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伊那市内保育園の新年度入園希望者数、まとまる
伊那市はこのほど、市内の保育園の新年度入園希望者数を公表した。公立保育園では定員2400人に対し、2128人が入園を希望しており、うち、548人が新規の希望者で、定員オーバーとなっている園は昨年度統合した富県保育園ほか、8園。一方、入園希望が半分に満たない園は3園となっている。
園別では、定員数200人の上の原保育園で定員を13人上回り、最も多い入園希望者が集まっている。そのほかで定員を超えているのは竜西、竜南、竜東、高遠第四などの市街地にある4園、手良、富県保育園のほか、09年度に美篶中央保育園と統合する美篶東部も、定員60人に対し、65人が入園を希望している。
一方、定員に対し入園希望が50%に満たない園は、美篶中央、伊那西部、新山の3園。
入園率22・5%の新山保育園は、新年度、5歳児の入園希望がないため、年長園児不在のまま、9人で保育を行うことになる。また、入園率41・7%の伊那西部保育園の入園希望者は定員60人に対し25人。2011年を目途に、大萱保育園と統合する西箕輪北部保育園の入園希望者数25人と同数となっている。
全体として未満児の入園希望が増えており、公立入園希望者の2128人中374人が2歳以下の未満児。また、未満児保育は大規模園で増加する傾向にある。 -
伊那市議会 議員定数26人から21人へ
伊那市議会3月定例会本会議で14日、「市議会議員定数条例」の議員定数を「24人」「21人」とする2案が議員提出され、現行の26人から5人減らす「21人」とする条例が採択された。次回の市議選から施行する。
柳川広美議員ら3人は「合併時、議員定数を大幅に削減している。市民の声を市政に反映させるために、人口3千人に議員1人くらいが必要」として「24人」とする条例を提出。
議員定数問題特別委員長を務めた中村威夫議員ら7人は、市民との懇談会や先進地視察などを踏まえた結果「21人」を提案した。
「24人」に賛同する議員から「21人は急激に減らしすぎで、一層政治に対して目が向かなくなる」と意見があった。
採決で「24人」とする条例に、24人中4人が賛成したが、否決。続く「21人」とする条例に18人が賛成し、採択された。
「21人」とする理由は、市行政改革の職員削減計画(合併後10年間で職員数を20%削減)を準用し、現議員数を20%削減した。
合併協議で「2期目以降の議員定数は削減の方向で検討する」ことになっていたため、一昨年6月に議員定数問題特別委員会(中村威夫委員長、8人)を設置して検討した。
現議員の任期満了は2010年4月29日。次回の市議選は議員定数を削減とともに、旧市町村単位の選挙区を廃止する。 -
上伊那8市町村が08年度に消防団協力事業所表示制度導入
上伊那8市町村は08年度、消防団協力事業所表示制度を導入する。表示証の交付により消防団に積極的に協力している事業所の社会貢献を認めるとともに、事業所の協力で地域防災体制の一層の充実を図る。
同制度は、勤務時間中の消防団活動への便宜や従業員の入団促進など事業所としての協力を広く認めるもので、事業所の申請により市町村長が要綱に定める基準の適合などを審査し認定すると、協力事業所として表示証を交付する。
認定基準は▽従業員のうち2人以上が消防団員で、従業員の消防活動に積極的に配慮している▽災害時などに事業所の資機材等を消防団に提供するなど協力している▽消防団活動に協力することで地域の消防防災体制の充実強化に寄与している-。
協力事業所は、表示証を施設などに表示できる。表示有効期間は認定日から2年。優遇措置として県の消防団活動協力事業所応援減税、長野県建設工事等入札参加資格の優遇などが受けられる。
現在、消防団員の約7割は被雇用者。団の活性化のため被雇用者が入団しやすく、消防団員として活動しやすい環境整備、事業所の消防団活動への一層の理解と協力が必要となっているため、制度導入を決めた。
上伊那北部3町村は4月1日に施行。該当事業所は箕輪町約30事業所、辰野町22事業所、南箕輪村約20事業所。伊那市は新年度導入に向け準備中で、伊南4市町村も4月1日施行を目指し調整している。県内では、2月1日現在61市町村が導入している。 -
振込みミスで南箕輪村理事者らが損害賠償
南箕輪村は14日、村水道事業施工の請負工事代金の誤払いによる損害賠償で、アルプス中央信用金庫南箕輪支店に409万5千円を支払うことを明らかにした。
07年度公共下水道工事に伴う上水道水道管の敷設替え工事の請負工事代金支払いで、請負業者の白鳥建設(本社・南箕輪村)から代理受領の受任を受けたアルプス中央信用金庫南箕輪支店の指定口座に振り込むべき金額を、2月25日に誤って白鳥建設の別の金融機関の口座に振り込んだ。
28日に同支店からの問い合わせで誤払いが発覚したが、事業不振に陥った白鳥建設の任意整理手続きが同日開始され返還不能となり支払いできず、29日に同支店から損害賠償請求が出された。
村は昨年10月に代理受領を承諾していた。通常登録している金融機関と異なるため機械入力段階で変更が必要だったが担当職員が確認をしなかったという。
唐木一直村長は、「本当にあってはならない事務的ミス。住民に迷惑をかけるわけにはいかない」と説明。村長、副村長、関係職員4人の計6人で年度内に賠償する。村は今後、チェック体制を強固にし、代理受領委任は廃止するという。 -
南箕輪村議会3月定例会閉会
南箕輪村議会3月定例会は14日開き、村国民健康保険税条例の一部改正条例、07年度一般会計補正予算案など議案5件、意見書案2件を追加提案し、議会初日に提案した22議案を含め全議案を原案通り可決し閉会した。
07年度一般会計補正予算は、歳入歳出総額から各346万円を減額し総額を46億4643万円とする。歳出の主なものは道路除雪委託料155万円、村道109号線工事(交付金事業)123万9千円、世代間交流施設建築工事不用額で253万6千円の減額など。
本会議に先立ち、全国町村議会議長会の表彰伝達があった。15年以上議員を務めた前議員の大熊恵二さん、現職の三沢澄子さんが表彰され、三沢議員は「5期前の当選のとき、村始まって以来初の女性議員として送りだされ、一貫して暮らしの目線で頑張り抜くことができたのは、支えてくれた地域の皆さんのおかげ。同僚議員、村理事者、村職員はじめ多くの皆さんに支えていただいた。これからも暮らしの目線で頑張り抜く決意」とあいさつした。
陳情の採決は次の通り。
◆採択=▽保険業法から共済制度の適用除外を求める陳情書▽農業委員会の必置規制の堅持を求める意見書提出に関する陳情書
◆不採択=▽「鳥獣被害防止特措法」関連予算を、鳥獣捕殺ではなく自然林復元と被害防除に使うこと等を求める意見書提出に関する陳情▽老人医療費給付事業の継続を求める陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情
◆趣旨採択=▽森林環境税の創設と森林・林業・木材関連産業政策の充実を求める陳情▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情 -
駒ケ根商工会議所が検定満点者など表彰
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)は13日、07年度の珠算、簿記の検定試験で1級と満点を取った小学生らを表彰した=写真。吉瀬徳重専務理事は一人一人に認定証や表彰状を手渡し「表彰者は受験者全体のわずか4%。皆さんの努力の結果だ。これからも一生懸命頑張って上の級や段を目指してほしい」と激励した。
表彰されたのは次の皆さん。
【1級合格】
◆第181回珠算検定▼1級=志賀春菜(駒ケ根速算塾)
【満点合格】
◆第116回簿記検定▼3級=大島靖代
◆第117回簿記検定▼2級=木下遥那(赤穂高)
◆第180回珠算検定▼7級=寺沢実花(駒ケ根速算塾)
◆第181回珠算検定▼6級==吹上海璃▼8級=清水美彩貴▼暗算6級=北原拓真▼暗算7級=宮沢彩花、有賀未裕、浅井有希奈、福島将太、北沢友樹(以上駒ケ根速算塾)
◆第182回珠算検定▼5級=吹上海璃▼7級=清水美彩貴、北原麻友▼暗算6級=池上輝▼暗算7級=有賀俊裕、市瀬龍之介、小沢健司、甲村将己、百沢琴乃、保科沙彗、馬場信介、藤井直輝(以上駒ケ根速算塾) -
トリクロロエチレン住民説明会
昨年、駒ケ根市赤穂町四区の北の原工業団地内にあった旧龍水社赤穂工場跡地(現トヨセット駒ケ根工場)の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出された問題で駒ケ根市は、今後汚染が進行することはないと考えられる竏窒ニして、計画していた地下水の浄化を行わない方針を明らかにした。13日夜、月花町協同館で開かれた周辺住民の代表者らでつくる北の原工業団地地域連絡協議会(小原恒敏会長)への説明会で伝えた=写真。出席者らは方針を了承。一般住民には今後回覧板などを通じて周知していくという。
土地を所有していたJA上伊那(上伊那農業協同組合)は汚染土壌の浄化をすでに終えているが、一方で汚染地下水(動きの少ない泥状の汚染層)の浄化作業は昨年から約2年間かけて行うとしていた。浄化中止の理由として「環境基準は超過しているものの改善されている。2次生成物も検出されるなど、トリクロロエチレンは分解が進んでいる状況だ」として、今後2年間、年4回のモニタリング調査を行っていく竏窒ニ説明した。
同地の地下水のトリクロロエチレンは、国が定めた環境基準の1リットル当たり0・03ミリグラムを大きく超える10・0ミリグラムが検出されたが、07年9月の検出値は最高1・0ミリグラムとなっている。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜きや金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度を摂取すると死亡することもある。 -
国体スケート優勝報告
第63回国体冬季大会「長野かがやき国体」スピードスケート競技(1月、長野市)に出場し、成年女子千メートル、成年女子2千メートルリレーの2種目で優勝を果たした駒ケ根市町四区出身のスケート選手加治木彩さん(25)が14日、駒ケ根市役所を訪れ、杉本幸治市長に優勝を報告した=写真。加治木さんは「集団に巻き込まれて転倒しないように気をつけた。夢は2年後のオリンピックに出場すること」と話した。杉本市長は「地元出身の選手が大きな大会で活躍するのはうれしい。できることがあればぜひみんなで応援したい」と激励した。
加治木さんは小学2年からスケートを始めた。進学した東海第三高で短距離に転向し、インターハイ千メートルで優勝するなど活躍。信州大教育学部在学中は全日本学生選手権で3回優勝したほか、オーストリア・インスブルックで開催されたユニバーシアード冬季大会(05年)では銅メダルに輝いた。昨年の国体(群馬県)では500メートルで初の優勝を果たしている。現在八幡屋礒五郎所属。 -
国体スケート優勝報告
第63回国体冬季大会「長野かがやき国体」スピードスケート競技(1月、長野市)に出場し、成年女子千メートル、成年女子2千メートルリレーの2種目で優勝を果たした駒ケ根市町四区出身のスケート選手加治木彩さん(25)が14日、駒ケ根市役所を訪れ、杉本幸治市長に優勝を報告した=写真。加治木さんは「集団に巻き込まれて転倒しないように気をつけた。夢は2年後のオリンピックに出場すること」と話した。杉本市長は「地元出身の選手が大きな大会で活躍するのはうれしい。できることがあればぜひみんなで応援したい」と激励した。
加治木さんは小学2年からスケートを始めた。進学した東海第三高で短距離に転向し、インターハイ千メートルで優勝するなど活躍。信州大教育学部在学中は全日本学生選手権で3回優勝したほか、オーストリア・インスブルックで開催されたユニバーシアード冬季大会(05年)では銅メダルに輝いた。昨年の国体(群馬県)では500メートルで初の優勝を果たしている。現在八幡屋礒五郎所属。 -
商工業者の特別運転資金貸付対象を拡大、村が原油原材料高騰で支援策
宮田村は4月1日から、原油高とそれに伴う原材料高騰で苦しむ村内企業を救済しようと、村制度資金の「特別運転資金」について貸付対象者を拡大する。大幅な借り入れ条件の緩和になるが、村は上昇を続ける仕入れ値を価格に反映できない中小企業に手を差しのべたい考えで、14日の村商工業振興審議委員会で了承した。
1企業につき1千万円が貸付限度額の「特別運転資金」は村の制度資金の中でも最低金利で利子補給により実質年1・2%。一方で貸付条件は、売上や生産量が前年比10%減、関連倒産防止などに限られていた。
今回、振興資金あっ旋規則を変更することにより4月からは、原材料などの仕入れ値が上昇し、売り上げに影響が出ている多くの事業者がカバーされる。
今年度現在までの「特別運転資金」利用状況は5件で前年度より2件増だが、「今後の利用は多くなるのでは」と村産業建設課。「村内企業の経営安定化に村としても支援していく」と説明する。 -
村農業者クラブが生産行程管理「GAP」の学習会
宮田村の30縲・0代の若手農業者を中心に構成する「村農業者クラブ」は13日夜、食の安全性を守るため今後導入が進むとみられるGAP(農業生産行程管理)についての学習会を開いた。農家にとっても信頼性は今後一層求められるとも考えられ、参加した約10人のメンバーは理解を深めた。
現段階ではあまり農家に浸透していないGAPの取り組みが始まっていることを知った同クラブ代表の杉山栄司さんが、今後を見据えて紹介しておこうと今回の学習内容に選んだ。
事業所などが取得するISOシリーズの農業版とも言えるGAPの考え方は、消費者に安全な農産物を届けるなかで経営の効率化、環境対策なども含めて農作業の行程管理をチェックするもの。鹿児島県では茶栽培農家全4000戸に導入する計画もあるという。
杉山さんや県農業改良普及センターの職員が説明。「徐々に市場関係者の間にも浸透している。これからも進む方向にあるのでは」と話し、関心を高めた。 -
宮田中3年生を送る会
宮田村宮田中学校は14日、3年生を送る会を開いた。1、2年生が感謝の気持ちを歌やメッセージで寄せ、卒業生にエールを贈った。3年間を写真でも振り返り、別れを惜しみつつ、新たな門出を全校で祝った。
1年生は「きぼう」などの言葉を人文字でつくり、2年生は成長した姿をみてほしいと、昨年秋の音楽会で歌った曲を贈った
教職員らも歌で祝福。保育園や小学校の時の担任からのメッセージも披露し、卒業生は自分の成長と重ねあわせ耳を傾けた。
緑化委員会は育てた花を2年生にあずけて贈り、図書委員会も思い出つまった図書記録カードをプレゼント。
在校生からの数々の贈り物に、3年生は今まで練習を続けてきた「ひとつの朝」を渾身の歌声で合唱した。
在校生全員の折り紙でつくった「YOU CAN DO IT」の横断幕に見送られ、卒業生は退場した。 -
保育園でお別れ会食
宮田村3つの保育園は年長園児の卒園を控え14日、お別れ会食会を開いた。年長、年中、年少の園児が一緒のテーブルにつき、友情を確かめあいながら給食を囲んだ。
東保育園では年長園児が給食室の職員にお礼の言葉。
「いつも美味しくつくってくれてありがとうございます。おかげでこんなに大きくなりました」と元気に声をあわせて感謝した。
この日はバイキング形式の給食。さっそく席に座って会食したが、年中、年少園児に料理を盛ってあげるやさしい年長さんの姿もみられた。 -
八十二銀行で大洞かずよ作品展
八十二銀行伊那市駅前支店(伊那市駅前ビル「いなっせ」2階)のロビーで4月2日まで、伊那市の大洞かずよさんのポーセラーツやトールペイントの作品展が開かれている。ティーカップや絵皿など約100点を展示。
ポーセラーツは、転写紙や上絵の具などを使い陶磁器に絵を描くもの。トールペイントは木製家具や陶器、ガラス、布などに決まった手順に従いアクリル絵の具を塗る手芸。
大洞さんはポーセラーツインストラクターでトールペイント認定講師。伊那谷ではあまり知られていないポーセラーツとトールペイントのことを多くの人に知ってもらおうと、今回展示会を開いた。
大洞さんは「難しいとされる上絵つけを誰でも簡単に楽しめるのがポーセラーツの魅力。トールペイントも大人の塗り絵といった感じに楽しめる」とポーセラーツやトールペイントの魅力を話す。 -
沢保育園児が西光寺涅槃会に参加
箕輪町沢の西光寺で12日、釈迦の亡くなった日の法要、涅槃会(ねはんえ)があった。沢保育園の年少、年中園児90人も参加した。
同寺では毎年3月上旬に涅槃会を行っており、沢保育園の園児たちも毎年参加している。
読経や焼香などの法要のあとは、竹花祐栄住職が法話。園児たちは竹花住職が語る釈迦入滅の話や、涅槃図の説明を正座して静かに聞いていた。
竹花住職から「お釈迦様がなくなられた時はこのような姿勢だった。これは一番安らぐ寝方」という話を聞いた園児たちは、飾られた涅槃図を興味津々と眺めていた。 -
高遠そば打ち愛好会設立総会
伊那市高遠町の高遠そば組合と高遠町公民館主催の「そば打ち講座」修了生が13日、「高遠そば打ち愛好会」を立ち上げた。高遠閣で設立総会を開き、会則や08年度の実施計画について協議した。 05年度始まった「そば打ち講座」は、毎年12月から1月末まで5回をめどに開き、これまで84人が修了。そのうちの37人が、講座を通じて知り合った仲間の輪を広め、そば打ちの技術向上を図りながら地域発展のために役立ちたいと「高遠そば打ち愛好会」の立ち上げを決めた。同講座の修了生で目的に賛同する人はいつでも加入できる。
08年度はそば打ち実習やそば処への一日研修旅行、高遠城址公園秋まつりのそば処の応援、そば打ち講座の応援などを計画している。
設立総会で伊東修会長は「会は楽しく和気あいあいとプレッシャーにならないように活動していきたい」とあいさつ。この日の朝に、会員が打ったそばで会食を楽しんだ。 -
07年度上伊那地方青少年育成連絡会表彰
上伊那地方青少年育成会連絡協議会(畑房男会長)は13日、07年度表彰式を伊那合同庁舎で開いた。子ども会活動や青少年の健全育成にあたっている指導者・育成者4人、1団体を表彰した。
表彰者を代表してあいさつした辰野町の唐沢安幸さんは、01年から宮木地区公民館分館長として子ども会活動の活性化に取り組んだ。03年からは地域子育て支援マスターとして町全体の子ども会活動にリーダーシップをとり活躍した。
唐沢さんは「集団の中で、みんなで一緒に助け合い協力する。そういう人間形成こそ、思いやりのある人間をつくる」と話していた。
そのほか表彰されたのは次のみなさん。
▽新井政夫(飯島町)飯島町青少年育成指導員、七久保地区育成会会長など15年にわたり青少年健全育成のため活動し、現在も活躍▽松脇徹(飯島町)飯島町の青少年育成指導員を10年間努め、献身的に活動した▽田中浩二(飯島町)96年から飯島町青少年育成指導員として活躍。03年度からは飯島町地域教育活動推進協議会会長として子育て、子育ち活動に携わっている▽美篶青少年育成会(伊那市)青少年健全育成を願い、家庭教育、教育環境整備、地域パトロールなど地域の区民や各種団体と連携協力した活動を行っている竏秩B -
修了証書授与
伊那技術専門校修了式
南箕輪村の伊那技術専門校で14日、修了式があった。メカトロニクス科、ソフトウェア設計科、木造建築科、木工科、機械科の生徒44人が同校での訓練期間を終え、学びやをあとにした。
石川秀延校長は「ここで学んだ一番大事なことは、ものづくりの楽しさ、喜び、感動すること。その気持ちをいつまでも持ち続けて欲しい」と式辞を述べた。
修了生代表のソフトウェア設計科倉田沙久良さんは答辞の中で「学んだ知識、技能をさらに向上させて、地域社会に貢献できるよういっそう努力していきたい」と意気込みを述べた。
修了生たちの就職内定先などは▽メカトロニクス科(2年)=修了生4人中内定者3人(製造業など)▽ソフトウェア設計科(2年)=修了生8人中内定者6人(ソフト開発関係、小売業種のシステム開発、製造業)▽木造建築科(1年)=修了生7人中内定者7人(大工、建具屋など)▽木工科(1年)=修了生20人中内定者10人(家具屋など)▽機械科(6カ月)=修了生5人中内定者4人(製造業など)竏秩B -
農業を志す若者を支援するNPO法人中央アルプス農業実践塾理事長
駒ケ根市下平
大沼昌弘さん(66)ここにくる研修生は娘や孫と同じ。自分の教えた子が嫁いでいくのはうれしいね竏秩B
農業をやってみたいと考える学生や若者に、より実践に近い農業を学んでもらう「中央アルプス農業実践塾」を発足させたのは昨年9月。この3月から、実際に研修生が集まり、研修を開始する。これまでも、農事組合法人「大盛堂生産農場」として、述べ200人の研修生を受け入れ、送り出してきた。その体制を強化するため、NPO法人として再スタートを切った。
「『昔田舎のおじいちゃんがくれたトマトがおいしかった』『おばあちゃんの家で食べたお米を自分でも作ってみたい』っていう子も多いに」と話す。
◇ ◇
農業を継いだのは28歳の時。祖先が開墾して残してくれた広大な農地で最初に作ったのは大豆だった。
「そりゃ、最初は『こんなに広い畑嫌だな』と思ったけどね」と笑う。
しかし、丹精込めて育てた大豆は、愛情をかけた分だけ実りとなって応えてくれた。その瞬間、それまでの苦労など一気に吹き飛んだ。
「よく『米や野菜と話せるようになる』っていうけど、作物は自分の息子や娘と同じようにかわいい」
◇ ◇
そんな農業に40年近く励んできたが、取り巻く環境は年々厳しくなっている。中でも、地域の農業者が高齢化し、先人が培ってきた農地を耕す担い手がいなくなるという問題は深刻化している。しかし、農業大学で農業を学んだ学生すら、農業を継ぐことがほとんどない矛盾。見えない壁を感じた。
そんな中、都会の若者と農村とのパイプを作ろう竏窒ニ、10年ほど前から都会で農業に関心を持つ若者の就農や研修を支援する「新・農業人フェア」を、東京、大阪で開始。農業に関心のある若者と直接話し、研修に来てもらおうと考えた。
年々そのニーズは高まり、農業を学ぶ若者だけでなく、農業とはまったく関係のない分野で働いていた若者が、飛び込んでくることも少なくなくなった。
「それこそ、最初は『今年もだめだった』って肩を落として帰ることもしばしばだったけど、今じゃ1会場に千人を超える人が集まるようになった」
◇ ◇
しかし、訪れる研修生は農業について何も知らないというのがほとんど。そのため、一つひとつ丁寧に、一から教えていく。
土づくり、病害虫の防除などの基本から始まり、市場流通や消費者対応まで。時には、生き物との向き合い方、農村での生活の仕方、生命の重みなど、座学では学べない“生きる力”そのものを伝えることもある。
「研修生が『大切なことを教えてくれた』って話してくれた時は『本当に良かったな』とうれしかった」と振り返る。
◇ ◇
研修を終え、若者たちは独立する。この地で就農した人、別の県の山奥で農業を続けている人、大学の講師となった人などさまざまだが、ここでしか得られないことを学び、今を生きている。
「田舎では農業を始める若者への見方がシビア。『すぐに嫌になるんじゃないか』って考える人も多いけど、一番大切なのはそうやって若者が田舎に入ってきてくれた時、その子たちを支えてあげる周囲の環境があるかどうかだと思う。何にせよ、農業を続けていることはうれしいし、研修生は自分の娘や孫と同じでかわいい。そうした若者が、農村に定着してくれればというのが、ぼくらの願い」 -
春の訪れ
「春分の日」を前に温かい日が続いている。
伊那は8日縲・3日、10日以外は最高気温が10度以上を記録。11日は最高気温が17・4度と春の訪れを感じさせる一日となった。
伊那市荒井区の長田伊三男さん宅の庭では福寿草が一面に咲き、ミツバチが花から花へと忙しく飛び回っている。 -
中学通学区変更スケジュール示す
駒ケ根市は大規模校の赤穂中と小規模校の東中の生徒数格差を是正するために09年4月1日から実施する通学区一部変更までのスケジュールを13日開いた市議会全員協議会で示した。
通学区変更の対象となる赤穂東小、中沢小、東伊那小の学区の区長、自治会長らに対し、今年4月から説明を始め、同時に市内全小中学校のPTA、職員らに対しても説明して理解を求める。5縲・月に委員会を設置して通学区の変更範囲を決定後、10月から合意形成、学級編成、学校見学などを行う。
市教育委員会は、現在行っている希望者対象の指定学校変更制度は09年4月の通学区変更後も当面継続していきたい竏窒ニしている。 -
AEDを商工会議所に寄贈
駒ケ根市商工会議所青年部(大森慶高会長)は12日、AED(自動体外式除細動器)1台(約40万円)を駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)に寄贈した=写真。AEDは商工会館の3階廊下に設置される。
大森会長は「今年度の計画としていたAED寄贈ができた。購入費用はKOMA夏やふれあい広場、商工祭りなどに出店したブースでの利益や会員の会費を充てた。使わないに越したことはないが、不特定多数の人が集まる場所なので万一の際に役に立てばうれしい」、山下会頭は「高価な寄贈に心から感謝する。いつでも使えるよう、大切に設置しておく」とそれぞれ述べた。 -
箕輪町松島の西小路常会が地域の助け合いマップ作成
常会単位は町内初箕輪町松島の西小路常会が、防災マップ「地域の助け合いマップ」を作った。町内では常会単位で作成した第1号で、常会の全戸に配布し有効活用する。西小路常会を発信地にほかの地域へのマップ作りの広がりにも期待を寄せている。
西小路常会は32戸が加入。マップ作りは、町社会福祉協議会からの話もあり、昨年6月の常会で提案した。その後、社協職員から説明を受け、「古い常会なのでマップにしなくても皆知っている」という声もあったが、一人暮らしの人から「いざという時にマップがあるとありがたい」との話もあり、取り組むことにした。
8月末に各家庭1人以上が集会所に集まり、地域内の危険な場所や災害時に地域住民が安全に避難できるよう情報を出し合った。
町の地図を基本に組ごとに線で囲み、要支援者28人を赤色、茶飲み友達や親戚など常会外も含めた支援者を青色で記した。介護経験者で介護職員や看護士も書き、避難場所として中島光学と明音寺の駐車場、北町児童公園を示し、避難経路や危険個所も明記して完成させた。
町と町社協は06年度から「災害時住民支えあいマップ」作りに取り組み、07年度までに6地区で作成。町社協では、「松島、木下、沢などの大きな区では今後、西小路常会のように常会ベースのマップ作りを進めていくことになるのではと考えている」という。 -
南箕輪村議会一般質問から
◆森林セラピーロードの認定期間終了後の継続について原司宣議員が質問した。
唐木一直村長は、「団体が6月に変わるため内容がまだ不明確。分かり次第検討する。基本的には継続したい」と答えた。
◆大芝公園内整備の一環で小水力、風力、太陽光の発電装置の設置について久保村義輝議員が質問した。
村長は、「小さな取り組みは可能かなと思う。自然エネルギーは大芝の環境にどういうものが必要か、新年度策定の新エネルギービジョンの中で検討したい」と述べた。
◆中国産冷凍ギョーザの健康被害の発生を受け、食の安全で給食について久保村義輝議員、山本昭子議員が質問した。
村長は「村の給食関係は問題の食品の利用報告はない」とし、教育委員長は「学校給食は冷凍食品は一切使わず全て手作り。今後も食の安全に万全を期していく」と述べた。
◆原悟郎議員は村の産業振興と土地利用について質問。上伊那8市町村と県などが一体となり、地域の産業活性化を図る「上伊那地域産業活性化計画」への取り組む体制や、将来にわたる自主財源の確保に向けた方策などを尋ねた。
唐木村長は「今後の景気動向に左右されるが、自立するためには力強い財政基盤の確立が必要。今回の計画を有効利用していく思いはあるが、企業誘致は迅速な対応が必要だけに村の体力を考える必要があるので北原工業団地の拡大に向け、地権者に意向調査を行い、増設を考えていきたい」と答えた。 -
神子柴消防積載車お披露目会
南箕輪村の神子柴区で9日、村消防団第3分団第2部(神子柴)の新しい小型ポンプ消防積載車のお披露目会が神子柴公民館であった。
消防積載車は老朽化に伴う更新で、村が2月末に区に引渡した。排気量3千cc、オートマチック車で6人乗り。赤色灯は最新のもので、夜間活動をしやすいように照明を増やした。ポンプとリフターは昨年度に更新したものを積み替えている。
区関係者や消防団、地元消防団OBらが出席し、現役消防団員が新車両を紹介した。
祝賀会で区長は、「ハイテク装備の新しい車両が配備され、団の意見をまとめていただき完璧な車になった」と村に感謝。第3分団の加藤秀樹分団長は、「団員の意見を吸い上げたとてもよい積載車になった。08年度はポンプ操法の全国大会がある。ここ数年は準優勝が続いているが、今年は村で優勝し、郡、県と勝ち上がり全国にこの車を進めたい」とあいさつした。
地元消防団OBから、激励品として大会練習用の水槽の目録贈呈もあった。 -
絵本作家・長谷川義史さん「絵本ライブ」
箕輪町の松島コミュニティセンターで9日、絵本作家・長谷川義史さんの「絵本ライブ」があった。大広間がいっぱいになるほど多くの親子が訪れ、目の前で絵を描きながら物語を繰り広げるライブやウクレレで自作の歌の披露があり、大阪弁の軽妙な語り口と絶妙な間合いで会場は笑いの渦に包まれた。
長谷川さんは大阪在住。グラフィックデザイナーからイラストレーターになり、現在は絵本作家として活躍している。
ライブは、うなぎやのおじさんの話、めんどくさいの話の2話。墨と筆でさらさらと絵を描き、物語を展開。箕輪町の子どもも絵の中に登場し、親子は夢中になって見入った。
絵本の読み聞かせもし、デビュー作「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」では、ひいひいおじいちゃん、ひいひいひいおじいちゃんの「ひい」の連続を声を出さずに首を振りながら読む技も披露。「簡単ですよ。でも恥ずかしいですよ。恥ずかしさだけ捨てればだれでもできます」と笑いを誘った。「『ひい』の一つひとつは亡くなったご先祖様。ここに生まれてきたということは奇跡。ラッキーやで」と、絵本に込めた思いも語った。 -
第5回彩展
伊那市のぺアーレ伊那油絵教室の受講生でつくる彩洋画研究会(高山俊子会長)の第5回彩展が13日、県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。個性豊かな力作がそろい、見ごたえある展示になっている。
本年度は新たな講師で、月曜日教室は国画会会員の柴田久慶さん、木曜日教室は春陽会会友の青木正義さんが油彩画を指導している。
2教室の受講生19人が1年間学んだ成果を披露し合う展覧会で、50号を中心に1人2点を出品。講師もそれぞれ賛助出品した。
経験年数はさまざまで、受講生の多くが展覧会に向けて50号に挑み、各自が好きな題材を選んで静物画、人物画、抽象画などを描いた。
展示は16日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。 -
箕輪町観光協会「ふるさとの四季フォトコンテスト」審査会
推薦は唐沢康義さんの「紅の丘」箕輪町観光協会は13日、「ふるさとの四季フォトコンテスト」の審査会を町文化センターで開いた。推薦は、箕輪町の唐沢康義さんの作品「紅の丘」に決まった。
フォトコンテストのテーマは「町の観光・イベント・祭りなどに関する写真」に加え、今年は、みのわ手筒会後援による特別賞「手筒賞」を設け「手筒花火に関する写真」も募集した。
応募は、観光写真の部22人75点、手筒写真の部4人6点、合計24人81点。町観光協会役員、町内の写真店店主ら5人が審査し、推薦1点、特選3点、入選10点、手筒賞3点を選んだ。
今年は、イルミネーションフェスタみのわの写真が多く集まった。審査員によると「全体的にレベルが上がり、色がきれいになった」という。推薦の「紅の丘」は赤そばの里を撮影した作品で、「全体的に発色がよく、光と影のバランスがいい」と評価された。
入賞作品は17日から31日まで役場町民ホールに展示。25日に役場で表彰式をする。
結果は次の通り(敬称略)。
◆推薦=「紅の丘」唐沢康義(箕輪町)
◆特選=「秋のもみじ湖」酒井芳郎(箕輪町)、「みのわのイルミネーション」向山世男(伊那市)、「ヘブンリーブルー畑の記念写真」藤沢義昭(辰野町)
◆入選=「春の水辺」丹羽明仁(愛知県)、「砂浜のアオウミガメと卵-I」「秋の滝」桃沢浩明(高森町)、「渓流の彩り」中村軍(箕輪町)、「憩いの場所」土田正勝(下諏訪町)、「南アルプス遠望」「雪灯り」向山世男(伊那市)、「待ち合わせ場所」赤羽広治(箕輪町)、「福与城址 桜と水仙」井口光善(箕輪町)、「雪に埋まる日」新村清孝(辰野町)
◆手筒賞=「勇敢みのわ手筒花火」杉井道明(箕輪町)、「祭りの夕べ」藤沢義昭(辰野町)、「光のシャワー」山崎寿彦(箕輪町) -
箕輪進修高校、校章決まる
4月1日から多部制・単位制高校としてスタートする箕輪町の箕輪進修高校(荒井和人校長)の新しい校章が決定した=写真。「箕輪」と「進修」のそれぞれ頭文字であるmとSをデザイン化し、町の花「イワヤマツツジ」のすみれ色と、天竜川の青色を配色。荒井校長は「希望と信念にあふれる若人への願いを込め、在校生みんなで決めた校章。これからは地域の期待に応えられるよう、頑張っていきたい」と語った。
同校では、同窓会、学校、地域が一丸となり、新しい高校づくりの準備を進めてきたが、校章も一新することとなり、検討を重ねてきた。
デザインの原案は在校生から公募。集まった約100点の中から、いくつかを選び出し、伊那市のデザイナーに校章の形にしてもらった。その後、出来上がったいくつかの案に対し、全校生徒で投票を行い、今回の校章に決定した。
新しい校章は4月1日、正門にある現在の校章と取り替えるほか、校旗などに用いる。また、箕輪工業高校の同窓会からは、在校生約200人と新1年生約160人に対し、この校章を用いたバッチが贈られる。
新高校の入学式は4月9日。 -
第6回伊那市用地選定委員会小委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を決める伊那市の用地選定委員会の小委員会が13日、市役所であった。「建設コストを評価する項目と環境影響を評価する項目とのバランスがとれていない」として、全体的な点数配分の方法を再検討するよう全体会から求められていた候補地の適正を判断する点数評価項目の配点方法については、これまで点数化していなかった「上水道工事費」を考慮して、20点を配点。コスト面については、施設用地費(30点)、取付道路費(20点)、上水道工事費の合計金額を算出する。それに合わせ、評価点も各項目の合計である70点を最大値として、各候補地のコスト合計に応じて配点する方法を提案することになった。この方法を用いた場合、最もコストが安くなる候補地は70点、最もコストが高くなる候補地は0点が配点される。
小委員会ではこの日、評価の仕方が決まっていない3つの点数評価項目の具体的な評価方法を検討。
施設運用に必要なプラント用水が確保できるかどうかを点数評価する項目では、候補地近隣に井戸があるかのみを判断基準にし、またく井戸がない場合は0点、深井戸がある場合は15点、浅井戸がある場合は30点を配点することを決定。深井戸の方が掘削にかかるコストが高くなるという理由で浅井戸がある用地の方が建設適地になると判断した。
また、搬入路と生活道路、通学路の関係を評価する項目については、搬入路の一部が通学路や生活道路と並行していた場合、その距離に応じて算出した点数を合計点からマイナスするほか、交差個所がある場合も、マイナス点とすることになった。
配点バランスの見直しについては「突出してほかの候補地よりコストが高くなる1カ所を除けば、各候補地のコストを評価する項目の差はあまりひらきがない。一層この場所を候補地から外して判断すべきではないか」といった声もあった。
また、環境影響を評価する項目とコスト面を評価する項目は分けて評価するかどうかについては、最終的な結論を導き出す部分に当たるため、現在市民から募っている意見の集計を待って、全体会の中で議論することになった。