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節分厄よけ盛大に
中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)の節分会護摩祈とうが3日、同寺の本堂で盛大に行われた。雪降りの中、上下伊那を中心に県内外から約300人の信徒が参拝、本堂に祭られた不動明王像に厄よけや無病息災、家内安全、諸願成就などを祈願した。
伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「星供祈願文」を奏上、願主の名前を読み上げ、御加持(おかじ)を行い、集まった信徒や家族ひとり一人の身体健全、厄難消滅を祈願した。
祈とうに先立ち、伊佐住職は「節分に雪が降ると、豊作になり、氏神様がけがれを白く変えるという言い伝えがある。また、立春から陽の気に入り、努力した人に恵みがある」と法話した。
この後、信者らはお札やお守り、福豆、節分まんじゅうなどを受けた。 -
雪降りの中、黙々とハリエンジュ伐採「冬の陣」
天竜川・NPО天竜川ゆめ会議、駒ケ根市河川愛護会共催による「第3回天竜川流域侵略植物駆除大作戦゛冬の陣゛」が3日、駒ケ根市下平の太田切川合流地点付近で行われた。約50人が参加、しんしんと雪が降り積る中、繁茂した帰化植物ハリエンジュ(ニセアカシア)を伐採し、希望者が薪ストーブの燃料として持ち帰った。
駆除作戦は「天竜川は天竜河原であるべき。樹木は伐採が望ましい」との合意形成を発端に始まり、夏はアレチウリ、冬はハリエンジュを伐採し、3年目。
作業は午前9時から開始、チェーンソーで切り倒し、玉切りし、トラックに積み込んだ。お昼にはつみれ汁が振舞われ、体の芯から温まった。
午後も参加者の中には「せっかく来たのだから、もう少し伐採をしたい」と言う人も多く、3時30分ころまで作業を続けた。
作業に先立ち、伐採用の河川内作業道路は天竜川上流河川事務所が整備、広報、地元説明は駒ケ根市が担当、作業はボランティアと市建設業協会有志が協力して実施した。
NPО天竜川ゆめ会議の福沢浩代表は「駒ケ根市が進める市民の参画による協働型社会のあり方に一石を投じる企画になったと思う。今後もゆめ会議は天竜川の河川環境整備と、住民が身近に感ぜられる天竜川を目指して活発な活動を展開したい」と話していた。
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ながーい太巻きつくって恵方巻き
宮田村の福祉交流施設なごみ家は4日、約40人が参加して全長10メートルにも達する太巻き寿司をつくり、食べて願い事をする節分の「恵方巻き」を行った。心あわせて・スながーい・ス太巻きが見事に完成。「今年も良い1年になりそう」と、かぶりついた。
2升5合の寿司飯に約50枚の海苔を用意し、ホウレンソウ、カンピョウ、タマゴ、デンプなど具材も豊かに彩り良く。
参加者が横並びになって、「せーの」と息をあわせて一気に巻いた。
海苔が足りずはみ出したりするなど微調整はあったが、見事な出来映えに「すごい」「上手にできた」と歓声があがった。
さっそく各20センチほどに切って、今年の恵方である「南南東」を向いてガブリ。口いっぱいにほおばり、家族や仲間の幸せを願った。
同施設で恵方巻きをするのは3年目で、昨年からは長い太巻きに挑戦している。
職員の鈴木幸子さんは「なごみ家は色々な人たちの出会いの場。節分の行事もひとりよりも、みんなで力をあわせるとまた楽しいでしょ」と話していた。 -
公民館スキー教室、村のクラブ会員が熱心に指導
宮田村公民館のスキー教室は2日、伊那市の伊那スキーリゾートで開いた。小学生を中心に約70人が参加。宮田スキークラブの会員12人が丁寧に指導し、レベル別にスキーの楽しさを感じながら技術向上に励んだ。
小学校3年生を中心とした初心者のクラスは午前中、ゲレンデ下部で基礎技術をみっちり練習。
徐々にコツをつかみ、午後にはスキーを「ハ」の字に広げたボーゲンで滑走を楽しむ姿もみられた。
同教室は39回目を迎え、毎年スキークラブが全面協力。この教室をきっかけにスキーを始めた村民も多く、「まず楽しんで、そして続けてもらえれば」とクラブ代表の上條雅典さんは話していた。 -
伊那小学校 公開学習指導研究会
伊那市の伊那小学校は2日、公開学習指導研究会を行い、全国から集まった小中学校教員ら約650人が同校の総合学習・活動の授業を参観した。同研究会は29回目。子どもたちが主体となって学習する姿を公開し、参加者たちとともに教育のあり方を探った。
「自己を見つめ、友人とのかかわりを深めながら、自らを高めていく子ども」をテーマに学習指導の研究を進めている同校。「アイガモと一緒に作った米を食べよう」「伊那市のわき水比べをしよう」など、各クラスの授業を公開した。
民俗芸能について勉強している6年毅組(和田卓也教諭・30人)は、卒業公演に向けて披露する創作舞踊の練習を体育館で行った。児童たちは、太鼓、獅子舞、舞の3グループに分かれ、それぞれで立てた目標の達成を目指し、意見を出し合いながら取り組んだ。
太鼓グループの目標は「祭りのようなにぎやかさ、楽しさを出して、みんなの音や動きが合うようにしたい」。互いの演奏を聞き、課題となる部分を指摘し合いながら太鼓のリズムを合わせていった。見学者は、その様子をメモに取るなどして、授業の参考にした。
民俗芸能について学んでいる6年毅組の授業を見学する全国の小中学校の教員ら -
赤穂小一日入学
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)で1日、4月に入学する園児らの一日入学が行われた。1年生の教室に入った園児らは、入学時に教室に飾る自分の顔の絵を1年先輩のお兄さん、お姉さんに手伝ってもらいながらクレヨンで描いた=写真。園児らは初めて訪れた学校の教室で最初は緊張気味だったが、1年生の優しいアドバイスを受けるうちにすっかり打ち解け、笑顔で仲良く交流を楽しんだ。
園児らは入学式に備えて『ドキドキドン1年生』も練習。学校の先生の弾くオルガンに合わせて元気に大きな声を張り上げた。
もうすぐ後輩ができる1年生は、園児がトイレに行きたがると、手を引いて連れて行ってやるなど、頼もしい先輩ぶりを発揮していた。
同小への来年度入学予定者は126人。 -
中央アルプス千畳敷で「純白の結婚式」
中央アルプス駒ケ岳の千畳敷で2日「純白の結婚式」が行われた。氷点下12度の寒さの中、2組のカップルが親族らに見守られながら真紅のバージンロードを進み、手作りの雪のチャペル前で指輪を交換して永遠の愛を誓った=写真。
挙式したのは岐阜県の林雅樹さん(40)横田結花さん(32)と、駒ケ根市の伊達匠さん(29)久保田裕子さん(31)の2組のカップル。式を終えた新郎新婦は「寒かったが、一生忘れられない思い出になった」「山の景色が素晴らしくて感激した」とそれぞれ笑顔で話した。
標高2610メートルの千畳敷は一面雪に覆われた白銀の世界。空は薄曇りながら、時折日が差すなどまずまずの天候で、東には遠く富士山が望めるほど視界は良好だった。とはいえ、高山を吹き抜ける強風は肌を刺すほど冷たく、新郎新婦はウエディングドレスからのぞく肩や腕にワセリンを塗ったり、服の下に使い捨てカイロをいくつもしのばせるなどの防寒対策をとっていた。
千畳敷での結婚式は6年目。駒ケ根市観光協会が毎年4月縲・0月に一般から希望者を募集して行っている。 -
南箕輪中卒業生に贈る「愛の鈴」作り
南箕輪村社会福祉協議会のボランティア運営委員会は2日、南箕輪中学校の卒業生に贈る「愛の鈴」をボランティアセンターで作った。呼びかけに応じたボランティア約40人が心を込めて手作りした。
愛の鈴は、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」との願いを込め、卒業生に毎年贈っている。
手芸用のひも2本を1組にして井桁に編み、顔に見立てたウッドビーズを通してひもを結び、鈴を付ける。顔も一つずつ丁寧に手書きする。今年は約190個作る。
今年で3回目の参加という民生委員の女性は、「卒業式のとき、卒業生が愛の鈴を胸に付けてくれるのがうれしい。門出を祝うように、頑張ってという思いで作ります」と話していた。
今後、「御卒業おめでとう」のメッセージと一緒に一つずつビニール袋に入れたものを箱詰めにし、3月に贈呈する。 -
中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い開催
中央アルプス、南アルプスの自然環境保全などを目的とした活動を展開するNPO法人・アルプスAyudaによる「中央アルプス千畳敷カールにおけるさるを考える集い」が2日、南箕輪村にある信州大学農学部の「食と緑の科学資料館」であった。行政関係者や高山植物の保護活動に従事する人など約50人が集まり、中ア千畳敷カールまで行動範囲を拡大しているニホンザルの現状を学ぶとともに、今後、観光客とどのような関係づくりをしていくべきかを考えた=写真。
ニホンザルの群れが近年、標高2600メートルに位置する千畳敷カールで高山植物などを採食していることが確認され、観光客が近づいても逃げないといった状況が生じている。今回の集いはこうした現状を把握するとともに、今後、どのような影響、対策が必要かを考えるために開催した。
1980年代から中アのニホンザルの生態について調査してきた駒ケ根市博物館学芸員の吉田保晴さんは、過去から現在までのニホンザルの行動域の変化を報告。近年千畳敷まで上がるようになった群れがどこから上がってきているのかいまだ確認できていないものの、春の芽吹きを追って6月ころから千畳敷へ入り、一昨年は千畳敷の樹林帯でねぐらを形成しているのを確認した。また、昨年はフンの中から人間が食べ残した残飯が出てきたことから今後、味を覚えたサルが、観光客に接近する危険性があることを指摘した。
パネルディスカッションでは、人や高山植物への被害を回避するためには今後、どのような取り組みが必要かを討論。信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センターの泉山茂之准教授は「一番大切なのは人とサルが餌を介した関係にならないこと。餌付けされたサルは人に危害を与えるようになる」と説明。観光客への意識付けの重要性を指摘した。また、ニホンザルはニホンジカと異なり、植物の植生を破壊するまで食べ尽くす動物ではないため「ニホンジカとは分けて考えるべき」とした。
一方、来場者からは「現実的にどうするかが問題。行政サイドで予算付けをして、早期の対策をとり、高山植物を守ってほしい」とする意見も出された。 -
全国中学生ロボコンで東部中が最高賞を受賞
第8回全国中学生創造ものづくり教育フェアの創造アイデアロボットコンテストC部門(オリジナル競技)=1月26縲・7日、茨城県=で、伊那市の東部中学校3年生2人が最高賞の全日本中学校技術・家庭科研究会長賞を受賞した。1日、市役所を訪れ、小坂市長に結果を報告。「将来、ものづくりの現場で働きたい」と夢を語った。
ロボット「You’re so Guy(予想外)」を製作したのは井口裕吾君(15)=福島、丸山晃生君(15)=美原=。全国大会はビデオ審査で、紙筒を相手の陣地により多く運ぶロボットの性能や県大会の様子をビデオ(2分以内)にまとめ、プレゼンテーションした。
全国から出場した22チームの頂点に立ち、井口君は「自分たちの作ったロボットが評価されてうれしかった。将来はロボットに限らずものづくりの現場で働きたい」、丸山君は「自信半分、不安半分で大会に臨んだが、最高賞を取れて感激。二足歩行のプログラミングを基礎から勉強したい」と喜んだ。
ロボットは▽床に置かれた紙筒を取り込むベルトコンベヤー式のアームを水平に保つ▽アームを素早く上下させる▽後ろ向きでも操縦可能竏窒ネどの特長があり「完成度が高く、知らない人にも分かりやすく見せる能力もあったことが評価されたのではないか」という。
特許庁主催の「ロボットアイデアチャレンジ2007」でも審査員特別賞を受賞し、3月8日に表彰式がある。 -
高遠そりすべり大会
伊那市の信州高遠青少年自然の家で2縲・日、第6回高遠そりすべり大会が開かれている。初日の家族の部には地元をはじめ、東京都、神奈川県、山梨県などから100組がエントリー。雪遊びの楽しさを味わった。
3日は小・中学生の4部門で、116人が出場を予定している。いずれの部門も国少にある延長100メートルと120メートルの専用そりコースを1回ずつすべり、合計タイムの速さを競う。
家族の部は親子が2人1組でそりに乗り、スタートの合図で勢いよく滑り出した。緩やかなコースにスピードが落ち、手足を使って先を急ぐ場面も多く見られ、父母は「足がぱんぱんになる」と声を上げた。会場から「あと5メートル。頑張って」と声援が飛び、ゴールを目指した。
そりすべりのほか、歩くスキーやかんじきなど野外遊び体験もできる。
本年は1月中旬まで雪不足で、入笠山山頂付近からコースに雪を運び込んだという。20日以降に雪が積もり、コースを整えて本番を迎えた。 -
スピードスケート国体2位の小林君が村長に入賞報告
冬季国体「長野かがやき国体」スピードスケート少年男子1万メートルと5千メートルで2位に入った上伊那農業高校3年の小林成光君(18)が1日、宮田村の清水靖夫村長、新井洋一教育長に入賞報告した。北安曇郡池田町の出身だが、高校の3年間は同村中越区の指導者宅に下宿して練習。・ス第2の故郷・スで実力を培ったことを話し、清水村長らは「親元を離れて根性がある。宮田の誇りだよ」と喜んだ。
多くの選手を輩出する指導者の新谷純夫さん宅に下宿。1月末のインターハイ1万メートルで目標にしていた表彰台(2位)にのぼり、直後の国体でも最後まで優勝を争い活躍した。
「新谷先生の支え、そして(上伊那農で)一緒にやってきた武井博史君の存在が大きい。多くの人に支えられて今の自分があると思う」と、宮田村で過ごした3年間の成長を村長らに披露。
今春から法政大学に進み競技を続けることも報告し「精神面が課題。大学でもっと鍛えてトップの選手に近づきたい」と意欲も語った。
清水村長、新井教育長は「感謝するその気持ちが大切。さらに上を目指して」と激励した。 -
親育て講演会
親として、子どもとどう接したらいいのかを考えよう竏窒ニ3日、「親育て講演会」が伊那市役所であった。一般の父母や保育士など約80人が参加。親業訓練協会認定インストラクターの小椋佐代里さん(箕輪町)=写真=を講師に迎え、心の通い合うコミュニケーションについて考えた。
講演会は子育てサークルや読み聞かせ活動などに取り組む「伊那市地域子育て支援ネットワーク連絡会」が今年初めて企画したもの。一昨年に発足した同会では2カ月に1度、それぞれの活動報告などを行う中で情報交換をしてきたが、これからの子育てを考える中で親自身が成長していくことも重要であることが分かり、今回の講演会を企画した。
小椋さんは、自身の子育てのあり方に疑問を感じていた時「親業」に出会い、頭で理解することと、実際に行動することは違うということを発見した。その経験から「運動と同じように、コミュニケーションも頭で分かっているだけではできない。練習が必要」として、子どもと心の通い合った関係を築くことの重要性を説明。しかし、会話の中で、子どもの発した意見に対して親が自分の意見を返してしまうことも多く「一つのボールで会話のキャッチボールができていないことが多い」とした。
そこで小椋さんは、一つのボールで子どもと会話のキャッチボールする方法を紹介。▽子どもが投げてきた言葉に対し、そのまま繰り返して返す▽子どもの言ったことを内容はそのままで自分の言葉に置き換えて返す▽子どもの気持ちをくむ竏窒ニいった3つの方法を紹介し、中でも「一番肝心なのは子どもに共感しながら聞くこと」とした。
その後、これまでにこれらの方法を試してみた母親と子どものやりとりを紹介。「子どもは自分の気持ちを理解してもらえたという実感を得ると、次の行動へと移れるようになる」と語った。 -
伊南行政組合長に杉本駒ケ根市長
駒ケ根市長の交代に伴い、伊南行政組合は1日、新組合長に杉本幸治駒ケ根市長を選任した。任期は市長在任期間。
構成4市町村の首長らが集まって審議し、互選により決定した。組合長はこれまで中原正純前駒ケ根市長が務めていた。
杉本市長は同日付で駒ケ根市土地開発公社と同開発公社の理事長に就任した。任期はいずれも2年。 -
県校長会が県立高校再編にかかる意見書の最終まとめを県教委に提出
長野県教育委員会の要請を受けて県立高校の再編についての意見を取りまとめてきた県校長会が31日、最終まとめを県教委に提出した。上伊那が含まれる第3通学区については「総合学科の設置が課題」としたほか、上伊那を対象とする旧8通学区については「1学年5学級規模以下の学校が4校あり、交通の利便性を考慮した再編統合や新たなシステムを導入した学校づくりも考えていく必要がある」とした。
この最終まとめは昨年6月に決定した「高等学校改革プランの今後の進め方について」に基づき検討してきた。
それによると、高校再編に対する基本的な考え方としては、少子化に伴なう高校の小規模化が進む中、「早期に高校再編を進め、適正規模を確保することが必要」とし、2013年ころを一区切りとして現時点で中学校卒業者数を見通すことができる平成30年代を見据え、高校再編計画を策定するように提案。再編、募集停止などに進む場合には、地域における高校教育の保障に配慮して、慎重に検討することを求めている。
また、専門学科の小規模化が進んでいる現状から「専門学科の適正規模と適正配置を改めて考えるべき」としたほか、総合学科、多部制・単位制高校といった新しいタイプの学校については「各通学区に1校以上の設置が望ましい」とした。 -
つくしんぼ保育園で節分の豆まき
鬼は外!福は内竏秩B3日の節分を前に伊那市御園のつくしんぼ保育園(宮田克思園長)で1日、園児らによる豆まきが行われた。0縲・歳の園児約70人が、さまざまな鬼を相手に豆をまき、一年の健康を願った=写真。
節分の豆まきは恒例行事の一つ。未満児も多い同園では、小さい園児らでも豆まきが体験できるよう、いくつかの方法で豆まきをしており、最初は鬼に見立てた玉入れに玉を入れるゲーム感覚の豆まきを実施。その後、年長園児が自分たちで作った鬼の面を付けて鬼役を演じる豆まきなどを行った。
最後は宮田園長自らが鬼にふんして登場。あまりの迫力に泣き出す園児もいたが、鬼のお面をはずした年長園児が今度は豆を持ち、暴れる鬼めがけて「鬼は外!」と元気良く紙の豆をぶつけると、鬼も観念して縄をかけられた。
園児らは、その鬼の体に「甘えん坊鬼をやっつける」「寝ぼすけ鬼をやっつける」など、それぞれの思いを書いた札を張り付け、自分の中の弱い鬼を退治するとともに、一年の健康と祈っていた。 -
みはらしの湯で宮下源明さんの水墨画展
伊那市西箕輪羽広の宮下源明さん(73)=写真=による「花と風景の水墨画展」が2月末まで、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開かれている。花鳥や風景をテーマとした水墨画や墨彩画など25点が、訪れた入浴客の目を楽しませている。
宮下さんは8年前、仕事中に機械に巻き込まれて頚椎(けいつい)を損傷する大けがを負った。その後も全身に麻痺が残り、右足は切断。入院生活の中、リハビリとして始めたのが水墨画だった。
退院後に伊那市内で開かれている水墨画教室を3年間受講。その後は市販のテキストなどで学びながら、水墨画の制作に取り組んできた。
同施設での作品展は今回で5回目。花鳥についてはテキストの図案を参考に、風景画については妻の花子さんが撮影してきた写真をもとに、作品としており、木曽の奈良井や雪解け風景、御嶽山などを描いた作品も並んでいる。
宮下さんは「墨の濃淡だけでいかに遠近感を出すかなどを重視して作品を制作している。自分自身、こういう体だが、同じような立場にある人に作品を見ていただけたら」と話していた。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。今月の休館日は4、18日となる。 -
西箕輪小3年けやき組 環境大臣賞受賞
ヤゴがトンボへ羽化するまでを観察した、伊那市の西箕輪小学校3年けやき組(小牧美穂教諭・28人)の自由研究作品が、「ドラえもん自然はともだちコンテスト」(小学館など主催)で最高賞となる環境大臣賞を受賞した。1日、小学館の関係者が同校を訪れ、賞状などを手渡した。
コンテストは小学生を対象とした、自然に関心を持ってもらう目的で16回目。けやき組が応募した作品「やごさんトンボさんとすごした3年間新聞」は、全国から約700作品の応募があった自由研究やレポート、HP作品を審査する「学校賞」で最高賞を手にした。
けやき組の観察は1年生のプール掃除の際、「プールの生き物を助けたい」と学校中庭に池を作ってヤゴを観察し始めたのがきっかけ。作品は記録写真や手書きの説明文、ヤゴの抜け殻などを使って、縦横約2メートルの摸造紙にまとめた。この日、学校を訪れた小学館の児童学習編集局クリエイティブ編集室の菊地徹編集長(43)によると、「ホームページ作品が多いなか、手書きでまとめたところがよかった」という。
児童の一人、日達翔太君(9)は「受賞できて、とてもうれしかった。観察を続けるなかでヤゴの世話をするのが大変だったが、この研究を通じてトンボのことがもっと好きになれた」と話していた。
小学館の関係者から賞状を受け取る児童の代表ら -
子育て学級で折り紙のこま作り
箕輪町公民館の子育て学級は31日、町文化センターで折り紙のこま作りをした。お母さんたちが熱心にこまを作り、子どもたちも一緒に折り紙を楽しんだ。
違う色の折り紙3枚を組み合わせて作る椿の花の形をした「椿ごま」。少し難易度が高く、お母さんたちは「難しい」と話しながら保育士の手本を見て折った。お母さんの隣りで子どもたちも挑戦。折り紙を半分に折って長方形にするなど、できるところは自分でやり、三角に折るなど難しくなってくると手伝ってもらいながら作っていた。
こまが出来上がると、すぐにこま回しが始まった。くるくると回るこまは色もきれいで、子どもたちは歓声を上げながら何回も何回も回して遊んだ。 -
みのわ祭り検討委員会第4回
箕輪町のみのわ祭り検討委員会(唐沢修一委員長)は31日夜、第4回委員会を町役場で開き、テントの設置やイベントについて協議した。
区のテント設置についてはこれまでに賛否あり、委員会として、祭り会場のメーンストリートは露店やイベント参加の人向けにし、区のテントは別の場所への設置を検討することに決定した。
イベントは、従来通り祭りに参加する団体やサークルがやり、新たにイベント広場を設けて重複してイベントをしていくことも決めた。
第3回までの委員会では、会場はバイパス、開催時期は例年通り7月最終週とし、みのわ祭り正副会長会に提言することを決めている。運営方法は第5回でさらに協議する。
委員会の協議内容については、町の「もみじチャンネル」、文字放送、ホームページで報告することも全会一致で決めた。広報紙への掲載も予定する。 -
【記者室】毒ギョーザか地産地消か
毒ギョーザ事件で日本中が大騒ぎだ。問題の製品は意外に多く流通していて、上伊那にも出回っているというのだから人ごとではない。毒入り食品が家の冷蔵庫にあるかもしれないとなれば誰だって血の気が引く▼原因は今だ特定できないので製造会社を非難することは控えるが、中国の生産品にさまざまな問題があることは世界周知の事実。検査で発見されないまま市場に出ることが防げないなら、消費者自身が考えて選択するしかない▼今や世界中の食品を手軽に購入できる時代だが反面、誰がどんなふうに作った物かはまったく分からない。昔ながらの地産地消であれば心配は少ないとはいえ、ぜいたくに慣れた日本人がそんな素朴な食生活に戻ることは無理だろう。(白鳥文男)
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駒ケ根ライオンズクラブ座禅例会
駒ケ根ライオンズクラブ(井口美義会長)は1日、座禅例会を駒ケ根市中沢の蔵沢寺(鈴木天章住職)で開いた。会員約50人が出席。日々の喧騒を離れた寺の本堂で静かに瞑想し、自らの心の内面と向き合った=写真。
座禅は最近徐々に普及しつつあるという「いす座禅」。鈴木住職は「足の悪い人もいると聞いている。無理に足を組まなくても、背筋を伸ばして呼吸を整え、心を調えることができれば、いすでもよい」と話し「呼吸はゆっくり深く。視線は1メートルぐらい先の床に落とすか目をつむり、両手で印を結んで」と指導。「座禅の目的は『身心脱落』の境地を得ること。座禅を通して自分を忘れることが重要だ」と話した。参加者は静寂の中、神妙な表情で目を閉じ、つかの間の心の安らかさを求めていた。 -
駒ケ根市長事務引き継ぎ式
市長交代に伴い駒ケ根市は1日、新旧市長の引き継ぎ式を市役所で行った。杉本幸治新市長と中原正純前市長が出席。原寛恒副市長の立ち会いのもとで事務引き継ぎ書に押印し、笑顔で握手を交わした。
中原前市長は「無事引き継ぎを終えて大変感慨深い。20年の間市政を担わせてもらい、市民への感謝の気持ちでいっぱい。課題は山積しているが、市政はいい流れになってきている。積極性、創造性を失わず、職員ら一丸となって頑張ってほしい」と新市長に期待を寄せた。杉本市長は「20年にわたる努力に心から感謝する。全身全霊で取り組んでいくので、これからもいろいろと指導を願いたい」とあいさつを返した。
引き継ぎを受けた杉本市長は5日から3日間にわたり、庁内各部課の担当者からそれぞれの業務内容や抱えている課題などについて詳細な説明を聞くことにしている。 -
伊那市「学校省エネ大作戦」 約31・5トンのCO2抑制
伊那市が07年度新規事業として取り組む、児童、生徒が自ら環境を守るための活動「学校省エネ大作戦」の結果について、1日、市教育委員会が発表した。07年4月縲・月の半年間の電気使用量は前年度同期比5万6978キロワットの削減。上・下水道使用量と合わせ、二酸化炭素(CO2)排出量に換算すると、同比でCO2約31・5トンの排出を抑える効果があったという。
事業は、子どもたちが省エネルギー活動に取り組み、地球温暖化防止、限りある資源の節約を進める教育環境を自らつくっていくことが目的。光熱水費の使用量が前年度同期使用量を下回った学校には、節減した使用量の段階に応じ、節減額の一部を消耗品費として還元する。
まとめによると、電気使用量が全小中学校の平均が前年度を大きく下回った。金額にすると67万6534円(小学校56万2126円、中学校11万4408円)の節減に成功した。
しかし、水道・下水道使用量については前年比309立方メートル、19万1994円の増。理由として、小学校で「プール注水後の止水確認が不確実だった」「施設の老朽化に伴う漏水」などの要因が上げられた。
実績結果は次の通り(学校還元額基準表によると、還元額は節減率15%以上15万円、15%未満10万円、10%未満5万円、5%未満縲・・1%3万円)。
【小学校】▽使用量15%以上節減=西春近北23・5%▽15%未満=手良14・6%、富県13・9%▽10%未満=新山9・1%▽5%未満縲・・1%=伊那西(3・1%
【中学校】▽使用量15%以上節減=なし▽15%未満=長谷11・6%▽10%未満=伊那8・4%、東部7・4%、西箕輪6・3%▽5%未満縲・・1%=春富4・3% -
議長の小林氏今期限りで引退、宮田村議選に不出馬表明
任期満了に伴う3月の宮田村議選に、2期で議長の小林茂氏(71)=南割区=が出馬しない方針を決め1日、伊那毎日新聞の取材に今期限りでの引退を表明した。同選挙にからみ、不出馬を明らかにした現職は3人目となった。
後援会から慰留されていた小林氏だが「年齢的なことや世代交代を考えて、最後は自分の意思を通させてもらった」と話した。
後継候補については自ら進んで擁立などは行わない考えだが「私が退くことで、新しい人が出やすくなれば」とした。
南割区では複数の新人が噂されるが、具体的な動きにはなっていない。
3月の村議選に向けては、4期の山浦正弘氏(74)=町二区=、3期の片桐敏良氏(71)=中越区=が既に不出馬の意思を表明。
人口が村内で2番目に多い南割区を地盤にした小林氏の不出馬表明により、選挙2カ月をきった現在も模様眺めだった前哨戦にも変化が出始めそうだ。 -
園児が心の「鬼退治」、西保育園で節分豆まき
宮田村西保育園は1日、節分行事に親しもうと豆まき集会を開いた。子どもたちが元気よく心の中に潜む鬼たちを退治。「よい子になりますように」と福を招き入れた。
わがままな赤鬼、意地悪でいたずら好きの黄鬼、泣き虫の青鬼、好き嫌いが多い青鬼が園内に出没。
子どもたちは自分の胸に手を当てて、退治したい鬼を心に浮かべた。
新聞紙を丸めてつくった豆をまき・ス鬼退治・ス。「鬼は外、福は内」「こわくないよ。鬼さん出ていけ」と投げつけた。
たまらず鬼たちも「参った」と退散。園児たちは「やったー」と笑顔を広げた。 -
野のもの雑穀料理教室
伊那市長谷の道の駅「南アルプス村」のレストラン「野のもの」は30日、雑穀料理教室を同店で開いた。同店の料理チーフ堀田麻衣子さんが講師となり、10人の参加者たちに雑穀を使ったハンバーグとスープの作り方を指導した。
堀田さんは「雑穀そのものを使う料理の面白さを知って欲しい」と同教室の趣旨を話す。当初は全3回の予定だったが、申し込み者が多かったために5回となった。
第1回目の今回は、みじん切りにして炒めたしいたけ、にんにく、玉ねぎを、炊きあげた高きびと混ぜ合わせて焼いた「高きびのハンバーグ」と、野菜スープにもちあわを入れて煮込み、とろみを引き出した「もちあわ入り冬野菜のとろとろスープ」を作った。
参加者たちは3つのテーブルに分かれて、雑穀についてや子育てについてなど話しながら和気あいあいと料理を進めた。
参加者たちが教室に申し込んだ理由は「雑穀料理に興味があったが、雑穀の使い方がよく分からなかったから」「子どもがアレルギーがあるので、食事に雑穀料理を取り入れていきたいと思い」など。分からないことや興味のあることを堀田さんに質問して、雑穀料理を熱心に学んでいた。 -
ながた荘で第3回明日葉の会
箕輪町社会福祉協議会は31日、今年度最後となる「明日葉の会」を同町「ながた荘」で開いた。町内の65歳以上の一人暮しの高齢者93人が参加した。
「明日葉の会」は、一人暮しの高齢者の生きがい増進を目的としており、年3回開かれている。今年度は、6月に「木曽バスハイク」を夏には「花ずし作り」を行っている。
箕輪町社協の柴財埜会長は「みなさん、楽しみにしていただいているようで、ありがたい」と話す。
参加者たちは西箕輪公民館の城取茂美館長の講演や民生委員の余興など、途中に会食や入浴を挟みながら楽しんだ。
参加者たちは「久しぶりに会える人がいるから楽しみにしてる」「家で一人でいるよりいい」「木曽に行ったのが楽しかった」と「明日葉の会」の感想を話す。また会でしてみたいことは「会数を減らしてもいいから1泊旅行がしてみたい」「お金がかかってもいいからバスで遠出してみたい」との声もあれば、「あまり遠くに行くと体調を崩すから」と話す参加者もいた。また「カラオケが好き。歌の会のようなものがいい」との声もあった。 -
伊那中央病院で切り絵展
伊那市の伊那西高校の折り紙・工芸クラブ特別展「切り絵の世界」が1日、同市の伊那中央病院のホスピタルストリートギャラリーで始まった。切り絵21点(15日に作品入れ替え)展示。28日まで。
同クラブは折り紙を中心に切り絵、万華鏡、草木染、とんぼ玉、各種工芸品などの制作と研究をしている。切り絵では「誰でも簡単にできる切り絵」として様々な工夫をしながら取り組んでおり、伊那中央病院では4回目の作品展となる。
生徒が自身で下絵を描いて作ったものもあれば、滝平二郎さんなどの作品を原画として作ったものもあり、通りかった人たちの目を楽しませている。 -
伊那市土地利用に関するアンケート調査結果
伊那市土地利用に関するアンケート調査結果
伊那市は昨年7縲・月に行った市の土地利用に関するアンケート調査の結果を公表した。居住地区の土地利用の問題点・課題についてやその将来像、伊那市全体の土地利用についてなど34項目を18歳以上の伊那市民に質問、489人から回答を得た。道路特定財源の一般財源化などを巡り国会が揺れる中、同アンケート中にも「これからの道路の整備についてどのように思うか」という問があった。回答は「狭い道路が多いので拡張整備が必要」が29%(小数点以下四捨五入、以下同じ)、「段差のない歩道など、安全や快適性に配慮し歩た道整備が必要」が26%など道路整備が必要との回答が大半を占め、「現状で良い」との回答は7%となった。
「伊那市全体の現在の土地利用について、どのように思うか」(2つまで選択可、回答数721)では「農地の荒廃が目立つ」が27%で最も多く、次いで「森林の荒廃が目立つ」が20%、「商店街整備の遅れが目立つ」が19%、「農地と宅地の混在が目立つ」が15%となった。
「将来の土地利用の方向性について、特に何が重要だと思うか」(2つまで選択可、回答数810)では、「森林や河川など自然を生かした土地利用を進める」が28%で最も多く、次いで「農地を保全し営農環境の整備を進める」が19%、「幹線道路の整備を積極的に進める」が13%となった。
「これからの住宅地のあり方について」では、「適切な区域に分散して、小規模な住宅地開発を計画的に進める」が32%で最も多く、次いで「既成の市街地・集落地は拡大せず、未利用地の活用や建て替えなどを進める」が24%となった。
「これからの工業地のあり方について」では、「雇用促進のため、新規の工業用地を積極的に開発する」が32%で最も多く、次いで「既存の工業用地の活用を優先し、新たな開発は抑制する」が26%となった。
「商業・業務地のあり方について」では、「身近な店舗や商店街を整備し、充実させる」が半数を上回った。
「これからの大型店のあり方について」では「現状で、特に支障はない」が28%、「大型店は飽和状態にあり、郊外への新たな出店は規制する」が27%でともに多かった。
「これからの農地のあり方について」では「現状のまま、農地として保全する」と「今の制限の範囲内で、必要に応じて開発を認める」がともに37%で多かった。
「これからの森林のあり方について」では「森林の持つ特徴を活かした、自然資源として活用する」が半数以上を占めた。
「これからの道路の整備について」では「狭い道路が多いので拡張整備が必要」が29%で最も多く、次いで「段差のない歩道など、安全や快適性に配慮し歩た道整備が必要」が26%となった。
同アンケートの調査報告は市のホームページ(http://www.inacity.jp/)、または市役所、高遠町総合支所、長谷総合支所で閲覧できる。
市では2月15日まで、調査結果を閲覧した市民から土地利用についての意見を募集している。提出方法はホームページの送信フォームを利用、または「伊那市の土地利用に関する意見提案書」に必要事項記入の上、Eメール(ssu@inacity.jp)、持参、郵送、FAX(74・1250)で伊那市総務部政策推進課計画係に届ける(電話、口頭での意見対応は不可)。
問い合わせは、伊那市役所総務部政策推進課(TEL78・4111)へ。