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ミニバスCATV杯男女決勝戦
第21回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会が30日に、伊那市のエレコム・ロジテックアリーナで開かれ、男子は箕輪ミニバスケットボールクラブが、女子は伊那ダイヤモンドツインズが優勝しました。
大会には、南信地域の男子8チーム、女子10チームが出場しました。
男子決勝は、白のユニフォーム辰野ミニバスと、紺のユニフォーム箕輪ミニバスケットボールクラブの2年連続同じ顔合わせとなりました。
去年決勝で敗れた箕輪は、序盤からテンポよく得点を重ねます。
試合は、61対32で箕輪が勝利し、去年の雪辱を果たしました。 -
箕輪町 定額「まちなかタクシー」運行開始
箕輪町は、町内に住む65歳以上などを対象に、自宅から目的地まで定額で移動することができる「まちなかタクシー」の運行を、2日から始めました。
2日は、役場で出発式が行われました。
まちなかタクシーは、町内での移動の際、目的地まで定額で利用できるものです。
式では、白鳥政徳町長がタクシーに乗り込み、役場を出発しました。
運行は、伊那タクシーみのわ営業所が、既存のタクシー5台で行います。
65歳以上の高齢者、妊婦などの移動困難者は500円で、免許返納者や障害者手帳を持っている人などは、半額の250円で利用できます。
事前登録制で、乗車の際は受付専用番号に電話してタクシーを呼びます。
こちらの81歳の女性は、松島の接骨院から上古田の自宅までの移動に利用しました。
乗車の際登録証を提示し、運転手は専用のタブレット端末でQRコードを読み込み出発します。
町内での移動時にのみ利用できるもので、目的地に着いたら定額料金を支払って降車するだけです。
運転手は、通常料金が表示されたメーターを撮影し、差額分を町に申請します。
町によりますと、9月末現在520人が登録していて、そのうち9割近くは割引対象者だということです。
町では、令和3年度に行った乗合のデマンド型タクシーの実証実験の結果、ドアツードアでの移動を希望する人が多かったことなどから、定額タクシーを運行することにしました。
今年度は、町負担分やシステムの導入費として、当初予算に1,300万円を計上しています。
町では、今年度の実績などを基に、来年度以降の運行に活かしたいとしています。 -
伊那西高校生徒 冬服に衣替え
10月に入り衣替えの季節となりました。
伊那市の伊那西高校の生徒は2日、冬服で登校していました。
伊那西高校では今年から、9月25日から10月6日までのおよそ2週間の移行期間を設け、その日の気温に応じて夏服と冬服を選べるようにしました。
ある生徒は「10月に入り、先週と比べて多くの生徒が冬服を着ている」と話していました。
2日朝の伊那地域の最低気温は午前5時43分に10.8度を記録し、今シーズン最も低くなりました。
長野地方気象台では、3日の朝も最低気温が10度前後になると予想しています。
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小学生向け能楽体験講座
11月19日に伊那市の伊那文化会館で開かれる「第32回伊那能」を前に、小学生を対象にした体験講座が富県小学校で2日に開かれました。
講座では、富県小学校の5年生12人が能楽を体験しました。
講師はシテ方観世流能楽師で伊那市西箕輪在住の中家美千代さんが務めました。
講座は日本の伝統芸能に触れてもらおうと伊那能実行委員会が2018年から開いています。
児童たちは能の台本にあたる謡を声に出して読んでいました。
扇を使った舞の型も教わり、謡と舞を合わせて体験していました。
また、能面や装束を実際に身につけていました。
中家さんは「能面をつけると正面しか見えないため、舞台では柱を目印にしながら動いている」と話していました。
伊那能実行委員会では「能楽を身近に感じてもらい、楽しさや奥深さを知ってもらいたい」と話していました。
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コロナ簡易検査キット 市に2万個寄付
伊那市手良に研究所がある臨床検査薬・基礎研究用試薬メーカーの株式会社医学生物学研究所は新型コロナウイルス抗原検査簡易キット2万個を9月19日伊那市に寄贈しました。
この日は市役所で寄贈式が行われ株式会社医学生物学研究所の伊藤浩毅社長が白鳥孝市長に目録を手渡しました。
寄贈された新型コロナウイルス抗原検査キットは研究所の自社製品で使用して15分ほどで検査結果が出ます。
検査キットは市内の保育園や学校、高齢者施設などに配られます
白鳥市長は「感染拡大防止のため有効に使わせてもらいたい」と話していました。
医学生物学研究所は去年3月にも2万キットを寄贈しています。 -
白鳥市長 8日からフィンランド視察へ
伊那市の白鳥孝市長は、8日から5泊8日の日程で林業分野で協力の覚書を締結している北欧フィンランドの北カルヤラ県を訪問します。
9月27日に市役所で定例会見が開かれ、白鳥市長が視察の日程などについて説明しました。
視察は8日から15日までの5泊8日日程で、白鳥市長や市の職員、教育委員、県の職員など14人が参加します。
協力の覚書を締結しているフィンランドの北カルヤラ県の木質バイオマス発電施設や現地の森林管理組合などを視察します。
また、世界的にも先進的なフィンランドの教育システムについて学ぶ為、小中学校や大学などを訪問するという事です。
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伊那市環境展 環境やエコなど22ブース出展
環境や省エネを学ぶイベント「伊那市環境展2023」が、伊那市の上伊那クリーンセンターで1日に開かれました。
環境展は「伊那から減らそうCO2」をキャッチフレーズに、再生可能エネルギーの推進やごみの減量化などに関するブースが並び、午前中から多くの人が訪れていました。
このうち日産自動車は市内で回収したペットボトルのキャップで作ったモデルカーを使用する「わくわく日産エコスクール」を開催しました。
参加した子供たちは、ハンドルを回し、モデルカーに充電するとコースを走らせていました。
スクールでは、電気自動車の仕組みやゴミの分別についても教えていました。
また、上伊那クリーンセンターの4階では、子ども環境学習発表会が開かれました。
子ども達は「リサイクルやリユースを実践したい」「給食を残さず食べ、残飯を減らしたい」「ゴミの分別をしっかりと行いたい」などと話していいました。
伊那市環境展は、環境やエコについて楽しみながら学んでもらおうと、伊那市などでつくる実行委員会が開いているもので、企業や団体などが22のブースを出展しました。
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「童謡で伝える会」由紀さおりさん園児と歌
「童謡で伝える会」が1日伊那市の竜東保育園で開かれ歌手で女優の由紀さおりさんが参加者と一緒に歌を歌いました。
この日は竜東保育園年長の園児とその保護者50人が参加し由紀さんとめだかの学校や手のひらを太陽になどを一緒に歌いました。
由紀さんは園児に歌詞の意味を想像しながら歌ってほしいと話しました。
また保護者には「子どもは常に親の表情を見ている。豊かな表情で接してほしい」と話していました。
「童謡で伝える会」は童謡を通して日本語の美しさ伝えようと由紀さんが全国で行っている活動です。
伊那市ではコロナ禍で休んだ年もありますが、10年前から市内の保育園で開いています。 -
春日神社例大祭 4年ぶりに浦安の舞奉納
伊那市の春日神社の例大祭で浦安の舞が4年ぶりに奉納されました。
例大祭は、9月30日と10月1日の2日間行われました。
本祭りの1日は、総代や区の関係者が見守る中、地元の小学生6人が浦安の舞を披露しました。
浦安の舞は、安らかな心で平和を祈る意味が込められています。
児童は、9月下旬から練習を重ねてきたということです。
ある氏子は、「神社での行事を通して、今後も地元の子どもたちと交流をしていきたい」と話していました。
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旧井澤家住宅でおからこ作り
伊那市西町の旧井澤家住宅で十五夜に月に供えて五穀豊穣に感謝するおからこ作りが30日行われました。
伊那部宿を考える会では、地域の風習を伝えていこうとおからこづくりを行っています。
30日は、もち米で作ったおからこや地元で採れたかぼちゃやネギなどを縁側に並べました。
作ったものは1日の夕方、おからこ汁にして味わうということです。
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上伊那岳風会 吟道大会
上伊那の詩吟愛好者で作る上伊那岳風会の吟道大会が、伊那市のニシザワいなっせホールで30日開かれました。
30日は、上伊那にある教室に通う約120人が日頃の練習の成果を披露しました。
大会では、一人で吟じる「独吟」や複数人で吟じる「合吟」などが披露されました。
青少年吟では、伊那北高校2年生の伊藤璃泉さんが吟じました。
伊藤さんは小学校4年生のときから詩吟をはじめ、現在はバスケットボール部と両立して取り組んでいるということです。
上伊那岳風会の下平岳渓会長は、「先人が長年に渡り作り上げた吟道の素晴らしい文化を守り、次世代につなげていきたい」と話していました。
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処理水海洋放出を受けてデモ行進
8月24日から福島県の福島第一原発の処理水が海洋放出されていることを受け、抗議集会とデモ行進がきょう伊那市内で行われました。
抗議集会では参加者によるリレートークや内閣総理大臣へ送る抗議文の読み上げなどが行われました。
集会はフクシマを忘れない上伊那アクションが行ったもので賛同する人たち40人程が参加しました。
参加者は政府が関係者の理解なしに処理を行わないとしていたにも関わらず処理水を海洋放出していることに対し中止を求めると訴えました。
また処理水の海洋放出中止を求めるデモ行進が行われました。
いなっせ北側広場から入舟交差点までを往復しました。
このデモ行進と集会には福島県や新潟県からの参加もあったということです。 -
上伊那の中学校で文化祭シーズン
上伊那の中学校は文化祭シーズンを迎えています。
箕輪町の箕輪中学校では「ふきはら祭」が29日から始まりました。
51回目を数える今年のテーマは「挑戦~新たな可能性~」です。
これからのふきはら祭や節目の100回目につながるように挑戦したいとの想いが込められています。
開祭式では、各クラスが文化祭への意気込みをまとめた動画が流されました。
総合的な学習の時間の発表は各学年ごと行いました。
2年生は7月の西駒ケ岳の登山の経験をまとめて発表しました。
ある生徒は「岩があって登るのが大変だったが、みんなと助け合いながら登ることができた」と話していました。
今年は4年ぶりに新型コロナの制限はなく、保護者や地域の人も訪れていました。
吹奏楽部の発表では、美術部が製作したステージバックの前で演奏を行いました。
この日は、スポーツフェスティバルのほか、学級展示も行われました。
30日は展示のほか演劇部の発表と合唱祭が開かれます。
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8月有効求人倍率 1.29倍
上伊那の8月の月間有効求人倍率は、前の月と同じ1.29倍となりました。
8月の月間有効求人数は3,157人、月間有効求職者数は2,442人で、月間有効求人倍率は1.29倍となりました。
全国は1.29倍、県は1.44倍となっています。
雇用情勢については、「改善の動きが緩やかになっている。物価上昇等が雇用に与える影響を注視する必要がある」として判断を据え置いています。
ハローワーク伊那では「原材料価格やエネルギー価格の上昇で経営を圧迫しているという声もあるので引き続き注視していきたい」と話していました。
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みのわ山野草クラブ秋の展示会 あすから
箕輪町の信州みのわ山野草クラブの秋の展示会が、30日と10月1日の2日間、木下公民館で開かれます。
29日は木下公民館で準備が進められていました。
会場には赤そばなど秋にまつわる作品、250点が展示されます。
今年は暑い日が続いたため、枯れてしまったり葉が焼けたりしてしまい、管理に苦労したということです。
信州みのわ山野草クラブ秋の山野草展示会は、あすとあさっての2日間、木下公民館で開かれます。
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長谷保育園の園児が「ガーランド」作り
伊那市長谷の長谷保育園の園児は、地域のイベントを盛り上げようと、三角形の旗状の装飾品「ガーランド」作りを29日、行いました。
29日は、長谷保育園の園児26人がオリジナルのガーランドを制作しました。
秋から冬に長谷で行われるイベントを子どもたちと一緒に盛り上げようと、地域おこし協力隊の宮川沙加さんが企画しました。
去年は、古布で地域の人たちがガーランドを制作し12月のクリスマスイベントで飾りました。
今年は、地元の保育園児に制作を依頼しました。
園児たちは、白布に思い思いの絵や文字を書いていました。
書いた絵は、クラスカラーの三角の布にボンドで貼り付けていきます。
これをつなぎ合わせて完成です。
園児が制作したガーランドは、南アルプスふるさと祭りから名称が変更となった11月5日に開かれる長谷フェスや、12月に予定されているクリスマスイベントで飾る予定です。
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はらぺこの園児が稲刈り
29日の伊那地域の日中の最高気温は30.8度まで上がり真夏日となりました。
厳しい残暑が続いていますが、伊那市富県で園児と保護者が稲刈りを29日、行いました。
稲刈りをしたのは、伊那市手良の認定こども園「NPO法人山の遊び舎はらぺこ」の園児と保護者およそ70人です。
毎年地域の人から田んぼを借りて、コシヒカリを栽培しています。
29日は、園児と保護者が稲をカマで刈っていきました。
今年は6月の豪雨で土砂が田んぼの一部に流れこんだり夏の暑さなど、稲の生育を心配しましたが、例年並みの出来になったということです。
園児たちは、刈った稲を両手いっぱいに持って運んでいました。
収穫した米は、来月予定している祖父母参観で味わうことになっています。 -
南アルプス食害対策協議会 シンポジウム開催
高山植物の保護を目的に活動する南アルプス食害対策協議会は啓発の一環としてシンポジウムを29日伊那市のinadani seesで開きました。
シンポジウムは静岡大学客員教授の増澤武弘さんが講師をつとめ南アルプスの高山植物について講演しました。
増澤さんは植物生態学や極限環境に生育する植物の研究を専門としています。
ケショウヤナギとドロノキはおよそ2万年前の氷河期に北極圏から北アルプスの上高地まで分布が広がったことがわかっています。
南アルプスにもドロノキがあり、なぜドロノキだけが南アルプスまで分布を広げることができたのか、これから解明していきたいということです。
高山植物を理解することでより保護活動に尽力してほしいと話しました。
南アルプス食害対策協議会は関係市町村や県、信州大学農学部などで構成していて高山植物の保護をおこなっています。
今回のシンポジウムには協議会関係者を中心におよそ50人が参加しました。 -
高遠高校生徒 交流授業でオリジナルCDを制作
伊那市の高遠高校芸術コースは演奏修学旅行で長野県に来ている東京芸術大学附属音楽高校の生徒16人と交流授業を行いオリジナルCDを制作しました。
27日は高遠高校芸術コースの音楽・美術・書道コースの生徒と芸大付属高校の生徒が交流授業を行いました。
音楽コースでは演奏を録音してCDにしました。
ベルやチャイム、ギターなどを使い合同で演奏をしました。
書道コースでは芸大付属高校の生徒が自分のCDのラベルを作りました。
好みの書体を練習したあと本番の紙に筆でタイトルを書きました。
美術コースではCDを入れる袋のデザインをそれぞれ制作しました。
授業で制作したオリジナルCDは芸大付属高校の生徒が修学旅行の記念にするということです。 -
果物づくりに異業種が参入
実りの秋、果物のおいしい季節です。意外な業種から、果物づくりのチャレンジです。
南箕輪村のとある場所で梨の選果が行われていました。
玉のサイズをそろえ、袋詰めし、ラベルを張り付けていきます。
作業が行われているこの場所は、自動車の整備場の一角です。
南箕輪村神子柴の(有)オートレック。自動車の販売・修理・レッカーなどを行っています。
社長の安藤英彦さんです。6年前からなしとぶどうの生産を始めました。
大芝高原向かいの80アールの畑でぶどうを栽培しています。
特に果樹栽培の経験のなかった安藤さんは、本を読んで勉強し、試行錯誤を繰り返してきました。
梨を育てることになったのはたまたまでした。
荒れた畑の整備から始め、初年度に採れた梨は、これですべてでした。
現在は自動車事業のほかに、農業部門を立ち上げ、新たに人を雇用しました。中心となるのは、もともとの自動車事業の事務員です。働きやすさを大切に、フレックスタイムを取り入れ、希望した時間帯に勤務できるようにしています。
車に貼るステッカー製造機で、オリジナルラベルを自作します。果物の売れ行きは順調です。
担い手不足が懸念される農業の新たな形です。
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上伊那の主力品目 白ねぎの出荷作業
上伊那の野菜の主力品目のひとつ、白ねぎの出荷が始まっています。
伊那市西春近の「農事組合法人ゆいにしはる」では、15人がハウスで27日に収穫したおよそ480キロの出荷作業を行っていました。
いらない葉や皮を1本ずつ手で取り除いていきました。
根と葉を切り取る専用の機械で58センチに揃えていました。
9月20日から出荷を始め、10月中旬にピークを迎えるということです。
ゆいにしはるでは、およそ90アールの畑で白ねぎを栽培していて、11月中旬までにおよそ25トンを出荷する計画です。
先月の雹の影響で、去年より出荷量は減少するということです。
JA上伊那によりますと県内の上伊那の白ねぎの出荷量は松本に次いで2番目だということです。
今年はおよそ1,700トンを出荷し、6億4,000万円の売り上げを見込んでいます。
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認知症や障害のある人へ 編み物「マフ」づくり
認知症や障害者のある人が触ると気持ちが落ち着く効果があると言われている編み物「マフ」の制作が進められています。
こちらがマフです。
毛糸でつくられていて、大きさは縦が15センチほど、横が40センチほどです。
筒状になっていて、両側から手を入れることができます。
外側や内側に毛糸でつくられた飾りが付いているのが特徴で、手で触り、感触を楽しむことで、気持ちを落ち着かせる効果があるということです。
この日はボランティアサークル「マフの会」のメンバー6人が集まり作業を行いました。
伊那市社会福祉協議会が6月に市民から家に眠っている毛糸の寄付を募ったところ、多くの毛糸が集まったため、マフをつくることにしました。
マフの会は編み物を趣味にしている人に声をかけ、今年7月に発足しました。
月に1回集まり、活動を行っています。
およそ40個のマフが完成しています。
製作したマフは来月、市内の高齢者施設や児童施設に届ける予定です。
利用した人から感想を聞き、より使い心地のよいマフづくりに役立てていくということです。
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東京芸大付属音楽高校 高遠町でコンサート
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校の生徒によるコンサートが伊那市高遠町の高遠町文化体育館で27日、開かれました。
27日は、高遠小学校、高遠北小学校の児童およそ320人が演奏を楽しみました。
小学生向けの演奏の部では、秋の童謡やクラシック曲など6曲が披露されました。
演奏を披露したのは東京芸大附属高校2年生の生徒36人で、演奏修学旅行として伊那市を訪れています。
伊那市高遠町出身で東京芸術大学の前身、東京音楽学校の初代校長を務めた伊澤修二の縁で、東京芸大と伊那市は交流を行っています。
附属高校が伊那市を訪れるのは今回が初めてです。
コンサートでは、高校生によるオーケストラ演奏の伴奏で児童が高遠小学校と高遠北小学校の校歌を歌いました。
主催した伊澤修二記念音楽祭実行委員会では、「伊那の子どもたちが素晴らしい演奏に触れる良い機会となった」と話していました。
きょうは他に中高生向け演奏の部も行われ、夜からは信州高遠美術館での特別演奏も行われたということです。
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ぐるっと・市街地デジタルタクシー 現状を聞き取り
伊那市議会道路・戸草ダム問題等特別委員会が28日に市役所で開かれ、ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーの現状について、事業者から聞き取りを行いました。
ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーは、伊那市が65歳以上の高齢者を対象に行っている交通サービスで、1回の運賃は500円、免許返納者などは250円となっています。
この日は、委員10人が、市から委託を受けている3つの事業者から利用状況や課題についての話を聞きました。
委員からの問題点についての質問に対し、事業者は「1か月に40回以上乗車する人や、生活に必要な移動以外での利用が増えている。サービスの必要な人が利用できないケースもある。」と説明しました。
ほかに、ドライバー不足が課題となっていることから、免許取得の補助など、市の協力もほしいと話していました。
特別委員会の 原一馬委員長は「現状を理解し、本当に必要としている人が利用できるサービスにつなげたい」としています。
委員会では、きょうの内容を今後、市の担当部署と共有・協議するとしています。
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木下区敬老会 4年振りに開催
箕輪町木下区は、区内の75歳以上を対象に敬老会を24日に、4年振りに開きました。
木下区敬老会は、区内の75歳以上の高齢者984人を対象に開かれたもので、このうち147人が参加しました。
新型コロナの影響で3年間中止となっていて、今年は4年振りに開かれました。
木下保育園の園児によるダンスの発表も行われ、訪れた人たちは目を細めて見ていました。
木下区地区社会福祉協議会の小松友昭会長は、「みなさんがこれまで培った知識や経験を後世に伝えるために、これからもアドバイスをいただきたいです」と話していました。 -
リサイクル材で環境学習用モデルカー完成
来月から伊那市で行われる日産自動車の環境学習で、全国で初めて教材にリサイクル材で作ったモデルカーを使用します。5月から市内の事業所などが連携し制作を進めてきたモデルカーが完成し、27日にお披露目されました。
27日は「NISSANエコキャップ アップサイクル プロジェクト in伊那」に参加した伊那市や日産自動車、伊那市社会福祉協議会など6者の代表がモデルカーを披露しました。
モデルカーの大きさは、全長12センチ、幅5センチです。
モーターを内蔵していて、付属の充電器を接続し充電すると、およそ25メートル走ります。
プロジェクトは、プラスチックごみの削減と再利用を目指す地産地消型の環境学習を行おうと5月にスタートしました。
日産自動車では、地球温暖化や電気自動車の仕組みなどを学ぶ環境学習を15年前から行っています。
来月から伊那で開催するスクールでは、全国で初めてリサイクルの材で作ったこのモデルカーを使用します。
原料となるキャップは、市内の小学校や公民館に回収箱を設置し、およそ30万個が集まりました。
日産自動車の遠藤和志部長は「全国で行う環境学習では、一つ一つの課題を解決しペットボトルのキャップを使った物に置き換えていきたい」と話していました。
このモデルカーを使った環境学習は、10月1日に上伊那クリーンセンターで開かれる環境展の他、市内の4つの小学校で行われるという事です。 -
731部隊 最後の証言
清水英男さん。5人兄弟の次男として宮田村大田切に生まれました。
太平洋戦争終戦となる昭和20年、1945年3月。
清水さん14歳、当時の国民学校高等科2年生、今の中学2年生の時に教師の勧めで旧満州ハルピンに渡りました。
731部隊は、第二次世界大戦期の昭和11年1936年から昭和20年1945年の敗戦時まで10年間にわたり大日本帝国陸軍に存在した研究機関のひとつです。
旧満州ハルピンに本部を置いた極秘の部隊で、細菌兵器の開発や人体実験も行っていました。
被験者は主に捕虜やスパイ容疑者で拘束された中国人やロシア人、朝鮮人等で、「マルタ(丸太)」の隠語で呼ばれていました。
その中には、一般市民の女性や子供も。敗戦時、マルタは、全員殺されたと言われています。
昭和20年8月12日
清水さん
「12日の日、20人から30人のマルタの骨を拾って袋につめた」
昭和20年8月14日
清水さん
「14日の朝、拳銃と青酸化合物を渡され、捕まったら自決しろと言われた」
8月15日 終戦から78年、清水さんの終戦記念日です。 -
新型コロナ週報 上伊那73人全県904人
新型コロナウイルス感染症の週報です。
27日発表の18日から24日までの定点医療機関あたりの届け出状況は、上伊那は73人で定点あたり9.13人、全県は904人で定点あたり10.39人でした。
27日に発表となった18日から24日の保健所ごとの定点あたりの患者数は、伊那保健所は73人、佐久保健所で121人、諏訪保健所で95人、飯田保健所で85人、上田保健所で77人、松本保健所で76人、長野保健所で69人、北信保健所で60人、大町保健所で24人、木曽保健所で23人、長野市で96人、松本市で105人、全県で904人でした。
患者届け出数が、上伊那は定点あたり前回の16.13人に対し9.13人で減少、
全県は18.99人が10.39人で減少しています。
県内の26日午前0時時点の入院者数は、160人でうち中等症は20人、重症はいません。
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東春近小150周年の歌 湯澤さんと練習
伊那市の東春近小学校の児童と卒業生でシンガーソングライターの湯澤かよこさんが制作した、創立150周年を記念した歌の練習が27日に行われました。
この日は湯澤さんと歌の編曲をした伊那市在住の音楽家、深瀬人寛さんが東春近小学校を訪れました。
この歌は創立150周年記念として、学校が湯澤さんに制作を依頼して作られました。
今年2月に全校児童から募集した歌詞を選び、7月下旬に歌が完成しました。
児童達は今月から音楽の授業で練習を重ね、この日は初めて湯澤さんの指導を受けました。
完成した歌には、足踏みや手拍子でリズムを刻めるパートもあります。
湯澤さんは「揺れるブランコや給食など、いつもの学校生活をイメージしながら歌ってください」と話していました。
11月の150周年記念式典で湯澤さんと一緒に歌うということです。
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伊那市三峰川総合開発事業対策協議会
戸草ダム建設や美和ダム再開発事業について協議する伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が伊那市役所で25日に開かれました。
協議会では、天竜川上流河川事務所と三峰川総合開発工事事務所が事業の説明を行いました。
天竜川上流河川事務所は、気候変動による河川整備の基本方針と整備計画の新たな見直しに向けた国の動向などの情報を共有しました。
三峰川総合開発工事事務所は、一時的に土砂をためておく、美和ダムのストックヤード施設の試験運用を行い、魚などへの影響はないことが報告されました。
会長の白鳥孝伊那市長は「大雨などの災害が各地で起きている。戸草ダムの建設を含めた総合的な治水対策につながるよう要望活動を強化していきたい」と話していました。
協議会にはおよそ20人が出席しました。