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駒ケ根市、森林税の活用方法示す
駒ケ根市議会の全員協議会が2日、市役所であり、県が本年度から導入した長野県森づくり県民税(森林税)のうち、市町村支援に充てられる「森林整備推進支援金」の活用方法を示した。
市はこの支援金を、国または県の補助事業で、林業者や森林組合などが行う間伐事業を嵩上げ補助に用いる方針。補助額は事業費の100分の15以内。個人負担は1万円程度から5千円程度なる見込み。予算額は236万円。うち130万円は森林づくり推進支援金から充当する。
駒ケ根市の森林面積は約1万2千ヘクタール。現在、約9千ヘクタールある民有林で、間伐が必要な人工林の面積が4千ヘクタール以上あり、今後森林づくり県民税などを活用して2012年までに約千ヘクタールの間伐を進める計画でいる。
本年度、市に配当される森林づくり県民税としては約875万円を見込んでいる。 -
駒ケ根市、駅前ビルアルパの貸付料引き下げ
中心市街地の地価下落が続く駒ケ根市は7月から、駅前ビル「アルパ」のテナント貸付料を引き下げる。改定により、現在の坪当たり平均月額3063円から2080円にする予定で、率にして32・1%の引き下げとなる。これにより、市の歳入は450万円の減額。駅前ビル貸与収入はこれまで長期借入金の元金返済に充ててきたが、利子の返済に切り替え、減額分に対応していく。
市では伊南バイパスの整備に伴ない、郊外に大型店が出店し、中心市街地の地価は年々下落しており、08年の公示地価では10年前の35%程度に留まっている。こうした事態を受け、昨年から駅前ビルアルパテナント会は貸付料の減額をビルの所有者である市に要請。近隣市町村の類似施設と比較検討を行った結果、1階を2200円、2階を1400円に引き下げることに決め(引き下げ平均月額は983円)、今回6月の一般会計補正予算の中に盛り込んだ。
しかし、来年度以降は駅前ビルの指定管理者制度導入を検討し、ビル管理費の節減に努める。
99年にリニューアルオープンした同ビルには現在、1階に生鮮食品店があり、各種テナント店が入っているが、2階西側には空スペースもある状況となっている。 -
第30回プロドライバー事故防止コンクールで、丸八タクシーが最優秀事業所に
県交通安全協会連合会などが主催する「第30回プロドライバー事故防止コンクール」の賞状伝達式が29日、駒ケ根警察署であり、同署管内で最優秀賞受賞事業所の一つに選ばれた伊南乗用自動車(本社・駒ケ根市中央、通称丸八タクシー)ほか、優勝賞事業所3社に対し、渋谷明所長から表彰状を受け取った。丸八タクシーの久保田武彦社長は「最優秀賞がいただけたのはこれまでの成果があったということ。これからも安全運転の指示、徹底を図る中でお客さんに安心して利用していただけるようにしたい」と語った。
一般ドライバーの安全意識高揚となどを目的とした同コンクールは、県内のバス、タクシー、トラックの各事業所を対象に交通事故防止や交通安全への取り組みなどを総合的に評価し、最優秀賞、優秀賞、優良賞を選考する。昨年7月から6カ月間にわたって実施した今回は、県内の669事業所が参加。丸八タクシーは、5年連続での最優秀賞事業所に選ばれた。
駒ケ根署管内では、丸八タクシーのほか、丸正タクシー、赤穂タクシー、セブン自動車の3事業所が優良賞を受賞しており、この日はそのうち2社が同署を訪れ、表彰状を受け取った。 -
市立図書館が読み聞かせ研修会を開催
子どもたちに絵本を読む時、心がけることなどを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市立図書館で31日、読み聞かせ研修会があった。子育て中の母親や読み聞かせボランティアなどに取り組んでいる人など約60人が参加。NPO法人「絵本で子育てセンター」の絵本講師、「ちくまおはなしネットワーク」の代表などを務める小林いせ子さんを迎え、絵本を通じた子どもとのコミュニケーションの大切さ、絵本に込められた思いをどう伝えるかなどを学んだ=写真。
出版者に勤める傍ら、自身の子育ての中で読み聞かせをしてきた小林さん。その後、さまざまな活動の中で30年近く読み聞かせに携わってきた。
小林さんは、子どもたちは周囲の大人から言葉を学び、4歳くらいまでの間に会話をするために必要な基礎が完成することを説明。一方、現在の小学生にはボキャブラリーが少なく、出題された問題を読解できない児童が増えていることを示し「今の子どもたちが見ているテレビは、考える力を養っていない。文章を読んで自分の頭の中で消化させることが非常に大切」と語った。
また、読み聞かせの最も大切な要素は「子どもと読み手」とのコミュニケーションであることを示し、「物語を通して同じ喜びや驚きなどといった感情を共有する中で、人と人との温かい関係が生まれる」と語った。
そのほかにも、読み聞かせの時にリズムをつけてあげることで子どもが話から想像する時間ができることや、幼いうちは、子どもたちが理解できるよう、因果関係の少ない絵本を選ぶことが大切であることなどを示した。 -
長野県高校選抜ホッケー大会で赤穂高校が優勝
長野県高校選抜ホッケー大会が31日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校グラウンドであった。北信越大会への出場をかけ、駒ケ根工業高校と赤穂高校が対戦。雨が降る悪条件の中、終始ボールを支配し、ゴールにつなげた赤穂高校が6対0で駒ケ根工業を制した=写真。
雨の影響でグランドのコンディションも悪く、パスが上手く流れないなど、いつもの調子が出にくい環境ではあったが、前半は効果的なパスでボールをつないだ赤穂が有利な試合を展開し、4点を先取。後半もその流れを維持し、2点を獲得し、北信越大会への出場権を手にした。
赤穂高校ホッケー部の腰原正直教諭(40)は「北信越には富山、福井の強豪もいるが、1校でも勝ち進み、インターハイにつなげたい。それだけの実力はある」と話していた。
県大会の開催は2年ぶり。県内でホッケー部があるはこの2校だけで、昨年は赤穂の部員が足りず、駒ケ根工業が北信越へ出場した。それ以前は2年連続で赤穂が北信越に出場している。
北信越大会は6月21日、富山県である。 -
昭和伊南病院の小児科外来が助産師・看護師による「赤ちゃん相談」を6月から実施
常勤産科医師の不在で出産の取り扱いができない状態が続いている昭和伊南病院は6月から、小児科外来の助産師・看護師による「赤ちゃん相談」を開始する。他院で出産し、その後、地元に戻ってきた母子が、ちょっとした心配事で再び遠方の病院まで足を運ばなければならないのは負担が大きいため、地元で気軽に相談できる場を提供しようと考えた。担当者は「生後3カ月からは市の検診も始まるが、それまでの間は何かと心配なこともあると思う。遠くで出産して戻ってきた時に気軽に利用していただければ」と語る。
分娩を扱っていない現在、同院では基本的に新生児や乳幼児の検診は行っていないが、遠方で出産し、地元に帰ってきた母子からの希望があった場合は、小児科の医師が受診する形をとっている。
しかし、新生児、乳幼児を抱える母親にとっては病気でなくても、ちょっとした変化や些細な症状に心配を感じることも多く「何でも気軽に相談できる場をつくろう」と、今回助産師や看護師が相談に応じる場を設けることになった。
相談会の開催は毎週木曜の午後2時縲恁゚後3時。料金は1回525円だが、相談の後、医師の診断が必要だと判断し、受診に切り替えた場合は料金の徴収はない。相談に参加する時は母子手帳、保険証、受診カードを持参すること。
問い合わせ・予約は昭和伊南病院(TEL82・2121)へ。 -
駒ケ根市が「つれてってカード」と連携したエコポイント制度を導入へ
駒ケ根市は本年度、環境保全を目的とした「エコポイント制度」導入・実用化に向け、運用組織を発足する。エコポイントは環境保護活動への参加やレジ袋削減などに協力した個人に支給。そのポイントを、駒ケ根市から中川村までの小売店、飲食店など170カ所で使える「つれてってカード」のポイントとして加算していく。このポイントは加盟各店で1ポイント1円として利用できるため、エコ活動が金銭価値に換算される仕組み。これを通じて市は、環境保全活動を推進とともに、地元商工業の活性化、カードの普及を図る狙いだ。
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つれてってカード協同組合が発効する「つれてってカード」は、顧客離れが進む中心商店街の活性化などを目的として導入してきたもの。プリペイドカード機能とポイントカード機能を併せ持ち、加盟各店で買い物した場合、カードにポイントが加算され、そのポイントは1ポイント1円として加盟店で使用できる。
本年度はまず、同制度を運用する組織母体を発足し、組織、事業所などにこの取り組みへの協力を呼びかけていく。また、エコポイントに関して知識を深めてもらうためのパンフレットを作成する。 -
中沢小の児童が焼きあがった炭を窯だし
地域の伝統を引き継ごう竏窒ニ、全校児童で炭焼きを行っている駒ケ根市中沢小学校で30日、焼き上がった炭の窯だし作業があった。児童らはまだ煙の臭いが残っている窯の中を興味津々でのぞき込んだ後、協力し合いながら堅く焼き締められた炭を窯から運び出した=写真。
炭焼きは同校の伝統行事。同地区に住む宮下秀春さん(74)の協力で今年は12日に窯入れをしたが、途中、煙突が詰まるハプニングが発生。19日にまきを入れなおし、無事窯だしの日を迎えた。
同校で6年間炭焼きをしてきた矢沢真美さん(11)は、この日初めて炭出しをした1年生をフォローしながら、窯の中から炭を運び出し「1回失敗したけど、今度はちゃんとできた。1年生とも一緒に運べて良かった」と笑顔を見せた。
炭は児童たち自らが使用するほか、PTAや農協祭などで販売し、本を購入する費用に当てる。 -
駒ケ根市、組織機構一部見直しへ
駒ケ根市は7月1日から、市民の視点に立った分かりやすい組織、簡素で効率的な組織の実現を目的として組織機構の一部見直しを行う。
民生部の市民生活課、廃棄物対策調整幹を一元化した「環境対策課」をまちづくり推進部内に新設し、これまでの生活環境係を同課へ移行。新たに環境保全係を設置する。
また、緊急課題である昭和伊南病院の経営再建に向け、これまで駒ケ根市役所内にあった伊南行政組合の事務局を昭和伊南病院内に設置。
建設課まちづくり係と区画整備課を都市整備課に改定。伊南行政組合の事務所があった場所で業務を遂行していく。 -
駒ケ根市補正予算 骨格予算に3億円の肉付け
6月の市議会定例会を控え駒ケ根市は30日、上程する議案30件の概要を示し、一般会計に補正予算として2億9460万円を計上する方針を示した。本年度の一般会計予算総額は140億1760万円で、当初予算の前年対比1・2%減。08年度当初予算は市長選があったため、骨格予算となっていたが、今補正で実質当初予算となった。内容としては、杉本幸治市長の公約など基づいた「生活重視型予算」。災害対策や耐震化、子育て、教育環境の整備など7項目を柱に、保育料の一部引き下げ、補助制度のない避難施設の耐震改修に対し、市独自で補助する制度の導入などを掲げている。また、市民参加と協働のまちづくり推進に向け「駒ケ根市協働のまちづくり条例」案を上程するほか、まちづくり市民会議を設置する。杉本市長は「今回の補正で1年目にやりたいと考えていたことは、大体盛り込めた」と語った。
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駒ケ根市文化財団理事長に就任
駒ケ根市赤穂町四区
小原恒敏さん(66)駒ケ根市にはいろいろな土壌があり、各地区の文化もさまざま。建物(文化センター)に関わる文化だけに限らず、市民のみなさんがそれぞれに関わっている郷土文化の振興も考えていきたい竏秩B
この4月、駒ケ根市の文化の拠点である市総合文化センターと「おもしろかっぱ館」などの管理・運営を担う文化財団の理事長に就任した。
「突然の話だったから正直戸惑った」と語るが、駒ケ根市の郷土芸能「駒ケ根太鼓」に30年以上携わってきたほか、郷土芸能の振興や保存を目的として始まった「駒ケ根郷土芸能まつり」の発足当時から関わるなど、地元文化への思い入れは強い。
「以前は良い家に住み、生活水準の高い生活をすることが『文化的な生活』と言われていた。しかし、毎日の生活の中で花を見たり、鳥の声を聞いたりする中で『美しいな』と感じる心を育んできたのが日本の文化。金銭的な価値を追い求める文化ではなく、日本に合った文化を大切にしていきたい」 -
赤穂公民館の「初めての野菜づくり講座」開講
野菜づくりの基本から学ぼう竏窒ニ26日夜、「初めての野菜づくり講座」の開講式が赤穂公民館であった。野菜作りを基礎から学びたいと考える受講者約15人が参加。初回のこの日は、講師の塩沢春夫さんから野菜作りの心構え、健康な体を育む野菜の役割などを学んだ=写真。
昨年度まで同館では、「野菜づくり講座」として一般を対象とした講座を開催していたが、本年度からは初心者が野菜づくりを学ぶための講座を企画。Uターン、Iターン者のほか、退職後、野菜づくりを始めたいと考えている人などが集まった。
受講者は自己紹介とともにそれぞれの抱負を一言ずつ語り、「野菜が好きで自己流で育ててきたが、草ばっかり育って野菜は育たない。ここで基礎をしっかり学びたい」などと笑顔を見せた。
また、塩沢さんは「野菜は肉や魚に比べ、それほど栄養がある訳ではないが、栄養のバランスを整えるもの。健康であるためには、まずしっかり食べるということが大切。当たり前のことだが、今の生活でいいか、食べることをしっかり見直してほしい」と語った。
講座は年間を通じて5回、開講する予定。 -
東伊那小で地元から講師を迎えたふるさと学習開催
郷土のことを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市の東伊那小学校(今村貴美子校長)で28日、地域の伝統文化などを学ぶ「ふるさと学習」があった。わら細工やおやきづくりになどに取り組む地元住民17人を講師に迎え、地域で継承されているさまざまな文化を学んだ。
「ふるさと学習」は、子どもたちに地元への理解を深めてもらうとともに、文化の担い手として、成長してもらうことなどを目的として4年前から取り組んでいるもの。毎回児童の保護者や地域住民などの協力のもと、開催しており、今年は講師として17人、ボランティアとして7人の地域住民が同校を訪れた。 -
健康生活応援塾が開講
駒ケ根市が本年度保健事業として展開する「健康生活応援塾」の開講式が27日、上赤須の自彊館であった=写真。この日は栄養学に基づく食生活改善を勉強し、実践する「パーフェクトメニュー実践教室」の受講者約25人が集まり、本コースの説明を受けた=写真。
同事業は、正しい生活習慣を身に付けてもらうことを目的として昨年度から市が実施しているもの。本年度は、大塚製薬の健康推進本部が推進する健康栄養学に基づき、体を正常に機能させるための栄養素やその摂取方法について学び、実践していく「パーフェクトメニュー実践教室」などを新たに加え、全5コースを設けた。
この日、開講式に参加した一人は「メタボ真っ最中なので、少しでも改善できればと思っています」などと抱負を述べた。
市では本年度、同コースのほかにも食事バランスガイドを用いた食生活改善を目指す「食事バランス改善コース」、正しい歩き方を身に付け、日ごろの運動不足を解消する「インターバル束歩コース」、自分の体にあった運動量と正しいフォームを身に付ける「ウォーキングコース」」たばこの正しい知識を知って禁煙を目指す「卒煙チャレンジコース」を開講し、随時受講者を募集していく。
講座に関する問い合わせは市保健福祉課保健予防係(TEL83・2111、内線331)へ。 -
県看護大で地域文化交流の拠点を目指すプロジェクト発足
駒ケ根市にある県看護大学看護実践国際研究センター看護地域貢献研究部門が発足した「地域文化交流プロジェクト」の一環として26日夜、第1回公開セミナーが同大学であった。同大学の学生ほか、一般など約20人が集まったこの日は、北海道新聞の現役記者・高橋力さんを迎え、「ジャーナリズムと医療」をテーマに考えた=写真。
医療という専門性の高い分野について教える場である同大学では従来、一般教養的なことをテーマとした公開講座は少なかった。しかし、大学としても地元に貢献していこう竏窒ニ、今回のプロジェクトを発足。地元文化をテーマとし、今後の文化振興につなげていきたいと考えた。
今回は医療と一般の人をつなぐ媒体の一つである「ジャーナリズム」の世界から講師を迎え、地域か医療を考える講座を展開。
「医療の問題にはさまざまな事柄があるが、報道は何をニュースと考えて報道しているのか」という問いに対し、高橋さんは「医療問題は新聞記事の中でも最も関心が高い問題が、記者自身、分からないことも多い。しかし、分からないながらも一般の人の視点に立って『これは自分たちにとって大切ではないか』という問題にを記事にする。しかし、新聞もテレビも結構的外れなことを言っていることもあり、それに対し、専門家からの指摘を受けながら、徐々に真実に近づいていく」と語った。
また、会場からは「近年の激務化していると言われる看護師の勤務状況などを報道の現場から伝えてほしい」などといった要望が出た。
今後は地域のことに精通している地元講師を迎えた公開講座を予定している。 -
駒ケ根伊南シルバー人材センター通常総会
伊南4市町村の会員でつくる駒ケ根伊南シルバー人材センター(会員641人、竹村衛理事長)の通常総会が27日、駒ケ根市文化会館であった。会員約500人が集まり、今後、5年間の具体的数値目標を示した中期5カ年計画を承認。会員数の増加、会員の質の向上に努め、受注件数を増加につなげていくことを確認した。
依然として地域経済は厳しい状況にある中、07年度の同センターの契約金額は前年より約410万円増えて
4億2千200万円。公共からの受託件数は657件、7千万円に留まったが、民間からの受託件数が2486件、2億6千万円となり、全体の約7割を占めている。
会員数は、高齢会員が退会する一方、年金支給年齢の引き上げに伴なう雇用延長などの影響で新規入会者が減少。前年より21人少ない641人となった。 中期5カ年計画では、これまでの会員数や事業実績を踏まえた数値目標を設定。会員数では毎年4%増を目指し、2012年度には会員数780人を確保する。また、受注件数は毎年2%増、2012年には6千件、契約金額4億6700万円を目指す。
また、10年以上同センターに所属し、就労に従事した満70歳以上の功労者を表彰した=写真。
表彰は次のみなさん。
◇今村清、伊藤春男、棚田二郎、増沢広人、平松和男、西村文吉、斉藤三雄、小井実雄、吉川厚、大蔵儀一、北村久雄、唐沢正明、武蔵吉郎、寺平いさ子、木下貞治、古沢政夫、赤羽勝(以上駒ケ根市)宮下豊博、横山みさほ、小林悌市、酒井澄子(以上飯島町)福井定義、安富美和子、福島正(以上中川村)小林七六(宮田村) -
A・コープ福岡店
経営改善へ上伊那農業協同組合は、A・コープレギュラー店舗のうち、経営が「大変厳しい状況」にある駒ヶ根市の福岡店など4店舗の経営改善方針を決めた。福岡店は、08年8月末の経営状況をみて収支均衡がはかれない場合、経営委託店舗として受託者を探し、受託者がいない場合は09年2月末で閉店する方針を定めた。
JA上伊那によると福岡店は、「伊南バイパス開通で交通の流れが変わり人が通過してしまうため利用客が減少した」。A・コープ愛用運動で、「安全、安心、新鮮な品質の良い食材を販売するA・コープ」の利用を呼びかけているが、経営状況が悪く早急な改善が必要になっている。
改善方針は今年3月、駒ヶ根地区集落懇談会で説明済みで、27日の通常総代会で改善方針を含む08年度事業計画が決定した。
改善対象の残り3店舗のうち辰野店、みのわ店は収支が改善しない場合に経営委託化を検討、辰野町小野地区たのめ店は経営委託化で改善を目指す。 -
バラの新品種「ローズ・コマガネ」咲く
駒ケ根市北割一区の中城澄子さん宅(手作りガーデンプチ経営)で「ローズ・コマガネ」と名付けられた新品種のバラが咲き始め、話題になっている。
世界的なローズブリーダー寺西菊雄さん(イタミ・ローズガーデン)が作り出し、まだ名前もついていない新品種のバラをローズファーマーの後藤みどりさん(山梨県)から贈られた。
4月初旬に、固いつぼみが3縲・個ついた大苗の状態で届いた。花の色は温かみのある薄桃色で、たくさんの花弁が密に集まったイングリッシュローズ系の中輪。
中城さんは世界に一本だけのこのバラに「ローズ・コマガネ」と名付け、ピンクの洋服が大好きな孫にちなみ、別名は「ラブリー早葉(さよ)」とした。「小ぶりで優しい花を見て、早葉ちゃんのイメージと重なった」。
貴重なこのバラは株をさらに充実させ、たくさんの花を咲かせたいと話している。
中城さん宅で初心者を対象にしたバラの育て方教室を開いている。詳細は中城さん(TEL83・3829)へ。 -
駒ケ根観光開発第50期定期株主総会 4期ぶりの赤字
駒ケ根観光開発の第50期定期株主総会が26日、駒ケ根市内であった。07年度第50期の純利益は、原油価格高騰、それに伴なう物価の高騰などの影響を大きく受け、純利益でマイナス630万円となり、4期ぶりに赤字となった。また、任期満了に伴なう取締役の選任があり、その後に開かれた取締役会の結果、代表取締役には、杉本幸治駒ケ根市長を選任した。
07年度の駒ケ根観光開発の総売上高は、5億7千万円。原油高の影響は06年度から経営を圧迫していたが、当期は駒ケ根高原への入り込み客数の減少を受け、ビューホテル四季の利用客数も減少。その結果、経常利益で610万円の単年度損失となった。
また、今回取締役の改選に伴ない、新たに病務執行取締役を選任。
同取締役はビューホテル四季の支配人と営業部長を兼務し、現場の責任体制を強化し、経営感覚と独立採算の自立意識を持って、施設経営管理を図っていく。 -
赤穂小出身の日本画家・上村朱里さんが母校へ日本画を寄贈
東京芸術大学修士課程をこの春卒業し、本格的に作家活動を始めた駒ケ根市出身の日本画家・上村朱里さん(26)=東京都=が26日、小学5年生までを過ごした母校・赤穂小学校(馬場澄博校長)を訪れ、06年に制作した作品「紫陽花ドクダミ図(あじさいどくだみず)」を同校に寄贈した=写真。上村さんは「感動です。赤穂小に足を踏み入れるのは高森に移って以来。子どもたちがどんな風に作品を見てくれるか楽しみ。分からなくても、絵を見て何かを感じてもらえれば」と語った。
上村さんは駒ケ根市で生まれ。小学5年生の時、高森町へと移り、その後、東京芸術大学美術学部絵画科で日本画を学んだ。
この春飯田市で初めての個展を開催した時、上村さんが赤穂小学校に在籍していた当時の校長・高坂保さん(80)=小町屋=を招待したところ、感銘を受けた高坂さんから「ぜひ母校である赤穂小の子どもたちにも作品を見せてあげてほしい」との依頼を受け、今回の寄贈が実現した。
高坂さんは「彼女の日本画は彼女の人柄が良く出ていて、柔らかで温かい。彼女はこれから発展していく存在。子どもたちにはそういう先輩の作品を見て、自分の夢を実現するよう、目指してほしい」と話していた。
日本画の大きさは縦140センチ、横210センチ。作品には上村さんの好きなドクダミが描かれている。
上村さんは赤穂小のほか、高森南小、高森中、飯田高校へも作品を寄贈している。今回寄贈した作品は本年度の卒業生の卒業記念となる。 -
赤穂公民館で手作り絵本の巡回展
駒ケ根市の赤穂公民館で25日まで、県内外で手作り絵本の制作に取り組む15団体による「手作り絵本の巡回展」が開かれている。さまざまな趣向を凝らした絵本約200冊が、訪れた親子連れなどを楽しませている=写真。
世界に1冊しかないオリジナルの絵本を作ろう竏窒ニ、長野県、愛知県、岐阜県で活動する手作り絵本の会。上伊那では「かりんとうの会」(会員約20人、松本香織代表)が赤穂公民館を拠点として活動している。
会場には、オリジナルの物語を手作り絵本とした作品のほか、子どもの成長の記録や、祖母から聞いた話、旅行での出来事などをテーマとしたさまざまな手作り絵本が並んでおり、素材も布、切り絵、ちぎり絵など凝った作りのものが多い。
「かりんとうの会」は、飛び出る絵にメッセージを添えた共同作品も出展している。
かりんとうの会の一人、細田千八子さん(61)=宮田村=は「こうした活動自体、知らない人もいるので、巡回展を一人でも多くの人に見ていただき、活動を知ってもらえれば」と話していた。
25日の閲覧時間は午前9時縲恁゚後4時。入場無料。 -
地元の女性たちでつくる「菜々ちゃん倶楽部」が、地域の食材を使った手料理レストランをシルクミュージアム内にオープン
中央アルプスを望む高台で地元の食材を使った温かな家庭料理はいかが?竏秩B
駒ケ根市東伊那の女性たちでつくる「菜々ちゃん倶楽部」(会員15人、福沢高子代表)が24日、同地区にあるシルクミュージアム館内に、地域食材を使ったバイキングレストランをオープンした=写真。レストランではその季節に採れる地域の食材を使い、郷土食や家庭料理などを提供。地元の食文化を発信するとともに、地元への誘客を図り、地域の活性化を目指す。福沢代表(67)=東伊那=は「ここは景色も良いので、ぜひ訪れていただき、すべての料理を味わってもらいたい」と語った。
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レストランが開店するのはおよそ3年ぶり。経営難を理由に経営者が撤退。やむを得ずレストランは閉鎖されていた。そんな中、これまで同施設の直売所でおやきや五平もちを販売してきた同クラブが「地域のために」と、レストランを経営することになった。
初日のこの日は、おやきや五平もちをはじめ、アスパラやフキなどといった旬の食材を使った料理約40品を準備。開店と同時に予約客などがぞくぞくと入店し、さまざまな料理を楽しんだ。
伊那市から訪れた竹村清光さん(74)、宏朋さん(74)夫妻は「ここには初めて来たが、料理はどれも素朴でおいしい。今度は家族を連れて一緒にきたい」と話していた。
バイキングの時間は午前11時時縲恁゚後2時半(午前10時縲恁゚前11時は単品のみ)。中学生以上1260円、70歳以上1050円、小学生840円、3歳以上530円。
問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
天竜川水辺の楽校連絡協議会
子どもたちの自然体験の場として、駒ケ根市の天竜川、新宮川合流点にある「水辺の楽校(がっこう)」(座長・市村好男中沢区長)の保護、整備活動を展開する「天竜川水辺の楽校連絡協議会」が23日夜、中沢公民館であった。同協議会のメンバーである地元関係者や学校関係者などが集まり、本年度のホタル祭りの日程などについて確認。また、堆積した土砂の移動や天竜川本線の一部移動などを求めるため、天竜川上流河川事務所に対し、要望書の提出することを決めた。
天上に提出する要望事項は▽水辺の楽校西側に流れている新宮川の堆積土砂の移動▽ホタル水路の環境改善▽06年7月豪雨で失われた部分の回復竏窒フ3点。
堆積土砂の関係については、現状のまま新宮川が増水すると、水辺の楽校が浸水する危険性があるため。また、水辺の楽校内に整備した「ホタル水路」は、水路の左岸の石積が低いため、堤防から土砂や雑草入り込みやすくなっており、ホタルに悪影響を与えている。
また、一昨年の7月豪雨の影響で天竜川本線が水辺の楽校のすぐ西側まで移動しており、再び出水があった場合、流れの急な天竜川本線が水辺の楽校を流出しかねない状態にある。 -
全国空手道選手権大会選抜長野県大会中学2年生女子、
形の部で優勝。全国大会へ
駒ケ根市空手スポーツ少年団で学ぶ
駒ケ根市町三区
新田杏奈さん(13)空手は人の道を重んずる武道。相手と戦うという一面もあるけど、試合が終われば『お疲れ様でした』と相手を思いやる。空手の礼を通して、人を思いやる気持ちの大切さを学びました竏秩B
今月11日、全国大会への出場権をかけて松本市で開かれた全国空手道選手権大会選抜長野県大会(日本空手協会長野県本部主催)の中学2年生女子の部に出場し、形の部で優勝、組手の部で準優勝という好成績を修めた。形の部では昨年に続く連続優勝。全国大会への出場は6年連続となる。
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空手を習い始めたのは保育園の時。その当時、大阪府池田市で起きた児童殺傷事件を見て「自分の身は自分で守らなければ」と、考えたからだった。
しかし、最初は体も小さく、体力もない。指導は厳しく、上級生とともに行う筋力トレーニングの競争では、毎回ビリだった。
辛い。つまらない竏秩B
そう思った。しかし、間近で見る先輩たちは強く、その姿に圧倒された。
「厳しかったけど、自分の目標となる先輩たちがたくさんいた。だから続けてくることができたんだと思います」と語る。 -
東伊那小の3年生が竜東やまびこ園のお年寄りと交流
駒ケ根市東伊那小学校の3年生26人が23日、中沢にある通所介護施設「竜東やまびこ園」を訪れ、お年寄りたちと交流した=写真。
地域のお年寄りとの交流を深めよう竏窒ニ、東伊那小学校では例年、やまびこ園のお年寄りと交流しており、年間を通じて各学年が同施設を訪問。練習してきた催しを披露するなどしている。
この日訪れた3年生は、日ごろ学校で学んでいる朗読や歌、リコーダーなどを披露。また、お年寄りにもなじみのある手遊び「茶摘」を披露すると、お年寄りも手を動かしたり歌を歌うなどして、一緒に楽しんでいた。
その後、一人ひとりと交流。お年寄りの片をもんであげたり、一緒にお手玉をしたりした児童らは「おじいさん、おばあさんとお話ができて良かった」などと語った。
3年生の担任、渋谷睦美教諭は「人との関わりを通して、優しい気持ちをあげたり、もらったりすることができれば」と話していた。 -
赤穂南幼稚園でお母さんたちの情報交換の場「しゃべり場」始まる
日ごろの子育てについて気軽に情報交換してもらおう竏窒ニ、駒ケ根市の赤穂南幼稚園(辻本扶美子園長)で22日、保護者を対象とした「しゃべり場」があった。この日も園児らのお昼寝の時刻に合わせて続々と母親たちが集まり始め、さまざまな話題に花を咲かせた=写真。
取り組みは、送り迎えの時、母親たちが外で立ち話をする母親らに場所を提供しよう竏窒ニ、昨年10月ころから始まったもの。本年度はこの日が初めての開催となった。
この日は、年長園児が今、夢中になっている「あやとり」を知ろう竏窒ニ、あやとり作りに挑戦。母親たちは、あやとりを楽しみながら「子どもが『幼稚園に行きたくない』って泣いたりしません」「最近は大丈夫だけど、最初は半年くらいそうでしたよ」などと会話を交わしていた。
昨年度からこの会に参加している上田さゆりさんは「ほかのお母さんたちとおしゃべりができたり、子どもたちのいろんな状況について相談し合える。また、下の子を連れてくることもできるので、ここでお友だちができるのもいい」と話していた。
同園では本年度も、月1回程度「しゃべり場」を開催し、母親らに交流の場を提供していく。 -
駒ケ根市観光協会の会長に北沢良男氏
駒ケ根市観光協会の08年度通常総会が23日、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であり、任期満了に伴なう役員の改選では、新会長にこれまで副会長を務めてきた北沢良男氏を選出。また、本年度事業としては、木曽地域との広域観光実現に向け、連携事業に力を入れるほか、選任の事務局長を置き、数年後を目途に法人化を図る準備を進めることを承認した。
同協会の昨年度の一般会計収入総額は約1600万円。7月豪雨の影響で収入が落ち込んだ06年より増額したが、05年対比では約35万円の減額。
北沢氏は「経済の先行きは不透明だが、健全運営に努め、何とかこの時期を乗り切りたい」と語った。
また、長年役員として尽力してきた福沢哲男さん(福岡)、池上善文さん(本町)、渡辺喜一さん(町二区)に功労賞を、13年前から北割二区でスイセンの球根を植え、観光振興に貢献してきた北割二区農政営農組合(北原公平組合長)に感謝状を授与した。
新任の役員は次のみなさん。
◇会長=北沢良夫
◇副会長=宇佐美宗夫、清水亀千代
◇監事=保科茂雄
◇総務部長=久保田治秀
◇宣伝広報部長=窪田雅則 -
その後、輝く経営者ヤマサン宝飾小林雄五郎会長宮脇三広社長
ゆったりとしたスペースに夢のジュエリー、優しい色彩の一流ブランドのメガネフレーム、インポートウォッチが時の流れを刻む、1ランク上のぜい沢空間-。
ヤマサン宝飾の本店、駒ケ根市上穂北町の四季彩館「ヤマサン」はこのほど、リニューアルオープンし、25日までオープン記念セール第2弾を行っている。
96年11月、広小路の旧店舗から移転してから12年が経過。大規模改装はよりグレードアップし、新しい時代にあった商品構成と、それに伴う陳列、より明るく、楽しく見られるように、内装を一新し、ライトも増設した。
◇セット品から高級ブランドまで、メガネコーナーを充実
お手ごろ価格のメガネセットから最新高性能レンズやダックス、バレンチノ、ニナリッチのニューフレームなど、メガネ売り場を広げ、品そろえも充実した。
日本眼鏡協会の眼鏡認定士でもある宮脇社長は「度数やフレームのデザイン、フィッテングなどひとり一人の状況にあったメガネをかけないと、目を悪くする」と、最新の検査機器、視力測定器を備える。
また、04年5月には駐車場の一角に眼鏡観音像を建立。毎年、役目を終えたメガネを供養し、発展途上国に送り、現地の人々に喜ばれている。
◇補聴器サロンを開設 補聴器選びは実際に試すことが1番。最新設備を備えた聴力測定室を新設し、無料で聴力測定を実施している。
各メーカーの最新型補聴器を取りそろえ、購入後の調整も無料で行っている。
◇世界の一流品を腕に オリンピックの公式時計に通算21回採用された伝統の「オメガ」。「いつかは」とだれでもあこがれる「ロレックス」。「コンコード」「ロンジン」「オリス」など一流品がずらり。
ヤマサンの前身は「山三時計屋」とあって、同社は社員の時計修理の技能習得に熱心だ。会長、社長は1級時計技能士、社員全員が3級の資格を持つ。「技術こそ最高のサービス」という。
◇5大宝石を中心に貴石などさん然と
ダイヤやルビー、エメラルド、サフォイア、パールなど5大宝石をはじめ、オパール、トパーズ、トルマリンなど貴石類の指輪、ネックレス、ペンダントなどがさん然と輝いている。
長野県出身の宝石デザイナー、桐山勇三さんのコーナーもある。
「宝石は自然界で創造され、身につけると、不思議なパワーを与えてくれる」と宮脇社長。同店では4人の宝石コーディーネーターが顧客ひとり一人のオンリーワンを選ぶ手助けをしている。
また、金やプラチナの価格高騰を受け、高価買取のほか、宝飾リフォームにも力を入れる。手持ちの指輪でデザインが古くなったり、形見などで頂いた指輪を自分好みにリフォームするなど、相談に応じている。
◇地域の人々に愛されて創業51年
1957年、小林会長は間口1間の「山三時計店」で創業、以来半世紀余。小林会長の「お客様を裏切らない高い技術力を持ち、堅実な経営で、信用ある店を継続的に発展させることが地域への最大の貢献」という創業精神は、確実に宮脇社長に受け継がれ、社員ひとり一人に浸透している。
◇会社概要・ヤマサン宝飾株式会社■本店・駒ケ根市上穂北1414■57年創業■資本金1000万円■TEL0265-81-1234FAX0265-81-1235
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ヤマウラ中間決算
ヤマウラ(本社駒ケ根市、山浦速夫社長)は19日、08年3月期中間決算を発表した。子会社1社(ヤマウラ企画開発)を含む連結売上高は昨年同期比11・5%減の113億8600万円、経常利益は70・8%減の1億4千万円。純利益は前年同期の2億5100万円の赤字から8500万円の黒字に戻した。経常利益減少は、公共投資が低水準で推移していることや受注競争の激化などに加え、原材料の値上がりの影響が大きかったことなどによる。
個別では売上高が前年同期比11・8%減の109億4100万円、経常利益が63・8%減の1億7300万円、純利益は3300万円の赤字から1500万円の黒字となった。
連結の通期(07年10月縲・8年9月)業績予想は、売上高を10億円減の248億円に、純利益を2千万円減の2億円にそれぞれ下方修正。経常利益は計画通りの4億3千万円とする。 -
県女性農業委員の会上伊那支部が駒ケ根市で女性農業委員の登用を要請
農業委員の改選を控えた市町村で女性農業委員の登用要請をしてきた県女性農業委員会上伊那支部(宮崎美和子支部長)の8人が22日、駒ケ根市の杉本幸治市長らのもとを訪れ、今後も女性農業委員を登用し、女性が立候補しやすい環境づくりなどを進めることなどを求める要望書を提出した。
これまでに同支部では、今年農業委員の改選がある宮田村、南箕輪村で要望書を提出してきており、駒ケ根市は今回要望書を提出する市町村としては最後の市になる。
宮崎支部長(53)=中川村=は「もちろん、農業委員なので、土地を受け持って活動している女性委員もいるが、学校給食における地産地消への取り組み、子どもたちへの食育活動など、女性ならではの活動を展開している委員もいる。そういう形で今後も頑張っていきたい」と語った。
要望に対し、杉本市長は「女性がこういう場に出て行くことは必要だと考えており、要望のご趣旨は受け止めさせていただく。ただ、農業委員の選出も選挙で行われるものなので、みなさま方に頑張っていただければと思う」と語った。
同支部はこの日、市議会の竹内正博議長、市農業委員の清水千博会長にも要望書を提出した。
駒ケ根市では現在、市議会の推薦枠で2人の女性が農業委員として活動している。上伊那全体では、168人中16人が女性農業委員だが、ほとんどが推薦枠で選出されており、公選での選出はなかなか進まないのが現状のようだ。