-
上伊那農業高校で「目指せスペシャリスト」事業研究成果発表会
南箕輪村の上伊那農業高校は14日、同校が05年度から取り組んでいる文部科学省指定「目指せスペシャリスト」事業の研究成果発表会を同校で開いた。同事業の関係者や県内外の農業高校教員などが出席し、同校の3年間の取り組みの成果を聞いた。
上伊那農業高校は05年度から07年度まで同事業の指定を受けており、研究開発課題として「牛受精卵移植を活用した地域農業振興のためのスペシャリスト育成プログラム」を掲げて(1)受精卵の回収技術および移植技術の普及(2)各科の得意分野を活用した有機循環農法の確立(3)地域の特色を生かした食文化の伝承竏窒フ3つに取り組んだ。
「受精卵の回収技術および移植技術の普及」では同校が飼育する優良血統の黒毛和種雌牛を受精卵供給牛として優良受精卵を回収し、その卵を地域の農家が飼育するホルスタイン種に移植し、良質な肉牛を誕生させるプロジェクトを立ち上げた。
同校では準備のために「家畜人工授精所」として県の認可を受け、またJA上伊那、伊那獣医師会、伊那酪農業協同組合、南信酪農協同組合と事業協定を結ぶなど「目指せスペシャリスト」事業の指定が終わったあとにも継続できるシステムを構築。生物工学科の動物コースの生徒たちは人工授精や受精の回収などさまざまな形で関わった。また生徒たちが人工授精し肥育した黒毛和種「じょうのうひな」を出荷。試食会と収穫祭ではおよそ600人が試食した。 -
輪南小学校で薬物乱用防止学習会
箕
箕輪町の箕輪南小学校は13日、北原こどもクリニックの北原文徳院長を講師として招き、5、6年生を対象にした「薬物乱用防止学習会」を同校で開いた。
北原院長は黒板を使い、薬物の危険性などを説明。「ドラッグとは何か」「タバコとアルコールが、ほかのドラッグと違っているところはどこか」など、児童たちにさまざまな質問をしながら、その依存性や体におよぼす害などを教えた。
また薬物を勧められたときの対処法として「話題を変え、相手に自分がドラッグに関心がないことを伝える」「お母さんにしかられるから、など下を向き悲しそうな顔で、何度も同じ言葉を繰り返す」「だって(下を向く)、でも(しゃがむ)、どうして(後ろを向く)、を順番を変えながら繰り返す」などを提示した。「それでもしつこく誘ってくる場合は、道の広い方、明るい方へ逃げること」と北原院長。
児童たちは真剣な顔で北原院長の話を聞いていた。 -
女団連ファミリー料理教室
伊那市女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長)は14、15日、毎年恒例の「ファミリー料理教室」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。同会員と市内の保育園の保護者など両日合わせて約100人が参加して、五目味付けごはんなど4品を作って試食した。
料理教室は米消費拡大事業の一環として10年以上続いている。
作った料理は、ゴボウやニンジン、油揚げ、鶏肉、シイタケ、エンドウなどを炊き込んだ「五目味付けごはん」、春巻きの皮を使った「りんごぱい」、タマネギやニンジンなどを混ぜ合わせた「こねつけだんご」、アサリや各種野菜を煮込んだ「野菜のあっさりスープ」の4品。
市の栄養士から事前に指導を受けた女団連の会員たちが各テーブルについて、参加者たちに料理を教えた。
参加者たちからは「春巻きの皮を使ったりんごぱいは簡単にできて助かる」「野菜や米がたくさん使われていて栄養がありそう」との声が聞かれた。
##写真(たてよこ) -
伊那西高校美術書道卒業記念展覧会始まる
伊那西高校美術書道展覧会が15日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。同校の美術・書道の授業選択者やクラブ員による作品約130点を展示。24日まで。午前9時縲恁゚後6時。入場無料。
美術ではネイルアートをモチーフにしたデザインや、ルノアールの摸写、好きなミュージシャンの歌う様子をイメージしたイラストなど。書道では昨年度の卒業生の答辞や文化祭での生徒会長のあいさつを抜粋したものなど。3年生を中心にそれぞれ授業やクラブ活動で仕上げた作品を出展している。
またホールの一角には、長いすが並んだ点茶サービスのコーナーが設置され、同校茶華道部が茶をたてる(土、日曜日の午前10時縲恊ウ午・午後1時縲・時)。 -
信州農村歌舞伎祭
伊那市の県伊那文化会館で16日、南信の歌舞伎4団体が公演する信州農村歌舞伎祭が始まった。同館や県、伊那市など主催。17日まで。
同祭は農村歌舞伎を一堂に紹介し、地域の文化交流と発展を図るため、昨年度から始まった。今回は木曽の上若連を加え、1日に2団体ずつ公演する。
16日は大鹿村の大鹿歌舞伎保存会が「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」を、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が「義経千本桜 鮨家の段」を公演した。およそ650人が地元に伝承されてきた歌舞伎を観賞。役者たちの熱演に、客席からは盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
17日は上若連が「佐倉惣五郎 子別れの段」(午後0時半開幕)を、下條村の下條歌舞伎保存会が「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」(午後2時半開幕)を公演予定。
「佐倉惣五郎 子別れの段」は、飢饉に苦しむ農民を思い将軍家へご法度とされる直訴をした名主の佐倉惣五郎の家族との別れを題材にしたもの。
「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」は平家物語の熊谷直美と平敦盛に題材をとった狂言。
入場料千円(当日券)、全席自由(一日限り有効)。
##写真(たてよこ) -
宮田小5年の友野君が全労済小学生作品コン中央審査で最優秀賞
宮田村宮田小学校5年の友野裕介君が全労済小学生作品コンクール版画の部で全国最優秀賞に輝いた。3年の太田颯紀さんも同じく優秀賞に入り、県審査では同小から2人を含む9人が入賞した。
「大きな口で歌う友だち」を版画にした友野君。中央審査で最優秀に選ばれた快挙に「奇跡みたい」と笑顔をこぼした。
同じく全国の作品の中から優秀賞に選ばれた太田さんはカンナがけをしている先生の姿をダイナミックに描いた。木の模様を上手に再現するなど、細部にも気を配ったといい「家族もみんな喜んでくれた。うれしい」と話した。
2人は800点近い応募があった県審査で金賞に輝き、3年の堀井満里奈さんは版画と作文両部門で銀賞を獲得。
植木千尋さん、池田拓郎君(以上3年)、酒井美緒さん、寺澤ひかるさん(以上4年)、鈴木歩君、上條途夢君(以上6年)は版画で銅賞に入った。
表彰式は県が23日に長野市で、中央が来月2日に東京で開かれる。 -
中央保育園コマまわし大会
宮田村中央保育園は13日、コマまわし大会を開いた。学年ごとに競い合い、昔ながらの遊びを満喫した。
クリスマス会でサンタさんからプレゼントしてもらったコマ。子どもたちは大切にして、練習を積んできた。
年少は手まわし、年中、年長はひもでまわすコマで、この日も自分で色を塗ったりして着飾った愛着あるコマで戦った。
「がんばれ」「まわれまわれ」と声援も。長くまわった上位3人は表彰台にのぼり、メダルを受け取っていた。 -
「チャオ!クラフトatチャオ」が開幕
中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で15日から24日まで、「チャオ!クラフトatチャオ」を開かれている。木や土、ガラス、花、布など10人の作家がそれぞれの特徴ある作品を展示即売している。
立体でも平面でもなんでも額に入れてしまうタクラマカンの松島拓良さんは、ブリコラージュ家具から会場全体を額に入れ、見る人をあっと驚かせた。宙吹ガラスの錬星舎は、クリスタルの輝きと色ガラスの楽しさを展覧した。
「ものづくりの家」の小林あづささんは、天然の灰釉薬を使った日常使いの器を並べ、「さくらびと」の松沢広さんは木製の額のような器に菜の花を生け込み、中川村の早春を表現している。
このほか、関悦子さん(中川村、さんがギリシャヤギの毛による敷物)、法嶋二郎さん(松本市、木工家具、生活雑貨)、小池千恵さん(伊那市、陶)、伊藤あきこさん(飯島町、型染)、沢田繁子さん(中川村、針子)の作品が並んでいる。
会期中の17日午後1時30分から、松沢広さんによる「花いけパフォーマンス」、地元の花材で大きな作品を共同製作する。24日午後1時30分から、フラワーアレンジメント教室、参加費千円、定員10人。申し込みは松沢さん(TEL88・3825) -
よりあい東春近会議 ウォーキングロード最終下見
伊那市東春近の住民有志が地域づくりのために集まる「よりあい東春近会議」は11日、県の支援金を受けて取り組む「東春近ウォーキングロード」設置に向け、総延長約15キロのコースの最終下見をした。
ウォーキングロードを設置し、コースを歩いた住民に地域の魅力を知ってもらう狙い。創設するコースは、河岸段丘の上・下道沿いにある史跡を巡る「山コース」各2本と、2つのアルプスを眺めながら三峰川から天竜川にかけた堤防沿いを楽しむ「川コース」各2本の計4本がある。
昨年2月にコースの設置を企画し、同6月にコースを初下見、本年秋からコースの最終決定に向けて話し合ってきた。この日は、メンバー6人がコースを回り、支援金で製作する、案内看板(県産カラマツ)の設置位置を確認した。
3月1日に案内看板作りを東春近公民館で実施。同中旬には看板をコース上に設置する。 -
伊那西スケート場 今季利用状況まとまる
伊那市横山の市営伊那西スケート場の今シーズンの利用状況が13日、市教育委員会のまとめで分かった。今季はスケート教室(1月7縲・0日)と一般開放(1月17日縲・月11日)を合わせ、計22日間の営業。入場者数1192人(前年比20人増)、一日平均54人(同8人減)だった。
今シーズンは暖冬の影響で、半面のみの開放だったためシーズンを通して入場料は無料とした。滑走可能日数は午前のみが4日、午後のみが6日、午前・午後が12日間。市民体育祭、ちびっこスケート教室の参加人数は、それぞれ90人(前年比37人増)、43人(同15人増)だった。
スケート場の利用者数はピーク時、85年度の2万3700人に対し、近年は千人前後の状態。暖冬の影響で氷が張らないという現状もあり、市は本年度の利用状況をみてから来年度に廃止するかを検討している。 -
「埜葩」染教室作品展
駒ケ根市中沢の草木染め作家前田埜衣さん、素位さん親子が指導する中沢公民館の「埜葩(のばな)染め教室」(松崎みどり代表、16人)は生徒が制作した草木染め作品展を駒ケ根駅前ビル・アルパ2階のギャラリーすずらんで22日まで開いている=写真。ツツジ、藍、サクラなどの草花の風合いを生かして染めたハンカチ、のれん、エプロン、スカーフなど約70点を展示している。訪れた人たちは「優しい色合いだね」「色が自然できれいだ」などと話しながら作品に見入っている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終22日は正午まで)。 -
赤穂南小子どもを育てる会総会
地域で子どもを育てていこうとPTA、学校のほか通学区の区長、青少年育成委員、民生児童委員、高齢者クラブ、警察などでつくる赤穂南小学校の「南小子どもを育てる会」(渋谷宣吉会長)は13日夜、同小で年度末総会を開いた。委員ら約60人が出席して一年間の活動を振り返り、来年度に向けての活動のあり方についてグループ討論などを行った=写真。
討論のテーマは「子どもの健やかな成長のために、次年度の南小子どもを育てる会はどんな取り組みができるか」竏秩B5グループに分かれた参加者らはそれぞれ車座になって「テレビを見せ過ぎないためにノーメディアデーなどの設定が必要」「特に朝食の時間が大切。親子で会話ができるし、食事もしっかり食べられるのが良い」「地区行事への参加も親が率先して行うことが、子ども同士の交流のきっかけにもなるのでは」などと熱心に意見を交わしていた。 -
【健康運動指導士 赤羽知道さん】
厚生労働省の外郭団体、財団法人「健康・体力づくり事業財団」が認定する健康運動指導士。医学、運動生理学の知識に基づいた安全で効果的な運動プログラムを作成、指導し、駒ケ根市民の健康づくりに尽力している。
子どものころからスポーツが大好き。小学生の時はスポーツ少年団のソフトボール団に、中学生の時は陸上部に所属した。走り高跳びでは伊南4市町村の大会で1年生の部優勝を果たすなど活躍。高校でも陸上部で三段跳びに打ち込んだが「練習方法が良くなかったのか、ひざや足首をよく故障した。1カ月ぐらい練習できないこともよくあり、どうすればけがを防ぐことができるのか真剣に考えました。テーピングやストレッチの本を買ってきて自分で勉強したりね。その経験が現在につながっています」。
卒業後、駒ケ根市職員に。当時、駒ケ根市は脳卒中による死亡率が県下17市中で1位だった。市は汚名を返上しようと、運動の重要性を市民に浸透させる取り組みに力を入れ始める。保健衛生課に異動になったのはちょうどそんな時期だった。スポーツや保健分野に詳しく、適任だとして健康運動指導士講習に派遣され、講習と試験を経て資格を取得。健康ウォーキングの定着を図るため、市が開く健康増進教室で講師を務めたのを皮切りに、機会あるごとにさまざまな場で健康運動を指導してきた。
5年前からは、ケーブルテレビ「エコーシティー駒ケ岳」の番組「貯筋体操講座」にもインストラクターとして出演。貯筋体操を指導する・ス貯筋じゃー・スとして知られている。番組は気軽にできて効果的な筋肉づくりを指導する内容で・ス借筋ダー・ス・スメタボリッカー・スなどの悪役キャラクターも登場して親しみやすい雰囲気。年に2本のペースで制作しているが「もっと多くのバリエーションを見たい」と市民に好評だ。
「最初のころは緊張のせいで表情も体の動きもぎこちなく、せりふも棒読み。今は慣れて台本なしでできるようになったし、楽しく見てもらおうと、アドリブでギャグを飛ばしたりする余裕もできました」
番組の運動のメニューは季節や年齢層などを念頭に置きながらすべて自分で考える。
「健康づくりのための運動というと、スクワット何セットとか腕立て伏せ何回とか、回数を指定してしまいがちだが、本当は個人のレベルに応じてやるもの。同じ回数でも人によってハード過ぎたり楽過ぎたりするので『少し疲れるくらい』『つらくなったらやめる』などの感覚的な言い方を心掛けるようにしています」
40歳を過ぎても若々しいバランスの取れた体型をうらやましがられるが「特別なトレーニングはしていない」という。
「昼休みにちょっと体操するとか、徒歩で通勤するとかいう程度。意気込んで運動不足を解消しようとすると気合、ハチマキ、筋肉痛竏窒ニいうくらいで、かえって運動の習慣が身につかない。日常生活の中でこまめに体を動かすことでカロリーは消費できるんです。それがメタボ解消の第一歩でもある。私はこれを・スずくササイズ・スと呼んでいます」
(白鳥文男) -
北海道犬による追い払い事業 訓練状況中間報告
伊那市が08年度から取り組む、北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業「人間・野生動物共生プロジェクト」について、14日、犬を調教する元北海道大学助教授の鈴木延夫さん(67)=同市高遠町=から中間報告があった。
生後4カ月縲・年の北海道犬8頭の訓練の様子を同町長藤鍛冶村の訓練場(3月までに建設予定)で披露し、鈴木さんが現状を説明。鈴木さんによると、生後1年の2頭をリーダー犬に据え、生後4カ月4頭は里山の地形での順応訓練、同8カ月2頭は野生動物の発見、追跡訓練へ移行しているという。
追獣犬としての活動開始は来春からの見通しで、市は今後、追い払い事業を地域へ広げていく考え。農作物被害を受けている人に北海道犬を飼ってもらい、鈴木さんが調教した犬とともにトレーナーがその家に出向き、犬の訓練をしていく。3月に詳しい活動内容を発表する予定。
鈴木さんの訓練を受けている北海道犬 -
箕輪町08年度予算案
「前向き積極型」予算
一般会計83億4900万円、0・3%の増額箕輪町は14日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は83億4900万円で、前年度当初比0・3%、2100万円の増額になった。7つの重点施策のうち、一味違う箕輪の子ども育成事業と安心して子育てできる環境整備、健康づくりの推進、グリーンツーリズムを活用した農業・観光の振興に特に重きを置いた予算編成で、平沢豊満町長は、「前向き積極型の予算。ハード事業は少なくなってきているので、子育てや健康づくりなどソフト面に力を入れた」と説明している。
子育てに関連した新規事業では、「読育」の導入で図書購入費の増額や、保育園をこども園的な内容に転換するためのカリキュラム策定、子育て支援センターの開設などがある。保育園事業の充実を図るため、臨時職員である一般保育士の待遇改善で賃金の3302万円増額も盛り込んだ。保育士の正規職員と臨時職員は約70人ずつ。待遇改善について町長は、「十分とは言えないと思うが気持ちは汲んでほしい」と話した。
一般会計は、長期債を繰り上げ償還し同額を低利の資金に借り替える予算額2億2300万円と、全額県補助金を財源とし町を通してJAに補助するリンゴ選果機購入費補助金1億125万円が含まれるため、実質の予算規模は約80億2500万円になる。
歳入は、町税が36億8589万5千円で前年度当初比8950万8千円の増額。増額の主なものは固定資産税の増収見込み8632万3千円。地方交付税は13億3千万円で6千万円の減額。国庫支出金は4億9974万2千円で1億3581万7千円の増額、県支出金は3億8751万7千円で1億1033万6千円の増額。国県支出金の主なものは地域介護・福祉空間等整備交付金1億6500万円、園芸特産事業補助金1億125万円など。町債は6億2470万円。
歳出は、義務的経費の人件費は18億3799万1千円で4254万円の減額。扶助費は5億4557万2千円で児童手当費の増額などにより4724万6千円の増額。公債費は11億7672万円で1億8031万4千円の増額だが、繰上償還金2億2376万9千円を計上してあり、長期債償還金(通常分)は4354万4千円の減額。投資的経費は普通建設事業費が7億9753万2千円で、1億8044万9千円の減額。補助費等では、後期高齢者医療事業費1億9567万3千円を計上。
歳出の主なものは、保育士の臨時職員の待遇改善のため賃金を3302万円増額、保育園での読育用図書購入費60万円。みのわ健康アカデミーなどの運動・健康のデータベースを作り総合的な管理を可能にする新規のウエルネス事業1493万円。グリーンツーリズム関係経費として拠点施設整備等にかかる委託料500万円、集落農道整備工事費等に520万円、土木費で十沢橋より東の交差点への信号機設置に伴う用地取得と整備で6394万5千円増額。商工費でかやの山荘補修工事費217万8千円など。
特別会計を含む総額は144億5113万3千円で前年度当初比11・3%(18億4448万1千円)の減額。08年度末の起債残高は84億1千万円の見込み。 -
油絵サークル「芽の会」 伊那図書館で作品展
伊那市の伊那公民館油絵サークル「芽の会」の作品展は23日まで、市立伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。会員7人が一人2、3点の計19点を出品。風景や人物、花など、それぞれが自由な画風で描いた個性豊かな近作に注目が集まっている。
風景画は地元の経ヶ岳をはじめ、八ヶ岳や常念岳などの山や、伊那市内の街並みを描いた油絵を出品。このほか、スケッチ旅行で訪れたという神奈川県南東部の三浦半島を題材とした作品などがある。
代表の西村元一さん(81)=伊那市西箕輪=は「それぞれが自分の描きたい絵を描いている。一人ひとり違う、自分の個性を重んじていて、見所が多い作品展になっている」と来場を呼びかけている。
芽の会は、伊那公民館を活動拠点とし、月2回の例会を開く。会員は伊那市、南箕輪村の50縲・0代の8人。作品展は年に一度あり16回目。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時。
会員それぞれの個性が詰まった油絵サークル「芽の会」作品展(伊那市立伊那図書館) -
大豆栽培などに取り組んだ宮田小6年2組、手づくり味噌の豚汁で協力者にお礼を
大豆やそばの栽培に取り組み、加工も体験した宮田村宮田小学校6年2組は14日、協力してくれた村農業委員会や保護者らを招いて感謝の会を開いた。収獲した大豆から仕込んだ手づくりの味噌で豚汁を調理し、一緒に会食。「多くの皆さんの支えで協力することの大切さを学んだ」と、大地にまみれ汗を流した思い出がかけがえのない・ス宝物・スと振り返った。
農業委員の協力を得て5年生の時に大豆を栽培。大田切区の酒井昌子さんたちから指導を受けてつくった味噌も、昨年末には立派に完成した。
テーブルに並んだあったかな豚汁は、暑くても休まず草取りを続けた6年2組の汗の・ス結晶・ス。
酒井さんや農業委員会のメンバーらは舌鼓を打ち「若い皆さんが農業に関心を持ってくれて本当にうれしい。こちらが感謝したいくらい」と、最後までやり抜いた6年2組全員をほめた。
子どもたちはこの日のためにプロジェクトチームも設けて準備。合奏発表などお楽しみも盛り込みながら、地域や家族への感謝の気持ちを込めた。
児童を代表して平澤悠衣さんと藤浪久美子さんが作文を発表。日々の草取りや多くの支えが収獲を喜び、感謝することにつながったと話し「大変だったからこそ今の成長した自分がいる。これからも感謝を忘れない」と続けた。 -
特定公共賃貸住宅の名称採用者を表彰
飯島町が若者定住促進に向け、旧東部保育園跡地に建設中の特定公共賃貸住宅の名称が「グリーンリーフ飯島」と決定。14日役場で名称に採用された坂下ますみさん(鳥居原)と佳作の大野俊浩さん(親町)、山本真由美さん(仲町)を表彰した。
高坂町長は受賞者に表彰状と副賞の飯島町商品券を贈った後「町の人口増活性化策の一環として、建設中の若者定住促進住宅にふさわしい名称を寄せていただいた。親しみの持てる、愛される住宅になるように管理したい」とあいさつした。
名称公募は町在住、在勤者を対象に実施。13人から22件の応募があり、選考委員会が類似性がない、若者向け住宅のイメージに合うなどを観点に選んだ。 名付け親になった坂下さんは「町のキャッチフレーズ『みどりいっぱい歴史の町』にちなみ、『グリーン』を入れ、飯島町という大きな木にたくさんの葉が茂るように、願いをこめた」と話していた。
同住宅の現在の進ちょく率は65%、3月完成、4月1日入居予定。現在、入居募集者募集中。 -
宮田村議選、大久保区の新人男性が19日に出馬表明へ
任期満了に伴う3月25日告示の宮田村議選に、新人で大久保区の会社員男性(46)が伊那毎日新聞の取材に出馬の意向を示し、19日に正式表明する。
神奈川県から宮田村へ移り住んで10年目の男性は「Iターン者だからこそ気付くこともある」と、外からの視点を村政に活かしたいと話している。 -
富県保育園年長園児 小学校で入学体験
伊那市の富県保育園の年長園児18人は12日、来年度入学する富県小学校を訪れ、1年生と一緒に遊んだり、給食を食べたりした。入学する前に小学校に慣れ親しむ目的で、2年目の取り組み。園児たちは来春を前に、早くも児童たちと交流を深めた。
1年生が生活科などの単元で学習してきた「お店屋さんごっこ」では、園児が買い物客になり、牛乳ビンのふたで作った貨幣を使い、店主役の児童たちと買い物遊びを満喫した。給食の時間は、自分たちで食器に料理を盛りつけ、児童と隣同士に座り、会食を楽しんだ。
一日入学体験では、学校生活について興味深く話す姿もあり、富県保育園の年長を担任する田中文代さんは「朝から子どもたちは落ち着かせるのに一苦労。早く小学校に入学したいと、不安よりも期待の方が大きいよう」と話した。
1年生と会話をしながら給食を味わう園児たち(富県小学校) -
子育てサポーターが、子育て支援センターで手作りおもちゃ講座を実施
地域の人たちに子育て中の母親らを支援してもらう伊那市の試み「子育てサポーター」による子育て講座が13日、富県子育て支援センターであった。子育てサポーターの一人で地域の子どもたちを対象とした自然体験学習などを展開している丸山宏一さん(64)=伊那市高遠町=が、木のプレートを使ったペンダント作りを紹介。集まった母子らは思い思いの絵をプレートに描き、オリジナルのペンダント作りを楽しんだ。
核家族化、近所付き合いが希薄化する中、子育て中の母親が孤立化し、不安や悩みを抱えたまま子育てをしているケースも多い。子育てサポーターは、こうした母親らを地域のさまざまな人たちに支援してもらおうと竏窒ニ始めたもので、昨年11月に6回のサポーター養成講座を開催。子育て経験の母親や保育士、ヘルパーの資格保有者、子育て支援活動経験者など21人が同講座を経て、子育てサポーターとして活動を開始した。子育てサポーターは主に市が行う子育て支援事業への活動支援を担い、それぞれの得意分野を生かして活動を展開する。
子育てサポーターが子育て支援センターで得意分野を生かした講座を開くのは今回が初めて。
この日、講師を担当した丸山さんは「こんなに大勢の人が来てくれて有り難い。普段よりちょっと小さい子どもさんたちだったので不安だったが、楽しんでくれているようで良かった」と話していた。
また、講座に参加した母親の唐沢ちなみさん(30)=伊那市東春近=は「普段、自分の家ではできない経験なので楽しかった」と話していた。
市では今年も7月にサポーター養成講座を開き、子育てサポーターをさらに増やしていきたいとしている。 -
伊那市、市内の避難所の見直しを始める
伊那市はこのほど、市内の避難所の抜本的見直しを行うため、現在指定避難所となっている施設などの調査を開始した。現在市内にある避難所は156カ所。しかし、現在の避難所には旧伊那市の防災計画が作られた1960年代に指定された場所も多く、耐震強度の弱い施設や土砂災害の危険区域内にある施設が避難所に指定されている地区もあるという。市では現在、各地区の区長から情報を寄せてもらう中で現避難所の状況を把握するとともに、危険な施設については代替となる避難所の検討も進めていく予定で、08年度中には新しい避難所を指定していきたいとしている。
現在各地区では、区の公民館などが一般避難所に、小中学校の校庭などが基幹避難所として指定されている。しかし、避難所の中には災害が発生時の危険区域内に位置しているものもあり、市は抜本的な見直しの必要性を認識。また、伊那中学校が指定避難所となっている荒井区では昨年末、「高齢者には避難所が遠すぎる」として伊那市駅前ビル「いなっせ」を指定避難所にしてほしいとする要望を提出していた。
こうした地区については、できる限り耐震性のしっかりした新しい施設を指定避難所としていく方向で、今後、各区に希望を出してもらう中で避難所数を増やすかどうかも検討していく。 -
南箕輪村役場職員が短期民間企業研修
南箕輪村役場は12日から、職員研修の一環で村内に事業所のある企業の協力を得て短期民間企業研修をしている。初回はアップルランド伊那インター店で、職員2人がベーカリーや総菜の部門で研修をしている。
民間企業の業務などの体験を通して、顧客に対するサービスの基本姿勢や経営感覚などを学び、職員の能力開発や資質向上につなげる目的。村内企業を内側から見て多面的に学びながら、社員との交流が生まれることにも期待する。
05年度に村内の福祉施設で実施し本年度が2年目。前回は係員のみだったが、本年度は係長職と係員の計6人が、アップルランド伊那インター店、ニシザワショッパーズ南箕輪店、日本ピスコ伊那第二工場で研修する。
アップルランド伊那インター店では3日間の研修で、総務課の田中俊彦さんと西堀英幸さんが総菜とベーカリーの各部門に配置され、社員の指導を受けながら総菜を包装したり、パンを袋に詰めるなどの作業に熱心に取り組んでいる。
西堀さんは、「役場の接客業務とは違う面があるので新鮮。役場では感じ取れない雰囲気、業務、接遇などを学び、今後に役立てたい」と話した。
同店の大沢進店長は、「地域の一員としてやっていくにはコミュニケーションが一番大事。会社と役場のコミュニケーションが深まれば」と研修を受け入れたという。これを機に役場のイベントに対して店頭を使うなど新たな発想も生まれたといい、「外部の人から見た会社に対する指摘ももらえると助かる」とも話していた。 -
「げんきセンター南部」一般開放
箕輪町の新しい介護予防拠点施設「げんきセンター南部」で12日から、一般開放が始まった。住民が施設を見学したり、トレーニング機器を体験している。
心肺持久力向上や筋力アップのトレーニング機器を備え、一般開放による高齢者筋力向上トレーニング事業や転倒予防教室などの介護予防事業に利用する施設で、8日に開所した。
トレーニング用のバイク5台、トレーニングマシン6台などがあり、訪れた人は運動指導士や、みのわ健康アカデミー卒業生の「ウエルネスサポーター」に機器の利用方法などを教わり、無理せず各自のペースでトレーニングを体験している。
住民の関心は高く、初日は21人が訪れた。2日目の13日は、一般住民のほか施設に隣接するデイサービスセンターゆとり荘の利用者も体験した。
2日連続で体験に訪れた女性は、「病後でリハビリをしたいと初日に来た。自分でもできそうだなという感じがしたので、思い切ってリハビリのために通いたいと思っている。いい施設ができてうれしい」と話していた。
施設は3月31日まで無料で一般開放する。時間は午後1時縲・時。土日祝祭日は休館。対象は町内在住の20歳以上の人。事前申し込み不要。 -
上古田スケート場利用状況まとめ
箕輪町教育委員会は、上古田スケート場の07年度利用状況をまとめた。今季は全面結氷しないなどリンクの状態が整わず滑走は朝、ナイターを合わせ20回の利用にとどまった。
開場期間は1月5日から2月3日までの30日間。予定通り5日にオープンしたが、気温が高く氷面が溶け1月中旬まで全面結氷せず、さらに雨のため全面解氷し再結氷は18日で12日間も利用中止が続いた。
滑走日数は朝12回、ナイター8回の計20回。06年度は33回だった。
利用者数は一般利用者が朝977人、ナイター524人の計1501人。箕輪西小学校授業利用は215人、上古田保育園利用は274人。総計は1990人で前年度より1621人少なかった。貸しスケート靴利用は794足だった。
今季はジュニアスケート大会、親子スケート教室共に中止。実施できた行事は町郷土博物館による下駄スケート体験会のみだった。 -
保科正之公大河ドラマ化実現に向け、全国組織立ち上げ
江戸時代の高遠藩主で、4代将軍家綱の補佐役として幕政を支え、徳川300年の礎を築いた保科正之公(1611縲・2年)の全国組織「大河ドラマをつくる会」の設立総会が12日、東京都であった。正之公生誕400年に当たる2011年を目標に、署名活動を展開することを決めた。会長には、小坂伊那市長が就いた。
伊那市のドラマをつくる会が中心となって署名活動を展開しているが、NHK大河ドラマ化実現に向けた気運を全国的に盛り上げていく。
委員は、正之公とかかわりがある長野市若穂、福島県の会津若松市や猪苗代町、長野県、福島県など商工関係者ら50人。
署名や要請活動を中心に進め、関係地域に組織を広げていく。事務局本部は伊那市観光協会に置く。
04年から旧高遠町で始まった署名は25万人を突破し、総会終了後、NHKへ出向き、署名を添えてドラマ化を要請した。
正之公は、3代将軍家光の弟で、高遠藩主・保科正光の養子となり、21歳で高遠藩主を務めた。会津藩の城主などを経て、幼少の家綱の後見役として幕閣を指導し▽江戸の水不足解消のための玉川上水開削▽明暦大火直後の江戸復興▽90歳以上の領民へ1日玄米支給竏窒ネど多大な功績を残した。 -
登喜和冷凍が熟成豆腐チーズ「醍醐丸」を発売
高野豆腐の製造販売を主力とする伊那市の登喜和冷凍食品(登内英雄社長)は13日、熟成豆腐チーズ「芳醇(ほうじゅん)醍醐(だいご)丸」を発売した。伊那谷産大豆を使った豆腐をみりん粕に漬け込み、熟成させた商品で、同社がこだわりの珍味として発酵食品を扱ったのは初めて。
豆腐の原料となる大豆は中・南信で栽培される「ナカセンナリ」を使用。輸入大豆に比べて糖質が25縲・5%と高く、甘みがある。
固めに作った豆腐を乾燥させ、みりん粕をしぼったもろみに漬け込み、1カ月縲・カ月半、温度をかけて熟成させる。同社の高野豆腐製造技術と養命酒が持つみりん粕の発酵熟成技術を組み合わせ、2年がかりで開発した。なめらかな食感で、みりん粕の風味の中に、アミノ酸のうまみが口の中に広がる。更年期障害の緩和や骨粗しょう症予防に効果があるとされるイソフラボンなどを多く含む。
月間生産量は1瓶150グラム入りを千本。当面は手作りで、いずれ量産に切り替える。
登内社長(56)は「地域に親しまれ、伊那の名産品として情報発信できれば」と話す。08年度は調味料として使えるように研究を進め、商品化したいという。
「醍醐丸」は、発酵した状態を示す「醍醐」と、食べたあとにうまみが残るだいご味があることから命名。1瓶800円。
すでに駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場健康の森記念館で売り出し、近くニシザワグループや井田屋酒店にも並ぶ。随時、販路を拡大していく。
食べ方は▽そのままで、酒のつまみに▽ポン酢などに合わせてドレッシングやつけだれに▽パスタや肉料理のソースに竏窒ネど幅広い。 -
【記者室】もうすぐ1年生
小学校で、今春入学する園児たちの1日入学があった。1年生のお兄さん、お姉さんに迎えられ、教室で一緒に工作をしたり、体育館で遊んだり。「早く1年生になりたい」とワクワクしているのが伝わってきた▼小学校に興味津々の来入児。5時間目というものを知り、「5時間目があると長いの?」と質問した。すると1年生は「長いよ。だって学校に5時間もいるんだよ」。その答えに「ふーん」と驚いたようにうなずいた。なんともかわいいやりとりだった▼来入児は入学式の日を指折り数えて楽しみにしているのだろう。桜咲く春までは、まだもう少しある。園で、お友達との思い出をたくさん作り、その楽しい思い出を胸に、小学校の門をくぐってほしい。(村上裕子)
-
「伊那市の教育を考える懇談会」(4) まとめの会
第4回伊那市の教育を考える懇談会は13日、市役所であり、会社経営者や元中学校PTAら委員6人が、特色を生かした教育について話し合った=写真。今年度の懇談は最後。市教委は、委員から出された意見を学校教育に生かすため、来年度以降も懇談会を開いていく考え。
懇談会では、伊那小学校が30年前から取り組む総合学習に注目。卒業生を対象としたアンケート結果から、総合学習の経験が自己決定力や行動力などの・ス生きる力・スを養うのに、ある一定の効果があることを確認し、今後も市内の小中学校で推進していく必要があるとした。
このほか、「少子化対策と学校教育は密接で関連づける必要がある」「一貫した学習を目指すためには保育園と小学校との連携強化が需要」「子どもの能力を最大限に引き出すのが学校の役目」などの意見もあった。
市教委は、これまでの懇談で出された提言に対する対応として今後、「教職員の業務負担軽減検討委員会(仮称)」の設置、家庭教育や親教育を進める「PTA役員と教育委員との懇談会」の実施を予定している。 -
中沢小でフクロウ観察教室
駒ケ根市の中沢小学校5年生(吉田保晴教諭)は12日、フクロウについての授業を受けた。県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ケ根市福岡=が教室を訪れ、保護しているフクロウを見せると児童らは興味津々でかごをのぞき「かわいい」「意外に大きい」「こんな近くで見るのは初めて」などと感想を口にした=写真。小口さんは「フクロウは「顔はかわいいが、体全体を観察するとたくさんのことが分かる。爪は獲物をつかみやすい形になっているし、耳は前後の音を聞き取りやすいように左右の位置が違う。体の羽毛は音もなく飛ぶための秘密兵器だ」などと解説した。児童らは熱心に話に聞き入り、「どんな巣を作るの」「どのくらい種類があるの」などと質問していた。
フクロウは衰弱しているところを1日に上伊那地方事務所に保護され、小口さんの元で飼育を受けて元気を取り戻しつつある。児童らは以前から、フクロウが保護されたらぜひ見せてほしい竏窒ニ吉田教諭を通じて依頼していた。