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千両千両井月さんまつり 笹本さんが講演
第5回千両千両井月さんまつりが2日と3日の2日間、伊那市のいなっせを主会場に開かれています。 2日はシンポジウムが開かれ、県立歴史館館長の笹本正治さんが講演しました。 シンポジウムには笹本さんなど有識者5人が参加し、それぞれの分野から話をしました。 このうち笹本さんは、伊那の人が井月を受け入れた背景などについて次のように語りました。 井月さんまつりは江戸末期から明治初期にかけて伊那を放浪した俳人井上井月を知ってもらおうと実行委員会が開いていて、今年は井月が放浪した幕末の高遠にスポットが当てられました。 井月さんまつりは3日までで、明日は井月俳句大会のほか、詩人正津勉さんの講演会が予定されています。
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狼煙リレー 今年は北から南に繋ぐ
戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使っていたとされる狼煙を再現するリレーが、上下伊那の27か所で2日に行われました。 今年は伊那市手良がスタート地点になりました。 午前10時、八ッ手山の中腹で最初の狼煙があげられました。 煙を確認すると手良総合グラウンドで小学生2人が積み上げた杉の葉に火をつけました。 手良地区では、住民が集まり地域の歴史を学ぶ機会にしようと、高森町に事務局を置く武田信玄狼煙会に参加し今年で3年目になります。 狼煙リレーは、戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使っていたとされる狼煙を再現しようと、2008年から毎年行われています。 これまで南から北へリレーされていましたが、今年は初めて北から南へとリレーされました。 2日は上下伊那の14の市町村で行われたという事です。 会場では手良小学校の児童が太鼓の演奏をしイベントを盛り上げていました。
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伊那小学校PTAバザー 総合学習に関する出店並ぶ
伊那小学校恒例のPTAバザーが2日に行われ、子どもたちが総合学習に関する出店を出して地域の人たちと交流しました。 伊那小学校のPTAバザーは、家庭から持ち寄った日用品を市価より安く販売し学習環境の整備にあてようと毎年行われています。 総合学習の成果をみてもらい地域の人たちと交流を深める目的もあります。 体育館にはクラス毎の出店が並びました。 このうち4年正組は、4月からスイーツ作りに取り組んでいて、パウンドケーキを販売しました。 1個80円のケーキ244個が40分ほどで完売すると歓声が上がっていました。 1年生の時からヤギを飼っている3年謹組は、エサやり体験と、小物の販売を行いました。 バザーの売り上げは、体育館用のヒーターの購入や遊具の修繕など、学習環境の整備にあてています。 伊那小学校では、「手作りのバザーで活動の成果を広く知ってもらい、地域と学校の連携を深めていきたい」と話していました。
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高遠高校で兜陵祭 3日に一般公開
高遠高校の文化祭、第57回兜陵祭の前夜祭が1日行われました。 兜陵祭は2日が校内祭で3日に一般公開されます。 前夜祭では芸術コースの生徒が日頃の学習の成果を発表しました。 書道コースの生徒は「風 僕は高遠に恋をする」という今年の兜陵祭のテーマを書く書道パフォーマンスを披露しました。 兜陵祭ではクラス宣伝や楽器演奏、腕相撲などのイベントのほか屋台も並びます。 一般公開は3日午前10時から午後2時半までとなっています。
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西春近南小学校6年生 ジオ・エコツアーに参加
伊那市の西春近南小学校の6年生は24日、小学校ジオ・エコツアーに参加し、南アルプスの地質などについて学びました。 西春近南小学校の6年生は今年度、総合的な学習の一環で伊那市の魅力について学んでいて、この日は小学校ジオ・エコツアーに参加しました。 ツアーは、南アルプスの魅力を小学生に再発見してもらおうと伊那市が行っているものです。 長谷の溝口露頭では高遠高校の3年生が講師を務め、中央構造線を境に異なる地質や岩石の違いなどを説明しました。 生徒たちは南アルプスジオパーク認定ガイドに認定されています。 溝口露頭の赤い岩について生徒は「とても硬く、赤石山脈の名前の由来の元になったとも言われています。」と説明しました。 西春近南小学校の6年生は、来月のツアーにも参加する予定で、学んだことを校内などで発表する予定です。
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邦楽子どもの集い 15人が演奏
伊那三曲協会による邦楽子どもの集いが伊那市のいなっせで27日に開かれ子どもたちが日ごろの練習の成果を発表しました。 上伊那で琴や三味線を習っている小学3年生から高校3年生まで15人が演奏しました。 邦楽子どもの集いは、幼いうちから和楽器に親んでもらい未来の演奏家を育てようと、伊那三曲協会が毎年この時期に開いていて今年で18回目になります。 子ども達はアニメソングや童謡など、この日のために練習してきた曲を披露していました。 伊那三曲協会では、「毎年子どもたちの成長がみられ、指導者も楽しみにしている演奏会です。一人一人が頑張っていて、これからの可能性が感じられた」と話していました。
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若手作家12人が信州高遠美術館で作品展
若手アーティストの作品が並ぶ「伊那谷12人の作家展 谷にふく風」が伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 会場には、上伊那や下伊那など伊那谷にゆかりのある20代から40代の若手作家、12人の作品が並んでいます。 このうち伊那市高遠町出身で、多摩美術大学大学院に通っている伊藤三園さんは、黒い紙のみを材料に作った切り絵作品を展示しています。 伊那市の陶芸作家、こいけちえさんは、陶器で作った種を床に並べ展示しています。 このほか、水引をライトアップした作品など様々なジャンルの作品を見る事ができます。 作品展は、若手作家の発表の場として2015年から始まり今年で3年目となります。 信州高遠美術館では「それぞれ独自の方法で生み出された個性豊かな作品を楽しんでもらいたい」と話していました。 「伊那谷12人の作家展 谷にふく風」は9月30日まで信州高遠美術館で開かれています。 関連イベントとして9月3日に、作家が絵を描く場面を見学できるライブペインティングが、10日には、壊れた器を漆を塗って修復する技法を学ぶ講座などが企画されています。
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箕輪西小学校 今夏最後の水泳授業
箕輪町の箕輪西小学校で、今年最後の水泳の授業が29日に行われ、児童たちが好記録を目指して泳いでいました。 この日は最後の水泳の授業が行われました。 箕輪西小学校では、7月3日にプール開きを行い、例年並みの回数を泳いできたということです。 このうち6年生は、これまでで一番良いタイムが出るようクロールや平泳ぎに挑戦していました。
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長谷中学校PTA作業で溝口露頭の清掃作業
伊那市長谷の長谷中学校は、年に1回のPTA作業の一環で、学校近くの溝口露頭の清掃作業を27日に行いました。 PTAと教職員4人が学校近くの溝口露頭で作業を行いました。 長谷中学校では理科の時間に露頭を訪れ学習を行っています。 露頭に雑草がはえるとそこへ土がたまり岩の表面が見えなくなってしまいます。 伊那市教育員会や長谷中学校の教職員が定期的に草取りなど簡単な作業は行っていますが、この日はPTA作業として初めて行い、たまった土を落としていました。 溝口露頭は、中央構造線を境に異なる地質を確認できます。 1時間半ほど作業をすると、地層の表面が現れ境界が見やすくなりました。 長谷中学校では、「時間や手間のかかる作業だが露頭の保護のため、これからもできる限り続けていきたい」と話していました。
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東京芸大の卒業生が邦楽披露
東京芸術大学の卒業生2人が25日、伊那市高遠町のデイサービスセンターくつろぎの家で三味線と太鼓を披露しました。 伊那市と東京芸術大学は伊那市高遠町出身の伊澤修二が東京芸大の初代校長を務めたことが縁で音楽交流が行われています。 東京芸大には国内で唯一日本の伝統音楽を学ぶ邦楽科があり今回はお年寄りに邦楽を楽しんでもらおうと演奏が企画されました。 三味線を演奏した山下靖喬さんは津軽三味線コンクール全国大会の優勝経験者です。 太鼓を披露した石森裕也さんは全国の祭りでお囃子の演奏に参加する実演家として活躍しています。 お年寄りたちは手拍子をしながら日本の伝統音楽を楽しんでいました。 2人は小学生と一般を対象に高遠町に伝わる高遠囃子の指導にもあたったということです。
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とのうちさん 出身保育園でライブ
箕輪町出身のシンガーソングライター「とのうち さぶろう」さんの絵本ライブが、木下北保育園のケヤキの木の下で今日開かれました。 東京在住のとのうちさんは木下北保育園の卒園生です。 3年前に保育園の時の恩師から声をかけられた事がきっかけとなり、毎年ライブを開催しています。 25日は、とのうちさんと友人でギタリストの金澤健太さんが、オリジナル曲やアニメソングなど9曲を披露しました。 ライブでは、とのうちさんが曲を作る中で映像をイメージして作った絵本「寝坊をするホントの理由」を歌に合わせ披露しました。 会場には、園児や地域の人達などおよそ150人が訪れ、ケヤキの下で音楽を楽しんでいました。
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伊那市西町の旧井澤家住宅で押し花絵展
伊那市西町の旧井澤家住宅で押し花絵展が8月28日まで開かれています。 会場には、押し花で作った作品38点が展示されています。 伊那公民館で活動している押花クラブの受講生が制作しました。 身近な草花を使っていて、本来の色を活かすため、着色や加工はしていません。 額の中は真空になっていて、乾燥材などを使って長持ちさせています。 クラブでは、自然の素材そのものの美しさを楽しんでもらいたいと話していました。 この作品展は28日まで伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。
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千両千両井月さんまつり 広報車両でPR
9月2日と3日に伊那市内で開かれる「千両千両井月さんまつり」の実行委員会は、まつりを市民に広くPRしようと、22日から広報車両を市内で走らせています。 軽トラックの荷台部分にまつりのポスターなどを貼り、井月さんの歌を流しながら市内を走って宣伝しています。 実行委員会がまつりをPRしようと製作しました。 今年で5回目となる千両千両井月さんまつりは、漂泊の俳人井上井月が生きた時代に焦点をあて「井月さんと高遠藩の幕末維新」をテーマにシンポジウムが開かれます。 9月2日はシンポジウムのほか、高遠城の再現図を作成した池上典さんの解説、特別企画として古田人形芝居保存会による公演が企画されています。 3日は信州伊那井月俳句大会が予定されています
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第45回伊那混声合唱団演奏会
上伊那の合唱愛好者でつくる伊那混声合唱団の第45回演奏会が、伊那市の伊那文化会館で、11日に開かれました。 演奏会は4部構成で、合唱曲やポピュラー音楽などを披露しました。 最後の第4ステージでは、去年7月から伊那混声合唱団の音楽監督を務めている伊東恵司さんが指揮をつとめました。 京都府在住の伊東さんは作詞家でもあり、関西を中心に合唱団の指導を行っています。 団員の一人が学生時代に一緒に合唱をしていた事などが縁で音楽監督を務める事になりました。 伊那混声合唱団は昭和33年に伊那市民合唱団として発足し、現在は10代から70代まので34人が所属しています。 高さの違う音が重なりあうハーモニーを大切にしているということで、会場を訪れた約480人が演奏に聞き入っていました。
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伊那文こどもまつり
夏休み最後の日曜日となった20日、伊那市の伊那文化会館で伊那文こどもまつりが開かれ、多くの家族連れで賑わいました。 1階の美術展示ホールでは、現在開かれている遺跡発掘展にあわせて「縄文人になろう」と題したイベントが行われていました。 子どもたちは、本物の縄文・弥生式土器を持ち比べたり、黒曜石に触れていました。 縄文時代をイメージした衣装を着て写真を撮ることもでき、家族一緒にポーズをとっていました。 小ホールでは、「どこでも水族館」と題したイベントが行われました。 子どもたちが描いた魚の絵がデジタル技術でスクリーンに投影されるというもので、スキャンした自分の絵が現れると歓声が上がっていました。 伊那文こどもまつりは、気軽に伊那文化会館に訪れてもらう機会にしようと毎年開かれています。 大ホールでは、子ども向けのミュージカルもあり、20日は、3,000人を超す家族連れで賑わいました。
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伊澤修二没後100年を記念して講演会とミニコンサート
伊那市高遠町出身で東京芸術大学の初代校長を務めた伊澤修二が大正6年に亡くなって今年で100年となります。19日は記念の講演会とミニコンサートが伊那市のいなっせで開かれました。 没後100年の今年、伊澤修二の功績を改めて称えようと伊那市教育委員会が開いたものです。 記念講演では東京芸術大学音楽学部教授の佐野靖さんが「伊澤修二の描いた音楽教育のビジョン」と題して話しました。 佐野さんは、修二の将来を見据えた想像力のたくましさと、ビジョンを実現するための熱心な調査、研究により今の音楽教育の道筋が立てられたと話しました。 ミニコンサートでは、芸大生が歌を披露しました。
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迎え盆の伝統行事 まんど振り
迎え盆の伝統行事「まんど振り」が、13日に上伊那各地で行われました。 このうち、南箕輪村大泉では、およそ100人が参加してまんど振りを行いました。 PTAが中心となって、地区住民の協力のもと200本のまんどが用意され、子ども達が火のついたまんどを勢いよく回していました。 まんど振りは、上伊那地域で行われている伝統行事で、火をつけた麦わらを回して祖先の霊を迎えるものです。 大泉では伝統を継承していこうと大麦を育てているほか、子ども達に回し方の指導をしています。 まんど振りの最後には、通常の4倍ほどの大きさの「太鼓まんど」に火をつけ、大人たちがまわしていました。 南箕輪小地区子ども会の清水光也会長は「迫力があって子ども達には良い経験になる。伝統として今後も続けていきたい」と話していました。
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子どもたちがミヤマシジミ学び感じたことを歌に
絶滅危惧種の蝶・ミヤマシジミについて学び、感じたことを歌にする子ども向けの体験プログラムが、伊那市などを会場に2泊3日の日程で開かれています。 10日は、伊那市横山の鳩吹公園周辺でミヤマシジミを観察したほか、蝶の住む環境について学びました。 ミヤマシジミは、環境省の絶滅危惧種に指定されている蝶で、オスは羽を開くと鮮やかな青色をしています。 幼虫は、コマツナギというマメ科の植物のみを食べて育ちます。 横山でミヤマシジミの生息が確認されてから地元住民が鳩吹公園でコマツナギを栽培しています。 この体験プログラムは、県内の生物の保全活動に取り組む団体で作る信州生物多様性ネットきずなが初めて開きました。 信州大学農学部に在籍していた帝京科学大学専任講師の江田 慧子さんと、伊那市出身の歌手・湯澤かよこさんが講師を務めました。 子どもたちは、鳩吹公園を駆け回り、蝶を採集していました。 午後は、観察を通して学んだことや感じたことを子どもたちが言葉にして、歌詞を考えました。 湯澤さんが作った曲に子どもたちの詩をのせて、歌いました。 プログラムは11日までで、子どもたちが作詞した曲は、10月に長野市で開かれる発表会で披露される予定です。
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伊那ローメンズクラブ設立20周年記念事業 スタンプラリー開催
今年の3月で設立20周年を迎えた伊那ローメンズクラブは、記念事業として、8月15日からスタンプラリーを行います。 8日は、伊那市の伊那商工会館で記者会見が開かれ、事業の内容が説明されました。 伊那ローメンズクラブは、今年3月で設立20周年を迎えました。 その記念事業として、クラブ加盟店でローメンを食べてスタンプを貯める「美味し伊那ローメンスタンプラリー」を行います。 1杯につきスタンプが1回押され、集めたスタンプの数に応じてクラブ加盟店で使える食事券がプレゼントされます。 加盟店は全部で30店舗で、10店舗制覇で2,000円分、20店舗制覇で5,000円分、30店舗全て制覇すると20,000円分の食事券がプレゼントされます。 スタンプラリーの期間は、今月15日から11月30日までです。 また、15日に行われる「伊那ローメン夏まつり」についても説明がありました。 まつりでは、やきそば風ローメンが1杯500円で提供されるほか、ビンゴ大会や激辛ローメン早食い大会などが開かれます。 今年の目玉として、第1回ローメン食い’Sカップも開催され、ローメンの知識王を決めます。 ○×クイズに答えて優勝すると、トロフィーが贈られます。 伊那ローメン夏まつりは、15日午後4時~午後9時まで、セントラルパークで行われます。
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少年の塔慰祭を前に 環境整備
満蒙開拓青少年義勇軍少年の塔慰霊祭が5日伊那市の伊那公園で行われます。 4日は慰霊祭を前に小中学校の教諭およそ50人が草刈りや木の剪定を行いました。 満蒙開拓青少年義勇軍は、昭和13年から終戦までの間、満州開拓のために国や県が奨励したものです。 上伊那からは教育会が中心となり募集をとりまとめ約600人が満州に行き、91人が命を落としたということです。 少年の塔は、戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として大陸に渡り望郷の念にふける少年の像で昭和36年に建立されました。 上伊那教育会では、毎年慰霊祭を行っていて、今年はより多くの人にこの歴史を知ってもらおうと一般の参加者も募っています。 慰霊祭は5日午前8時から伊那公園内にある少年の塔前で行われます。
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演劇舞台技術「音響」学ぶ
伊那文化会館が主催する演劇舞台技術セミナーが今日開かれ、音響について参加者が学びました。 演劇舞台技術セミナーは、伊那文化会館が毎年1回開いていて、今回は、音響をテーマに開かれました。 上伊那の5つの高校の演劇部員や一般から45人が参加しました。 指導にあたったのは、文化会館職員の熊野 大輔さんです。 熊野さんは、伊那文化会館に務める前は、演劇専門の音響を仕事にしていたほか、大学の演劇専攻コースで講師を務めていた経験もあります。 今回は風の音の演出がテーマで、熊野さんは、口笛や手拭いを使ってその場で音を作って見せていました。 高校生は、自分たちの演目の音響をどうしたらよいのか熊野さんに質問していました。 伊那文化会館では、「演出方法などについて高校生から気軽に問い合わせが来るようになった。地域の演劇文化の振興に貢献していきたい」と話していました。
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田楽座こども寺子屋発表会
伊那市富県の歌舞劇団田楽座が子どもたちを対象に行っている民俗芸能のワークショップ「子ども寺子屋」の発表会が、今日、開かれました。 子ども寺子屋は、1日から3日間の日程で行われ、最終日の3日、子どもたちが成果を披露しました。 盆踊りでは伊那地域に伝わる伊那の盆唄や、下伊那地域のせっせ踊りなど3曲を踊りました。 民俗芸能ワークショップには伊那市を中心とする南信地域の小学1年生から5年生までの21人が参加しました。 3日間で太鼓や盆踊り、南京玉すだれを学んだほか、玉ねぎの汁を使って鉢巻を染めました。 発表では子どもたちが自分たちで染めた鉢巻を締めていました。 玉すだれでは、2人一組となって技を披露していました。 田楽座では、子どもたちに民俗芸能を知り楽しんでもらいたいと話していました。
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セミの抜け殻を集めて地球温暖化を考える講座
生息しているセミの種類から地球温暖化による環境の変化を調べる講座が、伊那市内で2日に開かれ親子がセミの抜け殻を集めて観察しました。 2組9人の親子が参加し、鳩吹公園でセミの抜け殻を集めました。 講座は、自然環境や健康に関する調査研究を行っている長野県環境保全研究所が県内6会場で毎年開いているものです。 子ども達は抜け殻を見つけると、触覚などを壊さないように丁寧に採取していました。 抜け殻の他に産卵途中のヒグラシも観察できました。枝についている白い点が卵です。ヒグラシは県内の広い範囲に生息し比較的涼しい気候を好む種類だという事です。 この日の調査で167個を採取しヒグラシが一番多く97個みつかりました。この事から標高950メートルの鳩吹公園は比較的涼しい環境であるとの結果を導きました。
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国宝「薬師寺」東塔の校名入り瓦が里帰り
昭和25年頃、奈良県の国宝「薬師寺」の改修工事のために、当時長野県内の小・中・高校、301校が募金をしました。 その際に作られ、薬師寺東塔に使われていた校名入りの瓦が、このほど伊那市内の小中学校に里帰りしました。 伊那市東春近の春富中学校には3枚の瓦が里帰りしました。 春富中統合前の富県中学校、西春近中学校、東春近中学校と書かれた横には「昭和26年修補」の文字が刻まれています。 昭和25年、奈良県の国宝保存連盟は薬師寺や東大寺など15の古社寺を保存修復するために「国宝保存学徒募金」を呼びかけました。 当時、修学旅行生の見学態度や事前学習の深さに高い評価があった長野県の教育会には全国に先駆けて募金の依頼がありました。 その呼びかけに応え、県内301校からおよそ70万円、現在の金額に換算しておよそ2千万円の募金が届けられたということです。 上伊那教育会の矢澤淳会長は「当時、上伊那地域の多くの学校から寄進があった。当時の子ども達がどんな想いで家族に相談して寄進したのか。また東塔自体のことを知る上でも非常に貴重な資料だと思います」と話していました。 平成21年に薬師寺東塔の改修工事が10年計画で始まった際に、長野県の学校名が書かれた瓦、345枚が発見されました。 通常、国宝を解体する際にはすべてのものが粉砕処分されますが、信濃教育会が里帰りの働きかけを行い、この度各学校に届けられました。 伊那市には、合わせて8枚の瓦が里帰りしました。 今年春に修学旅行を済ませた中学生は瓦を目にして「想像以上に綺麗な状態で驚いた。遠い存在のように感じていた薬師寺をとても近くに感じることができるようになって、なんだか嬉しい感じです」と話していました。 春富中では、8月の始業式でこの瓦について、生徒に説明する予定です。 なお、今回里帰りした瓦の他にも、伊那市内の学校名が書かれた瓦6枚が見つかっていて、状態が良いことから、修復工事後、薬師寺東塔の瓦として再利用されるということです。
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地域の安全願う 青島の千社参り
地域の安泰や五穀豊穣などを願う、伊那市青島の千社参りが23日行われました。 午前6時 伊那市美篶青島の諏方社では、千社参りを前に区と神社の役員が神事を行いました。 青島の千社参りは市の無形民俗文化財に指定され、毎年土用の入りの7月20日前後の日曜日に行われている伝統行事です。 神事の後には9つの組がくじで今年担当する地区を決めると、お札を受け取っていました。 お札は全部で千枚あり、市内各地の神社やお寺、道祖神に奉納します。 伊那市西箕輪の仲仙寺です。 お寺につくと住民らは「千社参り」と書かれた札を貼り付けていました。 この行事は、三峰川の氾濫に悩まされてきた住民が地域の安全を願い始められたと言われています。
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東部中2年松澤さん 将棋で全国大会
伊那市の東部中学校2年の松澤咲さんは8月3日から山形県天童市で開かれる将棋の全国大会に出場します。 28日は松澤さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長に全国大会出場の報告をしました。 松澤さんは小学2年生の時から将棋を始めました。 5月に塩尻市で開かれた県大会の女子の部で優勝し、初めて全国大会への出場を決めました。 白鳥市長は、「自分の持っている力を出し、強気で頑張って下さい」と激励しました。 松澤さんは「ベスト16を目標に頑張りたいです」と答えていました。 全国中学生選抜将棋選手権大会は、来月3日、4日に山形県天童市で開催される予定です。
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母子家庭 父子家庭の子ども対象に学習支援塾開催
母子家庭、父子家庭で育つ小中学生を対象にした無料の学習支援塾が、27日から伊那市内で始まります。 22日、今年度の塾の開講を前に、事前説明会が開かれました。 伊那市ひとり親家庭福祉会が、県と市の助成を受けて開いている無料の学習塾で、昨年度は伊那市内を中心に小学生14人、中学生11人が受講しました。 小中学校の元教員や民間の学習塾の講師が受験対策指導や個別指導を行います。 学習支援塾は県内ならどこの市町村からも受講でき、対象は小学1年生から中学3年生までです。 夏休み特別教室は27日から始まり8月18日まで10回開かれます。 通常教室は8月19日から来年3月まで毎週土曜日に開かれ、会場は、伊那公民館、またはいなっせとなっています。
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長野県の遺跡発掘2017 29日から伊那文化会館で開催
長野県内の遺跡で発掘された土器や石器が並ぶ「長野県の遺跡発掘2017」が29日から伊那市の伊那文化会館で始まります。 会場には県内の17の遺跡から発掘された土器や石器など600点が展示されています。 各市町村の教育委員会が発掘したものや長野県埋蔵文化財センターが昨年度調査した最新の出土品などを展示しています。 今回は、黒曜石をテーマにしたコーナーも設置されました。 縄文時代を中心に長野県産の黒曜石が関東周辺や遠くは青森県まで流通していた事から「最古の信州ブランド」とも言われているという事です。 長野県の遺跡発掘2017は29日から8月20日まで伊那文化会館で開かれます。 8月5日と12日には専門家による解説が予定されています。
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伊那小学校で1学期終業式
夏休みシーズンを迎え、伊那市の伊那小学校で1学期の終業式が25日に行われました。 伊那小学校の1学期は、4月6日の入学式から25日までに74日間ありました。 26日から1年生にとっては初めての夏休みが始まります。 1年森組のクラスでは、担任の田中孝弘教諭が、児童に夏休み中の生活で気を付けることなどを伝えていました。 体育館では、全校児童が集まり終業式が行われました。 終業式では、代表児童4人が1学期に頑張ったことを発表しました。 林武司校長は「1学期は話を聞く姿勢がとてもよくなってきたと感じました。夏休みはいろいろな人の話やモノの音をたくさん聞いて過ごしてください」と話していました。 8月3日に駒ヶ根市で開かれる合唱コンクールに出場する合唱団のメンバー19人は、「金賞を目指して頑張ります」と抱負を話し、課題曲と自由曲を披露しました。 伊那小学校の夏休みは、8月20日までの26日間です。 伊那市・箕輪町・南箕輪村の終業式のピークは、25日と26日です。
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高遠第2第3保育園の園児が間伐の様子を見学
伊那市高遠町の高遠第2第3保育園の園児は、24日、保育園近くの裏山で伐採作業を見学しました。 24日は、保護者で林業を営む盛太志さんが、コナラとヒノキ2本を伐採しました。 高遠第2・第3保育園は、平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定され、自然や地域の環境を活かした活動を行っています。 今回は、山の仕事を子ども達に知ってもらおうと、保育園が盛さんに依頼したものです。 年長園児は、倒した木の枝を、ノコギリを使って切っていました。 他に、ロープと滑車を使って、園児が力を合わせて木を倒しました。 伐採した木は、短くして保育園まで運びました。 今後は、11月に木工職人を招いておもちゃなどを作るということです。