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アンサンブル初収録のDVDが人気
宮田村を拠点にするプロの弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第3回定期演奏会を収録したライブDVDが発売され、人気を集めている。今までの演奏会もCD化し好評を得ていたが、初の映像化は予想以上の反響。「より臨場感が伝わる」など、製造した村内のパブリックレコードには感想が寄せられている。
収録時間は約70分で、7月2日の演奏会の模様をほぼ全曲収録。3台のカメラで追った映像と、ライブ音源で再現した。
電話やインターネットによる通信販売で注文を受け付けているが、近隣だけでなく県内外から注文も。
CDも発売しているが、現在までの販売実績はDVDが上回っている。同社の奥田憲一社長は「大きく宣伝しているわけでもないのに好調。映像があることで、購入層も広がっている」と話す。
同合奏団は東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務め、団員も国内外の有望な若手演奏家ばかり。一流の音楽を伝えている。
DVDは4千円(DVD‐R対応のため一部機種不可)、CDは3千円で、いずれも消費税、送料込み。電話、FAX、ネット上で注文を受け付けている。問い合わせはパブリックレコード85・2871まで。 -
アンサンブル育てる会が小中学校にDVD一式寄贈
宮田村にプロの弦楽合奏団を設立し、運営している住民組織「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は30日、合奏団の定期演奏会を収録したDVDと再生するためのプレイヤーを一式にして宮田小、中学校に寄贈した。
一流の音楽を子どもたちに届けたいと、有志が集まって発足したのが育てる会。
3年前に合奏団「アンサンブル信州in宮田」を誕生させ、定期演奏会には周辺の小中学生を無料で招待するなど、青少年への音楽普及活動を精力的に展開している。
今回「もっと音楽を身近に感じてほしい」と、7月の定期演奏会を収録したDVDを宮田小、中学校に贈ろうと計画。
しかし、両校には再生するためのプレイヤーがないことが分かり、あわせて購入することにした。
この日は村民会館に赤尾義道会長と加藤一彦副会長が訪ね、宮田小の野溝和人校長、宮田中の新津吉明校長にそれぞれ手渡した。
両校長や新井洋一教育長は「演奏会もそうだったが、本当に子どもたちが喜ぶ。有効に使わせていただきます」と感謝していた。 -
水泳記録会
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は29日、3・4・5年生の水泳記録会を行った。まぶしい日差しの下、児童らは水しぶきを上げ、ゴールを目指してそれぞれ懸命の力泳を見せていた。
訪れた保護者や同級生らはプールサイドから「頑張れ!」「立つなよー」「あと5メートル」などと励ましの声援を送り、見事にゴールまで泳ぎ切った児童らに大きな拍手を送っていた。
中にはゴールしたものの、疲れ切って自力で水から上がることができず、教師に引き上げられる児童の姿もあったが、泳ぎ切った達成感で顔には満足と安どの笑顔が浮かんでいた。 -
第6回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が29日、伊那市の生涯学習センターであった。“魅力ある高校づくり”の議論を深めようと臨んだ6回目だったが、たたき台設置の経緯や、総合学科や多部制・単位制の基本的説明に終わり、具体的方向性は見出せなかった。
県教委は前回意見を受けて、たたき台設置の具体的経過を説明。統廃合対象校が最も多い上伊那は、諏訪・下伊那に比べ、他地域に多くの生徒が流出していることを05年度状況で示し「通学圏域が広い」とした。また、多部制・単位制高校は「広域から生徒が集まる」と想定し、第3通学区のほぼ中央にある箕輪工業高校への設置を決めた。
しかし、箕工を学区の中央と位置付けていることや、流出入を固定的に考えていることを疑問視する委員も多く「県教委案は財政問題や人件費のみに着目した案」との批判もあった一方で、「前回諏訪地区も統廃合の対象としていくことを決定しており、今更県教委の案にこだわる必要もない」との発言もあった。
総合学科や多部制・単位制については「実現には、結局少人数学級は避けて通れず、その分教員数も多く必要なのでは」との質問もでた。 -
「高遠石工」の魅力を再発見
高遠町総合福祉センター「やますそ」で28日、第1回「高遠石工を考えるつどい」があった。地域住民や県内外から約180人が参加。美濃と上州での活躍に関する講演を通じて、江戸時代から現在まで受け継がれてきた高遠石工の魅力を再発見した。町文化財保護委員などでつくる実行委員会の主催。
高遠町片倉出身で、現在は岐阜県歴史資料保存協会副会長の桃井勝さんと、群馬県出身の郷土史研究家の川原嘉久治さんが講演した。
川原さんは「高遠石工の上州進出窶矧・ニその裏側」と題し、840件余の上州における高遠石工の延足跡の中から江戸時代前期の石造物を紹介。社寺関係者、在地有力者とのつながりの事例についても文献を通じて説明した。
群馬県内の高遠石工は11月に完成したものが多く、「上州では米の取り込み、養蚕が終わり収入が潤っている時期と一致する」と説明。また、正月までに出稼ぎを終えたいという石工衆の思いから「作品に出稼ぎの苦労がにじみ出ている」と話した。 -
飯島氏顕彰会が設立
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再飯島町の飯島氏顕彰会の発会式と総会が27日、飯島町成人大学センターで開かれた。名称を「飯島氏顕彰会」とし、会の趣旨、目的を盛り込んだ会則を確認、役員選出を行い、会長に北原甲子三さんを、同副に大島三嗣さん、小林章吾さんを選んだ。
同会準備委員会長の北原甲子三さんは、3年前から、飯島氏の分かれ、島根県奥出雲町三沢と相互交流が始まり、7月の飯島紘さんの歴史講演会を機に、顕彰会発足の気運が高まった-と経過に触れ「広く、町内外に会員を募ったところ、現在、町内39人、町外18人、出雲21人の計78人の賛同を得た」と報告した。
飯島家29代目当主、飯島紘さんは「準備会のみなさんの骨折りで発足の運びとなった。飯島姓発祥の地として、顕彰会が町の発展に寄与できるように」とあいさつした。
同会は▽会員相互の親ぼくを図る▽飯島町の歴史を顕彰し、飯島姓発祥の地として、飯島町を全国にアピールする▽飯島氏の歴史の顕彰と関係地域との交流、史跡探訪や研究を行い、歴史の正しい継承を図る-などを目的とした。
会場には飯島家所蔵の系図や家訓、飯島城の模型のほか、軍扇、毘沙門天像、刀のつばなど伝来の家宝が展示され、会員の目を引いた。
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駒ケ根工業高校SPP授業
文部科学省が理数系教育の充実を目的に行っているサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)の一環として駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は26日、情報技術化の2年生31人を対象に大学教授による講義を同校で行った。
諏訪東京理科大学(茅野市)システム工学部電子システム工学科の宮澤悟教授が同校を訪れ「コンピュータ・シミュレーション解析で理解する制御システムの安定性検証」について講義した。宮澤教授が「大学3年程度で扱うレベルかな」という高度な内容の授業。この講義に基づいて9月8日に諏訪東京理科大で実習、12日に駒ケ根工でまとめ講義を行う。終了後にはレポートを提出しなければならないとあって、生徒らは一言も聞きもらさないよう真剣な表情で講義に耳を傾けていた=写真。
駒工は3年前から諏訪東京理科大と科学技術教育連携協定を結び、高校で学ぶ内容が先端技術とどうつながり、どう広がっていくのかなどについて講義や実験を通じて指導する活動に取り組んでいる。 -
議論だけで終わらせたくないと芽ぶきの会発足
住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した宮田村「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)がこのほど、新たな組織「芽ぶきの会」を立ち上げた。机上で議論してきたことを実際の活動に移したいと、11人の全メンバーが自主的に参加。青少年健全育成の願いを記した看板を村内全地区に設置しようと、取り組んでいる。
会の正式名称は「うちの子 よその子 宮田の子『芽吹きの会』」。WGのスローガンを継承して名付けた。
「宮田の子どもたちを見守り、育てていきたい。そんな想いを村内にもっと広げていきたいねって、気軽に活動しています」と会長の細田悦子さん。
現在作成を進めている看板にも、「うちの子・・・」のスローガンを刻む。26日夜もメンバーが集まり、作業を進めた。
最初は村民会館に設置し、徐々に各地区の集落センターにも広げていく考え。子どもや親たちに幅広く呼びかけ、一緒に作業することも計画している。
むらづくり協議会は村長の諮問機関で、住民と役場職員が同じ目線で村政のあり方を1年間にわたり議論。
答申をもって解散したが、協議会メンバーにより「むらづくりネット宮田」が発足するなど、新たな住民活動が芽生え始めている。 -
花を書く描く展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で宮下梨花さん=伊那市御園=の作品展「花を書く描く展」が5日まで開かれている。美しく咲く秋の花をテーマに手描き染めと書で表現した宮下さんと生徒の作品約40点を展示している=写真。
宮下さんは自分の和服や帯に好きな絵を描いてみたい窶狽ニのきっかけで手描き染めを始めた。書道は高名な書家古谷蒼韻=京都市=に師事。約20年前から書道、手描き染めなどを教える「蒼花会」を主宰している。「手描き染めと書。まったく違うものの取り合わせに見えるかもしれないが、自分の中では違和感は何もない」
午前10時窶伯゚後6時30分。31日は定休。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
園児たちに泳ぎの楽しさを
宮田村中越区の水泳指導員伊藤百合さんが24日、我が子が通う村東保育園の水泳指導をボランティアで行った。呼吸法などを分かりやすく教え、園児たちに泳ぎの楽しさを伝えた。
各年代のレベルにあわせて指導。年長には「ラッコになってみよう」と呼びかけるなど、子どもたちの興味を上手に引き出し、浮き方の基本も教えた。
年少、年中は水に慣れる所から。それでも多くの園児が水に顔をつけることができ驚かせた。
伊藤さんは数年前にも頼まれて保育園で指導。今回、次女の美月ちゃんが同園の年長組に通っていることから、再び声がかかった。
「泳ぐことは全身運動。体に良いことばかりで、小さいうちから覚えることも大切。声がかかれば、今後も教えに行きますよ」と話していた。 -
箕輪中で不審者侵入対応訓練
箕輪町の箕輪中学校(春日民毅校長、770人)と伊那署は24日、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。生徒や学校職員は訓練で対処方法などを確認し、緊急時の対応に備えた。
昨年に続き2度目の訓練。伊那署員が演じる不審者が、東側1階渡り廊下から校舎内に侵入し徘徊した後、北側校舎3階の1年3組の教室に入ったと想定して実施した。
授業中、不審者役が2本の刃物を振りかざし侵入。担任男性教師が机を用いて動きを止めている間に、さすまたや木刀を持った男性職員6人が教室に駆け付け取り押さえた。
犯人役は刃物を投げつけたり、大声を出したりと迫真の演技。3組の生徒らは少し驚いていたものの、担任教師が動きを制している間に、素早くベランダから避難した。
その間、不審者の行動などは校内放送で流され、安全を確認した全校生徒は体育館に避難した。
西沢忠篤生活安全課長は「犯人の状況や場所を連絡し、連携をとり生徒の避難誘導ができていてよい」と総評し、「授業中は勉強と同時に、校舎内に入ってくる人を監視し、先生に報告してほしい」と生徒らに注意を呼びかけた。
3組の安生千真君は「訓練でも迫力があった。緊急時はパニックを起こさず、先生の指示を聞いて避難するように心掛けたい」と話した。 -
向井敏一洋画個展
透明感のある明るい色彩で風景画などを描く画家、向井敏一さん(58)の洋画個展が、29日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。四季折々の信州の情景を描いた油絵52点が、訪れた人々を楽しませている。
箕輪町在住の向井さんが、35年間勤めた郵便局を退職し、本格的に画家活動を始めたのは5年前。ただ描くだけでなく、絵を通して自分の思いを伝えたい窶狽ニ、5年間で約80回の個展を開催している。
「気に入った場所の四季を描くことも多い」と話す向井さんは、仙丈や駒ケ岳、木曽の御嶽山など、郷土の山を題材とすることが多いという。各季節の素晴らしい情景をとらえた数々の作品は、同じカットであっても、別の場所のように感じさせ、普段何気なく見過ごしてしまう季節の移ろいが楽しめる。
会場を訪れた一人の男性は「色のバランスが素晴らしいですね」と話していた。
入場無料。 -
美篶中央保育園でカレーパーティー
自分たちで育てたジャガイモでカレーを作ろう窶狽ニ26日、伊那市の美篶中央保育園(武田真弓園長)でカレーパーティーがあった。
今月中旬に収穫したばかりのジャガイモを使い、子どもたちも調理に参加。年少児がジャガイモを洗い、年中児は皮むき、年長児は切る作業を担当した。
年長児が包丁を使うのは今回が初めて。調理包丁を「もも太郎の包丁みたい」といいながら、保育士の指導で、ジャガイモ切りに挑戦した。最初はおぼつかない手つきだった子も、何度か繰り返すうちにコツをつかみ、上手に刻めるようになった。
出来たカレーは、全員で試食。子どもたちは、おいしく煮込んだカレーを次々にお代わりしていた。
同保育園は「子どもに食べる楽しさを知ってもらい、親子がふれあう機会にしてもらおう」と、親子で調理に取り組む“クッキング保育”を本年度開始。「子どもがこんなにできると思わなかった」と驚く保護者も多いという。 -
『写真探訪 木曽の原風景』写真展
権兵衛トンネル開通を目前に、上伊那の人に木曽地域をより身近に感じてもらおう窶狽ニ、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、31日まで『写真探訪木曽の原風景』写真展が開かれている。幻想的な木曽の秘境をとらえた作品など48点が、訪れた人々の目を楽しませている。
『写真探訪木曽の原風景』(郷土出版社)の出版を記念して、掲載写真を撮影した有志10人が企画。ほとんどが、木曽地域在住のアマチュアカメラマンだが、岐阜県からの人もいるという。
自由題材で撮影した作品も展示し、さまざまな作品が楽しめるようになっている。
御嶽山を中心とした木曽の発展の様子や、色濃くとらえた四季折々の変化からは、上伊那と一風違った文化や風土、営みを感じることができる。
写真展実行委員会の宇治紀六会長(64)は「これをきっかけに、民間レベルでの交流にもつなげたい」と、思いを話していた。
入場無料。31日まで。 -
CG(コンピューターグラフィックス)特別授業
学校と大学、企業などが連携を深めることにより科学技術や理数科教育を充実させようと文部科学省が02年から行っているSPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)事業の一環として、駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は24日、東京工科大の研究者を講師に招き、最先端のCG(コンピューターグラフィックス)アニメーション制作技術を学ぶ特別授業を情報技術科の2・3年生を対象に行った。
講師の東京工科大片柳研究所クリエイティブ・ラボの研究員でチーフインストラクターの川島基展さんは『動きをとらえるキャプチャ技術とその応用』について「モーションキャプチャは撮影した人間の動きをコンピューターの画面上で立体的にデータ化する技術。コンピューターゲームや映画などの制作に使われるシステムは大変高価だが、ビデオカメラを使った手軽な方法でもできる」として生徒を実際に撮影してデータ化の作業を実演して見せた。しゃがんだり手を振ったりする生徒の動きを2台のビデオカメラで撮影してスクリーンに映し出し、コンピューターでデータ補正作業をする川島さんを見つめる生徒らは、目前で見る高度な技術にため息をついていた。 -
フラワーブラボーコンクール開催
豊かな情操教育や環境美化を目的に県などが主催する「フラワーブラボーコンクール」の秋花壇地方審査が24、25日、上伊那の小中学校などであった。
上伊那は、17校が参加。参加各校は、無料配布された草花の種子を使って花壇づくりに取り組む。
地方審査で中央審査会に推薦する3校を決める。生育状況以外にも、花を通したさまざまな取り組みも審査の対象となる。
2日目に審査があった高遠中学校は、地域住民と共に、全校で花壇作りをしてきた。
メーン花壇のデザインは、生徒の案を環境委員会がまとめて作成。赤いサルビアで、花壇のテーマである未来に続く道を表現した。また、色彩豊かな高遠の四季を表現した花壇もつくった。
審査の結果、同校は奨励賞を受賞した。
春先の低温管理ができていたかや、干ばつ時に、十分な水やりができていたかが、今回の生育状況の善し悪しを分けたという。
審査結果は次の通り。
◇中央審査推薦校=長谷中学校、辰野西小学校、宮田中学校
◇奨励賞校=高遠中学校、南箕輪中学校、春富中学校、伊那中学校
◇上伊那園芸振興協議会長賞=高遠北小学校、伊那養護学校、赤穂小学校 -
06年度上伊那の私立高校入学者選抜要項
06年度私立高校の入学者選抜試験要項の概要が23日、発表された。
上伊那の私立高校の概要は次の通り。
【伊那西高校(普通科)】
◇前期・推薦入学者選抜▼第1回=1月31日縲・月7日正午願書受け付け、2月9日面接、2月10日合格発表▼第2回=2月23日縲・月1日正午受け付け、3月2日面接、3月3日合格発表
◇後期・一般入学者選抜▼2月23日縲・月8日正午受け付け、3月9日学力検査(国、数、英)、3月10日合格発表、面接あり、二次募集なし。 -
アスベスト使用の疑いある教室と階段の使用を禁止
宮田村の宮田小学校の校舎の一部に、アスベスト(石綿)が含まれた可能性があるロックウールが露出している問題で、宮田村教育委員会は疑いのある教室と階段の一時閉鎖を決め、24日までに同校に伝えた。近く使用を禁止する。
露出しているのは児童玄関入口から続く階段の天井と、3つの学級が使用している教室の天井。
アスベスト使用の有無が分かる検査結果が出るのは9月末以降。
同教委は「吹きつけて固めてあり、現状でも飛散する可能性は少ないが、長期間放置していくわけにはいかない」として、該当する教室と階段の使用禁止を決めた。
同校は村教委の方針を受けて職員会などで対応を協議。3つの学級は早急に代替の教室に移る。
階段は多くの児童が使用するが、「子どもの安全確保が先決。不便だが、支障はない」と村教委はみている。 -
南箕輪中部保育園・南箕輪小学校交流会
南箕輪中部保育園で24日、年長園児46人と、南箕輪小学校の1年3組の児童29人のプール交流があった。
例年小学校の9月の運動会に、1年生と来年度入学する年長園児が取り組む“来入児種目”があり、児童と園児がペアとなって旗拾いなどしている。その時ペアを組む友達の顔と名前を覚えよう窶狽ニ、6月から交流をしており、3回目となる。同校1年のほかの3クラスも、村内の各園の年長児と交流している。
新入生の中には、戸惑いを感じる子も多く「その解消に」と、保育園・幼稚園・小学校連絡協議会で、学校側から交流会を提案。運動会の事前準備も兼ねた会が実現した。
小学生にとっては、自分より小さい子の世話をする機会にもなっており、園児の手を引く児童も多く見られた。
3回の交流を通して仲良くなった子ども達は、水をかけ合ったりしつつ、終始笑顔で水遊びを楽しんでいた。 -
第2回子どもビーズ教室
飯島町図書館は21日、第2回子どもビーズ教室を町文化館創作室で開いた。町内の小学生17人と保護者ら5人が参加し、色とりどりのビーズでブレスレットなどのアクセサリーをつくって楽しんだ。
講師は第1回に続き、趣味でビーズアートを楽しむ林美奈さん=本郷第四=が務めた。参加者らは林さんに基本的な作り方の説明を受けると、早速小さなビーズをテグスに通し始めた。説明書を見ながら「これでいいのかな?」「いいんじゃない」などと隣の友達と相談し合いながら、慣れた手つきでさまざまな色の細かなビーズをテグスに通したり、テグスを結んだり編んだりしていた。 -
オヤジになったギター少年たち
かつて「テケテケテケ…」のギターサウンドで一世を風靡(ふうび)した「ベンチャーズ」窶煤Bといっても40歳以下の人は知らないかもしれない。1960年代に世界的な「エレキブーム」を巻き起こした米国のバンドだ。日本でも彼らにあこがれてギターを弾き始めた少年は多い。当時彼らは「不良」と呼ばれた。そんな少年たちも今はいいオヤジになっている。しかし多感な時期に夢中になって聴いた音楽への情熱はいまだ衰えず、多くのおやじバンドが各地で活動している。
◇ ◇
メンバーは全員50歳代。まさにベンチャーズ世代だ。高校の同級生3人が42歳の大厄落としの時「何か面白いことをやろう」とバンドを組んだのが始まり。4年前にギター2人が加入し、今の5人編成になった。初めてのステージは松川町上片桐の祭りだった。「バンドとしては最初だったから、緊張してリズムが走ってしまった(速くなった)」
伊南地域にはこの種のバンドがほとんどないこともあり、演奏が評判を呼んで各地の祭りやイベントから声がかかるなど引っ張りだこになっているほか、年1、2回のペースで単独コンサートを開いている。
メンバーが手にするギターは「昔は高くてとてもじゃないが手に入らなかった」という「モズライト」。ベンチャーズが使っていたあこがれのギターを大人になってようやく手にすることができた。リードギターの気賀澤実さんは「ネックが細くて薄いのでアメリカ人の大きな手にはなじまないんじゃないかな。日本人にはぴったりで最高に弾きやすいね。やっぱりベンチャーズはこれでないと」とほれ込んでいる。
メンバーの性格は「頑固」「おとなしい」「目立ちたがり」とさまざま。まとまりがないようにも思えるが「実はそこが楽しくていい」という。年齢も最大7歳違うが「適度に遠慮があるせいかうまくいっている。雰囲気はいいよ。何でも言えるだけがいい関係じゃないからね」。
練習は月2回、それぞれの休日などを利用して集まる。場所は使われていない集会所だが、周囲の住民への迷惑を考えて練習は昼間のみ。「本当は夜の方が時間が取れていいんだけど…。でも近所の人が『知っている曲が聞こえてきて懐かしかった』なんて言ってくれるとうれしいね」
レパートリーは現在52曲。ほかの曲も演奏するが、ステージで受けがいいのはやはり往年のベンチャーズの名曲だという。「でも少しは冒険もしたいね。今、レパートリーに幅を持たせるためにキーボード奏者と女性ボーカルを探しているんだ」練習の度ごとに新曲を1曲ずつレパートリーに加えるなど、現状維持で満足はしていない。
(白鳥文男) -
第3回全国裂織展
上伊那から1人入賞、12人入選第3回全国裂織展が24日、東京都台東区きもの美術館で始まる。長野県内から4人が入賞、21人が入選を果たした。上伊那は入賞1人、入選12人。
全国からの応募総数は320点で、入賞17点、入選236点。全国裂織展は30日まで。
長野移動展は9月1-24日、八ヶ岳美術館である。タペストリーやこたつ掛けなど入賞作品全17点と県内の入選作品21点を展示する。期間中の17日は、「信州さきおりフェア」が樅の木荘敷地内ゲートボール場である。裂織だけのフェアは県内で初の試み。36ブースあり、上伊那からも全国展の入賞・入選者をはじめ裂織に親しんでいる人たちが作品を出品する。
上伊那関係分の入賞・入選者は次の皆さん。
◆入賞 ▼審査員賞=野中ひろみ(伊那市)
◆入選 井口初江(飯島町)春日環(伊那市)新井あい子(箕輪町)片桐保子(伊那市)福島博江(上伊那郡)島よね子(箕輪町)丸山輝子(伊那市)寄藤妙子(箕輪町)野中秀夫(伊那市)大槻恵子(箕輪町)福沢久子(伊那市) -
福祉大の3人がインターンシップ活用して宮田村で就業体験
仕事に対する意識を学生のうちから養うインターンシップ制度を活用して、日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の3人が22日から、宮田村役場で就業体験を始めた。2週間の日程で行政のさまざまな仕事を実習する。
来村したのは池田祐樹さん、武市和将さん、立川剛之さんでいずれも3年生。
22日の開講式では「役場の仕事を知り、就職活動に活かしたい」など抱負を語り、さっそく宮田村を取り巻く行政の課題について職員から講義を受けた。
23日からは現場実習が本格的に始まり、住民福祉課が行っているリハビリ教室に参加。今後はイベントの準備手伝いや駒ケ岳の自然保護パトロールなども予定している。
インターンシップは学生の就業実習を大学が単位として認める制度。
同大学と友好協力関係にある宮田村は4年前から学生を積極的に受け入れており、一般的に知られていない行政の細かな仕事を知ってもらおうと、カリキュラムを組んでいる。 -
宮田大学院が健康講座
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学院」は22日、村住民福祉課の伊藤美奈保健師を招き生活習慣病予防について学んだ。簡単にできる「脳の若返り体操」に挑戦。毎日をいきいき笑顔で過ごすことの大切さも知った。
生活習慣病は高額の医療費が必要になると伊藤さんは説明。病気にならないためにも、日ごろの健康管理と意識が大切と話した。
村内では脳卒中で亡くなる人が増えていると解説。脳の若々しさが認知症予防にもつながるとして、家庭でも気軽にできる体操を紹介した。
20人ほどの学院生は指曲げや舌曲げなど体を動かし、脳への刺激を実体験。伊藤さんは「いつもと違うところを動かすと脳を刺激する。暇な時にやってみて」と呼びかけた。
日常生活で笑いを欠かさないことが健康の重要な要素だとも指摘。「日頃の食生活や健康管理が大切なことはもちろんだが、笑顔を絶やさず自分なりに楽しく生きて」と話していた。 -
仲仙寺の木造仁王立像2体県宝に指定へ
県文化財保護審議会は22日、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体を県宝に指定する答申をした。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内で初めて。
市は1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
2体は仁王門に安置する。室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作した。
向かって右側が密迹金剛。口を開き、振り上げた左手に鈷杵を握る。左側は那羅延金剛で、口は閉じ、右手の指を開いて前方に向けている。ともに高さは255センチ。 -
イラクの現状報告会
イラクで使用された劣化ウラン弾の放射能汚染被害を伝える報道写真家、森住卓さんらの講演会が20日、伊那市民会館で開かれた。
米軍が湾岸戦争で使用した劣化ウラン弾の詳しい被害状況が明らかとされない中、森住さんは、イラクの様子を撮影してきた。
放射能の影響は、今なお深刻で、ガン、白血病、その他さまざまな難病に苦しむ人が急激に増加する一方で、薬不足から、多くは十分な治療が受けられないまま死んでいく。脳が十分発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊を前に、イラクの医師は「あと30分もすればこの子は死ぬ。この子の生まれた意味は、写真でその姿を世界に伝え、悲劇を繰り返させないようにすること」と話し、森住さんに撮影するよう訴えたという。このような場面は、イラクの日常としてあり、死と隣り合わせにあるイラク住民の悲痛な思いを森住さんは訴えた。
また、イラクに薬を届ける活動を続けている西村陽子さんも講演。西村さんは、治安状況も薬不足も一向に改善されないイラクでの活動を「大きな砂漠に1滴の水をたらすようなものだが、今できることを続けていきたい」と語った。 -
上農生が大芝荘で竹垣作りボランティア
上伊那農業高校緑地工学科の生徒が19日、ボランティアで南箕輪村の大芝荘入り口に竹垣を作った。3年目の活動で、生徒たちが日ごろの学習成果を発揮して熱心に作業し、完成した。
地元の公共施設で垣根作りなどをし、地域の人に気持ちよく施設を利用してもらうと同時に、地域との連携や交流を深め、緑地工学科の学習を知ってもらおうと取り組んでいる。
夏休み中だが3年生の有志5人が参加。山本浩文教諭の指示を受けながら、大芝荘日帰り温泉への通路約8メートルの区間に四つ目垣を製作した。2メートル間隔に立てた杉の丸太に地面と並行に胴縁を縛り、地面に垂直に立てた竹と胴縁をしっかりと縛って美しい竹垣に仕上げた。
竹垣作りは3年生になってから学習。参加した生徒は、「地面が傾斜になっているので、それに合わせて胴縁を水平にするのが難しかったけど、皆でやってると楽しい」と話していた。
大芝荘の山崎文直支配人は、「竹垣が出来て、駐車場と緑の花壇、通路がきちんと分けられて気持ちがいい。通路を歩く温泉の利用者もほめてくれて評判がいい」と喜んだ。 -
仲仙寺の仁王像 県宝指定・答申あす
県庁で22日にある県文化財保護審議会で、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体について、答申を予定する。その結果が注目されている。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内にはまだない。
2体は仁王門に安置され、室町時代の1501(文亀元)年に作られた。仏工は、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さ255センチ。肉体は朱色に塗られ、玉眼を使っている。
市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
今回の審議会では、県宝に仲仙寺仁王像を含む5件、県無形民俗文化財1件、県天然記念物3件の指定の答申をある。 -
子どもに良いおもちゃのお話会
乳幼児の母親などに、お勧めおもちゃを知ってもらおう窶狽ニ19日、伊那市の北原こどもクリニックの北原文徳院長の"話会"があった。
北原さんの話会は、子育て支援グループ「子どもネットいな」が主催し、伊那市駅前ビル「いなっせ」で定期的に開く。
約30人の母親が参加。北原さんは「親と触れ合いながら、おもちゃを楽しむことが大切」と話し、安全で親子で楽しみめるおもちゃを紹介。
また"子どものためのおもちゃ"にこだわり、販売・製造をしている伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」マネージャーの古畑愛さんも、欧州の優れたおもちゃを紹介。遊び方がマニュアル化されたテレビゲームなどが多い日本に比べ欧州は、自分から働きかけて遊び込む手動的な木のおもちゃや積み木などが多く、遊びの中で想像を膨らませることができると言う。同事業所が製造する地域材を使った積み木の遊び方なども披露した。
母親と一緒に訪れた子どもたちも、普段と一風違うおもちゃを手に取り楽しんでいた。 -
宮田小合唱団が21日県大会出場
県学校合唱大会南信予選で金賞を獲得した宮田村の宮田小学校合唱団は21日、岡谷市で開かれる本大会に出場する。19日は同校で壮行会があり、夏休み返上で続けてきた練習の成果を全校児童に披露した。
同校は県大会出場の常連校。今年も4年生以上31人が加入し、朝や放課後練習を積んできた。
夏休みも関係なく続け、3日に開かれた南信予選も見事に通過。その後も全員で心を通わせようと、繰り返しレッスンしている。
壮行会は児童会が主催。全校の応援を受けて、大会課題曲「みんなみんな」と自由曲「きっとなにか」を見事なハーモニーで歌った。
団長の小田切瑞希さん(6年)は「教えてもらったこと、練習してきたことを精一杯出したい」、副団長の田口瑠莉さん(同)も「心をひとつにして歌いたい」と県大会の抱負を話した。
県大会には上伊那から宮田小のほか、赤穂南、赤穂、高遠、伊那東の各小、中学校は伊那、伊那東部、春富、辰野が出場する。