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長野県観光振興リレー講演会開催
県の主催する「観光振興リレー講演会」が7日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科の山根宏文教授が、「これからの観光で大切なこと」をテーマに講演。観光産業関係者や一般など約80人が集まり、同地域にある観光資源の生かした方や観光に向けたまちづくりについて考えた=写真。
県が観光振興への取り組み強化を目的として県内10地方事務所ごとに開催している講演会で、「観光資源の活かし方」をテーマとした第1部では、景観や文化財などといった地域の観光資源をどのように観光に生かしていくことができるかを全国各地の事例を紹介しながら説明。
山根さんは地域にある素晴らしい景観などに付加価値をつけ、観光振興を図っている地域の事例や、そこにしかない地域の味、雰囲気を大切にした食堂を営む85歳の女性の取り組みを紹介し「地域にある日常の生活をありのままに体験してもらうことが、旅行者に感動を与える」と指摘。また、ただ単に体験してもらうより、その苦労なども一緒に経験してもらうような“本物の体験”が求められていることを示し「大事なのは感動のポイントを旅行者に伝えること。それをどうしたら生かせるかを考えると、必ずどの資源にも良いポイントがある。そこを生かしていくことが大切」と語った。
また、観光まちづくりをテーマとした第2部では、観光が地域に大きな経済効果を生むとともに、地域に住む人たち自身に、地域への愛着が生まれることを説明し、従来の観光とこれからの観光の違いなどを示した。 -
公立高校前期選抜実施
08年度公立高校前期選抜入試が7日、県内の公立高校で実施され、上伊那でも全日制7校、多部制1校(来年度新設)で約840人の志願者が試験に臨んだ。
自己推薦型選抜となる前期選抜では、作文などによる自己PR、面接、基本的な学力の習熟度などを総合的に判断し、合格者を決定する。
そのうち131人が志願した伊那弥生ヶ丘では、午前、午後に分けて面接試験などを実施。午前中に試験を受ける受験生らは、受け付け開始時間の8時40分に遅れないように登校し、「おはようございます」と元気良くあいさつを交わしつつ、緊張した面持ちで校門をくぐっていった=写真。
上伊那における前期選抜の倍率は全日制1・63倍、多部制1・79倍。県全体では、1万1105人が前期選抜に出願している。
前期選抜の合格発表は15日で、午後1時以降、各校の校内に合格者の受験番号を掲示するほか、午後2時以降には各校の公式ホームページにも合格者の受験番号を掲載する。 -
箕輪町特別職報酬等審議会が答申
町長5%に減額幅縮小
副町長、教育長、議員は据え置き箕輪町特別職報酬等審議会(中村昭吾会長)は7日、平沢豊満町長から白紙諮問を受けた08年度の特別職報酬等の額の改正について、町長は減額幅を縮小し現行の10%から5%に、副町長と教育長は5%減額のまま据え置き、議員報酬額についても据え置きとする答申をした。平沢豊満町長は、「額を前提に、執行にあたっては質的向上を図り、町民の皆さんに貢献できるよう努めたい」と話した。
審議会は、徹底した行財政改革による歳出の抑制など財政力指数も07年度で0・678と堅調に推移し町の財政状況が好転してきていること、近隣では執行機関の給料額の減額幅を一律にしている市町村が多いことなどから、執行機関の給料額抑制の減額幅は一律とすることが適当-とした。議員報酬は、07年度に本則の報酬月額を改正しているため現行のまま据え置くとした。
町長については、1期目は公約を尊重し最高で25%減額の抑制措置をし、2期目の07年度は審議会の答申を尊重し10%の減額をしている。08年度に答申どおりの減額抑制措置をした場合、給料月額は78万8500円になる。 -
箕輪町職員海外派遣研修報告会
箕輪町は6日夜、人材育成で海外派遣研修に参加した職員3人による研修報告会を町役場で開いた。職員のほか、町の女性懇話会と婦人教育推進協議会も出前講座として聴講した。
海外派遣研修は、職員が自己負担も伴いながら自発的に参加するもので、07年度は定員枠いっぱいの3人が参加した。報告会は参加職員にとってのまとめの場でもあり、聴講する職員と情報を共有しあい互いに学ぶ場として位置付けている。
研修先とテーマは▽デンマーク・スウェーデン「児童福祉・少子社会について」▽イギリス・ドイツ・フランス「欧州地域振興・地域の活性化」▽ドイツ・スイス「環境行政・環境を意識したまちづくり」-。
欧州の地域振興と活性化について研修した鈴木清次さんは、ドイツ・ローデンブルグの歴史的景観の保全が、法律による規制、住民参加による計画策定、住民の町に対する愛着精神と誇りによって進められてきたことを挙げ、「町に対する住民の帰属意識が高く、住民の一致した協力に支えられたまちづくり」と紹介。「自分たちのまちは自分たちで守るという意識を持ちたい。住民だけでは難しい。行政も意識を変えないといい方向にはいかない」と話した。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
08年度水稲生産目標数量配分面積は2万6691アール南箕輪村水田農業推進協議会は6日、村役場で開き、規約改正などを協議したほか、08年度水稲生産目標数量配分計画などを報告した。
規約改正は、協議会の会員に、南箕輪村まっくんファーム組合長を加える。
地域水田農業活性化緊急対策については、長期生産調整実施契約における協議会指定作物を、すべての転作作物を対象とする(自己保全管理・調整水田は除く)案を了承した。
08年度の村の水稲生産目標数量配分計画は、数量は1767トン、面積は2万6691アール。07年度の配分面積は2万7010アール、作付実績面積は2万6794アールだった。 -
宮田とうふ工房の「こだわりのもめん」が県品評会で審査長賞
宮田村の精密業マスダ(増田清社長)が経営する宮田とうふ工房の「こだわりのもめん」とうふが、第11回県豆腐品評会(県、県豆腐商工業協同組合主催)で上位3席の審査長賞を受けた。同工房の製品は2002年の品評会から7年連続で入賞を果たしたことになり、地元産大豆にこだわる豆腐づくりが改めて高い評価を受けた。
品評会には県内35工場から、もめん豆腐の部に42点、きぬごし豆腐の部に24点、その他の特殊豆腐の部に28点の計94点の応募があり、21点が入賞した。
05年にはきぬごし豆腐で県知事賞に輝いている同工房だが、今回の審査長賞で、きぬ、もめんの主力製品がいずれも県内トップ級の品質、味わいと評価されたことになる。
ほぼ宮田村内産の大豆「ナカセンナイ」をを用い、徹底して地元の原料にこだわる同工房。現在は宮田村や駒ケ根市の学校給食にも使われるほか、「安全安心の地元産」として愛好者も多い。
マスダの増田忠直相談役は「量や質にばらつきもある地元産大豆を使う難しさもあるが、日ごとの微妙な調整で品質も着実に向上している。心新たに消費者の皆さんに美味しい豆腐を届けていきたい」と話した。 -
村の広報紙で地域の医療問題を特集
宮田村の広報紙「みやだ」は1月、2月両号で、「地域医療は今」と題して、地域の基幹医療機関でもある昭和伊南総合病院の医師不足問題や若い母親らを取材して特集記事を組んでいる。同村、駒ケ根市、飯島町、中川村の伊南4市町村の共同企画。独自の取材も織り交ぜながら住民に現状を伝えており、担当した宮田村企画情報係の上條雅典さんは「地域だけで簡単に解決できる問題ではないが、広く考えてもらうきっかけになれば」と話す。
伊南の各市町村は宮田村と同様に広報紙で同特集を掲載。
昭和伊南総合病院への取材も共同で行い、千葉茂俊院長ら関係者のインタビューや医師不足の現状分析をそれぞれ掲載した。
2月8日以降に各家庭に配られる「みやだ」2月号は、地域医療を守るために取り組む現場の声や開業医との連携などを紹介。
出産環境が整うために勉強会を開いているグループの活動にもふれ、出産期にあたる若い女性の声も拾っている。
「取材して思ったのが現場の大変さ」と上條さん。「医療全体の根本が変わらないと、地方の格差はますます広がるようにも感じる」と指摘する。
そのうえで住民一人ひとりが関心を高めることが改めて重要と感じたとも語り、2月号の最後も「今私たちにできること」をテーマにすえて、問題提起している。 -
宮田小で児童会長選挙、清き一票投じて
宮田村宮田小学校は6日、新年度の児童会長を決める選挙を行った。4人の立候補者が立会演説会で・ス公約・スを訴え、3年生以上の有権者が清き一票を投じた。
5年生の各学級から4人が立候補。今月から教室訪問を行い、この日の投票前の演説会では最後のお願いをした。
「あいさつできる学校に。私自身が校門に立って率先したい」「問題があったら、委員会や全校の意見を聴いていきたい」など、各候補とも堂々と話して支持を求めた。
それぞれ意中の候補者を決めて投票。開票結果によって新たな会長らが決まった。 -
横山光一さんが市へ自作のつぼ2点を寄贈
伊那市西春近の光風会員・横山光一さん(77)は7日、公民館活動で陶芸に出合い、30年間取り組めたことに感謝し、自作のつぼ2点を市へ寄贈した。
作品は、辰砂窯変長壺(しんしゃようへんちょうこ)「歓喜」(高さ38センチ、幅28センチ)と、緑釉(りょくゆう)窯変長壺「幽寂」(41センチ、30センチ)。自ら原料の石の粉や釉薬、酸化銅を調合し、オリジナルの色を作り出している。辰砂は失敗が多く、焼き物の中で出しにくい色の一つとされるが、思うように赤色が出ない難しさがおもしろさでもあるという。
電子部品会社を経営する横山さんは1978年、地元公民館の陶芸教室に通い、陶芸の基礎を習った。その後、自分のかまを設けて作品を作り続け、昨年6月にはこれまでの集大成として信州高遠美術館で個展を開いた。
小坂市長は「公民館活動がきっかけで、趣味を続けていることは意義がある。情熱がなければできない」と話した。
今後、つぼは市長応接室などに飾るという。 -
飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会に12派
飯島町選挙管理委員会は6日、任期満了に伴う飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会を役場で開いた=写真。定数12に対し、同数の12派が出席した。
選挙委員定数が15から12に削減された農業委員選挙は18日、事前審査。26日告示、定数オーバーなら、3月2日、投開票で12人の選挙委員が決まる。 -
杉本新組合長消防署着任式
駒ケ根市長交代に伴い、1日付で新たに就任した杉本幸治伊南行政組合長は6日、消防本部・北消防署で着任式に臨んだ=写真。署員約30人を前に杉本組合長は「火災、救急での素早い行動に感謝する。私も負けないよう真剣に取り組んでいきたい。昨年庁舎が新しくなってハード面での素晴らしい拠点ができたが、今後はソフト面も充実させ、地域住民の安心、安全確保のためにさらなる尽力を期待する」と訓示した。
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箕輪町郷土博物館「気軽に美術講座」
箕輪町郷土博物館は3日、「気軽に美術講座」を開いた。小学生から大人までの10人がろうけつ染めを楽しんだ。
染色体験を通して身近な芸術に親しみ、郷土の芸術への理解を深めてもらうねらい。箕輪町在住の現代工芸美術家協会会員で染色家の吉田冴子さんを講師に、13センチ×18センチの布にろうけつ染めを施し、飾って楽しめる額を作った。
今回は吉田さんのデザインを使い、白とほかの4色で、下図に色鉛筆で各自が好きな色を塗って色のバランスを決めた。布の白の部分にローを置き、一番薄い色を最初に塗って乾かした後、色を残したい所だけローで伏せる。2番目に薄い色を塗り同じ作業をし、4色塗り終わるまで繰り返した。
ろうけつ染め初体験という町内の太田玲子さんは、「自分の思っていたものと違う形になってきているけど、できていく過程が楽しい」と熱心に取り組んでいた。
講師の吉田さんは、「色鉛筆で塗ったものとは絶対同じにならない。色の重なりを楽しんでほしい」とし、体験を通してろうけつ染めを知り興味を持つ人が増えることに期待していた。 -
【駒ケ根高原教会主任牧師 城村義人さん】
駒ケ根高原の林の中に建つ駒ケ根高原教会の主任牧師。
「牧師らしくないとよく言われます。自分でも牧師になるとは思っていなかったし、周りの人たちも驚いたくらいですからね」
父が牧師の家庭に生まれ育ったが、牧師の息子という境遇が嫌でたまらなかった。学校でも地域でも、何かにつけ「お前は牧師の子なんだから」と言われ続けたからだ。
高校卒業後、沖縄の大学に進学。父の知己の教会に下宿することになったが、「大学生になったのに、これからもずっと教会で暮らさなければならない。もういい加減うんざりだ」。幼少時から積もりに積もった不満がついに限界に達し、ある夜、牧師の留守を狙って夜逃げするように教会を飛び出した。
その後の数年間、教会には一切近づかなかった。大学には通ったが、牧師の息子であることも隠し通し、クリスチャンであることさえ誰にも言わなかった。
「やっと教会から解放され、自由になった気がした。夜、飲み屋で仕事をしたりして、自分ではそんな楽しい生活に満足しているつもりだったが…」
卒業が近づくにつれ、自分の生き方は本当にこのままでいいのか竏窒ニ次第に疑問が募り、引かれるように教会に足が向いた。3年ぶりだった。だが、いまさら堂々と顔を出せる立場ではない。人目を避けて夜中にこっそり忍び入った。暗い礼拝堂に近づくと、ふと祈りのための黒板が目に止まった。その中に思いがけず自分の名前があるのを見つけ、驚いて読んでみると『城村君のために祈りましょう』と書かれてあった。牧師の字だった。
「ショックでした。飛び出したまま好き勝手をしていたのに、牧師はこうしてずっと心配してくれていたのかと思うと、涙があふれ出てたまらなかった。これまでの自分の考えと行いを悔い『神よ、降参します。帰ってやるべきことをします』と誓って心からの祈りをささげました」
翌朝、父に電話し「牧師になりたい」と伝えた。
◇ ◇
牧師の仕事の大きなひとつに結婚式の司式がある。駒ケ根高原教会では2002年の献堂以来、式を挙げたカップルは千組以上にもなる。
「結婚式でカップルの門出の手伝いができることは大きな喜びであり、幸せです。でも、牧師の仕事は式を挙げて終わりではなく、実は結婚式の後に始まるともいえる。結婚は決して楽しいことばかりが続くわけではないですからね。夫婦のさまざまな悩みを聞いて助言してあげることが大切な仕事なんです」
「ここで式を挙げた夫婦が気軽に帰って来られる教会であり、牧師でありたいですね。せっかく結婚したのだから、何年たってもずっと幸せでいてもらいたい。私の夢はね、この仕事を通じて上伊那の離婚率を下げることなんですよ」
(白鳥文男) -
西春近公民館 押し花クラブ作品展
伊那市の西春近公民館の「押し花クラブ」の作品展は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。同ギャラリーでの展示は初めて。メンバー8人が、押し花の絵額など約50点を出品している。
庭先や近くの野山で採ったヒマワリやマーガレット、コスモスなど、身の回りにある草花を使った作品が多い。絵額はそれぞれの好みのデザインで、風景などを描いている。背景を和紙やパステルなどで彩り、全体的に優しい色合いで包んでいる。
同クラブは、公民館事業からクラブ化して約15年。押し花インストラクターの橋爪紗英子さん(64)=同市西春近沢渡=を講師に迎え、月1回の教室を開く。これまで地域の文化祭や郵便局などでの展示はあったが、多くの人に見てもらおうと、同ギャラリーにこれまでの力作を並べている。
橋爪さんは「きれいな花の美しさをとどめておけるのが押し花の魅力。メンバーそれぞれのデザインの違いを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
力作が並んだ「西春近公民館押し花クラブ」作品展 -
中川村産大豆使用のこだわりの豆腐、3月から定期的に販売
中川村役場で5日、中川村産大豆使用の豆腐、販売検討会議があった=写真。村営農センターが呼び掛け、大豆(ギンレイ)生産者、製造のすいれい豆腐、販売店、JAら9人が集まり、3月から来年2月まで、月1回村産大豆を使ったこだわり豆腐の製造、販売することを決めた。
村産大豆960キロを使用し、充填方式で絹ごし豆腐を製造、1丁(300グラム)を税込み105円で、村内4店舗で販売する。製造・出荷は原則、毎月第1金曜日とし、土・日曜日を中心に販売する。 製造量は3月、12月縲・月は大豆60キロで500丁を、4月縲・1月は90キロの大豆で750丁を製造、販売する計画。賞味期限は10日間。
初回は3月7日に製造、8日販売を予定する。
販売店はたじまファーム、マルトシ食品館、Aコープ南向店、玉屋商店 -
南箕輪村上下水道事業運営審議会
南箕輪村は6日、上下水道事業運営審議会を村役場で開いた。07年4月に下水道事業が特別会計から企業会計に移行したことに伴い、これまで上水道事業と下水道事業でそれぞれ開いていた審議会を一本化し設置した審議会の初会合で、委員15人を委嘱し、村が上水道事業と下水道事業の概要などを説明した。
委員は各区推薦の12人と識見者3人の15人。任期は10年2月5日までの2年。会長に木下功さん、副会長に田中義人さんを選出した。
唐木一直村長は、「上水道事業は企業団の水をいただきながら順調に運営がなされている。料金は98年4月1日の料金改定から10年間据え置いている。下水道事業は11年度までに全村水洗化で進めている。北原工業団地にも下水道を引くことで認可をいただいている。計画を上回るはやさで進み、10年度に完成するのではと思う」と説明。「上下水道を一つの審議会としてお願いする。ご意見をいただきたい」とあいさつした。 -
チームそよかぜ
「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクト
チャリティバザー(10日)に向け準備「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクトに取り組む箕輪町の住民を中心とした有志の組織「チームそよかぜ」(15人、戸田真理子プロジェクト長)が、資金集めのため10日に開くチャリティバザーに向け、販売品の仕分けや陳列など準備に取り組んでいる。
第1回プロジェクトは、ホーチミン市に日本人が設立した「セント・ビンソン・チャリティ小学校」に教科書を届ける。生徒130人分の教科書代8万円を目標に支援金を集め、目標額を超えた場合は、遠方から通う児童が利用する自転車(1台4千円程度)も贈りたいと考えている。
チャリティバザーではニット製品を中心に販売。このほか学生用ワイシャツ、洗剤、シャンプー、タオル、シーツ、こんにゃく、乾めん、米など個人や企業から寄付のあった品物を販売する。
支援金は16日からメンバーによる訪問団が直接ベトナムに届け、現地の子どもたちと日本の協力者との心の交流を図る。プロジェクト長の戸田さんは、「ぜひチャリティバザーに足を運んでほしい」と話している。
チャリティバザーは10日午前10時縲恁゚後5時、松島仲町の雑貨店隣り「ぷち・らぱん どぅ」。オークション、ベトナム写真展、ビデオ放映もある。当日は買い物袋持参の協力も呼びかけている。問い合わせは戸田さん(ぷち・らぱん内TEL70・8001)へ。 -
男の料理教室
最終回は魚に挑戦箕輪町公民館の「男の料理教室」は6日、10人が参加して町保健センターで開いた。テーマは魚料理で、サンマの三枚おろしに挑戦した。
6回講座の最終回。これまで煮物、炒め物、揚げ物などに挑戦してきた。最後は魚料理で献立は、しめサンマ、とん汁、エノキのわさび和え。町内でゆうづき食堂を営む小林浅男さんが魚のおろし方を指南した。
小林さんの手本を見たあと、参加者は1人1匹ずつサンマと格闘。「いやぁ、難しい」と話しながら、頭を落とし、腸を取り除き、中骨に沿って包丁を入れ上身と下身に切り分けた。
料理教室は各回ごとに参加者を募って開いたが、全て参加したという男性は、「家ではなかなか出来ないが、教室で皆でやると楽しい。いろいろ勉強になった」と話していた。 -
天竜川上流河川事務所アンテナ撤去
駒ケ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所で、耐震性に問題があることが04年の調査で分かった庁舎屋上のアンテナ塔が3日に撤去された。赤、緑、黄、青の原色が遠くからでもよく目立ったアンテナは長年の役目を終え、大型クレーンで吊り上げられた巨体を静かに地上に横たえた=写真。
災害防止のための各種データの送受信の役目は庁舎横に新たに建設された新アンテナに譲られる。新アンテナは高さ約50メートル。建設と撤去の事業費は約8千万円。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、「近隣住民の意向」、点数化はしないが評価する方向で確認
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が6日、市役所であった。適地を選定するための評価基準28項目の具体的評価方法をまとめた小委員会が、検討結果を報告。「評価するのが難しい」として懸案事項となっていた「近隣住民の理解度」に関する項目については「点数評価はしないが評価は行う」という小委員会の結論を採用することとし、点数評価する27項目とは別として、評価項目に残すこととなった。しかし、その評価方法については具体的結論を得るまでに至らず、候補地やその近隣地区などを対象として一定の期間、意見を募集する意向調査を実施し、評価方法を模索するとともに、集まった意見をこれまで検討してきた項目の中で最大限、反映させていく。
「近隣住民の理解度」に関する項目については、小委員会では結局、評価方法を決定することができなかった。しかし、住民の意見を聞くことの重要性を確認し合う中で▽住民アンケートの実施▽一定期間を設けて意見を募集する▽公聴会の開催竏窒フいずれかを候補地や近隣地区住民を対象として実施することを提案。
それを受けて全体会は、この「近隣住民の理解度」という項目を評価すべきかどうかを再検討。「住民の理解度は重要だが、項目の中で適地を絞り込み、それで決定した地区の住民に理解してもらうようにすべき」とし、評価項目から外す意見も多数あったが、最終的には小委員会の結論を尊重する形で「住民の理解度」を評価項目として残し、住民意向調査を行うこととなった。
意向調査の内容や対象者などは、正副委員長と事務局が今後検討し、次回の委員会で示す。
取材に対し、伊藤精晤委員長は「意向調査は建設の是非を問うものではなく、出てきた意見はこれまでの評価項目の中で最大限、反映させていくことが、結果として、住民の意向を評価することにもつながっていくと思う。実質的な用地選定は点数評価する27項目の総合点によって決定せざる得ないと考えている」とした。 -
西春近北保育園で子どもたちの1年を総まとめした「にじの子発表会」開催
家族にも保育園でのこの1年の成長を知ってもらおう竏窒ニ、西春近北保育園(牧野美智子園長)で6日、「にじの子発表会」があった。未満児から年長園児まで約100人の全園児がクラスごとに舞台に立ち、これまで練習してきた歌や踊り、劇などを集まった家族の前で発表=写真。成長した姿を披露した。
園児らによる活動発表会は市内の各園では12月に開催されているが、昨年4月に統合し、新たなスタートを切った同園は今年、より園児らの成長が見られる2月に活動発表会を企画。各クラスごと園児と保育士が話し合い、工夫した催しを準備してきた。 -
教育美術展で宮田小の7人が入賞
読書感想画コンクールの堀井さんは中央審査へ宮田村宮田小学校3年の堀井満里奈さんが第19回読書感想画コンクール(毎日新聞社主催)の県審査で入選し、全国の作品が集まる中央審査に進んだ。また全国教育美術展(財団法人教育美術振興会主催)では同校2、3年の7人が入賞した。
全国教育美術展では、2年の北原颯也君、小松木蓮さん、3年の中山紗希さん、池上和人君が特選。
2年の笹古凌我君、3年の飯島依茉里さん、吉岡美奈さんは入選となった。
読書感想画コンクールは県審査で県内の小中学生あわせて38人が入選したが、中央審査に進んだのはそのうち7人。上伊那からは掘井さんと、中学校の部で伊那市高遠中学校の小松美穂さんの作品が選ばれた。 -
宮田中吹奏楽部3月の定演、OB、OGに出演要請
宮田村宮田中学校吹奏楽部(津山碧部長)は、3月20日に村民会館で開く定期演奏会「スプリングコンサート」に同部出身のOB、OGにも出演してもらい一緒に盛り上げたいと呼びかけている。
同校の吹奏楽部の歴史は古く数十年の伝統を持つ。
出身者数は把握できていないが、定期演奏会が復活して3年目を迎える今年「先輩がたと一緒に演奏会がしたい」と、OB、OGへの出演呼びかけを始めた。
既に20人くらいが快諾し、準備も進めているが「もっと多く集まれば」と現役生徒たちの期待も高まるばかり。
OBが演奏する曲目はサウンドオブミュージックのメドレーや威風堂々、校歌など。
練習日程は3月15日から本番当日20日までの4日間を予定する。
「演奏から離れていた人でも取り組み易い楽曲を選んだ。協力してもいいという方はぜひご一報を」と顧問の瀧澤敏郎教諭。問い合わせは宮田中学校瀧澤さん85・2004、FAX85・5441。 -
西保育園交通安全教室
今春から小学校に通う宮田村西保育園の年長園児が6日、公道を使って横断歩道の渡り方、信号機の見方などを学ぶ交通安全教室を行った。事故なく通学できるように、肌身で感じた。
村駐在所の中田祐記さんの指導で、まずは信号機のない交差点で横断歩道の渡り方を体験。
左右の安全確認をした後に、遠くのドライバーにも分かるように大きく手をあげて渡った。
信号機のある交差点では、青信号になったら横断することを徹底。
信号が点滅を始め、戸惑う園児の姿もあったが、中田さんは「渡っている途中で点滅したら、引き返すのではなく、注意して素早く渡ってください」と教えた。
この日は全園児対象の交通安全教室もあり、保護者の母親4人がペープサートで分かりやすく交通安全を呼びかけ。「道路では遊ばない」「手をあげて右左見て渡りましょう」と、園児も一緒に交通安全の約束を繰り返した。 -
自立支援法見直しに働きかけを、身障協が村長に要請
宮田村身体障害者福祉協会(川手巖治郎会長、52人)は6日、障害者自立支援法の抜本的見直しを国へ積極的に働きかけるよう、清水靖夫村長に要請書を提出した。要請は6項目に及び、障害者の雇用改善、相談員制度の存続など求めた。
自立支援法の施行の影響で県が廃止した障害者相談員は、県・上伊那の両身体障害者福祉協会の委嘱により本年度は存続。
要請に対し、村は2008年度も国の事業を活用しながら相談員2人を確保していきたい考えを説明した。
村職場における障害者の雇用機会拡大、障害者に対する福祉タクシー券の利便性向上、身障協の加入促進への協力、福祉担当部署の充実についても要請書には盛り込んだ。
清水村長は「自立支援法によって不安があってはならないと受けとめている。皆さんと情報を共有し、施策に反映していきたい」と答えた。
村は正式な回答を3月初めの身障協役員会に寄せる予定。 -
産業立地スピードアップ図る
伊那市土地開発公社は企業誘致のため、キッツ(本社・千葉県、小林公雄社長)が所有する東春近の東原工業団地の一部4・7ヘクタールを取得した。
産業立地は重点施策の3本柱の一つ。産業立地課を設置した04年から十数社と契約し、15万平方メートルを売却している。伊那市進出を考える企業の要望に素早くこたえるため、工業用地として先行取得した。
同社伊那工場は1974年、東原工業団地に進出し、鉄鋼バルブを生産。91年、用地を追加買収したが、現在、近くの春富中学校に無償で貸し、部活動で使われている。4年前に中国へ進出し、生産能力が2縲・割増えても現工場で対応できることから、売却しても支障がないと判断した。
用地は伊那工場の北・東側。取得額は6億2900万円。
6日の工業用地売買契約調印式で、小坂市長は「工業立地を進めたい」と企業の協力に感謝。
小林社長は「土地を売却することで、資産効率が高まり、社会貢献の一助になることは幸いである」と述べた。 -
村長査定終了、新年度一般会計本年度並みの32億円台で固まる
宮田村の予算編成は村長査定を終え、2008年度の一般会計予算額は本年度当初と同じ32億円台で固まった。
県単農道、防災無線の整備などが本年度中に終わるため、普通建設事業費を中心に抑制。子育てや学校関連などが事業的にも手厚くしているという。
予算の発表は22日を予定している。 -
箕輪町自衛隊協力会特別記念事業
防衛講演会&箕輪ふれあいコンサート箕輪町自衛隊協力会(市川治実会長)は3日、特別記念事業「防衛講演会&箕輪ふれあいコンサート」を箕輪町文化センターで開いた。会場は満席で、観客は自衛隊の活動の話や音楽隊の演奏を楽しんだ。
講演は、長野地方協力本部長で一等陸佐の田上健吾さんが「防衛省の諸活動」を話した。92年からカンボジアやモザンビーク、インドなどで国際平和協力活動、国際緊急援助活動をし、自衛隊員24万人のうち3万人が海外で活動していることを紹介した。
イラク人道復興支援のエピソードでは、ご近所プロジェクトでサマワで演奏をしたり、ユーフラテス川の護岸強化という任務外の活動をしたことや、5月5日に200匹のこいのぼりを飾り、その翌日にサマワの住民が日本の自衛隊基地を守ろうとデモをしてくれたことなどを話した。
イラク人道復興支援の成果として「国際貢献することで自衛隊の活動が世界で評価され防衛に役立っている」と話し、「安全保障を考えるとき、敵を作らず世界から見捨てられないことが大事」と述べた。
演奏会は、陸上自衛隊東部方面音楽隊が、「威風堂々」「双頭の鷲の旗の下に」など10プログラムですばらしい演奏を披露した。 -
中沢小でユカイナ作り
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)の4、5、6年生児童は5日、昨年まで校庭に植えられていたサクラの木を材料にした手作り楽器「ユカイナ」を製作した。児童らは学校を訪れた製作工房のスタッフらにユカイナの作り方を教えてもらい、接着剤で接着したり、のこぎりやサンドペーパーで形や表面を整えたりして完成。早速口に当てて音を確かめていた=写真。完成したユカイナを手にした児童らは笛師久兵衛さんの指導で『ちょうちょう』を練習。指使いに慣れると全員で合奏を楽しんだ。
ユカイナは漢字では「愉歌伊那」。伊那市発の愉快な楽器にしようと、アイデア商品開発のIKE2企画が開発し、木彫工房「夢庵」がキットを製作した。縦6センチ、横4センチ、厚さ2センチの木製で、オカリナと似た甲高い音が出る。小さな指穴が6個あり、音域は約1オクターブ。
材料のサクラは学校横を通る県道駒ケ根長谷線の改良工事に伴って昨年伐採されたが、教員らが児童の心に残る思い出にならないかと楽器にすることを考案。キットの加工と製作指導を夢庵に依頼した。 -
赤穂南小児童が車いす寄贈
駒ケ根市の赤穂南小学校6年2組(鈴木宏平教諭、41人)の児童らは5日、同市福岡のデイサービスセンター大原こだま園(鈴木文子園長)を訪れ、フリーマーケットで得た収益金で購入した車いす1台を寄贈した=写真。集まった利用者や職員約40人の前で代表の児童ら数人が「自分たちでミサンガやスライム、ビーズ細工などを作り、苦労して売ったお金で買いました。大切に使ってもらえたらうれしいです」「ユニセフに寄付しようと思っていたけど、いつも交流しているこだま園に車いすを贈ることにしました。おじいさん、おばあさんが少しでも楽になってくれればうれしいです」と話し、市社会福祉協議会の北沢洋会長に車いすを手渡した。北沢会長は「南小がいい学校になっていてうれしい。お年寄りを思いやる心をこれからも大切にしていってください」と感謝を述べ、お礼に竏窒ニノートをプレゼントした。
同クラスは2年間にわたり、市内や飯島町で開かれるイベントなどのフリーマーケットで手作りの品を販売してきた。