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南箕輪村 女子児童が殴られる
4日午前9時15分、南箕輪南部小学校3年生の女子児童(8)が、見知らぬ女に平手で打たれたとの通報が伊那署にあった。調べによると同8時ごろ、同村沢尻の村道を歩いていた女児が、反対側からきた女に顔面と頭を殴られ、鼻血を出すけがを負った。同署は傷害の疑いで捜査を進めている。
女は20縲・0歳代で、ピンク色のタンクトップ、白っぽい色のミニスカート姿。児童を殴った後、無言でその場を、もと来た方向へ立ち去っていったという。
女児は一人でバス停へ向かって歩いている途中だった。いったん鼻血を拭うために自宅へ戻り、汚れた衣服を着替えてバス停へ向かったが、事件を思い出して泣いていた。地元住民が不審に思い事情を聞き、伊那署へ通報した。
児童が通う南箕輪南部小学校(尾台良左校長・188人)は4日、地区の連絡網を通じ、保護者同伴で登校することを促した。5日は全校集会を開かず、早朝に各担任が事件の概要を説明し、不審者への対応や、休日の過ごし方などを指導。5縲・日は、授業時間を短縮して集団下校する。
学校関係者によると、被害にあった女児は顔に腫れもなく、元気に登校。同小ではこれまで、児童に対して身体的被害が出た例はなく、周囲はいきどおりを感じている。
伊那署は学校側に、通学路にある廃屋などの危険個所を再度確認することを要望。4日から、通学路の警備や被害現場周辺の聞き込みなどの捜査にあたっている。 -
行方不明者を発見 高遠町の女性無事に
4日の午前中から行方不明になっていた、伊那市高遠町西高遠の無職、秦なかゑさん(87)が5日午前8時30分ころ、自宅から約400メートルにある鉾持(ほこじ)神社の裏山で発見された。けがなどもなく無事だった。
伊那署によると午前7時から、消防関係者17人、署員6人、家族を含む地元住民20人の計約50人体制で捜索していたところ、参加していた地元住民がなかゑさんを発見した。
4日午前11時10分、家族から行方不明だとの通報が同署にあった。家人によると、午前10時ころに寝室へいったところ姿がなかったという。同日から署員や地元消防団らで捜索を進めていた。 -
「現代の虚無僧たち」
竹竹の会が大芝の湯でコンサート
尺八奏者の集まり「竹竹の会」による「現代の虚無僧たち」コンサートが3日、南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設大芝の湯ロビーであった。出演は尺八だけという全国でも珍しい演奏会で、訪れた人たちは尺八の音を聞き、温泉にも入り、のんびりと過ごしていた。
竹竹の会は、尺八の好きな人が流派を超えて自由に集い、年1回県内を巡回して演奏会をしている。今年で13回目。今回は、県内外から24人が参加し、伊那谷在住の外国人も演奏した。
演奏曲は古典から現代曲、自作曲とさまざま。第5回演奏会のときに作曲した三重奏「ダイヤ菊」を6人が演奏してコンサートが始まった。二重奏、三重奏もあるが独奏が主で、奏者によって音色も雰囲気も異なる演奏が魅力的で、ロビーに集まった人々は尺八の音色を楽しみくつろいでいた。
虚無僧の支度をした奏者の1人が吹くと、もう1人がそれに答えて吹くよび竹うけ竹という「虚無僧のひびき」、初企画の音出しチャレンジのコーナーもあった。 -
南箕輪村花いっぱい推進協議会
草取り作業
南箕輪村花いっぱい推進協議会は3日、本年度第1回の全体作業で大芝高原周辺の花壇の草取りをした。参加者は生い茂った草を丁寧に抜き取り、清々とした花壇になった。
みちくさの会、老人クラブ、商工会女性部・青年部、郵便局、信州大学農学部の学生ら一般も含め60人が参加。広域農道沿い、屋内運動場駐車場近く、愛の鐘の3カ所にある協議会の花壇で作業に取り組んだ。
雑草が花壇を覆うように伸び、土手は草刈り機を使い、花壇の中は手作業で除草した。参加者は、「これは大変だ」と口々に話しながら精を出していた。
花壇は現在、4月に植えたパンジーが咲いている。今後は、7月に草取りをした後、マリーゴールドとサルビアを植える予定。 -
箕輪町消費者の会フリーマーケット
不用傘も回収
箕輪町消費者の会(唐沢順子会長)の恒例事業フリーマーケットが4日、町文化センター南側駐車場であった。今回は初めて買い物用マイバッグ作りに使う不用傘回収もあり、傘を持ってくる人、ブースをのぞいて買い物する人でにぎわった。
リサイクル推進のため開くフリーマーケット。一般にも参加を呼びかけ9団体が店を開いた。家庭で眠っている日用品や衣類、おもちゃなどが並び、訪れた人は出店者と値段の交渉をしながら買い物を楽しんだ。
消費者の会は本年度、不用品のリサイクルとレジ袋の削減を目的に、燃やせないごみとして処分していた家庭で不用になった傘を買い物用マイバッグに作り直す事業をする。
広く町民に協力を呼びかけた不用傘の初回収は100本を超える成果があった。傘をリサイクルしたマイバッグは防水性があり、小さくたたんで持ち運べるなどの利点がある。訪れた人の中には、マイバッグの作り方などを興味深く聞いている人もいた。
9月に学習会でバッグを作成し、11月に販売または譲渡を計画している。 -
伊那市大学ラグビー招待試合
同志社大学と慶応義塾大学による第10回伊那市大学ラグビー招待試合が4日、伊那市陸上競技場であった。東西の強豪が繰り広げる熱戦に、約1200人の観客が歓声を挙げた。
両大学による定期戦は1912年から続く歴史があり、89回目。昨季は、同志社が関西大学リーグで優勝し、慶応義塾は関東大学対抗戦で準優勝を飾るなど、共に好成績を残している。
前半は開始早々に立て続けにトライを決めた慶応義塾が17竏・4でリード。後半は、互いにトライを奪い合う接戦となったが、終了間際に連続してトライを決めた同志社が、33竏・9で逆転勝ちした。
これで通算成績は、慶応義塾49勝、同志社36勝、4引き分けとなった。 -
伊那市高齢者クラブ連合会発足記念役員会
旧3市町村の高齢者クラブでつくる伊那市高齢者クラブ連合会(会員3千人、久保田泰男会長)は5日、発足記念役員会を伊那公民館で開いた。49単位クラブ約100人が集まり、クラブの育成と活性化への志を新たにした。
新しい連合会の最重点課題は、各地区における単位クラブ育成のさらなる促進。特色の異なる地域の意見を反映するため、副会長を6人とした。
久保田会長は「高齢者には厳しい時代を迎える中、伊那市の人口に占める高齢者の割合は約25%。医療、福祉、介護などの施策に安易に頼り、社会参加を疎かにしてはいけないと考えている。私たち自身が積極的にそういうことを考え、地域のきずなづくりに努めたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「高齢者の知恵、経験は今の社会に必要なこと。それぞれのクラブが地域と積極的にかかわっていくことが、新市にとって必要だと思っている」と激励した。 -
藤田浩子さんのお話会
昔話や語り継がれてきたお話を、身近なもので作った小道具を使って楽しく伝える藤田浩子さんのお話会が4日、伊那市立図書館であった。地元で語りをしている人や小さい子どもを持つ母親など約100人が、語りについて学んだ。「図書館大好きの会」などが主催。
語りに関心を持つ大人を対象として企画したもので、「おはなしおばさん」として全国的に活躍している藤田さんを招いた。
藤田さんは、新聞紙に細工を施して物語の登場するものに変化させる語りなどを実演。意表を突く楽しい語りに、会場は笑いが溢れた。
また「テレビなどが発達し、母親が子どもに話しかける時間が少なくなった反面、子どもたちは実体験が伴わないで言葉を覚えている。そういう子どもが増えてきたからこそ、楽しみながら言葉を取り込んでいくこういう機会が大切」と語った。 -
ガールスカウト入団式
伊那市、南箕輪村のメンバーでつくるガールスカウト長野県第26団の入団式が4日、伊那市の伊那公民館であり、共に社会奉仕を志す新入団員13人を迎えた。
今年は、小学校低学年を対象としたブラウニー部門に12人、小学生以下を対象としたハイジ部門に1人が入団。
真新しい制服をまとった新入団員たちは、大きな声で自己紹介して前に進み横一列に整列。木部則子団委員長から首にかけるチーフを受け取った=写真。
木部団委員長は「ブラウニーは、イギリスで言い伝えられている妖精で、人が見ていないところで困っている人を助けたりする。みなさんも今日からフェアリーのようにみんなの役に立てる人を目指してほしい。26団が一番大切にしているのはみんなで仲良くすること。仲間となるお姉さんたちと仲良くしてほしい」と語った。
また、ガールスカウトの歌を合唱し、社会奉仕への志を新たにした。 -
アンサンブル伊那のアウトドア班担当
南箕輪村沢尻
井田直也さん(26)
臨時職員として勤めた上田養護学校での任期3年を終え、昨年5月にオープンした知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」に就職した。担当はアウトドア班。利用者と共に試行錯誤を繰り返しながら、無農薬野菜の栽培、薪作り、ウサギの飼育、焼き芋販売など、さまざまな事業に取り組んでいる。
「学校にいた時は、職員も生徒も守られていた。ここでは自分たちが考えてさまざまなものを作り上げていかなければならないので、厳しさはあります。でも、日々成長していく利用者さんを間近で見ていられるのは嬉しい」と語る。 -
小梅の収穫が最盛期
小梅の産地、中川村では収穫作業が最盛期を迎えた。
大草下平の井沢章さん(79)の梅園では、孫の篤紀君(小学6年)暢君(小学4年)も手伝い家族総出で、「吉村」「竜峡小梅」の収穫作業に精を出している。
作業は通称「こいのぼり」と呼ばれる作業袋を枝に縛り付け、小梅をもぎ取り、「こいのぼり」に入れて運び、選別、出荷する。
井沢さんは30本余り栽培し、約800キロを収穫する。
「今年のなりは平年並、雹(ひょう)害も少なく、まずまずの品質」と話していた。 -
箕輪町生活安全対策推進会議
箕輪町生活安全対策推進会議は31日夜、町役場であり、安全なまちづくりの取り組みが町全体に広がるよう関係者が情報交換した。
町、交通安全協会、町警部交番、消防団、区、安全みまもり隊、小・中学校PTA、保育園保護者会、青少年健全育成推進協議会、このほか各種団体の約50人が出席した。
伊那警察署生活安全課係長の講話を聞き、子どもの安全対策、交通安全対策、青少年健全育成、自主防災、犯罪のないまちづくりなど、それぞれの取り組みを発表し合った。
子どもの安全対策では箕輪西小通学パトロール隊事務局の安積順子教頭が、組織や活動計画、申し合わせ事項などを紹介。通学パトロール隊の活動を通じて児童が地域の方とふれあい、あいさつの行き交う温かな人間関係をはぐくむことを最終目標に、「さらに機能するパトロール隊として地域ぐるみの活動を進めたい」と話した。
意見交換では、町の緊急メール配信サービスで不審者情報が流れないことについて、「裏がとれていないなどの理由で流さないと言われているが、保護者としては間違いでもいいので情報がほしい」と要望があり、町は「音声告知放送も含めできるだけ流せるような検討をしていきたい」とした。 -
上伊那母親コーラス交歓会
第33回上伊那母親コーラス交歓会が3日、駒ケ根市文化会館で開かれた。上伊那各地で活動する母親らのコーラスグループなど18団体が集まって代わる代わるステージに立ち、それぞれが日ごろ練習を重ねた美しいハーモニーを1縲・曲ずつ披露し合った=写真。
各グループともやや緊張気味の表情でステージに登場したが、指揮棒に合わせて歌い出すと少しずつ表情も和らぎ、クライマックスではつやのある伸びやかな歌声を大ホールに響かせていた。 -
くらふてぃあ杜の市
「手づくり工芸展in駒ケ根Vol10くらふてぃあ杜の市」が駒ケ根高原の2カ所の特設会場で4日まで開かれている。全国から集まった約300人の工芸作家らが木工、陶芸、染色、ガラス、皮革、彫金などそれぞれ得意の作品や技を各ブースで披露。訪れた家族連れなどの買い物客らはずらりと並んだブースをゆっくりと歩きながら見て回り、時折気に入った作品を見つけると作家らと言葉を交わしながらあれこれと品定めをするなど、のんびりと買い物を楽しんでいた=写真。
杜の市は今年で10回目。初回の市に参加した工芸作家らは約160人だったが年々増加している。
4日は午後5時まで開催。問い合わせは駒ケ根ファームス内の実行委員会(TEL83・7680)へ。 -
サツキと山野草展
盆栽の愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長)は「第8回サツキと山野草展」を駒ケ根駅前ビル・アルパ3階多目的ホールで4日まで開いている。約20人の会員が展示会に合わせて咲かせたサツキや、丹精込めて育てたさまざまな山野草の鉢植えなど約60席を展示=写真。訪れた人たちのため息を誘っている。会員らは「今年のサツキは咲くのが例年より少し遅かった。来週ぐらいがちょうど見ごろ」と話している。
会場ではチャリティ販売も行っている。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時。 -
箕輪町赤十字奉仕団救急救命法講習会
箕輪町の赤十字奉仕団第1分団は1日夜、救急救命法講習会を沢公民館で開き、止血法や傷病者の保温方法などを熱心に学んだ。
町の6分団が各1回講習をする。第1分団(沢・大出・八乙女)が初回で33人が参加。日本赤十字社長野県支部派遣の救急法指導員が講師を務めた。
講師は、人間の血液量は体重の約8%で、3分の1を失うと重症、2分の1を失うと死に至るため、大出血のときは早急な止血の必要があることを話し、耳の前や鎖骨上のくぼみ、わきの下などの止血点を説明した。
傷口に当てる滅菌ガーゼがない場合に、ハンカチの多少でもきれいな面をライターなどであぶる、アイロンを当てるなどして高温消毒して代用する方法も紹介。当て物には「タオルは吸水性が高く余計に血をすってしまう。ハンカチや日本てぬぐいのほうがよりよい」と話した。
三角巾を使った頭の包帯の仕方、傷病者の全身を毛布で包んで保温する方法も指導。「赤十字は愛をもって最後まで相手の面倒を見てあげてほしい」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会小委員会
箕輪町の2006みのわ祭り実行委員会小委員会は1日、町文化センターで開き、祭りの開催日時、名称などの案を協議した。6日の実行委員会に案を示し決定する。
協議では、祭りは7月29日午後1時半から9時まで。名称は「2006みのわ祭り」。本会場は153号線バイパスで、町道6号線の開通に伴い6号線交差点まで拡大する案で検討している。
イベントは、オープニングパレード、箕輪天竜音頭民踊流しとワクワクダンシング、みのわ御棒サ!、みのわ太鼓、箕輪みこし大行進、店舗売り出し、フリーマーケット、子どもイベント、マスつかみ大会。招致イベントはない。
納涼花火大会と手筒花火は今年は同時開催し、午後9時に終了予定。「花火の打ち上げ時間が長い。9時前に終わらせてほしい」など町民から寄せられた苦情に対応し、同時開催で時間短縮を図る。交通規制は正午から午後10時まで。
協議では、「花火大会の時間短縮のためアナウンスを省略したらどうか」との意見もあったが、事務局は「寄付いただいた企業の紹介を割愛していいいのかという点から今のところ例年通り」とした。 -
ゆずり葉学級
ニュースポーツに挑戦
南箕輪村公民館の65歳以上を対象にした「ゆずり葉学級」は1日、ニュースポーツのペタンクと囲碁ボールを村公民館で楽しんだ。
2グループに分かれ全員が2種目を体験した。囲碁ボールは黒と白のボールでチーム分けし、スティックでボールを打ち、碁盤になった人工芝のマットにボールを並べて碁盤の目に停止したボールの数で得点を競う。打つ力を加減しながら碁盤を狙い、相手ボールに当ててマットの外に弾き出すなど見事なプレーもあり、仲間を応援しあって楽しんだ。
ゆずり葉学級は5月末に開講し48人が参加。全17回で今回が開講式後、具体的な活動の第1回。今後は料理や粘土遊び、新しい大芝高原音頭の体験、小学生との交流会、文化祭出品作品制作などに取り組む。 -
駒ケ根市で水源祭
水道週間(1縲・日)に合わせ、駒ケ根市水道指定店組合(石田耕一組合長)は3日、市内北割一区の切石浄水場で06年度の水源祭を行った。組合員のほか市の関係者ら約30人が参列。石田組合長らが水神に向かって玉ぐしをささげるなどの神事を行って水道水の安定供給を祈願した=写真。石田組合長は「昨年は水道に関する大きな事故はなかった。今年も安全・安心な給水を祈念したい」とあいさつした。
市の上水道事業は1954年に赤穂上水道として創設。翌年通水を開始して以降、段階的に規模を拡大し、現在1日当たり最大約2万立方メートルを給水できる能力となっている。
切石浄水場は施設の老朽化などのため、09年度をめどに全面的に更新される見通し。総事業費は16億円。これにより、水道料金は10年度から2段階に分けて5%程度の値上げが見込まれている。 -
みはらしファームで花馬まつり
家内安全や五穀豊穣(じょう)を願う「花馬まつり」が3日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームであり、約30人が花を飾りつけた2頭の馬と共に仲仙寺までを参拝した=写真。
生活の中で馬が重要な役割を担っていた昔、同地区で催されていた行事。
今年は、丁石復元プロジェクトが進んでいる羽広道をコースに設定。道のりにある4体の丁石について説明を受けながら、30分ほどの道のりを歩いた。
馬の歩くペースは予想以上に速く、参加した親子は「疲れた」と話していたが、振舞われたきのこ汁を美味しそうに味わっていた。 -
かんてんぱぱで「磐城流つまみ絵朱千恵会展」
色とりどりのつまみ絵が並ぶ「磐城流つまみ絵朱千恵会展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。花や鳥などをテーマとしたものや、それぞれの個性が生きた創作作品まで約160点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
つまみ絵は、さまざまな大きさの布をピンセットで折り、その張り合わせによって1枚の絵を描く伝統的な手工芸の一つ。近年は、平面的に張り付けるだけでなく、立体的につくることもできるようになっている。
作品は飯島町の伊井島美千恵さん(56)が教える伊那教室、飯島教室の60、70代の女性を中心とした11人が手掛けたもの。色や大きさの異なる布と、2種類のつまみ方を使い分け、人の服や鳥の翼、花びらの質感などをさまざまに表現している。
伊井島さんは「つまんだ布でこんな作品ができるんだと感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
梅をデザイン新ユニフォームで・ス宮田・スをアピール
お父さんの甲子園で着用し、全国へ発信
宮田村の40歳以上中高年世代でつくる野球チーム「宮田大昭クラブ」は、数十年ぶりにユニフォームを新調した。村の活性化とPRにつながればと、右胸に村のシンボルである梅、左肩口に「梅の里」と刺しゅう。3、4日に上田市で開かれている「全日本生涯野球大会」から着用している。昨年は見事に同大会で優勝。連覇がかかるが「新しいユニフォームで宮田の名前を再び全国に轟かせたい」と意気込んでいる。
同チームは・スお父さんの甲子園・スとも呼ばれる同大会に、18回連続で出場。元プロ級の選手も出場する実力高い大会だが昨年、50、60歳代主体の部門で悲願の優勝を遂げた。
それを記念して、古くなっていたユニフォームを新調しようと考えが浮上。
「つくるなら、宮田村のアピールにつながるものにしよう」と、梅をデザインに取り入れた。
紺地に紅色の梅が映え、メンバーも「かっこいい」と納得の出来映え。監督の小木曽光明さんは「歴史あるクラブに最高のユニフォームができた。宮田の名を背負って優勝を狙いたい」と話した。
大会には「少しでも宮田を知ってもらえれば」と、とうふドーナツなど村の名産品も持参。対戦相手にプレゼントした。
初戦は千葉ふれあい野球連盟(千葉県)に2‐3で惜敗。優勝の可能性はまだ残っており、4日は柏崎エラーズ(新潟県)、千葉マリンズ(千葉県)と対戦する。 -
南箕輪村でストーリーテリングの講座が開講
南箕輪村民センターで2日、「お話を語る(ストーリーテリング)講座」の1回目があった。約10人が集まり、南部小学校司書・藤澤薫さんの語りに聞き入った=写真。
ストーリーテリングは、絵本や紙芝居などと異なり、視覚的な要素を用いないで語り聞かせる素語り。地元でも関心を持つ人が多かったため、東京子ども図書館の講座を修了して地元でストーリーテリングを実践している藤澤さんに依頼し、今回の講座を企画した。
藤澤さんは「現代は目で見るものは増えているが、耳で聞き、自分で想像することは大切なことだと思う」と話し、ストーリーテリングを実演。徳島県に伝わる昔話など3話を披露した。
今後は、外部講師の語りを聞いたり、昔話について学んだりし、受講者自身が挑戦することも予定している。藤澤さんは「年月をかけた方が良いものになる。受講者自らが『語ってみたい』と思ってもらえるような講座にしたい」と話していた。 -
村誌全巻完成を祝う
中川村誌の中巻「原始・古代編、中世編、近世編」が発刊され、既刊の上、下巻に合わせ全3巻そろい、喜びの完成祝賀会が1日、中川文化センターで開かれた。執筆や編集に携わった関係者ら50人が出席し、苦労話に花を咲かせながら、村の文化資産の誕生を祝った。
刊行委員会会長の曽我村長は「中川村誌は記録として高い価値があるだけでなく、読むほどに、おのずと郷土を愛し、誇りとする気持ちが沸き起こってくる。若い人も村誌を読んで、古の人々の暮らしに思いを馳せ、郷土への愛と誇りを育てて」とあいさつ。
編集委員長の松村隆さんは経過報告の中で執筆者のうち、友野良一さん、米山真一さん、湯沢千秋さんの3人が刊行を待たず、逝去されたことに触れ「お3人の霊前に供え、ご冥福を祈ります」と述べた。
中川村の村誌編さん事業は97年に着手、03年12月に上巻「自然編」を、05年5月に下巻「近代、現代編、民俗編」を、今年5月25日に中巻「原始・古代編、中世編、近世編」を発刊した。
中巻はB5判473ページ。原始・古代編は「村の考古学研究の歩み」から「縄文」「弥生」「奈良・平安」まで7章。中世編は「鎌倉」から「戦国時代」までの3章。近世編(江戸時代)は、「村の支配」「近代への歩み」まで9章で構成。カラー写真を多用し、中学生でも分かるように、平易な文章で記述した。発行部数千部、上・中・下3巻セットで1万2千円。 -
手作り絵本巡回展
飯島文化館で4日まで、「手づくり絵本巡回展」が開かれている。手づくり絵本三県連絡会が主催し、25回目。
会場には長野・岐阜・愛知の3県18地区の世界にたった1つの手作り絵本、150点がずらり。
布製や点字、飛び出すもの、ページを開くとオルゴールが鳴る仕掛けなどのほか、パッチワーク仕立ての「わなげビンゴ」「さかなつり」「かるた」など遊べる絵本も。
テーマは我が子の成長記録やかわいい動物、花、旅の思い出などいろいろ。手に取って、ページを開くと作者の思いや手の温もりが伝わってくる。
駒ケ根地区の大久保真由美さんは「世界に1つ、自分だけの本。手を掛けた分愛着がわく」と話していた。 -
伊那北高吹奏楽部がポップスなどを演奏
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」入り口で3日、軒下コンサートがあった。本年度のトップバッターは伊那北高校吹奏楽部。観客約50人を前に、マーチやポップスなどを演奏した。
11日、県伊那文化会館で開く定期演奏会の宣伝を兼ねて出演。部員75人のうち希望者30人が集まり、金管楽器のファンファーレや「竹田の子守唄」などを演奏した。
太陽が傾き、会場に心地よい風が吹く中、道行く人なども足を止め、息の合った演奏に耳を傾けた。
3年目を迎えた軒下コンサートは、中心商店街のにぎわい創出などをねらいにした取り組み。9月まで週1回のペースで、おおむね午後7時から開く。市内を中心に17団体が申し込み、合唱や鍵盤ハーモニカ合奏、落語などを繰り広げる。
出演希望者を受け付け中。問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
伊那まつりやる気会議が提言
8月に開く「伊那まつり」の活性化を審議する「やる気会議」(小池真一座長)は、イベントの活性化や循環バスの利用促進など19項目の提言をまとめ、2日夜、久保田祥圃実行委員長に手渡した。
提言書の市民おどりの活性化では▽市民おどりコンテストを開き、まつりを盛り上げたおどり連を市民の投票で決めてマンネリ化を防ぐ▽おどり区間の両端へ大型モニターを設ける▽だれでも楽しく参加できるよう最後にマイムマイムなどを取り入れる竏窒ネどを挙げた。
そのほか、手づくりあんどんへの企業名の表示、ローメン横丁の広い場所への移動、花火の打ち上げ場所の雑木伐採など。
小池座長から提言書を受け取った久保田実行委員長は「各委員会に諮り、改善できるものは取り組んで盛大なまつりにしたい」と答えた。
やる気会議は3年目。2回の会議を開き、実行委員会メンバーや一般公募の6人が自由な発想で活発に意見を出し合って提言をまとめた。 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が1日、伊那署であり、06年度事業計画、予算や組織、会則の変更などの5議案を原案通り可決、承認した。総会前には防犯活動に貢献した個人、団体の表彰もあった。
組織変更では、連合会内に専門部会を設け、同署が委嘱する「伊那エンジェルス隊」「伊那少年友の会」のほか、各地区の児童、生徒の通学路を巡視するボランティア団体を含んだ。また、新伊那市誕生により、高遠地区防犯協会を市防犯協会の所属団体にした。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげ、防犯意識高揚のための事業、少年の健全育成に対する支援事業、薬物と暴力団を根絶するための事業竏窒ネどの5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【個人功労者】▽中村敏夫(伊那地区防犯協会)▽原易雄(西箕輪地区防犯協会)▽中島誠(美篶地区防犯協会)▽保科求(高遠地区防犯協会)▽山下寛(伊那エンジェルス隊)
【功労団体】▽伊那東小学校子どもの安全見まもり隊(毛利次男代表)▽箕輪西小学校通学パトロール隊(中澤千夏志代表)▽箕輪中部小学校安全みまもり隊(東城興一代表)▽箕輪北小学校通学パトロールの会(南山建司代表)▽南箕輪郵便局子どもの安全を守るパトロール隊(大沼悟代表) -
県高校総体・熱戦本格化 上伊那勢の奮闘を期待
県高等学校総合体育大会が本格的に始まった3日、上伊那を会場に新体操、ホッケーなど4競技があり、フェンシングのフルーレ個人で男子の唐澤司(伊那北)、大槻知也(伊那弥生ヶ丘)、女子の白鳥真弓、栗原夏佳(ともに伊那北)が8月3縲・日、京都府である全国総体の出場を決めた。
新体操は伊那市サンビレッジで個人戦があり、長田朋恵、大澤ひとみ(ともに伊那西2年)が総合で2、3位に入り、17、18日、福井県である北信越大会へ出場を決める。4日は団体戦がある。
ホッケーはメンバー不足の状態が続いていたが10年振りに駒ヶ根工業が出場し、赤穂と同校グラウンドで戦った。結果は赤穂が1対0で辛勝し、北信越大会進出を決めた。
ソフトテニスは伊那市営センターコートで団対戦があったが、上伊那勢は北信越大会の切符を逃す。4日は南信地区大会で優勝した男子の中山・北原(伊那弥生ヶ丘)、女子の小坂・小松(赤穂)ら10ペアが個人戦へ出場する。
フェンシングは箕輪町民体育館でフルーレ競技があり、全国総体出場決定者のほか男子の松川佳佑(箕輪工業)、女子の木村宏美(赤穂)ら6人が16縲・8日、福井県である北信越大会へ出場。4日は学校対抗のほか、サーブル、エペの男女各個人の試合がある。 -
西春近北小学校3年かしわ組(北原秀子教諭・20人)
かしわ組は2年生の時から絵手紙に取り組んでいる。1枚の紙の中に花や収穫した作物などを児童それぞれが個性的に描き、大人では考えつかないような着眼点で感想を一言添えている。季節を伝えるそれらの作品が飾られた教室は、和やかな雰囲気に包まれている。
取り組み始めたのは5月。飲料水メーカーが開発した花「サフィニア」の無料配布の募集に当選したのを機に、苗を植えて花を育てる過程を絵手紙にして記録を取った。
鉢植えの時は小さな苗を画面いっぱいに描いて「きれいにさいてほしいな」などと言葉を書き加え開花を期待し、赤紫色の花が咲けば作品を自宅へ持ち帰り、家族に見せて知らせたりした。
その後は近くにある寺のアジサイや、北原教諭が持ってきたアケビ、校庭の紅葉、収穫したサツマイモなどを描いては、消しゴムで作った落款(らっかん)を押し、オリジナル作品を作り続けている。
学習のポイントは児童らの絵や言葉の表現力、観察力を養うことにある。また、図工の時間が年々減ってきている学校教育で、短時間に描ける絵手紙は好都合。
北原教諭は特に、子どもたちの言葉の表現力の向上に力を注いでいる。絵に文章をただ添えるだけでなく、描いた作品に合う言葉を選ばせ、誰に伝えたいかを考えさせている。
「大きい、きれいという当たり前の言葉を使わずに様子を伝えるには、どういう言葉を使えばよいかを考えることで、言葉の表現力を養ってほしい」(北原教諭)
サツマイモの絵は「絵を描いているだけでおなかがすいちゃう」、パックリと口を開いたアケビは「バナナみたいなあじなのかな」などとユニークに表現。作品が出来上がる度に、周りの大人たちは「本当に3年生が描いたの」と驚く。
学校の畑にジャガイモ、赤カブ、ヒマワリなどの種をまき、収穫や開花を待ち望む児童たちは本年度も絵手紙の製作を続ける。「絵がへたでもいいじゃん。それぞれが素直に表現していることが素敵」との北原教諭の思いにこたえ、子どもたちは自由に筆を走らせている。