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「すんき給食」で木曽地域を支援
去年、御嶽山の噴火や豪雨による土石流の発生など自然災害に見舞われた木曽地域を応援しようと、伊那市の高遠中学校で「すんき漬け」を使ったメニューが給食に出されました。 給食に出されたのは、大根や豆腐などが入った味噌汁にすんき漬けを入れた、「すんき汁(じる)」です。 伊那市と南箕輪村の小中学校の栄養士で作る委員会は、すんきの消費を拡大する事で、御嶽山の噴火など自然災害に見舞われた木曽地域をを支援しようと、初めて給食のメニューに取り入れました。 生徒達の多くは、すんきを食べるのが初めてで「すっぱい」、「不思議な味」と話しながら、笑顔で食べていました。 すんき漬けは木曽地域に保存食として古くから伝わる漬物です。 カブの葉を、乳酸菌で発酵させたもので、塩を使っていないのが特徴です。 高遠中学校栄養士の太田浩美さんは「食事は好きなものを選びがち、食べる事で被災地の支援につながる事を知ってもらえれば」と話していました。 3月までに伊那市と南箕輪村の全ての小中学校ですんきを使ったメニューが出される予定です。
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ジビエ料理でバーンズナイト
動物の内臓料理とウイスキーを楽しむスコットランドの行事、バーンズナイトが25日、伊那市で行われました。 これは上伊那の飲食店や企業などでつくる伊那谷バーンズナイト実行委員会が地域の食の恵みに感謝しようと企画したものです。 バーンズナイトはスコットランドの詩人ロバートバーンズの生誕日1月25日に行われていて羊の内臓を胃袋につめて茹でたハギスと呼ばれる伝統料理とウイスキーを味わいます。 今回は羊の代わりに鹿の内臓が使われました。 料理を作ったのは伊那市長谷で鹿料理を提供している、ざんざ亭の長谷部晃さんです。 バーンズナイトにはおよそ30人が集まり鹿の内臓で作ったハギスを楽しんでいました。 実行委員会では「外国の文化を取り入れることで地域食材の楽しみ方が広がったのではないか。」と話していました。
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里山整備やカラマツの活用など課題を意見交換
伊那市内の森林の将来像を描き市民とのかかわり方を定める「50年の森林(もり)ビジョン」の策定委員会が27日、市役所で開かれ、委員から出された課題を検討しました。 委員会では、現在の森林の現状を把握すると共に、2015年度から50年間の山や森のあり方や市民とのかかわり方について検討を行っています。 27日は、2回目の委員会が開かれ前回、委員から出されたカラマツの活用法や里山の整備などの意見について検討しました。 事務局によりますと、伊那市の民有林は、人工林70.7%、天然林29.3%で、人工林の樹種構成は72.5%がカラマツとなっています。 そのカラマツの活用法などについて委員からは、「信州のカラマツは強度があり評価が高い。特性を含めて考えていく必要がある」などの意見が出されました。 里山づくりについては「生活の中で薪などを使うと山との距離が近くなる。地元の人が地元の木を使う仕組み作りが必要」「個人の山林を貸しだすことで里山が整備される」などの意見が出されました。 次回の伊那市50年の森林ビジョン策定委員会は、5月に開かれ課題などを解析する計画です。
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振りまんどの大麦で焼酎完成
地域の伝統振りまんどを残していこうと大麦を栽培している南箕輪村の田畑と大泉のまんどの会は、共同で麦焼酎を作りました。 26日は、南箕輪村の大芝荘で、大麦で作った焼酎がお披露目されました。 田畑と大泉のまんどの会では、3年前からそれぞれの畑で振りまんど用の大麦を栽培しています。 6月に収穫し、8月にはワラを使った振りまんどが行われています。 振りまんどで使わない実を有効活用しようと初めて麦焼酎を作りました。 田畑と大泉で合わせて500キロを佐久にある芙蓉酒造協同組合で醸造し1000本が出来ました。 26日は、それぞれのまんどの会のメンバーおよそ30人が完成した麦焼酎を味わっていました。 麦焼酎は720ml入りと一升で、アルコール度数が20度と25度があります。 値段は860円からで芙蓉酒造協同組合で購入することが出来ます。
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人形飾りで定住促進PR
2月11日に伊那市高遠町でだるま市が開かれます。 毎年訪れる人を楽しませている人形飾り。 伊那市の職員は人気アニメキャラクターで移住定住促進をPRします。 伊那市高遠町の総合支所では、市の職員が毎晩、人形飾りを製作しています。 作業は、人形を引き立てる背景と人形づくりの2班に分かれて行われています。 今年は、アニメのガンダムで伊那市が力を入れて取り組んでいる移住定住促進をPRします。 伊那市議会事務局の山下隆さんが平成18年から毎年デザインを担当しています。 飾りは発砲スチロールをやすりやノコギリで削って形をつくります。 今年は、初めてパーツ別に作り最後に組み立てる計画です。 職員たちは、プラモデルを確認しながら削ったり、キャラクターが書かれたフィルムをOHPで映し、確認しながら作業を行っていました。 4階では背景の製作が行われていて、ペンキが塗られていました。 アニメの名台詞をモチーフに文字でも移住定住を呼びかける計画です。 人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて、毎年だるま市に合わせて高遠町内の各地区で作られています。 伊那市の職員が製作した飾りは2月9日から総合支所に飾られる予定です。
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地域内で飼料用米の活用促進を
上伊那地域の畜産農家を対象とした飼料用米の活用を推進するための研修会が27日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 研修会には、上伊那地域の畜産農家や行政関係者などおよそ70人が参加しました。 飼料用米は、牛や豚のエサとして生産されている米で、上伊那では今年度およそ9.7ヘクタール栽培されています。 研修会は、去年10月に発足した、行政団体やJAなどで組織する上伊那飼料用米推進研究会が主催したものです。 飼料用米の生産を安定させ畜産農家に使ってもらうことで地域内の飼料用米の流通を進めようと、今回研修会を開きました。 今日の研修会では、「牛への飼料用米の給与について」をテーマに、県畜産試験場の研究員2人が講演しました。 講師を務めた井出忠彦さんは、試験場での試験結果から「飼料用米は必ず均一に加工して利用すること。配合する飼料を変更するときは、4週間程度の馴致期間が必要である」と話しました。 研究会では今後、市町村に飼料用米の希望消費量の調査を実施するなどして、地域内での飼料用米の生産・消費に力を入れていきたいということです。
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第1回「上農写真展」28日から開催
南箕輪村の上伊那農業高校の写真部が撮影した作品の展示会「第1回上農写真展」が28日から伊那市の伊那図書館で始まります。 上農写真部は12年程前に創部し、現在は1・2年生8人で活動しています。 単独で写真展を開くのは今回が初めてです。 会場には30点が並び、中には県高等学校文化連盟写真展にノミネートした作品や、県展で入選した作品もあります。 学校周辺で撮影したものが多く、自然や動物など農業高校らしさを楽しんでもらいたいということです。 今回は、上農OBでアマチュアカメラマンの小林治さんの作品も展示しています。 小林さんは月に数回学校を訪れ、撮影からプリントの仕上げまで生徒達を指導しています。 上伊那農業高校写真部の「第1回上農写真展」は、28日から伊那図書館で開かれます。
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地域桜守が作業見学会
冬の桜の手入れ方法などについて学ぶ地域桜守の作業見学会が26日、伊那市高遠町の高遠城址公園で開かれました。 市内各地の地域桜守から見学会を開いて欲しいとの要望を受け、伊那市が開いたもので、地域桜守や桜守講習生、18人が参加しました。 この日は、伊那市高遠町の高遠城址公園内の桜で、この時期の木の手入れや、管理方法について学びました。 指導にあたったのは高遠城址公園などの桜の管理をしている稲辺謙次郎さんです。 稲辺さんは「桜の管理は10年、20年先を見据え、その目標を複数の管理者で共有することが大切だ」と話していました。 こちらは、切り取った枝の断面が大きくなりましたが、新芽の成長を助けられるように考えられた、成功例です。 稲辺さんは、「木が元気なうちは、上へと成長させたほうが良い。弱ってくると自然に下から新芽が出てくるので、その変化を見逃さないように。」とアドバイスしていました。 参加者は、不要な桜の枝の選定の仕方や、防腐剤の使用方法などについても、話しを聞いていました。 地域桜守の作業見学会は28日と30日にも開かれることになっていて、去年の年末の大雪で折れた、公園内のおよそ20本の枝の手入れ方法も指導していくということです。
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春高駅伝カウントダウンでPR
春の高校伊那駅伝が、3月22日に開かれます。 大会を盛り上げようと、選手が走るナイスロード沿いに駅伝当日までカウントダウンするPR看板が設置されています。
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花粉飛散量 例年の半分
飯田保健福祉事務所は26日、今年春の飯田下伊那地域の花粉飛散予測を発表しました。 スギ・ヒノキの花粉飛散量は去年よりやや少なく、例年と比べても 少なくなると予測しています。 26日は飯田市の飯田合同庁舎で担当職員がスライドガラスについた花粉の飛散量を確認していました。 1月から5月までの累積花粉量の予測値は1平方センチメートルあた1976個で去年と比較するとおよそ73%とやや少なく例年と比べても49%少なくなっています。 また花粉の飛散開始時期については2月中旬の後半から下旬の前半と予測しています。 飯田保健福祉事務所では外出時はマスクやメガネを着用し花粉を体内に入れないようにするなど対策を早めにとるよう呼びかけています。
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伊那餃子の作り方学ぶ
地域の魅力を知り発信する「しなのっこ子ども観光大使」による伊那餃子作り教室が26日伊那市のいなっせで開かれました。 教室には上伊那地域の親子およそ30人が参加し伊那餃子作りに挑戦しました。 「しなのっこ子ども観光大使」は小中学校の教諭でつくる実行委員会の呼びかけで集まった子どもたちが、県内各地の名物料理を作ったり、歴史を学んだりしています。 活動は去年の6月からはじまり、これまでにローメン作りや松本城めぐり、そば打ち体験などを行ってきました。 伊那餃子作りでは、市内の飲食店でつくる伊那餃子会会員を講師に招きました。 伊那餃子は雑穀アマランサスを具材に入れ信州みそをつけて食べるのが特長で子どもたちは講師から話を聞き作り方を教わっていました。 実行委員会では「子どもたちが県内各地の歴史や食文化などを知ることで地域に愛着をもってもらいたい。」と話していました。
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高遠の魅力 ウィキペディアで情報発信
伊那図書館と高遠町図書館などでつくる高遠ぶらり制作委員会はウィキペディアを活用した地域情報の発信に取り組んでいます。 25日は会員や一般住民およそ30人が伊那市高遠町の進徳館などでウィキペディアに掲載するための写真撮影や情報収集にあたっていました。 高遠ぶらりは地域の歴史や文化、観光などの情報をデジタル化したアプリで、アイパッドなどで見ることができます。 この情報をより多くの人に見てもらおうと委員会ではウィキペディアに掲載することにしました。 写真の撮影がおわると委員らは高遠町図書館で掲載する進徳館、高遠そば、高遠石工に関する情報集めていました。 ウィキペディアに掲載した情報は高遠ぶらりにも反映されるということで委員会では地域の歴史や文化をより多くの人に発信するオープンデータ化を進めていきたいとしています。
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滋賀国体準備で町に聞き取り調査
平成36年に国体が開催される滋賀県の国体準備室委員が26日、箕輪町を訪れ町のフェンシング振興の事例などについて聞き取り調査をしました。 箕輪町を訪れたのは国体準備室委員で立命館大学スポーツ健康科学部教授の長積仁さんです。 長積さんはフェンシングが盛んな箕輪町のこれまでの経緯や取り組みなどについて県フェンシング協会理事の大槻茂光さんに質問していました。 大槻さんは「昭和53年の長野国体で町がフェンシング会場となって以降、大会開催や合宿の誘致などを行ってきた。 小学生を対象にしたジュニアクラブの設立や中学に部活動があることで底辺拡大に繋がっている。」と話していました。 長積さんは「箕輪町の取り組みを参考に国体開催を地域のスポーツ振興につなげていきたい。」と話していました。
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地元企業への就職を支援
上伊那の経済団体や行政機関などでつくる上伊那地域若者人材確保連携協議会が26日発足しました。 協議会では若者の地元企業への就職を支援し地域産業の発展につなげる考えです。 26日はハローワーク伊那で設立総会が開かれました。 協議会は県外の大学に進学した学生の地元企業への就職支援などを目的としています。 経済団体や行政機関など13団体で構成されていて会長には伊那職業安定協会長の大槻茂光さんが選ばれました。 ハローワーク伊那によりますと地域の合同就職ガイダンスの来場学生数は平成23年の563人を境に年々減少し平成26年には311人とピーク時の4割以上も減少しているということです。 また平成25年の県内高校卒業者のうち83.6%が県外の大学に進学していて全国で最も高い割合となっています。 上伊那地域で進学校と呼ばれる高校では新卒者のおよそ1割しか県内大学に進学していないということです。 出席者からは「地元の高校教諭や経営者にも参加してもらい協議を進めていく必要がある。」といった意見が出されていました。 協議会では来年度事業として、県の首都圏情報発信拠点、銀座NAGANOでの上伊那地区企業説明会開催を計画しています。 またいなっせで企業説明会を開催する場合は新宿発無料就活応援バスを運行することにしています。 ほかには首都圏の理工系大学就職担当者を上伊那に招き企業の視察や情報交換を行うことにしていて事業費はおよそ230万円となっています。
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学童疎開から平和見つめなおす
今年は終戦から70年の節目を迎えます。 戦時中、東京から上伊那に学童疎開した子供達の暮らしについて見つめなおす催しが25日箕輪町の地域交流センターで開かれました。 これは、戦後70年の節目を迎え改めて平和について考えようと箕輪町郷土博物館が企画したものです。 講師は、町文化財審議委員の唐澤敏さんがつとめました。 講演では、昭和20年3月から11月まで北小河内の無量寺に疎開していた平野鍾さんの当時の日記や、テレビ番組のDVDが紹介されました。 唐澤さんによりますと、昭和19年8月から昭和20年11月までの間、上伊那の寺院にはおよそ2000人あまりの児童が学童疎開していたという事です。 昭和20年3月10日の東京大空襲以降、政府は疎開の方針を更に強く進めました。疎開先での食事は野菜が中心で、タンパク質は週1回の缶詰か、魚を粉のふりかけしか無い状況だったという事です。 郷土博物館では、今後も地域の資料を題材に、平和について考える催しの開催を予定しています。
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交通安全活動に功績 全日本交通安全協会から表彰
交通安全活動に功績があったとして全日本交通安全協会などから個人と団体が表彰を受け19日伊那警察署で受章報告をしました。 この日は受章者が小山満彦署長に受章報告をしました。 交通栄誉章緑十字銀章を受章した伊那交通安全協会副会長の唐澤利夫さんは昭和37年に交通安全協会に入会し長年にわたり交通安全活動に携わってきました。 また妻の三千代さんにはその活動を支えたとして感謝状が贈られました。 また箕輪町交通少年団が優良団体に選ばれました。 箕輪町交通少年団は町内5つの小学校の5、6年生130人が所属していて交通安全活動に取り組んでいます。 ほかにKOA株式会社イーストウイングが優良事業所に選ばれました。 KOAはシートベルト着用の徹底など社員が事故撲滅に取り組んでいます。 受章者は「今回の受章を励みに今後も交通安全運動に取り組んでいきたい。」と話していました。
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ガールスカウト第26団 35周年記念式典
伊那市と南箕輪村の子供達が所属するガールスカウト第26団の結成35周年記念式典が25日伊那市福祉まちづくりセンターで行われました。 式典では、永年にわたり活動してきた各部門のリーダーや団員が表彰さされました。ガールスカウト第26団は、昭和54年に伊那ライオンズクラブが主体となってリーダーの養成を行い、発足しました。 現在は、保育園児から高校生までの団員とスタッフを含めおよそ80人が所属しています。 団委員長の森本美佐子さんは、「先輩たちのおかげで35周年を迎えることができた。今後も40年、50年と活動が途切れないよう、みんなで頑張っていきたい」と話していました。
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由紀さおりさん「童謡で伝える会」
歌手の由紀さおりさんを招いた「童謡で伝える会」が今日、伊那市の西箕輪保育園で開かれました。 24日は西箕輪保育園と西箕輪南部保育園の園児とその保護者およそ100人が訪れ、由紀さんと一緒に童謡を歌いました。 古くから歌い継がれてきた童謡を通して、親子の触れ合うきっかけにしてもらおうと童謡の良さを伝える活動をしている由紀さんを招き開かれたものです。 由紀さんは、「子どもが小学校に上がるまでの今が、一番感受性が豊かな時。きれいな響きの日本語を家族の中で使ってほしい」と話していました。 「手のひらを太陽に」の歌では、身振り手振りを交え、全員で歌いました。 会の最後には、由紀さんが保護者一人ひとりと言葉を交わし、握手をして触れ合っていました。
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さよなら原発上伊那の会 100回目のいな金行動
上伊那の有志でつくるさよなら原発上伊那の会は、100回目の節目となる原発廃止の呼びかけを、23日、いなっせ北側広場で行いました。 さよなら原発上伊那の会は、首相官邸前での脱原発集会に合わせて上伊那でも原発廃止を訴える場をつくろうと、東京電力の福島第一原発事故が発生した翌年の平成25年3月に発足しました。 以降、「いな金行動」として毎週金曜日午後6時にいなっせ北側で活動しています。 少ないときには3人しか集まらないこともあったということですが、お盆や正月も休むことなく続け今回100回目の節目を迎えました。 23日は、およそ30人が集まり、原発の再稼働反対や廃止を訴えるプラカードを手に、道行くドライバーや歩行者に訴えていました。 さよなら原発上伊那の会では、原発事故から4年となる今年3月8日にデモ行進と集会を予定しています。
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伊那市国保税 18.67%引き上げへ
伊那市の白鳥孝市長は、市国民健康保険運営協議会に対し来年度からの国保税を18.67%引き上げる改定案を、23日、諮問しました。 23日は、市役所で協議会が開かれ、白鳥市長が中山彰博会長に国保税の引き上げについて諮問しました。 諮問内容は、来年度の被保険者1人あたりの税額を平成26年度より平均で18.67%上げ、額にして1万2,308円増の7万8,215円とするものです。 市では、基金の取り崩しにより歳入を確保し、合併以降税率の改定は行っていませんでした。 しかし、ここ数年の医療費の増加と加入者の減少により今年度末で基金が底をつくほか、来年度は国からの支援などを差し引いても2億2千万円ほどの財源不足が見込まれています。 税率を改定することで不足分の半分を補い、残りを一般会計から法定外繰入するとしています。 市の税率はこれまで県内19市中18番目、上伊那8市町村で最も低い水準で、改定により19市中9番目、上伊那では4番目のとなります。 協議会では「保険制度を維持していくにはやむを得ない」とし、改定案を了承しました。 答申は、来月上旬に行われます。
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子どもを対象にしたフェンシング体験会
幼児から中学生までを対象にした、フェンシング体験会が24日、南箕輪村の村民体育館で開かれました。 体験会は、長野県フェンシング協会普及部が開いたもので、伊那市と箕輪町、諏訪市から7人が参加しました。 南箕輪村のフェンシングクラブで指導にあたっている小池弘郷さんが、構え方や足の運び方などの基本動作を子どもたちに教えていました。 基本動作が身についたら、元日本代表で箕輪町出身の今井萌さんを相手に試合を体験しました。 県フェンシング協会普及部によりますと、上伊那地域の小学生から高校生までの競技人口はおよそ70人で、県内で小中学校のクラブチームがあるのは箕輪町と南箕輪村だけということです。 普及部では、「フェンシングの楽しさを知ってもらい、上伊那から県内各地に広めていきたい」と話していました。
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小学生が環境問題について発表
小学生が総合学習の時間に取り組んでいる自然エネルギーや環境問題について発表する「第7回わらべのふるさと大行進」が24日、伊那市のいなっせで開かれました。 これは、県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターリサイクルシステム研究会と伊那谷財団が年1回上下伊那を持ち回りで開いているものです。 24日は、伊那市と箕輪町、駒ケ根市から5校6クラスが、それぞれの活動を発表しました。 このうち、高遠小学校の2年西組は、学校近くの竹やぶでとれた竹を使って楽器やいかだを作り、料理にも活用したことなどを発表しました。 他に、東春近小の6年生は松本工業高校の生徒と一緒に太陽光パネルを作ったことなど、自然エネルギーの活用について説明しました。 この他にも、雑穀の活用や米作り、再利用活動など、子どもたちは学んだことをそれぞれ発表していました。
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伊那市手良で住宅全焼
24日午後0時50分ごろ、伊那市手良中坪で、住宅を全焼する火事がありました。 この火事でこの家に住む女性1人が市内の病院に運ばれています。 伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは伊那市手良中坪の酒井武人さんのモルタル平屋建ての住宅です。 この家には、酒井さんと妻の三三子さんが暮らしていましたが、三三子さんが煙を吸うなどして伊那市内の病院に搬送されています。 火は1時間半後に消し止められましたが、酒井さんの住宅およそ180平方メートルを全焼しました。 近所の人の話しでは、通報が遅れたため消防が駆け付けた時には火がまわっていたということです。 伊那署では、火事の詳しい原因について調べを進めています。 なおこの火事で中部電力の電線が焼け、7世帯が2時間ほど停電したということです。
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差押財産 初のせり売り公売会
税金の滞納者から差し押さえた財産の上伊那では初めてのせり売り公売会が24日、伊那市役所で行われました。 公売会には、玩具や家電製品など204点が出品されました。 これは、県や伊那市などが、県税や市町村税の滞納者から差し押さえた財産を販売することで、未納の税金にあてようと行いました。 今回、上伊那地域では初めてせり売り方式で行われました。 せり売り人が価格を読み上げると、参加者が番号を掲げ、希望の商品を競り落としていました。 県では、「公売会を通して納税者の意識向上につなげていきたい」と話していました。 出品された204点のうち、119点が落札され、総額は21万2490円に上りました。
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リニアを活かした「将来ビジョン」まとまる
リニア中央新幹線の効果を最大限発揮するため、22日、国・県・伊那谷の各市町村が「将来ビジョン」と名付けた、今後の目標をまとめました。 この「将来ビジョン」は、過去3回に及ぶ伊那谷三市の首長をはじめ、国や県が参加して行われたリニアを活かした地域づくり勉強会でまとめられてきたものです。 22日は、その内容を確定させる、最後の勉強会でした。 「将来ビジョン」とは、リニア中央新幹線の効果を最大限発揮するために、飯田・伊那・南アルプスなど7つに分けられたエリアを中心に、それぞれの取り組みと目標を、具体的にまとめたものです。 伊那エリアでは、産学官の連携による伊那谷アグリイノベーション事業や、移住・定住促進プログラムの推進に取り組むとしています。 南アルプスでは、山小屋や登山道を整備し、観光客の受け入れを強化するなどといった取り組みが盛り込まれています。 また、リニア駅と周辺道路のアクセスを良くするため、中央道には、最寄りのパーキングエリアである座光寺にスマートインターを設置することや、高速道路の通行止めにも対応できるよう国道153号線を整備するなど、リニア関連道路の計画もまとめられています。 22日にまとめられた「将来ビジョン」は、国・県・各市町村が共通認識として共有し、今後の地域づくりに活かしていきます。
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伊那西高校合唱コンクール 3年4組「祈る」が最優秀賞
伊那市の伊那西高校の合唱コンクールが23日、伊那文化会館で開かれ、最優秀賞に「祈る」を歌った3年4組が選ばれました。 合唱コンクールは、多くの保護者に聴いてもらおうと、今年初めて伊那文化会館で開かれました。 この日は、全学年16クラスが課題曲と自由曲の2曲を発表しました。 審査の結果、「祈る」を歌った3年4組が最優秀賞に選ばれました。 伊那西高校の合唱コンクールの模様は、2月7日(土)から放送します。
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再生可能エネルギー 学ぶ
バイオマスや太陽光、水力など再生可能エネルギーについて理解を深めようと、23日伊那市役所で農林水産省の職員を招いての研修会が開かれました。 伊那市出身で、農林水産省食料産業局の再生可能エネルギーグループ係長、御子柴北斗さんが、再生可能エネルギーをめぐる情勢や固定価格買取制度の運用見直し、再生可能エネルギーを地域活性化につなげた事例などを紹介しました。 再生可能エネルギーを発電するため、標準的なコストを賄える価格での買取りを一定期間保証する固定買取制度については、「太陽光がほとんどを占めていて、半分以上が地域外の企業。再エネ発電による利益を地域の活性化にいかに結びつけるかが課題」としました。 森林資源が豊富な伊那市では、木質バイオマスを活用する優位性をあげました。 御子柴さんは、「地域内にある資源の量を把握し、計画を作ることが大切だ」と話していました。 会場には、市や県の職員のほか、農業関係者など100人が訪れ、御子柴さんの話に耳を傾けました。
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特殊詐欺被害防止DVD 「イナはだまされナイ」完成
特殊詐欺被害防止の啓発を目的としたDVD「イナはだまされナイ」が、このほど完成しました。 23日は、伊那警察署でDVDの完成発表会が開かれました。 特殊詐欺被害防止DVD「イナはだまされナイ」は、深刻化する特殊詐欺被害を防止するため、伊那警察署協議会が伊那警察署の協力を得て制作しました。 伊那警察署協議会の会員4人が出演し、管内で実際にあった事例を元に、オレオレ詐欺、儲かります詐欺、ロト6詐欺の3つの手口や対策方法を紹介します。 撮影・編集は、伊那ケーブルテレビが去年9月から行い、12月に完成しました。 伊那署管内の平成26年の特殊詐欺の被害件数は9件で、被害額はおよそ3,800万円でした。 伊那警察署協議会の矢島清会長は、「多くの人に観てもらい、気をつけたいという気持ちの輪を広げていってほしい」と話していました。 DVDは、管内の市町村役場や社会福祉協議会に随時配布・貸し出しを行う予定です。
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上農高写真部 活躍
上伊那農業高校写真部は、28日から伊那図書館で初めての作品展を開催します。 上農写真部は、本格的に活動を初めて数年ですが、このところコンクールへの入選が相次いでいて、注目を集めています。 28日には、初の作品展を伊那図書館で開く予定で、部員たちは今、その準備に追われています。 部長の高嶋海来(みらい)君。去年の第64回写真県展学生の部で入選を果たしました。 作品は、「夜の工場」です。 そしてもう一人、齋藤里華さんも入選を果たしました。 作品は、「いーくからね~」です。 さらに地方で開かれる写真展では最大規模の第27回諏訪写真展でも今回3人が入選したということです。 作品展では、これらのほかにも部員10人の力作40点ほどが並ぶことになっています。
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「持ち直しの動きに弱さも見られる」
アルプス中央信用金庫が行った中小企業の景況調査によりますと、「穏やかな回復基調が続いているものの、持ち直しの動きに弱さも見られる」としています。 景況調査は、上伊那を中心とした取引先211社に対し、去年10月から12月の景気の現状と今年1月から3月の見通しを聞いたものです。 去年10月から12月にかけて業況が良かったとする企業は、19.4%、悪かったとする企業は、39.8%で業況判断指数は▲20.4とその前の3か月に比べ3.4ポイント悪化しています。 中でも製造業とサービス業で悪化幅が拡大しました。 1月から3月は、業況判断指数が▲34で、悪化幅がさらに拡大する見通しです。 今年1年の景気見通しでは、良いと回答した企業が10.1%、悪いと回答した企業が57.4%と去年より10ポイント以上低い水準で、景気はさらに落ち込むものと予想されます。