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劇団「歩」26・27日に公演
箕輪町文化センター付属、劇団「歩」の公演「曠野に在りて」が今月26日と27日に開かれます。
22日は箕輪町文化センターで団員らが通し稽古を行いました。
公演、「曠野に在りて」は、宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」などをもとに、作られた舞台です。
ステージは電車の寝台をイメージして作られ、そこに偶然乗り合わせた人たちが、互いの生き方に同調したり、批判したりしながら、物語が進んでいきます。
今回の公演には、劇団「歩」ほか、伊那舞台や南信協同のほか、高校生の演劇部などからも出演しています。
劇団「歩」では、「いろいろな人の人間群像を描いた作品。次から次に台詞がとびかうので、理屈ではなく、直感を大切にして見てもらいたい。」と話しています。
劇団「歩」の公演「曠野に在りて」は、26日と27日に箕輪町文化センターで開かれ、入場料は大人1000円、高校生以下500円となっています。 -
最高気温14.2度 今年一番の暖かさ
22日の伊那地域の最高気温は14.2度と、今年一番の暖かさとなりました。
伊那市西町では、梅のつぼみが少しずつ開き始めていました。
長野地方気象台によりますと22日の伊那地域は、午後3時頃に最高気温14.2度となり、4月上旬並みの暖かさとなりました。
この暖かさは、24日頃まで続く予想です。 -
ロータリー顕彰 北原厚さん
伊那ロータリークラブが長年にわたり地域に貢献した人などに贈るロータリー顕彰。今年は、法華道を整備した北原 厚さんに贈られました。
17日は、伊那ロータリークラブの第51回創立記念例会が開かれ、会員33人が集まりました。
例会で、毎年顕彰式が行われていて、今年で32回目になります。
式では、伊那ロータリークラブの池上 昭雄会長から、伊那市御園の北原厚さんに顕彰が贈られました。
北原さんは、鎌倉時代から使われていたとされ、廃道となっていた古い道、「法華道」を、12年間かけて復元させました。
法華道は、山梨から僧侶が、伊那谷に布教するために使った道とされていて、昭和30年代まで使われていましたが、林道が整備されたことから廃道となっていました。
道は、伊那市長谷から富士見町までの22キロで、北原さんは、高遠町芝(し)平(びら)から、入笠山までの4.5キロを、一人で整備しました。
現在は、トレッキングコースとして人気が集まり、多くの人が訪れるようになりました。
伊那ロータリークラブでは、北原さんの活動について、教育文化に大きな貢献をしたとしています。 -
「ふるさとこよなく」田楽座公演
伊那市富県の歌舞劇団田楽座の公演「ふるさとこよなく」が20日、伊那市の伊那文化会館で行われました。
公演「ふるさとこよなく」は、芝居仕立ての作品と民俗芸能の2部構成で行われました。
1部は、田楽座の公演でおよそ30年ぶりとなる芝居仕立ての作品で、1人のおじいさんの祭りに対する思いを描いています。
おじいさんの語りと共に、新春から冬へと季節を追って人々の暮らしを描き、日本各地の神楽や盆踊りなどが演じられました。
観客が舞台に上がり、一緒に田植えの真似をする場面もあり、会場を沸かせていました。
会場にはおよそ千人が訪れ、公演に見入っていました。
今回の公演は、実行委員会「田楽座を応援するってもんずらの会」が行ったものです。
開演前には、公演を成功させようと、法被姿の会員が入場案内や会場整理などを行いました。
会員は上伊那を中心とした有志およそ50人で、同日は30人ほどがスタッフとして陰から公演を支えていました。 -
インターンシップの成果を発表
企業での長期インターンシップを体験した信州大学大学院農学研究科の学生は22日、その成果を発表しました。
信州大学大学院農学研究科では、国の補助を受け産学連携による実践型人材育成事業、長期インターンシッププログラムを平成18年度から行っていて今年度が最終年度となります。
今年度は伊那市などの企業で7人がインターンシップを行い22日は、このうちの6人が成果を発表しました。
伊那市西春近の伊那食品工業株式会社で研修を行った櫻田匠さんは、農園実習や開発実習などを体験しました。
櫻田さんは「商品を開発する上で一つのことに専門的になるだけでなく、幅広く知識を持っているゼネラリストでなければならないと感じた」と話しました。
また、気づいたら放置せず、すぐ行動すること、どんなことでも楽しんで取り組むことで後にその経験が自分を大きく伸ばしてくれる」とまとめました。
信州大学農学部によると平成18年度からの5年間で12の協力企業で30人がインターシップを行ったということです。 -
職員削減などを盛り込む
市民の視点に立った効率的な行政運営を進める伊那市行政改革審議会は22日、職員を78人削減することなどを盛り込んだ第2次行政改革大綱案を白鳥孝伊那市長に答申しました。
22日は、審議会の飯島尚幸会長が行政改革大綱案を白鳥市長に答申しました。
大綱案は来年度から平成27年度までの5年計画で市民の視点にたった効率的な行政運営の推進を基本方針に質の高いサービス実現のための行政サービスの確立、安定した財政基盤の確立、市民の力を活かした行政運営の推進の3つを基本目標としています。
具体的な取り組みとして81項目をあげていて、職員数を来年度から5年間のうちに78人削減し人件費を抑え組織のスリム化による効率的な運営を図るとしています。
他には、施設命名権、ネーミングライツを導入し700万円の広告収入を確保します。
また、伊那市の景観を維持するため市民と行政が協働して平成25年度を目標に景観行政団体への移行手続を進めます。
これらの、行政改革を進めることで市はおよそ17億6千500万円の効果があるとしています。
白鳥市長は、大綱案に基いてより一層の経費の節減、節約や市民サービスの向上に取り組んでいきたいと話していました。
伊那市では、行政大綱を今年度中に策定し来年度から実施していきたいとしています。 -
伊那市西春近の白山社本殿と上牧の八幡宮本殿が伊那市指定有形文化財に
伊那市教育委員会は22日、伊那市西春近の白山社本殿と上牧の八幡宮本殿を伊那市指定有形文化財とすることを承認しました。
白山社本殿は、この地域で当時活躍していた大工、立川内匠正源冨重が1863年に建てたものです。
立川流直系の建築物として確認できる数少ない神社で、当時の神社建築を知る上で文化財的な価値があるとして指定されることになりました。 -
伊那餃子会毎月22日は餃子の日
伊那地域の飲食店でつくる伊那餃子会は、餃子を広くPRしようと、毎月22日を餃子の日に定めています。
加盟する11店で22日、餃子の日感謝デーが行われました。
伊那餃子会では、毎月22日をつつむの語呂あわせで、餃子の日に定めています。
伊那市境のラーメン店花ぜんでは、通常350円の餃子を220円と、130円割引くサービスを行いました。
花ぜんでは22日、通常の2倍、50人前の餃子を用意しました。
伊那餃子会は、伊那市内の飲食店を中心に11店が加盟しています。
伊那でとれた雑穀アマランサスを餃子の皮に練り込むなど、それぞれの店で材料に地元産の食材を使用することなどにこだわっています。
今年からは新たに、餃子にあう味噌だれを開発しました。
花ぜんでは、お昼時になると客から次々と餃子の注文がはいりました。
伊那餃子会では、餃子の日の普及と伊那の味としての餃子の定着を図りたいとしています。 -
伊那市の西春近北小学校で2分の1成人式
10歳の節目を祝う2分の1成人式が18日、伊那市の西春近北小学校で行われました。
2分の1成人式には、4年生の児童とその保護者などおよそ70人が出席し、節目を祝いました。
2分の1成人式は、両親やお世話になった人への感謝の気持ちを表そうと、行われているものです。
児童を代表して伊藤智美さんは「20歳になったときにどんな大人になりたいかを考え、目標をもって過ごしたい」と話しました。
式では、児童1人ひとりが「素敵な大人になるために」をテーマに「ドレスが似合う大人になりたい」や「バスケット選手になりたい」など、決意を発表しました。
児童らは両親に感謝の気持ちを込め手紙を手渡しました。
ある保護者は「生まれた時の事を思い出した。夢や目標に向かって今できることを精一杯励んでほしい」と話していました。 -
シルバー人材会員作品展
伊那広域シルバー人材センターの会員による作品展示会が、伊那市西町の伊那ワークプラザで開かれています。
会場には、会員100人の作品およそ200点が展示されています。
会員同士の親睦を深めようと毎年行われていて、今年で18回目です。
シルバー人材センターのサークル活動の作品や、個人の趣味の作品で、木彫、写真、書道、編み物などが並びました。
展示会のために作った作品も多く、近作、力作がそろっているということです。
シルバー人材センター会員作品展示会は24日まで、伊那市西町の伊那ワークプラザで開かれています。 -
箕輪町木下で天神様祭 学業成就を祈願
学問の神様に、この1年の学業成就を祈る天神様祭が20日、箕輪町で行われました。
木下区上の段常会にある天神様を祭る社で神事が行われました。
木下区青少年健全育成会は毎年、天神様祭を行っていて、今日は小学生を中心におよそ200人が集まりました。
社には、学問の神様とされる菅原道真を奉っていて、命日の2月25日に合わせ各地で祭りが行われています。
集まった子どもたちは、頭を下げ、学業成就を祈っていました。
育成会の今井幸信会長は「日頃の努力があって、神様に学業成就をお願いしているので、これからも勉強に励んでほしい」と話していました。 -
三石佳代氏県議選出馬表明
伊那市の会社員、三石佳代さんが21日、伊那市荒井の選挙事務所で記者会見を開き、4月の県議選伊那市区に立候補することを表明しました。
伊那市区は定数2に対し、現職の2人が出馬表明していて、選挙戦となる見込みです。
立候補にあたり伊那市高遠町と富士見町をトンネルでつなぐ鉄道の整備や自営業の開店資金として、無利子、保証人不要の融資の実現、またその財源確保のため、議員報酬と公務員給与のカットに取り組みたいとしています。
阿部県政に対しては、「知事選で掲げた公約の方針を変えていなければ、支持したい。」と述べました。
三石さんは茅野市出身で現在34歳。
街づくりについて考える市民グループ、伊那谷再開発研究会の副会長を務めています。
無所属で出馬し、政党からの公認、推薦は受けないとしています。
伊那市区では他に民主党が候補擁立を目指していますが難航しているということです。 -
オペラ「春香」練習はじまる
音楽愛好家のグループ、「手づくりの音楽会」が来年6月に公演を予定している、オペラ「春香」のスタッフなどが決まり、合唱団による本格的な練習がはじまりました。
21日伊那市のいなっせでオペラ「春香」の合唱団による練習がありました。
オペラ「春香」は伊那市の名誉市民、故高木東六さんが、韓国南原市を舞台とした純愛物語を基に作ったものです。
公演に向け手づくりの音楽会が合唱団を募集したところ、上伊那を中心におよそ150人が集まりました。
春香役は、オペラ歌手の永吉伴子さんに決まっていて春香の母親ウォルメは、伊那市東春近の唐澤澄恵さんが務めます。
合唱団は来年6月の本番に向け月1回のペースで練習を重ねていくことになっているほか、関連イベントも計画されています。 -
(株)TBMに展示用のローター設置
本社を宮田村におく株式会社TBMの伊那工場に16日、展示用のローターが設置されました。
16日は、伊那市西箕輪羽広の伊那インター工業団地にあるTBM伊那工場で展示用ローターの除幕式が行われました。
除幕式にはTBMの山田益社長をはじめ、関連会社などからおよそ50人が集まり、展示用ローターの設置を祝いました。
ローターは火力発電に使われる機械で熱エネルギーを回転エネルギーに変える役割を果たします。
TBMでは、ローターの部品で羽根の部分のタービンブレードを製造しています。
展示されたローターは30年ほど実際に使われていたもので、新しい物と交換した際、TBMが譲り受けました。
ローターは、重さおよそ30トン、長さは7メートルで、500度以上の熱に耐えることができるということです。
TBMでは、学生など会社見学に訪れた人たちに自社製品について説明する際、このローターを活用していきたいと話しています。 -
食品衛生シンポジウム
食品の安心安全について考える講演会が17日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
講演会は、伊那食品衛生協会が開いた食品衛生シンポジウムの中で行われたものです。
この日は消費者や製造・流通に係る事業者などおよそ200人が参加しました。
群馬大学教育学部の高橋久仁子教授が「食べ物情報」ウソ・ホントと題し講演しました。
高橋さんは「飲んでやせるとも体脂肪の燃焼を促すとも書いていないのにそう思わせるようなキャッチコピーが増え警戒が必要。宣伝広告文ではなく読むべきは栄養表示」と話しました。
また、「これを食べれば絶対やせるなどと」という話は疑ってみたほうが良いと呼び掛けていました。 -
伊那市民会館で最後のコンサート
伊那市民会館では最後となる伊那市消防団音楽隊によるスーパーファミリーコンサートが20日開かれました。
伊那市消防団音楽隊はこれまで、コンサートや練習を伊那市民会館で行ってきました。
また出初式も毎年ここで行われていて伊那市民会館は消防団とかかわりの深い建物として活用されてきました。
市民会館最後のコンサートでは子どもたちに楽しんでもらおうと、趣向を凝らしたステージが繰り広げられました。
会場には、およそ1000人の観客が集まり、音楽隊の演奏を楽しんでいました。
伊那市消防団音楽隊では今後新しい会場でのコンサートを計画していて、消防団を身近に感じてもらうとともに、その活動をPRしていきたいとしています。 -
伊那小学校4年仁組 感謝状
西天竜幹線用水路の掃除やゴミの不法投棄防止を呼びかける活動を行っている伊那小学校4年仁組の児童に16日、感謝状が贈られました。
この日は、西天の用水路を管理する西天竜土地改良区の平井眞一理事長が伊那小を訪れ、仁組の児童に感謝状を手渡しました。
仁組は、去年8月、農業用水の施設見学で水路にごみが多く捨てられている事を知り、自分達で考えて掃除を行ったほか、不法投棄防止を呼びかけるチラシやポスターを作るなどの活動をしてきました。
平井理事長は、「西天をきれいにしたいという思いを大人になっても持ち続け、広めていってほしい」と話していました。
仁組は、来年度、西天の水を利用して田んぼを作り、米を売ったお金でチラシやポスターを作って、水路上流の箕輪町や辰野町にも配布したいという事です。 -
星と宇宙の教室 小惑星見つける
小惑星探しを体験する星と宇宙の教室「小惑星探査プロジェクト」が伊那市の創造館で19日開かれ、子ども達が新しいと思われる小惑星を発見しました。
これは創造館が伊那市と協力して行っている宇宙教育の一環で、小中学生8人が参加しました。
教室は去年11月に始まり今日が最終回です。
ジャクサ招聘職員で信州大学大学院教授の中島厚さんが指導しました。
小惑星探しは、伊那市高遠町の入笠山にあるジャクサの観測所で、2月1日と2日にしし座の中央辺りを撮影した写真を基に、小惑星探査ソフトを使って行われました。
その結果、イギリスにある国際小惑星センターのデータベースに登録されていない小惑星を8個見つけました。
中島さんは、「現時点では新しい小惑星が発見できたと言えると思う」と話しました。
今回の結果は、国際小惑星センターに報告されます。
新しい小惑星として確定されるかどうかの結論が出るのは3、4年後ということです。
創造館では、来年度も星と宇宙の教室を開きたいとしています。 -
洋らん展示会 250点並ぶ
19日は二十四節気の一つ、雨水です。雪から雨に変わり、雪が解け始めるころとされています。
箕輪町富田のガーデン和らぎでは、洋らんの展示会が19日から始まりました。
展示会は、上伊那を中心とした愛好家でつくる、洋らんの花を咲かせる会が毎年開いていて、今年で10回目になります。
会場には、会員およそ70人が育てたカトレアやシンビジウムなど250点が並んでいます。
今年は、6年前から会で交配し育てているミニカトレアが初めて展示されました。
2種類のカトレアを交配したもので、花が咲くようになって2年目ということです。
洋らんの花を咲かせる会の平松生男会長は、「今年は温度管理に苦労したが、多くの花がそろった。形、色などそれぞれの花を楽しんでほしい」と話していました。
洋らんの展示会は22日まで、箕輪町富田のガーデン和らぎで開かれています。 -
救命救急センター指定に向け整備
駒ヶ根市の昭和伊南総合病院から救命救急センターの指定替えが決まっている伊那中央病院は、平成24年4月のセンター運営開始に向け、院内の整備を行っていく考えです。
18日夜には伊那中央病院で伊那中央病院運営審議会が開かれ、委員や中央行政組合の職員、およそ30人が出席しました。
この日はセンター指定に向けた院内整備についての計画案が示され、審議会で了承されました。
現在、伊那中央病院では指定替え後の救急医療体制のあり方について5つの部会で検討が進められています。
示された計画案には、平成23年度中に行う暫定的な整備として3階西病棟・北ウイングの一般病床16床を、救急用の病床10床に整備する事、呼吸循環監視装置や人工呼吸装置などの救急医療機器、およそ5千万円分を導入する事などが盛り込まれています。
また、平成23年度から24年度にかけて、南側の庭に救命救急センター施設の整備を主体とした建物を増築するとした構想案も示されました。
財源については、上伊那地域医療再生事業の事業変更などによる基金を充当する予定で、不足分については病院事業債を充てるとしています。
これらの計画案は、中央行政組合議会で承認されれば、5月に開かれる県医療審議会の上伊那地域医療再生計画の変更報告の承認を待って、順次整備が進められることになっています。
審議会では、平成23年度から、これまで分煙対応だった敷地内が全面禁煙になることや、今年度の事業収支見込額が8千4百万円の黒字となる見通しであることも報告されています。 -
南アの食害調査結果報告 防護柵効果あり
3年前から南アルプスのシカによる食害を調査してきた信州大学農学部が、19日、調査結果を報告し、防護柵の効果があることを説明しました。
この日は、伊那市のいなっせでニホンジカ被害対策合同シンポジウムが開かれ、市内外からおよそ100人が会場を訪れました。
シンポジウムは、シカによる食害が著しい南アルプスで活動を行っている食害対策協議会が開いたものです。
シカによる食害が与える影響について、3年前から南アで調査を行っている信州大学農学部が調査結果を報告しました。
植物チームは、防護柵を設置した場所としていない場所での植生の比較調査を行いました。
その結果、植物の発生率は、柵の中が82%、柵の外が60%で、2割以上の差が見られたということです。
また、開花や結実については、柵の中が62%、柵の外が42%で、この調査についても2割ほの差がみられたということです。
治山チームは、シカの歩く場所と防護柵を設置して歩かない場所の土壌の浸食率を調査しました。
その結果、馬の背での調査では、シカの歩かない場所に比べて歩く場所は、6.2倍浸食率が高かったということです。
農学部では「これからも調査が必要だが、防護柵の効果があることは間違いない」と結論づけています。
シンポジウムでは、京都大学農学研究科教授の藤崎憲治さんがシカの食害による影響について講演し「生態系の崩壊は人々の生活にも大きな影響を与える。生態系を守っていくための方策を考える必要がある」と話していました。 -
伊那市フォレスタークラブが私有林を整備
伊那市内で森林整備を行っている「伊那市フォレスタークラブ」は、19日、伊那市上牧で初めてとなる私有林の間伐作業を行いました。
この日はクラブのメンバー30人ほどが参加し、伊那北小学校近くのおよそ1.5ヘクタールの森林を整備しました。
伊那市フォレスタークラブは、薪ストーブ利用者が森林整備に参加し、そこで出た間伐材を薪として使うことで循環型社会を構築していこうと、2年前に発足しました。
これまで伊那市の所有する森林などを整備してきましたが、今回初めて、上牧地区の地権者10人が所有する森林を整備することになりました。
伊那市の農林振興課によりますと、私有林は所有者の高齢化などで整備が進んでない場所が多いということです。
会員らは、森林内に光が差し込むよう樹木を伐採していました。
森川裕司会長は「最初は薪だけが目的だったメンバーも、徐々に地域の森林環境を良くしていこうという気持ちになってきている。技術を高めながら継続していきたい」と話していました。
クラブでは、今後も依頼があれば積極的に私有林の整備も行っていくということです。
依頼など詳しくは、事務局78-4111(伊那市役所)までお問い合わせください。 -
キッズ王国 子どもたちで賑わう
子どもたちが手づくりのおもちゃなどを楽しむイベント、キッズ王国が20日、伊那市の伊那公民館で開かれました。
キッズ王国は、伊那市公民館運営協議会などが開いているもので、今年で19回目となります。
会場には、市内7つの公民館などが趣向を凝らした手づくりおもちゃを用意しました。
新聞紙を小さく切って枠の中に入れた紙のプールでは、子どもたちが、はしゃぎながら、紙を投げあったりしていました。
棒の先に、磁石のついた糸をたらし、クリップのついた紙の魚を釣るコーナーでは、子どもたちが魚釣りをまねた遊びに熱中していました。
キッズ王国では、一般のほか市内を中心とした中高生がボランティアとして参加しました。
会場入口では、伊那東部中学校吹奏楽部の生徒がアニメソングなどを演奏したり、手づくりのペンダントを用意して子どもたちを出迎えていました。
キッズ王国にはおよそ800人の親子が訪れ、様々な遊びを楽しんでいました。 -
伊那西スケート場1,695人が利用
伊那西スケート場の今シーズンの利用者数は、1,695人と、過去10年間で最も多い人数となりました。
伊那市教育員会のまとめによりますと、今シーズンの営業日数は35日間、利用者数は、のべ1,695人と過去10年間で最も多い人数となっています。
伊那西スケート場の利用者数は、H18年度に1,000人台、19年度、20年度が1,400人台、21年度には1,600人台と推移しています。
今年度の利用者数が増加した事について市教育委員会では、年末からの冷え込みで氷の状態が良かったこと、スケート教室や氷上運動会などを通してスケート場を広く市民にPRできたことなどをあげています。 -
看護師不足に対応へ 准看護学院拡充
上伊那地域医療再生推進協議会が、18日伊那市のいなっせで開かれ、課題となっている看護師不足に対応するため、地域医療再生計画を変更する方針が示され、了承されました。
18日は、4回目の上伊那地域医療再生推進協議会が開かれました。
地域医療再生計画は、国の交付金を、県の事業として行うもので、協議会では、22億円余りの基金を活用した計画について審議しています。
今回の協議会では、上伊那地域の看護師不足が深刻だとして、新たに看護師確保のための対策事業を追加する計画が示されました。
それによると、上伊那医師会附属准看護学院の学習施設を拡充し、施設は、伊那中央病院に設置予定の研修施設内に配備するとしています。これにより、25人程度しか受け入れられなかった准看護学院の入学者数を33人に増加させたい考えです。
准看護学院の学習施設拡充のための事業費にあてるため、伊那中央病院に設置予定の内視鏡手術トレーニングセンターの事業が見直されました。
実験用動物を利用する手術のトレーニング施設から、動物を使わず、シミュレーションで行う施設に変更するとしました。
シミュレーション施設に変更する事で、獣医師を配置しなければならないなどの運営の負担が減り、事業費も縮小します。
変更前のトレーニングセンターについては、基金と自主財源をあわせて、11億5千万円の総事業費を見込んでいました。
そのほか看護師確保の対策として、奨学金制度を創設するとしています。
奨学金の事業費については、各公立病院などに配分されている事業費などから出し合って、あてていきたいとしています。
方針の変更について協議会で了承されました。
看護師確保やトレーニングセンターなどの詳細計画について、次回4月に開かれる協議会に示される予定です。
計画は、早ければ県の6月補正予算に、進捗状況によっては、9月の補正予算に計上したいとしています。 -
箕輪町平成23年度一般会計当初予算案発表
箕輪町は、平成23年度当初予算案を18日に発表しました。
一般会計の総額は、84億7千万円で、今年度に比べ1億円増、率にして1.2%増となっています。
記者会見で平沢澤町長は、活力あふれる元気なまちづくりをめざす夢を持った積極予算と位置づけています。
歳入のうち、町税は、今年度比5.9%、1億9,500万円減となる31億1,000万円を見込んでいます。
このうち法人町民税は、今年度比5%、900万円の増を見込んで1億8,000万円、一方、個人町民税は、14%、1億6000万円減の9億7,000万円を見込んでいます。
地方交付税は、11.7%、1億7,000万円増の16億2,000万円を見込んでいます。
歳出では、主な新規事業として、長寿者クラブの会員増強を中心に外出支援券や地域通貨を発行する元気はつらつ箕輪の大先輩創生事業に625万円、20歳から60歳までの10年ごとの節目に歯科検診を無料で行なう歯科ドック事業に75万円、全ての小学校に新しいシステムの英語学習導入と外国人指導者の増員に1,250万円、箕輪町図書館建設基金の積み立てに100万円などを盛っています。
箕輪町の平成23年度当初予算案は、3月の定例町議会に提出されます。 -
南箕輪村平成23年度当初予算案発表
南箕輪村は、平成23年度当初予算案を18日に発表しました。
一般会計の総額は、過去最大の51億4千万円で、今年度に比べ2億6,900万円増、率にして5.5%増となる大型の予算案となっています。
記者会見で唐木村長は、健全財政を維持しつつ、住民生活優先を心がけた共生の村づくり第1歩の予算と位置づけました。
当初予算ベースで、50億を超えたのは、村民センター・図書館の建設があった平成4年度以来です。
歳入のうち、村税は、今年度比2.5%、4,900万円増となる19億8,000万円を見込んでいます。
このうち法人村民税は、緩やかな景気の回復により、今年度比77.8%、7,000万円の大幅増を見込んで1億6,000万円、一方、個人村民税は、5.5%、3,600万円減の6億1,900万円を見込んでいます。
地方交付税は、国の経済対策などで、7.6%、8,000万円増の11億3,000万円を見込んでいます。
歳出では、主な新規事業として、重度障害者の親子や、発達障害の保育園児が通う療育施設の建設に2億円、買い物弱者対策として、小型の循環バスを2台新規に購入し、隣接する箕輪町の商業エリアまで運行する総合交通対策事業に3,000万円、切捨て間伐を減らすため、間伐材の搬出に対して補助する里山整備事業に360万円などを盛っています。
また、23年度は、予算0事業として、全職員を村内全てのとなり組に派遣して、協働・共助の大切さを訴えるコミュニティーの再生事業にも取り組みます。
南箕輪村の平成23年度当初予算案は、3月の定例村議会に提出されます。 -
南アルプスジオパーク攻略本で授業
南アルプスジオパークについて分かりやすく説明した、小学校の高学年向けの本が完成しました。
18日はその南アルプスジオパーク攻略本を使った授業が、伊那市の東春近小学校で行われました。
授業を受けたのは、東春近小の6年生およそ60人です。
本は、伊那市も加盟する南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会が、子ども達に南アルプスの特色などについて学んでもらおうと作成したものです。
18日は、東春近小教諭で、本の作成に携わった北澤夏樹さんが、本を使って南アルプスの歴史や地質について説明しました。
北澤さんは、「南アルプスからアンモナイトや海の中でたまった地層が発見されたことから、南アルプスは、もとは海の中にあったことが分かる」と話しました。
今回、協議会が作成した南アルプスジオパーク攻略本は、56ページに渡り、ジオパークの説明や見所、地球の歴史について、写真やイラストを使って説明しています。
伊那市では、この本を市内全ての小中学校に数冊ずつ配布するとしています。 -
長野県地域いきいき実践塾伊那支部の修了式
高齢者の社会参加を目指す長野県地域いきいき実践塾伊那支部の修了式が18日、伊那合同庁舎で行われました。
いきいき実践塾は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、社会参加のきっかけづくりをしてもらおうと、長野県長寿社会開発センターが開いているものです。
18日は、今年度の受講生27人が、長寿社会開発センター伊那支部の山崎宗廣支部長から修了書を受け取りました。
受講生は、15回の講義やワークショップなどを通して企画力や自己表現力を学んできました。
山崎支部長は「お互いの知恵や技術を結集し、地域づくりの担い手として活躍してください」と激励しました。
修了生を代表して北原正之さんは「訓練の成果を、ボランティア活動など地域の活性化に活かしていきたい」と抱負を述べました。
修了生らは今後、無農薬の米づくりや子育て支援など、グループでの活動を行っていくということです。 -
信州木の家見学バスツアー
県産材を使用した住宅の良さを感じてもらおうと、長野県は19日、信州木の家見学バスツアーを上伊那地域で実施しました。
この日は、県内から10人ほどがツアーに参加し、建具店やモデルハウスなどを見学しました。
これは、県産材の良さを知ってもらい、住宅建築の参考にしてもらおうと行われたものです。
この日は大芝高原を見学した後、県産材を使って建具を作っている、伊那市西箕輪の有賀建具店を見学しました。
有賀建具店ではオーダーメイドで建具を作っていて、使用している木のうち40%ほどが県産材だということです。
ツアーに参加した人たちは、香りや色、肌ざわりなど、県産材を使った建具の特徴について説明を受けていました。
ある参加者は「県産材の素晴らしさを感じた。家を建てる際には、県産材を使った家、家具にできたら」と話していました。
この後ツアーでは、県産材を96%使用した箕輪町沢のモデルハウスを見学し、木の暖かみのある住宅の良さについて説明を受けていました。