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伊那小PTA講演会 地元出身の大倉さん語る
伊那市の伊那小学校PTA(竹村勤会長)は7日、放送作家で市ふるさと大使の大倉利晴さん=東京都豊島区=を招いたPTA講演会を同校体育館で開いた。伊那小出身の大倉さんは、小学校時代の思い出や放送作家を目指したきっかけなどを集まった保護者ら約150人に話した。
大倉さんは山寺区天竜町出身。20歳の時、タレントの萩本欽一さんに師事し、以降テレビ・ラジオをはじめとするエンターテインメントの世界で活躍する。本年4月の新市誕生1周年記念式典で20人のふるさと大使のうちの一人として委嘱されている。
小学校時代は皆勤賞だった大倉さんは、「風邪をひいても学校に通うきちょうめんな子どもだった」と切り出し、当時を振り返った。会場には大倉さんを知る人も多く、「学校で飼育していたトンビ」の話では大きくうなずいて聞き入る場面もあるなど、軽快なトークで会場を盛り上げた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那防火管理協会(唐沢可昭会長)の消火通報コンクールが9日、伊那市営プール駐車場であった。消火器操法、屋内消火栓操法の2部門に12事業所から19チームが参加し、初期消火の技術を披露した=写真。
16回目となるコンクール。事業者が正しい消火器、消火栓の取り扱い方を身につけ、災害発生時に活用するとともに正確な119番通報の習得を目指した。
競技は、木箱とオイルパンからの出火を消火器を使って消火する「消火器操法」(16チーム)、ホースを伸ばし標的に放水する「屋内消火栓操法」(3チーム)の2部門。それぞれ操作時間や動作の正確さを競った。
あいさつに立った唐沢会長は「初期消火こそ被害を最小限に食い止めるための最大の方法。この訓練を通じて、いざという時に落ちついて行動できるようにしてほしい」と呼びかけた。
入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)扇屋石油(伊那市)(2)ルビコン(同)(3)KOA・B(箕輪町)
【屋内消火栓操法】(1)IHI回転機械(辰野町)(2)中部電力伊那営業所(伊那市)(3)伊那市役所(同) -
長野県伊那養護学校、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置
伊那市西箕輪にある長野県伊那養護学校は、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置しようとしている。障害を持つ子どもたちが地域の子どもたちとともに学ぶ“地域化”に向けた一環で、実現すれば昨年4月に分教室を開室した小諸市の長野県小諸養護学校に続き県内2カ所目となる。
小諸養護学校は昨年、県教育委員会の「自律学校地域化推進モデル事業」として地元の佐久穂町にある小中学校に分教室を開室した。こうした動きを受け、伊那養護学校でも保護者などから分教室への要望が高まり、関係する地元市町村に呼びかけながら話し合いを開始。本校は伊那市にあるため、分教室は伊南地区に設置できないかと検討する中で、教室数に余裕がある中沢小学校と駒ヶ根東中学校がある駒ヶ根市が検討に応じることとなった。
駒ヶ根市は今後、両校のPTAや地元住民などを対象とした説明会を開き、取り組みへの理解を得ていきたいとしているほか、伊那養護学校も同校の保護者を対象とした説明会を予定している。
分教室の授業は伊那養護学校から出向いた教員が行うことになるが、開室後は他教室との交流も模索していきたいとしている。
分教室に通うことが想定されるのは伊南地区から通っている約20人。分教室を利用するかどうかは今後、家族の希望をとる。
伊那養護学校の生徒数は約170人。年々増加傾向にあり、教室が手狭になっている。また、寄宿舎、スクールバスなどの定員もいっぱいの状態で、希望してもなかなか乗れないなど、生徒たちの通学保障が課題となっている。分教室の実現はこうした問題への打開策となりそうだ。 -
上伊那地区教育懇談会はじまる
小中学校のPTA、保護者、教職員などによる「上伊那地区教育懇談会」が8日夜、伊那市の竜西地区を皮切りに始まった。会場の伊那中学校には約50人が集まり、子どもの食育などについて話し合った=写真。県教職員組合上伊那支部主催。
懇談会は保護者、教職員が集まり、子どもを取り巻く環境について考え、話し合うためのもので、11月28日までに上伊那各地の会場で全15回開催する。
今年は「『食』を通して親子の絆について考える」をテーマに、上伊那郡内の小中学校を対象として今年7月に実施した食に関するアンケート結果について考察。
アンケートでは「毎朝朝食を食べているか」という問いに対し、中学2年生の女子は72%しか毎日食べていないと回答しているが、親に同様の質問をしたところ、その92%が自分の子どもは毎朝食べていると回答していることから、生徒と親の間に認識差が生じていることが分かった。
また「給食が楽しい」と答えた生徒の多くは「学校生活が楽しい」と回答しているが、学校生活が楽しくないとする生徒は、給食も楽しくないと回答する傾向にあった。
塾や習い事などに通う中で就寝時間や食事の時間が不規則になっている子どもが増加していることなども分かり、規則正しい食生活を心掛ける中で「個食」「孤食」を避け、子どもと一緒に楽しみながら食事をすることが、子どものコミュニケーション能力を養っていくうえでも重要ではないかとした。
その後、テーマごとに分かれた分科会もあった。 -
伊那市内の小学校 暖房機が爆発
9日午前8時30分ごろ、伊那市の西春近北小学校(酒井照明校長・203人)で試しだきをしようとした温風暖房機が爆発した。事故発生時、全児童は校庭で活動していたため無事だった。市教委は、専門業者による保守点検前に使用して事故が起きたとし、今後の管理方法を明確にした。
市教委によると、男性教諭が同7時30分、試しだきのため温風暖房機を作動。校務技師が確認のため約1時間後に機械のある部屋を訪れると動いていなかったという。同技師が再度、作動スイッチを入れたところ数分後に爆発、燃焼炉が破損し、外側パネルの一つが吹き飛んだ。
事故原因については、製造元メーカーの調査チームが近日中に究明する。同機械は重油を燃やし、取り込んだ外気を温めて校内10教室に送風していた。伊那消防署は、気化した重油が炉内で充満し、発火した可能性が高いという。
温風暖房機は使用時期の前後、業者が点検を行う。同校はこの日、業者の点検を受ける予定だったが点検前の使用開始について、あいまいになっていたため使用した。
市教委は、市内全小中学校に未点検の暖房機の使用を禁止することを明確に指示。業者に対しては、温風暖房機のある10小学校の本日中の点検を急がせた。
燃焼炉内で爆発が起きた西春近北小の温風暖房機 -
伊那市オリジナル年賀はがき発売中止
伊那市が毎年作成し郵便局が販売していたオリジナルの年賀はがきが、郵政民営化の影響で販売中止となった。市では代わりに年賀はがき用の素材をホームページ上で提供している。
伊那市のオリジナル年賀はがきは、1996年度から自治体のPR事業として発売を開始。郵便局からはがきを借りて市で一括印刷し、郵便局で販売していた。10月の郵政民営化によって郵政省に代わって誕生した日本郵政株式会社では同はがきの取り扱いを行っておらず、市がオリジナルはがきを販売するためには年賀はがきを買取り、市役所で販売するという形にしなくてはならず、売れ残りによる税制の負担などを考え、中止することとなった。
ホームページで提供しているのは、「伊那市の花とアルプスのある風景」をテーマにした写真で、「冠雪の南アルプスと花畑家」「南アルプスの山並みと菜の花」「春日公園から仙丈ケ岳を望む」「タカトオコヒガンザクラと中央アルプス」の4枚。それぞれ、PDF形式とワード形式でダウンロードができる。
伊那市役所のホームページのアドレスは、http://www.city.ina.nagano.jp/index.rbz -
リサイクルシステム研究会の会員企業に感謝状
天竜川本流と支流の水質調査「天竜川水系健康診断」を10年間継続してきたリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)の会員企業20社に対し、県テクノ財団の萩本博幸理事長が9日、感謝状を贈った。
調査は水質の実態を把握するため、1997年に始まった。年1回、釜口水門縲恊テ岡県遠州灘河口の天竜川本流と天竜川に流れ込む支流約50カ所に測定地点を設け、2時間間隔で24時間にわたってCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
萩本理事長は会員企業にそれぞれ感謝状を手渡し、活躍に期待。
向山会長は「会員企業のチームワークが継続につながった。業種を超えたつながり、地域への広がりなど伊那谷を環境技術の集積地にしたい」と述べた。
水質調査の概要などは冊子「伊那谷の企業者員と竏註・nの仲間たちによる諏訪湖・天竜川水系健康診断10年の軌跡」=A4判、110ページ=にまとめた。千部作成し、会員企業や上・下伊那の小・中学校に配布する。
循環型社会の構築に向けては、天竜川美化活動「天竜川水系環境ピクニック」、使用済みコピー用紙を循環させるシステムの構築なども展開している。
会員企業は上・下伊那の電子部品、食品、建設などで構成される。 -
そば・天ぷらの天七、名物おかみ、伊藤美喜子さん
先日、飯島町の成人大学センターで「新そばを楽しむ会」を開き、町内外から百人が来場、飯島産の新そばをたん能した。
「友だちが友だちを呼んで、百人にもなってしまった。ゆで立てを召し上がっていただくには80人位が丁度いいのだが、常連さんで断れず、定員をオーバーした。地元のそばを大切に、天七を愛してくれる地域のみなさんのお蔭でにぎやかにできた」と感謝する。
1941年七久保村に生まれ。JAに勤め、バレーボール部員として、県大会に出場するなどスポーツウーマンだったとか。64年、小中学校で机を並べて学んだ幼馴染の伊藤修さんと結婚。長距離の運転手で外食が多かった修さんは「ちょっと評判が良くなると、値段が上がったり、ネタが変わって、いつもがっかりさせられる。お客様をがっかりさせない店を作ろう」と提案。結婚10周年の74年2月の開店に向け、伊那市の赤羽すし天ぷら店に修業に通うために急きょ、1カ月で車の免許を取得し、7月から開店する翌年2月まで、7カ月間で天ぷらの基礎を習得した。「天ぷらは火加減が難しい。特にエビを真っ直ぐに揚げるには仕込みを丁寧にしなくてはならない。エビに衣の花をつけるには熟練の技がいる」とか。
74年2月、JR飯島駅前に間口2間、13席で開店。「女の人が1人で天ぷらを揚げている」と珍しさも手伝い、店は大繁盛。「揚げたてと、ネタの鮮度、揚げ油にもこだわった」。
当時、JR飯島駅は急行も停車し、「そばを食べたい」という客も多く、修さんは自分も店に入り、そばを提供しよう、ここでは手狭、部屋のある店を建てようと言い出した。
早速、修さんは東京の片倉庵の片倉康雄さんに師事、1カ月間、集中的にそば打ちを習い、82年7月に、現在地に移転新築した。
90年、個人から有限会社に改組し「待っているだけの商売は辛い。こちらから営業したい」と、大厨房を備えた「セレモニー天七」を建設、慶事や仏事、ホームパーティーなど今も出張料理に力を入れている。
飯島町産の地粉を使い始めたのは98年から。減反政策で町内でもソバ田が増え、病死した夫の後を継いだ次男の昇志社長の提案。磨きから石ぬき、石臼びきの一連の作業で、他の産地に負けない食味になった。「伊那谷は昼と夜の寒暖の差が大きく、おいしいそばになる」とか。
「越百そば」のネーミングはふるさとの山、越百山と百を越すという縁起を担いだ。「越百そばをPRしようと、歌も踊りも作った。将来はぜひ、飯島地区の盆踊りで踊りたい」と張りきる。
そばの打ち手は湯沢好廣さん・今朝男さんの2人。「2人ともプロ、丁寧に心をこめて、しっかり打っている」と全幅の信頼を寄せる。
「飯島のそば人口を増やしたい。そばの店がもっと増え、『飯島にはおいしいそばがある』と言われるようになればうれしい」と笑顔を向ける。
定休・月曜日、営業時間午前11時30分縲恁゚後1時30分、午後5時30分縲・時。詳細は同店(TEL86・3055) -
箕輪写友会第9回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)の第9回写真展が9日、町文化センター展示コーナーで始まった。主に県内の自然を写した会員の力作に、来場者が関心を寄せている。
作品は29点。会員10人がほぼ1人3点を出品した。これまでは春夏秋冬で季節ごとに作品をまとめて展示していたが、今回は会員1人ずつ3作品をまとめて展示し、人それぞれのねらい方、持ち味を見てもらうようにした。
春の展示会以降に撮影した作品を中心に、霧中の花、花桃、晩秋の上高地、初冠雪の宝剣岳など、各自が3枚組写真のように春・夏・秋を並べたり、上高地の写真3枚を飾るなど工夫して出品している。
青沼会長は、「会員それぞれの持ち味を見て楽しんでほしい」と話している。
会期は18日まで。午前10時縲恁゚後7時。12日と18日は午後5時まで。 -
【記者室】おおきな大根
収穫の喜びを味わってほしいと、営農組合が計画した大根の掘り取りイベント。「孫に大根を抜く経験をさせてやりたい」という家族が来ていた▼青々と茂った葉に埋もれながら収穫する入園前の子どもの姿は、童話「おおきなかぶ」を連想させた。立派に育った“おおきな大根”は、葉を持って1回引っ張ったぐらいで抜けるわけもなく、2回、3回と頑張ってようやく抜けた。2本目は抜けたと思った瞬間、すとんっと尻もち▼同じ場所で抜くのではなく畑の中を歩き、ちゃんと大根を選んでいた。子どもなりの選択基準がどこかにあったのだろう。服を汚しながら抜いた大根。祖母は「おでんに…」と話していた。自分で抜いた大根の味はどんなだったのだろう。(村上裕子)
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クラスの仲間ハムスターのために、宮田小1年1組サツマイモ売って飼育費用に
宮田村宮田小学校1年1組は9日、9月からクラスの一員として仲間になったハムスターの「リボンちゃん」の飼育費用に充てようと、自ら育てたサツマイモを学校近くのスーパーこいちに出荷して店頭に並べた。一袋づつ29人全員の手紙も添え、さっそく買い物客が手にとって購入する姿がみられた。
今までは各児童が家庭からヒマワリの種を持参したり、担任の大日野昭美教諭が立て替えて購入してきた「リボンちゃん」のエサの問題。
飼育全体の今後も含めて考えを深めるうちに、育て収獲したサツマイモを売って費用にしようと、子どもたちの想いもふくらんだ。
畑を貸してくれたうえに栽培にも協力してくれた地域の人への感謝も込めながら、立派に成長したサツマイモを袋詰め。
「ボクたちと生活しているリボンちゃんのためにお金を貯めています」「サツマイモはふかして食べるとおいしいよ」など、購入してくれる人に自分たちの想いも伝わるようにと手紙も添えた。
「たくさんの人が買ってくれますように」と願い、店頭に並べた子どもたち。協力したこいちの前林裕一専務は「何でも一生懸命やることは大切ですね」と目を細めていた。
販売は13日にも予定している。 -
裁判員制度学習会
宮田村の住民グループ「いきねっと宮田」は9日、長野地裁伊那支部の藤井聖悟裁判官を講師に迎え、2年後に導入される裁判員制度についての学習会を村民会館で開いた。約30人が参加して理解を深めたが「責任重大で大変」といった意見も寄せられた。
制度の仕組みを紹介するビデオ観賞後、藤井裁判官が一般の人から寄せられることが多い不安や疑問点について回答。
「裁判官と一般から選ばれた6人の裁判員がひとつのチームとして事件を審議する。司法を身近にして信頼を向上させるほか、安全な地域づくりも期待されます」など話した。
質疑では会場から「国民の意見を反映するというが、すごい責任が重く、その人の人生を左右する大変なことだと感じる」といった意見も。制度の中味についても分からない所を理解しようと、質問が挙がった。
地裁伊那支部の櫻井郁夫庶務課長は「制度開始まで時間は限られているが、まず知って理解してもらうことが重要。このような出張講座も行っているので、ぜひ声をかけてほしい」と話した。 -
飯島町長選 無投票か
飯島町選挙管理委員会は8日、役場で、任期満了に伴う飯島町長選挙(13日告示・18日投開票)の立候補届出関係書類事前審査をした。予定されていた現職の高坂宗昭氏(64)=七久保=の1派のみが出席した。
ほかに表だった動きはない。
共産党飯島町委員会の林英彦氏は「幅広い住民の中から候補を模索しているが、現時点では擁立に至っていない。方向も決定していない」としている。 -
飯島町長選挙、事前書類審査
飯島町選挙管理委員会は8日、役場で、任期満了に伴い、13日告示、18日投開票で行われる飯島町長選挙の立候補届出関係書類事前審査を行った。予定されていた現職の高坂宗昭氏(64)=七久保=の1派のみが出席し、審査を受けた。
ほかに表だった動きはないが、共産党飯島町委員会の林英彦氏は「幅広い住民の中から候補を模索しているが、現時点では擁立に至っていない。方向も決定していない」としている。 -
「その道の達人」講演会 箕輪中学校で
箕輪町の箕輪中学校で2日、東北大学大学院理学研究科の森田康夫教授の講演があり、生徒や保護者、上伊那の数学教諭ら約800人が耳を傾けた。森田教授は、数学が世の中でどのようにして使われているのかを分かりやすく話した。
各界で活躍する著名人を学校に招き、児童、生徒たちに学ぶことの意味や楽しさを伝える文部科学省の「その道の達人派遣事業」の紹介を受け、同中学校で講演会を開催した。県内ではこのほか、上田市菅平小、中学校でもある。
「算数・数学と社会」と題して講演。エジプトで10進法と分数という考え方が生まれた竏窒ニの文明と数学についての話からはじまり、「なぜ負の数や文字式などの難しい数学を勉強する必要があるのか」などをスライドを使って解説した。
森田教授は「算数や数学の問題を解く練習は筋道を通して考える論理力、新しい考え方を生み出す発想力をつけるために役立つ」などと説明。「数学の勉強では覚えることより自分で分かる、納得することが大切。じっくりと何が大切かを考え数学の力をつけてほしい」とした。
スライドを使って説明する森田教授 -
東春近PTA講演会 動物写真家の宮崎さん招く
伊那市の東春近小学校PTAは6日、同校体育館で、駒ヶ根市の動物写真家、宮崎学さん=写真=を招いたPTA講演会を開いた。宮崎さんは「自然からのメッセージ」と題し、動物の目線から映る自然界の現状を写真で伝えた。
肩書きを・ス自然界の報道写真家・スとする宮崎さんは「私は動物から見た自然界の現実を伝えるため視覚、言語で伝えている」と活動紹介。講演では都会で繁殖するドブネズミや里山まで生活圏を広げるクマなどについて語った。
毛皮の材料として戦時中、国内輸入された水辺で生息するほ乳類のヌートリアが全国的に繁殖していると紹介。「まだ県内にはいないが、土手に穴を空けて暮らすので、もし天竜川の堤防で増えれば洪水時に決壊の危険がある」と話した。
宮崎さんは「時代を生き残るためのものの価値観は自然界の中にあると思う」とし、「時代というものにいつも照準を合わせ、自分を磨いていくための努力の必要性をわが子に伝えていかねばならない」などと、保護者らに訴えた。 -
伊那市 防災ラジオを販売
伊那市は旧伊那市で整備した防災行政無線を受信することのできるラジオ(高遠町地区、長谷地区では利用できない)を1台2千円で販売する。配布は08年4月の予定。市役所総務課、支所、市民サービスコーナーで30日まで、申し込みを受け付けている。
ラジオはAM、FM放送受信時でも、電源が入っていれば防災行政無線が放送されると自動受信する仕組み。だが、旧伊那市内の同無線のデジタル化整備が完了(2011年ごろ)すると無線の受信はできなくなる。AM、FM放送はそのまま聞くことができる
市は、昨年7月の豪雨災害時、降雨により屋外拡声機の放送が聞き取れなかったとの反省からラジオを導入した。
問い合わせは、市総務課防災係(78・4111、内線2113、2114)へ。
伊那市が販売の受け付けをはじめた「防災ラジオ」 -
箕輪町議会臨時会
箕輪町議会は8日、臨時会を開いた。町上水道の中央監視装置取替工事請負契約、下古田地区の介護予防拠点施設建築本体工事の請負契約など3議案を可決し閉会した。
中央監視装置取替工事は、町役場(親局)と町内配水池(子局8カ所)。契約相手方は長野水機(本社・伊那市、中村文信代表取締役)で契約金額は3622万5千円。工期は08年3月10日。
06年度地域介護・福祉空間整備事業の下古田地区建築本体工事は、現在の下古田公民館の老朽化に伴い新たに建設するもので、契約相手方は日之出建工(本社・箕輪町、清水利治代表取締役)、契約金額5355万円。工期は08年3月31日。
新施設は現施設の東側、県道与地辰野線沿い。総敷地面積約1140平方メートル、建築面積約354平方メートル。機能訓練室、ステージ、調理実習室、健康相談室、ボランティア作業室、研修室、トイレ、倉庫などを設ける。
一般会計補正予算は、歳入歳出総額に各46万2千円を追加し、総額を各89億9041万6千円とする。歳出の主なものは庁舎レイアウト検討委託料、自治体改革(行政経営型)研修会講師謝礼、町道6号線と54号線交差点安全対策工事費など。 -
若草園新築12月ころ着工へ
箕輪町は、06年度ふれあい空間整備事業で、心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」を移転し三日町保育園に併設する。8日、町議会全員協議会に施設の建築設計概要を示した。
新施設は、三日町保育園の敷地内、園舎の北西に建てる。敷地面積約588平方メートル、建築面積約238平方メートル。木造平屋建て。沢にある現在の施設とほぼ同じ広さになる。
リズム室、プレイルーム、沐浴室、手洗い室、トイレ、相談室、事務室、湯沸室、ホールなどを設ける。施設南側にデッキと花壇を設け、親子はデッキから施設に出入りする。職員玄関は別に設ける。
12月に着工。工期は08年2月29日。3月に引越しをし、4月から利用を開始する。
若草園は週3日利用で、現在町内と南箕輪村の入園前の子どもと保護者8組が通園している。新施設では月曜日から金曜日まで毎日通園できるようになる。 -
東伊那小マラソン大会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は8日、校内マラソン大会を開いた。1、2年生は約2キロ、3、4年生は約2・5キロ、5、6年生は約3・5キロのロードコースにそれぞれ挑戦した。暖かい日差しが降り注ぐさわやかな秋空の下、まず1、2年生が先頭を切って校庭を一斉にスタート。集団の混雑の中で足を取られて転倒する児童もいたが、すぐに立ち上がり、元気いっぱいに一般道路に飛び出した。
この後、数分おきに3、4年生、5、6年生の順でスタート。この日のために朝練習を積んできた児童らは、応援に駆けつけた保護者や近くの住民らの声援を受けながら懸命の力走をみせていた=写真。 -
東伊那絵画教室作品展
東伊那公民館登録文化団体の東伊那絵画教室(小林正敏代表、7人)は作品展を駒ケ根市東伊那の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで30日まで開いている。かめ、ヒマワリ、菊などの静物や人物、風景など、会員6人と講師がそれぞれ思いをこめて描いた油彩画7点を展示。訪れた人は並んだ作品に目を止め、じっくりと鑑賞している=写真。
同教室は小木曽章八さん=伊那市=を講師に迎え、毎週木曜日に指導を受けている。地元東伊那を中心とした40縲・0歳代の会員らは時折連れ立ってスケッチ旅行などにも出掛けるなど、和気あいあいで絵画制作を楽しんでいる。 -
伊南バイパス関連市道しゅん工
国道153号線伊南バイパスの駒ケ根工区が12月中旬に供用開始されるのを前に駒ケ根市は8日、福岡、市場割地区のバイパス関連市道のしゅん工式と祝賀会を福岡の辻沢集会所で開いた。地権者や工事関係者など約40人が出席し、道路の完成を祝った。中原正純市長はあいさつで「バイパスの開通に伴って地域の人の生活に障害があってはならないと、取り付け道路の整備にも積極的に取り組んできた。暮らしの利便さが進むとともに、赤穂南部の活性化に寄与、貢献できるだろう」と述べた。
関連市道は伊南バイパスに接続する4路線で延長1465メートル。総事業費は3億6700万円。住民への説明を経て2006年4月に着工した。 -
伊那部宿を考える会 文化祭で古文書など公開
伊那市西町の「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)は10、11日、長桂寺庫裏などで開く地元の文化祭で、旧伊那部宿問屋の根津家が所有した古文書など約40点を一般公開する。展示品は本年6月、根津家が市に寄贈し、同会が保管、管理しているもので一堂に展示するのは初めてとなる。
根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事らが泊まったことを示す「宿札」や、幕府に宿賃の値上げを求めた古文書などを並べる。
田中会長は「かつて問屋が栄えた時代の品を展示して、多くの人たちに見てもらいたい。伊那街道の大事な宿場であったことを知ってもらえれば」と話している。
10、11日は旧井沢家住宅で骨董市を開催。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。
根津家が所蔵した「問屋札」や「宿札」を展示する会員ら -
アンサンブル伊那で石焼きいもの販売始まる
寒い季節、温かな石焼きいもはいかが竏秩B 伊那市西箕輪にある知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」は、屋外にある「ヤキイモ小屋」で石焼きいもの販売を開始した。甘い香りに誘われた近所の住民などが訪れ、焼きたてのいもを楽しんでいる。
石焼きいもの販売は3年目。焼きいもの販売を通じて利用者と地域の人たちがふれあう機会を広め、利用者の社会参加促進、住民の理解を深めていきたいという思いがある。
イモはベニアズマを使用。焼く作業はスタッフが行っているが、焼きいもを入れる袋づくりや石を焼くためのまき作りは利用者が担っており、それぞれが得意とする仕事を見つけて励んでいる。
売れ行きも好調で、近隣住民や施設に併設するカフェを訪れた客が購入していくほか、会社帰りに買っていく人もいる。今年は初日に約60本が完売した。
この日、訪れた近所の主婦、山本ちとせさん(33)は「安いしおいしいので去年も何回か買いに来ました。また、買いに来たいと思います」と笑顔で焼きいもの入った袋を受け取っていた。
販売時間は火曜縲恣y曜の午前11時縲恁゚後6時。価格は1本200円。とり置きにも対応している。
問い合わせはアンサンブル伊那(71・8622)へ。 -
かんてんぱぱホールで第12回書晋展
伊那市在住の書道家らでつくる書晋会(宮沢梅径会長)による第12回書晋展が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。出展者14人の多彩な書や刻字など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は上伊那書道会の委員で、伊那市に在住するメンバーで構成しており、毎年1回、会員展を開催している。
出展者のほとんどがそれぞれで教室を持ちながら活動しているが、作風は一人ひとり異なるため、会場に並ぶ作品も多彩。テーマとなる瀧を木版全体の表現した刻字や、井上井月の句を書いた巻物など、製作者の思い思いの作品が並んでいる。
出展者の一人、泉石心さんは「それぞれの分野で活躍されている先生たちのバラエティーに富んだ作品が並んでいる。ぜひ楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那市農業委員会が農業施策に関する建議書を提出
伊那市農業委員会(北原孝治会長)は8日、農業施策に関する建議書を伊那市に提出した=写真。
要望事項は▽農地保全と有効利用▽担い手の育成と後継者対策▽有害鳥獣対策▽地産地消と食育竏窒フ4つ。
具体的には、認定農業者や集落営農組織の利用集積促進を目的とした基盤整備未実施地区の解消や、有害鳥対策、農地保全を目的とした緩衝帯の設置、捕獲した有害鳥獣の処理施設の充実などを求めている。また、国の新たな政策に伴ない各地区ごとに組織化した集落営農組織については、今後、4年以内に法人化することが求められているが、任意組織である現状を見ても、採算の取れる法人となるには厳しい状況にあり、情報提供やアドバイスを行うサポート体制の充実、集落営農組織が農業施設などの財産を所有した場合にかかる固定資産税などの免税措置の検討を求めた。
小坂樫男市長は「年々厳しくなる農業情勢の中、委員のみなさんも苦慮されていると思う。みなさんの要望にはなかなかお応えできないと思うが、農業者の意欲が失われないようにしていきたいと思う」と語った。 -
戸草ダム建設 事業促進を三峰総に要望
本格着手が遅れている伊那市長谷の戸草ダム建設事業に関し、市三峰川総合開発事業対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長、16人)は8日、同事業を取り組む、国土交通省三峰川総合開発工事事務所(長谷)の竹田正彦所長に事業促進を求める要望書を提出した。
要望書は、ダム建設を含む三峰川総合開発事業の一つで、事業を先行した「美和ダム再開発事業」が一通り終わったとし、「水源地域住民らの悲願であった戸草ダムの本格的着手」を願う内容。国が位置付ける天竜川河川整備基本方針および河川整備計画にダム建設を組み入れること竏窒ネどを具体的に上げた。
小坂会長は「地元も協力態勢にあり、用地買収もほぼ終えている。地元の大きな要望として戸草ダムは治水の面で必要」と要望。竹田所長は「今日の要望を踏まえた準備を進めたい」とした。 -
つくしんぼ保育園園長
伊那市御園
宮田克思さん(41)保育園としての始まりは、まだ上伊那に保育園が不足していた40年ほど前までさかのぼる。仕事を持ちつつも未満児を抱えて困っていた父母らが、アパートの一室を借りて始めたのが始まりだった。園舎ができたその後も、当時の公立保育園では対応していなかった朝7時から夜7時まで保育を行ったり、手厚い未満児保育に取り組むなど、働く保護者のよりどころとなってきた。
「今は雇用状況が安定しなかったり不規則な勤務体制の中でやってるご家族も多い。だからこそ、お父さん、お母さんと同じ目線に立ちながら“子どものために”ってことをどこまで一緒に考えていけるかが大切だと思う。地道なコミュニケーションを積み重ねながら、さまざまな家庭を支えられる保育園でありたいと考えています」と語る。
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つくしんぼ保育園に出合ったのは17年前。当時はまだ、男性保育士は珍しく、保育士としても3、4年の駆け出しだったが、「これからは男性も保育士になる時代がくると思う。まだ無認可の保育園だけど、やってみないか」と保護者の一人がそう声をかけてくれた。これから認可を受けようという動きの中で、若い力が必要とされていることを感じ、同園の保育士となることを決意。その4年後、高齢だった前園長の後を継いで弱冠28歳で園長に就任した。
「園長になってからは、切実な思いで『ここしかないんだ』と、集まってくる方々がこんなにもいるんだと改めて実感しました」と振り返る。 -
児童の個人情報の記載されたノート紛失
伊那市内の小学校の児童250人分の成績や職員の住所及び連絡網を入れた同校職員のバックが紛失していたことが、8日、市教育委員会の発表でわかった。バックは同日午後、辰野町で発見され、個人情報流出が懸念されていた児童の成績や学校職員の住所及び連絡網も、紛失当時の状態のまま入っていた。
同教委によるとバックがなくなったのは5日の午後6時すぎで、同校職員が帰宅途中、音楽教室へ子どもを迎えに行った際、同教室前の道路脇へ自動車を停め、数分間車を離れた間に車内助手席から消えた。車の施錠はしておらず、エンジンはかけたまま、キーも付けたままだった。
バックには同職員が教えている教科の4年生の一部と5・6年生の1・2学期の成績などが記載されている週案簿(授業計画や児童の学習の様子などを記載するノート)と、学校職員(教職員以外も含め)約40人分の住所録と連絡網が入っていた。
車に戻ってすぐに紛失に気づいた職員は、110番通報し、警察署に被害届けを出した。
同小学校では6日朝に緊急職員会を開き、経緯の説明と再発防止徹底を呼びかけ、7日夜には紛失した個人情報にかかわる児童の保護者たちに概要説明と謝罪をした。8日朝には全校児童に対し、校長から経緯を説明して謝罪した。
伊那市教育委員会の北原明教育長は取材に対し、「折りにふれ個人情報の管理の徹底を図ってきたが、このようなことがおこり断腸の思いがする。今後このようなことがないよう万全を期していきたい」と述べた。
伊那市では、昨年8月に中学校男性教員が所有する現任、前任校など延べ約900人分の生徒の成績などが入った個人用パソコンが盗難されている。5分ほどコンビニエンスストアに寄った際のできごとで、やはり車の鍵はかけていなかった。 5分間鍵をかけずに車を離れたことがどちらの事件にも共通している。同様の状況で再び個人情報を盗まれ、「5分でも施錠して欲しかった」と北原教育長は語った。
昨年の事件後、市では各学校に情報管理の徹底を呼びかけ、今年3月には「伊那市立小中学校情報セキュリティポリシー」を制定し、学校に周知徹底を図ってきた。
今回紛失した週案簿も学校外に持ち出す際には校長の許可が必要となってはいたが、パソコンやフロッピーなどと違い、あまり守られてはいないとのこと。同職員も許可をとってはいなかった。
北原教育長は「児童の成績が個人情報だという認識が甘い気がする」と述べた。市内の小中学校の教職員や職員に、北原教育長が直接、文章でこれまでの反省と今後の自覚についてうながすとのこと。
##写真(たてよこ) -
食の安全・安心モニターが、食品衛生監視体験
伊那地域の長野県の食の安全・安心モニターを対象とした食品衛生監視体験が9日、伊那市内であった。一般公募で集まった本年度のモニター9人が参加。伊那保健所の職員とともに、店頭に並んでいる食品の表示について学んだり、温度センサーで生鮮食品の温度などを調べた=写真。
一般公募したモニターに食品衛生監視などを体験してもらった感想や意見を、次年度の県の食品衛生監視指導計画に反映することを目的として昨年度から始めた取り組み。今回は伊那市のアピタ伊那店の食料品売り場を訪れ、実際に食品衛生監視を体験した。
伊那保健所の職員は、化学化合添加物を使っていない食品を示す「グリーンマーク」や、トレーサビリティー制度について説明。また、店の従業員から食品の鮮度の見分け方などについての説明を受けた。
参加者の一人は「あまり細かいところは見ていなかったが、何時何分にできたかなど、細かいことまで表示されていることが分かった」と話していた。