-
選挙啓発ポスター入賞作品
小中学生を対象にした伊那市の明るい選挙啓発ポスターコンクールの審査が3日に行われ、入賞作品が決まりました。
中学校の部では、最優秀賞に高遠中学校1年の石川穏也君の作品が、優秀賞には同じく高遠中学校2年の島尻玲叶さんの作品が選ばれました。
中学校の部には、高遠中学校から3点の応募がありました。
小学校の部では、最優秀賞に西箕輪小学校5年の近藤勇之祐君の作品が、優秀賞には同じく西箕輪小学校6年の山本千陽君の作品が選ばれました。
小学校の部には、市内8校から85点の応募がありました。
入賞した作品は、県の審査会に提出されることになっています。 -
地域福祉支援計画 意見交換
県が策定を進める地域福祉支援計画についての意見交換会が4日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
意見交換会には上伊那8市町村の担当者ら20人が出席しました。
長野県は、暮らしを支え合う地域共生社会の実現を目指して、地域福祉支援計画を今年度新たに策定する予定です。
計画に意見を反映していこうと8月から県内10圏域で意見交換会を開いています。
出席者からは「障がい者が地域に溶け込んで暮らせるように支援をしてもらいたい」
「社協やケアマネジャーなどが集まり、顔が見える機会を増やしてもらいたい」などの意見が出ました。
県の地域福祉支援計画の案は来年1月をめどにまとまり、パブリックコメントを募集して、今年度中に策定する予定です。
-
南中有賀君 全中3位を報告
8月に開かれた、全国中学校体育大会の陸上競技・男子棒高跳びで3位に入賞した南箕輪中学校3年の有賀玄太君が、3日に役場を訪れ、唐木一直村長に結果を報告しました。
この日は有賀君と教諭らが役場を訪れ、全国大会3位入賞を報告しました。
岡山県岡山市で開かれた全国中学校体育大会陸上競技の棒高跳びで、1位の4メートル40センチ、2位の4メートル30センチに次いで、有賀君は4メートル20センチの自己記録の跳躍を見せ、3位入賞を果たしました。
県大会では思うような結果が出ず悔しい思いをしたということですが「悔しさを力に変えられた」と有賀君は話していました。
有賀君は「大きい大会で3位という結果を残すことができてとても嬉しかった。支えてくれたみんなのおかげです」と話していました。
唐木村長は「新聞で結果を見て本当に嬉しかった。高校に行っても競技を続けて、さらに上位を目指してください」と話していました。 -
暴風雨に備え早めの下校
非常に強い台風21号の影響で、4日午後4時現在、伊那地域には暴風・大雨警報と雷・洪水注意報が発令されています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の小中・高校では、台風に備え授業を早めに切り上げる対応をとりました。
台風21号の影響で、伊那地域では午後3時頃から強い雨が降り始め、時折強い風が吹きました。
南箕輪村の南箕輪小学校では、昼過ぎに授業を切り上げ、児童らが下校しました。
浦山哲雄教頭は「夕方からひどくなると聞いたので下校時間を昼過ぎにした。無事に家に帰ってもらいたい」と話していました。
伊那市、箕輪町、南箕輪村の教育委員会によると、すべての小中学校で同様の対応をとったということです。 -
伊那小 恒例のPTAバザー
伊那市の伊那小学校で、恒例のPTAバザーが、3日に行われました。
PTAバザーは、家庭から持ち寄った日用品を安く販売し、学習環境の整備に充てようと、毎年行われています。
タオルや洗剤、おもちゃなど様々な物が並びます。
他に、7つのクラスが総合的な学習の時間に取り組んでいることを活かして商品を販売しました。
このうち、牛乳パックを使った紙づくりに取り組んでいる4年謹組は、コースターやオリジナルのキーホルダーを販売しました。
キーホルダーは、ミキサーで細かくした牛乳パックを寿司やおにぎりなどの形に固めて乾燥させ色付けしたものです。
他にも、地域の16の店舗が飲食やワークショップなどのブースを出しました。
PTAバザー実行委員会では、「多くの人に来ていただき子ども達の商品もすぐに完売した。活動を地域の人に伝えるいい機会になったと思う」と話していました。 -
台風21号 土砂災害に注意
非常に強い台風21号は4日の夕方から夜にかけて上伊那に最も接近する見込みで長野地方気象台では土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。
伊那市西箕輪の果樹農家、笠松悟さんの農園では、りんご「つがる」が収穫期を迎えています。
3日は、台風に備え収穫を急いでいました。
台風21号は、4日の夕方から夜にかけて上伊那に最も接近するとみられています。
4日は、午前中から次第に風が強まり午後からは大雨になる見込みで、南部では1時間に50ミリの非常に激しい雨が予想されています。
4日、正午からの24時間に予想される雨の量は南部で300から400ミリとなっています。
台風の接近に伴い、伊那市・箕輪町・南箕輪村のすべての小中学校で4日の下校時刻を早める対応をとっています。
また、南アルプス林道バスも4日の午前10時北沢峠発の便から当面の間、運休にするということです。
長野地方気象台では、土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。 -
白鳥政徳町長 正式に出馬表明
箕輪町の白鳥政徳町長は、任期満了に伴い、11月に行われる町長選に立候補し2期目を目指すことを3日、正式に表明しました。
3日開会した町議会9月定例会の開会のあいさつで表明しました。
白鳥町長は「向こう4年間、町政に取り組む覚悟をかため、11月の箕輪町長選挙に再度、立候補することを決意した」と述べました。
また、白鳥町長は「おおむね順調に町政運営を進めることができた」と4年間を振り返り、「豊かさや幸せを実感できるまちづくりに全力をつくしたい」と話しました。
政策については地域や現場の声を聞いてとりまとめ、後日公表するとしています。
白鳥町長は、昭和29年8月17日生まれで、現在64歳です。
県立病院機構本部事務局長や松本地方事務所長などを務めたのち2014年の町長選に初めて立候補し、新人同士の一騎打ちを制して初当選しました。
箕輪町長選挙は11月13日告示、18日に投開票の日程で行われます。
町長選にはこれまで立候補を表明している人は他にいません。
-
井月俳句大会 最高賞に山本さん
第五回千両千両井月さんまつりに合わせて、信州伊那井月俳句大会が2日に開かれ、最高賞に福岡県の山本則男さんの作品が選ばれました。
2日は、伊那市のいなっせで表彰式が行われました。
最高賞の井月俳句大賞には、福岡県の山本則男さんの作品【胡桃割る 信濃の音と おもひつつ】が選ばれました。
山本さんの作品は、硬いクルミを割る音を信濃の特徴と捉えたことや、おもいつつと現在進行形となっていることなどが評価されました。
今年は、高校・一般の部に357人から1,604句が、小中学校の部に5,103人から1人1句ずつが寄せられました。
表彰式では、小中学校の部で特選に選ばれた50人にも表彰状が贈られました。 -
元高校教諭が高校再編について要望
長野県教育委員会は10月中旬を目途に上伊那の高校再編案をまとめる方針を示しています。
これを受け、県高等学校退職教職員協議会上伊那支部は、スケジュールの見直しなどを求めるアピール文を、3日の会議で採択しました。
3日は、上伊那支部の幹事会が伊那市の創造館で開かれました。
県立高校の第2期高校再編に向け上伊那広域連合から委嘱された委員でつくる「上伊那地域の高校の将来像を考える協議会」では、再編案について検討をしています。
県教委は、「高校改革実施方針」を9月中に策定する予定です。
その方針に基づき協議会が再編案を示し、県教委が10月中旬には上伊那の案をまとめるとしています。
アピール文は、方針が示されてから1か月という期間では短いとして、スケジュールの見直しを要望する他、少人数学級編成の導入を求めています。
今後は、上伊那支部は先月発足した「高校再編を考える上伊那の会」と共に、協議会に働きかけていくことにしています。 -
猛毒カエンタケ 鳩吹公園で見つかる
極めて強い毒性を持ち、触れることさえ危険とされているキノコ「カエンタケ」が3日、伊那市の鳩吹公園で見つかりました。
カエンタケが見つかったのは、鳩吹公園の南側です。
朝、公園を管理する振興公社の職員が見つけました。
この場所では、4年ほど前から毎年この時期に見かけるようになり、振興公社では見回りをしていました。
カエンタケは、初夏から秋にかけて発生する強い毒性のキノコで、食べると死亡率が高く、触れただけで皮膚が炎症を起こすとされています。
元信州大学農学部の教授で自然科学に詳しい伊那市西町の建石繁明さんは、「猛毒のキノコなので、万が一見つけても絶対にさわらないで欲しい」と話します。
振興公社では、対策としてこの付近をガスバーナーで焼き、殺菌のために石灰を撒いたということです。
-
伊那西小「森の水車」修復
伊那市の伊那西地区の住民有志は、かつて伊那西小学校で使われていた「森の水車」の修復作業を1日行いました。
1日は住民有志で作る「伊那西地区を盛り上げる会 Wassai」のメンバーおよそ20人が参加し、水車の修復作業や周辺の草刈りをしました。
「森の水車」は、昭和43年に造られました。
学校では一年に一度「林間水車を回す日」を設け、プールから水をひいて水車を回し、そば引きなどをしていました。
しかし、老朽化のため平成5年にこの行事が途絶えていました。
Wassaiでは、使われていない水車を活用し、伊那西地域の活性化につなげようと、今回修復することにしました。
26日には伊那西小学校の全校児童を集め水車を回すということです。
-
二十二夜尊大祭 安産などを祈願
安産や家内安全を祈願する「二十二夜尊大祭」が、1日に伊那市山寺の丸山公園で行われました。
二十二夜尊大祭は、毎年旧暦の7月22日に行われています。
月の出が1年で最も遅いとされるこの日に願をかけると、願いが叶うと言われている月待ちの行事です。
家内安全や良縁成就などの他に、短くなったロウソクを持ち帰り陣痛が始まったら火をつけると、ロウソクが燃え尽きるまでに分娩が終わると言われていることから、安産を祈願する人も多くいます。
訪れた人達は、二十二夜尊の碑の前で手を合わせていました。
会場では、恒例の福引きが行われ、家族連れなどで賑わいました。 -
町民ゴルフ大会 義援金届ける
8月19日に開かれた箕輪町町民ゴルフ大会の実行委員会は、西日本豪雨の義援金を、町役場に29日に届けました。
山口健雄実行委員長が役場を訪れ、白鳥政徳町長に、義援金3万5,785円を手渡しました。
町民ゴルフ大会は、8月19日に伊那市内で開かれ、222人が参加したという事です。
表彰式の会場に募金箱を設置し寄付を呼び掛けたという事です。
義援金は町役場から日本赤十字社を通じて被災地に届けられます。
-
大地震を想定し総合防災訓練
大地震を想定した総合防災訓練が、伊那市、箕輪町、南箕輪村で、2日に行われました。
午前7時、伊那市では、伊那谷断層帯を震源とする震度7の強い揺れが発生したとの想定で訓練が始まりました。
今年は西箕輪中学校・小学校を主会場に訓練が行われ、地域住民のほか地元の小中学生や保育園児など約1,000人が参加しました。
住民は常会や区ごと安否確認をし、西箕輪中学校体育館へと避難しました。
伊那市では、今回初めて避難所開設キットの試作品を作りました。西箕輪の7つの各区に配布されていて、住民らは、キットに入っている手順書に従って体育館の中に避難所を開設していました。
ほかに、ドローンによる空撮訓練も初めて行われました。
上空50メートルから市内の俯瞰映像を撮影し、災害時は被災状況の確認に使用されます。
箕輪町でも震度7の地震が発生したとの想定で訓練が行われました。
発災後住民らは、事前に全戸配布された安否確認カードを自宅玄関に貼り、避難所へと向かいます。カードには、無事かどうか、避難できたのかどうかなどの安否情報を記載します。
木下区の避難所となっている箕輪進修高校には住民約430人が避難しました。
ここでは、高齢者や病気の人を施設に移送する訓練などもおこなわれました。
南箕輪村では大泉区で避難所に一泊する宿泊訓練が、昨夜から今朝にかけて行われました。
会場の西部地区館には区民56人が集まり、日赤奉仕団や自主防災会のメンバーが炊き出しを行いました。
午後9時半には就寝の時間となり、それぞれが持参した寝袋や毛布を使って睡眠をとりました。
各自治体では、住民が主体となって災害時に対応できる体制をつくり、地域防災力の向上を図っていきたいとしています。
-
老松場1号墳は「前方後円墳」
関西大学と伊那市教育委員会が調査を進めている伊那市東春近の老松場古墳群の1号墳が前方後円墳であることがわかりました。
前方後円墳は、上伊那では2例目です。
1日は調査にあたった関西大学文学部考古学研究室の学生や教授らが、集まった地域住民に先月行った調査の結果を説明しました。
1号墳で調査を行ったところ、表面に石を敷き詰める「葺石」の装飾が施されていることがわかりました。
古墳のくびれ部では、葺石の敷き詰め方が曲線の部分と直線の部分で交わっています。
これまで前方後方墳の可能性が残っていましたが、この敷き詰め方の形から、「前方後円墳である」としています。
前方後円墳は上伊那では2例目、時代は南信最古の可能性が高いとしています。
また、石は、丸い形から「河原の石」だとしています。
今後の調査では石の種類や、墓穴の規模などについて調べるということです。
伊那市教育委員会では、いずれこの場所を古墳の学習ができる公園にしていきたいとしています。
-
フェンシング全国大会で入賞
8月に愛媛県で開かれた第4回全国小学生フェンシング選手権大会で、箕輪中部小6年の小池悠太郎君が3位、箕輪北小4年の有賀姫夏さんが8位に入賞しました。
8月31日は小池君と有賀さんが町役場を訪れ、白鳥政徳町長に入賞を報告しました。
箕輪中部小学校6年の小池君は全国から130人が出場した5・6年生男子の部フルーレで3位入賞しました。
小学生の全国大会でのベスト4入りは県内で過去最高成績です。
小池君は、来年ドイツで行われる国際大会に日本代表として出場します。
箕輪北小学校4年の有賀さんは、33人が出場した3.4年生女子の部フルーレで8位に入賞しました。
白鳥町長は「これからの活躍に期待しています」と話していました。
-
高遠城下まつり 郷土芸能を披露
伊那市高遠町の高遠城下まつりが1日中心商店街で行われ、訪れた人たちでにぎわいました。
ステージが設けられたイベント広場では、郷土芸能などが披露されました。
オープニングでは、高遠中学校の3年生約50人が高遠太鼓を打ち鳴らしました。
また、高遠北小学校と高遠小学校の児童が、武田信玄の五男・仁科五郎と織田軍との戦いを表現した舞「孤軍高遠城」を披露しました。
高遠城下まつりは、旧高遠町時代から続く地域の夏祭りで、前身の絵島まつりから数えて今回で49回目となります。
中心部を通る国道361号は歩行者天国となり、地域住民による屋台が出店され賑わっていました。
-
小学生が鹿嶺高原でキャンプ
小学生が一泊二日のキャンプを通して様々な事を体験する「限界突破サバイバル2018」が、1日と2日の二日間、伊那市長谷の鹿嶺高原で行われています。
伊那市を中心に小学1年生から6年生まで61人が参加し、鹿嶺高原で秘密基地づくりに挑戦しました。
これは、伊那青年会議所の青少年育成事業の一環で行われたものです。
子ども達は、7つの班にわかれ、段ボールで基地を組み立てていきました。
最初に壁を作るグループや梁から作るグループなど、知恵を出し合いながら自分たちの基地を作っていきます。
子ども達は、今夜鹿嶺高原にテントを張って宿泊する事になっています。
夕食は全員でカレーを作り、秘密基地の中で食べるという事です。
-
高遠高校の文化祭「兜陵祭」
伊那市高遠町の高遠高校の文化祭、兜陵祭が、1日と2日の2日間の日程で行われています。
今年のテーマは、「さわげ!~田舎で後悔を残せない~」です。
初日の1日は、体育館でクラスごとの発表が行われたほか、2日の決勝を前に腕相撲大会の予選が行われました。
力自慢の14人が熱戦を繰り広げ、会場からは声援が送られていました。
今年の文化祭では、全校生徒が一緒に作業する機会を設けたという事です。
生徒玄関前の門柱には、全校生徒約320人全員の手形とともにイニシャルが描かれた看板が設置されました。
兜陵祭は2日までで、一般公開は午前10時から午後3時までとなっています。
-
保育園児と消防団が合同防災訓練
9月1日の防災の日を前に南箕輪村の南原保育園で31日消防団と合同の防災訓練が行われました。
訓練は地震が発生し隣にある神社から火が出たとの想定で行われました。
地震発生の放送が流れると防災頭巾をかぶった園児らは机の下に
入り身の安全を確保していました。
火が出たとの通報で保育園となりのグランドへ避難しました。
しばらくすると消防団が駆け付け園児らは消火活動の様子を見学しました。
保育士は「訓練のあいだは話をせずしっかり放送を聞いたり
机の下に入ることができた。」と話していました。
帰りの時間には保護者への引き渡し訓練も行われたということです。 -
LGBT性的少数者に理解を
LGBT性的少数者の人権保護と認知教育の充実を求める請願書を伊那市議会に提出している伊那市の当事者らが31日、伊那市議会総務文教委員会協議会でその理解の必要性を訴えました。
31日は請願を審議する総務文教委員会の委員がLGBTへの
理解を深めようと請願書を提出した当事者から話を聞きました。
この当事者は体は男性ですが心は女性のLGBTです。
子どもの頃からそのことで悩み相談する人もいなかったことから
自殺も考えたことがあるということです。
成人してから性同一性障害という言葉を知り同じ悩みをもつ人が
いることを知りましたが、「社会では根強い偏見が残っていることから本当のことを誰にも言えず生きている人が多い」と話していました。
その差別と偏見を無くそうと請願では小中学校でのLGBT教育の充実の実現や自治体での悩み相談窓口の設置、同性パートナーシップ制度の導入を求めています。
同性パートナーシップは同性のカップルを婚姻関係と自治体が認めるもので法律上の効果はありませんが差別や偏見がなくなることを目的としています。
市議会総務文教委員会の唐澤稔委員長は「LGBTで困っている人が
多いという現実が分かった。
委員全員で理解を深め慎重に考えていきたい。」と話していました。 -
7月有効求人倍率1.64倍
上伊那の7月の月間有効求人倍率は1.64倍で前の月を0.1ポイント上回りました。
月間有効求人数は4307人、月間有効求職者数は2619人で
7月の月間有効求人倍率は1.64倍でした。
雇用情勢についてハローワーク伊那では「堅調に推移している」として前の月の判断を据え置いています。
-
水稲の作柄概況 南信は「やや良」
関東農政局は今年度の水稲の8月15日現在の作柄概況を31日発表しました。
それによりますと南信は「やや良」となっています。
県内の作柄概況、田植え最盛期は苗の生育がおおむね順調で平年に比べて1日早くなっています。
出穂最盛期は6月下旬以降高温多照により生育が進んだことから
平年に比べて4日早くなりました。
全もみ数は「平年並み」登熟は「やや良」と見込んでいます。
今年度の県内全域の水稲の作柄は生育期間を通じておおむね天候に恵まれたことから「やや良」が見込まれるとしています。
-
輸出向け稲作を小泉氏が視察
国は農産物の輸出を行う生産者を支援する「グローバル・ファーマーズ・プロジェクト(GFP)」を31日からスタートさせました。
31日は自民党の小泉進次郎農産物輸出促進対策委員長が伊那市を訪れました。
長谷で輸出用の米を育てる出口友洋さんがプロジェクト登録第一号の署名を行いました。
伊那市長谷中尾の水田です。
31日はハワイやマレーシアに向け輸出する米を生産するWakka AGRIの出口社長がプロジェクト登録の署名を行いました。
この会社では、伊那市長谷の休耕田で胚芽の量が多い門外不出とされるカミアカリという品種の米を栽培しています。
今年は長谷の5ヘクタールで栽培していて、収量は10トンほどを見込んでいるという事です。
日本の農産物の輸出額は世界第60位で国では新たな農業振興策として海外への販売を展開したいと考えています。
プロジェクトでは、輸出を目指す農家の横のつながりを作る他、農薬規制などの情報提供や、買い手のマッチングなどに対し継続的な支援を行うとしています。
また、午後には伊那市のJA上伊那本所でこれからの農業について話をしました。
会場には農家や農業団体の関係者などおよそ350人余りが集まりました。
小泉委員長は「どんなに時代が進歩をしても食や農業の大切さは変わらない。農産物の輸出など新たな時代を見据えた農業にチャレンジしてほしい」と話してしていました。
-
箕輪町キャリア教育フォーラム
箕輪町のキャリア教育の推進について考える5回目のフォーラムが30日町文化センターで開かれました。
フォーラムは町教育委員会や町内の事業所でつくる「キャリア教育推進協議会」が開いているもので、町内の小中学生が学習の成果などを発表しました。
5月に職場体験をした箕輪中学校の2年生は、仕事を通して感じた事を劇にして発表しました。
生徒達は、「積極的に挨拶する事が大切だ」、「思った事を口に出し、コミュニケーションをとる事が必要だ」などと発表していました。
箕輪西小学校の4年生はふるさとについて学習していて、地域の農家や工場などを見学しました。
箕輪中部小学校の特別支援学級の児童は近くの農家の協力で梅の収穫体験や加工品づくりを行いました。
唐澤義雄教育長は「それぞれ活動内容は違うが思いが伝わってきました。自分たちの経験を後輩に伝え、キャリア教育の積み上げをしてください」と挨拶しました。
また、中学生と事業所の意見交換会では職場体験を通じて感じた事や仕事のやりがい、将来町内で働きたいかなどについて話し合いました。
箕輪町では毎年中学2年生が職場体験学習を行っていて、今年度は85の事業所が受け入れたということです。
-
高校再編 同窓会から聴取
県立高校の第2期再編に向けて、上伊那地域の高校の将来像を考える協議会は、各高校の同窓会から意見の聞き取りを始めました。
初日の30日は、上伊那農業高校同窓会から意見を聞きました。
松澤嶛同窓会長は、「他地域で再編統合した学校の状況などを見て、どういう成果や運営が見込めるか検証する必要がある」と話していました。
県は、上伊那の中学校卒業者数について、2017年度の1,856人に対して、2030年度には20%減の1,494人になると予測しています。
また、農業、工業、商業の各専門学科が分散していて、今後の少子化が進行する中で、学科の一層の小規模化が危惧される状況にあるとしています。
同窓会への意見の聞き取りは31日に3校行われ、残りの4校は9月3日と4日に実施されます。
4日には、上伊那地区高等学校長会からも話を聞くことになっています。
今回出された意見は、9月27日に開かれる第3回協議会で示されることになっています。 -
防災週間 伊那署で訓練
伊那警察署は、震度6強の地震が発生したとの想定で、防災訓練を30日に行いました。
午前6時30分、およそ100人の署員が伊那署に集まり訓練が行われました。
信号機が使えなくなった場合に行う交通整理の手信号を確認しました。
夜間、屋外で活動するときに使うバルーンライトの点灯方法を確認しました。
また倒木などの際に使用するチェーンソーを使って丸太を切りました。
県内の各警察署は、8月30日から9月5日までの防災週間中に対応訓練を行っています。
伊那署では、31日と9月3日4日に別の内容の訓練を行う予定です。 -
鯉淵学園の学生が研修
伊那市・JA上伊那と新規就農協力の協定を結んでいる茨城県水戸市の鯉淵学園の学生は、きのうから3日間の日程で伊那市を訪れ、農業研修を行っています。
2日目のこの日は、1年生を中心に20人が、富県の農事組合法人南福地ファームのキャベツ畑で草取りを行いました。
伊那市とJA上伊那、鯉淵学園は、新規就農協力の協定を平成25年に締結しています。
平成27年から毎年、南福地ファームが農業研修で学生を受け入れています。
学生の中には、ベトナムや台湾から来ている留学生の姿もありました。
南福地ファームでは「苦労しないと美味しい野菜は作れないことや、消費者の立場になって栽培しているという思いを知ってもらいたい」と話していました。
鯉淵学園の学生は31日まで伊那市に滞在する予定です。
-
ドローン物流実証実験 始動
交通弱者が遠隔で容易に買い物ができる社会環境の構築を目指す、国内の自治体としては初となる無人機・ドローンを使った物流の実証実験が、伊那市で始まります。
30日は、実証実験を行う、伊那市、通信大手のKDDI、地図情報サービスのゼンリンの3者による共同記者会見が開かれました。
天竜川や三峰川の上空に飛行ルートを構築し、大型のドローンが中心市街地から中山間地まで商品を運びます。
人が操作するのではなくプログラミングにより自動的にフライトさせます。
中山間地の拠点施設で荷物を小分けし、そこから各集落の公民館などにドローンで運び、最終的にはボランティアが民家まで届けるという仕組みです。
交通弱者が容易に買い物できる社会環境の構築を目指します。
会見には実証実験に参加する地元企業も出席しました。
注文や決済は伊那ケーブルテレビのシステムを使い、商品は、株式会社ニシザワや中心商店街などの店舗が提供します。
実証実験は3年間の計画で、事業費はおよそ2億3,500万円、国の地方創生推進交付金を活用するなどして伊那市の実質的負担は5%ほどということです。
伊那市では、地元製造業者にも離発着させるドローンポートのシステム構築などでの参画を呼び掛けていて、地域経済へ波及させたいとしています。
このドローンを使った物流の実証実験は、国内の地方自治体としては伊那市が初となります。
2021年度をめどに、仕組みを整え実用化を目指します。
-
宮原 達明さん「祈りの里」出版
伊那市手良の農家、宮原達明さんは地元の信仰や伝統行事などをまとめた書籍「祈りの里」を出版しました。
27日は、伊那市のてらとぴあで会見を開きました。
宮原さんは、漂泊の俳人井月の日記についてと農業にまつわる伊那の伝統行事についての2冊を、これまでに出版しています。
今回、出版した「祈りの里」は、信仰や伝統行事などを継承し、それを通じて地域の絆を大切にしている地元、手良集落を紹介したということです。
手良の蟹沢集落や米垣外集落などに残る庚申や念仏講、伝統行事などを取材しまとめました。
地区にある石仏も紹介されていて、宮原さんは、「蟹沢集落だけで300にものぼる石仏があり、今でも地域の人たちに大切に守られている」と話していました。
宮原さんは「これからの地域の在り方について考えるための一助になればうれしい」と話していました。
本は市内の書店で税別1500円で販売されています。