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シルバー人材センター原付バイクの交通安全講習会開催
通勤時に原付バイクを利用する会員に、講習を通して事故防止を心がけてもらおう窶狽ニ25日、伊那広域シルバー人材センターは、伊那市営球場で原付バイクの交通安全講習会を開いた。約15の会員が参加し、バイクに多いトラックの巻き込み事故について学んだり、安全走行の実技指導などを受けた。
同センターの安全週間に合わせて7月、センターの安全委員会は、交通事故を含むさまざまな労災防止活動を展開している。
講習会もその一環で、伊那署の協力のもと隔年ごと交通安全の講習会を開き、会員の安全意識向上に努めている。
今回は、佐川急便の安全推進課からも人員協力を得て、実際にトラックの死角や内輪差を確認。会員は「前輪と後輪が離れているトラックは、特に内輪差も大きいため、なるべく近寄らないように」などと指導を受け、安全な運転を再確認していた。 -
第2回、輝く!経営者大賞
唐木屋石材工芸、上伊那貨物、菓匠しみず、南信美装伊那の4社に上伊那 輝く!経営者キャンペーンの04年度(04年4月縲・5年3月)「輝く!経営者賞」の表彰式が26日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスで行われ、厳正な審査の結果、唐木屋石材工芸(伊那市)の唐木一平さん、上伊那貨物自動車(駒ヶ根市)の小池長さん、菓匠しみず(伊那市)の清水紀光さん、南信美装伊那(伊那市)の吉澤文男さん窶狽フ4人の経営者が受賞した。受賞者には記念の盾などが贈られた。
同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)から名前を発表された受賞者は、推進委員の一人でもあるフリーパーソナリティの武田徹さんのインタビューに答えて、「とても光栄です。今後の経営の活力にしたい」(唐木一平社長)などと口々に話した(受賞者の声は明日付で掲載します)。
選考には、推進委員などがあたり、収益性・技術力(研究・開発力)・製品力=商品力・マーケッティング力・流通システム・地域特性などを基準にした。
同キャンペーンは、上伊那の元気な企業の秘密を探ろうと、03年4月に三井貞明さんを委員長に、産学官でつくる推進委員会が進めてきたもので、本紙でも毎週水曜日に特集記事を掲載、土曜・日曜には武田徹キャスターがインタビューする番組「いなまいニューススタジオ」をケーブルテレビで放映してきた。
三井委員長は2年間にわたるキャンペーンを「上伊那にこんな素晴らしい企業があったのかと、地元の経営者や市民の関心を引いた。私自身も驚かされることが多く、上伊那経済の活性化に少なからず影響を与えたと思う」と振り返った。 -
伊那毎創刊50周年記念祝賀会
多士済々180人集い、盛大に伊那毎日新聞社は、創刊50周年を記念する祝賀会を26日、伊那市のINAセミナーハウスで開催した。第1部は「輝く!経営者キャンペーン」(同推進委員会が主催)の「輝く!経営者」賞表彰式。第2部は祝賀会で、各界各層から総勢180人が集い、地域紙・伊那毎の50年を語り合った。
伊那毎日新聞社の向山孝一社長は、「50年前の創刊の時から上伊那の新しい地域のあり方を探る事をめざしてきた。特にこの3窶・年は、公共事業のあり方や人間や自然のあり方をめぐって議論のテーブルを提供してきた。今日あるのは、各界諸氏や読者・市民のおかげ」とあいさつした。
小坂樫男伊那市長の代理として乾杯の発声をした白鳥孝収入役は「文字の力で地域の発展に大きな影響を与えている。時に体制批判の色が出たり、情に流されたりする時があっても、根本において地域を応援する姿勢が大切。地域を代表する新聞として頑張ってほしい」と述べた。
長野市から駆けつけた田中康夫知事は「地域紙は大手と違って人の話の起承転結をきちんと書いてくれる。地域における議論はそうでなければいけない。上伊那を代表する新聞として歩んできた50年の歴史を大切にして、さらに飛躍してほしい」と述べた。
伊那毎日新聞は、新規経済特集を軸とする紙面の質的向上、親しみやすい紙面を目指す日曜版4頁増頁、、輝く経営者シリーズの単行本化など出版事業、いなまいニューススタジオの内容的発展、伊那毎の作る地域ポータルサイトinamai.comの閲覧開始窶狽ネどの50周年事業を発表した。
祝賀会には上伊那の各市町村の理事者、ほか山際一雄商工部長や牛越徹上伊那地方事務所長ら県の役職者、県会議員、市町村議員、警察・消防関係、商工会議所役員や企業経営者、信州大学教授をはじめ教育関係者福祉・ボランティア関係者、新聞販売店店主、広告スポンサー窶狽ネどが集まり、掲示された折々の新聞等を見ながら、それぞれ伊那毎の50年について語り合った。 -
箕輪消防署水難救助訓練
箕輪消防署は25日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。署員は、事前の段取りがなく現場で想定が与えられるというより実践的な訓練に真剣に取り組んでいた。
訓練は、中州からの救助、河川への進入方法と救出の2通り。
中州からの救出は、中州に人が取り残され救助を待っている想定。要救助者2人は、1人が意識があり、もう1人は意識がない。救助にあたっては、▽救助ヘリが修理中で使えない▽濁流で天竜川は泳げない▽みのわ橋は無いと考える-などの条件が与えられた。
小隊編成した署員は中州に向けて検索銃でロープを飛ばし、中州からロープにつないだ太いロープを引き寄せアカシヤの木に縛り、署員がそのロープをつたって中州に渡り舟形担架に要救助者を乗せて川岸に救い出した。署員は、検索銃が中州に届かないなどアクシデントもあったが、一刻も早く要救助者を助けようと懸命に訓練に臨んでいた。
ロープで要救助者の待つ中州に渡る箕輪消防署員 -
箕輪中部小5年2組学級親子レク
箕輪町立箕輪中部小学校5年2組(37人、六波羅孔明教諭)の学級親子レクリエーションは23日、同校であり、親に感謝の気持ちを表し楽しんでもらおうと児童がホスト役を務め、ミニ運動会や花火などを楽しんだ。
総合的な学習で、1学期は児童が個々にやりたいことをプロジェクトチームを作って活動。計画や運営の練習をし、2学期からはクラスで一つのテーマを決めて学習する。
今回の学級親子レクは総合的な学習の取り組みでもあり、▽飯ごう炊さん▽花火大会▽夜の学校探検▽肝試し-のプロジェクトチームが主体となり、児童が全て計画した。
児童の夕食は、飯ごうでご飯をたき、手作りのカレーライス。腹ごしらえを済ませたあと、保護者と一緒に体育館でフリースロー対決や満水リレーなどのミニ運動会をした。
班対抗ひもつなぎゲームは、箱に隠された長さの違うひもを順番に引き抜き、縛ってゴール地点までつなぐ早さを競うゲーム。とても短いひもを引いて「何これ!」と叫ぶ保護者もいて、親子で熱中した。
花火の後は、お待ちかねの夜の学校探検と肝試し。昼間の学校とは違う表情を見せる校舎の中を、決められたコースを探検して歩いた。
##(写真・よこ)
ミニ運動会のひもつなぎゲーム -
“倭火”が彩る箕輪の夏
みのわ祭りイベント「手筒花火」箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭りで今年も、みのわ手筒会(唐沢修一会長)が手筒花火を打ち上げる。今年は、50周年記念で静岡県浜松市庄内地区の「む筒会」(井上誠会長)を招致し競演する。また、上清内路煙火同士会(原満征会長)からも3人が応援に駆け付け、花を添える。
みのわ手筒会は会員40人(女性4人)。む筒会は12人(女性2人)。
今年の夏は、例年より花火の数も多く、新作花火や仕掛け花火も盛り込んだ見どころ満載の15プログラム。50周年に合わせ手筒会は手筒45本、む筒会は大筒5本の計50本を打ち上げる。上清内路煙火同士会は仕掛け煙火と大三国で盛り上げる。このほか小型煙火や打上煙火もある。
みのわ祭りの恒例となった手筒花火。町内外から問い合わせも多く、年々観客も増えている。唐沢会長は、「町発足50周年の記念のまつり。箕輪町のために総力を挙げて今までよりボリュームのある花火にしたい」と意気込んでいる。 -
那須野君が水泳で全国出場
8月22日に三重県で開かれる全国中学校体育大会(全中)の水泳200メートル自由型に、宮田村宮田中学校3年の那須野諭君(14)が出場する。中体連県大会(17日)で標準記録を突破して優勝。着実に力を伸ばしており、来月5日の北信越大会(福井)も活躍が期待される。
県大会は南信大会の記録を2秒縮めて2分2秒82の自己記録。目標にしていた標準記録の「2分3秒」をクリアして、全中初出場を決めた。
昨年の県大会も400メートルで優勝、200メートルで2位になったが、標準記録を突破できず、北信越止まり。トップ選手が集まる全中は悲願だった。
3年間で身長が14センチ伸び、持久力にスピードもついてきた。みっちり2時間、4縲・キロを毎日泳ぐ厳しい練習だが「もっと早く泳ぎたい」と、どん欲だ。
記録も順調に更新。基本通りに泳ぐことを意識し続けていることが、好結果につながっている。
標準記録のハードルは高く、県で優勝してもなかなか全中には出場できないのが現実。400メートルは2年連続で優勝したが、標準記録は破れなかった。
全中は厳しい展開も予想されるが、目標は2分をきること。北信越大会で結果を残し、波に乗りたいと意気込む。
##(写真)
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自律学級の子どもたちが喫茶店
宮田村の宮田小学校自律学級5、6組の子どもたちが25日、校内で喫茶店を開いた。店員となり、客として訪れた教職員を接待。注文品を運んだり、簡単な調理の補助もするなど、忙しく働いた。
いつも学習している教室をお店にして、ピザやお好み焼き、ケーキ、ジュースなど多彩なメニューを用意。次々と訪れる教職員から注文を取った。
「いらっしゃいませ」と笑顔で元気に応対。客が座るテーブルまで注文品を丁寧に届けた。
喫茶は昨年に続き2回目。「いつもこんな喫茶店があったらいいのに」と教職員たちは、児童のいきいきした姿に目を細めていた。 -
東保育園の夏祭り
宮田村東保育園の夏祭りは21日夕、同園で開いた。保護者家族らも参加してさまざまな催しでにぎわったが、年長園児が企画したお化け屋敷と忍者屋敷が大好評。変装した可愛らしい子どもたちが出迎えた。
年長園児はこの日のために工作。来てくれた人に楽しんでもらおうと、色々な仕掛けをつくった。
忍者屋敷では、格好も決まったチビッコ忍者が登場。来場者を驚かせたり、楽しませたりしていた。
保護者や職員による出店のほか、親子フォークダンスなど雰囲気は最高。花火も打ちあがり、思い出をつくった。 -
やきはた小学校課外授業
箕輪町に今年5月に開校した町公民館の元気がでる講座「やきはた小学校」。学生の小学生以下の親子が23日、課外授業で大泉ダム上流に出かけた。
やきはた小の履修科目は初級農学。親子で 野菜を作り収穫祭をする。これまで付属農園でジャガイモなどの作付け、草取りの授業をしてきた。
第1回の課外授業は農学からちょっと離れて「川遊びとバーベキュー」。水着着用、浮輪持参の子ども13人と大人9人が参加した。
学習課題は▽川の中に露天風呂をつくる▽バーベキューでパワーをつける▽簡単アウトドア料理を覚える-。いっぱい食べ、思い切り遊ぶ授業だ。
冷たくても平気!川遊びって楽しい
アウトドア料理はお母さんたちの課題。ダッチオーブンにキャベツ、ベーコン、タマネギなどを入れじっくり煮込むだけ。かまど作りは、薪にする少し大きな木を探し集めて子どもたちも協力。お父さんたちの火起こしを興味津々で観察した。
バーベキューは子どもたちの得意分野。「おいしい」を連発してもりもり食べ、用務員特製の焼きそばもぱくぱく食べた。簡単アウトドア料理もおいしく出来あがり、「これ、いい」「今度やってみる」とお母さんたちにも好評だった。
腹ごしらえが済んだら、お待ちかねの川遊び。「絶対に深い場所にはいかない」と約束し、子どもたちは元気に川に突入。冷たい水もなんのその。石や棒で水をせき止め、せっせと川底を掘って完成した露天風呂は、お尻が半分浸かるくらいの浅い風呂だが、浮輪着用で“入浴”。お腹が川底に着きそうな場所でもシュノーケルを着けて泳いだり、浮輪を着けて水辺に座ったり、魚を探したり、いっぱい遊んだ。
「冷たくなーい」と川で遊んだ子どもたち。しかし外は曇天。やはり寒かった。木などをくべてたき火をし、体を温めた。「大泉ダムは南箕輪村の水源。きれいにしよう」と、最後は河原のごみも拾った。
川での遊び方、アウトドア料理、たき火の仕方など遊びながら学んだ課外授業。「また来たい」「川遊びが楽しかった」と大満足の子どもたち。「学校の内容がいい」「親子でできるのがいい」と親も楽しく過ごした。
開校からわずか3カ月。「来年もあるよね。やきはた小」。すでに、そんな声が聞こえている。 -
伊南防犯女性部研修会
地域の安全のために警察活動に協力する伊南防犯女性部赤穂地区(片桐明子地区部長)は27日夜、05年度の第1回研修会を駒ケ根警察署で開いた。約30人が出席し、共働街頭補導(伊南ホワイトエンジェルス隊パトロール)の実施日程など05年度活動計画を決めたほか、護身術講習などを行った。
意見交換で参加者からは、多発する少年らによる万引や集団での夜遊びなどに対する懸念の声が上がり、警察と協力しての巡回パトロールや声掛けなどによる犯罪の未然防止の重要性をあらためて確認し合っていた。
防犯女性部は街頭でのチラシ配布など啓発活動のほか、祭りの会場やゲームセンターなどでの巡回パトロールを中心に地域の犯罪防止のための活動を行っていく。 -
第17回天竜ふるさとまつり
呼び物のカッパのいかだ下りで知られる第17回天竜ふるさとまつり(実行委員会主催)が駒ケ根市の天竜カッパ広場を主会場に天竜川流域で8月27日に開かれる。いかだ下り大会のほか、金魚すくい、魚のつかみどり、演芸大会、煙火大会などさまざまな催しを楽しみながら過ぎ行く夏を惜しむ。
問い合わせは実行委員会事務局=市役所東伊那支所(TEL83・4001)へ。 -
新伊那市長選
伊那市役所で25日、定例記者会見が開かれた。
06年3月31日の高遠町・長谷村との合併に伴う新伊那市長選の出馬について、小坂市長は「私自身、決めかねている。いずれ意思表明をする機会があると思う」と述べた。 -
夏の交通安全やまびこ運動
夏の行楽シーズンを迎え、県内外のドライバーに交通ルールの遵守とマナーの実践を呼び掛ける「夏の交通安全やまびこ運動」初日の25日、伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は駒ケ根市北割の北原交差点付近で人波作戦を展開した。安協会員のほか駒ケ根警察署員など約60人が参加し、「交通安全運動実施中」「飲酒運転追放」「チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、道行くドライバーに安全運転をアピールした=写真。
運動のスローガンは「確かめよう 歩行者 スピード 車間距離」。運動重点は▽高齢者の交通事故防止▽シートベルトとチャイルドシート着用の徹底▽飲酒・夜間の交通事故防止窶煤B27日には県下一斉シートベルト着用状況調査が行われる。 -
瑞宝双光章を受賞
中島實三さん1941(昭和16)年10月6日付けで駆逐艦「漣」(サザナミ)に転勤を命じられた。昭和10年に志願して海軍に奉職以来、戦艦「長門」「陸奥」重巡洋艦「摩耶」などの大型艦に乗り組んできたが、一転して軽量の駆逐艦勤務。「もうすぐアメリカと戦争が始まりそうだし、いっちょう敵さんをかき回して大暴れしてやるか」と張り切った。大型艦に比べて駆逐艦は沈没の危険性がはるかに高いのだが「特に考えなかった」といい、戦友らと別れの杯も酌み交わしたが、どうしたことか命令は立ち消えになってしまった。軍隊で一度出された命令が取り消されるなど通常あり得ないのだが「中島をなぜ駆逐艦なんかにやるか!」と憤慨した上官が断固として命令書に承認の判を押さなかったのだ。
「今にして思えばあれが運命の分かれ道だった。あのまま漣に乗っていれば確実に死んでいたんだから」
◇ ◇
飯田の農家の二男として生まれ育ったが、昭和初期の大不況で就職先はまったくなかったため、18歳の時に志願して海軍へ。最下級の四等水兵から軍隊生活は始まった。「一般社会を娑婆(しゃば)と呼んで区別するくらい隔絶した別世界。その訓練のものすごさは言葉では言い尽せないほどだった」教育を終えて配属になったのは当時の連合艦隊旗艦「長門」。乗組員総数は千人を超え、司令長官も乗っている水兵あこがれの船だった。
昭和16年12月、太平洋戦争開戦。フィリピンやスマトラなど南方各地やアリューシャンなどの北方にも出撃し、敵艦との砲撃戦を経験した。「ある日敵の駆逐艦を砲撃で沈めた。一夜明けると海面に敵の将兵がたくさん浮いている。敵とはいえ戦いが終われば人間同士なんだから皆で船に引き上げて助けてやったよ。ところがその収容作業の最中に別の敵艦からの攻撃を受けたものだから救助は即中止。まだたくさん浮いている敵兵を見殺しにしてその場を離れなければならなかった。必死で助けを求める彼らの姿はかわいそうだったね…」
幾多の戦地勤務を経験しながら順調に昇進し、昭和20年には兵隊からの叩き上げとしては最高位に近い兵曹長(准士官)にまで上り詰めた。
終戦の報は岡崎航空基地で聞いた。「陛下の玉音放送を聞いたんだが、ラジオの音質が悪くてお言葉はまったく聞き取れなかった。放送が終わって泣き出す者がいたので、ああ日本が負けたんだなと分かったが、やっと終わったか、といった印象でこの時にはもう特別な感慨もなかったね」
◇ ◇
復員後、軍隊はなくなってしまったが、国家に奉仕する道として警察官を選んだ。もっぱら刑事畑を歩き、その後駒ケ根署、辰野署、大町署などの署長を歴任。戦時中の勲八等瑞宝章と合わせ、今年88歳になったのを機に2つめの勲章、瑞宝双光章を受章した。現在は「ここの人たちの温かみが好きで」駒ケ根に居を構える。「靖国神社には毎年参拝に行っていますよ。国のために命を落とした彼らの魂を慰めるのは、生き残った者として当たり前のことだからね」
(白鳥文男) -
夏の交通安全やまびこ運動、人波作戦
「確かめよう 歩行者 スピード 車間距離」をスローガンに夏の交通安全やまびこ運動が25日から31日までの日程で始まった。
初日、飯島町は梅戸神社で出陣式を行ったあと、町内の国道153号飯島駅入口付近で人波作戦を展開した=写真。
町や安協、安管の役員ら約80人がスローガンや交通安全標語を書いた桃太郎旗やつなげて読むと「交差点は徐行運転で」と書かれた文字プラカードを掲げて、通勤のドライバーや学校に急ぐ子どもたちに安全運転、安全歩行を呼び掛けた。
▽高齢者の事故防止▽夜間事故防止▽シートベルト、チャイルドシート着用の徹底▽飲酒交通事故防止-を運動に重点に、町内では初日の人波作戦、交通指導所開設(28日、七久保道の駅)、歩行者信号機清掃活動(30日)などを予定している。 -
宮田村清水新村長に当選証書
前村長の退任に伴う宮田村長選に無投票初当選した清水靖夫新村長は25日、当選証書付与式に出席。山田豊村選挙管理委員長から証書を受け取り「官と民の協働に期待が大きい。信頼が構築できる施策にまい進したい」とあいさつした。
24日から任期は始まっているが、実際の公務は就任式がある27日から。
式には理事者や村議会議長、副議長も出席。健康を最優先にと激励する一方で、自立の村づくりに向けて強いリーダーシップを清水新村長に求めた。
山浦正弘議長は「市町村合併の新法も今後出る。村は自立を決めたが、あらゆる可能性を探り、どの道が最良かリーダーシップを発揮して」とあいさつ。
引き続き懇談し、小林茂副議長は「住民にとって気軽に入りやすい村長室にしてみては」とアドバイスした。
清水村長が「場所も検討してみるか」と答えると、山浦議長が「戸をいつも開けておくだけでも違うはず」と返した。
リーダーシップのあり方など厳しい注文もあったが、「腹の探り合いでなく、言いたいことを言い合える、このような機会を多く持ちたい」と新村長は話していた。 -
消費者と生産者が共に観察、生き物環境調査
身近な農地の生物調査を通じて、農業と自然環境を検証する飯島町の「生き物環境調査」が24日、生活クラブ生協・東京の環境調査ツア一行50人(大人31人、子ども19人)を迎え、アグリネーチャーいいじまや町内の約20カ所の農地、ビオトープなどで行われた。
生産者と消費者が一緒に生物観察し、交流を深めながら、農産物の信頼性の確立を図る同調査は4回目。
環境保全と農産物生産を一体的にとらえた飯島町の「1000ヘクタールの自然共生農場づくり」を推進する営農組合員ら42人が生産者の立場で参加。フィールドミュージアムいいじま研究所や日本獣医畜産大学の指導で進められた。
アグリネーチャーいいじまで町の概要、調査方法の説明を受けた参加者は、9班に分かれ、生産者の案内で、田んぼや水路、果樹園、ビオトープに移動した。
観察場所では、生産者から農業について説明を受けた後、目を閉じて、音を聞き、においをかぎ、水温、気温を測るなど、周囲の環境を調査したり、水路や畦、田んぼの中の生き物を捕獲して調べた。
このうち、アグリネーチャー内のビオトープでは、川のせせらぎ、ミンミンゼミ、ヒグラシなどセミの声に耳を澄まし、草の匂いをかいだ。水路のセリの中からアゲハチョウの幼虫、ヒメマイガイ、ホウネンエビに似たエビ、オケラなどを見つけた。
生活クラブ生協の鈴木礼子理事は「飯島町は先駆的に自然共生農業に取り組んでいる。顔の見える交流、すばらしい自然環境を実感したい」と話していた。 -
ポンプ操法の県大会で5位入賞
第47回県消防ポンプ操法大会は24日に千曲市で開き、小型ポンプ操法の部で上伊那代表の宮田村消防団第3分団第5部(大原区)が5位に入賞した。多少のミスがあり優勝には届かなかったが、「また来年以降の目標ができた」と胸を張った。
北原貴明主将、指揮者に北原憲明さん、1番員中村宣昭さん、2番員保科靖国さん、3番員山本謙吾さんで臨んだ大会。
ホースが途中で折れて放水時にミス。タイムをロスし、減点もあった。「緊張した部分があったかも。県大会は観客も多く、意識も今までとは違った」と北原主将は振り返る。
それでも最小限のミスに踏みとどまり、基本的な操法技術の高さを思う存分披露した。
会場には宮田村の関係者が多数駆け付けて声援。昨年はポンプ車操法の部で村の代表が入賞しており、2年連続の快挙を喜んだ。
北原主将ら団員は「練習もさんざんやってきたし、悔いはない。また来年頑張りたい」と話していた。 -
1学期終業式
26日から夏休みを迎える伊那北小学校で25日、終業式があった。たくさんの荷物を下げたり、虫かごを抱えたりした児童たちは、夏休みや通知表の話題を交わしつつ、1学期最後の学校を後にした。
終業式で笠原富重校長は「あいさつがよくできるようになってきて、地域の人からもそうした声をかけてもらうようになった」と児童たちの1学期を振り返った。
午後は帰りの会を終えたクラスから順に帰宅。校門には、たくさんの荷物を抱えた我が子を車で出迎える保護者の姿も多く見られた。
伊那市はこの日、富県小学校でも終業式が行われた。上伊那の小学校の終業式のピークは、今週中ごろだという。 -
南箕輪村子ども安全パトロール出発式
郵便配達の時、登下校児童の安全に気を配る「こども安全パトロール」の出発式が25日、南箕輪村郵便局で行われた。村のイメージキャラクターまっくんと"子どもの安全見守り中"と書かれた黄色のステッカーを貼った郵便バイクに乗った職員たちが、防犯への役割を再認識し、配達に出発した=写真。
物騒な事件が多い中同郵便局は、地域の依頼により配達地域の一部である西箕輪地区で、すでに登下校中児童の安全配慮活動を始めているが「村内小学校児童に対しても郵便局が協力して防犯に務めていこう」と、村青少年育成会議などと話し合いを進め、今後は村内全域でも活動していくことになった。
今回新たに、ステッカーも作成。配達車両全てに貼り、防犯啓発を呼びかける。
大沼悟局長は「公の仕事に携わる我々だからこそできること。地域と共に、子どもたちが安心して成長できる環境づくりに務めたい」と語った。 -
リンゴオーナー開園祭
自分が気に入ったリンゴの木のオーナーとして収穫を体験する、上伊那農業協同組合のリンゴオーナー制度の開園祭が24日、伊那市や南箕輪村、箕輪町などの各リンゴ園で行われた。県内外から多くの参加者が訪れ、木を真剣に品定めしつつ、オーナーとなる木に名札をつるした。
収穫体験を通して、信州リンゴや農業への理解を深めてもらおう窶狽ニ、JA上伊那が行っているこの制度。申し込みのほとんどは、インターネットや新聞広告、知人を通して制度を知った県外者だという。
伊那市西箕輪の原農園も、この日開園祭を迎えた。園主の原伊一さんは「安全で安心な農産物の収穫を消費者に体験してほしい」と、今年から木の貸し出しを始めた。オーナーには東海地方や関東地方などから13件の申し込みがあった。オーナーの一人、静岡県の落合清さんは、この制度のの常連。今年は違った園も見てみたい窶狽ニ、原さんの農園に申し込んだ。孫を連れて訪れる収穫が、何よりの楽しみだという。
収穫は11月ころ。 -
伊那立教会設立
立教大学の卒業生でつくる「伊那立教会」が23日、設立した。設立総会に加え「新時代の伊那谷観光」をテーマにしたシンポジウムなどがあった。
伊那立教会は会員の親ぼくを図り、伊那地域の振興と母校の発展に寄与する目的。会員は約50人。
設立総会で、会則や本年度事業などを協議。会長に田中信也さん=伊那市=を選出。事業計画ではホームページの作成、六大学野球の観戦、地域貢献活動のごみ拾いなどを決めた。
欠席した会長に代わり、北原亘さんは「一杯飲みながら、交流を深め、地区の発展に尽くしていただきたい」とあいさつした。
総会に先立ち、群馬県草津町の中沢敬町長の基調講演「ブランド&ブランド エクステンション窶箔`統の温泉地ブランドに磨き」、シンポジウムがあった。
シンポジウムに、中沢町長、飯島町在住の映画監督・後藤俊夫さん、伊那市の白鳥孝収入役、立教大学観光学部の溝尾良隆教授をパネリストに迎え、権兵衛トンネル開通や高遠町・長谷村との合併を控えて、今後の地域のあり方を探った。
後藤監督は「権兵衛トンネル開通で打撃を受けると危ぐする。住民で語り合う重要な時期」とし、文化面から「上伊那は人形など芸能が盛んであることが特徴。文化に力を入れることは、地元PRに欠かせない」と提言。
そのほか▽戦略的に使える統計を取り、将来につなげる▽まず地域住民が地元を知り、誇りを持つ▽広域観光ルートを構築する窶狽ネども挙がった。 -
水道使用量の検針データを消去
4830軒分の検針データを消去
伊那市は25日、7月納期分の上下水道使用水量の検針データを一部消去した、と市議会全員協議会で報告した。操作手順の誤りと見られ、4830軒に対して「おわびとお知らせ」を郵送。今後、データの管理や保管方法の改善を図る。
消去したのは荒井、川北、上牧、貝沼、下殿島など14地区の1万4893軒(事業所含む)。そのうち検針端末機のチップに1万63軒が残っていた。システム会社によると、異常はなかったという。データをMOに入れ、上伊那情報センターに持ち込んでいるが、MO1枚を繰り返し使っており、庁舎内にある水道料金情報管理コンピューターからMOに複写する際に消去したか、MOから古いデータを上書きしたかの可能性があるのではないかとみる。
7月納期は5、6月の検針分で、利用者には前月分と同じ料金を請求。使用料の差は、次回の9月分で調整する。
市水道部上水道課は、システムの見直しを含めて原因を追求するほか、バックアップ用のMOを持ち、データを確保するなどの改善策をとる。 -
ガールスカウト交流会
伊那市や南箕輪村などの年長園児縲恪mZ生、約30人が活動するガールスカウト長野第26団は23、24日、長谷村の非持交流施設などで1泊2日の交流会を開いた。
活動内容に応じて毎年さまざまなバッジが贈られるガールスカウトは、各団ごとにその年の活動を決めて行動する。今年度26団は、水に関する取り組みに対して贈られる"ウォーターバッジ"の取得を目指そうと決めた。そのため今回は、美和ダムの水調査などを目的とした交流会を企画した。
1日目は断層の境目である中央構造線露頭などを見学した後、施設に戻り夕食準備に取りかかった。栄養バランスなども考慮した牛丼やすまし汁、温野菜サラダなどを、夕飯作り担当の子どもたちが分担して調理。野菜の切り方や手順などをリーダーから教わりつつ、協力して夕飯づくりに励み、一層絆を深めていた。 -
みのわ祭りPRキャンペーン
箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭り(30日)の開催まで1週間と迫り、祭り実行委員会の広報宣伝部会は23、24日、祭りのPRキャンペーンをジャスコ箕輪店の入り口付近で行った。町内のダンスサークルがワクワクダンシングを披露して祭りへの参加を呼びかけた。
PRキャンペーンは、祭りムードを盛り上げ、町内外から多くの人に祭りに来てもらおうと毎年行っている。
買物客が多くなる夕方に、町内ダンスサークルのインストラクターらがワクワクダンシングの曲に合わせて切れのある動きで息の合ったダンスを披露。子どもたちも参加して元気な踊りを見せた。
部会員が買物客らに祭りのチラシとうちわを配り、「みのわ祭りに来てください」と呼び掛けた。 -
大泉地区社協「日の出会」と南箕輪中の生徒が交流
南箕輪村地区社会福祉協議会の「日の出会」はこのほど、昨年交流のあった南箕輪中学校の2年生を大泉第2公民館に招待し、七夕飾りを作ったり会食をして交流した。
南箕輪中の昨年度の1年2組(藤本この美教諭)が、総合的な学習で「お年寄りの役に立とう」と、社協まつりのために手作りの景品を作った。11月に日の出会の招待を受け、そのお礼に12月には1年2組が日の出会を招待しサンドウィッチとシチューをふるまうなどして交流した。
2学年への進級でクラス替えがあり総合の学習は終わったが、招待を受けて元1年2組の生徒を中心に2年生が公民館を訪れた。お年寄りと一緒に七夕飾りを作り、短冊に願い事を書いて2本の竹に飾りつけたあと、日の出会のボランティアが昼食に用意したカレーライスとサラダを皆でおいしく味わった。
「また一緒に交流して仲を深めたいと思って来た。七夕のことを話したり楽しい」と元1年2組の池田菜津美さん。藤本教諭は、「学習は去年で終わったが、引き続き自然な形で交流ができ、学習が生きている」と交流を喜んでいた。 -
西天に枝の不法投棄
南箕輪村神子柴の西天竜幹線水路31分水の取水口に18日、高木の枝が不法投棄されているのを水利組合員が発見し、西天竜土地改良区に連絡があった。
不法投棄された枝は長さ約1・5メートルあり、組合員が約3時間かけて撤去し取水口を確保した。撤去した一部だけでも枝は7、8本もある。組合員によると「今回は量があまりにも多く、大きな枝が分水の中間に留まった。昨年も同時期に取水口に絡まることが何回かあった」という。
西天幹線水路は岡谷市川岸地区から伊那市まで延長26キロ、高さ1・5メートルの防護柵がある。西天竜土地改良区によると、不法投棄は日常茶飯事で、ペットボトルや空き缶などは毎日のようにある。犬、猫、布団などのほか生活雑排水をビニール袋に入れて捨てるケースもあり、近ごろは紙おむつが頻繁に投げ入れられているという。
西天は農業用水で、分水に不法投棄されたごみが絡むと水が流れないという。
西天竜土地改良区の有賀正理事長は、「不法投棄は本当に悲しいこと。常識をもってやめてほしい」と話している。 -
南箕輪村がポンプ第1部で3位
05年度長野県消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会は24日、千曲市であった。上伊那代表としてポンプ第1部(ポンプ車操法の部)に出場した南箕輪村は、見事3位で入賞を果たした。
村から出場したのは第3分団第1部(田畑)。県大会へは01年に第3分団がポンプ車操法の部に出場し県優勝して以来4年ぶりだった。
猛暑の中での大会だったが選手は健闘。「少しミスもあって選手は満足はしていないかもしれないが、3位入賞でいい成績。来年に向けてまた新たな目標ができた」と、堀本部長は話している。 -
長谷村農業委員会
長谷村役場で22日、今年度初めての農業委員会が開かれ、これからの活動を確認したほか、会長に非持の有賀肇氏を選出した。
同委員会は、村集落営農協議会の方向性や農業基盤整備、担い手育成、長谷村の特色を生かした農業経営方式などの確立を目指し、村内農業基盤強化と存続に努めていく。
宮下村長は「長谷村は基盤整備がほぼ終了し、次の農業のあり方を考える時期にきている。次世代へどのように引き継いでいくか課題はあるものの、共同体の中で、大型機械導入が可能となってきており、農業への過剰投資が改善しつつある。一方販売面は、道の駅などが賑わいを見せる反面、長谷の顔が見える販売物の取り扱いが少ないため、村らしい特産品づくりも模索していきたい」と話した。