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箕輪町のびのびわくわく健康ツアー開講
都会の人達が地域の人と交流しながら体を動かすみんなでのびのびわくわく健康ツアーが27日、箕輪町で開講した。
健康ツアーは、都会の人達に農業体験などをしてもらうグリーンツーリズムの一環で行われた。
健康ツアーには、県内をはじめ遠くは東京などから19人の申し込みがあった。
1回目の講座には東京都豊島区から夫婦1組が参加した。
27日は、信州大学教育学部・大学院医学研究科の寺沢宏次教授が運動とコミュニケーションの重要性と題し講演した他、自宅でも簡単にできるストレッチなどを行った。
この健康ツアーは全5回の講座を予定していて健康学習やウォーキング、地元野菜を使ったヘルシー料理を味わったりする事になっている。
2回目の講座は8月25日にウオーキング講座を予定している。 -
伊那市とJA上伊那農政懇談会
伊那市の理事者とJA上伊那の役員が農業政策について話し合う懇談会が21日、JA上伊那本所で開かれた。
伊那市から白鳥孝市長、酒井茂副市長など5人が、JA上伊那からは宮下勝義代表理事組合長など8人が参加し懇談が行われた。
この農政懇談会は、JA上伊那が、管内の市町村と不定期で開いている。
この日は、広域的な農業施策や観光と農業の融合などについて主に話された。
JAからは、上伊那広域連合の中に農政を扱う専門部署を設けて、広域的な施策を行ってほしいといった要望が出された。
また、伊那市小沢の小黒原工業適地に工場の建設が予定されている食品メーカー・マロニーで、原料に上伊那産のジャガイモやトウモロコシが活用されるかどうかについて、JA上伊那は「現在使用されている北海道産の原料には勝てないだろう」とすると、白鳥市長は「信州大学の協力も得ながら、可能性を探りたい」と話していた。
観光や農作物のブランド化については、広域的な視野の必要性、行政とJAが連携していくという点で一致した。 -
「日本一うまいコメ目指す」シンポジウム
日本作物学会北陸支部による、長野県産のコメの日本一を目指すシンポジウムが17日、南箕輪村の信州大学農学部で開かれた。
これは、北陸作物・育種学会が開いたもので、大学や農業関係者、信州大学農学部の学生など約90人が参加した。
シンポジウムは、「日本一うまいコメを目指す」をテーマに開かれた。
長野県産の米を海外も含めたマーケットに売り込むためのブランド作りを考えるきっかけにするため、生産者や技術者など5人が話をした。
このうち、県農政部農業技術課専門技術員の谷口岳志さんは、長野県原産地呼称管理制度の認定米について話した。
谷口さんは、「生産者とタイアップして認定米の認知度を高めながら、生産量を上げる努力が必要」と話していた。
また、生産した米が認定米になっている飯山市の農家、金崎隆さんは、米の販売について話した。
金崎さんは、独自ブランドの米を、国内販売だけでなく海外にも輸出していて、「認証制度を付加価値として、さらにPRしたい」と話していた。 -
南箕輪村が破砕機購入
南箕輪村は、大芝高原内にある「みんなの森」の森林整備で使う破砕機を購入した。
13日は、屋内運動場で使用開始式が行われた。
その後、村の職員が、機械の使用方法などの説明を受けた。
これまでも、南箕輪村では、「みんなの森」で間伐を行うなどして、森林整備をしてきた。
間伐した木は、県から借りた破砕機でチップにして、森林内のウォーキングロードなどに敷き詰めているが、今後、さらに整備を進めていくために、村独自の破砕機を購入することにした。
破砕機は約230万円で、県の元気づくり支援金の補助を受けている。
今後は、村民にも無償で貸し出し、里山の整備に利用してもらう計画で、利用希望者を募集していく。 -
おいし伊那食育応援団出前講座
伊那市の西春近北保育園で9日、おいし伊那食育応援団による出前講座が開かれた。
「おいし伊那食育応援団」は歯科医師や栄養士、生産者などでつくられていて、子ども達に食の大切さを教える活動を行っている。
講座は、子ども達にバランス良く食べる事の大切さや野菜への知識、興味を持たせようと開かれた。
9日は応援団6人と市の職員2人が訪れ、食べる時のマナーや野菜に含まれる栄養の話をした。
「おいし伊那食育応援団」の鈴木弘也(すずきみつや)団長は、「子ども達に料理を作る人や生産者へ感謝の気持ちを持ってもらえたらうれしい」と話していた。
西春近北保育園では園内でジャガイモやキュウリなどを育てていて、8月上旬に春富中学校の生徒と一緒にジャガイモ掘りを行う予定。 -
さんまの初物がお目見え
秋の味覚、サンマが、伊那市西春近の丸水長野県水伊那卸売市場に早くもお目見えした。
初物が入荷した10日は、飲食店や小売店の店主らが、サンマの値段や大きさを確認していた。
並んだサンマは、北海道北東部の千島列島付近で8日に水揚げされた。
7月8日が日本近海でのサンマ漁の解禁日となっていて、丸水長野県水では毎年7月10日に初物が並ぶ。
今年は解禁日の漁獲量が少なかったため、初物は例年より2、3割高い550円から650円ほどで取引されていた。
サンマ漁は、サンマの脂ののりが最も良くなる8月中旬がピークとなる。
ピークには漁獲量も安定する見込みで、8月下旬から9月上旬には安くて美味しいサンマを味わうことができそうだ。 -
10日からブルーベリー刈り開始
伊那市のみはらしファームブルーベリー園で10日からブルーベリー狩りが始まる。
大人は、1,000円で1パックおみやげ付きの食べ放題。小学生以下は、500円。
春先の天候不順でいつもの年より一週間ほどオープンが遅れた。
今年は、オープン10周年を記念して、抽選でプレゼントもある。
10日・11日は、それぞれ100人ほどの予約が入っているという。
天気→ -
手良小学校で田んぼ学習
伊那市の手良小学校5年生は、9日近くの田んぼで、昔ながらの手押し式の除草機を使って草取り作業をした。
5年生25人は、総合学習で米作りに取り組んでいる。
自分たちで食べるお米は、安心安全なものにしようと、有機栽培で作ることにした。
5年の学年会長で、有機農法で稲作をしている登内耕治さんが先生をつとめた。
5月に手植えしたコシヒカリともち米のミヤコガネモチは、順調に育っていて、2アールの学校の田んぼは、青々としている。
合鴨4羽を放って草取りを任せているが、まだ小さいため雑草に負けてしまい、本来の役目は果たせていない。合鴨は手押し除草機が入るため緊急避難した。
使い方の説明を受け、作業を開始した。
慣れない機械にてこずりながらも、がんばって除草機を押していた。
除草機で刈った雑草は、土の下に埋めこまれる仕組みで、人が歩くことによって、根に酸素を送りこむことができるという一石二鳥の作業。
除草剤は一切使わず、今後の草取りは、合鴨にまかせる。
11月中旬には、保護者を交えた収穫祭を開いて、採れたお米を全員で味わう計画。 -
高遠でブルーベリー狩り
伊那市高遠町の勝間ブルーベリー生産組合「さんベリー」は、今年から畑を開放して摘み取り体験を始めた。
収穫の時期を迎えたブルーベリー畑には、今朝、地域の住民が摘み取りに訪れていた。
勝間ブルーベリー生産組合「さんベリー」は、桜以外の観光資源を開発しようと6年前に発足した。
勝間にあるさくらの里近くの30aの畑には、無農薬で育てた6種類のブルーベリー千本が植えられている。
摘み取り体験は、小学生以上1人500円で食べ放題、100g200円で持ち帰ることもできる。
入園には予約が必要で、7月いっぱい楽しめるという。 -
アマランサス若菜の間引き体験
雑穀アマランサスの若菜の間引き体験イベントが3日、伊那市荒井の畑で行われた。市内外から約30人が参加して、間引き作業を体験した。
イベントは、アマランサスを多くの人に知ってもらおうと、伊那地域アマランサス研究会が開いた。
アマランサスは人の背丈よりも大きくなるため、若菜のうちに間引きをして、よりよい生育を促す。
種子を調理するのが一般的とされているが、種を播いてから1カ月ほどの若菜は、葉や茎が柔らかく、おひたしやてんぷらなどにして味わうことができる。
この日は、観光で伊那市を訪れた時にアマランサスを食べ、興味をもったという松本市の参加者もいた。
研究会のあるメンバーは「さまざまな面でアマランサスに触れてもらい、多くの人に興味を持ってもらいたい」と話していた。 -
「ハクビシン」など小動物の駆除に力
伊那市有害鳥獣対策協議会は、2日総会を開き、今年度は、ニホンジカやイノシシに加え、ハクビシンなどの小動物の駆除に力を入れていくことを確認した。
総会には、協議会を構成している伊那市やJA、猟友会など関係する団体の代表者らが出席し、今年度の事業計画などを決めた。
白鳥孝市長は、「有害鳥獣被害は、農家の耕作地放棄など意欲の低下につながると心配している。戦いを続けていかなくてはならない」とあいさつした。
今年度は、市民や猟友会から要望が多かったハクビシンなどの小動物駆除を充実させる。
捕獲する檻やくくりわなを200個協議会で購入し、猟友会を通じて貸し出す予定で、市内全域で駆除を進める。
協議会では、ハクビシンなどの小動物の捕獲奨励金を新たに設け、1頭あたり1,500円を交付する。
また、顕著な被害は報告されていないが、今のうちに手を打っておこうと、中央アルプスの山麓、西山地域での捕獲に初めて取り組む。
報告によると、有害鳥獣による21年度の農作物への被害は、290トンで20年度に比べて78トン増え、被害額は、4,100万円に上った。
捕獲量は、ニホンジカが595頭、イノシシは182頭、ニホンザルが94匹などとなっていて、いずれも前の年を上回っている。
被害をもたらす鳥獣は、シカ、イノシシ、ハクビシンの順となっている。
委員からは、平成21年度、6,000万円をかけた防護策の整備事業について、効果の検証を求める意見もあった。 -
女性農業者「花育」について学ぶ
上伊那の女性農業者でつくる「農村女性ネットかみいな」は25日、「花育(はないく)」についての研修会を伊那市で開いた。
花育とは、花を育てることで、やさしさや美しさを感じる心を育てることをいう。
研修会には、農村女性ネットかみいなの会員約20人が参加した。
農村女性ネットかみいなでは、本年度「花育」をテーマとし、上伊那で盛んな花の栽培や楽しみ方について学ぶ活動をする。
同日は、カーネーションの生け花アレンジを学んだ。
花の色や並べ方を工夫して参加者は思い思いの作品を作っていた。
農村女性ネットかみいなによると、花育には探求心や創造力を育む効果があるということで、会員らは「学校や地域の人と一緒になって、花育について取り組んでいきたい」と話していた。 -
農林業への鳥獣被害額約1億8700万円
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が28日開かれ、野生鳥獣による昨年度の農林業被害額は1億8700万円になったことなどが報告された。
協議会では、平成21年度の被害状況が報告された。
それによると、上伊那地域の農林業への被害額は約1億8700万円で、前年度に比べ1200万円増加している。
野生鳥獣対策としては、毎年防護柵を延長しているほか、個体数調整などで平成18年度から毎年2千頭近くのシカを捕獲している。
また本年度の新規事業として、上伊那地方事務所では、野生鳥獣の農林業被害状況把握や支援内容のレベルアップを目的に、上伊那の全209の集落を対象に被害状況の調査を行う計画。
また市町村からの要望により、補助金等を用いて設置された電気防護柵のメンテナンスを実施するとしている。
協議会会長で、上伊那地方事務所の市川武二所長は、「野生鳥獣による被害は精神的な苦痛も大きい。これ以上拡大しないよう対策をとっていきたい」と話していた。 -
松くい虫被害減少
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が28日、開かれ、昨年度の被害は約5500立方メートルで、前年度より900立方メートル減少したことなどが報告された。
県や市町村の担当者が集まり、昨年度の被害状況と本年度の対策を話し合った。
上伊那の昨年度の被害は約5500立方メートルで、過去最大だった前年度の6300立方メートルより900立方メートル減少した。
市町村別の被害は、伊那市が前年度より500立方メートル増加し約1700立方メートル。箕輪町は前年度より6立方メートル減少し2立方メートル。
今のところ南箕輪村での被害は確認されていない。
また、本年度の事業について上伊那地方事務所からは、国の予算削減により厳しい状況等が説明された。
上伊那では本年度、伐倒駆除に4200万円、樹種転換に5400万円の要望を出しているが、内示されているのはそれぞれ2700万円と1800万円となっている。
協議会の会長で上伊那地方事務所林務課の小松大八課長は、「国政により予算は不透明な部分もあるが、被害が拡大しないよう、地域と連携し対策をとっていきたい」と話した。 -
食農連携推進戦略構想書発行
信州大学農学部の食料保健機能開発研究センターは、新たな食と農の連携を目指す具体的事例を盛り込んだ戦略構想をまとめた。
25日は、構想をまとめた開発研究センター長の大谷元農学部教授や中村浩蔵准教授、執筆者らが発表会を開いた。
この食農連携推進戦略構想は、農林水産省所管の公益法人、食品需給研究センターの要請を受け策定されたもので、石川県や北海道に続く国内でも先駆的な取組み。
構想は、長野県の食品産業の現状や190箇所へのアンケート結果、食農連携の取組み事例、7つの具体的事例など65ページでまとめられている。
構想の策定にあたっては、大学や研究機関などから16人がメンバーとして参加し、去年9月から検討を進めてきた。
長野県の食と農の連携に関する事柄を、強み弱みなど4つに分類した分析結果も紹介されていて、関係者は、「長野県における食と農の現状をトータルに掌握・分析し、その発展の方向性を模索したのはこれが初めて」としていて、今後の活用に期待を寄せている。
この長野県食農連携推進戦略構想は、500部作製され、関係機関に配布されたほか、食品需給研究センターのホームページでも見ることができる。 -
西箕輪南部・富県保が麦収穫見学
伊那市の富県保育園と西箕輪南部保育園の園児が22日、麦の収穫を見学した。
22日は、富県保育園と西箕輪南部保育園の年長児42人が、伊那市東春近榛原の麦畑を訪れた。
JAの協力で年間を通して農業体験をしている富県保育園と、お団子作りをきっかけに麦について関心をもった西箕輪南部保育園の園児が、交流を兼ねて大麦の収穫を見学した。
子ども達は、コンバインで次々と刈られていく様子を楽しそうに見ていた。
今回協力したのは富県の麦生産者。子供達は生産者から茎を使ったシャボン玉遊びを教えてもらい、違う保育園の園児どうしでグループを作って遊んだ。
また、去年収穫した麦を使った麦茶もごちそうしてもらった。
富県保育園、西箕輪南部保育園では、麦がどう育ちどんな食べ物になるのか、麦わらで何が作れるのかなどを学び、自分の住んでいる地域を好きになってもらいたいと話していた。 -
竜峡小梅 出荷始まる
箕輪町の信州伊那梅苑で、「竜峡小梅」のもぎ取り作業が始まった。
15日は、朝から従業員3人が梅のもぎ取り作業をしていた。
いつもならこの時期、伊那梅園では収穫の最盛期を迎えているが、今年は少し様子が違うようだ。
1本の木になる実の数も例年の半分ほどで、ここ数日の間は、一日に収穫できる量が500キロ程度に留まっている。
実の大きさも全体的に小ぶりなため、機械での収穫が始められない状況だ。
本来なら、実がもう少し大きくなるのを待って、収穫をしたいところだが、訪れるお客さんからの要望もあり、徐々に出荷を始めることにした。
伊那梅苑では、出荷の最盛期を今月18日頃と見込んでいて、その頃までに実が大きくなることを期待している。 -
あじ~なで宮崎県応援フェア
口てい疫問題で深刻な事態となっている宮崎県を支援しようと、南箕輪村の農産物直売所「ファーマーズあじーな」で12日から、「宮崎応援フェア」が開かれている。
宮崎県の特産品として有名な完熟マンゴーに日向夏、温かい地域でとれるスターフルーツと、いずれも宮崎県から送られてきた農産物が店頭に並んでいる。
これは、JA長野県グループなどで行っている「口てい疫対策支援」に合わせ企画した。
宮崎県産の農産物を12、13日と販売し、売り上げの一部を宮崎県に送る。
店の外では、宮崎県産のトマトの詰め放題も行われ、訪れた人たちは、袋にトマトを詰め込んでいた。
宮崎県応援フェアは13日まで。 -
信大農学部種子バンク整備へ
南箕輪村の信州大学農学部は、地域に伝わる伝統野菜や雑穀、山ぶどうの種子や遺伝子を一括して管理・保存する遺伝資源貯蔵施設「種子バンク」を今年度整備する。
信州大学農学部では、様々な研究者が羽広かぶなどの地域に古くから伝わる伝統野菜やタカキビなどの雑穀、山ぶどうなどについて研究をしていて、その種子は、1万種類にのぼるといわれている。
貴重な遺伝子を持ったそれらの種子は、各研究室でそれぞれ保管しているが、今回整備される種子バンクは、それらを整理して一括管理し、適正に保存しながら中産間地域の活性化に活用していこうというもの。
バンクに貯蔵される予定の種子は、伝統野菜が52種類、雑穀が5,800種類、園芸作物が1,300種類で、実際は、さらに増えるものと見られている。
農学部では、この種子バンクを中山間地域の再生・持続モデルを構築するための実証的な研究に活用したい考えで、伊那市の西春近のほか、飯田市の上村(かみむら)や千曲市姨捨の棚田で研究が行われる。
中山間地特有の種子1万種類が集約される種子バンクは全国的に見ても珍しい取組みで、高齢化や鳥獣被害により疲弊している中山間農業への朗報となりそうだ。 -
伊那市松くい虫対策で大型破砕機を導入
松くい虫被害が広がっている伊那市は、今年度、松くい虫の被害にあった木材の処理に効果がある大型破砕機による処理を実施する。
11日開かれた伊那市松くい虫対策協議会で示された。
伊那市では、昨年度、松くい虫の被害が1700立方mとなり、前の年度の1200立方mより42%増加した。
これは、平成18年度に被害が確認されて以来、最大の被害量になっている。
松くい虫の被害にあった木は、切り倒し薬剤でいぶす方法で被害が拡大しないように処理しているが、今年度は、新たに大型破砕機を使った処理も行う。
方法は、被害にあった木を大型の破砕機で15ミリ以下のチップにするというもので、ほかの松の被害を防ぐ効果があるという。
市では、今年度、約750立方mの被害木の処理を行う予定で1500万円を予算に盛り込んでいる。 -
手良保育園でポニーの乗馬体験
伊那市の手良保育園で4日、園児達がポニーの乗馬体験をした。
4日は、手良保育園の園児84人が乗馬を体験した。
園児の保護者で、酪農を営んでいる酒井牧場の酒井 秀明(しゅうめい)さんが、子ども達に動物と触れ合う機会を与えてあげたい、と保育園に提案したことから始まった。
乗馬体験は今年で3回目で、前回までは園児が餌やりを体験できるよう牛も連れてきていたが、今年は宮崎県でおきた口蹄疫を考慮し、ポニーのみとなった。
園児達は2人ずつポニーにまたがると、園庭をまわった。
酒井さんは「今の時代、子ども達が動物に触れ合う機会がすくなくなってきている。地域でできることをしてあげたい」と話していた。 -
いも焼酎南箕輪会 いもの苗植え
南箕輪村の有志でつくるいも焼酎南箕輪会メンバーなど25人が、3日、田畑の転作田に、今年の焼酎用のサツマイモの苗を植えた。
3日用意されたのは、焼酎用のサツマイモ「コガネセンガン」の苗7200本。
全体では、72アールの畑に1万3000本の苗を植える。
南箕輪会は、自分達で育てたイモで焼酎を作ろうと、村内の有志が集まって活動している。
4年目となる今年は、去年より4千本多い2万本の焼酎が出来る見込み。
10月中旬に収穫を予定していて、12月下旬には、焼酎に加工され、村内の酒屋などで販売される予定。 -
海外の政府や農協関係者 JA施設を視察
農協の組織などを学ぶため、アフリカ、アジア、南米などの政府関係者が3日、JA上伊那の施設を視察した。
これは、JICAが企画した研修で、アジア農業協同組合振興機関が受託している。
タンザニア、ネパールなど11の国から14人が参加している。
参加者は、自国の農協についてのプラン作成に携わる政府や農協の関係者で、日本の農協の仕組みなどからプランのアイデアを探る。
研修は、東京を拠点に5月から7月までの約70日間で、今回は4日間の日程で長野県を訪れた。
上伊那では、伊那市と南箕輪村にある農協の施設6カ所を視察した。
このうち、伊那市美篶の花卉広域集出荷場では、花の種類や検査方法などについて、農協職員から説明を聞いた。
参加者は、出荷されるアルストロメリアを見たり、検査の様子を写真に撮るなどしていた。
また、市場への出荷方法やコストについて質問していた。
一行は、4日は長野市で研修をするという。 -
JA上伊那など口蹄疫募金実施
家畜の伝染病、口蹄疫が発生した宮崎県の畜産農家を支援するため、JA上伊那などは2日から、消費者らにも呼びかけ募金活動をしていくことを決めた。
JA上伊那や農業委員会、農家組合の代表などでつくる上伊那農政対策委員会が2日開かれ、募金活動実施に関する議案を承認した。
募金は、JAの組合員を中心に取り組むもので、各支所の窓口に募金箱を設置して広く消費者にも協力を呼びかける。
実施期間は2日から23日までで、被害のあった畜産農家の経営再建を国に要望するための署名も合わせて行う。
委員長を務めるJA上伊那の宮下勝義代表理事組合長は、「一日も早い終息のため、同じ仲間として十分な支援をしていきたい」と話していた。 -
入笠牧場で牛の放牧
伊那市高遠町の標高約1600メートルの入笠牧場で1日から、牛の放牧が始まった。
初日の1日は上伊那や下伊那、諏訪地域から約60頭の牛が運ばれ、放牧された。
放牧された牛は、ホルスタインや和牛など6カ月以上の牛。
放牧は、毎年この時期に行われていて、農家の労働負担の軽減や牛の足腰を鍛えるために行っている。
集められた牛は、1頭ずつ健康状態のチェックや、病気にならない為の予防接種が行われた。
去年多かった鹿などによる食害は今年は少なかったものの、天候不順により草の長さが短いという。
今年は宮崎県で起きた口蹄疫についての対策もとられた。
入笠牧場へ出入りできる3カ所のゲートすべてに石灰が敷かれた。
また牧場を訪れる人に対しての餌やりや、牛や豚に接触する際の注意などが書かれた看板も設置された。
1日放牧された牛は10月上旬までこの牧場で過ごす。
放牧の受け入れは2日も行われ、60頭ほどが運び込まれる予定。 -
箕輪町で田んぼの生物観察会
箕輪町郷土博物館が主催する田んぼの生き物の観察会が、29日開かれた。
29日は、箕輪町内外から、子どもやその保護者、活動に協力するサポーターなど25人ほどが参加した。
観察したのは、箕輪町松島の田んぼで、子どもたちは、持参した網で虫を捕まえていた。
箕輪町郷土博物館が今年度から始めた「キッズチャレンジ事業」の一環として行われた。
子どもたちに、体験を通して感性を育ててもらおうというもの。
指導したのは、飯田市美術博物館の生物担当の学芸員、四方(しかた) 圭一郎さん。
子どもたちは、生き物を捕まえては、四方さんに見せ、名前などを聞いていた。
田植えが済んだばかりの田んぼでは、多様な生物は見られないというが、子どもたちは、卵を背負ったコオイムシや、シジミ、トンボなどを次々と捕まえていた。
中でも、多く観察されたダルマガエルは、全国的に見ると珍しく、絶滅危惧種に指定されているという。
子どもたちは、「とにかく沢山の生き物がいて、楽しかった」などと話していた。
箕輪町郷土博物館のキッズチャレンジ事業は、次回、6月5日に福与城址の周辺で、親子探鳥会を予定している。 -
日影区「絆の楽農園」開園
伊那市日影区に、区民同士の絆を深める「絆の楽農園(らくのうえん)」が29日、開園し、住民が落花生の種まきをした。
29日は、日影区の区民約50人が集まり、公民館の近くの畑に落花生の種をまいた。
農作業を通じて絆を深め、交流を楽しんでもらおうという試みで、畑には「絆の楽農園」と名付けた。
これは、伊那公民館日影分館が今年初めて企画した。
伊那市の地域づくり活動支援金事業にも採択されている。
、ほとんどの子供が、落花生がどう育つか知らなかったため落花生を選んだ。
今後は、草取りなどの作業を行っていく予定。 -
白毛餅の苗植え
白毛餅づくりに初挑戦する伊那市の富県保育園の園児が27日、保育園近くの田んぼで田植えをした。
農作業を通して園児が農業に親しむチャイルドファーム21事業で、JA上伊那青壮年部富県支部が行った。
富県保育園では初の取り組み。
白毛餅を栽培している富県支部の部員の田んぼ、およそ10アールのうちの1アールで、年長園児22人が苗を手植えした。
園児は田んぼに一列に並び、部員に教わりながら苗を3本位ずつ植えていた。
白毛餅は減農薬で部員が育て、約60キロの収穫を見込んでいる。
青壮年部富県支部では、「1年を通して子どもたちとふれあっていきたい」と話していた。
園児は今後、かかし作りや稲刈り、餅つきをするという。 -
JA総代会中期計画承認
JA上伊那の通常総代会が27日開かれ、農産物販売額年間180億円を目指すことなどを盛り込んだ中期計画が承認された。
中期計画は今年度から平成24年度までの3年計画。
計画では、年間の農業生産販売額を180億円とすることを掲げている。
平成21年度の生産販売額は約154億円で、平成24年度までに180億円にする計画。
計画実現のため、生産拡大に取り組むほか、農家の労力や出荷コスト低減のため、直売所などで販売する野菜や果物をパッケージするセンター建設の検討を進める。
このほか、米の販売拡大と品質の高い米の安定供給のため、来年度には、南箕輪ライスセンターを、米の貯蔵ができるカントリーエレベーターにする計画。
また今年度、現在4つある営農資材の配送センターを本所配送センター1つに統合し、経費削減を図る。
宮下勝義代表理事組合長は、あいさつの中で、宮崎県での牛などの口蹄疫の発生に触れ、「国の支援を強く望む。JA上伊那としても出来る支援をしていく」と話した。 -
手良保育園の園児が田植え
手良保育園の園児が26日、伊那市手良の田んぼで田植えを体験した。
園児に田植えを体験してもらうことで、農業や農産物に親しんでもらおうとJA青壮年手良支部が行った。
チャイルドファーム21と名づけられたこの取り組みは今年で3年目を迎え、米のほか、ミニトマトやピーマンなど野菜の栽培も行っている。
手良保育園の年長と年中園児約50人が田んぼに入り、手で苗を植えていた。
田んぼは広さ約6アールで園児らは一列に並び、15センチほどの間隔で苗を植えていった。
水の入った田んぼはぬかるんでいて、泥に足をとられた園児は尻もちをついていた。
JA青壮年手良支部では「体験を通してお米が食卓にあがるまでについて考えるきっかけにしてもらいたい」と話していた。
秋には園児が鎌を使って稲を刈り取る収穫体験も計画されている。