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楠洲流聖楠会東部吟詠会 35周年記念大会
伊那市の高遠町、長谷地区の愛好者でつくる楠洲流聖楠会東部吟詠会の35周年記念大会が28日、同市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。吟や舞などの約50プログラムを繰り広げ、会の節目を祝った=写真。
東部吟詠会は上伊那にある5吟詠会の一つで、いち早く35周年を迎えた。大会は会員74人のほか、各吟詠会からの来賓が集まり盛大に開催。それぞれがステージに立ち、自慢ののどを披露し合った。
記念大会として舞台では、NHK大河ドラマ「風林火山」の放送にちなんで、井上靖の小説を題材とした吟に加え、ナレーションとスライドを使った構成吟も発表した。
東部吟詠会の伊東英洲会長は「吟のきずなで結ばれた会員とともに今後も生涯学習として取り組み、若い人たちに引き継いでいきたい」と話していた。 -
箕輪町郷土博物館の松の木でハトが子育て
箕輪町郷土博物館の黒松に、ハトが巣を作り子育てをしている。
敷地内の樹木のせん定をしていた町職員が見つけた。3本の黒松が隣り合って植わっているため枝や松葉に隠れて地上からは見えにくいが、ヒナは体長10センチほどで、2羽が仲良く顔をそろえて巣の中から外を眺めている。
日本野鳥の会会員の原一彦さんによると、ハトはヒナにピジョンミルクを与えて育てるため、種類に限らず通年繁殖が可能だという。
敷地内の松の木にハトの巣を見つけたのは今回が初めて。町職員は「巣立つまで見守ります」と、松のせん定作業はしばらくお預けとなった。 -
恒例のトリムバレーリーグ戦 長谷中学校で開幕
伊那市の長谷公民館が健康増進などのために開く、トリムバレーボールリーグ戦が29日夜、長谷中学校体育館で開幕した。10年ほど続く行事で、本年は8チームが11月26日までの5日間の日程でプレーを楽しむ。
長谷地区在住者や在勤者を対象に小学4年生から60歳代までの約50人が参加した。チームは家族や友人などのグループで構成していて、長谷総合支所で働く旧伊那市、高遠町在住の職員も出場している。
それぞれのチームが声をかけ合いながら息の合った連携を見せたり、互いに見合ってしまいボールを落としたりしながら日ごろのストレス解消、健康づくりを目的に気持ちのよい汗を流している。
長谷中学校体育館でトリムバレーボールリーグ戦開幕 -
認知症を考える講座
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は31日、一般市民を対象にした「認知症を知る講座 基礎編」の第1回講座を市役所南庁舎で開いた。約50人が集まり、諏訪市の県介護センター所長丸山直道さんによる講義「認知症高齢者の正しい理解と私たちの役割 大切な一人ひとり」を聴いた=写真。「88歳になる母がアルツハイマー性認知症。誰にとっても人ごとではない」という丸山さんは認知症の現状や原因などについて説明した上で、認知症の人への対応について「介護する側からされる側に立場が変わったつもりで考え、かけがえのない一人の人間として接する気持ちが大切だ」と訴えた。
講座は11月15日にも開かれ「認知症支援劇」や「認知症の方への接し方」などの講習が同会場で行われる。 -
駒ケ根市農集排しゅん工プレ・イベント
約20年をかけて市内8地区で進めてきた農業集落排水整備事業が今年ですべてしゅん工することから11月に総合しゅん工式を行う駒ケ根市は30日、プレ・イベントとして上穂沢川にアマゴの稚魚約500匹を放流した。近くの赤穂南小学校の3年生児童約90人が参加し「大きくなってね」「元気でね」などと言いながら、一人数匹ずつのアマゴを川に放した=写真。上穂沢川には中割、南割、赤穂南部の3地区の農集排施設から処理水が放流されている。
関係者約10人と児童らが出席した式典で原寛恒副市長は「以前は大変に汚れていた川の水が、農集排を整備してきたおかげでようやくよみがえった。これからも魚がすくすく育つような水環境を守っていこう」と呼び掛けた。
市は農集排整備事業に1983年度に着手した。処理施設、管路、汚泥処理合計の総事業費は152億6千万円。 -
いきいきフォーラム
「第12回あなたとわたしのいきいきフォーラム 男女共同参画社会づくりに向けて」が30日夜、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。駒ケ根市男女共同参画推進市民会議、女性団体連絡会、区長会などの会員らでつくる実行委員会と市教育委員会の主催。市民約120人が参加し、家族カウンセラー、エッセイストの宮本まき子さんによる講演「男と女の人間学」を聴いた。
宮本さんはニート、学級崩壊、いじめ、ストーカーなど現代日本社会にはびこる問題点について「私たち団塊の世代が家庭づくりと子育てを失敗したことが大きな要因のひとつ」とした上で「60歳代はこれからの10年間で孫育てをして社会を立て直していく義務がある。そば打ちをしている場合ではない」などとユーモアを交えて語り掛けた=写真。 -
駒ケ根秋香会菊花まつり
駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は第47回菊花まつりを4日まで駒ケ根市の三和森クラブ広場で開いている。3本立、ダルマ、福助、懸崖、盆栽、特作花壇など、会員らが丹精込めた作品約800点が展示されている=写真。3日には野だての茶も振る舞われる。入場無料。
31日には開会式が同会場で開かれた。赤穂南小学校5年1組の児童ら約30人が太鼓の演奏を勇壮に披露し、まつりに花を添えた。本間会長は「菊花展も歴史を重ねて47回目。皆さんの協力に感謝する」とあいさつした。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=飯塚礼子▽駒ケ根市長賞=北原・ス一▽同市議会議長賞=松崎和男▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原康平▽全菊連会長賞=飯塚礼子▽町部自治会長賞=大木島富雄▽秋香会会長賞=北原康平▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=大木島富雄▽中日新聞社賞=北原康平▽読売新聞社賞=塩澤春夫▽長野日報社賞=北原康平▽大中屋賞=中西利幸▽長生社賞=唐沢雅雄羽場一雄▽秋香会賞=小原文男▽池上賞=松崎和男▽しらかば賞=北原・ス一▽米沢賞=北原康平▽克水賞=唐沢雅雄▽MANABU賞=本間秋男▽サンケイ技研賞=塩澤春夫▽新世紀賞=松崎和男▽有賀芳郎賞=飯塚礼子▽ビーナイン賞=北原・ス一 -
「玉駒水墨画会」展
駒ケ根市中沢在住の水墨画家中山玉駒(ぎょくく)=本名・貞義=さん(77)を師と仰ぐ会員ら約120人が10月に新たに設立した玉駒水墨画会は初めての展覧会を駒ケ根市の赤穂公民館で1日まで開いている。玉駒さんの作品4点をはじめ、会員の力作約100点が展示されている。山河や渓流、民家、花などを思い思いに描いた個性的な作品の数々に、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと話しながらじっくりと鑑賞している。
玉駒さんは40歳を過ぎてから独学で水墨画を始めた。後、山田玉雲さんに師事。現在駒ケ根市、伊那市などに12の教室を持ち、120人を指導している。日本墨絵会副会長、駒ケ根水墨画会会長。 -
ソフトバレーボールチーム「伊那ドリーム」
10月12縲・4日、広島県三次市であった「第15回全国ソフトバレーボール・シルバーフェスティバル」(日本バレーボール協会など主催)に県代表として出場し、2位グループトーナメントで優勝した。全国大会の出場は2回目で、前回の3位グループ優勝の成績を上回る活躍を見せた。
ソフトバレーボールは、生涯を通じてバレーボールを楽しむため考案された。従来よりボールが柔らかく、バレーの基礎技術であるパスが容易にできるため、初歩的なゲームから複雑な応用技術を駆使した高度なゲームまでが楽しめる。
チームメンバーは5年ほど前、上を目指すために集まった上伊那の愛好者で、週2回、伊那市の伊那中学校体育館で練習を行っている。バレーボール経験者は少なかったものの、同じ目標を持って練習を積み重ねた結果は着実に表れている。
チーム代表の丸山清隆さん(55)=南箕輪村=は「競技から離れると時間が許すまで冗談を言い合っていられる仲の良さ」。コートの内と外ではメリハリを持って接しているため、チームのまとまりはよく、それは自慢できるという。
チームは本年5月、市内であった「全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選大会」のシルバーの部(50、60歳代の男女1人ずつ計4人で構成)で優勝。前回大会は決勝戦で敗れ、あと少しで全国行きの切符を手にできていただけに、今回は一丸となれたという。
本大会は全国から54チームが集まり、3チームごとに分かれ18ブロックで予選リーグを行い、各ブロックの同順位同士で順位別のブロックトーナメントを展開した。全5試合のうち敗戦は予選リーグでの1試合のみ。全国大会でも十分にチームの力を発揮できたことが自信につながったという。
「もう少し上を目指したかったが、全国での自分たちのレベルが分かった」(丸山さん)。チームが目標に掲げる全国制覇に向けてよい経験となった大会だった。メンバーは新しい仲間を加えて、今後も躍進することを誓う。 -
南箕輪村長表彰3日
受賞者決まる南箕輪村の07年度村長表彰受賞者が決まった。表彰状による表彰は8人、感謝状による表彰は13人と1企業、1団体。表彰式は11月3日午前10時半から村公民館で開く。
受賞者は次の皆さん。
【表彰状による表彰】◆地方自治(村議会議員)功労=▽大熊恵二(中込)4期・議長、副議長、総務文教常任委員長、経済常任委員長▽池田輝夫(田畑)3期・議長、建設厚生常任委員長、議会運営委員長、総務文教常任委員長▽清水松雄(大泉)3期・副議長、建設厚生常任委員長、同副委員長▽中山朋美(南原)2期・経済常任委員長、同副委員長▽藤原定一(大泉)2期・経済常任委員長、議会運営委員長、総務文教常任副委員長▽清水國洋(南殿)2期・建設厚生常任副委員長◆教育(教育委員長ほか)振興功労=松沢英太郎(田畑)派遣社会教育主事、社会教育指導員、99年から村教育委員会教育委員長を2期8年務めた。現在、村青少年育成村民会議会長◆その他(人権擁護委員)の功労=伊藤幸子(北殿)95年から07年まで4期12年、人権擁護委員を務めた。その間、全国人権擁護委員連合会長表彰、法務大臣表彰など受賞
【感謝状による表彰】◆征矢哲雄(塩ノ井)=村の環境教育(環境審議委員会委員ほか)の振興に尽力◆村行政の振興に尽力(06年度区長)=▽赤羽雅雄(久保)▽田口忠(中込)▽小出寛治(塩ノ井)▽山本昭子(北殿)▽山崎清二(南殿)▽松沢亨(田畑)▽丸山正巳(神子柴)▽根橋一成(沢尻)▽小林今朝夫(南原)▽小沢敏雄(大芝)▽清水澄男(大泉)▽加藤一寿(北原)◆ハーモ(北殿)=障害者生きがいセンターに対し10年連続業務発注の功績◆日本禁煙友愛会伊那支部=車いすの寄付及び10年以上にわたり保育園児及び保育士全員に対しハンカチ及び文具寄付の功績 -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が広域連携に向けた組織改編
県や市町村、猟友会などでつくる上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が31日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。情報を共有する中で広域連携を図り、実効性のある農林業被害対策を打ち出していくことを目的として組織改編を行ったほか、本年度のニホンジカの個体数調整加減目標を1240頭とした。
同協議会は従来、ニホンジカなど特定鳥獣3種の被害対策を検討していた。しかし、拡大する農林業被害を軽減するためには、その他の鳥獣を含めた被害対策の必要性を認識。そこで、協議会の目的を「野生鳥獣に関する保護管理を適正かつ効果的に実施すること」とし、それぞれの被害情報を共有しながら広域的な連携を図っていくよう、規約を改定。また、従来のメンバーに上伊那地方事務所長、信州大学農学部教員、県の農業、環境、商工観光関係担当者を新たに加え、宮坂正巳上伊那地方事務所長を会長とした。
ニホンジカについては、猟友会の協力を得て上伊那地区独自で実施している大量捕獲を本年度も12月から1月にかけて実施。高遠三義(伊那市高遠町)、三峰川上流(伊那市長谷)、小渋ダム周辺(中川村)の各鳥獣保護区で3回行い、合計200頭の捕獲を目指す。 -
上伊那の松くい虫被害、さらに北上
県や市町村、関係機関でつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会が31日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、従来上伊那最北端として確認されてきた伊那市美篶の下川手区より約500メートル北上した伊那市中央区と、約700メートル北上した伊那市荒井区川北町で、新たに松くい虫被害が確認されたことを報告した。
荒井区は今年6月に、中央区は今年9月に確認。また、伊那市美篶若宮区にも松くい虫被害と思われる枯損木があり、現在鑑定を依頼している。今回の確認で最北端となった荒井区川北町の被害場所は、今のところ松くい虫被害が確認されていない南箕輪村との境目に当たる。
松くい虫対策事業予算としては、当初予算632万円に加え、新たに特別会計補正として80万円を計上する見込み。松くい虫被害の拡大に伴い、対策費用として同協議会が各市町村から負担した後、各市町村の対策費用として支給してきた「市町村負担金」の額が年々増加傾向にあることから、来年度からはその合計額上限を500万円までとし、それぞれの市町村で不足が生じた場合については、独自負担していく方針となった。
現在上伊那の市町村は、松くい虫対策費用の約7割を国庫補助で、残る3割については市町村負担金で賄っている。本年度見込まれる市町村負担金の合計額は450万円は、最も少なかった2004年の3倍にもおよぶ。
今回の報告事項は、来年1月の協議会で諮られる。 -
循環型社会形成推進功労者表彰で伊那市消費者の会と信州ウェイストが県知事表彰
県による07年度循環型社会形成推進功労者の表彰式がこのほど、長野市内であり、対象5者のうち、上伊那からはごみの減量化、資源化に向けた活動に取り組む伊那市消費者の会(会員38人、向山八千子代表)と、廃プラスチックのリサイクルに取り組む産業廃棄物処理業社、信州ウェイスト(本社・西春近、小林孝行社長)が県知事表彰を受けた。
取り組みは廃棄物の適正処理や資源化推進などに率先して取り組み、顕著な実績を上げている功労者を表彰するもので、▽事業者▽個人・グループ・学校▽その他竏窒フ3部門でそれぞれ功労者を選出する。
今回、個人・グループ・学校の部門で表彰を受けた伊那市消費者の会は、廃油でつくる石けん、生ごみぼかしづくりなどに長年取り組んでいるほか、リフォーム講習会などを開催して、ごみの減量化、資源化への意識を一般の人にも広げる活動を展開している。
向山代表は「先輩方が取り組んできた30年の歴史の積み上げがここにきて報われ、ありがたい。ごく当たり前のことをしているにもかかわらず、認められたのは嬉しい」と喜びを語る。
また、事業者部門で表彰を受けた信州ウェイストは、高度な再資源化設備を新設し、産業廃棄物の分別を徹底。資源となる廃プラスチックなどのリサイクルを実現していることなどが、高く評価された。 -
旧養魚場後利用事業者審査で議会は選定に踏みこまず、最終的な対応は村理事者へ
宮田村議会全員協議会は31日、天竜川漁協が5月末で閉鎖した旧宮田養魚場の後利用事業者を選定する2次審査を行った。採択するかどうかの判断には踏み込まず、課題事項などを列挙したこの日の意見を契約条件などに付託するよう盛りこみながら、村理事者に最終的な対応は任せた。村は今後、審査を受けた希望事業者と同漁協を交えた三者間の交渉も見通し、契約条件などを煮詰めて改めて議会に報告する考えだ。
同審査は9月にも行ったが、書類提出があった2件についていずれも資金計画などが不鮮明だったため、具体的な評価に入れなかった。
この日は、書類が再提出された案件についてのみ非公開で審査。
用地だけでなく養魚場の施設を取り壊さず活用を希望しているため、将来を見越したリスクなどについて意見が挙がったという。
小林茂議長は「今日出された意見を添え、最終的な対応は執行権がある理事者に任せる。意見が契約に履行されるよう注視していく」とした。 -
宮田小5、6組がとうふ工房見学
宮田村宮田小学校特別支援学級5、6組の児童8人は29日、豆腐製品を生産販売している町三区の「宮田とうふ工房」を訪れ社会見学した。地元産の大豆を用いて安全安心を心がけている製造現場にふれ、食の大切さも含め地域の豊かさについて幅広く学んだ。
減反政策とからめて宮田村の農業を学習する同学級。村内に大豆畑があることに気付いた児童は「どうしてあるんだろう」と疑問をふくらませた。
調査していくと、村内に豆腐を作っている工場があることを知り、さっそく見学させてもらうことに。
次々とつくられる豆腐に目を凝らす子どもたち。おからを利用したドーナツの製造現場にもふれ、毎日休まず早朝から作り続ける苦労も肌で感じた。
豆腐をつくるようになったきっかけや製品がどこまで出荷されているかなど、質問する場面も。
同工房総務の赤羽幸男さんは「今年で11年目ですが、その以前に宮田村には豆腐屋さんがなかった。皆さんに安心して食べてもらおうと、地元の大豆を使おうと始まったんです」と答えた。
豆腐やドーナツの試食もあり「豆の味がすごいする」と歓声も。
今後、この豆腐を使って調理実習も計画しており、学習は広がりをみせている。 -
駒ケ根の男性行方不明
28日午前9時ごろに自宅を出た駒ケ根市赤穂市場割のアルバイト小倉一実さん(73)の行方が分からなくなっている。31日夜に大鹿村の滝沢橋上流の村道で放置されているのか見つかったミニバイクが小倉さんの物とみられるため、駒ケ根署と飯田署は1日、消防団などとともに周辺の捜索を始めた。
バイクが見つかった付近には小倉さんが所有し、毎年キノコ採りに出掛ける山林がある。小倉さんは身長160センチくらいで白髪交じりの短髪。緑色のジャンパー、茶色っぽい作業ズボンに黒の地下たびを身に着け、黒のリュックサックを持っていると思われる。
駒ケ根署によると、家族には「ちょっと行ってくる」などと言ってミニバイクに乗ってで出掛けたが、目的地などは告げなかったらしい。 -
かかし隊が昔ながらに脱穀
農産物の栽培を通じてさまざまな挑戦をする宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は28日、先日収穫した稲を今は珍しくなった足踏み機を用いて脱穀した。約30人の親子が昔ながらの農作業で汗を流し、貴重な体験に笑顔がこぼれた。
中越区の小田切武人さんが懐かしい足踏み脱穀機を提供して持ち込み、かかし隊を支える川手友幸さん=駒ケ原=、加藤政義さん=河原町=、田中一男さん=大田切区=が親子に指南した。
最初は二の足を踏んでいた子どももいたが、やってみるとその楽しさに歓声も。農家の苦労にも想いを馳せながら、6月から行った稲作体験を締めくくった。 -
伊那地域技術相談会
県工業技術総合センターと伊那商工会議所が主催する伊那地域技術相談会が30日、伊那商工会館であった。伊那では初めての開催。上伊那郡内の製造業を中心に、約30人が出席し、センターの技術支援内容の説明を受けた。
情報技術部門の丸山久友部門長は、グローバル化が進むなど技術的な取り組みが重要度を増す中、地域企業の気軽な相談相手としてセンターの活用を促した。
センターの材料技術、精密・電子技術、情報技術、食品技術の各部門から職員が出向き「最適加工条件探索装置による微細軸加工」など技術支援事例の紹介、「高周波通信技術分野の研究開発」など最近の技術的トピックの提供などがあった。
そのあと、希望する企業の技術課題について個々の相談に応じた。
工業技術総合センターは県の試験研究機関で、05年4月、県内にあった工業関係の4試験場を統合。県内産業の中核的技術支援拠点として技術相談、依頼試験、研究開発、人材育成などの技術的ニーズにこたえている。 -
花ろまん28菊
厚物の小さな爪のような花弁500縲・00枚が中心の1点に向かって寸分の狂いもなく組まれ、盛り上がっていく様は、息詰るような緊張感さえ覚える。菊は芸術品であり、作る人はアーティスト。今回は駒ケ根市の菊づくり名人、菊の造形で話題を提供する井口晴人さん(76)=小町屋=、大掛りな細工物で菊を見せる北沢嘉夫さん(74)=吉瀬=、千輪菊と菊すだれの片桐義明さん(69)=吉瀬=の3人にスポットを当てた。それぞれ見ごろを迎え、11月中旬頃まで、3人の自宅前の菊花壇は市内外から菊見客で昼間も夜もにぎわう。(大口国江)
##(中見だし)
今年のテーマは「仙丈ケ岳」だるま、福助、ドーム菊と多彩、井口晴人さん
菊づくり40年、大菊の3本立盆養から菊づくりを始め、ロープウエーが開通した74年に菊でロープウエーを作り、電動でゴンドラを動かせて話題を呼んだ。以来、毎年テーマを決め、菊の造形づくりに励む。今年は赤、白、黄色など7種類の懸がい用の菊、150本で「仙丈ケ岳」を創作。高さ3メートル、延長6メートル、頂は白菊で冠雪を中腹は黄色、赤、エンジ色の菊で紅葉を表現した。
また、総務大臣賞を受賞したこともある懸がいも圧巻、ボリウムのある花を咲かせている。
このほか、わい化剤でコンパクトに仕立てただるま、福助が約50鉢、自然と丸くなるドーム菊などが名脇役として、菊の造形を引き立てている。
「菊は構想通り、自分の思うように動いてくれる。菊は本当の友だち」と話す。
##(見出し(2))
過去最大級の細工物「吉瀬田切大橋(仮称)」と西駒ケ岳、仙丈ケ岳を作る、北沢嘉夫さん
菊づくり40年余の北沢さんは、今年は全容を現した「吉瀬田切大橋(仮称)」に挑戦。高さ3メートル幅5メートル5種類20鉢を使った。早々と、菊でくす玉も作り、しゅん工を祝うという手回しの良さ。欄干は夜になると電飾で華やかに彩られるとか。
また、白菊で冠雪を、赤や黄色で中腹の紅葉を表現した西駒ケ岳、仙丈ケ岳も圧巻、ほかに懸がい、木付け、盆栽づくりもある。 「今年は開花がそろわず、出来映えは今1つ」とか。
##(中見だし)
千輪菊と懸がい、盆栽づくりにも挑戦、片桐義明さん
菊づくり12年目、千輪菊づくりは7年目。冬至芽を育て、摘芯し、側枝を出させ、9月に枠組し,全体の形を整えた。約500個余の花をつけた。白と黄色のほか、上部に黄色を接ぎ木した2色づくりも試作した。
今年始めて手掛けた盆栽づくりは「吉瀬のしだれ桜」を表現した。片桐さんオリジナルの菊すだれも健在、延長は20メートルに及ぶ。
長男の秀樹・由美夫妻の特設花壇もあり、ハートやかさなど若い感性が目を引いている。
「開花は遅れ気味だったが、花色は例年になく濃く、鮮やか」と話している。 -
三峰川を題材に写生大会 秋空の下で豚汁も満喫
第8回三峰川写生大会が28日、伊那市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であった。本年初企画の写真教室と合わせ約50人が参加し、秋が訪れた河川周辺の風景を切り取った。市民団体「三峰川みらい会議」主催。伊那毎日新聞社など後援。
地域住民と長いかかわりのある三峰川に触れ、理解を深めるための年1回の恒例。本年初企画の写真教室には地元高校生ら12人が参加し、高遠町の伊沢デザイン事務所代表の伊沢潔さんを講師に招き、撮影方法などの技術を学んだ。
参加者たちは、河原や中央アルプスなどの風景を題材とし、思い思いに筆を走らせたり、シャッターを切ったりした。昼食には豚汁が全員に振る舞われ、秋の清々しい青空の下、三峰川の魅力を満喫した様子だった。
11月12日に絵画の審査会があり入賞作品が決まる。同13縲・7日、ベルシャイン伊那店でカメラ教室で撮影した写真を含めた作品を展示する予定。 -
いなっせ4周年行事 中学生吹奏楽フェス
伊那市の市駅前ビルいなっせの4周年オープン記念行事の一環、「中学生吹奏楽フェスティバル」が28日、同ビル多目的広場であった。秋空の下、保護者や通行人らが屋外の広場に集まり、市内4校による吹奏楽の発表を聞き入った=写真。いなっせ管理組合主催。
毎年の記念行事に合わせて開いている企画で3回目。本年は伊那、東部、春富に加えて高遠中学校の吹奏楽部が初参加した。各部による曲の発表や4校123人の生徒による「CENTURIA(センチュリア)」の合同合奏で楽しませた。
また、演奏終了後、生徒たちは「伊沢修二記念音楽祭」で伊那市を訪れている東京芸術大生から音楽指導を受けた。
中学生吹奏楽フェスティバルは、いなっせ4周年記念事業の第1弾。このほか11月中旬にかけて、南州流青年部による吟と舞の披露やジャズライブコンサート、クリスマスツリー点灯式がある。 -
第35回記念大会「マジックショー奇術を楽しむ日曜日」
伊那マジッククラブは28日、第35回記念大会「マジックショー奇術を楽しむ日曜日」を伊那市駅前ビル「いなっせ」ホールで開いた。会場を埋めた子どもも大人も食い入るようにステージを見つめ、マジックが成功するたびに大きな拍手を送って楽しんだ。
ロープ脱出、人体交換、人体切断などのマジックを鮮やかに披露し、会場からは歓声と拍手が起きた。マジックを見せながら演じる寸劇「珍食堂」「魔法病院」も観客を楽しませた。
特別出演で南京玉すだれ仙助流宗家で日本奇術協会理事の芝辻たかしさんによる南京玉すだれもあり、会場の客2人がステージで玉すだれを教わり一緒に披露する場面もあった。
同クラブは72年にマジック愛好家が集まり発足。現在の会員は17人。伊那公民館で毎月2回の例会で練習している。06年には伊那市表彰で善行功労賞を受賞した。 -
上農和牛の中間報告と試食会
上伊那農業高校の生物工学科動物バイテクコースは28日、文部科学省指定「目指せスペシャリスト」事業の一環で、学習中間報告と上農和牛試食会を同校の中ノ原農場で開いた。上農和牛肥育などの学習報告をし、生徒や関係者、保護者ら約80人で生徒が育て出荷した和牛を試食した。
「目指せスペシャリスト」事業で、同コースは牛受精卵回収・移植、黒毛和牛の肥育・食味試験をテーマに学んでいる。05年3月3日生まれの「じょうのうひな」号を肥育。600キロにまで育ち今月15日に出荷し、松本市の松本食肉公社で枝肉を視察した。受精卵回収は本年度は7月と9月に実施した。
生徒は、「じょうのうひな」号の一生や稲わら集めなど学習を写真付きで紹介し、「じょうのうひな」号の卵巣をもらい体外受精を試みたが成功せず、子どもを残せなかったことなども報告。「生まれながらにして、お肉になるような牛だったので、それも考えて食べてほしい」と話した。
「じょうのうひな」号の肉は、「初期成育の失敗で評価はA3だったが、食べるには最高の肉」と境久雄教諭。モモ肉やバラ肉を皆で大事に味わった。 -
沢区で救急講習会
箕輪町の沢区と沢社会福祉協議会は28日、区民対象に救急講習会を沢公民館で開いた。箕輪消防署員の指導でAED(自動体外式除細動器)の使い方などを住民約50人が熱心に学んだ。
沢区は今年3月、共栄製作所と小野歯科医院からAEDの寄贈を受け、公民館に常備している。これまで実際に使用した例はないが、住民が万一のときに使えるように、今回3回目の訓練を計画した。
講習では、AEDを用いた応急手当で心肺そ生法とAEDの操作方法のほか、きれいなハンカチやガーゼを傷口にあてて手で圧迫する直接圧迫止血法などを学んだ。 -
南箕輪村の社協まつりバザー売上金を寄付
南箕輪村赤十字奉仕団(日戸陽子委員長)と長野県婦人教育推進協議会伊那支部南箕輪支会(原幸栄会長)は29日、21日にあった社協まつりのチャリティーバザー売上金の全額22万1451円を南箕輪村社会福祉協議会に寄付した。
バザーは社協まつり第1回から開いている。奉仕団の班長以上の役員が村内全戸に呼びかけて品物を集め、婦推協はまつりの前日準備と当日の販売を手伝った。バザー品は数千点もあり、シーツやタオル、石けんなど日用品が人気で、今年は過去最高の売上となった。
奉仕団の日戸委員長と婦推協の鹿野より子副会長が寄付金を届けた。村社協の堀深志会長は、「全額を善意銀行に積み立てて活動費に使わせていただく。本当にありがたい」と感謝した。
善意銀行は村社協への寄付金を積み立て、社協の福祉活動や設備の充実のために使う。最近ではAED、松寿荘の大型テレビ、イベントや災害時に使うテント2張などを購入した。 -
【クラフト作家 松本卓さん】
何もないところから原型を起こし、型取りをしてオリジナル作品を製作する。作品のメーンは照明器具。素材は木材や樹脂で、独創的な飛行船やロケット型が多い。
「飛行船はもともと好きだった。その飛行船が暗い夜空を飛んでいて、明々と電気がついていたらきれいだろうな竏窒ニ思ったのが制作を思い立った始まり」
作品を見ると簡単な形に思えるが「この紡錘型にたどり着くまでが苦労だった。いろいろと試行錯誤を重ねてね。これだ竏窒ニいうアイデアをひねり出すのが一番大変なんです」。
ユーモラスなペンギンのフィギュア。ポリウレタン樹脂製で、1つ作るのに約1カ月かかる。
「2本足で立っているから人間っぽくて擬人化しやすい。面白くて遊びで作っているうちに数が増えて、気がつけばこんなに…という感じですね」
全国各地で開くクラフト展に必ず買いに来る固定ファンもいる。中には1人で10個もまとめ買いする人もいるほどの人気だ。客層は20縲・0歳代が中心。男女はあまり関係ない。
「見た瞬間に笑ってもらえるような感じを心掛けている。もっとリアルにしようと思えばできるが、やりすぎるとユーモラスなイメージが薄れてしまう。どこまでデフォルメするかが難しいところです」
さまざまなポーズが笑いを誘うペンギンたちだが「アイデアは日常生活の中で自然と浮かんでくる」という。
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兵庫県生まれ。子どものころはプラモデル作りに夢中だった。幼心に「将来は自分で何か物を作って生活できたら」と漠然と考えていたという。だが、その夢はいつか心の奥深くにしまい込まれ、大人になるまで忘れられたままだった。
大学卒業後、住宅メーカーに就職して営業の仕事をしていたが、自分の人生はこのままででいいのか、と思えてきた。
「働く中で本当にやりたいことを思い出した。昔の夢がまた見えてきたような気がしたんです」
好きな物作りで生きていこうと意を決して退職。松本市の技術専門校で木工を学んだ後、三郷村の家具製造業に職を得て職人として働いた。
個人的な趣味として照明器具を作り始めたのはその数年後。たまたま手に取った本で、ある照明作家の作品を見て感心した。
「照明は本来周りを照らす道具ですが、そういう実用的なイメージでなく、造形としてすごく面白いと思った。照明という概念にとらわれない面白さに感動しました」
本に紹介されていた作り方を見て自分でも作ってみた。同じころ、ペンギンのフィギュアも制作を開始。作品は欲しいという人にプレゼントしていたが、口コミで評判が広がってだんだんと注文が増えてきた。
「最初は小遣い稼ぎぐらいのつもりだった」が、これこそが本当にやりたいことだと気がつき、家具店を退職して工房を起こした。
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作品は小売店に卸していた時もあったが、経費が思ったよりも大きく、売り上げをめぐってのトラブルもあってやめることにした。
「注文に追われて、じっくり作ることができなくなったことも大きい。これからは一品物というか、自分の思った物をストレートに作っていきたい。温めているアイデアもあるし、どんな作品に仕上がるか、自分でも楽しみです」
(白鳥文男)
作品は各地のクラフト展やイベントなどで販売中。希望者にはウェブサイト(http://ameblo.jp/airship1192)を通じての販売もする -
元県の景観サポーターたちの写真展
県の景観サポーターとして活動した上伊那の9人による写真展「私の気に入った風景」は11月2日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。メンバー一人4点ほどずつの約30点を出品し、伊那谷の自然のすばらしさを伝えようとしている。
県の景観サポーター制度は06年6月で終わったが写真展は続けたい竏窒ニ有志たちが昨年に続き3回目の作品展を企画。現在はグループとしての活動回数は減っているが、一人ひとりそれぞれで撮った作品を展示した。
同メンバーは「良い風景を見て歩こう」をテーマにそれぞれが感動した被写体を撮影。南アルプスの初雪やかやぶき民家、晩秋の入笠牧場、箕輪町の赤ソバの畑竏窒ネどを並べ、景観保全を呼びかけている。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
温泉施設爆発火災を想定 伊那消防組合合同訓練
伊那、高遠、辰野、箕輪消防署でつくる伊那消防組合の07年度救急救助集団災害訓練が30日、辰野町の荒神山ウォーターパークなどであった。温泉施設で爆発火災が発生し、逃げ遅れた利用者がいるとの想定で、各署が連携を取りながら訓練した。
大規模災害に対し、組合各署が通常の出動態勢では対処できない救急・救助活動を効率的に行う目的で年1回ある合同訓練。想定付与により現場本部指揮が命令を出し、各出場隊が状況に応じて活動する「ロールプレイング方式」を02年から取り入れている。
訓練は組合職員約90人、消防車6台、救急車4台が出動し、施設内での模擬消火や人命検索などを展開。施設外に運び出された負傷者は、緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決められ、救急車でそれぞれの病院に搬送された。
閉会式では優先順位の選別で情報が錯そうし、作業が滞ったことを反省。組合消防本部の早川正行消防長は「失敗をこのままにしておかず、各署に持ち返り反省し、来年の訓練に生かしてほしい」と話した。 -
農村ネットワークいなの「地産地消セミナー」で米粉のおやきづくりに挑戦
伊那市内で活動する農村女性グループでつくる「農村ネットワークいな」(溝上かつ子代表)の「地産地消セミナー」が30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。一般参加者約20人が集まる中、上伊那地域の郷土食である米粉を使ったおやきづくりに挑戦した=写真。
現在「農村ネットワークいな」には、農産物の加工、販売に携わる「西箕輪米加工グループ」と花き、野菜などの直売所を運営する「あいの会」が所属しており、安心・安全な食の提供、地元食材を使った郷土食の伝承などといった取り組みをしている。
今回は11月を前に、昔から恵比寿講の時に地元で作られてきた郷土食、米粉を使ったおやきづくりに挑戦。熱湯で米粉を練って皮を作り、小豆入りの丸いおやきをフライパンで焼き上げたほか、あんこの煮方やうるち米ともち米でつくる黒豆ご飯の作り方なども伝授した。
この日参加した原田とみ子さん(58)=美篶=は「小麦粉でナスのおやきなどを作ってはいたが、米粉のおやきは初めて。思ったより簡単。孫とも約束しているので中の具材をいろいろ変えて作ってみたい」と語った。
また、溝上代表は「恵比寿講という伝統行事のことを学ぶとともに、それに合わせて自分たちでも簡単におやきが作れるんだということを知ってもらえれば」と話していた。
12月には赤飯、五目おこわのふかし方をテーマとした第2回セミナーを予定している。 -
伊那の規格外、廃果リンゴを使ったスイーツビール「アップルシナモンエール」、11月1日から市内で販売開始
伊那市内で生産されたリンゴのうち、傷がつくなどして規格外や廃果となったリンゴを有効活用したスイーツビール「アップルシナモンエール」(発泡酒)が11月1日から、関東地域や長野県内、原料の地元である伊那市内などで冬季限定発売となる。アップルパイを思わせる甘い香りと風味が特徴。後味にはビールの苦味も楽しめる。同ビールを開発したサンクトガーレン(本社・神奈川県厚木市)の岩本伸久社長(45)は「新しいタイプのビール。食事やデザートと合わせたり、飲む温度を変えて香を楽しむなど、工夫して楽しんでいただければ」と語る。
大手との市場競争の中、同社では地ビールを中心とした商品開発に取り組んでいる。今年のバレンタインに発売したチョコの香りがするスイーツビールがヒットしたことをきっかけに、女性向け市場があることを知り、今回リンゴを使ったビールの開発に着手することになった。そんな中、生産されるリンゴのうち3分の1は規格外、廃果となっている現状を知り、これを有効活用しようと考え、厚木市役所を通じてリンゴ生産の盛んな伊那市の紹介を受けた。
ビールにはリンゴのほかにもカラメル麦芽を多めに使い、甘く香ばしい風味を引き出した。また、リンゴを引き立てるシナモンの香りも加えている。色は焼きリンゴを思わせる琥珀色。4千本を醸造した今年は、11、12月の限定販売となる。
価格は1本330ミリリットルで450円(税込み)。上伊那ではニシザワショッパーズの信大前店、双葉店、高遠食彩館、福岡食彩館で販売しているほか、伊那市観光の宿泊施設(羽広荘、高遠桜ホテル、仙流荘、入野谷)の食堂で提供する。
問い合わせはサンクトガーレン(TEL046・224・2317)へ。