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市立図書館が読み聞かせ研修会を開催
子どもたちに絵本を読む時、心がけることなどを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市立図書館で31日、読み聞かせ研修会があった。子育て中の母親や読み聞かせボランティアなどに取り組んでいる人など約60人が参加。NPO法人「絵本で子育てセンター」の絵本講師、「ちくまおはなしネットワーク」の代表などを務める小林いせ子さんを迎え、絵本を通じた子どもとのコミュニケーションの大切さ、絵本に込められた思いをどう伝えるかなどを学んだ=写真。
出版者に勤める傍ら、自身の子育ての中で読み聞かせをしてきた小林さん。その後、さまざまな活動の中で30年近く読み聞かせに携わってきた。
小林さんは、子どもたちは周囲の大人から言葉を学び、4歳くらいまでの間に会話をするために必要な基礎が完成することを説明。一方、現在の小学生にはボキャブラリーが少なく、出題された問題を読解できない児童が増えていることを示し「今の子どもたちが見ているテレビは、考える力を養っていない。文章を読んで自分の頭の中で消化させることが非常に大切」と語った。
また、読み聞かせの最も大切な要素は「子どもと読み手」とのコミュニケーションであることを示し、「物語を通して同じ喜びや驚きなどといった感情を共有する中で、人と人との温かい関係が生まれる」と語った。
そのほかにも、読み聞かせの時にリズムをつけてあげることで子どもが話から想像する時間ができることや、幼いうちは、子どもたちが理解できるよう、因果関係の少ない絵本を選ぶことが大切であることなどを示した。 -
伊那市自主防災会役員防災研修会
梅雨や台風のシーズン入りを前に災害や防災についての理解を深めてもらおうと伊那市は31日、市内の自主防災会174団体の役員など約200人を対象にした研修会を市役所で開いた。県危機管理部危機管理防災課上伊那駐在の伊藤秀雄防災対策推進員が「地域防災力アップ講座」と題して講義したほか、市総務課は「地域防災計画と避難所マニュアルについて」、民生児童委員協議会は「災害時要援護者避難支援マップについて」それぞれ話した。
伊藤さんは東海地震が起きる可能性について「過去の大地震発生の周期からみて、いつ起きてもおかしくない」とデータを示しながら説明。その上で「地震は必ず起こるという前提に立って、防災マップを作成したり、地震が起きた時の対応について考えておいたりするなどの事前の備えが何よりも大切」と呼び掛けた=写真。
参加者は真剣な表情で講義に耳を傾けていた。 -
小梅の出荷最盛期
中川村田島のJA上伊那中川梅選果場で小梅の選果、出荷作業が最盛期を迎えている。
梅は小梅の代表品種「竜峡小梅」と赤い実の「吉村」。選別機でLから6Lに分け、10キロずつ箱詰めされ、名古屋市などに向けて出荷される。
小梅の出荷ピークは9日ころまで。26日までに伊南地区の農家が123トン(うち加工用93トン)を出荷する。L縲・L級は漬物用として加工工場に、3L以上が青果として、店頭に並ぶ。
隣接のたじまファームでも取れ立てを販売している。
また、今年初めて、選果作業の省力化を図るため、加工用の一部は選果せず、集果ネット(20キロ入り)のまま販売する。
JA上伊那果実課の井上博志課長は「今年は加工用が1キロ215円で、昨年に比べて30円上がり、農家の手取りが増える。収穫量も品質もいい」と話している。 -
第30回プロドライバー事故防止コンクールで、丸八タクシーが最優秀事業所に
県交通安全協会連合会などが主催する「第30回プロドライバー事故防止コンクール」の賞状伝達式が29日、駒ケ根警察署であり、同署管内で最優秀賞受賞事業所の一つに選ばれた伊南乗用自動車(本社・駒ケ根市中央、通称丸八タクシー)ほか、優勝賞事業所3社に対し、渋谷明所長から表彰状を受け取った。丸八タクシーの久保田武彦社長は「最優秀賞がいただけたのはこれまでの成果があったということ。これからも安全運転の指示、徹底を図る中でお客さんに安心して利用していただけるようにしたい」と語った。
一般ドライバーの安全意識高揚となどを目的とした同コンクールは、県内のバス、タクシー、トラックの各事業所を対象に交通事故防止や交通安全への取り組みなどを総合的に評価し、最優秀賞、優秀賞、優良賞を選考する。昨年7月から6カ月間にわたって実施した今回は、県内の669事業所が参加。丸八タクシーは、5年連続での最優秀賞事業所に選ばれた。
駒ケ根署管内では、丸八タクシーのほか、丸正タクシー、赤穂タクシー、セブン自動車の3事業所が優良賞を受賞しており、この日はそのうち2社が同署を訪れ、表彰状を受け取った。 -
KOA清掃活動 ごみゼロ運動に合わせ
KOA(向山孝一社長、本社・箕輪町)伊那事業所は「ごみゼロ運動の日」の30日、伊那市荒井区の同事業所周辺からJR飯田線伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ=写真。
清掃活動は恒例となっており、環境保全への意識を高めるとともに地域への感謝の思いを込めて取り組んでいる。この日は、社員ら約50人が午前8時から約1時間、歩道などに落ちているペットボトルやたばこの吸い殻などを拾った。 -
青野恭典写真展「日本の自然」
東京都在住の写真家・青野恭典さん(70)の写真展「日本の自然」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホール、青野恭典フォトアートギャラリーで開かれている。伊那食品工業の創立50周年記念に合わせ、「水、山、渓谷、海」のテーマで最新作の中から心に強く焼きついたカラー作品50点を展示している。
北海道から沖縄まで日本各地で撮影した近作から選んだ思い入れある作品で、「芽吹きの森」(八甲田山)、「然別・東雲湖」(北海道)、「月下の山稜」(美ヶ原高原)、「ビーチを望む」(沖縄・ぬちまーす裏)など。ライフワークの一つになっている日本の海岸線を撮影した作品も並ぶ。
「自然の持っている力、自然の大切さを感じてもらい、そういうものに生かされていることを感じてほしい」と青野さん。「撮影を続ける中で自然環境の変化を感じる。写真展が自然の美しさを再認識すると同時に、環境を見直すきっかけになれば」と話している。
会期は8月26日まで。時間は午前9時縲恁゚後6時。 -
駒ケ根市補正予算 骨格予算に3億円の肉付け
6月の市議会定例会を控え駒ケ根市は30日、上程する議案30件の概要を示し、一般会計に補正予算として2億9460万円を計上する方針を示した。本年度の一般会計予算総額は140億1760万円で、当初予算の前年対比1・2%減。08年度当初予算は市長選があったため、骨格予算となっていたが、今補正で実質当初予算となった。内容としては、杉本幸治市長の公約など基づいた「生活重視型予算」。災害対策や耐震化、子育て、教育環境の整備など7項目を柱に、保育料の一部引き下げ、補助制度のない避難施設の耐震改修に対し、市独自で補助する制度の導入などを掲げている。また、市民参加と協働のまちづくり推進に向け「駒ケ根市協働のまちづくり条例」案を上程するほか、まちづくり市民会議を設置する。杉本市長は「今回の補正で1年目にやりたいと考えていたことは、大体盛り込めた」と語った。
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駒ケ根市、組織機構一部見直しへ
駒ケ根市は7月1日から、市民の視点に立った分かりやすい組織、簡素で効率的な組織の実現を目的として組織機構の一部見直しを行う。
民生部の市民生活課、廃棄物対策調整幹を一元化した「環境対策課」をまちづくり推進部内に新設し、これまでの生活環境係を同課へ移行。新たに環境保全係を設置する。
また、緊急課題である昭和伊南病院の経営再建に向け、これまで駒ケ根市役所内にあった伊南行政組合の事務局を昭和伊南病院内に設置。
建設課まちづくり係と区画整備課を都市整備課に改定。伊南行政組合の事務所があった場所で業務を遂行していく。 -
中沢小の児童が焼きあがった炭を窯だし
地域の伝統を引き継ごう竏窒ニ、全校児童で炭焼きを行っている駒ケ根市中沢小学校で30日、焼き上がった炭の窯だし作業があった。児童らはまだ煙の臭いが残っている窯の中を興味津々でのぞき込んだ後、協力し合いながら堅く焼き締められた炭を窯から運び出した=写真。
炭焼きは同校の伝統行事。同地区に住む宮下秀春さん(74)の協力で今年は12日に窯入れをしたが、途中、煙突が詰まるハプニングが発生。19日にまきを入れなおし、無事窯だしの日を迎えた。
同校で6年間炭焼きをしてきた矢沢真美さん(11)は、この日初めて炭出しをした1年生をフォローしながら、窯の中から炭を運び出し「1回失敗したけど、今度はちゃんとできた。1年生とも一緒に運べて良かった」と笑顔を見せた。
炭は児童たち自らが使用するほか、PTAや農協祭などで販売し、本を購入する費用に当てる。 -
駒ケ根市が「つれてってカード」と連携したエコポイント制度を導入へ
駒ケ根市は本年度、環境保全を目的とした「エコポイント制度」導入・実用化に向け、運用組織を発足する。エコポイントは環境保護活動への参加やレジ袋削減などに協力した個人に支給。そのポイントを、駒ケ根市から中川村までの小売店、飲食店など170カ所で使える「つれてってカード」のポイントとして加算していく。このポイントは加盟各店で1ポイント1円として利用できるため、エコ活動が金銭価値に換算される仕組み。これを通じて市は、環境保全活動を推進とともに、地元商工業の活性化、カードの普及を図る狙いだ。
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つれてってカード協同組合が発効する「つれてってカード」は、顧客離れが進む中心商店街の活性化などを目的として導入してきたもの。プリペイドカード機能とポイントカード機能を併せ持ち、加盟各店で買い物した場合、カードにポイントが加算され、そのポイントは1ポイント1円として加盟店で使用できる。
本年度はまず、同制度を運用する組織母体を発足し、組織、事業所などにこの取り組みへの協力を呼びかけていく。また、エコポイントに関して知識を深めてもらうためのパンフレットを作成する。 -
上伊那の公立3病院のあり方を検討
上伊那広域連合議会5月定例会が30日開かれ、上伊那の公立3病院のあり方について、連合長の小坂伊那市長は「上伊那は第2、3次医療を担うシェアが大きく、どう運営するか研究する必要がある。場合によっては経営統合も視野に入れ、事務段階で話をしてみる」と考えを述べた。
松田英俊議員の一般質問や関連質問で答えた。
上伊那の公立病院は、伊那中央病院(伊那市)、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)、辰野総合病院(辰野町)。
小坂市長は「自治体病院はほとんどが赤字経営で、公立病院を抱える市町村は苦労している。どう運営するのか、十分、論議しなければならない」とした。
医師不足に伴い、昨年8月に立ち上げた公立3病院事務長、8市町村担当課長らでつくる上伊那医療問題研究会で検討する。 -
西春近北保育園が給食参観で食育
伊那市の西春近北保育園(牧野美智子園長)は30日、保育・給食参観に合わせ「食育の話」の時間を設け、保育園と家庭が一緒に食育に取り組む大切さを話した。
食育は、市の保育園が力を入れる5つの取り組みの1つ。保育士と栄養士の研究会での話題を保護者にも伝えたいと、初めて食育を含む参観を計画した。
研究会に参加している保育士が、市内の中学校で保育園とほぼ同内容の食育をしている現状にも触れたうえで、「保育園で日本食の基本は知らせてあげたいが、家庭でも日本食を食べるときのマナーを教えてほしい」とし、はしの持ち方を教えるために適しているのは白いご飯で、混ぜご飯では子どもはうまくできないこと、食事時にふさわしい話題を出し気持ちよく食事する環境を作ることなどをアドバイスした。
牧野園長は、「食育は保育園だけでは成果が上がらない。最終的には家庭。保育園と家庭で気持ちを一緒に子どもに伝えていくことが大切」と話した。
初めて給食参観をした保護者の北沢恵美子さんは、「日本の文化を教えるには日本食なんだなと思い勉強になった」とし、年少児の栞那ちゃん(3つ)の様子を見て、「家では遊んで食べないこともあるが、別人みたいに座って食べているし、食べる量も多い。周りの友達を見て刺激になっているのかもしれない」と話していた。 -
フリーメタリコ・ビーズジュエリー&はなクラフト展
伊那市でアトリエROSEを主宰する飯田恵理さんによる初の作品展「フリーメタリコ・ビーズジュエリー&はなクラフト展」が30日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
フリーメタリコは、イタリア生まれの銅線をカラーコーティングして編んだ筒状のリボンで、ビーズなどと組み合わせてネックレスやコサージュなどを作る。飯田さんは、「リボンの広げ方で個性が出る。どうアレンジするかによってオリジナルの作品ができるのが魅力」という。
スワロフスキーやヴェネチアンビーズなどを使ったビーズジュエリー、パンの花、石けん粘土の花など全体で約200点を展示。作品展が6月にまたがるためジューンブライドで、はなクラフトなどのブーケやティアラなどブライダルのコーナーもある。
「フリーメタリコは日本での歴史が浅く、地元では知名度が低いので、皆さんに知っていただきたい」と話している。6月2日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。 -
08年度知事表彰
上伊那関係受賞者は5人長野県は30日、08年度知事表彰の受賞者を発表した。上伊那地域では5人が受賞。6月6日、県庁で表彰式がある。
表彰は19種別で、各分野で顕著な功績をあげた79個人、11団体を表彰する。
上伊那では地方自治功労者で県議会議員の小林伸陽氏=箕輪町、前高遠町長の伊東義人氏=伊那市、前長谷村長の宮下市蔵氏=伊那市。体育功労者で長野県弓道連盟会長の山川茂樹氏=伊那市、山岳遭難救助功労者で南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会救助隊長の西村和美氏=伊那市。 -
たばこ自販機カード1日から
未成年者の喫煙防止対策の一環として、1日から県内の自動販売機でのたばこの購入は成人識別のための専用カード「taspo(タスポ)」がないとできなくなる。導入目前となっても消費者、販売店ともに混乱はみられないが、1日以降戸惑いが広がる可能性もある。
自販機を利用したい消費者は、日本たばこ協会などが発行する顔写真入りのカードをあらかじめ入手しておき、購入の際、自販機の読み取り部分にカードを触れさせなければならない。販売店での購入は従来通りカードなしでできる。
愛煙家は「対面販売で10箱入りカートンを買っているのでカードは必要ない。自販機でたばこを買うのも年間1箱程度。周囲で困っている人は見かけないし、話題に上がらない」(南箕輪村・50代男性)、「自販機で買っていたが、コンビニエンスストアで普通に買える限り不便はない。これを機会にたばこを止めたいとも思っている。今のところカードを作るつもりはない」(伊那市・20代男性)と話すなど、カードを準備していない人が目立つ。申し込み受け付けは2月に始まっていたのだが、関心はいまひとつのようだ。
伊那市荒井の高木たばこ店は「しばらくは自販機の売り上げが減るのではないか。その分、店内で買うお客さんが増えるだろうから、営業的には変わらないと考えている。未成年者の喫煙防止には有効だと思う」と話している。
タスポは今年3月に鹿児島・宮崎県で初めて導入され、次いで5月に北海道、東北、中国、四国、九州地方で導入された。6月の中部、近畿地方を経て7月の関東地方を最後に全国での導入が完了する。
カードはたばこ販売店の店頭やインターネットから入手した申込書に必要事項を記入し、顔写真を貼付して専用封筒で郵送すると2週間で手元に届く。発行手数料や年会費は無料。日本たばこ産業は早めのカード申し込みを呼び掛けている。 -
猿のコレクション寄贈
飯田市の職業訓練指導員勝野平八さん(75)は30日、旅先で買い求めた置物やお面などの民芸品やおもちゃなど、猿に関係するコレクション約350点を伊那市に寄贈した。伊那市長谷の「孝行猿の家資料館」が昨年12月に閉鎖したことを新聞で知り「何かの役に立ててもらいたい」と寄贈を決めた。
コレクションは旅好きの勝野さんが約40年間にわたって集めたもの。「自分も父も申(さる)年ということもあって旅行の土産に買っていたら、いつの間にかこんなに増えてしまった。それぞれに思い出があり、何だか娘を嫁に出すような気持ちだ」と話した。
市は寄贈品を何らかの形で活用していきたいとしている。
孝行猿の話は、猟師に撃たれて死んだ親猿を生き返らせようと3匹の子猿が猟師の家に来て手で傷口を温める竏窒ニいうもの。戦前の修身の教科書に掲載され、親孝行や命の大切さを教えていた。 -
ドリームクラブ 花クラフト展
伊那市の愛好者らでつくる「ドリームクラブ」(有賀喜志子代表、10人)は5日まで「花クラフト展」を伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で開いている。パンジー、クリスマス・ローズ、バラなどの花を使い、立体のまま乾燥させて作ったレカン・フラワー作品33点と、ネイチャープリント作品2点が展示されている。昨年に続いて2回目の開催。
有賀代表は「レカン・フラワーは押し花と違って立体なのが楽しい。乾燥の加減でせっかく作った花がバラバラと崩れてしまうこともあるが、きれいにできた時はとてもうれしい」と話している。講師の野沢伊代子さんは「レカンはフランス語で宝石箱。色あせが少ないので長く楽しめるのも魅力」という。
同クラブは04年4月に発足。野沢さんの指導で、月2回の例会で作品制作を楽しんでいる。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館「太鼓教室」は29日、村民会館で開講した。子どもたち7人と母親3人が参加。7月19日の祇園祭出演を目標に、伝統音楽の素晴らしさにふれる。
教室は初心者を対象に15年ほど続いており、宮田太鼓の北原健一さんらが指導。
さっそくバチを手に持ち「ドン、ドン、ドン」と力強く。
心にも響く音色は、初めて取り組む子どもたちの表情をどんどん真剣にさせ、練習にも熱が入った。
宮田小学校2年の植木貴大君は「学校でも打楽器をやっているので、挑戦してみようと思って」参加した。
一緒に見学に来ていた姉で同小4年の千尋さん、母親の文代さんも「せっかくの機会だから」と急きょ加わることに。
祇園祭まで全9回。本番までに2つの曲を習得する予定だ。 -
村歌碑の除幕
中川村片桐の村文化センター前庭に建立された村歌碑の披露が30日あった。寄贈者の座光寺喜久司さん(82)=小和田=、曽我村長ら村理事者が除幕、教育委員会関係者ら約10人が見守った。
碑は横1メートル、高さ90センチ、黒御影石製。庭にあった自然石(村産の花崗岩)の上に設置された。
曽我村長は「村発足50周年という記念の年に、1行1行に先人の思いが詰った村歌の歌碑をいただいた」と感謝し、寄贈者の座光寺さんは「大きな行事ごとに村歌が歌われることは良いこと。50周年の節目を記念し、建立させていただいた。村歌を歌って、協働、融和、思いやりの心が育まれれば」と期待した。 -
まちづくり懇談会飯島地区
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飯島町は協働のまちづくりに向け、町民と町が相互理解を深めるまちづくり懇談会が29日夜から2日まで4地区で開催する。初日は飯島地区を対象に、飯島町成人大学センターで行なわれ、20人余が出席。役場からは高坂町長をはじめ、理事者、各課長など町幹部が出向き、08年度予算概要を説明し、住民の意見を聞いた。上下水道や未加入世帯問題など幅広い意見、要望が出された。
会の冒頭で、高坂町長は昭和伊南総合病院の医師不足問題に触れ「全力を挙げて、医師確保を目指しているが、思うような成果が得られていない」とし、「1次医療は開業医で受診していただき、病院勤務医の負担軽減を」と呼び掛け、利用者の少ない循環バスについては「9月までの結果で判断したい」とした。
この後、キャッチフレーズを「協働と子育てで未来をはぐくむ健やか予算」とした08年度予算について、新規事業、重点事業を中心に説明した。
意見交換会では住民からは「水道管の硬質ポリエチレン管への布設替えの進ちょく状況は」「自治組織への未加入世帯の対応についての考えは」「新たに住宅を建設し、上下水道の本管から遠い場合は自己負担は大きいが、軽減策は」などの質問が出された。
今後は31日本郷地区、6月2日七久保地区を予定する。 -
中川西小学校2年生(征矢浩平教諭、25人
)
「クックは角がある方で、ハッチは角がないよ。2匹ともとても元気だよ」。
中川村の中川西小学校2年生は昨年の10月から手作りの小屋でヤギを飼育し、今年3月27日に出産、雄2匹が生れた。子どもたちはヤギの飼育、感動的な出産シーンに立ち会い、命の尊さを学んでいる。
昨年、大鹿村の農家民宿、塩嶺荘でヤギを観察、ヤギの絵を描かせてもらった子どもたち。すっかり、ヤギが好きになり「ヤギを飼いたい。ヤギを中心にした活動をしよう」と、塩嶺荘から2歳の雌ヤギを借り受けた。
早速、子どもたちは小屋作り。最初は使わなくなったハト小屋を利用していたが、狭いため、運動場付の新居を古材を集めて建設に取りかかった。運動場の柵は子どもたちが作り、砂も運んで敷いた。
大鹿からヤギが到着、子どもたちは「ナナちゃん」と名付け、可愛がった。
小屋の掃除などヤギの世話は当番を決めて、みんなで頑張っている。ヤギは干草やキャベツ、菜の花が好物、子どもたちが家から持ち寄ったり、給食センターからもらってきている。
10月末に種付けをし、ナナちゃんのお腹がどんどん大きくなるのを見て、子どもたちは「いつ、生れるのかな」とワクワク。春休み中の3月27日、お産が始まり、子どもたちは急ぎ登校し、ヤギ小屋に集まった。
「おかあさんヤギは苦しそうだった」「1匹は死んじゃうかと思った」と子どもたちは心配したが、2匹とも無事生まれた。
「生れてすぐに、赤ちゃんヤギはふらふらと立ち上がった」「半日位で歩き始めた」「すぐに母さんヤギのおっぱいを飲み始めた」と驚きの目を向ける。
小ヤギも1週間もすると、草を食べ始め、子どもたちは「草をむしゃむしゃ食べた」「コリ、コリ、パリ、パリ食べた」「でも、母さんヤギのおっぱいも飲んでいる」と、細かく観察する。
小ヤギはまもなく、乳離れになり、子どもたちは乳しぼりができるようになる。今から、ヤギの乳でチーズを作ったり、ホットケーキを焼こうかなどと楽しみにしている。
征矢教諭は「ヤギを飼うようになってから、優しくなった。力を合わせて、頑張ることができるようになった」と育ちを。(大口国江) -
昭和伊南病院の小児科外来が助産師・看護師による「赤ちゃん相談」を6月から実施
常勤産科医師の不在で出産の取り扱いができない状態が続いている昭和伊南病院は6月から、小児科外来の助産師・看護師による「赤ちゃん相談」を開始する。他院で出産し、その後、地元に戻ってきた母子が、ちょっとした心配事で再び遠方の病院まで足を運ばなければならないのは負担が大きいため、地元で気軽に相談できる場を提供しようと考えた。担当者は「生後3カ月からは市の検診も始まるが、それまでの間は何かと心配なこともあると思う。遠くで出産して戻ってきた時に気軽に利用していただければ」と語る。
分娩を扱っていない現在、同院では基本的に新生児や乳幼児の検診は行っていないが、遠方で出産し、地元に帰ってきた母子からの希望があった場合は、小児科の医師が受診する形をとっている。
しかし、新生児、乳幼児を抱える母親にとっては病気でなくても、ちょっとした変化や些細な症状に心配を感じることも多く「何でも気軽に相談できる場をつくろう」と、今回助産師や看護師が相談に応じる場を設けることになった。
相談会の開催は毎週木曜の午後2時縲恁゚後3時。料金は1回525円だが、相談の後、医師の診断が必要だと判断し、受診に切り替えた場合は料金の徴収はない。相談に参加する時は母子手帳、保険証、受診カードを持参すること。
問い合わせ・予約は昭和伊南病院(TEL82・2121)へ。 -
駒ケ根市文化財団理事長に就任
駒ケ根市赤穂町四区
小原恒敏さん(66)駒ケ根市にはいろいろな土壌があり、各地区の文化もさまざま。建物(文化センター)に関わる文化だけに限らず、市民のみなさんがそれぞれに関わっている郷土文化の振興も考えていきたい竏秩B
この4月、駒ケ根市の文化の拠点である市総合文化センターと「おもしろかっぱ館」などの管理・運営を担う文化財団の理事長に就任した。
「突然の話だったから正直戸惑った」と語るが、駒ケ根市の郷土芸能「駒ケ根太鼓」に30年以上携わってきたほか、郷土芸能の振興や保存を目的として始まった「駒ケ根郷土芸能まつり」の発足当時から関わるなど、地元文化への思い入れは強い。
「以前は良い家に住み、生活水準の高い生活をすることが『文化的な生活』と言われていた。しかし、毎日の生活の中で花を見たり、鳥の声を聞いたりする中で『美しいな』と感じる心を育んできたのが日本の文化。金銭的な価値を追い求める文化ではなく、日本に合った文化を大切にしていきたい」 -
芋焼酎南箕輪会 期待を込めて苗植え
南箕輪村の有志で集まり、地元ブランドのいも焼酎造りを目指す「芋焼酎南箕輪会」(藤沢久人会長)は27日、2年目となるサツマイモづくりを始めた。会員12人が集まり、焼酎に使うサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗植えに汗を流した。
活動は、上伊那各市町村で栽培した原料を喜久水酒造(飯田市)が醸造する「伊那八峰シリーズ」の同村産のサツマイモ作りを担う。発足2年目の同会は前年度、見込みを大きく越える3千本の苗から約5千キロのサツマイモを収穫し、「大芝の華」の名称で焼酎を販売した。
本年度は昨年より作付け面積約1・5倍の約30アールの畑に、5千本の苗を植え付ける。この日は、10月中旬の収穫を心待ちに、会員がまずは2200本を定植。藤沢会長は「昨年以上の収穫を期待したい。飲みやすくて、おいしい焼酎を造ってもらうため製造会社にもお願いし、ブランド化を進めたい」と話している。
6月12日午後3時から、一般から募った参加者とともに残りの苗を植え付ける予定。参加者には本年も「大芝の華」の新酒をプレゼントする。問い合わせは、事務局の大芝荘(TEL76・0048)へ。
秋の収穫を期待しながら苗を植え付ける会員ら -
第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会
第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会が28日、同村の大芝高原屋内運動場であり、神子柴チームが優勝した。村主催、村ゲートボール連盟(伊藤聖人会長)主管。
大会は地区対抗戦で、1チーム5人ずつの計8チーム、40人が出場。2つのコートに4チームずつ分かれ、それぞれで1チーム2試合を戦い、勝ち数と得失点差で総合順位を決めた。
大会は屋内運動場が完成して1年後の1988年から続いている
結果は次の通り。
(1)神子柴(2)田畑(3)南殿
地区ごと団結し優勝を目指す会員ら -
和太鼓グループ「鼓龍」 高校生と吹奏楽コラボ
南箕輪村の和太鼓グループ「鼓龍」(井原夏二会長、13人)は6月1日、県松本文化会館(松本市)大ホールで行う、松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブの定期演奏会にゲスト出演する。演奏会で吹奏楽との共演に初挑戦するため、本番に向けて練習を重ねている。
メンバーの一人の姪が同吹奏楽クラブに所属していたのをきっかけに、「和太鼓とコラボレーションしたい」との高校生たちの思いにこたえるため、出演を決めた。演奏会では、グループオリジナル曲の「大地」など3曲を演奏する。
地元を中心とする高校生から60代までのメンバーは、本番に向けて4月から週1回の夜練習に取り組んできた。「声を掛けてくれた気持ちがうれしい」と井原会長。吹奏楽クラブに姪がいる中島園子さん(47)=北殿=は「高校生に少しでも和太鼓の魅力を知ってもらえれば」と話している。
入場料300円(小学生以下無料)。午後1時開場、1時30分開演。問い合わせは、松本蟻ケ崎高校(TEL0263・32・0005)へ。
松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブと共演する「鼓龍」。当日に向けて練習するメンバーたち -
助産所整備支援金制度創設へ
産科医師の不足で増すばかりの病院の負担を少しでも軽減しようと、伊那市は本年度、市内の助産所に資金を補助する制度を創設する。県内では初の取り組み。6月定例市議会に補正予算案を提案する。
補助金額は1助産所につき250万円まで。胎児の状態を診断するために必要な超音波診断装置などの高額な設備の購入費や、助産所の建築・改修費などに活用できる。補助率は経費の2分の1。事業は08年度からの5年間で、この間、数回に分けて申請することもできる。
補助対象は実際に分べんを扱っている市内の助産師。現在市内で開業している助産所は2カ所で、さらに1カ所開業する見込みであることから、補正予算額は3カ所分の750万円としたい考え。
信州大学医師の引き揚げによる昭和伊南総合病院(駒ヶ根市)の産科休止に伴い、伊那中央病院の出産数は増加している。1カ月当たりの平均出産数は昨年度まで85件だったのに対し、今年4月は97件、5月は92件(見込み)で、以降の予約件数もすでに6月86件、7月113件。産科外来診療棟の増築や里帰り出産の制限だけでは対応が難しい状況となりつつある。
小坂樫男市長は「医師の確保ができれば一番だが、すぐにはできそうにない。補助制度で助産所の整備が進み、利用が増えれば医師の負担軽減の助けになるのではないか」と話している。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、候補地7カ所の絞り込みはせず、記名投票で最終候補地を決定
上伊那広域連合の新ごみ中間施設の建設場所を検討する伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が29日、伊那市であった。委員会は当初、これまでに絞り込んだ候補地7カ所から更に数カ所まで絞り込みを行った後、委員による投票で最終候補地を決定する予定だったが、「投票には最大限、選択肢の幅を持たせたい」とする委員の声を尊重し、最終投票は7カ所すべてを対象とすることになった。最終投票の対象となる候補地は、田原(東春近)、野底、青島、表木(西春近)、八ツ手(手良)、上山田・下山田(高遠町)、桜井(富県)の7カ所。投票日は6月12日。同委員会の全委員(23人)による記名投票とする。投開票は公開するが、投票者の名前は公開しない。獲得票数が最も多かった地区が最終候補地となる。
委員会はこの日、7カ所の候補地を更に絞り込む方法を議論。大方の委員が「総合点が高い上位何カ所にすべき」と発言したが、最終的に絞り込みは行わなかった。しかし、この日の議論の流れから見て、参加委員の多くが建設関連項目と環境保全項目の点数を合計した総合点を重視しており、最終投票にはその意向が大きく反映されると見られる。
総合点が最も高いのは168点の桜井。以降、上山田・下山田(140点)、表木(135点)と続く。
市の認識ミスで、今年4月になってから候補地であることが分かった下山田区からは候補地となることを受け入れない趣旨の意見書が出されたが、ほかの候補地との公平性を考え、意見は尊重するものの、下山田を含むこれまで上山田としてきた場所を候補地の一つとして残すことにした。 -
ごんべえ号ダイヤ改正へ
4月1日の運行開始以来、利用の低迷が続いていることから、権兵衛トンネル経由で伊那市と木曽町を結ぶ連絡バス「ごんべえ号」は早くもダイヤ改正に踏み切る。市は乗降客へのアンケート結果や利用状況などを考慮した改正案を29日の市地域交通協議会(会長・小坂樫男市長)に提示し、了承された。北陸信越運輸局の認可を待って7月1日から新ダイヤで運行する。一日8往復の便数は変更しない一方、新たな停留所として「JR伊那北駅」の追加を検討する。
改正は、早朝と夕方の便の利用者が少ないことから、早朝の便を約1時間半縲・時間遅らせ、午後遅くの便を約1縲・時間早める。JR中央線の特急しなのやJR飯田線の列車との乗り継ぎの利便性も図った。市担当者は「今のダイヤは欲張りすぎ。ターゲットを絞って利用増につなげたい」としている。
市がまとめた4月1日縲・月15日の集計によると、利用者総数は835人で、平均利用者数は一日当たり18・5人、一便当たり2・3人だった。 -
村社協が寄付者や功労者を表彰
宮田村社会福祉協議会表彰式は28日、役場で開いた。10万円以上寄付した9個人、5団体に感謝状、村民生児童委員を6年以上務めた8人に表彰状を贈り、地域福祉への貢献に感謝した。
式には社協理事、評議員らが出席。山浦正弘会長は「民生員の献身的な活動は村の福祉の中核。また、個人団体の皆さんの多額な善意は有効に活用し、村の福祉推進に努める」とあいさつした。
受賞者を代表して前民生児童委員会長の浦野勝人さんは「村の福祉を進めるうえで、社協の皆さんの力は不可欠。我々としても側面から支援していきたい」と謝辞した。
受賞者は次ぎの皆さん。
【表彰状】浦野勝人、宮澤徹、小田切廣子、長矢文江、野々村利治、山本達男、赤羽房子、小松恵子【感謝状】細田博人、小田切隆幸、小池一巧、北澤政人、保科武夫、小松三七子、小田切元治、桐山悟、小田切多聞、日本禁煙友愛会宮田支部、村商工会青年部、村マレットゴルフ同好会、駒ケ根ライオンズクラブ、かかし会