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直江津港遭難から65年
竏虫桙燻・1日に降った雨で荒川・保倉川も増水し至極悪条件であり、水中の生徒は一心に泳いだが突堤に近づくと二度目の波で流されたが生徒は一生懸命で泳ぐ、村上教員の叫びも一心である「皆な泳げよ!…」悲痛の声…(搏美六人力会発刊、「直江津遭難の記より」)。
1942年9月13日、箕輪中部小学校の6年生26人が新潟県直江津海岸で波にさらわれ、うち5人が帰らぬ人となった。修学旅行中のことだった。
旅館についた154人の児童(修学旅行は2つの班に分かれ、12日に1班が、13日に2班が行った)。海へは出ない方が良いという旅館主の注意があったが、山国に育ち海を見たことがなかった子供たちは、他校の児童たちが遊ぶ姿を見て、海岸へ向かった。教師たちもやむなく同行。波と遊ぶうちに突堤の方へ。漁師の注意を受け、教師が児童をともない引き返そうとした時に、突然、大人の背丈ほどもある大波が襲った。26人が海中へとさらわれた。落ちた子供の話によると、コンクリートの上をずるずると滑ったという。大人たちの救助により、21人が引き上げられたが、5人は命を失った。
その日から65年が経つ。257人の同級生は一人一人が遭難事故のことを忘れずに「搏美六人力会」をつくって活動を続ける。
会の名は、当時校長で遭難の責任をとって辞任した牛沢搏美さんの「5人の友の分と自分を合わせて6人分がんばれ」という言葉からつけられた。
箕輪中部小の校庭に立つ2つの石碑。遭難で亡くなった5人の十三回忌のおりに建立された「直江津遭難慰霊碑」、その横に「牛沢搏美先生公徳碑」が並ぶ。
「和服姿で、毅然としていて、侍みたいな先生だった」と搏美六人力会会長の今井友利さんは懐かしそうに語る。
校長辞任後、牛沢さんは信濃教育会専任幹事に就任。1945年、東京に出張中、空襲にあい亡くなった。頌徳碑は1987年に、牛沢さんに対する敬慕の念から建てられた。
毎年の参拝・同級会、回忌ごとの法事、石碑の建立の他にも搏美六人力会は、直江津港遭難について記したものや会の記念誌、牛沢搏美遺稿集の発行、小学校に対する寄付などの活動をしてきた。「役員が何かしようと提案すると、皆がうなずいてくれる。すばらしい仲間に恵まれた」と今井さん。
65年の間、毎年、欠かさずにしてきた石碑の参拝や同級会だが、今年で同級生は喜寿を迎えることを機会に、今井さんら役員は高齢の会員のことを考え、今までのように全会員に声をかけて集めることはやめようと決めた。今後はそれぞれが自主的に9月13日になったら石碑に参拝することになる。
13日には、現在の箕輪中部小学校の6年生120人が搏美六人力会の石碑参拝に参列する。遭難の悲劇の教訓を、そして何よりも65年の歳月を経てもつながり続けた同級生のきずなを、子供たちが学べる機会となりそうだ。 -
伊那法人会女性部
南箕輪老人ホームにおはぎの贈り物伊那法人会女性部(66人、小口幸子部長)は12日、「敬老の日」とお彼岸に合わせ、地域貢献活動として南箕輪村にある南箕輪老人ホーム(特別養護、養護)2施設に部員の手作りおはぎを届けた。
女性部は年2回、イベントを上伊那の各地区が順番に担当して実施している。今年、熊本県であった全国フォーラムで同県法人会の地域貢献活動を知り、今回のイベントを担当した南箕輪村の藤田キヨ子代表が老人ホームの訪問を提案。会として初のボランティア活動に取り組んだ。
部員24人が、おはぎ約500個を心を込めて手作りし、あんことごま1種類ずつをパック詰めした。養護老人ホームでは、部員が利用者一人ひとりにおはぎを手渡し、一緒に席について話をしながら味わった。利用者は「とてもおいしい」と喜んでいた。
部員による手話ダンスと日本舞踊のステージもあり、利用者を楽しませた。
女性部は、県の合同例会や木曽法人会との交流、勉強会などの活動があり、「公益法人として内容の濃い活動をしていくためにも、今後も地域貢献活動に取り組みたい」と話していた。 -
南箕輪村
御嶽山保存会南箕輪村大泉に残る民謡「御嶽山(おんたけやま)」。05年に村の無形文化財に指定されたこの民謡を後世に伝えようと、村内の15人が活動している。
「民謡の団体とは大いに交流したい」と清水伝之丞会長。そんな想いがかない、木曽町の「木曽節保存会」(田沢博会長)と初の交流が実現した。
9月9日、木曽町の総合体育館であった敬老会で、ボランティアで「御嶽山」と「伊那節」を披露した。観客は450人。「皆ではりきってやった。『御嶽山』や『伊那節』を聞いたことがある人もいて、中には見よう見真似で手を動かして踊る人もいた。とっても喜んでもらった」。
その後の茶話会で、木曽節保存会から「『御嶽山』は木曽にも重要。ぜひ覚えて木曽にも残したい」との話があり、近いうちにまた木曽を訪れ交流することが決まった。
今回の交流は、今春、名古屋であったイベントに両団体が参加し、木曽節保存会の田沢会長から「御嶽山」のいわれを尋ねられたのが発端。木曽から伊那に伝わったことを話したところ交流の話が持ち上がり、御嶽山保存会の清水会長が7月の木曽祭りに招かれた際に再び話をして今回の訪問となった。
「交流のスタートとしては大成功。木曽では役場の課長さんにも交流を続けてほしいと言われ、あちらは熱心。保存会としても喜んで交流していきたい」と清水会長はいう。
「御嶽山」は1820年ころにはすでに流行し、1908年に「御嶽山」から「伊那節」に名を変えたが、大泉では「御嶽山」の名で継承されてきた。祝い唄として村祭りや来客のときには必ず唄って踊り、60年ころまでは結婚式にも欠かせないものだったという。
その後しばらく途絶えていたが91年、大泉区内で民謡に親しんでいた人たちが、個人で唄い継いでいたものを集めようと保存会を発足。それから4、5年経ったころに、皆で踊りを研究するなかで現在の形に整えた。
会は伊那節振興協会に所属。唄2人、三味線2人、太鼓1人、残りの人は踊りを担当する。大泉の西部地区館で毎月第2金曜日に練習し、区内の敬老会や収穫祭で踊るほか、依頼を受けて催しなどでも「御嶽山」を披露している。
04年には、日本フォークダンス連盟(本部・東京都)の事業で、全国から選ばれた10曲のうちの1曲として、CD「ふる里の民踊」(コロムビアレコード)に収録された。全日本民踊指導者講習会で全国の民踊指導者千人に「御嶽山」を指導したこともある。
念願かなって民謡の保存会同士の交流も始まり、「『御嶽山』を全国に広めたい」と、ますます意欲を見せている。(村上裕子) -
10月に入笠山~鹿嶺高原トレッキング大会
伊那市長谷の南アルプス自然体験ネットワークは10月7日、「入笠山縲恷ュ嶺高原トレッキング大会」を初めて企画した。入笠山や鹿嶺高原の知名度を上げ、地域の自然体験観光の振興を図る。さらに、心身のリフレッシュと健康増進につなげる。
コースは標高1800メートル台の入笠山縲恷ュ嶺高原の延長約11キロ。標高差は300メートルほどある。所要時間は7時間半で、高座岩、半対峠、湿原など6カ所のチェックポイントを通る。主催者によると「雄大な景色が望める」という。
定員は150人で、28日まで募集中。対象は、小学校高学年以上(小・中学生は保護者同伴)の健脚に自信がある人。参加費は2千円(バス代、保険料など含む)。
当日は午前5時半、高遠城址公園駐車場に集合。受け付け後、バスでスタート地点に移動して歩き始める。ゴールした人から解散で、随時、バスで集合場所へ送る。
希望者は参加申し込み書に必要事項を記入し、参加費を添えて事務局へ申し込む。
申し込みは、伊那市長谷総合支所産業振興課内南ア自然体験ネットワーク事務局(TEL98・3130)へ。 -
春日真一さんが商工会青年部主張発表関東大会で準優勝
宮田村商工会青年部員の春日真一さん(36)が、11日に東京都内で開かれた関東ブロック商工会青年部連絡協議会主張大会で準優勝に輝いた。悲願の全国出場にはあと一歩届かなかったが、「多くの人に元気な宮田村をアピールできたと思う」と充実感を手にした。
南信、県大会で優勝し、県代表として1都10県の代表が集まる関東ブロック大会に臨んだ春日さん。
今までと同様に、青年部の仲間と一緒に地域活性のために取り組んでいる村の・ス名物丼・スを題材に発表した。
途方もなく思えた名物丼開発が、多くの協力で実現していく過程を10分間に凝縮。400人余りが見守る前で、開発の熱意を言葉に乗せた。
自宅や会社で鏡を前に練習を積んできた毎日。その成果は存分に発揮され、会場を埋めた他都県の青年部員たちを惹きつけた。
当日は青年部員約15人と、名物丼から誕生したどんぶりレンジャーも駆けつけ声援。
会場の反応とは違って優勝を逃したが「結果は正直くやしい。しかし、こんなにも多くの仲間が遠くまで応援に来てくれて本当にうれしかった。今度は後輩に全国を目指してもらいたいですね」と笑顔がこぼれた。 -
来年3月中旬の開通へ、紆余曲折の農道事業が最終段階
宮田村南部の大田切区で国道153号と広域農道を接続させる延長約2キロの県単農道事業が、事業着手から7年を経て最終段階を迎えた。11日夜に地権者らを集めた説明会があり、県は「来年3月中旬が開通目標」と明示。財政難や貴重な動植物保護を理由に当初計画から二転三転したが、地元の強い要望で整備が・ス復活・スした区間もあり「ようやく地域の悲願が実を結ぶ」と関係者は期待を寄せる。
全幅9・2メートル(うち歩道2・5メートル)の2車線で01年度に着工。当初は広域農道を経由して、新田区のふれあい広場西側の村道までつなぐ約2・4キロの計画で始まったが、貴重な動植物保護を理由に県は331メートルの区間を事業中止に。
さらに03年には財政難を理由に全線の2車線確保を見直し、区間の一部は「待避所」などを設ける1・5車線に格下げした。
これらの事業縮小に対し、地元住民や地権者ら28世帯でつくる整備推進委員会は安全面や経済に影響が大きいと懸念。村と連携しながら、根気良く再考を求めてきた。
その結果、県は中止区間を除いた全線2車線と歩道の確保を決め、5月には事業最大の工事となるJR飯田線と農道が立体交差する線路高架橋が完成。
今後は国道接続部分から高架橋をくぐる250メートルをはじめ、1・5車線区間の改良に着手する。
田中幸平推進委員長、初崎常利区長は「計画が浮上してからは丸9年。念願である開通に向け、無事に工事が終わるよう我々も協力したい」と話す。 -
ふれあい広場一帯の指定管理者導入も検討
宮田村は新田区にある村の総合公園「ふれあい広場」とその周辺にある文化、体育施設の管理について指定管理者の導入も含めて検討を進めている。12日の村議会一般質問で明らかにし、新年度にも移行する。
同公園は親水や遊具、芝生広場なども整い、休日にもなると村内外の家族連れらで賑わう。また、宮田球場や農業者体育館も各種大会に活用されている。
質問した清水正康議員は、村が住民も巻き込んで検討している周辺の西山山麓の観光活性化と連帯感を持ち、管理者選定なども慎重に取り組んでほしいと求めた。
村教育委員会は「施設の役割を明確にしながら、検討を深めていきたい」としている。 -
南ア林道バス きょう運行再開
台風9号の影響を受け、全面通行止めとなっていた南アルプス林道の復旧工事が終了し、市営南ア林道バスが12日午前8時、北沢峠行きの便で運行を再開する。
林道に崩れた土砂を重機で取り除いた。一部、路肩が崩れている個所もあるが、幅員が広いため、ロープを張って通行できるように対応した。 -
9月9日「ひやおろし」解禁
漆戸醸造が「旬の酒ひやおろしを楽しむ会」長野県酒造組合は今年、厳寒期に醸造した清酒を酒蔵の中でひと夏を越し調熟させた「ひやおろし」の解禁日を重陽の節句の9月9日と定め、県内約40社が協力して「ひやおろし」の発売を開始した。これに合わせたイベントが各地であり、伊那市の漆戸醸造(漆戸正彦社長)は9日、「旬の酒ひやおろしを楽しむ会」を市内の割烹で開き、同社の酒のファンや業者ら20人が旬の酒を堪能した。
大正4年に同社が伊那部宿の井沢家の酒蔵を借りて創業したゆかりの地に隣接する割烹いづみを会場に開催。南箕輪産酒造米ひとごこちを使った「井乃頭純米ひやおろし」をはじめ今年の全国新酒鑑評会金賞受賞酒など3種を出した。
「ひやおろしは、すっきりしていて、さらっとしてのみ口のよい酒」(漆戸社長)といい、参加者は互いに注ぎ合い、料理と共に楽しんでいた。 -
伊南消防が大規模救助訓練
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は11日、ヘリコプターや救助工作車などを駆使した大規模な救助訓練を市内で実施した。署員60人のうち当直勤務者などを除いた約40人が参加し、万一の大事故発生に備えた。
7人が乗ったワゴン車が林道のがけから転落し、2人が車外に放り出されて意識不明となっている竏窒ニの想定。駒ケ根高原スキー場の駐車場の段差を利用した訓練地で署員らはロープと救助工作車を使って2人のけが人を平地に搬送し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」の出動を要請。飛来したものの着陸適地がないため、ゲレンデ上空でホバリングしているヘリコプターに、担架に固定したけが人を慎重に収容した=写真。署員らは時折小雨の降る天候の下、指令に従ってテキパキと行動していた。
竹上消防長は「管内にはしらび平に続く駒ケ根駒ケ岳公園線などの林道があるから車の転落事故は本当に怖い。この訓練が万一の際に少しでも役に立てば」と話した。 -
駒ケ根署が女性、子どもに防犯チラシ配布
抱きつき、声掛け、つきまといなどの事案が増えていることから女性や子どもに対する犯罪を未然に防ごうと駒ケ根署は10日夜、管内のJR飯田線の11駅で防犯を呼び掛けるチラシを列車の乗降客らに配布した=写真。同署員13人のほか、伊南防犯連合会員12人も協力し「なるべく1人で歩かない」、「明るい道を選んで帰宅する」、「不審を感じたら全力で逃げる」など5項目を記したチラシ500枚を女性らに手渡した。受け取った女性らは「気をつけないといけないね」などと話しながら帰宅の途についていた。
同署では初めての取り組み。 -
駒ケ根高原美化清掃
夏の観光シーズンに観光客が捨てていったごみを拾い、秋を迎える高原に再び美しさを取り戻そうと10日、観光関係者らによるボランティア美化清掃が駒ケ根高原一帯で行われた。十数年前から毎年行っている恒例行事。旅館、民宿、食堂、商店など地元の観光関係者らを中心に約70人が参加し、袋を片手にごみを拾い集めた。
参加者らは「意外とごみが少ないな」「マナーが向上したのならいいが、観光客が減ったとしたら喜べないぞ」などと話し合いながら、手バサミでごみをつまんではせっせと袋に入れていた=写真。
約1時間の作業で集まったごみは燃えるごみ5袋、廃プラスチック類9袋、空きカンなど金属類5袋、空き瓶などガラス類1袋だった。 -
箕輪サッカー協 10月21日フットサルトーナメント
箕輪町サッカー協会(小松良輝会長)は10月21日、住宅設備メーカーTOTOの特別協賛で、「TOTOもみじカップ2007第1回フットサルトーナメント」を箕輪温泉ながたの湯併設のテニスコートで開く。11日、町内で発表があり、地元や県内を対象とした参加チームの募集を始めた。
06年9月に発足した同協会は、「地域が手作りで出来る、若い人が楽しめる大会を」と企画、TOTOがその主旨に賛同した。小松会長は「町内にフットサル場がないので、テニスコートを利用し、知恵と多くの人の尽力で開催したい」とした。
競技方法は、集まった全16チームによる、4グループでの予選リーグ戦、各リーグ1位チームの決勝トーナメントを戦い、優勝を決める。男女混合チームでの参加を認め、ルールは公式フットサルルールとし、女性の得点を2点とするローカルルールを適用する。
申し込みは先着順で、16チームを9月末まで募集する。対象は16歳・高校生以上で構成する5縲・0人(男女混合チームも可)。1チーム2万円の参加費が必要となる。優勝チームには優勝カップ、副賞(チームユニホーム制作など)を与える。そのほか、大会得点王などの個人賞もある。
参加方法は、箕輪町サッカー協会のインターネットホームページから参加申し込み書をダウンロードし、記入の上、同協会事務局へFAX、郵送する。
問い合わせは、事務局(TEL0265・79・0229)(FAX0265・79・2173)へ。
〒399‐4601 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪1365
ホームページアドレスは、http://minowafa.net
大会への参加を呼び掛ける小松会長(右)とTOTO信越支社松本営業所の北山昇一所長 -
雅秋園開園でブドウ狩り
箕輪町福与のブドウ園「雅秋園」(浦野正敏代表)が11日、開園した。初日は、あいにくの雨だったが、町内の子育てサークルや高齢者ら約100人が訪れ、ブドウ狩りを楽しんだ=写真。今年は暑い日が続いた影響で、つぶは大きく、甘みがあるという。
約120アールの敷地のうち、90アールがブドウ畑でナイアガラ、デラウェアーなど5種類のブドウが植わる。ブドウに味が乗り、人出が増えるのは9月下旬ごろ。関係者は「春先の霜の影響で着果量は少ないが自慢のブドウができた」と来園を呼び掛けている。
入園料は、大人500円、子ども(小学生)250円、幼児無料で、大粒種を除き食べ放題。持ち帰る場合は、量り売りしている。10月上旬まで営業。問い合わせは、雅秋園(TEL79・3619)へ。 -
箕輪町で絵本プレゼントの準備学習会
箕輪町の本年度新規事業として取り組むブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」の11月開始に向け10日、同事業に協力するボランティアたちの準備学習会が町文化センターであった。飯田市立上郷図書館の下沢洋子館長を講師に迎え、本を渡す時の対応方法などを確認した=写真。
同事業については、11月の7カ月検診からブックスタートを開始することに決まり、現在ボランティアらが最後の調整をしている。学習会はその一環で、ブックスタートや絵本への理解をさらに深めるとともに、実際に絵本を渡す時の対応などを考えるために開催した。
学習会では、子どもたちにプレゼントする本を、ボランティアが読み聞かせすることなどを確認。下沢さんは「すべての子どもさんにこんなに優しく読んであげれば、お母さんも嬉しいし子どもさんにもいいと思う」とした上で、「赤ちゃんへの読み聞かせはリズム感を大切にしながら語りかけるように読んでほしい」などとアドバイスした。また、当日お母さんたちから質問が寄せられた場合の対応方法などを示した。 -
県伊那文化会館で特別支援学校の生徒らを招待してウィーンの演奏家が演奏会
普段はホールに足を運ぶことが困難な子どもたちに、良質な音楽に触れてもらおう竏窒ニ、県文振興事業団(長野県民文化会館)は11日、ウィーンで活躍する演奏家4人による演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開き、中南信地区の特別支援学校に通う子どもたち約300人を招待した=写真。
特別支援学校の生徒を招いての演奏会は2年目。昨年は東北信の学校を対象としたため、中南信での開催は初めてとなる。
演奏は、同館とウィーン学友会館が姉妹提携を結んでいることから、12、13日に県内2カ所で演奏会を開く弦楽四重奏団「ウィーン室内楽アンサンブル」に演奏を依頼した。
演奏会では、エルガーの行進曲「威風堂々」などといったスタンダードなクラシックだけでなく、映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲など、子どもたちにもなじみのある曲を盛り込んだ13曲を演奏。バイオリンやチェロが奏でるさまざまなメロディーに、子どもたちも耳を傾け、演奏に合わせて体を動かすなどして楽しんでいた。 -
中央アルプスに注目
中央アルプス駒ケ岳にある標高2870メートルの宝剣山荘で、その場で打った手打ちそばを今夏から客に提供している。「ほかにも、そばを提供する高所の山小屋があるかもしれないが、手打ちはないはず。世界一だと確信している」と関係者も自信満々。冗談混じりに「ギネスブックへの登録も夢じゃない」と、山荘の“目玉”にしていく考えだ。
経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発が、伸び悩み傾向の利用者を増やし、食でも楽しんでもらおうと企画した。
山荘主任の千島浩聡さんが、シーズンオフの昨年冬、下界のそば教室に通い修業。その後も自己流で研さんを積み、8月から客に振舞っている。
1食800円で1日限定20食だが、1カ月余りで200食以上を提供。「アルプスで手打ちのそばが食べれるとは」と好評だ。
ざるに加え、9月からは温ソバも。山荘が閉まる11月まで提供を続ける。 -
境区コミュニティー花壇の会 伊那市
伊那市の境区公民館東側にある広さ200平方メートルのコミュニティー花壇。20種の草花が色鮮やかに咲きそろう。淡い紫や赤桃色のペチュニアを使った「パステル色調のやさしいいやしの花壇」、キンレンカ(黄色)とアプリコット(朱赤色)の「元気を出す色の花壇」、「ブルーを基調とした花壇」など区画ごとに特徴を持たせている。「触って楽しいハーブの花壇」(未完成)には、葉を触るとカレーの香りがするものも。
区内に住む元信州大学農学部教授・藤田政良さんのアドバイスを受け、この地域で作りやすい種類を選んだ。家庭ガーデニングの普及につなげようと色合いや花丈の組み合わせなどを工夫。サルビアの根元に、グランドカバーとなる地面をはう葉ものを植え、花だけでなく、葉も楽しめるようになっている。
花壇作りは2年目で、将来、境区公民館を建て替えるために用意した区有地を活用。
5月連休後、育苗箱に種をまき、6月初旬から順次、花壇に花の苗を植えた。夏の暑さで水をまくのも一苦労。近くの川からポンプで水をひき、2時間がかりだったという。
8月中旬にピークを迎え、公民館の庭で遊ぶ親子連れや小学校へ通う子どもたち、地域住民らの目を楽しませている。
日ごろの手入れは、40縲・0代の区民有志でつくる「境区コミュニティー花壇の会」(米山卓子会長、20人)が当たっているが、人手のいる作業には高齢者クラブ、小学生など広く区民にも呼びかける。
9日には、花摘み作業があった。花を長く咲かせ、楽しめるように枯れた花を摘むもので、小学生を含めて地域住民約60人が集まった。会員の指導を受け、参加者は次に出てくる芽を確認しながら、枯れた花をはさみで切り取った。
米山会長は「近くに住んでいても、話をする機会が少ない。作業を通して顔を覚え、交流の場になればと思う。また、花を作ることで、家の庭もきれいにして、まちづくりにつなげたい」と話す。
花壇は霜が降りる10月いっぱいまで楽しめるという。11月には種取りを予定している。 -
松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村マレットゴルフ同好会(池上辰夫会長)は11日、村の松くい虫対策募金に5万8500円を寄付した。同会の例会があった大芝高原MG場に唐木村長が訪れ、池上会長から寄付金を受け取った=写真。
会が村の松くい虫対策募金に寄付するのは初めて。本年8月下旬の「大芝高原まつり」のなかで開いたマレットゴルフ大会に参加の約130人に対し、募金箱を置いて呼び掛け、寄付金を集めた。
唐木村長が「去年から大芝高原のアカマツを守るため、薬剤を樹幹注入してきた。これからも村民あげて取り組んでいきたい」とあいさつ。池上会長は「来年も募金を集めて役立ててもらいたい」と話した。 -
世界一「高い」手打ちそば?!
中央アルプス駒ケ岳にある標高2870メートルの宝剣山荘で、その場で打った手打ちそばを今夏から客に提供している。「他にもそばを提供する高所の山小屋もあるかもしれないが、手打ちはないはず。世界一だと確信している」と関係者も自信満々。冗談混じりに「ギネスブックへの登録も夢じゃない」と、山荘の・ス目玉・スにしていく考えだ。
経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発が、伸び悩み傾向の利用者を増やし、食でも楽しんでもらおうと企画した。
同山荘主任の千島浩聡さんが、シーズンオフの昨年冬に下界のそば教室に通い修業。その後も自己流で研さんを積み、8月から客に振舞っている。
1食800円で1日限定20食だが、1カ月余りで200食以上を提供。「アルプスで手打ちのそばが食べれるとは」と好評だ。
ざるに加え、9月からは温ソバも。山荘が閉まる11月まで提供を続ける。 -
安心して出産、子育てを宮田村議会が意見書採択
来年4月から昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産科が休止する問題を受け、宮田村議会は9月定例会初日の11日、安心して妊娠、出産、子育てができる環境整備を求める意見書を全会一致で採択した。県知事に提出する。
宮田村内では年平均90人の出産があるが、その7割が同病院で出産している。
9月定例会にはこのほか、村が2006年度決算認定など12議案を提出。
そのうち固定資産評価審査委員に土地家屋調査士の小町谷勝也さん(46)=町一区=、村教育委員に村公民館長の白鳥剛さん(72)=町三区=を選任する案について同意した。
2人はいずれも新任で、任期は小町谷さんが11月1日から3年間、白鳥さんは10月1日から4年間。
その他の議案については最終日の20日に採決する。
また、村内の男性から提出があった議会改革に対する陳情書については、議員の一部に今会期中に議員定数削減の条例改正案提出を模索する動きもあり、それらも踏まえたうえで最終日までに文書で男性に回答すると全会一致で確認した。 -
地域の伝統を敬老会で
敬老の日を前に宮田村では9日、7地区で敬老会が開かれた。各分館の主催で楽しい演芸や会食などで盛りあがったが、町二区、町三区、大田切区では地域に根づき、愛される伝統芸能が出演。高齢者の目を楽しませた。
町二区の敬老会では、区民有志でつくる「信州宮田長持ち会」が披露。40人のお年寄りが、20周年を迎えた同会の勇壮な練り歩きを堪能した。
町三区では、「祇園ばやしの会」の子どもたちが元気に発表。涼しげな音色で95人の高齢者を楽しませた。
大田切区では大田切獅子保存会が演舞。軽快なはやしに乗って「悪魔払い」を演じ、57人のおじいちゃん、おばあちゃんは地域に古くから伝わる獅子舞の姿を笑顔で満喫していた。 -
全国高校サッカー選手権県大会・第3日
◆第86回全国高校サッカー選手権大会長野県大会・第3日(9日、豊科高校グラウンドほか)=上伊那関係分
【2回戦】
▽松商学園0(前半0竏・、PK8竏・)0赤穂▽駒ヶ根工業0(前半0竏・)7松本県ケ丘▽箕輪工業1(前半0竏・)5中野実業 -
中央区の分譲マンション計画を事業者が自主的に中止
伊那市中央区の更地に一部9階建て分譲マンションの建設計画し、地元との協議を重ねていた駒ケ根市の窪田建設などが、建設計画を自主的に中止していたことが8日までに分かった。事業者側は地元との協議の中で妥協点を模索したいとしていたが、地元住民からは日照不足やになることや周辺景観の阻害などを懸念する声が上がっていた。
建設を計画していたのは市民会館北西側にある更地、約2700平方メートルで、マンションの高さは28メートル。
5月には地元住民との協議を2度ほど行い、9階としていた当初計画を7階にした計画案を掲示。住民からは「4階にしてほしい」との要望もあったが、「4階にすると事業が成り立たない」としていた。
中央区の下島賢治区長は「今回は窪田建設さんの方で判断して中止したということ。最後の会議から1週間ほどしてから(建設中止の)連絡があったと思う」と話す。
また、窪田建設は「当社の判断で自主的に計画を中止した」としている。
9階建て分譲マンション計画のあった中央区の空き地。設置してあった建設概要を記した看板も撤去された。 -
秋季北信越高校野球県南信予選 第4日
第117回秋季北信越高校野球県大会南信予選第4日の9日、県営飯田野球場と駒ヶ根市アルプス球場の2会場で、3回戦4試合があった。上伊那勢は、飯田長姫と対戦した伊那北が7竏・のサヨナラ勝利。辰野は諏訪二葉と戦い、延長12回の末6竏・で勝った。伊那北は4季ぶり、辰野は2季連続の県大会出場を決めた。
伊那弥生は、岡谷南と対戦し1竏・の惜敗、駒ヶ根工業は下伊那農業と戦い0竏・で完封負けした。
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
岡谷南
000000102=3
000000010=1
伊那弥生
……………………………
【県営飯田野球場】
▽3回戦
下伊那農業
011020000=4
000000000=0
駒ヶ根工業
……………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
飯田長姫
000000501=6
011110201=7
伊那北
………………………………
【駒ヶ根市アルプス球場】
▽3回戦
諏訪二葉
200000030000=5
002010002001=6
辰野
(延長12回) -
健康い~なウォーク2007in伊那市
伊那商工会議所主催の「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」が9日、伊那市役所を発着に三峰川ジョギング・サイクリングコースであり、410人が晴れ渡った初秋の空の下、2つのアルプスの眺めを楽しみながら歩いた。
昨年に続き2回目。今年は、雄大な中央アルプスと南アルプスを眺めながら歩くコース設定で距離は約15キロ。
上伊那郡内や木曽地域をはじめ、県外では愛知県、岐阜県、三重県などからも参加があり、50歳代以上や家族での参加が多かった。
花火を合図に、参加者はゲートをくぐって元気に出発。ゴールの市役所では地元産の米で作ったおにぎり、とん汁などが振舞われ、抽選会や健康運動指導士による講演「健康とウォーキングについて」もあった。
今年は8日に前夜祭もセントラルパークで開き、結団式と太鼓演奏やダンスなどの余興、ローメンやソースカツ丼など多彩な食文化を楽しめる飲食店の案内などもあった。 -
ソフトバレーボール「はせくらぶ」 全国スポレクへ
伊那市の長谷地区を中心としたソフトバレーボール愛好者でつくるクラブ「はせくらぶ」は県代表として、22竏・5日、青森県黒石市である第20回全国スポーツ・レクリエーション祭ソフトバレーボール大会に出場する。
「はせくらぶ」は、本年5月にあった全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選のスポレクの部(40、50歳代の男女各1人ずつ計4人で構成)に参加。県内19チームが集まる中、予選ブロック、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝し、本大会初出場を決めた。
8日夜、長谷中学校体育館で団結式があり、出場選手が意気込みを語った。
選手たちを激励に訪れた、宮下市蔵長谷総合支所長は「これまでの練習成果が全国大会にまで足を伸ばせるチームワークをつくった。大会では実力を発揮してほしい」。主将の中村和利さん(51)は「スポレクはみんなが目標とする花形の大会。最後まで諦めない粘りのバレーを見せ、大会を楽しんできたい」と述べた。
出場する選手は次のみなさん。
▽選手=中村和利(主将)、高坂武、春日孝二、中山芳一、中山初美、中村千里、木下利恵、伊藤月美▽監督=新井良太
全国スポレク祭ソフトバレーボール大会に出場する「はせくらぶ」のメンバー -
赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が9日、駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手によるリレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の「大蛇」は上半身裸になった男子生徒が一列になり、全員が手をつないだままで次々と地面に寝そべってゆく速さを競う競技。生徒らは離れてしまいそうになる手に力を込めて苦しさに耐えながら、懸命に競技に取り組んでいた。大蛇は過去、校内でのいじめの原因になったことからしばらく・ス冬眠・スさせられていたが昨年、もう大丈夫竏窒ニ解禁となった。今年は得点種目となって完全復活した。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げて校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防竏秩B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
赤穂高定時制生活体験発表会
赤穂高校は7日夜、定時制生徒による生活体験発表会を同校で開いた。各学年で2名ずつ選抜された8人の発表者が出場。それぞれ緊張した表情でマイクの前に立ち、これまでの人生で味わった数々の挫折や、学校に入学してから得たクラスメートとの友情や将来の希望などを飾らない言葉で熱く語った=写真。
審査の結果、最優秀賞には吉田弘次さん(4年)が選ばれた。吉田さんは23日に諏訪市で開かれる南信大会に出場する。
結果は次の通り(カッコ内は学年)。
▽最優秀賞=吉田弘次(4)▽優秀賞=新井愛(4)▽優良賞=塩沢幸恵(3)▽佳作=大井田理絵(3)供野瞳(2)下平健太(2)佐々木悠香(1)奥村友香(1) -
市民の森林(もり)見本樹木園づくり
伊那市ますみヶ丘の市民の森林(もり)で、60種近い樹木がそろった場所を「見本樹木園」として将来に伝えていく取り組みが、ますみヶ丘平地林市民の森林準備委員会によって始まっている。9日、一般市民に参加を呼びかけた見本樹木園づくりの第1回が現地であり、散策ルートを確認し植物刈りや樹木の名札付けなどに汗を流した。
伊那市と下伊那郡阿南町から9人、スタッフ含め計16人が参加した。見本樹木園予定地は広さ0・48ヘクタール。元信大農学部教授・演習林長の島崎洋路さんの指導で散策ルートを設定してあり、まずは皆でルートを歩いて確認しカエデ、オオモミジ、ヌルデ、クロモジ、バイカツツジなどなど、植物の説明も聞いた。
園内の植物が込んでいる状態をはぶくためナタや鎌を手に植物の刈り取り作業、島崎さんがすでに取り付けた名札の確認に続き、参加者も名札付けをした。
島崎さんは、「木を切ることでかえって豊かな植生が作れることを関心をもって見てほしい。ますみの山を見直し、少しでも手をかけ、全体を豊かにするよう楽しく参画してほしい」と話した。
見本樹木園は本年度中に仕上げる計画で、市民参加のほか林業技能作業士、林業士らが間伐など整備作業をする。
市民参加作業は、第2回「鍬を片手に歩道づくり」10月14日、第3回「光を入れる間伐と材の引き出し」12月か1月を予定。問い合わせは準備委員会事務局の伊那市農林振興課林業振興係(TEL78・4111内線2416)へ。