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朝ごはん料理コンクール最終審査
駒ケ根市食育懇話会と駒ケ根市教育委員会は22日、市内に住む小中学生を対象に8縲・月に募集した、子どもがつくる「こんな朝ごはんが食べたいな料理コンクール」の最終審査を同市保健センターで行った。応募総数33点のうち書類審査で絞り込まれた6点の料理の応募者6組7人が集まり、審査員を務める食育懇話会の会員と給食センターの栄養士らの前でそれぞれ工夫を凝らしたオリジナル料理を作った。審査の結果は10月8日の食育祭りの会場で発表され、表彰式も行われる。
会場の調理室で心配そうに見守る母親らの表情を尻目に、参加した子どもたちは「まごつかないように家で特訓してきた」と言うだけあって、慣れた手つきで鍋やフライパンを使って手早く調理=写真。緊張した様子もなく、楽しそうに包丁や皮ひきなどを操っていた。約30分で完成した料理は早速審査に供され、味はもちろん見栄えや発想の良さなどを観点に審査された。審査員らは「子どもが作ったとは思えない出来」、「なかなか工夫されている」などと感心しながらじっくりと料理を味わっていた。
最終審査に残ったのは次の皆さん。
▼徐駿哲(赤穂東小2)「キクラゲたっぷり卵いため」▼武井美里(赤穂小3)「イモピザ」▼塩沢健志(赤穂小5)「パンスープ」▼土橋彩音、吉川ひより(共に赤穂小5)「お花ハンバーグどん」▼下平小百合(東中3)「ふわふわ卵の野菜スープ」▼渋谷宥介(東中3)「カボセージ焼き」 -
緑十字銅章伝達
全日本交通安全協会が交通安全に功績のあった功労者を表彰する緑十字銅章が秋の全国交通安全運動初日の21日、駒ケ根警察署で管内の2人に贈られた。山本修作署長と伊南交通安全協会の玉木武春会長が表彰状とメダルを手渡した=写真。
受章したのは交通安全功労者に飯島町飯島の小林博昭さん(62)、優良運転者に駒ケ根市上穂町の平沢章良さん(61)。小林さんは伊南安協飯島支会の副支会長を務め、現在伊南地域交通安全活動推進委員。平沢さんは伊南安協駒ケ根支会の上穂北支部長。2人は、今後も交通安全に心掛けていきたい竏窒ニ話していた。 -
【記者室】イナゴ釣り?
「何か楽しい話題はないかい?」と、地域の人にあいさつ代わりに言われることがよくある。ありそうで、なかなか無いのが楽しい話だが、少し前、こんな光景を見かけた▼信号待ちをしていたときのこと。重たげに穂を垂れる稲の中に、釣竿を手にしたおじさんが立っていた。「なんで釣竿??」と不思議に思いつつも、取材先に向かう途中。その田んぼまで行って聞く時間もなく、通り過ぎてしまったのだが、「もしかしてイナゴ釣り?」と勝手に想像し、なんとなく楽しくなった▼農業に役立つ釣竿の使い方なんて聞いたことがない。あれは棒ではなく釣竿だった(と信じている)。スズメを追っていたのでは-という人の説もあるが、本当は、やはりイナゴ釣り?(村上裕子)
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秋季北信越高校野球県大会・開幕
第117回秋季北信越高校野球県大会は22日に開幕し、県営上田野球場など3会場で1回戦8試合があった。上伊那勢の辰野は小諸と対戦して5竏・の初戦突破。松本工と戦った伊那北は延長11回、6竏・で敗れた。
第2日の23日、準々決勝4試合があり、県営上田野球場で辰野は飯山南・飯山と対戦する。
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【県営上田野球場】▽1回戦
松本工
20000020005=9
10011010002=6
伊那北
(延長11回)
○…伊那北は同点で迎えた5回、犠打や単打で三進した小林礼が相手投手の暴投で生還し、1点をリードする。7回に2失点するも、その裏、無死から小林礼がソロ本塁打を放ち、再び同点。しかし、延長11回に5失点すると、2点を返すので精いっぱいだった。
久保村智監督
チームが得意とする犠打を失敗するなど思うように試合が進まず後手に回ってしまった。勝つチャンスがありながら勝てなかったことを反省材料として持ち帰り、今後につなげたい
【松本工竏宙ノ那北】7回、無死から小林礼がソロ本塁打を放ち同点に追いつく
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【小諸南城公園野球場】▽1回戦
辰野
110010020=5
001100000=2
小諸
○…辰野は初回、2連続死球と犠打で1死二、三塁とすると柴の中前適時打で1点を先制。2回は寺島、山崎の単打などで2死一、三塁とすると近藤が右前適時打で1点を加点した。同点で迎えた5回、林翔が右中間越え三塁打を放ち1点リードとすると8回は、2死二、三塁の好機に近藤が右前2点適時打でリードを広げた。
秋山幸久監督
打ち急いでしまい凡打するなど試合運びは最悪だった。負け試合になるところを主戦柴の粘り強いピッチングに救われた。今日は選手たちに気の緩みがあったが次の試合は気を引き締めて臨みたい -
信州大学農学部で地域連携フォーラムが開催
地域の行政や住民、企業と大学との連携について考える「地域連携フォーラム2007」が22日、南箕輪村の信州大学農学部であった。各方面の代表者によるパネルディスカッションでは農山村の再生のために大学、住民、地域行政などが、それぞれの立場から取り組むべき課題について考えた=写真。
基調講演では、島根大学名誉教授の保母武彦氏が農山村再生策について提言。三位一体改革の影響で厳しい財政状況を強いられている地方の自治体に対し「生き延びるだけなら守りだけでいいが、生き残るには攻めが必要」と指摘。積極的な姿勢で「島まるごとブランド化」などに取り組む島根県海士町の事例を紹介し、「立て直しにはまず、行政担当者の意識改革が大切。役場が替われば地域も変わる」と語ったほか、「大学側は真剣になっている地域の人たちを一緒に取り組み、結果にも責任を持つことが必要」とした。
また、パネルディスカッションでは、飯田市企画部の井上弘司企画幹が同市におけるグリーンツーリズムへの取り組みを紹介。過疎高齢化地域では地域が持続していくための振興策となりつつあることを示し、住民一人ひとりが考えながら取り組む中で地域の持ち味を発揮していくことの大切さを訴えた。 -
富県グリーンツーリズム推進委員会が「富県いいとこ再発見ツアー」を開催
地元の良いところを知ってもらおう竏窒ニ、富県グリーンツーリズム推進委員会(中山徹夫委員長)は22日、「富県いいとこ再発見ツアー」を開いた。市内に住む約10人が集まり、富県ならではの体験ツアーを楽しんだ。
同委員会では、山林オーナーの実施、地元郷土料理の発掘・研究など、富県地区の資源を活用したグリーンツーリズムを実践してきたが、同ツアーもその一環。地元に住んでいながら地域のことをあまり知らない人も多いため、地元にある「いい所」を巡りながら改めて地域を見直してもらおうと企画した。
参加者はまず、遊休農地を活用して始めた「くり栗坊主園」でクリ拾いを体験。また、郷土料理の研究に取り組む地元女性のグループ「富県味の研究会」が調理した栗おこわや栗の茶巾絞りなどといった栗の郷土料理を試食したり、地元の農産物が並ぶ直売所「たかずや」での買物を楽しんだ。
この日伊那市内から家族で参加した男性は「特に子どもたちはクリがなっている姿も見たことがないと思うのでいい機会になった」と話していた。
11月には第2弾を企画している。 -
はら美術で茶の湯軸装展
伊那市旭町のはら美術で25日まで、茶の湯軸装展が開かれている。宗匠の一行書きなど約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
表千家、裏千家の歴代家元など、さまざまな作家が手がけた作品が並ぶ一堂に軸装展。大徳寺歴511世の立花大亀など同寺院歴代名僧の作品をはじめ、冷泉家の祝いの歌や太田垣連月の秋の歌などが書かれた珍しい作品も並んでいる。
また、今回は8点の作品を対象としたミニオークションを開催。当初価格を2、3万円に設定した手ごろな作品もあるほか、先代裏千家の即中斉宗匠の作品なども含まれている。
主催者は「これだけのさまざまな作品を田舎で見られる機会はなかなかないと思う。みなさんに楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。オークションは24日の午後5時までとなる。 -
十五夜の「オカラコ」特別展
今年の十五夜(仲秋の名月、旧暦の8月15日)は9月25日にあたるが、宮田村民会館内にある向山雅重民俗資料館で、村内に伝わる十五夜の風習「オカラコ」の供え物を再現した特別展示が行われている。
村内では米をつぶして丸い鏡餅のようにした「オカラコ」を十五夜に供える風習があったが、現在では継承している家庭はごくわずか。
村教育委員会は「身近にあった習わしを見つめ直してもらおう」と昨年に続いて特別展を企画した。
町三区の白鳥静子さんが手作りしたオカラコに、里芋などの根菜、お神酒、ススキなどを昔ながらに飾り付け。満月も浮かべて風情を見事に再現した。
訪れた人たちは懐かしがったり、「オカラコって初めて聞くね」と興味深げ。情緒あふれる村の文化を再発見している。 -
第2回伊那市改善事例発表会
伊那市は20日夕、市役所で、市職員による改善事例発表会を開いた。市民サービス向上を目的に職員が実際の業務で工夫した結果を発表する集まりで2回目。代表5人(グループ)が発表し、全庁舎から集まった職員約80人が改革意識を共有した。
市行政改革推進チームなどの企画。職員を対象に、事務の省力化や効率化、収入の増加や経費の削減が図れた事例21件(前年比2件増)の応募があった。その中から5件を選定し、代表者の発表を審査委員長の酒井茂統括副市長をはじめとする審査員5人が評価した。
最も評価が高い優秀賞を手にしたのは「観桜期における特別展の取り組み」について発表したチーム「優良企業を目指す高遠町歴史博物館」。前年度から観桜期有料化となった同博物館の収入を上げるため、本年度は期間中に特別展を実施。これにより、観桜客が4万人減少の中、入館者は3500人増、約120万円の増収となった。
そのほか、投票の迅速化に向けた取り組みや、ネットワークの広帯域化と職員向けポータルサイトの構築などについて、代表者がスライドなどを用いて発表した。 -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。 -
「スペイン・アンダルシアの旅」展
駒ケ根市と東京都在住の知人らが集まった駒ケ根倶楽部(池田恭一代表)が今年3月から4月の1カ月間にわたって旅行したスペイン・アンダルシア地方の楽しい思い出をこめた絵画と写真の展示会が駒ケ根市の大沼湖畔「森のギャラリーKomorebi」(こもれび)で10月1日まで開かれている。駒ケ根市の画家加納恒徳さんの油彩画や池田さんのパルテル画、現地でのスケッチなど約20点の絵画のほか、旅の楽しさがしのばれるスナップ写真の数々や思い出の品などを多数展示している。
旅に参加したのは20縲・0歳代の男女9人。自炊生活をしながらレンタカーでアンダルシアの28カ所を訪れ、異国の自然や文化をたっぷりと楽しんだ。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。火、水曜日定休。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
秋の交通安全運動人波作戦
秋の全国交通安全運動(21日縲・0日)の実施に合わせ伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は21日朝、駒ケ根市の広域農道北原交差点付近の道路で人波作戦を展開した。安協や高齢者クラブの会員、駒ケ根警察署員など約90人が参加し、出勤途中のドライバーらに事故防止を訴えた=写真。
早朝の歩道に一列に並んだ参加者らはそれぞれ「飲酒運転による交通事故防止」「シートベルト、チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、交通事故防止を懸命にアピールしていた。
運動重点は「高齢者の交通事故防止」。全国重点は▽飲酒運転の根絶▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、県重点は、生活道路における交通事故の防止竏窒ニなっている。 -
駒ケ根高原マラソン採火式
30日に駒ケ根市で開かれる第25回中央アルプス駒ケ根高原マラソン大会の開催に先立って21日、晴天に恵まれた中央アルプス千畳敷の駒ケ岳神社前で採火式が行われた。
大会実行委員など関係者ら約10人が出席し、レンズで集めた日光の熱で木の皮に着火。おこした火を無事トーチに移した=写真。火はさらにランプに移され、前夜祭で行われるトーチリレーと点火式までの間、駒ケ根市役所で慎重に保管されて出番を待つ。
駒ケ岳神社は前身の駒ケ岳登山マラソンのゴール地点でもある大会ゆかりの地。出席者は神社に向かって手を合わせ、大会の成功を祈っていた。大会は招待選手にオリンピック銀、銅メダリストの有森裕子さん(リクルートAC)を迎え、昨年を約300人上回る約3140人が参加して行われる。 -
お茶の水女子大生が伊那小参観
お茶の水女子大学(東京)の学生26人が20日、教育実地研究のため伊那市の伊那小学校の総合学習・活動授業を参観した。学生らは児童たちと一緒に授業を受けながら、今まで自分たちが経験してこなかった・ス教育感・スを身に付けていった。
約30年前から総合学習・活動を先進的に始めている同小には、毎年、全国の教育関係者らが授業参観に訪れている。お茶の水女子大の訪問は初めてで、同大学関係者によると、「子どもにとって必要な学力とは何かを考えるため」訪れたという。
参加したのは、文教育学部人間社会学科の1年生を中心とした学生。林の中に作った基地やロープの遊具で遊んだり、牛乳パックから紙を作ったりと活動する、低学年、高学年、特別支援学級の計14クラスの授業を見学した。
田んぼに生息する生物を捕まえ、育てようと活動する3年森組の授業を見学した、仲手川ひとみさん(18)は、児童たちと一緒にトンボやカエルを手づかみで採集。「実体験を重ねることで、自分の気持ちを素直に表現できる子どもが育っているのだと感じた」と話していた。
児童たちと昆虫採集を楽しむ女子大生たち -
箕輪町人事異動内示
課長級昇任3人、小規模異動箕輪町は21日、10月1日付の人事異動を内示した。昇任は課長級3人、係長級4人。今回は23人の小規模にとどめた。
今回の人事異動は、特に全庁収納体制の充実と、今後の大型事業である中心市街地活性化、雨水対策などの推進体制を強化した。収納体制の充実は、現在、税務課長が兼務している収納対策室長に専任者を置く。中心市街地活性化事業は産業振興課専門課長、雨水対策は建設水道課専門課長を置き08年度に向けた組織づくりをする。
課長級の職員が実施計画(第4次振興計画)に基づき予算編成をし、次年度の予算執行で基本姿勢を実現できるように配慮した定期異動だという。
課長級の昇任は、伊北環境行政組合派遣・事務局長に住民環境課生活環境係長の市川健二さん、収納対策室長に産業振興課産業農政係長の浦野朱美さん、住民環境課長に建設水道課建設管理係長の原宏三さん。 -
綿半ホームエイド箕輪店出店説明会
綿半ホームエイド(本社・長野市、下島憲秋社長)は20日、箕輪町三日町に出店する綿半ホームエイド箕輪店の大規模小売店舗立地法に基づく出店説明会を木下公民館で開き、住民ら11人が出席した。08年4月4日オープン予定で、造成工事が始まっている。
説明では、建設地は国道153号伊那バイパス沿い、田中城信号機の南東。店舗は鉄骨造平屋建で、面積は7711平方メートル(うち外売場524平方メートル、カーピット109平方メートル)。駐車場などを含む総敷地面積は2万9865・29平方メートル。売場面積は伊那店(5213平方メートル)より広い。
家庭用品、家電、日曜大工、カー用品、園芸用品、ペットなどのほか、同社の南信地域の店舗では初の生鮮3品(野菜、肉、魚)も扱う。
駐車場は全て地上で3カ所あり511台収容(身障者用8台含む)。駐輪場は20台収容。営業時間は午前9時半から午後8時まで。駐車場利用可能時間帯は午前9時から午後8時半まで。
同社は県内に13店舗、愛知県に1店舗、合計14店舗を展開。本年11月に須坂店がオープン予定で、箕輪店は16店舗目。生鮮3品を扱うのは長野市の長池店、須坂店に次いで3店舗目になる。
店舗開発部の大島宏部長は、すでに店舗がある伊那市と諏訪市をつなぎ物流の面展開を図るため箕輪町に出店を計画した旨を説明し、「地域に愛される、喜ばれる店をつくっていくことがモットー。箕輪町、南箕輪村の地域の発展にも貢献したい」とあいさつした。 -
古布を再生しパッチワーク楽しむ
南箕輪村
堀初恵さん「切れたら捨てて買うのでなく、物を大事にしたい。せっかく昔の人が知恵を出して作ってくれたんだから」
10年ほど前、南箕輪村公民館のパッチワーク教室に通ったのがきっかけで、古い布を再生し自己流で作品づくりに取り組んでいる。
最初に作ったのはクッションカバー。その後、「本を見てやるのは難しい。自分の頭で考えるのが楽しい」と、こたつ掛けやテーブルクロス、座布団カバー、バッグなど実用品を作っている。
「手持ちの物をただ捨てないで生かす。パッチワークにしたら生きるもんで楽しい」。ブラウスのレース部分を生かしてバッグにしたり、ネクタイで保険証入れを作ったり、古い蚊帳をのれんにしたり。旅先で気に入ったバッグなどを見つけるとデザインをメモし、自分の記念に購入したハンカチやコースターなどを使って、メモを参考に自分だけのバッグに仕上げる。
玄関には壁掛けを飾り、テーブルクロスは季節に合わせて替える。習い始めのころに作ったこたつ掛けもまだまだ現役。手作り作品は家の中で大事に使っている。
布は、家族や知人が浴衣の見本生地、布団の布、着物、帯などを持ってきくれることも多い。「古い布に出合うと、もう感動。暗がりの中で布の手触りが気に入ってもらってきた布を家で広げたら家紋がついていた。これを生かしてやらないといけないと思ってね」と、色が薄くなっていた家紋は刺しゅうをして新たな命を吹き込んだこともある。
布のお礼に筆入れなどを作って贈ったり、欲しいという人には作品をプレゼントしてしまうが、「お父さんに出会ったころのネクタイで作った保険証入れは、あげられない」と大切に手元に置いている作品もある。
京都の南禅寺に書いてあった『夢は行動しなければ実現しない』という言葉が好きで、専業農家で年中休む間もなく働きながら、夜のひとときを利用してパッチワークをする。「お嫁さんがご飯を作って片付けをしてくれる。だから半分はお嫁さんが作ってるようなもの。仕事では肩がこるけど、パッチワークしているときは肩がこらない。ぜいたくだね」。
一針一針心を込めて縫い上げた作品は現在、南箕輪村の大芝荘、大芝の湯で展示している。(村上裕子) -
第60回記念県書道展伊那地区展
第60回記念の県書道展伊那地区展が21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。県下のトップを切っての展示で、入選・入賞作品と伊那地区の全作品の計1100点を展示している。
伊那地区の出品は961点で昨年より30点増え、4年ぶりに増加した。一般の部は入選率78%と好成績で、辰野町の赤羽碧堂さんが漢字作品で、最高賞の第60回記念賞を受賞した。
審査結果では、高校の部は、古典で多字数の作品が主流でよく勉強しており、小・中学生も出品数が増加し、練習してよく書かれた作品で名前の書き方も上手になってきているという。
会期は23日まで。午前9時半から午後5時半まで。最終日は午後4時まで。表彰式は23日午後2時から同館小ホールステージである。入場料は一般300円。 -
かんてんぱぱホールで大場敏弘さんの大理石彫刻展
松川町在住の彫刻家・大場敏弘さん(53)の作品展「縲恤翌フ使い縲恆蝸攝ホ彫刻展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。白い大理石で作られたオブジェ約60点が、訪れた人を楽しませている=写真。
イタリアルネサンス期の彫刻家・ミケランジェロの作品に魅了され、大場さんが大理石彫刻を始めたのは20代の時。以降、“ホワイトオブジェ”と称した大理石彫刻を続けてきた。
今回展示しているのは間接照明や、ユニークなオブジェなどで、大理石の持つシンプルな白色を活かした作品の数々は、見る人の想像力をかき立てる。
また、会場の一角には「室内メモリー」と題した納骨壷とオブジェを組み合わせた作品もあるほか、ホール入口には二科展に出展した大作も展示している。
大場さんは「一つの作品の中に遊びのイメージを膨らませていただき、彫刻を身近に感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は正午まで)。また、23日の午後1時半からはエレナ冨岡さんによるアルパの生演奏もある。 -
毒きのこのよる食中毒に注意
「きのこ中毒予防月間」に伴い県衛生部は、毒きのこによる食中毒への注意を呼びかけている。
毒キノコによる食中毒防止のポイントは▽知らないキノコは採らない、絶対に食べない▽食べられるキノコの特徴を完全に覚える▽誤った言い伝えや迷信を信じない竏窒ネど。
もし中毒だと思った場合はすぐに医師の診断を受け、診断の時に原因と思われるキノコが残っている場合は持参すること。
なお、県ではキノコに詳しい人を「きのこ衛生指導員」として委嘱し、キノコに関する正しい知識の普及活動をしている。
キノコ衛生指導員に関する問い合わせは伊那保健所(TEL76・6839)へ。 -
経済講演会
県商工会連合会上伊那支部広域協議会、箕輪町商工会による経済講演会が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。約150人が集まり、日本銀行松本支店の松永哲也支店長による最近の金融経済動向と上伊那経済の今後の課題などについての話に耳を傾けた。
上伊那経済について松永氏は「業績好調な製造業から非製造業に波及し、着実かつ長期的に回復していく公算が大きい」と指摘。一方で依然として景気回復の実感が薄い事業所も多い背景には、民間需要の伸び悩みなどがあることを示し、公共事業や観光など、従来の上伊那経済を支えてきた収入源が縮小したことも、景気の浮揚感が感じられない原因となっているとした。
また、上伊那の観光については▽増加傾向にある外国人観光客の取り込み▽観光資源のブランド化竏窒ネどを提案。「世界遺産登録をすれば、一過性の効果に留まらず数年かけて観光客数が増加する」とし、現在世界遺産への登録に向けた活動を展開している南アルプスについては「世界遺産になる素材、価値が十分にあると思う」と語った。
また、米国の住宅ローン問題が日本経済に与える影響については、輸出対象国が米国に一極集中していた以前の日本経済とは異なり、現在はアジア諸国を中心としてさまざまな国への輸出が大きなウエイトを占めていることから「米国経済が悪化しても、一昔前のように日本の経済はすぐには悪くならない」とした。 -
高坂宗昭町長が次期町長選挙に出馬表明
飯島町の高坂宗昭町長(64)=は21日、町議会閉会あいさつの中で、11月13日告示、18日投開票される飯島町長選挙について「深く熟慮した決果、次期町長選挙に再度立候補し、町民の皆さんに信を問い、町民本位の明るく活力ある飯島町の建設に一層努力をしていくべく決意した」と述べ、2期目への出馬を表明した。
この中で、高坂町長は、町の最大課題である「自立し持続可能な町づくり」はその道筋の一端は開けたものの、実質的にはこれからが正念場。「人口増、活力ある町づくり」に向けての諸施策は緒についたばかり-などのほか、具体的に▽伊南バイパスや竜東線、堂前線への取り組み▽天竜川、与田切、中田切川の治山、治水への取り組み▽医師不足に端を発する地域医療の確立、子育て支援の取り組み-などを挙げ、「極めて多くの課題が山積している。これらの課題は私がこれまでの4年間取り組み始めた施策ばかりであり、生じた問題であり、その推進、解決に大きな責任を感じている」と出場の動機に触れ「飯島町という大地に色々の種を蒔いたが、芽が出たり、出なかったりと様々。これらの種を町民と力を合わせて育て、稔り多き飯島の収穫という成果を迎えることが引き続き、私に課せられた責任である」と述べた。
また、次期に向けての所信、政策は10月中旬には発表したいとした。
一方、前回(03年)選挙で告示前日に立候補表明し、善戦した共産党の林英彦氏(党飯島町委員会責任者)は「無党派の幅広い住民の中で候補の擁立に向け、模索している。10月10日ころまでに方向付けしたい」と述べている。
高坂宗昭氏(64)=七久保=、無現、農業、役場各課長、助役を経て、03年11月町長に初当選。 -
1万本のマンジャシャゲ2分咲きに、中川村沖町は満開
彼岸が来て、松川町生田の嶺岳寺(広沢勝則住職)のマンジュシャゲ(彼岸花)が2分咲きになった。敷地内の梅林1ヘクタールに植えられた約1万本のマンジャシャゲは中旬ころから咲き始め、見ごろは「秋分の日」過ぎの24、25日ころとか。
同寺は中川村渡場から車で4、5分と近く、花の季節には中川村や飯島町から多くの人々が訪れている。
一方、中川村大草沖町の土手のマンジュシャゲはもう満開。繁殖力おう盛で、数千本が重なり合って咲いている。
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伊那弥生ケ丘高校生が中川中学校で模擬授業
私たちの先生は高校生-。中川村の中川中学校で18日、伊那弥生ケ丘高校(伊那市)生徒による模擬授業があった。同高校3年の北原拓真君が1年2組29人に社会科日本史の縄文時代、弥生時代を教えた。中学生は熱心にノートを取るなど真剣に授業を受けていた。
職業や勤労に対する理解を深め、進路意識を高めるキャリア教育の一環。高1年2人、3年2人が来校。教育実習計画に沿い、片桐校長から「教員志望の心構えと授業の見方」の講義を受けた後、先輩教諭の話を聞いたり、各教室を回って授業参観もした。
5時間目は4人を代表して、北原君が1年2組の社会科の模擬授業に挑戦した。
北原君は縄文時代のイメージ図を使って、概要を説明した後、黒板に、旧石器時代と縄文時代の相違点を列挙し、項目ごとに、副読本で確認させながら、授業を進めた。「1万年前」「縄文土器」「磨製石器」「三内丸山遺跡」と重要字句に丸印を付けるなどして、ポイントを押えた。
堂々とした北原君の先生ぶりに、生徒たちは全く私語もなく、鉛筆を走らせたり、説明に耳を傾けていた。
50分間の授業を終え、北原君は「とても緊張した。ただ、自分で説明しただけに終ってしまった。教えることは難しい」と感想を。一方、中学生は「黒板の字は見やすかった」「説明は分り易かった」と好評。片桐校長は「内容も良く、授業の組み立ても良かった」とほめていた。 -
企業広告、住民への通知用封筒に掲載、10月から村ホームページにバナー広告
宮田村は住民通知用の封筒に企業広告の掲載を導入し、大田切区の佐藤タイヤ商会(ミスタータイヤマン宮田店)が・ス第一号・スとして初契約を結んだ。村のホームページにも10月から、蓼科高原のホテルがバナー広告を掲載することになった。
上下水道料金通知用の封筒に掲載し、2000通分。期間は9月から1年間、料金2万円で契約を結んだ。
佐藤タイヤ商会は「村のためにもなれば」と掲載理由を話している。
同村は厳しい財政事情の一助にと、企業広告を村の広報紙などに導入。
積極的に封筒やホームページにも企業広告を掲載していく考え。問い合わせは村総務課企画情報係85・3181まで。 -
ジャンボカボチャ重量当てクイズ
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで、
ジャンボカボチャ重量当てクイズが10月27日まで行なわれている。 畜産飼料用のカボチャで品種名はアトランティックジャイアント。3個のうち、2個の合計83キロ、残りの1個を加え、合計重量を当てるもの。
ピタリ賞は全員に飯島産リンゴ5キロを、前後賞10人には3キロが贈られる。
発表は10月28日。 -
伊那ナイターソフトボール連盟・リーグ戦終了
5月初旬から熱戦を繰り広げてきた伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)のリーグ戦の全日程が終了し、19日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式があった。Aリーグは3年連続でインターフェアが優勝。Bリーグは全勝のパイレーツが制覇し、1シーズンで上位リーグ復帰を決めた。
Aリーグ13チーム、Bリーグ12チームの計25チームが参加し、各リーグで総当り戦を展開した。Aリーグ下位3チームとBリーグ上位3チームは来春入れ替わる予定。
あいさつに立った秋山会長は「A、Bリーグ合わせて11試合の不戦勝試合があった。みなさん、仕事を持つ社会人なので苦労はあると思うが、ぜひ来年は戦って白黒、勝ち負けをつけてほしい」と呼び掛けた。
閉会式後、17チームが参加し、秋季トーナメント戦が開幕。10月に優勝チームが決定する。
リーグ戦の成績は次ぎの通り。
▼Aリーグ(1)インターフェア10勝2敗(2)GTエボリューション9勝2敗1分(3)アスター6勝2敗4分(抽選により)(4)ラッキーズ8勝4敗(5)GETS6勝5敗1分(6)ほうせん5勝5敗2分(抽選により)(7)天竜ザザムシ5勝5敗2分(8)トレンディー5勝6敗1分(9)信濃路4勝6敗2分(抽選により)(10)ライジング5勝7敗(11)ニュースターズ4勝7敗1分(12)下県フェニックス3勝8敗1分(13)歌麿呂11敗1分
▼Bリーグ(1)パイレーツ(11勝)(2)伊那市役所8勝3敗(3)ますみクラブ7勝4敗(4)west6勝4敗1分(5)スリーピース6勝5敗(6)ないのにクラブ5勝5敗1分(7)CROWS4勝5敗2分(抽選により)(8)加城5勝6敗(9)VIP4勝6敗1分(抽選により)(10)レッドビッキーズ3勝5敗3分(11)セレネーズ2勝9敗(12)高尾クラブ1勝10敗
優勝の賞状を受け取るインターフェアのメンバー -
全国中学男子団体戦で箕中フェンシング部3位
15日、京都府の大山崎町体育館であった「大山崎オープン少年フェンシング大会(団体戦)」で、箕輪中学校のフェンシング部のメンバーが同大会で初めてとなる3位入賞を果した。20日、選手らが町役場を訪れ、平沢豊満町長に報告した。
3位入賞した団体メンバーは、河西駿介君(3年)、白鳥俊貴君(3年)、平松竜成君(1年)、唐沢大樹君(2年)の4人。大会は中学生の全国一を決める団体戦で、全国から27チームがトーナメントに出場した。
大会は、3対3のフルーレ男子団体戦で、先に2勝したチームを勝ちとするルール。2連敗した準決勝で「札幌クラブ」(北海道)に敗れはしたものの、3位決定戦で鳥羽クラブ(三重県)を下して入賞を決めた。
フェンシング部部長の唐沢君は「ここまで練習してきた成果が十分に出せたと思う。今後も練習を重ねて1位を狙いたい」と感想。平沢町長は「これからも続けて立派な成績を残して」と称えた。
同会場で16、17日にあった、第20回全国フェンシング大会の上位結果は次の通り。
◇フルーレ個人▽小学3、4年男子・ベスト16=平松海成(箕輪中部3)▽小学5、6年男子・ベスト16=馬場侃也(箕輪北6)河西翔平(箕輪北6)▽中学男子・ベスト32=河西駿介(箕輪3)
結果報告に訪れた3位入賞メンバー -
「K氏のお宝放出市」 ベル伊那25日まで
「K氏のお宝放出市竏窒ィ宝・放出いたします!竏秩vは25日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。上伊那在住のK氏が長年にわたって収集してきた絵画や陶器など計100点ほどを展示販売している=写真。
作品は、清水由朗の「夕べの満ち潮」、青山浩之の「月夜」などの日本画や、板橋順二の「街角」などの洋画を出品。そのほか、世界的有名なスイスのオルゴール・メーカー「リュージュ」のオルゴールなどが並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
古田の里 赤そば里開き
今週末から見ごろ箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」で20日、里開きがあった。澄み渡った青空に、色づき始めた赤ソバの薄紅色が映え、管理する古田の里赤そばの会(唐沢清光会長)や町関係者がオープンを祝った。花の色づきはこれからで、今週末から見ごろを迎え10月10日ころまで楽しめるという。
赤そばの里は、昨年から上古田区民の有志約80人でつくる会が管理をしている。広さは4・2ヘクタールで、今年は8月11日に赤ソバ「高嶺ルビー」の種をまき、草刈り、遊歩道整備のほか、木製ベンチを7個増設し、駐車場も広げ既存駐車場と合わせ70台分整備した。
里開きセレモニーで唐沢会長は「苦労もあったがやっとここまで来た。花はちょっと早いがお客様に喜んでもらえると自信を持って言えると思う」とあいさつ。打ちたてのそばもふるまった。
里の入り口では出店もオープンし、新鮮な地元産の果物や野菜などを販売。営業は10月8日まで毎日午前9時から午後4時半まで。
29、30日には、「赤そば花まつり」(上古田区主催)も上古田公民館と赤そばの里で開く。手打ちそば販売、そば打ち体験、農産物や手工芸品の直売がある。