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20年の歴史・ス阿波踊り・ス今年も祇園祭に華添えて
あばれみこしで有名な宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」。今年も7月19日の祭り本番に向けて練習が始まった。祭りに参加を始めてから20年目を迎え「最高の演舞で盛りあげたい」と意気込んでいる。
新たなメンバーも加わり、子どもから大人まで約60人が参加。同連の阿波踊りは勇壮なみこしと対極の優雅さで観衆を魅了し続けており、手さばきやステップなど練習にも余念がない。
「子どもたちもたくさん参加してくれている。祭り本番はにぎやかにいきたい」と北原健一連長、小木曽広子副連長。
練習は村武道館で毎週水曜日の午後7時から。6月中旬からは土曜日も行う。
新たなメンバーも随時募集中。問い合わせは小木曽さん85・2609へ。 -
伊那消防組合議会5月臨時会
伊那消防組合議会5月臨時会は26日開き、08年1月12日に発生した伊那消防署水槽付消防ポンプ自動車の交通事故に伴う損額賠償額を定めての和解と、それに伴う補正予算案を原案通り可決した。欠員だった議長には伊那市議会議員の佐藤八十一さんを選出した。
1月12日午前0時5分ころ、伊那市西春近山本中央自動車道下り209・8kp付近で発生した事故で、消防車両が播州商運倉庫の大型トラックと長野県警のパトカーと衝突し、2台を破損させた。
伊那消防組合の過失割合は65%。播州商運倉庫の損害額660万7830円のうち損額賠償額429万5090円。県警本部の損害額30万3804円のうち損害賠償額19万7473円。損害賠償額の合計は449万2563円になる。
一般会計補正予算は、歳入歳出総額に各449万3千円を追加する。損害賠償額は全国市有物件災害共済会北信越支部から全額支払われる。
破損した消防車両は今月19日に修理が終わり出動できる状態になっているという。
議長選出は、伊那市議会選出の議員改選に伴い、副議長の指名推薦により伊那市議会の佐藤八十一さんが当選した。 -
記者室大口
中川東小6年は村内の池からすくってきた天然メダカを繁殖させ、元の池に戻すという活動を始めた。先日はその前段として、水槽で生れたメダカを自然に慣らしてから、放流しようと、手作りの池に放した▼南信さくらそうの会は絶滅寸前の辰野町産の桜草を会員が株分けなどで繁殖させ、自生地に150株を植栽した。貴重な動植物を絶滅に追いやるのも人間だが、戻し、復元させることができるのも人間しかできない▼同会の小林省吾会長は種で増やす事も試みたいと言っていたが、種なら株分けよりも、時間はかかるが何10倍も増やす事ができる。山野草は1人が1種類、種で増やして、元あった場所に百倍にして戻せば、かつての花野の復元も夢でないと思う(大口国江)
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東伊那小で地元から講師を迎えたふるさと学習開催
郷土のことを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市の東伊那小学校(今村貴美子校長)で28日、地域の伝統文化などを学ぶ「ふるさと学習」があった。わら細工やおやきづくりになどに取り組む地元住民17人を講師に迎え、地域で継承されているさまざまな文化を学んだ。
「ふるさと学習」は、子どもたちに地元への理解を深めてもらうとともに、文化の担い手として、成長してもらうことなどを目的として4年前から取り組んでいるもの。毎回児童の保護者や地域住民などの協力のもと、開催しており、今年は講師として17人、ボランティアとして7人の地域住民が同校を訪れた。 -
赤穂公民館の「初めての野菜づくり講座」開講
野菜づくりの基本から学ぼう竏窒ニ26日夜、「初めての野菜づくり講座」の開講式が赤穂公民館であった。野菜作りを基礎から学びたいと考える受講者約15人が参加。初回のこの日は、講師の塩沢春夫さんから野菜作りの心構え、健康な体を育む野菜の役割などを学んだ=写真。
昨年度まで同館では、「野菜づくり講座」として一般を対象とした講座を開催していたが、本年度からは初心者が野菜づくりを学ぶための講座を企画。Uターン、Iターン者のほか、退職後、野菜づくりを始めたいと考えている人などが集まった。
受講者は自己紹介とともにそれぞれの抱負を一言ずつ語り、「野菜が好きで自己流で育ててきたが、草ばっかり育って野菜は育たない。ここで基礎をしっかり学びたい」などと笑顔を見せた。
また、塩沢さんは「野菜は肉や魚に比べ、それほど栄養がある訳ではないが、栄養のバランスを整えるもの。健康であるためには、まずしっかり食べるということが大切。当たり前のことだが、今の生活でいいか、食べることをしっかり見直してほしい」と語った。
講座は年間を通じて5回、開講する予定。 -
入笠牧場で放牧始まる
JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場で28日、牛の放牧が始まった。上伊那、南信州、諏訪の畜産農家35戸が飼育するホルスタイン種と和牛のメス牛150頭が、10月上旬まで牧場で過ごす。
放牧するのは生後6カ月以上の牛で、飼料代と畜産農家の労力軽減、牛の足腰を丈夫にする目的。農家戸数の減少などにより頭数は昨年より減少しているが、初日は上伊那郡内の50頭を受け入れた。
体重測定や健康チェック、駆虫薬接種をして放すと、牛たちは広い牧場でのんびりと草をはむなどしていた。放牧は29日もある。
上伊那では、宮田村の宮田高原牧場でも放牧する。 -
JA上伊那総代会
理事5人削減上伊那農業協働組合(宮下勝義代表理事組合長)の第12回通常総代会は27日、JA上伊那本所で開き、理事定数の削減や08年度事業計画、「WTO農業交渉に関する特別決議」などを承認した。
役員の定数は、現行の理事39人を5人削減して34人、監事9人は2人削減で7人にする。常勤の理事は現行5人から1人削減し4人とする。定数の変更は、09年5月の通常総代会の時から適用する。
07年度事業報告では、事業総利益は86億7235万円で前年度より3億2千万円減少。事業管理費は86億7055万円で前年より1億8千万円削減した。当期剰余金1億9910万円、当期未処分剰余金4億37万円。
08年度事業は、事業総利益が85億4922万円で前年実績より1億2313万円減少の計画。営農事業の販売高計画額は野菜と花きを除いて米穀、きのこ、畜産、果実など前年対比100%を下回り、合計では前年対比98%の158億1496万円。 -
伊那中央行政組合議会5月臨時会
伊那中央行政組合議会は28日、5月臨時会を開き、伊那中央病院料金条例の一部改正条例案、任期満了に伴う公平委員選任人事案の計2議案をいずれも原案通り可決、同意して閉会した。条例改正は、これまで料金表にないため無料としていたセカンド・オピニオン外来相談料金を1回1万円とすることなど。公平委員は黒田宣子さん(63)=伊那市坂下=が再任。任期4年。
全員協議会では、伊那中央病院の電子カルテシステム導入計画について、6縲・月にかけて業者を選定して契約し、09年度に稼動させる見通しであることなどが報告された。導入により、利用者満足度の向上、業務の効率化、カルテ共有によるチーム医療の実現などを図る。08年度予算として事業費7億8千万円が計上されている。財源は全額起債。
伊那市選出議員の改選に伴う議長選挙が行われ、指名推薦により北原幸彦氏が当選した。
小坂樫男組合長は冒頭のあいさつで07年度の病院事業決算について触れ、純損失約4億6千万円(前年度比9千万円減)となる見込みであることを明らかにした。 -
男女共同参画推進会議
伊那市男女共同参画推進会議は28日、08年度第1回会議を市役所で開いた。市内の各区や団体などから選出された委員24人が委嘱書を受け取った=写真。08年度の市男女共同参画実施計画、事業などについて市担当者から説明を受けたほか、会長に久保村清一さん(市公民館運営協議会)、副会長に安井かほるさん(伊那人権擁護委員協議会伊那支部)をそれぞれ選出した。
酒井茂副市長はあいさつで「市の男女共同参画の取り組みはやっとスタートしたばかり。これから地域の意識改革、女性が働きやすい環境づくりなどの啓発をしていくことが重要だ」と述べた。
委員は次の皆さん。
▼会長=久保村清一▼副会長=安井かほる▼委員=堀米昭利、竹松範子、伊藤好、小平恵美子、小池謙治、原貞江、清水俊学、福沢初子、高坂一雄、梅田和穂、前沢啓子、竹内実、下平和人、酒井弘子、萩原初美、矢野やよ江、織井次子、伊藤かおり、中川みほ江、飯島信子、高島良幸、春日嗣彦 -
篤姫焼酎発売
NHKの大河ドラマ「篤姫」にちなんだ芋焼酎「天璋院篤姫」(製造・鹿児島県浜田酒造)が伊那市美原区のイトウ酒店(伊藤勝弘社長)で販売されている=写真。取引先の要望を受けて同酒店が3月に初めて仕入れた。店頭に置き始めたのは4月。特に宣伝はしていないが、テレビでなじみのある名前を見て興味を引かれた客が買い求めていくという。伊藤社長は「香りも味も焼酎にありがちなきつさがない。価格は多少高めだが、これなら十分納得できる」と話している。現在市内で取り扱っているのは同店のみという。
焼酎は篤姫の故郷でもある鹿児島県産のサツマイモ「黄金千貫」と黄麹を使うなど、原料にこだわって製造されている。720ミリリットル瓶入り1本1480円。
問い合わせはイトウ酒店(TEL78・3724)へ。 -
三峰川みらい会議総会
「三峰川みらい計画」の実現と、環境にやさしい地域づくりを目指す市民団体「三峰川みらい会議」(織井秀夫代表)は27日夜、08年度総会を伊那市役所で開いた。
08年度の活動基本方針に「次世代とともに築く三峰川みらい計画」を掲げ、アレチウリ駆除大作戦(7月)水生生物調査(7縲・月)三峰川まつり(10月)源流探検(10縲・1月)などを盛り込んだ事業計画・予算案を承認した。新規事業として、三峰川まつりに合わせてカジカの放流を行う予定。
織井代表はあいさつで「昨年度はいくつも表彰を受けるなど画期的な年だった。反面、次世代に残そうという意識が薄れたようにも感じる。そこで本年度は原点に帰り、次の世代に先人たちの川造りを伝えることに力点を置いて活動していきたい」と述べた。
役員の改選も行われ、織井代表以下、全役員の留任が承認された。任期2年。 -
∞窯 小口稔作陶展
辰野町出身で岡谷市に∞窯を構える小口稔さん(55)の「∞窯 作陶展」は6月3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
今回は「ピノキオの冒険」をテーマにした青磁の人形6体を初めて発表。これまで、えとの置物などの立体物は作っていたが、関節を自在に動かしいろいろなポーズをとると楽しいのでは-と、世界中で周知された物語で、関節が直接見えても違和感のない木を削って作った設定のピノキオを題材に選んだ。人形の体長は30センチから35センチ。「誕生」、うそをついて鼻が長くなった「嘘」、「ロバの耳」など物語の場面に合わせている。
人形は割れたり、焼く段階で倒れたりしたため、完成したのは半分程度で苦労したという。「体のパーツを組み立て、ポーズを作って焼き上げた。注目して見てほしい」と話している。
日本現代工芸美術展などに出展した作品のほか青白磁の花器、酒器、茶器、置物、食器など約200点もある。清潔感、色のさわやかさなどが特徴で、展示即売している。
午前9時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。 -
家族で楽しむ萱野高原自然教室
箕輪町郷土博物館が主催する「家族で楽しむ萱野高原自然教室」が25日、箕輪町の萱野山荘であった。
同教室は箕輪町郷土博物館の「町内まるごと博物館事業」の一環として昨年から始まった。全4回で萱野高原で昆虫や植物の観察などの体験学習をする。
今年は町内外の14組の家族が申し込んだ。
第1回目は信州大学農学部の中村寛志教授が講師となり、雨天のため山荘内で、採集したチョウを入れる三角紙などの作成や、クイズゲームを交えての萱野高原のチョウの学習などをした。
クイズゲームで「このチョウの名前は何でしょう」という問題が出題されれば、親子で頭を寄せ合って図鑑をのぞきこみ、「これじゃない」「ちょっと違う」とスクリーンに映し出されたチョウと図鑑のチョウを見比べていた。
同教室は6月15日、8月23日、9月7日にそれぞれ予定している。 -
箕輪進修高校多部制・単位制転換・校名変更記念式典
箕輪町の箕輪進修高校(荒井和人校長)は25日、多部制・単位制転換・校名変更記念式典を同校で開いた。同校生徒や同窓会員、町関係者、地元企業代表など600人近くが出席し、同校の新しい歩みを祝った。
同校の多部制・単位制はI部(午前)・II部(午後)・III部(夜)の3つの学習時間帯が設けられており、修得単位を卒業単位数まで積み上げていくシステム。1期生として今年度入学した161人(第I部クリエイト工学科40人・普通科68人、第II部普通科41人、第III部普通科12人)が学んでいる。
式典で新入生代表としてあいさつした弘光早苗さんは(I部普通科)「新しい学校で学習し始めて2カ月。何よりうれしいのは20人前後の小集団で勉強できること。丁寧に教えてもらったり、気軽に質問できることはとても役立つことだと感じている」と述べていた。
また伊藤修生徒会長はあいさつの中で「この4月の生徒会の活動を振り返ると、日程の違う1年が参加できるような工夫が必要なこともあったが、これまで以上の活動ができたと思っている。クラブ活動にもたくさんの人が加入し活発に活動している」と述べていた。
式典後には日本工業大学機械工学部教授の佐藤茂夫さんが「もったいない精神で毎日の生活を見直す」と題し講演をした。 -
地図情報で地域支え合い、全村的に
宮田村の9地区が今年度、パソコンの地図情報(GIS)システムを活用して、緊急災害時などの「支え合いマップ」を作成する。昨年度に先行着手した中越区をモデルケースに、県の元気づくり支援金の補助を受けて事業化。経費、労力とも従来のシステムに比べて軽微になっており、全村あげて住民自ら安心、安全な地域をつくろうと取り組みを始めた。
地図情報システムは数百万から数千万円と高額で、専門知識がないと操作も難しかったが、近年10万円ほどの安価なソフトが登場。
使い勝手も良いため昨年度、村の提案により中越区で区民自らが情報を集めてマップを作成した。
今年度は中越区と既に同様のマップを作成済みの町二区を除く9地区が事業参加。
全村で・ス住民協働・スによるマップが出揃う形となり、高齢者など支援が必要な世帯を地図上で把握。災害時の避難体制のほか、日常の隣近所のささえあいなどにもつなげる。
28日夜は合同の作成説明会を村民会館で開き、各区役員や一緒に作成に携わる村職員ら約40人が出席。
村総務課は「マップをつくることが重要なのではなく、その過程で住民の皆さんが情報を集め、一緒に話し合うことが最も大切」と説明した。
9月の村防災訓練でマップを活用する考えで、修正を図りながら、地域支えあいの基礎としていく。 -
村社協単年度収支赤字に、介護保険報酬単価引き下げ影響し
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は28日、07年度一般会計決算を理事会、評議員会で発表し承認した。法改正による介護保険事業の報酬単価引き下げの影響が大きく、単年度で284万円の赤字を計上。利用者は増加傾向にある一方で、収益に反映されない苦しい事情が示された。
同社協の単年度収支は黒字を続けてきたが、主力の通所介護事業(デイサービス)で法改正前の05年度と比べて約450万円の減収に。
あわせて人件費増や設備更新なども重なり、07年度は黒字を達成できなかった。
結果、翌年度への繰り越し額は3230万円となった。
山浦会長は理事会で単年度赤字の実績にふれ「より一層サービスを充実し、利用者の拡大につなげる」と語り、地域支援も求めた。
また理事会では、村議会の改選により空席となっていた副会長に議会選出の久保田秀男氏を慣例に従って互選した。 -
リトミック教室開講
リズムにあわせて体を動かし、スキンシップする乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」が23日、村民会館で開講した。3年目を迎えた人気講座。宮田ミュージックサークル(MMC)の指導で、親子の絆、仲間とのふれあいの輪を広げている。
3歳未満対象の「ちびーず」に27組、3歳児対象の「ちゃいるず」には30組が参加。若い親子の交流の場ともなっており、リピーターも多い。
今年度も12月まで8回を予定しており、MMCの瀧澤智恵子さん、赤羽みゆきさん、戸澤恵美さん、飯塚奈々恵さんが指導。
さっそくこの日も軽快なピアノの音色にあわせて、体を動かした参加親子。
花畑を散歩している風景や、自分自身がタンポポになって風に乗っている心地を体全体で表現したり。
親子で手をつなぎ、心と体をふれあわせながら楽しんでいた。 -
第35回上伊那卓球選手権箕輪大会
上伊那卓球連盟主催の第35回上伊那卓球選手権箕輪大会が25日、箕輪町の町民体育館であった。
一般、中学生、小学生の各シングルスがあり、それぞれ男女別で競い合った。一般シングルスは1部と2部があり、1部は大会出場経験者と高校2、3年生、2部はそれ以外の高校生以上の出場者がエントリーした。
大会結果は次の通り
◇一般▽男子1部=矢沢拓斗(2)下島博人(3)橋詰将弥、宮本祐二▽同2部=(1)長田宗光(2)伊藤潤(3)木下真吾、田中奎吾▽女子1部=(1)宮崎愛子(2)竹村依里子(3)小林かず子、伊藤重子▽同2部=(1)黒田歩(2)山口やよい(3)下田かつ子、上田順子
◇中学生▽男子=(1)下平晋也(2)太田誠(3)三沢拓也、平石聖亜▽女子=(1)下平咲(2)中村明日香(3)大沼遥香、福沢奈緒
◇小学生▽男子=(1)伊藤力斗(2)桑沢聡(3)御子柴誠也、福沢秀平▽女子=(1)中村詩穂(2)小原穂乃佳(3)小原緋奈乃、後藤幸乃 -
サツマイモオーナー農場植え付け
箕輪北部営農組合が主催するサツマイモオーナー農場のサツマイモの植えつけが24日、箕輪町沢(愛来里の北側)であった。
同組合では遊休荒廃農地の解消、生産性の向上を高めるなどの目的から、オーナー制度による野菜の栽培に取り組んできた。4月には今年初の試みとなるジャガイモのオーナー農場の植え付けをしており、サツマイモは昨年に続き2年目となる。
今年は、町内外の約60組がオーナーとして参加。遊休農地10アールに、1区画につき10本のサツマイモ「紅あずま」の苗を植えた。
家族で訪れた参加者もいて、「子どもたちに大好きな土いじりをさせてやろうと思って」と孫と一緒に苗を植えたり、「昨年もオーナーになった。子どもがサツマイモ大好きだから」と娘の手を引いて畑に入る姿もあった。
箕輪北部営農組合はほかにもダイコンやハクサイの堀り採りイベントも企画している。 -
箕輪東小6年生がエコ・クッキング
箕輪町の箕輪東小学校6年生(38人)は26日、環境カウンセラーで省エネルギー普及指導員の宮原則子さんを講師として同校に招き、環境に配慮したエコ・クッキングに挑戦した。
同小6年生は今年度総合学習で環境について学んでおり、19日には学校近辺の植物や昆虫など自然をテーマにした撮影会を開いた。今回は身近なところから省エネやエコロジーに取り組んでいくためのエコ・クッキング。
調理に入る前に、宮原さんは「鍋ややかんを火にかけるときは水滴を拭く」「生ごみは、新聞紙などを折って作った紙のごみ入れに捨て、水気を切ってから捨てる」など簡単なエコ・クッキングの方法を説明。
「ちょっとした習慣でも小学生のうちに身につければ、これから一生を過ごす間にかなりの省エネになる」と児童に話していた。
今回のメニューはセロリやニンジン、ひき肉などを使った「いろいろ入れたドライカレー」、ジャガイモと出がらしの茶葉などを使った「まるごとポテトのマヨ焼き」、レタスの外葉やセロリの茎などを使った「イタリアン卵スープ」の3品。
さっそくエコ・クッキング開始。むいたタマネギの皮は新聞紙で作ったごみ入れへ。野菜は食べられるところは全部使用。汚れたボールは、まずヘラを使って汚れを取り、それから拭き取ってから洗う。
「ダメだよ、水はちょぼちょぼと出すって言ったじゃん」と児童たちは互いに注意し合いながら、料理を作っていた。 -
花ろまん39牡丹(ぼたん)
「牡丹花は咲き定まりて 静かなり 花の占めたる位置のたしかさ(木下利玄)」。原産地の中国では「花王」、日本では「百花の王」と呼ばれる富貴花、牡丹。鮮やかな濃赤色の「太陽」と、純白の「白神」の咲き乱れた様は能「石橋(しゃっきょう)」の1シーンのようで、風情ひとしお-。今回は伊那市高遠町山室の牡丹寺として有名な遠照寺(松井教一住職)を訪ね、今を盛りと咲き誇る牡丹の銘花、珍花について、松井住職からお話を聞いた(大口国江)
◇「花の色、香、形どれをとっても最高の花」
同寺の牡丹は松井住職の母、智恵子さんが1983年に3株植えたのが始まり。その後、毎年株を増やし、現在は160種類、2000株が広い境内を彩る。紅、桃、紫、黒、白、黄色とほとんどの色があり、単弁、八重、千重、万重と花弁数もいろいろ。花形は抱え、半抱え、獅子咲き、平咲きと咲き方も多彩だ。
5月下旬から咲き始め、6月初旬まで楽しめる。
松井住職は「香り、色、姿、どれをとっても最高。まさに花王。朝日が昇る時、山の端に日が入る時は花の色が冴え、花びらもしゃんとして、1番きれい」と話す。
◇牡丹の歴史と芍薬(シャクヤク)
「立てば芍薬、座れば牡丹」と美人の形容詞にされる、牡丹も芍薬と同じボタン科ボタン属。牡丹は落葉低木で芍薬は草。牡丹は開花後、茎が木化して、冬季間も枯れずに残るが、芍薬は地上部は枯れる。
牡丹は奈良時代に中国から渡来した。弘法大師が持ち帰ったという説もある。江戸時代に大ブームが巻き起き、専門書「牡丹名寄」が出版され、300種類の記載があった。
牡丹の国内最大の産地、島根県大根島では、江戸時代に全隆寺住職が静岡県から薬用として持ち帰り、境内に植えたのが始まり。それが島内の農家に普及し、研究し新品種を作り出した。
1955年、成長が早い芍薬の苗に牡丹の芽を継ぐ技術が開発されたのをきっかけに、苗の大量生産が容易になり、大根島の牡丹は全国で栽培されるようになったという。大根島で作出された銘花も多く、「島の司」「島錦」など名前に「島」がついている。
新品種の作出は最初は中国、続いて日本、20世紀に入ると、欧米でも行われ、黄色の「ハイヌーン」「金帝」、桃色系獅子咲きのラインエリザベス」などの名花が誕生している。
◇「獅子に牡丹」は能「石橋」が起源か
「獅子に牡丹」は取り合わせのよいものの例えに使われ、獅子はイノシシとみなし、イノシシ鍋は牡丹鍋と呼ばれる。
獅子と牡丹の取り合わせは能「石橋」に登場する。
能「石橋」とは、仏跡を訪ねて入唐した寂照法師は清涼山で、石橋を見た。自然の流れが岩を貫き、数千丈の深い谷に架かった石橋の向こうは文殊菩薩の浄土。しばらく拝んでいると、文殊が可愛がっている獅子が現れ、満開の牡丹の中で狂い舞った-という豪華、絢爛の大曲。
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祇園祭1、2年祭典委員合同会議
350年の伝統を誇る7月19日の宮田村津島神社祇園祭に向けて、1、2年両祭典委員の合同会議が24日、同神社社務所であった。委員の任務と今後の日程を確認。伝統の重さを感じながら、祭りの成功に向けて各委員が意思疎通を図った。
今年の祭典委員長は「1年」が小池光俊さん、「2年」が小田切洋一さん。
この日は、町一区の東野昌裕さんが祇園祭の歴史と伝統についても語り、「誇りと責任を持って、良かったと思える祭りにして」と呼びかけた。 -
祇園祭実行委員会
7月19日の宮田村津島神社祇園祭に村商工会の立場で関わる実行委員会(委員長・前林善一商工会長)はこのほど、全体会議を開いて準備を始めた。老朽化したちょうちんをスポンサーを募集しながら新調することなど確認し、伝統ある祭りを盛り上げていく。
前林委員長は「祇園祭の中心は氏子のみなさん。我々は黒子に徹して支えていきたい」とあいさつ。
今後の日程や打ち上げ花火の寄付などについて打ち合わせた。 -
【NHKビデオコンクールで優秀賞 石川はつめさん】
今年の第19回NHK長野ビデオクラブ作品コンクールで、最高賞に次ぐ優秀賞に入賞した。タイトルは「こいの季節」。自宅の庭のいけすで飼っているニシキゴイの産卵と稚魚の成長の様子を3カ月にわたって撮影した。
「コイの生き生きとした動きをとらえるのに苦労しました。でも一番困ったのは、規定で5分以内に編集しなければならなかったこと。撮影した映像は60分テープ3本あったので、残したいところが多くて本当に悩みました」
自宅にある編集機器の調子が悪くなって修理に出したため時間が足りず、最後は締め切りに間に合わせるのがやっと。何とか仕上げはしたが、まだ手直ししたい部分もあったという。
ナレーションも初めは自分で入れたが、娘が「声が暗いよ」と言って代役を買って出た。もう一人の娘は映像の雰囲気に合う曲を作ってつけてくれた。
「家族みんなが協力してくれました。でもそれ以上に、これまで指導してくれた伊那ビデオクラブの飯島会長さんはじめ、会員の皆さんのおかげだと感謝しています」
◇ ◇
ビデオを始めたのは96年。当時勤務していた会社に、アマチュアビデオ愛好者らでつくる伊那ビデオクラブ会長の飯島さんがいた。撮影したビデオを昼休みなどに見せてもらううち、自分でもやってみたくなり、飯島さんらの勧めもあって思い切ってビデオカメラを購入。
自称「機械音痴」で、ボタンやスイッチの多さに戸惑ったが何とか操作方法を覚え、勇んで自宅周辺の風景などを撮影。飯島さんに見てもらったが、評価は「目がぐるぐる回るようだ」と散々だった。肉眼で見るのと同じ感覚でレンズを上下左右に振ったため、落ち着きのない映像になってしまったのだ。「上達したければ、クラブに入るのが近道だよ」と言われ、クラブ入会を決めた。
「最初に教えられたのは、とにかく画面を安定させること。カメラがぶれないよう、面倒でも三脚を使うことや、パン(左右の移動)はゆっくりと竏秩Aズームも使い過ぎないように竏窒ネど、基本となるたくさんのことを本当に丁寧に教えてもらいました」
その後はどこへ行くにもカメラ持参でさまざまな物を撮影。テレビを見ていても撮影のことが頭を離れず、ズームはこうすればいいのか竏窒ネどと常に考えていた。その熱心さは飯島会長も感心するほど。次第に熱が高じて自分専用の編集機器も購入し、家事の合間の少しの時間も惜しんで撮影や編集に打ち込んだ。そのかいあって機械音痴も克服し、複雑な編集操作も人手を借りずに自在にこなせるまでになった。
「特に趣味はなかったので、ビデオを始めなければきっと今も何もしていなかった。だからクラブに入って本当によかったと思います。これからもクラブのみんなと一緒に、多くの人に見てもらえるような作品づくりに取り組んでいきたい」
(白鳥文男) -
農業生産法人「株式会社JA菜園」設立決定
今後の畑作農業の振興を図る地域のモデル経営体として、上伊那農業協同組合が出資する農業生産法人「株式会社JA菜園」が設立する。JA上伊那本所で27日開いた第12回通常総代会で、設立と2千万円の出資を決めた。
遊休農地の解消など上伊那地域の広大な畑地帯の農業振興のため、JA上伊那の子会社として新たに設立。JA上伊那と伊那市農業振興センターで昨年12月ころから設立準備をしてきた。
JA上伊那の常務が代表取締役社長に就任し、実際に農作業に従事する2人が取締役となる。出資金総額2010万円のうちJA上伊那が2千万円、残り10万円を取締役2人が個人出資する。従業員は今後採用する。
事業は農畜産物生産販売が中心。西箕輪地区の吹上と羽広に約6・65ヘクタールの農地を賃貸借し、アスパラ、白ネギ、トマト、ブロッコリー、ヤマゴボウの5種類を中心に栽培する。
ブロッコリー、白ネギなどは今年から収穫し、全量を市場出荷する。今後、生産拡大も検討するという。
JA出資の法人は全国に184法人、長野県内には5法人ある。 -
A・コープ福岡店
経営改善へ上伊那農業協同組合は、A・コープレギュラー店舗のうち、経営が「大変厳しい状況」にある駒ヶ根市の福岡店など4店舗の経営改善方針を決めた。福岡店は、08年8月末の経営状況をみて収支均衡がはかれない場合、経営委託店舗として受託者を探し、受託者がいない場合は09年2月末で閉店する方針を定めた。
JA上伊那によると福岡店は、「伊南バイパス開通で交通の流れが変わり人が通過してしまうため利用客が減少した」。A・コープ愛用運動で、「安全、安心、新鮮な品質の良い食材を販売するA・コープ」の利用を呼びかけているが、経営状況が悪く早急な改善が必要になっている。
改善方針は今年3月、駒ヶ根地区集落懇談会で説明済みで、27日の通常総代会で改善方針を含む08年度事業計画が決定した。
改善対象の残り3店舗のうち辰野店、みのわ店は収支が改善しない場合に経営委託化を検討、辰野町小野地区たのめ店は経営委託化で改善を目指す。 -
避難勧告など発令の判断マニュアル策定へ
05年3月に国が示した「避難勧告等の判断伝達マニュアル作成ガイドライン」を受け、伊那市は水害や土砂災害の発生が予想される際の避難勧告などの発令の判断基準を定めたマニュアルを策定する。27日の市防災会議で市が案を示した。
案では、天竜川の水位上昇による避難勧告発令の判断基準を「南箕輪村の北殿水位観測所の水位が7・1メートル(避難判断水位)を超え、7・4メートル(はん濫危険水位)を超えると予想される場合」などと数字を示して明確に定めている。
避難勧告や避難指示などは市町村が発令するが、発令が遅れたために住民の被災を防げなかったケースが全国で散見される一方、災害が発生しなかった場合、避難は必要なかった竏窒ニして住民らの批判を浴びることもあるなど、発令のタイミングは自治体にとってやっかいな問題でもある。基準があいまいだと住民の納得が得られにくいという側面もあるため、国はガイドラインで、より明確な基準の策定を求めている。
伊那市でもこれまで客観的な数値による明確な基準は定められておらず、発令は過去のデータや経験値などから判断していた。市担当者は「災害予測は水位など一つの指標で単純に判断できるものではないので、数値は判断の一つの参考とし、現場の状況なども含めて総合的に行いたい」としている。
市は市民や国、県などの意見を採り入れて案を修正し、早ければ6月にも策定して運用を開始したい考え。 -
伊那東小の野口輝雄教諭
カワニナの冬期屋外養殖に成功伊那市立伊那東小学校理科専科の野口輝雄教諭(56)=伊那市西箕輪=が、ホタルの餌となるカワニナの冬期の屋外養殖に成功した。これまで、屋内の夏期と冬期、さらに屋外の夏期の養殖に成功しており、今回の成功により「養殖技術を確立した」とし、今後はホタル愛好家に役立つように、カワニナを養殖するボランティアを募りたい-としている。
辰野町の辰野西小学校に勤務した2004年から、カワニナの養殖研究を始めた。当時は養殖の技術論文もなく、全くの試行錯誤で、児童会のカワニナ委員会などと一緒に理科室で養殖し、3年間で約2万匹のカワニナの稚貝をホタルの名所、松尾峡に放流した。
“いつでも、どこでも、だれでも”をカワニナ養殖のキャッチフレーズに、室内に大きな水槽を置いての養殖は個人宅では難しさもあることから、07年6月から12月に屋外で研究し、150匹の親貝から約4千匹の稚貝の養殖に成功。引き続き12月から今年5月にかけ、自宅庭で冬期の養殖研究をしてきた。
カワニナが交尾をするためには水温を20度程度に保つ必要があり、水槽には保温のため野菜保存用の発泡スチロール容器を使用。金魚用などのろ過装置、エアーが出て水流ができる装置に加え、熱帯魚用の棒状ヒーターを使った。全てホームセンターで購入でき、費用は5、6千円と安く抑えた。
冬は外気温が氷点下10度ほどになるため、水温との温度差は30度もある環境だったが、3、4日おきに水道水で水を補給し、餌はホウバを中心にカルシウム補給のアサリの粉などを与えた。
親貝は伊那東小周辺の水路で採った約170匹。24日に稚貝の計測をしたところ、3ミリから10ミリの稚貝約3千匹が育っていた。
野口教諭は、「水温管理ができたことが成功のポイント」とし、冬期屋外養殖が可能になったことで「年間の養殖量が2倍になり、夏期の稚貝をそのまま育てることで親貝の供給もできる」とする。
今回の稚貝は、伊那東小に持ち込み、本年度発足した児童19人の「自然観察カワニナクラブ」でさらに養殖し、親貝に育てる。
ホタル愛好家の共通の課題はカワニナの確保。昨年3月に室内養殖のマニュアルを作成したところ、全国から280件を超える反響があった。「私の養殖技術が役立つと思う」と、今年8月ころまでに室内外の養殖技術マニュアルを本にしたいという。
「未知のものに挑戦するのは楽しい」と研究に取り組んできた野口教諭。今後は、カワニナが必要な地域や団体に提供するため、カワニナ養殖ボランティアを組織し、技術指導して夏期養殖に取り組みたい考えで、まずは伊那市内在住者を対象にボランティアを募る計画をしている。 -
箕輪地区しんきん経営者の会講演会・総会
箕輪町の経営者らでつくる「箕輪地区しんきん経営者の会」(丸山昇会長)は23日、伊那プリンスホテルで総会を開き、08年度の事業計画案や予算案を承認、また役員の改選を行なった。
08年度の主な事業は▽三役会(7月ころ)▽研修会(10月ころ)▽新年会(09年1月)竏秩B
役員(任期2年)は現行の役員がそのまま再任することに決まった。
総会前の講演会ではVTCコンサルティング代表取締役の笹雄一郎さんが「肌で感じる日本経済と経営者の心構え」と題し講演。
経営コンサルティングという立場から見た「日本経済の歩みと現状と近未来」や「経営者に気が付いて欲しいこと」などを話した。 -
第9回もみじカップ交歓大会
箕輪町の箕輪町社会体育館(箕輪中学校)と箕輪町藤が丘体育館(箕輪中部小学校)で24、25日、県内外のミニバスケットチームが競い合う「第9回もみじカップ交歓大会」があった。箕輪町の男女のミニバスケットボールクラブでつくる実行委員会主催。
今大会には、男女それぞれ12チームが出場。24日に3チームずつ4ブロックでのリーグ戦を行ない、各ブロックの上位2チームが25日の決勝トーナメントで戦った。
箕輪からは、男子は箕輪ミニバスケットボールクラブが、女子は箕輪健全と箕輪北ミニバスケットボール教室が出場。3チームとも決勝トーナメントへと駒を進めた。
25日の男子決勝トーナメントでは箕輪ミニバスケットボールクラブが初戦に浅羽ミニバスケットボールクラブ(静岡県)と対戦。5点差で敗れた。
女子決勝トーナメントでは箕輪健全と箕輪北ミニバスケットボール教室が初戦で対戦。箕輪健全が地元チーム同士の試合を制し、準決勝へ。その後、箕輪健全は長久手ミニバスケットボールクラブ(愛知県)に2点差で勝利。決勝では長野湯谷ミニバスケットボールクラブ(長野県)と戦い、7点差で敗れて準優勝となった。
結果は次の通り(上位3位まで)
◇男子▽(1)桜島ミニバスケットボールクラブ(三重県)(2)DCスターズ(岐阜県)(3)浅羽ミニバスケットボールクラブ(静岡県)(4)ダンク中津川(岐阜県)(5)長野湯谷ミニバスケットボールクラブ(静岡県)(6)箕輪ミニバスケットボールクラブ(長野県)(7)松本北部(長野県)(8)津新町ミニバスケットボールクラブ(三重県)(9)甲西(山梨県)(10)櫛形ミニバスケットボールスポーツ少年団(山梨県)(11)掛川中央ミニバスケットボールクラブ(静岡県)(12)双葉
◇女子(5位以降は交流試合のため順位なし)▽(1)長野湯谷ミニバスケットボールクラブ(長野県)(2)箕輪健全(長野県)(3)長久手ミニバスケットボールクラブ(静岡県)(4)旭が丘ミニバスケットボールクラブ(愛知県)