、介護者の苦労を目の当たりにし「見てしまった以上、なんとかしなくては」と訪問看護、往診をはじめ、床ずれの治療に当った。さらに、1年以上に入浴してない人を入浴させる「お風呂に入れちゃう運動」に発展。ボランティアがかけ付け軌道に乗ると、今度は病院の図書室を使って、デイケアに着手した。「図書室が会議などで使用できない時は、町にハイキングに行こうと、寝たきり老人を連れ出した。デイケアの場所を探して町に出て行くことで、町がバリアフリーに変わってきた。徐々に優しくなってきた」と話した。 -
川島征一(かわしま・せいいち)氏
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帰国報告
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は7日、第999回例会を駒ケ根市の商工会館で開いた。同クラブの青少年海外派遣事業でフランスに1カ月間留学していた県看護大2年生の深井絵里花さん(19)の帰国報告があった。
深井さんはフランスでの生活について「食事や習慣の違いに戸惑うこともあったが、外国の文化やたくさんの人との出会いがあり、楽しくて日本に帰りたくなくなった。いつかまたきっと訪ねてみたい」と話し、最後に「素晴らしい機会を与えていただいた」と感謝の意を述べた=写真。
同クラブは青少年の育成のため、海外派遣事業を毎年行っている。05年夏の派遣では、昨年10月に行った英語での面接や作文などの選考を経て県内から4人を決定、派遣した。南信地区では深井さんだけが選ばれた。 -
グリーン調達講演会
企業の連携により地元産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根は7日、キヤノングローバル環境推進本部環境技術開発部長の秋野正二さんを講師に招いて「グリーン調達とは窶買Lヤノンの取り組みについて」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業の社員ら約40人が集まり、先進企業の環境への取り組みを学ぼうと真剣な表情で講演に耳を傾けた=写真。
秋野さんは世界規模で展開するキヤノンのリサイクル体制や原材料の見直しによる省資源化、生産方式の変更などの事例を紹介し「環境活動は企業発展の必須要素であり、利益の確保、従業員の幸福も同時に実現するものだ」と結論付けた。
参加者らは「さすが大企業だ」「うちも何とかできることから始めなければ」などとささやき合いながら説明を聞いていた。
◎グリーン調達 企業などが生産活動に必要な原料、資材などを調達する際、環境への負荷ができるだけ小さいものを選ぶこと。 -
中沢小炭焼き窯完成式
駒ケ根市の中沢小学校で同校PTAらが製作に取り組んできた新・炭焼き窯がこのほど完成し8日、完成式が現地で行われた。PTA、学校関係者ら約40人が出席して窯の無事完成を祝い、今後の安全運用を祈った。
PTA会長の竹村浩一さん(53)は「関係者の努力により、立派な窯が完成した。文化としての炭焼きがこの地域の子どもたちの心にさらに深く根付いていってほしい」とあいさつした。北原三千生校長が真新しい窯にお神酒をささげ、出席者全員で安全を祈願したのに続き、児童代表の竹村亮作君(6年)は「今までの窯は古くて倒れそうだったが、もうその心配もなくなってとてもうれしい。大切に使います」と感謝の言葉を述べた。
同小では中沢の伝統産業であり、文化でもある炭焼きを児童らに受け継いでいってほしい窶狽ニ92年に窯を設置し、総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行ってきたが、数年前から天井が落ちるなど傷みが激しくなってきたため今年8月に取り壊し、新たな窯の製作を進めてきた。校庭の北の一角に造られた窯は小学校には珍しい本格的な造りで、内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートル。周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使った。事業費150万円は県のコモンズ支援金のほかPTA基金と市補助金でまかなった。
児童らが焼いた炭はPTAや市民らに販売して収益金を卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入に充てているほか、国内で大きな災害があった際には被災地へ義援金として送るなどしている。 -
大宮五十鈴神社で新装後初の結婚式
約100年前に建てられたという旧拝殿の老朽化に伴って9月に拝殿が新築された駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)で8日、新装後初の結婚式が行われた。新郎の山本和重さん(35)=駒ケ根市赤穂中割=は「氏子でもあり、新しくなった拝殿で挙式をしたかった。木の香のする真新しい拝殿で気持ちも引き締まる」、新婦の美奈子さん(30)=旧姓久保・飯田市=は「私たちが最初とは知らなかった。すごく光栄です」と笑顔で話した。式に列席した親族らも拝殿を眺めて「新しくてきれいな所で式ができてめでたい」などと話していた。
同神社での挙式はこれまで「年に1件程度だった」(白鳥宮司)というが拝殿新装の効果か、同日午後にもう1組が挙式を行ったほか、10月中にさらに1組の挙式が予定されている。 -
秋風の中、ブルースに魅了
レノンとカフカの音楽祭
伊那市西春近の里山に本格的ブルースの音色が響いた。伊那市の居酒屋「地球屋レノン」とカフェバー「カフカ」が開店5周年を記念して開催。日本有数のブルースバンドJungle Hopをはじめプロの奏者、3組が来伊。地元からは伊那市近郊の愛好家でつくるPAN窶寧AHと伊那市軽音楽愛好協会が出演した。
会場の知立市屋外センターには午前中から、両店の常連客やブルース愛好家100人近くが詰め掛け、秋風の中、次々と演奏されるブルースに、手拍子を贈ったり、体全体でリズムを取りながら聞き入った。
レノンの店主・藤田博寿さんは「天候の具合で屋外ではできなかったが、初めての催しが実現できて良かった」と感想。カフカの店主・有賀正臣さんは「たくさんの人に来ていただき、感謝、感謝の一言です」と話した。 -
南箕輪村むらづくり講演会
南箕輪村の「むらづくり講演会」は7日、村民センターホールであった。「参加と協働による自立のむらづくりをめざして」と題し、成蹊大学法学部の小原隆治教授が、「“縦の自立、横の連帯”で、住民の参加と協働が必要」と語った。
南箕輪村むらづくり委員会共催。約200人が熱心に聞いた。
言葉の意味について▽「参加」は市民や住民が政治に参加する▽「協働」は政府と市民らが一緒に決めたことを協力して一緒に行うところまでやる▽「自立」は合併しないことが即自立ではなく、国や県、近隣の自治体の力を借りずに行政、財政、人的にも自立する。しかし水平的なところで助け合う「縦の自立、横の連帯」-と説明した。
「協働は義務みたいに設定しないほうがいい。自治体があまり声高に協働を言うと、国家総動員、できないやつは出ていけ、みたいになる」と危うさを指摘し、「協働の権利がある-というようにできるだけ権利に引きつける」とアドバイス。協働を可能にする方法の一つに、自治体の憲法ともいわれる自治基本条例の制定も挙げた。
自立のために、地方税収入を増やす経済発展の必要性を示し、広域行政の透明性が重要なことも強調した。