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橋爪まんぷさんがチャリティーオークションの収益を寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(66)が2日、伊那市社会福祉協議会を訪れ、チャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市福祉基金に寄付した=写真。
チャリティーまんが絵展は6年前から橋爪さんが伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーを使って開催している。今回は昨年末から今年1月にかけて開催。今年のえとである亥(いのしし)が井上井月の俳句を演じたコミカルなまんが絵の原画12枚を展示し、希望者に1枚5千円で落札してもらった。また、今回は初の試みとして12枚を1セットにまとめた卓上カレンダーを1部500円で販売。用意した120部が完売した。
橋爪さんは「福祉のために活用してほしい」と語り、今後は十二支をを一周したいと話していた。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会
伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)は1日夜、市役所で年度末総会を開き、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきたミニバスケットボールクラブ「高遠キャットミンツ」の監督を務める会社員の野溝なつきさん(38)=同市東春近中殿島=を表彰した=写真。
野溝さんは夫婦で02年、高遠小学校のミニバスチームを設立。5年間に渡りクラブ員の週3回の技術指導などで健全育成に寄与してきた。6年目の本年、初の県大会出場を果たすなどの好成績も残している。
畑会長は「子どもたちの技術だけでなく心も鍛えている。健全育成に寄与している」と感謝。野溝さんは「子どもたちと接することは大人にとっても勉強になる。我が子への教育にも役立っている」と話した。
総会では、各地区の子ども会・育成会長ら約20人が出席し、本年度の事業、会計報告があった。あいさつに立った北原明教育長は「地域の子どもたちは地域で育てることが今後の課題。その課題を意識しながら活動を展開してほしい」と呼び掛けた。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、06年度の卒業式があった。上伊那を中心に集まった情報経理学科3人、OAビジネス科3人の計6人が卒業。修了生らは、学校生活の思い出を胸に新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「社会生活に慣れる努力が大切」と式辞。三沢校長は「新たなチャレンジ精神をそれぞれの場で発揮して」と、それぞれがエールを送った。
情報経理学科1年の堀内志織さん(19)=辰野町=が「社会人になることに不安もあると思うが学校で学んだことを思い出して」と送辞。同学科卒業の藤森一也さん(20)=諏訪市=は「学校での体験は今後の人生に役立つと思う。一日も早く自立することを努力したい」と答えた。
報経理学科は2年制、OAビジネス学科は1年制。同校は、少人数教育でパソコンや簿記、秘書などを学び各種資格の習得ができる。卒業生は、一人を除き上伊那や諏訪、飯田市の製造業社、会計事務所などに就職が内定している。 -
ベル伊那で現代陶芸掘出し市 6日まで
現代日本陶芸界に大きな足跡を残した物故作家から現存の人気作家の作品が集まる展示即売会「現代陶芸掘出市」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
青磁で有名な三浦小平二、色絵磁器の藤本能道、鉄釉陶器の原清ら人間国宝作家約20人の作品を含む約90点を出品。加藤卓男の「三彩貼花文手付花瓶」、鈴木茂の「志野湯呑」などの名品が数多く並ぶ。
関係者は「日本の焼き物がひと通り見られる展示になっている。1万円から400万円の名品、珍品に巡り合える特別企画展」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
上伊那図書館の後利用は「市民のための思索・学習の場」
上伊那図書館後利用基本計画策定委員会(春日博人委員長、16人)は2日、後利用基本計画の報告書をまとめた。基本理念に「市民のための思索・学習の場」をすえ、博物館的用途に活用し、文化・教育の発信地とする。近く、正副委員長が小坂市長へ報告する。
「博物館的施設として整備保存し、隣接する上伊那郷土館は老朽化に伴い、取り壊すこと」を前提に、利活用・保存や周辺整備などを検討。
歴史的建造物であることから、構造やデザインはそのままの雰囲気を保ち、耐震改修と保存再生の整備をする。建物内部の部屋割りは大幅に変更せず、体験学習室、喫茶談話室、講堂、会議室など各階の利用を示した。
また、収蔵物を材料に、先人たちの足跡を学べるよう、市民を対象にした講座や展示を開くことも盛った。
郷土館跡地には、空調設備のある収蔵庫棟(延べ床面積千平方メートル)を建設し、古文書や考古資料を収める。
敷地は緑地化し、市民が憩える空間を作る。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那部宿、セントラルパークなどとも連携し、周遊に結びつける。
整備は07縲・9年度を予定。年内に郷土館を取り壊し、07年度中に収蔵庫棟の建設に着工する見通し。
想定事業は、耐震補強や改修工事、収蔵庫棟の建設など8億円。財源は、合併特例債を充てる考え。
委員会は昨年8月下旬から6回の会議を重ね、市民の提言を踏まえて報告書をまとめた。
上伊那図書館は、昭和初期に建てられた歴史的建造物。一部4階建ての鉄筋コンクリート造り。蔵書は2万冊ある。 -
伊那東部中 学校給食でアマランサスパン
伊那市の東部中学校は2日、栄養価が高い穀物「アマランサス」を使ったパンを給食で生徒たちに提供した。初めて並ぶ緑色のパンに生徒はびっくり。恐る恐る匂いを嗅いだり、一口大にちぎって味わうなどしてアマランサスについて関心を深めた。
学校給食で休耕地の活用に役立っている穀物の普及をしたい竏窒ニ同校の栄養士が提案。栽培などを目指す伊那地域研究会やパンの製造会社の協力で、ペースト状にしたアマランサスの葉を練り込んだパンが給食に並んだ。
栄養士によると、種は穀物として、葉や花は野菜として活用ができる。たんぱく質、カルシウム、鉄分、繊維質を多く含み、コレステロールを下げ、代謝を良くする機能があるという。
1年5組の向村繁君(13)は「外見にはびっくりするが、味は普段食べているコッペパンと同じ。うまい」と感想を述べていた。
同学校では昨年11月末、種を使った鳥肉料理も給食で提供されている。 -
伊那西高校で送別会
2日後に卒業式をひかえた伊那市の伊那西高校で1日、3年生を送る送別会があった。3年間の活動を映したフィルム写真や多彩な催しが披露され、卒業生146人を楽しませた。
送別会は2年生が企画。各クラスや文系クラブなどが、この日のためのステージ発表を準備してきた。
1年1組は、「先輩たちの何事にも一生懸命に取り組む姿を見て、私たちも『頑張らなければ』という気になった。ご卒業おめでとうございます」とコメントを添えて、クラス全員で合唱を披露。2年4組が披露した桃太郎のパロディー劇には、教員も気ぐるみを着て参加するなどして、3年生の笑いを誘っていた=写真。
また、スクリーンに投影されたクラブや生徒会活動の写真を見ながら、友人らとともに3年間を振り返っていた。 -
特別養護老人ホームみすず寮の移管に関して市と市職労とが合意
伊那市と市職員労働組合は1日、特別養護老人ホーム「みすず寮」の経営移管に伴う職員の処遇などの交渉に合意した。
現在市が運営する特養みすず寮は、本年4月を目途に上伊那福祉協会への移管する方針が打ち出されており、同施設に勤務する職員の身分保障などについては、昨年から市と市職労の間で協議を重ねてきた。
市は「みすず寮に勤務する職員については希望する職場への配置などを検討している」として、経営移管がなされた後も同施設で勤務したい職員については出向などで対応する考えを提示。上伊那福祉協会との移管協議も同様の趣旨で進めており、4月までには準備が整う予定だという。
これに対し公的責任のあり方や移管手続きの手法、職員待遇のあり方などを理由に移管反対を訴えてきた「公営特養みすず寮を守る」(原弘会長代行)は「市民の最後のより所として公営の特養を残して欲しいという思いは変らない」としており、あくまでも公営みすず寮の存続を求めていきたいとしている。 -
伊那署が感謝状 業務に長年協力の4人へ
伊那署は27日、警察業務に長年協力のある、中畑クリニックの医師中畑英樹さん(50)=伊那市日影=、長衛荘管理人の小松喜代男さん(69)、志さ美さん(63)夫婦=箕輪町=、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊員の中村徳彦さん(47)=同市長谷=の4人へ感謝状を送った。
中畑さんは、同署管内で発生した事件・事故などの検死などに長く携わる。表彰を受け「亡くなった人に早く引導を渡してあげたいと取り組んできた」と感想を述べた。
小松さん夫婦は、管理人として8年間従事し、南ア登山者の宿泊場所の提供、登山道の整備などに携わる。中村さんは、隊員として28年間務め、山岳遭難救助活動に取り組んできた。
小松さん夫婦は「山の天候を甘く見ないでほしいと、登山者へ伝えていきたい」。中村さんは「一歩間違えれば自分たちの命も危険になる状況もあるが、今後も気を引き締めて取り組んでいきたい」と話していた。
感謝状を受け取った皆さん。(左から)中畑さん、小松さん夫婦、中村さん -
えごまプロジェクト調理研究会
南箕輪村と伊那市の遊休農地でエゴマを栽培している「えごまプロジェクト」(30人、唐沢俊男代表)は25日、エゴマの特性を生かした調理研究会を伊那市生涯学習センターで開いた。会員が、今年収穫したエゴマを使いエゴマ和え、ふりかけなどを作り味わった。
長野県農業開発公社上伊那支所が中心となりプロジェクトは3年目。遊休農地利用による農村景観の形成と、エゴマの機能性を生かした自らの健康を考え、化学肥料や農薬を使わずに栽培。今年は20アールの畑で42キログラム収穫した。
会員へのエゴマの種子とエゴマ油の配当に合わせた調理研究会で、学校給食甲子園優勝料理長谷地区の「えごまマヨネーズ和えサラダ」のほか、ふりかけ、とん汁、クッキーなどに挑戦し、エゴマを炒ったり、すり鉢でするなどして調理した。
信大農学部の春日重光助教授は、収量確保のため種が落ちにくい育種を目標に上げ、エゴマの機能性や栽培などについて話した。
来年度も約20アールの畑で栽培し、エゴマの新たな利用法の研究なども計画する。参加希望者は農業開発公社上伊那支所の唐沢さん(TEL76・6814)へ。 -
まちづくりに小学生の声反映 市議会特別委が懇談
伊那市議会まちづくり対策特別委員会(馬場秀則委員長)は28日、子どもたちの意見も反映した委員会活動を目指すための初の試みとして、同小学校で「小学生とまちづくり懇談会」を開いた。総合活動で同市中心商店街の活性化などに取り組む2クラスを委員8人が訪問した。
5年剛組(大沼聡教諭、31人)は、学校近くの通り町商店街で、花のプランターや手作りベンチの設置などのさまざまな取り組みを3年生の時から実施。この日は、児童が考える活性化に向けた提案を住民の声も交えて、理由を述べながら委員に伝えた。
提案は、商店街を中心に市内全体を対象としたもので、JR伊那市・伊那北駅周辺に観光PRを目的とした案内板の設置、自然環境を守るためのイベント「川の一斉ごみ拾い大会」の開催など13項目。商店街については、商店街でしか買えないイーナちゃんグッズの限定品販売、各商店を紹介するパンフレット制作竏窒ネどを要望した。
馬場委員長は「すぐに取りかかれるものと、そうでないものとあるが、皆さんの考えるまちづくりへの提案を市長へ届けたい」と約束。委員からは「大人の私たちでも気がつかな具体的な意見が聞けた」など高い評価を受けていた。
6年学組は、3年間取り組んできた山寺区の高尾公園の整備活動を報告。公園に設置したベンチや薬草を育てた場所などの維持管理を、自分たちが卒業後は後輩や市の協力で続けたいと呼び掛けた。
5年剛組との懇談で児童たちは13項目の提案を伝えた -
キッズ王国
手作りの遊びや紙芝居などが楽しめる第15回キッズ王国が25日、伊那公民館であった。会場は親子連れでにぎわい、子どもたちが影絵遊びや工作、魚釣りなどに夢中になっていた。
キッズ王国実行委員会と伊那市公民館連絡協議会の主催。各公民館やサークルによる紙のプール、小麦粉粘土、缶ぽっくり、牛乳パックのびっくり箱、おはなしのひろば、中学生の吹奏楽演奏や演劇発表などたくさんのコーナーがあった。
子どもたちは、釣り糸をたらして紙の魚を釣り上げたり、缶ぽっくりでよたよたしながら散歩したり、紙のプールに入って頭から紙をかぶったり投げ合ったりと、次々にコーナーを回って遊びに熱中していた。 -
市民ロビーコンサート
いな少年少女合唱団が公開レッスン地域の音楽文化の向上を目的とするNPO法人クラシックワールド主催の市民ロビーコンサートが25日、伊那市生涯学習センター2階の市民ロビーであった。いな少年少女合唱団が公開レッスンをし、引き続いてのコンサートで美しい歌声を披露した。
夏場の「軒下コンサート」に加え、冬期間も演奏の場を-と始め今回が2回目。
いな少年少女合唱団(団員31人)は、伊那公民館で活動しているが、今回は初の試みでロビーでレッスンを公開した。久保田直子さん、山岸めぐみさんの2人が順番に指導し、団員は発声練習に続いて楽譜を見ながら練習曲を何度も何度も繰り返し歌った。
市民は、ソファーに座ってくつろぎながら、ロビーに響く澄んだ歌声を聞き、熱心に練習する団員の姿を見ていた。 -
市議会3月定例会が開会
伊那市議会3月定例会は27日、3月16日まで18日間の会期で開会した。市は財産の取得など一般案件6件、規約案件6件、条例案件29件、07年度予算など予算案件22件を提案し、委員会に付託した。採決は最終日。
07年度当初予算は、一般会計が323億3900万円。主なものは、本庁舎の大規模改修、信州大学と連携した土石流危険個所の事前調査、保育園の統廃合、高遠消防署の建設など。
小坂市長は、市の財政状況や07年度の主な施策などを踏まえ「新たな課題に対処しながら、地域振興に力を注ぎ、地方分権を見すえ、実効性のある行財政運営に努めていきたい」と施政方針を述べた。
合併して間もなく1年を迎えるが「市民生活に大きな混乱もなく、順調なスタートが切れたと感じている」とし、一体感のある市政運営を進め、長野県一のまちづくりを目指す。
議案は、副市長定数条例、生涯学習センター条例の一部改正、財産の譲与など。財産の取得は、ますみケ丘平地林3万2100平方メートルを市土地開発公社から7千万円で取得。全体面積68ヘクタールのうち、78%が取得・賃貸契約済みとなる。
請願は「県上伊那農業高校定時制の存続を求める意見書の提出について」、陳情は「日豪EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定)交渉に関する意見書の提出について」などが提出された。 -
副市長2人の給料 現行の助役、収入役の額
伊那市は27日、4月から配置する副市長2人に関わる副市長定数条例、特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例を市議会3月定例会に提案した。2人の給料は現行の助役と同じ額ではなく、助役、収入役の額とした。人事案は最終日の16日に提案される。
副市長制度は、地方自治法の改正に伴うもの。助役を副市長に、収入役を廃止する。
副市長の役割分担は「統括副市長」が市政全般を統括し、「特命副市長」が企業誘致や子育て支援、未収金対策などに当たる。酒井助役、白鳥収入役を充てる考えで、給料は、それぞれ月額76万8千円、68万1千円。
2人の必要性について、小坂市長は「地方分権改革で役割、責任が重い。上伊那広域連合や伊那中央行政組合の事務も増加している。山積みする多種多様な課題に的確に対応するため」と説明。
議員から「負担増にならないといっても、現行と同じ体制には疑問がある」と質疑が出され、小坂市長は「理事者分担として、それぞれ特色、力量を持った形で進めている。合併に伴う問題、企業誘致など役割を担うには、どうしても必要」と理解を求めた。
同日、記者会見を開催。小坂市長は「同じ職務で差をつけるのはいかがなものか」と同額の考えを持っていたが、行政改革を進めている中、理事者の報酬を引き上げるのはいかがなものか竏窒ニいう市民の声や市議会の意向があったことから、2人の給料に差をつけた。
市特別職報酬審議会では「合併で職務が増大する中、政策執行の重大な責務を負う。給料に差をつけたり、減額することは適切でない。助役と同じ月額が適当である」と答申していた。 -
伊那市女団連が古布、未使用タオルを寄贈
伊那市女性団体連絡協議会(12団体、有賀喜志子会長)は27日、会員らから集めた古布や未使用タオル450枚、古布約130キロを、伊那市社会福祉協議会と上伊那農業協同組合(JA上伊那)に寄贈した。
女団連事業として取り組むボランティア活動の一環。ぞうきんを作成して寄贈した年もあったが、ここ数年は福祉施設などで使用してもらう目的で古布や未使用タオルなどを寄贈している。
午前中は各団体の代表者12人が伊那市役所に集まり、持ち寄った布を仕分け=写真。その後、布を詰め込んだ箱をそれぞれの団体に寄贈した。
布は社協で運営する市内のデイサービスセンターのほか、JA上伊那の保健福祉施設「すずたけ」などで使用される。
有賀会長は「必要なところに配り、使っていただきたい」と話していた。 -
伊那リで伊那谷初のスノボ準指導員検定会
県スキー連盟のスノーボード準指導員検定会が27日、伊那市西春近の中央道伊那スキーリゾートで始まった=写真。伊那谷で開催するのは初めて。県内などの20歳縲・2歳までの25人が参加し、28日までの2日間、実技・学科試験を受ける。
伊那スキークラブの伊藤祐一さんが同連盟スノーボード部長を務めており、同スキー場が会場となった。年に一回の検定はこれまで北信地域で開くことが多かったが、「地元のスノーボーダーの底辺拡大につながれば」と、開催を呼び掛けていた。
準指導員は、前年度までに、全日本スキー連盟のバッジテスト1級を取得した20歳以上のスノーボーダーが対象。受験者の高度な技術と理論が要求される資格で、試験に受かるとスキー学校で教師として勤務ができるという。
実技試験の検定種目は、斜面を横滑りする「サイドスリップ」や、連続ターンなどの6項目があり、地元の伊那スキークラブから参加した3人も緊張しながら試験に臨んだ。
26日には、養成講習会があった。 -
伊那市農業委員40人が決まる
伊那市農業委員会委員選挙が25日告示され、無投票で40人が決まった。3月5日、市役所で当選証書付与式がある。
農業委員は合併特例として、旧市町村の委員48人(市議会など選任除く)が1年間、在任。選挙は合併後、初めてで、任期は10年3月30日までの3年間。
委員は次の通り。
▽伊那・定数6=城倉松夫(70)中央、平沢良人(59)上新田、小松孝七(63)山寺、御子柴貞(68)荒井、平沢睦弘(69)野底、唐沢正(62)小沢
▽富県3=小牧亮久(66)貝沼、六波羅兵衛(71)北新、田畑和一(65)北福地
▽美篶・手良6=登内良一(68)八手、北原孝治(66)上大島、白鳥公雄(65)上川手、酒井敏明(67)中坪、梅垣義男(63)笠原、那須野要助(66)野口
▽東春近3=織井健(67)榛原、田中哲雄(62)下殿島、唐沢国光(64)中組
▽西箕輪3=山中正宏(62)中条、白鳥健一(65)大泉新田、西村猛(57)羽広
▽西春近3=酒井保彦(70)諏訪形、辰野哲洋(63)小出三区、有賀芳雄(64)小出島
▽高遠町・長谷16=北原利保(63)非持山、広瀬兼友(63)鍛冶村、春日幸一(67)羽場、前田茂(66)引持、保科鈴夫(75)御堂垣外、市ノ羽茂則(66)黒河内、北原多喜男(72)台殿、北原彦郎(71)原、高嶋末吉(68)黒沢、宮下市雄(59)市野瀬、伊藤忠彦(67)新井、羽場政光(62)溝口、北原清志(65)弥勒、中村精(60)中尾、竹内政宏(51)小原中、中山好祝(60)非持 -
三峰川内の樹木を伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は25日、伊那市下新田で三峰川内の樹木を伐採した。メンバーや市内外の地域住民に加え、三峰川について勉強する高遠小学校4年西組の児童ら約70人が参加した。
河川内の樹木伐採は昨年に続いて2回目で、治水対策や親しみやすい河川環境づくりが目的。
三峰川右岸の竜東橋から500メートル下流の河川内にはニセアカシアやケヤキ、桜などが自生。河川内に民有地があることから、事前に地域住民の立ち会いで保存木を聞き、それ以外の木を切り倒した。大きなもので高さ20メートル、根元の太さ50センチ。
参加者は上伊那森林組合職員らの指導を受け、チェーンソーやのこぎりを使い、黙々と作業をこなした。
児童たちはカヌーを作ろうとパドルの材料確保などのために協力。「切るときに力がいる」とひと休みしながら、切り倒した木の枝をのこぎりで長さ1メートルに切りそろえた。
昨年7月の豪雨災害時、河川内の木が流れ、竜東橋や春近大橋の橋げたに引っかかったが、昨年冬に伐採した竜東橋下流では川本来の姿に戻り、効果はあったという。伐採しても整備は必要で、今後も活動を継続していく。 -
副市長2人の給料に差
27日に開会する伊那市議会3月定例会で、特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例について、市は4月から配置する副市長2人の給料を同額から差をつけた金額で提案する見通し。
給料は、現行の助役と同じ額を示していたが、副市長1人は現行のままで、もう1人は減額するとみられる。
市特別職報酬審議会は「合併で職務が増大する中、政策執行の重大な責務を負う。給料に差をつけたり、減額することは適切でない。助役と同じ月額76万8千円が適当である」と答申した。
市役所には、県内の副市長配置の状況から、2人はいらないのではないかという内容のはがきが市長あてに届いている。
副市長制度は、地方自治法の改正に伴うもの。収入役の給料は現行、月額68万1千円。 -
伊那朗読の会 22回目発表会
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は24日、県伊那文化会館小ホールで、年に一度の発表会を開いた=写真。22回目の発表。上伊那を中心とした観客約100人が集まり、出演者一人ひとりの語りを目を閉じて聞き入った。
詩、エッセー、小説などを会員15人の朗読のほか、全員参加の「群読」など17プログラムを披露。会員らが一年間の練習成果を発表すると会場からは、朗読の世界に魅力された観客から拍手がわいていた。
本年の「群読」は、広島、長崎に投下された原爆をテーマに平和を訴えた紙芝居「二度と」(松井エイ子作)を題材に発表。言葉だけで作者の思いを、戦争体験者や未体験者らに伝えていった。
伊那朗読の会は、話し方の基礎を学ぼうと、1981(昭和56)年に発足した、伊那公民館所属のサークル。。主婦や保育士、80歳代の男性ら会員17人が月一回、同公民館で朗読の腕を磨いている。 -
手良地区、新ごみ処理施設建設反対の対策組織の設置、3月に先送り
上伊那広域連合のが補地の一つとする伊那市野底区への新ごみ処理施設建設に反対する伊那市手良地区区長会は23日夜、地区内の各種団体代表者と会合を開いた。15団体32人が集まり、対策委員会の設置について検討。反対の意志は再確認したものの、「具体的な情報が共有されていない」とする声を受け、再度準備を整えてから3月上旬の発足を目指すこととなった。
北原斉区長会長は、建設反対については市民グループからのアプローチもあったことや、隣接地である手良地区への説明がない現状を報告し、「野底が有力候補地となっていることは間違いない」と、早期な対策が必要であることを強調。対策委員会への協力を求めた。
参加者からは「今の段階ではどんな公害が起こるか予測できないが、一度つくってしまえば移動できない。野底は風が当たる場所。どこに飛んでいくか分からない」「基本的には区長会の検討結果に賛成だと思う。子孫の健康を銭で買うことはできない」と委員会に賛同する意見も多かったが、「具体的な情報が共有できていない」「何でも反対するのではなく、どんな影響があるのかきちんと示していかなければならない」とする声も浮上。
準備不足への不満を解消するため、委員会の設置については仕切りなおすこととした。 -
4月 創業支援センターオープン
4月1日のオープンを目指す伊那市創業支援センターの施設整備が進んでいる。チラシ5千部を作り、入所する起業者らを募る。
センターは企業誘致の一環で、新規創業者の育成と、新しい技術や製品の研究・開発などをする貸し工場・事務所を低コストで提供する。
対象は製造業、ソフトウエア業で、起業、または既存企業の新分野研究などをしたい人。貸し工場の使用期間は3年以内。入所審査がある。
場所は、東春近車屋の三峰川左岸で、敷地面積7900平方メートル。建物は空き工場を有効活用し、改修して使う。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートルで、9室に仕切った。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
貸し工場の使用料は、1平方メートル当たり月額500円。水道・光熱費などの負担は別にかかる。
担当の市産業振興部産業立地推進室に何件か問い合わせがあるそうで、「起業しやすい環境を整えている。起業者が成長し、いずれ市内に立地していただければ」と期待を寄せる。
チラシは、市内の既存企業、信州大学、伊那技術形成センターなどに配布。団塊の世代で意欲のある人にも呼びかけたいとする。
企業訪問する中で、起業する際に適当な工場がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があり、新規創業者を支援するため、センターを整備している。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111)へ。 -
落語と井の頭を楽しむ会
伊那市西町の漆戸醸造で23日夜、駒ヶ根市出身の落語家・昔昔亭健太郎さんを迎えた企画「落語と井の頭を楽しむ会」を開いた。市内を中心に約40人が集まり落語をたん能した後、同社の新酒などに舌鼓を打った。
「落語と酒は切っても切れない仲」と、漆戸正彦同社社長(37)が計画した初のイベント。普段は見ることのできない、酒の製造時期の蔵元を見学してもらう目的で開いたという。
健太郎さんは、酒にまつわる落語「二番煎じ」や手品などを披露。とぼけた感じの言葉づかいと、ユーモラスな豊かな表情で観客の笑いを誘った。
漆戸社長は「初めてのイベントだったが手応えを感じた。新酒の時期以外にも幅広くイベントを提案し、皆さんに楽しんでもらいたい」と話していた。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那26日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛で24日から、同店2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。26日まで。
好評につき4回目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛掛け布団、低反発まくら、ムートンラグなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
アマランサス研究会の活動報告会
伊那地域アマランサス研究会の活動報告会「スーパー雑穀!アマランサスの魅力を語る集い」が23日、伊那商工会館であった。地元企業や研究機関、農業者など約40人が出席、アマランサスを活用した地域振興を考えた。
研究会メンバーの信州大学農学部、地元企業、栽培者がそれぞれの立場で取り組み状況や課題、今後の展望など活動を報告。
栽培部会長・北原康弘さん=高遠花摘み倶楽部=は「需要があり、今年は収穫量1トンを確保したい」とし「栽培者をいかに増やすかが課題。また、収穫から商品化するまでに手間がかかる」と人手不足を懸念し、協力を求めた。
研究会では、栽培者を確保し、花咲く農地を拡大。実や葉を利用した商品でブランド化を図り、新規創業、雇用創出と経済効果のある地域振興を考えたいとした。
試食では、実を加熱したり、葉をペースト状にしたアマランサスを使い、かゆ、甘酒、そば、パンなど、すでに商品化されたものを含めて11社、15品が並んだ。
参加者から「アマランサスのプチプチ感が楽しめる」など感想があった。
また、森永製菓研究所技監の尾畑嵩英さんの記念講演「よみがえるスーパー雑穀アマランサスの魅力」があった。
アマランサスは、中南米産のヒユ科の植物。花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目され、遊休農地の活用による観光地づくりを含め、地元企業や生産者、信州大学、テクノ財団、伊那商工会議所などが連携して、普及に向けた取り組みを展開している。
昨年は高遠や東春近の面積70アールで栽培。10アールで100キロが収穫できるという。 -
新視象展
春の国画会展に出品している仲間でつくる新視象会の第4回新視象展が23日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。
同会は、それぞれの個性と持ち味を生かしながら新しい形の中に真の美を求めて現代絵画を追求し表現している。
国画会展に出品を予定する作品などを展示し会員同士で研究しあうと同時に、広く一般にも見てもらおうと隔年で開いている。南信在住の会員8人が1人1点から4点、合計20点を出品した。油彩と版画で100号を中心に300号から8号まで。
特別出品で、国画会会員の高橋靖夫さん、柴田久慶さんの作品も展示している。
会の小林修一郎さんは、「個性を生涯続けて求めるのが絵を描く作業。大作が並び、色彩がきれいでバラエティに富んでいる。ぜひ見てほしい」と話している。
展示は25日まで。午前10時から午後5時まで(最終日午後4時まで)。無料。 -
童話作家の伊藤さん 初出版絵本を伊那市へ寄贈
伊那市東春近の童話作家伊藤八千代さん(43)=ペンネーム・咲明日花=は23日、自身がストーリーを制作した絵本「1位になりたいウサギ」を50冊、同市に寄贈した。絵本は、市内の保育園、小学校、公共図書館へ配布。伊藤さんは、子供たちに楽しみながら見てもらえることを期待している。
初めて出版した同絵本の完成に合わせ、多くの人に読んでもらいたいと寄贈。伊藤さんは、自分の子供たちに残せるものを竏窒ニ、15年ほど前から童話や詩を書き始めた。絵本は、新聞社の絵本ストーリーコンテストに応募した作品を出版社の協力で自費出版したという。
絵本は、徒競走でいつもイノシシに負けて2位のウサギが優勝を目指し、さまざまな作戦を立てる話。真っ直ぐにしか走れないイノシシの苦手なコースの起用を提案するなどしたウサギは、それでも一生懸命に走るイノシシの姿などを見て改心していく流れだという。
伊藤さんは「夢が叶った。絵本を出版できたことだけで幸せ。この本を読んでもらって、くすっと笑ったり、何かを感じとってもらえたりしてくれるとうれしい」と話している。
自身がストーリーを制作した絵本を寄贈する伊藤さん -
弥生ヶ丘高校の図書館でそば打ち
図書館を文化活動の場として活用してもらおう竏窒ニ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校は22日、同校図書館でそば打ち体験会を開いた。生徒や教員など約35人が集まり、「伊那市そば打ち名人の会」(小林史麿会長)の講師2人からそば打ちの手ほどきを受けた。
持ち込み勉強や調べものをするだけでなく、文化活動の場として図書館を利用してもらおう竏窒ニ同校では2年前から、図書委員会などが中心となって図書館内で文化活動にちなんだイベントを行ってきた。今回のそば打ちもその一環。「そばが食べたい」という意見から発案し、「伊那市そば打ち名人の会」の協力のもと、ただそばを食べるだけでなく、そば打ち体験とそばの歴史を学ぶイベントを企画した。
集まった学生たちは、水の混ぜ方や粉のこね具合などを習いながらそば打ちに挑戦。円錐(すい)の形に生地をまとめる過程では、なかなか思い通りの形にならず、苦戦するグループもあったが、名人の会メンバーが手を加えるときれいな円錐(すい)になり、生徒たちを驚かせた。
その後、生徒たちは自分たちで作ったそばの味を楽しんだ。