-
のうさん味ネット研修会
上伊那の農産物加工団体でつくる「のうさん味ネット上伊那」(久保田明美会長)は23日、駒ケ根市下平の農村環境改善センター・一心館で研修会を開いた。18団体の会員ら約70人が参加し、それぞれの団体が持ち寄った加工食品を食べ比べる品評会を行ったほか、食品表示についての講演を聞いた=写真。
出品された農産物加工食品は各団体が考案したオリジナルの漬物、おやき、ジャム、こんにゃく、チーズなど。参加者はそれぞれの食品を食べ比べながら、味や香り、食感などのほか、ラベルのデザインや商品名のネーミングなどの項目について5段階で評価し、用紙に書き込んでいた。
講演では農林水産省関東農政局長野農政事務所の矢澤正義さんが「農産物加工の表示」について話した。 -
手打ちそばづくり体験
駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」は22日、手打ちそばづくり体験講座を開いた。親子ら12人が参加し、講師の宮澤勝人さん=上赤須=の指導で本格的なそば打ちを楽しんだ。
宮澤さんは「初めの水加減さえきちんとできればあとは何とかなる」と水まわしの大切さを強調。練りの工程では「硬さは耳たぶぐらい。リズミカルにね」と一人一人に丁寧に指導した=写真。参加者は真剣な表情で作業に取り組んでいたが次第に慣れて鮮やかな手さばきをみせていた。
苦労して打ち上がったそばは皆で昼食に食べたほか、それぞれの家庭に持ち帰った。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会で笑い初め
宮田村社会福祉協議会は20日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会をなごみ家で開いた。昔ながらの正月遊びで・ス笑い初め・ス。ボランティア手製の美味しい昼食に舌鼓を打った。
社協職員手づくりのすごろくに挑戦。村内の施設や名所をめぐる内容で、参加者はちょっとした・ス仮想散歩・スを楽しんだ。
天竜川沿いの名勝「伊那峡」にコマを進めたおじいちゃん。「しばらく行っていないなぁ」と懐かしそう。
「宮田観光ホテル」に進んだおばあちゃん。他の参加者から「ゆっくり温泉にでも入っておいな」と声がかかるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
大笑いした後は、ボランティアの小澤道子さん=町1区=と横山栄子さん=大久保区=が調理してくれた料理を堪能。
ソースカツ丼やキノコの野菜あえなど、栄養も考えたボリューム満点のメニューの数々に、「えらいごちそうだ。自分でつくるのと違って、人につくってもらうと美味しいね」と喜んでいた。
同交流会は年に6回開いている。 -
【記者室】巧遅は拙速に如かず
駒ケ根市のメールマガジンで「市内で強盗事件が発生」と注意を呼び掛ける情報が流れた。その後「窃盗未遂だった」ことが判明し情報を訂正したのだが、赤穂地区の3小学校は下校時間を1時間繰り上げて集団下校させるなどの措置を既に決めた後だった▼担当者は「市民の安全に関することだけに早めに知らせた方がよいと思ったが十分確認すべきだった」と反省の弁。確かに情報の正確性という点で問題はあったものの、すべて悪かったとばかりは言えないのではないか▼警報や避難指示の発令をためらったために人命が失われた教訓は忘れられがちだ。この種の情報は遅過ぎては何の役にも立たない。結果的には勇み足だったが、その決断と勇気に敬意を表したい。(白鳥記者)
-
箕輪町担い手育成総合支援協議会初会合
農業生産法人設立に向け始動箕輪町営農センターは、国の政策である品目横断的経営安定対策に対応する農業生産法人の設立に向け、センター内に町担い手育成総合支援協議会(会長・平沢豊満町長)を設置した。24日、町役場で第1回会議を開き、町の集落営農の将来方向案などを示した。
協議会は町、農業委員会、JA上伊那、町議会、区長会、水田農業推進協議会、地域営農組合、地域協業組合、農家組合長会など17団体・組織で構成。推進本部、幹事会があり、推進本部の下に北部・中部・南部・箕輪・東箕輪の5ブロック、ブロックの下に計15支部を置く。
町集落営農の方向案では、担い手組織として町に1つの「農業生産法人」を設立し、水田農業を育成する。法人設立は07年1月10日を目標とする。
農業生産法人の役割は▽町一円の管理委託を希望された農地の受け手になる▽農地の賃貸借による大規模複合農業経営▽水田管理委託による雇用拡大-。事業内容は▽水稲・大豆・ソバ・野菜などの生産販売▽農作業受託・水田管理委託▽水稲育苗センターの運営管理-など。
説明では、まず町に1つの法人を設立するが、将来的には地域内などで運営する法人としての独立もできるという。
2月中旬から、集落別営農懇談会を開き、集落営農と水田農業の将来方向について懇談する。 -
中学生が手作りロボットで競う 上伊那コンテスト2月11日
アイデアを凝らしたロボットを操り得点を競う、第3回上伊那中学生ロボットコンテストが2月11日、伊那市の伊那中学校である。本年は過去最多となる10校、50チームが出場を予定し、熱戦が期待される。上伊那家庭科、技術技術・家庭科教育研究会の主催。
競技は独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けることができた数で競う「パニックリング」と呼ばれるルール。2本の腕で輪を挟むタイプや、腕を輪の中に差し込み持ち上げるタイプなど、仕組みや動きが異なる生徒たちの創意工夫が披露される。
午前8時50分に開会式。9時20分から予選、11時10分から決勝大会を開始する。昼休みは、駒ヶ根工業、箕輪工業によるデモンストレーションもあり、関係者は多くの来場を呼びかけている。
上伊那大会に向けて、伊那市の春富中では24日、大会エントリー順位を決定する校内予選会を開いた。3年生の選択授業・技術(林孝一教諭)を受講する19人、6チームのうち、ロボットが完成している3チームが出場した。
校内予選1位に決まった、チーム「雷攻」の一人は「大会までに改良を重ねて、優勝したい」と意気込みを述べていた。 -
ソフトバレー・伊那リーグ(7)開幕
伊那市を中心としたソフトボール愛好者らで競う、第7回リーグ戦が23日夜、同市の伊那中学校体育館で、50歳以上による「ゴールドの部」を先駆けに開幕した。50歳以下の「ブロンズの部」を含めた2部門で3月初旬まで、熱戦を繰り広げる。伊那体協ソフトバレーボール部主催。
ゴールドの部は6チームが参加。3月6日までの5日間の日程で、1日2試合の総当り戦をする。
開会式で三沢岩視部長は「体のためにはスポーツが大切。年齢はどがえしし、健康づくりのために、けがにだけは気をつけて頑張ってほしい」と激励した。
ブロンズの部は27日に開幕。3月3日までの6日間、12チームが総当り戦を展開する。
会場はすべて伊那中学校体育館。 -
社会保障学習会
伊那市の市駅前ビルいなっせで19日夜、社会保障学習会があった。上伊那の約120人が集まり、税金の使い道や憲法、社会保障について、講師の話に耳を傾けた。上伊那社会保障推進協議会と上伊那民主商工会の主催。
恒例の合同学習会の講師に、立正大学法学部教授の浦野広明氏と、同社保協事務局長の小林幹彦氏が講演。浦野氏は「税制改定の方向と税財政のありかた」と題して話した=写真。
消費税について浦野氏は「1%の税率で国民1人が2万円を負担する大型間接税であり、税率が上がれば上がるほど、低所得者の税負担割合が高くなる」と訴えた。
日本は世界から見ても「非常に高い消費税」とし、「例えば英国は17・5%の消費税率だが、国民はそれほど負担を感じていない」と強調。原因は、生活必需品のほとんどに課税していないイギリスと、あらゆる物に5%を課税する日本との違いがあるという。 -
【特集 権兵衛開通】15万7千人の苦闘(1)
2月4日、権兵衛トンネル道路が開通する。着工以来7年半の歳月と、のべ15万7千人の労力を費やして、中央アルプスを穿(うが)つ高規格道路が完成する。
特集第1弾は、困難を極めたトンネル工事の苦労を聞いた。
◇ ◇ ◇
「着工時には難工事とは思っていませんでした。しかし、掘り出したとたんに、想定していた地質とはまったく違うことが判明したんです」
権兵衛トンネル工事の現場責任者を務める国土交通省飯田国道事務所の建設監督官石原幸宏さんは振り返った。
98年秋のトンネル工事着工まで、地質調査は何度も行われた。当初は粘板岩主体の硬い岩盤で、比較的掘りやすい地質と想定されていた。
だが、実際に掘り出してみると、粘板岩が細かく割れた破砕帯がいたるところにあり、断層や地下水系が複雑に入り組んだメランジュ層(「混沌とした」の仏語)であることが分かった。
だが、なぜ、それほど想定が違ったのか?
「調査地点の岩盤が偶然硬かったのかも知れませんが、ボーリング調査の限界だったとも言えます」
ボーリング調査は88ミリの直径のサンプルを掘り出す形で行われた。調査する位置にもよるが、この直径では、地質に入った割れは見つけにくい。地圧で岩盤が押し付けられている状況で採取するからなおさらだという。
ところが、実際にトンネル本坑を掘るとなると、穴の断面の面積は約80平方メートル。しかも、片面は何の圧力もかからない開放した断面になるため、地中の圧力を受けて調査時には予想しなかった崩壊が始まる。「掘ったとたんにザザーと、あるいはゴロゴロっと崩れてくる。時には直径1縲・メートルの岩が圧力で飛び出してくる、そういう地層だったのです」。
断層も想定以上だった。トンネル工事現場は、奈良井川に沿って境峠断層が走っている。大きな断層の近くには、ちょうど魚の骨のように大きな断層に交わって縦に走る断層が存在するが、その規模と量が、通常をはるかに超える地質だったそうだ。
「断層と地下水、それに崩れた粘板岩が混沌として最初から最後まで続いたトンネル工事だったのです」
石原さんは前任地の安房トンネルと比べて「規模はかなり小さいが、労苦はほぼ同じ程の難工事」だったと評する。(続く)
=毛賀沢明宏= -
長野縲恃ム田の高速バス 金曜、増便へ
中央道・長野道を利用して上下伊那と長野を結ぶ「みすずハイウェイバス」が3月から5月毎週金曜日に増便される。23日、県企画局交通政策課が発表した。
増便されるのは現行の最終便の1時間後で、長野行きが駒ヶ根IC19時25分、伊那IC19時38分発で、長野県庁着21時42分。飯田行きが長野県庁発19時35分で、伊那IC21時44分、駒ヶ根IC21時57分着。運行には伊那バスなど県内5社があたる。停留所・運賃などは現行と同じ。
05年10月に県補助事業の「公共交通機関による南北交流促進事業」による増便実験で大幅な利用者の増加が見られたため。
8月にバスの車内で行ったアンケートで、最終便の後の増便を求める声が多かった。それに基いて10月に土日を除く20日間、現行の最終便の1時間後に実験的に増便したところ、合計で長野行きで125人、飯田行きで165人が利用。1日の全便合計でも、対前年同月比、対前月比でも大幅な利用者の増加が見られた。利用は上り下りとも金曜の夜に集中しており、当面金曜日の夜だけの増便となった。
6月以降については3縲・月の利用状況を調査して判断するとしている。
南北の高速交通網の整備については、地元の声を受けた県議が超党派で協議会を作り鉄道・バスともに増便などを要請。田中知事もそれに積極的に応える姿勢を示し、増便実験などを行ってきた経緯がある。
利用状況に踏まえた、更なる整備を求める声は多い。 -
明るい県政を進める会が集会
明るい県政を進める会(桜井伝一郎代表)は24日、伊那市内で県政報告と県政を考える集会を開いた。緊急動議で、夏の県知事選に向け、新リーダーを求めることを採択した。
会場には、上伊那から県政を変えたいと考える地域住民約300人が出席。
桜井代表は、田中知事の泰阜村の住民票問題、各委員会への県外者の委嘱などを挙げ「将来を見すえ、すばらしい県政にできるか勝負の年」と新リーダーを立てる環境づくりを促した。
県政報告で、木下茂人、清水洋、小原勇の各県議らが下水道の公文書公開、稲荷山養護学校の改築変更、組織再編成などを取り上げ「コモンズ支援金は、本庁主義が強くなり、地域の自発的な思いが打ち消されている」「住基ネットの侵入実験は財務規則違反になると思われる」などを指摘。
小坂伊那市長は「将来を見すえた知事の考えはまともだが、職員の信頼を得られず、組織を利用できない。首長よりも国会へ行ったほうが向いているのではないか」と皮肉った。 -
新市誕生・権兵衛トンネル開通 パネル展示で情報提供
権兵衛トンネル開通と高遠町・長谷村との合併を控え、伊那市は24日、市役所1階市民ホールにガイドマップなどのパネルを展示した。情報提供の一環で「大きな変化」を市民に広報している。
パネルは、写真家津野祐次さんの「朝の仙丈ケ岳」を含む5枚。新市誕生までの経緯、新市の地図上に公共施設などを記したガイドマップ、新市まちづくりの基本方針、住所表示変更に伴う手続きなどをまとめた。また、諏訪湖縲恍・テ川の木曽路・伊那路のドライブマップもある。大きさは、およそ縦1・5メートル、横1メートル。
市は「合併まで70日を切った。当分の間、展示して、より気運を盛り上げたい」と話している。 -
「六角観音供養塔」高遠町宝に
高遠町教育委員会は、西高遠諸町の相頓寺跡に残る江戸時代の石造物「六角観音供養塔」を町宝に指定した。
供養塔(高さ2・45メートル、幅70センチ)は、1747年に水上村(現・高遠町藤沢水上)の石工・九兵衛門が製作したことが分かる銘が刻まれている。町には2500体余の石造物があるなかで、石工の名が彫られたものは珍しいという。
難しいとされる六角型の面には観音菩薩(ぼさつ)の名が均整に彫られ、台座には卍字、その下に「緒人皆等得解脱」の文字などが記されており、技術が高く評価されているという。
昨年12月の町文化財保護委員会で、文化財にふさわしいとして意見がまとまり、町教委に申請。23日にあった町教委定例会で町宝への指定を決めた。 -
「協働による廃食用油リサイクル推進事業」
使用済みてんぷら油回収700リットル箕輪町は15、22日、廃食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製する「協働による廃食用油リサイクル推進事業」で、家庭の使用済みてんぷら油を回収し、700リットル集まった。
昨年10、11月の回収に続き2回目。町は、「収集ステーションでは油がこぼれるなどの問題もなく回収できた」とし、本格実施の4月から「スムーズにできるのでは」としている。集めた油は、収集1回目の油とともに町共同作業の家で精製する。
町は2月11日、2回目のBDF燃料による「みのちゃんバス」の特別運行を予定している。 -
安協駒ケ根支会が交通安全祈願祭
伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は21日、06年の交通安全祈願祭を北割一区の大宮五十鈴神社で行った。役員ら約50人が出席し、拝殿で玉ぐしをささげるなどの神事を行って交通事故ゼロを祈った=写真。
神事に先立って赤羽根徳彦副支会長は「1年間トラブルなく過ごせたことに感謝する。今年も引き続き協力をお願いしたい」と述べ、駒ケ根駅前交番の野口博美所長らとともに整列した会員らの服装点検を行った。 -
本郷交通安全祈願祭
飯島町の本郷区は22日、交通安全祈願祭を本郷神社で行った。氏子総代、伊南交通安全協会飯島支会本郷分会の役員、飯島駐在署の警察官ら10人が出席。拝殿で茅野建夫宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉ぐしをささげて区民の無事故を祈った=写真。
-
ゆとり荘で芸能ボランティア
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘で19日、現代舞踊「雅会」がボランティアで踊りを披露し、利用者を楽しませた。
伊那市の雅会(伊藤なか子会主)は市内を中心に老人福祉施設をボランティアで訪問している。ゆとり荘は3年7カ月ぶり。10人が訪れた。
プログラムは「影を慕いて」「武田節」「みだれ髪」「勘太郎旅姿」など利用者もよく知っている9曲。伊藤会主は「楽しんでいただければうれしい」と話し、10人が次々と扇を使い着物姿で華やかな踊りを披露。利用者は音楽に合わせて体を動かして拍子をとりながらステージを見つめ、拍手を送っていた。
ゆとり荘では19日から25日まで、芸能ボランティアによるステージで踊りや琴の演奏がある。 -
踊ろう『信濃の国』
県歌『信濃の国』でエアロビクスを楽しもうと駒ケ根市教育委員会は21日「エクササイズ教室・踊ろう信濃の国」の第1回教室を市武道館会議室で開いた。初日は受講を申し込んだ女性27人のうち20人が参加し、講師の指導でステップの基礎を楽しく学んだ。
講師は伊那市のエアロビクスインストラクター新田ひとみさん。新田さんは「今回選んだ曲は比較的ゆったりした速さの『ダンス・イン信濃の国21』と、アップテンポの『レインボーダンス・スペシャル信濃の国』の2種類。次回からは年齢ややる気などに応じて好きな方の曲を選んで。楽しみながら気楽にやりましょう」とあいさつ。説明を聞いた参加者らは早速ウォーミングアップとして新田さんの動きに合わせて軽やかにステップを踏んでいた=写真。
講座は3月25日までの全8回。講座生の希望者は10月に長野市で行われる「第5回信濃の国祭り」出場チームに参加できる。 -
松枯れ 予防剤注入
年々拡大する松くい虫の被害を予防しようと駒ケ根市は21日、松枯れ予防剤の樹幹注入講習会を東伊那のふるさとの丘で開いた。約20人が参加し、松くい虫の被害状況についての話を聞いたほか、樹幹への薬剤注入の方法などを学んだ。
県林業薬剤防除協会員の渋木一也さんが実技の指導に当たり「電動ドリルを使って幹に穴を開ける。ドリルがぶれないように気をつけて、高さはこの辺りに」などと説明しながら実際に注入の方法を示して見せた=写真。参加者からは「クロマツとアカマツは同じ薬剤でよいのか」「薬剤の量は樹高によってどの位の割合で変えるのか」などと質問が上がっていた。
説明終了後、参加者はマレットゴルフ場周辺のアカマツ林に分散して、覚えたばかりの薬剤注入を早速試した。参加者の一人は「うちの大事なマツがやられないうちに竏窒ニ思って講習に参加した。帰ったら早速やってみるよ」と話していた。 -
みんなのひろばパート21
有志による町民の手づくりイベント「みんなのひろば」パート21が22日、飯島町広小路のポケットパークで開かれた。暖かい日差しが降り注ぐ芝生の広場に町民らが集い、もちつきや羽子板づくりのほか、どんど焼きなどがにぎやかに行われた。もちつきでは「面白そう」と集まって来た子どもたちが代わる代わるきねを持つが「重くて持ち上がらない」「臼に当たっちゃったー」などと大騒ぎをしながら皆で楽しくもちをついた=写真。
羽子板づくりの指導に当たったのは青木家具の青木朝夫さん。スギやヒノキの板を持ち込み、子どもたちの手を取ってのこぎりやかんなの持ち方や使い方から丁寧に教えた。青木さんは「最近の子どもはこういう道具を使わんからね。少しでもできるようになってくれればうれしいよ」と話していた。 -
南割育成会そば打ち交流会
宮田村の南割区青少年健全育成会(小田切元治会長)は22日、前日から宮田村を訪れている愛知県田原市の吉胡地区子ども会とのそば打ち交流会を南割集落センターで開いた。吉胡地区の親子ら約20人が参加し、南割区の秋山泰久さんのほか、そばの実の会の会員らの指導でそば打ちを楽しんだ。秋山さんは「こね3年、のし3カ月、切り3日竏窒ニいうくらいで、水まわしとこねがとても大切」などと説明。参加者の手つきを見ながら、一人一人に丁寧に打ち方を教えていた。吉胡地区の親子らはほとんどが初めての体験とあって「わけが分からんよ」「これでいいのかな」などと首をかしげながらも楽しそうに笑顔でそばと格闘していた。苦労して打ち上げたそばは土産としてそれぞれ家に持ち帰った。
南割区と吉胡地区との交流は、1年おきに互いを訪問し合うなどして約25年間続いている。 -
新春囲碁・将棋手合わせ会
宮田村公民館(白鳥剛館長)は22日、新春恒例の囲碁・将棋手合わせ会を村民会館で開いた。小学生から一般の約20人が参加し、今年最初の手合わせをした=写真。囲碁・将棋とも総当りのリーグ戦を行い、それぞれ優勝を目指して熱戦を展開した。将棋の部に参加した小学生らはほとんどが公民館の子ども将棋教室に通っているとあって、慣れた手つきでパチ、パチと駒を打ち合っていた。
白鳥館長はあいさつで「気合を入れて大いに頑張って。良い成績を挙げれば賞をあげます」と話した。
成績上位は次の皆さん。
◇将棋▽(1)森下弘睦(2)森田勇希(3)佐藤陽輔、原遥(5)木下諒、新井康浩
◇囲碁(参考順位)(1)渡部光彦(2)馬場八之進 -
小林伸陽後援会新年の集い
小林伸陽後援会(弾塚建夫会長)は22日、箕輪町の松島コミュニティーセンターで新年の集いを開いた=写真。早くも来年の改選に向けた一層の支援を呼びかけた。
小林県議は、無駄な公共事業見直しや、入札制度の改善により、財政改善が大幅に進んだことを報告。しかし、三位一体の改革が地方自治体の財政に与える影響は厳しく「真の改革は絶対にとめてはいけない」として、今後もさまざまな改善を図る意志を示した。
後援会の弾塚会長は「みなさんの支援を受けてがんばっており、今後も支援を頼みたい。合併に伴い、上伊那でも選挙区・定数の変更があるため、後援会の果たす役割はますます重要となる」と協力を呼びかけた。
平澤豊満箕輪町長が、町内外の約200人の支援者が駆けつけ、小林県議を励ました。 -
ガールスカウト新年祝賀のつどい
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は22日、伊那公民館で「新年祝賀の集い」を開き、昨年末に文部科学大臣社会教育功労賞を受賞した前団長・春日澄子さんのお祝いもした。
26団での活動を通して、ガールスカウトたちの支援をしてきた春日さんは「とても大きな賞で自分でも戸惑うほど。26団のみなさんの支えがあり、続けてこれたおかげ」と喜びと感謝を語った。また、ガールスカウトたちへのアドバイスとして、考えたことを行動することの大切さを伝えた。
春日さんには花束とみんなで「おめでとうのうた」を贈った。
辰野町出身のメンバーでつくる「メヌエット」による、フルート、ピアノ、ギターによるミニコンサートもあり「トトロ」「さんぽ」など、よく知る曲目が、子どもたちを楽しませていた。 -
箕輪町消防団・救命講習
箕輪町消防署は22日、消防団員を対象とした普通救命講習を町産業会館で開いた。第5分団の19人が参加し、自動体外除細動器(AED)を使った心肺蘇生(そせい)法などを学んだ。
講習は6回目で、昨年11月から各分団ごとに指導してきた。今回が最後となる。
普段、講習は、新入団員を対象とすることが多いが、昨年7月から傷病者の心臓に電気ショック(除細動)を与えるAEDを一般の人でも使えるようになり、今回は、今年の春に退団する団員にも使用方法を学んでもらおうと退団者を主体とした。
心臓停止後の除細動措置は、蘇生にも社会復帰にも重要で、1分の差が生存退院率を7縲・0%左右する。
参加者は、AEDの使用方法や実際にはどのような手順で応急措置をすればいいかを確認。AEDが現場に到着するまでには、気道確保、人工呼吸などの一般的措置を適切に続ける必要があることを学んだ。
町内には現在、役場など3カ所にAEDを設置。今後も設置個所を増やす予定だという。 -
スリランカの震災孤児に健康診断を
宮田村に本部がある県スリランカ友好協会(ウダヤ・アルッガマゲ会長)は来月、同国を訪問し、同協会が学費援助するスマトラ沖地震の震災孤児60人に健康診断を実施する。会員の医師が同行するもので、ウダヤ会長は「子どもたちは夢を失っている。心のケアに少しでも役立てば」と話す。
渡航の日程は2月11日から18日。佐久市内の医師を含め協会役員5人が滞在し、主に南部の3都市に散らばる孤児と交流する。
2004年11月の同地震発生以降、10回ほど母国スリランカに渡っているウダヤ会長によると、同国の復興は格差が激しく、特に家族を失った孤児らの精神的ダメージは依然として強いという。
今回実施する健康診断に医療行為は伴わないが、「心の問題を解決するのは長い道のりだが、日本の医師にみてもらうだけでも、少しは安心してもらえるはず」とウダヤ会長は期待を寄せる。
同協会は地震直後に上伊那を中心にして募金活動を展開。住民から寄せられた義援金をもとに、特に厳しい環境におかれた6歳から12歳の孤児を選んで支援している。
ウダヤ会長以外の協会役員にとっては、地震以降初めての渡航になるが、現地NGO機関との交流も予定。幅広く支援について情報交換する考えだ。
また、長野西高校(長野市)との交流を持とうと取り組んでいる、ビサーカ女学院へも訪問する。 -
箕輪町親子スケート教室
箕輪町教育委員会主催の親子スケート教室が21、22日、上古田スケート場であった。児童らが寒風吹きすさぶ中で熱心に練習した。
小学3年生までの親子が対象で、保育園児も含め22組51人が参加。子どもたちは初めて滑る初級から上級までの3段階のレベルに分かれ、町スケート部の5人が初歩技術を指導した。
初級の子どもたちはイスや三角コーンなどを支えに氷の上に立つことから始まり、イスなどを押しながら歩いた。上級の子どもたちは、「足を蹴ったら戻す」などの指導に沿って上体を低くし、足の動きや手の振りなどを意識しながら1周240メートルのリンクを何周も滑って練習に励んだ。
スケート初挑戦の加賀智子ちゃん(4つ)は、母親に後ろから抱きかかえて支えてもらいながら歩く練習。「怖くない。面白くていいよ」と笑顔で、練習を催促して楽しんでいた。 -
第3通学区推進委上伊那委員・県教委と上農定時関係者との話し合い
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)で「多部制・単位制高校への統合」が合意された上伊那農業高校定時制で22日、同校関係者と県教育委員会、第3推進委上伊那委員らによる話し合いがあった。関係者からは、多部制・単位制への不安、定時制存続への切実な思いを訴える意見が続出。せめて多部制・単位制が定時制生徒の受け皿となることが分かるまで、上農定時を存続してほしい竏窒ニ強く求めた。話し合いの後、池上委員長は「“統合は時期をみて”という意見を付記する必要がある」と話し、今後も報告書の付記事項への要望を受け付けることを約束。また、現在同校に通う生徒については「できる限りここでやっていけるよう努めたい」とした。
母親の一人は「子どもは減少しているが、不登校経験者の比率は増えている。その受け皿である定時制の力は計り知れず、これこそ増やさなければならないと思う」と訴えた。
県教委は「子どもの数が半分になるのに、学校数だけ維持するのは不可能。多部制・単位制に定時制の機能を持たせれば、現在の定時制の条件をそちらで提供できる」とし、定時制関係者が最重視する「人間関係づくり」「心のケア」などは、ホームルーム制・カウンセリング体制などの導入で対応できるとした。
しかし「信頼関係から成立している定時制の心のケアが、カウンセリングで実現できるのか」「メンバーが固定しない無学年制のホームルームで密な関係が築けるのか」と疑問や不満が相次いだ。多数の生徒が通う学校に通えるのかを懸念する声も強く、定時制生徒が通える環境を確認してから統合することを多くの参加者が訴えた。 -
伊那バス 新社屋が完成
移転改築していた伊那バスの新社屋が完成し、23日から業務を開始した。
旧本社は61年に建設され、83年に一部増築したが、老朽化に伴い、旧本社南側のバス駐車場に本社を新たに構えた。敷地面積は7500平方メートル。鉄骨造り一部4階建てで、延べ床面積1056平方メートル。旧本社と比べて600平方メートル広くなり、1階に運輸課、2階に管理、総務、人事、貸切、経理の各課、3階に大小会議室、書庫、役員室などを配した。
本社の改築に合わせ、給油所、自動洗車、ごみの種類別にしたごみステーションを再編成。運行を終えたバスの作業手順に添って一体的に整備し、業務の効率化を図った。事業費は約2億5千万円。
伊那バスは「器が新しくなっただけでなく、お客さまへのサービスも充実させたい」と話した。
同社は路線バス、高速バス、貸し切りバスの約100台を所有。
旧本社は、伊那バス関連グループI・B自動車工業の修理工場として使用する。 -
くらしのガイドを全戸配布
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会は、住民向けの「新しい伊那市 くらしのガイド」=写真=を2万5700部作った。3月31日の新市発足に伴い、庁舎位置や組織体制、必要な手続きなどを案内する手引書。各市町村は近く、広報2月号などと一緒に全戸へ配布する。
ガイド=A4判、65ページ=は合併後、手続きが混乱しないように▽庁舎内の配置図▽事務組織図▽各庁舎の主な業務▽地域自治組織▽住所表示変更竏窒ネどをまとめた。右ページ端に項目を記し、わかりやすく引けるようにした。
住所表示の変更手続きが必要なものは、普通貯金通帳・定期預金証書、生命保険証書・損害保険証書、特許・実用新案・意匠・商標登録、工場立地法による特定工場の届け出など。「合併後、ただちに手続きをしなければならないというものはほとんどない」という。住民票、戸籍、印鑑登録証、パスポート、自動車運転免許証、国民年金などは不要。
23日にあった伊那市議会の勉強会で報告された。