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南箕輪村特別職報酬等審議会
村長が白紙諮問南箕輪村は30日、村特別職報酬等審議会を役場で開き、唐木一直村長が08年度の村議会議員の報酬額と村長および副村長の給料額の改定について白紙諮問した。
唐木村長は、「村の税収は比較的良好だが、財政状況は引き続く地方交付税及び補助金の削減に加え、原油高などの影響により法人村民税の減収が懸念され、08年度も依然厳しい財政運営を強いられると見ている。経済状況、郡下や類似団体の状況を加味してご審議いただきたい」とあいさつした。
委嘱を受けた委員は7人。会長は区長会長の加藤忠秋さん、職務代理は村商工会長の田中秀明さん。
本年度の状況は、村長、副村長、教育長は附則改正で5%引き下げ、議員の報酬月額は本則改正で約10%引き上げている。
答申期限は22日。 -
南箕輪村南原
送水管破損で流水南箕輪村南原の広域農道と村道8号線の交差点、南原信号機付近で30日、下水道工事により上伊那広域水道用水企業団の送水管が破損し流水、広域農道の一部が通行止めになった。夜には復旧工事を終え、通行止めを解除した。破損による断水被害は出ていない。
南箕輪村発注の公共下水道工事。村によると、広域農道に埋設している企業団の送水管の下に下水道管を埋設するため、道路を掘り返さず土中を掘り進める推進工法で工事をしていたところ、送水管を破損し午前10時ころ道路に水が流れ出した。広域農道を一部通行止めにして送水管を補修し、道路を埋め戻して復旧した。 -
【記者室】探検で防災を考える
箕輪町のガールスカウト長野県第34団ジュニア部門が、小学生のぼうさい探検隊マップコンクールで「わがまち再発見賞」を受賞した。06年7月豪雨災害をテーマに、災害の復旧工事現場などを探検した結果をマップにまとめた▼探検は好きだから-と楽しんで活動したジュニア部門の6人。改めて災害の怖さを知り、防災について考え、「スカウトからのお願い」として、日ごろからの避難訓練参加、災害時の声の掛け合いと助け合い、地区ごとの防災マップの活用を地図に書き込んだ▼今回のように子どもたちが楽しみながら、身近な問題として防災を考えることは重要に思える。さらに、子どもの目線から見た防災について広く住民に報告できる機会があるといい。(村上裕子)
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気軽に利用できるギャラリーを商店街に、村内有志が空き店舗を活用
宮田村南割区の木工業三浦敏夫さんら村内の有志が3月初旬をめどに、中心商店街の町2区仲町の空き店舗を使って、誰もが気軽に作品を展示したり販売ができるギャラリーを開設しようと準備を進めている。「商店街にはシャッターが閉まっている店もあり寂しい。さまざまな人が交流できるスペースにして、活気を出すきっかけにもなれば」と賛同者を幅広く募っている。
店舗は約30平方メートルで、1平方メートルほどの区画にして出展希望者に貸し出す計画。木工や陶芸、絵画など多彩な手づくり作品を主に考えている。
気軽に利用できるよう、1区画あたりの月額使用料は千円ほどを予定。
「作品などを発表したくても機会や場所に恵まれない人も多い。村内にも色々な才能を持っている人も多く、発表の場になれば」と三浦さんは話す。
さらに中心商店街という立地条件を活かして、さまざまな情報が発信できるギャラリーにしていきたい考え。
遊具を置いたり、畳みを敷いたくつろぎげる場所も設け、子どもから大人まで自由に立ち寄れるスペースにしたいと夢はふくらむ。
現在は、三浦さんらが店舗を改装中。床と壁にはヒノキを敷きつめ、あたたかみのある空間になりそうだ。
出展などに関する問い合わせは三浦さん090・3142・3691まで。 -
園児とお年寄りが豆まき交流
節分を前に30日、宮田村東保育園と隣接する村社会福祉協議会デイサービスセンターの豆まき交流会が始まった。手づくりの鬼の面をかぶった園児たちが、センターを訪問。利用者のお年寄りたちと豆を食べるなどしてふれあい、伝統の行事を一緒に楽しんでいる。
この日は年長ゆり組の子どもたちがデイセンターへ。
チビッコ鬼の登場に、おじいちゃん、おばあちゃんは「かわいいねぇ」と目尻を下げた。
「鬼は外、福は内」と元気に歌い、豆まきも。園児たちはみんなで取り組んでいるけん玉も披露し、歓声があがった。
交流会は31日も行われる。 -
宮田小で来入児の半日入学
宮田村宮田小学校は29日、4月に入学する来入児を対象に半日入学を行った。村内の年長保育園児が、1年生と交流するなかで春からの学校生活を垣間見た。
1年生はさまざまなゲームや手づくりの品を用意した・スお店屋さん・スを設けて、お出迎え。
やさしいお兄さん、お姉さんとのふれあいに、園児たちは大喜び。袋が満杯になるほど買い物を楽しみ、小学生になる期待も胸いっぱいにふくらませていた。 -
南信労政事務所が07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表
南信労政事務所はこのほど、07年労働組合基礎調査結果上伊那概況を公表した。
同調査は労働組合数、組合員数、加盟組織系統などの状況を明らかにすることを目的とするもの。上伊那地区の全労働組合を対象に昨年6月30日に調査を実施した。
それによると、昨年6月30日現在の上伊那の労働組合数は前年より1組合少ない122組合。組合員数も前年より57人少ない1万5779人で、いずれも減少傾向が続いている。推定組織率は前年差0・7ポイント減の20・3%。県全体の21・6ポイントを下回っている。
適用法規別組合数では、労組法74組合(1万824人)、特労法3組合(373人)、地公労法1組合(4人)、国公法6組合(123人)、地公法38組合(4455人)。県全体と比べると、労組法適用の組合員の構成比が若干低く、地公法適用の組合員の構成比が若干高い。
上部団体への加盟状況を見ると、日本労働組合総連合会長野県連合会(連合長野)への加盟率が68・9%と最も高く、84組合、1万1064人が加盟している。継いで長野県労働組合連合会(県労連)が8・2%で10組合、638人が加盟。23%は無加盟かその他となっている。
市郡別、組合・組合員数では、伊那市で前年比3組合210人増の62組合、7819人となったほか、駒ヶ根市で前年と同数の18組合となったが、町村では前年比4組合282人減の42組合5713人となっている。 -
宗維潔老師による太極拳講習会
伊那市狐島の三沢カルチャーセンターは26、27日の両日、同センター講堂などで、全中国武術太極拳大会を6連覇した北京体育大学の講師女性、宗維潔(そういっけつ)老師(38)による講習会を開いた。上伊那などでつくる信州太極拳気功協会の会員らが2日間で延べ180人参加し、本場の技を学んだ。
三沢カルチャーセンターで宗老師を招いた講習会を開くのは初。講堂で開いた初日は、約60人の受講者が老師の指導の下、太極拳の基礎となる「24式」を中心に学習した。参加した同市内の50代女性は「丁寧に教えてくれるので、この機会に一つでも多く学びたい」と講習に取り組んでいた。
三沢カルチャーセンター校長で信州太極拳気功協会の三沢清美会長は「本場の技を見る機会は少ないので、実際に見ることが一番の勉強になる」と話していた。
本場の技を伝授する宗維潔老師(左) -
アルプス中央信用金庫アンケート、08年経営見通し
アルプス中央信用金庫はこのほど、上伊那の中小企業を中心に今年の経営見通しについてのアンケートを取った。
「08年の貴社の業況(景気)をどのように見通しているか」という問いには、「やや悪い」との回答が41%(小数点以下四捨五入以下同じ)で最も多かった。
業種別では製造業や卸売業で「普通」「やや良い」が6割近くととなったが、ほかの業種は「やや悪い」「悪い」「非常に悪い」の回答が半数を上回った。
「08年の貴社の売上高の伸び率は、07年に比べどのくらいになると見通しているか」との問では、「変わらない」が最も多く、次いで「10%未満の減少」、「10%未満の増加」の順となった。
業種別では増加の見通しを立てているのは製造業(42%)が最も多く、20%以上の増加を見通しているのも製造業のみとなった。減少の回答はサービス業が半数を上回り、小売業は4割に達した。
「自社の業況が上向く転換点をいつごろになると見通しているか」との問では、「業況改善の見通しは立たない」(34%)との回答が最も多かった。対して「すでに上向いている」との回答は16%となった。
業種別では製造業は「すでに上向き」19%、「見通し立たない」16%。改善の見通しを立てている企業の中では(すでに上向き・見通しが立たないと回答した企業を除いた企業)、「1年後」の回答が最も多い。
建設業は「すでに上向き」22%、「見通し立たない」36%。改善の見通しは、「6カ月以内」と「2年後」がともに11%で多い。
卸売業は「すでに上向き」8%、「見通し立たない」42%。改善の見通しは、「1年後」と「2年後」がともに17%で多い。
小売業は「すでに上向き」が4%。「見通し立たない」は6割近くを占めている。改善の見通しは「1年後」が最も多い。
サービス業は「すでに上向き」が15%。「見通し立たない」は6割を占めている。改善の見通しは「3年超」が最も多い。
不動産業は「すでに上向き」17%、「見通し立たない」が33%。改善の見通しは「2年後」までに業況が上向きになると見ている。
「構造改革の政策により、どのような変化が生じると思うか」の問では、ほとんどの企業が企業規模や業種、地域間での格差が拡大したと回答している。 -
JA上伊那あぐりスクール伊那校1組が作った壁新聞が子どもファーム活動コンクールで入賞
実体験を通じて子どもたちに食と農のあり方を感じてもらう上伊那農業協同組合(JA上伊那)のあぐりスクール伊那校1組の児童11人が作成した壁新聞がこのほど、農業体験などをテーマとした壁新聞を募る「07年度子どもファーム活動コンクール」で見事入賞を果たした=写真。
同コンクールは子どもたちに、体験した農業、農村体験を一枚の模造紙の壁新聞としてまとめてもらおう竏窒ニ、全国子どもファーム・ネット推進協議会、全国農業協同組合中央会が一昨年から始めたもの。JA上伊那が昨年から取り組んでいる「あぐりスクール」でも、自分たちの活動を地域の人に知ってもらうことを目的として壁新聞を作成し、昨年11月に開かれた「JA上伊那まつり」で展示したが、その新聞を同コンクールにも応募した。伊那校、駒ヶ根校合わせて15作品を応募したところ、全国から集まった161点の中から伊那校1組の作品が入選47作品の一点に選ばれた。
1組の作品には4月の開講式から種まき、田植え、収穫の時の体験などの時に感じた体験談が写真とともにまとめられており、「田植えでは思うように足が動かなくて大変でした」「落花生は土の中にあったからびっくりしました」など、実体験を通して感じた喜び驚きが子どもらしい言葉でまとめられている。
この入賞作品は、JA上伊那のホームページで見ることができる。 -
上伊那郷土館専門委員研究発表会
上伊那教育会(保科勇会長)は26日、伊那市駅前ビルいなっせで「第29回上伊那郷土館専門委員研究発表会」を開いた。小中学校教諭らでつくる同館専門委員11人が自然の部、人文の部に分かれ、それぞれの研究を発表した=写真。
研究発表は「経ヶ岳自然園の野草」「上伊那地方の局地気象の研究」「伊那市東春近における中世城館跡の研究」「山岸主計の創作版画とその人生」などがテーマ。自然の部と人文の部の2会場に合わせて約70人の教職員らが集まり、研究成果に耳を傾けた。
このなかで、星野正明教諭(伊那養護学校)は「上伊那のえびす講」と題して研究。上伊那の小中学校4校の児童、生徒にアンケートした、「えびす講の時期に合わせ、お焼きを食べる風習は現在、どのくらい残るのか」などについて発表した。
結果は124人中5人が「家庭でお焼きを作っている」。星野教諭は「ほとんど食べていないと言ってもよい結果に少しびっくりした。お焼きを食べる風習は廃れてきている。いつごろまでかなりの家庭で作っていたかを追跡調査する必要があると思う」と話していた。 -
伊那東部中生が全国ロボコン優勝
第8回全国中学生創造ものづくり教育フェア(全日本中学校技術・家庭科研究会など主催)のロボットコンテストが26日、茨城県で行われ、伊那市の東部中技術部3年の井口裕吾君(15)、丸山晃生君(15)ペアが最高賞を手にした。
井口・丸山ペアが出場した部門は、地方大会のオリジナル競技をビデオ審査する部門で、全国から22チームが参加。自分たちで製作したロボットの性能などを紹介した2分間のビデオを披露し合い、最高賞である全日本中学校技術・家庭科研究会長賞を受賞した。
2人は、昨年11月中旬にあった「県中学生ロボットコンテスト」に出場し、紙筒を相手陣地により多く運んだ方が勝ちとなる、県オリジナル競技で初優勝する実力。手がけたロボットは、ベルトコンベア式のアームが上下に高速移動できるところが特長だという。
最高賞を手にした井口・丸山ペア -
4年間伊那毎日新聞に連載してきたエッセー「山裾の井戸端だより」をまとめた著書を出版
伊那市西町大坊
斧研つね子さん(66)“自分が歩いてきた足どりを後々の子孫に残したい”。そう思った時、これが私のすべてだった竏秩B
4年間にわたり、伊那毎日新聞に連載してきたエッセーをまとめた著書『山裾の井戸端だより』(信濃文芸社)が出版されたのは、自身の66歳の誕生日である昨年11月15日のこと。そば打ちのこと、友人らとの世間話、南大東島を訪れた時の話、社会の話題竏秩B活動的な毎日の中で、自身が感じた思いをそのままにつづった一つひとつのエッセー。心温かなエピソードは、会う人をほっとさせる彼女の笑顔そのもの。社会に向ける真剣な眼差し、楽しい冗談話も、芯(しん)が強く、前向きに生きてきた彼女そのものだ。ページをめくるたびに、彼女との楽しい会話をしているような感覚を覚える。
「立派な文じゃないけど、読んでくれた人はかえって読みやすいって言ってくれる。褒められているんだかけなされているんだかね。でも、自分が書いた先に読んでくれる人がいることは嬉しい」照れ笑いする。
◇ ◇
肝臓に直径10センチのがんがあると分かったのは昨年8月。すぐに手術を受けることになり、急きょ松本の信大病院に移った。
20年前、幼い子ども3人を抱えたまま、夫をがんで亡くした。女手一つ、子どもたちを育てていかなければならないという現実を突きつけられる中「私が強く生きなきゃ」と、強い決心を固めた。10年前、自身が脳梗塞で倒れた時も「まだ死ねない」と奮起し、社会復帰も果たした。そうやって生来の気丈さと前向きさで、これまでも幾多の困難を乗り越えてきた。
しかし、今回は違った。「しっかりしなきゃ」と思う反面「もうだめかもしれない」という思いがよぎる。自分の死と直面する中で導き出された一つの結論が、これまでに書いたエッセーを本にすることだった。せめて自分の足どりを何かの形として残しておきたい竏秩Bその一心で、知人に本の出版への協力を頼み込んだ。
「分かったよ。でも、もし無事に生還したら、自分で本を配って回ること。それが約束だよ」
出版日は自身の誕生日と決め、交渉は成立した。 -
箕輪町が死亡事故「0」500日達成
箕輪町は26日、06年9月14日から町内の死亡事故「0」500日を達成した。
町内では06年の5、6、9月に合計3件の死亡事故が発生した。9月13日に広域農道と町道53号線の交差点で起きた事故を最後に死亡事故は発生していない。
町交通安全推進協議会と町交通安全協会は、3件の死亡事故を重く受け止め、一層の啓発活動に努めてきた。飲酒運転撲滅のためハンドルキーパー運動も推進し啓発チラシを配布したほか、シートベルト着用調査を毎月実施し、着用率も上がった。
町推進協では、「ドライバーの意識も上がってきたと思うが、500日達成で気を緩めることなく、1日でも長く死亡事故『0』を継続できるよう啓発活動に努めたい」と話している。 -
箕輪町水田農業推進協議会
08年産米の生産目標数量決まる箕輪町水田農業推進協議会(会長・平沢豊満町長)は29日、約50人が出席して町役場で開いた。07年度水稲生産実績を確認し、08年産米の生産目標数量は07年産数量と同規模の2714トンで取り組むことを決めた。
町の07年度水稲生産実績は、作付目標配分面積427ヘクタールに対し、作付面積は425・1ヘクタールで目標達成率は99・5%だった。基準反収は10アール当たり638キロ。
08年産米の目標面積配分は、生産数量が2714トン(主食用2581トン、加工用133トン)。生産面積は423ヘクタール(主食用402ヘクタール、加工用21ヘクタール)。基準反収は10アール当たり642キロで07年産米より4キロ増える。これにより生産面積は07年より2・1ヘクタール減少する。
町における配分ルールについては▽飯米相当面積を配分より控除する▽町に配分された「米の生産数量」を面積に置き換えて個人ごと配分する▽加工用の21ヘクタールを担い手枠とし認定農業者へ配分-などの案を了承した。 -
杉本市長初登庁
駒ケ根市の第6代市長に当選した杉本幸治新市長は29日、市役所に初登庁した。小雪がちらつくあいにくの門出となったが、庁舎の玄関前で花束を贈られ、出迎えた多くの職員らに笑顔で「おはようございます」とあいさつを交わした。
杉本市長は就任式で職員らに対し「地方行政を取り巻く状況は大変厳しく、また大きく変化している。行政は経済の動きに疎い傾向があるのでそこを意識しながら一体的に取り組んでほしい。市の行政も運営ではなく、経営という感覚が必要だ。これからは都市間競争で大きな差が出る時代。地域の力で新しい市をつくらないと負けてしまう。皆さんも庁舎の外に出て住民と話をし、どんどん提案をしてほしい。職員の協力がなければ一人では何もできない。私も全身全霊で取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。
市長室に入った杉本市長は「市長のいす」に座り「あらためて責任の重さを痛感している。昭和伊南総合病院の医師確保、市財政の健全化など、課題は多いが、急がず、一つ一つ着実に進めていきたい」と話し、緊張した表情で執務についた。 -
テクノネット講演会
連携して互いの体質強化を図る地域の企業でつくるテクノネット駒ケ根の固有技術別研究会、技能士会は28日、講演会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。企業の経営者など約80人が参加し、元トヨタ自動車電子生技部部長の松原秀之さんの講演「製造現場の品質改善 縲恁ツ人のマインドが品質を変える」を聴いた=写真。
松原さんは長く生産現場に携わった経験から得た結論として「品質はいくら検査しても良くならない。技術者が良い製品の作り方を研究し、現場ではそのルールをしっかり守ることが原則だ」と話した。
品質確保はどの企業にとっても将来を左右する重要な問題だけに、参加者は一様に真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
夏まつり「開催すべき」過半数で継続へ
宮田村が「みやだ夏まつり」の開催賛否などを問うために村内全戸を対象に実施したアンケート調査で、「開催すべき」が52・3%にのぼり過半数を超えたことが分かった。村産業建設課はこの結果をふまえ28日夜、まつりの継続意向を区長会に報告。一方で開催すべきと回答した半数近くは「方法を見直したうえで」と条件もつけており、同課では従来の日程や内容、運営方法などを白紙から再検討したうえで、開催にむけて準備を進めていく考えだ。
アンケートは昨年末に村内全戸にアンケート用紙を配布して実施。2658戸中1479件が回答し、回答率は55・6%だった。
開催すべきとしたなかで、「今まで通りの方法で」と答えたのは26・3%。「方法を見直したうえで」は26%だった。
「廃止したほうが良い」は38・8%、「分からない」は8・9%だった。
以前は毎年実施していた夏まつりだが、現在は隔年開催。踊り中心の内容にマンネリ化も指摘され、存廃の是非も毎回議論されてきたが、今年は開催年にあたる。
アンケートは踊りの内容についても聞き、42・9%が「若い人も参加できるよう踊りを考えるべき」と回答。
「全体の踊りはやめ、各区、グループでの出し物に変更すると良い」が14・8%で続き、「今まで通りが良い」は12・5%だった。
村産業建設課はアンケートに寄せられた意見なども考慮し、開催へむけて調整。「みんなが楽しく参加できるまつりにしたい」と話し、区長会でも説明して理解を求めた。 -
宮田小3年2組の9人が入賞、林業関係ポスターコンクール
宮田村宮田小学校3年2組の3人が、県の林業関係ポスターコンクールで県緑の基金理事長賞を受賞。上伊那管内を対象にした同コンクールでも2人が最優秀にあたる上伊那地方事務所長賞、4人が優秀賞を受け、めざましい成績を残した。同学級からは絵画や俳句などのコンクールで入選する児童が相次ぎ、ものをとらえ感じる心を養う日頃の成果が幅広く認められている。
松下太一君と中村花琳さんの2人は国土緑化・育樹部門で、県緑の基金理事長賞。中山紗希さんは同賞を野鳥愛護部門で受けた。
上伊那管内対象のコンクールでは、国土緑化・育樹部門で植木千尋さん、野鳥愛護部門で橋爪陽君が上伊那地方事務所長賞。
優秀賞にあたる上伊那山林協会長賞(国土緑化育樹部門)は林優奈さん、中村未帆さん、同じく上伊那猟友会長賞(野鳥愛護部門)は浦野咲紀さん、水上由信君が輝いた。
「色を塗る時にはみださないように心がけた」「細かいところも丁寧に書いた」など、力作が見事に選ばれて喜ぶ9人。
これからも描く楽しさ、表現する喜びを仲間とともに培っていく。 -
伊那おやこ劇場 かくし芸で盛り上がる
伊那おやこ劇場の「新春かくし芸大会&みんなで音を楽しもう!」が27日、伊那市の伊那公民館であった。小学生らがパントマイムや小ばなし、けん玉などかくし芸を披露し、会場を沸かせた。
おやこ劇場は年4回、生の舞台を楽しんでいる。例会に先立って出演するプロに落語やマジックなどを教わったことから、発表する場を設けようと初めてかくし芸大会を企画した。
かくし芸大会には、保護者らの飛び入りも含めて10人余が出演。
マジックに挑戦した小学生は、机に並べた3本のジュースの缶のうち、観客が選ぶ缶を言い当てた。会場から「えー、何で分かったの」と驚きの声が上がったが、指定した缶を選ぶように指示が書いてあったと種明かしし、笑いを誘った。
また、2月の低学年例会で出演する音楽を中心とした道化師ましゅ&Keiを迎え、楽器を使って「聖者の行進」を一緒に演奏した。 -
江戸時代の絵巻物「高藩探勝」初公開へ
江戸時代、高遠藩領内の景勝52カ所を克明に描いた絵巻物「高藩探勝(こうはんたんしょう)」が30日、伊那市の有形文化財に指定される。高遠の城下町、藤沢郷、春近郷、入野谷郷などほぼ領内全域が描かれ、当時の情景や人々の暮らしぶりをうかがい知ることができる歴史的な史料。3月22日から、高遠町歴史博物館の春季特別展で一般に初公開する。
高藩探勝は上・中・下の3巻で、1743年に完成。藩主内藤侯大和守頼卿(よりのり)の命で、高遠藩士の小山郡太夫林盛が絵を描き、画題ごとに城戸十兵衛勝政、浅利粂右衛門信尹(のぶただ)が詠んだ和歌を一首ずつ添えた。
絵巻物は縦29センチ、横10メートル前後。上巻は河南縲恍キ藤の16カ所、中巻は番匠縲恊シ春近の17カ所、下巻は富県縲恷ナ平の19カ所で、田植え、三峰川を下るいかだ流し、商家のにぎわい、雪山での炭焼きなど人々の暮らしぶりとともに、春夏秋冬の順で描かれている。「殿坂の夕照」は殿坂口に詰め所が置かれ、武士と町民の住み分けの接点だった高砂橋の風景。
保存状態もよく、岩絵の具とみられる色も鮮やかに残る。
高藩探勝は高遠町下山田の岩崎千代美さんが所有していたが、30日、市へ寄贈。町歴史博物館で保管する。
一般公開は3月22日縲・月27日。 -
住まいづくりシンポジウム
伊那市で26日、「あったか住まいづくりシンポジウム竏衷Zむこと、あたためること」があった。定員70人を上回る約150人が集まり、住まいや燃料として使われる木材を暮らしに生かす視点から森林とのかかわり方を考えた。伊那谷流域林業活性化上伊那地区協議会、上伊那山林協会主催。
岩手県の薪(まき)割りクラブ世話人・深沢光さんの講演「薪のある暮らし方」に続き、伊那市内外の建築士や林業士ら4人が地域材を活用した家造りなどについて意見を交わした。
深沢さんは「建築用材だけでなく、燃料として木材を使うことを忘れたために森が荒れた」と指摘。
林業士の原薫さんらは「全国各地で地域材を使おうと呼びかけても広がらない。実際に、木の良さを肌で感じてもらうことが大事。家造りを通して山が整備され、地域の地場産業も元気になる。上伊那は、そういった循環できる可能性を秘めている」と話した。
伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員長を務めた作家・浜田久美子さんは「上伊那は、地域材で家を建てやすい状況にある。全国でも薪ストーブ導入率が高い」としながら、山に行ったことのない親世代が多い現状に「市民の森林(もり)」として整備を進める平地林での活動を紹介した。
会場の一角には、地域材を積極的に活用する建設業の展示ブースが設けられた。 -
「さくらびと」の松沢広さん(30)中川村片桐横前
「花の魅力は自己表現できること。花を通して、地域の皆さんに何か伝えることができれば」-。昨秋、愛知県からUターンし、11月23日、中川村横前にギフトフラワーショップ「さくらびと」をオープンさせた。2カ月が経過し「自分のやること、なすこと全てが店の評判になる。責任を感じている」。
中川村片桐に生れ、高校卒業後、在学中、アルバイトしていた飯島町の花屋に就職。1年後「基本をしっかりと勉強しよう」と、東京都品川区の専門学校「日本フラワーカレッジ」で1年間、花の育て方から管理、デザイン(ブーケ、アレンジフラワー)、花店の経営、生花の草月流など、花全般について学んだ。
「花を使った仕事をしたい」と東京の生花店に就職。この店はブライダルブーケに力を入れており、カラー、チューリップ、バラなど様々なブーケを手掛けた。
また、「母の日」には行列ができるほどの人気店で、ここにお客様で来たのが奥さんの真凡(まなみ)さんだったとか。ブライダル・花屋全般を学ぶ中で「お客様は商品よりも人につく。花を売ることは自分を売ること、花はひとつの媒体かもしれない」と感じたとか。また、葛西でフラワーアレンジの講師も務めた。
その後、移った愛知県の生花店では葬儀関係を勉強し、30歳を機に「故郷で、花屋をやろう」とUターンした。
店名は、桜の花をめでる人を意味する「sakuRabito」「花の力でここまでこれた。花のつながりが広がっていけば」と思いを込めた。
「あなたらしく、美しいブーケをあなたのために」と、同店が特にこだわるのが、オリジナルのブライダルブーケ。注文を受けると、カタログを見ながら、好きな花、色、2人の思い出の場所などを聞く。次にドレスの色や形を考慮し、スケッチを描き、イメージを膨らませる。スケッチのブーケを会場の雰囲気や、テーブルクロスの色との調和を図り、最終的なデザインを決定する。挙式前日までに、松本市や愛知の市場で花を仕入れ、生き生きとした花でブーケを制作するという。「1つのブーケを作るのに、打ち合わせを3、4回させていただき、ブーケに込める花嫁の想いをブーケに表現したい」と話す。
また、ギフトについて「希望を聞きながら、相手の年代、性別、好みなどのほか、贈る人の好みに合わせて花束を作る」とし、例えば10代縲・0代の女性には、パステル系の色のグラディーションでかわいらしい、優しい雰囲気に。30代縲・0代はワインレッドなどを使いシックにまとめる。高齢者に贈る場合は原色に近いはっきりした色の花が好まれる。男性には単色系で、クールでスタイリッシュなデザインを心掛けているという。
このほか、同店では毎週月・木曜日午後6時30分から、アレンジ教室を開いている。フラワーアレンジメントのほか、花の管理、水あげなど基本をしっかり指導したいという。
なお、ブーケは2週間前までに要予約、教室は少人数制のため前日までに要予約。営業時間午前10時縲恁゚後6時。定休・木曜日。(TEL88・3825) -
ミニバスケットボール全国選抜県大会
ミニバスケットボールの第19回全国選抜県大会は26、27日、長野市運動公園総合体育館であり、女子の決勝リーグを伊那ミニ(伊那市)が制した。優勝は7年ぶり3度目。上伊那勢としては、女子の箕輪北以来2年ぶりとなる全国大会(3月28竏・0日、東京)への出場権を手にした。
伊那ミニは初日、決勝リーグ進出決定戦を勝ち上がると川中島と対戦した決勝リーグ初戦を33竏・1で勝利。最終日は、試合終了間際に勝ち越す接戦で松本南部を32竏・0で下し、最終戦のTOSC(伊那市)を36竏・1で快勝し、全勝優勝した。
上伊那勢はこのほか、TOSCが初めて決勝リーグへ進んだが4位。県選手権(昨年11月)で優勝した男子の箕輪(箕輪町)は、決勝リーグで川中島に33竏・3で負け、2勝1敗の2位。男子の優勝は全勝の川中島だった。
大会は県選手権の上位男子8チーム、女子7チームが出場し、それぞれで決勝リーグ進出決定戦、4チームずつの決勝リーグを展開した。 -
箕輪町が体系的な雨水排水計画策定へ
第1回策定委員会箕輪町は、浸水被害防止と良好な雨水排水を実現する「雨に強いまちづくり」に向け全町的、体系的な雨水排水計画を07、08年度の2カ年をかけて策定する。上伊那の他の自治体に先行した取り組み。町役場で28日、雨水排水計画策定委員会の初会議を開き、計画策定調査業務を委託した建設コンサルタントの日水コン長野事務所(本社・東京都新宿区)から各地域の現状と問題点、対策候補案などの説明を受けた。
町の下水道は汚水のみを処理し雨水は河川などに放流する分流式で、雨水を流し込むことができない。下水道事業に併せ雨水計画を策定しているが、今回、下水道事業の国庫補助事業分が08年度までにほぼ終了の見込みとなったことから、全町的な雨水排水対策に着手した。
策定委員会は町内15区の代表、伊那土地改良区や西部箕輪土地改良区、県や国などの関係者ら31人で構成。任期2年。委員長は西天竜土地改良区理事の日野和司さん、副委員長は中井筋管理組合長の日野源美さん。地元要望などを確認しながら策定に向け協議する。
昨年9月に基礎調査を始めた委託業者の日水コンによると、町の実態は▽天竜川沿いの平坦な市街地で浸水しやすく、鉄道横断など交通網施設が排水を阻害▽排水先河川の能力不足で雨水排水が困難▽宅地や道路整備に伴う雨水流出量の増大-などとなっている。
計画検討は、地形や河川整備状況、他事業との連携を踏まえた雨水整備手法の策定と、住民ニーズの視点に立った段階的な整備計画の立案を進める方針。
町内を5ブロックに分け、現状・問題点と対策候補案を示し、桑沢川周辺地域では、広域農道下を利用した貯留管設置や深沢川へのバイパス管設置などの対策案を挙げた。
今後は、現地調査や現況分析、地元要望確認などを進め計画を策定。09年2月までに国交省の補助申請をし、09年度から事業を開始したい考え。
平沢豊満町長は、事業規模は10年、20年とかかり、完了までの事業費は200億円から300億円との見通しを示し、「雨水被害が出ているところを先行させていただくかもしれないが、町全域が快適に暮らせるようにしたい」と話した。 -
世界ジュニア・フェンシング選手権出場
箕輪町出身
日本大学1年大槻知也さん(19)フェンシング競技のジュニア部門(17歳以上20歳未満)では最上位の大会となる「08年世界ジュニア・カデ・フェンシング選手権大会」(4月7日縲・4日、イタリア・カターニャ市)に、エペ日本代表選手として出場する。日本大学文理学部の1年生でフェンシング部に所属。初の世界大会で「楽しみたい」と笑顔を見せる。
世界ジュニア選手権は、選考会を兼ねた第15回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会(1月11日縲・4日、茨城県・青柳公園市民体育館)と、昨年7月の東京都ジュニア男子エペ選手権大会(会場・東京厚生年金スポーツセンター体育館)の2大会の合計ポイントで上位3人に出場権が与えられる。
7月の大会は残念ながら振るわなかったが、流れに乗って勝ち進んだJOC大会で見事準優勝し、ポイントでも2位を獲得。世界大会出場の切符を手にした。
世界ジュニア選手権の前哨戦となるジュニア・エペ・ワールドカップ(1月30日縲・月5日、スウェーデン)にも出場する。
箕輪町沢の出身。フェンシングは中学生になってから始めた。箕輪中学校入学後、友達に誘われたのがきっかけでフェンシング部に入部した。進学した伊那弥生ケ丘高校にはフェンシング部がないため、伊那北高校フェンシング部に通って練習を続け、3年生のときにはフルーレでインターハイにも出場している。
フェンシングの魅力は、「試合のときの相手との駆け引き。自分が考えているように相手を動かせることができること」だという。日大に入学後は、監督の勧めで種目をエペに絞って練習を重ね、世界大会に出場するまでになった。
ヨーロッパ行きも初めてだが、海外の選手と対戦するのも初めて。しかし、ジュニアワールドカップを目前に控えても「緊張はしていない」という。
「世界大会は初めてで勝てるか分からないけど、いい経験になると思う。その経験を生かして次につなげたい」。目指すは「ベスト16入り」だ。
スウェーデンから帰国後は大学で練習し、3月には辰野町の荒神山で日大フェンシング部の合宿をする。そして4月、世界の大舞台に挑む。(村上裕子) -
伝統文化子どもいけばな西箕輪教室「初がま会」
伊那市西箕輪で月2回子どもたちに茶道や華道を教えている「伝統文化こどもいけばな西箕輪教室」は26日、「初がま会」を西箕輪支所で開いた。西箕輪小学校1縲・年生18人と保護者たちが講師の重盛栄子さんに教えられながら、新年最初のお茶会を楽しんだ。
重盛さんは「子どもたちに伝統文化に親しみを感じて欲しい。楽しみながら作法を学んでもらいたい」と話す。
もてなし役の子どもたちは、干し柿やたつくり、かまぼごなどを盛りつけた扇面盆を、客役の子どもたちに作法にのっとって運んだ。はしの割り方、食事の終え方、盆の下げ方など、重盛さんから一つひとつ指導を受けた。
食事のあとは、6年生がお茶をたてた。
生徒たちは「手順を覚えるのは大変だけど、お茶をたてるときが楽しい」「きれいな花ができるとうれしい」と教室の感想を話した。 -
NAGANOキンボールウインターカップ2008兼第7回駒ケ根市キンボール大会
NAGANOキンボールウインターカップ2008兼第7回駒ケ根市キンボール大会(市体育指導委員会、駒ケ根キンボール愛好会主催、伊那毎日新聞など後援)が27日、駒ケ根市の市民体育館で開かれた。駒ケ根市のほか飯田市、安曇野市など県下6市町村から36チームが出場。小学生対象のジュニア、中学生以上で女性1人参加が義務付けられるフレンドリー、中学生以上で国際ルール適用のチャンピオンの3部門で優勝を争った。出場者らは激しい動きでボールを追いながらも、明るい歓声を上げたり笑顔を見せたりしながら和気あいあいの雰囲気の中で競技を楽しんだ=写真。チャンピオンの部の長和町愛好会A(長和町)は昨年大会に続いて2連覇を果たした。
上位は次の通り。
▼ジュニアの部(1)飯田ファイヤーキッズ(飯田市)(2)東伊那をどげんかせんといかん!(駒ケ根市)(3)ズッコケ魂(安曇野市)▼フレンドリーの部(1)おけらでドン(駒ケ根市)(2)おけらでチョキ(同)(3)おけらでグー(同)▼チャンピオンの部(1)長和町愛好会A(長和町)(2)長和町愛好会B(同)(3)こまちゃんズ(駒ケ根市) -
中原市長退任
5期20年間にわたって市政を担ってきた駒ケ根市の中原正純市長は任期が切れる28日、市役所で退任式に臨んだ。中原市長は職員に対し「いよいよ終わり。未熟者でわがままな男で、皆さんには迷惑をかけたが、心の通い合いがあったことがうれしい。批判もあったが、責任を果たすために持てるものを精いっぱい出し、誠心誠意務めてきた。これからの人生の糧、励みにして新たな志を持ち、役に立つことがあったら市民の一人として全力でやりたい。新市長の下、市の進展のために誇りを持って頑張ってほしい」と別れの言葉を述べた。
退任する中原市長を見送ろうと市役所玄関前には職員や一般市民など約300人が集まり「ご苦労さまでした」「お元気で」などと声を掛け、長年の労苦を温かくねぎらった。花束を抱えた中原市長は「皆さんのおかげでこれまで務めてこられた。本当にありがとう」と答えながら笑顔で一人一人と握手。市民らの大きな拍手に送られながら、20年間通い慣れた市庁舎を後にした。 -
第3回信州大学・伊那市連携協議会
信州大学と伊那市による第3回連携協議会が28日、伊那市役所であった。信大農学部の教授、市担当部署の部課長、経済団体関係者など約30人が参加する中、現在の連携事業として取り組む30事項のうち、遊休農地の解消や地域振興などを目的として取り組むヤマブドウワインの開発、雑穀プロジェクトなど主要5事業につき、現状の問題点と今後の方向性を懇談=写真。市からは▽社会人向けのマスターコース開設の検討▽農学部の学生に市の行政運営に関わりを持ってもらえないか▽中小企業へのインターンシップ推進竏窒ネど今後取り組んでいきたい新連携事業の提案もあった。
協議会は官学連携に基づく連携事業を進める信州大学と伊那市が連携事業の進ちょく状況を確認するとともに今後のあり方について話し合うために開催しているもの。今回は、連携事業の推進には協力が不可欠である各経済団体もオブザーバーとして参加した。
そのうち、農学部が中心となって伊那市の特に農山村の観光資源の開発、観光ボランティアの育成、人材づくりを進めようという連携事業について唐沢豊農学部長は「これまでの農業は販売面からの視点に欠けていた。雑穀やヤマブドウワインなど地域産品を今後、戦略的に販売していく上でも、観光振興は有効。また、中山間地に人が入り込むきっかけにもなる」とした。
また、食害などが深刻化する有害鳥獣対策については、信大の大谷元教授は入笠山における大量捕獲おりによる捕獲などを検討している一方、予算的にも人材面でも行政サイドの協力が不可欠であることを説明。
これに対し酒井茂副市長は「市としても財政面から予算措置などを検討している」とした。