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東伊那の子どもを守る会総会
小学生の安全を地域ぐるみで守ろうと駒ケ根市の東伊那小学校が中心となって06年に結成された「東伊那の子どもを守る会」は12日夜、総会を東伊那公民館で開いた。小学校教諭、PTAなどのほか、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、警察、消防など約40人が出席し、今年度の取り組みについて報告したほか、今後の活動方針などについて確認した=写真。。
児童の安全について学校などに対して指導・助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「集団で下校しても最後は1人になる。地域が一丸となって子どもを守らなければならない。子ども自身にも、危険に遭った時にどうするか教えておくことが大切」と呼び掛けた
同会の会員は小学校教職員、PTA、警察のほか、正副区長、各自治組合長、民生児童委員、青少年育成委員、高齢者クラブ、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、消防団第5分団長など多岐にわたる。学校、PTA、地域が互いに連携を取りながら通学路のパトロールなどを地域ぐるみで行っている。 -
駒ケ根市要保護児童支援ネットワーク会議
虐待を受けている児童などを支援する駒ケ根市要保護児童等支援ネットワークは12日、07年度の第2回会議を市保健センターで開いた。小中学校、幼稚園・保育園、市教育委員会、駒ケ根警察署や飯田児童相談所の担当者など約30人が出席し、支援のあり方などについて議論した。
虐待が疑われる児童への対応を学ぶために架空の事例が示され、出席者は3グループに分かれて活発に討論した=写真。想定事例は「小学3年生の女児。母は子育てに熱心でなく、不規則な生活。母の再婚相手の継父に暴言を受けることがあるほか、不自然なやけどがあるなど、虐待の可能性がある竏秩vなどというもの。出席者は問題点について「家族間のコミュニケーションが取れていない」「両親に子育ての意識が薄い」「親としての義務を果たしていない」「外部の立場として家庭に介入しにくい現実がある」などと意見を出し合い、問題解決のための支援方法についてもさまざまな角度から検討した。 -
郷土のひな人形展示
箕輪町郷土博物館で、土びなや押しびななど郷土のひな人形を展示している。
人形はすべて博物館の寄贈資料で、御殿びなは昭和20年代後半の作、土びなは昭和5年の作。押しびなは大正時代のもので、内裏びなのほかに「桃太郎」などの昔話や「高砂」、「義経と弁慶」などがある。
桃の節句ころまで展示する予定で、博物館では、「展示したひな人形は豪華ではないが素朴さがある。この地域では昔は子どもが家々を回ってひな人形を見て歩いたと聞く。そのように気軽に見に来てほしい」と話している。 -
がんばれどんぶりレンジャー!!、正義の勝利に園児も声援
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーが13日、東保育園の誕生会に登場。突然現れた悪者を退治し、正義の味方の強さに園内は子どもたちの歓声で包まれた。
レンジャーと園児がふれあいを楽しんでいるその時。保育士扮するドロドロキラーとカビカビキラーの悪者が、別の保育士を連れ去った。
勇ましく救出に向ったどんぶりレンジャー。しかし相手の強さに歯が立たない。
そこに宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が。レンジャーはパワーの源である丼をかきこみ、見事に復活して悪者を追い払った。
「かっこいい」「本当に強いんだ」と子どもたち。あこがれのヒーローに手を振った。
誕生会では、園児を前に保護者の父親らでつくる4人組バンド「DaddyFour」のライブも。
子どもたちに人気の仮面ライダー電王の主題歌などを演奏。どんぶりレンジャーとのコラボレーションもあり、子どもたちはノリノリになって楽しんでいた。 -
モリモリ食べて名物丼、3つの保育園で「紫輝彩丼」給食に
宮田村の3保育園の給食で13日、村の名物丼「紫輝彩丼」がメニューのひとつとして出た。見た目も鮮やかで
、子どもたちは「おいしいよ」とモリモリ食べた。
煮たたせてアルコール分を飛ばしたワインとしょう油で鶏肉に下味をつけ、タマゴとサヤインゲンを添えた。
ほんのりとした甘さが口に広がる柔らかい味に、西保育園の園児たちも大喜び。
保育園の芦部治子栄養士は「紫輝彩丼は栄養バランスもいい。子どもたちにも親しんでもらえれば」と話していた。
同村では小、中学校の給食やデイサービスなどでも紫輝彩丼が出されている。 -
公民館梅のせん定講座
宮田村公民館は梅のせん定講座を村民会館前広場で開いた。JA上伊那グリーンセンター宮田の兼子敦さんが指導し、壮年連盟(壮連)の役員5人も協力。春に立派な花が咲き誇るよう、18人がより良いせん定方法を学んだ。
日が当たるように内側にある枝を思いきって切り、外側に伸ばせるようにと兼子さん。
参加者は広場に植えられている梅の木を実際にせん定。凍るような寒さだったが、作業を覚えながら春の到来を待ち望んだ。
村民会館広場の梅は1998年に壮連が50周年記念事業で植樹し、以来せん定も兼ねて講座を毎年この時期に開いている。 -
初の飯島町要保護児童対策地域協議会
飯島町の要保護児童対策地域協議会の初会議が14日、飯島町農村環境改善センターで開かれた=写真。
要保護児童とその保護者の早期発見、支援のための関係機間相互の連携を図る同協議会は、警察や教委、医師会、民生児童委員協議会、保護司会、小中学校、保育園など児童福祉関係者ら20人で構成。
ひとり一人に委嘱書を交付した後、高坂町長は「児童虐待は深刻な社会問題となっている。飯島町は昨年大きな事案はなかったが、8件発生し、予断を許さない状況である。行政と地域が連携し、早期発見、早期解決に向け協力を」とあいさつ。
引き続き、役員選出を行い、会長に民生児童委員協議会の横田克年さん、同副に飯島小学校の有賀秀樹校長を選んだ。
また、事務局より07年度の取り組み状況について報告があった。 報告では、07年度要保護児童数は保育園児と小学生児童の各6人を中心に、1歳児から中学生まで19人。
要保護世帯は15世帯。個別ケース会議は9回開催。啓発活動は6月小中学校へ児童虐待防止月間標語募集を依頼。11月児童虐待防止推進月間、広報掲載やポスター、チラシを配布。 -
優勝すとろべりぃ
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中川村公民館の07年度トリムバレーボールリーグ戦(ウインターカップ2007)2部リーグの閉会式が12日夜、社会体育館であった。昨年11月、24チームが参加し開幕、当夜までに各チームとも20試合を消化し、閉会式に臨んだ。
優勝は16勝4敗のすとろべりぃチーム、準優勝は同じ勝率のアヒルチーム、得セット率で優勝を逃した。
上位10チームの栄誉をたたえ、表彰した後、片桐公民館長は「昨年11月半ばから今日まで、長期間のリーグ戦を頑張っていただいた。今季のトリムバレーで培った熱気と、チームワークをサマーカップにつなげて」とあいさつした。
結果は次の通り
▽優勝=すとろべりぃ(16勝4敗、得セット率0・767)(2)アヒル(16勝4敗、得セット率0・756)(3)チームいっちゃ(4)黄昏シスターズ(5)MMC、さくらんぼーず(7)TYR(8)大当り(9)SPFD(10)ビッグシャウト! -
伊那市消防団音楽隊 初のコンサート
伊那市消防団の機能分団「消防音楽隊」(小林明彦隊長・35人)は10日、市駅前ビルいなっせで、隊独自となる初演奏会「スーパーファミリーコンサート」(伊那毎日新聞社など後援)を開いた。伊那中学校吹奏楽部や市消防団ラッパ隊も参加し、満席となった会場を盛り上げた。
演奏会は、地域住民の防災意識を高める広報活動の一環で、隊の創立20年目の記念として、これを契機に独自の定期演奏をしていこうと企画。アニメや時代劇のテーマソングなど、家族で楽しめる約20曲を繰り広げた。
「ドリフずっこけ大集合!!」では、おなじみの音楽に合わせ、登場した消防服姿の団員が火災予防をPRする催しなどで観客を魅了した。楽器指導などを通じて交流がある、伊那中吹奏楽部との共演では、「ラプソディー・イン・ブルー」など2曲を披露した。 -
上伊那地区スケート競技会
第27回上伊那地区スケート競技会(上伊那スポーツ振興協議会など主催)は10日夜、岡谷市やまびこ国際スケートセンターで行われた。園児から一般までの22人が出場。300、500、千メートルなどの距離で学年、男女別の計22種目を繰り広げ、それぞれが自己ベストの更新を目指した=写真。
結果は次の通り。
☆男子
◇園児▼300メートル (1)はしずめはやと1分41秒44(2)おのたつや1分44秒64
◇小学4年以下▼300メートル (1)田中大雅(宮田2)36秒5(2)小池諒(南箕輪3)41秒13(3)樋口泰希(箕輪東1)52秒58▼500メートル (1)橋爪凱(富県3)53秒79(2)駒津伸一郎(伊那4)54秒7(3)田中大雅(同)56秒87(4)小野優太(両小野2)1分3秒15(5)小池諒(同)1分4秒59▼千メートル (1)橋爪凱(同)1分53秒59(2)駒津伸一郎(同)1分57秒90(3)小野優太(同)2分35秒39
◇小学5年生▼500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部)50秒63(2)林廉人(南箕輪)1分1秒37▼1500メートル (1)小泉俊貴(同)2分54秒18(2)林廉人(同)3分32秒87
◇高校生▼500メートル (1)小林成光(上伊那農3)40秒25▼1500メートル (1)小林成光(同)2分4秒7
◇成年1部▼500メートル (1)金沢将希(箕輪町)39秒33=大会新▼1500メートル (1)金沢将希(同)2分4秒84
◇成年2部▼500メートル (1)新谷逸也(宮田村)43秒54▼1500メートル (1)新谷逸也(同)2分24秒84
☆女子
◇小学4年以下▼500メートル (1)小野和希(両小野4)56秒9(2)矢彦沢夏希(同)1分1秒66(3)小沢誠世(同)1分1秒88▼千メートル (1)小野和希(同)1分59秒41(2)矢彦沢夏希(同)2分8秒70(3)小沢誠世(同)2分16秒14
◇小学5年生▼500メートル (1)竹松秋美(南箕輪)49秒6(2)田中翔子(宮田)49秒81(3)小池明日香(南箕輪)52秒43(4)唐木祐理恵(同)54秒4(5)奥村茉里奈(同)1分3秒97▼千メートル (1)田中翔子(同)1分45秒78(2)竹松秋美(同)1分46秒75(3)小池明日香(同)1分47秒16(4)唐木祐理恵(同)2分7秒86(5)奥村茉里奈(同)2分17秒74
◇中学生▼500メートル (1)北原麗愛(箕輪1)51秒89(2)小泉玲菜(同)1分4秒30▼千メートル (1)小泉玲菜(同)1分40秒1(2)北原麗愛(同)1分46秒31
◇高校生▼500メートル (1)新谷千布美(伊那北2)48秒95▼千メートル (1)新谷千布美(同)1分47秒70
◇成年1部▼500メートル (1)金沢なつみ(箕輪町)44秒98▼千メートル (1)金沢なつみ(同)1分40秒81 -
第6回県卓球連盟杯争奪卓球大会
第6回県卓球連盟杯争奪卓球大会は10日、伊那市民体育館で行った。県内の高校生から一般までの男子37チーム、女子29チームがそれぞれ団体戦を展開。予選リーグ、決勝トーナメントで優勝チームを決定した。
結果は次の通り。
【男子】
◆準決勝▽球,z(長野市)3竏・下伊那農高A(飯伊)▽須坂卓翔会A(須坂市)3竏・駒ヶ根クラブwithM(上伊那)
◆決勝▽須坂卓翔会A3竏・球,z
【女子】
◆準決勝▽須坂卓翔会(須坂市)3竏・辰野クラブ(上伊那)▽飯田風越高A(飯伊)3竏・ママパステル(上伊那)
◆決勝▽須坂卓翔会3竏・飯田風越高A
熱戦を展開した県卓球連盟杯争奪大会(伊那市民体育館) -
06年豪雨災害復旧工事の現場研修会開催
06年豪雨災害復旧工事現場研修会が12日、南箕輪村の上伊那建設事業協同組合研修センターであった。室内研修で現在各地区で進められている復旧工事の概要を学んだ後、実際に伊那市前沢川西春近工区など工事中の4カ所を視察=写真。集まった約70人の技術者が、その施工方法などを学んだ。
建設工事に携わる技術者に技術向上を図ってもらうことなどを目的として県土木施工管理技士会伊那支部と伊那建設事務所の共催で企画した研修会は今回2回目。昨年は災害復旧工事が始まる前の被災現場を視察したが、昨年度末に着手した災害関連事業などが完了に近づいていることから、今回はその復旧工事の現場を視察することとした。
室内研修では、災害関連緊急砂防工事が進んでいる辰野町沢底川の赤羽工区、箕輪町中の沢の中村工区、伊那市前沢川の西春近工区の3カ所の工事概要について説明。3万立方メートルの土砂が流出し、その後も上部に不安定土砂4千立方メートルが残っていた箕輪町中村工区では、高さ13・5メートル、堤頂長145メートルの待ち受け砂防えん堤の設置を計画し、その下部に受け止め切れなかった災流を受け止める堆積工を設置。また、軟弱地盤を強化するため、えん堤の下になる部分を一端掘り起こし、その土にセメント混ぜたものを敷き直す地盤置き換え土を採用したほか、集落内を流れる渓流を集落外へ流すための水路付け替えなどを検討してきた経過が示された。 -
高遠町「だるま市」 2万2千人の人出にぎわう
400年の伝統を誇る伊那市高遠町の冬の風物詩「だるま市」が11日、鉾持神社参道で開かれた。福だるまをはじめ、縁起物を扱う露店が立ち並び、午前10時ごろからは人波で歩くのもやっと。市内外から約2万2千人(市観光協会発表)の買い物客が訪れ、にぎわいをみせた。
「いらっしゃい、いらっしゃい」の掛け声が各露店で響いた。40年前からだるまを売っている地元のバイク店「いてふや輪業」の売れ筋は、高さ32センチの4千円。同店の池上秀樹さん(36)は「天気がよく、お客さんの財布の紐も緩んでいる。天気がよかった昨年と同じくらいの売れ行き」
だるま市は、鉾持神社の祈年祭に合わせた伝統行事。神社に向かう303段の石段は、お札を買い求める人や昨年のだるまを奉納する人らが連なった。高齢者や忙しい人のため、階段を上らなくても参拝できるよう、石段前にさい銭箱を置いた。 -
春日街道・村道9号線交差点信号機「久保・北原」設置
14日供用開始へ県道伊那箕輪線(通称・春日街道)と南箕輪村の村道9号線の交差点に信号機「久保・北原」が設置され、14日に供用を開始する。
北原入口の同交差点は、春日街道と村道共に交通量が多く、見通しが悪いため交通事故が多発。01年には死亡事故も発生した。通勤時間帯には村道から春日街道に出る自動車で渋滞も起きている。
地元地区から安全対策の要望があり、02年から村が県公安委員会に信号機設置を要望してきたが、07年度に設置が決まった。
信号機設置に合わせ村は08年1月上旬から周辺整備として照明灯の設置、車止め(歩行者・信号機保護の鉄柱)の設置、歩行者待合スペースの舗装、車道舗装の打ち替え、交差点名表示板の設置をした。工事費は366万4500円。
14日、村発注工事と公安委員会発注工事の検査終了後に供用を開始する。
村では、信号機設置により事故防止と通勤時間の渋滞緩和に期待している。 -
箕輪町国民健康保険運営協議会
国保税改正を答申箕輪町国民健康保険運営協議会の中谷健治会長は12日、平沢豊満町長から諮問のあった08年度の保険税改正について、低所得者の負担増の激変に配慮しつつ検討した保険税を答申した。
国保税改正は05年度以来。今回は、08年度の医療制度改革施行に伴い、国保税の賦課基準が従来の医療分と介護分に後期高齢者支援金分を含む3本建てになることなどから改正をする。
医療分保険税は、被保険者の変更などにより税率を改正。総額では引き下げになる。所得割額100分の4・6(現行100分の6・5)、資産割額100分の12(100分の30)、均等割額2万1千円(2万円)、平等割額は据え置きの2万円。応能応益割合は応能59・2対応益40・8(現行61対39)。
後期高齢者支援金は1億4千万円を新たに確保する税率の設定で、所得割額100分の1・6、資産割額100分の5、均等割7千円、平等割6500円。
介護分保険税は介護納付金に対する収入不足の是正をする改正で、均等割を400円値上げし8千円とする。そのほかは据え置く。
改正の実施時期は08年4月1日。実施にあたって、医療分保険税の応益割合(均等割・平等割)は、低所得者に対する軽減措置と税の公平性の双方の観点から適正な案分率の審議の必要性を申し添えた。
協議会は11人の委員で構成。7、8日の2日間の協議を経て答申した。
平沢町長は「町民の目線でご審議いただいた。十二分に尊重させていただく」と答えた。 -
南箕輪村
太鼓グループ「楽鼓(らっこ)」発足から10年目を迎えた女性だけの太鼓グループ「楽鼓」。南箕輪村の文化団体連絡協議会に所属し、村内を中心に上伊那地域に暮らす仲間が集まっている。
村公民館の太鼓教室2期目の受講者の中で、「主婦が楽しくやろう」と有志が立ち上げた。グループ名は“楽しく太鼓をたたく”から「楽鼓」。主婦のため家庭の事情から仲間の入れ替わりは頻繁にある。発足時のメンバーは1人もいなくなってしまったが、今は10人前後で活動中だ。
毎年11月の村民文化祭での発表を最大の目標に、毎月第2・4土曜日午前9時半から村民センターのホールで練習している。近年は、生協まつりや信州大学農学部の落葉松祭にも出演している。
指導しているのは、和太鼓グループ「颱人(だうと)」に所属する村内在住の細井久美さん。「女性チームならではのカラー、華やかさ、明るさ、粋(いき)な感じを出すように指導しています」。男性ではなかなか出せない雰囲気を太鼓の響きに乗せて表現しようと、指導に熱が入る。
「発表の場がないと頑張れないから」と練習を重ねて出演する文化祭のステージは、「緊張はあまりしないけど、テンションが上がる」「勢い、ノリで出ていくの。すごく楽しい」と、楽鼓の魅力を存分に発揮できる場になっている。
メンバーにとって楽鼓は、「食べて飲んで楽しめる場所」。一番先に聞こえた答えに皆が笑う。「大笑いして帰る。太鼓を打ちに来てるのか、笑いに来てるのかわからない」。そんな言葉に、指導者の細井さんも「太鼓グループか、コメディアングループかわからない」と笑う。
とは言え、練習となれば真剣そのもの。経験年数によるレベルの違いという難しさもあるが、皆で教え合い初心に戻って学び合う。
「先生はしなやかなんだけど、同じように演奏できないのが歯がゆい」。最高の演奏を目指すが故に、時には悩みながらも皆で心を一つに太鼓に向かい、1曲、また1曲と習得。今ではオリジナル曲「楽鼓喝采」を含め10曲ほどのレパートリーがある。
「いい仲間がいて、ストレス発散して、ここでリフレッシュできる」。四季折々に食べて飲んでの交流も欠かさない。
「一緒に太鼓を打つ女性大歓迎」と仲間も募集中で、「いつでも練習を見に来てほしい」と話している。(村上裕子) -
南信森林管理署、個体数調整のためのニホンジカのわな捕獲開始
昨年からわな捕獲によるニホンジカの個体数調整を実施するための準備を進めてきた南信森林管理署(久保田広署長)は今月18日から、上下伊那、諏訪地域にある同署管轄の国有林内に全90個のわなを設置する。これまで、防護ネットなどで対策を講じていた同署が、個体数調整を行うのはこれが初めて。上伊那では伊那市長谷地区の浦国有林内に30個のわなを仕掛ける予定で、目標頭数を30頭としている。
狩猟期間終了後からわな捕獲によるニホンジカの個体数調整に取り組むため、同署では昨年、現場職員など30人がくくりわなの設置方法などを学ぶ研修を受け、わな捕獲のための許可を取得した。
南アルプスにおけるニホンジカの食害が深刻化する一方、個体数調整を行う猟友会員は減少。高齢化も進んでおり、同署としても何とか被害防止対策に取り組みたいと、今回のわな捕獲開始にいたった。
浦国有林のほか、富士見町の編笠岳、大鹿村の大河原などにも順次30個のわなを仕掛ける予定で、全体の目標頭数は90頭としている。
捕獲したニホンジカは関係市町村の猟友会を通じて猟銃で射殺し、埋没などの処理する予定。 -
村出身の本田さんが多額の寄付で小中学校にプレゼント
子どもたち感謝込めて元気な歌声で宮田村出身の本田光雄さんと美枝さん夫妻(東京都久留米市在住」が、宮田小学校にグランドピアノ、宮田中学校に体育館ステージのどん帳と引き割幕を寄贈し12日、披露の会が両校であった。夫妻の甥(おい)で町一区に住む本田秀明さん(76)が代理出席。感謝の気持ちを込め歌を発表した子どもたちの姿に「叔父と叔母もこの元気な歌声を聴いたら涙ぐむはず」と目を細めた。
宮田小学校では6年生が音楽室に集まり、夫妻が寄贈してくれたピアノの伴奏で「翼をください」を合唱。
児童会長の上條途夢君は「大切にして後輩に引き継いでいきたい」、清水閣成校長は「ピアノの響きが子どもたちの宝になるよう努力します」と礼を述べた。
秀明さんは「大きな声で仲良く合唱してください」と、夫妻のメッセージを代弁した。
宮田中学校では全校生徒が体育館に集まり、生徒会副会長の松沢佳奈さん=2年=が「こんなに立派なステージになりうれしい」、帯刀昇校長は「このどん帳と幕が子どもたちの成長を見守ってくれるはず」と感謝。
新調されたどん帳と幕を前にして全校で合唱した。
夫妻は昨年、美枝さんの出身地である伊那市西春近の北小学校に太鼓一式を寄贈。宮田村へは「90歳を超えてふるさとの子どもたちに何かプレゼントしたい」と400万円を寄付し、その善意で村教育委員会は今回の物品を購入整備した。 -
冬期体力づくりクラブが駅伝大会
宮田村の小学生を対象にした冬期体力づくりクラブは11日、駅伝大会を中越区の屋内運動場周辺を周回コースにして開いた。3年から6年の71人が8チームに分かれてタスキをつなぎ、冬の間に鍛えた健脚で元気に走った。
駅伝大会は今年で7回目。クラブ活動の集大成として、毎年この時期に開いている。
1区間1キロほどで11区間。個人のほか、高学年、低学年別の団体やペア、3人組で走る区間も用意し、息をあわせてゴールを目指した。
子どもたちは寒さも忘れて快走。連日小学校周辺を走るなど、12月から始めたトレーニングの成果を存分に発揮した。
上位は次の通り。
(1)紫色のシーズン(山中秀峰、奥原慎、唐澤直人、鞍成健人、宮下嵩、高橋杉哉、武井快都、鈴木哲、橋爪駿)(2)redcolorパプリカンズ(酒井光明、西出伊吹、本田圭佑、小田切陽香、木下諒、野々村大輔、浜田陽平、川手飛夢、丸山大貴)(3)みかんをたずねて三千里(田中陽平、田中陽達、田中七海、太田聖馬、上條途夢、高坂凌、唐澤健太、手塚敦也、間瀬祐登) -
宮田村特産の山ぶどうワイン5年連続で県の原産地呼称認定
宮田村の特産品山ぶどう交配種のヤマソービニオンで醸造した2007年産赤ワイン「紫輝」と「駒ケ原」が、高品質の県内産品であることを証明する県の「原産地呼称管理制度」に認定された。長野市で開かれた審査会で決定し、5年連続の認定。生産関係者は高い評価に「今後もさらに良いワインを消費者に届けたい」と心新たにしている。
昨年末に発売開始した「紫輝」は、フルーティーな飲み口。寝かす期間の長い「駒ケ原」は、しっかりとした本格的な味わいが特徴で06年産から更新する5月ころに店頭に並ぶ予定。
醸造販売する新田区の本坊酒造信州工場によると、07年産の「紫輝」は消費者や小売店から例年以上の反響が寄せられているという。
藤野公宏工場長は「地元栽培農家の皆さんとともに、さらに品質を高めていきたい」と、5年連続の認定に喜びをにじませた。
ワインに関する問い合わせは本坊酒造信州工場85・4633、村役場産業建設課85・5864へ。 -
伊那公高齢者教室「裁判員制度」について学ぶ
伊那市の伊那公民館は13日、高齢者教室の全体学習会で裁判員制度について学んだ。約70人の生徒が参加。広報用映画を上映=写真=し、長野地方裁判所伊那支部の藤井聖悟裁判官が来年5月までに始まる制度の内容について話した。
藤井裁判官はスライドを使い、裁判員を選ぶための手続きや対象となる事件などを説明。制度は裁判を身近で分かりやすいものにするためで、司法に対する国民の信頼を向上させる目的があるとした。
裁判員の選び方は、選挙権のある人の中から候補者を抽選で選び、事件ごと、その中から再び抽選して選ぶ仕組み。原則として辞退することはできないが、▼重い病気やけが▼親族の介護や養育竏窒ネど、「やむを得ない理由」がある場合は、辞退することができるとした。
広報用映画を鑑賞する高齢者教室のメンバー -
【記者室】美術館に親しむ
伊那市の信州高遠美術館は年間を通し、アートスクールを開いている。1人でも気軽に美術館へ来てほしいと人物画や俳画、陶芸など幅広くテーマを設定。館内の展示作品を見てから、制作に入るのが特徴で、プロを目指すというより、見て感じたものを楽しみながら作品にしている。6年間続いているそうで、住民が芸術に親しむきっかけになっている▼美術館ギャラリーで、受講生による作品展を開催中。人物や花、風景などを題材にした絵画、自宅で実際に使っている湯飲みや皿など30点余が並ぶ▼仲間と絵談義に花を咲かせるひととき。季節ごとに変わる館内からの風景を眺め、コーヒー一杯を飲んで制作に取りかかる受講生。そんな時間の過ごし方もいい。(湯沢康江)
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アルプス中央信用金庫で水墨画展
伊那市在住のさんの水墨画展が伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店営業部ロビーで開かれている。29日まで。
長田さんは水墨画を書き始めて40年。今回は初めての個展ということで今まで描きためた作品を展示。「中国の民家」「富士山」「虎」など。
前9時縲恁゚後3時。土・日曜日祝日は休み。
アルプス中央信用金庫本店営業部では、ロビー展を随時募集している。問い合わせは、同店営業部中村さん(72・4171)へ。 -
上伊那在住外国人共生ネットワーク第2回講演会で災害時、自分たちに何ができるかを考える
上伊那在住外国人共生ネットワーク第2回講演会12日、が伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。行政の防災担当者や国際交流ボランティア関係者など約20人が参加。阪神淡路大震災や新潟県の震災で外国人被災者を対象とした情報伝達支援などのボランティアに携わってきた多文化共生センター大阪の田村太郎さんを迎え、災害時、自分たちのできる支援のあり方について考えた=写真。
同ネットワークは災害時に言語の違いなどから情報伝達が遅れる在住外国人への防災支援を目的として昨年2月、上伊那全体で発足した。それから1年を経て、今回はその節目として、実際に自分たちにできることを考えるため、同ネットワークに参加する伊那市のNPO法人伊那国際交流協会の主催で講演会を開いた。
田村さんは「災害直後はみんな助け合おうとするが、避難所に入ってから日がたつに連れ、ぎすぎすしてくる。そのため、避難所でのトラブルをいかにして未然に防ぎ、避難所での死者を出さないかが大切」と指摘。阪神大震災や新潟県の震災や多言語支援センターを発足した経過を話しながら、多言語で情報を発信することは単なる情報伝達に留まらず、その言語を使う人たちの安心感につながることを説明。また「情報を提供することもすごく大切だが、いかにそこでトラブルなく、みんなで長く生活できるかが一番大事」と語り、ちょっとした文化の違いが大きなトラブルへと発展していくため、ルールを翻訳して張り出すなどといった取り組みが必要であることを示した。
また、普段から外国人も含めた防災訓練などを積極的に行い、どんな災害があるかという情報を伝えるとともにその時どう対処すればいいかといった情報を合わせて提供することで、外国人は災害弱者から支援者側に回ることができることを示し「もっと外国人の力や知恵を借りるべき」とした。 -
社会を明るくする運動長野県作文コンテストで春富中学生が最優秀賞
第57回社会を明るくする運動長野県作文コンテストで春富中学校1年生の伊東麻由さんが最優秀賞を受賞した。中学生の部での同賞受賞は上伊那では伊東さんが初めて。5日には上伊那地区保護司会の松沢考資会長などが同校を訪れ、伊東さんに賞状を渡した。
同コンテストは法務省が主唱し、社会を明るくする運動長野県実施委員会(委員長・村井仁長野県知事)が主催している。小学生の部と中学生の部があり、上伊那の小・中学校からは1211点の応募があった。上伊那地区保護司会は審査の末、そのうち小・中学生各10点を県に推薦。全県から小学生の部は2100点、中学生の部は1568点が集まった。そのうち各部でそれぞれ最優秀賞が3点、優秀賞7点が選ばれた。
伊東さんの作文「今に生かしたい江戸の知恵」は、富士山五合目で目にした自動販売機の下に散乱するペットボトルの山から現代人のマナーについて問題を提起。江戸時代の人たちの知恵である「江戸しぐさ」や「もったいない」の精神から自分たちが学ぶべきことはたくさんあるのではないか、と意見を述べている。
松沢会長から賞状を受け取った伊東さんは「書いたことに反しないよう心掛けて生活していきたい」と感想を話していた。
そのほかの上伊那地区の受賞者は次のみなさん
【小学校の部】
▽優秀賞=小田切州広さん(伊那北6年)上島哲也さん(辰野西5年)▽入選=南島拓未さん(辰野南5年)飯島朱莉さん(東春近6年)福島瑞季さん(飯島6年)竏秩B
【中学生の部】
▽優秀賞=福沢愛里さん(駒ケ根東2年)▽入選=宮下さくらさん(西箕輪3年)菅野雅子さん(飯島1年)松沢佳奈さん(宮田2年)竏秩B -
南箕輪村が信大生と意見交換会
南箕輪村が信大生と意見交換会
南箕輪村は6日、加藤久樹副村長や同村職員と信州大学農学部の生徒たちとの意見交換を兼ねた交流会を開いた。大芝祭りに参加するなど日ごろ、同村と交流のある生徒など12人が同役場を訪れ、加藤副村長などに日ごろ気になっている疑問や意見などをぶつけた。
今回初の試みとなる同交流会で、信大生たちは「南箕輪村は元気な村だと思う」「温泉が近くて山登りもできるし住みやすい」など村の感想を話した。また、加藤副村長に「なぜ合併せず村を維持しているのか」などさまざまな質問をする姿が見られた。
##写真(たてよこ) -
伊那技術専門校の2年生たちが修了課題
南箕輪村の伊那技術専門校の2年生たちが卒業に向けて修了課題に取り組んでいる。3月1日に同校で開かれる「伊那技専まつり」(午前9時縲・2時半)でそれぞれ課題を発表する。
メカトロニクス科の2年生は修了課題として電動立ち乗り二輪車「伊那ウェイ」(セグウェイ)を制作している。同科の2年生は毎年、修了課題として卒業の半年ほど前から、生徒たちが3縲・人のグループに分かれ作りたいものを企画、設計し、部品の注文から加工、組立、制御まで限られた予算内で独自の物を作っている。
今年度は生徒数が5人ということもあり、全員が1つのグループとして修了課題にあたった。10月のプレゼンテーションでは各自が考えた企画を発表。「回転整理棚」「ダーツマシーン」「自動倉庫振り分け器」などさまざまな企画の中から、生徒たちは「セグウェイ」をモデルとした「伊那ウェイ」作ることに決めた。
企画の発案者で、グループのリーダー長谷川洋一さんは「パーツの選定に苦労した。市販で買えるものは買っているが、作り上げたものと合わせていくのが難しい」と話す。グループ内で意見が分かれることも多く、何度も話し合いを重ね形にしていったとのこと。
「自分が考えてたものが形になっていくのが楽しい」と長谷川さん。
またソフトウェア設計科の2年生はプログラミングやネットワークなどそれぞれ選択科目に沿った修了課題に取り組んでいる。中でもデータベースを選択した生徒たちの修了課題は、内定先の企業と話し合い、業務改善を推進するシステムを開発するというもの。生徒たちは内定先企業との話し合いを重ねて、業務の流れを把握し、ニーズをまとめていく中で、自分が取り組む課題を見つけていった。
生徒たちが設計しプログラミングするシステムは、貨物運送業種で紙で行っていた合計表のデータベース化や分荷システムの改良。服飾洋品小売業種での在庫管理、販売管理、分析システムなど。
生徒たちは「最初は何を聞けばいいのかさえ分からなかった」「先方との意見の食い違いなどもあり、難しかった」と感想を話す。
同校のソフトウェア科では今後さらにこの法式を発展させていきたいとのこと。IT化の推進や、システムの改善を考えている企業に協力を呼びかけている。
伊那技術専門校では平成20年度生の3次募集を受け付けている。21日まで(選考日25日、合格発表27日)。詳しくはホームページ(http://www.inagisen.ac.jp)を参照。
問い合わせは、伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。
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箕輪中部ヤンキース創立30周年記念式典
箕輪町の少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」の創立30周年記念式典が9日、町内の伊那プリンスホテルであった。チームのOBや選手、保護者など約120人が参加した。
箕輪中部ヤンキースは創立以来、「ろうきん杯」長野県学童軟式野球選手権大会優勝など数々の戦暦を残している。OBは315人で、甲子園を経験している選手もいる。
来賓として出席した平沢豊満箕輪町長は祝辞で「歴史と伝統のあるすばらしいチームだと思う」とたたえた。
式典後には28年間にわたって箕輪中部ヤンキースを指導してきた後藤袈裟之監督に町からスポーツ功労表彰状が贈られた。
平沢町長から表彰状を受け取った後藤監督は「28年間みんなに支えられてきた。次の節目を迎えるまでがんばりたい」と謝辞を述べた。 -
そよかぜ、チャリティーバザー
箕輪町のグループ「そよかぜ」は10日、チャリティーバザーを同町の貸しスペース「ぷち・らぱんどぅ」で開いた。衣類や電動自転車、パソコン、米などメンバーやバザーを知った人が寄付した品およそ3千点を販売した。
「そよかぜ」は今回のバザーのために結成したグループ。収益金でベトナムのホーチミン市の小学校に通う子どもたちに教科書やペンなどを贈ろうと、地域住民の有志15人が集まった。
メンバーの高橋敏さんは「今回、目的を明確にしたことでたくさんの人が協力してくれた。みんなと話し合って何かできることがあれば今後もやっていきたい」と話している。
午前10時から始まったバザーは大盛況。午前中だけで10万円ほどの売り上げがあった。
16日にはメンバー6人が現地を訪れ、バザーの収益金で買った品ものを直接渡すとのこと。 -
邦楽SALAD
伊那市の県伊那文化会館で10日、コンサート「邦楽SALAD」があった。およそ600人が地元出身者などによる演奏を鑑賞した。同実行委員会や県伊那文化会館など主催。
「食べず嫌いな人も味付け次第で食べられるサラダのように、邦楽の堅苦しいイメージから逸脱した企画で日本の音楽を楽しんでもらおう」という趣旨のもと同コンサートは毎年開かれている。
今年は、和楽器奏者4人が同コンサートのために結成したユニット「ファンクンフォルク」と伊那市立東部中学校合唱部をゲストに招き、曲と曲の間に司会を入れるなど、内容をリニューアルした。
民謡のメドレーや「兄弟船」など和楽器の演奏や合唱に入場者たちは静かに聞き入っていた。
最後は、日本古謡、森山直太朗、ケツメイシ、河口恭吾、コブクロの5曲をメドレーにした「桜 SAKURA さくら」を、出演者とゲストが共演して、ステージの幕を閉じた。