-
金婚式記念して市に寄贈
駒ケ根市上穂北の会社役員林朝昭さん(75)キヨさん(74)夫妻は昨年金婚式を迎えた記念に竏窒ニ陸上競技に使う計時器具などの用品50万円分を駒ケ根市に寄贈した。2日、朝昭さんが市役所を訪れ、中原正純市長に目録を手渡した=写真。林さんは「この機会に市の陸上と教育のためにいささかでも役に立てればうれしい」と話した。中原市長は「市の陸上は昨年の市町村対抗小学生駅伝で優勝するなど、着実に力をつけてきている。寄贈してもらった品がさらなる好成績に貢献することを期待したい」と礼を述べた。
林さんは過去10年間市の教育委員を務め、うち3年は教育委員長、1年は県の教育委員会長を務めた。 -
プラムの里6周年記念式典
宮田村新田区の介護老人保健施設プラムの里(倉田勝利施設長)は29日、開設6周年の記念式典を開いた。伊那市民吹奏楽団が演奏を披露。利用者と一緒に祝った。
同吹奏楽団は昨年5周年の式典にも参加。今回も「信濃の国」など耳なじみの曲を披露し、管楽器のダイナミックな音色を届けた。
リズムにあわせて口ずさむ利用者の姿も。心にも響き渡る演奏に聞き入っていた。
式典では同施設を運営する法人の鷹野準理事長、来賓の清水靖夫村長らが「元気にこれからも交流を深めて」と利用者を激励。
利用者を代表して水野好美さんと小田切行雄さんは「職員の皆さんがやさしく、親切に見てくれる。今後も愛される施設に」と、あいさつした。 -
大型連休を控え、シルバー人材が広場の草刈り
大型連休を前に、宮田村の総合公園ふれあい広場(新田区)で、村の委託を受けた地元のシルバー人材センターの女性たちが草刈りを行った。散り始めの桜が舞うなか、快適に利用してほしいと、熱心に作業した。
同広場は村外からも数多く訪れる穴場的な人気スポット。芝生や水場、遊び場などが充実しており、毎年連休中は多くの家族連れらで賑わう。
広場の清掃、美化などはシルバー人材センターが村から受託。定期的に手を入れており、行き届いた環境を保っている。
この日も、7人の女性たちが心をこめて、広大な敷地内でせっせと作業。「多くの人に使って頂くのだから、きれいにしておかないと」と、汗を流した。 -
南割区の敬老会
宮田村南割区の敬老会は23日、同集落センターで開いた。公民館分館などの主催で、70歳以上206人のうち42人が出席。地区の子どもたちが踊りを披露するなど、地域あげて長寿を祝った。
初めての試みとして、村内でつくられた山ぶどうワインで乾杯。地域の人たちが用意してくれた美味しい料理に舌鼓を打ちながら祝宴が始まった。
区内の保育園児がステージにあがり余興。全身使って踊る姿に参加した高齢者は目を細め、元気をもらっていた。
その他にも各種グループ10組ほどが出演。自慢の芸で楽しませていた。
加藤清人分館長、保科幸雄区長は「皆さんの尽力で今の南割区がある。今も子どもの通学見守りなどお世話になっている」と感謝の言葉を述べた。
高齢者を代表して春日敏夫さんは「過ぎてみれば、あっという間にこの年齢になった。長野県は健康長寿といわれるが、私たちも元気に暮らしたい」とあいさつした。 -
新田区敬老会
宮田村新田区の敬老会は23日、村文化会館で開いた。70歳以上116人のうち55人が出席。分館や区を中心に地域の人たちがもてなし、高齢者の今までの労苦をねぎらった。
料理を食べながら、ひざを交えて歓談。各種団体が踊りなどの余興で盛り上げ、会場一体となって歌う場面もあった。
最後に地区児童会の4縲・年生がステージに登場。「これからも元気で長生きして」と願いをこめ合唱した。
児童から一人づつに花束も手渡され、おじいちゃん、おばあちゃんは感激の表情。
「ありがとう」と心温まるプレゼントを受け取っていた。 -
藍綬褒章の北原久爾さん(72)
)
「光栄ではあるが、ほかにりっぱな調停委員がいっぱいいるのに、私がもらっていいのかというのが正直な気持ち」。
34年、駒ケ根市下平に生まれ、中央大学法学部を卒業、18年間の銀行勤務の後、家業の酒造会社「長生社」を継ぎ、現在も社長を務める。
調停委員には84年4月に任命され、3月31日まで22年間務めた。 「委員にと話しがあった時は、若かったが、父親(宅爾さん)も委員だったので、ある程度、役割などを理解しており引き受けた」
調停委員は申立人と相手方との間に立ち、双方の話しを聞き、話し合いでの解決の糸口を探し、仲介する役割。長野地裁伊那支部には調停委員は35人おり、北原さんは民亊と家事の両方を受け持った。
「担当した中で、1番多かったのが離婚調停。母親と別れて暮らしている小学生が、裁判所の控え室で、久しぶりに母親に会い、抱き合って泣いていたことが今も目に浮かぶ」。
調停委員になりたての20年前と比べ「離婚に対する認識が変わった。一言で言えば、離婚は恥かしいことでなく、何でもないこと、『ばついち』はステータスと考える若い人さえいる。20代-30代の離婚は子どもがいても、幼く、離婚の意味さえ分からない。親の離婚は子どもにとって至極迷惑、子どものことを考えてほしい」と訴える。
次に多いのは遺産相続。「申立人も相手方も高齢者が多く、積年の恨み、つらみが出て、妥協の余地がない。全相続の中で、調停申立は一握りと少ないが、それだけに深刻なケースが多い」とか。
調停委員は法律の専門家でなく、指示したり、命令する立場でなく、社会の常識をものさしに、話し合いをすすめる役目「それだけに、難問が解決するとほっとする。22年やってきたが、特別難しい仕事とも思わないが、人生の裏側が分からないとできない仕事」。
本業の酒造では、純米酒1本に切り替え、「信濃鶴」ブランドのほか、今年から厳選素材による「桜の下で」を販売。好評とかで顔をほころばす。
「信濃鶴の伝統を大切に、酒本来の姿を守りつつ、新しいものにもチャレンジしていきたい」。妻と長男夫婦、孫の5人暮らし。 -
デイサービス利用者がお花見
宮田村社会福祉協議会のデイサービスセンターはこのほど、デイサービス通所者を対象にお花見を行った。飯島町の与田切公園まで足をのばし、満開の桜を満喫した。
全ての利用者に花を楽しんでもらおうと、開花にあわせて連日実施。バスに揺られて到着したおじいちゃん、おばあちゃんは、眼前に広がる桜の園に歓声をあげた。
道中で仕入れた桜まんじゅうを食べながら、ゆっくりと見物。心地良い昼下がりが過ぎていった。 -
ひまわり号のバス旅行
宮田村の車イス利用者やボランティアらでつくる、宮田地区ひまわり号実行委員会サークル「ひまわり」は22日、岐阜県の花フェスタ記念公園(可児市)と日本昭和村(美濃加茂市)にバス旅行。満開の花々を満喫し、古き良き昭和30年代にタイムスリップした。
今年で13回目。普段は外出も難しい重度の障害者もいたが、看護師や県看護大学の学生、地域のボランティアも多数同行し、ともに旅を楽しんだ。
日本一のバラ園がある記念公園。季節が早いため屋外のバラはつぼみだったが、ハウス内では満開となり、一行を出迎えた。
「素晴らしいねぇ」と、貴婦人のような可憐な花の姿にうっとり。お土産にバラの香水を買い求める姿もみられた。
女優の中村玉緒が村長を務めていることでも有名な昭和村では、昔懐かしの遊びなどを体験。時間を忘れて興じていた。
「天気にも恵まれ、今年もみんなが一緒になって旅行することができた」と代表の三浦さん。行き帰りの車中ではゲームや会話なども楽しみ、交流の輪を広げていた。 -
奉仕活動に貢献した赤中3年4組と建設業組合を表彰
駒ヶ根ロータリークラブは24日、地域奉仕活動の功績をたたえ、赤穂中学校3年4組(亀井政昭教諭、38人)と、駒ヶ根建設業組合(佐々木正博組合長、36社)を表彰した。
3年4組は、40年ほど前から同中で受け継がれている伝統のカレンダーづくりを1年時から継承。毎月600枚ほどを学級全員で手作りし、老人福祉施設などに配っている。
式には5人の生徒が出席。堀内照夫会長から表彰状を受け取り、代表して小田原佑樹君が「先輩が築いた伝統を今後も後輩に引き継いでいきたい」とあいさつした。
建設業組合は、道路や親水公園の環境美化、駒ヶ根市との災害協定締結など、市民生活を守る活動に尽力。
出席した窪田雅則副組合長は受章に感謝しつつ「業界には逆風が吹いているが、地域のボランティアを続けていきたい」と話した。 -
地域に密着シニアリーダー養成へ実践講座開講
地域に密着した実践的な社会参加活動のリーダーを育成する、県シニアリーダー実践講座は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開講した。県長寿社会開発センター伊那支部主催。
受講生(50歳以上)は、昨年度より6人多い26人(男10、女16)。来年2月までの全16回、リーダーに必要な基礎的な知識や技術、地域における社会参加活動の進め方などを習得する。
講座内容は、地域活動、ボランティア、男女共同参画社会、児童虐待と家庭のあり方などの講義や、スポーツ、福祉施設でのボランティアの体験もする。
開講式で支部長の牛越徹・県上伊那地方事務所長は「広い見識や視野、実行力をもつ人材が地域に求められている。一年間学んで実り多きものとし、助け合い、協力し合って、仲間作りもして社会参加活動を続けてもらいたい」とあいさつ。
受講者を代表して佐合芳郎さん=駒ヶ根市=は「一年間頑張って、先生方の指導を仰ぎたい」と述べた。
伊那公民館長の武田登さんの講演に耳を傾け、「リーダーのあり方」についても学んだ。 -
宮田歌謡曲友の会
みのわ園でボランティア宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は23日、箕輪町三日町の特別養護老人ホーム「みのわ園」を訪問し、なじみのある歌謡曲を熱唱して利用者を楽しませた。
ボランティア活動の一環として上伊那各地の福祉施設を訪問し、5年目になる。みのわ園が本年度最初の慰問で、会員6人と日本舞踊グループの2人が歌と踊りのショーを披露した。
「北国の春」を全員で熱唱したあと、「手まり花」「ほろよい酔虎伝」「海の匂いのお母さん」などを次々と熱唱。歌の間に「天竜月夜唄」「みだれ髪」などの踊りがあった。利用者は歌に合わせて手拍子したり、出演者と握手して楽しい時間を過ごした。 -
ともに支えあう「なごみ家」2周年
介護予防等拠点施設として事業化され、開所から2年が経過した宮田村のなごみ家。24日には利用する障害者やボランティア、地域住民が集まり活動発表、報告会を開いた。用途や目的が曖昧なまま、国の補助で建設された経過はあるが、住民有志が積極的に運営参加するなど幅広い交流の場に成長。あらゆる自立が問われるなか将来的課題もあるが、孤独感を抱えた障害者や独居老人など・ス心の居場所・スとなっている。
「楽しみつつ支え合う。村が掲げる協働のむらづくり。その気になればできることを証明してくれた」と、清水靖夫村長はなごみ家の事業に胸を張る。
当初、障害者やその家族のケア、認知症予防などの利用を計画したが、昨年度の利用者数はのべ5895人。団体は20を越えた。
「施設はできたが利用がない」ではなく、「みんなで利用しよう」と発想を転換。開所前から有志が利用検討委員会を設けるなど、住民参画は進んだ。
管理する職員も地域連携を大切にしながら運営。住民を講師にした各種教室なども随時開き、誰もが自由に参加できるバリアフリー化が目につく。
検討委員会の辰野恒雄代表は「地域の力を再認識した2年間」と振り返る。
この日の報告会には、約60人が参加。なごみ家の開所とともに始まった聴覚障害者のデイサービス・もみじ会の参加者は「障害者は孤独だが、なごみ家では色々な人と交流ができ、友達になった。声をかけてもらうと、頑張ろうという気持ちになる」と話した。
村ボランティア連絡協議会の仁科智弘さんは「なごみ家には区別がない。私たちはボランティアしているようだが元気と勇気を逆にもらい、助け助けられる相互関係が成り立っている」と指摘する。
辰野さんは課題も挙げる。「利用者一人ひとりが、どのように自分自身の生活に結び付けていくか」。支えあいの中から自立の姿を模索したいと話す。 -
障害者送迎ボランティア募集
障害者らを自宅から福祉施設や病院などへ無償で送迎するボランティア活動を行っている民間団体「元祖かたつむり」(木下勝敏代表)は活動に協力するメンバーを募集している。マイカーを持っている人なら誰でも歓迎。送迎の範囲は原則として駒ケ根市内で、時間は30縲・0分程度という。
「かたつむり」は1992年に発足したが、このところメンバーが減少している。
問い合わせは駒ケ根市社会福祉協議会(TEL81・5900)安部さんへ。 -
駒ケ根市明社協総会
明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は20日、第34回定期総会を駒ケ根市福祉センターで開いた。理事ら約30人が出席し、05年度事業・収支決算報告、06年度事業計画・収支予算案を承認し「共に生きる明るい社会づくりの連帯の輪を広げます」などとする大会宣言を採択した。堀内会長はあいさつで「社会福祉のため、今年も精いっぱい活動していこう」と述べた=写真。
06年度の主な事業は福祉施設の訪問、街頭募金活動、在宅介護者への慰問品贈呈など。 -
キープこどもの森作品展
NPO法人「キープこどもの森」に通う知的障害児などの創作作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が19日から、伊那市立図書館のギャラリースペースで開かれている。豊かな感性で描かれた絵画や創作物など約70点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
県内3カ所と沖縄に活動拠点を持つキープは、知的障害者の一時預かりなどを主体とした事業に取り組んでいる。作品展は飯田市で開催しているが、伊那市では初めてとなる。キープ伊那、キープ辰野を利用する約20人が、ちぎり絵、水彩画、クレヨン画、写真などさまざまな作品を出品している。
大人には思いつかない発想力や観察力があり、色使いなども個性的。自分の描き方にこだわりを持つ子どももおり、普段はあまり話さなくても、その絵から、その子が考えていることなどが伝わってくるという。
作品展を担当する赤沼正菜さんは「子どもたちが何を伝えたいのかなどをなんとなく感じてもらい、楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。25日まで。 -
南箕輪村身体障害者福祉協会総会
南箕輪村身体障害者福祉協会(野沢志げる会長)の定期総会が16日、村社会福祉協議会・松寿荘であり、06年度事業計画と予算案を承認した。
昨年度は、会員の増強運動や収益事業の充実により、組織強化を図った。補助金に頼るのみの運営が難しくなる中、お茶の販売による収益事業などに力を入れた結果、約12万円の収益を上げた。会員会費の次に大きな収益となり、組織運営を支えた。
本年度も引き続き事業活動を拡充・推進し、自主財源の確保に努める。会員確保のための増強運動も継続していく。
また、本年度はゲートボール、マレットゴルフ大会に加え、ニュースポーツの「ペタンク」大会も計画する。 -
実際に公道歩いて高齢者の交通安全教室
宮田村町2区と同地区のボランティア「ともいきの会」は17日、高齢者の交通安全教室を開いた。村駐在所の協力で、公道に出て、横断歩道や道路の歩き方を再確認。参加した約40人は、自分の命は自分で守ろうと、交通ルールを見つめ直した。
教室は2回目だが、公道に出ての実地体験は初めて。村駐在所の雨宮則彦所長が、状況に応じた正しい歩行を指導した。
横断歩道は一人づつ渡り、手をあげて左右を何度も確認した。
「子どもたちが手をあげて渡るのは見ているけれど、分かっていても我々大人にはなかなかできない」とある参加者。
雨宮所長は「気恥ずかしいかもしれませんが、体全体を使って自分の命を守ると思って、やってください」と呼びかけていた。 -
高遠伊那東LCがつくしんぼ保育園に遊具購入助成金寄付
高遠伊那東ライオンズクラブ(細田行一会長)は18日、伊那市御園のつくしんぼ保育園(宮田克思園長)に遊具助成金として10万円を寄付した。
同ライオンズクラブの創立30周年記念事業の一環。細田会長と井口公雄・記念大会実行委員長が訪れ、宮田園長に手渡した。同保育園で長年使用していた積み木が老朽化したため、木製の大型積み木1セット分の購入費に充てた。
宮田園長は「子どもたちは喜んで遊んでいるし、大変ありがたい。末永く使わせていただく」と感謝した。
記念事業は、伊那市富県の自由保育所「はらぺこ」や、美篶の養護老人ホーム「みすず寮」などの施設や団体にも図書や家電製品を贈っている。 -
青年海外協力隊の春日さんが帰国報告
青年海外協力隊員として2年間、アフリカのマダガスカルに派遣されていた宮田村南割区の看護師、春日広美さんが17日、同役場を訪れて清水靖夫村長に帰国報告した。同国の医療の現況や仕事内容などにふれ「やり残したこともあるが、今後も医療をきちんと学んでいきたい」と話した。
首都から400キロほど離れたマルボアイという町の県立病院に勤務。診療所でのワクチン接種から、学校をまわって子どもたちに歯みがきや手洗いなどの指導までこなした。
現地では、言葉の壁や腸チフスで2週間寝た経験もあったというが「家族のつながりを本当に大切にしていて、人当たりもいい。今、マダガスカルに帰れって言われたら飛んで行きたい気持ち」と笑顔で話した。
帰国から1週間ほど経過し、勤務先の昭和伊南病院(駒ヶ根市)にも復帰。「向こうは本当にゆっくり。日本は目まぐるしくて、職場でも緊張している」と続けた。
清水村長は「マダガスカルで感じた人間関係、人を思いやる気持ちを大切にして、今後の仕事も頑張ってください」と励ました。 -
北割2区敬老会
駒ケ根市の北割2区(小林治男区長)は16日、アイパルいなんで敬老会を開き、75歳以上の対象者224人のうち、89人の元気なお年寄りが出席した。
敬老会には原助役、地元市議らが来賓として出席。開会で小林区長は「まだまだ現役で働いている人も多い。来年も敬老会に出席できるように、健康に留意して」とあいさつ。原助役は「米寿や喜寿の節目を機に、健康に留意し、ますます元気で活躍を」と激励した。
喜寿を迎えた高齢者18人に市から記念品が、米寿の8人に区から祝い品が贈られたあと、祝宴。区が用意した飲み物や食べ物に舌鼓を打ちながら、子どもたちも交えた「マツケンサンバ」「花笠音頭」などの舞台発表やビンゴゲームを楽しんだ。 -
社協が支援者マップづくりを計画
伊那市社会福祉協議会は本年度、高齢者などの要援護者と地域住民との関係性を図式化する「支援者マップ」を作成する。災害時に被災者となりやすい要援護者を、近隣住民が助け合いによって救済することを目指すためのもので、今後はモデル地区を選定し、地域ごとのマップ作りを進める。
阪神大震災の時、被災者の約75%が近隣住民によって助け出されたという。大規模災害の場合、多くの人が一気に救援を必要とし、消防、救急が不足するため、住民同士の助け合いによる人命救助が重要な役割を負う。
しかし、介護保険サービスの導入以降「介護はプロに任せるもの」という考え方が一般化する一方で、介護サービス利用者と近隣住民との関係性が希薄化。近所にいながらにして、どこに誰がいるか知らないということも多い。
マップの作成は、こうした状況を解消することを目的としており、要援護者と関係性のある近隣住民に災害時支援を依頼するなどして、具体的な救援方法も検討していく。 -
ミニデイがイチゴ狩りで春を満喫
宮田村社会福祉協議会が村内全10地区で開いているミニデイサービスは18日まで、駒ヶ根市内の農園に出かけてイチゴ狩りを楽しんでいる。参加した高齢者は春の味覚を満喫していた。
介護保険対象外の高齢者を対象者に、日替りで各地区巡回するミニデイ。イチゴ狩りは春の風物詩となるほど好評で、毎年続けている。
14日は町3区の17人が訪れ、さっそく真っ赤に熟した実をもぎとった。口に運ぶと、満面の笑みに。「ほんと、美味しいねぇ。心待ちにしていた甲斐があった」と喜んだ。
社協職員から「年齢の数だけ食べるんだに」とハッパをかけられる姿も。「もういい年だで。そんなに食べれん」と言いながらも、次のイチゴに手を伸ばしていた。 -
駒ケ根市結婚相談員会
駒ケ根市社会福祉協議会が運営する市結婚相談所は12日、06年度第1回の相談員会をふれあいセンターで開いた。委員ら17人が出席し、今年度の事業計画などについて話し合った。竹内会長が新任・再任の委員に委嘱状を手渡した=写真。任期1年。
06年度は日常の相談活動のほか、研修会や情報交換、他団体との連絡会などを行い、新規事業として東京駒ケ根会の協力により首都圏の約700人の会員との交流を計画している。
市社協の竹内正寛会長は「晩婚や少子化により、結婚しない人が増える傾向にある。問題解決に向け、皆さんのお力添えをさらにお願いしたい」とあいさつした。
新任・再任の委員は次の皆さん。
福澤美恵子(小町屋)久保田元次(町一)下平雅子(中割)横山栄子(南割)小出尚美(町四) -
共同募金高額寄付者に感謝状
県共同募金会は駒ケ根市の高額寄付者3人と2団体に感謝状を贈った。12日、代表者ら3人が駒ケ根市役所を訪れ、同会駒ケ根支会長の中原正純市長から感謝状を受け取った。中原市長は「多くの浄財の寄付に感謝する。募金は80%が駒ケ根支会に還元される。社協を通じて市民福祉増進のために使いたい」と感謝を述べた。
感謝状を贈られたのは次の皆さん。
太田秋夫(町四区)竹内寿一(上穂栄)久村良助(小町屋)駒ケ根ライオンズクラブ、駒ケ根ロータリークラブ -
食育で畑作り
箕輪町長岡保育園でボランティア導入
「にゃんこのて」が一緒に子育て箕輪町の長岡保育園は、食育の一環で取り組む畑作りに地域の人に一緒にかかわってほしいと、初の試みでボランティア「にゃんこのて」を組織した。
町の9保育園は昨年度から食育に取り組んでいる。長岡は本年度、毎週水曜日を「食育の日」とし、主に畑づくりに取り組む計画をしている。
「にゃんこのて」は、地元の民生委員に依頼して50歳代から70歳代の賛同者を募り、民生委員、元民生委員、育児マイスターら7人の女性が集まった。
負担にならないように時間の許す人が参加する形式。活動は入園式の翌日から始まり、20日ころまでは未満児や今年入園した3歳児が保育園に慣れるまでの手伝いをしている。今後は、食育の日に園児と畑で野菜を作り、収穫し、一緒に食べたり調理をする。
今の活動は、毎朝登園からの約1時間、泣いている子、ぐずっている子らに接し、話しかけたり一緒に遊び、子どもが落ち付いたのを見計らって帰る。
「この時期は、泣いている子全員を見てあげたいけど手が足りない」と井沢万寿美園長。園児に平等に接するため、子どもが泣き止むと「ちょっと我慢してね」と次に登園してくる子どもを迎えなければならないため、泣き止んでもしょんぼりしている子、泣けなくて我慢している子らに接してほしい-と協力を依頼した。
「子どもがかわいくて…。私たちも1年生だからわからないけど楽しく手伝っていきたい」「自分の子どもを育てたときよりも落ち着いて接しられる。ちょっと不安だったけど、子どものほうから来てくれるから楽しい」「子どもが安心して園に慣れるお手伝いができればうれしい」とボランティア。都合の悪い日はわずか20分、30分でも手伝いに訪れる。
「細やかに接してもらえるので子どもにとっては幸せ。1対1で接して不安を取り除いてくれる。有難い。感謝、感謝です。ボランティアを取り入れてよかった」と園長。「職員だけの集団ではなく、地域のボランティアも一緒に子どもを育ててもらい、いい子に育ってくれればうれしい」と願っている。 -
地域福祉推進セミナー
ご近所同士の助け合いから地域福祉を考えよう竏窒ニ8日、05年度地域福祉推進セミナーが伊那市駅前ビル・いなっせであった。地区社協やボランティア関係者、民生児童委員など約50人が集まり、防災、防犯、予防介護につながる助け合いの重要性を学んだ。市社会福祉協議会主催。
講師の木原孝久さん(住民流福祉総合研究所主宰)は、近隣住民の面的つながりが被災者救済や防犯に果たす効果を示し「こうした被害に遭いやすい要支援者を近所で支えることが重要」と指摘。 しかし介護保険導入以降は「対象者への対応はプロがすべき」という流れがあり、高齢者が近所から疎遠となってしまっている現状を語った。
一方、近所の地域サロン、趣味の場などで認知症高齢者を受け入れている事例を紹介し「その人がやりたい事をし、行きたい場所へ行けることは『その人らしい人生』をおくることにもつながる」とし、生きる意欲や介護予防への効果を示した。
しかし、住民同士の助け合いは『助けて』という当事者の声を受けて発生するため「助けられる側も周囲へ困っていることを発信していくことが重要」と呼びかけた。 -
伊那市身体障害者福祉協会・合併創立総会
伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併により統合した伊那市身体障害者福祉協会は9日、市福祉まちづくりセンターで合併創立総会と記念式典を開いた。式典には会員ら約90人が出席。新会長に選ばれた竹松猛会長=日影=は、新体制になった身障協への協力を呼びかけた。
式典で竹松会長は「3市町村合併により、身体障害者手帳の交付者は約2300人を超えた。会員は増えたが、入会率は32%と厳しい状況。これからは事業を活発化させ、魅力ある協会にしなければ。皆さんと支えあって、伊那市が全国一住み良い街と言われるように頑張っていきたい」とあいさつした。
伊東義人市長職務執行者は「合併により、今までの福祉(サービスの質)が落ちないよう、協力していきたい。今後、市でも重点的に支援していきたい」と話した。
総会では役員選出や、会員相互の親ぼく会や障害者スポーツへの積極的参加などの本年度事業計画など3議案を承認、可決。役員は副会長に西村周市さん=高遠町上山田=、加藤伸一さん=原新田=、下島忠孝さん=中央区=らが選任された。 -
上伊那建具組合が西駒郷でボランティア作業
「良い戸の日」の10日に合わせ、上伊那建具協同組合青年部(芦部浩久部長)は8日、駒ケ根市と宮田村にまたがる知的障害者総合援護施設西駒郷を訪れ、動きが悪くなったり閉まらなくなったドアや戸棚などを修繕するボランティア作業を行った。施設内に分散した約20人の参加者は手分けして入所者の居室の障子やドアの立て付けなどを確かめては、かんなやのこぎりを使い、慣れた手つきで次々に修繕した=写真。
同組合は「良い戸の日」が制定された85年以来、各地の小学校や施設などの修繕ボランティアを行って喜ばれている。 -
箕輪町民生児童委員協・福祉事務調査専門委会議
箕輪町の民生委員児童委員協議会・福祉事務調査専門委員会は7日、役場で06年度最初の会議を開いた。前任者の辞任に伴う後任の委員2人を委嘱した。
新委員は平沢庄子さん、唐沢一成さん。現民生児童委員の任期は04年12月1日から07年11月30日までの3年。新委員の任期は07年11月30日まで。
星野和美会長は、「町で地域福祉ネットワークを作る。我々にとって有難く、対象になる人にも心強い。行政と対象者の間に立って実際にどう活動していくか。アンテナを高くして情報をキャッチし、57人で協力して助け合っていこう」とあいさつした。
平沢豊満町長は年度始めのあいさつで、「社会の構造や価値観の変化により大変ご苦労をかけると思うが、よろしくお願いしたい」と述べた。 -
七久保宅幼老所「なごみの家」がしゅん工
JA上伊那(征矢福二組合長)が飯島町七久保の旧七久保支所資材倉庫を有効活用した七久保宅幼所「なごみの家」が完成。6日、JAの理事や農家組合、生活部会など関係者約40人が見守る、征矢理事長や団体代表、愛称命名者の掘初恵さんらがテープカットし、しゅん工を祝った。7、8日施設見学会、10日開所する。
建設面積は160・75平方メートル、約37平方メートルの食堂・機能訓練室、相談室、静養室のほか、事務所、ちゅう房、浴室、トイレなどを整備した。
事業内容は介護保険通所介護事業「一般型」、身体障害者デイサービス、タイムケア、高齢者の地域交流、学童保育(学童クラブ)-など。
定員12人。職員は専門職4人。
営業日は月曜日縲恣y曜日、午前9時縲恁゚後4時30分、延長あり。
祝賀会で、征矢理事長は「南部地区への福祉施設建設構想の検討から、完成まで、多くの人の『思い』が込められている施設。その『思い』を反映できる施設運営を心がけ、地域の拠り所となる福祉施設づくりにスタッフ一同精いっぱい努めます」とあいさつした。