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高遠さくらまつり号利用実績
伊那市は24日、JR東日本などと共同で今年初めて運行した臨時列車とバス「高遠さくらまつり号」の乗車実績と利用者へのアンケート結果を発表した。
乗車人数は、運行した4月12、13、19、20日の4日間合計で約690人(バス乗車券・公園入園券がセットになったパスポート売上枚数調べ)。利用者へのアンケートには190人が回答を寄せ、住居地は中信(95人)北信(47人)関東方面(32人)などが多いことが分かった。次年度以降の利用希望については89%が「利用したい」、バスの車中で地元ボランティアらが行った観光ガイドについては85%が「良かった」と回答するなど、おおむね好評。「平日に利用したい」とする希望者は70%に上った。
小坂樫男市長は「渋滞もなくてよかった。初めての試みでもあり土、日のみの運行だったが、要望も多かったので来年はぜひ平日にも運行したい」として、列車運行を平日にも拡大したい考えを示した。
さくらまつり号は4日間のみJR松本竏宙ノ那北駅間を1日1往復運行。伊那市は列車に合わせ、伊那北駅竏注i唐ウくらホテル間を結ぶバスを運行(ジェイアールバス関東に委託)した。
伊那北駅前では地元商店街などが、高遠さくらホテル前では市振興公社や商工会がそれぞれ物品販売を行ったが、売上実績などは不明。 -
上伊那地区保護司会総会
上伊那地区保護司会(松沢考資会長)は23日、通常総会を伊那市山寺の越後屋で開いた。北部、中部、東部、南部の各分区の保護司約70人が出席し、08年度の事業計画・予算案などを承認した。08年度は「社会を明るくする運動」関連事業を中心に、研修会の実施、協力事業主への協力呼び掛けなどを重点的に行っていく。
松沢会長はあいさつで「私たちの活動の原点は更正の手助け。明るい地域と社会づくりのための活動を地道に行っていきたい。保護司としてのレベルアップのため、研修に積極的に参加し、行動する保護司を目指してほしい」と呼び掛けた。
講話として県保護観察所の加納里史統括保護観察官の話を聞いた。 -
食生活改善推進協議会上伊那支部総会
県食生活改善推進協議会上伊那支部(六波羅弘美支部長)は23日、定期総会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。会員約150人が出席し、08年度事業計画・予算案などを承認した。08年度は県が示した食育推進計画、地産地消推進計画の内容を考慮しながら講習会、料理教室などを通じて健康的な食生活の普及を図っていくほか、牛乳や郷土料理の普及促進などにも取り組んでいく。
六波羅支部長は「今年設立40周年を迎える。ひたすらボランティアとして積み重ねてきたこれまでの努力に感謝する。これを機に活動の根元を見詰め直してみよう」と呼び掛けた=写真。
特別講演として山崎宗広伊那保健所長が「食の視点から生活習慣病を考える」と題して食と健康の関係について講演した。 -
第37回日本画県展
長野県日本画会主催の公募展・第37回日本画県展が24日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まり、全県から応募のあった98点を展示している。
公募作品サイズの規格は20号から50号で、今回は20号、30号も多く出品されている。定めたテーマはなく、今回は人物画よりも全体的に風景画が多いという。
「サイズが小さくなってきて寂しいけど、皆さんそれぞれの感性で一生懸命描いている。その人、その人の感動が絵に出ていればいいなと思う。日本画は理屈抜きに見る人が理解でき鑑賞できるので、足を運んでいただきたい」と話している。
上伊那関係分の入賞は市教育委員会賞に「華」池上頼子さん(伊那市)、水野美術館賞に「縄文」鈴木岬さん(伊那市)、奨励賞に「白木蓮」野沢繁子さん(辰野町)。
同展は春と秋の年2回。秋は長野市で開催のため、伊那で鑑賞できるのは春の巡回展のみ。会期は29日まで。午前9時縲恁゚後5時(最終日午後3時)。 -
パブリックレコードがプライバシーマークに認証
編集制作を幅広く手がけるパブリックレコード(宮田村、奥田憲一社長)は、社内における個人情報保護の体制を整備し、財団法人日本情報処理開発協会が付与する「プライバシーマーク」の使用許諾認定を受けた。県内62社目、上伊那管内では5社目。同社は学校関係の映像収録なども多く「個人情報保護は社会的責任。徹底を図り、お客様に安心して頂ける企業を今後も目指す」としている。
プライバシーマーク制度は、JIS(日本工業規格)の個人情報保護マネジメントシステムに適合し、適切な保護体制を整備している事業所を認定するもの。
同社では内部に推進委員会を設けて、1年間かけて体制を整備。マニュアルをつくり全従業員の意識の底上げも図った。
「印刷やインターネット注文なども行っており、個人情報の取り扱いは慎重さを保たなければならない。情報の大切さを再認識して徹底していく」と濱田聖専務と推進委事務局の勝又美紀さんは説明。
プライバシーマークは同社の製品パッケージなどに掲示して、消費者に周知を図る。 -
宮田村戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は24日、村民会館で開いた。村社会福祉協議会が催行し、太平洋戦争で家族を失った遺族や関係者約100人が参列。平和と命の尊さをかみしめ、悲惨な歴史は風化させないと改めて英霊に誓った。
村遺族会の春日要会長はあいさつで「不戦を誓ったはずが、風化の一途をたどっている。若い世代には死をいとも簡単に考えるような事件などもおきている」と語った。
「悲惨な戦争の歴史を語り継いでいくことも我々遺族の使命。若い人たちに受け継がなければ」と訴えた。
清水靖夫村長、山浦正弘社協会長らも「恒久平和の実現が我々の責務」と慰霊の言葉を寄せ、参加者全員で献花した。 -
住民手づくり花壇で危険な交差点も・ス視界良好・ス
宮田村大原区の住民有志10人でつくる「おおはら花の会」は昨年、見通しに支障を及ぼしていた交差点緑地帯を花壇として整備した。葉が多く視界を遮っていたドウダンツツジは別の場所に移植し、今ではチューリップなど季節ごとの可憐な花々で交差点を見守る。森下信夫会長らは「環境を少しでも良くして、交通安全に気をつけてもらえれば」と期待を寄せる。
この交差点は通称「アポロ坂」と呼ばれる五叉路(ごさろ)。町区から大原区、大久保区、つつじが丘団地と各地区に接続するため交通量も多い。
ドウダンツツジは交差点整備時に緑地帯として植えられたものだが、葉が生い茂るまでに成長。普通でも危険性が高いとされる複雑な交差点の見通しを悪くしていた。
これを受けて、地元のおおはら花の会は大原区と協力して花壇に整備。今は昨年10月に植えたチューリップが花を広げ、行き交う人たちの目も楽しませている。
20日にはケヤキを用いて会員の宮澤徹さんが一刀彫りした看板も設置した。
「花を通じて地域の輪も広がっている」と森下さん。毎月第2、4土曜日には全員で集まって手入れを行い、快適な地域づくりに協力していく考えだ。 -
駒ケ根市の子育てサークル「おでかけママップ」がおでかけママップ完成
子どもを連れて、まちを歩いてもらおう竏窒ニ、駒ケ根市の子育てサークル「おでかけママップ」はこのほど、子連れでも気軽に訪れることのできる店や公共施設、遊び場、病院のほか、子育て支援情報などをまとめた「おでかけママップ」の第3版を作成した=写真。代表の横山昌美さん(34)は「かばんに入るサイズにこだわった。『子どもがいるから』と遠慮するのではなく、地域に出て、地域の人や同じ子ども連れのお母さんと出会うきっかけにしていただければ」と話す。
マップの更新は4年ぶり。子どもが生まれるとなかなか外へ出て行けなくなってしまうという実情があるということを受け、マップの作成を始めた。
今回は市内で活動する子育てサークルの協力を得て、1年間かけて編集。病院のコーナーでは、施設紹介のほか、「お医者さんからの一言」の欄を設け、子どもと病院にかかるときのポイントなどを掲載した。また、今回は各コーナーごと、地図を織り込むことで見やすくまとめた。
マップは今後、市の新生児訪問の時に各家庭に1冊ずつ届けるほか、希望者に1冊100円で提供する。
問い合わせは市教育委員会こども課(TEL83・2111)へ。 -
村遺族会が戦没者招魂碑を清掃
宮田村遺族会(春日要会長)は18日、武道館横の戦没者をまつった招魂碑周辺の清掃美化作業を行った。国のために命を落とした英霊をなぐさめ、不戦と平和の誓いを新たにした。
24日に行う戦没者慰霊祭を前に、会員約20人が参加して実施。雨が降るなか、周辺の草刈りや植木のせん定なども行った。
平和を実感しながら黙々と作業。悲惨な歴史を2度と繰り返さぬよう、祈りもこめた。 -
中央保育園なかよし集会
宮田村中央保育園は22日、新入園児を歓迎する「なかよし集会」を開いた。年長、年中園児が園生活で学んだダンスなどを披露。春から仲間入りした年少園児と一緒にリズム体操など楽しんだ。
年長のやさしいお兄さん、お姉さんが年少園児の手をとって、仲良く一緒にリズムに乗った。
体を動かし、ほっぺやおしりをくっつけたり。笑顔を広げて友情を育んだ。
東、西の両保育園では同集会を24日に行う。 -
【警察功労で瑞宝単光章受章 内山寿さん】
危険性の高い警察業務に長年従事して多くの功労を重ねたとして今月、瑞宝単光章を受章する。
篠ノ井町(現長野市篠ノ井)で7人きょうだいの末っ子に生まれ、5歳で父を亡くした。
「苦労したせいもあって、世のため、人のために役に立つことをしたい竏窒ニ警察官を志した」
20歳で警察官となり、松本署を振り出しに県内各地で勤務。主に刑事畑を歩んだ。
若い時は暴力団員に短刀を突きつけられたことなどもあったが、経験を重ねるにつれ、だんだんと度胸がついてきた。
「昔は今と違って刑事にはなりたくてもなかなかなれなかったもんだ。普通は10年以上の経験が必要だったし、上司が適性を認めてくれなければ駄目だった。それだけに、仕事は大変だったな」
賭博の現場に踏み込んで修羅場になったこと、日米安保闘争の警備に駆り出され、国会議事堂の地下室でごろ寝したこと、温泉街ではけんかや泥棒が絶えず、土、日曜日も祭日もなく捜査に駆けずり回ったこと竏秩B
「今思えば懐かしいような気もするが、当時は死に物狂いでただ懸命にやっていた」
岡谷署勤務だった時のこと。走って来る1台のバイクを見て、特に何が不審というわけではなかったが何となく気になり、その場で止めて職務質問した。
「荷台にあったバッグを調べると、中にはひもで縛った5、6本の瓶があった。これが何と火炎瓶だったんだ。時刻は午後2時30分ごろ。閉店間際の銀行に押し入るつもりで店を狙っていたんだよ。どうして止めたか自分でもよく分からんが、とにかく未然に防ぐことができて本当によかった」
戦後の食糧難から食料統制が続いていたころにはこんなことも。停止を命じた2台のトラックが止まらずに走り去ってしまった。駅前のタクシーをつかまえ、勘で行方を探したが姿は見えず。あきらめかけたころ、塩尻峠の登り坂でようやく発見。タクシーで追い越し、細い道をふさいで停車させた。
「積荷を調べたら、30キロ入りの米袋が荷台にぎっしり。数えたら200袋以上もあった。闇米だよ」
◇ ◇
39年務めて60歳で定年退職。その間の所属長、本部長表彰は84回を数える。退職後は中南信運転免許センターで11年間法規の講師。現在は伊那市交通安全指導員会長を務めている。7期目。
「長年苦労してきたが、少しは人のためになったという自負もある。どんな道でもそうだろうが情熱、勇気、辛抱が大事だ。せっかく得た経験だから、世のために生かしていきたいね」
(白鳥文男) -
高遠でチューリップ3千株が見ごろ
伊那市高遠町下山田の高遠浄化センター近くで、チューリップ3千株が見ごろを迎えた。赤、白、黄の3種が色鮮やかに咲き、西に望む残雪の中央アルプスに映える。30日ごろまで楽しめる。
チューリップの栽培は旧高遠町から続き、10年以上。伊那市振興公社職員が昨年11月、面積4縲・アールの畑にチューリップの球根を植えた。春先の天候が暖かく、昨年より1週間ほど早く開花したという。
色ごとに配色し、大きな花びらが風にゆらゆらと揺れる。
自動車を止め、写真を撮るドライバーの姿も見られる。 -
マヤ文明都市国家ティカルの神殿天上板の拓本
伊那東小に施行業者が寄贈伊那市立伊那東小学校の管理教室棟完成を記念し、電気設備工事を請け負ったアイネットと宮原電気工事が、マヤ文明古典期の都市国家ティカル(紀元前300年縲恚I元後900年ころ)の神殿入口の天上板に刻まれた暦の拓本を同校に寄贈した。23日、アイネットの中越紀雄社長と宮原電気工事の宮原徹社長が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した。拓本はすでに図書室に設置してある。
寄贈品は、松本市在住の拓本家・平川明さんの恩師が拓本にした現物で、恩師の遺品として平川さんが所有していた。ティカル遺跡は1979年に世界遺産の複合遺産に登録され、現在では拓本をとることが出来ないため、大変貴重なものだという。
「日本にはない珍しいもの。どこかに展示したい」という所有者の思いを中越社長が友人を介して知り、今回の寄贈になった。
拓本は、60年分の暦で1カ月ごとに動物などの絵が描かれているという。たて182センチ、横200センチ。額に入れ、児童が集う図書室の壁に飾っている。
中越社長らは「児童に文化が長く続いていることがわかってもらえたらうれしい」と話し、小坂市長も「2千年の歴史に思いをはせてほしい」と話した。 -
桑名智絵 彩画の世界展
伊那市出身で長野市在住の桑名智絵さんの絵画の展示会「こころの絵 桑名智絵 彩画の世界」は29日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
色にこだわり、きれいな色を使いたいと「彩画」という独自の世界を作り出し、水彩絵の具で額に使うマットに描く。「こころの絵 優しさとあたたかさの中に」をテーマに、今回は1年半の間に描いた「萌ゆ」「雪の華」「吉野なるみやま」「瀧」など29点を展示した。
マットの素材によって絵の具の染み方が異なり水彩でありながら油彩画のように見えたり、日本画のようだったりと趣の異なる作品で、中には一度描いた絵を水で流して乾かし、残った色からイメージして描く“水絵”という作品もある。
「基本はいいものを見て感動すること。感動がなければ感動ある絵は描けない」と、必ず現場に行ってスケッチし、音楽を聞きながら制作に取り組んでいる。
伊那では96年から1年おきに展示会を開き7回目。かんてんぱぱホールでは、「自分が求めている絵の世界とここのすばらしい環境がぴったり」と今回で3回目になる。時間は午前10時縲恁゚後5時(最終日午後2時)。 -
伊那商工会議所が事業承継セミナー
会社の経営を後継者に引き継ぐ「事業承継」について理解を深めてもらおうと伊那商工会議所(向山公人会頭)は23日、初めてのセミナー「事業承継問題解決への道を探る縲怏~滑な事業承継に向けて」を伊那商工会館で開いた。上伊那各地の事業主など約50人が集まり、長野市の税理士山崎健児さんの「遺産分割から事業承継問題を考える」と、八十二銀行の事業承継サポートチームの横谷秀克さん、轟直宏さんの「金融機関から見た事業承継」を聴いた=写真。
山崎さんは事業承継で実際によくあるトラブルとして▽自社の株価が思わぬほどに高値になっていて高額の相続税がかかる▽遺産分割がうまくいかない竏窒ネどを挙げた。「面倒だからと先送りにせず、一度きちんと相続税の計算や遺産分割のシミュレーションをしておくことが大切だ」と呼び掛け、法律上の手続きなどについて詳しく説明した。 -
日韓女性団体がそば打ちで交流
文化交流と観光で伊那市を訪れている韓国ソウル市の女性団体の10人が23日、今月末から来月にかけて訪韓する伊那市の女性団体とそば打ち体験をするなどして交流を楽しんだ。伊那市の女性団体は、韓国の南原(ナムウォン)市を舞台に展開する古典的純愛物語にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)を見学に韓国を訪れる民間の使節団(竹中則子団長、16人)など約30人。両国の参加者は伊那市西箕輪のみはらしファーム内「名人亭」で対面し、和やかな雰囲気の中でそば打ちに取り組んだ。指南役を務めた伊那市そば打ち名人の会・小林史麿会長は「そばは伊那が発祥の地。おいしいそばを打って味わってほしい」と話し、身振り手振りを交えて丁寧に指導。韓国の女性らは初めて体験するそば打ちを珍しがり、笑顔を見せながら楽しそうにそばと格闘していた=写真。
韓国の女性団体はそば打ちに先立って伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長にあいさつしたほか、そば打ち後には高遠まで足を伸ばして高遠公園や勝間のシダレザクラを堪能した。 -
豊田勇造ライブ
伊那市西春近の山荘「森樹」(しんじゅ)は22日夜、シンガー・ソングライター豊田勇造さんのライブを開いた。昨年に続いて2回目。熱心なファンなど約20人が集まり、豊田さんの歌の世界を堪能した。
豊田さんはフォークシンガーの道に入るきっかけとなった米国の伝説的アーティスト、ボブ・ディランへの思いを歌った『ディラン』、米不足の時代に輸入されたタイ産米を歌ったヒット曲『タイ米ブルーズ』などを次々に披露。ギターを弾きながら時にささやくように、時に激しく、約15曲を熱唱した=写真。曲の合間には、生まれ育った京都独特の柔らかなイントネーションの語りで聴衆を引き込んだ。
豊田さんは1949年生まれ。日本フォークの創生期から活動を始め、メッセージ性の強い曲を次々に発表。多くのCDをリリースする一方で年間100回以上のライブをこなすなど、年齢を感じさせない精力的な音楽活動を展開している。 -
結いと絆、協働で拓く「担い手育成塾」、開塾へ
「結いと絆(きずな)、協働と自立」をモットーに、新しい形のふる里づくりを進めるNPО「信州養命の里」(松村俊彦理事長)は、伊那谷の豊かな山林、農地を守り、持続可能な地域づくりに必要な人材、仲間づくりを目的に「担い手育成塾」を5月開講する。
都会の団塊世代にも呼びかけ、ともに支え合い、共鳴し合える塾生を募り、交流を深めながら楽しく学ぶ。元信州大学農学部教授の島崎洋路さん(島崎山林研修所長)を塾長に、信大教授、KОA森林塾といった企業、NPО、行政などの分野で活躍する講師を迎える。
塾は3年間を予定。初年度は5月10日、中川村文化センターで開講し、09年3月まで全9回。講演や講習会、現地体験視察を組み込み、最終の第9回は学習のまとめ、シンポジウムをする。会場は村文化センター、信大、KОA森林塾や、第8回は東京・中央区役所を計画する。
松村理事長は「地域づくりは人づくり。3年から5年かけて、農山村活性化と新しいまちづくりのリーダーが育てば」と期待する。
現在、第1期生を募集している。受講無料。詳細は「養命の里プロジェクト」(TEL88・2452)へ。 -
結いと絆、協働で拓く「担い手育成塾」、開塾へ
「結いと絆、協働と自立」をモットーに新しい形のふる里づくりを進めるNPО「信州養命の里(松村俊彦理事長)」は伊那谷の豊かな山林、農地を守り、持続可能な地域づくりに必要な人材、仲間づくりを目的に「担い手育成塾」を5月開講する。
都会の団塊世代にも呼びかけ、ともに支え合い、共鳴し合える塾生を募り、交流を深めながら楽しく学ぶ。 元信州大学農学部教授の島崎洋路さん(島崎山林研修所長)を塾長に、同大学の教授、KОA森林塾など、企業、NPО、行政などの分野で活躍する講師を迎える。塾は3年間を予定。初年度は5月10日、中川村文化センターで開講し、09年3月まで、全9回開く。講演や講習会、現地体験視察を組み込み、最終の第9回は学習のまとめ、シンポジウムを行う。会場は村文化センター、信大、KОA森林塾のほか、第8回は東京中央区区役所で開く。
松村理事長は「地域づくりは人づくり。3年から5年かけて、農山村活性化と新しい町づくりのリーダーが育てば」と期待する。
現在、第1期生を募集中、受講料無料。詳細は「養命の里プロジェクト」(TEL88・2452) -
七久保浄化センターしゅん工
県下初の汚泥減量システムを導入した飯島町公共下水道七久保浄化センターが完成。23日、七久保新屋敷の現地で、町や地元、上下水道運営協議会委員、施工業者ら約80人が出席し、テープカット、通水式を行い、供用を開始した=写真。
敷地面積3100平方メートル、管理棟(床面積32平方メートル)移動脱水車棟(床面積223平方メートル)を建設。水処理はPCD(オキシデーションディッチ)方式、処理能力1日800立法メートル、対象地区は七久保区の北街道、南街道、新屋敷、新田、針ケ平など、計画人口1700人。汚泥処理工程で県下で初めて、生物処理による減量化システムを導入した。複合発酵槽に多彩で安定した微生物群で有用菌床を作り、沈降汚泥を再活性化して処理槽にリターンすることで、汚泥発生量を減少させるシステム。
飯島町下水道事業の供用開始は99年七久保北部地区から始まり、飯島処理区1部、本郷、田切の各農業排水事業に続き、今回七久保処理区が1部供用開始となり、11年度中に町内の全管渠工事が終了、完結する。 -
伊南バイパス1号橋(与田切橋)下部工着工を前に、地元説明会
飯島町本郷の本郷公民館で21日夜、伊南バイパス本郷地区1号橋(与田切橋)の下部工事着工に伴う、地元説明会があった=写真。地元住民や対策委員、関係地権者、町など60人余が出席。国交省飯田国道事務所や施工業者が工事概要、工程、資材等の運搬経路について、具体的に説明した。
与田切川に架かる1号橋は延長658メートル。コンクリート造。暫定2車線幅員6・5メートル。勾配3・7%。橋脚9台。
このうち、橋脚1縲・号は吉川建設(飯田市)が、8、9号はオリエンタル白石(名古屋市)が請負う。工期はいずれも10年1月29日。RC橋脚工。8、9号は地上で構造物を製作し、地下に埋めていく、ニューマチックケーソン基礎工を採用。高さ25縲・4メートル。作業時間は通常午前8時縲恁゚後5時まで。ニューマチックケーソン基礎工に限り夜間作業もある。資材の運搬経路は松田建設のダンプ道路を使用し、町道深山線は大型車両による資材の搬入は行わない-などとした。
出席者からは「与田切川の流れを大きく変更する場合は事前協議を」「通学路の安全確保を確実に」「工事用道路は散水するなどほこり対策を」-などの要望が出された。 -
北から南から、山野草の花だより
「ショウジョウバカマの珍しい花が咲いた」「色も形も多彩に、30種類のイカリソウがきれい」と北から、南から続々と山野草の花便りが届いた。春は山野草の季節、上伊那で最も早く春が来る中川村葛島の知久清子さん宅の庭では種から育てたトガクシショウマ、薄紫のシラネアオイ、ツバメオモト、ヒゴスミレなどが彩る。飯島町親町の亀山ちず子さん宅では、30種類余の色も形も多彩なイカリソウが咲き、イチリンソウ、ニリンソウ、カナダゲシも白い花を付けた。
標高900メートル伊那スキーリゾート西南に位置するヒノキオ山野草園(飯島隼人園主)にも遅い春が訪れ、自生のショウジョウバカマ、カタクリも咲きはじめた。同じ郡内でも季節の進み方に2週間の差が出る3カ所の山野草の庭を見せていただいた。(大口国江)
◇水琴窟がある風雅な庭園に育つ百数10種類の山野草たち、中川村葛島、知久清子さん
温暖な気候で雪の少ない葛島でも、寒さで凍みあがらないように、カラマツの落葉で地表をおおい、保護している。夏の西陽は山野草の大敵、竹の垣根を巡らし日除けもした。肥料は堆肥とシバを混ぜて、寝かせて、完熟させて使っているとか。
「土いじりが好き、けなげで一生懸命咲く姿に魅了される」と知久さん。
◇数百種類の山野草が早春から晩秋まで彩る。飯島町親町、亀山ちず子さん
約50種類のイカリソウ、10数種類のカラマツソウ、7種類のハッカクレン、赤、白の山シャクヤクなど種類の多さに驚く。
早春の節分草、福寿草から、秋のホトトギス、シュウメイギクと、丹精込めた庭ではほぼ1年中、山野草の花が見られる。
」
◇雑木林に囲まれた1500坪の山野草園、伊那市西春近ヒノキオ山野草園、飯島隼人園主
県内自生種を中心に150種を栽培する。遅い春を待ちかねたように、ユキワリソウ、ショウジョウバカマ、イワウチワ、白と紫のキクザキイチゲ、カタクリなどが次々と咲き始めた。まもなく、幻の山野草といわれるトガクシショウマ、シラネアオイ、クロユリも咲き出す。
「今年はショウジョウバカマの珍種が1株だけ咲いた。白花でオシベが長く、上品な花、ぜひ見に来て」と飯島さん。
なお、飯島さんが会長を務める信州伊那野草会の山野草展は、5月17、18日伊那スキーリゾートで行う。多くの来場を呼び掛けている。 -
獅子舞勇壮に大久保熊野神社例祭
宮田村大久保区熊野神社例祭(小田切一広主任総代)は19日に宵祭り、20日に本祭りを行った。伝統の獅子舞とお囃子を奉納。大人と子どもが一緒になって盛り上げ、本格的な春の到来を地域みんなで祝った。
150年の歴史を誇る大久保の獅子舞。宵祭りでは継承する祭囃子保存会(小田切忠会長)が練り歩き、同神社で悪魔払いを奉納した。
お囃子には地元の小学生約30人が参加。数十年前から育成会事業として取り組むもので、今年も3月から5回練習して祭りに臨んだ。
子どもたちの奏でる楽しげな笛や太鼓にあわせ、夕闇に包まれる田園地帯を勇壮に獅子が練り歩いた。 -
富田公民館安全祈願祭
箕輪町の富田公民館の増改築にあたり23日、町や施工業者など関係者が同公民館前に集まり、安全祈願祭を開いた。
高齢者に対応するため、また介護予防の拠点としての役割を担うための増改築で、費用は約5千万円。そのうち4900万円は国からの補助金が充てられ、残りは町や地元の負担などでまかなわれる。
箕輪建設が施工、エーアンドシー設計事務所が設計。
建物西側の広間を中心に増築。広間は今まで約65平方メートル(ステージ部分を除く)だったものを、約100平方メートルに拡張する。
改築としてはスロープや手すり、車椅子に乗った人でも使用できるトイレの設置のほか、調理室の設備の変更など。
完成予定は9月1日。
平沢豊満箕輪町長は「富田区のみなさんが交流の場として集い、語り合い、明るく元気で長生きができる、そんな公民館になって欲しい」と話していた。 -
下古田介護予防拠点施設引取り検査
箕輪町は23日、同町下古田に新築した下古田介護予防拠点施設の引取り検査をした。同施設を訪れた平沢豊満箕輪町長ら関係者は設計業者の説明を受けながら、施設の内外を確認した。
下古田介護予防拠点施設は、老朽化した下古田公民館に代わり、地域のコミュニティ施設として、また町内でも高齢者の多い同地区の介護予防拠点として、国の補助金や町や地元の負担金により建設。
場所は県道与地辰野線沿い、下古田公民館と同道路を挟んで東側に位置する。総面積1140平方メートル、建築面積約355平方メートル、木造平屋建て。バリアフリーとなっており、玄関にはスロープが、廊下に手すりが設けられているほか、男女トイレとは別に「みんなのトイレ」として車椅子に乗った人でも使用しやすい広めのトイレが設置されている。
大広間はステージがあり、またアコーディオンカーテンにより仕切ることもできる。ステージにはテレビ、オーディオセット、プロジェクターなどが設置されている。
調理室には業務用の機材などが備わっており、学校の給食室などに近い設備となっている。
そのほか、畳敷きの和室が2部屋、パソコン倉庫とその奥に耐火構造の文書庫がある。
平沢町長は「体を動かすスペースと、和室ということで地域の人たちがお互いにコミュニケーションをとりながら脳の活性化を図る。それに併せ食生活改善ということで台所の整備。3拍子揃った介護予防拠点だと思う」と話していた。 -
信大大学院農学研究科 派遣先企業の成果発表
信州大学大学院農学研究科は24日、文科省が採択した事業「派遣型高度人材育成協同プラン」の2007年度実施報告会を南箕輪村の信大農学部で開いた。昨年度は修士学生4人が参加し、地元などの食品企業で企業活動を体験。それぞれが派遣先での活動内容と成果を発表した。
06年度から始まった同事業は、機能性食品開発を学ぶ技術系学生を地域の食品企業に派遣し、広い視野と経営感覚を企業の中で磨くことが狙い。昨年度は伊那食品工業へ2人、養命酒製造へ1人、サラダコスモへ1人を派遣し、9月から3カ月間、研修を積んだ。
参加学生を対象とした人格形成に寄与した点をアンケートした結果、行動力や思考力、チームワーク能力の向上を確認。学生たちは「テーマを持って実行するという社会人生活で重要な姿勢を身に付けた」「研修を通じて学んだことを今後の自分が成長するための糧にしたい」などと話した。
事業は5年計画で、3年目となる本年度は派遣協力企業、参加学生の拡大、対象専攻科の充実を図りながら展開していく。
派遣型高度人材育成協同プランの実績報告をする参加学生 -
【叙勲】旭単・土地改良事業功労 有賀正さん(75)
80年前から上伊那北部の農地を潤してきた西天竜用水は「命の水」竏秩B同用水を維持管理する上伊那郡西天竜土地改良区の職員として40年以上携わってきた功績が評価された。昨年秋、20年余務めた理事長を勇退。「肩の荷も下りたが、これからは先人が築いた水路をわが子たちに伝えていかねば」
自然のありがたみを大切にしなければと1961(昭和36)年、西天竜土地改良区の職員に就いた。71年からは3期連続で村議会議員、86年には村消防団長を務めるなど2足のわらじを履きながら地元に貢献。87年からは同土地改良区理事長として、各種事業に尽力してきた。
78年には岡谷市内の取水口から伊那市に至る西天竜地区幹線導水路設置の全面改修に着手し、18年間で総事業費40億円の大事業の推進に努力。2001年には老朽化が進んでいた宮所サイホン(辰野町)の改修に取り組むなど、独自の発想、リーダーシップ力で事業を展開してきた。
天竜川から取水した水を岡谷市川岸から伊那市小沢までの26キロにわたり運び、伊那市、辰野・箕輪町、南箕輪村の計1180ヘクタールの水田を潤す同用水。「これからは命の水の大切さを再確認し、農業を守り育て、自然と共存しながら郷土を守ることが求められている」
趣味は野球、釣り、「自然の土を踏むこと」など。上伊那農業高校卒。妻、長男夫婦と孫2人の6人で暮らす。南箕輪村南殿。 -
あっぷる豚ラーメンが登場
駒ケ根市上穂南にあるラーメン店「麺匠・がむしゃら」(斎藤敬一店主)で23日、駒ケ根市の新ブラント豚「あっぷる豚」を使ったあっぷる豚ラーメン」の発売を開始した=写真。ラーメンを考案した斎藤店主は「味も若い方からお年寄りの方まで、男女問わず食べていただけると思う。価格的には厳しいが、なるべく多くの人に食べてもらえるようぎりぎりまで抑えた。この味を知ってもらいたい」と語る。
「あっぷる豚」は地元に根付いたおいしい食材を提供しよう竏窒ニ、「駒ケ根高原リゾートリンクス」を経営するフジケン(本社・愛知県岡崎市、牧甫社長)が昨年から開発を進めてきた豚で、肉質に定評のある「幻豚」を生産するハヤシファーム(飯田市)に生産を依頼。穀物類を中心として育てた豚に、生後4カ月ころからリンゴを混ぜたえさを与えることで、臭みのないフルーティーな甘味を持った豚肉を開発した。
そんな中、もともと幻豚に関心を持っていた斎藤さんとフジケンが、今回共通の知人を通じて出会い、今回のあっぷる豚ラーメンが実現。試作には約2カ月を費やした。
チャーシューはもちろん、豚骨のだしにもあっぷる豚の骨を使用。臭みのないとんこつラーメンに仕上がった。また、一番こだわったのはコクを出しつつもさっぱり感を出すこと。チャーシューは肉質の良さをそのまま生かしてしょうゆベース煮込み、トッピングにはねぎ、卵、クラゲ、アクセントの黒こしょうを添えている。
この日、あっぷる豚ラーメンを食べた客は「あれだけ油が浮いていたわりに、さっぱりしていて食べやすかった」と話していた。
価格は1500円で1日限定20食。
問い合わせは麺匠がむしゃら(TEL83・1301)へ。 -
夏日…伊那の最高気温25・1度
高気圧に覆われ、青空が広がった22日、伊那市の最高気温は25・1度と夏日を記録した。暑い1日で、半そで姿で歩く人が目についた。
4月中に夏日になることは、それほど珍しいことではないそうだが、「こんなに暑くなるとは思わなかった」と長そでをまくり上げたり、「あなたは、日焼け防止対策はしなくていいの?」と日傘を差し、長そでを着込む女性も。
長野気象台によると、23日も高気圧に覆われて晴れるが、日本海に低気圧が進むため、夕方から雲が広がる。 -
飯島町の新ふるさと大使に岩間辰志さん、圓山武さんを委嘱
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飯島町は21日、役場で町にゆかりがあり、東西の経済界で活躍している岩間辰志さん(埼玉県在住、サッポロホールディングス名誉顧問)と圓山武さん(奈良県生駒市、イナ・オプティカ代表取締役会長)の2人を新たに飯島町ふるさと大使に委嘱し、飯島町の魅力のPRやまちづくりへの意見、助言を期待した。
新大使らは企業や岩間城址、道の駅、千人塚公園など町内視察を終え、役場で開いた委嘱式に臨んだ。
式には後藤俊夫大使、斉藤彰大使のほか、町議、町幹部職員ら20人が出席した。
高坂町長は「2人に委嘱書と観光名刺を交付した後「2人はそれぞれ東西の経済界の重鎮で、ともに県人会の副会長でもある。飯島町が持続可能で発展するために、全国に情報発信していただくとともに、有益な情報や助言で町にカツを入れて」と期待を込めた。
新大使の圓山さんは「大役をおおせつかり、緊張と不安を感じているが、お引受した以上、持てる力を発揮し、少しでも町のお役に立ちたい」。岩間さんは「私の知恵と努力でできることがあれば、お申し付けいただきたい。お役に立ちたい」とそれぞれ、町への尽力と貢献を誓った。
この日、旅行ジャーナリストの津田令子さん(東京在住)の委嘱も行われる予定だったが、体調不良により延期された。
岩間辰志さんは佐久市出身、サッポロビールホールディングスの社長を経て、現在、名誉顧問。埼玉県公安委員を務める。ルーツがは飯島町岩間。
圓山武さんは飯島町南町出身、イナ・オプティカ社長を経て、現在会長。飯島町には信州配送センター、長野営業所がある。