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07年度県内市町村の実質公債費比率算定結果(速報値)を公表
県は7日、07年度県内市町村の実質公債費比率(前3年度の平均値)算定結果の速報値を公表した。上伊那では、辰野町の23・1%が最高だったほか、伊那市20・8%、中川村20・5%、宮田村20・4%、箕輪町19・1%南箕輪村18・9%、駒ケ根市18・2%と8市町村中7団体が18%を上回った。
実質公債費比率は地方債許可制度が協議制度に移行したことに伴い、新しい比率で起債制限などを行うために06年度から導入された財政指標で、実質公債費比率が18%未満の団体は総務大臣等との協議で起債することが認められるが、18%以上の団体は協議による起債は認められず、引き続き許可が必要となる。
上伊那では前年度、5団体が18%未満だったが、本年度は16・9%だった飯島町のみとなった。
県平均は16・3%。前年度は56団体だった18%未満の団体数が43団体に減少した一方、18%以上、25%未満が前年度より10多い33団体に増加している。 -
かんてんぱぱホールで四季のしつらえ展
南信地区で異なる分野の工芸に携わっている4作家による「四季のしつらえ展竏誕utumn竏秩vが10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。木工、鉄工芸、ガラス、染織で作られた生活雑貨や家具など約500点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
飯田市の高橋憲三さん(鉄工芸)、元村敬子さん(染織)、伊那市の田中伸生さん(木工)、茅野市の渡辺俊介さん(ガラス工芸)による合同展で2年目。それぞれの作品を気軽に生活に取り入れてもらおう竏窒ニ、生活空間に見立てた会場の中に作品を展示。今回は秋をイメージした作品を中心にそろえた。
木工の田中さんは、新作のテーブルや、ほかの作家とコラボレート作品を出展。また、鉄工芸の高橋さんが手がけたクッキングまきストーブなどもある。
田中さんは「自分だったらこういう風にしたいと考えたり、自分の好みにあったものを探していただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
台風9号の影響で美和ダム放流
台風9号の影響で、伊那市長谷の美和ダム「三峰川バイパス」が6日午後10時40分ごろから、放流を始め、7日午前0時10分、最大放流量が毎秒約260立方メートルに達した。関係者によると、最大放流量は過去最大で、放流期間は10日ごろまで続く予定。河川には近づかないよう警戒を呼び掛けている。
三峰川バイパスは、全国の多目的ダムでは初めてとなる「恒久堆砂対策施設」の中心施設で、05年5月に完成。完成後の実質的運用は今回で3回目となる。初回となった06年7月豪雨災害時の美和ダムへの最大流入量が毎秒367立方メートルに対し、今回は毎秒約560立方メートル。流入量、放流量ともに過去最大となった。 -
はらぺこ保育園の園児が田楽座で太鼓体験楽しむ
野外活動などを中心とした保育を展開する伊那市富県のはらぺこ保育園は6日、近くにある歌舞劇団「田楽座」のけい古場を訪れ、座員らと交流した。親子遠足の一環で園児ら約30人が参加。子たちは、太鼓のたたき方を学び、響き渡る音を楽しんだ。
園児たちは、中央に円を描くように並んだ8基の和太鼓にそれぞれ列をつくり順次、太鼓をたたいた。「それ!ドンドンドン」の座員の掛け声が始まると力強く太鼓を打ち、順番を待つ子どもは、「わー」「きゃー」と叫びながら周囲をかけ回った。
園児たちがけい古場を訪れるのは2年ぶり。「ありがとうございまし」とあいさつした子どもたちに対し、座員らは「また来てね」と優しく答えた。座員の一人の女性は「目を輝かせながら素直に喜んでくれた」と話した。 -
ドレスアップカーコンパクトカー部門で優勝
9月2日、塩尻市であった、「トーヨータイヤプレゼンツドレスアップカーミーティング2007」のコンパクトカー部門で優勝した。「頑張って作ったものだったので、評価されてうれしかった。がぜんやる気も出た」。
高校卒業後、父が経営する自動車修理工場を継ぐため3年間、違う鈑金工場で修行。その後は、父の仕事を手伝う。
最初は車に関心がなく、「高校卒業前に自動車の運転免許を取ろうと教習所に通っていた時も、周りの友人たちは自分の車選びで盛り上がっていたが、自分はなんでもよかった」。しかし、叔父が乗っていた1977年製の「スカイライン」を譲り受け、乗るようになってから考え方が変わっていった。クラシックカーの愛好者たちと知り合い、自分の愛車を改造し、楽しむ喜びを体感。「それからおもしろくなって、のめり込んでいった」
2年に一度ある同大会に出場するのは2回目。大会は、それぞれで装飾した車が会場に並び、それを来場者らが人気投票する方法で競っう。前回は軽自動車の部門に出場したが好成績は収められなかった。
今回のコンパクトカー部門には県内を中心に約20人が参加した。出展したのは1976年製の「ダットサントラック」。8年前に手にした車で、コツコツと自分で手を加えてきた。見た目を重視し、車高を低くするためエアサスペンションを付けて、車をすっきり見せるためドアハンドルを取り外し、リモコン操作できるようにした。
「車高の低さが目を引いたみたいで、車の中をのぞいたり、写真を撮る人も多かった。特に子どもたちに人気だった」。内装はまだまだ手を加え、外板色も塗装する予定。会場を訪れた、専門雑誌関係者の注目を集め、色を塗り終えてから取材を受けることになっているという。
「ここ2、3年でお客さんからも車を改造してほしいという依頼が増えたし、車を見せてほしいとアドバイスをもらいに工場へ来る人もいて、いろいろと広がりをみせている」。まだまだ改造車というと、暴走行為を目的としたイメージが強いというが「気軽な感じで楽しめるようになっていってほしい」と展望を語る。 -
県食生活改善推進大会
第39回県食生活改善推進大会が7日、駒ケ根市の文化会館で開かれた。県食生活改善推進協議会と県、駒ケ根市主催。県下各地から会員など約千人の関係者が集まり、協議会上伊那支部、松本市、東御市の各協議会の事例発表や、県調理製菓専門学校校長の石坂豊明さんによる特別講演「食育の実践に向けて」などを聴いた。保健衛生功労知事表彰と県食生活改善協議会会長表彰が行われた=写真。
「より良い生活習慣の確立を目指した活動を進め、地域での支え・ス愛・スを広げます」などとする大会宣言を採択した。
表彰されたのは次の皆さん(上伊那関係分)
▼県食生活改善協議会会長表彰=気賀沢なつ子(駒ケ根市食生活改善推進協議会)木下たか子(箕輪町食生活改善推進協議会) -
台風9号の農業被害第1報
台風9号に見舞われた上伊那では、果樹を中心とする農業被害が発生した。上伊那農業協同組合(JA上伊那)の第1報によると、被害額の総額は約1390万円。一番被害が大きかったのは中川村の530万円だった。
被害の大きかった中川村横前のリンゴ農家・宮崎好朗さん宅では、出荷最盛期のツガルが落下。宮崎さんは「前日は朝から晩まで収穫したが、間に合わなかった」と話す。
また、伊那市西箕輪の果樹農家・笠松悟さん宅では約3千個のナシが落下。収穫時期を迎えたものについては前日に収穫をしてあったが、今回落下したナシは、まだ適期を迎えていない品種で畑に残してあった。
笠松さんは「リンゴの場合、落下しても直売所で売ったり加工用として引き取ってもらうこともできるが、熟していないナシはどうにもならない。処分するしかない」と肩を落とす。
JA上伊那によると、今回の被害は全体的なものではなく、風の通り道になっている地区などの一部に集中して発生したという。 -
南ア林道バス運休
台風9号の影響を受け、伊那市長谷の南アルプス林道バスが全線にわたって運行を休止している。7日現在で復旧の見通しは立っていない。紅葉シーズンを控え、南ア林道管理室は遅くも1カ月以内に復旧させたいとしている。
林道バスは、三峰橋付近の戸台口竏猪k沢峠間の延長22・6キロ。
6日午後2時から、降雨による事前規制(連続雨量100ミリ以上、時間雨量25ミリ以上)で戸台大橋竏猪k沢峠間が全面通行止めとなった。その後、所々で大小の土砂崩れなどが発生。高さ4メートルと大規模な個所もあり、通行できない。
南ア林道バス営業所には、利用者から運行にかかわる問い合わせが相次いでいる。
山小屋の市営長衛荘もしばらくの間、営業を休止する。
国土交通省の水文水質観測所情報によると、市内長谷黒河内にある北沢雨量観測所の1時間雨量が最も多かったのは6日午後10時の51ミリだった。
南ア林道バスの利用者は6日現在で、2万8369人。 -
桑原地区限定の山桃「おはつ」で地域おこしを
中川村大草桑原地域限定の山桃「おはつ」桃が、北組の松下弘毅さん(66)=農業=宅で、たわわに実った。松下さんは「この珍しい原種の山桃で地域おこしができないか」と直売所などに配り、アイデアを募集している。
「おはつ」桃は戦前から、桑原地区と大鹿村のごく一部で栽培され、別名「桑原桃」。果実は直径5センチ前後と小ぶりだが、さわやかな風味で、なりも良い。真ん中から半分に割れ、食べやすいのも特徴。
春の花色はピンクが濃く美しい。病気に強く、種の出芽率も高いため、「おはつ台」と呼ばれ、園芸種の桃の台木に使われている。
言い伝えでは桑原に「おはつ」という娘がいて、大鹿村に子守奉公に行く時に、持っていったのがこの桃。
子どものころ、桑原から背負いかごに入れて売りに来た桃を食べたという松下さん。「何もない時代だったので、虫に食われていたが、おいしかった」
9年前、桑原の山桃を平地で栽培し、地域おこしができないかと穂木を取り寄せ、苗木を作り、畑に植えた。
現在、この木は幹の直径20センチ、樹高3メートル余に生育し、果実は500個以上なっている。
「風土に合った地域限定の『おはつ』桃。このままの形を大切に、特産品づくりに利用できないだろうか」と話している。 -
縄文人の造形美を再現、おやじ倶楽部が土器づくり
熟年男性が集う宮田村公民館のおやじ倶楽部は7日、縄文土器づくりに挑戦した。4500年前の素朴な造形美を再現。独特の文様(もんよう)や形に個性を発揮した。
土器づくりに詳しい伊那市富県公民館長の伊藤恒良さんが指導。 縄文時代の素材に近いテラコッタ粘土を直径2センチほどのヒモ状にし、積み上げるように成形した。
「何でもそうだけど、積み上げることは大変なことだ」と冗談も。「ゆがんでいるのが、またイイ感じになるんな」と、せっせと手を動かしながら会話も弾んだ。
さらにヒゴや割りばし、木片などで縄文らしい文様を刻み込み、縄文人顔負けの本格的な土器に仕上がった。
「皆さん初めてにしては素晴らしい。みんなが見たらビックリしますよ」と伊藤さん。近く素焼きにして、11月の村文化祭で展示発表する予定だ。 -
辰野さんと創作仲間が上高地で10月に「茜織展」
物語や風景など感じたイメージを豊かな色彩で表現する・ス茜織り・スを提唱する宮田村大原区の辰野恭子さんと、村内外の創作仲間11人が来月、上高地の自然を題材にした展覧会「茜織展」を同所の上高地アルペンホテルで約1ヵ月に渡り開く。宮田村の自然をイメージした作品も並べ、北、中央両アルプスの夢のコラボレーションが・ス織物・スで実現する。
以前から上高地で作品を発表したいと考えていた辰野さん。同ホテルの全面的な協力で、松本市制施行100周年記念事業として開催が実現した。
辰野さんらは伊那谷の100人から聞いた上高地のイメージも織物に。カラマツやコナシなど、四季の変遷を印象深く感じる作品も数多い。
宮田村を題材にした作品も展示。山ぶどうをはじめ、中央アルプス山麓の豊かな村の自然をイメージした力作を多数出品する。
かつて伊那市共同作業所長も務めた辰野さんは、15年以上前に下伊那郡喬木村の在宅障害者の活動支援として織物教室を開講。同村出身の児童文学作家・椋鳩十の作品からイメージをふくらませ、・ス茜織り・スは始まった。
今は宮田村にも教室を開き、展覧会には須坂市や東京の仲間も作品を寄せる。
「全国の人が集まる上高地。素晴らしい出会いがあるはず」と辰野さん。期間は10月3日から同31日まで。 -
桑原地区限定の山桃「おはつ」で地域起しを
中川村大草桑原地域限定の山桃「おはつ」桃が、北組の松下弘毅さん(66)=農業=宅で、たわわに実った。松下さんは「この珍しい原種の山桃で地域起しができないか」と、直売所などに配り、アイデアを募集している。
「おはつ」桃は戦前から、桑原地区と大鹿村のごく1部で栽培され、別名は「桑原桃」。果実は直径5センチ前後と小ぶりだが、さわやかな風味で、なりもいい。真中から半分に割れ、食べやすいのも特徴。
春の花色はピンクが濃くきれい。病気に強く、種の出芽率も高いため、「おはつ台」と呼ばれ、園芸種の桃の台木に使われている。
言い伝えでは桑原に「おはつ」という娘がおり、大鹿村に子守奉公に行く時に、持っていったのがこの桃とか。
子どもの頃、桑原から背負い籠に入れて売りに来た桃を食べたという松下さん「何もない時代だったので、虫に食われていたが、おいしかった」。
9年前、地域起しの一環に、桑原の山桃を平地で栽培できないかと、穂木を取り寄せ、苗木を作り、畑に植えた。
現在、この木は幹の直径20センチ、樹高3メートル余に生育、果実は500個以上なっている。
「風土に合った地域限定の『おはつ』桃、このままの形を大切に、特産品づくりに利用できないだろうか」と話している。 -
どんちゃん祭り写真コンテスト
中川村のどんちゃん祭り実行委員会総務宣伝部(前原茂之部会長)は6日夜、役場で第16回どんちゃん祭り(8月4日開催)フォトコンテストの審査を行い、大会長賞に酒井幸一さん(伊那市)の「ちょうちんみこしと花火の競演」を選んだ。
コンテストには村内外から7人、21点の応募があった。メーンのみこしと花火の競演、ナイヤガラ花火、盛り上がったどんちゃん踊り-などをテーマにした作品がずらり。
どんちゃん祭りらしさ、表現力などで審査、大会長賞1、どんちゃん祭り賞1、優秀賞2、佳作3点選んだ。
結果は次の通り(敬称略)
▽大会長賞=酒井幸一(伊那市)「ちょうちんみこしと花火の競演」▽どんちゃん祭り賞=宮沢信(中川村片桐)「花火とみこし」▽優秀賞=大西廣文(飯島町)「燃えろ!花火とともに」、西永恵(中川村)「かわいい踊り連」▽佳作=米山賢昭(飯田市)「揺れ乱れるちょうちんみこし」、片桐久司(飯島町)「祭りの会場へ鳴りひびけ」、宮島幸夫(飯田市)「みこしとナイヤガラ」 -
川を美しくする集い
伊那市の第20回川シンポジウム「川を美しくする集い」(市・実行委員会主催)が8日、伊那市生涯学習センターであった。自然環境団体、区長会などから約250人が集まり、河川環境保全への意識を高めた。
小坂市長は「20年続く誇り得る取り組み。地域の川を見つめながら守っていく活動を継続していきたい」とあいさつ。
体験発表では、魚の放流や水質調査をした小学生7人が代表して、それぞれ「アマゴと一緒にきれいな川を泳いでみたい」「棚沢川には、きれいな水にすむカワゲラが一番多くいてうれしかった。汚すのは簡単だけど、きれいな川に戻すのは大変。10年後も、20年後もきれいな水であるように願っている」など感じたことを話した。
実践発表で、三峰川みらい会議の織井秀夫代表は、地域住民を巻き込みながら展開するアレチウリ駆除大作戦、河川内樹木伐採、三峰川フォーラムなどの写真を見せながら活動を紹介。「川は地域住民や川を愛する人たちのものである。次世代に誇れる三峰川の創造を目指したい」と述べた。
また、高遠青少年自然の家環境未来センター講師・征矢哲雄さんによる講演「21世紀の伊那谷の環境問題を考える」もあった。
開会に先立ち、伊那毎日新聞社製作の「カヌーで下る天竜川」がビデオ放映された。 -
宮田村で殺人事件
8日午後8時35分ごろ、宮田村町一区の無職宮下秀啓さん(49)が近くに住む会社役員で兄の宮下進八郎容疑者(57)と自宅で口論となり、進八郎容疑者に包丁で胸などを刺された。秀啓さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが同日午後9時59分、出血性ショックで死亡した。進八郎容疑者は動機について「弟は仕事もせず、度々生活費を要求してきたので腹が立った」などと話しているという。
進八郎容疑者は自宅から包丁を持って秀啓さん宅を訪れていた。
進八郎容疑者は10日午後、身柄を地検飯田支部に送られた。 -
石塚利徳遺作展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は、同市東伊那出身で昨年12月に76歳で亡くなった水墨画家石塚利徳さんの作品を中心とした特別展を来年4月22日まで開いている=写真。展示しているのは同館の収蔵品のほか、東伊那のアトリエにあった未公開作品など約80点。石塚さんとしては大作の30号の作品『大名行列』はかっぱの大名行列をユーモラスに描いた石塚さんらしい作品。平和を願う思いが込められている。普段は市議会議長室の壁を飾っているが、特別展の目玉として特に借り受けて期間中展示している。石塚さんは伝説の生き物であるかっぱを生き生きとユーモラスに描いた作品で知られる。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後6時。問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
県社会福祉大会表彰報告
駒ケ根市の保健補導員のOBでつくる「保健あすなろボランティア部」(赤須順子部長、16人)と、精神障害者の地域生活をサポートするグループ「メンタルケアほほえみ」(宮沢法子会長、16人)、駒ケ根市民生児童委員会長の堀千代美さんは県社会福祉大会(5日、上田市)で社会福祉功労の表彰を受けた。6日、2団体の代表者ら3人が市社会福祉協議会(北沢洋会長)を訪れ、表彰を報告した=写真。宮沢会長と赤須部長は、表彰は多くの先輩のおかげ竏窒ニ話した。北沢会長は長年の地道なたゆまぬ努力の成果だ」と笑顔で表彰をたたえた。
保健あすなろボランティア部は94年設立。デイサービスセンターや精神障害者共同作業所などで利用者の支援を続けている。メンタルケアほほえみは93年の設立以来、駒ケ根病院などで精神障害者の支援活動に携わってきたほか、精神障害者グループホームの設立にもかかわった。 -
【駒ケ根太鼓 岡田洋子さん】
観光イベントに、成人式などの行事に、各地の祭りに竏窒ニ市の顔として定着している伝統の駒ケ根太鼓。その将来を担う中核メンバーとして大活躍している。
「具合が悪くても太鼓を打つと元気になる。疲れなんか吹き飛びます。私にとっては元気のもと、生きがいですね」
◇ ◇
駒ケ根太鼓との出合いは3年前。仕事と子育てのほかに何か夢中になれるものを探してヨガ、太極拳などいろいろとやってみたが、性に合わなかったのか長く続けようという気になれなかった。そんな時、息子が通う小学校の運動会で、子どもたちによる和太鼓の演奏を見た。
「すごく心を動かされました。息子に『やってみないか』と勧めたんだけど、その気が全然ないようで…。それならいっそ自分でやってみよう、やってみたい、と思ったんです」
しかし太鼓を習おうにも知識もつてもなく、周囲の知人に聞いてみても「知らない」、「分からない」とつれない返事ばかり。思い余って新聞に「誰か指導者を紹介してください」と投書をしてみた。だが掲載後1カ月以上たっても反応はなし。あきらめかけていたところ、ようやく新聞社から待望の電話が入った。新聞を見た駒ケ根太鼓の指導者中坪兼吉さんが連絡してくれたのだ。
「やった! という感じ。喜んで早速練習に飛んで行きました。初日は見学のつもりで行ったら、いきなりマンツーマンの指導を受けてびっくりしたり、うれしかったり。夢中で構えやばちの握り方などの基礎を覚えました。太鼓はまったくの未経験でしたが、本当に夢中になりました。変な先入観がなかったのがかえって良かったのかもしれません」
練習は肉体的にはかなり大変で、ひざや股関節、ももなどがひどい筋肉痛に竏秩B普通に歩くことができない日もあった。技術的に難しかったのは手首のスナップを利かせること。こつを習得するまでにかなりの時間がかかった。手にはマメができ、手首を痛めることもあったが、それでも懸命にけいこを重ねた。
2カ月後、初めてのステージに立った。会場は市文化会館の大ホール。成人式のアトラクションでの演奏だった。
「締め太鼓を打ちました。舞台の端っこで、先輩たちの打つのを横目で見ながら…。緊張感はありましたが、客席は見えていたし、上がることもなくて気持ちが良かった」
習い始めた時はただ打てるだけで満足だったが、一度舞台を経験したことで太鼓の魅力のとりこになった。さらに練習に打ち込み、舞台を重ねるごとにめきめきと上達した。
「幕が上がっていく時の緊張感、演奏が始まって曲に集中している時の感覚…。何ともいえませんね。舞台での演奏中も、楽しくて思わず笑みが浮かんでしまうことがよくあるんですよ。これからもずっと打ち続けていきたいですね」
(白鳥文男) -
地球のステージ
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生訓練所長)は5日、国際医療救援などで世界各地で活動する山形県在住の精神科医桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を開いた。訓練中の候補生約200人のほか、一般市民など約20人が人が集まり、世界平和を訴える桑山さんの演奏と映像に見入った。大スクリーンには桑山さんが訪れた世界各地の人々の生活ぶりや子どもたちの生きざまなどの映像が次々に映し出され、桑山さんは自作の歌とギターの演奏で平和への思いとメッセージを語りかけた=写真。
桑山さんは世界49カ国で医療救援活動に携わってきた。地球のステージの公演は通算千回を超えている -
南アルプス食害対策協議会が発足
南アルプス周辺区域で深刻化するニホンジカの食害を食い止める広域的な対策方法を模索する「南アルプス食害対策協議会」の設立総会が6日、伊那市役所であった。県内で南アルプスに関係する飯田市、伊那市、富士見町、大鹿村の4市町村と、国、県、信州大学農学部の代表者が集まり、会長に小坂樫男伊那市長を選出した。 高山植物の食害や近隣での農作物被害は、行政の管轄域の境界を越えて発生している。同協議会はこうした被害に対して広域的な対策を講じていくために関係行政機関と研究機関を構成メンバーとして発足。今後は、被害状況の把握、分析を行い、地元猟友会などとの連携を図りながら有効な対策を模索するほか、捕獲したシカの肉の加工・販売方法についても検討していく。
小坂会長は「有効な手立てをお互いに考えていきたい」とした。
また、南アルプスにおけるニホンジカの調査などをしている信州大学農学部の竹田謙一助教がニホンジカの個体数が増加してきた背景には里山の荒廃や狩猟者の減少などがあることを説明。
また、対策方法の中では、都会からハンターを呼び込んでエゾジカの個体数調整を行う一方、ハンター料を徴収して観光資源として商業利用している北海道西興部村の事例などを紹介した。しかし、個体数調整などを進めるには地元猟友会や動物愛護団体の理解を得ることが必要なため「市民の合意形成をもとに全体の問題として取り組んでいくことが重要」とした。
県の特定鳥獣保護管理計画によると、2006年の長野県側の南アルプスに生息するニホンジカの推定値は約3万3千頭。これは2001年のほぼ倍に当たる。 -
台風9号接近で不安な夜
ゆっくりと関東付近に接近している台風9号の影響で、上伊那地方は6日午後から風が強まった。一部の学校で集団下校や下校時刻を早めるなどの対応があったほか、収獲期を控えた農家は不安な夜を迎えた。交通機関にも影響があった。
…………………………………
リンゴの早生(わせ)種「つがる」が収獲の最盛期を迎えている宮田村では、風による落下を防ごうと各農家が作業に追われた。
リンゴ畑が続く駒ケ原の田中義人さんも「全部というわけにはいかないが、取れるものはできるだけ」と、つがるの収獲に汗。「ふじ」などの主力品種はまだまだ成長段階とあって「これだけ風が強いと心配だね」と、表情をくもらせた。
伊那市内の小中学校は6日、通常通りの授業となったが、一部の中学校で放課後の部活動を中止した。宮田小学校は午後3時10分に集団下校の対応をとり、宮田中学校は部活動を取りやめ午後4時半に下校時刻を早めた。 -
伊那公女性教室押し花絵クラブが作品展
伊那公民館の女性教室「押し花絵クラブ」の作品展は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。ヒマワリやアサガオの花など身近な場所で採取した草花を使い、メンバー15人が一人2点ずつの約30点を出品している=写真。
和紙と草花を使った作品は、「古風」な仕上がりになった。一人ひとりが出品しているが、それぞれが使用する草花は異なり、個性豊かな力作が並ぶ。背景の色は、パステルを使用していて、全体を優しい色合いで包んでいる。
クラブは、公民館事業「女性教室」の中のの一つの集まりで、本年で8年目の活動。押し花絵インストラクターの野沢伊代子さん=伊那市中央区=を講師に月2回の教室で学習する。作品展は、同ギャラリーで4回目となった。
野沢さんは「いつまでもその美しさを保てることが押し花絵の魅力。それぞれの個性豊かな作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
南箕輪村営農センター農作業事故防止・安全推進会議
南箕輪村営農センターは4日夜、農作業事故防止・安全推進会議をJA上伊那南箕輪支所で開いた。コンバインオペレーターら72人が事故防止のため安全意識を高めた。
秋の安全運動月間(15日縲・0月14日)に向け、農作業の安全に対する意識の高揚と農作業事故防止の徹底を図る目的。運動目標の▽農作業死亡事故ゼロ運動の推進▽高齢及び女性農業従事者の事故防止▽道路通行時の交通事故防止-の3点を確認した。
コンバインの安全作業のための対策として▽基本を怠らない▽焦って行わない▽適度な休憩を取る-を挙げ、農作業事故「魔」の時間とされる午前10時縲恊ウ午、午後3時縲・時の疲労のピーク時の危険時間帯に注意することなどの説明もあり、安全のための機械使用方法も再確認した。
営農センターの唐沢俊次会長は、「知識を高め、事故のない農作業でいきたい」と呼びかけた。 -
箕輪町議会9月定例会一般質問要旨
箕輪町議会9月定例会の一般質問は10、11日にある。質問者は14人。質問要旨は次の通り。
唐沢荘介議員 (1)06年度決算(2)商工業振興懇談会(3)文化財保護
下原甲子人議員 (1)決算(2)道路行政(3)有害図書(自販機)対応(4)図書館の現状と今後(5)BDFの現状と今後(6)行事、イベントなど実施と職員処遇(7)ローカル・マニフェスト推進首長連盟町村長代表(8)安倍内閣改造
荻原かほり議員 (1)安心、安全なまちづくり実現のための取り組み(2)ぬくもりのあるまちづくり(3)出産の受け皿確保
寺平秀行議員 (1)06年度決算(2)行政改革(3)若者世代が集える空間の整備(4)風力発電(5)農と食育(6)箕輪教育の方向性(7)インフルエンザ対策
松本つぢ議員 (1)環境美化の施策(2)図書館建設の見通し(3)学校給食(4)沢上、春日街道沿いに出店計画している大型店の進出状況(5)桑沢山地帯に建設計画がある風力発電施設
平出政敏議員 (1)06年度会計決算(2)住民満足度調査(3)中心市街地活性化推進における行政の役割と取り組み(4)進出計画のある企業、事業の現況と行政の取り組み(5)医師不足の現状と広域医療体制(6)企業誘致、住宅誘致などあっせん者への謝礼制度取り入れ(7)町功労者表彰の今後のあり方
武村俊身議員 (1)自主財源確保(2)06年度落札率(3)町税未納者の増加傾向(4)伊那中央病院医療(診療)(5)萱野高原
藤田英文議員 (1)06年度決算と財政運営(2)地方分権と財政課題(3)広域ごみ中間処理施設の稼働前の対策(4)有害鳥獣防護の取り組み(5)住民と行政の課題、情報の共有
松崎久司議員 (1)06年度決算未納金(2)06年度決算水道会計(3)猟友会育成支援(4)リニア中央新幹線誘致運動(5)商業振興(6)町民プールの今後
春日巌議員 (1)後期高齢者医療制度(2)65歳から74歳の国民の年金天引き(3)国民健康保険税(4)保険で受けられる医療の制限(5)検診事業の国による大改悪の内容と今後の対応(6)医療に関して(7)06年度決算(8)西部地域の電波塔設置の計画実態(9)下水道終末処理場周辺整備
丸山善弘議員 (1)住民と開かれた公会計(2)災害対策(3)学校と情報発信などの教育
向山章議員 (1)06年度決算(2)子育て支援策(3)国の制度(4)町民満足度アンケート(5)副町長2人制(6)ローカルマニフェスト(7)「箕輪町のすがた」広報の見直し(8)中央教育審議会のゆとり教育の方向転換打ち出しへの町教委の考え(9)子どもの防犯ブザー利用実態(10)放課後の子どもの居場所
小島常男議員 (1)都市計画道路代替道路(2)風力発電の考え(3)町民プールの老朽化(4)冬季通学路の安全確保
大槻久人議員 (1)災害に強いまちづくり(2)萱野高原の整備(3)町営住宅の更新(4)小学校に校内電話の設置 -
「岩間花の会」が町長賞
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「07年度花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。花機構企画情報部会委員や写友会の代表など委員9人が、町内21団体・個人(地域13、事業所3、個人5)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。
結果は次の通り(敬称略)
◇町長賞=岩間花の会◇個人の部▽金賞=土村幸子(追引)▽銀賞=岩田典▽努力賞=浜田住子(荒田)、中村昇子(中町)、浦野常寿(柏木)◇地域の部▽金賞=北河原耕地「福地・街道端」生活班、田切公民館▽銀賞=本六老人会・育成会▽努力賞=新屋敷耕地、北河原耕地、柏木耕地、北河原耕地隣組「「山の神」◇事業所の部▽金賞=飯島文化館▽銀賞=飯島町社会福祉協議会▽努力賞=こまさ園 -
河原町リバースがグランセローズに熱い声援
宮田村の少年野球チーム・河原町リバースは1日、伊那市で初めて開かれた北信越BC(ベースボールチャレンジ)リーグの信濃グランセローズの試合を観戦。県民球団の・ス一投一打・スに熱い声援を送った。
伊那県営球場で行われた対富山サンダーバーズ戦。結果は3‐9で敗れたが、子どもたちはプロの技術に興奮気味で、戦況をかたずを飲んで見守った。
試合後は、選手たちと記念撮影も。握手もしてもらうなど、ふれあいも深めた。 -
運動の習慣づけ目指して「健康deクラス」開講
宮田村住民福祉課と村公民館は5日、運動の習慣づけで健康な体力をつくろうと新講座「健康deクラス」を開講した。月3回、6カ月間のメニューで、ウォーキングや体操など、バラエティに富んだ内容。保健師や栄養士などの指導も組み合わせ、体調管理、体力維持につなげる。
講師は村内外で運動指導に定評がある伊藤百合さん、鬼久保亜紀さん、竹村典子さんの3人。初回は11人が受講し、体力測定や正しい姿勢で歩くウォーキングにも挑戦した。
楽しみながら体を動かし、自分の体力を感じた参加者。「もう少し運動しなきゃね」などと会話もしながら、心地良い汗を流した。
同講座は中途からの参加も歓迎で、新たな受講者を随時募集中。問い合わせは村公民館85・2314、村保健福祉係85・4128まで。 -
村民登山の参加者が写真交歓会
7年ぶりの復活で8月に行った宮田村の村民登山の思い出を振り返ろうと5日夜、登山の参加者が写真交歓会を開いた。・ス山談義・スに花を咲かせ、「今後も続けていきたい」などの声もあがった。
登山に参加した約30人のうち半数の15人ほどが出席。それぞれ撮影した写真を持ち寄り、「キレイに撮れてるな」「天気に恵まれて本当に良かった」などなど、充実した山行を振り返った。
酒も酌み交わし、尽きない思い出の数々。仲間の輪も広がる山の楽しさを改めて感じていた。 -
イーナちゃんマレット 第10回伊那毎杯
伊那市のイーナちゃんマレットゴルフクラブの「第10回伊那毎日新聞社杯」が5日、同市西箕輪のマレットパークはびろであった。82人が参加し、36ホール、パー144のストロークプレーで競った。
結果は次の通り。
▽男性 (1)清水利夫115(2)小沢恒二郎116(3)江口友幸119(4)林茂良(5)福沢幸民(6)飯沢章男(7)武田彪(8)小林岩夫(9)下山啓一(10)白鳥清幸
▽女性 (1)北野けさ子122(2)浅野八重子123(3)小平貞子124(4)平沢祐子(5)林清子(6)大沢登利子
▽ホールインワン 浅井フミ子、清水利夫、武田彪、向山泰正、有賀英夫、橋爪次男
1縲・位の男女 -
農集排処理水利用で小水力発電を研究開発
箕輪ニュービジネス研究会箕輪町内の9事業所でつくる異業種交流グループ「箕輪ニュービジネス研究会」(小松稔会長)が、農業集落排水処理施設の処理水を利用した小水力発電の研究開発を進めている。4日夜、試作機の水車の回転を調べるため箕輪町商工会館前で初の実験をした。
同研究会は96年発足。異業種の交流により先端技術、最新情報を個々の分野に導入しながら革新の産業を追及している。
06年2月、会員の一人が農集排施設での小水力発電を提案。処理水の有効活用を考え、一定量の水が毎日放流されるため安定的な発電ができること、ごみがなくメンテナンスが容易なことに着目し、技術開発を進めてきた。
計画は、北小河内農集排施設の浄化処理後の水を利用。放流は1分間に200リットルの見込みで、放流ポンプ槽に水車を設置して発電し、地元区と相談の後、敷地内の公園に外灯を設置して点灯する。いずれは護岸道路沿いに外灯をつけたい考え。
今回、水車部分の回転を実験。最大で1分間に200回転を確認した。水車は直径1メートル、羽根部分の幅30センチ。鉄板製で羽根にはステンレス製ボールを使用している。会員は「思ったより回転数が得られる」と好感触の様子だった。
発電機の回転数は1分あたり約500回転で350ミリアンペア程度の発電をするため、今後、水車部分の回転を500回転に調整する。充放電コントローラーはすでに完成。仕組みの面白さを体験するため車両用バッテリーも使う。あとは動力伝達装置の製作のみで、10月中に設置し、約3ワットのランプの外灯2、3基の点灯を目指したいとしている。