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ソフトバレーボール「はせくらぶ」 全国スポレクへ
伊那市の長谷地区を中心としたソフトバレーボール愛好者でつくるクラブ「はせくらぶ」は県代表として、22竏・5日、青森県黒石市である第20回全国スポーツ・レクリエーション祭ソフトバレーボール大会に出場する。
「はせくらぶ」は、本年5月にあった全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選のスポレクの部(40、50歳代の男女各1人ずつ計4人で構成)に参加。県内19チームが集まる中、予選ブロック、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝し、本大会初出場を決めた。
8日夜、長谷中学校体育館で団結式があり、出場選手が意気込みを語った。
選手たちを激励に訪れた、宮下市蔵長谷総合支所長は「これまでの練習成果が全国大会にまで足を伸ばせるチームワークをつくった。大会では実力を発揮してほしい」。主将の中村和利さん(51)は「スポレクはみんなが目標とする花形の大会。最後まで諦めない粘りのバレーを見せ、大会を楽しんできたい」と述べた。
出場する選手は次のみなさん。
▽選手=中村和利(主将)、高坂武、春日孝二、中山芳一、中山初美、中村千里、木下利恵、伊藤月美▽監督=新井良太
全国スポレク祭ソフトバレーボール大会に出場する「はせくらぶ」のメンバー -
赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が9日、駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手によるリレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の「大蛇」は上半身裸になった男子生徒が一列になり、全員が手をつないだままで次々と地面に寝そべってゆく速さを競う競技。生徒らは離れてしまいそうになる手に力を込めて苦しさに耐えながら、懸命に競技に取り組んでいた。大蛇は過去、校内でのいじめの原因になったことからしばらく・ス冬眠・スさせられていたが昨年、もう大丈夫竏窒ニ解禁となった。今年は得点種目となって完全復活した。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げて校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防竏秩B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
赤穂高定時制生活体験発表会
赤穂高校は7日夜、定時制生徒による生活体験発表会を同校で開いた。各学年で2名ずつ選抜された8人の発表者が出場。それぞれ緊張した表情でマイクの前に立ち、これまでの人生で味わった数々の挫折や、学校に入学してから得たクラスメートとの友情や将来の希望などを飾らない言葉で熱く語った=写真。
審査の結果、最優秀賞には吉田弘次さん(4年)が選ばれた。吉田さんは23日に諏訪市で開かれる南信大会に出場する。
結果は次の通り(カッコ内は学年)。
▽最優秀賞=吉田弘次(4)▽優秀賞=新井愛(4)▽優良賞=塩沢幸恵(3)▽佳作=大井田理絵(3)供野瞳(2)下平健太(2)佐々木悠香(1)奥村友香(1) -
市民の森林(もり)見本樹木園づくり
伊那市ますみヶ丘の市民の森林(もり)で、60種近い樹木がそろった場所を「見本樹木園」として将来に伝えていく取り組みが、ますみヶ丘平地林市民の森林準備委員会によって始まっている。9日、一般市民に参加を呼びかけた見本樹木園づくりの第1回が現地であり、散策ルートを確認し植物刈りや樹木の名札付けなどに汗を流した。
伊那市と下伊那郡阿南町から9人、スタッフ含め計16人が参加した。見本樹木園予定地は広さ0・48ヘクタール。元信大農学部教授・演習林長の島崎洋路さんの指導で散策ルートを設定してあり、まずは皆でルートを歩いて確認しカエデ、オオモミジ、ヌルデ、クロモジ、バイカツツジなどなど、植物の説明も聞いた。
園内の植物が込んでいる状態をはぶくためナタや鎌を手に植物の刈り取り作業、島崎さんがすでに取り付けた名札の確認に続き、参加者も名札付けをした。
島崎さんは、「木を切ることでかえって豊かな植生が作れることを関心をもって見てほしい。ますみの山を見直し、少しでも手をかけ、全体を豊かにするよう楽しく参画してほしい」と話した。
見本樹木園は本年度中に仕上げる計画で、市民参加のほか林業技能作業士、林業士らが間伐など整備作業をする。
市民参加作業は、第2回「鍬を片手に歩道づくり」10月14日、第3回「光を入れる間伐と材の引き出し」12月か1月を予定。問い合わせは準備委員会事務局の伊那市農林振興課林業振興係(TEL78・4111内線2416)へ。 -
伊那谷伝統人形浄瑠璃中学生サミット
伊那谷の伝統人形浄瑠璃を地域に持つ4中学校が一堂に会する第6回伊那谷伝統人形浄瑠璃中学生サミットが9日、箕輪町文化センターであった。今年の当番校である箕輪中学校古田人形部の上演や各校の活動報告、講習会で学びあった。
参加校は箕輪中のほか今田人形の竜峡中、早稲田人形の阿南第一中、黒田人形の高陵中。各校が順番に当番校としてサミットを開いている。
箕輪中古田人形部は、中学の文化祭での上演に向け練習を重ねている「生写朝顔話 宿屋の段」を熱演した。会場の中学生や学校、保存会関係者らも熱心に鑑賞した。
今年は、淡路人形の円山信康さんを講師に招き、人形のあやつりについての説明と実演、実習もあった。 -
いたずら電話に注意
本年8月下旬から、箕輪町内で6件のいたずら電話が発生しているとして、伊那署や町防犯協会などは注意を呼び掛けている。
発信者は「イノウエ」と名乗ることのある40歳くらいの男。内容は、「電話を切らずに言うことを聞け」「電話を切ると殺すぞ」などと脅迫するほか、卑わいなことをいう。
伊那署などは、対応として、(1)相手にせず電話を切り、NTTのナンバーお知らせサービス「136」で相手方の番号を確認する(2)警察に通報する(3)ナンバーディスプレイ電話であれば、相手方の番号を控え、着信拒否に設定する(4)緊急の際は、110番通報する竏窒ニしている。 -
環状北線の夜間工事始まる
通過交通の市街地流入緩和などを目的として県道南箕輪沢渡線から国道153号までの橋梁工事を進めている伊那市御園の環状北線の18日から、夜間工事を開始する。工事区間の一部であるJR飯田線の上部については、電車線に電気が通っている昼間の工事ができないため、電車の動かない夜間に架設工事を行うこととしてきたが、地元住民からは夜間工事に伴う騒音を懸念する声もあり、伊那建設事務所と地元との間で話し合いを重ねていた。担当者は「本年度中の事業終了を目指し、来春供用開始の予定」としている。
環状北線は伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路。今回工事が予定されている南箕輪沢渡線から東側は建設地が段丘となっていることなどから、橋梁となっている。
懸念のあった夜間工事については、今月始めに試験的に夜間工事を実施。その結果、住民の理解を得ることができ、予定通り工事を進めることとなった。
JR飯田線上の架設工事は10月初旬までに完了する予定で、10月からは国道153号線側の桁掛けに入る。伊那インター側については、ほぼ桁掛けを完了している。
延長は896メートル、事業費は55億円。 -
9月1日付で伊那保健所長に着任
山崎宗広所長(57)9月1日付で伊那保健所長に着任した。公衆衛生専門学校伊那校の校長を兼務する。 「保健活動、食品や医薬品の安全、医療体制の整備など、住民の健康を請け負う責任の重さに身の引き締まる思い。各領域の専門家集団である保健所スタッフと協力して、業務に精一杯努めていきたい」と抱負を語る。
◇ ◇
東筑摩郡麻績村出身。1976年に信州大学を卒業後、信大総合病院の小児科に入局した。以降、小児科医として北信総合病院、長野赤十字病院、篠ノ井総合病院などに勤めたほか、松本赤十字血液センター在籍時には、米国コネチカット州立大学で細胞生物学の研究にも取り組んだ経験を持つ。
10年ほど在籍した中信松本病院では、それまでの一般小児科診療だけでなく、重症心身障害児に関する診療や思春期対応などにも携わった。
より幅広い領域からの対応が求められる中、養護学校の教員や、保健、福祉の関係者、小児科以外の医療分野からの協力を得ることも多く、連携の重要さを実感。その中で、子どもたちの自主性・自発性を尊重し、動くことを通じて心、体、頭の調和のとれた発達を助ける「ムーブメントセラピー」を導入したニューリハビリテーションのセミナーを立ち上げた。
「連携協力の重要さは保健所業務にも通じてくることだと思う」と話す。
◇ ◇
医療を取り巻く情勢がさまざまに変化する中、全国的に問題となっている産科、小児科不足は上伊那でも深刻化している。
「県内の産科医不足は、信大で産科医の退職が続いている中、これまでのようにほかの病院への派遣が難しくなったというのが発端。県では、緊急対策として産科、小児科医の拠点化を提言している。保健所としては、広域連合や上伊那医師会などといった関係団体と上伊那の産科医療を守るための話し合いを進めていきたい。医療を取り巻く環境もさまざまに変化しているので、タイムリーに対応していくことが必要」と語る。
また、生活習慣病予防などといった健康づくりへの取り組み、食品の安全・安心の確保など、さまざまなニーズに対応していきたいと考えている。
趣味は読書、音楽鑑賞、最近はなるべく歩くことも心掛けている。
家族は妻、息子1人、娘3人。現在は単身赴任で伊那に住む。 -
北川製菓駒ケ岳工場竣工、誘客も視野に宮田村の西山山麓に
ドーナツなど製造の北川製菓(駒ケ根市)が宮田村新田区のマウンテンバイク場跡地に建設を進めていた駒ケ岳工場が10日、竣工した。11日からリングドーナツの製造ラインが稼動し、18日からは焼き菓子も始める。将来的には誘客も視野に入れており、村が観光エリア化に取り組み始めた西山山麓地域の活性化にもつなげる。
全国菓子組合連合会が認証する高度な管理衛生システム「HACCP」(ハサップ)で、全国8番目の認証工場。自然、労働の両環境や衛生面に力を入れ、北川浩一社長は「絶対的な信頼を誇れる工場」と胸を張る。
2階建て総床面積は1400平方メートル。1時間あたりリングドーナツは本社工場の2倍にあたる1万2800個、焼き菓子は3倍の1万2600個が製造可能な設備を設けた。
従業員は25人ほど。全国の生協やスーパー、量販店などに出荷し、本社工場とあわせて今期は前期売上の1・5倍にあたる9億5千万円を目標にしている。
3年をめどに同社製品などを直売するアンテナショップを工場前に開設予定。村は同社を観光と産業の両面で誘致した経緯もあり、北川社長は「お客様に来てもらえるよう努めたい」と話した。 -
敬老会で・ス歌声喫茶・ス
今年3月に発足した宮田村大原区の「歌声喫茶」のメンバーが9日、同区敬老会に出演。童謡や懐メロなど数曲を披露し、会場の高齢者と一緒になって楽しい歌声を響かせた。
赤とんぼや星影のワルツなど、懐かしい曲の数々。出席した44人の高齢者は耳なじみのメロディに体を揺らし、楽しいひとときを過ごした。
歌声喫茶は毎月第1、3土曜日の午後1時から区公民館で開設。音楽教室を主宰する区内の瀧澤智恵子さんの指導で、お茶を飲みながら交流も深め現在は15人ほどが通っている。
「私たちも年を重ね、ちょっとオシャレに暮らしたいと思って歌声喫茶を考えた。うまく歌う会ではありません。気軽にコーヒーでも飲んで楽しむ会です」と代表の辰野恭子さん。敬老会の会場でも参加を呼びかけていた。 -
旧中病後利用
旧伊那中央病院の後利用として、伊那市は荒井区にある伊那市保健センターを移転したい考えで、医師不足に伴う夜間診療所を併設できないか庁内で検討している。年度中にまとめ、理事者へ報告する。
市議会9月定例会の一般質問で、竹中則子議員が市保健センターの移転、共同作業所など福祉施設の集約などを尋ねた。
02年11月の旧中央病院後利用検討委員会の提言で、旧中病を改修して活用することになっていたが、小坂市長は「耐震工事に膨大な金がかかる」と述べ、改修せず、解体・撤去して新たに建設する方向を示した。
看護師宿舎への共同作業所など3つの福祉施設の集約についても検討する。
市保健センターと同じ場所にある公衆衛生専門学校歯科衛生士学科は10年度から、教育過程が2年制から3年制になることから、1学年分が不足する。そのため、県に対し、保健センターが移転したあとの活用を投げかけたという。
小坂市長は「公衆衛生専門学校と密接に関係している。早急に県と検討したい」と述べた。 -
産科医師確保と安心して妊娠,出産ができる環境の早急な整備を求める意見書が全会一致で採択
飯島町議会は10日、議員発議で「産科医師確保と産科医師不在の中安心して妊娠・出産・子育てができる環境の早急な整備を求める意見書」を提出、全会一致で採択した。村井知事に提出する。
昭和伊南総合病院が来年4月から産科分娩の休止が避けられない状況になったが、飯島町では年間70件の出産があり、その7割が昭和伊南病院で出産している。連携強化病院として指定されている伊那中央病院でも受入数に限界であり、昭和伊南病院での年間500件を受け入れるには新たな要員確保、施設の拡充が必要とした上で、意見書には▽昭和伊南総合病院の産科医師確保のために、関係市町村が連携し、信大など関係機関に働き掛けること▽連携強化病院に対し、必要な要員の確保、設備の充実を図るとともに、昭和伊南病院に院内助産院を設置するなどの対策を講ずること▽有事には2次、3次医療機関への搬送が迅速確実に行なわれるための対策を講じること-などとした。
この日は子育てサークル「親子リズム」のメンバーら10数人が傍聴、赤ちゃんをあやしにながら、熱心に聞入っていた。
傍聴を呼び掛けた下平まち子さん(59)=七久保=は「伊南病院で出産でなくなるのは、お母さんたちにとって自分たちの大きな問題。議会を傍聴することで、関心を高め、自分たちが何ができるか考えたい」と話していた。 -
「食のつどい」
中川村は8日、中川文化センターで「食卓から健康を、みんなで考えよう食育」をテーマに、「食のつどい」を開き、約百人が参加、研究・実践発表や講演で、「食」に関する知識を深め、「食」を選択する力を養った。
研究・実践発表では、下伊那農業高校3年、小林香介さんが「ジュースの有機酸の定量」について話し、続いて、3年前から有機農業に取り組む、中通地区の大島太郎さんは「売り方や何を栽培したらいいかのか、手探り状態。有機農業は採算に合うように栽培できるかが課題。栽培しやすい品目を柱に、色々と新しい作物にも挑戦している。食の安全、環境面からも有機農業は今後、ますます注目され、重要になっていくと思う」とした。
ヤングママの食学習会のピーチグループとアンパンマングループはそれぞれ、模造紙に書いたり、ぺープサイトなど工夫して、分りやすく発表した。
最後に、駒ケ根市教育長の中原稲雄さんが「食卓から健康を-みんなで考えよう食育」と題して講演。この中で、中原さんは生活習慣病の低年齢化や、食を中心に家庭の生活基盤の崩壊、林・農・水産業への軽視と環境破壊の増大-などを挙げ「今なぜ、食育なのか」について説いた。
また、「食育の特性」に▽健康の4要素(食・運動・休養・人間関係)のトップが「食」▽食育は家庭教育、地域教育の大部分を占める▽食育は医療、保健、福祉、教育はもちろん、全産業、流通を含む関係者の連携と協力がなければ効果が上がらない-などとし、食育の重要性を強調した。
このほか、子どものいる家庭で「食」の危ない家庭のバロメーターとして「スナック菓子を子どもに与えて心配しない」「朝食はパンと決めている」「魚よりも肉の方を多く食べる」「何を食べたいか子どもに聞いて買物をする」などを挙げて、警鐘を鳴らした。 -
資産家に何が?宮田村の刺殺事件
「兄弟間でうまくいっていないとは聞いていたが、まさか殺すなんて」。宮田村でも1、2を争う大地主。名の通った資産家の中でおきた凶行に、誰もが驚きを隠せないでいる。
けたたましく鳴るパトカーや救急車のサイレン。兄の容疑者と弟の被害者宅は100メートル足らずの至近距離。閑静なJR宮田駅前の住宅街で惨劇は発生した。
兄の進八郎容疑者は親から継いだ肥料などを取り扱う会社を経営し、学校PTA会長を務めるなど村内の各種活動に積極的に参加。今も商工会商業部会長、社会教育委員などをこなし、村内では幅広く顔が知れている。
近所や商工会の仲間、旧知の知り合いの多くが「言葉づかいも丁寧で、人付きあいもいい。資産家ということをハナにかけていない」と口を揃える。
殺された弟の秀啓さんには、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアの経営を任せたが、長続きせずうまくいっていなかったという。
「単純なお金の問題ではない。長年のうっ積や家族間のこともあったはず。しかし、激高する何かがあったんだと思う」と親しい人たち。
同容疑者は犯行当時酒に酔った状態だったとみられる。多くの人が「いつも酒を飲んでもじょう舌になるくらいで、感情的になることは決してなかった」と話すが、若い頃に飲酒でトラブルがあったとの証言もある。
最近、宮田駅前の再開発に地権者として主導的な役割で関わっていた同容疑者。夢や希望も抱いたその土地の近くで犯行に及んでしまった。 -
全国高校サッカー選手権県大会・第2日結果
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第2日(8日、飯田風越高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽飯田風越4(前半0、後半4竏酎O半0、後半0)0上伊那農業▽辰野3(前半2、後半1竏酎O半0、後半0)0梓川▽伊那弥生4(前半1、後半3竏酎O半1、後半1)2下諏訪向陽 -
敬老の日の読み聞かせと贈り物作り
南箕輪村図書館と村公民館は8日、「敬老の日」の読み聞かせと贈り物づくりを村民センターで開いた。親子33人が参加し、子どもたちが熱心に贈り物を作った。
敬老の日にちなんだ読み聞かせの後、おじいちゃん、おばあちゃんへ「ありがとう」の気持ちを込めた贈り物「ぶらぶらサーカス飾り」を作った。紙で作った手足を広げた形と逆立ちをした形の2種類のピエロを扇形の紙に張り、扇の下部分に毛糸のボンボンを吊り下げてサーカス飾りが揺れるように仕上げる。
子どもたちは堀薫公民館長に教わりながら、ピエロに色を塗ったり、好きなシールを張ってきれいに仕上げ、好きな色の毛糸でボンボンを作っていた。
小学生の女の子は、「一緒に住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんにあげる」と、丁寧に青色のサインペンでピエロの服を塗っていた。 -
ヨトウムシ大量発生
箕輪町内で被害拡大箕輪町内の畑で害虫のヨトウムシが大量発生し、農作物の被害が拡大している。
被害があったのは木下一の宮、上古田、富田の畑。今月2日から3日にかけヨトウムシ被害の報告があり、JAグリーンセンターみのわなどが「梅雨明け以降の高温・干ばつにより害虫の発生が多くなっている」として薬剤による防除を呼びかけ対策を取ったが、6日から7日にかけ被害が拡大した。
被害作物はソバ、ネギ、アルストロメリアなど。農家が「こんな大量発生はこれまでにない」と驚くほどで、ソバは葉や花が食い尽くされ茎だけになっている畑もある。一の宮のソバ畑では、「もう出荷はできない」といい、畑近くの公民館や民家にヨトウムシが大量に入り込むなどの被害もあったという。
防除の相談はグリーンセンターみのわ(TEL79・0635)へ。 -
救急医療週間9日から
箕輪消防署が普通救命講習会箕輪消防署は8日、「救急医療週間」(9日縲・5日)に合わせて住民を対象に普通救命講習会を町文化センターで開いた。15人がAEDを用いた応急手当などを熱心に学んだ。
内容は心臓マッサージ、人工呼吸の仕方(心肺そ生法)、AED(自動体外式除細動機)の取り扱い方法など。
AEDを用いた心肺そ生法の基本実技では、傷病者の意識を確認して助けを呼びAEDを手配した後、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージをする。AED到着後は機械の音声メッセージに従って電極パッドを傷病者に装着し心電図の解析、電気ショックの操作に続いて心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す手順を学んだ。
受講者は、ビデオで手順を確認した後、実際に1人ずつ人形を使い、分からない点、不安な点は消防署員に確認しながら確実に覚え手当てができるように練習していた。 -
駒ケ根市で「99の日」救命講習
9月9日の「99の日」にちなんで伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は8日、一般市民らを対象にした普通救命講習を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。男女約30人が参加し、人口呼吸、心臓マッサージなどの心配蘇生(そせい)法や、AED(自動体外式除細動器)を使った救命処置の方法を学んだ。
参加者は4つのグループに分かれ、それぞれ消防署の救急隊員らの指導を受けながら人形を使った実技に臨んだ=写真。講習は初めて、という人が多く「やってみると意外に難しい」、「手順が覚えられない」などと話し合いながら、隊員の指導で何回も処置の練習を繰り返していた。 -
駒ケ根のシルバー人材センターボランティア
日ごろ世話になっている地域への感謝の気持ちを込めて駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の赤穂地区委員会(堀弘地区委員長)は8日、JR駒ケ根駅西側一帯のボランティア除草作業を7月の第1回に続いて行った。会員約60人が参加し、歩道や植え込みや緑地帯などの雑草を取り除いた=写真。
真夏のような日差しが照りつける昼下がりの駅前で、参加者らは「草はすぐ伸びるなあ」などと話しながら、慣れた手つきで手早く雑草をむしっていた。 -
赤穂高で国際理解特別授業
駒ケ根市の赤穂高校(米山明広校長)は7日、母国イラクで病気の子どもたちに院内学級で勉強を教えている教師のイブラヒム・ムハンマドさんを講師に招いて国際理解特別授業を行った。普通科言語文化コースの1年生約40人が授業に臨み、イラクの現実と命の大切さを学んだ。ムハンマドさんはイラク戦争に巻き込まれて妻を亡くした自身の経験や、勤務するバスラの院内学級の子どもたちの悲惨な状況などを通訳を介して生徒たちに語り掛け、命の大切さと戦争の愚かさを訴えた=写真。生徒らは初めて聞くイラクの生々しい話の数々にかたずをのんで聴き入っていた。
ムハンマドさんは諏訪中央病院院長の鎌田実さんが代表を務めるJIM竏誰ET(ジャパン・イラク・メディカル・ネットワーク)の招きで8月に日本を訪れ、全国各地で講演会を開いている。 -
かんてんぱぱホールで窪田孟恒さんによる染織展「あんずの生命と絣に織る」
アンズの木から抽出した染料でかすりを織る窪田孟恒さん(66)=千曲市=による染織展「あんずの生命と絣に織る」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。重ね染めしたさまざまな色合いの着物や帯、タペストリーなど約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会場での作品展は一昨年ぶり。今回は新作を中心として絵がすりなどの作品も多く並んでいる。
織物研究家の織田秀雄さんに師事し、都会を中心として制作活動を展開していた窪田さん。幼いころから慣れ親しんだアンズの花が咲く場所で仕事をしたい竏窒ニ、30年前千曲市に移住し、アンズの木を染料とした染め織りをするようになった。作品の中心は先に染色した糸を織り合わせる絣(かすり)。後から染めるのとは異なり、模様のラインが柔らかく、独特の風合いを帯びている。
窪田さんは「アンズの木の中にこういう色があることを知り、安らぎを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
かんてんぱぱホールで高遠町在住の林秋実さんによる作陶展
高遠町在住の陶芸家・林秋実さん(53)による作陶展「暮らしに活かされて」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。使い心地の良さを追求した皿、カップなどといった生活食器や花器など約250点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
林さんは三重県出身。栃木県益子で修行をした後、三重県で制作活動を続けていたが、作陶生活20年となる昨年9月、伊那市高遠町へ移住。今回上伊那では初めてとなる作品展を企画した。
「手に取り、口に触れ、使い心地のいい器づくり」をコンセプトとした作品づくりに取り組んでいる林さん。いずれの作品もどんな生活空間にも溶け込み易いシンプルな色調、デザインとなっている。
林さんは「手にとってみて、生活の中で使っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
第31回こども絵画コンクール伊那中央支部の表彰式
住友生命が主催する「第31回こども絵画コンクール」の伊那中央支部表彰式が8日、伊那公民館であった。同支部管内で最優秀賞を受賞した幼児と小学生3人に、松本支店伊那中央支部の椿和浩支部長から表彰状などが手渡された=写真。
コンクールは子どもたちの心の成長を支えることを目的として始まったもの。幼児から中学生を対象としており、年齢別の6部門ごと作品を募る。今回は「もしもタイムマシーンがあったら」をテーマとして作品を募集したところ、全国から900万点の応募があ
った。
また表彰式に合わせ、会場には子どもたちの自由な発想で描かれた作品が並び、来場者を楽しませていた。
全国の入賞作品500点は東京、大阪の会場に展示するほか、特別賞、金賞、銀賞に選ばれた100点は、フランスのルーブル美術館に展示する。
上伊那の最優秀賞受賞者は次のみなさん。
◇0歳縲・歳部門=上條侑希乃(2歳)
◇3、4年生部門=池上日向子(高遠小)
◇5、6年生部門=小椋みゆき(富県小) -
みはらしファームのブドウ狩り開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで8日、みはらしブドウ園が開園した。初日から県外の観光客などが多数訪れ、甘味の乗ったブドウの味を楽しんでいる=写真。
みはらしファームでブドウ狩り体験ができるようになって6年目。今年は暑い日が続いた影響で、どの品種も甘味が十分に乗っているという。
ブドウ狩りのトップバッター「ノースレッド」を育てている山口勝俊さん(58)の園にはこの日、約100人のツアー客が訪れて早速ブドウ狩りを体験。持ち帰り用のブドウを購入する観光客も多く、岐阜県から訪れた男性は「初めて体験したが、甘くておいしい」と話していた。
10日ほどするとスチューベンや大粒で果汁が多いピオーネが収穫できるほか、10月初旬には人気が高いナイアガラやシナノスマイルも楽しめる。
山口さんは「今年は甘さが十分に乗っている。大粒のピオーネもみずみずしくて肉厚。楽しんでいただければ」と話していた。
入園料は小学生以上800円、3歳以上500円、3歳未満無料で1時間食べ放題(持ち帰りは別料金)。開園時間は午前9時縲恁゚後4時(受け付けは午後3時まで)で、予約制となっている。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選 第3日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第3日の8日、県営飯田野球場と県営伊那野球場の2球場で、2回戦6試合があった。上伊那勢は、辰野が富士見と対戦し10竏・の5回コールド勝利。下諏訪向陽と戦った駒ヶ根工業は6竏・で勝った。赤穂は下伊那農業と戦い0竏・の7回コールド負けだった。
第4日の9日は、県大会に出場する4校を決めるための3回戦があり、上伊那勢は、伊那弥生が岡谷南と、駒ヶ根工業が下伊那農業と県営飯田野球場で対戦。伊那北は飯田長姫と、辰野は諏訪二葉と駒ヶ根アルプス球場で戦う。
…………………………………………
【県営飯田野球場】▽2回戦
富士見
00000=0
2125×=10
辰野
(5回コールド)
…………………………………
【県営伊那野球場】▽2回戦
駒ヶ根工業
411000000=6
100100200=4
下諏訪向陽
○…駒ヶ根工業は初回、相手捕手の打撃妨害や四死球などで1死満塁の好機を迎えると赤羽の左前適時打で2点。続く伊藤が中越え適時三塁打を放ち、この回、計4得点を先制する。2、3回にも1得点ずつ加点し、リードを広げた。主戦伊藤はこの試合、四死球7つ与える制球力不足。7回に2点差まで追い上げられたが、序盤のリードを守り逃げ切った。
【駒ヶ根工業竏忠コ諏訪向陽】伊藤の中越え適時三塁打で湯沢、赤羽(写真)が生還する
…………………………………
【県営伊那野球場】▽2回戦
下伊那農業
0300311=8
0000000=0
赤穂
(7回コールド)
○…赤穂はこの試合、3安打の散発。1回に倉田、5回に杉本が長打を放つが、いずれも得点には結びつかなかった。 -
9日 高遠ダムでジャンボマス釣り大会
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は9日を皮切りに16、23日の3週連続でジャンボマス釣り大会を開く。5月末に閉鎖した同組合の養魚場で育成したマスの成魚(1縲・キロ)3・5トンを9日の高遠ダム(伊那市)をはじめとする計3個所のダムに放流する。
16日は箕輪ダム(箕輪町)、23日は横川ダム(辰野町)で開く。それぞれの会場を大会専用区とするため、釣り大会への参加者以外の入漁を禁じる。組合員、年券購入者も参加費用は一律3千円(中学生以下は半額)とする。釣り方は自由だが、ひっかけ釣りは禁止。
受付時間は午前7時、開場時間は同8時から。16、23日は雨天の場合、翌日に順延する。
同漁協のインターネットホームページからの申し込みについては、参加費を10%割り引く。問い合わせは、同漁協(TEL72・2445)。ホームページアドレスは、http://www1.inacatv.ne.jp/~tenryugawa-gyokyo/ -
理事長、松本栄二さん(76)中川村大草
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一にて在らん」-を基本精神に、長野県で初めて「単独型痴ほう性高齢者向けグループホーム「麦の家」を開所、今年10年目を迎える。
「痴ほう(認知症)というと、嫁が親切に世話をしないからなどと誤解されていたが、認知症は病気、咳のようなもの、やっと正しく理解されるようになった。グループホームは利用者を介護するだけが仕事ではない。利用者が変われば、家族が変わる。家族が変われば、地域も変わっていく。地域福祉の意識を変えていく拠点である。地域福祉の意識変革こそ、21世紀のグループホームの方向」。
93年、中川村の健康福祉大会に講師として招かれたことをきっかけに、95年夏、上智大学のゼミの学生と村に訪れ、農家を借り、単身高齢者世帯と超高齢者夫婦世帯の支援ネットワークについて社会福祉調査を実施した。その中で、村の古老や痴ほう化した高齢者と出会い、人としての温もりや人間愛を見出し、「彼らとともに住むことが幸せ」と確信し、4人の仲間とグループホーム建設を目指した。
98年、「麦の家」は利用者5人という最小規模の単独型グループホームとしてスタート。1年後「麦の家の利用者こそ、家族内関係の再生を促し、共生を目指す家族福祉の原点。利用者の変化が地域の福祉化を促す力となっている」ことを確信したという。
「麦の家」は「住みなれた地域で、自分の家庭生活のリズムを変えることなく、または、可能な限り、それに近い時間と空間を持つ場でありたい」と言う考えから、木と紙と土でできた山小屋風の家が並ぶ。現在、定員12人で、2人用が3棟、夫婦棟、5人用1棟。1棟ごとに玄関、キッチン、風呂、居室があり、靴を脱ぎ、履くことで、個人と共同生活の場をはっきりと分けている。だから、利用者は個室のことを「私の家」と言う。
「麦の家」は入居時に、週1回以上面会に来る、来た時は「文句をいう」という契約をする。預けぱなしではケアはできない。来ると、お礼ばかり言う人がいるが、苦情を聞くことで、介護が改善される。
「認知症はすばらしい病気。建前と本音を使い分けることもなく、幼子のように、人間性がもろに出る。認知症のお年寄りこそ、社会を照らす光だ」とも。
「麦の家」は地方の福祉実践活動の一環として、月1回、周辺福祉関係諸施設のスタッフや指導者が実践事例を持ち寄り、研究、討議をしている。
また、10月28日午前9時20分縲恁゚後4時30分まで、中川村文化センターで、「第2回麦の家・地方の福祉実践研究集会」を開く。上智大学名誉教授のアルファンス・デーケン博士(生と死を考える会全国協議会名誉会長)が「生と死、そしてユーモアを考える」。松本理事長が「生と死を選ぶことの出来る場を創る-認知症高齢者向けグループホームから考える-」と題してそれぞれ講演する。「死を看取るということについて」をテーマにパネルディスカッションもある。詳細は麦の家(TEL88・4069) -
小中学生防犯ポスター審査会
県防犯協会連合会、県警察本部が県内の小学4縲恍・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの駒ケ根警察署管内の審査会が6日、駒ケ根署で行われた。寄せられた143点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に推薦する6点と、伊南防犯連合会入選作40点を選んだ。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の加藤千恵里さんのほか駒ケ根署の山本修作署長、山田久登次長ら5人。審査員らは「標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◆県審査推薦作品=横山芽似美(赤穂小4)小山竜矢(飯島小5)白鳥知佳(飯島小6)星野純(赤穂中1)前沢優圭(赤穂中2)横山茜(赤穂中3)
◆伊南防犯連合会入選▼金賞=宮沢拓陽(赤穂小4)三枝洸喬(赤穂東小5)村沢茉美(宮田小6)伊東玲奈(赤穂中1)下島仁美(赤穂中2)長谷川隆貴(赤穂中3)▼銀賞=田中弘樹(赤穂小4)坂本飛馬(赤穂東小5)倉沢あや(飯島小6)君島颯太(赤穂中1)鈴木明日香(赤穂中2)小林さぎり(赤穂中3)▼銅賞=百瀬朱里(赤穂小4)小沢友哉(赤穂東小5)宮下雄樹(七久保小5)宮下祐美(宮田小5)市村渉(飯島小5)中島成美(中川西小5)藤沢拓也(飯島小6)板倉徹矢(駒ケ根東中1)山本さくら(赤穂中2)窪田高哉(赤穂中3)▼佳作=伊東湧也(赤穂小4)原和歩(赤穂小4)吉沢健太(赤穂東小5)竹村勇哉(赤穂東小5)田中颯馬(赤穂南小5)宮下大河(七久保小5)片桐亜耶(七久保小5)酒井由美(宮田小5)中村瞳(飯島小5)地田衣里(中川西小5)浦上さやか(飯島小6)坂野晴香(赤穂中1)伊藤峰水(赤穂中2)湯沢隆弘、小沢智文、井沢達也、近藤みか、唐沢航平(以上赤穂中3) -
【記者室】「新聞はうそっぱちばっかり」
「新聞ってのはね、うそっぱちばっかり書くんですよ」…。昭和伊南病院の関係者が講演の席上で嘆いた。病院は来年4月から産科を休止せざるを得ない状況に追い込まれていて、報道各社の取材攻勢にあっている▼取材の際に話した内容が記事に正しく反映されていない、だが掲載されてしまえば反論も空しく事実として認知されてしまう竏窒サんなもどかしい思いが口をついて出たのだろう。敵意というよりあきらめに近いニュアンスがにじんでいた▼話の一言一句すべてをそのまま活字にすれば意思のすれ違いは最小限になるかもしれないが、それでは読みにくい。だから新聞には物事の本質をつかんだ簡潔な表現が求められる。筆者も真実を伝えられるよう努めます。(白鳥文男)