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上伊那小学生陸上競技大会 1種目でタイ記録
第25回上伊那小学生陸上競技大会、兼第41回上伊那春季記録会は24日、伊那市陸上競技場であった。小学生陸上には34校、3クラブから約900人が出場し、男子走り高跳びの上野凌選手(南箕輪南部6)が1メートル30センチの大会タイ記録をつくり、南箕輪小がリレー競技全3種目を制した。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
100メートル、走り幅跳び、400メートルリレーなど計17種目を行い各種目上位5人(チーム)が県大会(6月29日、松本市)の出場権を獲得した。自己ベストで優勝した上野選手は「大会タイ記録を出せてうれしい。1メートル35センチを確実に跳べるよう練習し、県大会で頑張りたい」と意気込む。
大会は午後から降り始めた雨の影響を受けた。選手たちは悪コンディションの中、保護者や友人の力強い声援を力に自己新記録を目指して頑張った。
小学生陸上の各種目の優勝者は次のみなさん。
【男子】▼5年100メートル=伊藤穂高(辰野西)15秒24▼6年100メートル=上田和矢(辰野西)13秒44▼千メートル=清水康太郎(南箕輪6)3分18秒03▼80メートル障害=湯沢佑(東春近6)15秒21▼走り高跳び=上野凌(南箕輪南部6)1メートル30センチ・大会タイ▼走り幅跳び=栗林諒(辰野東6)4メートル25センチ▼ソフトボール投げ=富永凌平(中川東6)62メートル72センチ▼400メートルリレー=南箕輪(宮原浩二郎、唐木洋輔、村上晴彦、山下直志)56秒13
【女子】▼5年100メートル=蟹沢佑夏(辰野西)15秒28▼6年100メートル=畑瑠衣菜(辰野西)14秒49▼千メートル=片桐萌々香(中川少年陸上クラブ6)3分32秒82▼80メートル障害=田中晴菜(箕輪中部6)16秒50▼走り高跳び=溝尾彩夏(川島6)1メートル15センチ▼走り幅跳び=浦野楓花(箕輪南6)3メートル64センチ▼ソフトボール投げ=金沢聖恩(西箕輪5)39メートル89センチ▼400メートルリレー=南箕輪(伊藤奈美、駒瀬史織、竹松秋美、松山理恵)58秒91
【男女混合】▼400メートルリレー=南箕輪A(堀久美子、日向唯菜、戸田和輝、唐沢真三郎)59秒51 -
小鳩園におぎゃー献金
伊那市の小鳩園に、財団法人日母おぎゃー献金基金から121万5900円が贈られる。小鳩園では同献金を空調設備工事に使う。
おぎゃー献金基金は、1963年に重症心身障害児に少しでも幸福を分け与えたいと、健康な赤ちゃんを出産した母親と、出産に立ち会った医師や看護婦が“愛の献金”を-と発案したのが運動の始まり。母親あるいは家族が病院や医院で献金したお金が、審査で選ばれた心身障害児のための施設と研究に補助金として送られる。
小鳩園への補助金は4回目。過去には自動車2台、療育器具を購入した。今回は、施設内で新たに使えるようになった2部屋の空調設備工事に使う。すでに工事は終了している。献金は25日、長野赤十字病院で贈呈される。
小鳩園の小松園長は、「園では独自のものが必要で、予算だけでは難しく、本当にありがたい。おかげで事業も幅広くできる」と感謝している。 -
伊那市山小屋あり方検討委員会
「伊那市山小屋あり方検討委員会」(中村寛志委員長、10人)は23日、第3回委員会を伊那市役所で開いた。委員、事務局の10人が出席し、老朽化が進んでいる市営「西駒山荘」について、新築を前提として議論。定員は中学校の集団登山を想定すると80縲・00人規模が望ましいものの、一時期だけの需要でもあり、経営面でのリスクが大きいことなどから、現状の40人規模で詳細を検討していく方針を確認した。トイレ改修については、今季は応急措置でしのぎ、来季以降についてはあらためて検討する。
次回開催は1カ月後の予定。
西駒山荘は、新田次郎の小説『聖職の碑(いしぶみ)』でも知られる1913(大正2)年の中箕輪尋常高等小学校の遭難を教訓として、2年後の1915年に建てられた「伊那小屋」が前身。当時の石室は今も残っている。 -
吉祥寺永代供養墓開眼
伊那市美篶笠原の吉祥寺(坂田徹恩住職)で24日、永代供養墓と観音像の開眼供養法要があった。檀徒など約50人が出席し、高さ約4メートルの石造りの観音像の頭を覆っていた白布を除幕。読経の流れる中、坂田住職が筆を持って点眼した=写真。
観音像は寺の高台にある墓地の一角に西に向けて建立され、穏やかな顔つきで眼下に広がる集落を見下ろしている。
寺は、少子化の影響などにより将来にわたって家の墓を守っていくことに不安を持つ人のため、永代供養墓の設置を06年秋に檀徒らに提案。希望者を募った上で昨年春に施工に着手し、今年5月15日に完成した。 -
かかし隊が田植え、親子仲良く・スどろんこ・スに
親子一緒に農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館「われら、かかし隊」は24日、田植えをした。・スどろんこ・スになって汗を流し、秋の収獲に想いを馳せた。
3年目を迎える同隊は、町三区斎藤診療所横の耕地に水田を設け、今年もコメづくりに挑戦。
川手友幸さん=町三区=、田中一男さん=大田切区=らの指導で、さっそく親子で水田に入った。
ヌルッとした泥の感触に、戸惑い気味の子どもたちも。しかし、徐々に時間が経つにつれて作業にも慣れ、せっせと稲を植えていた。
愛娘の凛ちゃん(3)と参加した大原区の保科ひとみさんは「なかなか家族でこのような体験をする機会もないですからね」と、昔ながらの作業を子どもや仲間と一緒に楽しんでいた。
植えた稲はコシヒカリともち米。水田の横ではジャガイモやニンジンなども育てており、今後秋にかけて交流を深めながら土に親しんでいく。 -
図書館カードデザインコンテスト表彰式
伊那市の伊那図書館で24日、第1回図書館カードデザインコンテスト入選作の表彰式があった。デザイン採用の2人に、表彰状と新デザインの利用者カードを贈った。
受賞者は、上の原保育園に通う宮下光誠ちゃん(5)=中央区=と、三洋グラビアに勤務する早川美佳さん(34)=箕輪町木下。
早川さんは、小学校2年の長女が「ママの描いた絵がカードになったらうれしいな」という一言で応募した。「長女の好きなゾウをデザインした。カードが愛され、図書館利用者が増えたらうれしい」と話した。
乗り物の本が好きという光誠ちゃん。母・真由美さんによると、4月から年長組(ひまわり組)になり、ヒマワリと夏の青い空を組み合わせてクレヨンで描いた。
新デザインのカードは新規登録者に配布。すでに利用者カードがあってカード変更したい場合は1枚100円かかる。
合併で図書館の情報システムを統合したことに伴い、共通の利用者カードを作成。利用者などにデザインの応募を呼びかけたところ、196人から209点が集まった。 -
宮田村の旧養魚場近くで子グマ目撃
23日午前8時ころ、宮田村新田区の県道町駒ケ岳線で、子グマが目撃された。現場付近は旧宮田養魚場に近く工場が点在。村は防災無線など使って、注意を呼びかけている。
近くのマレットゴルフ場の管理人が目撃。子グマは県道と交差する北へ向かう道路から現れて、来た道を戻っていったという。
付近は養魚場があった影響もあってか、以前からクマが出没。同村内では2年前に11件の目撃で5頭を捕獲し、昨年は1頭の捕獲で2件の目撃情報が寄せられている。 -
村営農センター通常総会
南箕輪村全5保育園は、村内産の野菜を優先的に使っていくため、6月2日から、保育園給食で使用する食材を生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始める。農業振興組織である村営農センターが進めてきた事業。07年度、中部保育園で試験的に行い本年度から全園に拡大した。
22日夜、村役場であった同センター通常総会で、08年度事業計画の一つとして承認した。説明によると、出荷生産者977人のうち138人(14・1%)が村の生産者である同直売所を通じ、村内産の野菜を優先的に購入しながら地産地消を目指す。今後は供給に対応するため、地元農家で生産体制をつくりながら事業を進めていく。
将来的には学校給食への導入も検討している。
通常総会では、このほか、土地利用のあり方検討会議による有効利用の検討竏窒ネどを盛り込んだ本年度事業計画や規約の一部変更など3議案を承認した。
村役場で行った村営農センター通常総会 -
駒ケ根市観光協会の会長に北沢良男氏
駒ケ根市観光協会の08年度通常総会が23日、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であり、任期満了に伴なう役員の改選では、新会長にこれまで副会長を務めてきた北沢良男氏を選出。また、本年度事業としては、木曽地域との広域観光実現に向け、連携事業に力を入れるほか、選任の事務局長を置き、数年後を目途に法人化を図る準備を進めることを承認した。
同協会の昨年度の一般会計収入総額は約1600万円。7月豪雨の影響で収入が落ち込んだ06年より増額したが、05年対比では約35万円の減額。
北沢氏は「経済の先行きは不透明だが、健全運営に努め、何とかこの時期を乗り切りたい」と語った。
また、長年役員として尽力してきた福沢哲男さん(福岡)、池上善文さん(本町)、渡辺喜一さん(町二区)に功労賞を、13年前から北割二区でスイセンの球根を植え、観光振興に貢献してきた北割二区農政営農組合(北原公平組合長)に感謝状を授与した。
新任の役員は次のみなさん。
◇会長=北沢良夫
◇副会長=宇佐美宗夫、清水亀千代
◇監事=保科茂雄
◇総務部長=久保田治秀
◇宣伝広報部長=窪田雅則 -
赤穂南幼稚園でお母さんたちの情報交換の場「しゃべり場」始まる
日ごろの子育てについて気軽に情報交換してもらおう竏窒ニ、駒ケ根市の赤穂南幼稚園(辻本扶美子園長)で22日、保護者を対象とした「しゃべり場」があった。この日も園児らのお昼寝の時刻に合わせて続々と母親たちが集まり始め、さまざまな話題に花を咲かせた=写真。
取り組みは、送り迎えの時、母親たちが外で立ち話をする母親らに場所を提供しよう竏窒ニ、昨年10月ころから始まったもの。本年度はこの日が初めての開催となった。
この日は、年長園児が今、夢中になっている「あやとり」を知ろう竏窒ニ、あやとり作りに挑戦。母親たちは、あやとりを楽しみながら「子どもが『幼稚園に行きたくない』って泣いたりしません」「最近は大丈夫だけど、最初は半年くらいそうでしたよ」などと会話を交わしていた。
昨年度からこの会に参加している上田さゆりさんは「ほかのお母さんたちとおしゃべりができたり、子どもたちのいろんな状況について相談し合える。また、下の子を連れてくることもできるので、ここでお友だちができるのもいい」と話していた。
同園では本年度も、月1回程度「しゃべり場」を開催し、母親らに交流の場を提供していく。 -
東伊那小の3年生が竜東やまびこ園のお年寄りと交流
駒ケ根市東伊那小学校の3年生26人が23日、中沢にある通所介護施設「竜東やまびこ園」を訪れ、お年寄りたちと交流した=写真。
地域のお年寄りとの交流を深めよう竏窒ニ、東伊那小学校では例年、やまびこ園のお年寄りと交流しており、年間を通じて各学年が同施設を訪問。練習してきた催しを披露するなどしている。
この日訪れた3年生は、日ごろ学校で学んでいる朗読や歌、リコーダーなどを披露。また、お年寄りにもなじみのある手遊び「茶摘」を披露すると、お年寄りも手を動かしたり歌を歌うなどして、一緒に楽しんでいた。
その後、一人ひとりと交流。お年寄りの片をもんであげたり、一緒にお手玉をしたりした児童らは「おじいさん、おばあさんとお話ができて良かった」などと語った。
3年生の担任、渋谷睦美教諭は「人との関わりを通して、優しい気持ちをあげたり、もらったりすることができれば」と話していた。 -
全国空手道選手権大会選抜長野県大会中学2年生女子、
形の部で優勝。全国大会へ
駒ケ根市空手スポーツ少年団で学ぶ
駒ケ根市町三区
新田杏奈さん(13)空手は人の道を重んずる武道。相手と戦うという一面もあるけど、試合が終われば『お疲れ様でした』と相手を思いやる。空手の礼を通して、人を思いやる気持ちの大切さを学びました竏秩B
今月11日、全国大会への出場権をかけて松本市で開かれた全国空手道選手権大会選抜長野県大会(日本空手協会長野県本部主催)の中学2年生女子の部に出場し、形の部で優勝、組手の部で準優勝という好成績を修めた。形の部では昨年に続く連続優勝。全国大会への出場は6年連続となる。
◇ ◇
空手を習い始めたのは保育園の時。その当時、大阪府池田市で起きた児童殺傷事件を見て「自分の身は自分で守らなければ」と、考えたからだった。
しかし、最初は体も小さく、体力もない。指導は厳しく、上級生とともに行う筋力トレーニングの競争では、毎回ビリだった。
辛い。つまらない竏秩B
そう思った。しかし、間近で見る先輩たちは強く、その姿に圧倒された。
「厳しかったけど、自分の目標となる先輩たちがたくさんいた。だから続けてくることができたんだと思います」と語る。 -
上伊那小学生陸上大会 きょう
第25回上伊那小学生陸上競技大会、兼第41回上伊那春季記録会は24日、伊那市陸上競技場である。小中学生や高校生を含む一般のアスリートたちが自己記録更新を目指す。上伊那陸上競技協会、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛。
小学生陸上は、上伊那の34小学校、3クラブの4縲・年生計917人がエントリー。100メートル、千メートル、80メートル障害、400メートルリレー、走り高跳び、ソフトボール投げなど計17種目で熱戦を展開する
午前8時20分から開会式、8時40分から競技開始。小雨決行。 -
KID,Sエコロジーコンサート 南箕輪村で8月開催
南箕輪村は8月4日村民センターで、子どもと環境について考えるイベント「KID,Sエコロジーコンサート」を開催すると発表した。村は26日縲・月6日、イベントで宝塚歌劇団OGの但馬久美さんが特別出演するショートミュージカルの共演者として、村内外の小学3縲・年生を対象に募集する。
イベントは、「子ども地球サミット」(8月1縲・日、清内路村)の連動企画。南箕輪村でのイベント開催は、同サミットの企画制作に携わる会社「トリニティ」(飯田市)の社員で、同村南殿出身の清水環さん(32)が話を持ち掛けたのがきっかけとなった。
ショートミュージカル「蛍火の空の下」は村内の大芝高原や「半沢蛍の生息地」を舞台に、児童がホタル役となって環境問題を訴える内容。村内からは信州大学の学生も参加する。演出家のITOSANは「一緒に最高の思い出をつくろう」と、歌やダンスが大好きな子どもたちの参加を呼び掛けている。
イベントプロデューサーの清水さんは「村がもっとよくなるため、地元で何かやりたいとの思いで提案した」。唐木一直村長は「コンサートを通じて、村に元気や活力が生まれることを期待する」と話している。
児童の募集は先着50人で、問い合わせ先は、南箕輪村役場総務課(0265・72・2104)へ。
記者会見でコンサートの実施を発表した関係者たち -
松くい虫箕輪町まで
上伊那地方事務所は上伊那の松くい虫の被害状況について、今年新たに箕輪町でも発生が報告されるなど被害地域の北上は止まらず、被害量も引き続き増え続けていることを明らかにした。23日に伊那市役所で開かれた伊那市松くい虫対策協議会の中で発表した。
上伊那の年度ごとの被害量は、初めて中川村で発生が報告された95年の144立方メートルから年々増加。飯島町、駒ケ根市、宮田村、伊那市と被害地域は徐々に北上を続け、06年度には4799立方メートル、07年度は過去最大の5250立方メートルにまで増加した。
駆除対策は99年度まで発生の全量を処理できていたが、各市町村の予算の問題もあってその後は処理が追いつかず、駆除量は06年度2712立方メートル、07年度は3821立方メートルにとどまっている。
これまで松くい虫被害の報告がなかった箕輪町でも1縲・月にかけ、福与地区で計3本の被害があった。過去の例から、一度被害が発生するとその後爆発的に拡大する傾向がみられることから、関係者は事態を重くみて対策の強化を図っている。
松くい虫の被害を未然に防ぐ有効な方法は今のところ見つかっていないが、拡大を防止する手段として地方事務所は、被害の恐れのある区域の森林をアカマツ以外の樹種に転換することや、早期発見、早期対策などを勧めている。 -
春の飲み歩き
伊那谷の12の蔵元、醸造メーカーが商店街に出店したブースを千円で自由に飲み歩ける初のイベント「伊那街道2008春の飲み歩き」が23日午後から夜にかけ、伊那市の通り町、春日町、坂下の商店街を舞台に開かれた。目抜き通り沿いのセントラル・パーク駐車場や生涯学習センターいなっせの北側広場など6カ所に設置された特設会場では、仕事帰りのサラリーマンがネクタイを緩めて楽しそうに酒を飲む姿が見られた。日本酒のはしごをしていた会社員男性(57)=西町=は「何種類もの酒を自由に飲み比べられるのがいい。安いのもいいね」と上機嫌だった。
イベントは通り町振興組合(竹田一麿理事長)が主催した。通り町の酒店「正藤」の店主で同組合副理事長の山浦邦夫さんが3月に諏訪市で開かれた街道飲み歩きを体験し、その盛況ぶりに驚いて、同様のイベントを通り町でも竏窒ニ考えて提案した。山浦さんは「こうしてたくさんの人が商店街を歩いてくれるのはとてもうれしい。この調子で秋にもまた開きたい」と、次回開催に早くも意欲を燃やしている。 -
高遠町、長谷地域自治区長就任式
任期満了に伴って前任者が22日に退任したのを受け23日、伊那市の高遠町地域自治区長に伊藤俊規氏(60)=高遠町藤沢、長谷地域自治区長に中山晶計氏(66)=長谷溝口=がそれぞれ就任した。任期2年。
2人は小坂樫男市長に辞令を受けた後、就任式に臨み、職員約300人を前にあいさつ。伊藤地域自治区長は「地域の声を的確にとらえて市政に反映し、市の考えを住民に伝えることが大切な役目。精いっぱい職責をまっとうしたい」、中山地域自治区長は「小さな自治区だが、地域住民の安全・安心と信頼される自治区つくりを目指し、市全体の発展につなげていきたい」と決意を述べた。
小坂市長は「2人とも合併前は助役を務めるなど、行政経験は豊富。地域の抱える課題を市全体の中で考え、ボトムアップできるよう期待する」と述べた。 -
名物サクラの枝何者かに切られる
春になると見事な花を咲かせ、道行く人の目を楽しませている伊那市美篶青島区の名物サクラの枝6本が何者かにのこぎりなどで切られているのを、23日午前7時前に農作業で通りかかった青島桜保存会(橋爪正昭会長)の事務局を務める農業矢島信之さん(63)が発見した。切り口は直径約2縲・センチで、切った枝(長さ約1縲・メートル)はその場に放置されていたという。
枝を切られたサクラはナイスロードを挟んで立つ2本のソメイヨシノの古木。青島区長の堀内利男さん(61)によると、大正時代に堤防の地固めのために植えられた木で、樹齢は少なくとも90年という。青島区の住民でつくる保存会が消毒や枝の手入れなどの管理をしているほか、開花時期にはライトアップをしている。木の周囲は堤防沿いの散策路になっていて、散歩する地元の人も多いという。
保存会の関係者らは「枝が垂れ下がって歩くのに邪魔だから切ったように思えるが、だからといって無断でそんなことをしていいわけがない。一生懸命管理しているのにとんでもない仕打ちだ。やった人はすぐに名乗り出てほしい」と、心ない行いに怒りをあらわにしている。
堀内区長が前日に通った時は普段通りだったことや、切られた枝の葉のしおれ具合などから見て、切られたのは23日の早朝とみられるという。 -
ダッタンソバ商品化の可能性を探る
産学官の連携で地域の特産化を目指すダッタンソバの料理試食会が23日、伊那市長谷であった。市内4業者が菓子、めん、和食創作料理など5品を提供。市職員や信州大学農学部学生ら約30人が特産品としての活用法を探った。
料理は、そば粉1割のそば、生パスタ、ソバの実を入れたリング揚げ、コロッケ、スペインの菓子を改良したポルボローネ。いずれもダッタンソバの特徴である苦味を生かした。そば粉の割合、甘みとの組み合わせ、加熱などを工夫し、食べたあとにほろ苦さが口の中に広がる。
信大4年生の一人は「にがみがいいアクセントになっている。体に良いなら食べてみたい」と話した。
業者も「栄養価が高く、商品化の可能性はある」と前向きだった。
ダッタンソバは3品種で、タカノ(本社・宮田村)の保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発。ルチンなどの栄養素を豊富に含み、健康増進のための機能性食材として注目される。本年は長谷の農家が面積1ヘクタールで栽培し、3品種の収量などを調査。7月に種をまき、10月中旬に収穫する。収量は普通ソバの2倍確保できるという。
タカノとの契約栽培で、生産から流通までのルートを確立。地域振興や遊休農地の活用に結びつける。 -
仲良し8人組、サイクリングで・ス冒険気分・ス
保育園の時から友情を深めている宮田村宮田小学校3年2組を中心にした8人が21日、学校の休日にあわせて村総合公園ふれあい広場までサイクリングを楽しんだ。保護者が引率し、ちょっとした・ス冒険気分・スを満喫。思い出をつくりさらに絆を育んだ。
大半が東保育園の出身で大原区、つつじが丘区、駒ケ原在住の仲良し8人組。保護者の木下良広さん=大原区=が引率し、村民会館を発着点にした。
緩い登り坂が続いたが、互いに励まし合いながら新田区のふれあい広場に到着。
キックベースやジャンケン、鬼ごっこなどで思いっきり遊び、帰路についた。
「坂は大変だったけど、本当に楽しかった」と小林航大君。
夏には駒ケ根市のプールにもみんなで出かけたいと夢はふくらんでいる。 -
宮田中で防犯訓練
宮田村宮田中学校は23日、不審者侵入を想定して防犯訓練を行った。過去2年間行っている訓練の教訓を活かして、教職員が冷静に対応。実際さながらの緊張感で、最優先する生徒の安全確保を徹底した。
不審者役の駒ケ根署員が学校に侵入。察知した教職員が情報を伝達し、生徒たちに危険が及ばないよう対応した。
大声で暴れ叫ぶ不審者役に対して、サスマタと呼ばれる防犯グッズや机を活用してバリケードに。
生徒がいる各教室も不審者が入り込めないように閉鎖した。
数分間の・ス立ち回り・スが続いたが、教職員は距離感を保ちながら警察が到着するまで時間を引き延ばした。
同様の訓練は今年で3年目。不審者役と相対した教職員のひとりは「過去2年は犯人と格闘する形になってしまったが、反省も踏まえて距離を取りながら対応できた。大きな声で情報を伝達、共有することにも気を配れた」と話した。
この日は、生徒たちの安全教室もあり、署員が携帯電話犯罪の現状などを解説。身の回りに及ぶ危険を自覚し、身を守る術を学んだ。 -
宮田村で不審者
22日午後4時10分ころ、宮田村駒ケ原の駒ケ原霊園駐車場付近で、車から降りてきた男性が下校途中の女子児童3人の前で下半身を露出する不審事案があった。子どもたちはその場から逃げ出して無事だった。学校や村教育委員会などは注意を促し、住民有志による「子どもの安全見守り隊」にパトロール強化など呼びかけている。
男性は35歳くらいで短髪、身長は170センチほど。上下の作業服を着ており、上着は紫色だったという。車は茶色がかったシルバー。
当時、男性と子どもたちの距離は10メートルくらいあったといい、3人はすぐに逃げた。
帰宅した女子児童の保護者から学校に通報があり、同校では23日に全校児童に注意喚起した。 -
第14回美鈴工房パッチワークキルト展
南箕輪村の磯千恵子さんが主宰する美鈴工房キルト教室の「第14回美鈴工房パッチワークキルト展」が23日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。思いを込め縫い上げたベッドカバーやこたつ掛けなどの大作を中心に約100点を展示している。
1年半おきに開く展覧会で、上伊那の10教室から52人が出品。磯さんのタペストリー「薔薇(そうび)」をはじめ、高遠町在住の人が高遠の桜をテーマにするなど絵画的なデザインから伝統的なパターンの作品までさまざま。こたつ掛けなどの大作は、家事や仕事の合間に一針ずつ縫い、1年がかりで仕上げた。クッションやバッグなど小物もある。
作品の多くは着物や洋服などの古布を利用。「古いものでも新しく生まれ変わる。再生することで思い出にもつながる」と磯さん。「作品は自己表現。自分の世界に没頭して作った作品をぜひ見ていただきたい」という。
25日まで。ふれあい広場でバザー(午前11時縲恁゚後2時)もある。展示は午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。 -
“萌の会”作品展示即売会
上伊那の女性アーティストによる初企画“萌の会”作品展示即売会が23日、伊那市城南町のおはぎ茶房モモで始まった。「手作りの衣食住」をテーマに4人によるニットウェアー、エコクラフト、陶器、おはぎで、女性客らでにぎわっている。
駒ヶ根市の御子柴直美さん(ニットソーイングクラブ)はニット生地を縫製した洋服約100点を出品。「初めての方でも簡単に作れるのでぜひ見てほしい」という。駒ヶ根市の菊池志津代さんによるエコクラフトの荷造り用再生紙で作ったかごは60点。「手作りで丈夫。手で触って確かめてほしい」という。
箕輪町の花岡はま子さんは、かれんな草花を描いた陶器50点を出品。「使って楽しい器を作っている。手にとって見てほしい」と話している。おはぎ茶房モモの百瀬江子さんのおはぎは10種類以上ある。
25日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後3時)。 -
【記者室】イチゴ交流の将来は
いちごジャム作りを学びたいと、伊那市のみはらしいちご園に韓国のイチゴ輸出営農法人が交流・視察に訪れた。交流は営農法人の昨年7月の来伊に始まり3回目。昨年11月には、みはらしいちご園の関係者が韓国を訪問している。
営農法人は東南アジアへの輸出用イチゴを栽培する。みはらしいちご園と市場競合がないためか、双方とも技術交流に前向きで、来日した関係者は「もっと縁を結んで交流したい」とし、将来的に農家での民間交流にも期待している。
イチゴが結んだ今回の交流。パスポートが必要なだけに行き来はそう簡単ではないが、「同じイチゴを作る仲間」として、交流により互いに得るものはあるはず。さらなる交流は赤く実るだろうか。(村上裕子) -
地球温暖化対策実行計画を策定
飯島町は町の事務事業に関し温室効果ガスの排出量を5カ年で5%削減する目標や、具体的取り組み内容を盛り込んだ飯島町温暖化対策実行計画を策定、町議会6月定例会で報告する。22日、役場で住民福祉課、総務課、教育委員会など関係課係でつくる地球温暖化対策実行計画策定プロジェクトチーム会議を開き、住民環境係がまとめた原案をもとに協議し、計画を策定した。
同計画は町の事務事業に関し、温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化対策の推進を図ることが目的。計画期間は08年度縲・2年度まで5カ年とし、算定基準年は06年度とした。事務事業の範囲は庁舎のみでなく、廃棄物処理、下水道、公立学校も含む。
06年度の町の施設からの二酸化炭素の総排出量は1470トン389キログラム、主な内訳は電力約1128トン、灯油267トン、ガソリン52トン-など。
計画の目標は5カ年で温室効果ガスの総排出量を5%削減する。所管課別削減目標値は総務課14トン869キロ、住民福祉課39トン649キロ、産業振興課1トン224キロ、建設水道課19・439キロ、教育委員会36トン71キロ。
具体的な取り組みには▽用紙類の使用量の削減(両面コピーの励行、使用済み用紙の裏面利用)▽古紙割合の高い再生紙の使用▽消灯など節電▽冷暖房温度の適正管理▽クリーンエネルギー自動車導入の検討▽公用車の燃料使用量の削減(相乗り励行、アイドリングストップ励行)▽環境配慮製品の使用▽節水の励行▽太陽光利用施設導入の検討▽廃棄物の減量化-など。 -
朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」
飯島町のいいじま文化サロンが制作主催する手作り朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」の参加者顔合わせが18日、飯島文化館であった。小学生から高齢者まで40人余が出席し、自己紹介に続き、8月3日の公演に向け、早速、本読みのけい古をし、文化サロン会長の後藤監督や脚本の根本銀二さんから指導を受けた。
「青い目の人形」は昨年、文化サロンと「この子たちの夏を読む会」の共催で「青い目の人形、学校日誌」として上演され、脚本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市福岡)が書下ろした。今年度は文化サロンの主催事業として取り組み、滝沢さんの脚本に根本さんが手を加えた。
ストーリーは80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに、同校に現存する「昭和2年学校日誌」、関係者の手記などを参考にした。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女先生の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴える。
今回は人形を守った女先生の1人、米山操さんもスクリーンに登場するほか、平和を願う詩の群読、平和憲法にも触れる。
現在、公演への参加者を募集している。
募集は出演者、照明、音響効果、衣装などのスタッフ。戦争当時の服や道具を貸してくれる人など。
公演は8月8日午後7時から、文化館で。
詳細は文化館(TEL86・5877) -
沢国道バイパス花の会が信州ふるさとの道ふれあい事業協定締結
箕輪町の沢国道バイパス花の会(浦野金治代表)はこのほど箕輪町、伊那建設事務所と「信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)」協定を締結した。
アダプトシステムは道路環境の向上や住民同士の交流促進を目的とする制度。美化活動などにボランティアで取り組む団体に対して県が清掃用具や材料などを支給し、市町村が清掃活動などで生じたごみを処分することで団体の活動を支援する。
沢国道バイパス花の会は、国道153号箕輪バイパスの沢上交差点から南へ約1100メートルの区間で、地下歩道の清掃や路側帯の草刈りおよびごみ拾い、中央分離帯の花の植栽、熊野のソバの植栽などの活動を予定。
現在、伊那建設事務所管内では北は箕輪町の北小河内の「ふれあいの路」から、南は中川村「花花クラブ」まで18団体が同協定を結んでいる。 -
伊那西高校生が街頭啓発と合同で犯罪抑止の街頭啓発
伊那西高校生と伊那警察署員らは22日朝、伊那市のJR沢渡駅前で自転車の盗難防止などを呼びかける街頭啓発活動をした。
伊那警察署は毎年5月に街頭犯罪抑止総合対策の一環として、高校生との協働による街頭啓発活動を実施しており、今年は伊那西高校生徒会役員が沢渡駅を利用し登校してくる同校生徒を中心に、「お願いします」と防犯を呼びかけるチラシやばんそうこうを配った。
生徒会長の北原奈苗さんは「自転車の盗難に遭わないように気をつけているが、カギをかけ忘れることもあるので、みなさんにも気をつけて欲しい」と話していた。
伊那警察署によると管内の自転車の盗難は4月末までに30件起きていとのこと。 -
死亡事故発生に伴う現地診断と再発防止検討会
12日に伊那市西箕輪伊那インター工業団地内の交差点で起こった死亡事故を受け、22日、市職員や伊那警察署員、伊那市、南箕輪、箕輪の各交通安全協会員ら約20人による現地診断と再発防止検討委員会があった。出席者は事故現場で状況を確認した後、伊那市の西箕輪公民館に場所を移し、事故の再発を防ぐために意見交換をした。
事故は、午後9時45分ころに、同交差点で東側から西側へ坂道を登ってきた2人乗りのバイクと、北側から南側に進む普通自動車とが出合い頭に衝突し、バイクに乗車していた男性のうち1人が死亡、もう1人も意識不明の重体となった。
事故現場で伊那署員から事故の説明を受けた出席者たちは、交差点の見通しの良し悪し、街灯の場所など一つつひとつ状況を確認。
出席者からは「街灯もひとつだし、夜間は暗くなる。交差点だと分からなかったのではないか」「ここは危ないな。絶対信号機をつけなくては」などの声が聞かれた。
西箕輪公民館での再発防止検討委員会では、同交差点への信号機や街灯の設置などを要請する声が多く上がった。伊那署員によると、同交差点の信号機の設置についてはすでに本部に上がっており、優先順位に従い設置を検討していくとのこと。また街灯については、市職員が「信号機の設置場所が決まらなくては、邪魔や無駄になることもある」と説明。
出席者からは「信号機がいつつくかわからない、照明もいつつくかわからないでは、会の意味がないのではないか」「運転手の啓発に力を入れていくことが事故防止につながる」「ぜひ、安協にも交通事故の事例を情報として教えていただきたい」などさまざまな意見がでていた。