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ボーイスカウト伊那第1団、世界ジャンボリーの報告会
ボーイスカウト伊那第1団(中村洋団委員長)は31日夜、7月28日から8月8日にかけてイギリスで開かれたボーイスカウトの世界的祭典「第21回世界ジャンボリー」に同団から参加した4人のスカウトによる報告集会を伊那市の伊那公民館で開いた。同団に所属する年長園児から大学生まで約30人が集まり、異国で世界のスカウトらと交流した仲間の体験談に耳を傾けた=写真。
世界155の国と地域に住む14縲・7歳の青少年が集う「世界ジャンボリー」は、4年に一度ずつ世界各国で開催されているイベントで、各国から派遣されたスカウトらは、キャンプ生活を行いながらさまざまな活動を体験。国籍、言語、人種、宗教を超えてさまざまな国の仲間たちと交流する。イギリスチェルムフォードハイランズパークで開催した今回は、同団からボーイ隊の三井岳君、鳥羽定徳君、田中仁君、大野田朗和君の4人が参加したため、帰国報告会を開くこととなった。
4人はスライドを使って現地での生活を紹介。訪れた場所や、ほかの国のスカウトと交換したチーフやユニフォームなどを見せ「法被(はっぴ)が人気で、いろんなものと交換してくれと頼まれた」「言葉は分からないんだけど、話していて楽しかった」などと語った。 -
箕輪町立体書画の会作品展
箕輪町の文化サークル「箕輪町立体書画の会」は2日まで、作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
立体書画は静岡県浜松市で生まれた工芸。板や竹に書いた書や絵を切り抜き、浮き出るように切り抜き部分を押し出して仕上げる。
町が浜松市の庄内地区と「友好交流推進協定」を結んでいることから、庄内の人が町の文化祭に立体書画を出展したことがきっかけで町に伝えられ、サークルが発足して10年経った。今回、作品発表の場を設けて活動の様子を広く会員以外の人にも知ってもらい、今後の励みにしようと作品展をしている。
「愛」「夢」など1文字の作品から「信濃の国」「般若心経(絵心経)」など大きな作品、「七福神」「龍」など絵の作品もある。2日の展示は午前9時から4時まで。 -
「Beauty-うつくしいもの」が完成
全国初の上映会飯島町在住の後藤俊夫映画監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」が完成し、1日、飯島町の飯島文化館で全国初の完成披露上映会があった。
ビューティー製作・上映を成功させる会(宮下創平会長)の役員、高額寄付者、地元協力者ら約500人が招待された。
「ビューティー」は第20回東京国際映画祭(10月20日縲・8日)で公式作品として披露される。11縲・2月に地元の大鹿村や飯島町、伊那市で特別先行上映され、08年春、ロードショーに登場する。
「うつくしいもの」とは何か、現代を生きる日本人が見失い、捨てさってしまった『うつくしいもの』を自然とそこに生きる人々を通じて丹念に描いた作品。歌舞伎界の片岡孝太郎(半次役)片岡愛之助(雪夫役)や麻生久美子(歌子役)らが出演した。
昨年11月2日、飯島町でクランクイン。半次の少年時代、大鹿村大磧神社で上下伊那の住民500人を動員した村歌舞伎シーンを撮り、今年1月末から飯島果実選果場にセットを組み、シベリアの捕虜収容所シーン、2月には多くのエキストラが厳しい寒さの中、ラストシーン「半次の引退公演」に観客役で加わった。
5月22日、半次と雪夫の再会シーンでクランクアップ。伊那谷の3つの季節を巡り、延べ65日間に及ぶロケを敢行し、延べ3千人がエキストラで協力し、感動を共有した。
開演に先立ち、後藤監督は「『成功する会』のみなさんの絶大なる協力で、作品が完成した」と感謝し、大鹿歌舞伎の師匠やシベリア抑留体験者など丁寧にシナリオ取材したことに触れ「伊那谷の実話に基いた構成で、ラストシーンの半次引退公演で、『美』とは何か、姿形、永久の友情か…『美』への思いを凝縮させた」と語った。
宮下会長は「映画を通じて全国に、さらに世界に、日本人の心、伊那谷の美しい自然を発信させたい」と述べ、一層のバックアップを呼び掛けた。 -
高遠ご城下燈籠祭にぎやかに
伊那市高遠町の「高遠ご城下燈籠(とうろう)祭」(実行委員会主催)が1日、西高遠本通りであった。「高遠城下まつり」に「燈籠祭」の一部を加えて新たに企画した祭り。市内や友好都市提携を結ぶ地域の伝統芸能がそろい、盛り上がりを見せた。
JR高遠駅縲恂{町T字路間の延長350メートルが歩行者天国となり、芸能発表や大道芸、友好都市の物産展、農産物販売などを展開。
芸能発表は16団体が出演し「高遠ばやし」「伊那節」「ざんざ節」や「白虎隊踊り」(福島県会津若松)、「阿古初午獅子舞」(東京都三宅村)などが披露された。
辺りが暗くなると、沿道に飾った65本のほおずきちょうちん、あんどんに明かりがともり、市無形文化財「高遠囃子(ばやし)」が練り歩いた。三味線や横笛などの音色が響き、見物人やカメラマンが集まった。 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選 第1日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選が1日、開幕した。第1日は、県内2球場で5試合を展開。上伊那勢は、伊那弥生が8竏・で上伊那農業に勝利。飯田風越と対戦した高遠は、5竏・で惜敗した。
……………………………
【諏訪湖スタジアム】
伊那弥生
200020121=8
001040001=6
上伊那農業
○…伊那弥生は、両校計28安打の打撃戦を制し、上伊那農業に勝利した。5回に逆転を許すも7回、先頭で中越え三塁打を放った滝沢を、続く藤沢克が犠飛で返して同点。8回2死三塁の好機で、前の回に守備で代わったばかりの井上の中前適時打で逆転した。
上農は、5回2死から、この日5打席4安打の4番唐沢光の三塁打を足掛かりに4得点し、逆転する。しかし、6回以降は勢いが続かず、逆転を許して点差を広げられた。
【伊那弥生竏衷繹ノ那農業】8回2死三塁から適時打を放つ井上
………………………………
【県営飯田野球場】
高遠
100004000=5
00203100×=6
飯田風越 -
雨宮英夫さん 油絵展「信濃路の民家を描く」
長野市出身、在住の洋画家雨宮英夫さん(58)の油絵展「信濃路の民家を描く」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。県内に残り少ない、かやぶき屋根の民家を描いた作品を中心に30点を展示販売している=写真。
戸隠、鬼無里、穂高などの民家を、四季それぞれの青空の中に表現。濁りのない明るい色合いの油絵は、独自の構成力と描写力で描き上げた新作が並ぶ。関係者は「郷愁を呼び起こし感動を誘う作品ばかり」と話している。
水彩画、ペン画で街並みを描いてきた雨宮さんは1975年、独学で油彩画の技法を習得、現在では「全国で注目を集めつつある作家」(関係者)。県内での個展は少なくなっているが今回、同ホールで初めての作品展を開いた。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
所在把握に・ス避難カード・ス村の防災訓練で新たな試み
宮田村は2日午前8時から、地震防災訓練を村内全域で開く。今年は・ス情報把握・スを最重要のテーマに掲げ、各地区の自主防災会を中心に避難訓練を展開。よりきめ細かな住民の所在を把握をするため「避難カード」を事前に全戸配布し、1次避難場所で提出することにより、各世帯全員の避難の可否をつかむ。
避難カードは初めての試み。各世帯が家族の構成と避難の可否、避難できない理由を記入し、当日の避難場所で提出する。
今までの訓練では避難所に集まった人員のみを報告していたが、カード提出により、避難できていない人とその理由も明確に。迅速な救助、誘導活動につなげる。
各地区では避難のほかに、バケツリレーや土のうづくりなど独自の訓練を盛り込み、災害時に備える。
訓練終了後の午前10時半からは、村民会館で地域の防災対策について県の出前講座も開く。 -
歌声喫茶in小蕪亭に90人
飯島町七久保の小蕪亭で30日夜、「歌声喫茶in小蕪亭」が開かれ、約90人が参加、青春時代の思い出の歌をみんなで歌って楽しいひと夜を過ごした。町民有志による実行委員会主催
歌声喫茶ともしび新宿店の出前。ソプラノの清水正美さん、司会・バリトンの吉田正勝さんが出演した。
ともとび定番の「カチューシャ」でスタート。「椰子の実」「少年時代」と続き、振りをつけて、元気よく「ドレミの歌」を響かせた。
祈りを込めて「アメイジンググレイス」「いぬふぐり」。嫁ぐ日に、母への思いをつづった「秋桜」を情感豊かに歌い上げた。
また、清水さんが「百万本のバラ」「私と小鳥と鈴(金子みすず)」など澄み切った歌声を響かせ、参加者はうっとりと聞入った。
手話を入れて「見上げてごらん夜の星を」など、会場のリクエストにより約30曲を歌い、最後は「ふるさと」で余韻を残して歌い納め。
参加者は「懐かしい歌が歌えて楽しかった」「日頃歌わない昔の歌でも、覚えていて、しっかり歌えた」と満足そうだった。
なお、20日午後6時30分から、小蕪亭で清水正美コンサートを予定する。詳細は小蕪亭(TEL86・5890) -
全国高校総文祭・写真部門撮影会で最優秀賞受賞
本年8月末、島根県に全国の高校写真部員約400人が集まり、全国高校総合文化祭の写真部門撮影会があった。現地で配られた36枚撮りのフィルムを使って撮った作品「WOMEN」が最優秀賞を受賞した。
「受賞したと聞いてびっくり。でも、自分の表現が全国で通用したことが一番うれしかった。これからもずっと、写真を撮り続けていきたい」
昨年秋の県高校写真展で、自宅の近くの田園風景を撮影した作品が最優秀賞に選ばれ、全国大会へ進んだ。撮影会は29日夕から30日昼までで、松江城周辺で、自由に選んだ被写体を撮影する課題で腕を競った。前日に現地入りし、「思ったよりも大きかった」という、宍道湖を早朝に撮ろうと決めた。
午前5時ごろ、朝陽は、空を被った雲を淡いピンク色に染め、湖面を照らした。木の下のベンチにモデルの少女を座らせ、1枚に収めた。写真には「朝焼けの色を含め、女性の品を込めた」。プロの写真家ら3人の審査員からは「こういう宍道湖は初めて見た」「非常に広がりのある風景」との評価を受けた。
小学4年の時、カメラと出合った。家の近くの川が護岸工事により、姿を変えてしまうと知り、押し入れにあった父のフィルム一眼レフカメラを手に取った。川は友人と釣りをした思い出の場所だった。自然があった証拠になると、水辺を撮影。焼き上がった写真を見て、写真の魅力にはまっていった。
それ以来、上伊那の風景を撮り続ける。技術は、写真雑誌を読み、独学で身に付けた。中学校で知り合った同じ趣味を持つ友人と、上伊那群内を自転車で走り回り、撮影をよくした。その親友とは、一緒に伊那北高校へ進学し、写真部へ入部。それまで、ほぼ活動していなかった部を2人で立て直し、部員数は徐々に増えていった。
現在は、部活を引退し、大学進学を目指し猛勉強中。写真撮影をする時間は少なくなったが、休みの日は・ス誘惑・スに負け、カメラを持って散歩に出かけたりする。
「(全国高校総文祭で)カメラを持った写真好きの同世代が多くいることが分かった。この経験は自分にとってプラスの刺激になった」。「続けていれば結果が出ることも分かった。伊那谷、長野県の自然の美しさを世界に発信していきたい。自慢できる自然なのだから」 -
伊那市・新山の園児、児童がカレーづくり
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、52人)は30日、近くにある新山保育園の園児6人とともに、カレーパーティーを開いた=写真。全校児童が育て、収穫したジャガイモを中心に、各家庭から持ちよったトマト、ナスなどの野菜を使って、・ス新山産・スのカレーづくりを楽しんだ。
本年は小雨が降る中、5・6年生が校庭に設置した竈(かまど)を使い、園児・児童が6班に分かれて調理。ズッキーニ、カボチャ、ゴーヤ、白毛餅などを入れた各班こだわりのカレーが完成すると、みんなで味比べをした。
『トマトたっぷりカレー』をつくった班の6年生、正木あゆみさん(12)は「トマトを6個入れたので元気いっぱいになれるはず。最初は、野菜の種類が少ないと思ったが予想以上のものができた」と話した。
園児を招くのは前年に引き続き2回目で、ともに小人数規模の園と学校の交流を深め、連携した保育、教育を広げていく目的。野菜の皮むきを手伝った園児らは、タマネギの汁に涙を流し、児童たちに助けられながら和気あいあいと調理を進めた。
小雨が降る中、カレーづくりを楽しむ児童たち -
全国高校サッカー選手権県大会 きょう開幕
第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会(県サッカー協会主催)は1日、開幕する。決勝は11月4日、松本市のアルウィンである。上伊那勢8校を含む県内の87校が参加し、全国大会を繰り広げる国立競技場を目指し、熱戦が始まる。
初日、前回ベスト8の伊那北は明科と、ベスト16の赤穂は軽井沢と対戦。駒ヶ根工業は池田工業と、高遠は長野工業と、上伊那農業は佐久長聖と戦う。県総体に出場の辰野、伊那弥生はシードのため、箕輪工業は抽選により、それぞれ2回戦から登場する。 -
秋季北信越高校野球県大会南信予選 きょう開幕
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選が1日、県営飯田野球場を主会場に開幕する。箕輪工業が部員不足のため出場を辞退し、参加は25校。順調に日程を消化すれば9日、県大会の出場枠に入る4校が決まる。
3季連続の県大会出場を狙う伊那弥生は、初戦で上伊那農業とぶつかる。2季連続出場を目指す辰野は、阿智と富士見の勝者と対戦。高遠は飯田風越、赤穂は松川、駒ヶ根工業は諏訪実とそれぞれ戦う。
3季連続優勝を目指す諏訪清陵と4強を争うブロックが同じ伊那北は初戦、飯田と飯田工業の勝者と顔を合わせる。
主会場の県営飯田野球場のほか、諏訪湖スタジアム、県営伊那野球場、駒ヶ根アルプス球場の4会場で熱戦を繰り広げる。代表校が出そろう準々決勝は9日。準決勝は15日、決勝は16日の予定となる。
県内4地区の各代表校計16校による県大会は22竏・6日、県営上田野球場、長野オリンピックスタジアム、小諸南城公園野球場である。
組み合わせは別表にて -
駒ケ根市BDF精製所開所式
駒ケ根市が環境対策の一環として取り組んできた、家庭から出る使用済みのてんぷら油などの廃食用油をBDF(バイオ・ディーゼル燃料)に精製する施設が新たに完成し31日、同市町四区の大田切リサイクル・ステーション内の現地で開所式が開かれた。関係者など約30人が出席し、テープカットなどを行って施設の完成を祝った=写真。一般家庭からの廃食用油の回収は6月から始まっているが、施設の完成により、リサイクルのシステムがようやく整った。精製したBDFは廃食用油の回収車やごみ収集車などの燃料として使用し、余剰が出た場合は1リットル約105円で希望者にも販売していく考え。
市は施設への廃食用油の回収量を年間約2万リットルと見込んでいる。施設の装置の精製能力は一日当たり160リットル。事業費は約390万円で、県の元気づくり支援事業に採択されている。 -
駒ケ根市男女共同参画推進講座開講
駒ケ根市教育委員会は30日夜、07年度男女共同参画推進講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。市民約40人が参加し、第1回の講義「子どもが育つ家庭づくり・地域づくり・まちづくり」を聞いた=写真。
講師は駒ケ根市教育委員会の中原稲雄教育長。中原教育長は子どもたちを取り巻く現状とその原因などを分かりやすく説明した上で「子育ては社会全体で考え、取り組んでいくものだ」と呼び掛けた。今年制定された「こまがね子育て10か条」も示し、子育てには良い環境づくりが大切だと強調した。
講座は11月8日までの全6回。9月13日に開かれる第2回講座以降、各界の講師による講義やワークショップなどが行われる。 -
駒ケ根市家庭婦人バレー開会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(大坂郁江理事長)は30日夜、第26回リーグ戦の開会式を駒ケ根市の市民体育館で開いた。選手ら約120人が出席し、待ちに待ったシーズンの開幕を祝った。選手を代表して上赤須チーム主将の北沢君枝さんが「力を出し惜しみすることなく、正々堂々と戦うことを誓う」と宣誓した=写真。式後早速、小町屋竏鋳ャ二、北割二竏鋳ャ三の2試合が行われ、選手らは生き生きとした表情でボールを追っていた。
大坂理事長はあいさつで「勝負も大事だがチームの和やほかのチームとの交流も深めてほしい。家族に感謝しつつ、体調に注意して楽しいリーグ戦にしよう」と呼び掛けた。
出場チームは昨年度に比べ1減の14。A、Bブロックに分かれて総当りリーグ戦を12月上旬まで行い、各ブロックの上位4チームによる順位決定戦を12月13、18日に行う予定。 参加者の減少に歯止めをかけようと、昨年から新たに35才以上の独身者も出場できるよう規約を改正した。 -
箕輪町沢上にベイシア出店計画
地権者が箕輪町長に計画推進を要望箕輪町沢上へのベイシア(本社・群馬県前橋市)出店計画で地権者が30日、「出店計画推進をお願いしたい」と平沢豊満町長に要望書を提出した。ベイシアは、農地転用許可など開発可能な状態になれば、早くて1年後のオープンを目指している。町長は、「上伊那中が反対運動になっている。商圏を見ると広域的影響が出る。慎重にならざるを得ない町の立場をご理解いただきたい」と答え、町が積極的に推進することはできない旨を伝えた。
地権者は沢、大出、北小河内、下古田在住の16人。06年10月にベイシアとの賃借契約を締結している。要望書は地権者一同として提出。役場には地権者7人とベイシアの開発担当者2人が訪れた。
ベイシアは生鮮、衣料、生活雑貨品を扱う総合スーパー。説明によると出店計画は、沢上地籍の春日街道沿い。交通の便を重視し、商圏は箕輪町と辰野町が中心。敷地面積約2万平方メートル、店舗面積6280平方メートル、売り場面積4980平方メートル。駐車場は約400台分。計画地内の農地はすべて農業振興地域除外済み。従業員はパート主体に120人を地元で新規雇用する。施設は災害時の避難場所として利用できる。県内に10店舗あり、箕輪町に出店すると南信で初。
地権者は、「箕輪町発展のため」と推進を要望。消費者の利便性の向上、箕輪町北部と伊北インター周辺の地域振興や地域活性化への期待も挙げた。
町長は「法律的に禁止は不可能と思うが、町として積極的に賛成はできない。地権者とベイシアの契約の問題なので、町の立場をご理解いただきながらベイシアと話をしてほしい」と答えた。
出店計画は、05年にベイシアが地権者に話をし、06年9月に農用地区除外申込を町に申請したが、10月27日の農業振興地域整備促進協議会で認められなかった。今回の計画は、当初より売り場面積を約2500平方メートル縮小し、農振の土地も外すなど変更している。 -
かんてんぱぱガーデン山野草園内にあるそば処「栃の木」でそばを打つ
宮田村大原
有賀利夫さん(59)小学校4年生の時に招かれたおばさんの家のお建前で手打ちそばを振る舞ってくれたんだけど、「こんなにおいしいものがあるんだ」って感じた。その時からそばそばって騒いでいたね竏秩B
4月下旬に伊那市西春近のかんてんぱぱガーデン山野草園内にできたそば処「栃の木」でそばを打っている。そばは地元産のそば粉を石臼で粗くひいた「外二そば」。一口食べると口の中にそばの香りが広がる。
「そばを打つ工程は水回し、伸す、切るの3つ。一般的には水回しが一番難しいと言われているが、おれにとっては3つとも難しかった。今だって難しいけどね」と語る。
◇ ◇
そば打ちを始めたのは4年前。前々からやってみたいと思っていたが、最初の一歩を踏み出すきっかけとなったのは妻の後押しだった。
まずは直売所に手打ちそばを出している高森町の人に頼み込んでそば打ちの修行を開始した。しかし、食べるのは好きだが、そばを打った経験はない。手先が器用な訳でもなかった。
「『うまくいった』と思ったらもとに戻って、また『うまくいったかな』と思うと戻るの繰り返しだったけど、その都度得るものがあった。けど、いくらやってもそこで終わりってことはないね。うまいそばが食べたい一心だった」
修行を重ねる一方、自宅で打ったそばを直売所で販売するようにもなる。店頭に立って販売する日もあったが、「おいしかった」と買いに来てくれるお客さんの声が何よりも励みになった。
◇ ◇
栃の木でそばを打つようになって4カ月が過ぎた。ここでは自分で打ったそばをゆで、お客さんに出している。その中で、よりおいしくするための新しい方法も発見した。今はおいしい十割そばができないかと少しずつ試行錯誤を始めている。
「打つ時もゆでる時も、『おいしいそばを出したいな』って思いながらやっている。とにかく自分がそばが好きだから、そばを打つのも楽しい。75歳ぐらいまでそばを打って生計を立てていくことができたら、楽しいんじゃないかなって思うよ」
栃の木の営業時間は午前11時縲恁゚後3時(そばがなくなり次第閉店)。水曜日は定休日。 -
新しい校名案「箕輪進修高等学校」を箕輪工業高校の未来を育てる会が承認
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が30日夜、町文化センターであり、学校側が提案した来年4月から始まる新しい多部制・単位制高校の校名を「箕輪進修高等学校」とする案を承認した。今後、同案は学校から県教育委員会に示し、県教育委員会9月定例会で報告される。最終的には県会の可決をもって正式決定することとなる。
前回の会合では新しい高校の校名を「みのわ進修高等学校」とする案が学校側から提案された。しかし、「みのわ」を漢字とした方が良いのではないかといった意見が多数あったため、学校は一度提案を取り下げ、校内や同窓会、PTA関係者、未来を育てる会の小委員会などに意見を求めた。
その中で、「箕輪」という歴史のある漢字を用いるべきとする統一意見がまとまり、再度未来を育てる会に提案するにいたった。 -
おでかけマップ(お店編)の作成開始
子どもと一緒にまちへ出かけてもらおう竏窒ニ伊那市子育て支援センターは(伊藤ちと世所長)29日、伊那市おでかけマップ(お店編)」の作成を開始した。子育て中の母親7人が集まり、どういう設備があれば子どもたちと訪れやすいかなどを話し合った=写真。
次世代育成事業の一環として昨年から取り組んでおり、実際に子育て中の母親に参加を募ることで、親同士の仲間づくりをしてもらうことも目的としている。
昨年は子どもと一緒に遊べる場所を示した「公園編」を作成したが、今年は子どもと一緒に気軽に訪れることができる店を示した「お店編」を作ることとなった。
集まった母親たちは、日常生活の中で感じていることや、訪れた店で困ったことなどを相談。「小さい子どもと一緒だと周囲を気にしてなかなか外食できない」といった声のほか、「座敷のあるお店があればいい」「女性用のトイレに子ども用の小さい男子トイレがあるといい」など、子育て中の母親ならではの意見が出た。
この日参加した唐木恭子さん(26)は「前の人たちが作った公園編は便利で、知ることも多かった。今度は自分の持っている情報をいろんな人に使ってもらえれば」と話していた。
マップは市内の子育て支援センターなどに置き、子育て中の母親らに使ってもらう。 -
県議会商工観光生活環境委員会がサン工業などを視察
長野県議会商工観光生活環境委員会(竹内久幸委員長)の現地調査が30日、南信地区であった。上伊那ではコンピューター部分の表面処理を中心としてOA機器や工作機械などのめっきをしている伊那市西箕輪のサン工業(川上健夫社長)を視察したほか、視察に伴って上伊那広域連合(連合長・小坂樫男伊那市長)の陳情もあった。
陳情では▽大型店の出店を広域的に調整する制度の構築を検討▽首都圏からの直通特急をJR飯田線に乗り入れ▽労働人材確保に向けたUターン、Iターンの推進竏窒ネど、8つの要望事項を盛り込んだ要望書の提出され、竹内委員長は「地元議員と話し合いながら検討していきたい」とした。
また、新しい技術開発などに精力的に取り組み、地元の産業の振興にも貢献していることから視察先となったサン工業では、新しい技術の説明を受け、社内を見学した。 -
宮田大学院、認知症などについて学習
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学院」はこのほど、村地域包括支援センターの高山可代子さんを講師に介護保険の現状から認知症予防まで学んだ。
認知症の人たちは不安の中で生活していると説明。「顔見知りの友人の顔を見たりするとホッとする。ぜひ話し相手になったり、外出できる機会も設けてあげて」と続けた。
元気に生活するために、家庭でも簡単にできる筋力アップの体操も紹介。学院生も実際に体を動かし、健康の大切さを肌身で感じていた。 -
宮田の名物丼・ス紫輝彩丼・ス10月9日からサークルK県内全店で販売正式決定
宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店舗で10月9日から発売することが31日、正式に決まった。3週間の限定だが、あわせて丼の味付けにも使う同村特産の山ぶどうワインを同店頭で取り扱う。名物を通じて・スみやだ・スを広くアピールする機会にもなるが、サークルKの担当者も「ある地域に特化したこれだけ大掛かりな企画は初めて」と話す。
村商工会青年部や村内飲食店でつくる「名物丼プロジェクト」と、コンビニ大手サークルKサンクスの共同開発。
3月から12店で提供を開始している「紫輝彩丼」の良い所を散りばめ、鶏肉、シメジ、タマネギを共通食材でもある村特産の山ぶどうワインを用いて和風に仕立てた。
今回の企画は、ただ単に丼を販売するだけでなく、「食べた人に宮田村へ足を運んでもらうことも強く意識している」とサークルKサンクスの清水重秋バイヤーは話す。
どこへ行けば紫輝彩丼が食べられるか分かる宮田村の地図をリーフレットにして、コンビニ店頭に並ぶ丼一つひとつに添付。
「ここまでするのは珍しいことだが、名物丼を商品化することで、我が社としても地域おこしや地産地消に貢献できる」と同バイヤーは続ける。
コンビニ各社は近年、地域の名物に着目して商品化も競っているが、遠隔地よりも地元のものに高い関心を示す購買層の傾向もみられ、宮田村の関係者も近隣のファン掘り起こしも期待を寄せる。 -
響きの会コンサート
宮田村大原区の瀧澤智恵子さんが主宰する音楽教室の生徒たちによる響きの会コンサートがこのほど、同村民会館であった。日ごろの練習の成果を発表。ピアノだけでなく、リコーダーや管楽器の演奏なども取り入れ、会場と一緒に音楽の楽しさを味わった。
幼い子どもたちは、母親と一緒に演奏。小学校2縲・年生は息をあわせてリコーダーも披露した。
ピアノソロ、アンサンブルに、遊び心を盛り込んだ楽しい演出も。瀧澤さんは「色々な音楽の楽しみ方を感じてもらえれば」と話していた。 -
小梅の梅酒で全国へ
本坊酒造信州工場(宮田村新田区)は、地元上伊那産の小梅を使ったアルコールベースで割安感のある梅酒を県内限定から全国販売に転換した。既に全国展開している高級なブランデーベースの梅酒が人気を集めていることもあり、幅広い客のニーズにも応える。
全国発売にあわせて、銘柄も「伊那谷の梅酒」から「小梅の梅酒」にリニューアル。価格は720ミリリットル1300円(税別)で、年間1万本の出荷を計画する。
今まで全国に向けて発売してきたブランデーベースの「竜峡梅酒」は、1700円と梅酒としては高価だが、愛好者に高い支持を受けて好評。「小梅の梅酒」との併売により、首都圏を中心とした購買層にアピールする。 -
伊那市農業振興地域整備計画審議会、伊那市西箕輪の農地など、49件の農用地区域からの除外申請を承認
伊那市農業振興地域整備計画審議会が30日、伊那市役所であり、伊那インター工業団地に隣接する伊那市西箕輪にある農地を含む、49件7万9322平方メートルの農用地区域からの除外申請を承認した。
今回市の依頼を受けて市土地開発公社が農用地区域からの除外を申請した西箕輪の農地は2カ所。同工業団地の拡幅を目的としており、県の認可が下りば第5地区、第7地区として整備を進めたいとしている。それぞれの用地の広さは約1万3千平方メートル、約1万9500平方メートルで、用地の整備を進めながら企業誘致も進めていく。 -
少年指導委員による立ち入り補導活動
伊那署は1日夕、同署管内の少年指導委員5人とともに、伊那市、箕輪町、南箕輪村のゲームセンターとパチンコ店計4店で、立ち入り補導活動をした。少年らの健全育成に障害を及ぼす行為を防止するため、委員らは営業者に対して適切な指導をした=写真。
パチンコ店、ゲームセンターへは、抜き打ちの立ち入り補導をした。パチンコ店では、店内外に18歳未満・高校生の入店を禁止することを示した掲示があるか、営業許可があるかなどを確認した。
この日の活動で、補導対象となる少年らはいなかった。
少年指導委員は、無報酬。非行少年などの補導、営業者、成人などによる少年の健全育成阻害行為に対する注意、助言などの協力要請などを目的に活動する。 -
南箕輪村議会9月定例会日程
南箕輪村議会9月定例会は3日開会し、14日までの12日間開く。
提出議案は、南箕輪村学童クラブ条例など条例案5件、06年度一般会計などの歳入歳出決算認定7件、07年度一般会計など補正予算案5件、教育委員会委員の任命1件。報告は継続費の精算報告について。
日程は次の通り。
▽3日=本会議開会・委員会審査▽4、5日=休会▽6、7日=連合審査▽8、9日=休会▽10日=連合審査▽13日=一般質問▽14日=本会議・一般質問 -
宮田小自律学級が喫茶
宮田村宮田小学校の自律学級5、6組は29日、2年ぶりとなる喫茶を同小梅の子ホールで開いた。
事前にケーキやデザートを手作りして用意。8人の児童全員が店員に扮し、客として訪れた教職員や保護者を迎え入れた。
「いらっしゃいませ」と気持ち良くあいさつも。レジで注文を聞き、テーブルまで丁寧に運ぶ。
「美味しいよ、ありがとう」と声をかけられニンマリ笑顔。接客を通じて、ちょっとした気づかいなども学んでいた。 -
下古田長寿クラブで交通安全教室
箕輪町の下古田長寿クラブは24日、交通安全教室を下古田公民館で開き、交通安全の注意点を再確認した。
町交通安全協会の小林交石会長が講話。町内は65歳以上の高齢者がかかわる交通事故が多く、特に自宅から200メートルの範囲で発生していることを話し、注意点として▽自分の目の中に自動車が入ったら道路は横断しない▽夜間の運転は避ける▽運転時は早めにウインカーを出す▽夜出かけるときは反射材を身に付ける▽70歳以上は高齢者運転マークを自動車につける-などを挙げた。
昨年、長寿クラブで作った「ヒヤリマップ」を活用し、危険と思われる場所にシールを張って危険カ所を確認しあうことも勧めた。 -
県市長会総会
第121回県市長会総会が30日、駒ケ根市内のホテルで開かれた。県下19市の市長らが一堂に会し、県と市を取り巻くさまざまな課題について話し合った。産科医師不足で出産の受け入れができない病院が増えている問題に関連して「医師不足の解消と地域医療の充実に関する特別決議」が緊急提案され、全会一致で採択された。
決議は▽医師の絶対的な不足を解消するため、特段の措置を講じること▽早期に県内各地の産科医療が均質に提供できるよう医師確保に努めること▽異常時において地域格差が生じないよう、連携強化病院や中核病院との協力関係を強化するための対策を進めること▽地域の医療を担う病院等の運営に対し財政的な措置を講じること竏窒ネどを要望したもの。来賓の村井知事は「重要な問題で、なりふり構わず検討していきたい」として状況の打開に前向きな姿勢を示した。決議は県に送られるほか、北信越市長会(10月25日)の採択を経て国に提出される。
開催市の中原正純市長はあいさつで「景気はようやく回復に向かっているが格差も生じている。地方が元気になるための仕組みづくりが大切。大都市有利にならないような税制の見直しをすべきだ」と述べた=写真。
総会は年に2回、市制順に持ち回りで開催される。