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マレット開幕
宮田村マレットゴルフ場は冬期間の閉鎖を終えて1日、今季の営業を開始した。2日には村マレットゴルフ同好会の例会があり、サクラの便りよりもひと足早く・ス球春到来・ス。プレーを楽しみ、ふれあいも深めている。
同好会の今季初例会には約30人が参加。スティックの感触を呼び覚ましながら、36ホールを満喫した。
例会は第2週を除く毎週水曜に開催するが、より意欲を持って参加してもらおうと3の倍数得点制」を初めて導入。1位以外は3の倍数、3位、6位、9位・・・が得点を獲得するもので、レベル問わず誰もが競技を楽しめるように配慮した。
第2水曜に開く記録会は例年通りに上位者に得点を与えて年間優勝を競う。
15日はJA伊南地区大会、20日は梅の里大会と開幕早々、大きな大会も組まれている。 -
箕輪町消防団幹部・新入団員任命式
箕輪町消防団の08年度の幹部・新入団員の任命式が1日、箕輪町役場であり、団の幹部と新入団員39人に辞令が交付された。
新入団員たちは「規律を順守し、良心に従って忠実に消防の義務を遂行する」と声を合わせて宣誓した。
平沢豊満町長は「ぜひ町民の安全と財産をみなさんの力で守っていただきたい」と訓示。
平沢久一団長からは「今、消防団の一番の悩みは団員の確保。住民の安心安全を確保する上で消防団員としての本来の技能を十二分に果たすとともに、消防団員の確保のために、新たなる魅力ある消防団づくりにも取り組みながら、一年間精一杯活動したい」との訓示があった。
任命式のあとは小松孝寿副団長から幹部や団員の心得についての講話があり、消防団PRビデオも上映された。
##写真(たてよこ) -
伊藤三千人さん油絵展「信濃路の四季」
伊那市高遠町勝間出身で、一水会会員の洋画家伊藤三千人さん(75)=神奈川県相模原市=の油絵展「信濃路の四季」は8日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。生まれ育った同市の風景を中心とした作品45点を展示販売している=写真。
同ギャラリーで2年ぶりとなる個展には、明るい色彩と躍動感あふれる個性的なタッチで描いた、2号縲・0号サイズの新作を出品。50号の大作「高遠の春」は、国道361号・高遠町入口から正面に雄大な仙丈ケ岳を望み、桜の開花でにぎわう町並みを表現した。
伊藤さんは高遠高校で中川紀元氏に油絵の指導を受け、一水会創立運営委員の木下義謙氏の知遇を得て、高校卒業後上京。木下氏に師事する一方で、文化学院美術科で絵画を学ぶ。現在は神奈川県の自宅にアトリエを構え、伊那市などで個展活動を展開している。
伊藤さんは「古里の風景を一番美しく感じる。南、中央アルプスを眺めて育った少年期から、この山々の美しさを追求したいと描き続けてきた。ここ2年間描き続けてきた成果を一堂に並べたので、ぜひ見てほしい」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
主要文化体育施設、シルバー人材が指定管理者で
宮田村の村民会館を除く主要な文化体育施設の管理が1日から、駒ケ根伊南広域シルバー人材センターに移った。村が同センターを指定管理者にして委託したもので、村民会館(村教育委員会)内にセンタースタッフが駐在して利用予約などに対応する。
管理対応は基本的に維持しながらコスト削減を図るのがねらいで、利用料金などの変更もない。予約も今まで通り村民会館の窓口(85・2314)で受け付ける。 -
矢田副村長就任
宮田村の矢田典和副村長(57)の就任式は1日、役場で開いた。約100人の職員を前にあいさつした同副村長は「村民が村政に夢や希望の持てるむらづくりのビジョンを皆さんと一緒に示していきたい」と抱負を述べた。
公正で透明性ある説明責任が行政に求められているとし、行財政改革は避けて通れないとも説明。
「村長を支えてみんなで一緒に悩み、汗をかこう」と協力を求めた。
矢田氏は村総務課長を経て、同日から現職に。任期は4年間。 -
小町屋区敬老会
駒ケ根市の小町屋区(中村正人区長)は30日、敬老会を同区の公民館で開いた。招待された75歳以上のお年寄り237人のうち約90人が出席し、長寿と健康を笑顔で喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中村区長から記念品が渡された=写真。
演芸会では区民の有志らが次々にステージに登場して歌や踊り、神楽などを披露。お年寄りたちは和やかに笑いながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
大野勇、酒井利夫、鈴木今朝夫、田中勇、樋屋かおる、渡辺清子(以上上市場)伊藤てる子、北村忠夫、北村和子、宮脇正光(以上下市場)小林忠人、清水かずゑ、清水武夫、中村泰江、福島益實(以上南部)赤須美津恵、池上實、唐沢善通、菊池作成、北沢かつ子、城取康夫、松田茂、米山博之(以上北部) -
西箕輪マレットゴルフ場 東屋しゅん工
伊那市の西箕輪マレットゴルフ場で1日、東屋のしゅん工式があった。同マレットゴルフ場を管理する区長会関係者や地元の愛好者ら約40人が出席。しゅん工を記念したマレットゴルフ大会などで完成を祝った。
利用者たちから、雨や風除けのための施設がほしい竏窒ニの要望を受け、同マレットゴルフ場管理委員会が東屋を建てることを計画。市の補助金と区民から集めた工事費計約65万円で建てた。サイズは2・7メートル四方で高さ3メートルのスギ、ヒノキ製。
伊藤幸明同マレットゴルフ場管理委員長は「利用者の健康増進のため、このマレットゴルフ場が栄えることを祈念する」とあいさつ。集まった愛好者たちからは「東屋が出来てありがたい」「これで気持ちよくマレットが楽しめる」などの声が聞かれた。
しゅん工記念マレットゴルフ大会の結果は次の通り。
▽男性 (1)佐藤一男85(2)白鳥久、白鳥秋雄87(3)清水利夫88(4)尾崎和夫(5)重盛利男、鈴木律雄(6)宮島英雄
▽女性 (1)青木民子91(2)浦野富美子93(3)小坂君子98(4)原清子、伊藤俊子(5)桐野ハル子(6)今井久代
▽ホールインワン 清水利夫、小坂利安
東屋のしゅん工を祝う関係者たち -
地域交流センターみのわ・箕輪消防署新庁舎開所式
箕輪町が国の都市再生整備まちづくり交付金事業を活用して建設した地域交流センターみのわ・箕輪消防署の開所式が1日あった。消防署は同日から新庁舎で業務を始めた。
既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場・地域交流センターの整備により子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点として活性化させ、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる。
施設は地上1階、地下1階。「地域交流センターみのわ」は地下1階で交流室、多目的交流ルーム、研修室、調理室、倉庫、トイレを備える。多目的交流ルームと交流室は可動式の壁をなくして広く利用することも可能で、万一の災害時などの避難所としての利用もできる。
箕輪消防署は老朽化に伴う建替えで、町道6号線から直接出入りする。事務所、車庫、仮眠室、出動準備室、屋内訓練室、消防団本部室、食堂、倉庫、訓練棟などを備え、施設地下には300トンの水槽も整備している。
訓練棟は高さが主塔19メートル、副塔13・9メートル。煙体験、ロッククライミング、応用登搬、ロープ登搬、引き上げ救助、ロープブリッジ救出、ヘリコプターからの降下訓練、マンホール救出など多様な訓練に対応でき、より実践的な消防訓練、消防救助大会に向けた訓練が可能になった。
敷地面積2986・73平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造。延床面積は交流センター約681平方メートル、消防署約1009平方メートル、屋上約7平方メートル。主総事業費4億4872万8千円。
開所式で平沢豊満町長は、「町の守りにふさわしい消防署ができた。署員一人ひとりが住民の生命、財産を守る気持ちを忘れず、日々鍛錬を重ねてほしい。交流センターは、万一のときのセンター機能を果たせる設備になる。安全、安心なまちづくりにまい進したい」とあいさつした。
交流センターは10日から利用受付を開始。町文化センター(TEL70・6601)で受け付ける。それまでは平日昼間に限り自由に見学できる。交流センターと消防署の一般見学会は12、13日の午前10時から午後3時まで。 -
ながた自然公園開き
箕輪町のながた自然公園が1日、今シーズンの営業を始めた。公園開きの神事で無事故を願い、マレットゴルフの打ち始めをした。
式は、みのわ振興公社、町議会、地元調整委員会など関係者が出席。振興公社社長の平沢豊満町長が、「グリーンツーリズムも含めこの施設を利用してもらい、資源を最大限に生かす活動をしたい。町内外の皆さんの憩いの場になり、事故もなく、心のふるさととして機能するよう頑張っていきたい」とあいさつした。
ながた自然公園の07年度の利用状況は、施設利用者2万7654人、料金合計868万7千円だった。
利用期間は11月30日まで。予約を受け付けている。ゴールデンウィークとお盆のキャビン、ツリーハウスの利用は、日によってまだ申し込み可能。予約は管理棟(TEL79・0600)へ。時間は午前8時半縲恁゚後5時半。 -
伊那 - 木曽連絡バス「ごんべえ号」運行開始
伊那市と木曽郡木曽町は1日、伊那竏猪リ曽連絡バス「ごんべえ号」の運行を開始した。伊那側は始発便から地域住民らが乗り込み、木曽へ向かった。1年間は試行期間で、利用状況を検証して本格運行に結びつける。
06年2月の権兵衛トンネル開通に伴い、路線バスを新設。1日4往復で、運行は両地域のバス会社3社に委託した。生活圏や地域間交流の拡大、高速バスや特急への乗り換え、観光などの利用を見込む。
伊那バスターミナルでの出発式で、小坂市長は「権兵衛トンネル開通後、予想を超える交通量がある。伊那市駅と木曽福島駅、伊那中央病院と木曽病院などを結び、いろんな面で活用できる」と述べ、多くの利用を呼びかけた。
始発便の伊那バスターミナルから地域住民ら22人が乗り込み、小坂市長らがテープカットやくす玉開きをしてバスが発車。
市内富県の女性(69)は「小学校3年の孫が春休みで、自動車と違ったバスの旅を楽しめるかなと思って乗ることにした。木曽でゆっくりしたい」と話した。
「ごんべえ号」は伊那バス本社前竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)で、伊那中央病院、伊那インターチェンジ前、みはらしファーム、日義木曽駒高原、木曽福島駅など11停留所に止まる。車内では権兵衛トンネル開通の経過や概要、伊那・木曽の観光案内が流れるという。
伊那バス本社前の発車時刻は午前6時55分、8時55分、午後1時25分、7時10分で、終点までの所要時間は1時間16分。運賃は150縲恊迚~。 -
上伊那の各企業で入社式
上伊那の各企業で1日、それぞれ入社式があった。緊張した面持ちで式に臨んだ新入社員だが「会社や地域に貢献できるよう頑張りたい」など力強く抱負を述べた。
原油高騰の影響に伴い、経営環境は厳しく、訓示に立った経営者は経営理念を踏まえながら「社員の団結」「コミュニケーション能力の向上」「お客さま第一主義」などを促し、新入社員の活躍に期待した。
各企業で、新入社員は「仕事に誇りと向上心を持って取り組みたい」「自分の言ったことに責任を持って楽しく仕事をしたい」「だれからも信頼される社員を目指したい」など社会人としての抱負や決意などを語った。
KOA(本社・箕輪町、向山孝一社長)は、県内外から35人が入社。式には、保護者も同席した。
2日から10日間、会社の概要やビジネスマナー、工場見学など研修を受け、仮配属部門で実習して業務に就く。 -
ガソリン値下げ
ガソリン税の暫定税率が1日午前0時で期限切れになり、ガソリンにかかる税金が1リットル当たり約25円下がった。上伊那地方でも一部のガソリンスタンドが値下げに踏み切ったが、多くのスタンドが前夜から必死に情報を集め、ぎりぎりまで判断を保留。1日午前10時過ぎにようやく価格変更を決断したスタンドなどもあり、業者側の困惑の深さを浮き彫りにした。
期限切れ前の3月末までに各スタンドに納められたガソリンには暫定税率分が含まれているため、在庫を残したまま1日に値下げしたスタンドは在庫の暫定税率分を自己負担。・ス赤字覚悟・スで周囲との価格競争に参入せざるを得ない異常さに、政府への批判も相次いでいる。
伊那市内4カ所のスタンドを経営する業者は1日午前に値下げを決めた。値下げ額は、暫定税率相当分の25・1円から原油価格高騰による値上げ分を差し引いた21円。会社側は「よそが下げているから仕方ない。値下げ分をうちで負担しなければいけないので大変だよ。とんでもない政治だ」と怒りをあらわにする。
同社のスタンド従業員によれば、31日まで消費者の買い控えが目立ち、「500円分入れてくれ」と言う客などもいた。値下げ後は「下がって当然」ととらえる利用客も多いとのこと。
一方、伊那市内に2スタンドを持つ業者は「在庫は絞ってきたが、まだ少し残っている。それをさばいてから値下げするつもりだが、周囲に値下げが増えてきたら検討する。固定客は理解してくれている」との方針で、状況を見ながら値下げ時期を早める可能性を示唆している。 -
12人の新議員に当選証書、重責かみしめ課題へ
先月末の宮田村議選で選ばれた12人は1日、役場での当選証書授与式に臨んだ。議席を獲得した新人3人、現職9人が顔を揃え、改めて議員としての重責をかみしめた。水面下では議長、副議長、委員長などのポストを巡って駆け引きも始まっているが、前回に続いてさらに若返りを果たした議会がどのように対応してかじを取っていくか注目は移ってきている。
村選挙管理委員会の加藤清人委員長は「村民が期待できる進むべき方向を示し、訴えた公約を実現してください」と激励。一人ひとりに証書を手渡した。
緊張もにじませながら式を終えた新人3氏は「自立の原点に立ち戻って取り組む」「訴えたことを初志貫徹する」「村をもっと元気にするため多くの人に力を頂きたい」など、改めて想いを語った。
同村議の平均年齢は今回の選挙結果により52・8歳。今までより7・5歳下がった。
ベテラン議員のひとりは「若い感覚や意見も反映されるよう全員の想いをだしあっていかなくては」と話す。
7日に予定される臨時議会で委員会構成など決まるが、協働のむらづくりの課題のほか議会本体の改革なども引き続き抱えており、新たな議長、副議長には若い議会を束ねる調整力も問われそうだ。 -
宮田村公民館長に細田博人さん(大久保区)を新任
宮田村教育委員会は1日、村公民館長に細田博人さん(65)=大久保区=、教育相談員兼心身障害児就学指導委員会調査相談員に竹前進さん(64)=伊那市坂下=を新任した。ともに元小学校長で各分野の経験も豊富。地域の生涯学習や子どもたちの支援充実に取り組む。
細田さんは教職を退いた後に岡谷市の社会教育指導員も務め、大久保区長として地域活動の実績もある。
「村の公民館活動は生涯学習の拠点で、盛りだくさんの事業がある。地域の皆さんが生きがいを感じられる活動を続けていきたい」と話した。
竹前さんは小中学校のほか養護学校での経験も豊か。「子どもたちの個々の状況に応じた対応に努めたい」と述べた。
細田さんの任期は2年、竹前さんは前任者の残任期間で1年。 -
宮田村辞令交付式
宮田村は1日、同日付け人事異動の辞令交付と年度始め式を開いた。2年ぶりとなる正規新入職員を3人迎え、清水靖夫村長は「まず率先して職員が行動し、村民も巻き込んでむらづくりの力を」と訓示した。
村長は職員に問題意識と即座に対応する能力の醸成を要望。
「職員みずからが協働を足元から見つめ直し、認識を深めて他にさきがけるような施策を」とも呼びかけた。
辞令は課長級に昇格した清水敏美会計管理者、春日良夫教育次長をはじめ、事務職1人、保育士2人の新入職員も先輩に交じって受けた。 -
絵手紙展で伊那谷をPR 出品作品を募集中
日本絵手紙協会公認講師らでつくる「伊那谷絵手紙の会」(倉科照子会長)は5月23日、伊那市が進める東京・中野ブロードウェイ商店街共同企画誘客事業に関係し、同ブロードウェイギャラリーで伊那谷をPRする絵手紙展を開く。30日まで、出品する絵手紙を一般募集している。
同事業は、中野ブロードウェイ管理組合理事長を務める、ふるさと大使の久保村昭衛さんとのつながりをきっかけに、現地で物販などのキャンペーンを展開し、同市への誘客を図る新事業。これに合わせ同会は、絵手紙を通じて、伊那谷をPRするための絵手紙展を計画した。
倉科会長が指導する伊那公民館の絵手紙サークル「アカシア」(林和子会長、16人)は2日、出品する絵手紙作りに参加。五平もちや桜の花、アルプスの自然など伊那谷をテーマに、それぞれが味わいのある作品を制作した。
倉科会長は「できるだけ多くの人から作品を集めたい。絵手紙をやったことのない人でもよいので、郷土を宣伝してほしい。見てくれた人が伊那谷に来てくれることが、私たちの活動にとって一番うれしいこと」と話している。
絵手紙の送り先は、〒396‐0021
伊那市春日町4884
「伊那谷絵手紙の会」まで。問い合わせは、倉科会長(TEL090・4462・6810)へ。
絵手紙展に出品する作品を制作したアカシアのみなさん -
全国を見て郷里の良さを改めて実感 板山総代 伊東基博さん(63)
やっぱり、川の流れのように自分の生まれ育った集落の流れも絶やしたくない。そう思うんです?。
板山は高遠町の山あいにある40戸ほどの小さな集落。中山間地で問題となっている過疎化、高齢化、野生動物による農作物被害などは、この集落でも例外なく深刻化している。
その集落を守るため、地域一丸でさまざまな取り組みを展開している。
先日は桜の季節を前に、集落内にある約80本のタカトオコヒガンザクラをテングス病から守るため、病巣を持つ枝の切り落とし作業を実施。また、現在は有害鳥獣被害対策のため、住民結束のもと、集落全体を囲う電気防護さくの設置を進めている。
「集落にある樹齢40年以上になるタカトオコヒガンザクラは見事。ここは高遠城址公園への通り道だから、その行き帰りに立ち寄ってくれる人もいるんです。小さな集落で、過疎化も進んでいるけど、春は美しいし、山では山菜やマツタケが採れる。人情も豊か。高齢化や過疎化も進む中、ますます隣同士の支え合いが重要になる。昔は“結い”といって、家族や親戚同士で助け合ってお田植をするのが普通だったけど、その“結い”に似ている」と語る。
◇ ◇
高校卒業後、国家公務員兼大学生となり上京、地元を離れた。仕事では出張することも多く、全国各地の実情を見て回ってきた。
板山より更に山奥深い地にある山村、瀬戸内海の離島、都市の中にある市街地?。
はたから見れば誰もがうらやむ素晴らしい環境のように思える都市も、過疎化や高齢化、商店街の空洞化など農山村地域と同様の問題を抱えている地域もあり、都会の雑踏の中で生活しているお年寄りの姿も切なく見えた。
「私たち山国の者には瀬戸内海の離島などは、素晴らしい場所のように思うけど、実際には若者が島を離れ、診療所や商店もないという厳しい現状。都市部の商店街はシャッター通りとなっていることも多かった。全国各地を見て回る中で、改めて自分の住んでいる村の良さを実感しました」と語る。
◇ ◇ -
宮田ビジネス学院に校長制導入、商工会人事で組織強化
宮田村商工会は4月1日付の人事異動で、運営する宮田ビジネス学院に校長、副校長制を導入。校長は本会経営指導員の湯沢健二氏が兼務し、副校長にはインストラクターの金田正美氏が就く。
ビジネス学院は今年度2年制コースも開講するなど、カリキュラムの充実も図られてきており、より組織を強化するために校長制をしく。
また、外国人企業研修生受け入れなど担当する労務対策課長に中原憲視氏が新任する。 -
村森林セラピー協議会が松くい虫対策募金を寄付
南箕輪村森林セラピー協議会は31日、07年度に集まった松くい虫対策募金112万255円を村に寄付した。
大芝高原の赤松を松くい虫から守るため、村は06年度から樹幹注入をしている。松くい虫対策の資金に-と、同協議会も06年度から募金活動に取り組んでいる。
募金は村内の一般家庭、公共施設など5カ所に設置した募金箱、2団体からの募金の合計。一般家庭には各戸に回覧で協力を呼びかけ89万77円集まった。
協議会の荻原文博会長と堀正秋副会長が村役場を訪れ、唐木一直村長に募金を手渡した。荻原会長は、「貴重なお金なので、ぜひ有効に使っていただきたい。これからも募金には真剣に取り組みたい」と話した。
唐木村長は、「大芝高原は村の貴重な財産で心のよりどころ。協議会が主体となって家庭の寄付まで取り組んでいただいたことは大変ありがたい。樹幹注入に毎年1千万円使っているが、募金はその一割分。村民に関心を持ってほしいという思いがあったのでありがたい」と、取り組みに感謝した。
協議会は08年度も引き続き募金箱を設置し、地域に協力を呼びかけていくという。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は28日、第48回総会を町産業会館で開き、畜産飼料生産組織のコントラクター設立や消費拡大に向けた取り組みなどを盛り込んだ08年度事業計画などを承認した。
新年度事業計画は、酪農近代化の推進で乳牛事故防止対策、環境保全型農業の推進、農作業事故防止対策、コントラクター設立についての取り組み。畜産農政対策、研修視察、消費拡大の取り組み、認定農業者加入促進など。
コントラクター設立に向けた取り組みについては、2月の協議会の役員会と青年部の合同会議で、役員と青年部にコントラクターへの移行希望者を含めて準備を進めること、生産する飼料はトウモロコシと飼料用イネの2種類で検討することを決めている。
乳牛事故防止対策協議会の予算では、農家負担金の消毒代金を各50円値下げし成牛は200円、育成牛などは150円とし、農家の負担を軽減する。 -
駒ケ根太鼓子ども連卒業演奏会
多くのイベントや行事に出演するなど、市の顔として活躍している伝統の駒ケ根太鼓は29日、3月いっぱいで子ども連を卒業する中学3年生らによる初の記念演奏会を同市中沢の農村交流広場体育館で開いた。子ども連の一員として小学2年生からけいこを重ねてきた小林大悟君、下平勇太君、杉山宥介君、中嶋隼人君の4人は保護者ら約70人が見詰める中、子ども連として最後の舞台に上がり、8年間積み上げてきた技をいかんなく発揮する見事な演奏を披露した=写真。指導者らの参加も得ながら5曲を演奏し、迫力ある響きで聴衆を圧倒した。
演奏会を発案した指導者の岡田洋子さんはあいさつで「子ども連卒業の記念に何かできないかと考えた末、この演奏会を思いついた。できれば高校生になっても大人になっても、太鼓はずっと続けてほしい」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市退職者送別式
31日、駒ケ根市は同日付で退職する市職員16人の送別式を市役所で開いた。退職者を代表して清水亀千代総務部長は「今日までの道のりは決して平坦ではなかったが、何とか乗り越えてきた。今後は一市民として、市が進める協働のまちづくりの一翼を担っていきたい」とあいさつした。
杉本幸治市長は一人ひとりの経歴や人柄などを詳しく紹介し「皆さんは市のために全身全霊で尽くしてくれた。その働きに感謝する。明日からはそれぞれが培った力で新たな地で活躍してほしい」と激励した。
退職者は職員の拍手に送られ、長い年月を過ごした庁舎を静かに後にした=写真。
退職者は次の皆さん。
▽一般行政=清水亀千代(総務部長)福沢利彦(昭和伊南総合病院事務長)柴政男(まちづくり推進部長)中城正昭(民生部長)笹谷志げ子(子ども課長)下島正富(福祉企業センター所長)小木曽節子(経塚保育園長)北沢みえ子(生涯学習課男女共同参画推進室長)小松由美子(市社会福祉協議会庶務係長)片桐郁子(子ども課幼児教育係長)織井清子(庶務課給与福利担当幹)下島広子(秘書広報課秘書係長)宮脇和子(飯坂保育園主任保育士)北沢香代(農林課主査)佐藤貴博(建設課主任)▽技能労務職員=塩沢寿美子(赤穂学校給食センター次長) -
御園分館20周年記念講演会・生涯学習発表会
伊那市御園区から御園分館が独立して20周年を迎え、30日、御園公民館で記念講演会・生涯学習発表会があった。区民100人余が集まり、20年の節目を祝った。
公民館事業は、区事業の一つとして予算づけしていたが、1988(昭和63)年7月、区から切り離し、専任の分館長を置いた。毎年、区民運動会をはじめ、マレットゴルフ大会、ゲートボール大会、区事業への協力などに取り組んでいる。
記念事業として、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんの記念講演会「山本勘助・保科正之公と高遠の歴史」、公民館で活動する文化団体の発表会を企画。
発表会は初めての試みで、大正琴、踊り、リラックス体操、詩吟など7プログラムを組み「竜峡小唄」「早春賦」「見上げてごらん夜の星を」…とそれぞれが日ごろの練習成果を披露した。
区民も一緒に歌うなど、茶を飲みながら和やかな雰囲気の中で楽しんだ。
会場の一角には、分館報20年の歩みなどが展示された。
宮下公信分館長(69)は「先輩が築いてきた分館活動をつなげていきたい」と話した。 -
暫定税率期限切れ ガソリン値下げ
道路特定財源の揮発油税などの暫定税率が3月末で期限切れとなり、ガソリンは、1日から1リットル当たり25・1円分の上乗せ税率がなくなる。各スタンドが持つ在庫の関係で、一斉の値下げとはならないが、県石油商業組合(長野市)は「県内でも値下げに踏み切る店がかなりありそうだ」という。
ガソリン税は、製油所などからの出荷時に課税される「蔵出し税」により、1日以前に出荷した在庫には既に暫定税率分が含まれている。同組合によると、石油元売り大手のほとんどが、1日から卸価格を一斉に引き下げることを受け、消費者に混乱を及ぼさないため竏窒ニ、値下げを決めた店舗が多いという。
しかし、県内でも在庫の販売が終わるまで、値下げは難しいとするスタンドも目立つため、実際の値下がり時期は地域や店舗によって違うようだ。上伊那農協が経営するスタンド計25カ所は、しばらく価格を据え置く方向だ。
一般的にスタンドでは、一週間程度の在庫を持っている。競争の原理の下では、多くの店舗が、暫定税率分を含む在庫を値下げ販売せざるを得ない情勢。在庫の回転率が低い店舗は、「価格の高い、売れないガソリン」を背負い込むことになり、経営破たんにつながる可能性が強い。
消費者が安価のスタンドに押し掛ければ、品切れとなる恐れもあり、「混乱は避けられない状態」(スタンド関係者)。南信地区の多くは、松本市の油槽所からタンクローリーで各ガソリンスタンドに配送しているが、台数に限りがあるため、迅速な対応は困難となりそうだ。
政府・与党は4月末、衆院の再議決により価格を元に戻す方針を示しているが、消費者からは「今後、安心してガソリンを入れることができればよいが、また、値上げするなら意味がない。(販売側と消費者側が)ただ混乱するだに終わるなら、値下げしなくてもよい」などの声が聞かれる。 -
宮田村議選12人の新村議決まる
任期満了に伴う30日投開票の宮田村議選。現職は組織力を背景に議席を守ったが、独自の戦いで挑んだ新人は下位に沈み、1人が涙を飲んだ。少年サッカーを指導する関係から若い保護者世代に浸透する清水正康氏(33)=大田切区=が地盤も手堅く固め、前回に続いてトップ当選。投票率が4年前よりも7ポイント低迷するなか、出馬した現職9人のうち7人は前回よりも得票を伸ばしており、組織選挙からの脱却を目指した新人は当初から苦戦とされた・ス下馬評・スを覆せなかった。
4年前に29歳の若さも売りにして大量得票を果たした清水氏は前回よりも30票ほど減らしたが、700票をうかがう得票。
今回も20代から2人の新人が出馬したが、「若さ」の新鮮味も薄れて清水氏のような知名度がないなかで、地区型の候補に左右されない若者や女性を中心にした浮動票層を切り崩せなかった。
その厳しい中でも天野早人氏(29)=町二区=は経営する商店のつながりもいかし、さらに小、中学校の同級生の支援も受けながら浸透。
一方で落選した大石智之氏(25)=町三区=は障害者の立場から議会参加を訴えたが、個人的な戦いには限界があり明暗を分けた。
もうひとり新人で組織に頼らない選挙を戦った宮井訓氏(46)=大久保区=は仲間の支えもあり、大石氏と7票の僅差で滑り込んだ。
新人で最も遅く出馬を表明した城倉栄治氏(52)=南割区=は地区票を急速に固め、支持基盤を受け継ぐ格好となった引退する現職の前回票を上回った。
票を大きく伸ばした現職は、前回厳しい戦いとなった陣営が多く、危機感を前面に打ちだした地元や組織の引き締めが功を奏した格好となった。 -
宮田村議選新人に風吹かず、住民の関心低下課題に
任期満了に伴う宮田村議選は30日に投開票し、・ス草の根・ス的な支持の広がりに期待した新人3候補は票を伸ばせず、1人が落選する厳しい結果となった。投票率は1960年以降の同選挙で最低の75・87%。この辺りからも浮動票を頼みにした3氏に風が吹かなかったことが分かり、地域を軸にした組織型選挙の壁は厚く立ちはだかった。一方で公開討論会が村商工会青年部の主催で初めて開かれるなど、関心を寄せようとする住民の動きも一部に芽生えてきており、今後の議会、村政にどうつなげるか選ばれた村議の真価が問われる。
新人4人のうち天野早人氏(29)、宮井訓氏(46)、大石智之氏(25)の3人は地盤を持たない独自の選挙戦。「関心がなく、候補の顔も名前も知らない。そうなると自ずと地元の候補に流れるでしょ」。結果を予想通りと受け止め、30代の有権者はつぶやいた。
告示前に13候補全員が出席して開かれた公開討論会。準備が短かったことも重なったが、300人定員の会場は空席が目立った。
しかし、各候補の訴えを会場で聞いた複数の村民は新人の演説を評価し、中高年の人たちからも「考えが現職よりもまとまっている」と声が聞かれた。
270票を獲得し3氏の中では最も票を集めた天野氏は当選を決めた直後に「結果は厳しいが、組織に頼らない新人3人をあわせれば600近い得票。現状打破の期待票が確実にあり、当選した私たちがそれに報いていかねば」と話した。
「20代の候補が出馬したのに若者の関心が高まらない」とされた今回の選挙だが、結果的に年代問わず住民の関心を村政に引き寄せる難しさを改めて浮き彫りにした。複数の当選者は村政の情報公開、透明性を説くが、受け止める住民の意識形成なしに自立のむらづくりもおぼつかない。 -
小林修副村長退任、思い出多き役場をあとに
宮田村の小林修副村長(61)=北割区=は31日、4年間の任期を終えて36年余り奉職した村役場をあとにした。見送る職員らとガッチリ握手。「今後も心ひとつに清水村政を支えて」と、後輩たちにむらづくりを託した。
退任式で涙を浮かべて花束を受け取った小林さん。「説明する側の職員が三者三様ならば、住民の信頼を得ることはできない」と肝に命じできた役場生活を振り返った。
1970年に村職員となり、ほ場整備や下水道、大原団地の造成など、今の村の社会資本となる各種整備事業に尽力。村総務課長を経て04年に助役に就き、自治法改正により副村長となった。
故矢田義太郎前村長が突然の病に倒れ、村長職務代理者として苦心したことも。
走馬灯のように駆け巡る思い出をひもときながら「今後はひとりの住民として地域とともに歩み、経験を還元していきたい」と声を詰まらせた。
清水靖夫村長は「行政経験が乏しい未熟な私を大きく支えてくれた」と長年の労苦をねぎらった。 -
【入社式】ニシザワ(本社・伊那市) 荒木康雄社長
日本の経済は、大きな新しい局面を迎えている。原油価格をはじめとし、いろいろな物価が上がっていく時代。これからみなさんは、流通業、サービス業に携わることになるが、ぜひ、今のフレッシュな気持ちを持ち続けてほしい。われわれは常に、お客様が「どう感じられるか」ということを大切にしながら、仕事を進めていきたい。次に、仕事を通じて社会の役に立つという気持ちを持ってもらいたい。それが、この地域で流通業を営んでいるわれわれの社会的使命だと思う。また、コンプライアンスを重視し、みなさんは今日から、ニシザワの従業員の一員として正しいことを正しくやってほしい。仕事を離れても、社会人として、人間として基本的なことは守るという自覚を持って臨んでもらいたい。ニシザワに新しい息吹とエネルギーを運んでくれることを心から期待したい。
##(新入社員)
新入社員10人
(前年比1人増)
大学卒6人、高校卒4人 -
「ドキュメンタリー山頭火」出前上映会
漂泊の俳人種田山頭火(1882竏・940年)のドキュメンタリー映画の上映会が29日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開かれた。ドキュメンタリー山頭火をつくる会主催。伊那毎日新聞社など後援。上映会では山頭火の生涯や人物像に迫った3篇のほかに、今回初公開の、井上井月(1822竏・887年)と彼を慕い墓参に訪れた山頭火の軌跡を描いた作品も上映。約80人が観賞した。
映画の制作者は元名古屋テレビのプロデューサー大塚幹郎さんと同局の元カメラマン山下文雄さん。2人はドキュメンタリー山頭火をつくる会として、04年から映画制作に取り組んできた。
今回上映したのは、山頭火の生涯をまとめた「山頭火の生涯 ダイジェスト」(12分)、山頭火と交流のあった人たちや山頭火の顕彰運動を続けている人たちのインタビューをまとめた「ViVa山頭火 ふるさと編」(48分)、34年に井月の墓参に向った山頭火が飯田に立ち寄り、病気により墓参を断念した時の彼の軌跡をたどった「信州飯田の山頭火」(10分30秒)、井月墓参に伊那谷を訪れた山頭火を追いながら井月研究家の春日愚良子さん(伊那市)の解説のもと井月の人物像を探り、二人の共通点に迫った「ViVa山頭火 漂泊の俳人・井月を訪ねて」(35分)。
映画では数々のインタビューにより山頭火や井月の暮らしぶりや様子などが浮き上がり、作中で紹介される彼らの句をより味わい深くしていた。特に「井月を訪ねて」では題材が地元に馴染みの深い井月ということもあり、彼の句に感嘆の声を洩らす来場者やインタビューでの「バッチイ人だった」という井月評につい笑い声を洩らす来場者もいた。
ドキュメンタリー山頭火をつくる会では今後さらに取材を重ね、今までの総括として「最後の放浪 山頭火1939」(仮)の製作に取り組む。完成予定は11年。 -
高遠中学校で観桜期ボランティアに向けた学習会
伊那市高遠町の高遠中学校は31日、同校生徒による観桜期中の駐車場ボランティアに向けた学習会を同校で開いた。新2・3年生100人が参加し、観光客の質問に答えられるように、高遠についてあらためて学んだ。
高遠中学校では毎年観桜期中に校庭を駐車場として開放していることから、土・日曜日に同校生徒が売店業務やパンフレットの配布などのボランティア活動を行っている。今年は12、13日と19、20日の4日間のボランティアを予定。
学習会では伊那市観光協会高遠支部の飯島進理事長が講師となり、織田信長の軍勢による高遠城攻めの際のエピソードや保科正之についてなど高遠町の歴史にまつわる話や、標高や気温、人口など高遠町の概要を説明。また同支部の阿部凱人事務局長からは生徒たちに配布されたミニガイドに対する説明があった。
生徒会副会長の守屋敦史君は「当日は礼儀正しくしたい」と意気込みを話していた。