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伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村と観光協会、観光関連民間企業などでつくる伊那路観光連盟(会長・小坂樫男伊那市長)は5日、08年度総会を伊那市役所で開いた。関係者約20人が出席し、本年度の事業として、観光パンフレット『信州伊那路』の8万部増刷、ホームページ開設の検討、フォトコンテスト入選作品による写真展の開催などを承認した=写真。
出席者からは「観光宣伝費にもっと力を入れるべき」「パンフレットに宿泊施設数や伊那木曽連絡バスごんべえ号についての記載を」「観光施設の案内看板の整備を」などの意見が出た。
メリットがない竏窒ネどとして提出されていた伊那七福神会からの脱会届を承認した。
小坂会長はあいさつで「国、県とも観光にさらに力を入れ始め、権兵衛トンネルや三遠南信自動車道などの道路整備も進んできた。山岳観光や農村体験なども含め、今後伊那谷の観光客をどう増やしていくか考える必要がある」と述べた。 -
駒ケ根市議会6月定例会開会
駒ケ根市議会6月定例会は5日、開会し、本年度当初予算に肉付けを行う一般会計補正予算や市民参加のまちづくり推進を目的とする協働のまちづくり条例などを含む議案30件を上程。うち14議案と、請願3件を委員会に付託した。
杉本幸治市長は市民の生命、財産を守る取り組みを強化するため、本議会に学校の耐震化や災害情報の伝達システムの再構築を目的とした予算計上をしたことを説明。また、エネルギー価格の高騰などを受け、景気の後退が地域経済に影を落とす中、地域産業における人材育成に努めるとともに、企業誘致活動に力を入れていくことなどを示した。
本会議に上程した「協働のまちづくり条例」については「自らの意思で自らの地域づくりを推進する、まちづくりの基本とするもの」とし、「市民の皆さんの生活を重視した政策を推進したい」と語った。
会期は23日までの19日間。日程は次の通り。
▽6縲・2日=休会▽13日=本会議(一般質問)▽14、15日=休会▽16日=本会議(一般質問)▽17、18日=委員会▽19縲・2日=休会▽23日=本会議(採決)
また、任期が満了に伴なう人事案件では、市監査委員に松下政久さん(56)=町三区=を、市固定資産評価審査委員会委員に木下英明さん(70)=中沢=を、市公平委員会委員に藤塚のり子さん(59)=北割一区=をそれぞれ選任することに同意した。 -
昭和伊南総合病院で赤ちゃん相談始まる
赤ちゃんの不安を解消してもらおう竏窒ニ、駒ケ根市の昭和伊南総合病院で5日、小児科外来の助産師・看護師による「赤ちゃん相談」が始まった。この日は他院で出産し、地元へ戻った伊南地区在住の母子4組が訪れ、授乳のことなどを助産師に相談した=写真。
産婦人科の常勤産科医師が不在となった同院では、お産の取り扱いができない状態が続いており、これまで産婦人科でしてきた産後のケアも十分できないでいた。そんな中、何かと心配ごとの多い出産後の赤ちゃんとお母さんに小児科外来を開放し、看護師や助産師が相談に応じる今回の試みを企画した。
この日、生後20日の赤ちゃんを連れて相談に訪れた駒ケ根市に住む34歳の母親は「急に母乳を飲んでくれなくなって相談にきた。親身になって話してくれ、ありがたかった。また何かあったら来たい」と話していた。
相談に当たった松尾睦助産師(48)=駒ケ根市中沢=は「産後は自分で運転することもできないし、遠くまで通うのも大変だと思う。いろんな所に窓口があれば、お母さんたちの不安も解消できると思い、今回の試みをみんなで考えた。相談が増えれば、日数や時間を増やしていきたい」と話していた。
相談会は毎週木曜の午後2時縲恁゚後3時。
問い合わせ・予約は昭和伊南病院(TEL82・2121)へ。 -
5歳児検診などを通して発達特性などを持つ子どもの支援体制整備などに尽力してきた小児科医師・滝芳樹さんに駒ケ根市教育委員会表彰を授与
発達特性を持つ子どもが増加傾向にある中、5歳児検診を確立を通して療育などを必要とする子どもとその家族の支援に小児科医の立場から取り組んできた滝芳樹さん(52)=伊那市西町=に5日、駒ケ根市教育委員会表彰が授与された。滝さんは「光栄。医者としてまだまだ時間があるので、今後はこれまで勉強させていただた経験を生かし、何らかの形で上伊那南部の子どもたちの発達支援に携わっていきたい」と語った=写真。
駒ケ根市が5歳児検診を導入したのは04年。当時、療育までを視野に入れて幼児の検診に取り組んでいる市町村は全国でもほとんどなかったが、滝さんはその立ち上げから携わり、昭和伊南総合病院を退職する今年3月まで、発達特性を持つ親子などの支援に当たってきた。
中原稲雄教育長は「当時は検診の結果をどうつなげるか、難しいことだった」と振り返り、その功績に感謝の言葉を贈った。
滝さんは「5歳児検診は子どもというより、親や家庭を育てるための取り組み。ADHDはそもそも障害ではなく個性。それがきっかけとなって学習障害などの二次障害を引き起こす可能性もあることを伝えながら、家族の理解を得るように努めてきた。子どもの特性を親が理解してくれただけで二次障害はかなりなくなる」と語った。 -
駒ケ根市、日本立地センターに専門員を配置し、関東方面からの企業誘致に力を入れる
駒ケ根市は本年度、関東方面からの企業誘致に力を入れるため、産業立地などに関わる各種事業を展開する「日本立地センター」(本部・東京都千代田区、岡村正会長)に駒ケ根市のために企業誘致活動を行う専門員を配置する。その費用として6月の一般会計補正予算に300万円を計上しており、市議会の採決が得られれば、この7月から専門員を配置する。企業誘致合戦が激化する一方、景気後退に伴ない、企業が投資事業を縮小するなど、全国的に企業誘致が難しくなる中、関東地域の企業情報に精通した専門員の力を借り、一社でも多くの企業を誘致したい考えだ。
上伊那でも同センターから企業誘致のための情報提供を受けている市町村は多いが、専門員を配置するのは駒ケ根市が初めて。
これまで駒ケ根市の場合、比較的中京方面から進出する企業が多かったが、今後は関東方面からの誘致を進めたいと考えている。また、駒ケ根市では上伊那でも先駆けて企業誘致に取り組んできた経過があるが、近年は近隣市町村でも積極的に企業誘致を進めており、そんな中で何とか企業誘致を推進していく策として、今回の事業を打ち出した。
近隣市町村の伊那市と比較した場合、伊那市は06年度で10件、07年度で5件の企業誘致を達成している。一方駒ケ根市は、06年度で4件、07年度で2件。
専門員は投資計画のある企業情報を調査し、駒ケ根市への立地を積極的に勧めるほか、市内の工業団地の情報を各企業に提供する中で、同市への企業誘致を図る。また、専門員の活動を通して、駒ケ根市の観光PRもしていきたいと考えている。 -
栗の里、体制づくり本格化
飯島町営農組合が推進する「栗の里づくり」は、農林水産省の広域連携アグリビジネス支援事業採択を受け、本年度中に栗加工場を建設する。栗の植栽も目標の20ヘクタールがほぼ終了し、初収穫が見込まれるなど、体制づくりが本格化する。
町は、遊休農地、耕作放棄地が増加し、高齢化による梨、リンゴ園の廃園が目立つ中、岐阜県恵那市の「栗の菓工房」から具体的提案もあり、町ぐるみで「栗の栽培」に取り組み、売れる農産物・競争力のある栗の産地化を推進する。
栗の植栽は七久保地区を中心に、05年度始まり、08年3月までに15ヘクタール、残る5ヘクタールも本年度中に完了し、秋には初収穫ができる。
栗の加工・直売施設は、七久保の道の駅花の里いいじまの北側、約6千平方メートルの敷地に約千平方メートルの施設を建設する。7月に造成、9月ころ着工し、来年3月完成、4月操業を予定する。 -
宮田高原牧場2年ぶり再開
一昨年7月の豪雨災害の影響で閉鎖を余儀なくされた宮田村宮田高原牧場は5日、2年ぶりに再開して8頭の牛が入牧した。標高1650メートルの高原に広がる7・5ヘクタールの涼しい牧草地に、夏場の4カ月間放牧する。頭数は閉鎖前を下回り、飼育農家減少などで将来的な見通しも厳しいが、運営する村の産業建設課は「高原の環境維持や観光面でも牧場は欠かせない」と存続したい意向を示す。
「牧草の状態を心配したが大丈夫。元気に育ってもらえれば」と村農政係の担当者。
8頭の牛はいずれも2歳までの子牛で、駒ケ根市と箕輪町の飼育農家5戸が託したもの。うち7頭はメスで、成長して乳牛となる。
約70年の歴史を誇る同牧場はかつて、村内農家の牛も含め30頭以上の放牧があったというが、近年は頭打ち。3年前は16頭、閉鎖前の2年前は9頭にまで減った。
採算ベースにするには20頭ほどを確保しないと難しく、存廃の論議対象にもあがる。
平沢正典村産業建設課長は「放牧だけを考えると厳しいが、高原全体の観光もとらえて考えたい。のどかな牧歌的な雰囲気は残したいのだが」と話す。
一昨年の豪雨で、唯一通じる寺沢林道の崩落により閉鎖が続いた宮田高原。7月からはキャンプ場も本格オープンし、災害を乗り越えて新たなシーズンが始まった。 -
宮田中生徒が、学校のシンボル梅を収獲
宮田村宮田中学校は5日、校内に植えてある52本の梅の収獲を行った。学級ごとに、日ごろから管理するそれぞれの木に分かれて作業。代々の先輩が受け継いできた伝統も感じながら、大地の恵みに歓声が沸いた。
同校のシンボル・ス梅並木・ス。1975(昭和50)年に、当時の生徒たちが5カ月の準備を経て竜峡小梅を中心に植樹した。
以来、各学級と緑化委員会が丹精込めて育てあげ、毎年6月には収獲の喜びを味わっている。
この日も、生徒たちが緑に輝く小梅を丁寧にもぎ取り。昨年よりも20キロ多い293・3キロを収獲した。
校内では収獲量の予想クイズを行うなど、別の楽しみも盛り込んでにぎやかに。
梅は学校の給食に使うほか、一部は販売。地域のお世話になった人たちにも配る。 -
インドネシアの若者が祇園祭阿波踊りに参加
伝統ある宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」に、同村内の企業で研修しているインドネシアの20代男性4人が参加している。7月19日の本番にむけて、地元の人たちとふれあいも深めながら練習を続けている。
3年目の参加となるスプリ・ヨノさんが、同じ職場のアグス・ヒダヤドさん、ファフル・ロジさん、ヘルディアナ・ムフラムさんに声をかけ一緒に踊ることに。
みやだ連のメンバーとともに、5月末から週1回の練習に励んでいる。
先輩が踊っているの見たのが阿波踊りとの出会いだったというスプリ・ヨノさん。「日本の文化を知るきっかけにもなった。今年もみんなで一緒に踊りたいと思って」。
研修を終えるため今年が最後の祇園祭となるが「子どもたちも元気に踊っている。難しいけど、本当に楽しい」と汗を流す。
指導する小木曽広子副連長は「みんな飲み込みも早く、すじもいい。連の子どもたちも大喜びで、仲良くやってますよ」と話した。 -
箕輪南小6年22人「セーフティーリーダー」に委嘱
伊那署は6日、子どもの防犯意識の向上を図るための施策「わが家のセーフティーリーダー」に、箕輪南小学校(北原文雄校長、100人)の6年生22人を委嘱した。全校児童が見守る中、篠田彦雄署長から委嘱証が入ったネックストラップを児童一人ひとりが受け取った。
篠田署長は「犯罪や交通事故について考えるための学校、家庭の代表として委嘱した。活動を通じ、仲間や兄弟の模範になってほしい」とあいさつ。児童代表の森川知生君は「非行や犯罪について話し合い、少しでも被害がなくなるようこれから役目を果たしたい」と誓った。
地域の非行防止、防犯活動などへの参加を促すため01年度から始まった事業で、委嘱は同署管内の小学校を毎年、指名している。これまでの学校では、通学路の危険箇所の確認や、「こどもを守る安心の家」への訪問、家族や下級生に対する防犯などの啓発活動竏窒ネどを行ってきた。
箕輪南小のほか伊那署管内では本年度、伊那市の高遠小6年生35人が委嘱を受けている。
篠田署長から委嘱証を受け取る児童ら -
美篶中央保育園が老人ホーム訪問
伊那市の美篶中央保育園(春日由美子園長)は5日、養護老人ホーム「みすず寮」と特別養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、園児42人が歌を披露するなどしてお年寄りと交流した。
ふれあいを通してつながりを持ち、お年寄りを大事にする気持ちを養うと同時に、お年寄りにも元気になってほしいとの願いを込め、毎年施設を訪問している。
老人ホームみすず寮では、広間に集まったお年寄りの前で、園児が「風はともだ」「さんぽ」などの歌を大きな声で元気いっぱいに歌った。ワニの手遊びを発表すると、見ていたお年寄りも一緒になって手を動かして楽しんだ。
最後に、園児が折り紙で作った朝顔のペンダントを一人ひとりがおじいさん、おばあさんにプレゼント。ペンダントを首にかけ「お元気で」と声をかけると、うれしそうに「ありがとう」と答え、涙ぐんで握手するおばあさんもいた。
同園は、年2回の訪問を計画し、2回目は秋ころを予定する。 -
高遠さくらホテルで特製ランチ始める
伊那市高遠町にある市観光株式会社「高遠さくらホテル」内レストランは14日から、バラをイメージした特製ランチのコースメニューを始める。7月21日までの期間限定で、期間中はランチと同施設の「ばら風呂」のイベントで利用客を持て成す。
イベントは、本年初の市などが主催する「高遠しんわの丘ローズガーデン」バラ祭りに合わせた企画で、施設の総支配人で料理長の丸山拓さんがメニューを考案。内容は「スモークサーモンのバラ飾り縲怎Tラダ仕立て縲怐v「春キャベツと野菜のスープ縲怎oジル風味縲怐vなど6品で2千円となる。
バラの庭園をイメージしたという、前菜のサラダは、ライスペーパーと食用バラを加え彩り鮮やか。食用バラはデザートのクレープにも入っている。メーンは魚料理と肉料理のどちらかで、「牛『バラ』の煮込み玉野菜添え」は、仕込みに1週間を掛けた濃高なソースが特徴となる自信作だ。
ランチの注文は前日予約が原則。バラの花びらを飾った露天風呂の入浴とのセットは2500円となる。問い合わせは、高遠さくらホテル(TEL94・2200)へ。
バラ祭りに合わせた期間限定の特製ランチ -
南箕輪村と箕輪町で不審者
伊那署は5日、管内で不審者が出現したため、市町村などを通じて注意を呼びかけた。
南箕輪村で3日午後9時ころ、村内のJR駅付近で迎えの車を待っていた女子高校生を近づいてきた男が触り、女子高校生が声を上げると男はすぐに逃げ出した。
男の特徴は年齢30歳くらい、身長175センチくらいでやせ型で色白、丸顔でスポーツ刈り、丸っぽいレンズの眼鏡をかけ、グレーのつなぎを着ていた。
一方、箕輪町でも4日午後5時20分ころ、共同作業の家西側駐車場で、小学生女子に「ガムをあげるからこっちへおいで」と男が声をかけた。小学生女子が逃げたため実害はなかった。男は40縲・0歳くらいで、白い作業服を着ていた。男は白い軽自動車に乗っていた。
伊那署では「夜間の帰り道など明るく人通りの多いところを選ぶ」「防犯ブザーを所持する」などと注意を促している。 -
28日に秋葉街道ウォーキング
伊那市長谷の南アルプス自然体験ネットワークは28日、古道・秋葉街道ウォーキングを初めて企画した。秋葉街道の高遠城址公園縲恤ェ杭峠の延長約20キロを歩く。25日午後5時まで受け付けるが、定員40人になり次第締め切る。
秋葉街道は、長谷を南北に貫く秋葉神社(静岡県)参拝に使われた古道。地元有志でつくる「秋葉街道発掘調査隊」が江戸時代の絵図をもとに「散探ルート」を設定し、案内板を立てた。5月に秋葉街道のパンフレットを作成したことを機に、ウォーキングを企画した。
当日は午前7時半、高遠町の高遠城址公園グラウンド駐車場に集合。
07縲・9年度の3カ年計画で、長谷区間の再生工事を進めている段階で、一部う回する。
石仏や道標などの案内は、高遠町地区を桜守の稲辺謙次郎さん、長谷地区を秋葉街道道普請隊長の高坂英雄さんが務める。
参加対象は、20キロを歩くことができる小学生以上(小学生は保護者同伴)。参加費は2千円(バス代、保険料含む)。
伊那市長谷総合支所には、市内や近隣などから秋葉街道のパンフレットを求める人が来るそうで、秋葉街道を知ってもらい、新たな観光資源に結びつける。
問い合わせ・申し込みは、長谷総合支所産業振興課内ネットワーク事務局の池上さん(TEL0265・98・3130)へ。 -
宮田村農業委員選挙7月1日告示、同6日投開票で
宮田村選挙管理委員会は4日、村農業委員選挙の日程を7月1日告示、同6日投開票と決めた。
委員定数は12人でそのうち団体と議会推薦を除く選挙による定数は8人。前回3年前は定数削減したが、今回変更はない。
立候補予定者説明会は20日午後7時から。26日に届出書類の事前審査を行う。
4月1日現在の基準を満たした選挙人名簿登録者数は768人。同選挙は無投票が続いている。 -
自治体消防制度60周年記念長野県大会で箕輪町消防団表彰
5月30日に長野市で開かれた自治体消防制度60周年記念長野県大会で箕輪町消防団が表彰された。4日、平沢久一団長と小松孝寿副団長が箕輪町役場を訪れ平沢豊満町長に報告した。
表彰は06年7月の豪雨災害時の団の活躍に対する水防功労で、村井仁長野県知事から表彰状が贈られた。
平沢団長は「これから梅雨の時期を迎えるので気を引き締めていきたい」と話していた。 -
【日韓親善伊那谷の会運営委員長 鄭康雄(てい・やすお)さん】
・ス今来人・ス(いまきびと・いまきのひと)は古代、大陸から渡来した人たちを指す語。
「彼らは文化や技術を持って日本にやって来た。私も現代の今来人でありたい」
◇ ◇
大阪で生まれ、5歳まで日本で暮らしたが、当時の記憶はほとんどない。早稲田大での留学を終えた父とともに韓国に移り、高校卒業までを過ごした。父と同じく日本で学ぼうと18歳で来日したが、経済的な事情などから大学入学は果たせず。韓国大使館の広報官として働く一方、力道山門下でプロボクサーとして数年間を過ごした。その後韓国の新聞の記者に。
「それまで自身では特に差別などを感じたことはなかったが、記者になったことで在日韓国人の体験や思いなどを知り、いろいろな問題に目を向けるようになった」
その偏見や差別を痛切に思い知ることになったのは結婚後。子どもが小中学校でひどいいじめに遭ったのだ。暴力的ないじめが繰り返され、ついには殴られて目を傷めたために手術する事態にまでなった。
「子ども同士のけんかということにしてその場は収めたが、あの時は本当につらかった。日本は韓国に対してひどいことをしてきた歴史的な経緯もあるというのに、さらにこんな仕打ちをする日本への反感が高まった」
そのころ、伊那で戦争展が開催された。その中で、戦争に反対して投獄され、死んだ人が伊那にもいたことを知り、ショックを受けた。
「日本は国民みんなの意志で戦争をしたと思い込んでいたのに、そうではないと初めて知った。この事実は韓国にも知らせる必要があると思いました」
90年、アニメ映画『キムの十字架』の上映実行委員会として発足した日韓親善伊那谷の会(キムの会)に中心的に参画。両国の相互理解と親善のための活動を始めた。当初は日本人のみならず、韓国人からも冷ややかな目で見られた。「面子やプライドはないのか」と後ろ指を指されたりもした。
「そんなことを言われたら立つ瀬がない。しかし、過ぎ去ったことをいつまでも言っていても仕方がないでしょう。両国は地理的にも近いし、民族としても同じで切っても切れない関係にある。過去は過去。歴史を教訓として、将来に向けて考えることが大切。両国の関係を改善するためには、間に入って中和する人も必要だと考えてやってきました」
その後の18年で国民感情はずいぶん変わった。日韓ワールドカップもあり、日本ではヨン様をはじめとする韓流ブームも起きた。
「今は差別の例はほとんど聞かない。本当に良かった」
◇ ◇
韓国は祖国だが、これから韓国で暮らそうとは考えていない。生まれた国である、この日本で生きていくと腹を決めている。
「自分に質問したんです。民族とは何か。国家とは、国民とは竏秩B結論は、私は私だということ。人間は一人では生きていけない。だから集まって社会をつくって生きる。その中で一番大事なのは家族です。家族が住むこの伊那谷が大事、この日本が大事。だから今住んでいるここが故郷なんです。その意味では国家というものはあまり意味がない。たまたま日本に住んでいるというだけのこと。この大事な故郷をもっと住み良い所にするための一環としてキムの会もある。その一員として、これからも自分がやれることを精いっぱいやっていきたい」
(白鳥文男) -
駒ケ根山岳会が池山清掃登山を開催
本格的な夏山シーズンを前に、中央アルプス池山で1日、駒ケ根山岳会(林文博会長)が主催する「池山清掃登山」があった。同会のメンバーや駒ケ根市内の家族連れなど25人が集まり、初夏の池山を楽しみながらごみを拾いに励んだ=写真。
登山清掃は長野県勤労者山岳連盟がこの時期県下一斉に開催している取り組み。同連盟に所属する駒ケ根山岳会では、36年前から池山清掃登山を開催してきた。近年は遠方から引っ越してきた人などが参加するケースも多く、この日、今回家族で参加した松崎孝子さんは「昨年、子どもたちに山を体験させてあげたいと参加して、良かった。今年も山を楽しみたい」と話していた。
林会長(60)=南割=は「池山も毎年いろんな形で変化している。ごみを拾うことが山の動植物の育成にもつながる。今日参加してくれた子どもたちが、今後も池山を守り続けてくれれば」と話していた。
最近は登山者のマナー向上に伴ない、登山道のごみは減ってきている一方、車が山の中腹まで入り込めるようになったことに伴ない、林道などにごみを捨てる人が増えているという。 -
南箕輪村の公民館講座「ちぎり絵」スタート
南箕輪村の公民館講座「和紙のちぎり絵講座」が4日開講し、村内の女性15人が本年度の活動をスタートした。受講生たちは真剣な表情で、和紙を小さくちぎって、張り付ける細やかな作業をみんなで楽しんでいる。
講座は2年目の取り組みで、本年は昨年度より4人多い受講となった。活動は11月の村民文化祭に向けた作品作りが中心。月2回、同公民館である講座の講師は、ちぎり絵文化学苑師範の岡田美智湖さん=箕輪町=が本年も務める。
ツバキやアジサイ、バラなどの花を題材に作品作りを始めた。和紙をちぎったときの毛羽立ちを利用し、葉の形を表現するなど手先を起用に使っての作業だが、受講生たちは「完成が楽しみなので、つい集中してしまう」と笑顔で話していた。
講師に学びながら作業を進める受講生たち -
ローメンの日
蒸し(64)めんにちなんで制定した「ローメンの日」の6月4日、伊那市のローメンズクラブ加盟の各店は日ごろの感謝を込め、それぞれ自慢のローメンを1日限り値下げして1杯400円で提供した。
1955年ごろ、工夫の末にローメンを考案した故・伊藤和弌さんが始めたローメン発祥の店「万里」(有賀金一店主)=坂下=には、昼時になるとローメン目当ての客が次々と訪れ、店内は大にぎわいとなった。職場で「ローメンの日」が話題となり、誘い合って訪れたという50縲・0歳代の男性3人は「この店の、スープがある昔ながらのローメンが好きでよく食べる。夜、酒を飲んだ後のローメンも最高にうまいね。伊那の名物として守っていってほしい」と話し、ソースや酢をかけておいしそうにほおばった。
焼きそば風ローメンを出す「うしお」(潮田秋博店主)=荒井=では客が店内に入りきらず、店の前の通りにテーブルといすを出して対応。潮田さんは「普段の倍以上の入り。原料の高騰で苦しいが頑張る」という。
同クラブはローメンを全国にアピールしようと97年に発足。さまざまな普及活動を続けている。「ローメンの日」は伊那市独特の味、ローメンのおいしさを多くの人に知ってもらおうと毎年行って好評を博している。 -
国際クレマチス協会がクレマチス切り花農家を視察
世界のクレマチス愛好家でつくる国際クレマチス協会の一行60人が4日、飯島町田切のクレマチス切り花専業農家・渋谷宗一さんのハウスを視察した。
一行は米国や英国、ドイツ、スイス、ノルウェーなど9カ国から参加。2日に来日し、クレマチスの鉢花生産者、土岐市の春日井園芸センターを見学した後、来町した。
一行を迎え、渋谷さんは「今、一番花が切り終わり、二番花を切り始めている。切り花はつぼみのうちに出荷するので、満開の花は見られない」と説明。
参加者は3カ所のハウスに分かれ、渋谷さんの案内でゆっくりと見て回った。
ハウスでは、つぼ形の紅色、紫色、反りかえりがキュートな新品種、「ケイコ」と名付られたオリジナル品種が咲き始め、参加者はカメラやビデオを向けたり、渋谷さんに「消毒は何を使うか」「一番好きな花は」「大輪系は栽培しないのか」などと質問したり、お茶を飲みながら、クレマチス談義に花を咲かせた。
英国から参加したケンさん、フィアナさんは「欧州とは異なる仕立方で参考になった」「育種が興味深かった」と感想を話した。
一行は、伊那市のかんてんぱぱガーデンで昼食を取り、名古屋に向かった。 -
赤穂小学校長
馬場澄博校長(58)素直で明るい子どもたちの様子は昔から変わらないですね竏秩B
この4月、赤穂小学校の校長に着任した。
同校に勤務するのは初めてではない。まだ旧校舎だった4年前、教頭として新校舎の設計などを考えた。
新校舎になった赤穂小を見て「前の校舎は古くて暗かったが、今度は良い環境に整えてもらった。中身も整えていかなければ」と気を引き締める。
着任して2カ月。“子どもが笑顔で楽しみに通える学校にしよう”を重点目標に、教員らとさまざまな取り組みを画策している。
「学校は信頼関係が大切だが、それはものではなく、人と人とが築くもの。先生方の力にはそれぞれの持ち味を十分に発揮してもらい、毎日の中で学校の教育力を育てていきたい。赤穂小の先生たちはずくがあるし、チームワークもある。だからすごく楽しみ」と笑顔を見せる。
また、学外へ出て学んだり、地域の人と交流をしながら学ぶ場を積極的に設けていきたいと考えている。
「駒ケ根市は農業をはじめ、いろんな産業があり、自然も豊か。子どもの中には小さいころ地域で学んだことが古里の印象として残る。大人になった時『そういえば昔、こうだったな』と思い出し、懐かしめるよう、地元から学ぶ機会を大切にしていきたい」
趣味は読書や山登り。
「昔は中アや南アルプスにもよく登っていた。せっかく地元に戻ったので、また登りたい」と話す。
箕輪町在住。現在は妻と義理の母との3人暮らし。 -
中沢小の2年生が大豆まきを実施
普段食べている大豆を自分たちで育ててみよう竏窒ニ、駒ケ根市中沢小学校の2年生28人が3日、大豆の種まきをした。種まきには児童の家族のほか、同地区の住民でつくる「中沢地区食文化を考える会」が協力。耕した土の上に種をまき、大豆が無事に成長することを願った。
大豆作りは2年生の生活科の一環として取り組んでいる。児童らは食文化を考える会のメンバーから大豆のまき方を教わった後、大人と二人一組になって種まきに挑戦。事前に用意した棒で種をまく感覚を測りながら、種
が深くまで入り込みすぎないよう注意し、そっと土をかぶせた。 -
夢ぽっけ歌謡教室20周年記念発表会
日本歌謡芸術研究所師範の久保田陽子さん=宮田村=が主宰する「夢ぽっけ歌謡教室」の20周年記念発表会が1日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルであった。生徒60人のステージ、式典、ディナーショーと華やかに節目を祝った。
久保田さんは今年、師範生活20周年を迎えた。05年に病に倒れ一時生死の境をさまよったが、一命をとりとめた。現在は週3日の透析をしながら、残りの週3日は教室で80人の生徒を指導する日々。南箕輪村にあるカラオケ喫茶「夢舞台・花」で教室を開いている。
今回の記念発表会、歌手・あさみちゆき(テイチクレコード)をゲストに招いてのディナーショーは、教室の後援会や生徒が企画。発表会は、個人レッスンのほか教室で学ぶ60人が次々とステージで熱唱した。
久保田さんは、「一度は命が危ぶまれた先生が、また一緒に歌を歌えるようになったお祝いを兼ね、元気になるよう願いも込めて企画してくれたと思う。本当に生徒さんに恵まれて今日までやってこれた。心から感謝している」と笑顔で話した。 -
「アイドリング・ストップ運動」で街頭啓発
上伊那地方事務所は2日、6月の「環境月間」に合わせ、「アイドリング・ストップ運動」のチラシを市内大型店入口で買い物客に配り、不要なアイドリングをしないよう呼びかけた。
「アイドリング・ストップ運動」は、地球温暖化、大気汚染や騒音を防止するため、県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心がけることを目的に、普及啓発に取り組んでいる。
街頭啓発は上伊那地方事務所環境課の職員4人が、毎日10分間のアイドリングをやめると年間でガソリン51リットルの節約になることなどが書かれた啓発用チラシやパンフレット、ティッシュを配った。
県は今年2月、温室効果ガス削減などの温暖化防止施策がより確実に展開できるように、「長野県地球温暖化防止県民計画」の改訂版を策定している。 -
駅前にホタルの乱舞を
宮田村のJR宮田駅前広場「輪苑」のせせらぎに、ホタルを舞わせたいと、広場の整備に取り組む住民有志らの地道な活動が続いている。昨年放流したホタルが育つ過程でエサとなるカワニナが着実に根づき始めており、数年後の光の乱舞に期待は高まるばかりだ。
きっかけは荒廃状態だった駅前を、花壇が連なる憩いの広場に再生させた周辺住民でつくる「一輪の会」。
井戸を掘りせせらぎも設けたことにより、ホタル生息も条件的には可能に。
昨年、ホタルの復活に実績がある「自然を呼び戻す会」がカワニナを放流し、両グループは地域と一緒になってさらに駅前の環境整備を進めている。
「カワニナも棲みつき、期待が持てるかもしれない」と呼び戻す会の加藤一彦会長。
車窓からのぞくホタルの光に夢は広がるばかりだが、一輪の会の小沢常明会長は「駅前の環境を良くしようと、輪は広がるばかり。ホタルが舞ったら最高だね」と、仲間とともに作業に汗した。 -
ど根性ザクラすくすくと
宮田村町二区の中心商店街仲町モールの歩道アスファルトのすき間から、一本の木が育っている。サクラとみられるが、近所の一部の人たちは「ど根性ザクラ」とネーミング。葉も青々と元気で「いつかは花も咲くのかな」と見守っている。
このサクラがあるのは、小田切時計店前の歩道。交通標識と寄り添うように伸びて、高さは1メートル50センチほどに。
「知らないうちに、こんなに育った。数年にはなったと思うよ」と同店主の小田切康一さん。
「誰も植えていないのに。標識を設置した時に、一緒にどこからか飛んできた種でも混ざったのかねぇ?」と、首をかしげる。
付近の通行に支障が出ない程度に芽を切ったり手を入れているが、花は今までに咲いたことがないという。
「せっかく育ったのだから。街路樹のひとつになればとも思うね」。地域の人たちのやさしさにも見守られ、葉の青さも心なしか増してみえた。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」仕込み始まる
宮田村の酒販店7店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」の仕込み作業は3日、同村新田区の南信州ビールで行った。2年ぶりの復活に向けて準備は順調。採水したばかりの中央アルプス山系の名水を用いて約1000リットルを限定醸造し、7月初旬に発売する。
麦芽を名水に入れて麦汁に。酵母を入れて発酵させ、タンクで3週間ほど寝かせる。
企画した村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「いよいよっていう感じだね」と、作業に立ち会った。
「伊勢滝の風」は、標高1900メートルにある村内で評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響が残り、採水ができず販売を断念した。
3シーズン目の採水作業は2日に行い、酒販店に加えて村民有志でつくる村おこし実行委員会なども協力した。
発売開始は7店のみで7月4日ころを予定し、330ミリリットル瓶で500円。夕陽をイメージした赤味がかかった金色のビールが、愛飲者ののどを潤す。
問い合わせなどは入田細田酒店(85・2105)まで。 -
ホタルを見て環境を思う
ゲンジボタルの名所として知られる辰野町・松尾峡では今季、幼虫の上陸調査で過去最高の1万6千匹余を確認した。南箕輪村のホタルの名所「田畑半沢ほたるの里」でも例年より多い発生を見込んでおり、今季は各所でホタルが大量発生しそうだ▼14年前から同村半沢川の環境整備を行う「田畑半沢を愛する会」の発足のきっかけは、ホタルが飛ぶ半沢を取り戻したいとの思いからだ。きれいな水を好むホタルは環境バロメーター。活動を通じて環境保護を訴えている▼今年もホタルが乱舞する風景が見られることに感謝。淡い黄緑色の光跡を描く姿を見て、ここ数十年でホタルが生息しにくい場所を作ってしまったことを反省し環境について考える機会にしたいと思う。(布袋宏之)
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高遠消防署員が水難救助訓練
夏の本格的なウォーターシーズンを控え、伊那市の高遠消防署は4日、高遠ダム湖で水難救助訓練をした。全署員18人が交代でゴムボートを使った救助訓練に当たった。
管内に高遠、美和のダム湖があり、モーターボートやカヌーなどが楽しめることから、水難事故が発生した場合、円滑で適切な救助活動ができるように、119番通報を受けてから要救助者の救急車搬送まで総合的に取り組んだ。
訓練は、高遠ダム湖でカヌー1隻が横転し、行方不明者2人が出たと想定。1人は自力で脱出し、もう1人は湖に取り残され、署員5人が長さ3・8メートルのゴムボートに乗り込み「1、2」と声をかけながらボートをこぎ、救助者を引き上げて救急車搬送した。
現場本部の設置、ゴムボートの組み立て、夕方の事故発生時刻に合わせた湖岸への照明器具の準備など一連の救助体制を確認し、技術習得につなげた。
蟹沢昭二署長は「伊那消防署と連携を図り、万一の場合は迅速に対応したい」と話した。