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南アルプスに多くの登山客
山の日から盆休みにかけての連休に入り、南アルプスには多くの登山客が訪れています。 標高2,032メートルの北沢峠にある長衛小屋オートキャンプサイトには、多くのテントが並んでいました。 南アルプスへの登山客の入り込みは例年7月後半から盆休みまでがピークです。 山の日の11日から12日にかけては200張のテントが張られたということです。 伊那市長谷の南アルプス林道バス営業所です。 12日午前8時5分の便では、1台のバスに乗り切れず2台のバスが運行しました。 7月からきのう現在までの1日当たりのバスの利用者数の平均はおよそ430人でした。 山の日の11日は一日でおよそ千人が利用したということです。 林道バス営業所では「登山届をきちんと提出し安全に登山を楽しんでほしい」としています。
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上伊那農業高校伝統 盆花市
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が育てた盆花の販売が12日、伊那市内2か所で行われました。 いなっせ北側では、午前9時の販売開始前にはおよそ100人が並び、1番早い人は午前7時頃から並んだということです。 盆花は、上農高校の生徒が春先から育ててきたもので、アスターや菊、カーネーションなど7種類です。 今回で65回を数える伝統行事で、1束500円でいなっせ北側にはおよそ250束が用意され、集まった人たちが買い求めていました。
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大明化学工業 元会長 池上房男さん死去
南箕輪村の元大明化学工業会長の池上房男さんが5日に亡くなりました。104歳でした。 池上さんは、大正2年に伊那市高遠町長藤に生まれ、昭和21年に大明化学工業に入社、昭和36年に社長に就任しました。 平成3年から13年まで会長を務めました。 2009年に伊那ケーブルテレビが撮影した当時96歳の池上房男さんは、「人には長所と短所があり長所を伸ばすことが経営には大切だ」と話していました。 池上さんの葬儀は14日に東京都で予定されていて、本人の意思もあり、近親者のみで行われる予定です。
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日本精工の選手がソフトボールを指導
南信の小学生から高校生までを対象にしたソフトボール教室が11日に伊那市内で開かれ、日本女子ソフトボールリーグ1部の日本精工の選手が講師を務めました。 教室には、小学生から高校生までの11チーム108人が参加しました。 日本精工は、今年5月の公式戦で伊那市を訪れた事が縁で、11日まで市内で合宿を行っていました。 教室は長野県ソフトボール協会の依頼で開かれたもので、選手20人が指導にあたりました。 小学生は、ボールを捕球する姿勢や動きを教わっていました。 ソフトボール協会では、「トップリーグの選手に教えてもらう事で子供たちが夢を持ち、ゆくゆくは一部リーグで活躍するような選手が育って欲しい」と話していました。
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芝フェス 大芝高原の自然の中でリフレッシュ
高原の中で自然に親しみながら体を動かすイベント「芝フェス」が、南箕輪村の大芝高原で11日に開かれました。 大芝高原一帯を会場に、ヨガやスラックライン、マウンテンバイクなど自然の中で体を動かす体験コーナーが設けられました。 芝フェスは、南箕輪村や村観光協会、商工会などでつくる実行委員会が開いたもので、今年で2年目です。 去年は、9月に開催しましたが、今年は祝日の山の日に合わせて開きました。 参加者は、身体を伸ばしながら深呼吸をし、自然の中でのヨガを楽しんでいました。 実行委員会によりますと、事前に150人ほどの申し込みがあり、3割ほどが県外からの参加だったという事です。
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南箕輪村で盆花の収穫作業
村内の農家でつくる南箕輪村農業経営者協議会は12日に販売する盆花の収穫作業を、10日に行いました。 アスターとケイトウの2種類を南殿の10アールの畑で摘み取りました。 盆花は小菊などを混ぜて12日(土)に一束500円で販売されます。場所は村役場駐車場で時間は午後3時からです。 すでに700束ほどの予約が入っていますが、100束ほど当日販売分が用意されるという事です。
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15日通り町で盆踊りイベント
伊那まちで途絶えかけている盆踊りを復活させようと、15日に開催される恒例の歩行者天国に合わせて、盆踊りイベントが行われます。 10日は、イベントの実行委員会が、通り町の商店に集まり、当日の打ち合わせを行いました。 伊那市の町部では、ここ数年、荒井区、山寺区、中央区で盆踊りが開催されていましたが、中央区が去年中断を決め、中心市街地で盆踊りを実施する地区がなくなっていました。 このままでは伝統芸能の伝承ができなくなると話が上がり、通り町1丁目商店会、田楽座、伊那節保存会、アスタルプロジェクトでつくる実行委員会が、15日に中心市街地で開かれる歩行者天国に合わせて、イベントを開催することにしました。 踊るのは、伊那節、伊那の盆唄などです。 関係者によると、伊那の盆唄は昭和初期まで伊那まちの各地で踊られていましたが、現在は、踊れる人も少ないということです。 このイベントは、賛同者からの募金で賄われていて、実行委員会では、当日も賛同者を募りたいとしています。 伊那まち盆踊りは、15日(火)午後6時45分から午後8時30分まで、伊那市の通り町交差点で開かれています。
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子どもたちがミヤマシジミ学び感じたことを歌に
絶滅危惧種の蝶・ミヤマシジミについて学び、感じたことを歌にする子ども向けの体験プログラムが、伊那市などを会場に2泊3日の日程で開かれています。 10日は、伊那市横山の鳩吹公園周辺でミヤマシジミを観察したほか、蝶の住む環境について学びました。 ミヤマシジミは、環境省の絶滅危惧種に指定されている蝶で、オスは羽を開くと鮮やかな青色をしています。 幼虫は、コマツナギというマメ科の植物のみを食べて育ちます。 横山でミヤマシジミの生息が確認されてから地元住民が鳩吹公園でコマツナギを栽培しています。 この体験プログラムは、県内の生物の保全活動に取り組む団体で作る信州生物多様性ネットきずなが初めて開きました。 信州大学農学部に在籍していた帝京科学大学専任講師の江田 慧子さんと、伊那市出身の歌手・湯澤かよこさんが講師を務めました。 子どもたちは、鳩吹公園を駆け回り、蝶を採集していました。 午後は、観察を通して学んだことや感じたことを子どもたちが言葉にして、歌詞を考えました。 湯澤さんが作った曲に子どもたちの詩をのせて、歌いました。 プログラムは11日までで、子どもたちが作詞した曲は、10月に長野市で開かれる発表会で披露される予定です。
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高遠町総合支所 市長「なるべく早く建設する」
老朽化や耐震性に課題があり高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている高遠町総合支所について、伊那市の白鳥孝市長は、「場所や規模などについては検討が必要だが、なるべく早く建て替えたい」と話し、新築する考えを9日夜、高遠町で開かれた市政懇談会で明らかにしました。 9日夜は、伊那市高遠町のJA上伊那東部支所で市政懇談会が開かれ、住民80人ほどが参加しました。 その席で、白鳥市長は、「駐車場も含め現在の位置でいいのかというのは検討する必要がある。場所・規模など課題はあるがなるべく早く建て替えたい」と、移転でなく新築する考えを示しました。 住民からは、「住民感情として、現在の場所にこだわりがあるので現地建て替えをしてほしい」といった意見や、「新しい施設にお金をかけるよりも、水道料金など日々の生活に密着したことに予算を使ってほしい」といった意見も出されていました。
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長崎に原爆投下 今年で72年黙とう捧げる
72年前の9日、長崎に原爆が投下されたました。 原爆投下時刻の午前11時2分、防災無線のサイレンが鳴り、伊那市西箕輪保育園の園児たちが黙とうを捧げていました。
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南箕輪村で死亡事故
8日、午後6時40分頃、南箕輪村の村道で軽自動車同士が衝突する死亡事故がありました。 伊那警察署の発表によりますと事故があったのは、南箕輪村の南信工科短期大学校前の村道です。 事故は、駒ヶ根市方面から運転してきた西箕輪の平澤俊子さん70歳の軽自動車と反対車線を運転してきた西春近の小田部(おたべ)陽子さん52歳の軽自動車が衝突したものです。 平澤さんは、首の骨が折れたことにより駒ヶ根市内の病院できのう午後7時48分に死亡が確認されました。 小田部さんは、胸の骨を折るなどの大けがを負いました。 事故の原因について伊那署では、平澤さんが対向車線をはみだしたとみて調べを進めています。
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みはらしにキックバイク体験コース完成
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内に小学生未満を対象にした地面を蹴って進むキックバイクの体験コースが完成しました。 9日は、オープニングセレモニーが行われ、公園近くの西箕輪南部保育園の園児がコースの走り初めをしました。 コースは、みはらしファームの体験施設やってみらっしの南側に整備されました。 全長60mの起伏のあるコースで、ペダルがなく足で地面を蹴って進むキックバイク専用です。 地域おこし協力隊の宮坂啓介さんを中心に7月から整備してきました。 うまくキックバイクに乗ることができれば最後まで足をつかずにゴール出来るということです。 宮坂さんによりますと全国的にみても起伏のあるコースは珍しいということです。 コースの体験料は1日500円でレンタルバイクは別に30分500円かかります。 コース体験料は今月いっぱい無料となっています。 伊那市では今回の体験コースをふくめ西箕輪のみはらしファーム周辺をマウンテンバイクフィールドとして整備していく計画で今回は、そのプロジェクトの第1弾となります。
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伊那市の小中学生が全国での活躍誓う
スポーツで全国大会に出場する伊那市の小中学生が9日、白鳥孝市長を表敬訪問しました。 表敬訪問したのは陸上、水泳、柔道、ソフトボールの全国大会に出場する5人と1チームです。 富県小学校6年の小牧優我君は県小学生陸上競技大会の男子走り高跳びで1m35cmを跳び優勝しました。 全国小学生陸上大会は19日に神奈川県で行われます。 東部中3年の谷口文菜さんは 県中学総合体育大会の100平泳ぎで1分13秒43を記録し優勝しました。 全国中学校水泳大会は17日から鹿児島県で行われます。 春富中3年の大前歌音さんは県中学校陸上競技大会の混成四種競技で2675点を取り、標準記録を突破しました。 全日本中学校陸上大会は19日から熊本県で行われます。 春富中3年の笠原渉君は県中学校柔道大会66キロ級で優勝しました。 また同じく春富中3年の鈴木智仁君は90キロ級で優勝しています。 全国中学生柔道大会は22日から福岡県で行われます。 東部中学校女子ソフトボール部は北信越大会で優勝しました。 全国中学校ソフトボール大会は17日から鹿児島県で行われます。 白鳥市長は「伊那市の選手が全国で活躍するのはうれしいこと」と話し選手の活躍に期待していました。
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喉ごしひんやり 流しそうめん
伊那地域で最高気温34.2度を記録した9日箕輪町の西光寺では児童と寺の関係者が流しそうめんを楽しみました。 これは西光寺の元女性役員でつくるグループが企画したものです。 月に一度集まり情報交換をしていて今回は夏休み中の子どもたちと交流しようと企画し箕輪北小学校の児童と寺の関係者約60人が集まりました。 男性役員が竹を割って作った台にそうめんが流されると、子どもたちは箸でそうめんをすくってはひんやりした喉越しを楽しんでいました。 8日の伊那地域の最高気温は34.2度を記録する真夏日となりました。 上伊那広域消防本部によりますと午後4時半現在、熱中症とみられる症状で箕輪町の80代の女性1人が病院に搬送されたということです。 長野地方気象台ではあすも最高気温は30度を超えると予想していて、こまめな水分補給など熱中症対策をとるよう呼び掛けています。
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伊那市職員万引きで懲戒処分
伊那市は今年3月東京都で万引きをした職員を停職2か月の懲戒処分にしたと8日発表しました。この職員は退職願を提出し市はこれを受理しました。 伊那市の発表によりますと懲戒処分となったのは保健福祉部の58歳の職員です。 今年3月25日に東京都台東区上野の衣料品店で衣類4点、1万7千円相当の万引きをしたものです。 市では7日付けでこの職員を2か月の懲戒処分とし退職願が出ていたことから処分後にこれを受理しました。 この件について伊那市の白鳥孝市長は「市職員としてあるまじき行為で市の信用を傷つけることとなり市民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、職員研修などを通じて職員意識の向上を図るとともに再発防止と信頼回復に努めてまいります。」 とのコメントを出しています。
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台風5号 伊那地域は被害なし
日本の南西沖で発生した台風5号は、8日未明に長野県南部に最接近し、日本海側へと通過しました。 伊那地域では、この台風による被害はありませんでした。 南箕輪村田畑の大和屋農園のリンゴ畑では、8月下旬に収穫期を迎える「つがる」などをメインに育てています。 今回、風による落下など、台風による被害はほとんどありませんでした。 大和屋農園の白鳥光徳さんは「このあたりは被害がなくて本当に良かったが、大きな被害を受けている地域もある。自然災害はいつ来るかわからないので本当に心配」と話していました。 台風5号は、8日未明に長野県に最接近しました。 予報よりも進路が北にずれたため、伊那市・箕輪町・南箕輪村では大きな被害はありませんでした。 伊那バスでは、中央自動車道の一部区間で通行止めがあったため、高速バスの7日午後3時台の便から、8日午前6時台の便まで運行を見合わせました。 JR東海では、愛知県・静岡県部分で倒木があり、飯田線の一部区間の運転を見合わせましたが、県内区間については平常運転となりました。 長野地方気象台では、降水量が多かった地域では、引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。
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中央道下り線で車両火災 約3時間通行止めに
8日午前6時50分頃、中央自動車道下り線、南箕輪村大芝地籍で車両火災がありました。 この火災で、中央道下り線の伊北-伊那インター間がおよそ3時間にわたり通行止めになりました。 長野県高速機動隊によりますと、車両火災があったのは中央自動車道下り線の南箕輪村大芝地籍です。 中型トラックから火が上がり、車は全焼しました。 トラックの運転手に怪我はありませんでした。 この車両火災で、伊北-伊那インター間はおよそ3時間にわたり通行止めとなりましたが、午前10時20分に解除されました。 高速機動隊では、詳しい原因について調べを進めています。
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就職は地元で 県外進学の学生にPR
地元出身で県外の大学に通う学生の就職先として、地元にも目を向けてもらおうと、インターンシップイベントが8日から各地で始まりました。 伊那市西春近の知立市野外センターでは、上伊那地域の自治体などでつくる「上伊那地域若者人材確保連携協議会」が、就活準備合宿を行いました。 合宿には、来年から就職活動を行う大学3年生や短大の1年生が参加しました。 3日間の日程で行われ、初日の8日は地元企業の経営者を講師に、短時間で多くの人と自己紹介をするなど、ロールプレイング方式でコミュニケーションを学びました。 長野県内では、県外の大学に進学した学生が地元に戻る割合は3割程だということです。 地元企業や地元の魅力について知らない学生も多いことから、協議会が去年企画しました。 協議会事務局の唐木玲さんは「」と話していました。 参加した学生は「地元が好きなので、就職できればうれしいと思い参加しました●」と話していました。
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ほうかごえいごの子どもたちと園児が交流
南箕輪村南殿の英会話教室ほうかごえいごに通う子ども達は8日、南部保育園を訪れ、園児と英語で交流しました。 ほうかごえいごには、村内外からおよそ80人の子どもが通っていて、このうち小学1年生から中学3年生までの20人が南部保育園を訪れました。 毎年夏休みに合わせて村内3つの保育園を訪れています。 この日は、英語で歌を歌ったりじゃんけんなどをしました。 じゃんけんでは、負けた人が勝った人の後ろにまわる、「じゃんけん列車」をやりました。 徐々に列が長くなり、最後は園児同士の対戦となりました。 ほうかごえいご代表の天田美咲さんは「生徒たちは園児を楽しませることができていた。全員が楽しんで交流できてよかったです。」と話していました。
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伊那ローメンズクラブ設立20周年記念事業 スタンプラリー開催
今年の3月で設立20周年を迎えた伊那ローメンズクラブは、記念事業として、8月15日からスタンプラリーを行います。 8日は、伊那市の伊那商工会館で記者会見が開かれ、事業の内容が説明されました。 伊那ローメンズクラブは、今年3月で設立20周年を迎えました。 その記念事業として、クラブ加盟店でローメンを食べてスタンプを貯める「美味し伊那ローメンスタンプラリー」を行います。 1杯につきスタンプが1回押され、集めたスタンプの数に応じてクラブ加盟店で使える食事券がプレゼントされます。 加盟店は全部で30店舗で、10店舗制覇で2,000円分、20店舗制覇で5,000円分、30店舗全て制覇すると20,000円分の食事券がプレゼントされます。 スタンプラリーの期間は、今月15日から11月30日までです。 また、15日に行われる「伊那ローメン夏まつり」についても説明がありました。 まつりでは、やきそば風ローメンが1杯500円で提供されるほか、ビンゴ大会や激辛ローメン早食い大会などが開かれます。 今年の目玉として、第1回ローメン食い’Sカップも開催され、ローメンの知識王を決めます。 ○×クイズに答えて優勝すると、トロフィーが贈られます。 伊那ローメン夏まつりは、15日午後4時~午後9時まで、セントラルパークで行われます。
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親子で食育について学ぶワークショップ
親子で食育について学ぶワークショップが、8日と9日の2日間、伊那市のかんてんぱぱガーデン健康パビリオンで開かれています。 1日目は、市内を中心に20組の親子が参加しました。 ワークショップは、食に関する知恵や技を親子で体験しながら学んでもらおうと、伊那食品工業株式会社が開いたものです。 この日は小学校低学年の子どもたちが、寒天とゼラチンの違いについて学ぶ実験をしました。 その後、旬の果物や寒天を使ってカップゼリーを作りました。 9日は、高学年の子どもたちが「寒天の固まり方の違い」について学ぶ予定です。
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広島原爆投下から72年 市民が黙とう
1945年8月6日に広島に原爆が投下されてから72年目を迎えました。 伊那市の丸山公園では、平和の塔の前で6日市民が黙とうをささげました。 原爆が投下された午前8時15分。 集まった市民有志50人ほどが平和の塔の前で黙とうをささげました。 この平和記念式典は、戦争の悲惨さを忘れずに平和について考える機会にしようと、非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会が実施しています。 昭和62年に会が発足し、3年後の平成2年に原爆の火を灯す平和の塔が完成しました。 式典は、原爆の悲劇を後世に伝えようと、以来毎年続けられています。 参加者は、花を手向け冥福を祈っていました。
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七夕の奇祭 さんよりこより
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社で月遅れの七夕の奇祭「さんよりこより」が7日、行われました。 伊那市美篶の下川手・上川手の境にある川手天伯社には、七夕飾りを手にした子どもたちが集まり始めました。 天伯社では神事が行われ、ご神体が神輿の中へと移されました。 神輿の下を3回くぐると無病息災、安産のご利益があるといわれていて、集まった子どもたちがくぐっていました。 伝統行事さんよりこよりは、三峰川の氾濫を治め無病息災を祈る行事です。 応永年間の1427年、高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて、桜井に流れ着いた後、再び流されて対岸の川手につきました。 川手には大棚機姫命、桜井には瀬織津姫命と双方に天伯社が祀られたと言い伝えられています。 神輿くぐりが終わるとさんよりこよりがはじまります。 子ども達は、さんよりこよりと唱えながら3周した後合図とともに氾濫を引き起こす鬼に見立てた大人をめった打ちにし、これを3回繰り返します。 さんよりこよりが終わると降り出した雨の中、ご神体を乗せたみこしを担いで富県の桜井にある天伯社を目指します。 三峰川を天の川にみたて神輿を渡るさまは、七夕の織姫と彦星の年に一度の逢瀬になぞられています。
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台風5号 8日未明から昼にかけて最接近
台風5号は、8日の未明から昼にかけて県内に最接近する見通しです。 伊那市西箕輪の白鳥フルーツ農園では、台風に備えて極早生りんご「夏あかり」の収穫に追われていました。 夏あかりは、お盆の贈答用やお供え物として需要がありこれから収穫のピークを迎えます。 台風に備え、2~3日後に予定していた収穫を早めたということです。 長野地方気象台では、あすの未明から昼にかけて県内に最接近するとみています。 伊那市などでは、強風や大雨への備えに加え、土砂災害や低い土地の浸水・河川の増水や氾濫に注意し、危険を感じた時は早めに避難するよう呼びかけています。
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熱狂の2日間 60回記念伊那まつり
勘太郎まつりから数えて60回の記念伊那まつりが、5日と6日の2日間行われ、市内は熱気に包まれました。 伊那まつり初日は、山寺から西町までのおよそ1.5キロが歩行者天国となり、100連およそ6,500人が市民おどりに参加しました。 今年のテーマは「のぞむ」で、60年の伝統を継承しさらに魅力ある祭りへと発展させていこうという思いが込められています。 この日の最高気温は、今季最高の34.8度まで上がり暑い1日となりました。 また、夕方には一時雨が降りましたが、参加者は最後まで躍動感あふれる踊りを披露していました。
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上伊那広域連合 生コン組合と協定締結
上伊那広域連合は、災害時などでの消火用水の提供などを、上伊那生コン事業協同組合と結びました。 協定を結ぶのは、上伊那生コン事業協同組合、上伊那広域連合、関係市町村の3者10団体です。 協定内容は、●火災時でのコンクリートミキサー車を活用した消火用水の提供 ●水害時での土嚢用の砂の提供などです。 組合では、県の消防防災ヘリが墜落し上空からの消火が困難になっていることや、去年12月に発生した新潟県糸魚川市での大規模火災が発生したことを受けて、協定を結ぶことを広域連合に提案しました。 糸魚川の火災では、ミキサー車を使って臨時的に消火用水を確保しました。 しかし、水を積んだミキサー車が渋滞に巻き込まれ、安定した供給ができなかったということです。 協定を結べば、緊急車両としての走行が可能となります。 7日は、応援協定に関する調印式が、伊那市のいなっせで行われました。 調印式で白鳥孝上伊那広域連合長は、「上空からの消火活動の手段を失った今、力を借りながら早い消火に努めたい」と話していました。 ミキサー車は、大型が5トン、中型が2.5トンの水を積載することができます。
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ながた荘に鈴虫の音色が響く
7日は二十四節気の1つ「立秋」です。 暦の上では秋となり、箕輪町のながた荘には鈴虫の音色が響いています。 鈴虫は東京に住む夫婦が7月にながた荘に訪れた際にプレゼントしたものです。 この夫婦は、20年ほど前にながた荘を訪れたときに従業員に鈴虫の飼い方を教わり、それ以降自宅で卵から育てるようになったということです。 鈴虫はおよそ50匹いて、9月いっぱい音色を楽しめるということです。
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少年の塔慰祭を前に 環境整備
満蒙開拓青少年義勇軍少年の塔慰霊祭が5日伊那市の伊那公園で行われます。 4日は慰霊祭を前に小中学校の教諭およそ50人が草刈りや木の剪定を行いました。 満蒙開拓青少年義勇軍は、昭和13年から終戦までの間、満州開拓のために国や県が奨励したものです。 上伊那からは教育会が中心となり募集をとりまとめ約600人が満州に行き、91人が命を落としたということです。 少年の塔は、戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として大陸に渡り望郷の念にふける少年の像で昭和36年に建立されました。 上伊那教育会では、毎年慰霊祭を行っていて、今年はより多くの人にこの歴史を知ってもらおうと一般の参加者も募っています。 慰霊祭は5日午前8時から伊那公園内にある少年の塔前で行われます。
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大芝高原松くい虫対策 確認
南箕輪村は大芝高原の松くい虫対策として、今年度から巡視の強化と、弱った木を早めに伐採する方針を4日の会議で確認しました 4日は、南箕輪村森林協議会が役場で開かれ大芝高原の松くい虫対策について話し合いました。 大芝高原では6月に初めて松くい虫の被害が確認されました。 被害が確認されたのは、大芝高原みんなの森で、農道からおよそ200メートル西側に入った場所です。 会議では広葉樹への樹種転換や現在行っている薬剤の注入を強化するなどの案が示されました。 しかし現在は、被害が拡大していない事や、樹種転換を行なうには、大規模な伐採が必要な事から、今回は巡視の強化や弱った木を早めに伐採するとの方針にとどめました。 大芝高原には1万3千本のアカマツがあり、村では2千3百本を守るべき木として、重点的に薬剤注入などの松くい虫対策を行っています。
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宮島酒店がアルプスのパノラマ写真集刊行
伊那市の造り酒屋宮島酒店は、山の日施行1周年を記念して、中央アルプス・南アルプスの山々を映したパノラマ写真集を刊行しました。 完成した3冊の写真集は中央アルプス・南アルプスを近隣の山々から見たもので、山の名前が記されています。 写真は、宮島酒店の宮島敏社長が撮影しました。小学4年生のころ父親からカメラをもらったことがきっかけで写真を始め、山登りも趣味としています。 山頂で、少しずつカメラを回しながら撮影し、パソコンのソフトで合成しました。 これまでも、山の上から見渡したパノラマ写真帳を、友人や山小屋において配ったところ、ぜひ写真集にしてくれないかとの声があったことを受けての刊行です。写真集はつなぎ合わせることもできます。 宮島酒店では、この写真集と特別純米酒をセットにして、ふるさと納税の返礼品として伊那市に提案しています。 写真集は、1冊600円(税別)で、7日の午後から宮島酒店で販売するほか、順次、市内の酒販店や山小屋などでも販売されるということです。