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エコ通勤デーの実施率26%
伊那市は、6月から省エネルギー対策として始めたエコ通勤デーの結果をまとめた。実施率の平均は26・4%で、二酸化炭素の削減量は1・16トンだった。
エコ通勤デーは毎月第2・4木曜日を設定。4カ月で8回あった。日ごろ、自動車で出勤する職員を対象に調べたところ、自転車や公共機関などを利用して通勤。60%を超える課もあった。また、木曜日以外でもエコ通勤する職員もいるという。
二酸化炭素の削減量は、公用車(71台)のエアコン使用量1・4トンに相当する。
市役所生活環境課では「成果はあった」とし「些細なことでも、地球全体の環境負荷を減らすことにつながる」と話す。
市は、03年8月に策定した地球温暖化防止行動計画で、市役所の事務・事業に伴う温室効果ガス排出量の05年度目標を約714トンとしている。電気の使用、ガソリンなどの削減で、04年度は679トンと下回った。
21日に開いた庁内環境基本計画推進委員会で、各課長に結果を報告。エコ通勤のほか、退庁時にコンセントを抜くなども挙げ、継続した取り組みを促した。 -
福祉有償運送運営協議会
来年4月以降、福祉有償運送サービスが許可制になることから、21日、伊那市役所で第1回福祉有償運送運営協議会があった。市は「タクシー会社との競合ではなく、交通弱者対策として理解いただきたい」と求めた。
国土交通省の「福祉有償運送及び過疎地有償運送に係る道路運送法第80条第1項の許可の取り扱いについて」の通達で▽要介護者・要支援者、身体障害者らが運送対象▽使用車両は車いすのリフトなど特殊な設備を設けた自動車窶狽ネどが示された。
移動困難者に十分な運送サービスが確保できないと認めるときは、身体障害者、移送サービス団体、タクシー事業者らで構成する運営協議会を設けて協議し、運輸支局長の許可を受けて運送できる。
申請があるのは4団体。協議会で、移動困難者や福祉車両の運行状況・課題を把握しながら、料金設定を含め申請者の運送の実施計画などを検討する。
自家用車で運送するには「セダン型特区」の申請が必要。市は長野運輸支局に申請したが、協議会での協議事項となっている。
協議会(委員20人)では、会長に司法書士会の戸田雅博さんを選出。市側が協議会の内容、福祉有償運送の概要などを説明した。
次回も資料説明し、申請者の審議に入る。来年2月、長野運輸支局へ議事録要旨を提出する。
規制に伴い、高齢者が対象外となるため、市では何らかの対策が必要としている。 -
郷土の平和決意新た
伊那市西箕輪の戦没者追悼式が20日、同地区の仲仙寺観音道招魂碑前であった。遺族会など関係者50余人が出席し、戦死した人々に思いをはせ、先人が愛した郷土に平和を築き上げていくことを誓い合った。同地区社会福祉協議会や遺族などでつくる実行委員会の主催で、この時期恒例。
出席者は、仲仙寺の師田香雪住職の独経が流れる厳かな雰囲気のなか、「招魂碑」の前で手を合わせ、焼香し、哀悼の意をささげた=写真。
実行委員会の山口通之副会長は「日本は戦後60周年を向かえたが、世界ではまだ戦争やテロなどが絶えない。戦争の悲惨さを後世に伝え、遺族会と共に平和を追い求めたい」とあいさつし、同市社会福祉協議会の御子柴龍一会長も「社会の生活環境が多様しようと、次世代の子供たちに戦争の悲しさを伝えていかねば」と話した。 伊那市遺族会の矢島荘司会長は「日本は荒涼とした廃墟のなか、飛躍的な繁栄の道を歩き続けている。西箕輪の地も豊かで平和なになったのも、戦没者のいしずえによるものだと語り継ぎ、思いを新たに追悼の意をささげたい」と追悼の辞を述べた。
招魂碑に眠る戦没者は日清戦争以降183人(分村前の箕輪町中曽根地区の約10人も含まれる)。 -
強烈な個性光り…視点の違い伝える
伊那市境東のカメラ店「キタハラカメラ」に集う写真愛好者50人による、第5回写真展「なんじゃもんじゃ」は30日まで、同市立図書館で開いている=写真。正体不明と呼ばれるヒトツバタゴ(通称・なんじゃもんじゃ)の様に、強烈な個性が光る作品ばかり50点が並ぶ。
車のフロントガラスに映った影を・スカマキリ・スに見立てた作品、アジサイの花の下でかくれんぼする犬、笑いながら水溜りで遊ぶ2人の児童窶狽ネど、バラエティー豊かな作品を出品。被写体をとらえる視点はそれぞれで、「アングルの違いの楽しさ」を伝えている。
メンバーは小学生、大学教授、主婦、会社員、農家窶狽ネど年齢、職種はさまざま。毎日夕方になればキタハラカメラに5縲・人が集まり、その日に撮影した写真や、デジタルカメラ、プリンターなどの話題で話はつきないという。
24、25日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
きものいぐちオリジナル文化催事
「月とうさぎ」の物語高遠町多町のきものいぐちで21日、オリジナル文化催事「月とうさぎ」の物語が始まった。24日まで。
オリジナルの新作「月とうさぎ」を発表。月とうさぎをテーマにした訪問着や帯などで、東京友禅作家・成瀬優さんによる訪問着などがある。「クラシックでモダンな、品のある作品を集めました。着物をご覧になってお月見を楽しんでいただき、身にまとって気持ちをいやしていただきたい」と話している。
西陣帯匠江戸屋幸治郎作品集、小紋・名古屋帯・紬(出来上がり10万円均一)、「善之助」一期一会の訪問着と袋帯、特選品19万8千円均一コーナー、喪服フルセット(小物付)29万8千円縲怐Aレトロバッグ&あつらえ草履全1割引など。「お月見ミニ会席」のもてなしもある。
午前10時縲恁゚後8時(24日は午後5時)。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ
オリジナルミュージカル「メッセージ」公演箕輪町社会登録団体で劇などのボランティアに取り組む「Mam’s group ぽこ・あ・ぽこ」(21人、石田みどりリーダー)は23日、町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪05「わくわくひろば」で、オリジナルミュージカル「メッセージ」を上演する。
海を舞台にした「メッセージ」は、おなじみのアンパンマン、ポコちゃん、バイキンマンが海の仲間と繰り広げる冒険物語。美しくきれいな海を守っていきたいとの願い、信じることの大切さや勇気をもって前に進むことなど、さまざまなメッセージを込めている。
初公演。春から準備し、9月下旬から舞台練習に取り組んできた。今回は、メンバーの子どもたち「ぽこJr.」が初共演。年長児から6年生の14人がステージに立つ。箕輪中部小学校合唱団も特別出演する。合唱団からの申し入れで実現。オープニング曲とエンディング曲を歌う。
原案者で舞台監督の赤羽貴子さんは、「何気ない行動が悲しいことにつながっている。心の耳を澄ませば地球からのメッセージが聞こえるはず。メッセージを感じとってほしい」と話している。
町文化センターで午後1時半、3時の2回公演。メンバーも募集している。問い合わせは石田リーダー(TEL70・6337)へ。 -
【記者室】この冬、灯油の価格は?
朝、吐く息が白くなる寒い日が目立つようになってきた。気象庁の長期予報によるとこの冬の関東甲信地方の気温は「平年並みか高い」そうだが、果たしてどうだろうか。気になるのは暖房に欠かせない灯油の値段だ▼9月末現在の県内の18リットル店頭売り平均価格は1239円。昨年同時期は966円だったというから3割近くも高い。世界的な原油価格の上昇の影響で仕方がないこととはいえ、庶民にとってはつらい冬になりそうだ▼一説では石油や天然ガスなどの化石燃料は今のペースで消費を続ければあと100年もしないうちに枯渇するという。目先の高値におろおろするだけでなく、子や孫の代の地球を見据えてこの冬は寒さに耐えながら灯油節約生活といこうか。(白鳥記者)
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カヌー楽しみ美和湖で交流
総合学習で三峰川をテーマにしている、高遠町の高遠小学校3年生(村上美晴、36人)は20日、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部(羽場好美理事長)が推進する「美和ダム水源地ツアー」に参加し、カヌーを体験した。
三峰川や天竜川流域の小学校を対象に年1回、湖や森林に親しみ、自然やダムなどの重要性を認識するツアー。三峰川の水質などを調査する3年生は、美和湖について理解を深めようと依頼した。
この日は、同様に総合学習で手作りカヌーによる水辺の自然を学んでいる、伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)の児童と合流し、カヌーを通して交流した。
大半が未経験という3年生は、智組の児童とともに手作りの木製カヌーに乗り込んで湖面に繰り出した。智組の児童からアドバイスを受けながらオールを漕ぎ、湖中央まで進むと、「地上とは違う景色」に歓声を上げていた。
女子児童(9つ)は「初めての体験で楽しかった。美和湖のことはまだわからないことが多いけど、もっと勉強していろんなことを知りたい」と話していた。
美和ダム管理支所で、オリエンテーリングもして、美和湖について調査した。 -
町観光協会が町内風景配した年賀はがき発売
高遠町観光協会は11月1日、町内の風景写真を配した年賀はがきを8万枚限定で売り出す。
町のPR用に4年前から毎年発売し、初回は5万枚が発売初日で完売。一昨年、昨年も数日間で売りきれるほどの好評を得ている。 今回は、満開の桜から垣間見える問屋門(高遠城址公園)と、南アルプスを背景に、桜でピンク色に染まった高遠城址公園を写し出した2種類。1枚50円、町内の郵便局などで販売する。
平岩國幸局長は「毎年評判がよく、多くの方に買い求めていただき、本当にありがたい」と話していた。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。 -
高遠高の福祉・音楽コース生徒がさくらの里訪れ交流
高遠高校福祉コース2年生22人と音楽コース全学年の生徒25人が19日、特別養護老人ホーム「さくらの里」を訪れ、歌を披露するなどして交流した。
福祉コースの生徒は居室から会場まで、車いすを押して移動の介助をしたり、手話を交えた合唱を披露。入所者に寄りそって、声をかけたり、音楽コースの歌発表に合わせて一緒に手を動かしたりと、コミュニケーションも深めた。
音楽コースの生徒は「富士の山」や「ふるさと」にオリジナルの振り付けを交えながら歌ったほか、「母さんの歌」「夕焼け小焼け」など入所者がなじみの深い曲を合唱し、会場に美しいハーモニーを響かせた。
入所者は生徒たちに合わせて、同じように体を動かしたり、テンポの早い曲には手拍子をしたり、時には口ずさんだりと楽しんでいた。 -
むらづくり委員会を設置中川村
中川村は足腰の強い元気な村はどうあるべきか検討し、村づくりの方向、あり方を提言するむらづくり委員会を設置、20日夜、基幹集落センターで初会議があった。
委員会は地区懇談会で出された意見、前期計画(00縲・5年度)の事業成果、施策の現状と課題、村を取り巻く現状や特徴を生かし、総合計画に掲げた村づくり基本目標「快適で健やかな暮らしを楽しめるむらづくり」「豊かな自然と風格ある景観を満喫できるむらづくり」「新たなふれあいと躍動を創出するむらづくり」の3本柱を実現していく方策を提言してもらい、出された提言は総合計画の後期計画(06縲・9年度)に反映させる。
具体的には▽足腰の強い元気な村にするために考えられること▽施策の現状と課題を踏まえて考えられること▽基本施策の検討-など。
全体会や分科会で論議を深め、12月中にまとめ、後期計画策定委員・推進合同会議に提言、素案に盛り込む。来年1月に総合計画審議会に諮問、答申を経て、3月定例議会に議案提出、議決する予定。
初会議では曽我村長が公募や各種団体代表、識見者、村会議員ら約40人を委嘱し、会長に松村満久さん(田島)を、職務代理に古田忠さん(総代会、飯沼)を選んだ。
意見交換では「伊那谷の中央部という視点を盛りこんで」「総合計画は00年に組み立てられたもの、ゼロから考えた方が良いのでは」などの意見が出された。
次回から分科会で論議を進める。 -
パッチワークキルトで
飯島町七久保の小蕪亭で20日、宮川和子さん=キルト羅針盤、大阪=を講師に、パッチワークキルト講習会があった。14人が参加、本皮やアップリケをアクセントにした、シックなショルダーバッグを完成させた。
参加者は型紙を重ね、布を裁断し、手縫いで各パーツを完成させ、トップと裏生地の間にキルト綿を入れ、キルティング。最後に立体的に仕上げた。
細かいアップリケの縫い付けが、出来映えに影響するとあって、丁寧に作業を進めていた。
宮川さんは「パッチワークキルトは好きで、根気があれば、だれでも楽しめる」と話していた。 -
上の原保育所の園児ら、地域のお年寄りと交流
普段あまり機会がない園児と交流を深めよう窶狽ニ19日、伊那市の上の原保育所を、地域の高齢者クラブ「菊の会」のメンバーなど18人が訪問し、年長園児39人と手遊びや玉入れなどして楽しんだ。
上の原地区社会福祉協議会の主催する「いきいきサロン」の一環として、本年度始まった交流で、3回目(本年度最後)。
地区内に昨年、保育所が新設。「身近な子どもとの交流を深めたい」という地域の考えと、「地区とのつながりをつくりたい」との保育所の思いが一致し、交流会が実現した。
今回は、園児がお年寄りに「こんにちは」と大きな声で駆け寄り、体操を教えたり、子どもたちがお年寄りの手を引くなどの光景が見られ、お互いが親しみを込めて触れ合いを楽しんだ。
唐木嘉代子所長は「お年寄りとのふれあいを通して優しい気持ちを育て、多くのことを学んでほしい」と話していた。
今後も交流を続けたいとしている。 -
国体など全国大会出場選手激励
駒ケ根市は17日、第60回国民体育大会秋季大会(22縲・7日、岡山県)など3つの全国大会に出場する地元選手らの激励会を駒ケ根市保健センターで開いた。出席した6人の出場者らは「決勝に進みたい」「初戦突破が目標」「一丸となって優勝を目指す」「良い報告ができるよう頑張る」などとそれぞれ大会に向けての決意を語った。中原稲雄教育長は「コンディションを整え、良い成績を挙げてください」と激励した。
出場者は次の皆さん。
【第60回国民体育大会】▽陸上競技少年女子A1500メートル、少年女子共通3000メートル=大沼香織(東伊那、伊那北高2年)▽少年女子テニス=神林由希(赤穂中割、飯田風越高2年)▽ソフトボール=坂井比呂六(東伊那、KOA)▽弓道(監督)=外薗公毅(小町屋)
【第21回全日本ゲートボール選手権大会】▽駒ケ根天龍(花村洋美、滝澤弘三、川上輝功、塩澤由美、塩澤やよい)
【第56回全日本弓道遠的選手権大会】▽水田明美(上穂北) -
赤中三六年会還暦記念寄付
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年度に卒業した同窓生らでつくる「赤中三六年会」は18日、還暦を迎えた記念として50万円を市に寄付した。実行委員会の林奉文会長ら2人が駒ケ根市役所を訪れ「少しだが市民の福祉のために役立ててください」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「還暦おめでとう。福祉の増進のため、社会福祉協議会で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。
同会は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔がこぼれていた。 -
安全運転管理者交通安全の集い
安全運転管理者上伊那支部駒ケ根部会は17日、交通安全の集いをアイパルいなんで開いた。市内の企業から安全運転管理者約30人が出席し、駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長の講話を聞いたほか、交通安全教育車「まなび号」での運転シミュレーター体験や交通安全ビデオ視聴を通じて交通事故防止への認識を深めた。
渋谷課長は今年に入って発生した管内の交通事故の事例などを交え、駒ケ根市内の琴平町、北原、バイパス入口などの交通事故多発交差点の特徴について解説した=写真。その上で「事故を防ぐには道路に潜む危険を予知し、起こりそうな状況を予想して運転することが大事だ」と話した。参加者らは身近な事故の教訓を社員の安全教育に生かそうと、時折メモを取ったりしながら熱心に話を聞いていた。 -
障害者家族の心の受け皿にと、おーぷんはーとが発足
宮田村の障害児の母親2人が、障害者家族の相談や交流の受け皿になろうと、新たなグループ「おーぷんはーと」を発足した。「当事者にしか分からない悩みも多い。おしゃべりをきっかけに、ひとりで考えないで助け合う場所にしたい」と話している。
昨年まで活動していた子育てサークル「どーなつの会」を発展的に解消して、町1区の加藤恵美子さんと大田切区の石澤礼子さんが発起人となった。
障害児が将来にわたって、自立できる環境づくりが最終的な目標。当面はお茶などを飲みながら気軽に話す「おしゃべりサロン」を定期的に村の福祉交流施設なごみ家で開き、講演会や勉強会なども予定している。
「行政の相談員などではなく、当事者でなければ分からないこともある。日ごろ思っていることを語り合えれば」と2人。
おしゃべりサロンは毎月第一月曜日(変更あり、要確認)午前9時半から。詳しくはなごみ家内の事務局85・2922まで。 -
みはらしの湯で200万人達成日予想クイズの当選者抽選会
開館以来の入浴客が200万人を達成した伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で19日、「200万人達成日予想クイズ」の正解者抽選会があった。
クイズは、9月末から10月10日まで、フロントに用意した応募用紙で、入浴客に達成日を予想してもらった。応募者351人のうち、3割り余は、県外や上伊那以外の県内者だった。
ヒントとして日々の入浴客数と1日の平均入浴客数を掲示していたが、正解者はわずか9人だった。10月下旬を予想する人が多かった。唐澤壽男支配人は「15、16日のイベントで、両日とも約千人が来たので、それを予想できなかったのでは」と話していた。
抽選の結果、ピタリ賞に伊藤文雄さん(長谷村)、前後賞、前々後々賞などに浦野千鶴子さん(箕輪町)、夏野明子さん(南箕輪村)白杉奈緒美さん(名古屋市)、木島ちよりさん(南箕輪村)を選んだ。
ピタリ賞には、みはらしの湯の入浴券、羽広荘のペア宿泊券、地元野菜、みはらしいちごワインを贈呈し、そのほかの当選者にも、羽広荘の宿泊券を除いた同様の品を贈る。 -
1本の木から白と黄色のナス
伊那市狐島の男性(62)が育てた鑑賞用ナスの木に、黄色と白色、2色の異なる実がなり、家族を驚かせている。
木は家の主人が、飯島町の道の駅で今年の春に購入。高さ10センチほどだったものを大切に育ててきた。
一様に紫色の花を咲かせ、最初になった黄色の実を見て「やっぱりナスだね」などと話し、黄色のナスの木だと思っていたが、次になった実が白色だったため「どういうことかね」と家族で驚いた。
主人は「黄色と白色が金と銀のようで縁起がいい」と話している。 -
箕輪町議会議員定数についての懇談会
箕輪町議会の議員定数研究委員会(8人、松崎久司委員長)は19日夜、議員定数について町内各種団体長らの意見を聞く懇談会を町役場で開いた。「定数減」「現状維持」両方の意見があり、今後の検討資料にする。
町議会は、自立を目指した町が新しいまちづくりを積極的に進める中で、今の議員定数が妥当かどうか研究するため特別委員会を組織。来年1月ころに結論を出したい考えで、これまで4回の会議を重ねている。民意反映のため、すでに住民アンケートをし、来月は区長との懇談会を予定する。
現在の議員定数は18。03年4月の前回選挙で22から18になった。
懇談会は消防団、民生委員児童委員協議会、長寿クラブ、女性団体連絡協議会、農業委員会、商工会などの代表ら30人が出席した。
定数減は2人、3人、5人などで、「少数精鋭で」「厳しい時代なので減らすことは賛成」「一般質問の重複をみると減らしてもいいのでは」など。現状維持は「定数18になってまだ1期目。現行で様子をみてもいいのでは」「定数があまり少なくなると議会そのものに弊害がでる」「民意反映のため多いほうがいい」などだった。
議員1人当たりの年間経費(報酬・研修費・共済費負担金)は403万9千円。定数減の代わりに議員経費削減の意見の一方、「議員報酬は高いというが働き盛りの年代がやるとなると、とてもやっていけない額」「あまり報酬を減らすと本当に優秀な人材が出ないのでは」との声もあった。 -
県信組伊那支店で野中ひろみさんの裂織展
伊那市山寺区水神町の長野県信用組合伊那支店は21日まで、同支店の「感謝キャンペーン」に合わせ、同市在住の染色家・野中ひろみさんの裂織展を開いている。古布をリメイクした温もりのある味わい深いタペストリー9点を店内に展示し、利用者の目を楽しませている=写真。
同支店では毎年の「感謝キャンペーン」に合わせ、地元住民との親ぼくを深めよう窶狽ニ展示の場を提供。野中さんは2年前にも同支店で展示会を開いている。
キャンペーンは定期預金、定期積金、各種ローン、年金などの新規契約者にシクラメン、米10キロなどの商品が当たる福引き券を配布。最終日の21日に、店内で抽選会をする。 -
タイヤ盗の兄弟余罪判明で追送致
7月に茅野市内の給油所敷地内から販売用のタイヤを盗んだ疑いで起訴された(公判中)、山梨県笛吹市石和町東高橋の無職・須田実被告(29)と、双子の弟の同町広瀬の無職・須田昇被告(29)の余罪がこのほど判明し、伊那署は来月初旬に追送致をする考えでいる。
調べによると両被告は、03年3月縲恆゚捕されるまでの間、長野、山梨などの関東・中部地域11都県で、約200件の犯行を実施。約4300本のタイヤを盗み、被害総額は約8500万円になるという。
同署は伊那市などで、同種のタイヤを狙う倉庫荒らし事件が多数発生していて、両被告の犯行とみて捜査を追及していた。 -
西駒山荘・今季終了で荷下げ
営業期間を1カ月延長した伊那市営の西駒山荘が今シーズンの営業を終えた。利用者は前年比34人増の432人だった。
営業期間はこれまで7窶・月だったが、紅葉の時期に合わせ、10月の「体育の日」(10日)までに延長。
利用の内訳は1泊が252人、素泊まり98人、中学生登山82人。若者から中高年齢者までと幅広く、長崎県、福島県など県外者が多かった。
9、10月の週末に予約を入れたものの、天候が崩れる天気予報からキャンセル(約40人)する利用者もいたが、市では「予想通りの利用者数」とする。
期間延長は、市報や市のホームページ、全国のアウトドアショップなどを通じてPR。利用者以外からの問い合わせも多く、夏山シーズンの時期をずらして登った人もいたようだ。
来シーズンも同期間で営業する予定で、市はさらに利用増加を図るため、期間延長をPRしていきたいとしている。
20日は荷下げがあり、市職員、山荘管理人の7人が作業に当たった。
山荘で使用していた発電機、シーツ類、空のガスボンベなど約1トン分をヘリコプターで3回に分けて鳩吹公園に降ろした。
作業は18日から天候不順のため、順延となっていた。 -
伊那愛樹会が盆栽展
辰野町窶萩{田村の盆栽愛好者でつくる伊那愛樹会(五味純一会長、12人)の第18回盆栽展が20日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。樹齢100年以上の黒松など会員が丹精込めて育てた盆栽が並ぶ。23日まで。
会場には黒松、赤松、シンパク、モミジ、アケビなど会員が一人3点ずつ持ち寄った盆栽約30点がそろう。
夏が暑く、葉が焼けるのを防ぐために日照を避けたり、水を与える回数を増やしたりと例年に比べて手間がかかったという。最近も穏やかな天候で、モミジなど色づきが遅れている。
会員の一人、松沢近雄さん(90)=箕輪町松島=は「自然美を愛する気持ちで見てもらえたら」と話している。
希望者には、ロウヤガキの苗木(一人1本)をプレゼントしている。数に限りがある。
愛樹会は年2回、サツキと盆栽の展示会を開いている。
開館は午前9時縲恁゚後7時(最終日5時)。 -
全国ガーデニングコンテストで入選
伊那ハウジングセンター内「イソップハウス」に勤務する根本真知子さん(54)=伊那市西春近=が「全国ガーデニングコンテスト2005」(日本園芸協会主催)で入選した。
コンテストには全国から193人の応募があり、植物の生育状況、レイアウト、カラーコーディネート、住宅との調和などを基準に、写真で審査。その結果、オランダ大使館農務部賞候補に残り、昨年に続く入選を果たした。
パンジー、コデマリなど50種類を配した初夏の庭。洋風住宅の雰囲気に合わせ、いやし系のイングリッシュガーデンとしてブルー、紫系の花を中心に選んだ。
日本園芸協会認定ガーデンデザイナー根本さんは「イメージ通りの庭ができた。カラーコーディネートがうまくいったかもしれない」と喜ぶ。
「イソップハウス」では現在、ハーブが満開を迎えている。11月末まで楽しめる。
「庭の参考に」と訪れる中高年の女性が多く「庭を楽しめる提案ができれば」と来場を呼びかけている。 -
終戦後1年をかけて北朝鮮から帰還
伊那市 小沢昌子さん(71)平和祈念事業特別基金発行の「平和の礎」15集(05年3月発行)に、「苦難の旅路」と題する文章を寄せた。
終戦直前の1945(昭和20)年8月9日、旧ソ連軍の侵攻を受け、当時日本の植民地支配下にあった現在の北朝鮮北部・灰岩から、着のみ着のまま避難民となり、半島を南下、故郷の伊那谷にたどりつくまでの10ヵ月間の記録だ。
途中、北朝鮮南部・興南市で8ヵ月間の収容所生活。草を食べ、一枚の毛布に家族で包まり、同じ境遇の人々と励ましあった日々。しかし、飢えと寒さと疲労の中で、最愛の父・小田切憲さんは亡くなった。「遺体を運んだ人が次の遺体になる」壮絶な世界で、母・みつ子さんと弟の3人で生き延びた。当時11歳だった。
◇
「生きているうちに、戦争がどんなに空しいものかを語り継ぎたい」
帰国後数年を経た美和中(現在の長谷中)時代に、体験を記した文章は「信濃教育通信」に連載された。だがその後は、勉学・仕事・子育てに忙しく、体験を語り・記すことはなかった。
あらためて体験を語ろうと思ったのは戦後50年を迎えるころだった。TVなどから聞こえる中国残留孤児の人の肉親を探す声が、過去の思い出に重なった。北朝鮮との国家間関係が悪化し始める中で、彼の地で共に話し遊んだ朝鮮人の友達の顔が思い浮かんだ。
いくつもの新聞社の体験記募集に応じた。収容所で寝食を共にし、そして死んで行った人の郷里・秋田県での募集にも応じた。
「死んでいった人の肉親に、彼の最期を伝えたい。同じ思いをした人にもっと語ってもらいたい。北朝鮮で年老いているだろう・スあの頃の友達・スの声も聞いてみたい」
そんな思いを込めて、語り・記す。
◇
焼きついた思い出は語り尽くせない。南下する旅の途中で、北上する北朝鮮の人々から「日本が敗れた」と教えられたこと。たとえはぐれても手がかりになるようにと、父親に、住所・氏名・父母の名前などを何百回も何千回も暗唱させられたこと……。
特に、北朝鮮に渡った後、弟が生まれた時に、母・みつ子さんが教鞭をとった国民学校の朝鮮人女生徒たちが発した言葉、「コノアカチャンモ、コクゴヲナラワナクテハイケマセンネ」が忘れられないという。
「植民地化政策の一つで日本語を無理やり教えられたあの子たちは、本当にどんな思いだったのでしょうね」
◇
「こんなものもありますよ」。黄色くなった、古い本紙の切抜きを差し出された。
〈敵の包囲に 捨てむと思ひし長男が 成長して憲法を論ず〉
帰国後、女手一つで2人の子供を育て、81歳で亡くなった母・みつ子さんの歌だった。
(毛賀沢明宏) -
DLDストーブ祭り
全国からユーザー続々薪ストーブの輸入・販売会社DLD(本社・伊那市、三ツ井陽一郎社長)のストーブ祭りが8窶・日、伊那市西春近上島の同社ショールームであった。両日とも300人を超えるユーザーや購入希望者が集まり、薪ストーブの焚き方講習会、薪づくり体験コーナーなどに参加。屋外に設置された窯で焼かれるピザやアウトドアクッキングも楽しんだ。
8回目を数える恒例の催しで、薪ストーブのプロが、使い方を教え、あわせてストーブのこと・森林のこと・環境のことを考えていこうという趣旨。薪の即売会が好評で、05年はさらに充実。薪が当るスピードくじなどもに力を入れた。
同社は薪ストーブの輸入・販売では日本でも草分け的存在で、既に全国の1万軒の家にストーブを設置している。8窶・日も、地元長野県内をはじめ、北関東・東京都・山梨県・愛知県・関西地区などからもユーザーが集まり、伊那の秋を楽しんだ。木製家具や地元産果物なども並んだ。
三ツ井社長は、「薪ストーブを契約してくださるお客さんが増えるに越したことはないが、なによりストーブを通じて、身近な木や森への関心が広がることがうれしい」と話した。 -
違反建築物防止週間に合わせて建築等工事現場の巡視
県の違反建築物防止週間に合わせ14日、上伊那地方事務所は、建築工事現場などの巡視を上伊那の各市町村で行った。
巡視は、違反建築物の発生防止啓発や建築基準法の目的・内容の周知徹底などを目的に、年5回、抜き打ちで行っている。
この日は、県職員2人と県の建築指導員10人が3班に分かれ、長谷村を除く管内市町村の建築現場53箇所を点検。47件については違反がなかったが、表示板の掲示がないものが5件、事前着工が1件確認され、注意を促した。 -
雨が降る悪条件のなかで遭難男性を救助
伊那署は17日、中央アルプス経ヶ岳(2、296メートル)で遭難した男性を夜間、雨が降る悪条件のなかで救助した功績をたたえ、伊那市西春近の木工業・唐木真澄さん(61)に感謝状を贈った=写真。
中央アルプス山岳救助隊副隊長の唐木さんは、同署からの依頼を受け、9月28日午後4時30分ころ、署員2人で同市西箕輪の仲仙寺側登山口から入山。午後7時40分ころ、9合目付近の分岐点を辰野町側に約1キロ下りた笹薮の中で、単独で入山した諏訪市の60代男性を発見した。男性は衰弱していたが、けがはなかったという。
同署で中山均署長から感謝状を受け取った唐木さんは「地図を見たりと、計画性のある登山を心がけてほしい」と登山者に呼びかけた。 -
ねんりんピック入賞・出場者を激励
第18回ねんりんピック(11月12縲・5日、福岡県)の弓道競技に出場する赤須昭正さん(67)=町二区=と、05年度県高齢者作品展日本画の部に入賞した有賀勤さん(76)=北割二区、手工芸の部に入賞した土川トメノさん(82)=福岡=が17日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長の激励を受けた。赤須さんは「自信はないが落ち着いて(弓を)引いてきたい」と大会への抱負を語った。
中原市長は「精進の成果が立派に実った。年を取っても努力し、学ぶ皆さんの心に敬意を表する。これからもさらに心豊かな人生を歩んで」と激励の言葉を述べた。