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伊那保健所で「卒煙倶楽部」開催
禁煙することを目指す「卒煙倶楽部」が23日、伊那保健所であり、禁煙開始から3カ月間、継続できた1人の参加者に「禁煙成功者認定書」が授与されたほか、禁煙を望む新たな4人が、初回相談に訪れた=写真。
取り組みは禁煙希望者の支援を行うことを目的として伊那保健所が3年前から始めたもので、過去3年間で21人の参加者が禁煙成功の認定書を受け取っている。
この日は、集まった参加者に対し、たばこの害を説明し、ニコチン依存度チェック、呼気中一酸化炭素濃度などを測定。また、禁煙成功者認定書を受け取った参加者は「私も過去2回、禁煙をしたが、いずれも健康になったのと同時に再び吸うようになってしまった。今回はこの場に参加するとともに家族や職場に禁煙を宣言し、あまりタバコを吸う事を考えないよう、取り組む中で『ここまで続けてきたのだからもう少しもう少し』とやってきた。これからもぜひ禁煙を続け、人生を満喫していきたい」と、これから禁煙を始める人たちを励ました。 -
ガールスカウト長野県第34団
小学生のぼうさい探検隊マップコンクール入賞報告第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で「わがまち再発見賞」を受賞した、箕輪町のガールスカウト長野県第34団(金沢妙子団委員長)のジュニア部門団員は22日、町役場を訪れ平沢豊満町長に喜びの報告をした。
ジュニア部門は「もみじっ子防災探検隊」を組織。メンバーはリーダーの北小6年・田中琴美さん、南小6年・田中悠佳さん、中部小6年・小池佑果さん、中部小5年・橋本瑶子さん、東小5年・吉沢楓さん、北小5年・吉田みつきさん。
06年7月豪雨災害をテーマに、夏休みに天竜川堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内の復旧工事現場を探検し聞き取り調査をした。10月、地図上に探検の写真や調査結果、新聞記事、スカウトからのお願いなどをまとめ、「みのわ防災マップ」を作った。応募前には、町民に避難所・避難地を再確認してもらうため町文化祭で展示もした。
応募総数1374点の中、7つの賞の一つを受賞。19日に東京で表彰式があった。
報告を受けた平沢町長は「いい勉強になったと思う。いろいろな面で探検して町がよくなるようにお願いします」と話した。
団員は「初めて出品して賞がとれてびっくりした。うれしかった」「マップを作り、改めて防災について考えることができた」などと話した。 -
写真俳句展
俳句歴約40年という南箕輪村北殿の酒井昌好さん(72)は27日まで、「写真俳句展-美しい花に思いを託す俳句-」を大芝高原の大芝の湯ギャラリーで開いている。
今回で5回目を数える展示。作品は新作28点で、「天草の色に染まりて雪仙丈岳」「ひとつ葉に黒き実を乗せ花筏」「瑞々しき花蓮開く日和なり」などの俳句とそれぞれ仙丈ケ岳、花筏などの写真。写真と俳句という日本人が好きな表現分野を一つにして楽しく生きようという趣味だという。
「俳句と花の写真で美しい花に思いを託す、いわゆる芸術的対話をしようと思っている。写真を撮って詠む花の世界の醍醐味を感じたい」と話している。 -
【記者室】心温まった朝
廃油石けん作りに挑戦した小学3年生。一斗缶の中で米の研ぎ汁に苛性ソーダを溶かそうとしたとき、匂いと煙にびっくり。屋外でマスクもしていたのだが、「くさーい」の合唱となった▼匂いも煙も納まり、廃油を加えて長い棒でひたすらかき混ぜ始めたが、缶を囲むように並ぶ児童の中で一人見ているだけの子がいた。刺激臭に驚いたのか缶に近づかない様子。友達に「大丈夫だよ」「もう臭くないよ」と誘われ、恐る恐る棒を握ると、一緒に棒を持って混ぜてあげる児童がいた▼「出来たね」という教諭の言葉と共に皆の大きな拍手。児童はしばらくすると列に並んでいた。ぐっと冷え込んだ寒い朝だったが、友達を思う心とさりげない優しさに、心が温かくなった。(村上裕子)
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理事者の報酬据え置きを諮問、規定額の13縲・0%減額継続へ
宮田村特別報酬審議会(唐木登会長)は23日開き、清水靖夫村長は新年度の村理事者三役の給料を村条例規定額から13縲・0%減額して本年度と同額に据え置き、同じく特例条例で5%の減額が4年間続いた村議の報酬については、本来の条例規定額に戻すよう諮問した。同審議会は了承し、24日に諮問通りに村長に答申する。
諮問内容によると、村長は13%、副村長、教育長は10%の減額。期末手当にも反映させる。
この減額率による特例措置は2004年度から継続しており、条例通りに支給した場合と比べて年間約350万円の節減となる。
また、非常勤特別職のうち社会教育指導員の報酬については、新年度に2人から1人体制に変更し勤務日数を増やすことなどを考慮して、月額13万9800円から15万円に改めるとした。
公民館長や監査委員、農業委員などその他の非常勤特別職の報酬は据え置くとした。
審議会では上伊那郡の他町村の状況も考慮に入れて、村財政の状況も加味して検討。村議報酬の減額しないことを含め、諮問内容に異論はなかった。
諮問通りに決まった場合の月額給料は次の通り。理事者のみカッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽副村長55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長27万7000円▽副議長、委員長21万4千円▽議員19万2千円 -
西山山麓観光開発研究会と村議会が懇談会
住民参加で中央アルプスのすそ野に広がる地元の豊かな自然環境を観光に活かそうと検討している宮田村の「西山山麓観光開発研究会」は22日夜、村議会との懇談会を開いた。約15人のメンバーと村議9人が出席し「村のために何とかしたい」という胸の内をざっくばらんに意見交換。「できる所から実際に取り組み、広げていければ」など前向きな声が寄せられた。
研究会の検討経過を説明した後、活性化への想いや誘客のアイデアなどを自由に語り合った。
修学旅行生へのアプローチをはじめ、農業を機軸とした体験型観光の導入も意見として挙がったほか、観光拠点でもある宮田観光ホテルの活かし方などについても言及。
案内看板をはじめ、客に対しての情報発信が不足していると現状指摘もあった。
拠点施設の課題も含め実践につながる仕組みづくりの難しさも指摘されたが「最初から大風呂敷を広げるのではなく、徐々に枝葉を広げていったら」「情熱を燃やしている人も多く、実行に移していくべき」などの声もあった。
同研究会は今後、商工会、農業関係者とも懇談を予定しており、産業連携も含めて実践につながる取り組みを模索していく考えだ。 -
押手沢の砂防えん堤着工控え地元説明会
宮田村南割区の押手沢で土石流対策の新たな砂防えん堤工事が近く始まることを受け22日夜、事業実施する県は地元住民への説明会を開いた。
一昨年の7月豪雨災害の影響などで、既存のえん堤が満砂となり、スリットダムと呼ばれる新たなえん堤を設けて対策を施す。2月から本工事に着手、8月の完成を予定する。
この日は県や業者が作業日程などを説明。参加者からは作業車両が通学通勤の朝の時間帯にも重なることから、安全に配慮するよう意見もあった。 -
箕輪町警部交番連絡協議会新年会
07年箕輪町内は犯罪・交通事故共に減少箕輪町警部交番連絡協議会は21日夜、運営報告・新年会を町内で開いた。会員や署員ら34人が出席し、交番所長が町の治安情勢などを報告した。
倉田千明所長は、07年の箕輪町の治安情勢は、犯罪、交通事故共に06年より減少したと報告。また、1月に入って脱衣場狙いや車上狙い、工場荒らしなどの盗難被害が連続発生しているため、物品管理や施錠の徹底を呼びかけた。
協議会の小林紀玄会長は、「交通事故が減少傾向にあり犯罪発生も少なく、安心して暮らせるのは交番の皆さんと会員のご協力のたまものと感謝申し上げる。安全安心で住みよい町づくりのため、署員のさらなるご活躍をお願いする」とあいさつした。
07年の町の治安情勢は、犯罪の届出件数は154件で前年比49件(21・1%)の減少。凶悪犯が1件増の3件、粗暴犯が2件増の6件となったが、侵入盗や自転車盗、車上狙いなどは減少した。地域別発生状況は、従来発生件数の多かった中心市街地や幹線道路沿いの松島、沢、大出、木下などはやや減少したが、中曽根、三日町、福与、北小河内の周辺で増加傾向にある。
交通事故発生状況は、人身事故件数は103件(前年比23件減)。死者は0人(3人減)、傷者は141人(26人減)。物損事故件数は526件(47件減)だった。
伊那署管内の人身事故件数は526件(4件減)。死者3人(5人減)、傷者670人(6人増)。物損事故件数は2822件(147件減)。 -
天竜川上流を訪ねて
天竜川の源流諏訪湖。ここには、冬になると遠くシベリアからコハクチョウが越冬のために飛来する。コハクチョウは、春、5月頃から産卵し、一ヶ月ほどでヒナが孵化。9月の末頃、シベリアが厳しい寒さの季節を迎えると、沼や川が凍りつき、エサを探したり、泳いだりできなくなるため、日本を目指して約4千キロの空の旅が始まるのだ。 こうして、北海道の湖などで羽を休めながら、その一部のコハクチョウたちが諏訪湖にやってくる。
諏訪市在住の珪藻研究者飯島敏雄さんによれば、コハクチョウたちが暮らす北シベリアの湖と諏訪湖には、同じ種類の珪藻が存在することが確認されており、「コハクチョウのエサの中に含まれていた珪藻が、糞などを介して運ばれたもの」(飯島さん)と推測されるという。
天竜川源流の水は、コハクチョウといういきものを通して、世界の水環境とつながっていると言えるだろう。
また、天竜川が太平洋に注ぐ河口の砂浜には、絶滅危惧種アカウミガメが産卵に訪れることが知られている。アカウミガメたちは、天竜川が運んだ砂に新しい命を託し、孵化したアカウミガメたちは、遠く赤道直下まで太平洋を移動し、やがて20年後に再び同じ砂浜に産卵にやってくると言われている。ここでも、アカウミガメといういきものを通して、世界にその環境がつながっている。
伊那市新山小学校では、約1年前、珪藻研究者飯島敏雄さんを迎えて、学校近くにあるハッチョウトンボが生息する湿地の水を調べる授業を開いた。その授業の中で、新山には貴重な水環境があり、日本でも珍しい珪藻が存在していることを確認している。そこで、新山小学校では昨年夏、その湿地の水がやがてたどりつく天竜川河口へ、アカウミガメの卵に出会う旅に出かけ、その貴重ないきものたちの存在と自分たちのふるさとがつながっていることを知った。
そして、この冬、自分たちのふるさと新山から天竜川を上流にたどり、諏訪湖の鳥たちに出会う旅に出かけた。 -
白梅咲き始める
「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」-。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、早くも白梅が2、3輪とほころび始めた。
百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。 -
伊那公民館ロビー 「PA写心倶楽部」展示
伊那市内を中心とした写真愛好者でつくる「PA写心倶楽部」(伊藤好幸代表)は31日まで、同市の伊那公民館2階ロビーで写真展を開いている。風景写真を中心に、メンバー10人が一人1縲・点ずつの計25点を並べている=写真。
作品は、「中国雲南省元陽県棚田」「会津若松鶴ヶ城」「鳥取砂丘」など、旅行先の思い出や、「雪割り草」「白鳥」など季節の訪れを伝える題材が多い。同ロビーでの展示は2回目で、今回は各自がそれぞれのテーマを持って展示した。
PA写心倶楽部は3年前、市駅前ビルいなっせで開いた写真教室の卒業生有志で結成。メンバーは伊那市、辰野町に住む40縲・0代の男女10人で、伊那公民館を活動拠点に月1回の例会や年4回の撮影旅行を通じて技術の向上、会員の交流を目指している。
伊藤代表は「それぞれが心に残る、感動的な現場の一瞬を撮影しようと心がけている。これからも、みんなで楽しみながら撮影していきたい」と話している。 -
4カ国の食文化など学ぶ はなまる地域探検隊
伊那市内の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は19日、同市駅前ビルいなっせで恒例の新春国際交流会を開いた。市内などに在住の米国、カナダ、バングラディッシュ、ネパール出身者を講師に招き、それぞれの食文化などを学んだ。
広く世界の人たちと交流する目的で4回目。児童や生徒約100人と、信州大学に通う学生や国際交流員ら5人が参加した。子どもたちは班ごとに分かれ、香辛料をたっぷり入れたカレーのほかクレープやクッキー作りに挑戦。おしるこやみそ汁も料理し、試食をしながら交流を広げた。
信大農学部の大学院生でネパール出身の男性、ウッダブ・バハドゥール・ギミレさん(38)は、羊肉とタマネギ、ニンニクなどを一緒に炒めた郷土料理「カシコレド」を調理。ウッダブさんは「ネパール料理に興味を持ってもらえてうれしい。交流は楽しい」と笑顔で話していた。
チョコレートチップクッキーを作った伊那中学校1年の牧田はるかさん(12)は「英語を使って、ちょっとお話ができて楽しかった。もっと英語で話して見たい」と目を輝かせていた。 -
三峰川みらい会議 「市民と行政の懇談会」
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は20日、伊那市役所で「第8回市民と行政の懇談会」を開いた。三峰川流域の行政や関係機関などから約80人が出席。出された意見を活動指針に反映するため、「これからの三峰川の未来を考えよう」と題してワークショップ(WS)を繰り広げた。
三峰川の整備基本計画である「三峰川みらい計画」が策定され10年となり、この計画による具体的な活動が開始され9年が経過。懇談会では、これまでの河川整備や同会議の活動を振り返り、これからの三峰川について意見を交し合った。
地元の小学生が初めて懇談会に参加。WSは三峰川の環境、利用、治水、源流、桜のテーマに加え、「子どもの目線から見た三峰川の今後」の計6テーマで話し合った。グループごとの発表で、三峰川の堤防沿いの桜並木を管理する美篶小学校の児童からは、魚釣りやスケートがしたい竏窒ネどの提案があった。
このほか「桜」では、「植樹した桜を管理するためオーナー、アダプト制度を取り入れ愛着を持ってもらう」。「利用」では、「川で遊ぶためには何が危険かを学ぶことも重要。そのために段階的な遊びのトレーニングが必要」との意見も上がった。
織井代表は「この10年間で市民団体と行政とが協力して活動していくことへ世間の認識が高まってきたと感じる。今後も行政とのパートナーシップで川づくりを進め、みんなの三峰川を次世代につなげていきたい」と話していた。 -
みはらしファームで「火起こし体験教室」
伊那市西箕輪羽広の農業公園みはらしファームは20日、「せいの神(どんど焼き)」のイベントに合わせ、火起こし体験教室を初めて開いた。同地区の小学生、保護者ら約30人が参加。NPO森の遊学舎(東京)代表の大西琢也さん(32)が木の棒や板などを使って火をつくる方法を教えた。
「TVチャンピオン初代野人王」の大西さんが同施設を訪れるのは、昨年の「せいの神」の点火イベントに続き2度目。本年は点火イベントの前に体験教室を開くことになった。子どもたちはマッチやライターを使わず、昔の人たちの火起こしを体験し、火の大切さを理解した。
参加者たちは協力しながら、両手に挟んだ火きり棒を火きり板に押し当て、棒を回転させながら一生懸命、火種をつくった。出来上がった火種を麻糸で包み、息をそっと吹きかけるなどすると、一気に火は燃え上がり、歓声がわいた。
大西さんは「昔からのつながりのなかに自分たちがいることを感じるよい機会。大変だと思うことに挑戦すること、みんなで協力することを体験してほしい」と話していた。 -
伊那署管内の事業所に伝達表彰
第18回ヤングドライバークラブ(YDC)交通事故防止コンクールの伝達表彰が21日、伊那署であった。優秀クラブなどに選ばれた同署管内の3事業所の代表者が訪れ、小嶋惣逸署長らから表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の優秀クラブはタカノYDC伊那(伊那市)、大明化学工業YDC(南箕輪村)の2事業所。このほか入賞したのは、メッセージの部優秀のタカノYDC伊那の池田香さん、ポスターの部優秀の信英蓄電器箔YDC(南箕輪村)の北原美香さん、同佳作の大明化学工業YDCの伊藤学さん。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各クラブの活動結果で、県内の351クラブから最優秀3クラブ、優秀37クラブを決定。メッセージの部は応募165点から最優秀1点、優秀3点、佳作5点、ポスターの部は応募30点から最優秀1点、優秀3点、佳作3点を選んだ。
タカノYDC伊那の会長、池田拓馬さん(25)=箕輪町=は「長期休みの前など年2、3回、社内で講習会を開くなどして交通安全を呼びかけてきた。これからも活動を通じ、歩行者への気配りや飲酒運転根絶に努めたい」と話していた。
ヤングドラ竏茶oーコンクールの各部門で入選した事業所の皆さん -
かんながけプロに学ぶ 伊那東部中2年生
伊那市の東部中学校の2年生(7クラス、各40人)は地元の大工からのこぎりびきや、かんながけの技術を学んでいる=写真。「地域触れ合い学習」の一環。技術科の時間を使ってプロの技を体験しながら、それぞれが本立てなどの製作に取り組んだ。
学習は21縲・0日の5日間の日程で、上伊那建設労働組合の伊那大工、美篶、富県、手良の4分会計22人が学校を訪れ、7クラスの生徒を指導する。初日は、手良分会のメンバー4人が3組の子どもたちと交流を深めた。
かんながけは習得に3年以上かかる技術で、「余分な力を入れず、手でなく腰で引くのがコツ」などと指導。体験した飯島裕太君(14)は「はじめは難しかったが慣れてくると木くずがきれいに出てきて面白かった」と講師の手の動きを観察していた。
手良分会長の向山達雄さん(66)は「今は職人の数も減ってきている。みんなに少しでも興味を持ってもらい、ものを自分の手で作り出す魅力を知ってほしい」と話していた。
かんながけに挑戦する東部中の2年生 -
科学遊び教室
駒ケ根市立図書館は19日、科学遊び教室を市総合文化センターで開いた。市内の小中学生約40人が参加し、「電気クラゲ」と「空気砲」作りを通じて科学の面白さを学んだ。
指導に当たったのは東伊那小学校の小川清美校長ら数人の教員。「電気クラゲ」は静電気を帯びた塩化ビニールのパイプを手に持ち、細く裂いた軽いビニールひもの束を電気の反発を利用して空中にふわふわと浮かせるもの。児童らは電気クラゲをできるだけ長く浮かせておこうと、歓声を上げながらパイプを操っていた=写真。
「空気砲」の実験では、穴を開けた段ボール箱を強くたたくと、飛び出した空気の塊が数メートル離れたろうそくの火を消すほどの威力があることを確認。参加者は空気の力の強さを知ろうと、先を争って実験に取り組んだ。児童らは「学校の理科の時間ではやらないことばかりで楽しい」と話していた。 -
駒ケ根市町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(小町谷秋子会長)は19日、今年最初の行事、お汁粉会を区内の赤須町地域交流センターで開いた。親子ら約90人が参加し、母親らが愛情こめて作った甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子どもたちは「甘い」「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさん作ったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応えて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子どもたちは紙芝居を見たり、数人ずつ集まってトランプやかるた、百人一首などで遊ぶなど、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
青少年福祉の集い
駒ケ根市社会福祉協議会は19日、青少年福祉の集いをふれあいセンターで開いた。市内の5小学校、2中学校と2高校の児童、生徒約120人が参加。各学校の代表1グループずつが代わる代わるステージに立ち、この1年間にそれぞれ取り組んできた福祉活動などについて発表した。
赤穂小学校4年4組は総合的な学習の時間で取り組んできた活動についてスライドを交えて発表=写真。お年寄りとの交流でオペレッタ『地獄のそうべえ』を上演して喜ばれたことについて話したほか、児童会祭りで体験した目隠しや車いすの感想を「車いすはうまく動かすのが難しかった」「障害のある人の気持ちが少し分かった」などと発表した。 -
伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会開催
読み聞かせの大切さ、意義を学んでもらおう竏窒ニ21日夜、伊那市内の保育士を対象とした絵本講演会「今こそ読みきかせを!」が、市役所であった。長野県図書館協会の会長である牛山圭吾さんと、その妻で読み聞かせグループの活動などに取り組む牛山貞世さんを講師に迎え、子どもの発達に与える言葉の役割や読み聞かせの基本などを学んだ=写真。
市内の保育士らでつくる伊那市保育園読み聞かせ推進委員会(春日由美子代表)が、保育士の資質向上や家庭向けの読み聞かせ推進を図ることなどを目的として初めて企画した講演会で、約150人が集まった。
牛山さんは今の子どもたちの周りには自然と情報が入ってくるテレビやゲームなどが溢れており、こうしたものが子どもたちの考え想像する力を司る最も重要な脳である前頭葉の発達を遅らせている危険性を指摘。また、こうした状況から「小学校に入った子どもの中には文字は読めるが本を読み解く能力がない子が多い」とし、「今の子どもたちは耳から読書する経験が不足している。いきなり文字から入るのではなく、耳から読書する体験をさせてあげる中で子どもの『聴脳力』を育てるにことに一生懸命取り組んでほしい」と語った。
そのほかにも絵本の選び方や読み聞かせ方法に関するお話があり、参加者は真剣に聞き入っていた。 -
伊那市土地開発公社の入札制度に関し、住民原告団が小坂市長を相手に住民訴訟を提訴
公的性質が強い組織であるにも関わらず、地方自治法にない「見積もり入札」という不透明な入札を用いた伊那市土地開発公社に、伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことなどは違法であるとして「公正な入札を実現する伊那市民の会」の126人が22日、小坂樫男伊那市長に対し、これまでの無償貸与代、光熱費、派遣職員の給与などにかかった877万1943円を市土地開発公社に返還させることを求める住民訴訟を長野地裁に起こした。原告団代表の若林敏明氏は「見積もり入札の実態が何なのか、いまだに明らかになっていない。長野地裁での裁判ということで長期戦になると思うが、できるだけ裁判を傍聴し、入札そのものに関する市民の関心を高めていきたい」と語った。
訴状によると、公社が「見積もり入札」と称する入札方法の法的性質は、地方自治法上の「随意契約」に当たるとしており、01年から06年度まで(03年を除く)に行われた契約金額500万円以上の入札5件のうち、4件は特定の1社により落札されているほか、これらの契約期間が終了した時に、当該事業が完了していなかった場合は「継続業務」として随意契約がなされているとしている。また、05年度に行われた1千万円以上の落札2件は、落札率97・9%という高い落札率にあり、「見積もり入札は透明性に欠け、公社、伊那市、伊那市民に損害を与える違法なもの」と主張している。
こうした違法な入札をする公社に対し、市の行政財産を無償貸与し続けている被告伊那市長に対し「その明け渡しを求める義務がある」とし、公社に対し、貸与している部屋の明け渡しを求めないことの違法確認と公社に対しての損害賠償請求を求めている。
訴えの根拠となっているのは公社の「違法な入札方法」。しかし、地方自治法の対象とならない公社は、その入札方法も地方自治法に縛られない。そのため、まずは裁判所が原告が主張する公社の入札の違法性をどう判断するかが訴訟の行方を左右することになる。
これに対し若林代表は「地方自治法の縛りがある中、厳しい住民訴訟だが、これだけ高額の随意契約が行われてきたということには、違法性があるのではないか」とした。
また小坂市長は「訴状を見ていないので何も申し上げられない」とコメントしている。 -
伊那西高校合唱コンクール開催
伊那市の伊那西高校は22日、07年度合唱コンクールを伊那市民会館で開いた。3学年17クラスが課題曲の「フユノヨル」と各クラスごとに選んだ自由曲1曲を披露=写真。結果、3年5組が今年の1位に輝いた。
コンクールは毎年この時期に開催しているもの。数年前から市民会館に会場を移し、一般の人にも広く聞いてもらえるようにしている。
自由曲に「瞳の宇宙」を選び、練習を重ねてきた3年5組は、これまでの成果を存分に発揮。場内に美しい歌声が響きわたった。また、午後は合唱部などの演奏もあり、集まった生徒たちを楽しませた。
音楽担当の橋爪えりか教諭は「今年はどのクラスもいつもよりレベルの高い演奏でした」と話していた。
コンクールの結果は次の通り。
(1)3年5組(2)2年3組、2年6組(3)2年2組、2年5組 -
上伊那建労組箕輪分会が箕輪中2年生に技術指導
箕輪町立箕輪中学校で21日、上伊那建設労働組合箕輪分会が2年生の技術の授業で、のこぎりやかんなの使い方を指導した。生徒は地元の職人の技を間近に見て学んだ。
1996年に箕輪分会がボランティアで訪れたのが始まりで、毎年続いている。2年生は昨年10月からテーブル作りの学習をしており、各クラスが2回ずつ組合員から技術を学ぶ。
この日は2年3組の1回目の授業。組合員4人が訪れた。学習はのこぎりびき、かんながけ。のこぎりびきでは、「真上から見てまっすぐ切る」「一番最初に刃を入れるところが肝心」とアドバイスを受けた。
かんながけでは、「小口は刃の調整をできるだけ小さくする」などと教わり、生徒は刃の微妙な調整具合を組合員に教わりながら何度もかんなをかけた。男子生徒は「かんなの刃は調節が難しい。勉強になった」と話していた。
箕輪中は本年度、町教育委員会が取り組む「ものづくり教育プログラム」を受け、技術の授業に「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れている。今回のテーブル作りでは、製作前にユーザーの意識調査として家族の意見を聞くなどの学習をしている。 -
「おはなしむら」で影絵公演
南箕輪村図書館の「おはなしむら」が19日、村民センターであり、村内保育士の有志10人でつくる影絵サークル「このゆびとまれ」が影絵を上演した。親子約80人が影で作り出されるお話の世界を楽しんだ。
サークルの公演は、本年度は夏に続き2回目。「おおきなかぶ」「大きな古時計」と、登場するディズニーキャラクターを当てる影絵クイズをした。今まで以上に演じることに力を入れたという公演で、子どもたちは薄暗い部屋の中でスクリーンに映し出される影絵に夢中になっていた。 影絵クイズでは、わずかに姿を現しただけで子どもたちは大きな声でキャラクターを言い当て、全キャラクターがそろって花火をバックにパレードすると手拍子しながら見入っていた。 -
2月2日に「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」
NPO法人アルプスAyudaは2月2日、「中央アルプス千畳敷カールにおけるサルを考える集い」を南箕輪村の信州大学農学部で開く。
南アルプスにおけるニホンジカの食害が深刻化する中、中央アルプスではニホンザルの群れが標高2600メートルの千畳敷カールにまで行動範囲を広げ、シナノキンバイ、オヤマノエンドウ、イワスゲ、ハイマツなどといった高山植物を食べているということが確認されている。一方、一度失われた植生を再び回復するのは困難。また、、人に慣れ、サルが観光客などに危害を及ぼす危険性も懸念されており、さまざまな立場にある地域住民が、共通認識を持って自然保全活動に取り組んでいくことが求められている。
同会は、ニホンザルの生態について共通認識を持ち、千畳敷カールにおけるニホンザルの生態調査の結果報告などを通して、参加者にニホンザルの実態を把握してもらうことを目的としたもので、基調講演では野生動物の生態に詳しい信州大学農学部アルプス圏フィールド科学教育センターの泉山茂之准教授が「ニホンザルの生態と被害対策について」をテーマに講演。また、千畳敷カールにおけるサルの生態調査をしている駒ヶ根市学芸員・吉田保晴さんが、その現状について報告するほか、その2人をパネリストに迎えたパネルディスカッションも展開する。
午後1時縲恁゚後4時。場所は農学部構内にある食と緑の科学資料館「ゆりの木」。
問い合わせはアルプスAyuda(TEL82・6766)へ。 -
飯島町観光協会のフォトコンテスト
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は22日、「飯島町の自然」「人と暮らし」の2テーマで募集した07年度フォトコンテストの審査会を役場で開いた。技術審査員の唐木孝治カメラマンや事業企画部会員、事務局ら11人が慎重に審査し「飯島町の自然」の特選には小林紀一さん(飯島町)の「こぶしの花の咲くころ」が、「人・暮らし」の特選は久保田由人さん(伊那市)の「クライマックス」が選ばれた。
コンテストには昨年より5人少ない17人から40点の応募があり、このうち「自然」は15人25点、「人・暮らし」には9人15点があった。
「自然の部」にはコスモス畑やそば畑、与田切公園、しだれ桜と中アなど豊かな飯島の自然を切り取った秀作がずらり。「人・暮らしの部」には、秋祭りの大三国やあんどん市、コスモス祭りなど人々の生活を感じされる力作が並んだ。
▽テーマに沿っているか▽飯島町の風景の特色が出ているか▽四季の変化を上手にとらえているか-などを観点に審査し、各部門ごと特選、準特選、入選を選んだ。
唐木さんは「『こぶしの花の咲くころ」は日常の民家風景の春を的確なアングルでとらえている。特に空に伸びるコブシの花がきれい。『クライマックス』は花火の火の粉が飛び散る様と、祭りの人々の動きをうまくとらえている」と講評した。
表彰式は2月15日午後6時30分から、文化館で行う。
審査結果は次の通り(敬称略)
◇自然▽特選=「こぶしの花咲くころ」小林紀一(飯島町)▽準特選=「花の競演」佐藤信一(松川町)、「与田切に春が」片桐久司(飯島町)▽入選=「春のため池」春日芳人(駒ケ根市)、「早い冬の足音」平沢繁美(飯島町)「晩秋の梨園」久保村由人(伊那市)「水車と中央アルプス」加藤平治(南箕輪村)
◇「人・暮らし」▽特選=「クライマックス」久保村由人(伊那市)▽準特選=「お田植の頃」向山世男(伊那市)、「あんどん市の姉妹」深沢和香子(飯島町)▽入選=「花火だ、まつりだ!」平沢繁美(飯島町)、「花咲く通学路」片桐久司(飯島町)、「かわいい主役」宮沢信(中川村)、「春耕」小林紀一(飯島町) -
みそづくり「出前」します
宮田村の学校給食を育てる会の女性有志7人でつくる「梅の里味噌研究グループ」は22日、昔ながらのみそづくりを出張して体験させる・ス出前講座・スを始めた。次代を担う若い人たちに伝統の食文化を理解してもらい、農産物本来の味を感じてもらうのが目的。この日の初出前には、若い親子の姿もありにぎやかに体験交流した。
村内の学校給食に自分たちがつくった農産物を提供するかたわら、将来的にはみそも納入したいと、伝統的な製法の研究を4年前から続けてきた7人。
今年度県の元気づくり支援金事業のひとつに認められ、その助成金で移動式の釜など・ス出前・スに必要な器材一式を揃えた。
北割区へ出前したこの日は、地元産の大豆を使って、参加者とメンバー約10人が一緒になり伝統の製法で仕込んだ。
大田切区の田村沙織さんは息子の朔弥君(3)と一緒に体験。「みそはお店で買ってくるものだと思っていた。こんな経験なかなかできない」と話した。
「『手前味噌』と言葉にあるように、自分でつくったものは何でも美味しい。安全安心も崩れつつある今の世の中。若い人たちに本当の食を体験し、つなげていってほしい」とグルーープ代表の有賀絹代さん=北割区=。
今季は4回ほどの出前を予定。参加に関する問い合わせなどは有賀さん85・2632まで。 -
第2次環境計画素案を説明
宮田村環境審議会は21日に役場で開き、村は本年度中に策定予定の第2次環境基本計画の素案を示した。第1次計画にあった6つの基本目標を、実態に沿うよう5つの目標に再編。地球温暖化対策の推進も前面に打ち出したが、委員からは「分かりやすいように具体的な目標数値なども盛り込んで」と意見が挙がった。
村は基本計画の策定にあたって、庁内で第1次計画の取り組み状況を計画の項目ごとに4段階で検証。
「適切実施されている」が24・2%だったのに対し、「一部改善の余地あり」が52・6%、「改善必要」が19%、未実施は4・2%だった。
レジ袋のかわりに買い物袋を持参する「マイ(エコ)バック」は改善必要と評価したが、この日の審議会でも委員から「何年も前から推進が必要と言われているが進んでいない」と指摘が挙がった。
村の担当者は「村民の皆さんの知恵も仰ぎながら、普及を進めたい」と説明した。
今後、村衛生部長会、各地区の行政懇談会でも素案を説明していく。
席上、大久保区の金岡商店が計画する主に金属くずの中間廃棄物処理の事業説明、上伊那広域のゴミ処理計画の検討結果なども報告し、ゴミ分別のあり方から環境教育まで幅広く意見交換した。 -
宮田観光開発に外部サポーター会が提言
観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が、経営改革のひとつとして設けた外部モニター機関「サポーター会」は22日、2年間の評価を終えて清水社長に提言を行った。同社内で当初の改革の熱意が薄れていると指摘し、リーダーと人材育成が急務などと求めた。
評価に基づいて提言は6項目に及び、ホテル役員と村理事者が再建に向けて努力している実態を村民にアピールすべきとも要望。
料理や価格面などスタンスを持った統一性あるサービス提供も求め、社員一人ひとりがおもてなしの精神を刻むよう接客対応にもふれた。
コンサルタントを導入することで、入札制度などコスト意識が芽生え始めたことは評価。今後はホテルにおけるサービス、宣伝、集客に効果が持てるコンサルタントを活用すべきとも投げかけ、外部との対話で刺激にもなるサポーター会の継続も求めた。
同社は2007年3月期で4億6千万円の長期債務を抱え、4期連続の赤字を計上。
この日の提言は清水社長と小田切英夫副社長が同席。サポーター会が「何を売り物にするのか見えない」などと苦言を呈する中、清水社長は「村民の協力を何とか得たいのだが。まだ見えないのが本音」と変わらぬ現場の意識にクギも刺した。 -
みすゞ俳句会が新年総会
月刊俳句雑誌「みすゞ」を発行する上下伊那の俳句愛好者でつくる、みすゞ俳句会(城取信平主宰、会員約500人)は20日、伊那市内で新年総会を開いた。初句会や懇談会などもあり、集まった会員約100人が交流を深めながら新年を祝った。
「みすゞ」は本年6月で創刊700号を迎える。総会では本年の活動計画として6月15日に記念大会を開く予定。恒例の一泊吟行は止め、秋に日帰り吟行を計画する。このほか昨年の顕彰として、「みすゞ賞」「奨励賞」の計3人の発表もあった。
城取主宰はあいさつで、「県内の結社も高齢化が進んでいるのが現状。これからも新しい会員を募りながら俳句で語り合い、俳句の仲間と仲良く手をつなぎ、一日一日を精いっぱい生きていこう」と呼びかけた=写真。