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中沢小児童会チャレンジ祭
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で11日、児童会チャレンジ祭が開かれた。学年を縦割りにした8つの仲良し班がそれぞれ趣向を凝らして企画・運営する楽しいゲームやアトラクションが学校中を舞台に展開。児童らは年に一度の祭りを存分に楽しんだ。
10本のペットボトルを倒すボウリングは、簡単そうに見えてなかなか思い通りのコースにボールが行かず、児童らは苦労していたが、時折ストライクが出ると大きな歓声が上がっていた=写真。
体育館では壁に貼った1縲・の数字を狙ってボールを投げる「ストラックアウト」と障害物競争が催された。障害は(1)ぞうきんがけ(2)跳び箱(3)縄跳び(4)マット上で前転(5)平均台(6)玉入れ竏秩B児童らは少しでも速いタイムを出そうと果敢に障害物に挑戦した。ほかにも、お化け屋敷、宝探し、射的、クイズラリーなどのアトラクションが催され、児童らは限られた時間内に全部のコーナーを回ろうとチャレンジカード(スタンプラリーの台紙)を手にして校内を急ぎ足で歩き回っていた。 -
上伊那教育講演会
県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会は7日、伊那市狐島のJA上伊那本所フラワーホールで、年一度の上伊那教育講演会を開いた。保護者や教員ら約200人が出席。駒ヶ根市教育長の中原稻雄さんが「食を通して親子のあり方を考える」と題して話した=写真。
中原さんは、現在、食育が必要とされている理由、子どもたちの育ちの現状とその原因などについて説明し、「国の対策として、生活習慣病に困る医療費の割合が全体の6割を占め、10兆円を超えた」などと警鐘を鳴らした。
中原さんは「食を中心に家庭生活の基本の形が崩れ始めた」とし、「メディア依存の生活スタイルから我が家のものさしがなくなり始めた」と主張。「食の正しい情報を選び活用する力をどうやって身に付けていくかが課題」だと指摘した。
「食を見直すことは生活を見直すこと。生活を見直すことは生き方を見直すこと」と中原さん。「国の将来を託す大切な子どもたちへの食育を通して、ここで改めて大人も自分がいかにいい加減だったかを知る必要がある」と呼びかけた。 -
駒工「くくり募集」へ
駒ケ根高業高校(本間秀明校長)はこれまで機械、電気、情報技術の各科ごとに行なってきた入学者の選抜方法を08年度選抜から3科一括の「くくり募集」に変更する方針を打ち出した。9日夜に同校で開かれた「駒工を考える会」=写真=で本間校長が報告した。変更は県教育委員会の承認を経て正式に決定される見通し。
「くくり募集」で入学した生徒は1年次ではどの学科にも属さずに共通の内容を履修し、2年進級時に生徒の希望や適正などを総合的に判断した上で卒業時までの学科を決定する。2年次以降は専門課程となるため、原則として転科は認められない。
変更の理由について同校は「適正が分からないまま入学したために後で進路について悩んだり、勉強への意欲をなくしたりする生徒が少なからずあった。1年間工業の基礎を勉強しながら自分の適性を見つけ、2年次以降に本当に勉強したい学科に進んでもらいたい」としている。本間校長は「ここ数年定員割れが続いている状況を改善し、さらに魅力ある高校にしていくための対策の一環だ」と述べた。
くくり募集は全国69高校、県内でも下高井農林、須坂園芸など4校(07年度)で実施されているが、南信では初となる。 -
琴伝流大正琴御園琴正会 結成30年
伊那市御園の農家の主婦らでつくる大正琴グループ「琴伝流大正琴御園琴正会」は本年、結成30周年を迎えた。メンバーは結成当時から活動を続ける12人で、30年の月日が経た現在、年齢は67縲・6歳。大正琴を通じ、いろいろな経験を重ねながら仲間たちは交流の輪を広げている。
同会は、日本バイオリン研究所大正琴全国普及会(駒ヶ根市)が広める琴伝流の教室の一つ。発足は同流派が誕生した1年後の1977(昭和52)年。教室は、御園公民館を会場に月2回のペースで開いていて、1時間30分の練習は休みなしで行う。本当に大正琴が好きな人たちばかりが集まる。
地区大会、県大会、全国大会など各種大会に出場してきた。全国大会の「琴伝流大正琴祭り」への参加は、第1回大会から連続10回出場を果す。日本バイオリン研究所とともに普及活動として全国に出向いたこともあり、これらは交流の輪を広げる思い出として、それぞれの胸に刻まれている。
指導者は、メンバーの一人である唐沢孝江さん(76)。発足後から1年間、日本バイオリン研究所から講師が月1回の指導に訪れたが、それ以降は高校時代までコーラスを学んでいた唐沢さんが曲をアレンジするなどして、仲間たちとともに大正琴を学んできた。
「大正琴を弾くことによって、さわやかな疲れを感じ、充実した時間を持てることをうれしく思っている。指を動かすと脳も喜ぶそうで、大正琴のおかげで一人ひとりの人生が輝いている」(唐沢さん)
30年間の時の流れをともにした仲間たちの絆(きずな)は強く、さまざまな経験を積み重ねながら、人生を理解し、思いやる心を深めてきた。「年だからといって後ろ向きな考え方はせず、前向きに希望と期待と夢を自分に懸けてみたいと張り切って言える私たちです」と唐沢さんは話す。
メンバーの楽しみは発表会で演奏すること。晴れ舞台でオシャレをして演奏することで、いつまでも活力にあふれる、若い気持ちのままでいられるという。 -
【グラスアート・インストラクター 下島育子さん】
光を通してさまざまな色に輝くステンドグラス。教会などで目にするその華麗な美しさに魅せられ、いつかは自分の手で作ってみたいとあこがれていた。だが、伝統的なステンドグラスの製作はH型断面の鉛の枠に色ガラスをカットしてはめ込んでゆくため、専門的な工具や高い技術、経験が必要だ。自分にはとても無理竏窒ニあきらめていたある日、趣味としてたしなんでいたパッチワークの本の中に「グラスアート」の紹介記事があるのを見つけてむさぼるように読んだ。
グラスアートの基本的な製作方法は、1枚の透明なガラスの表面に亜鉛のリード線(接着剤付き)を図案の線の上に貼り付け、リード線で仕切られた区画の形に合わせて好みの色のフィルム(同じく接着剤付き)を切って貼り付ける竏窒ニいう手軽なもの。リード線は指先で楽に曲げられるほど軟らかいので力は要らず、フィルムを切るのもガラスと違って専用工具や技術は必要なく、カッターやはさみで簡単にできる。
「これだ」と早速出版社に問い合わせて講師を紹介してもらい、少し遠かったが思い切って甲府市の教室に通い始めた。
「やってみて、こんなに簡単にできるのかとびっくりしたり、うれしかったり。ほんの少しのスペースさえあればいいので、自宅のこたつの上でもできるくらい。始めてよかったと心から思いました」
通い始めてから5か月後の05年2月にコースを修了し、長野県で初となる日本グラスアート協会インストラクターの認定証を受けた。自宅の一部を改装して手作り工房「りんごの木」を開き、注文に応じて作品の制作と販売を行うほか、各地のアート展、クラフト展に出展している。創作活動の一方で駒ケ根市、伊那市、飯島町などで教室を開き、幅広い年齢層に技術の指導をしている。
◇ ◇
制作で一番神経を使うのは、フィルムを貼る際、ガラス面との間に気泡ができないようにすることだ。
「ほんの小さな気泡でも作品は台無しになってしまう。だから絶対にほこりが入らないよう、ガラスはアルコールや水でしつこいくらい何回も洗浄するし、部屋の中にもほこりやちりが漂わないように気を使います。小品ならまだしも、一つ一つの区画の面積が広い大作となるとさらに大変。だからこそ、思い通りに仕上がった時の満足感は大きい」
フィルムの色は約100種類にも及ぶ。さらにフィルムを2、3枚重ねることで、自分だけのこだわりの色をつくり出すこともできる。
「どの部分にどんな色を選ぶのかが楽しい。それが作品の個性であり、感性の発揮のしどころです。フィルムやリード線は、色によっては経年変化で渋い色合いになることもあってまた違った味わいも楽しめる。制作は簡単でどなたにでもできますから、一度体験してみませんか。すごく楽しいですよ」
(白鳥文男)
手作り工房「りんごの木」 TEL83・1353 -
大曲り橋の命名、住民みんなで祝って
宮田村町一区にかつて伊那街道の宿場町があったことを今に伝える由緒ある字名「大曲り」が、街道筋の大沢川にかかる無名の橋に名を残すことになり8日、地元15世帯約40人が集まり・ス命名・スの記念式典を開いた。
江戸時代から続く歴史的な地名を風化させたくないと、各世帯が快く賛同した。
寄付により「大曲り」などと刻んだ御影石製の表札を4種類製作。橋の両端に設置し、この日の式典で70歳代から90歳代の地区の長老が除幕した。
最長老の池上喜さん(94)と本田峻太君(9)がくす玉を割り、全員で記念撮影。世代を超えて「大曲り」の名前を思い出の1ページに刻み込んだ。
発起人の本田秀明さん(75)と高橋清八さん(81)は「世代が変わったりするなかで、大曲りの名前がどこかへ行ってしまうのではと危ぐしていた。今は名前を残したいという皆さんの意思を強く感じています」とあいさつした。
引き続き、バーベキューで交流会。長老から昔話を聞く若い人たちの姿もあり「字名を通じて地域の絆を改めて感じる」と祝杯をあげた。 -
伊那中 防犯教室
伊那市の伊那中学校(白鳥始校長)で3日、防犯教室があった。全校生徒約450人に対し、伊那署生活安全課の署員が、パソコンや携帯電話にかかわる犯罪の被害者にならないために注意を促した=写真。
インターネットオークションによる、摸造品販売や掲示板での誹謗中傷などの被害ケースを扱った啓発ビデオを鑑賞するなどして説明。署員は「インターネットは便利だが裏もある。被害に合わないためにも注意して」と呼びかけた。
出会い系サイトや迷惑メールなどに気を付けることを指摘。架空請求などは、高齢者が被害者になることが多かったが、最近は未成年者を標的とした犯罪が増えてきているとも話した。 -
伊那混声合唱団 創立50周年祝う演奏会
創立50周年を向かえた、伊那混声合唱団は7日夜、伊那市の県伊那文化会館大ホールで、第40回演奏会を開いた。団員28人はこれまでの思い出の曲やOB・OG団員との合唱など16曲を披露し、その美声で50年の節目を祝う記念演奏会に集まった約800人を魅了した。
演奏は、これまでの演奏会で歌ったハイドンやモーツアルトの名曲のほか、愛唱歌や現代ヒット曲を4ステージに分けて発表。メーンステージでは、OB・OG団員35人と一緒に混声合唱組曲「筑後川」をダイナミックに歌い上げた。
同合唱団は58(昭和33)年5月、「伊那市民合唱団」として誕生した。レクイエムなどの宗教曲やポピュラーソングなど幅広いジャンルの曲をてがけては、地域の演奏会などに出演し、演奏交流の輪を広げている。
平沢誠幹事長は「50年の歴史を振り返るよいチャンスとなるが、それも踏み台にし、もっと深く、高く求めていきたい」と語った。 -
日本画を描く
箕輪町
小川節子さん「日本画・洋画・染色 三人展」を箕輪町で開いた。信州美術会、伊那美術協会、みのわ美術会で共に活動する仲間との初の個展。日本画の大作15点を出品した。4日間の会期で来場は500人余。成功裏に終わった。
「全くの素人でしょ。個展はしないと決めていたけど、70歳になって、やっても神様もお怒りにならないかなと思って。やってよかった。もうちょっと描いてみようかなと思いました」
日本画を始めたのは35年前。信州大学教育学部を卒業し、高校で家庭科を教えていた。「家庭科だけではちょっとさみしい」と思っていたところ、小説で俳人・杉田久女が、ただ結婚しているだけではつまらないと俳句を始めた話を読み、「私も何かやろう」と思い立った。小説は大変、短歌は先生が身近にいない…と考えていたころ、偶然テレビで日本画を見た。伊那市に日本画の先生のグループがあることを知り、入会した。
飯田市の先生に教えを受けた時期もあるが、現在は洋画家の柴田久慶さんに師事している。
1年にだいたい2作品描く。「大きい絵はやるぞという気になる」と、大きさは50号から80号。描きたい題材が見つかると、胸の中に入れて温め、段々掘り起こしていく。機が熟したところで、はがきの半分くらいの大きさの紙5、6枚に鉛筆で構想を描く。先生に教えを仰ぎ1枚を決めると、今度は50号を縮尺してパステルで描き、それから本番となる。
色を塗る作業も時間がかかり、作品にもよるが構想を練ってから完成まで最低3、4カ月を費やす。
自宅で描いた作品を持って行き、柴田久慶さんのアドバイスを受ける。教室では仲間と一緒に油絵を描く。「基礎訓練が大事だから」と、裸婦デッサン会にも参加する。「自分と向き合って描く時間が持てることもいい」という。
日本画県展に第2回から出品し続けてきたが、8年前、一大決心をして県展に出品。2年連続入選した。次の2年間は落選。それから2年間は出品しなかったが、仲間から「出すべきよ」と言われ一昨年に再び出品して入選。昨年も入選した。
洋画への転向を考えたこともあったが、「日本画は色がうんときれいに塗れる気がする。下に塗った色が出てくる。それが面白い」と、日本画の色に魅力を感じている。
「絵を描くことそのものは厳しくて苦しいけど、いい仲間がいて楽しい」。今は、今年の県展出品に向け作品と向き合っている。(村上裕子) -
最高の音楽で子どもたちを魅了、アンサンブル信州in宮田5年目の定演
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の5回目の定期演奏会が7日、駒ケ根市文化会館で開かれた。昼の部には村内の小中学生をはじめ上伊那の子どもたち800人余りを招待。満席のホールは一流の音楽に酔いしれた。
年に1回、全24人の団員が集まる定期演奏会。5年目の節目となるコンサートは、団員で世界的なチェロ奏者のドミトリィ・フェイギンさんをソリストにハイドンの協奏曲をはじめ、レスピーギ、ドボルザークと名曲の数々を演奏した。
響き渡る調べに子どもたちも堪能。生音の迫力を全身で受け止め、広がる音楽の世界に親しんでいた。
一般対象の夜の部も数多くのクラシックファンで埋まった。 -
赤穂高校文化祭
駒ケ根市の赤穂高校で文化祭「第46回鈴蘭祭」が9日まで行われている。今年のテーマは「Free祭,s(フリーサイズ)」。各クラス、クラブ、委員会などがそれぞれ工夫を凝らした多彩な発表や展示を行っているほか、射的やダーツ、輪投げなどのゲームやアトラクションを行っている。一般公開は7、8日。
7日には生徒の保護者や友人らが学校を訪れ、さまざまな催しを楽しんだ。屋外の特設ステージや体育館では早食い競争やファッションショーなどのイベントが多彩に行われ、詰めかけた多くの生徒や来校者らでにぎわった=写真。
8日は午前9時から演劇、器楽、体操、声楽、吹奏楽の各部とフォークソング同好会のステージ発表などが行われる。
最終日の9日には合唱コンクール、大運動会、ファイヤーストーム、フォークダンスなどが行われる。 -
赤穂東小音楽会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は6日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らはクラスごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を響かせた=写真。
低学年児童らは元気いっぱいの斉唱や合奏を、高学年は難しい3部合唱や多くの楽器を駆使した迫力のある演奏を聴かせて、それぞれ大きな拍手を受けていた。
会場の体育館には多くの保護者が詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
宮田中吹奏楽部とアンサンブル信州in宮田が共演でオーケストラ
宮田村を拠点に有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は6日、宮田小・中学校の全校児童、生徒と交流した。中学校吹奏楽部との初共演も実現。心ひとつに見事なオーケストラを響かせ、感動の輪が広がった。
24人の団員が半数づつ両校を訪問。宮田中ではアニメ「ハウルの動く城」などを演奏したほか、バイオリン、ビオラなど各弦楽器の音色の違いなどを紹介した。
校歌の演奏に吹奏楽部の2、3年生20人が参加。一流奏者の弦楽器に、子どもたちの伸び伸びとした管絃、打楽器が溶け込んだ。
調和した演奏にあわせて全校生徒が歌い、会場はひとつに。生の音楽の楽しさを満喫した。
吹奏楽部部長の宮澤結さん(14)は「音が違う楽器が混ざりあい楽しかった。アンサンブルの皆さんからパート練習の大切さも学んだ。南信大会に向け頑張りたい」と感動した様子。
アンサンブルのバイオリン奏者竹中勇人さんは「小さな村で、こんな日本に先駆けた取り組みができてうれしい」と話し、子どもたちも招待する7日の定期演奏会に期待を込めた。 -
アンサンブル信州in宮田、7日の定演に向けリハ開始
宮田村を拠点に国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は5日、24人の団員が同村に入り、7日の定期演奏会(駒ケ根市文化会館)に向けてリハーサルを開始した。5周年を迎え、団員も固定。到着早々、熱い練習に臨んだ。6日も午前10時から午後6時(午後2時から1時間は中断)まで行い、一般にも公開する。
「地元の皆さんの支援で5年目を迎えられる。いつも満員の観客の声援が私たちのパワー。今年も楽しみたい」とコンサートマスターを務めるバイオリンの浅井万水美さん。
初回から参加する伊那市出身のビオラ奏者宮坂千夏さんをはじめ、団員は顔なじみばかりだが、厳しさも交えながら本番に向けて調整を続けた。
今回の定演では、世界を舞台に活躍するチェロ奏者のドミトリイ・フェイギンさんがハイドンの協奏曲でソリストを務めるなど、聴きどころが満載。
イタリア古典派のレスピーギ、ウィーン(オーストリア)のハイドン、ボヘミア(チェコ)のドボルザークと、国際色豊かな名曲を繰り広げる。
7日午後2時から上伊那の小中学生1000人を無料招待する子どものためのコンサート、午後6時から一般対象の演奏会を開く。
前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館、駒ケ根市文化会館などで発売中。問い合わせは加藤テレビ85・4220まで。 -
まほら伊那民謡会 新宿区民謡大会出演
新宿区と友好都市提携を結ぶ伊那市の代表として「まほら伊那民謡会」(伊沢寛代表)が1日、同区四ツ谷区民ホールであった新宿区民謡大会に参加した。約20年ほど続く交流事業の一環。同民謡会のメンバー11人は、観客約700人の前で「天竜下れば」など3演目を披露した。
大会には区民でつくる40の民謡団体が参加し、全国各地の民謡を題材に86演目があった。この中で伊那民謡会は、特別出演として「天竜下れば」「絵島節」「伊那節」を三味線、太鼓、尺八の演奏で歌い、踊った。
同行した、市関係者は「新宿区民にも喜んでもらえたと思う。演目の中では『伊那節』などの民謡を歌う団体もいたが、本場の生の演奏と歌、踊りを披露できてよかった」と話した。
旧高遠町が1986(昭和61)年7月に同提携を結んだのがきっかけ。民謡大会を主管する新宿区民謡連盟との踊りを通じた交流は88年から始まった。本年は「伊那まつり」の市民おどりに同連盟メンバーが参加する予定だ。
「新宿区民謡大会」に参加するメンバーら -
駒ケ根市幼児幼年教育研究会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園、小学校、教育委員会の担当者らでつくる幼児幼年教育研究会は2日、赤穂公民館で07年度研究会を開いた。会員約50人が参加し、赤穂小学校校長の高野普さんの講演「運動遊びについて」を聞いたほか、6グループに分かれて意見交換をした。
高野校長は「今の子どもたちはしょっちゅうけがをする。体力がないというより、敏捷性や柔軟性を養う体験が足りないせいではないか」とした上で「運動を強制すると子どもたちは嫌がるが、ちょっとした工夫次第で遊びの中にさまざまな運動を取り入れることができる。身の回りの物を使って楽しく動くことが大事だ」と呼び掛けた=写真。参加者は時折メモを取りながら熱心に発表に聞き入っていた。 -
紙人形展
駒ケ根市福岡の故長島寿久さんが製作した紙人形の展示会が駒ケ根市立博物館ロビーで26日まで開かれている。光前寺の稚児行列、大御食神社のお練りのほか、源義経と弁慶の安宅関の一場面などがそれぞれ高さ約20センチの人形数十体を集めた大作として展示されている。忠臣蔵をテーマにした作品では、勢ぞろいした47士に加え、松の廊下や討ち入りなどの3場面が生き生きと表現されている=写真。製作途中の人形の頭や手足などのほか、はさみなどの道具類も併せて展示されていて、細かな作業の苦労をしのぶことができる。
長島さんは大鹿村出身で、駒ケ根市には1950年から在住。65歳ごろから本格的に紙人形作りを始め、95年には日本人形作家協議会の誌上コンクールに入選した。06年病没。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜日休館(16日開館)。 -
高遠高・高遠小が教育連携
伊那市の高遠小学校で4日、「七夕習字の会」があった。習字を習い始めた3年生40人に、高遠高校の書道教諭が基本を教えた。高校と小学校の教育連携は初めてで、今後、児童と生徒の交流につなげたいとしている。
高遠小は例年、書道の基本技術を高めようと外部から講師を迎えているが、本年は地元の高遠高へ依頼。
小宮山健司教諭は「マジックと違って、自分の意思で太い、細いを表現する」と横棒や払いなど力の入れ方を教えた。児童たちは何枚か練習したあと「大」の字に挑戦。小宮山教諭は児童たちの座席を見て回り、それぞれアドバイスした。
終了後は、教職員20人を対象にした書道があり、児童への指導法を学んだ。
高遠高には芸術コースがあるため、高遠小は合唱などで交流できたらと考えている。 -
宮田小6年キャンプで絆深め
宮田村の宮田小学校6年生は2、3日、伊那市高遠の国立信州高遠青少年自然の家で1泊2日のキャンプを満喫した。
同小のキャンプといえば、一時の中断時期を除いて村内の宮田高原が・ス定番・ス。しかし、昨夏の豪雨の影響で同高原は今年も閉鎖に追い込まれたため、場所を変更しての実施となった。
初日の午前中は雨に見舞われ計画した登山は中止となったが、午後は天候も回復。夕方にはキャンプファイアーも楽しんだ。
野外炊飯ではカレーやサラダの調理に挑戦。苦労して火を起こし、ご飯を釜で炊いた。
少し焦がしてしまった班もあったが、忘れられぬ思い出の味に。寝食をともにし、さらに絆を深めた児童の歓声が森に響き渡った。 -
一流の音楽届けて5周年、アンサンブル信州in宮田7日に定期演奏会
未来を担う子どもたちに一流の音楽を聴かせようと、宮田村の住民有志が育み、国内外の有望な若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」が5周年を迎える。記念の定期演奏会は7日に駒ケ根市文化会館で開き、今年も村内をはじめ上伊那の子どもたち1000人を無料招待。小さな村に花開いた・ス楽団・スが節目を迎え、関係者は一層期待を寄せている。
「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は、村内をはじめとした多くの会員で構成。楽団の設立に尽力し、定期演奏会など各種公演をボランティアで企画、協力している。
宮田小学校の元校長で育てる会顧問の中村榮三さんは「5年間で楽団の質もレベルアップし、子どもたちの鑑賞能力も高まった。小さくとも確実に幸せを感じられる取り組みになってきた」と話す。
今年は演奏会前日の6日に、2年ぶりとなる楽団員と宮田小、中学校の交流会も企画。吹奏楽クラブとの競演も初めて盛り込む予定で、音楽をさらに身近にする試みが進む。
演奏会当日は午後2時から、生徒、児童を招待する子どもたちのためのコンサートを開く。
午後6時開演の部は一般が対象。レスピーギ、ハイドン、ドボルザークと国際色豊かな3人の名曲を24人の団員の一糸乱れぬ演奏で届ける。
全席自由で前売り3千円、当日3500円で、宮田村民会館ほか村内3カ所、駒ケ根市文化会館、県伊那文化会館、飯島町文化館、ホテル陣屋で発売中。
問い合わせは事務局の加藤テレビ85・4220まで。 -
第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会
中川村の中川文化センターで30日、約180人が参加し「第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会」が「防ごう犯罪と非行 助けよう 伸びよう 伸ばそう 青少年」をテーマに開かれた。保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会主催。
開会行事に続き、「地域子ども教室夢の力プロジェクト」を主宰する鈴木道郎さん(中川村桑原)が、青少年健全育成の取り組みを発表した。
この中で、鈴木さんは「04年チャリンコゴーゴー探検隊を発足させ、子ども約10人が参加し、1年間で村道230キロを走破した。翌年は陣馬形山頂までサイクリングしたり、駒ケ根スキー場まで往復45キロをサイクリングし、スキーも楽しんだ」と発表し「この活動を通じて、体力、技術、精神力が身についた。思いやりの気持ちも育った」と効果に触れた。
また、松川町教育委員会の鋤柄郁夫教育長が「子どもたちの心の叫び縲恆蜷リにしたい五つのこと縲怐vと題して講演した。
このほか、中川中学吹奏楽部が「ブルースカイ」「アラジン」「春の歌縲恤翌フ丘の物語」などを演奏し、研修会を盛り上げた。 -
懐かしいテケテケサウンドに300人余が酔う
駒ケ根市のアマチュアバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は1日夜、アイパルいなんで第5回コンサートを開いた。「ベンチャーズ」のヒットナンバーを中心に約30曲を演奏。集まった300人余の聴衆に「テケテケサウンド」をたっぷり聴かせた。
加山雄三の「夜空の星」「君といつまでも」でスタート。「二人の銀座」「北国の青い空」など懐かしい曲が続き、「ダンヤモンドヘッド」「パイプライン」とベンチャーズナンバーで一気に盛り上げた。
聴衆は手拍子を取ったり、体を揺らしてリズムに乗りながら、迫力あるバンドを楽しんだ。
また会場の隅では生ビールの販売もあり、ジョッキ片手に演奏を楽しむ人もいた。
同バンドは02年厄年を機に高校の同級生らが結成。伊南各地からイベントなどに呼ばれ、出演している。 -
宮田中PTA親子作業
宮田村の宮田中学校PTA(赤羽和夫会長)は30日、愛着ある学校をきれいにしようと親子作業を行った。
3年の保護者と生徒が参加。校庭の草刈り、庭木のせん定、側溝の泥水除去、砂利敷きなど、学校のために心をひとつに汗を流した。
終了後は1年と2年の保護者、生徒も参加して懇親運動。種目の綱引きで相互の絆を深めた。 -
伊那青年会議所40周年記念事業
経営フォーラム伊那青年会議所は30日、創立40周年記念事業の一環で経営フォーラムを伊那市の県伊那文化会館で開いた。全国各地から450人が集まり、基調講演とパネルディスカッションで経営者の生の声を聞き、経営者に必要とされる資質や手法などを学んだ。
同フォーラムは05年からの継続事業。今回は、手作り結婚式を手がけるクロフネカンパニー代表の中村文昭さん、北九州の美容室バグジー代表の久保華図八さんがそれぞれ基調講演した。
パネルディスカッションは、人と経営研究所の大久保寛司所長をコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さん、茨城県経営品質協議会代表理事の鬼沢慎人さん、講演した中村さんと久保さんが、「地域住民の意識がつくるいい会社と豊かなまち」テーマに意見を交わした。
「経営者の資質で一番大切なものは」との質問に、中村さんは「社長が大好きと言われる社長になろうと思っている」、久保さんは「人間的魅力と判断力」、塚越さんは「目的と手段を履き違えない哲学的な整理ができること」と答えた。 -
飯島陣屋通学塾
飯島町教育委員会の第3回飯島陣屋通学塾が飯島小学校1年から6年まで14人が参加し、1日縲・日まで3泊4日の日程で始まった。陣屋の特性を生かし、火打石で火を起こし、かまどやいろりで調理をするなど、昔の人の暮らしに近い、不便さにこだわった。
子どもの生活習慣の形成と異年齢の子どもたちの交流を通して、人間関係の構築を図ることがねらい。
1日、陣屋に集合した子どもたちは早速、4日間使用するはしやコップを竹で作り、火打石で火を起こし、かまどでご飯を炊き、みそ汁を煮、囲炉裏で塩沢教育次長が釣ってきたアマゴを焼くなど、班ごとに役割分担し、夕食の用意をした。
かまどはいぶり、煙りがもうもうと立ちこめ、子どもたちは「煙い、目が痛い」と言いながらも、熱心にみそ汁に入れる野菜を刻んだり、アマゴの串打ちなど準備を進めた。
夜はろうそくの明かりで寺子屋。塾長の山田教育長の指導で詩の輪読もした。
子どもたちは「煙かったが、かまどで炊いたご飯はおいしかった」と笑顔。 -
ピーチバレー県大会
第21回ビーチバレージャパン大会ビーチバレージャパンレディース2007長野県予選大会が1日、駒ケ根市森と水のアウトドア体験広場であった。男子7チーム、女子2チームが参加。選手それぞれがスパイクやブロック、レシーブ、パス、トス、サーブと全てのスキルをこなし、最少単位の2人のチームワークで優勝を目指した。男子優勝チームは8月23日縲・6日藤沢市湘南、女子は大阪・淡輪で開く全国大会に駒を進めた。
結果は次の通り
▽男子優勝=三島英徳・小沢光良(2)小松貴之・丸山健太▽女子・優勝=三島和子・丸山博子(2)森下一江・小原明子 -
保育園児が七夕飾り付け
七夕を前に、宮田村内3つの保育園は飾り付けに大忙し。
中央保育園では、園児たちが先日の参観日に保護者と一緒に願いごとを書いた短冊を笹にしばりつけた。
「自転車が乗れますように」「みんなが健康で過ごせますように」・・・。
願いごとが天に届けと、子どもたちの元気な笑顔が広がった。 -
京都嵯峨野のしだれ桜を舞台にした甘く切ない恋物語「しだれ桜」の語りに魅了
飯島町文化館で29日夜、「平野啓子語りの世界-しだれ桜-」があった。いいじま文化サロンなどでつくる実行委員会主催。450人の聴衆は瀬戸内寂聴作、嵯峨野を舞台にした甘く切ない恋物語の、情感を込めた語りに魅了された。
「しだれ桜」は連作短編集「花情」の中の1作。民芸品店とコーヒーショップを営む昌子(35歳)。常連客で妻子持ちのカメラマン、松井の誘いに乗って、京都嵯峨野にしだれ桜を見に行くところから始まる。かがり火に照らしだされたしだれ桜は白というより、薄青く見えた。「人の声を奪うほどの美しさは花の精、そのままの姿。この花の清楚と艶やは生涯忘れられないだろう」。そして、突然の松井の死、昌子は花の季節、再び嵯峨野へ。松井と泊まった宿で、松井の妻と出会い、連れ立ってしだれ桜を見に行くことに:。
荘厳なまでも美しいしだれ桜、やるせない恋の悲しみが、情感あふれる語りで、聴衆の胸に沁みいった。
語りの後、平野さんは「10年前、初の独演会が『しだれ桜』を披露してから、なんどもリクエストをいただき、私の語りの人生を支えてくれた作品」と話した。 -
楠洲流竜東支部 35周年祝う
詩吟の楠洲流聖楠会竜東吟詠会竜東支部は7月18日、伊那市狐島のJA上伊那本所「フラワーパレス」で、発足35周年の記念式典を開く。発足当初約50人いた会員は現在、当時からいる2人を含む60縲・0歳代の7人で、詩吟が好きな熱心な人ばかりが集まる。
発足は72(昭和47)年1月17日、楠洲流の中では活動が古い支部。伊那公民館の文化団体に所属し、毎週水曜日、同公民館で植田勝衛さん(70)=南箕輪村田畑=の指導を受けている。同流派内の大会や公民館の文化祭発表などで詩吟の腕前を披露している。
漢詩を題材に詠う詩吟に必要なことは「詩の内容を把握し、意味を詩吟に生かすこと」と植田さん。日本文化と言われる詩吟には、心を豊かにする力があるという。メンバーは、一節ずつを噛み締めながら、想いを込めて吟じている。
詩吟をたしなむ人が高齢化しているのが課題だと訴える。発足当時からの会員、小池清永支部長(77)=伊那市中央区=は、35年間付け続けた出欠表を手に「懐かしい名前があり、昔の思い出がよみがえる。この出欠表を支部の宝物として、次の世代に引き継ぐことができれば」と話している。
支部の歴史が詰った出欠表 -
新山小たなばたコンサート
伊那市の新山小学校(山岡清孝校長、55人)は29日、同校体育館で、学習発表会「たなばたコンサート」を開いた。保護者ら約50人が出席し、児童らは合唱、合奏のほか、朗読などを交えた演目で学習成果を披露した。
年度中に2回ある学習発表会のうちの一つで、今回は音楽をテーマにそれぞれの学年などが発表。低・高学年に分かれた斉唱や合奏、PTAによる2部合唱など、13プログラムがあった。
全学年の中で最も児童数が少ない2年生4人は、国語の教科で学んだ「がんばれスイミー」を歌と朗読を劇仕立てで披露。人数が少ないながらも一人数役を演じ、観客から大きな拍手を浴びた。
高学年32人と担任教師の大所帯で挑んだ合奏「カルメン前奏曲」は、鍵盤ハーモニカやリコーダーなどで気迫のこもった演奏を見せた。
会場に集まった保護者らは、わが子の活躍を記録に残そうと、片手にビデオカメラを構えて発表を見守った。