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春山登山シーズンに合わせ、中アで遭難救助訓練
春登山が増える時期に合わせて、市民ボランティアでつくる中央アルプス山岳救助隊(唐木真澄会長)と駒ケ根警察署県警山岳救助隊が19日、中央アルプス千畳敷付近で遭難救助訓練を実施した。18人の隊員が参加し、自分自身の身を守りながら遭難者を安全に救助する方法を確認した。
訓練は普段は個々に活動している個々の隊員が雪山での救助に関する知識を共有するとともに、意志疎通を図ることなどを目的としている。例年5月にしていたが、今年は残雪の多い4月に早めた。
今年は滑落事故の発生を想定し、捜索、救助、搬送までを訓練。遭難者を搬送する訓練では、専門的な機材を用いず、身近な装備品を代用して搬送する方法を用いた訓練を展開し、遭難者を搬送する時には自分たち自身がなだれに巻き込まれないような安全な場所を確保すること、搬送している間も声をかけるなどして遭難者の顔色を確認しながら行うことなどを確認した。
唐木隊長(64)=伊那市西春近=は「今年、中アは残雪もかなり多い。春登山などで入山する人は天候を見極め、重装備で臨んでほしい」と話していた。
昨年駒ケ根警察署管内で発生した遭難は死亡事故2件を含む6件。千畳敷カール東側下斜面は絶えず雪面が凍結しているが、南アルプスの眺望が良く、写真愛好家などが入り込むことも増えており、滑落事故も発生している。また今年は特に残雪が多く、雪庇(せっぴ)となっている場所も多いという。 -
第29回市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会開幕
第29回市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会の開会式が17日夜、市役所であった。今シーズン参加登録した42チームが集まり、優勝をかけて戦い抜くことを誓った。
同大会は駒ケ根市ナイターソフトボール連盟(松下勇会長)が主催するもので、20代から60代まで、幅広い年齢層の選手らがともに試合を展開する。
今年はAリーグ18チーム、Bリーグ19チーム、女性リーグ5チームがエントリー。昨年より2チーム多く、登録選手は約950人となった。
松下会長は「全員に力を発揮していただき、返還された優勝旗目指し、頑張ってほしい。また、けがのないように心がけ、閉会式を全員元気な姿で迎えられるようにしてほしい」と激励。
また、選手宣誓ではユーモア軍団チームの主将・北沢丈夫さん(29)=赤穂=が「今シーズンを精一杯戦い、並びに、メタボリック脱出のため、精一杯戦いぬくことを誓います」と語った=写真。
10月上旬までの間、各リーグ2ブロックに分かれ、リーグ戦を展開。上位3チームを決定し、その上位チームで決勝トーナメントを争い、優勝を決める。女性リーグは総当たり戦となる。 -
5月にリサイタルを開く駒ケ根市出身のテノール歌手・佐野成宏さんが杉本市長を表敬訪問
5月に市文化会館でリサイタルを開く駒ケ根市出身のテノール歌手・佐野成宏さん(43)とその後援会(木下勝敏会長)が17日、杉本幸治市長のもとを表敬訪問し、リサイタルへの意気込みを語った=写真。
リサイタルは自身の後援会結成10周年を記念したもの。また今回、コンサート会場などに足を運ぶ機会が少ない障害者にも音楽を楽しんでもらいたいとの願いから、市内の障害者20人を無料招待することを企画。この日はそのチケットを持って杉本市長のもとを訪れた。
佐野さんは最近まで滞在していたフランスでのコンサートの様子などを話しながら「お客さんも聞いているうちに、段々盛り上がっていく感じが分かるので、そういうのが嬉しいですね」と語った。
また、後援会の名誉顧問でもある杉本市長は「クラシックの楽しみをみなさんにも味わってほしい。観客の数が倍になるよう、先頭になってやっていきたい」と語った。
リサイタルは5月21日、市文化会館である。午後7時開演(開場は午後6時半)。全席指定でS席5千円、A席4千円、学生席(学生証が必要)2千円。
佐野さんは「今回は自分が生まれ育った駒ケ根の地で、イタリアからピアニストをお招きして本場の音楽を聞いていただける機会をもてた。ぜひ多くの人に来ていただければ」と話していた。
チケットの発売・申し込みは市文化会館(TEL83・1130)へ。 -
光前寺のシダレザクラライトアップセレモニー
シダレザクラの見ごろを前に駒ケ根市の光前寺で、シダレザクラのライトアップが始まった。16日にはオープニングセレモニーがあり、駒ケ根太鼓子供連(小原恒敏代表)が太鼓演奏を桜の下で披露=写真。訪れた人たちを楽しませた。
シダレザクラのライトアップは駒ケ根高原周辺の観光事業者などでつくる「光前寺のしだれ桜ライトアップ実行委員会」(宇佐美美宗夫委員長)が11年前に始めた取り組み。訪れた観光客から同寺のシダレザクラの美しさを指摘され、ライトアップを開始した。当初は3千人を目標に始めたが、今ではこの時期10万人の観光客が同寺を訪れるようになった。
宇佐美実行委員長(58)=ホテルやまぶき社長=は「『地域おこしは地元が一生懸命になることが大切』という考えでやってきた。11年目を迎え、その間多くのお客さんに楽しんでいただけた。これからも多くのお客さんに来ていただけるよう努力していきたい」と話していた。
ライトアップはは26日まで行う。時間は午後6時半縲恁゚後10時。また、この間は実行委員が交代で誘導を行い、見物客の安全確保に努める。 -
駒ケ根市中沢小学校内に開室した県伊那養護学校の分教室
「はなももの里」今月8日、駒ヶ根市の中沢小学校の校舎内に開室した県伊那養護学校の分教室「はなももの里」。現在は駒ケ根市内に住む小学1年から4年までの児童6人が通い、養護学校のカリキュラムに沿って学んでいる。
「りこちゃんいる?」
教室を開放する休み時間には、中沢小学校の児童が分教室の児童のもとへ遊びにくる。
「まだ始まったばかりですが、中沢小の子どもたちは『こうだい君いる?』『この子はトランポリンが得意なんだよね』ってよく声をかけてくます。今後は、いろいろな形で交流していければ」と、分室長の稲垣高幸さん。 -
駒ケ根市社会福祉協議会、本年度から緊急サポート実施へ
駒ケ根市社会福祉協議会は本年度、「子育て緊急サポート事業」を開始する。緊急の事態が発生した時、事情でどうしても対応できない家庭を支援する事業で、急な残業で保育園に迎えに行けない家族の代行、共働き家庭の病児の一時預かりなどを有償で提供する。
開始時期は10月ころを目途としている。担当者は「利用者家族が本当にこのサービスを必要としているのかをしっかりと見極め、サービスを提供していきたい」としている。
この事業は県社協の指定事業で、県内では昨年、長野市、安曇野市、飯田市の社協が取り組みを開始。本年度は上田市、諏訪市でも始める。
事業を担うのは一般から募るボランティアで、6月ころから研修講座を開講し、子育て支援の基本、緊急時の対応方法などを学んでもらう。
しかし、こうしたサービスは有償であるがために、安易に利用されるケースもある。安易な利用を避けるために駒ヶ根市社協は、サービスの利用を希望する家族と面接し、本当に頼れる人がいないのかどうかなどを、しっかり話し合っていきたいとしている。
担当者は「ただ『安いから』と安易にサービスを利用するのではなく、若いご家族には家族やご近所など、周囲との関係を築く努力をしてもらいたい。そうしたことも一緒に考えながら、サービスを提供していきたい」と話す。
また、本当にサポートを必要とする家族には、その家族の状況に合ったボランティアを探し、サービスを提供できるよう、体制を整えていく。 -
駒ケ根市の共同募金高額寄付者に感謝状贈呈
長野県共同募金会(藤原忠彦会長)の感謝状贈呈式が15日、駒ケ根市役所であり、07年度共同募金において、多額の寄付をした駒ケ根市内の個人、団体3者に、駒ケ根市会長の杉本幸治市長から感謝状が手渡された=写真。
感謝状を受けたのは個人で3万円を寄付した竹内寿一さん(72)=上穂=ほか、駒ケ根ライオンズクラブ(5万円)、駒ケ根ロータリークラブ(10万円)の3者。
杉本会長は「みなさんのこうした協力を得て、住み良いまちづくりを進めていきたいと思う。今後もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べた。
また、竹内さんは「30年前、父親が亡くなった時に禁煙会から還付金が返ってきた。それを寄付したのがきっかけで、募金活動を継続している。福祉に役立ててもらえれば」と話していた。 -
駒ケ根市壮年ソフトボール大会が開幕
第26回駒ケ根市壮年ソフトボール大会の開会式が12日夜、市営グラウンドであった。壮年14チーム、実年13チーム、シニア11チームの選手らが集まり、けがのないように気を付けながら、今シーズンのプレーを楽しむことを誓った。
市壮年ソフト連盟(小松照一会長)の主催する大会で、壮年(40代)、実年(50代)、シニア(60代)の3クラスに分かれ、それぞれ優勝をかけて10月までの間、試合を展開する。
壮年、実年についてはこれまでリーグ戦となっていたが、今年は試合数を増やすために総当たり戦に変更。シーズン中は全228試合が行われ、1チーム当たり10縲・3試合をこなすことになる。
選手宣誓では、昨年壮年で優勝したT4の小原透浩さん(40)=北町=が「自分たちが壮年であることを自覚し、自分の体と相談しながら好プレーを心がけ、試合で好プレーが出せなかった時は酒席での好プレーを出せるよう心がけ、けがのないよう試合に臨みたい」と宣誓し、会場の笑いを誘った=写真。
また、小松会長は「本年度は前年と異なる試合体系になるが、けがをせず、飲酒運転は絶対しないということを胸に置き、1年間、試合を楽しんでほしい」と選手に呼びかけた。 -
【古文書研究家 新井勇さん】
三重高等農林学校(現三重大農学部)に進んだが、太平洋戦争激化のため、1943(昭和18)年に繰り上げ卒業となって台湾に出兵した。終戦から1年後の46年に復員。教員となり、県内各地の農業高校で教壇に立った。校長も務め、60歳で定年退職した。
妻を亡くしたのはその直後。
「大きなショックだった。数年間というもの、精神的に深く悩んだが、いつまでも悩んでばかりいないで、何かやらなければいけないと思うようになった」
そこで、あえて専門だった農業研究とはまったく違う古文書を勉強の対象に選んだ。家に古文書があったわけでもなかったが、興味はあり、いつか機会があったらやってみたいと思っていたからだ。市立博物館の古文書講座に参加し、熱心に勉強を始めた。
「古文書は現代の文字と違って崩し字が多いから読むのが大変なんだが、中でも特に難しいのは日記。人に見せるつもりで書いたわけじゃないので字にくせが強く、解読に手間がかかる。それだけに内容が理解できた時はうれしいね。いろいろな文書を読むうちに珍しい事実が分かった時の楽しさもまた格別だ。古文書を読むと、さまざまな時代に生きていた昔の人の考え方や行動が分かる。人々の生活の証しなんだ。歴史をさかのぼって先祖の歩みをたどる旅のようなものだね」
短期間で急激に伸びた実力が認められ、4年目からは早くも同講座の講師を務めることになる。
「力がないと人さまに教えることなどできない。もっともっと勉強しなくては」と、古文書インストラクターの資格取得を決意。NHK学園の通信講座を受講し、3年後に難関の試験合格を果たす。
講座ではただ読むだけではなく、歴史的、社会的な背景を重視することを心掛けた。文書がどのようにしてできたのかを理解してもらおうと、さまざまな副資料を作成して講座で使った。
「講師の仕事の半分は教材となる古文書を探してくることだ。個人的な手づるなどないから足で稼ぐだけ。各地の博物館はたいてい、地域のどの家にどんな古文書があるか分かっているので、リストを見せてもらい、私が直接行ってお願いするんだ。お借りしてコピーさせてほしいと頼むと、ほとんどのお宅は快く貸してくれるが、すべての家で『はい、どうぞ』というわけにはいかない。中には絶対に貸さない、見せないという家もある。貴重な物だから仕方ないがね」
18年間務めた講師はこの3月いっぱいでやめた。これからは余力を好きなことに向けたいという。
「ボケたつもりはないが、教えるからには万一にも間違ったことを言ってはならないから。もったいないと言ってくれる人がいるうちにやめるのが花だよ。まあ、個人的にやりたいこともあるしね。地元の上赤須や赤穂の資料を調べて郷土史を執筆したいんだ。体だけは丈夫だが、年取ってずくがなくなったので、一体いつのことになるか分からんがね」
(白鳥文男) -
地域が愛したサクラ今年も満開に、トヨセット駒ケ根工場で花見大会
駒ケ根市北の原工業団地内にあるトヨセット駒ケ根工場は13日、住民の強い要望を受けて残した工場敷地内のしだれ桜を地域に開放し、花見大会を開いた。従業員を含め数百人がにぎやかに楽しみ、同社関係者は「このサクラのように地域に愛される企業に」と願いを込めた。
同工場は昨年竣工。かつて龍水社赤穂工場があった場所だが、当時から地域に親しまれたしだれ桜は伐採せずに、敷地内の一部を緑化公園にして残した。
初めて開いた花見には、数多くの周辺住民が来場。ある男性は「しだれ桜は地域のシンボルでもあった。このような形で残って良かった」と、満開の花を感慨深げに眺めた。 -
昭和伊南病院の救命救急センターの機能につき県が独自調査する方針 - 杉本組合長「県としても一定の責 任を果たすべき」と言及
14日に開かれた伊南行政組合臨時議会(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)で杉本組合長は昭和伊南病院の新型救命救急センターの機能につき、県が独自で機能評価を行う方針であることを報告した。杉本組合長は県の方針の意図を測りかねている心情を示し「県としても一定の責任を果たすべき」として、同病院をセンターに指定している県も、センター運営に協力すべき」とを強く訴えた。
県衛生部から昭和伊南病院の救命救急センターの機能評価の申し出があったのは先月25日。県衛生部によると「毎年国の方で実施している機能評価が、今年は遅れていることから、適切な機能評価を行うため、県独自の評価を行うことにした」としている。
しかし、今年3月には伊那中央行政組合(組合長・小坂樫男伊那市長)が、伊那中央病院を救命救急センターに指定することを求める要望書を県へ提出しするなど、ここへきて救命救急センター移転問題が浮上しているだけに、伊南行政組合事務局長を兼務する昭和伊南病院の渋谷勝清事務長は「昭和伊南は06年に新型救命救急センターとしてスタートしたばかり。救急センターは県内に6施設あるのに、どうして最初に昭和伊南病院なのか疑問。県としても責任を持つべき」と、県の姿勢に不信感を募らせている。県は「現段階でそういうことは考えていないが、地元からのそういう要望もあるので、適切に機能を評価したい」としている。 -
駒ケ根ソースかつ丼会、15周年に合わせてイメージソングの作成など記念イベントを展開
駒ケ根市内の飲食店などでつくる「駒ケ根ソースかつ丼会」(会員42事業所、下平勇会長)は、今年15周年を迎えることに合わせてイメージソングの作成など記念イベントを展開する。
まちおこしの一環としてソースかつ丼のPR、普及に取り組んできた同会では、これまでもマップやのぼり旗の作成、看護大学歓迎かつ丼無料配布、B竏・グランプリへの参加などをといった事業に取り組んできた。
そんな中、本年度は15年の節目に当たるため「ソースかつ丼の本場」として躍進しよう竏窒ニ、各種記念事業を企画。
具体的には▽イメージソングの作成▽スタンプラリーなどを通じたお客様還元事業の実施▽記念式典の開催竏窒ネどを予定しており、詳細は今後の役員会でつめていく。
14日の総会で新規事業の承認を得た下平会長は「『ソースかつ丼と言えば駒ケ根』というPRも着々と進んでいる。食によるまちおこしが各地で取り組まれる中、卵で閉じたかつ丼ではなく、地域独自で食していたソースをかけたかつ丼を『ソースかつ丼』と名付け、先駆的に取り組んできた自負がある。15周年を機に、お客様に喜んでもらえる事業に取り組みたい」と語った。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
シルクミュージアムでまゆのかぶと作り講座開催
駒ヶ根市東伊那の広域総合交流促進施設「シルクミュージアム」で12日、まゆ玉を使ったかぶと作り体験講座があった。家族連れなど9組が参加。さまざまな色に染色したまゆをはさみで切り分け、のりで張り付けながら、まゆ玉より少し大きめのかぶとを作り上げた=写真。
同ミュージアムでは、養蚕文化を別の形で残していこうとさまざまな活動を展開しているが、季節の行事に合わせて開催するまゆ玉クラフト教室もその一環。今回は端午の節句を前にかぶと飾り作りを企画した。
「まゆかぶと」の考案者である橋本佐知子さんの指導に従いながら、参加者はまゆに切り目を入れたり、編み込んだりと奮闘。まゆ玉が徐々にかぶとの形になっていく姿を楽しみながら、創作に取り組んだ。
この日、宮田村から参加した平沢由美子さん(35)優紀さん(9)親子は「下に2歳の弟がいるので、その子のためのかぶとを作ってみようと参加した。まゆ玉自体、触るのも初めてで、どんな風に仕上がるのか楽しみ」と話しながら、かぶと作りに励んでいた。
現在は通常の一般の体験講座でも「兜とこいのぼり」作りができる。体験料600円。時間は午前9縲恁゚後3時。
問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
駅前ビル「アルパ」で如月会華道展
伊南地域で活動する生け花7流派の師範などでつくる「如月会」(本田郁子会長)の生け花展が13日まで、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」で開かれている。その美しさをさらに引き立たせるよう生けられた花々約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開く生け花展で51回目。生け花を学ぶ受講者らのほか、同ビルにを訪れた買い物客なども会場を訪れるという。
今回は91人の会員が作品を出展。大作3点、中作2点、個人作品75点が並んでおり、桜、ぼけなど、今の季節の花々をさまざまに生けた作品が目を引く。
本田会長は「常に躍進するよう、鍛錬を重ねているので、その成果を見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時半。 -
駒ケ根市で緑化木の無料頒布と展示即売会
緑化運動月間に合わせて駒ヶ根市は12日、緑化木の無料頒布会を市役所南庁舎西側駐車場で開催した。苗木を自宅の庭などに植えたいと考える市民らが朝早くから集まり、ミツバツツジとナツツバキなどの苗木を持ち帰った=写真。
緑化木の無料頒布は毎年開催しているもので、上伊那森林組合の協力のもと、苗木や山野草の展示即売会も同時開催している。
今年はミツバツツジ360本、ナツツバキ140本を2日間に分けて頒布。頒布する苗木は市内の各戸から募った「緑の募金」の還元金で購入しており、今年は昨年より頒布する苗木を増やした。
無料頒布は例年訪れる人もいるほど人気で、開始から15分ほどで終了。早い人は午前7時半ころから整理券を入手しようと集まっていた。
ミツバツツジを手にした駒ヶ根市飯塚の70代の女性は「販売の方も、普通で買うより値打ちになっているのでありがたい。持って帰って庭に植えたい」と話していた。
無料頒布会と展示即売会は13日もある。
担当職員は「無料頒布の整理券は午前8時から配り始めるので、希望される方は早めに来ていただければ」と話していた。
時間は午前8時半縲恁゚後3時。 -
駒ヶ根市4月定例民生児童委員会協議会
駒ヶ根市の民生児童委員協議会(小出勉会長)4月定例会が11日、市役所南庁舎であり、新任職員の紹介と今後の活動、本年度駒ヶ根市社会福祉協議会の予算などについて確認した=写真。
協議事項では本年度の市社会福祉協議会の予算などを説明。本年度の市社協の予算総額は4億4千万円。共同作業所が障害者自立支援法の「障害者就労支援センター」(就労継続支援B型)となったことなどに伴ない、前年より約2千万円増額となった。
また、後期高齢者医療制度について小出会長は「今、高齢者の医療制度の問題が大きくクローズアップされている。人間が心身ともに健康で普通に暮らせるというのは私たちの生活の根幹にあると思うが、今回の制度はそのあり方をも否定するもの。我々の場合、実際に高齢者と接触する中で『こういう問題がある』と認識し、今後の推移を見ながらできるだけ高齢者の方々が不安にならないようにする必要がある」と語った。 -
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所で公開講座
駒ヶ根市にある国際協力機構(JICA)の駒ヶ根青年海外協力隊訓練所で11日、公開講座があった。JICA青年海外協力隊の大塚正明事務局長=写真=が、「JICAボランティア事業の理念と目標」について講演。同訓練所で訓練に励む候補生のほか、一般などが聴講した。
公開講座は同訓練所で訓練する候補生らの講義に合わせて定期的に開催している。
講師に迎えた大塚事務局長は最初に「一人ひとり、参加のモチベーションは異なると思うが、国際協力はとても影響の大きいもの。自分の中に核となる部分がなければ立ち行かなくなる」と指摘。貧富の格差、地球的規模の課題など、こうした問題の背景には日本で暮らす自分たちの生活が大きな影響を与えていることを示し「そうした問題は一部の問題でなく、我々が共有しているもの。世界的問題として考えていかなければならない」と国際協力の必要性を語った。
また「国際ボランティアは国内ボランティアと異なり、感謝されない可能性もある。それだけ国際協力は難しいということだが、裏を返せばものすごく良いことができる可能性もある。ボランティアは生身の人間が活動するもので、個人の考えが非常に大きな影響を与える。自分が国際協力に行くことにより、良い方向にも悪い方向にも変わることを覚えておいてほしい」と訴えた。 -
民間登用ならず
駒ヶ根市副市長に元職員の清水亀千代氏が就任1ヶ月以上空席となっていた駒ヶ根市の副市長に10日、元市職員でこの3月に定年退職した清水亀千代(きちよ)氏(60)=写真=が就任した。同日開かれた市議会臨時議会で、杉本幸治市長が清水氏を副市長に選任する人事案件を提示。今年1月の選挙戦で杉本氏は「副市長は外部からの登用」をマニュフェストに掲げていただけに、議会からは批判が相い次いだが、最終的に賛成多数で可決。しかし、杉本市長の政治姿勢への不満は残す形となった。
杉本市長はまず、3月議会に副市長の人事を提案できなかったことを陳謝。その上で「経済、地域医療の問題など喫緊の課題がある今、これらに的確に対応できる人をと熟慮を重ねた。清水さんは商工観光を中心にその時々の経済情勢に応じてきた。それらの経験を持って私を支えてくれる適任者だと思う」と説明。
これに対し馬場宣子議員は「なぜ外部からの登用をと思ったのか。前政権を一新し、行財政改革を推進するためでないのか」と、元職員の登用に疑問をぶつけたほか、菅沼孝夫議員は「杉本市長の政治姿勢に疑問を持つ。説明責任を果たす気はあるのか」と言及。
これに対し、杉本市長は「時代が変わろうとしている今、行政にも民間経営の感覚が求められていると思い、民間登用を掲げた。この2カ月間、清水さんにはいろんな面からサポートを受け、さまざまな話をしてきたが、産業関係者とのつながりもあり、経営感覚もある。また、長年庁内に勤めた経験から職員を引っ張っていく能力もある。その力に期待したい」とした。マニュフェストについては「この4年間でどれだけ実現できるかが大切だと考えている。長い目で見守ってほしい」と理解を求めた。
清水氏は1966年、市役所に入庁。総務部企画財政課長、産業部長、産業振興部長、総務部長などを歴任し、この3月に退職した。
取材に対し、杉本市長は「今回の人事は当初求めていた外部とは異なるが、求める人材という部分で最終的に清水さんに決めた。マニュフェストは常に重視しなければならないと思っているが、この一部分だけを見るのではなく、4年間でどれだけ実現できたかという点で評価していただきたい」と語った。
清水氏の任期は4月10日から4年間となる。 -
清水副市長の就任式
駒ヶ根市議会の採決を受け、副市長に選任された清水亀千代氏(60)の就任式が10日、市役所であった。庁舎職員に迎えられる中、清水氏は「これまでの市政に対する思いを、今度は副市長という立場を通じて果たしていきたい。市民を信じ、お互い精一杯頑張っていくことが必要。杉本市長を支え、みなさんと協力しながら日常業務を進めていきたい」と語った=写真。
午前中の臨時議会では、「副市長の外部からの登用」をマニュフェストに掲げ、選挙戦を勝ち抜いた杉本幸治市長が、市職員の退職者である清水氏を副市長に選任する人事案件を提出したことに対する強い反発や、その政治姿勢を問う声も多数あったが、結局は賛成多数で清水氏の副市長選任が採決された。
清水氏の副市長就任を報告した杉本市長は「清水さんはこの3月で退職したが、今度は特別職として働いていただき、公約として掲げたことを一つひとつ実現していきたい。市民のみなさんの安心・安全に全力で取り組み、ぜひ一丸となって市政のために取り組んでほしい」と呼びかけた。 -
上伊那公民館連絡協議会総会
上伊那地区の公民館関係者でつくる上伊那公民館連絡協議会の総会が9日、駒ヶ根市の赤穂公民館であった。本年度の会長には、武田登伊那公民館長=写真=が再選。08年度事業などを承認した。
生涯学習推進に取り組む公民館関係職員が集まる同協議会は、年間を通じて研修や視察、懇談会などを開催し、情報交換を図りながら地域全体の生涯学習、社会活動教育の室の向上に努めている。
昨年度に続き、会長に再選した武田伊那公民館長は「超高齢化社会、子ども、青少年の問題を考える時、家庭と地域社会が本来の姿を取り戻すことが求められている。そのためにも地域交流の拠点である公民館が再認識されているのは確か。時代、地域のニーズに合った新しい公民館活動も求められているが、時代が変わっても、変わることのない住民自治活動を目指していきたい」と語った。
協議会では、地区館、分館職員が一堂に会する研修会の開催、上伊那地区で活動する社会教育関係者が集う「上伊那社会教育関係者懇談会」などの開催を通して、情報交換と連携を深めていく。 -
道路特定財源の暫定税率関連法案に伴なう駒ヶ根市の対応
国会で道路特定財源の暫定税率関連法案の成立が先延ばしになっていることを受けて駒ヶ根市は10日、同市に関連する影響額とその関連事業の対応方法を市議会全員協議会で示し「今後国の動向を見ながら方向性を検討するため、指示があるまで当面は着手しないように庁内に周知した」と説明した。
市は本年度当初予算として、自動車重量譲与税、地方道路譲与税などを見込んだ約3億2990万円を計上しているが、うち約43%が道路特定財源暫定税を財源としており、廃止に伴なう影響としては約1億430万円の減収となる。
また、地方道路整備臨時交付金の交付を受けて事業に着手することとなっていた中割竏柱o塚線の区間整備事業をはじめとする6つの道路整備事業についても、臨時交付金約2億8600万円が交付されないこととなるため「全体として約4億3千万円の歳入欠陥が想定される」としている。
市としてはを国の方向性が示されるまで臨時交付金に関連する6事業の着手を先送りにする方針。
担当者は「4月以内にに国の方から内示があれば、事業への影響はないが、それより先に伸びると事業が遅れる可能性も出てくる」としている。 -
駒ヶ根市、楽しくヘルシークッキングレシピ集作成
駒ヶ根市はこのほど、ヘルシーな料理の作り方を掲載したレシピ集「楽しくヘルシークッキング」を作成した=写真。レシピ集の作成には市が04年から19年度まで開催してきた「男性のためのヘルシークッキング教室」に通っていたOBでつくる「親交会」が協力。08年度から始まる特定保健指導や健康生活応援塾などで活用していく。
「男性のためのヘルシークッキング教室」は、男性の食生活改善などを目的として市が実施してきた事業だが、本年度からは男女問わず、生活改善を必要とする人を対象とした「健康生活応援塾」などが始まるため、ヘルシークッキング教室は昨年度で終了することになった。
それに伴ない、これまでの集大成として、同教室のOBらがレシピ集をまとめることとなった。
レシピ集には06年度に取り組んだ全10回分のレシピを写真とともに掲載。また、教室であつかった食材を別のやり方で調理した応用編も掲載している。
担当者は「基本的に旬の食材を使い、減塩などにも配慮している。初心者の男性のために始まった教室なので、簡単で作りやすいものばかり。とてもよくまとまっているので、保健指導の中で活用していきたい」と話していた。 -
駒ヶ根市第1回男女共同参画推進市民委員会
駒ヶ根市は8日、本年度1回目となる男女共同参画推進市民委員会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長が市民代表15人に委嘱状を手渡し、委員長には湯沢章作さん(東伊那)を選出した=写真。
市民委員会は具体的な取り組みの実施を通して、男女共同参画の推進を図るため、2年任期で活動を展開している。
本年度は▽男女の固定的役割意識をなくした共同参画意識づくり▽家庭、地域、職場において互いに生き生き活動できる環境づくり竏窒ネどを重点目標とし、男女共同参画を推進のための条例制定にむけた検討を始める。また、研究集会、講座、地域学習会などの開催、市内一般企業への広報活動などを通して、男女共同参画の意識づくり、家庭と仕事の両立支援などに努める。
中原教育長は「男女共同参画もまちづくりの一環。男性、女性とも、それぞれの特性があり、それを生かしながら共同参画を進めてほしい」と語った。 -
第17回県下弓道大会駒ケ根大会
駒ケ根市体育協会弓道部は6日、市弓道場で第17回県下弓道大会駒ケ根大会を開いた。
61チーム、高校生123人、一般60人の合わせて183人が参加し、個人、一般の部、高校男子の部、同女子の部で鍛錬の成果を披露した。
個人の部8射、団体の部は24射で的中数を競った=写真。
また、競技に先立ち、高仲成人弓道部長が礼射「矢渡し」を行い、競技終了後、個人優勝者が納射を行った。 結果は次の通り(敬称略)
◇団体・優勝=下諏訪向陽高校C(19、津端彬・新村繁明・平林和樹)(2)豊丘(熊谷厚水・高山寿恵・松枝敏広)(3)風越高校B(平沢一平・南島諒輔・牧野俊輝)◇個人(高校男子)=平林和樹(8中、下諏訪向陽)(2)伊東信司(弥生)(3)南島諒輔(風越)◇同(高校女子)=上島由都(8中、伊那北)(2)金子麻希(岡谷南)(3)城取実央(赤穂)◇同(一般)・優勝=中村美穂(7中、伊那市)(2)松枝敏広(豊丘村)(3)杉本滋志(駒ケ根市) -
駒ヶ根市立博物館、4月から常設展示場を設置
駒ヶ根総合文化センター内にある駒ヶ根市立博物館は4月から、博物館の所蔵品約130点を展示した常設展示室を設置した=写真。
市内で発掘された民俗資料など約10万点を所蔵する同館では、これまでも企画展などを催す中で所蔵品の一部を一般公開してきた。しかし、常設展示場はなく、遠くから訪れた人からは「常設展示があれば」という指摘もあったため、約290平方メートルある展示室を2部屋に仕切り、その一部屋を常設展示場とすることにした。
常設展示する第2展示室には、駒ヶ根市で出土した原始から江戸時代までの発掘品が時代順に並べられており、中には、国立博物館にレプリカが展示されている縄文時代中期の土器「有孔鍔付土器」なども展示している。
そのほかにも、同地区の歴史の変遷が分かる民俗資料などが多数展示。また、第1展示室は、企画展などを開けるスペースを設けている。
担当者は「なかなか市内にいても見る機会がなかったと思うので、見に来ていただき、駒ヶ根市でこういうものが発掘されていたんだということを知ってもらえれば」と話していた。
入場無料。開館時間は午前10時縲恁゚後6時(11月から2月までは午後5時まで)。月曜、年末年始は休館(月曜が祝日の場合は翌日が休館。
問い合わせは市立博物館(TEL83・1135)へ。 -
中沢小学校に県伊那養護学校の分教室「はなももの里」が開設
伊那市にある県伊那養護学校(植木行雄校長)の分教室「はなももの里」が8日、駒ヶ根市の中沢小学校の校舎内に開室し、同教室に通う小学1年生から4年生までの児童6人と関係者が集まる中、開設式が開かれた。今後6人は同教室に通い、養護学校のカリキュラムに従って学ぶ。また、休み時間は教室を開放するほか、給食や清掃活動などを通じ、中沢小学校の児童との交流も図りたいとしている。
分教室の設置は特別支援教育の地域化を目的とする県事業の一環で、小学部を対象とする分教室は県内で2カ所目。駒ヶ根市の場合、地域の要望もあって、今回の分教室設置が実現した。
教室の広さは約80平方メートル。開設に伴ない、床の張り替え、水道の設置工事などをした。職員は教室担当職員3人、教室長兼教育相談員1人。室内には学習、遊びスペースのほか、職員の事務スペースもあり、小中学生を対象とした就学関係の教育相談、分教室の情報発信なども展開する。 また、今回はいずれも駒ヶ根市内の児童となったが、市内に限らず、希望があればどの地区からも通える。
同教室に通うことになった子どもの母親(42)は「これまでスクールバスで養護学校まで通っていたが、伊那まで通うと最低でも40分はかかった。また、スクールバスは今、定員ぎりぎりの状況。今後どうなるか心配していたので、近いところに通えるようになって安心している」と話していた。
今後は駒ヶ根東中学校に中等部の分教室を開設する予定で、来年度開設を目指す。
分教室の問い合わせははなももの里(TEL83・6338へ。 -
【障害者在宅就労支援NPO副理事長 双山浩司さん】
「これは下半身が駄目かもしれない」
10年前の暑い夏の日、屋根ふきの作業中に足場を踏み外し、約3メートルの高さから落下して腰を強打した直後、激痛の中で直感した。
「落ちたのは初めてではなかったが、あの時は体が全然動かなかった。脚をつねってみても感覚がなかったし、一瞬あきらめにも似た絶望感が頭をよぎった」
不幸にも、その予感は現実のものとなる。担ぎ込まれた病院の医師の診断は「脊髄(せきずい)損傷。下半身完全まひで歩くことは二度とできない。ベッドから起き上がることも難しいかもしれない」というものだった。
「何とかなるんじゃないか、という淡い期待もあったが、やっぱりそうか竏窒ニいう感じ。何だか人ごとのような気がした」
激痛と精神的な苦しさとの戦いが始まった。その中で大きな支えになったのは家族の温かい励ましと協力だった。
「実は診断は妻が聞いたんです。医師は、本人には言わない方がいいと言ったらしいが、妻は迷わずその足ですぐに教えに来てくれた。変に隠されるより、その方がよほどありがたかったですね」
「子どもが保育園に入ったばかりでね。野の花を摘んできてくれたり『お父さん、頑張ってね』と書いた絵や折り紙を持ってきてくれたり竏秩Bこの子たちのためにも何とかしないといけないと思いました」
隣りのベッドには頚椎(けいつい)損傷で手も動かない人がいて、死にたくても死ぬこともできないと言って泣いていた。
「それに比べて自分は車いすで動くことができる。もともとケ・セラ・セラ(なるようになる)の性分。境遇に絶望することなく、現実を受け入れることができました」
◇ ◇
激しい痛みと苦しいリハビリに耐え、1年半後に自宅に戻ってきた。しばらくたったころ、障害者対象のパソコン研究会のスタッフと知り合いになり、障害者がインターネットを通じて自宅でできる仕事を紹介する法人を一緒に立ち上げないかと誘われる。もともと障害者支援に関心があって活動していたこともあり、健常者とは違った立場から協力できるのではないかと考えて参画。苦労の末、翌年、健常者も含めた十数人でNPOの設立にこぎつけた。
主な業務は障害者への仕事の紹介と支援企業との折衝、障害者のパソコン技能向上講習と個別指導のほか、指導者の養成などだ。
「外に出ることが大変な障害者が自宅で働くことを手助けできるのは大きな喜びです。パソコンの操作ができればデータベース入力の仕事ができる。障害者といっても、それぞれの能力に応じた社会参加はできるんです。それが生きた証しにもなる。これからは企業が仕事をくれるのを待っているだけでなく、障害者でもこういう仕事ができるという提案型で事業を発展させていきたいですね」
「あのけががなかったら、今どうして暮らしていたのだろう。でも、いまやっていることがほんの少しでも障害者の助けになっているとすれば、私のけがも無駄ではなかったと思えるんですよ」
(白鳥文男) -
県看護大学で入学式
駒ヶ根市の長野県看護大学で7日、入学式があった。関係者や保護者などに見守られる中、学部生91人、大学院生14人が深山智代学長から入学許可を受け、夢の実現に向けて第一歩を踏み出した=写真。
深山学部長は「みなさんが自立した生活ができるよう応援している。本学教育方針に基づき、進んで学び、幅広い視野を通して豊かな人間性を養ってほしい。看護職には優しさが期待されているが、それは相手を理解するということから生まれると思う」と語り、新入生らを歓迎した。
また、新入生代表の小尾智春さん(18)=茅野市=は自身が看護師を志すきっかけとなった一つの詩を読み上げ、「この詩を読み、看護師を見つめる人の思い、心に寄り添うころの大切さを感じた。心のつながりを一番に考え、知識、技術を身に付けてともに医療を学ぶ学生の中で充実した学生生活を送りたい」と語った。
本年度学部入学者の出身内訳は県内63人(うち上伊那出身者3人)、県外28人。近年男性看護師が増加していることに伴ない、年々男性入学者数が多くなっているが、今年は例年よりも男性の数が多く、学部で9人、院生で1人が入学している。 -
赤穂高入学式
駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は5日、入学式を行った。全日制商業科80人、普通科201人、定時制普通科15人の計296人が晴れて入学し、希望を胸に高校生活のスタートを切った。新入生を代表して西山浩平君は「赤穂高校に入学できて感激している。何事にも誇りと自覚を持ち、学業に励み、それぞれの目的に向けて前進したい」と力強く宣誓した。
米山校長は式辞で「初心を忘れず、力強く目標に向かって研鑚を積んでほしい。高校時代は大人になる土台づくりの時期であり、人生を左右する重要な時間。これからの生活に誇り、気品、継続の3つの言葉を贈る。仲間とともに心を磨いてほしい」と激励した。