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駒ケ根市高齢者クラブ連合会作品展示会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は第33回作品展示会を18日までの3日間、駒ケ根駅前ビル・アルパで開いている。会員約180人が制作した陶芸、書道、手芸、絵画、写真などの力作約500点を展示=写真。高坂会長は「会員の創作意欲が旺盛なせいか、作品数は昨年より増えた。出来も良くなってきている」と話している。
訪れた人たちは作品に顔を寄せて見詰め「すごいね」「大したもんだ」などと作品の出来栄えに感心しながらじっくりと鑑賞していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時(18日は午後2時まで)。 -
【記者室】サクラよサクラ…
春になると美しい花を咲かせるサクラほど学校に似合う木もない。駒ケ根市の中沢小にも多くのサクラが植えられているが昨年、校庭の横を通る道路の改良工事に伴って4本が伐採された▼バッサリ切って「はい終わり」ではあまりに忍びない竏窒ニ感じた教員らは、サクラを子どもたちの思い出に残す方法を模索。思いついたのが、伊那市の工房とアイデア商品会社が開発した手作り楽器「ユカイナ」(愉歌伊那)として再生させることだった▼考案者らが学校を訪れ、児童らに製作を指導。出来上がったユカイナは一人一人の手の中で温かく、優しい音色を奏でた。大きかったサクラの木は小さな楽器に姿を変えたが、どうかこれからも子どもたちの成長を見守っていておくれ。(白鳥文男)
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伊那ビデオクラブが猿の絵物語を制作
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)は、伊那市内に伝わる猿の民話をもとに、絵物語を制作している。事務局の赤羽仁さんは「獣といえども親を思う子、子を思う親の気持ちは人間と変わりない。民話を通じて親子関係を見直す問題提起になれば」と話す。3月9日の「伊那映像祭2008」で披露する。
全国各地で親子間の痛ましい事件が相次ぐ中、親と子のきずなを深めてほしいと願い、長谷の「孝行猿」と東春近殿島の「親子猿物語」を取り上げた。市から映像記録の委託料50万円を受け、昨年秋から制作に取りかかった。
市の無形民俗文化財である「孝行猿」(上映時間30分)は猟師に撃たれ、死んだ母を子が助けようとする話。脚本は信州豊南短大講師小沢さとしさん、原画23枚は市職員山下隆さんが書き、ナレーションを加えた。
「親子猿竏秩v(同23分)は子が熱湯の中に落ちて死んでしまい、母が子を抱いて川へ飛び込む話。脚本はクラブ員河野恒さん、原画63枚は漫画家橋爪まんぷさんが担当し、語りは伊那市図書館の読み聞かせグループや伊那北高校演劇部の協力を得た。
いずれも紙芝居のように原画をビデオカメラで撮影した。
14日夜、市内で試写会があり、クラブ員20人が参加。ナレーションと音楽とのタイミングや映像など意見を出し合った。修正を加えて完成させる。
映像祭は3月9日午後1時半から、伊那市生涯学習センター6階ホールで開催。猿の絵物語のほか、長年記録してきたハッチョウトンボの生態と保護、漂泊の俳人・井上井月なども上映する。伊那毎日新聞社など後援。入場無料。
終了後、猿の絵物語などをDVDに収め、市内の小・中学校、保育園、図書館、公民館などに配布する。 -
伊沢修二記念音楽祭 高遠での開催を望む声目立つ
伊那市役所で15日、第21回伊沢修二記念音楽祭実行委員会があった。本年度から伊那と高遠の2会場に分けたが、来場者のアンケート結果から高遠町での開催を望む声が目立った。
高遠町出身で東京音楽校(現東京芸術大学)の初代校長・伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭は昨年10月下旬、高遠町文化体育館と県伊那文化会館の2会場で開催。
昨年度まで高遠町のみだったが、本年度から多くの市民に演奏を聞いてもらい、市内外に誇れる音楽祭として発展させようと会場を分けた。
アンケート結果から、会場は「伊那文で開いてほしい」とする一方で「伊沢修二が誕生した高遠町で開くからこそ意義がある」という意見も。
市は、次回の開催日を10月25日、本年度に続いて伊那と高遠の2会場で開きたいとする考えを示し、委員から日程や会場について意見を聞いた。詳細は、来年度の実行委員会で決める。
会長の小坂市長は「素晴らしい演奏で、成功に終わった」としながら「伊那に取られた感じを受けた高遠町民もいたが、これからも市全体で続けていきたい」と述べた。
そのほか▽託児所を設けてほしい▽町文化体育館で児童の声が聞き取れなかったので、マイクの使用を▽高遠でも芸大生のオーケストラ演奏を聞きたい▽小・中学生の帰宅時間を早めに竏窒ネど要望もあった。
来場者数は約1300人。アンケートの回答からみると、4分の3が市内在住者で、そのうち約半数が初めての来場だった。
また、芸大生による吹奏楽指導は高遠町に限らず、全市に広げ、4中学校・1高校で約130人が参加した。 -
イラクについて勉強
総合的な学習で「貧困の原因」について学んでいる駒ケ根市の赤穂東小学校5年生は15日、学習の一環としてNGO日本イラク医療支援ネットワーク(松本市)の西村陽子さんを講師に招いての勉強会を同小で開いた。
西村さんはイラク戦争後のイラクの現状について、スライドを交えながら分かりやすく説明=写真。
「石油が豊富にあって豊かだったのに、戦争のせいで貧しい国になってしまった。戦争が終わって5年たっても爆弾テロや銃撃事件が多く、町中を戦車が走っていたりする。劣化ウラン弾の影響でがんや白血病になって死んだ子どもも多い。でもイラクの人たちは精いっぱい頑張って生きている。これからも薬品や医療機器を支援していきたい」と話した。
児童らは自分たちの暮らしからは想像もできないほど悲惨なイラクの現状を聞いて驚いた様子で、メモを取りながら真剣な表情で話に耳を傾けていた。 -
中沢小仲良し班対抗大縄跳び大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は15日、学年縦割りの仲良し班対抗大縄跳び大会を開いた。5分間にできるだけ多くの回数を跳び、2回の合計で順位を競った。
休み時間などを利用して練習を重ねてきた児童らは緊張した表情で合図を待ち、審判の合図で一斉に競技開始。タイミングを合わせて次々に縄に飛び込んだ=写真。うまく跳べない低学年児童にはみんなで優しく励ましの声を掛けながら懸命に記録に挑戦した。
結果は次の通り。
(1)8班=619回(2)6班=505回(3)2班=470回(4)5班=448回(5)3班=436回(6)1班=418回(7)4班=385回(8)7班=334回 -
箕輪中部小学生が消防署見学
箕輪町の箕輪中部小学校の3年生(135人)が12日、社会見学で箕輪消防署を訪れた。クラスごと交代で消防車両や救急車、署内を見学。児童たちは目を輝かせ、署員の説明を聞いていた。
消防署員がタンク車やポンプ車のシャッターを開き、中から車両に装備されたホースが現れると児童たちは「すごい」と歓声をあげた。「ホースを持って見たい人」と署員が聞くと児童たちは一斉に手をあげた。
救急車両の中に入った児童たちは、「これは何ですか」と署員に質問。興味津々と車内を見まわしていた。 -
上伊那農業高校で「目指せスペシャリスト」事業研究成果発表会
南箕輪村の上伊那農業高校は14日、同校が05年度から取り組んでいる文部科学省指定「目指せスペシャリスト」事業の研究成果発表会を同校で開いた。同事業の関係者や県内外の農業高校教員などが出席し、同校の3年間の取り組みの成果を聞いた。
上伊那農業高校は05年度から07年度まで同事業の指定を受けており、研究開発課題として「牛受精卵移植を活用した地域農業振興のためのスペシャリスト育成プログラム」を掲げて(1)受精卵の回収技術および移植技術の普及(2)各科の得意分野を活用した有機循環農法の確立(3)地域の特色を生かした食文化の伝承竏窒フ3つに取り組んだ。
「受精卵の回収技術および移植技術の普及」では同校が飼育する優良血統の黒毛和種雌牛を受精卵供給牛として優良受精卵を回収し、その卵を地域の農家が飼育するホルスタイン種に移植し、良質な肉牛を誕生させるプロジェクトを立ち上げた。
同校では準備のために「家畜人工授精所」として県の認可を受け、またJA上伊那、伊那獣医師会、伊那酪農業協同組合、南信酪農協同組合と事業協定を結ぶなど「目指せスペシャリスト」事業の指定が終わったあとにも継続できるシステムを構築。生物工学科の動物コースの生徒たちは人工授精や受精の回収などさまざまな形で関わった。また生徒たちが人工授精し肥育した黒毛和種「じょうのうひな」を出荷。試食会と収穫祭ではおよそ600人が試食した。 -
輪南小学校で薬物乱用防止学習会
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箕輪町の箕輪南小学校は13日、北原こどもクリニックの北原文徳院長を講師として招き、5、6年生を対象にした「薬物乱用防止学習会」を同校で開いた。
北原院長は黒板を使い、薬物の危険性などを説明。「ドラッグとは何か」「タバコとアルコールが、ほかのドラッグと違っているところはどこか」など、児童たちにさまざまな質問をしながら、その依存性や体におよぼす害などを教えた。
また薬物を勧められたときの対処法として「話題を変え、相手に自分がドラッグに関心がないことを伝える」「お母さんにしかられるから、など下を向き悲しそうな顔で、何度も同じ言葉を繰り返す」「だって(下を向く)、でも(しゃがむ)、どうして(後ろを向く)、を順番を変えながら繰り返す」などを提示した。「それでもしつこく誘ってくる場合は、道の広い方、明るい方へ逃げること」と北原院長。
児童たちは真剣な顔で北原院長の話を聞いていた。 -
伊那西高校美術書道卒業記念展覧会始まる
伊那西高校美術書道展覧会が15日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。同校の美術・書道の授業選択者やクラブ員による作品約130点を展示。24日まで。午前9時縲恁゚後6時。入場無料。
美術ではネイルアートをモチーフにしたデザインや、ルノアールの摸写、好きなミュージシャンの歌う様子をイメージしたイラストなど。書道では昨年度の卒業生の答辞や文化祭での生徒会長のあいさつを抜粋したものなど。3年生を中心にそれぞれ授業やクラブ活動で仕上げた作品を出展している。
またホールの一角には、長いすが並んだ点茶サービスのコーナーが設置され、同校茶華道部が茶をたてる(土、日曜日の午前10時縲恊ウ午・午後1時縲・時)。 -
信州農村歌舞伎祭
伊那市の県伊那文化会館で16日、南信の歌舞伎4団体が公演する信州農村歌舞伎祭が始まった。同館や県、伊那市など主催。17日まで。
同祭は農村歌舞伎を一堂に紹介し、地域の文化交流と発展を図るため、昨年度から始まった。今回は木曽の上若連を加え、1日に2団体ずつ公演する。
16日は大鹿村の大鹿歌舞伎保存会が「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」を、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が「義経千本桜 鮨家の段」を公演した。およそ650人が地元に伝承されてきた歌舞伎を観賞。役者たちの熱演に、客席からは盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
17日は上若連が「佐倉惣五郎 子別れの段」(午後0時半開幕)を、下條村の下條歌舞伎保存会が「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」(午後2時半開幕)を公演予定。
「佐倉惣五郎 子別れの段」は、飢饉に苦しむ農民を思い将軍家へご法度とされる直訴をした名主の佐倉惣五郎の家族との別れを題材にしたもの。
「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」は平家物語の熊谷直美と平敦盛に題材をとった狂言。
入場料千円(当日券)、全席自由(一日限り有効)。
##写真(たてよこ) -
宮田小5年の友野君が全労済小学生作品コン中央審査で最優秀賞
宮田村宮田小学校5年の友野裕介君が全労済小学生作品コンクール版画の部で全国最優秀賞に輝いた。3年の太田颯紀さんも同じく優秀賞に入り、県審査では同小から2人を含む9人が入賞した。
「大きな口で歌う友だち」を版画にした友野君。中央審査で最優秀に選ばれた快挙に「奇跡みたい」と笑顔をこぼした。
同じく全国の作品の中から優秀賞に選ばれた太田さんはカンナがけをしている先生の姿をダイナミックに描いた。木の模様を上手に再現するなど、細部にも気を配ったといい「家族もみんな喜んでくれた。うれしい」と話した。
2人は800点近い応募があった県審査で金賞に輝き、3年の堀井満里奈さんは版画と作文両部門で銀賞を獲得。
植木千尋さん、池田拓郎君(以上3年)、酒井美緒さん、寺澤ひかるさん(以上4年)、鈴木歩君、上條途夢君(以上6年)は版画で銅賞に入った。
表彰式は県が23日に長野市で、中央が来月2日に東京で開かれる。 -
中央保育園コマまわし大会
宮田村中央保育園は13日、コマまわし大会を開いた。学年ごとに競い合い、昔ながらの遊びを満喫した。
クリスマス会でサンタさんからプレゼントしてもらったコマ。子どもたちは大切にして、練習を積んできた。
年少は手まわし、年中、年長はひもでまわすコマで、この日も自分で色を塗ったりして着飾った愛着あるコマで戦った。
「がんばれ」「まわれまわれ」と声援も。長くまわった上位3人は表彰台にのぼり、メダルを受け取っていた。 -
「チャオ!クラフトatチャオ」が開幕
中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で15日から24日まで、「チャオ!クラフトatチャオ」を開かれている。木や土、ガラス、花、布など10人の作家がそれぞれの特徴ある作品を展示即売している。
立体でも平面でもなんでも額に入れてしまうタクラマカンの松島拓良さんは、ブリコラージュ家具から会場全体を額に入れ、見る人をあっと驚かせた。宙吹ガラスの錬星舎は、クリスタルの輝きと色ガラスの楽しさを展覧した。
「ものづくりの家」の小林あづささんは、天然の灰釉薬を使った日常使いの器を並べ、「さくらびと」の松沢広さんは木製の額のような器に菜の花を生け込み、中川村の早春を表現している。
このほか、関悦子さん(中川村、さんがギリシャヤギの毛による敷物)、法嶋二郎さん(松本市、木工家具、生活雑貨)、小池千恵さん(伊那市、陶)、伊藤あきこさん(飯島町、型染)、沢田繁子さん(中川村、針子)の作品が並んでいる。
会期中の17日午後1時30分から、松沢広さんによる「花いけパフォーマンス」、地元の花材で大きな作品を共同製作する。24日午後1時30分から、フラワーアレンジメント教室、参加費千円、定員10人。申し込みは松沢さん(TEL88・3825) -
「埜葩」染教室作品展
駒ケ根市中沢の草木染め作家前田埜衣さん、素位さん親子が指導する中沢公民館の「埜葩(のばな)染め教室」(松崎みどり代表、16人)は生徒が制作した草木染め作品展を駒ケ根駅前ビル・アルパ2階のギャラリーすずらんで22日まで開いている=写真。ツツジ、藍、サクラなどの草花の風合いを生かして染めたハンカチ、のれん、エプロン、スカーフなど約70点を展示している。訪れた人たちは「優しい色合いだね」「色が自然できれいだ」などと話しながら作品に見入っている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終22日は正午まで)。 -
赤穂南小子どもを育てる会総会
地域で子どもを育てていこうとPTA、学校のほか通学区の区長、青少年育成委員、民生児童委員、高齢者クラブ、警察などでつくる赤穂南小学校の「南小子どもを育てる会」(渋谷宣吉会長)は13日夜、同小で年度末総会を開いた。委員ら約60人が出席して一年間の活動を振り返り、来年度に向けての活動のあり方についてグループ討論などを行った=写真。
討論のテーマは「子どもの健やかな成長のために、次年度の南小子どもを育てる会はどんな取り組みができるか」竏秩B5グループに分かれた参加者らはそれぞれ車座になって「テレビを見せ過ぎないためにノーメディアデーなどの設定が必要」「特に朝食の時間が大切。親子で会話ができるし、食事もしっかり食べられるのが良い」「地区行事への参加も親が率先して行うことが、子ども同士の交流のきっかけにもなるのでは」などと熱心に意見を交わしていた。 -
富県保育園年長園児 小学校で入学体験
伊那市の富県保育園の年長園児18人は12日、来年度入学する富県小学校を訪れ、1年生と一緒に遊んだり、給食を食べたりした。入学する前に小学校に慣れ親しむ目的で、2年目の取り組み。園児たちは来春を前に、早くも児童たちと交流を深めた。
1年生が生活科などの単元で学習してきた「お店屋さんごっこ」では、園児が買い物客になり、牛乳ビンのふたで作った貨幣を使い、店主役の児童たちと買い物遊びを満喫した。給食の時間は、自分たちで食器に料理を盛りつけ、児童と隣同士に座り、会食を楽しんだ。
一日入学体験では、学校生活について興味深く話す姿もあり、富県保育園の年長を担任する田中文代さんは「朝から子どもたちは落ち着かせるのに一苦労。早く小学校に入学したいと、不安よりも期待の方が大きいよう」と話した。
1年生と会話をしながら給食を味わう園児たち(富県小学校) -
「伊那市の教育を考える懇談会」(4) まとめの会
第4回伊那市の教育を考える懇談会は13日、市役所であり、会社経営者や元中学校PTAら委員6人が、特色を生かした教育について話し合った=写真。今年度の懇談は最後。市教委は、委員から出された意見を学校教育に生かすため、来年度以降も懇談会を開いていく考え。
懇談会では、伊那小学校が30年前から取り組む総合学習に注目。卒業生を対象としたアンケート結果から、総合学習の経験が自己決定力や行動力などの・ス生きる力・スを養うのに、ある一定の効果があることを確認し、今後も市内の小中学校で推進していく必要があるとした。
このほか、「少子化対策と学校教育は密接で関連づける必要がある」「一貫した学習を目指すためには保育園と小学校との連携強化が需要」「子どもの能力を最大限に引き出すのが学校の役目」などの意見もあった。
市教委は、これまでの懇談で出された提言に対する対応として今後、「教職員の業務負担軽減検討委員会(仮称)」の設置、家庭教育や親教育を進める「PTA役員と教育委員との懇談会」の実施を予定している。 -
中沢小でフクロウ観察教室
駒ケ根市の中沢小学校5年生(吉田保晴教諭)は12日、フクロウについての授業を受けた。県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ケ根市福岡=が教室を訪れ、保護しているフクロウを見せると児童らは興味津々でかごをのぞき「かわいい」「意外に大きい」「こんな近くで見るのは初めて」などと感想を口にした=写真。小口さんは「フクロウは「顔はかわいいが、体全体を観察するとたくさんのことが分かる。爪は獲物をつかみやすい形になっているし、耳は前後の音を聞き取りやすいように左右の位置が違う。体の羽毛は音もなく飛ぶための秘密兵器だ」などと解説した。児童らは熱心に話に聞き入り、「どんな巣を作るの」「どのくらい種類があるの」などと質問していた。
フクロウは衰弱しているところを1日に上伊那地方事務所に保護され、小口さんの元で飼育を受けて元気を取り戻しつつある。児童らは以前から、フクロウが保護されたらぜひ見せてほしい竏窒ニ吉田教諭を通じて依頼していた。 -
東伊那の子どもを守る会総会
小学生の安全を地域ぐるみで守ろうと駒ケ根市の東伊那小学校が中心となって06年に結成された「東伊那の子どもを守る会」は12日夜、総会を東伊那公民館で開いた。小学校教諭、PTAなどのほか、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、警察、消防など約40人が出席し、今年度の取り組みについて報告したほか、今後の活動方針などについて確認した=写真。。
児童の安全について学校などに対して指導・助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「集団で下校しても最後は1人になる。地域が一丸となって子どもを守らなければならない。子ども自身にも、危険に遭った時にどうするか教えておくことが大切」と呼び掛けた
同会の会員は小学校教職員、PTA、警察のほか、正副区長、各自治組合長、民生児童委員、青少年育成委員、高齢者クラブ、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、消防団第5分団長など多岐にわたる。学校、PTA、地域が互いに連携を取りながら通学路のパトロールなどを地域ぐるみで行っている。 -
モリモリ食べて名物丼、3つの保育園で「紫輝彩丼」給食に
宮田村の3保育園の給食で13日、村の名物丼「紫輝彩丼」がメニューのひとつとして出た。見た目も鮮やかで
、子どもたちは「おいしいよ」とモリモリ食べた。
煮たたせてアルコール分を飛ばしたワインとしょう油で鶏肉に下味をつけ、タマゴとサヤインゲンを添えた。
ほんのりとした甘さが口に広がる柔らかい味に、西保育園の園児たちも大喜び。
保育園の芦部治子栄養士は「紫輝彩丼は栄養バランスもいい。子どもたちにも親しんでもらえれば」と話していた。
同村では小、中学校の給食やデイサービスなどでも紫輝彩丼が出されている。 -
初の飯島町要保護児童対策地域協議会
飯島町の要保護児童対策地域協議会の初会議が14日、飯島町農村環境改善センターで開かれた=写真。
要保護児童とその保護者の早期発見、支援のための関係機間相互の連携を図る同協議会は、警察や教委、医師会、民生児童委員協議会、保護司会、小中学校、保育園など児童福祉関係者ら20人で構成。
ひとり一人に委嘱書を交付した後、高坂町長は「児童虐待は深刻な社会問題となっている。飯島町は昨年大きな事案はなかったが、8件発生し、予断を許さない状況である。行政と地域が連携し、早期発見、早期解決に向け協力を」とあいさつ。
引き続き、役員選出を行い、会長に民生児童委員協議会の横田克年さん、同副に飯島小学校の有賀秀樹校長を選んだ。
また、事務局より07年度の取り組み状況について報告があった。 報告では、07年度要保護児童数は保育園児と小学生児童の各6人を中心に、1歳児から中学生まで19人。
要保護世帯は15世帯。個別ケース会議は9回開催。啓発活動は6月小中学校へ児童虐待防止月間標語募集を依頼。11月児童虐待防止推進月間、広報掲載やポスター、チラシを配布。 -
南箕輪村
太鼓グループ「楽鼓(らっこ)」発足から10年目を迎えた女性だけの太鼓グループ「楽鼓」。南箕輪村の文化団体連絡協議会に所属し、村内を中心に上伊那地域に暮らす仲間が集まっている。
村公民館の太鼓教室2期目の受講者の中で、「主婦が楽しくやろう」と有志が立ち上げた。グループ名は“楽しく太鼓をたたく”から「楽鼓」。主婦のため家庭の事情から仲間の入れ替わりは頻繁にある。発足時のメンバーは1人もいなくなってしまったが、今は10人前後で活動中だ。
毎年11月の村民文化祭での発表を最大の目標に、毎月第2・4土曜日午前9時半から村民センターのホールで練習している。近年は、生協まつりや信州大学農学部の落葉松祭にも出演している。
指導しているのは、和太鼓グループ「颱人(だうと)」に所属する村内在住の細井久美さん。「女性チームならではのカラー、華やかさ、明るさ、粋(いき)な感じを出すように指導しています」。男性ではなかなか出せない雰囲気を太鼓の響きに乗せて表現しようと、指導に熱が入る。
「発表の場がないと頑張れないから」と練習を重ねて出演する文化祭のステージは、「緊張はあまりしないけど、テンションが上がる」「勢い、ノリで出ていくの。すごく楽しい」と、楽鼓の魅力を存分に発揮できる場になっている。
メンバーにとって楽鼓は、「食べて飲んで楽しめる場所」。一番先に聞こえた答えに皆が笑う。「大笑いして帰る。太鼓を打ちに来てるのか、笑いに来てるのかわからない」。そんな言葉に、指導者の細井さんも「太鼓グループか、コメディアングループかわからない」と笑う。
とは言え、練習となれば真剣そのもの。経験年数によるレベルの違いという難しさもあるが、皆で教え合い初心に戻って学び合う。
「先生はしなやかなんだけど、同じように演奏できないのが歯がゆい」。最高の演奏を目指すが故に、時には悩みながらも皆で心を一つに太鼓に向かい、1曲、また1曲と習得。今ではオリジナル曲「楽鼓喝采」を含め10曲ほどのレパートリーがある。
「いい仲間がいて、ストレス発散して、ここでリフレッシュできる」。四季折々に食べて飲んでの交流も欠かさない。
「一緒に太鼓を打つ女性大歓迎」と仲間も募集中で、「いつでも練習を見に来てほしい」と話している。(村上裕子) -
村出身の本田さんが多額の寄付で小中学校にプレゼント
子どもたち感謝込めて元気な歌声で宮田村出身の本田光雄さんと美枝さん夫妻(東京都久留米市在住」が、宮田小学校にグランドピアノ、宮田中学校に体育館ステージのどん帳と引き割幕を寄贈し12日、披露の会が両校であった。夫妻の甥(おい)で町一区に住む本田秀明さん(76)が代理出席。感謝の気持ちを込め歌を発表した子どもたちの姿に「叔父と叔母もこの元気な歌声を聴いたら涙ぐむはず」と目を細めた。
宮田小学校では6年生が音楽室に集まり、夫妻が寄贈してくれたピアノの伴奏で「翼をください」を合唱。
児童会長の上條途夢君は「大切にして後輩に引き継いでいきたい」、清水閣成校長は「ピアノの響きが子どもたちの宝になるよう努力します」と礼を述べた。
秀明さんは「大きな声で仲良く合唱してください」と、夫妻のメッセージを代弁した。
宮田中学校では全校生徒が体育館に集まり、生徒会副会長の松沢佳奈さん=2年=が「こんなに立派なステージになりうれしい」、帯刀昇校長は「このどん帳と幕が子どもたちの成長を見守ってくれるはず」と感謝。
新調されたどん帳と幕を前にして全校で合唱した。
夫妻は昨年、美枝さんの出身地である伊那市西春近の北小学校に太鼓一式を寄贈。宮田村へは「90歳を超えてふるさとの子どもたちに何かプレゼントしたい」と400万円を寄付し、その善意で村教育委員会は今回の物品を購入整備した。 -
アルプス中央信用金庫で水墨画展
伊那市在住のさんの水墨画展が伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店営業部ロビーで開かれている。29日まで。
長田さんは水墨画を書き始めて40年。今回は初めての個展ということで今まで描きためた作品を展示。「中国の民家」「富士山」「虎」など。
前9時縲恁゚後3時。土・日曜日祝日は休み。
アルプス中央信用金庫本店営業部では、ロビー展を随時募集している。問い合わせは、同店営業部中村さん(72・4171)へ。 -
社会を明るくする運動長野県作文コンテストで春富中学生が最優秀賞
第57回社会を明るくする運動長野県作文コンテストで春富中学校1年生の伊東麻由さんが最優秀賞を受賞した。中学生の部での同賞受賞は上伊那では伊東さんが初めて。5日には上伊那地区保護司会の松沢考資会長などが同校を訪れ、伊東さんに賞状を渡した。
同コンテストは法務省が主唱し、社会を明るくする運動長野県実施委員会(委員長・村井仁長野県知事)が主催している。小学生の部と中学生の部があり、上伊那の小・中学校からは1211点の応募があった。上伊那地区保護司会は審査の末、そのうち小・中学生各10点を県に推薦。全県から小学生の部は2100点、中学生の部は1568点が集まった。そのうち各部でそれぞれ最優秀賞が3点、優秀賞7点が選ばれた。
伊東さんの作文「今に生かしたい江戸の知恵」は、富士山五合目で目にした自動販売機の下に散乱するペットボトルの山から現代人のマナーについて問題を提起。江戸時代の人たちの知恵である「江戸しぐさ」や「もったいない」の精神から自分たちが学ぶべきことはたくさんあるのではないか、と意見を述べている。
松沢会長から賞状を受け取った伊東さんは「書いたことに反しないよう心掛けて生活していきたい」と感想を話していた。
そのほかの上伊那地区の受賞者は次のみなさん
【小学校の部】
▽優秀賞=小田切州広さん(伊那北6年)上島哲也さん(辰野西5年)▽入選=南島拓未さん(辰野南5年)飯島朱莉さん(東春近6年)福島瑞季さん(飯島6年)竏秩B
【中学生の部】
▽優秀賞=福沢愛里さん(駒ケ根東2年)▽入選=宮下さくらさん(西箕輪3年)菅野雅子さん(飯島1年)松沢佳奈さん(宮田2年)竏秩B -
伊那技術専門校の2年生たちが修了課題
南箕輪村の伊那技術専門校の2年生たちが卒業に向けて修了課題に取り組んでいる。3月1日に同校で開かれる「伊那技専まつり」(午前9時縲・2時半)でそれぞれ課題を発表する。
メカトロニクス科の2年生は修了課題として電動立ち乗り二輪車「伊那ウェイ」(セグウェイ)を制作している。同科の2年生は毎年、修了課題として卒業の半年ほど前から、生徒たちが3縲・人のグループに分かれ作りたいものを企画、設計し、部品の注文から加工、組立、制御まで限られた予算内で独自の物を作っている。
今年度は生徒数が5人ということもあり、全員が1つのグループとして修了課題にあたった。10月のプレゼンテーションでは各自が考えた企画を発表。「回転整理棚」「ダーツマシーン」「自動倉庫振り分け器」などさまざまな企画の中から、生徒たちは「セグウェイ」をモデルとした「伊那ウェイ」作ることに決めた。
企画の発案者で、グループのリーダー長谷川洋一さんは「パーツの選定に苦労した。市販で買えるものは買っているが、作り上げたものと合わせていくのが難しい」と話す。グループ内で意見が分かれることも多く、何度も話し合いを重ね形にしていったとのこと。
「自分が考えてたものが形になっていくのが楽しい」と長谷川さん。
またソフトウェア設計科の2年生はプログラミングやネットワークなどそれぞれ選択科目に沿った修了課題に取り組んでいる。中でもデータベースを選択した生徒たちの修了課題は、内定先の企業と話し合い、業務改善を推進するシステムを開発するというもの。生徒たちは内定先企業との話し合いを重ねて、業務の流れを把握し、ニーズをまとめていく中で、自分が取り組む課題を見つけていった。
生徒たちが設計しプログラミングするシステムは、貨物運送業種で紙で行っていた合計表のデータベース化や分荷システムの改良。服飾洋品小売業種での在庫管理、販売管理、分析システムなど。
生徒たちは「最初は何を聞けばいいのかさえ分からなかった」「先方との意見の食い違いなどもあり、難しかった」と感想を話す。
同校のソフトウェア科では今後さらにこの法式を発展させていきたいとのこと。IT化の推進や、システムの改善を考えている企業に協力を呼びかけている。
伊那技術専門校では平成20年度生の3次募集を受け付けている。21日まで(選考日25日、合格発表27日)。詳しくはホームページ(http://www.inagisen.ac.jp)を参照。
問い合わせは、伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。
##写真(たてよこ) -
邦楽SALAD
伊那市の県伊那文化会館で10日、コンサート「邦楽SALAD」があった。およそ600人が地元出身者などによる演奏を鑑賞した。同実行委員会や県伊那文化会館など主催。
「食べず嫌いな人も味付け次第で食べられるサラダのように、邦楽の堅苦しいイメージから逸脱した企画で日本の音楽を楽しんでもらおう」という趣旨のもと同コンサートは毎年開かれている。
今年は、和楽器奏者4人が同コンサートのために結成したユニット「ファンクンフォルク」と伊那市立東部中学校合唱部をゲストに招き、曲と曲の間に司会を入れるなど、内容をリニューアルした。
民謡のメドレーや「兄弟船」など和楽器の演奏や合唱に入場者たちは静かに聞き入っていた。
最後は、日本古謡、森山直太朗、ケツメイシ、河口恭吾、コブクロの5曲をメドレーにした「桜 SAKURA さくら」を、出演者とゲストが共演して、ステージの幕を閉じた。 -
赤穂東小性教育講演会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は8日、6年生児童を対象にした性教育講演会を開いた。講師はテレビ出演や多くの著作などで活躍するバース・コーディネーターでバースセンス研究所代表の大葉ナナコさん。
20歳縲・歳の5人の子の母で「趣味は出産、特技は安産」という大葉さんは男女の体の違いや妊娠、出産について、人形などを使って分かりやすく説明=写真。「人間は生まれることも生きることも一人ではできない。命はとても大切なもの。自分にも友達にも家族にも優しくしてください」と呼び掛けた。
思春期を迎えた児童らは恥ずかしそうに下を向いたり、照れ笑いをしながら、真剣に話に耳を傾けていた。 -
郷土民俗芸能を語り継ぐ集い
伊那市の第4回郷土民俗芸能を語り継ぐ集いが10日、高遠さくらホテルであった。地元や木曽の踊りや民謡、獅子舞、木やりの保存会など20団体、約250人が出演した。
集いは04年から年1回、郷土民俗芸能を後世に引き継ぐとともに、地域の保存会員の交流の場として、高遠さくらホテルが企画している。
芸能発表会は伊那節、大泉御嶽山、高遠音頭、ざんざ節、かっぽれ(踊り)、悪魔払いなど22のプログラムで、用意した約200席が埋まり、立ち見が出るほど。ユーモラスな踊りや伊那の祝い唄を織り交ぜた方言劇などに、観客から笑いが起きたり、拍手が沸いたり。おひねりが飛ぶ場面もあった。
夕食を兼ねた「語り継ぐ夕べの会」では各保存会の活動紹介や会員による芸の披露もあった。