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赤中三六年会還暦記念寄付
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年度に卒業した同窓生らでつくる「赤中三六年会」は18日、還暦を迎えた記念として50万円を市に寄付した。実行委員会の林奉文会長ら2人が駒ケ根市役所を訪れ「少しだが市民の福祉のために役立ててください」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「還暦おめでとう。福祉の増進のため、社会福祉協議会で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。
同会は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔がこぼれていた。 -
障害者家族の心の受け皿にと、おーぷんはーとが発足
宮田村の障害児の母親2人が、障害者家族の相談や交流の受け皿になろうと、新たなグループ「おーぷんはーと」を発足した。「当事者にしか分からない悩みも多い。おしゃべりをきっかけに、ひとりで考えないで助け合う場所にしたい」と話している。
昨年まで活動していた子育てサークル「どーなつの会」を発展的に解消して、町1区の加藤恵美子さんと大田切区の石澤礼子さんが発起人となった。
障害児が将来にわたって、自立できる環境づくりが最終的な目標。当面はお茶などを飲みながら気軽に話す「おしゃべりサロン」を定期的に村の福祉交流施設なごみ家で開き、講演会や勉強会なども予定している。
「行政の相談員などではなく、当事者でなければ分からないこともある。日ごろ思っていることを語り合えれば」と2人。
おしゃべりサロンは毎月第一月曜日(変更あり、要確認)午前9時半から。詳しくはなごみ家内の事務局85・2922まで。 -
パキスタン北部地震への救援金寄付
駒ケ根青年海外協力隊と市民との親ぼくを図ろうと9日に駒ケ根市内で行われた「こまがね国際広場」の会場で、前日の8日に起きたパキスタン北部地震への救援金として実行委員会が急きょ募金箱を設置したところ、趣旨に賛同した市民らから5万8千円余りの募金が集まったとして副実行委員長の池上博康さん、海外協力隊訓練所の加藤高史所長ら3人が19日、駒ケ根市役所を訪れて中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。池上さんは「現地は大変な状況になっていると聞く。救援のために少しでも役に立ってくれれば」と話した。
中原市長は感謝の意を伝えるとともに「市民の意思を踏まえ、早速赤十字を通じてパキスタンに送りたい」と述べた。 -
ケアマネを対象とした悪質商法講演会
悪質商法被害が多い高齢者と関わるケアマネージャーに、お年寄りが被害にあわないよう配慮してもらおう窶狽ニ18日、ケアマネジャーを対象とした悪質商法講演会が伊那市役所であった。約30人が集まり、飯田消費生活センターの久保田篤所長から、訪問先での対処方法などを学んだ。
久保田所長は、高齢者被害の多い架空請求や振り込め詐欺、訪問販売などを説明し「お年寄りが心がけることは、勇気を持って断ることと、帰ってほしいという意志を伝えること」と話した。一方高齢者の場合、被害にあっていても、その状況を理解していないこともあるため、訪問のたびに物が増えたりしていないかや、何か変わった様子がないかなどを確認し、できるだけ早期に被害を発見してほしいとした。
現在は、帰ってほしいという意志を伝えたにも関わらず、無理やり契約を結んでしまった場合、6カ月間、契約を取り消せる制度もあるが、意志の証明などに手間がかかることも事実で「最善の対応策は、早期発見による早期取り消し」と強く主張していた。 -
宮田村子育て学級が先輩主婦から話し聞く
宮田村公民館子育て学級は19日、障害児を含む4人の子どもの母である大田切区の主婦石澤礼子さんから話しを聞いた。約10人の若い母親が参加。社会とのつながりを積極的に持たせる石澤さんの子育て術に耳を傾け、排除したり閉じこもるのではなく、互いに見つめあうことから助け合いが生まれることを感じ取った。
家業と子育てを両立しながら、障害者の社会参加活動に取り組む石澤さん。障害を持つ我が子もあえて養護学校に入れず、地元の小学校に通わせた。
「学校って教科書を使って読み書きするだけではない。生の経験で心を学ぶはず。障害者と接する意味をみんなに知って欲しいとも思い、今までやってきた」と話した。
大人が垣根をつくるのではなく、同じ社会環境で育つことで、子どものうちから認めあい、助けあう精神が育まれると指摘。
「体が不自由な人がいれば、健康な人が寄り添えばいい。私は障害の子どもを持てて本当に幸せ。いろんな人と出会い前向きな力をもらった」と話した。
母親の先輩として子育てについてもアドバイス。「1日3分間、子どもをギュッと抱きしめて会話している」と話したが、「みんなが同じことをやらなくてもいい。ただ、信念をひとつ持って、曲げないでやってほしい」と呼びかけた。 -
第1回にしこま祭
駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷はこれまで生業、更正訓練、保護の3部でそれぞれ開いていた部祭を初めて統一した第1回にしこま祭を15日、同施設で開いた。施設が県社会福祉事業団に指定管理者として全面委託されたことから今年から実施する。
テーマは「みんなで広げよう地域の輪 みんなと一緒におまつりゴー」。体育館では利用者らによる歌や踊りなどのステージ発表のほか、太鼓やアルプホルンの演奏などのアトラクションが多彩に行われた=写真。敷地内には利用者らの作品や自主生産品などをはじめ、ドーナツや焼き鳥を売る屋台など多くの模擬店が出店し、あれもこれもと買い込んで買い物袋をいくつもぶら下げた多くの買い物客らで終日にぎわった。 -
障害者自律支援のためのグループホーム立ち上げなどを目指すNPO法人「樹(き)」の設立総会
地域で自律を願う障害者が自由に暮らせる社会を窶狽ニ14日、障害者のためのグループホーム設立や就労支援などに取り組むNPO法人「樹(き)」の設立総会が伊那市城南町の公民館であり、代表理事に呼びかけ人の柿沼才恵さんを選出した。
軽度の障害を持つ36歳の息子を持つ柿沼さん。この先、ずっと息子の側にいることは不可能。息子の真の自律とは窶狽ニ考え続けていた。そんな時、宮田村の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の地域移行への取り組みを知り、障害者が仲間と共に、地域で安心して生活できる“グループホーム”を願うようになった。
法人の設立は、こうした親や、福祉施設関係者、自身の自律を願う障害者など、同じ思いを持つ人が集まり、1年ほどかけて準備を進めてきた。
法人の第一目的はグループホームの立ち上げ。まずは、伊那市内の借家を改修し、入所者5人が共同生活を送れるスペースを確保したいとしている。グループホーム立ち上げにかかる資金の3分の2は補助を受け、残りを理事が分担して出資する。
今後も、共に活動する正会員と賛助会員を募り、法人としての認可がおり次第、早期事業開始を目指す。
問い合わせは樹設立準備会事務局(TEL73・6870)清川博明さんへ。 -
ふれあい福祉広場にぎやかに中川村
中川村社会福祉協議会などが主催する「第10回ふれあい福祉広場」が16日、中川村介護支援センターなどで開かれ、多くの村民が訪れ、ステージ発表や遊びの広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、共に生きる心を広げ、支えあいの地域づくりのきっかけとした。
支援センターではいわゆり荘、越百園、宅幼老所など福祉施設、各種団体が手作り作品作品を展示した福祉展、東小体育館では子どもたちが囲碁将棋、昔の遊び、輪投げに興じ、グランドや駐車場ではフリーマーケットとチャリティーバザー。衣類や雑貨、おもちゃなど様々な物が所狭しと並んだ。
また、おにぎりや豚汁の無料サービスもあり、来場者の食欲を満たした。
午後はふれあいステージ、ファミリーズの大正琴「ふるさと」で幕開け、中川西小学校5年生の歌「飛行船」、手話サークルの手話劇「桃太郎」、南京玉すだれなど10プログラムを楽しんだ。 -
バランス食など生活習慣病予防学ぶ町保健補導員会 中南信大会で成果披露
高遠町保健補導員会が、このほど松本市の松本文化会館であった中南信地区の第33回県保健補導員会等研究大会(県保健補導員会等連絡協議会など主催)で、生活習慣病をテーマに病態や予防につながるバランス食について学んできた活動を発表した。予防策や生活習慣の見直しを促し、健康管理の大切さを訴えた。
大会は毎年恒例で、中南信地区の各市町村の保健補導員が一堂に会し、活動発表などを通して、問題点を見出したり、今後の活動に生かしている。町保健補導員約35人は、「健康信州ピンチ?さて、高遠町は…」と題して20分間の寸劇を披露した。
メタボリック症候群(内臓脂肪の蓄積により、高血糖、高血圧、高脂血症などを引き起こした状態)をテーマにした学習会の様子から、血管、血液、ヘモグロビン、脂肪などにふんして、高血糖による体内の動きを表現。
メタボリック症候群や予防法のほか、注意を促す歌詞を盛り込んだ替え歌「メタボ四兄弟」も交えながら、保健補導員の一人が家庭に戻って、家族と生活習慣の見直しを決意するまでを演じた。
補導員らは「自分の健康は自分で守ろう」と強調し、バランスのとれた食事や運動の継続など、日々の健康管理の重要性を呼びかけた。 -
上伊那地区身体障害者スポーツ大会、ゲートボール大会
身体障害者の体力維持と強化、機能回復を図り、相互交流を深めよう窶狽ニ13日、南箕輪村大芝高原の屋内運動場で、上伊那地区身体障害者スポーツ大会のゲートボール競技があった。60人12チームが参加し、自慢の腕を競った。
上伊那身体障害者福祉協会の主催で、ゲートボールは26回目。1チーム5人で競い、優勝チームは来年の県大会への出場権を得る。
上伊那のゲートボール人口は、他地域に比べて多く、激しく体を動かしたり、長距離移動がなく、体に障害をもった人も、楽しみながらリハビリもできるという。
それぞれが日ごろの成果を存分に発揮した結果、中川Aチームが優勝。中川Bチームが準優勝、飯島チームが3位だった。 -
第27回3地区高齢者クラブ交流会
隣接する地域間の交流を深めよう窶狽ニ13日、伊那市の御園区、坂下区、山寺区は「第27回3地区高齢者クラブ交流会」を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。約110人が集まり、健康で安全に過ごすための知識を学んだり、合唱や舞踊を楽しんだ。
各地域で高齢者クラブが後退する中、3地区は例年交流会をしている。規模は小さいものの、地区の取り組みは盛んで、それぞれが高齢者の生きがいづくりの場となっている。
今後も、よりより老後を送ろう窶狽ニ高齢者のための交通安全や健康講話を企画。井上医院(山寺)の井上武雄院長が、寿命について講演。健康志向の現代人は、ビタミン剤などを多様し、ハードな運動するなど“長生き”への思いが尽きないが、動物実験でも実証されているように、激しい運動は、かえって寿命を短くする窶狽ニ、思いと行動の矛盾を語った。
また、地区の合唱グループや大正琴グループの舞台発表もあり、素晴らしい演奏や舞台が、会場を和やかな雰囲気に包んだ。 -
看護大学園祭の売り上げ寄付
9月に開かれた駒ケ根市の県看護大学園祭「第10回鈴風祭」の実行委員長らが11日、駒ケ根市役所を訪れ、売上金の一部2万円を市社会福祉協議会に寄付した。実行委員長の田中洋平さん(21)と副委員長の有賀絵里香さん(20)は「学園祭の模擬店の売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。
原寛恒助役は「苦労して得た収益金の尊い寄付に心から礼を申し上げる。志を生かせるよう、市社協で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。 -
支え合う福祉のまちへ
「第12回高遠町ボランティア交流研修会」(実行委員会など主催)が12日、町総合福祉センター「やますそ」であった。町内の21団体の会員や地域住民ら80人余が集まり、「支え合い、心でつなぐ、地域づくり」を誓い合った。
池田悦子実行委員長は「地域福祉が重要視される時代となり、ボランティアの必要性が大きくなってきている。支え合いができる福祉の地域づくりを目指したい」とあいさつした。
研修は伊那市西箕輪公民館長・城取茂美さんの講演「歌と笑顔と元気の輪」に耳を傾けた。
城取さんは、昨今増加している中高年の自殺や家庭崩壊などについて述べ、「家族の温もりを感じる一家団らんがなくなっていることが原因の一つ。朝ご飯を抜いたり、カップラーメン中心の食生活を送ることが・スきれる・ス若者の増加にもつながっている。心の交流が乏しい現代で、・ス愛・スを築くことが重要」と訴えた。 -
不法投棄ごみ撤去ボランティア
駒ケ根市職員労働組合と地元住民有志らは10日、同市中沢の山林に不法投棄されたごみを撤去するボランティア作業を行った。
降りしきる雨の中、子どもを含む32人が中沢公民館前に集合し、車に分乗して不法投棄の温床となっている折草峠に向かう道路沿いの山林に向かった。到着した一行は現地を一目見るなり「これはひどい」「こんなにたくさんのごみを山に捨てるなんて許せない」と憤りを口にした。一面に洗濯機、冷蔵庫、古タイヤ、自転車、空き缶、ペットボトル…などが山のように打ち捨てられ、まるで廃棄物処理場と間違えるほどのありさま。かっぱを着た参加者は散乱する廃棄物を次々に運んでは、黙々と軽トラックの荷台に積みこんでいた。
集まったごみは軽トラック5台分にもなった。市職員労組青年女性部の桜井拓雄部長は「7月の第1回に続いて2回目の作業だが、今後も活動を続けていきたい。それが少しでもモラルの向上につながってくれれば…」と話している。 -
駒ケ根点字サークル
週に1回会員が集まり、書籍や各種の配布文書などのほか、バスや電車などの公共交通機関の時刻表などを点訳(普通の文字を点字に打ち直す)するボランティア作業を行っている。点訳した本は依頼に応じて個人や団体などに無料で貸し出しているほか、時刻表、公衆電話、エレベーター、券売機など、街で見かけるほとんどの表示の点訳を手がけ、視覚障害者らの大きな助けとなっている。
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点字の1文字の大きさは縦5窶・ミリ、横3窶・ミリ程度。この枠の中に縦3個×横2個=最大6個の突起を打ち出し、その組み合わせで数字、五十音、濁音、アルファベットなどを表現している。
これまでは、点字板に固定した用紙の裏から点筆(てんぴつ)でプツプツと1点ずつ突起を打ち出していたが、現在ではパソコンと専用プリンターで楽に能率よく作業ができるようになった。
「パソコンの一番ありがたいところは、字を間違えても修正が簡単にできることだね」と会員は口をそろえる。点筆で打つ作業の場合、1カ所でも間違えるとそのページは最初からまた打ち直さなければならないからだ。
しかし、点訳にミスがないか確認する校正作業は点字を読めなければできない。「やっぱり手作業で打つことが基本ですね。パソコンだけでは点字は覚えられませんよ」
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1982年にサークルが発足して23年。会員らの地道な努力によって多くの視覚障害者が助けられてきた。しかし、ここ数年は会員が減少してきていることから「将来サークルで一緒に活動してくれる人が増えてくれれば窶煤vと初心者向けの点字講座を定期的に開くなど、点字の裾野を広げる普及活動にも力を入れている。
会員は現在12人。サークル代表の今福富栄さんは言う。「参加のきっかけは皆それぞれだが、困っている人のために少しでも役に立ちたいという熱い思いは全員に共通している。地味で目立たない活動だが、視覚障害者が希望を持つための手助けができれば何よりもうれしい」 -
絵本パフォーマーの岸田さん、いなっせでライブ
オリジナルの曲と独特の読み聞かせで、絵本の新たな楽しみを伝える北海道千歳市在住の絵本パフォーマー・岸田典大さんが10日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で絵本ライブをした。目が離せないスピード感と笑いにあふれたパフォーマンスに、大人も子どもも引き込まれた。
地域への日ごろの恩返しにと、福祉事業所「どうぞのいす」が主催。親子連れを中心に約300人が集まり、立ち見客も続出した。
岸田さんは、次々と出会うお化けから逃げる男の子を描いた『きょうはすてきなおばけの日』(ポプラ社)や、40年以上読み継がれる『ぐりとぐら』(福音館書店)など11冊を披露。お化けと出会うドキドキ感やスリルを面白おかしく表現したり、ヒップホップ調の音楽と語りで、定番絵本の新たな一面を見せるなどの新鮮な読み聞かせは、会場を熱気と笑いに包んだ。
誰もが楽しめる読み聞かせをしたかった窶狽ニいう岸田さん。大人も圧倒する迫力の笑いは、小さな絵本の可能性の奥深さを伝える。 -
宮田村福祉作業所の家族旅行
宮田村福祉作業所はこのほど、利用者とその家族、スタッフら約20人が参加して1泊2日で横浜、鎌倉方面へ旅行した。事前にガイドブックを見て、やってみたいことや行きたい所をチェック。初めての体験や挑戦もあり、楽しみながら視野を広げた。
1日目は八景島へ。水族館ではイルカやさまざまな魚と出会い歓声をあげた。
併設する遊園地では絶叫マシーンの体験も。高さ100メートルから垂直に落下する「フリーフォール」に挑戦した人もいた。
「人生の中で一番怖かった」とポツリ。しかし、勇気をふりしぼってのチャレンジに充実した表情をみせた。
2日目は鎌倉へ行き、鶴ケ岡八幡宮と鎌倉の大仏を参拝。予想以上に大きくて柔和な顔の大仏に、・スひとめぼれ・スする参加者もいた。 -
鎌田実講演会に超満員の聴衆
飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招き8日夜、飯島町文化館で、講演会を開いた=写真。広く地域住民に呼び掛け、「鎌田先生を呼ぶ会」の実行委員会を組織し実現した。
演題は「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」。超満員600人の聴衆は、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
74年、夢を持って茅野市の諏訪中央病院に赴任した青年医師、鎌田さん。投薬と注射は最小限にという一貫した診療方針が「住民のためになる医療」と、市の保健婦に支持され、各地の公民館の健康教室で講師を務めるようになった。
当時、県内17市中とワーストワンだった脳卒中の死亡率が、減塩と生活改善により、格段に下がり、地域と一緒の健康づくりの効果を実感したと話した。
茅野市の特産品であり、繊維の多い寒天に着目、テレビ出演で、寒天ブームに火を点けたなど楽しいエピソードも紹介した。
また、寝たきり老人の悲惨さ、介護者の苦労を目の当たりにし「見てしまった以上、なんとかしなくては」と訪問看護、往診をはじめ、床ずれの治療に当った。さらに、1年以上に入浴してない人を入浴させる「お風呂に入れちゃう運動」に発展。ボランティアがかけ付け軌道に乗ると、今度は病院の図書室を使って、デイケアに着手した。「図書室が会議などで使用できない時は、町にハイキングに行こうと、寝たきり老人を連れ出した。デイケアの場所を探して町に出て行くことで、町がバリアフリーに変わってきた。徐々に優しくなってきた」と話した。 -
帰国報告
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は7日、第999回例会を駒ケ根市の商工会館で開いた。同クラブの青少年海外派遣事業でフランスに1カ月間留学していた県看護大2年生の深井絵里花さん(19)の帰国報告があった。
深井さんはフランスでの生活について「食事や習慣の違いに戸惑うこともあったが、外国の文化やたくさんの人との出会いがあり、楽しくて日本に帰りたくなくなった。いつかまたきっと訪ねてみたい」と話し、最後に「素晴らしい機会を与えていただいた」と感謝の意を述べた=写真。
同クラブは青少年の育成のため、海外派遣事業を毎年行っている。05年夏の派遣では、昨年10月に行った英語での面接や作文などの選考を経て県内から4人を決定、派遣した。南信地区では深井さんだけが選ばれた。 -
たかずやふれあいまつり開催
子どもとのふれあいを通して、取り組みへの理解を深めてもらい、地域住民に日ごろの恩返しをしよう窶狽ニ9日、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里で、「たかずやふれあいまつり」があった。
例年盛況のバザーのほか、子どもたちの作品展示やステージ発表があり、五平もちや焼きイモなどの屋台が並んだ。
施設にいる3歳縲・8歳の子ども40人全員が、さまざまなテーマで演目を披露。太鼓演奏は、初めて取り組んだ「海のお囃子(はやし)」を田楽座のメンバーと披露し、訪れた多くの見物客の目を楽しませていた。
子どもたちが主体的に祭りにかかわるようになって2年目。鹿野博愛施設長は「祭りの準備を通して、今まで以上に子どもたちのまとまりが出てきた」と話す。
バザーの収益金は、施設隣の公園に設置する遊具の購入費にする予定。 -
大原区の歩け歩けと健康教室
宮田村大原区の歩け歩け大会と健康教室がこのほど、区保健補導員が主催して開いた。約40人が参加。元気に歩いた後は、健康チェックも行ない、自分の体と向きあった。
歩け歩けは区公民館を発着点にした2・6キロのコース。秋空の下、体調にあわせてそれぞれのペースで歩いた。
ゴール後は、村保健師の講話。補導員の山岸千世子さんや永井八代美さんが参加者の健康相談にものり、血圧なども測定した。 -
市民ゴルフ大会チャリティ募金寄付
駒ケ根アマチュアゴルフ協会は9月に信州駒ケ根カントリークラブで開かれた第9回駒ケ根市民ゴルフ大会で集まったチャリティ寄付金3万7500円を市社会福祉協議会に寄付した。7日、北原功会長)らが市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「ありがたいこと。皆さんの意を踏まえて大切に使わせていただく」と礼を述べた。
107人が出場した同大会では特別ルールとして16番ショートホールで1オンできなかった出場者に500円以上の寄付を募った。北原会長によると「1オンできたのは2窶・割程度ではないか」という。 -
作業療法士
箕輪町三日町
中村賢二さん(37)03年7月、青年海外協力隊で作業療法士としてパキスタンに渡った。国立の身体障害者総合病院リハビリ部門強化のための作業療法部門新設と患者の治療のため、パキスタンへの初の作業療法士派遣だった。
「思っているほど危険な国ではない。とても穏やかで人との距離が近い。日本よりよっぽど温かいつきあいをしている」と印象を語るパキスタンでの2年2カ月の任務を終え、9月中旬、帰国した。
日本福祉大在学中、「ソーシャルワーカーより、直接患者と接するセラピストのほうが向いている」と感じ、国立療養所箱根病院付属リハビリテーション学院に入学。作業療法士の資格を取得した。
駒ヶ根市にある昭和伊南総合病院のリハビリテーション科充実のため作業療法部門立上げにかかわり、6年勤めて退職。「作業療法は何ができるか、視野を広めたい」と青年海外協力隊に志願した。
パキスタンは10人に1人が障害者。「どうかかわったらいいか、考えさせられた」。国家予算も支援もなく、自助グループをNGOで立ち上げ、頑張り始めたところだという。
病院に通ってくるのは全体のわずか1%。「まず1%でも作業療法の必要性をアピールしないといけない」。作業療法の分野は、精神・発達・身体・加齢の障害。パキスタンでは発達障害、身体障害の治療が主で、道具も部屋もない環境下で、子どもと脳卒中の患者の訓練から始まった。
手が不自由な子に自助具を着け食事ができるようにするため、部屋の片隅に金づち、のこぎりなどを用意してもらい、自助具を作った。1年間は道具を作ってアピールし、使い方を教え、訓練することに時間を費やした。
パキスタンの人は「新しいもの好き」。見たことがないことをやってもらえるとうれしく、治療効果の説明も新鮮。「丁寧にみてくれる-と、すぐに受け入れてくれる患者が多かった」という。
最初は会話にも苦労したが、話せないときはイラストを使い、「絵が描ける人が来た」と評判を呼んだ。
2年目は、作業療法のプレゼンテーションをし、NGOとも関係をもった。作業療法室がないため部屋の準備もした。
「それが大変。日本人皆が几帳面に感じるくらい、向こうの人はおおざっぱ。物事は『ノープロブレム』で、できるまで半年、1年はかかる」。急かすことが日課だった。「ぼくが帰るから早く作って-と言っていることが、帰国1カ月半くらい前にようやく実感したみたい。時間の流れの感じ方が違う」
結局、部屋準備のため滞在を2カ月延期。帰国当日も、「クーラーの取り付けで部屋はめちゃくちゃ。掃除で大変だった」。苦労もあったが、帰国後してみると、イスラム教の1日5回の祈りの合図が聞こえないのがさみしく感じるという。
「すごくいい経験になった。自分の背景と違う人、社会の中にいるといろんな発見があった。外から来た人は大事にするということがイスラムにあって、すごく大事にしてもらい、学ぶところも多かった。経験を今後に生かし、作業療法にかかわっていきたい」 -
保育園・幼稚園入園説明会
駒ケ根市は5日、06年度に保育園・幼稚園への入園を希望する市内の保護者を対象にした入園説明会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。乳幼児を持つ保護者ら約60人が集まり、入園の手続きや保育料などについて教育委員会の担当者から説明を受けたほか、入園前の準備などについて保育園長の話を聞いた=写真。
桜ケ丘保育園の北原節子園長は入園前の家庭での心構えなどについて▽はしを正しく持つ練習▽トイレトレーニング▽衣服の着脱▽朝食の習慣づけ窶狽ネどを挙げ「入園前に絶対に必要窶狽ニいうわけではないが、社会への第一歩となる集団生活で子ども自身が困らないために、少しずつでいいから身に付けさせておいたほうがよい」と話した。
参加者らは時折メモを取ったりしながら真剣な表情で説明を聞いていた。 -
タカノ社員が、村内歩いてゴミ拾い
宮田村の製造業タカノは6日夕、村内各所で環境美化の奉仕作業を行なった。本社の社員約90人が3つのグループに分かれ、ゴミ拾いなどした。
労働衛生週間にあわせて毎年実施。「職場だけでなく、地域の環境美化にも協力しよう」と会社を出て、3つのルートで村内を巡回した。
目立ったゴミはなく、「昔に比べたら格段にきれいになっている」と男性社員。ただ、タバコの吸い殻や空き缶など、ポイ捨てとみられるゴミは所々で目立ち、丁寧にひとつひとつ拾っていた。 -
手話ダンスの深澤美和さん、いなっせでコンサート
手話ダンスを多くの人に知ってもらおう窶狽ニ21日、辰野町の手話ダンスパフォーマー・深澤美和さん(31)のライブ「STAYGOLD縲徼he travel without the end縲怐vが伊那市駅前ビルいなっせである。
手話で歌の歌詞を表現し、ステップをつけた手話ダンスは、神奈川県の西澤佑さんが25年ほど前に考案し、広がっている。手話とステップ、表情など、全身で表現するパフォーマンスは、見る人に感動を与える。
手話ダンスは生きている証し窶狽ニ語る深澤さん。手話ダンス歴は12年で個人活動を始めたのはここ4、5年だという。辰野町を中心にサークル活動を展開し、伊那市でも10人ほどを教えている。
コンサートは坂本九の「明日があるさ」や森山直太郎の「さくら」など全10曲ほどを披露する予定で、観客が手話体験する「ティーチング」もある。長野県出身の音楽グループ「ma」もゲスト出演する。
深澤さんは「まだまだ知られていない手話ダンスを、一度見て理解してほしい」と話していた。
開演は午後7時(開場は午後6時半)。チケットは千円。
チケットの問い合わせは伊那市生涯学習センター(TEL78・5801)か、深澤さん(TEL0266・41・0275)へ。 -
タオル寄贈
第一生命労働組合松本市部駒ケ根分会の山田たみ子分会長ら3人は5日、駒ケ根市の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」を訪れ、バスタオルやフェイスタオルなど約100本を寄贈した=写真。共同住居を運営するNPO法人「メンタルサポート駒の杜」の松・ス澄子理事長は「タオルは消耗品なので寄贈はとてもありがたい」と笑顔で感謝を述べた。
寄贈されたタオルは同組合員の家庭や商談で訪れる家庭などで使われないままになっている未使用の物を集めた。山田分会長は「誰でも気軽に参加できるし、きっと役に立つものと思い、2年前からタオルを贈ることにした」と話している。同組合は地域社会との交流活動の一環として毎年福祉施設などへの寄付や寄贈を行っている。
「こまの杜飯坂」は精神に障害を持つ人が地域の一員として生活できる場をつくろうと「駒の杜」が県、市の補助を受けて9月に開所したばかりの共同住居。 -
盲目の演歌歌手、藤代ゆきさんがきたっせで演歌
伊那市山寺の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で6日、岐阜県出身で盲目の演歌歌手、藤代ゆきさんの演歌ショーがあり、地域のお年寄りなど約100人が、心地よい歌声に聞き入った。
地元の高齢者や障害者に楽しんでもらおう窶狽ニ、山寺地区の社会福祉協議会と伊那北地域活性化協議会が企画。知り合いを通じ、全国の福祉施設で歌謡慰問を続ける藤代さんを招いた。
藤代さんは「長野県は縁があって数えきれないほど来ている。歌が生きがいで頑張っている」と語り、オリジナル曲で、作詞も自身で手がけた「女の倖せ」などを披露。曲の合間に、歌に込められたエピソードや思いを語り、観客を楽しませていた。 -
箕輪町介護施設ゆとり荘見直し検討結果報告
箕輪町介護施設ゆとり荘見直し検討委員会の星野和美委員長らは6日、ゆとり荘で実施している通所介護(デイサービス)事業は継続、現在4床で運営する短期生活介護(ショートステイ)事業は「06年3月31日をもって廃止してもやむを得ない」とする検討結果を町社会福祉協議会の平沢豊満会長に報告した。平沢会長は、「結果を尊重して前向きに検討したい」とし、今後町社協で検討する。
05年の介護保険制度の見直し、町内における民間企業の参入などによる影響を考え、ゆとり荘の事業を根本的に見直し、今後の事業展開を検討するため7月末に委員会を設置。町社協理事や評議員、一般公募の11人を委員に委嘱し、3回の会議で検討を重ねた。
継続運営とするデイサービス事業は、改正介護保険の取り入れ可能な制度を生かした経営を求めた。ショートステイ事業の廃止理由は▽町内のショートステイは現在みのわ園16床だが、民間企業参入で06年4月から町全体で71床に増床し「ニーズに十分対応できる」▽緊急避難的、先駆的役割だったゆとり荘の4床は「その使命を果たし終えた」-。
ゆとり荘は92年4月、高齢者福祉施設として開所。00年から介護保険制度施行に伴いデイサービス事業とショートステイ事業をしている。 -
みすず寮で焼きサンマ大会
五感を使って食事を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市美篶の特別養護老人ホームみすず寮で「焼きサンマ大会」があった。利用者は、施設内に充満した香ばしい香りと共に、“秋”を味わった。
質の高いサービスの提供を目的に同ホームは、給食を見直し。普段の食事に変化を付け、楽しい食事をしてもらおうと、“にらの薄焼き”や“草もち”などの昔懐かしいおやつを、手作りで出したところ、普段は食の細いお年寄りの食欲が増した。
今回は香りを楽しんでもらおうと企画。サンマは北海道から取り寄せ、目でも楽しんでもらおう窶狽ニ、1匹ずつ丸焼きにし、それぞれのお年寄りが食べやすいようにスタッフが骨などを取り除いた。
焼きあがったサンマを食べた女性は「普段はあまり食べないけど、施設のみなさんが焼いてくれたから今日は食べてみた。おいしい」と話していた。