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飯島食改が厚生労働大臣賞受賞
飯島町食生活改善協議会(新井美津子会長、会員61人)は1日、全国食生活改善大会(大阪市グランキューブ大阪で開催)の席上、厚生労働大臣賞を受賞。5日、役場に訪れ、高坂町長に喜びの報告をした。県下では2町村のみの栄誉
新井会長は「これを機会に、食改の活動をアピールし、地域の皆さんの食を通じて、健康的な生活習慣の実現に取り組みたい」と報告。高坂町長は「長い間の継続した取り組みが認められた。これからも一層の活躍を」と期待した。
同会は男性や高齢者、一般などを対象にした料理講習会や勉強会の開催、1人暮らし老人の給食サービスなどのほか、3地区の支部や昨年結成したヤング支部の活動など認められた。 -
育てた大豆で子どもたちの味噌完成
5年生の時に栽培した大豆を使って、半年以上かけて味噌に仕込んだ宮田村宮田小学校6年2組。30キロの大豆から90キロもの美味しい味噌が完成した。ただ栽培するだけでなく、昔ながらの加工を体験してきた子どもたち。苦労して得た素朴な味に、さまざまな想いをめぐらせた。
2月に仕込んでから9ヵ月。木とプラスチックの樽2種類に分けて熟成させておいた味噌と・ス対面・スし、「豆の香りがする」と歓声をあげた。
樽によって味噌の色が違うことに気付いた児童も。
栽培時から協力した酒井昌子さん=大田切区=は「木の樽は気温の変化に対応する。その辺りで色も違うんじゃないかな」と、子どもたちに話した。
さっそく取り出し、各自が家に持ち帰るため袋詰めに。
樽出しホヤホヤの味噌をキュウリにつけて試食もした。
「おいしい。豆の味だ」と、奥深い味わいに浸る姿も。
酒井さんと一緒に指導した有賀絹代さん=北割区=は「買ってくるのは簡単なこと。それだけに自分で作ってみるのは、良い体験になったはず」と目を細めた。
近く全校の給食食材としても提供。児童個々に味噌を使った料理を研究し、調理実習なども予定している。 -
駒ケ根市農集排竜東中部地区しゅん工式
駒ケ根市は2日、竜東中部地区の農業集落排水事業のしゅん工式を中沢原の同地区浄化センターで開いた。関係者約90人が出席し、テープカットのセレモニーをするなどして施設の完成を祝った=写真。
同事業は2000年度に着工した。対象人口は中沢の下割、中割の一部、本曽倉、原と東伊那の伊那耕地の2290人。管路は延長21キロで、ポンプ施設は11基。総事業費は21億円。 -
箕輪陶芸研究会がバザー売上金を町に寄付
箕輪陶芸研究会(27人、大槻隆会長)は30日、第15回陶芸展で会員作品を販売したチャリティーバザーの売上の全額5万6100円を箕輪町に寄付した。
陶芸展は10月7、8日に松島コミュニティセンターで開催。5年前からチャリティーバザーを同時開催し、会員制作の一輪挿し、湯のみ、カップ、皿など日常使いの作品約100点を販売した。100円から300円が主で、高くても千円程度と安価のため毎年バザー目当てに訪れる人もいて、作品は完売した。
大槻会長と向山智充副会長が町役場を訪れ、「町の福祉のために役立ててほしい」と寄付金を手渡した。平沢豊満町長は、「大切に使わせていただく」と感謝した。 -
日本学校農業クラブ全国大会
上農高生5人が優秀賞第58回日本学校農業クラブ全国大会(10月24・25日、広島県)の農業鑑定と情報処理の2競技会で、上伊那農業高校の生徒5人が優秀賞を受賞した。
農業鑑定競技会には6月の校内大会で選ばれた8人が出場。農業機械の部で生産環境科2年の毛利賢人君(17)、農業の部で生産環境科3年の有賀敏明君(17)、園芸の部で園芸科学科3年の竹内健二君(17)、林業の部で緑地工学科3年の菅沼祥成君(17)が受賞した。
情報処理競技会は、県大会で優秀賞だった生産環境科3年の丸山慎二君(17)が県代表2人のうちの1人として出場し、優秀賞になった。
農業鑑定競技は農業の専門知識を問う全40問のうち38問は1問20秒、計算の2問は1問40秒で答える。情報処理競技は、筆記10問を10分間、コンピューターを使いグラフや考察文書を作成する実技60分で競った。
生徒は8月から毎日夜8時から9時ころまで学校で勉強に励み、大会に臨んだ。
竹内君は「毎日遅くまで勉強した成果が出てよかった」、毛利君は「先輩たちが取ってきた賞が途絶えないように頑張った」、目指した最優秀賞に惜しくも手が届かず残念な思いも語った菅沼君、丸山君、有賀君は、「優秀賞で終わったが、結果が残せて満足」「後輩に託したい」などと話した。
上農高では9日の収穫祭で、全校生徒の前で5人を表彰するという。 -
箕輪町
箕輪西小学校親子合唱01年、音楽教諭だった当時の教頭が、親子で同じ思い出を作ることができたら-との思いで立ち上げた。学年に関係なく歌の好きな児童と保護者が、音楽教諭の指導で歌うことを楽しんでいる。
発足時の1年生が今年3月、卒業した。6年間歌い続けてきた児童が10数人抜けたことで一時は存続も心配されたが、新団員の勧誘を兼ねた「お別れコンサート」が功を奏したのか、現在は1年生から6年生まで児童20人、大人12人の合計32人。団員の中には学校長と国際交流員もいる。さらに今年はお父さんの参加もあり、学校長らも含め男性は5人。混声合唱ができるようになり合唱曲の幅も広がった。
練習は月2回、金曜日の午後7時から1時間、学校の音楽室に集まる。とにかく歌うことが好きな児童は、練習日には「今日は親子合唱あるよね」と、昼間から笑顔を見せているという。全校児童が名前も顔も互いに知っている小規模校。合唱も皆が友達で和気あいあいとした雰囲気にあふれている。
指導する有賀千づる教諭は、「一番の目的は歌を楽しむこと」という。年代が幅広いため選曲の難しさもあるが、今年は低学年の児童が多いので楽しめる曲を入れたり、お父さんも思いきり歌えるように混声パートを入れたりと工夫。皆で声を響かせ合い、年間10曲くらい歌う。
校内音楽会では、「天使の羽のマーチ」など3曲を発表した。輪唱にしたり、ペープサートも取り入れ、親子の息のあった歌声を披露した。
みのわ町民文化祭のステージにも発足時から毎年参加。出演を知ったお父さんは「えーっ!?」と驚きだったようだが、2部合唱「世界がひとつになるまで」「ぜんぶ空」を文化センターのホールで歌い上げた。
お父さんと一緒に入った2年生の唐沢美茂里さんは、「みんなとってもきれいな声で楽しい合唱団」。歌が大好きな5年生の日野太郎君は、「みんなで一緒に歌えて楽しい。ステージで歌うのも楽しみ」と話す。
今年PTA役員になったのをきっかけに参加した小坂勉さんは、「お母さんたちのきれいな声にびっくり。子どもたちとも一緒に歌えて貴重な時間です」と満足の様子だ。
「ずっと繋がってきている親子合唱なので、続けていきたい」と有賀教諭。「とにかく楽しんで、体いっぱいに子どもも親も自分を表現してもらえたらいい」という。
今月16日の同校参観日には、親子合唱の発表が予定されている。(村上裕子) -
秋季上伊那地区高校野球大会 最終日結果など
秋季上伊那地区高校野球大会の最終日が4日、県営伊那球場と駒ヶ根アルプス球場であり、10月20日から始まったリーグ戦の全日程が終了、伊那北高校が5勝1敗の勝ち点10で通算18回目の優勝を果した。準優勝は上伊那農、3位は伊那弥生に決まった。
結果は次の通り(カッコ内は勝ち点)。
(1)伊那北(10)(2)上伊那農(9)(3)伊那弥生(9)=得失点差による大会規定により(4)駒ヶ根工(5)辰野(6)赤穂(7)高遠・箕輪工
………………………………
▽第4日
【県営伊那球場】
高遠・箕輪工
0000020=2
0501111=9
上伊那農
(7回コールド)
伊那弥生
01010010=3
00000300=3
上伊那農
(規定により引き分け)
駒ヶ根工
010000000=1
02000040×=6
伊那弥生
【駒ヶ根アルプス球場】
辰野
00205100=8
20021301=9
赤穂
(規定により)
辰野
003000000=3
30010000×=4
伊那北
………………………
▽最終日
【県営伊那球場】
赤穂
0100200=3
500331×=12
伊那北
(7回コールド)
赤穂
000000100=1
21100002×=6
伊那弥生
伊那北
040101002=8
000000200=2
上伊那農
【駒ヶ根アルプス球場】
駒ヶ根工
000000000=0
01003101×=6
辰野
駒ヶ根工
003010301=8
000000210=3
高遠・箕輪工 -
【記者室】駒ケ根市長選で公開討論会を
駒ケ根市長選の投票日1月20日まで2カ月余り。ここへきてようやく動きが表面化してきた。現在1人が出馬を表明しているほか少なくとも2人が立候補を模索中。選挙戦となるのは確実な情勢だ▼選挙戦といえば車を走らせながら名前を連呼するのが昔から見慣れた光景だが、よく考えればこれはただ騒々しいだけで有権者にとっては何の意味もない。それよりも候補全員が顔をそろえて丁々発止の舌戦を繰り広げる公開討論会をぜひ開いてもらいたい。それぞれの考えが理解できる貴重な機会になるはずだ▼日本ではほとんど定着していないが、最近になって一部の選挙で行われて好評を博している。もっとも、政策論争に自信のない候補は絶対に承知しないだろうが。(白鳥文男)
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駒ケ根警察署お宝展
駒ケ根署(山本修作署長)は家族ぐるみでの親ぼくを深めようと3日、署員らが自慢の品を持ち寄って披露する「私のお宝展」と、家族らが一堂に集まって会食する「家族ふれあいランチ」を同署で開いた。お宝展には署員と家族73人が131点を出品。学生時代の思い出が詰まったスポーツ用具や楽器、趣味で集めた切手やコインのほか、警察学校時代の生活記録など、それぞれの人柄をうかがわせる品が並んだ=写真。参加者らは「あの人にこんな趣味があったとは知らなかった」、「人は見かけによらないな」などと楽しそうに話し合っていた。
参加者は署内を見学したり、昼食を囲んで家族ぐるみで楽しく語り合ったりしていた。
山本署長はあいさつで「突然の呼び出しでせっかくの休みがつぶれることも多い仕事だが、支えてくれる家族の協力があってこそ続けられる。駒ケ根警察署一家として今後も頑張ろう」と呼び掛けた。 -
県高校駅伝 上伊那農3位・2年ぶり北信越へ
全国大会予選を兼ねた男子58回、女子19回の県高校駅伝競走大会は4日、大町市運動公園陸上競技場を発着に男子26校が7区間42・195キロ、女子20校が5区間21・0975キロで競い、男子は佐久長聖が大会新で10連覇、女子は長野東が初優勝した。上伊那勢は男子の上伊那農が3位で2年ぶりの北信越大会(18日・石川県小松市)出場を決め、伊那北が6位入賞した。
結果は次の通り=1位と上伊那関係分
【男子】(1)佐久長聖(村沢明伸、大迫傑、佐々木寛文、千葉健太、藤井翼、佐々木健太、堂本尚寛)2時間06分20秒=大会新(3)上伊那農業(福沢純平、池田涼太、山口宏和、小林正俊、田原直貴、柴巧磨、熊谷直)2時間19分37秒(6)伊那北(村上剛、重盛赳男、春日隆大、北原弘司、浅井順平、神航平、中村英雄)2時間22分44秒 -
小田光博さん 防衛大臣から感謝状授与
伊那市中央区の歯科技工士で、県自衛官募集相談員協議会連合副会長の小田光博さん(75)がこのほど、長年にわたり自衛官募集に協力したとして石破茂防衛大臣から感謝状を受け取った。2日、小田さんらが市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞の喜びを報告した=写真。
小田さんは、市自衛隊協力会の立ち上げに携わり、1999年からは伊那地区(上伊那)募集相談員会会長として活動する。10月27日、東京・新宿で授賞式があり、その功績を称えて石破防衛大臣から感謝状の授与があった。
小田さんは「国民の生命、財産を守るためにあるのが自衛隊だと思っている。難しいことは考えず、素直な気持ちで協力している。この感謝状は多くのみなさんの協力の下、代表としていただいたものだと考えている」と話していた。 -
磐田市から市民ら90人、表敬訪問
友好都市訪問交流事業で、磐田市の市民訪問団約90人が4日、駒ケ根市役所に訪れ、原副市長らの歓迎を受けた。
同事業は旧磐田市で実施していた友好都市駒ケ根市との交流を新市においても継続し、友好都市である駒ケ根市を市民に知ってもらおうと、公募により応募者を募った。
この日は早朝、磐田市を出発、駒ケ根インターを経て、駒ケ根高原へ。駒ケ根ファームスで昼食、光前寺で紅葉を楽しんで、市役所に訪れた。
一行を迎え、原副市長は「限られた時間の中で、駒ケ根市の風景を楽しみ、これを機に駒ケ根を好きになって、友好を深めて」と歓迎。一行を代表し、磐田市秘書広報課の石川純一課長は「今日は天気に恵まれ、柿やリンゴなど実りの秋を実感できた。これを機に民間主体の交流が深まれば」とあいさつした。 -
かっぱ伝説と駒見の東コースで
駒ケ根市博物館の「古里そぞろ歩き」が4日、約20人が参加、東伊那小学校の宮脇正実教諭らを講師に、東伊那地区のかっぱ伝説と駒見の東コースで行われた。
東伊那小学校玄関前に集合した参加者は、刈り取りが終り、柿の実が赤くなった晩秋の風情を楽しみながら、塩田の箱畳へ。個人の墓地にある五輪搭の前で、宮脇教諭は「供養搭または墓標として建立され、上から空輪、鳳輪、火輪、水輪、地輪と呼ばれる」と説明。
また、大久保の善福寺では三十三観音石仏33体のうち、高遠石工、守屋貞治作の11番、准低観音と18番の如意輪観音を中心に見て回った。
このほか、阪本天山の墾田の碑、蓮台場の宝きょう印搭、高遠藩大久保番所跡なども見学し、地域の史跡、文化財に理解を深めた。 -
大規模林野火災防御訓練
伊南消防協議会の大規模林野火災防御訓練が4日、飯島町日曽利北の沢林道など3会場で行われた。
大規模林野火災発生における防災機関の緊密な協力体制を確立し、迅速的確な防御活動を目的とする訓練に、伊南消防協議会を構成する4市町村消防団・伊南行政組合消防本部・県消防防災航空隊ら約150人が参加した。
訓練は午前8時55分、日曽利山ノ田で山火事発生、連日の異常乾燥と折からの強風にあおられ、山頂方面に延焼拡大を想定。町は災害対策本部を設置、近隣に応援を要請するとともに、県消防防災航空隊に出動を要請した。
ヘリポートとなった柏木運動場には、午前9時40分、防災ヘリコプターが飛来し、消防長や町消防団長らを乗せ、上空偵察訓練に飛び立ち、再び、飛来したヘリは約1トンの水を火災現場に運び、放水した。
一方、火災現場の北の沢林道では消防ポンプ車とホースを中継し、遠距離送水訓練をしたり、背負い式の消火器具による消火訓練のほか、オフロード隊も出動し、偵察や負傷者救助訓練に活躍した。 -
東中が県中駅伝男女アベック優勝を報告
第18回県中学校駅伝競走大会(3日、松本市)で大会史上初の男女アベック優勝を果たし、北信越大会(11月23日、松本市)、全国大会(12月15日、山口県)出場を決めた駒ケ根市の東中学校の選手らが5日、市役所を訪れ、中原正純市長らに優勝を報告した=写真。選手らは一人一人レースを振り返り「アベック優勝できたのはうれしいが、タイム的にはまだまだ満足できない。全国大会に通用するようにこれからチーム全員でさらに頑張りたい」と異口同音に語った。竹田正樹監督は「昨年は勝てずに悔しい思いをしたので、今年は絶対勝つんだという気持ちで春から一丸となってやってきた。団結の強さがプラスアルファとなった」と総括。満面の笑顔で迎えた中原市長は「信じられない快挙を成し遂げた。全国大会でも頑張って優勝を」と激励した。
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映画「Beauty」の完成記念イベント
伊那市出身の後藤俊夫監督がメガホンを取った長編劇映画「Beauty(ビューティー)竏窒、つくしいもの」の完成記念イベントが4日、長谷の文化伝承施設「中尾座」であった。市無形文化財に指定される中尾歌舞伎の秋季公演や公開対談「地芝居の魅力と継承」を展開した。
中尾歌舞伎保存会による公演は「義経千本桜 鮨(すし)屋の段」。源平合戦に敗れた平家の大将平惟盛をかくまった鮨屋を舞台に、親子関係などを描いた悲話。笑いもあれば、勘当された権太が父に短刀で刺され、自分のおろかさを悔やみながら死んでいくなど涙を誘う場面も。
詰めかけた観客約200人は迫真の演技に見入り、おひねりを投げたり、盛んに拍手を送った。
公開対談で、後藤監督は、農村歌舞伎を取り上げた理由について「伊那谷は伝統芸能の宝庫。先人から受け継いできた魂に魅力を感じた」と語り、地元住民の体験を基に構成したことを紹介。「映画の中で、戦争の古傷が痛み、役者が足を引きずりながら舞台で必死に踊るシーンがある。本当の美しいものとは何か。友情をテーマに込めた」と話した。
中尾歌舞伎を継承する立場から、西村篝保存会長は会員確保の難しさに触れ「仕事を持ちながらのけいこで、好きでないとできない。我こそはと思う人は参加してほしい」と呼びかけた。
また、市教育委員会の松田泰俊委員長は「伝統芸能には痛快さ、舞台と観客との一体感など魅力がある。地域に大きなエネルギーを与えるもので、自分の生き方を考える機会にもなる」と継承の必要性を挙げた。
そのほか、まわり舞台や奈落底など舞台裏見学会、大見得講習会などもあった。
中尾歌舞伎は江戸時代から続き、一時、戦争で自然消滅したが、86年に復活。例年、春と秋に定期公演を開いている。 -
箕輪少年野球連盟が6年生にメダルを授与
6年生にとっては小学生時代最後の試合となる箕輪少年野球連盟の秋季リーグ戦が4日、箕輪町の上古田グラウンドであり、来春中学生となる選手26人に、各チームの監督からメダルが贈られた=写真。
同連盟では例年、連盟に参加する参加6チームによるリーグ戦を年間を通じて行っている。そのリーグ戦は秋季リーグで閉幕するため、この試合で少年野球から卒業する6年生に対してこれまでの頑張りを称える意味でメダルを授与している。
漆戸博会長は「6年生はこれで少年野球と離れるが、上を目指して頑張ってほしい。少年野球で学んだ礼儀や感謝の気持ちを忘れずに、今後へ生かしていってほしい」と6年生を激励。その後、各チームの監督が選手一人ひとりに言葉をかけながらメダルを贈呈。監督から「頑張ったな」と言われ、涙を見せる選手もいた。
6年生を代表して箕輪ジャイアンツの清水駿太君(12)が「みなさんの協力があって、大好きな野球を続けてくることができた。中学にいっても思いやりとみなさんに教わったことを忘れることなく、頑張っていきたい。今まで本当にありがとうございました」と語った。 -
JA上伊那のフォトコンテストで伊那市の北原はるみさんが最優秀賞
上伊那農業協同組合(JA上伊那)によるJA上伊那フォトコンテスト2007の審査会が5日、伊那市狐島の本所であった。今年のテーマ「上伊那の“農”と“暮らし”」を題材とした作品75点の中から、野沢菜を収穫する女性の表情をとらえた伊那市富県の北原はるみさん(50)の作品「70年間の思い 我家の味はここから」=写真=を最優秀賞に選んだ。
上伊那の農や人々の営みを題材とした写真を募るコンテストで12年目。今年は7月から10月末まで作品を募集したところ、41人から作品が寄せられ、県外からの応募もあった。
審査には、宮田村出身のプロカメラマン・唐木孝治さん(高森町)をはじめ、JA上伊那の役職員など20人が参加。撮り手の思いが伝わってくるかなどといった点から作品を選出した結果、透過する光で鮮やかに写し出された菜と、収穫する表情豊かな女性の姿が印象的な北原さんの作品が最優秀賞となった。
唐木審査委員長は「今年は全体的にレベルが高く、優劣つけ難い作品が多かった。コンテストのレベルも年々上がっているが、最優秀賞の作品は女性のしぐさもマッチしている」と講評した。
入賞者は10日のJA上伊那まつりで表彰するほか、当日は応募全作品を本所に展示する。入賞作品は来年1月のJA上伊那の広報誌に掲載する。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=北原はるみ(伊那市)
◇優秀賞=小林紀一(飯島町)ドリチュラー・ブライアン(飯島町)
◇佳作=井口真吾(駒ケ根市)久保村由人(伊那市)宮沢信(中川村)
◇入選=野溝文武(伊那市)平沢善博(宮田村)原鳳兵(飯島町)向山世男(箕輪町)
◇努力賞=酒井芳郎(箕輪町) -
第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバルが開催
県内高校のギター・マンドリン専門部による「第37回長野県高校ギターマンドリンフェスティバル」が4日、伊那市の県伊那文化会館であった。ギター、マンドリンに取り組む9校が参加し、日ごろの練習の成果を披露。結果、上伊那では県教育委員会賞に選ばれた伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブと、全日本高校ギターマンドリン音楽振興会賞に選ばれた赤穂高校器楽部が来年8月に開かれる全国フェスティバルへの出場を決めた。
同フェスティバルを中南信地区で開催するのは初めて。演奏曲は10分以内で各校ごと選曲するようになっており、クラシックの代表曲からポピュラーな曲までが並んだ。上伊那からは、伊那弥生ヶ丘高校と赤穂高校2校が出場。赤穂高校はファルボの組曲「田園」の1部から3部を披露。7人という最少人数での出場ではあったが、完成度の高い演奏を披露した。また、参加校の中で最も人数が多かった伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブはブラッコ作曲の「マンリンの群れ」を選曲。洗練された迫力の演奏で観客を楽しませた。
また、最優秀賞には過去4年連続で最優秀賞に選ばれている長野清泉女学院高校が選ばれた。 -
箕輪消防が秋の火災予防パレード
箕輪町消防団(平沢久一団長)は4日、「秋の火災予防パレード」を町内一円で実施した。消防車6台が各地区を回り、火の取り扱い注意などを呼びかけた。
パレードは11月9日から15日にかけて展開される「秋の火災予防運動」に合わせて行っているもので、火の扱いが増えるこの時期、町民に火災防止への意識を一層高めてもらうことを目的としている。
この日は、6分団150人が参加。▽寝たばこやたばこのぽい捨てはしない▽家の周りに燃えやすいものは置かない▽てんぷらを揚げる時はその場を離れないようにする竏窒ネど、火災を未然に防ぐための具体的な取り組みを呼びかけ、町民の協力を求めた。
平沢団長は「箕輪はここのとこ火災が多発している。冬場は火の取り扱いも増えるので、各家庭はもちろん、それぞれで十分注意するよう心掛けてほしい」と話していた。
また、火災予防運動期間中、箕輪町消防団では、火災予防意識の啓発を目的として朝と夕の2回、鐘をならしたり、広報で呼びかけを行っていく。 -
みはらしまつり開催
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で3日、「秋は実りのみはらしまつり」があった。収穫したばかりの地元野菜や果物がずらりと並んだほか、もちつき大会やリンゴの皮むき競争などさまざまなイベントが催され、訪れた人たちを楽しませた。
「実りの秋」に合わせて毎年開催しているイベント。野菜が釣れる「みはらし釣り堀」や羽広荘の宿泊券などが当たる「福足しまつり抽選会」など、みはらしファームならではのイベントも盛りだくさんで、毎年多くの人でにぎわう。
今年も「みはらし」にちなんだ38・4メートルの長巻ずしづくりに挑戦。家族連れなど100人が一列に整列し、今年収穫したばかりの新米コシヒカリ24キロを敷きつめたのりと一緒に具材のキュウリ、干ぴょうを一斉に巻き込むと、長い巻きずしが出来上がり、拍手が上がった。
出来上がった巻きずしは参加者や来場者に配られ、子どもたちは「おいしい」と話しながら出来上がったばかりの巻きずしを口いっぱいにほうばっていた=写真。 -
宮田小3年2組が収獲祭、大地の恵みに働く意味感じつつ
トマトを栽培し市販ジュース用として出荷も体験した宮田村宮田小学校3年2組は2日、収獲祭「ありがとうトマトの会」を開いた。自分たちの手で育てたトマトを調理し、ミートソーススパゲッティとジュースに。世話になった地域の人も招いて会食し、農家の苦労と大地の恵みに感謝した。
大手飲料メーカーが市販するトマトジュースの原料用として生産し、ただ単に栽培するだけでなく、厳しい品質管理も味わった同学級。
夏の出荷終了後は、トマトを使った料理にも挑戦。家庭などでも各自つくってみながら、この日はジュースとミートソースを手料理した。
口のなかに甘酸っぱい香りが広がる濃厚なジュース。ひき肉、にんにくなどを混ぜてミートソースも上質な味に仕上がり、みんなで舌鼓を打った。
「僕たちは今まで普通に食べていたけど、農家の人たちは本当に大変なんだと感じた」と池田拓郎君が学級を代表して作文も発表。
出荷して収入も得たが、労力や資材原料などを考えると、いかに農家の人たちが努力しているか考えを広げた子どもたち。
数字では計り知れない働くことの意義、大切さも垣間見ながら、今後もこの体験を生かして学習を進めていく。 -
みなみが初優勝、女子バレーブロックトーナメント
宮田村女子バレーボール会(土方照子会長)の第17回ブロックトーナメント戦は1日夜閉幕し、南割区の主婦らでつくる「みなみ」があと一歩で涙を飲んだ昨年の雪辱を果たして初優勝を飾った。
既婚者が主な対象となる同大会。4つのブロックの勝者がこの日激突した。
みなみは準決勝でリーグ戦7連覇の「しんでん」に快勝。
「ツーオー」との対戦となった決勝は、固い守りで徐々にリード。2セット目は終盤追いつかれたが、攻守に粘り強さをみせて栄冠を勝ち取った。
昨年の同大会決勝では優勝を決めるマッチポイントを握りながら、まさかの逆転負け。
「同じ想いはしたくないと臨んだ。悔しさが力になった」と橋爪みゆき主将、下平恵子代表。今季は全日程を終了したが「来季はリーグ戦優勝も狙う」と次を見据えた。
上位結果は次の通り。
(1)みなみ(2)ツーオー(3)里宮(4)しんでん -
高遠焼 登り窯に煙立つ
「高遠焼」復興にかかわった伊那市高遠町の陶芸家・唐木米之助さん(83)は2縲・日、勝間にある白山登り窯に火を入れ、つぼや皿など約600点を焼いた。
高遠焼は1813年、月蔵山から高遠城へ水を引くため、美濃から陶工を招き、城内導水用の土管を焼いたのが始まりといわれる。明治半ばに衰退したが、1975(昭和50)年に復活した。
登り窯は幅3メートル。山の傾斜に沿って4段に連なり、余熱が下部から上部に上がっていくようになっている。
昼夜を問わず、窯の温度調節が必要で、火の色や煙の出方などを見ながら、唐木さんの跡を継ぐ孫の浦野真吾さんら5人が交代で、下部から徐々にまきをくべた。最高温度は1250度にもなり、冷える夜も暑いくらいだ。
通常、灯油を使った窯を使うが、年1回、登り窯で作品を焼き上げる。唐木さんは「温度調節は難しく、いくら温度計があるといっても経験がいる。歴史ある高遠焼を次世代に引き継ぎたい」と話す。
4日に火を止め、10日ほど経ってから作品を取り出す。 -
マレット村長杯、唐沢さん優勝
宮田村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)は3日、第27回村長杯大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。40人が出場し、36ホールパー144のコースで熱戦を展開。今季絶好調の唐沢治男さん=町一区=が2位以下に7打差をつけて総合優勝を果たした。
今季は梅の里大会、議長杯と主要大会を制し波に乗る唐沢さん。過去にも優勝経験がある村長杯もさらった。
「ミスがなくプレーできた。ラッキーだった」と笑顔で応えた。
今季最後の主要大会で開会式は清水靖夫村長が出席して激励。昨年大会の成績上位者には数打が加算されるハンデ戦の厳しい戦いとなったが、締めくくりの集大成にしようと、出場者は集中して臨んでいた。
年間順位は21日の記録会で決まる。
村長杯の上位は次ぎの皆さん。
【総合優勝】(1)唐沢治男(町一区)106【男子】(1)川手博人(町二区)(2)佐藤勝康〈大原区)(3)藤木喜久(中越区)【女子】(1)有賀芳子(町一区)(2)小田切宏子(町二区)(3)松尾幸江(町三区)【総合】(7)倉田東亜(南割区)(8)新井謙治(大原区)(9)伊藤忠七(町一区)(10)有賀好男(大原区)【ホールインワン】倉田東亜、大沢喜美雄、松浦きみ子、有賀芳子【ニアピン】矢亀誠一、御子柴清美 -
駒ケ根市勤労青少年ホーム祭
駒ケ根市勤労青少年ホーム、駒ケ根女性ふれあい館と利用者の会は3、4日、第22回ホーム祭を駒ケ根市の総合文化センターで開いている。ホーム登録クラブの展示ブースが会場いっぱいに設置され、会員らが制作した書道、華道、写真、手芸、美術などの作品を展示。多くの来場者でにぎわっている=写真。
4日は午前9時開場。午後1時からは大ホールで大正琴、吹奏楽などの演奏や合唱、詩吟、演舞、ダンス、エアロビクス、ファッションショーなど各クラブのステージ発表が披露される。 -
東伊那文化祭
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は07年度東伊那文化祭を4日まで同館で開いている。公民館の講座・教室の生徒や各種文化団体の会員らによる書道、絵画、手芸などの作品が多数展示されている=写真。訪れた人たちは「大したもんだねえ」「うまいもんじゃんけ」などと感心しながら作品を見て回っている。
1階にはキルトやセーターなどの手芸作品や絵画、書道、盆栽などが、2階には保育園児や小中学生の絵や書道作品などのほか、特別企画「私の珍品・名(迷)品コレクション」として、時代を感じさせる真空管ラジオ、SPレコード、そろばんや、アイロンなどの品が展示されている。 4日は午前10時から伊那マジッククラブによるマジックショー、午前10時45分から紙芝居の会が催される。午前11時にはすいとんが無料で振る舞われる予定。 -
伊那谷うまいもん市開催
上下伊那の郷土料理や農産加工品が一堂につどう「伊那谷うまいもん市」が3、4日、伊那市のアピタ伊那店の1階で開かれている。おやきや漬け物、地元の新鮮な野菜で作ったジャムや食の安心・安全を考えたお菓子などがずらりと並び、訪れた人たちを楽しませている=写真。
同イベントは特色あるふるさと産品の研究や農産加工品の販売に取り組む女性グループでつくる「のうさん味ネット上伊那」によるもので、それぞれの農産加工品を紹介したり互いに情報交換するとともに、消費者の声を直接聞く機会としている。また、昨年に続き、下伊那で活動する南信州特産加工開発連合会も協力し、「小池手づくり農産加工所」(喬木村)、「農産加工所ふるた」(飯田市)が参加。上伊那でも、昨年は出店していなかった「さっちゃんの漬け物」(南箕輪村)と「食の安全支援隊」(中川村)が出店した。
「食の安全支援隊」は普段、薬剤、抗生物質などを一切与えずに放し飼いで地鶏を育て、その肉や卵などを販売しているが、今回はその卵を使ったシフォンケーキやプリンなどを販売。家族連れなどの人気を集めていた。
山崎美代子代表は「今は添加物の入らないものを求める消費者も多い。消費者もしっかりと考えながら、食の安心・安全に取り組んでいただければ」と話していた。
4日の開催時間は午前9時縲恁゚後6時。500円以上の購入者には米や参加団体の農産加工品が当たる宝もちづかみもできる。 -
南箕輪村表彰式
本年度の南箕輪村表彰式が3日、村公民館であり、功労者8人に表彰状を、村の環境教育や村政の振興に尽力した13人と、事業などを通じて貢献した1企業1団体に感謝状を送った。
各分野での活動を通して村の発展に寄与した人物を表彰する式典で、それぞれの功績が紹介された後、唐木一直村長からそれぞれに表彰状が手渡された=写真。
唐木村長は「村の発展のために尽力してくれたみなさんに改めて感謝を述べたい。私たちはみなさんの取り組んできたことを引き継ぎ、さらに充実、発展させることで明るく住みよいむらづくりに努めていきたい」と述べた。
また、表彰者を代表して大熊恵二さんが「村に我々が何かをしてもらうのではなく、村のために我々何ができるのかを考えていくことが新たな村づくりを担っていくと思う。これからも一村民として、むらづくりのために精一杯努力を重ねていきたい」と語り、感謝を示した。 -
高齢者火災予防訪問
火の扱いが増える季節に合わせて伊那消防署は3日、高齢者火災予防訪問調査を伊那市内と南箕輪村内に住む75歳以上の一人暮らし高齢者宅約1200軒で実施した。
住宅火災の場合、高齢者の死傷者が多く、火災警報などが聞こえにくい高齢者は特に被災する危険性が高い。同調査は高齢者宅の防火への取り組みを点検しながら、日ごろから火災を起こさないように呼びかけるとともに、万が一災害が発生した場合の対応方法などを伝授するために毎年行っている。
東春近地区では、消防署員2人、消防団員2人、民生委員1人が地区内2軒の高齢者宅を訪問し、備え付けの消火器や火災警報機の状態を点検したり、使い方を指導。また「災害時には自分の身の安全を第一に考え、外に出るなどの対応をしてほしい」と話した。
指導に当たった伊那消防署警防課指導係の北村英幸消防指導補は「まずは火の取り扱いに十分注意してもらいたい。高齢者の場合、放送が聞こえないなど、情報を受けるのに時間がかかることもあるので、十分注意していただければ」と話していた。