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高校野球チーム紹介(駒ケ根工業高校)
チームの中心は2年生。「その分成熟されていない部分もあるが、部員個々のレベルは高い」と篠原監督。
投手は2年生エースの伊藤と、横手投げの平沢の2枚板。ともに力のある球を投げ、球速は130キロを超える。信頼の置ける存在だ。
打撃は一番伊藤をはじめ、赤羽、小町谷、稲毛が引っ張る。
4月の春季上伊那大会は順調に勝ち進み、決勝戦は10対2で辰野に勝利した。しかし、その後の春季北信越県大会南信予選では初戦で諏訪双葉に敗退。精神面の波が勝敗を大きく左右することが課題となった。
南信予選の後は、練習試合を重ねる中で精神力を高め、上田西と引き分け、長野高校に勝利するなど、県内の実力校とも互角の試合を展開してきた。
初戦の相手は春季大会北信越地区北信地区予選で準優勝した須坂東。篠原監督は「自分たちから崩れないこと。相手をしっかり見て、勝負することが課題。何とかベスト8までに入って、その後はつぶし合いの勝負をしたい」と語る。
初戦突破して波に乗れば、その先への期待も高まる。
初戦は7日の午前11時半・長野県営球場。
◆湯沢塁主将 フレッシュで打っていくチーム。練習試合にも勝ってきているので、全員モチベーションも上がってきている。2年生には先輩たちが頑張っている姿を見て「俺らも頑張らなきゃ」という気持ちでやってほしい。チーム一丸となって、一勝でも多く勝ち、長い夏にしたい。 -
第18代アルプスレディー決まる
駒ケ根市の観光をPR、市文化会館事業のアシスタントをする第18代アルプスレディーに伊藤美香さん(28)=同市東伊那・会社員=、林秀美さん(26)=同市北町・団体職員=、下島総子さん(22)=同市飯坂・銀行員=の3人に決まった。市観光協会が29日、駒ケ根駅前ビルアルパで選考会を開いた。3人は今後2年間、各種イベントのアシスタントや観光キャンペーンなどに参加する。
15人が応募し、選考会には10人が出席し、6人の審査員が駒ケ根市を宣伝するのにふさわしいかなどの観点で選んだ。
選ばれた伊藤さんは「駒ケ根が好き。駒ケ根市のすばらしさを県内外はもとより、広く世界に伝えたい」。林さんは「自分自信に自信がなく、少しでも自信につながればと応募した」と動機に触れ「駒ケ根市が多くの人に知ってもらえるようにしたい」。下島さんは「自分が選ばれたことが信じられない。みなさんと一緒に駒ケ根をPRしたい」とそれぞれ抱負を述べた。
新レディーはコマ夏でお目見えする予定。 -
【輝く!経営者 その後 ネクストエナジー・アンド・リソース 伊藤敦社長】
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
◆駒ケ根市中沢4753竏・
◆2003年12月設立
◆資本金4000万円
◆従業員9人
◆TEL0265・87・2070
◆FAX0265・87・2071
◆URL www.nextenergy.jp/
◆本紙の長期連載企画「上伊那・輝く!経営者」で04年7月に紹介。
「このまま環境破壊が続いたら地球はどうなってしまうんだ。自分にはいったい何ができるんだ」。熱帯雨林の乱伐の実態を知ったことがきっかけで高まった地球環境保護への思いから、居ても立ってもいられずに03年、会社を設立。ビジョンに「自然エネルギーにより、2031年までに原子力発電所1基分に当たる電力量約100万キロワットを供給する設備を普及させる」を掲げ、自然エネルギーのパイオニアとしてさまざまな事業に挑戦してきた。
この間の4年半、環境問題に対する社会の意識は大きく様変わりし、同社の事業の柱も設立当時の風力発電と小水力発電から太陽光発電へと大きくシフトしてきた。環境保護が国際社会の最優先課題となりつつある現代にあって、時代の最先端を走る企業の取り組みはどんなものか。そして、伊藤社長が見据えるこの地球の未来とは竏秩B -
駒ケ根商工会議所が永年勤続従業員を表彰
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)による第54回永年勤続従業員表彰式が25日、同所であり、勤続5年から20年までの205人に対し、山下会頭から表彰状が手渡された=写真。
長年業務に従事し、企業や地域の発展に貢献してきた永年勤続者を表彰するもので、本年は昨年の54人から大きく増加し、205人が表彰を受けた。
勤続40年で表彰された駒ケ根自動車産業の下平光男さん(60)は「私たちが今日まで勤めさせていただけたのも、上司や会社の同僚など、みなさまのおかげ。気持ちを新たにして、これからも職務に励みたい」と語った。
勤続20年以上の表彰者は次のみなさん。
【勤続40年】小林幸子(伊藤電工)伊藤満彦、今井和男、大前一雄(以上北沢電機製作所)下平光男(駒ケ根自動車産業)松崎勝二、宮沢正平(以上天竜精機)北原二三男(ナパック)
【勤続30年】山口高志(伊藤電工)青木茂、下島民雄、中塚秀夫(以上北沢電機製作所)唐沢満、増山民治(以上天竜精機)林芳文(ナパック)水野隆志(富貴屋建設)熊崎繁(松井自動車工業)
【勤続20年】太田和幸、佐々木富子(以上伊勢喜)小出裕徳(伊那醤油)小林裕司、下平栄治、竹村隆明、中村清子、牧田泰明、松崎修(以上北沢電機製作所)太田千恵子、竹村美智子(以上北平製作所)福沢みつ江(キョウリツ)樋屋清美(久保田織染工業)池上勝彦(セイビ社)気賀沢久夫(拓伸電機)加藤隆司、宮下幸男(以上竹花工業駒ケ根支店)宮脇薫(天竜精機)長谷川茂夫(トリオ精密)田中孝之(中坪建築所)久保田操(長野デラップス)有賀浩昭、熊谷英一、早川政博、原明宏(以上ヤマウラ) -
こまがね市民活動支援センター設立準備会が発足
市民と行政による協働のまちづくり推進の拠点施設「こまがね市民活動支援センター」の設立を目指す準備会が25日夜、発足し、会長には駒ケ根市民活動推進会議の会長として、センターのあり方などを検討してきた鈴木明さんを選出した。同会は今後、昨年10月に推進会議が作成した提案書をもとに、8月末を目途にセンターを具体的に運営していくための企画書を作成。その後、10月末ころまでにセンターの設置場所を決め、12月議会に諮りたいとしており、全国で先駆けてこうした拠点施設を設置している自治体の視察なども行う。
設立準備会は前身である発起人会のメンバーほか、推薦されたメンバーなど約30人で構成。それぞれ各分野で市民活動などに取り組んでいる。
センターは「公設民営」で設置する方針で、準備会では▽センターをどこに設置するか▽センターとして、どのような業務に取り組むのか▽行政、企業、諸団体との連携のあり方▽経営を含む、今後の運営方法竏窒ネどを各部会に分かれて検討する。
鈴木会長は「具体化することを大前提にして、できるだけ短期間で検討を進めたい。行政と市民が手を組み、市民に利用される施設になるよう、いいセンターにしていきたい」と語った。 -
経塚保育園がふるさとの家で親子クッキング
親子で伝統食づくりを体験しよう竏窒ニ、駒ケ根市経塚保育園(小出ちせ子園長)の年長園児とその保護者が26日、東伊那の農林業体験施設「ふるさとの家」を訪れ、地元の女性たちに習いながら五平もち作りに挑戦した。
食育への取り組みとして駒ケ根市の各園では「親子クッキング」を開き、親子一緒に食への理解を深める機会を設けている。今回の五平もちづくりもその一環。今年は伝統の食について学ぼうと初めて「ふるさとの家」で開いた。
親子はご飯をすり鉢でつぶしてもちを作った後、クルミみそ作りへ。
「同じ分量で作ったのに味が違う」「不思議だね」と話しながら、各みその味見を楽しんだ。
有沢拓己君(6)の母親・紀子さん(36)は「家でもたまに作るが、こんなに本格的に作ったことはない。子どもと一緒に作れるのは楽しいし、家でもぜひやってみたい」と話していた。 -
路上で倒れていた男性を救助した南信森林管理署の三島文雄さんに北消防署長が感謝状を贈呈
今月初め、路上に倒れていた61歳の男性を発見し、通報、救助した南信管理署駒ケ根森林事務所に勤務する三島文雄さん(45)=豊丘村=に25日、伊南行政組合消防本部北消防署の宮下清署長から感謝状が贈られた=写真。三島さんは「身が引き締まる思い。これから高齢化社会を迎える中、お年寄りの方々には健康であっていただきたい」と語った。
三島さんは今月1日午後1時25分ころ、職場近くにある駒ケ根市上穂南の交差点でうつぶせになって倒れている男性を発見。すぐに119番通報し、通信司令員の指示に従いながら心臓マッサージなどの的確な救命処置を実施した。その結果、男性は一命を取り留めることができた。
三島さんは「遭遇した時は驚いてどうしたら良いか分からなかったが、職場の救急講習会を思い出し、必死で心臓マッサージをした。助かって良かった」と語った。
家の中で家族の誰かが倒れているという通報はよくあるが、路上で倒れている人を他人が救助するケースは珍しいという。現在消防署では、119番通報があった時、救急車が到着するまでの間、電話による口頭指導で救命処置方法を伝授しており、こうしたケースに遭遇した場合、まずは消防署へ通報してほしいとしている。 -
住宅デーに合わせて上伊那建設労働組合赤穂分会が包丁とぎなどのPR
地元の職人の技術を見てもらおう竏窒ニ、住宅関係の職人らでつくる上伊那建設労働組合赤穂分会(宮原兼正分会長)は22日、「住宅デー」(6月25日)に合わせたPR活動を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店などで展開した。
多くの住宅メーカーが進出する中、地域の人たちに地元の職人を知ってもらうことを目的に毎年開催しているいるもので、各職人が応じる「住まいの何でも相談」ほか、青年部はその手腕をPRするために「包丁研ぎ」を実施している。
中でも包丁研ぎは人気。何本もの包丁を持ってくる人もおり、この日も朝から次々と包丁を持参する買い物客が訪れ、青年部のメンバーが丁寧に研ぎ上げ、その技術をアピールしていた。 -
給食費確約書のとりまとめ、保護者の意識向上に一定の効果
給食費の滞納対策として本年度から連帯保証人付きの確約書を導入した駒ケ根市教育委員会は24日、5月末までの提出状況を定例会で示し、納入意識向上に一定の効果があったことを報告した。
市教委は先月、市内の小中学校に通う児童・生徒3161人、一人ひとりに付き、各家庭から確約書の提出を求めた。結果、3072人分が確約書を提出。昨年度分の給食費を滞納している43人も確約書を提出した。
一方、未提出者は89人。そのうち15人が昨年度の給食費を滞納したままとなっている。
保護者の意見としては「今回の導入はPTAの末端まで行き届いておらず、一方的なやり方」「滞納は限られた人数。まずはその人たちに対して法的手段に出る方が先」とする声もあった一方、「やるならあくまできちんとやるべき」とする意見もあった。
確約書の導入後は、以前は何気なく給食費を納め忘れていた保護者が、意識的に給食費を納めるケースも出てきており、意識向上という点で一定の効果があったと見ている。
今後は、確約書を提出しない家庭に対しては何らかの措置を講じ、確約書が形骸化しないように努める。
確約書の提出後、おおむね半年以上納入がなかった場合、連帯保証人に報告する。さらに一年以上納入がない場合、連帯保証人に支払いの催促をするほか、悪質な滞納に関しては法的手段をとる。 -
一八会が「さつきと山野草展」の収益金を駒ケ根市に寄付
駒ケ根市を中心とする伊南地区の会員でつく一鉢会(会員20人)薮原勇会長(77)=北町=が24日、駒ケ根市役所を訪れ、今月14、15日に開催した「さつきと山野草展」で販売した山野草やサツキの盆栽の収益金2万8050円を寄付した=写真。
さつきと山野草展は今年で9年目を迎えるが、チャリティー販売は3年目。展示会に合わせて山野草やサツキの盆栽などを販売し、その収益全額を市に寄付している。
各鉢は市価の3分の1程度で販売していることもあって人気が高く、今年も初日の14日にはほぼ完売となった。
薮原会長は「寄付金は市の福祉に充ててもらうえれば」と話していた。
今回の寄付金は市の全員銀行に納め、そこから市の福祉事業に使用される。 -
杉本市長「公立3病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めている」
依然として上伊那の公立3病院で深刻な医師不足が続く中、駒ケ根市の杉本幸治市長は24日の記者会見で、各病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めていることを明かした。
杉本市長は就任してからこれまでの間、市民から寄せられたさまざまな要望の中でもとりわけ医療問題への要望が高いことを示し、公立3病院の機能分担、連携が必要であることを指摘。その上で「今までにも伊那の中央病院が厳しい時には昭和伊南が受け入れをしてきた経過もある。機能分担については現在、事務長、病院長を中心により現実的な部分で話し合いを始めている」とした。 -
福岡区が防災講演会を開催
駒ケ根市福岡区(笹井良彦区長)の自主防災会と同地区社会福祉協議会は22日、区民を対象とした各種防災講演会を開いた。区民約150人が参加。AEDによる心肺蘇生法を学ぶ講習会や、地震体験車による震度7に相当する揺れを体験するなどして、防災意識を高めた。
防災講演会は2年に1度のペースで開催しているもので、各地で地震や豪雨による深刻な被害が発生する中、いつ起こるか分からない災害への備えを行うとともに、区民同士の結束を強めることなどを目的としている。
今年は2年前に作った「災害時住民支え合いマップ」の見直しを実施。各地で支え合いマップづくりが進む中、同区ではすでに支え合いマップが作成されているが、2年という月日を経る中で、区内の状況も変化してきたため、今回の講習会で更新を行うこととなった。
また、地震体験車では、新潟中越地震や、阪神大震災など、過去に発生した大規模地震の揺れを実際に体験=写真。
女性の一人は「全部揺れ方が違っていたけど、中越地震の揺れが一番恐かった。これを機に、災害時への備えをしたい」と話していた。 -
駒ケ根市が組織機構改革に伴ない7月1日付け人事を内示
駒ケ根市は24日、組織機構改革に伴なう7月1日付け人事を内示した。
人事異動の総員は42人。うち、昇格は一人となっている。
【部長級】▽まちづくり推進部長(まちづくり推進部長兼建設課長)中村宗一郎
【課長級】▽市民課長(市民生活課長)下島修▽都市整備課長(区画整備課長)河口芳美▽環境対策課長(市民生活課廃棄物対策調整幹)安富久和▽都市計画課区画整理調整幹兼都市計画係長(区画整理課工事補償係長兼課長補佐)片桐忠彦
【係長(副参事級)】▽環境対策課生活環境係長兼課長補佐(市民生活課生活環境係長兼課長補佐)倉田宗明▽市民課市民係長兼課長補佐(市民生活課市民係長)加藤勝教▽都市整備課道路河川係長兼課長補佐(建設課道路河川係長兼課長補佐)竹内啓剛
【係長(主幹級)】▽環境対策課環境保全係長(建設課まちづくり係長)竹内雅彦▽市民課国保医療係長(市民生活課国保医療係長)平岩肇▽都市整備課区画整理室長(区画整理課計画換地係長)下井朗▽都市整理課監理係長(建設課監理係長)小林哲▽環境対策課消費生活担当幹(市民生活課消費生活担当幹)佐藤敬子▽環境対策課建築住宅係長(建設課建築住宅係長)松沢仁史
【主査】▽都市整備課(区画整理課)宮下佳和▽環境対策課(建設課)表利彦▽環境対策課(市民生活課)中村努▽都市整備課(区画整理課)渋谷昭二▽都市整理課(区画整理課)北村篤▽環境対策課(市民生活課)久保田浩人▽市民課(市民生活課)井上直▽環境対策課(市民生活課)横山健▽市民課(市民生活課)吉沢淳▽庶務課付(税務課)高坂貴和▽市民課(市民生活課)車田典子▽都市整備課(建設課)中嶋健作▽都市整備課(建設課)原孝之▽昭和伊南総合病院医事課(保健福祉課)平沢勝也▽都市整備課(建設課)桜井拓雄▽環境対策課(建設課)伊藤智久▽都市整備課(建設課)荒井博之▽保健福祉課(昭和伊南総合病院医事課)木下啓司▽市民課(市民生活課)気賀沢治典▽都市整備課(建設課)塩沢俊昭
【主任縲恷蜴磨z▽市民課(市民生活課)矢沢国明▽市民課(市民生活課)松崎雄介▽都市整備課(建設課)小林伸行▽都市整備課(建設課)林茂則▽市民課(市民生活課)坂井瑠依子▽環境対策課(建設課)木下平治郎▽都市整備課(建設課)玉置和基▽市民課(市民生活課)小町谷枝里子
組織改革では、区画整理事業の完了に伴ない、区画整理課事務所を本庁内に移転。建設課の一部と統合した「都市整備課」を設置する。また、環境対策課を新設し、市民生活課生活環境係、建設課建築住宅係、同課まちづくり係の事務の一部を担う。それに伴ない、市民生活課は市民課に改める。 -
食育懇話会が学校給食の人気メニューで親子料理教室を開催
給食で食べているメニューを親子で作ってもらおう竏窒ニ駒ケ根市の食育懇話会「子どもたちの食育部会」は20日、第1回親子料理教室を中沢公民館で開いた。中沢小学校に通う小学1年生から4年生までの親子6組が参加。栄養バランスが整ったユニークで楽しいメニュー5品に挑戦し、その味を楽しんだ。
生涯教育関係者、学校関係者、食改、生産者など、子どもの食に携わるメンバーでつくる同会は本年度、料理づくりを通して親子のコミュニケーションを図りながら食への理解を深めてもらおう竏窒ニ、親子料理教室を企画。第1回は中沢小学校の児童親子を対象に参加を呼びかけた。
この日は、シシャモをシソの葉とギョウザの皮で包んだ「シシャモのパリパリ揚げ」をはじめ、油揚げが入った「こぎつねごはん」「かっぱすいとん」など、給食でも人気のあるメニューが登場。
親子は協力しながら料理作りに励み、会話を楽しんでいた。
1年生の山口武流君(6)とともに参加した母親の照美さん(33)=中沢菅沼=は「親子で料理ができる良い機会になると思い参加した。今日覚えたメニューは、家でまた一緒につくりたい」と話していた。 -
ゲンジホタルの観察会開催
駒ケ根ゲンジボタル祭りに合わせて21日夜、駒ケ根市のおもしろかっぱ館はゲンジボタルの観察会を開いた。市内から7組の親子が参加。ゲンジボタルの生態について学んだほか、実際に同市中沢にある水辺の楽校を訪れ、飛び交うゲンジボタルを観察した=写真。
ホタルの観察会は親子ふれあい事業の一環として同館が毎年開催している。ゲンジボタルの生態に関する勉強会では、オス、メスとも寿命が半月しかないこと、メスの方がオスより遅れて成虫になることなどを学習。
その後、実際にゲンジボタルがいる水辺の楽校へ。今年はあいにくの雨で、飛んでいる姿が観察できるか心配する声もあったが、現地では数十匹のホタルが川辺に沿って光を放っており、「サービスで出てきてくれたのかな」などと話ながらホタルの観察を楽しんだ。
ゲンジボタルは今月末まで楽しめる。 -
駒ケ根市議会、保育料の一部引き下げに関する修正2案を可決して閉会
駒ケ根市議会6月定例会は23日、本会議を開いた。議案の付託を受けていた文教厚生常任委員会(宮沢清高委員長)と、総務産業常任委員会(坂井昌平委員長)が保育料の値下げに伴なう条例改正案と「協働のまちづくり」推進を目的とする「まちづくり市民会議」に関する補正予算の一部変更を求める修正案をそれぞれ提出し、両修正案とも全会一致、賛成多数で可決された。過去にも修正案の提出はあったが、可決にいたるのは異例。しかし、双方とも修正部分を除く原案も可決されたことから、杉本幸治市長は「基本的な部分での合意はいただいた。それぞれ切磋琢磨する中で結論を導いた方が、結果として市民のためになる。今回の市議会の意見は重く受け止めさせていただきたい」とコメント。
新体制に移行して6カ月。前中原市政時代にあった市と市議会の関係は確実に変化しており、今後の関係が注目される。
◇ ◇
保育料について現在駒ケ根市では、低所得者層の保育料を県内の他市町村より低く抑えている一方、高所得者層(D4階層以上)の保育料は県内19市の平均より高くなっている。そのため、今回市はこの階層部分の保育料の値下げを図るための条例改正案を提出。
しかし、同議案を付託された文教厚生委員会では「一部の階層に限定して、保育料を引き下げる理由が明確でない」という声が挙がり、全階層の保育料の引き下げを提案。低所得者層に配慮された現在の各階層の軽減率から、それぞれ2%前後の保育料を引き下げる修正案を提出した。修正案にかかる歳入の減額分は、市が当初想定していた470万円の範囲内に留めており、予算への影響はない。
また、今回の補正予算には杉本市長が選挙公約の中でも掲げてきた「仮称・100人委員会」を具体化した「まちづくり市民会議」を設置するために126万円を計上する予算案を上程していたが、総務産業委員会では「食糧費」として盛り込まれた約26万円を減額する修正案を提出。
坂井委員長は「また、ほかの市民会議の場合、市の方からお願いをして結論を導き出す会議であり、目的も明確。しかし、今回の市民会議は自由に議論する中で目的を見出していくというもの。今の段階で食糧費という名目の予算を盛り込むのはいかがかなものか」とし、各個人に支給される報償費の中でやり繰りしてもらうこともできるとした。
市議会はこの日、一般会計補正予算案や駒ケ根市協働のまちづくり条例案など16件、意見書案2件、請願3件を可決、報告6件を承認し閉会した。 -
24日に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてケニアに立つ
駒ケ根市北割
秋田ミラ流氷さん(23)小さいころから隊員の人たちをたくさん見てきました。実際に現地の人と一緒に暮らしながら仕事している様子を見た時、純粋に「すごいな」って思った。そのころから、私も大きくなったら協力隊員になりないなって思っていました竏秩B
さまざまな思いを胸に本日、任地であるケニアへ旅立つ。主な任務は現地の中学校で理数科教育に取り組むこと。赴任する中学校は教員が不足しており、特に数学、理科の教師が足りていない。そこで、その補足的役割を担うとともに、授業の質向上に取り組むことになった。
「言葉もできないし、肌の色も違う。困ったり、迷惑をかけることも多いと思うけど、現地の人、特に子どもと仲良くなりたい。新卒で技術もそんなにないので、仲良くなることが一番の目標です」と語る。
◇ ◇
協力隊員になりたい竏秩Bそう思うようになったのは小学生のころ。ネパール人の父がJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所の職員だったため、幼いころから協力隊は身近な存在だった。
その思いが現実味を帯びてきたのは大学4年生の5月。就職しようか、進学しようか竏秩B周囲の友人らが次々と進路を決めていく中、ぎりぎりまで進む方向を見出せないでいた。そんな時、学内で青年海外協力隊の説明会があり「だめもとで受けてみよう」と試験を受けることを決意。
一次試験を通過し、二次試験の面接では、これまで間近で見てきた協力隊への思いや、自分もなりたいと思っていたことを伝えた。
「試験はあまり緊張はしませんでした。その後、合格通知がきて。最初はネパールを志望していたので『どうしてケニア』と思ったけど、すぐに『行ってみたい』と思うようになりました」 -
交通安全子ども自転車伊南地区大会
駒ケ根市の市民体育館で21日、小学生を対象とする「交通安全子供自転車大会」の伊南地区大会があった。赤穂小学校の5、6年生9人が出場。安全走行、走行技能、筆記テストの総合点で競い合った結果、第1位となった6年生の北島達成君(11)=北割二区=ほか、6人が来月12日に長野市である県大会に出場することになった。
大会は児童らへの安全教育を図るとともに交通安全への意識を高めることなどを目的として県警察本部などが開催している。
そのうち走行技能を見るテストでは、八の字型に置かれたシートからはみ出ないように走ったり、一列に並ぶピンの間をジグザグに走行するようになっているが、児童らはこれまでの練習を思い出しながら一つひとつの障害を上手にクリアしていた。
今大会で1位となった北島君は「優勝できると思っていなかったので嬉しい。県大会でも優勝を目指して頑張りたい」と喜びを語った。
県大会出場者は次のみなさん。
◇北島達成、倉田真優、神谷真帆、熊谷佳奈、井口聖菜(以上6年)米山響(5年) -
中学校の通学区一部変更、「来年度からは時期尚早」。赤穂東小PTAの声多く
駒ケ根市教育委員会が来年度から中学校通学区の一部変更をしようとしているのを受け、赤穂東小学校のPTA(三枝徳夫会長)は21日、保護者の意見を集約するための話し合いを開いた。約40人が参加。市教委が来年度から通学区変更をしようとしていることについては「流れとしては『行く』という話で進むとしても、もう少し親にも子にも考える時間をもらいたい」とし、時期尚早を主張する声も多かった。
この日、参加した保護者の意見で多かったのは「通学路となる道路の安全性が確保されていない」という不安や、「実施時期が来年4月というのは早い」とする声。
中には「市教委は10年間検討してきたというが、その間、変更に伴なって通学路となる道の安全確保対策には取り組んない。真剣さが感じられない」とし、通学路の安全性が確保されるまでは希望者のみが東中に通うようにするべきという意見も出た。
また、通学区の一部変更は当該校のみの問題となっている現状に触れ「赤穂中のマンモス化を抑制したいということも通学区変更の狙いの一つなら、赤穂小、赤穂南小も含め、調整をしていくべき。これは全市的問題」とする声もあった。
三枝会長は「今回の意見は集約し、次回の委員会で報告したい」とした。
通学区の一部変更に関しては先月27日、区長や各校のPTA、小学校関係者で構成する委員会が発足。その中で市教委は具体的なシュミレーションを提示し、次回までに各組織ごと意見集約をして持ち寄ることになっていた。しかし、今回の赤穂東小の話し合いでは市教委への不満が先行し、シュミレーションに関する意見を得るまで至らなかった。 -
駒ケ根市松くい虫対策協議会
駒ケ根市松くい虫対策協議会が20日、市役所であった。昨年度の被害状況などを確認し、本年度も引き続き古損木の早期処理、樹種転換を進めるとともに松林監視体制の強化、市民への周知徹底を図る中で対策を講じていくことを確認した。
同市では07年度、2320平方メートル、全1892本の古損木の処理を実施。処理量は01年から比例的に増加している。
本年度は温暖な気候が続いた影響かすでに古損木が確認されており、すでに1444本の伐倒処理を実施。引き続き千本の処理を行う予定で、マツタケの特産地域となっている東伊那地域などの重点地区では、ラジコンヘリコプターや有人ヘリによる薬剤散布を行う。
市は「市の財政も圧迫しており、樹種転換にもそれなりの費用がかかるため、頭を抱える問題となっている。しかし、守るべき地域については樹幹注入をして守っていきたい」とした。 -
津野さんが『日本百名山』の出版に合わせ、木曽駒ヶ岳、空木岳を撮影した作品5点を駒ケ根市に寄贈
駒ケ根市出身の写真家・津野祐次さん(62)が18日、駒ケ根市役所を訪れ、津野さんが撮影した木曽駒ヶ岳、空木岳の写真で構成された『最新版 週刊日本百名山17号 木曽駒ヶ岳 空木岳』(朝日新聞社出版)と、同誌に掲載した写真パネル5点を寄贈した=写真。
『最新版日本百名山』は全国にある100の山々を全50巻に分けて紹介している雑誌で、5月15日に発刊となった17号は、中央アルプスの木曽駒ヶ岳と空木岳を特集している。 山の写真はを担当した津野さんは今回「地元の駒ケ根市に」と、その本を寄贈。同時に残雪が残る空木岳や夏の木曽駒ヶ岳など、四季折々の美しい情景をとらえた5点も寄贈することにした。
杉本幸治市長は「こうして見ると改めて自然の素晴らしさを感じる」と話し、感謝の言葉を述べた。
また、津野さんは「中央アルプスは2つもの山が日本100名山となっている。ぼくは駒ケ根に生まれ育ったので、余計に嬉しい」と話していた。 -
認知症を正しく知り、地域で支えることを考える講演会
認知症を正しく理解してもらおう竏窒ニ、駒ケ根市は17日、「認知症に関する講演会」を市役所南庁舎で開いた。上田市の宅老所「もくれん」の所長・中沢純一さんを講師に迎え、認知症という症状の根幹にあるもの、地域で支えるためにはなどを学んだ=写真。
講演会は市内で要介護認定を受けている人の2割が認知症である中、一人でも多くの人に認知症を正しく理解してもらおうと企画。認知症を支える家族や介護事業者、一般などが集まった。
中沢さんは「私たちは認知症を大きく誤解している」とし、認知症は高齢者だけでなく、だれもがなりうる可能性がある病気であることを説明。
認知症という症状は脳の神経細胞が死に、脳が萎縮した結果、「分かる」という認知機能が悪くなり、最近の出来事などを記憶を留めておくことができなくなるが、昔の記憶は残っているため、本人はその記憶に基づいて生活しようとする一方、介助者は、現代生活の中で生活させようとするため、ずれが生じ、問題が発生していると指摘し、「その“ずれ”を何としてもなくしたい。ずれが生じるということを理解してほしい」と語った。
また、認知症患者を介護することは家族にとって大きな負担になるが、その中から家族みんながさまざまな経験を得て、成長している実情を示し「認知症を正しく理解し、頑張って介護した家族は、人生が深く、大きくなる。ぼくたちはこれまで『サービス』という言葉に頼り、それを避けてきたが、そのことについて、ぼくらは考える時期にある」と語った。 -
「ブラジル移民100周年の日」に、青年海外協力隊訓練所でブラジル人学校の生徒たちがブラジル文化を披露
駒・
日本人がブラジルに移住して100年の節目の日に当たる18日、伊那市のブラジル人学校「コレージョ・デザフィオ」(飯島ヨシムネ校長)で学ぶ小学2年生から高校1年生までの36人が駒ケ根市にある国際協力機構(JICA)青年海外協力隊訓練所を訪れ、ブラジルの伝統的な格闘技・カポエイラとサンバを一般の人たちの前で披露した。
同イベントは、以前に同施設と訪れた飯島校長が「今度はブラジル文化を知ってもらいたい」と提案し、今回初めて実現したもので、この日は子どもたちが普段学校で学んでいるブラジル文化の一部を披露。 -
赤穂小児童が学校給食に農産物を提供している生産者と給食交流
普段食べている野菜を作ってくれている農家さんはどんな人?竏秩B
駒ケ根市の赤穂小学校の3、4年生が18日、学校給食用の農産物を出荷している地元生産者6人を迎え、給食を食べながら交流した。生産者を囲んだ児童らは、野菜に関する質問や疑問などを投げかけた。
取り組みは、児童と生産者に顔の見える関係を築いてもらうために赤穂学校給食センターが毎年行っている。
今年は同センターに野菜を提供している同市にある丸駒市場の生産者組合の4人のほか、同じく野菜を提供している2人の生産者が同校を訪れた。
そのうち4年2組は、キャベツやハクサイなどを提供している小松原登さん(80)=上赤須=と交流=写真。 「野菜はおいしいけど、嫌いなものもある」などと話す児童に、「ニンジンなど、色の濃い野菜は栄養があっておいしいよ」と語りかけていた。
小松原さんは「みんなにしっかり食べてもらおうと野菜を作っている。駒ケ根は両方にアルプスがあって住みやすく、そこで採れた野菜はどこにも引け劣らない味。それを子どもたちに食べさせてあげたい」と話した。
昨年度実績で、地元食材が学校給食に用いられた比率は平均約41%。なるべく地元の農産物にこだわり、食材がそろいにくい季節でも、なるべく近い地域でとれた食材を使うように心がけている。 -
中沢地区中割の小池宏さんが地区で所蔵してき古文書をまとめた書籍『ツメで拾った中割区史』を出版し、自治組合200戸に配本
駒ケ根市中沢中割の小池宏さん(77)がこのほど、同地区の自治組合が地域の記録として江戸時代中期から所蔵している古文書約800冊の中から、明治期の記録に残されていた22の話をまとめた本『ツメで拾った中割区史』を自費出版し、中割自治組合の200戸に配本した。小池さんは「江戸のしっぽをそのまま引きずりながらきた明治という時代の古臭さ、雰囲気を伝えたかった。地区の人も意外に喜んでくれ、本をまとめて良かった」と語る。
中割自治組合では、江戸時代中期から現代に至るまで、地域の歴史や文化、変遷などを記録した多くの古文書を保管してきた。しかし、実際どんな古文書があるかなどは整理してなかったため、2年前から文書目録の作成を開始。
小池さんはその目録整理に携わる中で、明治期の日記などからいくつかのエピソードを拾い出し、それを今回の本にまとめた。
話の中には、馬のえさであるヒエと交換するため、「サワシ柿」を伊那の西箕輪へ運び、その帰り道で馬を無くした老父の話、今でも中割では人が集まる場所を「協議所」と呼ぶが、その経過などに触れており、どの話からも、当時の時代背景が垣間見える。
小池さんは「協議所という言葉も多分明治期にの言葉。中沢の昔の人たちは民主主義の原則を心得ていたから、ただ集まると言う意味ではなく、高い志を持ってその名前を付けたのだと思う」と振り返る。
今後は中沢小学校、東中学校に本を寄贈するほか、中沢公民館にも寄贈する予定。 -
下平幼稚園の園児がフナを放流
駒ケ根市の下平幼稚園(米山さつき園長)の園児約45人が17日、約7アールの水田にフナ15匹を放流した=写真。園児らは「かわいい卵を産んでね」などと呼びかけ、フ放流したナに手を振った。
フナの放流は市内の農家らでつくる駒ケ根オーガニック会議(中坪宏明会長)の協力のもと、昨年から取り組んでいる。フナは今後卵を産み、幼魚が9月ころには食べごろに成長する。それを再び園児らにつかまえてもらい、味わってもらう。
園児に自分たち自身で命を育て、それを食してもらう中で、命の大切さなど学んでほしいという願いが込められており、フナの放流のほか、ジャガイモやトウモロコシなどの野菜も育てて収穫する。
今年はフナ専用の水田を用意。オーガニック会議の中城多喜男さん(70)が園児らの指導に当たり「また、フナにえさをやりながらちょくちょく見に来て、秋のお祭りころにはみなさんでとりに来てください」と呼びかけた。
米山園長は「子どもには私たち自身の命がこういう命をいただいてあるということを知り、命の大切さ、感謝する気持ちを育んでほしい。また、地域の人たちとの交流も大切にしていければ」と話していた。 -
青年海外協力隊として今月24日にケニアに発つ駒ケ根市出身の秋田ミラ流氷さんが表敬訪問
今月24日に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてケニアに発つ駒ケ根市出身の秋田ミラ流氷さん(23)=が16日、杉本幸治市長のもとを表敬訪問し、抱負を語った=写真。
父親がJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所の職員だった秋田さん。幼いころから協力隊員の姿を間近で見てきたが、実際に活動する隊員らの姿に感動を覚え、自身も協力隊員となることを志願するようになったという。
派遣後は、理数科教師としてナイロビの中学校に勤務する予定で、2010年6月に帰国を予定している。
秋田さんは「新卒なので、困ること、迷惑をかけることもあると思うが、現地の人と仲良くなりたい。日本ではできない経験をたくさんして帰ってきたい」と語った。
杉本市長は「駒ケ根市の代表として、文化を伝えてきてほしい。健康には十分気を付けて、一回りも二回りも大きくなって帰ってきてください」と語った。
また、駒ケ根協力隊を育てる会(高坂保会長)は同日、秋田さんの激励会を開き、現地での活躍に期待するとともに無事に帰国することを願った。 -
東伊那保育園で教育長が「生きようとする子どもを育てるには」を演題に講話
駒ケ根市の東伊那保育園(高坂正美園長)は14日、保護者を対象とした講話会を同園で開いた。講師の中原稲雄教育長をは「生きようとする子どもを育てるために」をテーマに講話。子どもたちの心と体を育む子育てについて学んだ=写真。
講話会は保育参観に合わせて企画した。
中原教育長は近代化に伴ない、テレビ、ゲームなどデジタルな情報が子どもたちを取り巻き、子どもたちがまず最初に家庭や地域社会の中で体験するはずだった人との触れ合いや群れ遊びがなくなってしまっていることを指摘。
このことが子どもの「育ち」に大きな影響を与えいることから「世の中の流れに任せて子育てをするのをやめよう」と呼びかけた。
また、子どもが泣くことに同様する親が多い現状から「子どもは泣いて育つもの」と示したほか、子どもが泥まみれになって遊んだりすることを叱らないようにすること、異年齢の子どもと群れて遊ぶことの大切さなどを語った。 -
駒ケ根市議会6月定例会一般質問2日目
駒ケ根市議会6月定例会一般質問は16日、開いた。杉本幸治市長は、開発が進む伊南バイパス沿線への大型店出店には、昨年市議会などで採択された反対声明を尊重し、他市町村と連携を図る中で良好な商工環境を保持する考えなどを示した。
宮沢清高議員は開通に伴ない開発が進む伊南バイパス沿線への大型店出店をどう考えているか質問。
杉本市長は「良好な商工環境を維持するためにも、『超大型店進出に断固反対する声明』を尊重したい」とし、敷地面積3千平方メートルを超える大型店は市との事前協議を求めていることを説明。その中で良好な環境を守っていきたいとした。
◆嘱託職員のあり方
馬場宣子議員は市が10年を限度に採用している嘱託職員に触れ「結果として行政が不安定雇用を進めてきた。採用期間をなくすべきでは」と質問。
杉本市長は嘱託も仕事の内容に応じ、給与面などで正規と同等の待遇であることを説明。採用期限については「今のところは10年という範囲内で変更はしない。新規採用の時に嘱託を採用することなどは、今後検討したい」というに留まった。
◆通学区変更、スクールバスの導入はしない
馬場議員は現在市教育委員会が検討している中学校の通学区一部変更を受け、防犯面からスクールバスを導入する気はないか質問。
市教委は市内では地元住民の協力のもと、地域ぐるみで子どもの安全確保が進んでいるとし、防犯を目的としてスクールバスを導入する考えはないと説明。一方、今議案に指定防犯灯の設置のための予算などを盛り込むなど、安全対策に努めていることを示した。
◆市職員の再就職「市のあっせんはない」
長谷部清人議員は定年退職後、市の外郭団体や市と関連の強い企業に職員が再就職していることに対し「市民の理解は得られるのか」と質問。
杉本市長は退職職員の再就職について、市は一切あっせんしていないことを強調。再就職した退職職員については「個々のこれまでの経歴が評価された結果」と理解を求めた。
◆3セク事業、将来を見据えあり方検討
小林敏夫議員は第3セクターなどへの市の財政支援状況を質問。
杉本市長は各施設への損失補償限度額と年度末借入金残高などを示し「市が設立した財団、3セクは公共性が高い。大幅な赤字、債務超過に陥っている段階にはない」とした。一方、将来を展望する中で必要に応じて3セクのあり方検討などを進める意向を示した。 -
昭和伊南総合病院小児科外来で看護師らと「赤ちゃん相談」を企画
助産師
駒ケ根市中沢
松尾睦さん(48)お母さんたちの力になりたいんです竏秩B
医師不足の影響で産科の常勤医師がいなくなり、この4月から出産の取り扱いをやめざるを得なくなった昭和伊南総合病院。その小児科外来で今月5日、看護師らとともに、新生児から生後3カ月くらいまでの乳児の相談を受ける「赤ちゃん相談」を開始した。
「お母さんたちが一番心配なのは、1カ月検診が始まるまで。その間は何かと心配事も多い。でも、産後1カ月は自分で運転するのも大変だし、その都度遠くの病院まで行くのは負担になる。だったら、ほかの病院で出産して地元に戻ってきたお母さんたちに、近い昭和伊南に来てもらえればと思ったんです」と語る。