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スパートライアル・エンデューロIN天竜
スパートライアル・エンデューロIN天竜
オフロードバイクの運転技術を競う「スーパートライアル・エンデューロ・イン・天竜」が8日、伊那市役所西側の天竜川中州広場特設会場であった。上伊那を中心に県内外の愛好者220人が愛車で出場し、砂じんとともに華麗なテクニックを披露した。
市内のバイク販売店などでつくる実行委員会主催で22回目。競技は、岩場や斜面などの障害物を足を着けずに走破する「トライアル」と、ジャンプ台やコーナーなどを設けた1周約1・2キロの周回コースを2時間耐久でレースする「エンデューロ」の計2種目で競った。
岩の上で前輪を浮かして停止したり、ジャンプ中にバイクを傾けたりする、バイク技術の迫力あるパフォーマンスが繰り広げられた会場は、多くの見物人でにぎわった。中にはコース間近でカメラを構えるアマチュアカメラマンの姿もあった。 -
大学ラグビー招待試合 1200人観戦
第12回伊那市大学ラグビー招待試合「東海大学竏駐ッ志社大学」(市、市教委などでつくる実行委員会主催)が8日、同市陸上競技場であった。東西リーグ戦の覇者の激突を一目見ようと1200人が観戦。試合は東海が59竏・4で同志社を破った。
イベントは1996年、インフィールドに芝を張るなどし、同競技場が正式認定されたことを記念してスタート。毎年6月に東西の強豪を招いており、同志社は第1回からの常連で、東海大は今回始めての招待となった。
スピード、パワーともに上回る東海大が9トライ、7ゴールの計59得点で大勝した。序盤から勢いよく攻め立てた東海は、相手のミスに乗じるなどして前半4トライ、3ゴールの猛攻。後半も勢いはそのままで、同志社にペースを作らせず、点差を広げていった。
招待試合の前には、同競技場で県高校総体ラグビー競技の決勝、地元小中学生の学びの場を提供する「はなまる地域探検隊」のタグラグビー体験があった。 -
伊那美術展
伊那美術協会(坂本勇会長)主催の・ス上伊那の美術の祭典・ス第84回伊那美術展が伊那市の県伊那文化会館で15日まで開かれている。展示作品は日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門、計209点(協会員142点、一般入選者67点)。多くの人が会場を訪れ「色が素晴らしいね」などと話しながら、一つ一つの作品をじっくりと鑑賞している。
坂本会長は「全体的に大型の作品が多くなって、内容的にもバラエティに富み、密度の高い作品が増えた。制作に寄せる出品者の意気込みが強く感じられる点が今年の特徴」と評している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=酒井昭子▽伊那市長賞=竹中俊▽駒ケ根市長賞=三沢栄▽伊那市教育委員会賞=赤羽英子▽会員佳作賞=春日紀子、倉田多喜子、小坂千春、高見さゆり▽奨励賞=中原健司、中村隆志、吉沢かほる、小沼重夫▽新人賞=若尾桂治、伊藤久志、小松るり子、平沢一男、中村美須寿、根橋加奈▽ジュニア奨励賞=伊東圭太、鈴木ゆり香、高橋慎平、名和浩加、古旗葉月 -
伊那市の中央区救助支援隊が土のう作り
伊那市の中央区(横森孝心区長)の住民らでつくる中央区救助支援隊(高沢勝隊長)は8日、万一の水害に備えて土のう約300袋を作った。隊員や区の役員など約30人が同区公民館に集合。スコップやじょれんなどを使って砂を次々に袋に詰めた。作業は手際良く進み、予定よりも早く約1時間で終了した。
出来上がった土のうは同区公民館駐車場の一角に保管。緊急の際、トラックの荷台に素早く積み込めるよう、地面から一段高い場所にきちんと整頓して並べた。
横森区長は「災害は起きてほしくないが、備えは必要。土のうは数年前に作ったものがあったが、袋が傷んで砂が漏れるようになっていたので、今年新しく作ることにした。万一、河川のはん濫などの水害が起きた場合に被害を最小限に抑えるために役立てたい」と話した。
救助隊の活動は、3月に地震を想定した防災訓練を行ったのに続いて今年2回目。 -
山頭火、井月の句碑建立
伊那ゆかりの漂泊の俳人、井上井月の「出来揃ふ田畑の色や秋の月」、自由律俳句で知られる種田山頭火の「なるほど信濃の月が出てゐる」の句をそれぞれ刻んだ2つの句碑と、この建立地が古くから月の名所として親しまれた由来を刻んだ碑の除幕式が8日、伊那市美篶笠原の食品会社会長・堀内功さん(88)=東京都杉並区=方で行われた。
この地から眺める月は非常に美しく、南東方向には月を遮る山がないことから、周辺は平安時代の昔から月見里と書いて「やまなし」と呼ばれていたという。「井上井月顕彰会」会長でもある堀内さんは「昔の人は良い地名をつけたものだ。今は山梨と書いているが、ここが・ス月見里(やまなし)・スだということが忘れ去られないよう、碑を建てたいと以前からずっと思っていた。歴史や文化が少しでも伝承できればうれしい」と話した。
式には俳句の愛好者や地元住民、堀内さんの家族など約30人が出席し、碑を覆った白布を除幕した。3つの碑は安山岩製で、高さは台座を含めそれぞれ約150縲・60センチ。 -
梅狩り、梅もぎ体験販売
箕輪町南部営農組合は8日、同町木下の組合所有の梅園で梅狩り、梅もぎ体験販売会を開いた。梅漬けやジャムなどにしようと町内外から多くの人が訪れ、たわわに実った梅の実をもぎ取って持ち帰った。料金は1キロ300円の格安とあって、持ち帰る量は平均で約5縲・キロ。中には17キロ持ち帰った人もいたという。
同町松島の女性(56)は「梅漬けにする梅を取ろうと来た。良い実がたくさんあってうれしい」と話した。
面積約20アールの梅園内には竜峡小梅の木が20本ある。園を管理する同組合の担当者は「今年もかなり良い出来だ」としている。 -
サークルつばさ田植え
知的障害者を支援する箕輪町の「サークルつばさ」(唐沢皇治会長)は8日、同町木下の水田で田植えをした。田は土を耕さない不耕起(ふこうき)栽培農法で、刈った草が田の全面を覆っている状態。参加した約10人は一列に並び、草を手でどけながら稲の苗を1株ずつ丁寧に植え付けた。参加者は「これでいいかな」などと言いながら、楽しそうな笑顔で次々に苗を植えていた。今年で3年目の恒例行事。
田植え作業の前には豊作を祈り、太鼓のリズムに合わせて全員が「どっこい、どっこい、どっこい」と歌いながら田んぼの周囲を踊り回ったほか、「田んぼの神様、お願いします」とかしわ手を打ち、お神酒や塩などをささげた。稲刈りは10月の予定。
同サークルは、みのわ祭り(7月)大芝祭り(8月)ふれあいひろば(8月)などへの参加を計画している。 -
伊那市議会6月定例会開会
市議会6月定例会は9日開いた。市は、住居表示を分かりやすくするための地名変更に伴う条例改正案など条例案5、職員の公金着服に伴う市長などの給料減額の専決処分など報告1、08年度一般会計補正予算案など計14議案を上程。提案説明を経て各委員会に付託された。最終日の26日に採決される。
08年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに5840万円を追加し、総額307億1040万円とするもの。助産所整備支援事業補助金750万円、住民基本台帳カード多目的利用促進事業4500万円などを計上している。
日程は次の通り。
▼10縲・5日=休会▼16縲・8日=本会議(一般質問)▼19日=休会▼20日=委員会審査▼21、22日=休会▼23、24日=委員会審査▼25日=休会▼26日=本会議(委員長報告、採決、閉会) -
里山「団地化」で整備促進
所有者ごとでは間伐などの手入れが行き届かない私有林を団地化することにより里山の整備促進を図ろうと、伊那市富県北福地の山林所有者約30人は上伊那森林組合との間伐協定締結に向けた準備作業に取り組んでいる。
対象となる森林は北福地の里山約16ヘクタール。地権者らは間伐などの整備作業を上伊那森林組合に委託し、同組合は作業一切を無料で請け負う代わり、間伐した木材の売却益などを得る。間伐にかかった経費のうち90%が県の里山整備事業の補助対象となる。間伐作業には今年秋ごろに着手する見通し。
県林業経営者協会の会長も務めた橋爪庄一さん(77)が発起人となって団地化を呼び掛けたことにより、昨年から地権者が集まって数回の協議を重ねた結果、今年5月にほぼ合意に至った。山林の図面作成には信州大農学部の学生も協力した。
8日は地権者約15人が北福地集落センターに集まり、地図で大まかな区分の確認をした後、実際に山に入って土地の境界を画定した。山林内には目印が何もないため、地権者らは林道や沢筋、稜線などを手がかりに現在地を地図と照合。境界を確認すると、目印の赤いテープを立ち木に結び付けた。地権者らは「山にはほとんど来ないから荒れ放題だ」などとため息をつき「間伐でもっと明るい山になってくれればいいな」などと話し合っていた。 -
【記者室】園児の元気パワー
老人ホームを訪れた保育園児たちが、手遊びや歌を元気いっぱいに披露した。園児の発表を見ていつも思うことは、そこまで…と感じるほどの一生懸命さだ▼声が出なくなるのでは-と心配になるくらい大きな声で歌い、踊りも精一杯に手を振り足を振り、その頑張りが伝わってくる。たまには、ちょっと休憩しているのかなという子も見受けられるが、全体としては、やはり子どもの元気パワーに圧倒される▼お年寄りは、子どもと一緒に手遊びしたり、歌声に拍手したり。園児の姿に涙する姿さえあった。純粋な子どもたちの歌声、計算ではない一生懸命さが、お年寄りの心に響くのだと思う。世代を超えた交流、施設訪問は、子どもたちの元気お届け便なのだろう。(村上裕子)
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上伊那の善意、サイクロン被害のミャンマーに井戸建設へ
サイクロンで甚大な被害が発生したミャンマーの村に、上伊那の人たちが寄せた善意で多くの人命を救う井戸が建設されることになった。骨髄性白血病で愛息を亡くした樋口秀子さん(50)=伊那市西春近=ら有志が、昨年末から呼びかけた募金によるもの。貧困地域の支援活動をしているNPO法人アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんが7日、宮田村に講演で訪れ、樋口さんが会場で直接託した。
「息子も最後まで望みを捨てなかったが、生きたいと思ってもできない人が世界にはいる。もっと生きることの意味を考えてほしい」と樋口さん。
この日は伊南子ども劇場主催の講演会。多くの子どもたちが見守る前で、35万円にものぼる善意を手渡した。
「信州伊那谷命の泉1号機」と名付けた井戸は、ミャンマーのエーヤワディー管区内の村に設置予定。
旧首都ヤンゴンから南西約200キロに位置し、サイクロンによって壊滅状態とされる地域だ。
「現地は水による感染症で亡くなる人が多いが、井戸1基できれば1500人から2000人ほどが助かる。ひとつの村の住民の命を救うんです」と池間さんは説明する。
池間さんの考えに共感する樋口さん。昨年10月には伊那市で講演会を開き、飲料水に苦しむアジアの人たちを支援しようと募金を始めた。
仲間や地元企業など支援の輪は広がり、活動を知った人たちからは口座に振りこみも。 若者からも善意が寄せられ「こんなにも集まるとは思わなかった。色々な人たちの力添えがあってこそ」と樋口さん。
今後も募金活動を続け・ス命の泉・スを広げていこうと考えている。 -
エコアクション学ぶセミナーに23事業所参加
宮田村と村商工会は9日、中小企業を主な対象にした環境経営システム「エコアクション21」の認証取得推進を図ろうと、初の合同セミナーを役場で開いた。村を含め製造業や建設業など村内23事業所が参加。審査に携わる専門家から制度の仕組みや取り組み方法の説明を受け、先行導入する村内の製造業者から経緯や課題など聞いた。村は「環境保全は避けて通れない課題。行動に移すきっかけにしたい」と期待する。
エコアクションは環境省が策定し、ISO14001などに比べて初期投資や維持コストが抑えられる。
村は地球的環境配慮の面から推進を重点施策に掲げるが、商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心がある一方で制度そのものの理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査人の丸田安尉さん=伊那市=が、制度の概略やメリット、費用面を含めた認証登録までの流れを解説。
村内で唯一、認証登録を受けるキョーシン精工(新田区)の長崎紀夫社長は、環境が社会的な要件となり導入したことを説明し、取り組み状況にふれた。
会場ではエコアクションの地域事務局を務める県産業環境保全協会の職員も加わり、個別相談にも応じた。
村などは今後、取得希望の事業者が複数あれば集団コンサルティングなども活用して推進を図りたい考え。
住民福祉課の担当者は「単独では難しくても数社が集まれば負担も減らせ情報交換もできる。一緒に取り組んでいければ」と話す。 -
南箕輪村職員互助会 四川大地震の義援金集める
南箕輪村職員互助会(約150人)は10日夕、中国・四川大地震の義援金のために集めた募金2万5300円を日赤南箕輪分区長の唐木一直村長に手渡した。募金は同分区の四川大地震募金と一緒に、日本赤十字社を通じて現地に送金する。
同分区が5月下旬、四川大地震の被災者を救済するため同村役場入り口に募金箱を設置し始めたのがきっかけ。職員互助会の間で募金活動を始めようと話が持ち上がり、各職場で支援金を集めた。
募金は同会ボランティア担当者が唐木分区長に手渡した。唐木分区長は「有効に活用されるよう、日本赤十字社にお願いしたい」と話していた。役場入り口の募金箱は7月10日まで設置している。
唐木分区長に募金を手渡す村職員互助会ボランティア担当者 -
大泉営農組合 営農講習会
南箕輪村の大泉営農組合(唐沢君人組合長、約160軒)は10日夜、大泉西部地区館で営農講習会を開いた。村産業課の松沢良行農政係長らを招き、集落営農の法人化について勉強。地域の水田を守りながら、後継者を育てる方法などについて考えた。
「集落営農法人化で何をめざすのか?縲恟W落の将来を水田とともに縲怐vと題した講習会に約30人が出席。村集落営農組織「まっくんファーム」に入る形での法人化を目指している同組合は、年一度の講習会で本年度、集落営農について勉強した。
松沢農政係長は、農業法人の種類などについて説明。「地域の中で最適な法人をみつけていく必要があり、自分たちの土地で生まれた作物をいかに売って、組織を維持するのかが大切。後継者たちに、愛着を持ってもらうことも組織の育成につながる」とした。
松沢農政係長の話に耳を傾ける組合員ら -
ミヤマシロチョウを保護
県の天然記念物に指定され、絶滅が危ぐされるミヤマシロチョウ保護のため、伊那市は6日、入笠山にメギの木の苗木100本を植樹した。地元の高遠、高遠北の2小学校4年生ら50人余が協力した。
ミヤマシロチョウの減少は、乱獲やメギの木の伐採が要因の一つに考えられることから、自然環境保全の学習を兼ね、ミヤマシロチョウの幼虫が葉を食べるメギの木を植えている。5年目の取り組み。
児童たちは面積600平方メートルの決められた場所に、とんがで穴を掘って肥料や水を与え、高さ30センチほどの苗木を植えた。
高遠小の伊藤朗君(9つ)は「僕の植えた木が一番大きくなって、ミヤマシロチョウが増えてくれたらいい」と話した。
植樹に先立ち、県自然観察インストラクター征矢哲雄さんが講話。「南アルプスにいるチョウは7種類。ミヤマシロチョウは霧ケ峰、入笠、鹿嶺高原でいっぱい見ることができたが、00年の入笠山調査では数匹を確認しただけ」と生態を交え、保護を促した。
ミヤマシロチョウは標高1800縲・500メートルに生息する高山チョウ。羽は白く、翅脈が黒色。羽化後、集団生活するのが特徴。征矢さんは「ゆくゆくは幼虫を放したい」と話した。 -
駒ケ根高原で杜の市開催
さまざまな人、モノと出会えるわくわくする空間を提供しよう竏窒ニ、全国からさまざまなクラフト作家らが集う「くらふてぃあ杜の市手作り工芸展in駒ケ根」が7、8日、駒ケ根市の駒ケ根高原菅野台、駒ケ池の特設会場で開かれている。木工、陶芸、ガラス工芸など、多彩な作品が並んだブースが軒を連ね、ここにしかない掘り出し物を買い求めようと訪れた来場者でにぎわっている=写真。
「杜の市」は例年、地元のクラフト作家らでつくる実行委員会(松本卓委員長)が企画し、開催しているもので、今年で12回目。出店者の半数以上は県外のクラフト作家が占めており、出店を希望する申し込みは年々増加傾向にあるという。
また、来場する側も普段の店ではなかなか見られないようなオリジナルのクラフトを目当てに地元以外訪れる人もおり、会場を訪れた人たちは各ブースを見て回り、「面白いものがたくさんあるね」などと話しながら楽しんでいた。
8日の開催時間は午前10時縲恁゚後5時。雨天決行。 -
水源祭で1年間の水の安全供給などを願う
6月の水道週間に合わせて市内の水道指定事業者21社でつくる駒ケ根市水道指定組合(山浦速夫組合長)は7日、「水源祭」を北原浄水場で開いた=写真。組合関係者や市職員などが集まり、この1年間の水の安全供給や安全などを願った。
水源祭は水の恵みに感謝するとともに水に関する災害や事故がないことを願い、毎年開催している。
例年は切石浄水場で開催していたが、現在同浄水場は更新のための建設工事中であるため、今年は切石浄水場にある水源碑を北原浄水場に移し、神事を行うこととなった。
神事に先立ち山浦組合長は「中国四川省の大地震では、想像を絶する被害に見舞われているが、私たちの地域でも同様の被害が起こりかねない。災害時、市民のライフラインである水道水を確保することが水道指定店の使命であり、今日は安心、安全を祈願したい」と語った。
駒ケ根市は現在、太田切川、箕輪ダムを水源として1日約1万2千トンの水を供給している。現在浄水場は市内3カ所にあるが、将来的には切石浄水場に一元化していく予定。 -
防災と気象フェスタ
市民に防災や気象、自然科学について関心をもってもらおうと伊那市は7日「防災と気象フェスタ」を開いた。昨年12月まで東春近に設置されていたアメダス(地域気象観測システム)が市役所南に移設されたことを機に今年初めて企画、実施した。
第1部「気象・環境おもちゃ箱」会場となった市役所の庁舎前広場や市民ホール、多目的ホールには長野地方気象台、市、信州大、市内の高校、小中学校の教諭らが運営する24のブースが並び、防災や気象についてのさまざまな実演や展示などを披露。訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
長野地方気象台はアメダスに使用されている物と同じ風向風速計や雨量計を持ち込み、機器の仕組みや計測方法などを分かりやすく説明した。子どもたちはプレゼントされたうちわで風速計を懸命にあおぎ「これでも風速3メートルかあ」などとため息をついていた。
過去に起きた地震の揺れを忠実に再現する地震体験コーナーでは、子どもたちが体験車に乗り、震度5や6などの激しい揺れに悲鳴を上げてテーブルにしがみついた。 -
伊那フォーラム
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)は7日「2008伊那フォーラム 輝く夢」の1日目を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。「輝く人が地域を元気にする」をテーマに、ベストセラー『てっぺんの朝礼』の著者で居酒屋チェーン「てっぺん」社長の大嶋啓介さんによる基調講演「夢をもてば人は輝く」と、NPO法人茨城県経営品質協議会代表理事、鬼沢慎人さんをコーディネーターとするパネルディスカッション「愛とやる気とチームワーク」が開かれた。
大嶋さんは店での朝礼で「できない」「だめだ」などのマイナスの言葉を使うと罰金を取るルールを10年間続けていると紹介し「人間の心や脳の働きは言葉、動作、表情で良くも悪くも変わる。何事にもプラス思考で取り組めば、夢は必ずかなう」と呼び掛けた。
8日は県伊那文化会館で「輝く企業が人をつくる」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われる。講演はネッツトヨタ南国の会長、横田英毅さんの「人を輝かせる経営」。パネルディスカッションは「人と経営研究所」所長の大久保寛司さんをコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さんら3人が「輝く人、輝く企業、そして地域が輝く」をテーマに論じる。 -
伊那食品工業創立50周年記念ガーデンパーティー
寒天製造メーカーの伊那食品工業(本社伊那市西春近、井上修社長)の創立50周年記念ガーデンパーティーは7日、本社一帯のかんてんぱぱガーデンで盛大に開いた。仕入先や販売先、地元など関係者1800人、900社を招き、全社員400人余が感謝の気持ちを込めてもてなした。
50周年の記念事業として、さらなる「研究開発型企業」を目指し、地上5階地下1階建ての研究棟(R&Dセンター)を本社敷地内に建設。創立50周年記念碑も建立した。R&Dセンターには研究開発部門を移転。1階は今後、健康パビリオンとして一般開放を予定する。
記念パーティーは、「日ごろお世話になっている方々に、ガーデン内を散策してゆっくり過ごしていただきたい」と計画。R&Dセンター内でフルート演奏や備前登龍窯渡辺節夫作陶展、R&Dセンター周辺で和太鼓演奏や野点、よさこい鳴子踊り、かんてんぱぱホールで木下五郎彫鍛金展や弦楽コンサート、唐木さちさんの生け花展示など多彩な企画で歓迎。地元産を基本にした食事やデザートでもてなした。
同社は1958年に創業し、寒天の通年生産を目的に業務用粉末寒天の製造を開始した。寒天のトップメーカーとして業務用寒天、業務用ゲル化剤、「かんてんぱぱ」ブランドの家庭用製品、業務用食材などを製造する。95年に本社と研究所を現在地に新築移転。06年に「第40回グッドカンパニー大賞」(社団法人中小企業研究センター)で最高賞のグランプリを受賞した。 -
富県桜井の公園化事業整備 花壇作りなど
伊那市富県の桜井区でつくる「桜井郷づくり委員会」(広瀬明代表)は8日、区内にある観浄寺の休耕田で、花壇作りとサツマイモの苗植えをした。区民の交流を目的とした行事で7年目。園児からお年寄りまでの約80人が集まり、早朝から気持ちのよい汗を流していた。
同区で管理する観浄寺の公園化事業の一環で、花壇作りなどは同寺近くの休耕田約5アールで行った。花の苗はマリーゴールド、ヒマワリの計350本、サツマイモの苗は200本を用意。本年はジャーマンアイリス250本も加え、植え付けていった。
服が汚れるのも構わず作業する子どもたちの姿を大人たちは、優しく見守った。広瀬代表は「区民が交流する機会が減ってきているので、親ぼくのきっかけになればと始めた。毎年、多くの人が参加してくれているのでうれしい」と話していた。
休耕田は標高約750メートルの高台にある。花壇などは、区民が当番で水やりや、草取りなどの維持管理を行う。11月にはサツマイモを収穫し、焼きいも大会を開く予定だ。
花の苗を植えていく区内の子どもたち -
高遠長谷保育園年長交流会
伊那市の高遠長谷地区保育園の年長交流会が6日、高遠第1保育園であった。普段は別々の園で過ごす園児57人が、新しい友達と混合のグループでゲームやカレー会食を楽しんだ。
交流したのは高遠第1、第2・3、第4、長谷保育園の4園。年長交流は恒例行事で、本年度は4回計画し、季節によって各園を会場に、その地域ならではの体験なども取り入れて交流を深める。
この日は本年度第1回で、自己紹介で1人ずつ名前や好きな遊びを発表した。動物や乗り物のまねをするゲームなどで、初めて会った友達とも少しずつ慣れたあと、園庭に出て、自分の園にはない遊具に挑戦したり、砂場で川を作ったり、ままごとをしたり、皆夢中になって遊んでいた。
高遠長谷地域は、小学校でも高遠小、高遠北小、長谷小の3校交流があり、保育園での交流から小学校までの流れができ、いい連携ができているという。 -
心を一つにしてアフリカンドラムに挑戦
赤穂小学校6年1組(若月美里教諭、31人)タタ ドーン タタ、タタ ドーン タタ竏秩B
校内に響く民族調のリズム。6年1組のアフリカンドラムだ。
昨年卒業した6年生から引き継いで、アフリカンドラムを始めたのはこの4月。右手に持ったバチと左手を使い分け、ドラムをたたくのは難しいが、この2カ月の練習を通して、ちょっと難しいセネガルのリズム「ンバラ」も全員ができるようになった。 -
駒ケ根市議会6月定例会一般質問要旨
駒ケ根市議会6月定例会の一般質問が13、16日にある。学校の耐震改修や協働のまちづくりなどについて10人が質問する。
質問要旨は次の通り(質問順)。
加治木今議員 (1)市政の方向について(2)協働のまちづくり市民会議(100人委員会)のあり方(3)市職員の意識改革の必要性
坂井昌平議員 (1)南アルプス世界遺産登録について(2)環境教育事業の推進について
三原一高議員 (1)ふるさと寄附金について(2)市内学校の耐震状況は
坂本裕彦議員 (1)後期高齢者医療制度によって後退する制度に対する対応について(2)協働のまちづくり推進の課題について(3)耐震改修促進計画の推進について
菅沼孝夫議員 (1)今後の市政運営のあり方について(2)駒ケ根病院と連携した多目的グラウンドの整備について
中坪宏明議員 (1)生ゴミ堆肥化事業の取り組みについて(2)介護従事者への改善取り組みについて(3)農地法関連事務の権限移譲について
馬場宣子議員 (1)市職員の減員により、嘱託・パート化が進んでいるが、管理職を減らし、市民サービスを低下させないようにすべきではないか(2)保育料の値下げは「所得の低い世帯へ厚く」を原則に(3)通学路の安全確保対策として、スクールバスの検討を
宮沢清高議員 (1)伊南バイパス駒ケ根工区の開通後の交通量と開発状況は(2)超大型店進出に断固反対する声明に対する市長の認識はいかがか(3)有料広告取扱状況について
長谷部清人議員 (1)無駄なリース料の見直しを(2)杉本市政、安心と優しさの反映に(3)市職員の再就職の考え方
小林敏夫議員 (1)当市の債務負担行為で限度額に対する借入金残高について(2)下平工業団地について -
上伊那華道会50周年記念いけばな展
上伊那華道会(春日セツ子会長)の50周年記念いけばな展が6日、伊那商工会館イベントホールで始まった。9日まで前期後期に分けて会員317人全員出瓶という華道展。50年の節目に思いを込めて生けた見事な作品に、来場者は関心を寄せ見入っている。
上伊那華道会は1958年に13流派87人で始まり、現在は13流派317人で構成する。
ササユリ、アジサイ、バラ、テッセン、ヒマワリ、タケノコ、ゼンマイなど、さまざまな花材がある。各流派によって異なる趣があり、それぞれの良さが味わえる。
「50年歩み続けてきた記念の行事。伝統文化の良さが忘れられてきているが、伝統を守る精神を感じ取ってもらいたい」と同会。諸流の先生との交流の場でもあり、会員が一堂に会して一つの目的のために生ける意義深い行事でもあるという。
会員は、教授者の資格を持つなど条件があり、各流派からの推薦で入会。例年の華道展では、会員が多いため出瓶は1年おきで、1回に半数を展示している。
記念華道展は前期7日まで、後期8縲・日。時間は午前10時開始、終了は7、9日午後5時、8日午後6時。 -
伊那市保育料
所得税階層区分の見直し 7月から伊那市は7月から、保育料の改定で、所得税の定率減税廃止と税源移譲に伴い、所得税課税世帯の階層区分を見直す。今回は保育料の現状維持のための改定で、所得が同じ家庭では保護者負担の変更はない。
5日夜、市役所で開いた第1回保育園運営協議会(平岩国幸会長)で、市が示した改定案を承認した。
保育料は前年の所得税を基に算定する。保護者の前年所得が前々年と同じであっても、税源移譲により、今年の保育料がほとんどの家庭で前年より安くなる可能性があるため、市財政への影響を考慮し改定する。
市はこれまで、県内19市で最低水準の保育料を目指し引下げを実施。昨年11月に最低の保育料になっている。
保育料改定時期は11月。本年度は19市最低水準保育料の維持で必要がある場合は引下げ、伊那・高遠町・長谷地区の保育料体系の一元化、階層区分を現在の21階層から12、13階層程度への見直しを予定する。 -
伊那市保育園運営協議会
伊那市の第1回保育園運営協議会(平岩国幸会長)は5日、市役所で開き、08年度の保育園運営計画などを示した。
保育園は伊那地区21、高遠地区3、長谷地区1の計25園。定員2400人に対し園児数は2110人で入園率87・9%。定員超過は6園。入園率50%未満は伊那西部、新山、美篶中央の3園。
職員数は保育士367人(前年対比13人増)、給食技師59人(同1人減)の合計426人で過去最高。保育士の増加は障害支援保育士の増などによる。今年から嘱託保育士も採用している。
保育園の統合整備計画は、美篶地区の中央と東部保育園を統合した新保育園(高齢者施設併設)は09年4月開設予定。富県保育園(定員80縲・0人)の新築は用地取得、造成、設計をする。西箕輪地区の大萱と西箕輪北部保育園を統合した新保育園の建設地は、地元と協議を進め9月ころまでに決定。園児6人(入園率15%)の新山保育園は、園児20人未満の場合、09年は休園とする。
委員からは、統廃合した保育園の跡利用で避難所指定の検討を求める意見があった。市は、跡利用は基本的に地元意見を尊重し、子育て支援センターとして、あるいは地元の団体などが利用している現状を説明。避難所については「参考にしたい」とした。 -
社交ダンス初心者講座 南箕輪村公民館新講座
南箕輪村公民館の新講座「社交ダンス初心者講座」が5日夜、村公民館で始まった。地域の社交ダンス愛好者の底辺拡大を目的とした講座で、村内や伊那市から20縲・0代の男女6人が受講。基本技術を中心とした丁寧なレッスンでダンス技術を学んでいく。
講師は村の社交ダンスサークルの指導も務める山本清彦さん=北殿=ら4人。初回は舞踏場でダンスを踊るときの方向を示す「ライン・オブ・ダンス」の知識や簡単なステップの学習となった。最初はぎこちない動きの受講生たちだったが、次第にリズムを掴み始めると自然に笑顔をこぼしていた。
山本さんは「社交ダンスは世界共通の踊りなので、覚えてしまえば世界中の人と楽しむことができる。コツコツと長く続けることが上達のポイント」と話していた。
社交ダンス講座では踊り方の基本となるブルース、スロールンバ、ジルバ、マンボの4種を覚えるため本年度、月1縲・回のペースで練習する。講座では仲間を募集している。問い合わせは、村公民館(TEL76・7007)へ。
ダンスのステップを学ぶ受講生 -
赤穂南小4年2組が大原こだま園のお年寄りと交流
駒ケ根市赤穂南小学校の4年2組(今井良一教諭)が6日、同市福岡のデイサービスセンター「大原こだま園」を訪れ、お年寄りと交流した=写真。
4年2組は今年、総合的学習の時間の一環として、年間を通じて同園のお年寄りと交流することに決めた。
初日のこの日は、お年寄りと一緒に楽しもう竏窒ニ、自分たちで作った手作りパズルを持参。一緒にゲームを楽しむ計画をした。
児童らは「これはどこ?」などとお年寄りに質問しながら、パズルを完成させ、「長生きしてくだざい」などと話しかけていた。
この日、お年寄りと交流した広野美咲さん(10)=市場割=「おじいちゃん、おばあちゃんにはたまにしか会うことができないもで、一緒にいれて楽しい」と話していた。
また、担任の今井教諭は「子どもたちにはおじいさん、おばあさんから優しい気持ちを学んでほしい」と語った。 -
赤穂東小4年2組が蚕の飼育方法を学ぶ
昨年から蚕の飼育に取り組んでいる駒ケ根市赤穂東小学校の4年2組(内山和美教諭)の児童らが5日、シルクミュージアムの学芸員・宮崎久美さんから、蚕の飼育方法を学んだ=写真。
昨年はふ化した蚕を成虫なるまで育てた4年2組。今年は、卵から蚕を育ててみよう竏窒ニ、前年に育てた蚕が産んだ卵をふ化させ、蚕の飼育を開始した。蚕は今月3日にふ化したばかりで、大きさは1、2ミリ程度。その扱いやえさの与え方などを教えてもらうため、宮崎さんを迎えた。
児童の一人、大森渚さん(9)=飯坂=は「卵から育てるのは初めてなので緊張する。優しく育てたい」と話していた。
また、担任の内山教諭は「昨年は1年間、蚕を育てる中で、最初は触れなかった子も段々愛着を持ち、触れるようになった。生き物を飼うことを通して、命の大切さを学び『
自分たちでここまでできるんだ』という達成感を感じてほしい」と話していた。
今年は蚕のまゆを使ったクラフト作品作りにも挑戦する予定。