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中小企業の取り組みを広域的に支援
伊那商工会議所に2日、中小企業の前向きな取り組みを支援する経済産業省の「地域力連携拠点」を開設した。経営相談や専門家派遣などに当たる応援コーディネーター1人を配置し、情報提供や中小企業の課題解決を図る。
この事業は中小企業の経営力の向上や直面する課題に対し、関係機関と連携してきめ細かな支援をするもので、県内8グループが採択された。
伊那商議所は、信州大学繊維学部内の産学官連携支援施設(AREC)を運営する上田繊維科学振興会、上田商工会議所と共同で取り組む。支援課題の重点に▽経営革新▽地域資源の活用▽農商工の連携▽人材確保・人材育成▽創業支援竏窒フ5点を置き、企業の魅力づくり、新製品開発などを進める。「産学官の連携」は他地域にない特徴で、地域の枠を超えて広域的に展開する。
事業では、支援機関として信州大学や金融機関、職業安定所、テクノ財団、税理士会など約30機関と連携。課題に応じて専門家に相談に乗ってもらい、課題解決につなげる。
向山公人会頭は「厳しい経済情勢の中、日本経済を下支えしている中小企業の経営の向上や、ものづくりの担い手を生み出せるように展開したい」と述べた。
この事業は3年計画だが、1年ごとに事業を見直す。
相談(平日午前8時半縲恁゚後5時)は、伊那商議所内AREC伊那分室(TEL72・7000)へ。 -
麦秋、大麦の刈り取り
中川村片桐田島の天竜川右岸に広がる転作田で2日、大麦の収穫作業が始まった。黄金色に実った麦畑で、コンバインが軽快なエンジン音を立て、刈り取っていく=写真。
大麦は六条大麦系の「ファイバースノー」が主体。コンバインで収穫した麦は、宮田村のカントリエレベーターで乾燥、米粒麦や五穀米などの食用として出荷される。
上伊那全体では151ヘクタールが作付けされ、860トンの収量を見込んでいる。
上伊那農業協同組合の関係者の話では、作柄は平年並み。 -
人権尊重の明るい伊那市づくり審議会
伊那市は2日「人権尊重の明るい伊那市づくり審議会」の08年度第1回会議を市役所で開いた。関係団体や区長会などから選出された委員約10人が出席。全員が新任のため、小坂樫男市長から一人一人が委嘱書を受け取った=写真。市の各課が取り組む、人権に関係する08年度事業計画についてそれぞれの課長から説明を聞いた。
互選により、会長に市公民館運営協議会の城取茂美さん、副会長に人権擁護委員協議会伊那支部の中山マミ子さんをそれぞれ選出した。委員の任期は10年3月まで。
小坂市長はあいさつで「旧伊那市で人権を守る条例を制定した98年当時は同和問題が中心だったが、今は性、障がい、社会的身分、人種などの新たな問題が起きてきた。こうしたあらゆる差別をなくすことが市の発展に必要だ」と述べた。 -
伊那まつりTシャツデザイン決定
8月2、3日に開かれる伊那市の大イベント「第36回伊那まつり」の公式Tシャツの背面デザインが、市内の広告会社社員菅原一英さん(34)=伊那市西町=の作品に決まった。作品は玉を抱いた竜が夜空を勇ましく飛翔する姿を描いている。実行委員会事務局によると、菅原さんは「旧伊那市と高遠町、長谷が一つの竜の化身となって夜空に燃え上がるイメージを表現した。若い人からお年寄りまでみんなに着てもらって祭りを楽しくしてほしい」と喜びを語っているという。
審査は2日に市役所で行われた。応募作品は市内外の13人から寄せられた17作品。審査員の一人、高遠高校美術科の北原勝史教諭は「どの作品もレベルが高く、審査に迷った。採用作品はデザインも色もよく工夫されている」と講評した。うちわと冊子のデザインも決めた。
Tシャツの購入受け付けは6月下旬ごろから。価格は注文の数量にもよるが、1枚1500円前後になるという。昨年は1108枚販売した。問い合わせは市役所(TEL78・4111)産業振興部観光課へ。 -
小学生がサクラに肥料
「来年も元気できれいな花を咲かせてね」竏秩B伊那市の美篶小学校(北原寛校長)6年生児童約70人は2日、近くの美篶青島堤防に植えられた並木のサクラ56本に願いを込めて肥料を与えた。
児童らは、NPO「微生物による環境浄化の有機農業を広める会」理事で信州大農学部の井上直人教授に肥料の施し方の指導を受けた。井上教授は「根は枝の先と同じくらいの所まで伸びている。そこに肥料の発酵鶏ふんをまいて草をかぶせれば、栄養分がよく吸収される。今の時期に肥料をやるのが一番いい。枝は1年で1メートルくらい伸びるよ」と説明。児童らは早速数人ずつの班に分かれ、協力しながらサクラの周囲に肥料をまいた。
作業には地元美篶地区の区長らや信州大の学生も参加したほか、応援に駆けつけた同小の2年生児童約30人も作業を手伝った。
堤防には1955年ごろまで約1800本のサクラがあったというが、ダム工事のトラックの通行のため大半が伐採された。その後同小児童が並木を復活させようと、市や地元住民の協力を得て97年から01年にかけて56本を植樹。今年3月にも45本を植えた。同小は自然に親しもうと、サクラの下でのお花見給食や飯ごう炊さんなども楽しんでいる。施肥作業は昨年に続いて2年目。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」2年ぶりに復活へ、標高1900メートルで採水作業
宮田村の標高1900メートルに達する山奥にひっそりと湧く中央アルプスの名水を使った地ビール「伊勢滝の風」が7月、2年ぶりに復活する。村内の酒販店7店が企画販売し、地元の南信州ビールが醸造協力、村観光協会と村おこし実行委員会も支援。2日は8人が参加して現地で採水作業を行い、約1600リットルをバケツリレーで汲み上げた。往復の道のりで約2時間、採水も労力を要したが「村の大切な資源を活かすことに意義がある」と完成を心待ちにした。
「伊勢滝の風」は05年に夏季限定で醸造を始めたが、昨年は06年夏の豪雨災害の影響で採水ができず販売できなかった。
2年ぶり、3シーズン目となるが、企画する村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「飲みやすく好評。多くの人の協力で復活できて楽しみ」と期待を寄せる。
この日の採水作業は一般車両は通行できない林道を、許可車にひたすら揺られて伊勢滝近くの現地に到着。
コンコンと湧き出る水を人かい戦術で汲みあげ、トラックに乗せた。
超軟水が特徴で、南信州ビールの竹平考輝さんは「不純物がなく透明度も高い。非常にすっきりとしたビールができる」と太鼓判。
価格は以前と同じ330ミリリットル瓶500円で3千本の限定醸造。7月上旬から村内7店のみで販売する。
問い合わせなどは入田細田酒店85・2105まで。 -
エコアクションのセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
南信地区中学校総体陸上競技
◆(5月31日・伊那市陸上競技場)=上伊那関係分、決勝記録
【男子】 ▼1年100メートル(1)金箱樹(諏訪南)12秒97(4)古河原凌哉(宮田)13秒24(5)堀内悠樹(伊那)13秒49▼2年100メートル(1)小室誠(飯田高陵)12秒15(2)唐沢玄(南箕輪)12秒16(4)亀井佳吾(西箕輪)12秒48▼3年100メートル(1)稲見正麻(南箕輪)11秒99(5)フジウラアキオ(伊那東部)12秒50(7)諏訪間和也(南箕輪)12秒77(8)有賀春樹(辰野)12秒84▼200メートル(1)中平弘(伊那松川3)24秒38(4)小林祥史(箕輪3)25秒51(7)小口眞人(辰野3)26秒64▼400メートル(1)小田部宙(春富3)55秒22(2)福沢大輔(赤穂3)56秒19(3)竹村悠太(駒ヶ根東3)57秒07(6)廣田裕貴(伊那3)59秒48▼800メートル(1)笠原祥多(諏訪西3)2分3秒50(3)竹村亮作(駒ヶ根東3)2分7秒68(6)林義隆(伊那3)2分16秒86(8)下平庸介(駒ヶ根東3)2分19秒53▼1年1500メートル(1)春日千速(駒ヶ根東)4分44秒53(2)蟹沢淳平(駒ヶ根東)4分50秒05(3)丸山修平(赤穂)4分52秒03(5)藤木悠太(飯島)5分1秒42(8)保科悠太(西箕輪)5分10秒34▼共通1500メートル(1)川俣隼也(原2)4分29秒24(2)寺沢尚之(駒ヶ根東3)4分39秒81(3)片桐佑太(中川3)4分40秒73(7)武居悠樹(辰野3)4分45秒28▼3千メートル(1)久保田隼(飯島2)9分20秒61(2)南沢延輝(中川3)9分30秒83(6)田中朝陽(宮田3)10分13秒68(7)大蔵孝治(駒ヶ根東3)10分14秒36(8)村田友明(箕輪3)10分20秒38▼110メートル障害(1)蟹沢勇斗(伊那東部3)17秒46(2)小椋渉(赤穂3)17秒50(5)矢沢亮太(駒ヶ根東2)19秒41(6)赤羽悟(辰野3)19秒43▼低学年400メートルリレー(1)諏訪南=51秒91(2)赤穂(横沢優太、小林智哉、堺沢辰弥、宮入光平)52秒03(3)西箕輪(小坂準、伊藤隆世、原貴久、亀井佳吾)53秒03(7)伊那東部(中山景介、北原魁人、コガフェリペ、木下敏秀)54秒78▼共通400メートルリレー(1)南箕輪(諏訪間和也、唐沢玄、清水智成、稲見正麻)48秒07(2)駒ヶ根東(真木啓佑、竹村悠太、所河右京、鰍沢将平)48秒11(4)伊那東部(櫛笥大夢、中島和希、蟹沢勇斗、小林渡)48秒72▼走り高跳び(1)近藤隆興(緑ヶ丘3)1メートル60(2)清水智成(南箕輪3)1メートル55(5)真木啓佑(駒ヶ根東3)1メートル55(6)櫛笥大夢(伊那東部3)1メートル50(8)下平俊也(中川3)1メートル40▼棒高跳び(1)竹村昴浩(永明3)3メートル91=大会新(5)黒河内岳(伊那東部3)2メートル70(6)清水泰志(南箕輪2)2メートル70(7)白鳥颯人(伊那東部3)2メートル60(8)三沢拓弥(春富2)2メートル20▼1年走り幅跳び(1)倉橋由宇(永明)4メートル34(2)中島諒(南箕輪)4メートル30(3)中原慎二(赤穂)4メートル30(5)橋爪彼方(春富)4メートル5(7)中山景介(伊那東部)3メートル94(8)稲垣立秋(宮田)3メートル91▼共通走り幅跳び(1)竹松高彬(春富3)5メートル77(2)美濃部宏亮(南箕輪3)5メートル63(3)宮沢拓人(伊那2)5メートル53▼砲丸投げ(1)安藤純(箕輪3)11メートル86=大会新(5)鰍沢将平(駒ヶ根東3)9メートル17▼4種競技(1)小林渡(伊那東部2)1684点(2)服部裕明(宮田3)1594点(3)中島和希(伊那東部3)1427点(6)沓掛祐樹(箕輪2)1357点(8)竹村正彦(駒ヶ根東3)1131点【女子】 ▼1年100メートル(1)武井祐里香(宮田)13秒54(3)掛川鈴月(伊那東部)13秒98(7)二宮萌々(駒ヶ根東)14秒35▼2年100メートル(1)梅村映美(鼎)13秒28(3)倉科千紘(伊那)13秒96(4)加藤未里百(箕輪)13秒99(5)坂井聖奈(辰野)14秒01(7)北原和香菜(駒ヶ根東)14秒09▼3年100メートル(1)征矢萌唯(箕輪)12秒94(3)中村夕貴(赤穂)13秒46(7)北原夏帆(駒ヶ根東)14秒48(8)伊藤友香(伊那東部)14秒58▼200メートル(1)木下愛里(高森2)27秒99(4)宮下杏香(駒ヶ根東3)28秒84(7)金子美穂(伊那3)29秒54▼800メートル(1)福沢志穂(駒ヶ根東3)2分23秒45(2)北原成美(駒ヶ根東3)2分23秒58(4)蟹沢未来(赤穂3)2分29秒12(5)山田咲織(赤穂3)2分30秒44▼1500メートル(1)湯沢ほのか(駒ヶ根東2)5分1秒38(2)森田遥(赤穂3)5分5秒62(5)竹村知世(駒ヶ根東3)5分12秒66(6)満沢茜(飯島3)5分12秒92(8)伊東玲菜(赤穂2)5分15秒27▼100メートル障害(1)笹川悠紀(岡谷東部3)16秒81(2)杉江美沙(南箕輪3)17秒74▼低学年400メートルリレー(1)伊那東部(蟹沢由貴、掛川鈴月、中村加奈子、町田佳穂)55秒99(5)赤穂(桂川志織、アルッガマゲ未実利、鈴木愛菜、北原亜美)57秒73(7)駒ヶ根東(米沢実花、今井美月、北原朋実、二宮萌々)63秒33▼共通400メートルリレー(1)岡谷東部=53秒42(5)駒ヶ根東(下島あゆみ、北原和香菜、北原夏帆、宮下杏香)55秒37(6)赤穂(高倉菜摘、松井早希、小林有希菜、中村夕貴)55秒46(7)春富(松島愛、小牧柚香、伊沢楓、有賀楓子)55秒87▼走り高跳び(1)有賀楓子(春富3)1メートル57(2)松島愛(春富3)1メートル45(4)鈴木帆乃花(伊那3)1メートル30(5)野沢柚香(辰野2)1メートル30(8)平沢花恵(中川2)1メートル20▼棒高跳び(オープン)(1)伊沢楓(春富3)2メートル90=大会新(2)田畑みなと(春富3)2メートル60=大会新(6)増島桃子(春富2)2メートル10(7)桜井まどか(春富2)2メートル10▼1年走り幅跳び(1)村沢茉美(宮田)4メートル11(3)橋本紗季(春富)3メートル99(4)高井ユージン(南箕輪)3メートル93▼共通走り幅び(1)青木亜里沙(辰野2)4メートル98(2)大久保萌花(伊那東部3)4メートル79(3)小牧柚香(春富3)4メートル66(7)田口瑠莉(宮田3)4メートル49▼砲丸投げ(1)村田名(中川3)9メートル11(2)篠原皐(駒ヶ根東2)8メートル73(4)山口茜(南箕輪3)8メートル3(7)森本若菜(伊那3)7メートル81▼4種競技(1)春日唯(春富3)1464点(3)湯浅玲(伊那3)1388点(4)小沢優奈(辰野2)1354点(8)有賀みづき(春富3)1216点
※各種目の上位6人(学校)は県大会(7月6日、松本平広域運動公園陸上競技場)に出場
##(写真たてよこ)
女子800メートル -
沢保育園児が人形劇観賞
箕輪町の沢保育園に27日、東京都の人形劇団「貝の火」(伊東万里子代表)が訪れ、園児たちに人形劇を披露した。
町内の保育園では毎年人形劇の観賞会を開いており、今年は30日までに同劇団が各園で公演した。
今回の演目は童話の「ウサギとカメ」と「きき耳ずきん」。
ウサギとカメでは園児たちが「カメ君がんばれー」と声援を送ったり、カメがウサギを追いこしてゴールすると「カメ君すごーい」と感心するなど大盛り上がり。
公演の最後には、カメやウサギなどの人形とうれしそうに握手していた。 -
文教企業委員会現地調査
長野県議会文教企業委員会による現地調査が28日から県内各地で行なわれている。上伊那では29日、伊那市の春近発電所と多部単位制・校名変更など今年度から新しいスタートを切った箕輪進修高校を訪れ、報告を受けた。
箕輪進修高校では、荒井和人校長から学校の教育目標、設置課程や生徒数、職員の体制などの報告を受けた。
文教企業委員の「多部制・単位制について一般の人たちはどういうものか理解できないところもあったと思うが、どのような方法で衆知していったか」との質問には、伊那、箕輪、駒ケ根の3地区の学校説明会や北は岡谷から南は豊岡まで中学校での説明会の実施、上伊那地区、下伊那地区の中高校長会や小学校の校長会での学校説明などをあげた。
「インターハイに向けた大会や定通大会などはどのようになっているのか」という質問には、全日制の生徒たちはインターハイに向けた大会に、定時制の生徒たちはどちらか一方を選んで出場できることを説明した。 -
みのわ祭り実行委員会ポスター、うちわ、図案決定
箕輪町のみのわ祭り実行委員会(唐沢修一会長)が28日夜、町役場であり、08年みのわ祭り(7月26日)のポスターやうちわの図案を応募作品の中から選んだ。
ポスターとうちわの図案は4月26日から5月26日までの1カ月間一般から募集し、52人48点の応募があった。
ポスターは箕輪北小学校4年の山辺翔君の作品を、うちわは同小4年の名越彩音さんの作品をそれぞれ採用決定。また次点として箕輪中学校1年の中村裕希さん、箕輪町大出の樋口佑子さんが選ばれた。
ポスターに選ばれた山辺君の作品はオレンジ地に町キャラクターの「もみじちゃん」と花火が描かれている。選考の決め手は「分かりやすさ」。
うちわに選ばれた名越さんの作品は青地に中央に「もみじちゃん」が、その両脇に屋台が描かれている。選考の決めて手は「子どもらしさ」。
実行委員会ではほかにも祭りの始まりを1時間遅く、終りを30分早くすること、花火の会場を昨年の3カ所から2カ所に変更(打上げ・番場原第2グランド、手筒花火・みのわ天竜公園)することなどが決まった。
みのわ祭り実行委員会はイベント参加者や当日スタッフ、実行委員会員、協賛金などを募集している。
問い合わせは、箕輪町役場産業振興課内みのわ祭り実行委員会事務局(TEL79・3111)へ。
各種募集要項の詳細は次の通り
◇イベント参加者募集(6月20日まで)=みのわ祭りの各種イベントへの参加。代表者は代表者会議に出席し時間配分、会場などを決定する
◇当日スタッフ募集(6月27日まで)=みのわ祭り当日に会場設営、会場整備、撤収作業などをするスタッフの募集
◇実行委員会員募集=祭りの中心的な運営メンバーとして祭り全般についての方針を決定する
◇協賛金募集(6月23日まで)=「手筒花火」「打上花火」「祭りづくり」についての協賛、5千円から -
駒ケ根市、駅前ビルアルパの貸付料引き下げ
中心市街地の地価下落が続く駒ケ根市は7月から、駅前ビル「アルパ」のテナント貸付料を引き下げる。改定により、現在の坪当たり平均月額3063円から2080円にする予定で、率にして32・1%の引き下げとなる。これにより、市の歳入は450万円の減額。駅前ビル貸与収入はこれまで長期借入金の元金返済に充ててきたが、利子の返済に切り替え、減額分に対応していく。
市では伊南バイパスの整備に伴ない、郊外に大型店が出店し、中心市街地の地価は年々下落しており、08年の公示地価では10年前の35%程度に留まっている。こうした事態を受け、昨年から駅前ビルアルパテナント会は貸付料の減額をビルの所有者である市に要請。近隣市町村の類似施設と比較検討を行った結果、1階を2200円、2階を1400円に引き下げることに決め(引き下げ平均月額は983円)、今回6月の一般会計補正予算の中に盛り込んだ。
しかし、来年度以降は駅前ビルの指定管理者制度導入を検討し、ビル管理費の節減に努める。
99年にリニューアルオープンした同ビルには現在、1階に生鮮食品店があり、各種テナント店が入っているが、2階西側には空スペースもある状況となっている。 -
駒ケ根市、森林税の活用方法示す
駒ケ根市議会の全員協議会が2日、市役所であり、県が本年度から導入した長野県森づくり県民税(森林税)のうち、市町村支援に充てられる「森林整備推進支援金」の活用方法を示した。
市はこの支援金を、国または県の補助事業で、林業者や森林組合などが行う間伐事業を嵩上げ補助に用いる方針。補助額は事業費の100分の15以内。個人負担は1万円程度から5千円程度なる見込み。予算額は236万円。うち130万円は森林づくり推進支援金から充当する。
駒ケ根市の森林面積は約1万2千ヘクタール。現在、約9千ヘクタールある民有林で、間伐が必要な人工林の面積が4千ヘクタール以上あり、今後森林づくり県民税などを活用して2012年までに約千ヘクタールの間伐を進める計画でいる。
本年度、市に配当される森林づくり県民税としては約875万円を見込んでいる。 -
任地への派遣を前、JICA駒ケ根訓練所の訓練生が語学交流
修了式を目前に駒ケ根市の国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所で5月31日、この4月から任地の言語学んできた訓練生らが、各国から日本を訪れている研修生などと語学交流をした。訓練生らは習いたての言語で各国の人に話しかけ、ニュアンスや言葉の使い方を確かめた。
語学交流はこれまで習ってきた言語が現地の人にどれくらい通じるかを確かめるとともに、任国の文化について理解を深めることなどを目的として開催している。
今回は派遣予定の38カ国のうち、33カ国から63人のゲストを迎え、全体会や語学別で交流。ネパール語のクラスでは、訓練生らが任地の衣装を身に付け、ネパール語で自己紹介に挑戦し、言葉が上手く出ない時はジェスチャーを使うなどして、交流を楽しんでいた=写真。
残る訓練期間は約2週間。修了式は12日となる。 -
夏山ひかえてヘリ荷揚げ
夏山シーズンを控え中央アルプス駒ケ岳にある3つの山小屋(山荘)へ物資をヘリコプターで運ぶ・ス荷揚げ・ス作業が2、3日、行われている。
ふもとの宮田村黒川平のヘリポートから荷揚げし、ヘリが往復。食糧や燃料など1回に1・4トンほどの荷物を山小屋へと運んだ。
3つの山小屋は同村観光開発が運営。吉川覚支配人は「運搬する物資の量は例年並み」と話した。
2日は昼ころからガスが広がり始めたが、天候の様子を見ながら計6便を運行。3日も5便ほどを予定している。 -
エコアクションセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
西春近南小で「アンネのバラ」見ごろ
伊那市の西春近南小学校(竹内実校長)の体育館前花壇に児童や地域住民で植えた「アンネのバラ」が見ごろを迎えている。咲き始めは赤く、だんだんとオレンジ色になり、終わりにはピンク色となって散るかれんな花は、何度も花をつけ、11月ごろまで楽しめるという。
バラはナチスの強制収容所で15歳で亡くなったアンネ・フランクが隠れていた、オランダの家の庭先に咲いていた花の改良種。上伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」会員で、近くに住む男性が、平和について考えてほしいと07年7月、同小に26株を寄贈したのが契機となる。
同バラは、緑花委員会14人らで管理している大切な花。委員会では草取りや枯れた花を取り除く作業を定期的に行ったり、一輪挿しをトイレに飾ったりしており、委員長で6年の酒井香織さん(11)は「花がきれいに咲いていると一日が明るく過ごせる。これからも大切にしたい」と話している。 -
南箕輪村公民館「ウクレレクラブ」
南箕輪村の公民館で村内を中心とした20縲・0代の男女15人がウクレレの涼やかな音色を響き渡らせている。3年前から公民館講座として活動してきたが、本年度からサークルとして立ち上がった。11月の村民文化祭の出演に向け、練習が始まっている。
3年間の公民館講座が終わり、講師のスチールギター奏者堀内勲さん(65)=辰野町伊那富=がサークルの発足を呼び掛け、有志で活動を続けることになった。毎月2回、第1、第3火曜日の夜、南箕輪村公民館で堀内さんのスチールギターのリードに合わせ、メンバーがウクレレの合奏を楽しんでいる。
「ウクレレの魅力はギターの弦が6本に比べ、4本と少なく取り掛かりやすいところ」と会長の向井弘さん(69)=同村北殿=。講座の始めは、見るのも初めて竏窒ニいう受講生もいたが、この3年間で童謡、民謡など60曲を習得。歌いながら演奏するまでに上達した。
「ふるさと」「千曲川」「森の小道」などのほか、季節に合わせた楽曲にも取り組んでいる。堀内さんは「やればやるほど奥が深く、難しい楽器だが、一人でも多くのウクレレ愛好者が増えてくれれば」と期待している。
ウクレレクラブでは新しい仲間を募集している。問い合わせは、堀内さん(TEL0266・41・0310)へ。
南箕輪村公民館で月2回の練習に励むメンバーたち。会場には涼やかなウクレレの音色が響く -
地産地消に向け 村内全保育園で始動
南箕輪村は2日から、村内全5保育園の給食で使用する野菜を上伊那農協生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始めた。農業振興組織の村営農センター(唐沢俊次会長)が地産地消を目指し、取り組んでいる事業で、今後は同直売所を通じて村内産の野菜を優先的に使っていく。
この日、5保育園で使った野菜7種類の中に村内産はなく、上伊那、下伊那産が中心となった。村内産の食材を定期的に提供するにはまだ準備が必要となり、今後は需要に対する生産者体制づくりを進める。関係者は、地元農家、同直売所の連携の中で需要と供給のバランスをつくっていきたいという。
村内の小中学校では試験的に、直売所を通じて地元野菜を給食へ使っていく考えで、将来的に学校給食へ本格導入していくことを検討している。
地産地消を目指した給食が始まった南箕輪村の保育園(南部保育園) -
みのわ手筒会が手筒の安全確認のため実験
みのわ手筒会が
箕輪町の「みのわ手筒会」(唐沢修一会長)は27日、ポリカーボネート製の管で補強した手筒花火の安全性を確認するための実験を煙火団体としては全国で初めて、同町の箕輪ダム「もみじ湖」イベント広場で行なった。会員、町職員、消防署員、県職員など約20人が実験に立ち会った。
手筒会は02年に県内初の手筒花火打ち上げ任意団体として発足。みのわ祭りをはじめ県内外のイベントで打ち上げをしている。
同会では事故が起こった場合に備え、会員と観衆の安全性を高めるために、耐衝撃性、耐熱性などに優れたポリカーボネート製の管で手筒紙管の外側を覆った手筒を使用することを検討しており、今回の実験となった。
実験は補強がどの程度有効なのかを確めるために(1)手筒花火で実際に使用する火薬よりも倍以上の威力を持つ火薬を使用(2)本来なら紙管に仕込む火薬は一層ごとに固めていくが、その行程を省き火薬に火が通りやすい状態を作り出す(3)本来なら上部から火薬に着火していく構造だが、着火点を中心部に変える竏窒ネど故意に危険な状況を作りだし、手筒を爆発させた。
実験回数は5回で、1回目はポリカーボネートで補強をしない状態で着火。爆発音とともに荒縄など手筒の破片が、周囲に最長で約15メートルほどの距離まで飛び散った。
2回目以降はコーティングをした状態で、パターンを変えながら実験。4回ともポリカーボネート製の管は割れず、手筒そのものも損傷は上部や下部のこげつき程度で、しっかりと形を残していた。
##写真(たてよこ)
ポリカーボネートで補強した手筒花火の安全性確認の実験(下部栓なし) -
ながた荘「初夏のお姫ご膳」
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は6月11縲・0日(24日を除く)の期間限定で女性限定プラン「初夏のお姫様ご膳」を企画している。
ながた荘は3年前から春や秋などに、旬の食材を取り入れた食事を楽しみながら、同施設でゆっくりと過ごすプラン「お姫様ご膳」を提供してきた。
今回は春に行なった「お姫様ご膳」が「次はいつやるの」という問い合わせがあるなど好評だったことを受けて、「初夏のお姫様ご膳」を企画。
料理はメーンに山いもの上にエビを乗せ、さらにその上にウニを乗せた「エビのウニ焼き」。梅肉ソースかゴマのソースを付け食べる。
引き出し3段式の器には、煮物(ユバ、ニンジン、おくら、うずら卵ほか)やだし巻き卵、鳥のささみの梅肉揚げ、刺身など。
そのほか笹の葉寿司、鯛ソーメン、ちゃわんむし、吸い物があり、デザートにアイスクリームとケーキを用意。
「初夏のお姫ご膳」の利用は2人から。時間は午前10時縲恁゚後3時で、宴会用個室利用、温泉入浴サービス付きで料金1人3千円。前日5時までに予約する。
問い合わせは、ながた荘(TEL79・2682)へ。 -
関東管区連盟表彰
交通安全活動推進に尽くした人や団体をたたえる、関東管区・関東交通安全協会連合会表彰式(23日・埼玉県)で伊那市福島の三沢清さん(71)が表彰を受けた。27日、三沢さんは伊那警察署を訪れ篠田彦雄署長に表彰を報告した。
三沢さんは1959年に交通安全協会に入会。94年から04年の間に、伊那市交通安全協会連合会の北部交通安全協会長、伊那市安協副会長、伊那安協安全施設・指導委員長などを務め、03年からは地域交通安全活動推進委員として交通安全活動に取り組んできた。
「表彰いただいたことで気持ちを新たにし、これからも防犯を含めて地域の安全を守るために活動していきたい」と三沢さん。「地域の安全を守るためには防犯、交通などの各組織の横の連携をさらに強化していくことが大事」と話していた。 -
箕輪中学生が職業体験学習
箕輪町の箕輪中学校2年生(248人)は26、27日、職業体験学習を行なった。今年は町内外約110の事業所が生徒たちを受け入れた。
木下南保育園に職業体験に訪れたのは松本渚さん、毛利千早さん、太田若菜さん、宮沢麻里さん、金牧奈々香さんの5人。
松本さんは「昔は、よく弟たちの面倒を見ていた。もう一度小さな子どもたちと遊んでみたいと思い」、毛利さんは「東京の親戚に小さい子がいてよく遊んでいた。地元の子どもとも遊んでみたいと思い」、太田さんは「教育関係のことをやってみたかった。保育士という仕事にも興味がある」、宮沢さんは「保育園の先生になるのが小さいころからの夢。来るときはちょっと緊張した」、金牧さんは「ここの保育園を卒園した。中学生が職場体験に来たのを覚えている。自分もやってみたいと思った」とそれぞれ保育園を選んだ理由。
園児に絵本を読んであげたり、園庭で遊んだり、生徒たちは元気な子どもたちのパワーに押されながらも、奮闘。
昼には一緒に昼食を食べた。グレープフルーツの皮をむいて「うまくむけた」と見せる園児に「きれいにけけたね」と優しく褒めたり、おかずに手をつけない園児にちょっと自分で食べて「おいしいよ」と笑顔を向ける生徒たちの姿があった。
松本さんは「思っていたよりも元気で、ついていくのがやっと。いろんな性格の子どもたちをいっぺんにみている保育士さんてすごい」と感想を話していた。
長野地方検察庁伊那支部・伊那区検察庁に職業体験に訪れたのは、掘岳君、岩崎剛君、有賀優君の3人。
検察庁に志願した理由を、掘君は「裁判に興味があった」、岩崎君は「いろいろ裁判のことが知りたくて。勉強になると思った」、、有賀さんは「日本の法律をよく知りたいと思い」と、それぞれ話した。
午前中は検察の役割や裁判員制度、刑事裁判の流れについての学習をし、午後からは長野地方裁判所伊那支部へ場所を移して法廷見学。民事事件の傍聴などをした。
その後、再び検察庁へ戻り、裁判員制度の中での模擬裁判を体験。中学生が検察庁で模擬裁判を行なうのは県下初の試みとのことで「せっかくの機会なので裁判の流れや裁判員の役割など、しっかりと学んで欲しい」と検察庁職員。
「裁判員制度を題材とした教育教材」に掲載されている刑事事件をもとに、裁判長、被告人、証人を検察庁職員が、生徒たちは弁護士と検察官となって、模擬裁判を行なった。
事件の内容は、竏猪體ケを歩いていた高齢者が後ろから突き飛ばされ、持っていた現金を奪われた。犯行の20分後、警察官が容疑者を逮捕。容疑者はポケットに財布とは別に被害者が奪われた額と同額でお札の組み合わせも同じ5万5千円を所持。容疑者は犯行を否認。検察官は男を強盗致傷罪で起訴した竏窒ニいうもの。
起訴状朗読、冒頭陳述、証拠の取り調べ、被告人質問、論告、弁論などシナリオに沿って裁判を進めていった。
公判前には、生徒たちは弁護人、検察官という立場を離れ裁判員となりそれぞれ意見を述べた。
「被告人の持っていたお札から被害者や家族の指紋が、被害者の巾着や現金を入れていた封筒から被告人の指紋が検出されていない。証拠に決定的なものがないので有罪とは言い切れない」「被告の持っていたお札の一枚には、被害者が現金を入れていた封筒を閉じたホッチキスの針で開いたと見られる穴が空いている。被告の持っていた現金は被害者から奪ったものだと思う」など有罪、無罪、ふたつの意見に分かれた。
裁判長役の検察庁職員が、証拠や証言など一つひとつ整理し、まとめながら「大事なのは、人の意見を聞いて、自分の意見よりもそちらがもっともだと思ったら、乗りかえること」と生徒たちを指導。
「模擬裁判でも本物のような緊張感があった」と生徒たちは感想を話していた。
検察庁では模擬裁判を開きたいという学校(中学・高校)には職員が指導なども行なう。 -
第54回日本総合ソフトボール選手権長野県大会でKOAが優勝
第54回全日本男子総合ソフトボール選手権長野県大会が5月31日、1日、宮田村の宮田球場であった。13チームが出場し熱戦を展開した結果、KOA(伊那市)と優勝、北信越大会に出場する=写真。
決勝はオール伊那得点をクラブ(伊那市)と対戦。KOAは、ピッチャー宮下雅志の好投で相手チームに得点を許さず、5回コールドでKOAが勝利した。
KOAは過去数年にわたり、北信越大会に出場。昨年は北信越から全国大会に出場し、ベスト8に入る好成績を残した。
今大会はすべてコールド勝ちで決勝へ。
北信越に向けて飯沼厚史監督(37)=伊那市=は「他県は大学を出たばかりの若いピッチャーが出てくるので、そのチームからどう点を取るかが課題。若いメンバーが試合に慣れてきて、攻められるようになってきてはいる。まずは北信越の代表県を取るのが目標」と語った。 -
飯島地区青少年育成会がサツマイモの苗植え
上手く育つかな?竏秩B飯島町の飯島地区青少年育成会(大久保富平会長)は1日、地区の小学生を対象としたサツマイモの苗植えをした。小学生のほか、保護者、地域住民など約200人協力。20アールほどある畑にマルチを敷き、子どもたちがサツマイモの苗を植えを一本一本付けた=写真。
取り組みは、同地区の育成会が子どもたちに植物を育てることの大変さや収穫の喜びを知ってもらうことなどを目的として開催している。子どもたちはサツマイモの苗を植えた後、何人かのグループでそれぞれの畝を管理し、草取り作業などの中で、自分たちの植えた苗がどう育っているか、どういう風に植えれば大きなサツマイモが採れるのかなどを学ぶ。
苗植え、収穫作業には、地域の大人にも協力を呼びかけており、活動を通じて、世代間の交流を図りたいとも考えている。
この日、子どもたちは「斜めに植えるのが難しい」「たくさん採れるといいな」などと話しながら、苗植え作業を楽しんでいた。
収穫は10月の予定。採れたサツマイモは子どもたちが各家庭に持ち帰るほか、地元の保育園に提供し、給食などに活用してもらう。 -
06年の豪雨災害から復旧、宮田高原で開山式
一昨年7月の豪雨災害から復旧した宮田高原と、中央アルプス駒ケ岳の開山式が1日、宮田村文化会館であった。関係者など約50人が集まり、山の安全を願った。宮田村観光協会主催。
昨年は一昨年の7月豪雨で大規模な被害を受けた宮田高原については復旧工事のため、開山式ができなかったが、今年は復旧工事を完了し、宮田高原、中央アルプス、双方の開山式を開くことができた。
式では神事の後、宮田太鼓の子どもたちが残雪が残る駒ケ岳を背景に太鼓演奏を披露=写真。訪れた人を楽しませた。
宮田村観光協会長の清水靖夫村長は「2年間のスランプは大きいが、しっかり観光客を迎えられる環境整備ができた。情報発信をする中で、多くの人にここへ来てもらえるよう、していきたい」と話していた。
シーズン中に宮田高原を訪れる観光客数は約1500人。今月上旬には従来通り、牛の放牧も行う。 -
ワイン生産の一端にふれて、セミナー参加者栽培体験
宮田村の住民が参加する「ワインセミナー」はこのほど、村内産赤ワインの原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培体験を村内駒ケ原の農場で行なった。余分な芽を摘み取り、日当たりを良くする「芽かき」の作業に汗を流し、美味しいワインができる過程の一端にふれた。
村内産の赤ワインを知ってもらい、文化として地域に広めようと始まったセミナーの2回目。
山ぶどう栽培組合の春日伊平さんが指導。参加者は農家の苦労を肌で感じながら、ぶどうの成長に願いを込めた。
「このような体験を通じて、ワインを愛してくれればありがたい。私たち栽培農家も一緒に仲間になって、文化として広げていけたら」と春日さんは話していた。
セミナーは村公民館と村産業建設課の共催で4月から始まっているが、次回6月は試飲も入れながら農業全般を学習。農場体験は秋の収獲時にも予定している。 -
南信中学総体陸上 雨の中840人熱戦
南信地区中学総体陸上競技は31日、伊那市陸上競技場であり、雨の中で100メートル、400メートル、走り幅跳び、砲丸投げなど計33種目を繰り広げた。競技には同地区の41校から男子438人、女子403人の計841人がエントリーした。
各種目の上位6人(学校)は、県大会(7月6日、松本平広域運動公園陸上競技場)に出場する。結果は後報。
共通女子1500メートルで活躍する上伊那勢 -
信大中国人留学生ら 四川大地震募金まとめる
中国・四川大地震の被災者のために義援金を募っていた、信州大学農学部(南箕輪村)の中国人留学生らが5月30日、同大学で募金の集計結果を報告した。募金は総額15万1270円。2日、中国紅十字基金会の口座へ募金を振込み、被災者のための食料などに役立てる。
親族に被災者はいなかったが、中国人留学生全13人は「今、日本にいて自分たちが出来ることは何か」と考え活動を計画。昨年11月のサイクロン災害を知るバングラデシュ留学生2人も加わり、19日縲・0日の平日11日間、同大学生協前に正午から約1時間半立ち、学生らに協力を呼び掛けた。
中国人留学生の一人、大学院農学研究科修士2年の鄭鵬(テイホウ)さん(26)は「みなさんから温かい声と募金をいただき感謝の気持ちでいっぱい。地震は中国で起きたことだが人類全体の問題と考え、募金してくれたことがうれしい」と話している。
募金には学生のほか地元住民からの協力もあったという。 -
長野県高校選抜ホッケー大会で赤穂高校が優勝
長野県高校選抜ホッケー大会が31日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校グラウンドであった。北信越大会への出場をかけ、駒ケ根工業高校と赤穂高校が対戦。雨が降る悪条件の中、終始ボールを支配し、ゴールにつなげた赤穂高校が6対0で駒ケ根工業を制した=写真。
雨の影響でグランドのコンディションも悪く、パスが上手く流れないなど、いつもの調子が出にくい環境ではあったが、前半は効果的なパスでボールをつないだ赤穂が有利な試合を展開し、4点を先取。後半もその流れを維持し、2点を獲得し、北信越大会への出場権を手にした。
赤穂高校ホッケー部の腰原正直教諭(40)は「北信越には富山、福井の強豪もいるが、1校でも勝ち進み、インターハイにつなげたい。それだけの実力はある」と話していた。
県大会の開催は2年ぶり。県内でホッケー部があるはこの2校だけで、昨年は赤穂の部員が足りず、駒ケ根工業が北信越へ出場した。それ以前は2年連続で赤穂が北信越に出場している。
北信越大会は6月21日、富山県である。