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赤穂高校定時制、人権学習で川田悦子さんの話を聞く
駒ケ根市にある赤穂高校(米山明広校長)定時制で21日夜、人権学習講演会があった。薬害エイズ問題の真相究明を求める運動の先頭に立って活動してきた川田悦子さん(59)が、血液製剤からエイズに感染した次男・龍平さんとともに歩んできたこれまでを振り返りながら、「自分らしく生きる」について語った=写真。
龍平さんが遺伝性の病気「血友病」だと分かったのは生後6カ月の時。その後、血液製剤での治療を続ける中、米国から輸入した血液製剤により、龍平さんは10歳の時にエイズに感染していることが分かった。
当時はまだ、エイズに関する治療研究も進んでおらず、川田さんはどうしようもない不安感のため、毎日涙する日々だったが「息子の命をなんとしても守りたい」という一心で東京大学医科学研究所に息子のエイズ治療を依頼。川田さんはそのことを龍平さんにも告知した。
川田さんは「そのとき息子は『お母さん、ぼくエイズになったら自殺する。これ以上苦しみたくない』と言った。私は『そんなこと言わないで』としか言えなかったが、心の中でなんとしても、どんなことがあってもこの子と行きぬこうと思った」と語り、その後も龍平さんとともに薬害エイズと戦ってきた日々を説明。生徒たちはその話に真剣に耳を傾けていた。
龍平さんとは現在、参議院議員として活動している。 -
駒ケ根市出身の佐野成宏さんが後援会10周年記念のテノール・リサイタル
世界的に活躍している駒ケ根市出身のテノール歌手・佐野成宏さん(43)が21日夜、自身の後援会(木下勝敏会長)の結成10周年を記念したテノール・リサイタルを駒ケ根市文化会館で開いた。地元をはじめ、県内外から約600人の観客が集まり、佐野さんの透明感のある美しい歌声とに酔いしれた=写真。
イタリアのピアニストで国際声楽コンクールの伴奏者として活躍するラッファエレ・コルテージさんとの共演が実現したこの日は、ヘンデル作曲の歌劇「クセルクセス」より、「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰)はじめ、イタリアの古典歌や、ベリーニの歌劇「清教徒」の有名なアリア「追憶」など全17曲を披露。また、プッチーニの歌劇「トスカ」からは「妙なる調和」と「星は光りぬ」の2曲を情熱的かつ悲劇的に歌い上げ、観客を魅了した。
佐野さんは東京芸術大学の声楽科を卒業後、イタリアのアリゴ・ボイト音楽院に留学。その後、関西日伊コンコルソ第1位ミラノ大賞受賞をはじめ、各国の国際コンクールで入賞するなど、国内外から注目されている。 -
飯坂保育園で「ひよこ安全クラブ」が親子交通安全教室を開催
子どもと一緒に交通安全について考えてもらおう竏窒ニ、駒ケ根市の飯坂保育園(北原ヒロ子園長)で20日、同園の保護者でつくる「ひよこ安全クラブ」(吉川富美子代表)による親子交通安全教室があった。長野県交通安全教育支援センターから講師を迎え、親の立場から気を付けるべきこと、子どもの立場から気を付けることなどを、楽しく学んだ。
同教室は園児とともに通園する保護者にも交通安全への理解を深めてもらうことを目的として毎年開催している。
この日は、保護者対象の教室、園児対象の教室、親子一緒に学ぶ教室の3部に分けて実施。園児を対象の教室では、パネルシアターやクイズを交えながら、道路を渡る時に手を挙げること、道を歩く時にはお母さんなどと手をつないで歩くことなどを確認し、自分の身をどう守るかを学んだ=写真。
娘の向日葵ちゃん(5)と参加した竹上花菜さん(29)=飯坂=は「普段はあまり交通安全について教える機会もなかったので、とても良い機会になりました」と話していた。 -
新しい中沢警察官駐在所で落成式
旧駐在所の老朽化に伴ない、新築移転した駒ケ根市中沢バイパス沿いに建設された中沢警察官駐在所で21日、落成式があった。工事関係者や来賓など約30人を迎え、新駐在所を披露するとともに中沢、東伊那地区における安心、安全を維持していくべく、志を新たにした。
新駐在所の建設は昨年10月から進めてきたもので、建物は昨年度末に完成。4月初旬から開所している。新しい駐在所は木造平屋建てで建築面積は約128平方メートルで、所内には住民が気軽に相談できるよう、コミュニティーコーナーが設置されている。また、中沢、東伊那の両地区をカバーすることを考慮し、中沢バイパス沿いに建設した。
駒ケ根警察署の渋谷明所長は「竜東地区唯一の警察施設として、地域の方々が安心、安全な生活をおくれるよう、尽力していきたい」と語った。
また、駐在員の川澄一久巡査部長(47)は「期待と責任を自覚し、住民の安全安心を守ることに全力をつくしたい」と語った。
旧駐在所は取り壊し後、用地を駒ケ根市に返却する。市は来年度以降、この場所に駒ケ根市消防団第4分団の詰め所兼ポンプ庫を新たに建設する予定。 -
第58回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会実行委員会
第58回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会が6月29日に駒ケ根市文化センターで開かれることに伴ない20日、第1回実行委員会(実行委員長・杉本幸治駒ケ根市長)が駒ケ根市役所であった=写真。伊南4市町村の関係者が集まり、研修会の打ち合わせをした。
同研修会は犯罪は非行防止、罪を犯した人の更生について理解を深めることなどを目的として保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会が中心となって毎年開催している。開催地は伊南4市町村の持ち回りとなっており、今年は駒ケ根市で開かれることになった。
杉本実行委員長は「便利な社会になった反面、犯罪が広域化し、言葉や人の表情から気持ちを感じることができなくなっている。犯罪防止や更生に尽力いただいているみなさんと協力しながら、充実した研修会としたい」と語った。
今年の研修会は29日の午後1時半から市総合文化センターの小ホールで開く。当日は昨年の社会を明るくする運動、長野県作文コンテストの中学生の部で優秀賞になった東中学校3年生の福沢愛理さんが作文を発表するほか、赤穂小学校の6年生がアフリカンドラムを披露する。
また、講演会ではNPO法人「マザーポート・ITながの」に講師を依頼し、携帯電話と青少年の問題について語ってもらう予定。
問い合わせは市保健福祉課(TEL83・2111、内線314)へ。 -
中沢小学校校長
今井晃校長(54)「環境も素晴らしく、人が温かい。子どもたちもそういう地域で育っているから、本当に温かい」。
中沢の印象を語る。
この4月、中沢小学校の校長に着任した。上伊那は初任地の春富中学校をはじめ、赤穂中学校などで10年間を勤めた経験がある。
「上伊那は教師としての立ち上がりからお世話になった地域。中沢小でも私の持てる力を全力で傾けたい」と意気込みを見せる。
専門は体育。中学の教師だったころは陸上部の顧問として、全国大会に出場する選手を育ててきた。また、自身も、高校生時代には砲丸で県の記録保持者となるなど、数々の記録を残してきた。
「小学校時代はガキ大将だった。でも、中学時代に出会った恩師に『お前、力もあるみたいだし、ちょっと砲丸投げやってみろ』って言われ、陸上と出会った。それがなければ今、教師にもなっていなかったと思う。いろんな先生に恵まれた」と語る。
着任して約2カ月。当初の慌しさも落ち着き、この地域のことも見えてきた。
「中沢小はとても伝統のある学校。地域の方とのつながりも強く、教育にも協力的。安心して学校に来てもらえる強い絆があり、今後もそれを強めていきたい。その中で、子どもたちの『考える力』『思いやる力』『表現する力』『生きる力』を育んでいければ」
木曽郡南木曽町出身。現在は松本市に家があり、現在は単身赴任中。妻、息子4人の6人家族。 -
不法滞在外国人7人摘発
伊那、駒ケ根両警察署、警察本部警備部第一課は20日朝、東京入局管理局と合同で伊那、駒ケ根両市内のアパートなど7カ所に居住している不法滞在の23歳から54歳の外国人男女7人を出入国管理および難民認定法違反で摘発した。
住民から「不法滞在の外国人が伊那市内、駒ケ根市内のアパートなどに住んでいる」との通報を受けた警察が、東京入国管理局と合同で午前5時半から摘発を開始。
摘発したのは中国人女性3人、フィリピン人男性1人・女性1人、タイ人男性1人、ペルー人女性1人で、不法滞在期間は最短1カ月、最長15年6カ月。 -
しだれ栗公園に桜草の群生の復活を夢見て
飯島町や駒ケ根市などの愛好家でつくる南信さくらそう会(小林省吾会長)はこのほど、辰野町小野の国指定天然記念物しだれ栗公園の草地に、自生種の桜草150ポットを植栽した。
小林会長によると、10年前、公園の小川のそばの湿地帯約7平方メートルには濃いピンクの桜草がぎっしりと咲き、その中に白花も混じっていた。「こんなすばらしい群生は見たことがない、本当に感動した」
しかし、一昨年、小林会長の案内で会員が現地を訪れたところ、ほとんどが姿を消し、絶滅の危機にひんしていた。そこで、小林会長は以前、知人から分けてもらった同公園の自生種の1鉢を繁殖させ、会員にも協力を呼びかけ、株分けで増やした。
植栽作業には会員6人と、地元辰野町の赤羽敬一さん(元町議会議長)や公園関係者も参加。かつての群生地の雑草を取ると、わずか1縲・株の白花とつぼみの紅色を発見した。会員は見事な群生地がよみがえることを願いながら、丁寧に植えつけた。
今後、早春の草取り、花後の管理、夏の草刈りなどは地元の協力を得ながら、会員が担う。また、会は辰野町にくい打ち、ロープ張りなど、踏み荒し防止策を講じるように要請した。
小林会長は「天然記念物のしだれ栗の芽吹きを、その下を流れに沿って咲く、かれんな桜草が一段と引き立てくれるのでは」と期待する。
##(写真)
しだれ栗公園で桜草を植栽する会員ら -
08年度アルプスふれあいキャンプ推進協議会
子どもたちの自主性・社会性の育成を図ることなどを目的とする駒ケ根市の「アルプスふれあいキャンプ」の推進協議会(座長・中原稲雄教育長)が19日、市役所南庁舎であった。学校関係者や教育相談員など14人が参加。本年度のふれあいキャンプの方向性について話し合った=写真。
同事業は不登校児童や生徒の支援などを目的として始まったもので、当初は県の委託事業だったが、その後、市独自で取り組みを継続。学校には行けない子がキャンプには行くなどといったケースもあり、子どもたちが人間関係を形成する場としての実績をあげている。
この日は日程と募集対象とする児童、生徒を確認。1泊2日の一次キャンプは仲間づくりを通じて二次キャンプへの参加を促すことを目的としており、3泊4日の二次キャンプは共同生活体験、自然体験などを通して、子どもたちの生きる力を育み、不登校児童などの学校生活への復帰を支援する。
会議では「やっとの思いで出てきている子どもにとっては、1泊2日でも重いスケジュール。やる気があって来る子は良いが、その辺は配慮が必要」「人間関係で苦しいという思いがある子は、一歩踏み出すのに勇気がいるが、アウトドア派の子どもにはやっぱり『行ってみたい』という思いがある」などといった意見が出た。
中原座長は「子どもたちの人生が開けるきっかけとなれば、これほどありがたいことはない。今年もぜひ協力を願いたい」と語った。 -
駒ケ根市赤穂公民館で「癒しのオカリナ講座」開講
駒ケ根市の赤穂公民館(清水寿一館長)で19日、「癒しのオカリナ講座」が開講した。オカリナに関心を持つ受講者ら14人が集まり、早速オカリナの音色を楽しんだ=写真。
オカリナ講座は本年度の新規講座。「オカリナの仲間づくりをしてみたい」などといった市民からの要望を受けて、今回実現したもので、受講者を募ったところ、定員以上の申し込みがあった。
講師には「カワイ音楽教室」の講師を務める小口佳枝子さんを迎え、オカリナの基本的を学習。音の出し方を一通り学んだ後、簡単な曲を一緒に演奏し、その音を確かめていた=写真。
受講者の一人、竹村ひとみさん(40)=飯島町=は「前からオカリナに興味があり、やってみたいと思っていた。実際に今日吹いてみたが、素敵な音。練習して、保育園の子どもたちに素敵な音楽を聞かせてあげるのが夢です」と話していた。
講座は3月まで全11回開講する。 -
駒ケ根高原温泉開発第14回定時株主総会
駒ケ根市、宮田村の旅館など13施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・杉本幸治駒ケ根市長)の第14回定時株主総会が19日、駒ケ根市役所であった。昨年10月1日から本年3月31日までの半期決算では、経常利益48万7千円余、純利益27万9千円余となり3期連続で黒字となった。
今期決算は各施設における入湯税の支援額を明確にするため、入湯税を補助する行政と決算期を合わせ、半期決算となった。昨年7月から4号井の配湯開始となったことを受け、各施設への配湯量は全体で約50パーセント増加しているが、13期の時に使用料を2割減額してあるため、現状では目に見えて大きな収益の変化にはつながっていないものの、その影響は徐々に現れてきているという。
過去に温泉を掘削する時に借り入れた費用などの負債総額は約4億2300万円。数十年周期で返済していく計画で、返済金を差し引いても、現在各施設に黒字が生じる状況が出てきているという。
杉本社長は「経営状況も好転に向かっており、入湯税を全額補てんしなくても、健全運営ができるようになってきている。今後も、安定した湯量を保持に努めていきたい」と語った。
また、不在となっていた取締役には清水亀千代駒ケ根副市長を、監査役には矢田典和宮田村副村長を選出。清水氏は取締役会で代表取締役専務に選出された。 -
駒ケ根市のごまプロジェクトが本格始動
駒ケ根市営農センターが転作田対策の一環として取り組む「ごまプロジェクト」が本格始動することを受け、駒ケ根市ごま研究会(伊藤孝男会長、会員23人)は19日、今年ゴマ栽培に取り組む農家を対象としたは種講習会を駒ケ根市東伊那のほ場で開いた。米価の下落が続く中、同市では新たな転作作物としてごま栽培を普及させようとしており、地元企業との契約栽培で進めるため、販路も確保されている。転作奨励金などの対象にもなっており、販路の少ない麦や大豆などよりはメリットが大きい。本年度は約1・5ヘクタールの作付けを予定しており、1トンの収穫を目指す。
◇ ◇
同プロジェクトは市内にあるゴマの加工販売会社「豊年屋」からの打診を受け、昨年度から試験的に取り組んできた。こうした経過を経て、今年は栽培規模を拡大。ごまを振興作物に位置付け、本格的に栽培普及を積極的に進めていく。
講習会では、種まきの方法や注意点などを伊藤会長や上伊那農業改良普及センターの職員らが指導。ごま栽培は機械化されていない分、手間がかかるという課題もあるが、今後、水に溶けるテープの中へ等間隔に種を埋め込んだ「シーダーテープ」などの試験栽培を行う中で、省力化を模索していく。
今年初めて同プロジェクトに参加する大沼与志雄さん(69)=東伊那=は「転作田でごまを作っている所を見てきた。作るのは大変そうだが、今年作ってみて様子を見たい」と話していた。
また、伊藤会長(64)=東伊那=は「そこそこの収益はあるが、手間がかかるのが今後の課題」と話していた。 -
伊南交通安全協会駒ケ根市会中沢支部が昨年開通した中沢バイパス沿いに道路標識を設置
伊南交通安全協会駒ケ根市会中沢支部(宮脇金朗支部長)はこのほど、昨年末に開通した駒ケ根市中沢の「中沢大通り」(駒ケ根市中沢の主要地方道駒ケ根長谷線中沢地域バイパス)沿線に、安全運転を呼びかける道路標識を設置した=写真。
中沢バイパスの開通に伴ない、竜東地区と赤穂地区の時間的距離は縮小し、多くの住民がこの道路を活用するようになっている。
その一方、道路の交通量は増加。交通事故の懸念も出てきたため、今回中沢支部として、バイパス沿いに道路標識を設置することにした。
標識の大きさは縦1メートル、横2メートル。標語は支部のメンバーで考えた。表と裏で別々の標語が掲載されており、中沢小学校から赤穂地区へ向かう時に見える側の面には、今年6月から車内全席でシートベルトの着用が義務化されることを受け「身を守るシートベルトは全席で」と記した。
宮脇支部長(57)=中曽倉=は「中沢地区はこれまで、重大事故の発生がなかった。これからもそれを継続していきたい」と話していた。 -
四季彩館「ヤマサン」がリニューアルオープン
駒ケ根市上穂北町の四季彩館「ヤマサン(宮脇三広社長)」が16日、リニューアルオープンした。18日までオープン記念セールを行っている。
開店から12年が経過し、よりグレードアップし、新しい時代にあった商品構成と、それに伴う陳列、より明るく、楽しく見られるように、内装を一新し、ライトを増設した。
メガネ売り場を広げ、時計は世界の一流品を、ジュエリーは5大宝石を中心に、各種貴石のリング、ペンダント、作家物などを並べた。
ちなみにオープン記念セールでは、メガネセット1万500円、最新高性能レンズオール30%ОFF、ロレックス、オメガ、コンコードなど一流ブランドの時計がオープン特別価格で提供されている。
このほか、各種パール、サンゴ、念珠などをスペシャル価格で販売している。
詳細はヤマサン(TEL81・1234)
オープンセールでにぎわうヤマサン##(写真) -
南割公園にあるトンボの池で、ハッチョウトンボの羽化は始まる
駒ケ根市の昆虫に指定されている世界最小クラスのトンボ「ハッチョウトンボ」(体調約1・5縲・センチ)の羽化が、同市南割公園内にある「トンボの池」で始まった。
同池でハッチョウトンボが確認されたのは10年ほど前。その後、市民らでつくる「ハッチョウトンボを育む会」(小川周次会長)が保護活動を展開し、池に住む生物たちを守り続けている。
今年の羽化は昨年より1週間ほど早め。現場に置かれた観察ノートには、育む会のメンバーが12日に羽化を確認したことが記されており「これから多くハッチョウトンボの姿が見られると思うと楽しみですね」と、コメントが添えられていた。
夏にはハッチョウトンボのほか、多くの生物たちが訪れる人たちの目を楽しませる。
育む会主催の観察会は7月20、21日に開催する予定。 -
駒ケ根市体育協会評議員会、前会長などを表彰
本年度の駒ケ根市体育協会評議員会が15日夜、駅前ビル「アルパ」であった。前市長・中原正純氏が退任と同時に同会の会長を退任したため、1月から現在まで会長不在となっていたが、新会長にこれまで副会長を務めてきた北村四郎氏を選任。また、20年間会長を務めた中原氏に感謝状を授与し、競技団体理事を長年務めた小出啓策氏を表彰した。
本年度同協会は、各種スポーツ大会の開催、全国大会などの出場選手に向けた激励会開催などのほか、各種スポーツ教室を開催し、予算の有効活用に努めていく。また、これまで加盟しているが、具体的な活動がなかったサッカー、スケート、ラグビーの3団体の退会を承認した。
表彰式で感謝状を受け取った前会長の中原氏は「時代が大きく変わる中、スポーツは心の豊かさを育むことにも繋がる取り組みだと考えている。自主的、主体的な運営のもと、駒ケ根市体協がますます発展することを願っている」と語った。 -
花ろまん38桜草
「井筒」「青葉の笛」「衣通姫」「光源氏」「石橋」なんと雅な、ゆかしき名を持つ、桜草たち。能や謡、中国の古事から名付けられた、その由来に思いを馳せながら花を鑑賞する豊かなひととき。江戸時代に武士階級に愛され、園芸化され、幾多の戦災を乗り越え、300年の栽培の歴史を持つ花。野生の桜草の自生地が環境の変化などで、次々と姿を消す中で、園芸品種は多くの愛好家により、盛んに新しい花が誕生している。花色は紅、白、桃、紫、淡紫、トキ色、絞りと多彩。咲き方も平咲き、浅抱え咲き、梅咲き、盃咲き、狂い抱え咲き、星抱え咲き、つかみ咲き、玉咲きといろいろ。さくらそう会の認定品種だけでも約300種類ある。今回は駒ケ根市立博物館ロビーで先ごろ開かれた南信さくらそう展を取材。上伊那の愛好家が育てた180種類、200鉢の中から特徴的な花を紹介する。合わせて、小林省吾会長から、育て方、魅力などをお聞きした。参考図書・鳥居恒夫著、さくらそう会写真「色分け花図鑑、桜草」(大口国江)
◇桜草の歴史
桜草は江戸・享保のころ(1716年縲・5年)、野生の桜草の中から、白花や絞りなど珍しい花が珍重された。やがて、種を蒔いて、実生の株から、より美しいもの、変わったものを選抜し、新品種が作出されるようになった。文化元年(1804年)には愛好家組織ができ、完成度の高い品種が生れるようになった。今回の展示にも最古の南京小桜をはじめ、岩戸神楽、錦鶏鳥など多くの江戸時代に作出された銘花が並んだ。
1952年、さくらそう会が発足、会員への苗の配布により、桜草は全国の愛好家に広まった。南信さくらそう会は15年前、信濃さくらそう会から、伊南さくらそう会として独立、5年前、飯田市と伊那市の仲間が加わり、南信さくらそう会に改名し、花の開花に合わせ、飯島町や駒ケ根市などを会場に展示会を開いている。
◇南信さくら草会会長
小林章吾さん(80)
「洋花のような華やかさはないが、桜色の花の色、花容の面白さ、いくら見ていてもあきない、奥の深い花」
と魅力を。
桜草は耐寒性はあるが、乾燥に弱い。植付けは11-2月。用土は排水がよく、保水力のある土。小林さんは田の土と腐葉土、山砂を等量に、赤玉土を小量混ぜる。植付け後は乾燥防止のため、むしろをかぶせる。3月発芽、毎日水やりを続けると、4月中旬に花芽分化、桜の花が咲くころ、可れんな花を咲かせる。
花の盛りは3日と短く、鑑賞した後は、来年良い花を咲かせるために、花後の手入れも手が抜けない。花がら摘み、土入れ、お礼肥、地上部が枯れても、毎日水やりが必要。
「さくらそう会では苗は売買しないが、最低でも20縲・0鉢を栽培できる意欲のある会員を募集している。会員になると、仲間から無償で苗が提供される。愛好者を増やし、品種を保存していきたい」と、会員を募集している。(TEL86・2821) -
6月に任地に立つ協力隊訓練生3人が北割保育園の園児と交流
駒ケ根市にある国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所での訓練を経て、この6月にそれぞれの任地へ旅立つ協力隊訓練生3人が15日、北割保育園(小林美里園長)を訪れ、園児らと交流した=写真。
地元の保育園や小中学生との交流は訓練生の生涯活動の一環として毎年実施しているもの。今回北割保育園には、村落開発普及員としてベナンへ赴く黒河内郁江さん(23)=飯田市=、小学校教諭としてバヌアツに赴く桐井崇匡さん(26)=北海道=、野菜栽培指導のため、ニカラグアへ派遣される野沢ゆうさん(27)=東京都=が訪れた。
3人は最初、園児らに囲まれて少し戸惑った様子もあったが「お姉さん見て」などといった園児らの声に笑顔を見せ、園児らの遊びの輪に加わって交流を楽しんでいた=写真。
黒河内さんは「子どもたちはみんな元気。ベナンにも子どもたちがたくさんいると思うが、子どもの様子は世界共通だと思うので、こうした経験が役に立つと思います」と話していた。 -
昭和伊南総合病院の医師確保対策として設置した医師対策調整官のもとにこれまでに23件の情報寄せられる
整形外科、産婦人科などの医師不足が深刻な昭和伊南総合病院の医師確保に向け、駒ケ根市は4月から、課長級の市職員を「医師対策調整官」として同病院に派遣しているが、これまでに、医師に関する情報23件が住民などから寄せられていることが分かった。医師が来てくれるかどうかという点については各情報に差があるものの、有力情報も含まれており、脈がある医師のもとへは紹介者とともに病院の事務長や調整官が実際に出向き、交渉を進めている。
寄せられた情報は、県外で勤務している医師が中心。中には、地元に帰ってこようと考えている医師もいるため、会うことが可能な医師のもとへは職員が出向いて直接面会し、同病院に来てくれるように依頼している。
取材に対し、昭和伊南総合病院の渋谷勝清事務長は「話し合いの中で、枠を広げながら相談している段階。脈のありそうな人もいる」としている。 -
駒ケ根市人権教育推進協議会開催
駒ケ根市人権教育推進協議会委員会(委員長・杉本幸治市長)がこのほど、市役所であった。小中学校や公民館などの関係委員が集まり、本年度事業計画を承認した=写真。
本年度同委員会では、現在問題となっているインターネットや携帯電話を通じた子どものいじめについて学び、その対策方法を考える講演会を5月29日に伊那地域人権啓発活動ネットワーク協議会との共催で開催するほか、研修会などの開催を通して、人権教育の推進を図っていく。
中原稲雄教育長は「長野県の人権教育は、同和教育が母体となって推進されてきた経過があるが、今は差別などといった問題に留まらず、それぞれが協調してやっていくことが大切な時代となっている。子どもの虐待、いじめなどといった問題もあり、デジタルな人間関係の中で本当の関係が築きにくい時代。みなさま方のご支援をいただきながら、人権教育を身のあるものにしていきたい」と語った。
インターネットや携帯電話を通じた子どものいじめについて学び、その対策方法を考える講演会は今月29日、駒ケ根総合文化センター小ホールである。
当日は群馬大学特認教授でNPO法人「青少年メディア研究協会」の下田博次理事長が、「『ネットイジメ』から見える子どもの携帯電話利用問題」をテーマに講演する。
参加無料。午後6時半縲恁゚後8時。
問い合わせは市教育委員会生涯学習課(TEL83・2111、内線722)へ。 -
本年度の市政モニター会議はじまる
年間を通して駒ケ根市政に提言などをしていく市政モニター会議が14日、市役所などであった。本年度のモニター9人が集まり、昨年開所した地域自立支援施設「きらら」などを視察=写真。その後、本年度の市の主要事業の説明を受け、杉本幸治市長と市政について懇談した。
市民の声を反映した市政運営をしていくことを目的とする市政モニターは、一般から公募したモニターに年間を通じて市政に関する意見を寄せてもらう。
会議に先立ち、モニターたちは市内3施設を見学。その後、杉本市長が委嘱状を手渡し、「駒ケ根市も協働のまちづくりということで取り組んでおり、いろんな形で提言をしていただきたい。みなさんの声を、一つでも二つでも市政に反映していきたい」と語った。
懇談では「これまで市に対してさまざまな団体が提言をしてきているが、その結果がどうなったのか分からない。これまでの提言をもう一度見直してほしい」「駒ケ根には二つのアルプスの見えるまちというキャッチフレーズがあるが、普段からこうした山々が見えるのはすごく大切なこと。便利なことも大切だが、人が気持ち良く歩けるまちづくりにぜひ力を入れてほしい」などといった意見が出た。 -
駒ケ根市体育協会弓道部の弓道教室開講
駒ケ根市体育協会弓道部(高仲成人部長)が主催する「弓道教室」が13日夜、市弓道場で開講した。弓道を同道場で学びたいと考える約30人が集まり、開講行事として披露された高仲部長の矢渡しや師範らによる模範演武を見て、今後に向けた意欲を高めた=写真。
弓道楽しさを多くの人にしってらおう竏窒ニ、毎年開催している弓道教室。今年は受講者が多く、駒ケ根市内を中心に10代から60代までが集まった。中には、高校で弓道部に所属する学生や県看護大学の大学生、過去に弓道をしたことがあるOB、OGなどもいるという。
開講に先立ち高仲部長は「弓道の専門性とか、独善性という殻を破って、多くの人に弓を引く楽しさを知ってもらいたい」とあいさつ。
その後、厳かな雰囲気の中、矢渡しや模範演武が行われ、美しい動きで的を射ぬく部長や師範らの姿に、受講者からは拍手が挙がった。
教室は今後、7月11日までの間に全18回開講する。 -
駒ケ根市が本年度、市民による行政評価を実施
駒ケ根市は本年度、市の事業の妥当性を判断し、次年度以降の改革、改善を図る「行政評価」において、市民による外部評価を導入する。上伊那でも行政評価に取り組んでいる市町村は多いが、すべて市職員による内部評価。全国でも先進地では市民による評価を導入している例もあるが、上伊那8市町村では初めての試みとなる。こうした取り組みを通して、より市民の声に沿った事業展開を図りたいと考えている。
現在駒ケ根市では、年間約300の事業を展開している。行政評価は事業ごと実施しており、これまでは300事業のうち約100事業を選定し、市職員が評価する形をとってきた。
今回市民に行政評価を行ってもらうのは、選定した100事業のうちの20縲・0事業。メンバーは15人程度を想定。「行政評価市民委員会」(仮称)を発足させ、過去に市民会議などに参加した経験がある人や市の行財政に精通した市民などに加わってもらうほか、公募委員も募る。
本年の委員は07年度事業を評価。年内に結論を出してもらい、市はその評価を09年度事業に反映していく。 -
赤穂公民館の親子学級開講
就園前の幼児親子を対象とした「おやこ学級」が13日、駒ケ根市の赤穂公民館(清水寿一館長)で開講した。本年度ともに活動する77組の親子が集まり、グループごとに自己紹介をしながら交流を楽しんだ=写真。
同学級は核族化が進む中、子どもたちの友だちづくりの場としてもらうとともに子育て中の母親たちに交流を深めてもらうことなどを目的としている開催している。例年申込者も多く、一度参加した人の中には、継続して申し込む人も多いという。
この日は今後の流れを確認したり、映画を鑑賞。その後、班ごとに分かれて自己紹介をした=写真。
生後6カ月の娘・絢萌(あやめ)ちゃんとともに今年初めて参加した酒井由佳さん(29)は「いろいろな行事を親子で楽しめるということで参加した。いろんな友だちができれば」と話していた。
今後は3月までの間、さまざまな遊びを楽しみながら交流を深めていく。 -
駒ケ根市空手スポーツ少年団で空手を学ぶ小学5年生から中学3年生までの7人が全国大会への出場権を得る
駒ケ根市武道館を拠点をして活動している駒ケ根市空手スポーツ少年団で空手を学ぶ小学5年生から中学3年生までの11人がこのほど、全国空手道選手権大会選抜大会長野県大会(5月11日、松本市)に出場に、形の部、組手の部合わせて7人の選手が8月に開かれる文部科学大臣杯全国小中空手選手権大会への出場権を手にした。同団でこれだけ多くの選手が全国大会へ出場するは初めて。選抜大会の形の部(小学5年男子)で優勝した北沢久遠(くおん)君(10)=福岡=は「全国ではなるべく良い成績が出せるよう、頑張りたい」と抱負を語った。
日本空手協会駒ケ根支部に所属する同団では、支部長の加藤清春さん(57)を指導員に迎え、週2回の練習に取り組んでおり、これまでにも全国大会やインターハイに出場する選手を育ててきた。
今回は、選抜大会に先立ち出場選手を対象とした特別強化練習を実施。全国大会に出場できるベスト8までに形の部で6人、組手の部で4人が入賞する好成績を収めた(うち3人は両方の部とも入賞した)。
そのうち新田杏奈さん(13)と北沢君は、全国大会への出場権を2年連続で獲得。そのほかの中森翔君(15)=小町屋=、新田星奈さん(11)=町三区=、中森舞さん(13)=小町屋=、矢崎亮介君(14)=北割一区=、春日秀樹君(15)=北町=は、今回始めて全国大会に出場する。
加藤指導員は「今年は県大会に照準を合わせてきた。その結果が出たのだと思う」と話していた。
全国大会は8月2、3日、宮城県で開催する。
選抜大会での成績は次の通り。
【形の部】
▼優勝=北沢久遠(小5男子)、新田杏奈(中2女子)▼4位=中森翔(中3男子)▼8位=新田星奈(小6女子)、中森舞(中2女子)、矢崎亮介(中3男子)
【組み手の部】
▼2位=新田杏奈(中2女子)▼8位=春日秀樹、中森翔、矢崎亮介(以上中3男子) -
昭和伊南病院でも開業医による夜間救急外来一次診療を7月から開始
伊南行政組合(杉本幸治組合長)は7月から、駒ケ根市の昭和伊南病院に勤務する医師の負担軽減対策として、上伊那医師会の協力のもと、同病院における夜間救急外来の一次診療を地元の開業医が担う取り組みを開始する。協力するのは上伊那医師会に所属する伊南地区の開業医で、週3回、午後5時から午後10時までの間、昭和伊南病院の救急外来へ入る。杉本組合長は14日、伊南行政組合議会でその旨を報告し「かねてから話し合いを進めてきたが、実現の目途が立った。協力に感謝したい」と語った。
上伊那では昨年7月、伊那市の伊那中央病院で地元開業医が夜間診療に協力する取り組みが始まっており、昭和伊南でも地元医師との協議を重ねていた。今月8日に上伊那医師会の南部ブロックの了承を得られ、協定を結ぶことになった。
今後は協力してくれる開業医にアンケートを取る中で勤務体制を構築する。協力医師は非常勤対応となり、伊南行政組合の一般会計から報酬を支払う。
現在昭和伊南病院の夜間救急外来の一次診療に訪れる患者数は1日平均10人前後だという。 -
県看護大大学生らの保育園での実習始まる
駒ケ根市にある長野県看護大学(深山智代学長)に通う4年生の保育園実習が13日、市内の保育園で始まった。そのうち赤穂保育園(高見洋子園長)には、鹿島舞さん(21)と酒井史江さん(31)が訪問。園児らとの交流を楽しみながら、この時期の子どもたちの特性などについて理解を深めた。
保育園実習は乳幼児期の子どもの成長発達や日常生活の行動の特徴を理解するとともに、子どもとのコミュニケーション、日常生活ケアの技術を習得することなどを目的として実施しているもので、今年は6月26日までの間、4年生42人が駒ケ根市内の5園の実習に臨む。
赤穂保育園では、酒井さんが未満児クラスの「さくら組」で、鹿島さんが年少クラスの「こすもす組」で3日間を過ごすこととなっており、未満児クラスに入った酒井さんはこの日、少し戸惑いながら、子どもたちの着替えを手伝うなどした=写真。
鹿島さんは「やっぱり子どもたちはかわいい。教科書でそれぞれの年齢に応じた発達段階などを習ったが、それにも個人差がある。そういうことをこの3日間の中で学べれば」と話していた。 -
駒ケ根JCが中学生を対象とした青年海外協力隊入隊体験を開催
駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)が地元の中学生などを対象として開催している「第19回青年海外協力隊体験入隊」が10、11日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所などであった。駒ケ根市近隣の中学に通う生徒たちのほか、駒ケ根市の友好都市である静岡県磐田市の磐田第一中学校の生徒約50人が参加。異国の文化を体験しながら、同世代の仲間との交流を深めた。
取り組みは日本と異なる異国の文化の中で仲間とともに過ごしてもらうことを通して、中学生たちに世界の魅力を感じてもらったり、主体的に行動する力や協調性を身に付けてもらうことなどを目的として毎年開催している。
今年は“共生”をキーワードに、一般参加者も加わってカリキュラムを計画。中学生たちは11班に分かれ、一人ひとりが実際に任地に赴くことを想定し、それぞれ異なる国の言語を学び、料理づくりを体験した。一泊二日という短い時間ではあったが、異国への関心を深め、ともに学んだ友人らと友情を深めていた。 -
本町会と仲町有志らが市長と語る会
駒ケ根市の商店街・本町店舗でつくる本町会(水田秀明会長)の呼びかけを受け12日夜、「市長と語る会」が上穂の「いわたや」であった。同会のメンバーと、仲町商業協同組合の有志ら約20人が集まる中、杉本幸治市長ほか市の関係者が出席。中心市街地の活性化について、具体的な対策を模索した=写真。
今回の会合では、中心市街地最大の課題となっている空き店舗、空家対策について話題が集中。
商店や郵便局、銀行など、各種機能が集まっている利便性を生かし、お年寄りの住めるまちづくりをしてはどうかなどといった意見も出たが「当面の課題を現実的に考えると、やはり空家を埋めるということが最低限必要」とし、行政側からも何らかのアプローチができないか求める声があった。
これに対し杉本市長は「若い人は何かやりたいと考えている人が多いが、なかなか(店舗を)貸してくれないという話を聞いた。市の方で店舗を借り上げてそれを安く貸し出す『チャレンジショップ』をやってくれないかという話もある。もし、そういう取り組みができるなら、企画してみるのも良いと考えている」とし、若者などをターゲットとした店舗貸し出しへの取り組みに意欲を見せた。
そのほかにも、伊南バイパス沿いの大型店の出店計画や中心商店街を会場に開かれる夏祭り「KOMA夏!」の時の道路規制について意見を交わした。 -
駒ケ根JCが中学生を対象とした青年海外協力隊入隊体験を開催
駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)が地元の中学生などを対象として開催している「第19回青年海外協力隊体験入隊」が10、11日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所などであった。駒ケ根市近隣の中学に通う生徒たちのほか、駒ケ根市の友好都市である静岡県磐田市の磐田第一中学校の生徒約50人が参加。異国の文化を体験しながら、同世代の仲間との交流を深めた。
取り組みは日本と異なる異国の文化の中で仲間とともに過ごしてもらうことを通して、中学生たちに世界の魅力を感じてもらったり、主体的に行動する力や協調性を身に付けてもらうことなどを目的として毎年開催している。
今年は“共生”をキーワードに、一般参加者も加わってカリキュラムを計画。中学生たちは11班に分かれ、一人ひとりが実際に任地に赴くことを想定し、それぞれ異なる国の言語を学び、料理づくりを体験した。一泊二日という短い時間ではあったが、異国への関心を深め、ともに学んだ友人らと友情を深めていた。